WO2004039406A1 - 化学療法剤を封入した医薬製剤 - Google Patents

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Seiji Yamamoto
Hitoshi Kotani
Yasufumi Kaneda
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Definitions

  • the cure rate in current cancer treatment is said to be about 50%, and the cure is generally brought about by local therapy such as surgery and radiation therapy.
  • local therapy such as surgery and radiation therapy.
  • chemotherapy which is a systemic therapy, alone contributes to the cure and is usually used in combination with various therapies.
  • Tri ton-XlOO 2 zl of 3% Tri ton-XlOO was prepared, and a final concentration of 0.1% of Tri ton-XlOO was prepared and left on ice for 15 minutes. Thereafter, 500/1 PBS solution was added. The microtube was centrifuged at 15,000 rpm for 15 minutes at 4 ° C, the supernatant was removed so as not to remove the precipitate, and 500 zl of PBS solution was added. Again, centrifuge the microtube at 15,000 rpm for 15 minutes at 4 ° C and remove the precipitate. The supernatant was removed so that it was not removed.
  • the obtained precipitate was suspended in 180/1 PBS, and the sample solution was dispensed into 6 microphone mouth tubes in 30 zl. Each tube was supplemented with 5 ⁇ 1, and 500 1 DMEM solution (Dulbecco modified Eagle's medium) prepared at 5 mg / nil.
  • DMEM solution Dulbecco modified Eagle's medium
  • HVJ-Bleomycin group 1,000 HAU, Bleomycin 200ng / DMEM 500 ⁇ 1/1 wel l HVJ-PBS; Group: 1,000 strokes / MEM 500/2 1/1 wel l

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Abstract

本発明は、ウイルスエンベロープベクターを用いて細胞内あるいは生体内へ、化学療法剤、好ましくは抗癌剤を移入するための医薬製剤を提供する。化学療法剤を封入したウイルスエンベロープベクターを有効成分として含有する医薬製剤。抗癌剤として例えばブレオマイシン類、アントラキノン系制癌剤、マイトマイシン類、アクチノマイシン類、タキサン誘導体、カンプトテシン類、シスプラチン類、スタウロスポリン類、ビンクリスチン、ストレプトゾトシン、5-フルオロウラシル(5-FU)およびその誘導体、ビラルビシン、ドラスタチン(Dolastatin)およびそれらの薬理学的に許容される塩を挙げることができる。ウイルスとして例えばセンダイウイルス、レトロウイルス、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルス、ヘルペスウイルス、ワクシニアウイルス、ポックスウイルス、インフルエンザウイルス等を挙げることができる。

