追記型記録媒体、 追記型記録媒体用の記録装置および記録方法、 並びに 追記型記録媒体用の再生装置および再生方法 技術分野
本発明は、 追記型記録媒体、 追記型記録媒体に記録データを記録する 記録装置および記録方法、 並び明に追記型記録媒体に記録された記録デー タを再生する再生装置および再生方法に関する。 書
背景技術
光ディスク、 磁気ディスク、 光磁気ディスク等の高密度記録媒体にお ける記録データの記録および読取の信頼性を向上させるための技術とし て、 ディフエタ ト管理がある。 すなわち、 記録媒体上に存在する傷もし くは塵埃、 または記録媒体の劣化等 (これらを総じて 「ディフ: タ ト」 と呼ぶ。) が存在するときには、 そのディフエタ トが存在する場所に記 録すべきデータまたは記録されたデータを、 記録媒体上の他の領域 (こ れを 「スペアエリア」 と呼ぶ。) に記録する。 このように、 ディフエク トにより記録不全または読取不全となるおそれがある記録データをスぺ ァエリアの退避させることにより、 記録データの記録おょぴ読取の信頼 性を向上させることができる (特開平 1 1一 1 8 5 3 9 0号公報参照)。 一般に、 ディフヱク ト管理を行うために、 ディフヱク トリストを作成 する。 ディフエク トリス トには、 記録媒体上に存在するディフヱタ トの 位置を示すアドレス情報と、 ディフエク トが存在する場所に記録すべき であったデータまたは記録されていたデータを退避させたスペアェリァ の場所 (例えばスペアエリア内の記録位置) を示すアドレス情報とが記 録される。
一般に、 ディフヱク トリス トの作成は、 記録媒体をイニシャライズな いしフォーマツ トするときに行われる。 また、 ディフエク トリストの作
成は、 記録データを当該記録媒体に記録し、 かかる記録データをべリ フ アイすることによりディフエク トが存在する場所を発見したときなどに も行われる。 記録データの記録 ·書換が数度行われるときには、 記録デ ータの記録 ·書換が行われる度にディフヱク トリス トの作成または更新 が行われる。
記録データを記録媒体に記録するときには、 ディフエク ト リス トを参 照する。 これにより、 ディフエタ トの存在する場所を避けながら記録デ ータを記録媒体に記録することができる。 一方、 記録媒体に記録された 記録データを再生するときにも、 ディフ ク トリ ス トを参照する。 これ により、 通常の記録領域に記録された記録データと、 ディフエタ トの存 在によりスペアエリァに記録されている記録データとをディフエク トリ ス トに基づいて確実に読み取ることができる。
ディフエク トリス トは、 一般に、 そのディフエク トリス トの作成また は更新の対象となった記録媒体の特定の領域に記録される。 そして、 そ のディフエク ト リス トは、 次回、 当該記録媒体に記録された記録データ を再生するとき、 または当該記録媒体に記録データを書き換えまたは追 記するときに、 当該記録媒体から読み取られ、 記録装置による記録作業 時または再生装置による再生作業時に参照される。 発明の開示
ところで、 ディフエク トリス トは記録媒体の特定の領域に記録される。 例えばブルーレーザーを用いた書換可能 (リライタブル) な光ディスク では、 ディフエク トリス トは、 ディスク上のリードィンェリァまたはリ ードアウ トエリアに確保された所定の領域 (以下、 これらをそれぞれ 「ディフエタ ト管理エリア」 と呼ぶ。) 内に記録される。
上述したように、 ディフヱク ト リス トは、 記録データの記録 ·書换が 行われ、 ディフエク トが存在する場所を発見したとき等度に更新される。 そして、 ディフエタ トリス トは、 記録データの記録 · 書換により更新さ れる度に、 当該記録 '書換の対象となっている記録媒体のディフヱク ト
管理エリアに上書きされる。 すなわち、 ディフエク ト管理エリア内のデ ィフヱク トリス トは、 ディフエタ トリス トが更新されるごとに書き換え られる。
ところで、 このようにディフエタ トリス トを書き換えることによって ディフヱク トリス トの更新記録を実現することができるのは、 記録媒体 が書換可能な場合に限られる。 記録媒体がいわゆる追記型記録媒体、 例 えばライ トワンス型光ディスクである場合には、 ディフエク トリス トの 更新記録を実現するために別の方法を用いる必要がある。
しかし、 追記型記録媒体においてディフエク ト リス トの更新記録を実 現するのは容易ではない。 例えば、 ディフヱク ト リス トが更新される度 に、 ディフユク ト リス トを記録媒体に単に追記するとすれば、 複数のデ イフェク トリス トの記録が可能な大きなサイズのディフエク ト管理エリ ァを記録媒体上に設けなければならない。 しかし、 大きなディフエタ ト 管理エリアを設けると、 その分、 記録データを記録するためのデータェ リアが小さくなり、 記録データの記録容量が低下してしまう という問題 が生じる。 また、 大きなディフエク ト管理エリァを設けると、 追記型記 録媒体の記録構造が一般の書換型記録媒体の記録構造と大きく異なって しまい、 両者の互換性が失われるという問題が生じる。 さらに、 新旧複 数のディフエク ト リス トをディフヱク ト管理工リアに記録する場合、 こ れら複数のディフヱク ト リス トの中から、 最新のディフエク ト リス トを 効率よく特定することは容易でない。
本発明は上記に例示したような問題点に鑑みなされたものであり、 本 発明の第 1 の課題は、 ディフエク トリス トの記録を効率よく行うことが 可能な追記型記録媒体、 追記型記録媒体用の記録装置および記録方法、 並びに追記型記録媒体用の再生装置および再生方法を提供することにあ る。
本発明の第 2の課題は、 ディフヱク ト管理エリアを小さくすることが でき、 記録データの記録 ·読取の信頼性を高めながら、 記録データの記 録容量を増加させることができる追記型記録媒体、 追記型記録媒体用の
記録装置および記録方法、 並びに追記型記録媒体用の再生装置およぴ再 生方法を提供することにある。
本発明の第 3の課題は、 ディフエク ト管理機能を備え、 書換型記録媒 体と互換性のある追記型記録媒体、 追記型記録媒体用の記録装置および 記録方法、 並びに追記型記録媒体用の再生装置および再生方法を提供す ることにある。
上記課題と解決するために本発明の追記型記録媒体は、 記録データを 記録するデータエリアと、 前記データエリアにおけるディフヱク トが存 在する場所に記録すべきであった記録データまたはその場所に記録され た記録データを記録するスペアエリアと、 前記データエリアにおけるデ イフェク トが存在する位置、 および当該ディフ ク トが存在する場所に 記録すべきであった記録データまたはその場所に記録された記録データ を記録したスペアエリァ内の位置を示すディフエタ トリストを含むディ フエク ト管理情報を記録する複数のディフエク ト管理エリアとを備え、 前記スペアエリアは複数の部分スペアエリアに分割されており、 前記デ イフェク トリス トは複数の部分ディフヱク トリス トに分割されており、 前記複数の部分スペアェリァと前記複数の部分ディフエク トリストとは それぞれ対応しており、 前記複数の部分ディフエク ト リ ス トのうち少な く とも 1個の部分ディフエク トリストには、 当該 1個の部分ディフエク ト リス トと共に最新の前記ディフエク ト リス トを組み立てるのに最小限 必要な他の部分ディフエク トリス トを特定するため 指標情報が付加さ れており、 前記各ディフヱク ト管理エリアには、 前記最新のディフヱク トリス トを組み立てるのに最小限必要なすべての部分ディフエク トリス トを記録するためのセッ トアップエリァが用意されている。
上記課題を解決するために本発明の記録装置は、 (i)記録データを記 録するデータエリアと、 (ii)前記データエリアにおけるディフエク トが 存在する場所に記録すべきであった記録データまたはその場所に記録さ れた記録データを記録するスペアエリァと、 (iii)前記データエリァにお けるディフエク トが存在する位置、 および当該ディフエク トが存在する
場所に記録すべきであった記録データまたはその場所に記録された記録 データを記録したスペアエリ ァ内の位置を示すディフヱク ト リス トを含 むディフエク ト管理情報を記録する複数のディフヱク ト管理エリアとを 備え、 前記スペアェリァは複数の部分スペアエリァに分割されており、 前記ディフエタ トリス トは複数の部分ディフエク ト リス トに分割されて おり、 前記複数の部分スペアエリアと前記複数の部分ディフエク トリス トとはそれぞれ対応しており、 前記複数の部分ディフヱク ト リス トのう ち少なく とも 1個の部分ディフエク トリストには、 当該 1個の部分ディ フエク ト リス トと共に最新の前記ディフヱク ト リス トを組み立てるのに 最小限必要な他の部分ディフエク トリス トを特定するための指標情報が 付加されている追記型記録媒体に前記記録データを記録する記録装置で あって、 前記記録データを前記データエリアに記録する第 1の記録手段 と、 前記ディフエタ ト管理情報を記憶する記憶手段と、 前記データエリ ァのディフヱク トを検出するディフヱク ト検出手段と、 前記ディフエク ト検出手段により検出されたディフエク トが存在するデータエリァ内の 場所に記録すべき記録データをいずれかの部分スペアェリ ァ内に記録す る第 2の記録手段と、 前記ディフヱク ト検出手段により検出されたディ フ ク トが存在する位置、 および当該ディフ ク トが存在する場所に記 録すべきであった記録データを記録した部分スペアエリァ内の位置を示 す情報を当該部分スペアエリァに対応する部分ディフ ク トリストに記 録することにより、 当該部分ディフ ク ト リストを更新するリス ト更新 手段と、 前記リ スト更新手段により更新された前記部分ディフ ク トリ ストを前記複数のディフヱク ト管理エリァのいずれかに記録する第 3の 記録手段と、 前記最新のディフエク トリストを組み立てるのに最小限必 要なすべての前記部分ディフエク トリス トを前記複数のディフエタ ト管 理工リァいずれかに記録する第 4の記録手段とを備えている。
上記課題を解決するために本発明の再生装置は、 (i)記録データを記 録するデータエリアと、 (ii)前記データエリアにおけるディフエク トが 存在する場所に記録すべきであった記録データまたはその場所に記録さ
れた記録データを記録するスペアェリアと、 (iii)前記データエリァにお けるディフエク トが存在する位置、 および当該ディフヱク トが存在する 場所に記録すべきであった記録データまたはその場所に記録された記録 データを記録したスペアエリ ァ内の位置を示すディフエク ト リス トを含 むディフヱク ト管理情報を記録する複数のディフエク ト管理エリアとを 備え、 前記スペアェリアは複数の部分スペアエリァに分割されており、 前記ディフエク トリ ストは複数の部分ディフエク トリス トに分割されて おり、 前記複数の部分スペアエリアと前記複数の部分ディフヱク トリス トとはそれぞれ対応しており、 前記複数の部分ディフエク ト リス トのう ち少なく とも 1個の部分ディフヱク ト リス トには、 当該 1個の部分ディ フエク トリス トと共に最新の前記ディフエク トリストを組み立てるのに 最小限必要な他の部分ディフ ク トリストを特定するための指標情報が 付加されている追記型記録媒体に記録された前記記録データを再生する 再生装置であって、 前記複数のディフヱク ト管理エリアのいずれかに記 録された複数の前記部分ディフエタ ト リス トの中から、 前記最新のディ フエク トリストを組み立てるのに最小限必要なすべての部分ディフヱク トリス トを前記指標情報に基づいて特定し、 これら特定された複数の部 分ディフエク トリ ス トを読み取り、 これら読み取った複数の部分ディフ エタ ト リス トを結合して、 前記最新のディフヱク ト リス トを組み立てる リ ス ト取得手段と、 前記リ ス ト取得手段により組み立てられた前記最新 のディフヱク トリス トに基づいて、 前記データエリァに記録された前記 記録データを再生する再 ^手段とを備えている。
上記課題を解決するために本発明の第 1 コンピュータプログラムは、 コンピュータを上述した本発明の記録装置 (伹し、 その各種態様も含 む) として機能させる。
上記課題を解決するために本発明の第 2コンピュータプログラムは、 コンピュータを上述した本発明の再生装置 (但し、 その各種態様も含 む) として機能させる。
コンピュータ読取可能な媒体内の第 1 コンピュータプログラム製品は
上記課題を解決するために、 コンピュータにより実行可能なプログラム 命令を明白に具現化し、 該コンピュータを、 上述した本発明の記録装置 (但し、 その各種態様も含む) として機能させる。
コンピュータ読取可能な媒体内の第 2 コンピュータプログラム製品は 上記課題を解決するために、 コンピュータにより実行可能なプログラム 命令を明白に具現化し、 該コンピュータを、 上述した本発明の再生装置 (但し、 その各種態様も含む) として機能させる。
本発明の第 1又は第 2 コンピュータプログラム製品によれば、当該コ ンピュータプログラム製品を格納する R O M、 C D— R O M、 D V D— R O M , ハードディスク等の記録媒体から、 当該コンピュータプログラ ム製品をコンピュータに読み込めば、或いは、例えば伝送波である当該コ ンピュータプログラム製品を、 通信手段を介してコンピュータにダウン ロードすれば、上述した本発明の記録装置又は再生装置を比較的容易に 実施可能となる。 更に具体的には、 当該コンピュータプログラム製品は、 コンピュータを上述した本発明の記録装置又は再生装置として機能させ るコンピュータ読取可能なコード (或いはコンピュータ読取可能な命 令) から構成されてよい。