Description

明細 化学療法剤を封入した医薬製剤 発明の属する技術分野:
本発明は、 遺伝子導入べクタ一を用いて細胞内あるいは生体内へ、 化学療法剤 を移入する際に用いる医薬製剤に関する。
従来の技術
現在のがん治療における治癒率は約 50%程度といわれ、 その治癒は一般的には 外科療法や放射線療法など局所療法によりもたらされる場合が多い。 特に固形癌 の治療においては、 全身療法である化学療法が単独で治癒に貢献する割合は極め て少なく、 各種療法と併用されるのが通常である。
一方外科療法では、 全ての臓器癌の手術が可能となり、 治療法として既に完成 域に達していると考えられ、 これ以上の治癒率向上は望めない。 また放射線療法 も感受性のある臓器癌の治療成績がほぼ一定率に達しており、 同様にこれ以上の 治癒率向上は望めない。
従ってこれらの治療法により、 今後の癌治癒率の大幅な向上は期待しがたいた め、 癌の治癒率を現状の 50%からさらに改善し癌制圧に達するには、 より優れた 化学療法の開発が かせない。
化学療法に使用される抗癌剤は、 癌細胞のような増殖能の高い細胞の殺細胞効 果を目的としており、 正常細胞、 特に細胞増殖能の高い骨髄細胞等に与えるダメ —ジが大きく、 その結果患者に与える苦痛も大である。 これは抗癌剤の送達法が 注射剤による全身への投与であり、がん細胞以外の正常細胞にも抗癌剤が到達し、 正常細胞が殺傷されホメォスタシスが機能レなくなるためである。
しかし現状では、 抗癌剤を単独投与した際の効果は概ね 30%程度であるとされ ており、 ゲノムの遺伝子情報解析研究が進められ適切な抗癌剤の選定が今後可能 なることも期待されているが、 現時点での抗癌剤療法は効果と比較して副作用が 高いといわれている.。
これは抗癌剤全身投与により正常細胞がダメージを受けたためである。よって、 癌組織特異的な抗癌剤の導入、 加えて癌細胞への取り込み方法が確立できれば、 理想的な抗癌剤の送達システムとなる。さらに、抗癌剤のべシクル (ves icle)への 封入が可能になれば、標的臓器 ·細胞選択的に、しかも正常細胞への影響 (副作用) が少ない治療法を確立できる。 また、 これにより副作用が強く開発を断念した抗 癌剤の再評価に結びつくものと考えられる。 発明の開示
本発明者らは上記問題を解決すベく鋭意検討した結果、 化学療法剤を封入した ウィルスエンベロープベクターを有効成分として含有する医薬製剤を完成させる ことができた。
従って本発明は具体的には例えば、 外来遺伝子の封入能を有する不活性化 HVJ-E ベクター等の中に、 抗癌剤等を封入した医薬製剤を提供するものである。
本発明は、 遺伝子導入ベクターを用いて細胞内あるいは生体内へ、 化学療法剤、 好ましくは制癌剤、 抗癌剤または抗腫瘍剤 (以下まとめて、 抗癌剤という)を移入 する際に用いる医薬製剤に関する。 より詳しくは、 本発明は毒性の高い抗癌剤 を遺伝子導入ベクターを用いて生体移入し、 副作用を軽減して安全に、 標的臓器 あるいは細胞に到達させる医薬製剤に関する。 発明の実施の形態
以下、 本発明を詳細に説明する。
本発明において使用される化学療法剤とは、 細胞に直接作用する低分子化合物 であれば限定されないが、 例えば東京化学同人刊 ·生化学事典第 3版には、 「現 在、 選択毒性の高い化学物質を用いる治療法すなわち化学療法の対象は微生物に よる感染症のみならず悪性腫瘍にまで広げられている。 」 と記載されており、 抗 菌剤、 抗癌剤等が含まれることは論を待たない。