上記課題を解決するために本発明の記録方法は、 (i)記録データを記 録するデータエリアと、 (ii)前記データエリアにおけるディフエク トが 存在する場所に記録すべきであった記録データまたはその場所に記録さ れた記録データを記録するスペアエリァと、 (iii)前記データエリァにお けるディフヱク トが存在する位置、 および当該ディフヱク トが存在する 場所に記録すべきであった記録データまたはその場所に記録された記録 データを記録したスペアェリァ内の位置を示すディフヱク ト リス トを含 むディフエク ト管理情報を記録する複数のディフエク ト管理エリアとを 備え、 前記スペアェリアは複数の部分スペアェリァに分割されており、 前記ディフエク トリ ストは複数の部分ディフエク トリストに分割されて おり、 前記複数の部分スペアェリァと前記複数の部分ディフヱク ト リス トとはそれぞれ対応しており、 前記複数の部分ディフエク ト リス トのう
ち少なく とも 1個の部分ディフエク ト リ ス トには、 当該 1個の部分ディ フエク トリストと共に最新の前記ディフヱク トリストを組み立てるのに 最小限必要な他の部分ディフエク トリストを特定するための指標情報が 付加されている追記型記録媒体に前記記録データを記録する記録方法で あって、 前記ディフエク ト管理情報を記憶する記憶工程と、 前記記録デ ータを前記データエリアに記録する第 1の記録工程と、 前記データエリ ァのディフヱク トを検出するディフヱク ト検出工程と、 前記ディフヱク ト検出工程において検出されたディフエク トが存在するデータエリァ内 の場所に記録すべき記録データをいずれかの部分スペアエリァ内に記録 する第 2の記録工程と、 前記ディフエク ト検出工程において検出された ディフエク トが存在する位置、 および当該ディフエク トが存在する場所 に記録すべきであった記録データを記録した部分スペアェリァ内の位置 を示す情報を当該部分スペアエリアに対応する部分ディフエク トリス ト に記録することにより、 当該部分ディフエク ト リス トを更新するリス ト 更新工程と、 前記複数のディフヱク ト管理工リアのうち 1のディフエク ト管理工リァに空き領域があるときには、 前記リスト更新工程において 更新された部分ディフヱク ト リス トを当該 1のディフヱク ト管理エリア に記録する第 3の記録工程と、 前記 1のディフヱク ト管理工リアに空き 領域がないときには、 前記複数のディフヱク ト管理工リアのうち他のデ イフェク ト管理工リァに、 前記最新のディフエタ トリス トを組み立てる のに最小限必要なすべての前記部分ディフエタ トリス トを記録する第 4 の記録工程とを備えている。
上記課題を解決するために本発明の再生方法は、 (i)記録データを記 録するデータエリアと、 (ii)前記データエリアにおけるディフエク トが 存在する場所に記録すベきであつた記録データまたはその場所に記録さ れた記録データを記録するスペアエリ了と、 (iii)前記データエリァにお けるディフエク トが存在する位置、 および当該ディフエク トが存在する 場所に記録すべきであった記録データまたはその場所に記録された記録 データを記録したスペアエリァ内の位置を示すディフエク トリストを含
むディフエク ト管理情報を記録する複数のディフエク ト管理工リアとを 備え、 前記スペアェリアは複数の部分スペアェリァに分割されており、 前記ディフヱク トリストは複数の部分ディフヱク トリ ストに分割されて おり、 前記複数の部分スペアエリアと前記複数の部分ディフ ク トリス トとはそれぞれ対応しており、 前記複数の部分ディフエタ トリス トのう ち少なく とも 1個の部分ディフエク トリストには、 当該 1個の部分ディ フエク ト リス トと共に最新の前記ディフエク ト リス トを組み立てるのに 最小限必要な他の部分ディフエク トリス トを特定するための指標情報が 付加されている追記型記録媒体に記録された前記記録データを再生する 再生方法であって、 前記複数のディフエク ト管理エリアのいずれかに記 録された複数の前記部分ディフエク トリス トの中から、 前記最新のディ フエク トリストを組み立てるのに最小限必要なすべての部分ディフエク トリス トを前記指標情報に基づいて特定し、 これら特定された複数の部 分ディフエタ トリストを読み取り、 これら読み取った複数の部分ディフ ヱク トリストを結合して、 前記最新のディフエク トリストを組み立てる リス ト取得工程と、 前記リス ト取得工程において組み立てられた前記最 新のディフエタ トリストに基づいて、 前記データエリァに記録された前 記記録データを再生する再生工程とを備えている。
本発明のこのような作用、 及び他の利得は次に説明する実施形態及び 実施例から明らかにされる。 図面の簡単な説明
図 1は、 本発明の追記型記録媒体の実施形態を示す説明図である。 図 2は、 追記型記録媒体の実施形態におけるディフ ク ト管理情報の 分割記録機能を示す説明図である。
図 3は、 追記型記録媒体の実施形態におけるディフエク ト管理情報の 分割記録機能を示す説明図である。
図 4は、 追記型記録媒体の実施形態におけるディフエク ト管理情報の 分割記録機能を示す説明図である。
図 5は、 追記型記録媒体の実施形態におけるディフ ク ト管理情報の 分割記録機能を示す説明図である。
図 6は、 追記型記録媒体の実施形態におけるディフエク ト管理情報の セッ トアップ機能を示す説明図である。
図 7は、 追記型記録媒体の実施形態におけるディフ ク ト管理情報の セッ トアップ機能を示す説明図である。
図 8は、 本発明の記録装置の実施形態を示すプロック図である。
図 9は、 本発明の記録装置の実施形態の変形態様を示すプロック図で ある。
図 1 0は、 本発明の再生装置の実施形態を示すブロック図である。 図 1 1は、 本発明の追記型記録媒体の第 1実施例を示す説明図である。 図 1 2は、 本発明の追記型記録媒体の第 2実施例を示す説明図である。 図 1 3は、 本発明の追記型記録媒体に係るディフエク ト管理情報の実 施例を示す説明図である。
図 1 4は、 部分ディフエク ト リス トの一例を示す説明図である。
図 1 5は、 本発明の記録装置および再生装置の実施例である記録再生 装置の構成を示すプロック図である。
図 1 6は、 ディスク ドライブの構成を示すブロック図である。
図 1 7は、 バックェンドの構成を示すプロック図である。
図 1 8は、 記録再生装置の初期設定処理を示すフローチャートである。 図 1 9は、 記録再生装置の記録処理を示すフローチヤ一トである。 図 2 0は、 図 1 9に続くフローチャートである。
図 2 1は、 記録再生装置のフアイナライズ処理を示すフローチヤ一ト である。
図 2 2は、 記録再生装置の再生処理を示すフローチャートである。 発明を実施するための最良の形態
以下、 本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(追記型記録媒体の実施形態)
本発明の追記型記録媒体の実施形態について図面を参照しながら説明 する。 なお、 本発明の実施形態の説明に用いる図面は、 本発明の記録媒 体、 記録装置および再生装置の構成要素等を、 その技術思想を説明する 限りにおいて具体化したものであり、 各構成要素等の形状、 大きさ、 位 置、 接続関係などは、 これに限定されるものではない。
図 1は本発明の実施形態である追記型記録媒体の記録構造を示してい る。 図 1に示す追記型記録媒体 1 0は、 ディスク状の記録媒体である。 図 1中の左側が記録媒体 1 0の内周側であり、 右側が記録媒体 1 0の外 周側である。 なお、 本発明の追記型記録媒体の形状はディスク状に限ら れない。 本発明は、 例えばカード状の記録媒体など、 他の形状の記録媒 体にも適用することができる。 また、 本発明の追記型記録媒体の記録方 式は限定されない。 本発明は、 例えば、 光、 磁気、 光磁気、 相変化、 誘 電体の分極方向または近接場光などを利用した記録媒体に適用すること ができる。
記録媒体 1 0は、 データないし情報を各位置に 1度のみ記録可能な追 記型 (ライ トワンス型) の記録媒体である。
記録媒体 1 0は、 図 1に示すように、 データエリァ 1 1、 スペアェリ ァ 1 2、 1 3およびディフエタ ト管理エリア 1 4 A、 1 4 B、 1 4 Cを 備えている。
データエリア 1 1は、 記録データを記録するためのエリアである。 記 録データは、 主として再生または実行の対象となるデータであり、 例え ば画像データ、 音声データ、 文書データ、 コンテンツデータまたはコン ピュータプログラムなどが含まれる。
スペアェリア 1 2および 1 3は、 データェリアにおけるディフエク ト が存在する場所に記録すべきであった記録データまたはその場所に記録 された記録データを記録するエリアである。 すなわち、 データエリア 1 1内のディフエタ トが検出されると、 そのディフヱク トが存在する場所 に記録すベきであつた記録データまたはその場所に記録されていた記録 データは、 スペアエリア 1 2または 1 3に記録される。 スペアエリア 1
2は、 データエリァ 1 1の内周側に配置されている。 スペアエリァ 1 3 はデータエリア 1 1 の外周側に配置されている。 なお、 スペアエリ アの 個数およぴ配置はいずれも限定されない。
スペアエリァ 1 2は、 部分的スペアエリァ 1 2 Aおよび 1 2 Bに分割 されている。 スペアエリア 1 3は、 部分的スペアェリア 1 3 Aおよび 1 3 Bに分割されている。 なお、 スペアエリアの分割数は限定されない。 また、 各部分的スペアェリァの配置はそれぞれ物理的に離れていてもよ いし、 隣接していてもよい。
ディフエク ト管理工リ ア 1 4 A、 1 4 B、 1 4 Cは、 ディフエク ト管 理情報 2 0を記録するためのエリアである。 ディフエク ト管理エリア 1 4 A、 1 4 B、 1 4 Cは、 記録媒体 1 0の記録面上に 3個存在する。 デ イフェク ト管理工リア 1 4 A、 1 4 B、 1 4 Cは、 記録面上に分散して 配置されている。 なお、 ディフエタ ト管理エリアの個数は限定されなレ、。 また、 ディフエク ト管理エリ アの配置および配置の態様も限定されない。 ディフエク ト管理情報 2 0とは、 ディフエタ ト管理に用いられる情報 である。 ディフヱク ト管理とは、 記録媒体 1 0内または記録媒体 1 0上 に傷、 塵埃または劣化等のディフヱク トが存在するときに、 そのディフ ェク トが存在する場所を避けて記録データを記録すると共に、 本来その ディフエク トが存在する場所に記録すべきであった記録データ、 または その場所に記録された記録データをスペアェリア 1 2または 1 3に代替 的に記録するといつたものである。 また、 記録媒体 1 0上に記録された 記録データを再生するときに、 ディフエク トの存在する位置を認識し、 ディフエク トの存在する位置に本来記録されるべきであったまたは記録 されていた記録データを、 スペアエリア 1 2または 1 3から読み取ると いった処理もディフエク ト管理の一環として行われるものである。
ディフエク ト管理情報 2 0にはディフエタ トリス ト 2 1が含まれてい る。 ディフエタ トリス ト 2 1には、 データエリァ 1 1におけるディフエ タ トが存在する位置を示す情報 (以下、 これを 「ディフエク ト位置情 報」 という。) と、 当該ディフエタ トが存在する場所に記録すべきであ
つた記録データまたはその場所に記録された記録データを記録したスぺ ァエリア 1 2または 1 3内の位置を示す情報 (以下、 これを 「代替記録 位置情報」 という。) とが記録されている。 例えば、 ディフヱク ト位置 情報はディフエク ト位置を示すア ドレス情報であり、 代替記録位置情報 はスペアエリァ 1 2または 1 3内の記録位置を示すァドレス情報である。 ディフエク ト リス ト 2 1を参照することにより、 ディフエク トの存在す る位置を認識することが可能となり、 ディフ ク トの存在する位置に本 来記録されるべきであったまたは記録されていた記録データを、 スペア エリア 1 2または 1 3から読み取ることが可能となる。
ディフエク ト リス ト 2 1は、 部分ディフエク ト リス ト 2 1 A、 2 1 B、 2 1 C、 2 1 Dに分割されている。 部分ディフエタ トリ ス ト 2 1 A、 2 1 B、 2 1 C、 2 1 Dは、 部分スペアエリァ 1 2 A、 1 2 B、 1 3 A、 1 3 Bにそれぞれ対応している。 記録データが部分スペアェリア 1 2 A に記録されたとき、 ディフエク ト位置情報および代替記録位置情報は、 部分ディフ ク ト リ ス ト 2 1 Aに記録される。 記録データが部分スペア エリア 1 2 Bに記録されたとき、 ディフヱク ト位置情報および代替記録 位置情報は、 部分ディフエタ トリス ト 2 1 Bに記録される。 記録データ が部分スペアェリァ 1 3 Aに記録されたとき、 ディフヱク ト位置情報お よび代替記録位置情報は、 部分ディフヱク ト リス ト 2 1 Cに記録される。 記録データが部分スペアェリア 1 3 Bに記録されたとき、 ディフヱク ト 位置情報および代替記録位置情報は、 部分ディフエタ トリス ト 2 1 Dに 記録される。
各部分ディフエタ トリス トのサイズは、 例えば、 部分スペアエリアに 記録可能な記録データのプロックの個数に対応する個数のァドレス情報 を記録可能なサイズを少なく とも有する。
部分デイフェク ト リ ス ト 2 1 A、 2 1 B、 2 1 C、 2 1 Dのうち、 少 なく とも 1個の部分ディフエタ トリス トには、 指標情報 2 3が付加され ている。 指標情報 2 3とは、 当該指標情報 2 3の付加された部分ディフ エタ ト リ ス トと共に最新のディフエク トリス ト 2 1を組み立てるのに最
W
14 小限必要な他の部分ディフエク トリストを特定するための情報である。 指標情報 2 3は、 1個のディフヱク ト管理エリアに連続的に並んで記 録された部分ディフエク ト リス トのうち、 最後に配置された部分ディフ ェク トリストに付加することが望ましい。 これにより、 最新のディフエ ク ト リ ス ト 2 1の読取を効率よく行うことが可能となる。 例えば、 図 1 において、 ディフエク ト管理エリ了 14 Aには、 部分ディフエク トリス ト 2 1 A、 2 1 B、 2 1 C、 2 1 Dが連続的に並んで記録されており、 部分ディフヱク ト リス ト 2 1 Dが最後に配置されている。 この場合には、 部分ディフエク ト リス ト 2 1 Dに指標情報 2 3が付加することが望まし い。 以下、 個々のディフエタ ト管理エリア内において最後に記録された 部分デイブヱク ト リス トを 「ラスト部分ディフヱク ト リス ト」 という。 指標情報 2 3の内容は、 最新のディフエク ト リス ト 2 1を組み立てる のに最小限必要な他の部分ディフヱク トリストを特定することができる 情報であれば何でもよい。 例えば、 各部分ディフエク トリストに識別子 が付されている場合には、 最新のディフエク ト リス ト 2 1を組み立てる のに最小限必要な他の部分ディフエク トリストに付された識別子の内容 を示す情報を指標情報 2 3として用いてもよい。
ディフヱク ト管理情報 20は、 ディフヱク トリスト 2 1以外の情報を 含んでいてもよい。 本実施形態では、 ディフエク ト管理情報 20は、 定 義情報 22を含んでいる。 定義情報 22は、 例えば、 データエリア、 ス ペアエリアの配置またはサイズに関する情報である。 また、 本実施形態 では、 指標情報 2 3には、 定義情報 22を特定するための情報も含まれ ているものとする。
ディフエク ト管理エリア 1 4 A、 14 B、 1 4 Cのそれぞれには、 最 新のディフヱク ト リス ト 2 1を組み立てるのに最小限必要なすべての部 分ディフエタ トリス ト 2 1 A、 2 1 B、 2 1 C、 2 I Dを記録するため のセッ トアップエリア 24 A、 24 B、 24 Cが用意されている。 セッ トアップエリア 24 A、 24 B、 24 Cは、 それぞれディフエタ ト管理 エリア 14A、 1 4 B、 14 Cの先頭に配置することが望ましい。 これ
により、 ディフヱク ト リ ス ト 2 1の読取処理の効率が向上する。 しかし、 セッ トアップエリア 24 A、 24 B、 24 Cの配置は限定されない。 ま た、 各ディフエク ト管理エリァ內において、 セッ トアップエリァの配置 は必ずしも予め決めておく必要はなく、 記録処理の都合に応じて即時に 決定してもよい。 また、 各ディフエク ト管理工リア内において、 セット アップエリァを、 最新のディフエク ト リストを組み立てるのに最小限必 要な部分ディフエタ トリス ト 2 1 A、 2 1 B、 2 1 C、 2 I Dごとに分 離して配置してもよい。 なお、 セットアップエリア 24 A、 24 B、 2 4 Cの機能については、 図 6および図 7を用いた後述の説明により明ら 力、になる。
追記型記録媒体 1 0は、 ディフ ク ト管理情報の分割記録機能と、 デ イフェク ト管理情報のセッ トアップ機能とを有する。
まず、 ディフエク ト管理情報の分割記録機能について説明する。 ディ フエク ト管理情報の分割記録機能とは、 ディフ ク ト管理情報 2 0に含 まれるディフヱク トリス ト 2 1を 1個のディフエク ト管理工リァに分割 して記録する機能である。 図 2ないし図 5は、 ディフエタ ト管理情報の 分割記録機能に従ってディフエク ト管理情報が分割記録されていく様子 を示している。
はじめに、 ユーザが未記録の記録媒体 1 0を記録装置に装着し、 記録 媒体 1 0をイニシャライズ (フォーマット) すべき旨の指示を入力する と、 記録装置により、 記録媒体 1 0のイニシャライズないしフォーマツ トが行われる。 このとき、 ディフヱク ト管理情報 2 0が作成される。 具 体的には、 部分スペアエリア 1 2 A、 1 2 B、 1 3 A、 1 3 Bにそれぞ れ対応した部分ディフエク ト リ ス ト 2 1 A、 2 1 B、 2 1 C、 2 1 Dと、 定義情報 2 2が作成される。 さらに、 部分ディフエタ トリス ト 2 1 Dに は、 指標情報 2 3が付加される。
作成されたディフエタ ト管理情報 2 0は、 図 2に示すように、 記録装 置により、 記録媒体 1 0のディフヱク ト管理エリア 1 4 Aの先頭に記録 される。 なお、 ディフヱク ト管理情報 20 (部分ディフヱク ト リス ト 2
1 A、 2 1 B、 2 1 C、 2 I D) の記録に用いるディフエタ ト管理エリ ァ 1 4A、 1 4 B、 1 4 Cの順番などは限定されない。 本実施例では、 ディフエク ト管理情報 20 (部分デイフェタ トリス ト 2 1 A、 2 1 B、 2 1 C、 2 1 D) を、 まず、 ディフエク ト管理工リア 14 Aの先頭から 記録し、 これがいっぱいになったら、 次にディフエタ ト管理エリア 1 4 Bの先頭から記録し、 これがいっぱいになったら、 次にディフエク ト管 理工リア 14 Cの先頭から記録するといった方法を採用している。
次に、 ユーザが、 記録装置に装着された記録媒体 1 0に対し記録デー タの 1度目の記録を行うべく、 その旨の指示を入力すると、 記録媒体 1 0に対し記録データの 1度目の記録が開始される。 記録データの記録に 伴い、 ベリファイ処理が行われる。 ベリファイ処理の結果、 記録データ の記録不全が判明したときには、 その記録データは部分スペアェリァ 1 2Aに記録される。 なお、 記録データの記録に部分スペアエリア 1 2 A 1 2 B、 1 3 A、 1 3 Bを用いる順番は限定されない。 本実施形態では 記録データを、 まず、 部分スペアエリア 1 2 Aに記録し、 これがいっぱ いになったら、 次に部分スペアエリア 1 2 Bに記録し、 これがいっぱい になったら、 次に部分スペアエリア 1 3 Aに記録し、 これがいっぱいに なったら、 次に部分スペアェリア 1 3 Bに記録するという方法を採用し ている。
記録データが部分スペアエリア 1 2 Aに記録されたとき、 そのときの ディフエク ト位置を示すディフエク ト位置情報と、 代替記録位置情報と が取得され、 これらが記録装置のメモリ内に記憶されている部分ディフ ェク ト リス ト 2 1 Aに記録される。 これにより、 部分ディフエク トリス ト 2 1 Aが更新される。
—連の記録データの記録が完了した後、 記録装置のメモリ に記憶され た部分ディフユク ト リス ト 2 1 Aに指標情報 2 3が付加される。 指標情 報 2 3は、 当該部分ディフエク ト リス ト 2 1 Aと共に最新のディフエク ト リス ト 2 1を組み立てるのに最小限必要な他の部分ディフエク トリス トを特定するための情報、 および定義情報 22を特定するための情報で
ある。 したがって、 現段階において、 指標情報 2 3は、 記録媒体 1 0の ディフヱク ト管理工リア 1 4 Aに記録された部分ディフエク トリス ト 2 1 B、 2 1 C、 2 1 Dおよび定義情報 2 2を特定するための情報である。 続いて、 図 3に示すように、 ディフヱク ト管理情報 2 0のうち、 更新 された部分ディフエク ト リ ス ト 2 1 Aのみが、 指標情報 2 3と共に、 記 録媒体 1 0のディフヱク ト管理工リ了 1 4 Aに追記される。 ディフエク ト管理工リア 1 4 A内において、 部分ディフエタ トリス ト 2 1 Aは、 す でに記録された部分ディフエク ト リス ト 2 1 Dの隣に連続的に記録され る。 なお、 このとき、 記録装置のメモリ に記憶された部分ディフヱク ト 2 1 B、 2 1 C、 2 1 Dおよび定義情報 2 2については、 記録媒体 1 0 への追記は行われない。
後日、 ユーザが記録媒体 1 0に対し記録データの 2度目の記録を行う ベく、 記録媒体 1 0を記録装置に再び装着すると、 記録装置により、 準 備処理が行われる。 準備処理において、 記録媒体 1 0のディフヱタ ト管 理工リア 1 4 Aに記録された最新のディフエク ト管理情報 2 0が読み取 られる。 現段階において、 記録媒体 1 0に記録された最新のディフエク ト管理情報 2 0は、 図 3に示すように、 ディフエク ト管理工リア 1 4 A に記録された定義情報 2 2、 部分ディフエク ト リス ト 2 1 B、 2 1 C、 2 1 D、 およびラス ト部分ディフエタ トリス ト 2 1 Aによって組み立て られる。 なお、 図 3において、 ラスト部分ディフエタ トリス ト 2 1 A、 すなわち、 ディフエク ト管理工リア 1 4 A内において最後に配置されて いる部分ディフエク ト リス ト 2 1 Aは、 図 3中の右側に位置する部分デ イフェク ト リス ト 2 1 Aである。
そこで、 最新のディフエタ ト管理情報 2 0を読み取るために、 まず、 ラス ト部分ディフエク ト リ ス ト 2 1 Aが特定され、 ラス ト部分ディフエ ク ト リス ト 2 1 Aに付加された指標情報 2 3が参照され、 指標情報 2 3 に基づいて定義情報 2 2および部分ディフヱク ト リス ト 2 1 B、 2 1 C、 2 I Dが特定される。 そして、 これら定義情報 2 2および部分ディフエ ク ト リス ト 2 1 B、 2 1 C、 2 1 Dが、 ラス ト部分ディフエタ トリス ト
2 1 Aと共に読み取られる。 そして、 読み取られた定義情報 2 2、 部分 ディフエク トリス ト 2 1 B、 2 1 C、 2 1 Dおよびラス ト部分ディフエ ク ト リス ト 2 1 Aにより、 最新のディフエク ト管理情報 2 0が組み立て られ、 記録装置のメモリ内に記憶される。 これにより準備作業が完了す る。
続いて、 ユーザが記録媒体 1 0に対し記録データの 2度目の記録をす ベく、 その旨の指示を入力すると、 記録媒体 1 0に対し記録データの記 録が 2度目の開始される。 例えば、 1度目の記録から 2度目の記録まで の間に記録媒体 1 0の記録面に指紋等が付着した場合には、 その指紋の 付着が記録データの記録不全を生じる可能性がある。 ベリファイ処理の 結果、 記録データの記録不全が判明したときには、 その記録データは部 分スペアエリアに記録される。 例えば、 記録データは、 部分スペアエリ 了 1 2 Aに空き領域があれば部分スペアエリァ 1 2 Aに記録され、 部分 スペアェリア 1 2 Aに空き領域がなければ、 部分スペアエリァ 1 2 Bに 記録される。 この例では、 部分スペアエリア 1 2 Aに記録されたものと する。
この結果、 1度目の記録の場合と同様に、 部分デイブヱク ト リス ト 2 1 Aが更新される。 そして、 記録装置のメモリに記憶された部分ディフ ェク ト リス ト 2 1 Aに指標情報 2 3が付加される。 続いて、 図 4に示す ように、 更新された部分ディフヱク トリス ト 2 1 Aのみが、 指標情報 2 3と共に、 記録媒体 1 0のディフエク ト管理工リア 1 4 Aに追記される。 さらに、 記録媒体 1 0に対し記録データの記録が何度も行われ、 記録 媒体 1 0上に新たに形成されたディフエク トにより、 記録データが部分 スペアエリア 1 2 A、 1 2 Bに次々に記録されると、 これに伴って、 部 分ディフエタ トリスト 2 1 A、 2 1 Bも次々に更新される。 この結果、 図 5に示すように、 部分ディフエク ト管理工リァ 1 4 Aには、 数個の部 分ディフエク ト リ ス ト 2 1 Aおよび数個の部分ディフヱク ト リス ト 2 1 Bが追記される。
図 5において、 ラスト部分ディフエク トリスト 2 1 Bに付加された指
標情報 2 3は、 現段階において、 当該ラス ト部分ディフエク トリス ト 2 1 Bと共に最新のディフヱク トリス ト 2 1を組み立てるのに最小限必要 な他の部分ディフエク トリストを特定するための情報、 および定義情報 2 2を特定するための情報である。 具体的には、 図 5中の矢印が指し示 す定義情報 2 2および部分デイフェク トリス ト 2 1 C、 2 1 D、 2 1 A である。 次回、 記録媒体 1 0に対し記録データの記録が行われるときに は、 その準備処理において、 ラスト部分ディフエク トリスト 2 1 Bに付 加された指標情報 2 3が参照され、 図 5中の矢印が指し示す定義情報 2 2およぴ部分デイフェク トリス ト 2 1 C、 2 1 D、 2 1 Aが、 ラス ト部 分ディフヱク トリス ト 2 1 Bと共に読み取られ、 これらを用いて最新の ディフエク ト管理情報 2 0が組み立てられる。
このように、 追記型記録媒体 1 0におけるディフエク ト管理情報の分 割記録機能によれば、 更新された部分ディフヱク トリス トのみをディフ ェク ト管理エリア 1 4A、 1 4 B、 1 4 Cのいずれかに追記することと したから、 ディフエタ ト管理エリア 1 4 A、 1 4 B、 1 4 Cのサイズを 小さくすることができる。 したがって、 データエリア 1 1のサイズを大 きくすることができる。 よって、 ディフヱク ト管理により記録データの 記録 ·読取の信頼性を高めながら、 記録データの記録容量を増加させる ことができる。
また、 ラス ト部分ディフヱク トリス トに指標情報 2 3を付加すること により、 最新のディフエタ トリスト 2 1を組み立てるのに最小限必要な 部分ディフヱク トリスト等を迅速に特定することができる。 したがって、 最新のディフヱク トリスト 2 1ないし最新のディフヱク ト管理情報 2 0 を迅速に読み取ることができる。
さらに、 指標情報 2 3を付加する部分ディフヱク トリス トを、 ラス ト 部分ディフエク トリス ト、 すなわち個々のディフエク ト管理エリァ内に おいて最後に記録された部分ディフエク トリス トとしたから、 最新のデ イフェク トリス ト 2 1ないし最新のディフヱク ト管理情報 2 0を容易か つ迅速に読み取ることができる。 すなわち、 個々のディフエク ト管理工