なお本発明においては、 化学療法剤としてより好ましくは制癌剤、 抗癌剤また は抗腫瘍剤 (以下、 抗癌剤と総称)を挙げることができ、 抗癌剤としてさらに具体 的には例えば、 ブレオマイシン類、 アドリアマイシン ·ダウノマイシンのアント ラキノン系制癌剤、 マイトマイシン類、 ァクチノマイシン類、 タキソ一ル等の夕 キサン誘導体、 イリノテカン等のカンプトテシン類、 シスブラチン類、 スタウロ スポリン類、 ビンクリスチン、 ストレブトゾトシン、 5-フルォロウラシル(5- FU) およびその誘導体、 ビラルビシン、 ドラス夕チン(Dolastat in)およびそれらの薬 理学的に許容される塩を挙げることができる。
これら化学療法剤の中でも、 さらに好ましくはブレオマイシン類を挙げること ができ、具体的にはブレオマイシン (Bleomycin)またはその薬理学的に許容される 塩、 あるいはペブロマイシン (Peplomycin)またはその薬理学的に許容される塩を 挙げることができ、 さらに詳しくは塩酸ブレオマイシン、 硫酸ブレオマイシン、 硫酸べプロマイシンを挙げることができる。
本発明にかかる医薬製剤を抗癌剤として使用する場合、 適応となる癌の種類は 限定されず、 具体的には固形癌、 血液細胞癌等を挙げることができる。 これらの 中でも固形癌が好適対象である。
固形癌としてより具体的には、 例えば肺癌、 乳癌、 消化器癌、 頭頸部癌、 婦人 科領域の癌、 泌尿器科領域の癌、 骨 '軟部肉腫、 悪性リンパ腫、 原発不明癌等を 挙げることができ、 さらに具体的には、 例えば消化器癌として胃癌、 大腸癌、 食 道癌等を、 頭類部癌として上顎癌、 舌癌、 口唇癌、 咽頭癌、 喉頭癌、 口腔癌等を、 婦人科領域の癌として子宮癌、 卵巣癌、 子宮頸癌等を、 泌尿器科領域の癌として 前立腺癌等を挙げることができる。
これらの固形癌の中でも、 より好適な対象としては、 皮膚癌、 皮膚悪性腫瘍、 頭頸部癌 (上顎癌、 舌癌、 口唇癌、 咽頭癌、 口腔癌など)、 肺癌 (特に原発性および 転移性扁平上皮癌)、 食道癌、 悪性リンパ腫 (細網肉腫、 リンパ肉腫、 ホジキン病 など)、 子宮頸癌、 神経膠腫、 甲状腺癌、 前立腺癌を挙げることができる。
次に本発明におけるウィルスエンベロープベクターとは、 ウィルスから RNAま たは DNAを取り除いた膜であり、 通常は遺伝子、 ポリヌクレオチド、 オリゴヌク レオチド、 プラスミド等を封入して細胞移入(transiect ion)に利用されるもので ある。
ウィルスの種類も限定されないが具体的には、 例えばレトロウイルス科、 トガ ウィルス科、 コロナウィルス科、 フラビウィルス科、 パラミクソウィルス科、 ォ ルトミクソウィルス科、 ブニヤウィルス科、 ラブドウィルス科、 ボックスウィル ス科、 ヘルぺスウィルス科、 バキュロウィルス科、 およびへパドナウィルス科か らなる群から選択される科に属するウィルスを挙げることができる。
本発明にかかるウィルスとしてさらに具体的には、 例えばセンダイウィルス、 レトロウイルス、 アデノウイルス、 アデノ随伴ウィルス、 ヘルぺスウィルス、 ヮ クシニアウィルス、 ボックスウィルス、 インフルエンザウイルス等を挙げること ができる。
これらの中でも、 好ましくはマウス肺炎ウィルスの一つであるセンダイウィル ス (Hemagglut inat ing Virus of Japan、 以下 HVJ)を挙げることができる。
なおセンダイウィルスとして具体的には、 例えば VR-105, VR- 907等を P. O. Box 1549, Manassas, VA 20108, USA在の American Type Cul ture Col lect ion (ATCC) , telephone 1 - 703- 365- 2700から購入することができる。
http://www. atcc. org/SearchCatalogs/longview. cfm?view=av, 152376, VR-105&t ext=Sendai&max=20 ht tp://www. atcc. org/SearchCatalogs/longview. cfm?view=av, 1375478, VR-907 & text=Sendai&max=20