リァ内の最後に記録された部分ディフエク ト リス トの記録位置は、 当該 部分ディフエク トリス トが記録された部分と、 それに続く未記録の部分 との境界を認識することにより容易に検出できる。 そして、 最後に記録 された部分ディフ ク トリス トが特定できれば、 それに付加された指標 情報 2 3に基づいて、 最新のディフエク ト リ ス ト 2 1を組み立てるため の最小限必要な部分ディフエタ トリス ト等を迅速に特定できる。 したが つて、 最新のディフヱク トリス ト 2 1ないし最新のディフエク ト管理情 報 2 0を容易かつ迅速に読み取ることができるのである。
次に、 ディフエク ト管理情報のセッ トアップ機能について説明する。 ディフヱタ ト管理情報のセッ トアツプ機能とは、 ディフヱタ ト管理情報 2 0 (部分ディフエク ト リス ト 2 1 A、 2 1 B、 2 1 C、 2 1 D ) の記 録に用いるディフエク ト管理エリァが新たなディフエク ト管理エリァに 変更されたときに、 最新のディフヱク トリス ト 2 1を組み立てるのに最 小限必要なすべての部分ディフエタ トリス ト 2 1 A、 2 1 B、 2 1 C、 2 1 Dおよび定義情報 2 2を、 新たなディフエク ト管理工リアのセッ ト アップエリアに記録する機能である。 図 6および図 7は、 ディフエク ト 管理情報のセッ トアップ機能に従ってディフエク ト管理情報がディフエ ク ト管理エリア 1 4 A、 1 4 B、 1 4 Cに記録されていく様子を示して いる。
記録媒体 1 0に対し記録データの記録が何度も行われ、 部分ディフエ ク トリス トがディフエク ト管理エリァ 1 4 Aに次々に記録されると、 や がてディフエク ト管理工リア 1 4 Aがいつぱいになる。 本実施形態では、 ディフエク ト管理工リ ア 1 4 Aがいつぱいになると、 部分ディフエク ト リス トの記録に用いられるディフヱク ト管理エリアは、 ディフヱク ト管 理工リア 1 4 Aからディフエタ ト管理エリア 1 4 Bに変更される。 この とき、 図 6に示すように、 最新のディフエク ト リ ス ト 2 1を組み立てる のに最小限必要なすべての部分ディフヱク ト リス ト 2 1 A、 2 1 B、 2 1 C、 2 1 Dおよび定義情報 2 2が、 ディフエク ト管理工リア 1 4 Bの セッ トアップエリア 2 4 Bに記録される。 最新のディフエク トリス ト 2
1を組み立てるのに最小限必要なすべての部分ディフヱク ト リス ト 2 1
A、 2 1 B、 2 1 C、 2 1 Dおよび定義情報 2 2は、 ラス ト部分ディフ ェク ト リス トに付加された指標情報 2 3によって特定することができる。 最新のディフヱク ト リス ト 2 1を組み立てるのに最小限必要なすべての 部分ディフエク ト リス ト 2 1 A、 2 1 B、 2 1 C、 2 I Dおよび定義情 報 2 2がすでに記録装置のメモリ内に記憶されている場合には、 それら がディフエク ト管理工リア 1 4 Bのセッ トアツプェリア 2 4 Bに記録さ れる。 最新のディフエタ トリスト 2 1を組み立てるのに最小限必要なす ベての部分ディフエタ トリス ト 2 1 A、 2 1 B、 2.1 C、 2 1 Dおよび 定義情報 2 2が記録装置のメモリ内に記憶されていない場合には、 記録 装置により、 指標情報 2 3に基づいてこれらの情報が読み取られ、 ディ フエク ト管理工リア 1 4 Bのセッ トァップェリア 24 Bに記録される。 同様に、 ディフエク ト管理エリァ 1 4 Bがいつぱいになったときには、 図 7に示すように、 その時点での最新のディフエタ トリス ト 2 1を組み 立てるのに最小限必要なすべての部分ディフヱク トリス ト 2 1 A、 2 1
B、 2 1 C、 2 1 Dおよび定義情報 2 2が、 次のディフエタ ト管理エリ ァ 1 4 Cのセットアップェリア 24 Cに記録される。
このように、 追記型記録媒体 1 0におけるディフヱク ト管理情報のセ ッ トアップ機能によれば、 1個のディフエタ ト管理エリア内に、 最新の ディフエタ トリスト 2 1を組み立てるのに最小限必要なすべての部分デ イフェク ト リス ト 2 1 A、 2 1 B、 2 1 C、 2 1 Dおよび定義情報 2 2 が記録されるので、 最新のディフエク トリスト 2 1ないし最新のディフ ヱク ト管理情報 2 0を迅速に読み取ることができる。 すなわち、 最新の ディフヱク ト リス ト 2 1を組み立てるのに必要な部分ディフヱク ト リス ト等を取得するために、 1個のディフエク ト管理エリアをサーチすれば 足り、 複数のディフエク ト管理エリアをサーチする必要はない。 したが つて、 ピックアップのシーク時間を短くでき、 迅速な読取が可能となる。
(追記型記録媒体の実施形態の各種態様)
本発明の追記型記録媒体の実施形態の各種態様について説明する。 本
発明の追記型記録媒体において、 ディフエク ト管理エリアの配置は限定 されない。 しかし、 ディフエク ト管理工リァの配置を以下のように設定 すると、 追記型記録媒体と一般の書換型記録媒体との互換性をとること ができる。
まず、 記録媒体上に、 データエリアへの記録 '読取を制御する情報を 記録する制御情報記録エリアがある場合には、 複数のディフ ク ト管理 エリアのうちの少なく とも 1個を、 制御情報記録ェリァ内に配置しても よい。 制御情報記録ェリアは、 例えばリードインエリアまたはリードア ゥ トエリァである。
一般の書換型記録媒体には、 制御情報記録エリアが設けられており、 その中にディフエタ ト管理エリアが設けられている。 したがって、 追記 型記録媒体の制御情報記録ェリアにもディフエク ト管理工リァを配置す れば、 ディフエク ト管理エリアの配置について、 追記型記録媒体と一般 の書換型記録媒体とで共通の構造が実現する。 したがって、 追記型記録 媒体と一般の書換型記録媒体との互換性をとることができる。
もっとも、 追記型記録媒体の場合、 ディフ タ ト管理情報が更新され る度に、 更新されたディフエク ト管理情報をディフエク ト管理エリァに 追記する必要があり、 書換型記録媒体のように上書きすることができな い。 その結果、 追記型記録媒体のディフエク ト管理エリアは、 書換型記 録媒体のディフエタ ト管理エリアより も、 サイズが大きくなる。 したが つて、 追記型記録媒体において、 すべてのディフエタ ト管理エリアを制 御情報記録エリァに配置するとすれば、 制御情報記録エリアを拡張しな ければならない。 制御情報記録エリアを拡張すると、 追記型記録媒体と 一般の書換型記録媒体との互換性をとることが困難ないし不可能となつ てしまう。 そこで、 ディフエタ ト管理エリアを複数に分割し、 その分割 した 1個または 2個を制御情報記録ェリア内に配置するのが望ましい。 また、 複数のディフエク ト管理工リアのうちの少なく とも 1個を、 制 御情報記録ェリアとデータエリアとの間に配置してもよい。
上述したように、 すべてのディフエク ト管理エリアを制御情報記録ェ
リァに配置するとすれば、 制御情報記録ェリァを拡張しなければならず、 追記型記録媒体と一般の書換型記録媒体との互換性をとることが困難な いし不可能となる。 一方、 ディフエク ト管理エリアをデータエリア内に 配置するのは好ましくない。 なぜなら、 記録データを記録すべき場所に 制御情報の一種であるディフエク ト管理情報を混入させると、 情報管理 が複雑になるからである。 そこで、 ディフエタ ト管理エリアを制御情報 記録ェリァとデータエリァとの間に配置すれば、 このような不都合を解 消することができる。 例えば、 ディフエク ト管理エリアを複数に分割し、 そのうちの 1個または 2個は制御情報記録ェリア內に配置し、 残りのデ イフェタ ト管理工リァを制御情報記録ェリアとデータエリアとの間に記 録することが望ましい。
(記録装置の実施形態)
本発明の記録装置の実施形態について説明する。 図 8は本発明の記録 装置の実施形態を示している。 図 8に示す記録装置 5 0は、 (i)記録デ —タを記録するデータエリアと、 (ii)データエリアにおけるディフエク トが存在する場所に記録すべきであった記録データまたはその場所に記 録された記録データを記録するスペアェリアと、 (iii)データエリァにお けるディフエク トが存在する位置、 および当該ディフヱク トが存在する 場所に記録すべきであった記録データまたはその場所に記録された記録 データを記録したスペアェリァ内の位置を示すディフヱク トリス トを含 むディフエク ト管理情報を記録する複数のディフエク ト管理エリアとを 備え、 スペアエリアは複数の部分スペアエリアに分割されており、 ディ フエク トリス トは複数の部分ディフエク トリス トに分割されており、 複 数の部分スペアエリァと複数の部分ディフヱク トリス トとはそれぞれ対 応しており、 複数の部分ディフエク トリス トのうち少なく とも 1個の部 分ディフエク トリストには、 当該 1個の部分ディフヱク トリス トと共に 最新のディフエタ トリストを組み立てるのに最小限必要な他の部分ディ フエク トリストを特定するための指標情報が付加されている追記型記録 媒体に記録データを記録する装置である。 例えば、 記録装置 5 0は上述
した追記型記録媒体 1 0に記録データを記録する装置として好適である。 記録装置 5 0は、 図 8に示すように、 第 1の記録手段 5 1、 記憶手段 5 2、 ディフヱク ト検出手段 5 3、 第 2の記録手段 5 4、 リスト更新手 段 5 5、 第 3の記録手段 5 6およぴ第 4の記録手段 5 7を備えている。 第 1の記録手段 5 1は、 記録データをデータエリアに記録する手段で ある。 第 1の記録手段 5 1は、 例えば記録媒体が ディスクである場合 には、 光ピックアップとそれを制御するためのコントローラ等によって 実現することができる。 なお、 第 1の記録手段の具体的なハードウェア 構造は、 記録媒体が採用する記録方式 (光、 磁気、 光磁気、 相変化、 誘 電体の分極方向または近接場光など) に応じて適宜選択することができ、 例えば、 磁気へッ ドまたはプローブでもよい。
記憶手段 5 2は、 ディフ ク ト管理情報を記憶する手段である。 記憶 手段 5 2は、 例えばメモリ等により実現することができる。
ディフヱク ト検出手段 5 3は、 データエリアのディフヱク トを検出す る手段である。 ディフユク ト検出の方法としては、 例えば記録時のベリ フアイを利用する方法がある。 すなわち、 記録データ 1プロックをデー タエリァに記録した直後にその 1プロックの記録デ一タを読み取り、 記 録が正常に行われたか否かを調べる。 このとき、 記録データの記録不全 が判明したときには、 その記録データを記録したまたは記録すべきであ つた場所にはディフエタ トが存在することが推測される。 このように、 ベリフアイの結果をチヱックすることにより、 ディフヱタ トを検出する ことができる。
第 2の記録手段 5 4は、 ディフヱク ト検出手段 5 3により検出された ディフエク トが存在するデータエリァ内の場所に記録すべき記録データ をいずれかの部分スペアェリア内に記録する手段である。
リスト更新手段 5 5は、 ディフエク ト検出手段 5 3により検出された ディフユク トが存在する位置、 および当該ディフ ク トが存在する場所 に記録すべきであった記録データを記録した部分スペアエリァ内の位置 を示す情報 (例えばア ドレス情報) を当該部分スペアエリアに対応する
部分ディフヱク トリス トに記録することにより、 当該部分ディフヱク ト リストを更新する手段である。
第 3の記録手段 5 6は、 リスト更新手段 5 5により更新された部分デ イフェク トリストを、 複数のディフエク ト管理工リァのいずれかに記録 する手段である。
第 4の記録手段 5 7は、 最新のディフエク トリス トを組み立てるのに 最小限必要なすべての部分ディフヱク トリストを複数のディフエタ ト管 理工リァいずれかに記録する手段である。
なお、 第 1ないし第 4の記録手段 5 1、 5 4、 5 6、 5 7を構成する ハードウェアは、 それぞれ別個に複数セット設けてもよいが、 通常は 1 セッ トあれば足りる。 例えば、 1個の光ピックアップとコントローラを 設け、 コントローラを制御するためのソフトウェアを各記録手段に対応 して 4通り設ければよい。
以下、 記録装置 5 0の動作について説明する。 追記型記録媒体に記録 データを記録するとき、 ユーザはこの記録媒体を記録装置 5 0に装着す る。 記録媒体のディフヱク ト管理エリァにディフヱク ト管理情報が記録 されているときには、 記録装置 5 0はこれを読み取り、 記憶手段 5 2に 記憶させる。 また、 記録媒体がイニシャライズまたはフォーマッ トされ ていないときには、 記録装置 5 0は記録媒体をイニシャライズまたはフ ォーマッ トし、 そのときにディフエク ト管理情報を作成し、 これを記録 媒体のディフエク ト管理エリアに記録すると共に、 これを記録手段 5 2 に保持する。
続いて、 第 1の記録手段 5 1は、 記録データを記録媒体のデータエリ ァに記録する。 記録データの記録の際にはべリファイが行われる。 ディ フエク ト検出手段 5 3は、 ベリフアイの結果に基づいて、 データエリァ のディフエタ トを検出する。 ディフエタ トが検出されたときには、 第 2 の記録手段 5 4は、 そのディフエク トが存在するデータエリァ内の場所 に記録すべきであった記録データをいずれかの部分スペアェリアに記録 する。 続いて、 リス ト更新手段 5 5は、 当該ディフエタ トが存在する位
置、 および当該ディフエク トが存在する場所に記録すべきであった記録 データを記録した部分スペアエリア内の位置を示す情報を当該部分スぺ ァエリアに対応する部分ディフヱク トリス下に記録し、 これにより、 当 該部分ディフエク ト リストを更新する。
続いて、 第 1の記録手段 5 2による記録データの記録が終了したとき に、 第 3の記録手段 5 6は、 記憶手段 5 2に記憶されたディフヱク ト管 理情報に含まれる複数の部分ディフヱク ト リ ス トの中からリスト更新手 段 5 5により更新された部分ディフ ク トリストを選択し、 これをディ フエク ト管理エリアに記録する。
記録媒体に対し記録データの記録が何度も行われ、 部分ディフエタ ト リス トが 1個のディフエク ト管理エリアに次々に記録され、 やがて、 そ のディフエク ト管理工リァがいつぱいになると、 部分ディフエク トリ ス ト (ディフエク ト管理情報) を記録するのに用いるディフエク ト管理工 リアを変更しなければならない。 ディフエク ト管理エリァを変更すると き、 第 4の記録手段 5 7は、 最新のディフヱク ト リス トを組み立てるの に最小限必要なすべての部分ディフエタ トリス トを次の新しいディフエ ク ト管理工リァに記録する。
以上より、 記録装置 5 0によれば、 更新された部分ディフヱク トリス トのみを選択し、 これをディフヱク ト管理工リァに記録する構成とした から、 ディフエク ト管理エリアに記録する情報量を小さくすることがで きる。 これにより、 記録媒体にディフヱク ト管理エリァを広く設ける必 要がなくなり、 上述したように、 記録データの記録容量を増加させるこ とができる。
また、 ディフヱク ト管理情報を記録するのに用いるディフエク ト管理 エリァを変更するときには、 最新のディフヱク ト リス トを組み立てるの に最小限必要なすべての部分ディフ タ トリ ス トを、 次に用いるディフ ヱク ト管理工リァに記録する構成としたから、 使用中の 1個のディフエ ク ト管理工リアの中には、 常に、 最新のディフエタ トリ ス トを組み立て るのに最小限必要なすべての部分ディフヱク トリストが存在する。 した
がって、 使用中の当該 1個のディフヱク ト管理エリアの中だけをサーチ すれば、 最新のディフエク ト リス トを組み立てるのに最小限必要な部分 ディフエク トリス トを読み取ることができる。 よって、 最新のディフエ タ トリストないし最新のディフ-ク ト管理情報を迅速に取得することが できる。
(記録装置の実施形態の各種態様)
本発明の記録装置の実施形態の各種態様について説明する。 図 9は本 発明の記録装置の実施形態の各種態様を示している。
まず、 第 1態様について説明する。 図 9に示す記録装置 6 0のように、 記録装置 5 0の各構成要素に加え、 指標情報付加手段 6 2を追加しても よい。 指標情報付加手段 6 2は、 リ ス ト更新手段 5 5により更新された 部分ディフヱク ト リス トに、 当該部分ディフヱク ト リス トと共に最新の 前記ディフエク ト リス トを組み立てるのに最小限必要な他の部分ディフ ェク トリストを特定するための指標情報を付加する手段である。 この場 合、 第 3の記録手段 5 6は、 リス ト更新手段 5 5により更新された部分 ディフエク トリ ス トを指標情報と共にディフエク ト管理 リアに記録す る。
これにより、 記録媒体のディフエク ト管理工リアに記録された指標情 報を参照し、 最新のディフユク トリストないし最新のディフヱク ト管理 情報を迅速に読み取ることが可能となる。
次に、 第 2態様について説明する。 図 9に示す記録装置 6 0のように、 記録装置 5 0の各構成要素に加え、 リスト取得手段 6 3をさらに追加し てもよい。 リス ト取得手段 6 3は、 複数のディフエク ト管理エリァのい ずれかに記録された複数の部分ディフ タ トリス トの中から、 最新のデ イフェク トリ ス トを組み立てるのに最小限必要なすべての部分ディフエ ク トリストを指標情報に基づいて特定し、 これら特定された複数の部分 ディフヱク ト リ ス トを読み取り、 これら読み取った複数の部分ディフエ タ トリストを結合して、 最新のディフヱク トリストを組み立て、 これを 記憶手段 5 2に記憶させる手段である。
リス ト取得手段 6 3によれば、 例えば図 5に示すように、 部分ディフ ェク トリス トの更新が数度行われたことによってディフエク ト管理エリ ァ内に、 最新のディフエク トリストを構成するのに必要のない部分ディ フエク ト リストが存在している場合でも、 最新のディフヱク ト リス トを 構成するのに必要な部分ディフヱク ト リス トを確実に選択することがで き、 選択した部分ディフエク トリストを結合して最新のディフエク トリ ス トを組み立てることが可能となる。
次に、 第 3態様について説明する。 図 9に示す記録装置 6 0のように、 記録装置 5 0の各構成要素に加え、 空き領域検出手段 6 1を備えてもよ い。 空き領域検出手段 6 1は、 複数のディフエク ト管理工リアのうち 1 のディフエク ト管理工リアに、 部分ディフヱク ト リス トを記録するのに 必要な空き領域があるか否かを検出する手段である。 この場合、 第 4の 記録手段 5 7は、 空き領域検出手段 6 1の検出結果に基づき、 1のディ フエク ト管理エリァに空き領域がないとき、 最新のディフエタ トリス ト を組み立てるのに最小限必要なすべての部分ディフヱク ト リス トを、 複 数のディフエク ト管理工リアのうち他のディフヱク ト管理工リァに記録 する。 これにより、 第 4の記録手段 5 7により、 最新のディフエク トリ ストを組み立てるのに最小限必要なすべての部分ディフエク ト リス トを 記録する時期を効率よく把握することができる。
(再生装置の実施形態)
本発明の再生装置の実施形態について説明する。 図 1 0は本発明の再 生装置の実施形態を示している。 図 1 0に示す再生装置 7 0は、 (i)記 録データを記録するデータエリァと、 (ii)データエリァにおけるディフ エタ トが存在する場所に記録すべきであった記録データまたはその場所 に記録された記録データを記録するスペアエリアと、 (iii)データエリア におけるディフエク トが存在する位置、 および当該ディフエク トが存在 する場所に記録すべきであった記録データまたはその場所に記録された 記録データを記録したスペアエリァ内の位置を示すディフエク ト リス ト を含むディフエク ト管理情報を記録する複数のディフヱク ト管理工リァ
とを備え、 スペアエリァは複数の部分スペアェリァに分割されており、 ディフエク トリス トは複数の部分ディフエク トリストに分割されており 複数の部分スペアエリァと複数の部分ディフ ク トリス トとはそれぞれ 対応しており、 複数の部分ディフヱク トリストのうち少なく とも 1個の 部分ディフヱク トリストには、 当該 1個の部分ディフエク トリストと共 に最新のディフエク ト リス トを組み立てるのに最小限必要な他の部分デ イフェク トリストを特定するための指標情報が付加されている追記型記 録媒体に記録された記録データを再生する装置である。 例えば、 再生装 置 7 0は、 上述した追記型記録媒体 1 0に記録された記録データを再生 する装置である。
再生装置 7 0は、 図 1 0に示すように、 リス ト取得手段 7 1および再 生手段 7 2を備えている。
リスト取得手段 7 1は、 複数のディフエク ト管理工リァのいずれかに 記録された複数の部分ディフヱク ト リス トの中から、 最新のディフエク トリス トを組み立てるのに最小限必要なすべての部分ディフエク トリス トを指標情報に基づいて特定し、 これら特定された複数の部分ディフエ ク トリス トを読み取り、 これら読み取った複数の部分ディフエク トリス トを結合して、 最新のディフヱク トリストを組み立てる手段であり、 上 述したリスト取得手段 6 3と実質的に同じである。
再生手段 7 2は、 リス ト取得手段 7 1により組み立てられた最新のデ イフェク ト リス トに基づいて、 データエリァに記録された記録データを 再生する手段である。 再生手段 7 2は、 例えば記録データが画像データ の場合には、 画像データを、 ディスプレイで再生できるような画像信号 に変換するデコーダ等を備えている。
以上より、 再生装置 7 0によれば、 記録媒体のディフエク ト管理エリ ァに記録された複数の部分ディフヱク トリス トの中から、 最新のディフ ェク トリストを組み立てるのに必要な部分ディフエク トリストを読み取 り、 読み取った部分ディフエク トリス トを用いて最新のディフエク ト リ ス トを組み立てることができる。 そして、 最新のディフエタ トリストに
基づいてディフエク ト管理を行いつつ、 記録データの再生を行うことが できる。 したがって、 記録データの再生の信頼性を高めることができる。 なお、 以上のような実施形態は、 専用の装置としてハードウェアと一 体的に構成する形態で実現してもよいし、 コンピュータにプログラムを 読み込ませることによって実現してもよい。
(記録方法の実施形態)
本発明の記録方法の実施形態について説明する。 この記録方法は、 ω記録データを記録するデータエリアと、 )データエリアにおけるデ イ フェク トが存在する場所に記録すべきであった記録データまたはその 場所に記録された記録データを記録するスペアエリアと、 (iii)データェ リアにおけるディフヱク トが存在する位置、 および当該ディフエク トが 存在する場所に記録すべきであった記録データまたはその場所に記録さ れた記録データを記録したスペアェリァ内の位置を示すディフヱク トリ ストを含むディフエク ト管理情報を記録する複数のディフエク ト管理工 リアとを備え、 スペアエリアは複数の部分スペアエリアに分割されてお り、 ディフエタ ト リス トは複数の部分ディフエク ト リス トに分割されて おり、 複数の部分スペアェリァと複数の部分ディフヱク ト リス ト とはそ れぞれ対応しており、 複数の部分ディフヱク ト リス トのうち少なく とも 1個の部分ディフヱク ト リス トには、 当該 1個の部分ディフヱク トリス トと共に最新のディフエク トリストを組み立てるのに最小限必要な他の 部分ディフエタ ト リス トを特定するための指標情報が付加されている追 記型記録媒体に記録データを記録する方法である。
この記録方法は、 ディフエク ト管理情報を記憶する記憶工程と、 記録 データをデータエリァに記録する第 1の記録工程と、 データエリアのデ イフェク トを検出するディフエタ ト検出工程と、 ディフエタ ト検出工程 において検出されたディフエク トが存在するデータエリァ内の場所に記 録すべき記録データをいずれかの部分スペアエリ ァ内に記録する第 2の 記録工程と、 ディフエク ト検出工程において検出されたディフエク トが 存在する位置、 および当該ディフ ク トが存在する場所に記録すべきで
あった記録データを記録した部分スペアエリァ内の位置を示す情報を当 該部分スペアェリァに対応する部分ディフエク ト リス トに記録すること により、 当該部分ディフエク トリストを更新するリスト更新工程と、 複 数のディフエク ト管理工リアのうち 1のディフエク ト管理工リアに空き 領域があるときには、 リス ト更新工程において更新された部分ディフエ ク ト リス トを当該 1のディフエク ト管理エリアに記録する第 3の記録ェ 程と、 1のディフエク ト管理エリアに空き領域がないときには、 複数の ディフエク ト管理工リアのうち他のディフエク ト管理エリアに、 最新の ディフヱク トリス トを組み立てるのに最小限必要なすべての部分ディフ ヱタ トリストを記録する第 4の記録工程とを備えている。
この記録方法によれば、 更新された部分ディフエク トリス トのみをデ イ フェク ト管理工リァに追記する構成としたから、 ディフエク ト管理工 リアに記録する情報量を小さくすることができる。 したがって、 記録媒 体にディフエク ト管理工リァを広く設ける必要がなくなり、 上述したよ うに、 記録データの記録容量を増加させることができる。
また、 この記録方法によれば、 1のディフエタ ト管理エリアに空き領 域がないときには、 次に使用するディフエタ ト管理エリアに、 最新のデ イフェク ト リス トを組み立てるのに最小限必要なすべての部分ディフエ ク ト リス トを記録する構成としたから、 次にディフエク ト リス トを読み 取るときには、 当該 1個のディフエタ ト管理エリアの中だけをサーチす れば、 最新のディフエタ トリストを組み立てるのに最小限必要な部分デ イフェク トリストを読み取ることが可能となり、 最新のディフエク トリ ス トないし最新のディフヱク ト管理情報を迅速に取得することが可能と なる。
(再生方法の実施形態)
本発明の再生方法の実施形態について説明する。 この再生方法は、 (i)記録データを記録するデータエリァと、 (ii)データェリアにおけるデ イフェク トが存在する場所に記録すべきであった記録データまたはその 場所に記録された記録データを記録するスペアエリァと、 (iii)データェ
リアにおけるディフエク トが存在する位置、 および当該ディフエク トが 存在する場所に記録すべきであった記録データまたはその場所に記録さ れた記録データを記録したスペアエリァ内の位置を示すディフエク トリ ストを含むディフヱク ト管理情報を記録する複数のディフエク ト管理工 リアとを備え、 スペアエリアは複数の部分スペアエリアに分割されてお り、 ディフエク トリストは複数の部分ディフエク トリス トに分割されて おり、 複数の部分スペアエリァと複数の部分ディフエク ト リス ト とはそ れぞれ対応しており、 複数の部分ディフエタ トリス トのうち少なく とも 1個の部分ディフヱク トリ ス トには、 当該 1個の部分ディフヱク トリス トと共に最新のディフヱク トリストを組み立てるのに最小限必要な他の 部分ディフ ク トリストを特定するための指標情報が付加されている追 記型記録媒体に記録された記録データを再生する方法である。
この再生方法は、 複数のディフヱク ト管理工リァのいずれかに記録さ れた複数の部分ディフヱク ト リス トの中から、 最新のディフヱク トリス トを組み立てるのに最小限必要なすべての部分ディフエク トリス トを指 標情報に基づいて特定し、 これら特定された複数の部分ディフ ク トリ ストを読み取り、 これら読み取った複数の部分ディフエク ト リス トを結 合して、 最新のディフヱク ト リス トを組み立てるリス ト取得工程と、 リ スト取得工程において組み立てられた最新のディフエク ト リ ス トに基づ いて、 データエリアに記録された前記記録データを再生する再生工程と を備えている。