ウィルスエンベロープベクタ一についてより詳しくは、 例えば特開 2001-286282 号公報 (WOO 1/57204号公報)、 特開 2002- 065278号公報、 TO- A 03/014338
(PCT/JP02/07879)等に記載されており、 具体的には例えば特開 200卜 286282号公 報の実施例 8などに従って調製することができる。
なお化学療法剤をウィルスエンベロープベクタ一に封入する工程においては界 面活性剤を使用することが好ましく、 界面活性剤として具体的には、 例えばトリ トン (Tri ton) X100、 デォキシコール酸またはその塩、 コール酸またはその塩等を 挙げることができる。 デォキシコール酸の塩として好ましくはデォキシコール酸 ナトリゥム、 コール酸の塩として好ましくはコール酸ナトリゥムを挙げることが できる。
本発明にかかる医薬製剤の剤型は限定されないが、 具体的には例えば注射剤、 軟膏等を挙げることができ、 好ましくは注射剤である。
続いて不活性化センダイウィルス ·エンベロープベクタ一 (以下、 HVJ- Eベクタ )の場合を例にとって、 より詳細に説明する。
HVJ-Eベクターに抗癌剤を封入する場合には、 抗癌剤を緩衝液に溶解する。 こ こで使用する緩衝液は限定されず、 具体的には例えば、 TE緩衝液(10mMトリス、 IniM EDTA (pH8. 0) )、 PBS (リン酸緩衝液)等を適宜選択し使用できるが、 pHが 6-9 の緩衝液が好ましい。
本発明の特長として、 副作用あるいは毒性の強い抗癌剤を HVJ-Eベクタ一に封 入し、 'in vi tro実験では培養液中に抗癌剤がもれることなく直接細胞に抗癌剤を 送達することができる。
また in vivo動物実験においては、 抗癌剤の全身投与ではなく、 局所投与を行 うことが可能であり、 固形癌の癌細胞のみに効率よく抗癌剤を送達することがで きる。
さらに人の治療においては、 抗癌剤封入 HVJ-Eベクターの単独投与による化学 療法だけではなく、 進行癌患者で抗癌剤の投与不能な患者に対し局所投与を行う ことにより癌の退縮を図り、 さらに放射線治療、 外科的処理との併用により、 一 層優れた抗癌効果が得られる。
抗癌剤を封入した HVJ- Eベクタ一は、 in vi tro実験ではホスト細胞にトランス フエクシヨンする。 その場合の手続きは、 例えば抗癌剤を封入した HVJ- Eベクタ —の溶液を培養細胞の培地に添加するなどの方法を採用することができる。 . トランスフエクシヨンは 37°Cで反応させる場合、 30分以上、 48時間程度とす る。効果判定は生細胞数のカウントあるいは WST assay (生細胞のカウント手法: cel l count ing ki t- 8、同仁化学) により行うのが好ましい。
in vivo動物実験における対象は、 例えばマウスの場合、 癌細胞が同系移植で は免疫不全マウスではない通常マウスを、 異種移植の場合はヌードマウスあるい は SCIDマウスを使用するのが好ましい。
ペトリディッシュで培養した培養癌細胞をマウスの皮内に移植し、 移植細胞が 増殖後、 抗癌剤を封入した HVJ-Eベクタ一を増殖固形癌部内に投与し、 癌部の長 径および短径を測定し、 その抗癌効果測定をするなどの方法を採用することがで さる。
本発明により副作用が大きな抗癌剤を、 簡便しかも安全に癌部に送達できる方 法が提供される。
よって、 わが国で急速に増加しつつある肺癌、 乳癌、 胃癌 ·大腸癌 ·食道癌な どの消化器癌、 頭類部癌 (上顎癌,舌癌,口唇癌,咽頭癌,喉頭癌,口腔癌など) 、 婦 人科領域の癌(子宮癌、卵巣癌、子宮頸癌など)、泌尿器科領域の癌(前立腺癌)、 骨,軟部肉腫、 悪性リンパ腫、 原発不明癌等すベての固形癌への新たな化学療法 が、 HVJ-Eベクターを用いることにより可能になる。 図面の簡単な説明
図 1は、 in vi tro実験における、 各群の生細胞数を比較したグラフである(平 均土標準偏差で示す)。
図 2は、 in vivo実験における、 各群の平均腫瘍容量を比較したグラフである(平 均土標準偏差で示す)。