この再生方法によれば、 記録媒体のディフ ク ト管理エリアに記録さ れた複数の部分ディフエタ トリストの中から、 最新のディフヱク トリス トを組み立てるのに必要な部分ディフエク トリス トを読み取り、 読み取 つた部分ディフエク トリストを用いて最新のディフヱク トリ ストを組み 立てることができる。 そして、 最新のディフエク トリス トに基づいてデ イフェタ ト管理を行いつつ、 記録データの再生を行うことができる。 し たがって、 記録データの再生の信頼性を高めることができる。
【実施例】
(追記型記録媒体の第 1実施例)
本発明の追記型記録媒体の第 1実施例について説明する。 第 1実施例 は、 本発明の追記型記録媒体を 1層の追記型光デイスクに適用した例で ある。 図 1 1は当該追記型光ディスク 1 0 0の記録構造を示している。 図 1 1中の上段左側が光ディスク 1 0 0の内周側であり、 下段右側が光 ディスク 1 0 0の外周側である。
光デイスク 1 0 0は、 図 1 1に示すように、 ユーザデータェリア 1 0 1、 スペアエリ ア 1 0 2、 1 0 3、 リードインエリア 1 0 4、 リー ドア ゥ トエリア 1 0 5、 確定的ディフエク ト管理工リア 1 0 6、 および一時 的ディフエク ト管理エリア 1 0 7 A、 1 0 7 B、 1 0 7 Cを備えている。 ユーザデータエリァ丄 0 は、 記録データを記録するための主たるェ リアである。 スペアエリア 1 0 2および 1 0 3は、 ユーザデータエリ了 1 0 1にディフエク トが存在するときに、 そのディフエク トが存在する 場所に記録すべきであった記録データまたはその場所に記録されていた 記録データを記録するためのエリアである。 スペアエリア 1 0 2はユー ザデータエリァ 1 0 1の内周側に配置され、 スペアェリア 1 0 3はユー ザデータエリ.ァ 1 0 1の外周側に配置されている。 ユーザデータエリァ 1 0 1およびスペアエリア 1 0 2、 1 0 3によりデータゾーン 1 0 8力 S 形成される。 スペアエリア 1 0 2は部分スペアエリア 1 0 2 A、 1 0 2 Bに分割されている。 スペアエリア 1 0 3は部分スペアエリア 1 0 3 A、 1 0 3 Bに分割されている。
リー ドインエリア 1 04およびリー ドァゥ トエリア 1 0 5は、 制御情 報を記録するためのェリァである。 リードインエリア 1 0 4は光デイス ク 1 0 0の最内周側に配置されている。 リードアウ トエリア 1 0 5は光 ディスク 1 0 0の最外周側に配置されている。
確定的ディフヱク ト管理工リア 1 0 6は、 ディフヱク ト管理情報を確 定的に記録するためのェリアである。 光デイスク 1 0 0をフアイナライ ズするとき、 ディフエク ト管理情報は、 確定的ディフエク ト管理エリア 1 0 6に記録される。 確定的ディフエク ト管理工リア 1 0 6は、 リード
インエリア 1 04内に配置されている。
—時的ディフエク ト管理エリア 1 0 7 A、 1 0 7 B、 1 0 7 Cは、 デ イフェク ト管理情報を一時的に記録するためのエリアである。 光デイス ク 1 0 0をフアイナライズする前の段階では、 ディフエク ト管理情報は、 —時的ディフエタ ト管理エリア 1 0 7 A、 1 0 7 B、 1 0 7 Cのいずれ かに記録される。 一時的ディフエク ト管理エリアは、 光ディスク 1 0 0 上に 3個存在する。 第 1の一時的ディフヱク ト管理エリァ 1 0 7 Aは、 リードインエリア 1 04内に配置されている。 第 2の一時的ディフエク ト管理工リア 1 0 7 Bは、 リードインエリア 1 0 4とデータゾーン 1 0 8との間に配置されている。 第 3の一時的ディフエク ト管理エリア 1 0 7 Cは、 データゾーン 1 0 8とリードアウトエリア 1 0 5との間に配置 されている。
一時的ディフエク ト管理エリア 1 0 7 A、 1 0 7 B、 1 0 7 Cのそれ ぞれには、 セッ トァップェリア 1 0 9 A、 1 0 9 B、 1 0 9 Cが用意さ れている。 ディフエク ト管理情報 (部分ディフヱク ト リス ト) を記録す るために一時的ディフエク トエリア 1 0 7 Aの使用が開始されるときに は、 その時点で最新のディフヱク ト リス トを組み立てるのに最小限必要 なすべての部分ディフエク トリス トおよび設定情報がセッ トアップエリ ァ 1 0 9 Aに記録される。 ディフヱク ト管理情報 (部分ディフヱク トリ ス ト) を記録するために一時的ディフヱク トエリア 1 0 7 Bの使用が開 始されるときには、 その時点で最新のディフエタ トリス トを組み立てる のに最小限必要なすべての部分ディフエク トリス トおよび設定情報がセ ッ トアップエリア 1 0 9 Bに記録される。 ディフエク ト管理情報 (部分 ディフエク ト リス ト) を記録するために一時的ディフエク トエリア 1 0 7 Cの使用が開始されるときには、 その時点で最新のディフエク トリス トを組み立てるのに最小限必要なすべての部分ディフエタ トリストおよ び設定情報がセッ トアップエリア 1 0 9 Cに記録される。
以上より、 光ディスク 1 0 0によれば、 一時的ディフヱク ト管理エリ ァ 1 0 7 Bをリードインエリア 1 04とデータゾーン 1 0 8との間に配
置し、 一時的ディフヱク ト管理エリァ 1 0 7 Cをデータゾーン 1 0 8 と リードアウ トエリア 1 0 5 との間に配置したことにより、 光ディスク 1 0 0 と一般の書換型光ディスクとの間の互換性をと りつつ、 比較的大き なサイズの一時的ディフヱク ト管理エリアを設けることができる。 これ により、 ディフエク ト管理情報の更新可能回数を増加させることができ る。
また、 一時的ディフヱク ト管理工リアを、 3個の一時的ディフヱク ト 管理エリア 1 0 7 A、 1 0 7 B、 1 0 7 Cに分割し、 これらを光デイス ク 1 0 0上に分散させて配置したことにより、 光ディスクに関する既存 の記録構造を大きく変更せずに、 比較的大きなサイズを有する一時的デ イフェク ト管理工リアを設けることができる。 これにより、 ディフエク ト管理情報の更新可能回数を増加させることができる。
さらに、 一時的ディフエク ト管理エリア 1 0 7 A、 1 0 7 B、 1 0 7 Cのそれぞれには、 セッ トアップエリア 1 0 9 A、 1 0 9 B、 1 0 9 C を用意し、 一時的ディフエタ ト管理エリア 1 0 7 A、 1 0 7 B、 1 0 7 Cのそれぞれの使用が開始されるときには、 最新のディフヱク ト リス ト を組み立てるのに最小限必要なすべての部分ディフヱク トリス トおよび 設定情報をセッ トアップエリア 1 0 9 A、 1 0 9 B、 1 0 9 Cに記録す ることにより、 光ディスク 1 0 0から最新のディフエタ ト リス トおよび 設定情報を迅速に読み取ることが可能となる。
(追記型記録媒体の第 2実施例)
本発明の追記型記録媒体の第 2実施例について説明する。 第 2実施例 は、 本発明の追記型記録媒体を 2層の追記型光ディスクに適用した例で ある。 図 1 2は当該追記型光ディスク 1 2 0の記録構造を示している。 図 1 2中の左側が光ディスク 1 2 0の内周側であり、 右側が光ディスク 1 2 0の外周側である。
図 1 2に示すように、 光ディスク 1 2 0の第 1層には、 ユーザデータ エリ ア 1 2 1、 スペアエリ ア 1 2 2、 1 2 3、 リードインエリア 1 24 リードアウ トエリア 1 2 5、 確定的ディフエク ト管理工リア 1 2 6およ
ぴ一時的ディフエタ ト管理エリア 1 2 7 A、 1 2 7 B、 1 2 7 Cが設け られている。 ユーザデータエリア 1 2 1およびスペアエリ ア 1 2 2、 1 2 3によりデータゾーン 1 2 8が形成される。 光デイスク 1 2 0の第 2 層には、 ユーザデータエリァ 1 3 1、 スペアェリア 1 3 2、 1 3 3およ び一時的ディフエタ ト管理エリア 1 3 7 A、 1 3 7 Bが設けられている。 ユーザデータエリァ ]_ 3 1およびスペアェリア 1 3 2、 1 3 3によりデ ータゾーン 1 3 8が形成される。 光ディスク 1 0 0と同様に、 各スペア ェリァは複数の部分スペアェリアに分割されており、 各一時的ディフエ ク ト管理エリァ内にはセッ トアップエリアが用意されている。
このような構成を有する光ディスク 1 2 0によっても、 光ディスク 1 0 0と同様の作用効果を得ることができる。
(ディフエク ト管理情報の実施例)
本発明の追記型記録媒体におけるディフエク ト管理情報の実施例につ いて説明する。 図 1 3は光デイスク 1 0 0用のディフヱク ト管理情報を 示している。 図 1 3に示すように、 ディフエク ト管理情報 1 4 0には、 設定情報 1 4 1およびディフヱク ト リス ト 1 4 2が含まれている。 設定 情報 1 4 1には、 ユーザデータエリア 1 0 1の開始ア ドレス、 ユーザデ 一タエリア 1 0 1の終了ァ ドレス、 内周側のスペアエリア 1 0 2のサイ ズ、 外周側のスペアエリア 1 0 3のサイズおよびその他の情報が含まれ ている。
光ディスク 1 0 0上のユーザデータエリァ 1 0 1の位置およびサイズ は設定情報 1 4 1に基づいて決まる。 また、 スペアエリア 1 0 2、 1 0 3のそれぞれのサイズ、 位置も設定情報 1 4 1に基づいて決まる。 そし て、 設定情報 1 4 1は、 光デイスク 1 0 0のイニシャライズ時に、 記録 再生装置によって生成され、 ディフエク ト管理情報 1 4 0の一部として 光デイスク 1 0 0に記録される。 したがって、 データゾーン 1 0 8の位 置およびサイズは、 記録再生装置によって任意に設定することができる。 例えば、 ユーザデータエリァ 1 0 1の開始ァドレスまたはスペアェリァ 1 0 2および 1 0 3のサイズを調整すれば、 リードインエリア 1 0 4と
データゾーン 1 0 8との間にェリァを形成することができ、 そのェリァ を一時的ディフエク ト管理工リア 1 0 7 Bとして用いることができる。 ディフエタ トリス ト 1 4 2には、 ユーザデータエリァ 1 0 1内におけ るディフエタ トが存在する位置を示すア ドレス (以下、 これを 「ディフ ヱタ トア ドレス」 と呼ぶ。) と、 そのディフエク トが存在する場所に記 録すべき記録データまたはその場所に記録された記録データの部分スぺ ァエリア 1 0 2 A、 1 0 2 B、 1 0 3 Aまたは 1 0 3 B内における記録 位置を示すア ドレス (以下、 これを 「代替記録ア ドレス」 と呼ぶ。) と、 その他の情報とが記録される。
ディフエク ト リス ト 1 4 2は、 図 1 3に示すように、 部分ディフエク ト リス ト 1 4 2 A、 1 4 2 B、 1 4 2 C、 1 4 2 Dに分割されている。 部分ディフヱク ト リス ト 1 4 2 Aは部分スペアェリア 1 0 2 Aに対応し ている。 すなわち、 記録データが部分スペアエリア 1 0 2 Aに記録され たときには、 ディフエク トァドレスおよび代替記録ァドレスが部分ディ フエク ト リス ト 1 4 2 Aに記録される。 また、 部分ディフヱク ト リ ス ト 1 4 2 Bは部分スペアェリア 1 0 2 Bに対応している。 すなわち、 記録 データが部分スペアエリァ 1 0 2 Bに記録されたときには、 ディフエク トァドレスおよび代替記録ァドレスが部分ディフヱク ト リス ト 1 4 2 B に記録される。 同様に、 部分ディフヱク ト リス ト 1 4 2 Cは部分スペア エリア 1 0 3 Aに対応し、 部分ディフエク ト リス ト 1 4 2 Dは部分スぺ ァエリア 1 0'3 Bに対応している。 図 1 4は部分ディフエク ト リ ス ト 1 4 2 Aの内容の一例を示している。
各部分ディフエタ トリス ト 1 4 2 Aないし 1 4 2 Dには、 自らを特定 するための識別子と、 自らと対応する部分スペアエリアの開始ァ ドレス とが管理情報 (例えばヘッダ) として付されている (図示せず)。
さらに、 部分ディフエタ トリス ト 1 4 2 Dには、 図 1 3に示すように、 指標情報 1 4 3が付加されている。 指標情報 1 4 3には、 部分ディフエ ク ト リ ス ト 1 4 2 Aないし 1 4 2 Cの識別子の内容を示す情報が含まれ ている。 この指標情報 1 4 3は、 光ディスク 1 0 0のイニシャライズ時
に作成されたディフエク ト リス ト 1 4 2の部分ディフエク ト リ ス ト 1 4 2 Dに付加されるほか、 その後、 ディフエタ トが検出されたことにより 更新された部分ディフエタ トリス トにも付加される (図 3ないし図 5参 照)。
以上より、 ディフエク ト管理情報 1 4 0によれば、 ディフヱク小 リ ス ト 1 4 2を部分ディフエク ト リス ト 1 4 2 Aないし 1 4 2 Dに分割し、 これらをそれぞれ部分スペアェリア 1 0 2 Aないし 1 0 3 Bに対応させ る構成としたから、 ディフヱク トリス トの更新記録を部分ディフエク ト リス トごとに行うことができる。 例えば、 ディフヱク トが検出され、 記 録データが部分スペアェリア 1 0 2 Aに記録されると、 部分スペアェリ ァ 1 0 2 Aに対応する部分ディフエク ト リス ト 1 4 2 Aにディフエタ ト ァ ドレスおよび代替記録ァ ドレスが記録され、 部分ディフヱク ト リス ト 1 4 2 Aが更新される。 この場合には、 更新された部分ディフヱク トリ ス ト 1 4 2 Aのみを光ディスク 1 0 0の一時的ディフエク ト管理工リ ァ 1 0 7 A、 1 0 7 B、 1 0 7 Cのいずれかに記録すればよい。 これによ り、 ディフエク ト管理エリア 1 0 7 A、 1 0 7 B、 1 0 7 Cに記録する 情幸艮量を少なくでき、 ディフエク ト管理エリ ア 1 0 7 A、 1 0 7 B、 1 0 7 Cのサイズを小さくすることができる。
また、 部分ディフヱク ト リス ト 1 4 2 Dに指標情報 1 4 3を付加した ことにより、 指標情報 1 4 3に基づいて、 最新のディフヱク ト リス トを 組み立てるのに最小限必要なすべての部分ディフヱク ト リス ト 1 4 2 A ないし 1 4 2 Dを迅速に特定し、 読み取ることが可能となる。
(記録装置 · 再生装置の実施例)
本発明の記録装置および再生装置の実施例について説明する。 図 1 5 は本発明の記録装置および再生装置の実施例を示している。 図 1 5に示 す記録再生装置 2 0 0は、 光ディスク 1 0 0に記録データを記録する記 録装置としての機能と、 光ディスク 1 0 0に記録された記録データを再 生する再生装置としての機能とを備えている。
まず、 記録再生装置 2 0 0の構成について説明する。 記録再生装置 2
00は、 図 1 5に示すように、 ディスク ドライブ 300と、 バックェン ド 40 0とを備えている。
図 1 6はデイスク ドライブ 30 0の内部構成を示している。 ディスク ドライブ 300は、 光ディスク 1 00に情報を記録すると共に、 光ディ スク 1 00に記録された情報を読み取る装置である。
ディスク ドライブ 30 0は、 図 1 6に示すように、 スピンドルモータ 3 5 1、 光ピックアップ 3 5 2、 RFアンプ 3 5 3およぴサーボ回路 3 54を備えている。
スピンドルモータ 3 5 1は光デイスク 1 0 0を回転させるモータであ る。
光ピックアップ 3 5 2は、 光ディスク 1 00の記録面に対して光ビー ムを照射することによって記録データ等を記録面上に記録すると共に、 光ビームの反射光を受け取ることによって記録面上に記録された記録デ 一タ等を読み取る装置である。 光ピックアップ 3 5 2は、 光ビームの反 射光に対応する RF信号を出力する。
RFアンプ 3 5 3は、 光ピックアップ 3 5 2から出力された RF信号 を増幅して、 その R F信号を変調復調部 3 5 5に出力する。 さらに、 R Fアンプ 3 5 3は、 RF信号から、 ゥォブル周波数信号 WF、 トラック エラー信号 TEおよびフォーカスエラー信号 F Eを作り出し、 これらを 出力する。
サーボ回路 3 54は、 トラックエラー信号 TE、 フォーカスエラー信 号 F Eその他のサーボ制御信号に基づいて光ピックアップ 35 2および スピン ドルモータ 3 5 1の駆動を制御するサーボ制御回路である。
さらに、 ディスク ドライブ 30 0は、 図 1 6に示すように、 変調復調 部 3 5 5、 ノ ッファ 3 5 6、 インターフェース 3 5 7および光ビーム駆 動部 3 58を備えている。
変調復調部 3 5 5は、 読取時において記録データに対してエラー訂正 を行う機能と、 記録時において記録データにエラー訂正符号を付加して これを変調する機能とを備えた回路である。 具体的には、 変調復調部 3
5 5は、 読取時においては、 R Fアンプ 3 5 3から出力される R F信号 を復調し、 これに対してエラー訂正を行った後、 これをバッファ 3 5 6 に出力する。 さらに、 変調復調部 3 5 5は、 復調された R F信号に対し てエラー訂正を行った結果、 エラー訂正が不能であるときには、 その旨 を示すエラー訂正不能信号を生成し、 これをディフエタ ト検出部 3 5 9 に出力する。 また、 変調復調部 3 5 5は、 記録時においては、 バッファ
3 5 6から出力される記録データにエラー訂正符号を付加した後、 これ を、 光ディスク 1 0 0の光学的特性等に適合する符号となるように変調 し、 変調された記録データを光ビーム駆動部 3 5 8に出力する。
バッファ 3 5 6は、 記録データを一時的に蓄える記憶回路である。 インターフェース 3 5 7は、 ディスク ドライブ 3 0 0 とノ ックエンド
4 0 0との間の記録データ等の入出力制御ないし通信制御を行う回路で ある。 具体的には、 インターフェース 3 5 7は、 再生時においては、 バ ックエンド 4 0 0からの要求命令に応じて、 ノ ッファ 3 5 6から出力さ れる記録データ (すなわち光ディスク 1 0 0から読み取られた記録デー タ) をバックエンド 4 0 0へ出力する。 また、 インターフェース 3 5 7 は、 記録時においては、 パックエンド 4 0 0からディスク ドライブ 3 0 0に入力される記録データを受け取り、 これをバッファ 3 5 6に出力す る。 さらに、 インターフェース 3 5 7は、 ノ ックエンド 4 0 0からの要 求命令に応じて; ディフエタ ト管理情報作成部 3 6 0に保持されている ディフヱク ト リス トの全部または一部をバックェンド 4 0 0に出力する。 光ビーム駆動部 3 5 8は、 記録時において、 変調復調部 3 5 5から出 力された記録データ等に対応する光ビーム駆動信号を生成し、 これを光 ピックアップ 3 5 2に出力する。 光ピックアップ 3 5 2は、 光ビーム駆 動信号に基づいて光ビームを変調し、 光ディスク 1 0 0の記録面に照射 する。 これにより、 記録データ等が記録面上に記録される。
さらに、 ディスク ドライブ 3 0 0は、 図 1 6に示すように、 ディフエ ク ト検出部 3 5 9およびディフユク ト管理情報作成部 3 6 0を備えてい る。
ディフヱク ト検出部 3 5 9は、 光ディスク 1 0 0のディフエタ トを検 出する回路である。 そして、 ディフエタ ト検出部 3 5 9は、 ディフエク トの存否を示すディフエタ ト検出信号を生成し、 これを出力する。 ディ フエク ト検出部 3 5 9は、 情報の読取時 (ベリフアイ時または再生時) における記録データのエラー訂正の結果に基づいて、 ディフエタ ト検出 を行う。 上述したように、 変調復調部 3 5 5は、 復調された RF信号に 対してエラー訂正を行った結果、 エラー訂正が不能であるときには、 そ の旨を実質的に示すエラー訂正不能信号を生成し、 これをディフエク ト 検出部 3 5 9に出力する。 ディフエタ ト検出部 3 5 9は、 このエラー訂 正不能信号を受け取ったときに、 ディフエタ トが存在していることを示 すディフ ク ト検出信号を出力する。
ディフエク ト管理情報作成部 3 6 0は、 ディフエク ト検出部 3 5 9.か ら出力されたディフヱク ト検出信号に基づいて、 ディフヱク ト管理情報 1 4 0を作成し、 または更新する回路である。 ディフエク ト管理情報 1 4 0は、 ディフエク ト管理情報作成部 3 6 0内に設けられた記憶回路に 書換可能な状態で記憶される。 さらに、 ディフエタ ト管理情報作成部 3 6 0は、 ノ ックエンド 4 0 0からの要求命令に応じて、 ディフエク ト管 理情報 1 4 0をィンターフェース 3 5 7を介してバックエンド 4 0 0に 出力する。
さらに、 図 1 6に示すように、 ディスク ドライブ 3 0 0は C PU 3 6 1を有している。 C PU 3 6 1は、 ディスク ドライブ 3 0 0の全体的な 制御おょぴ上述したディスク ドライブ 3 0 0内の各要素間の情報のやり 取りを制御する。 さらに、 C PU 3 6 1は、 記録データおょぴディフエ タ ト管理情報 1 4 0の記録動作および読取動作を制御する。 さらに、 C PU 3 6 1は、 バックエンド 4 0 0から送られる制御命令ないし要求命 令に応じて、 ディスク ドライブ 3 0 0とバックェンド 4 0 0との間のデ 一タのゃり取りを制御する。
次に、 図 1 7はバックエンド 4 0 0の内部構成を示している。 ノ ック エンド 4 0 0は、 ディスク ドライブ 3 0 0によって光ディスク 1 0 0か
ら読み取られた記録データに対して再生処理を行うと共に、 光ディスク
1 0 0に記録する目的で外部から供給された記録データを受け取り、 こ れを圧縮 (エンコード) してディスク ドライブ 3 0 0に送り出す装置で ある。
ノ ックエンド 4 0 0は、 ドライブ制御部 4 7 1、 ビデオデコーダ 4 7 2、 オーディオデコーダ 4 7 3、 ビデオエンコーダ 4 7 4、 オーディオ エンコーダ 4 7 5、 システム制御部 4 7 6およびディフエク ト管理部 4 7 7を備えている。
ドライブ制御部 4 7 1は、 ディスク ドライブ 3 0 0の読取処理および 記録処理を制御する回路である。 記録データを光ディスク 1 0 0から読 み取ってそれを再生する作業、 および記録データを外部から受け取って それを光ディスク 1 0 0に記録する作業は、 バックェンド 4 0 0とディ スク ドライブ 3 0 0とが協働して行う。 ドライブ制御部 4 7 1は、 ディ スク ドライブ 3 0 0の読取処理および記録処理を制御することにより、 ノ ックエンド 4 0 0とディスク ドライブ 3 0 0との協働を実現する。 具 体的には、 ドライプ制御部 4 7 1は、 ディスク ドライブ 3 0 0に対して、 読取、 記録、 バッファ 3 5 6から記録データの出力、 ディフヱク ト管理 情報作成部 3 6 0からのディフエク ト管理情報 1 4 0の出力などに関す る要求命令を出力する。 さらに、 ドライブ制御部 3 7 1は、 記録データ およびディフエク ト管理情報 1 4 0その他各種情報の入力 · 出力を制御 する入出力制御を行う。
ビデオデコーダ 4 7 2およびオーディオデコーダ 4 7 3は、 それぞれ、 ディスク ドライブ 3 0 0により光ディスク 1 0 0から読み取られ、 ドラ イブ制御部 4 7 1を介して供給された記録データを復調し、 記録データ をディスプレイ、 スピーカなどにより再生可能な状態に変換する回路で ある。
ビデオエンコーダ 4 7 4およびオーディオエンコーダ 4 7 5は、 それ ぞれ、 光ディスク 1 0 0に記録する目的で外部から入力された映像信号、 音声信号等を受け取り、 これを例えば M P E G圧縮方式等により圧縮し、
これを、 ドライブ制御部 4 7 1を介してディスク ドライブ 3 0 0に供給 する回路である。
システム制御部 4 7 6は、 再生時には、 ドライブ制御部 4 7 1、 ビデ ォデコーダ 4 7 2、 オーディォデコーダ 4 7 3、 ディフエタ ト管理部 4 7 7を制御し、 これらと協働して記録データの再生処理を行う回路であ る。 また、 記録時には、 システム制御部 4 7 6は、 ドライブ制御部 4 7 1、 ビデオエンコーダ 4 7 4、 オーディオエンコーダ 4 7 5、 ディフエ ク ト管理部 4 7 7を制御し、 これらと協働して記録データの記録処理を 行う。 また、 システム制御部 4 7 6は、 再生時および記録時において、 デイスク ドライブ 3 0 0とパックェンド 4 0 0との協働を実現するため に、 ドライブ制御 4 7 1 と共に、 ディスク ドライブ 3 0 0に対する制御 (例えば各種要求命令の生成 ·送信、 応答信号の受信など) を行う。 ディフヱタ ト管理部 4 7 7は、 その内部に記憶回路を有しており、 デ イスク ドライブ 3 0 0のディフエク ト管理情報作成部 3 6 0により作 成 ·更新されたディフエク ト管理情報 1 4 0の全部または一部を受け取 り、 これを保持する機能を備えている。 そして、 ディフエタ ト管理部 4 7 7はシステム制御部 4 7 6と共に、 ディフエク ト管理を行う。
次に、 記録再生装置 2 0 0における初期設定処理について説明する。 図 1 8は記録再生装置 2 0 0の初期設定処理を示している。 記録再生装 置 2 0 0は、 光ディスク 1 0 0がドライブュニッ ト 3 0 0に装着されて から、 記録データの記録または再生を行うまでの間 (記録 ·再生の準備 段階) において、 初期設定処理を行う。 初期設定処理は、 記録データの 記録または再生の準備をするための処理であり、 様々な処理を含んでい るが、 以下、 これらの処理のうち、 光ディスク 1 0 0のイニシャライズ、 ディフエク ト管理情報 1 4 0の作成 ·記録およびディフヱク ト管理情報 1 4 0のバックェンドへの送出等について説明する。 これらの処理は、 主としてドライブュニッ ト 3 0 0の C P U 3 6 1の制御のもとに行われ る。
図 1 8に示すように、 光デイスク 1 0 0がドライブュニッ ト 3 0 0に
装着されると、 ドライブユニッ ト 3 00の C PU 3 6 1は、 光デイスク 1 0 0が未記録ディスク (プランクディスク) であるか否かを判定する (ステップ S 1 1 )。
光ディスク 1 0 0が未記録デイスクであるときには (ステップ S 1 1 : YE S), C P U 3 6 1は、 光ディスク 1 0 0に対してィニシャラ ィズ処理を行う (ステップ S 1 2)。 このイエシャライズ処理において、 ディフヱク ト管理情報作成部 3 6 0は、 ディフヱク ト管理情報 1 40を 作成する (ステップ S 1 3 )。 具体的には、 イニシャライズ処理の中で 設定されたユーザデータエリァ 1 0 1の開始ァドレスおよび終了ァドレ ス並びにスペアェリア 1 0 2および 1 0 3のサイズを取得し、 設定情報 1 4 1を作成する。 さらに、 ディフエク ト リス ト 1 4 2を作成する。 な お、 ここで作成されるディフエタ トリス ト 1 4 2は、 外枠のみであり、 内実はない。 すなわち、 ディフエタ トア ドレスは記録されておらず、 具 体的な代替記録ア ドレスも記録されていない。 しかし、 ディフヱク トリ ス ト 1 4 2は、 部分ディフエタ ト リ ス ト 1 4 2 Aないし 1 4 2 Dに分割 されており、 それぞれの部分ディフエク ト リス ト 1 4 2 Aないし 1 4 2 Dは、 部分スペアエリア 1 0 2 Aないし 1 0 3 Bに対応している。 この 対応関係を明らかにするために、 各部分ディフエタ トリス トには、 それ に対応する部分スペアエリ ァの開始ァ ドレスが管理情報 (例えばへッ ダ) として記録される。 さらに、 各部分ディフヱク ト リス トには自らを 特定するための識別子が管理情報 (例えばヘッダ) として記録される。 作成されたディフエク ト管理情報 1 4 0はディフエク ト管理情報作成部 3 6 0内に記憶保持される。
続いて、 ディフヱク ト管理情報作成部 3 6 0は、 部分ディフエク トリ ス ト 1 4 2 Dに指標情報 1 4 3を付加する (ステップ S 1 4)。
続いて、 C P U 3 6 1は、 ディフヱク ト管理情報作成部 3 6 0内に記 憶されたディフエク ト管理情報 1 4 0をバックエンド 4 0 0に送る (ス テツプ S 1 5 )。 ディフエク ト管理情報 1 4 0はパックエンド 4 0 0の ディフヱク ト管理部 4 7 7に記憶される。
続いて、 C P U 3 6 1は、 ディフヱク ト管理情報作成部 3 6 0内に記 憶されたディフエク ト管理情報 1 4 0を光ディスク 1 0 0の一時的ディ フエク ト管理工リア 1 0 7 Aに記録する (ステップ S 1 6 )。
一方、 光ディスク 1 0 0が未記録ディスクでない場合には (ステップ S 1 1 : NO)、 続いて、 C PU 3 6 1は、 光ディスク 1 0 0がフアイ ナライズ済みか否かを判定する (ステップ S 1 7)。
光ディスク 1 0 0がフアイナライズ済みでない場合には (ステップ S 1 7 : NO)、 C P U 3 6 1は、 最新のディフエク ト管理情報 1 4 0を 光ディスク 1 0 0の一時的ディフヱク ト管理工リ ア 1 0 7 A、 1 0 7 B 1 0 7 Cのいずれかから読み取る (ステップ S 1 8)。
すなわち、 光ディスク 1 ◦ 0が未記録ディスクでない場合には、 すで に過去に作成されたディフエク ト管理情報 1 4 0、 すなわち 1個または 数個の設定情報 1 4 1、 数個の部分ディフヱク ト リス ト 1 4 2Aないし 1 4 2 Dが一時的ディフエタ ト管理エリア 1 0 7 A、 1 0 7 B、 1 0 7 Cの一部または全部に記録されている。 そこで、 C PU 3 6 1は、 まず 部分ディフ ク ト リス トを記録するために現在使用されている 1個のデ イフェク ト管理エリアを選択し、 そのディフエク ト管理エリア内に最後 に記録されている部分ディフエク ト リス ト、 すなわちラス ト部分ディフ ェク トリス トを特定する。 次に、 C PU 3 6 1は、 当該ラス ト部分ディ フヱク ト リス トに付加された指標情報 1 4 3を参照し、 当該ラス ト部分 ディフエタ トリス トと共に最新のディフエク ト リス ト 1 4 2を組み立て るのに最小限必要な部分ディフエク トリ ストおよび設定情報 1 4 1を特 定する。 続いて、 C PU 3 6 1は、 これらラス ト部分ディフエク トリス ト、 部分ディフエク トリ ス トおよび定義情報 1 4 1を読み取る。
続いて、 C PU 3 6 1は、 これら読み取ったラス ト部分ディフエク ト リス ト、 部分ディフエク トリス トおよび定義情報 1 4 1を用いて最新の ディフエク ト管理情報 1 4 0を組み立て、 これをディフエク ト管理情報 作成部 3 6 0に記憶し、 かつ、 これをパックエンド 4 0 0に送る (ステ ップ S 1 9 )。 ノ ックエン ド 4 0 0において、 ディフエク ト管理情報 1
4 0はディフエク ト管理部 4 7 7に記憶される。
一方、 光ディスク 1 0 0が未記録ディスクでなく、 かつフアイナライ ズ済みである場合には (ステップ S 1 7 : YE S), C PU 3 6 1は、 ディフエク ト管理情報 1 4 0を確定的ディフエク ト管理エリア 1 0 5か ら読み取り (ステップ S 2 0)、 これをバックエンド 4 0 0に送る (ス テツプ S 2 1 )。 バックェンド 4 0 0において、 ディフエク ト管理情報 1 4 0はディフエク ト管理部 4 7 7に記憶される。
以上の初期設定処理により、 最新のディフエク ト管理情報 1 4 0がデ イスク ドライブ 3 0 0のディフヱク ト管理情報作成部 3 6 0に記憶され、 かつ、 ノ ックエンド 4 0 0のディフエク ト管理部 4 7 7に記憶される。 これにより、 ディフエタ ト管理情報作成部 3 6 0において、 ディフエク ト管理情報 1 4 0の更新処理の準備が完了する。 一方、 ディフエタ ト管 理部 4 7 7において、 ディフヱク ト管理の準備が完了する。
次に、 記録再生装置 2 0 0の記録処理について説明する。 図 1 9は主 に記録再生装置 20 0の記録処理を示している。 記録再生装置 2 0 0は、 記録データを光ディスク 1 0 0のユーザデータエリァ 1 0 1に記録する 記録処理を行う。 記録再生装置 2 0 0は、 記録処理の中でベリ ファイ処 理を行い、 このベリフアイ処理の結果に基づいて部分ディフエク トリス ト 1 4 2 Aないし 1 4 2 Dのいずれかを更新する。 記録処理は、 ドライ ブュニッ ト 3 0 0の C PU 3 6 1 とノ ックエンド 4 0 0のシステム制御 部 4 7 6の協働によって実現する。
図 1 9に示すように、 ユーザが記録開始の指示を入力すると (ステツ プ S 3 3 : Y E S), これに応じて、 記録再生装置 2 0 0は記録データ を記録する (ステップ S 3 4)。 記録データの記録は所定のブロックご とに行われる。
記録再生装置 20 0は、 1プロックの記録を行う度に、 ベリ ファイを 行い (ステップ S 3 5)、 ベリファイの結果に基づいて、 ディフヱク ト 管理情報作成部 3 6 0内に記憶された部分ディフエク ト リス ト 1 4 2 A ないし 1 4 2 Dのいずれかを更新する。 具体的には、 ベリ ファイの結果、
記録データの記録に失敗したことを認識したときには (ステップ S 3 6 : YE S)、 C PU 3 6 1は、 当該記録に失敗した記録データを部分 スペアェリア 1 0 2Aないし 1 0 3 Bのいずれかに記録する (ステップ S 3 7)。 続いて、 C PU 3 6 1は、 当該記録データの記録すべきであ つた場所にディフエタ トが存在すると推測し、 その場所を示すディフエ ク トァドレスとそれに対応する代替記録ァドレスを部分ディフエク トリ ス ト 1 4 2 Aないし 1 4 2 Dのいずれかに記録する (ステップ S 3 8 ) 上述したように、 部分スペアェリア 1 0 2 Aないし 1 0 3 Bと部分ディ フエク トリス ト 1 4 2 Aないし 1 4 2 Dとは対応関係にある。 したがつ て、 ステップ S 3 8では、 ステップ S 3 7で記録データが記録された部 分スペアエリァに対応する部分ディフエク トリス トにディフエク トアド レスおょぴ代替記録ァドレスが記録される。
今回記録すべき記録データの一連のプロックについて上記ステップ S 3 4ないし S 3 8の処理が終了したとき (ステップ S 3 9 : Y E S )、 続いて、 C PU 3 6 1は、 部分ディフエタ トリストを記録するために現 在使用されている 1個のディフエク ト管理エリァ内に空き領域があるか 否かを調べる (ステップ S 4 1)。
現在使用されている 1個のディフエク ト管理エリァ内に空き領域があ るときには (ステップ S 4 1 : YE S), C PU 3 6 1は、 ディフエク ト管理情報作成部 3 6 0内において更新された部分ディフ 'エタ トリス ト に指標情報 1 4 3を付加し (ステップ S 4 2)、 当該部分ディフエタ ト リス トおよび指標情報 1 4 3.を、 現在使用されている 1個のディフエク ト管理エリアに追記する (ステップ S 4 3)。
一方、 現在使用されている 1個のディフエク ト管理エリァ内に空き領 域がないときには (ステップ S 4 1 : NO), C PU 3 6 1は、 光ディ スク 1 0 0上に未使用のディフエク ト管理エリァがあるか否かを調べる (ステップ S 44)。
光ディスク 1 0上に未使用のディフク ト管理工リアが存在するときに は (ステップ S 4 4 : YE S)、 C PU 3 6 1は、 その未使用のディフ
エタ ト管理エリアを、 次に使用すべき 1個のディフエク ト管理エリアに 指定する。 なお、 光ディスク 1 0 0上に未使用のディフエタ ト管理エリ ァが複数ある場合には、 C P U 3 6 1は、 それらのうちの 1個を、 次に 使用すべき 1個のディフエタ ト管理エリアに指定する。 そして、 C PU 3 6 1は、 最新のディフヱク ト管理情報 1 4 0を、 指定した 1個のディ フエク ト管理工リアのセッ トアツプェリァに記録する (ステップ S 4 5)。 具体的には、 最新のディフエク ト管理情報 1 4 0は、 ディフエク ト管理情報作成部 3 6 0内に記憶されているので、 C PU 3 6 1は、 デ イフェク ト管理情報作成部 3 6 0内に記憶されているディフヱク ト管理 情報 1 4 0、 すなわち設定情報 1 4 1および最新のディフエク ト リス ト 1 4 1を構成する 1セッ トの部分ディフエタ トリス ト 1 4 2 Aないし 1 4 2 Dを、 次に使用すべき 1個のディフエク ト管理工リアのセッ トアツ プエリアに記録する (図 6および図 7参照)。
一方、 光デイスク 1 0上に未使用のディフク ト管理工リァが存在しな レ、ときには (ステップ S 4 4 : NO), C P U 3 6 1は、 記録再生装置 2 0 0の表示パネルにエラーメッセージを表示するなどのエラー処理を 行う。 以上で、 記録処理は完了する。
次に、 記録再生装置 2 0 0におけるフアイナライズ処理について説明 する。 図 2 1はフアイナライズ処理を示している。 例えばユーザがファ イナライズ処理を行う旨の指示を入力すると (図 1 9中のステップ S 3 1 : YE S)、 記録再生装置 2 0 0は、 光ディスクがフアイナライズ済 みでないことを確認した上で (ステップ S 5 1 : YE S), その光ディ スク 1 0 0に対してフアイナライズ処理を行う (ステップ S 5 2)。 フ アイナライズ処理の際に、 記録再生装置 2 0 0は、 ディフエタ ト管理情 報作成部 3 6 0内に記憶されたディフエク ト管理情報 1 4 0を光デイス ク 1 0 0の確定的ディフヱク ト管理工リア 1 0 5に記録する (ステップ S 5 3)。 以上で、 フアイナライズ処理は完了する。
次に、 記録再生装置 2 0 0の再生処理について説明する。 図 2 2は記 録再生装置 2 0 0の再生処理を示している。
ユーザが再生開始の指示を入力すると (図 1 9中のステップ S 3 2 : YE S), 記録再生装置 2 0 0は、 光ディスク 1 0 0が未記録ディスク でないことを確認した上で (ステップ S 6 1 : NO), 光ディスク 1 0 0のユーザデータエリァ 1 0 1に記録された記録データを再生する (ス テツプ S 6 2 )。 記録再生装置 2 0 0は、 ノ ックエンド 4 0 0のディフ ェク ト管理 4 7 7に記憶されたディフエク ト管理情報 1 4 0に基づいて ディフエク ト管理を行いながら、 記録データの再生を行う。
以上より、 記録再生装置 20 0によれば、 更新された部分ディフ ク トリス トのみを選択し、 これをディフヱク ト管理エリァに記録する構成 としたから、 ディフエク ト管理エリアに記録する情報量を小さくするこ とができる。 これにより、 記録媒体にディフエク ト管理エリアを広く設 ける必要がなくなり、 記録データの記録容量を増加させることができる。 また、 ディフエク ト管理情報 1 4 0を記録するのに用いるディフエク ト管理エリアを変更するときには、 設定情報 1 4 1および最新のディフ ヱク ト リス ト 1 4 2を組み立てるのに最小限必要なすべての部分ディフ エタ ト リス ト 1 4 2 Aないし 1 4 2 Dを、 次に使用すべきディフエタ ト 管理工リァに記録する構成としたから、 使用中の 1個のディフヱタ ト管 理工リアの中には、 常に、 設定情報 1 4 1および最新のディフエク トリ スト 1 4 2を組み立てるのに最小限必要なすべての部分ディフエク トリ ス ト 1 4 2 Aないし 1 4 2 Dが存在する。 したがって、 次回、 最新のデ イフェク ト リス ト 1 4 2および設定情報 1 4 1を読み取るときには、 当 該 1個のディフエク ト管理エリアの中だけをサーチすれば、 最新のディ フエク ト リス ト 1 4 2を構成する部分ディフヱク ト リス ト 1 4 2 Aない し 1 4 2 Dおよび設定情報 1 4 1を読み取ることができる。 よって、 最 新のディフエク ト リス ト 1 42ないし最新のディフエク ト管理情報 1 4 0を迅速に取得することができる。
なお、 本発明は、 請求の範囲および明細書全体から読み取るこのでき る発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、 そのよ うな変更を伴う追記型記録媒体、 記録装置、 記録方法、 再生装置および
再生方法並びに記録装置および再生装置を実現するコンピュータプログ ラムもまた本発明の技術思想に含まれる。 産業上の利用可能性
本発明に係る追記型記録媒体、 追記型記録媒体用の記録装置および記 録方法、 追記型記録媒体用の再生装置および再生方法、 並びにこれらの 機能を実現するコンピュータプログラムは、 例えば、 光ディスク、 磁気 ディスク、 光磁気ディスク等の高密度記録媒体に利用可能である。 また、 例えば各種コンピュータ機器に搭載される又は各種コンピュータ機器に 接続可能な、 記録媒体、 記録再生装置等にも利用可能である。