図 3は、 in vivo実験における、 投与 16日後の各群の平均腫瘍容量の変化率、 およびメデューム (PBS)群に対する変化率を示したグラフである(平均土標準偏差 で示す)。
図 4は、 実施例 3の腫瘍体積結果を示すグラフである。 実施例
以下に、 実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、 本発明はこれらの 実施例によって限定されるものではない。
'実施例 1 in vi tro実験
特開 2001-286282号公報の実施例 8に従い、 6, OOOHAU/600 1 (6ゥエルプレー ト 6枚分)の不活性化した HVJ-Eベクタ一を- 80°Cから 34. 5でに移した。試料の入 つたマイクロチューブを 15, 000rpm、 15分間、 4°Cで遠心し、 HVJ- Eベクターを沈 殿物として回収し上清を除去した。 得られた沈殿物を 60 /i lのブレオマイシン /PBS (5mg/ml) (塩酸ブレオマイシン:日本化薬) 溶液に懸濁した。 さらに 3%の Tri ton-XlOOを 2 z lカロえ、 Tri ton-XlOOの最終濃度 0. 1%の試料を調製し、 氷中に 15分間放置した。その後、 PBS溶液を 500 / 1加えた。マイクロチューブを 15, 000rpm、 15分間、 4°Cで遠心し、 沈殿物を取らないよう上清を除去し、 PBS溶液を 500 z l 加えた。 再度、 マイクロチューブを 15, 000rpm、 15分間、 4°Cで遠心し、 沈殿物を 取らないように上清を除去した。
得られた沈殿物を 180/ 1の PBSに懸濁し、 試料溶液を 30 z lづっ 6本のマイク 口チューブに分注した。各チューブに 5mg/nilに調製したプロ夕ミン硫酸溶液を 5 · 1、 さらに 500 1の DMEM溶液 (Dulbecco変法 Eagle培地) を加えた。
投与群として以下のものを調製し、 それぞれ比較することによりその効果を評 価した。
HVJ-ブレオマイシン群;: 1, 000HAU, ブレオマイシン 200ng/DMEM 500^ 1/1 wel l HVJ- PBS;群: 1, 000画 /MEM 500 /2 1/1 wel l
1/50ブレオマイシン群:ブレオマイシン 50 z g/DMEM 500 \/ 1 wel l
1/500ブレオマイシン群:ブレオマイシン 5 g/DMEM 500 \/ 1 wel l
1/5, 000ブレオマイシン群:ブレオマイシン 500ng/DMEM 500 ιι \/ 1 wel l メデューム群: DMEM
6ゥエルプレートに調製したマウス経腸癌細胞 CT26に上記試料溶液を加えた。 30 分間 37°Cの保温器中に放置後、培地 (DMEM , 10%FCS含有) 500 1の交換を行った。 37°Cの C02保温器中で 2日間保温した。 日後に生細胞数を数え、抗癌効果の評価 を行った。
その結果を下表および図 1に示す。
表 1
投与群 例数 平均 準
1/50ブレオマイシン群 2 81, 800 16, 688
1/500ブレオマイシン群 2 164, 600 13, 859
1/5, 000ブレオマイシン群 2 196, 800 15, 274
ΗΉ-ブレオマイシン群 2 16, 800 170
HVJ-PBS群 2 201, 100 8, 627
メデューム群 2 220, 100 23, 617 メデューム群、 HVJ- PBS各群における平均生細胞数は、 220, 100個、 201, 100個で あった。 培地へのブレオマイシン添加各群(500ng, 5 g, 50 g)の生細胞数は、 196, 800個、 164, 600個、 81, 800個に対して、 ブレオマイシン HVJ- E封入群の生 細胞数は、 16, 800個となった。 メデュームを 100 とし百分率で比較すると、 HVJ-PBS群 91. 4%、 ブレオマイシン 500ng, 5 / 50 x g添加群 89. 4%、 74. 8%、 33. 9% であるのに対し、 ブレオマイシン HVJ-E封入群における生細胞率はわずか 7. 6¾で あった。
この結果、 ブレオマイシンを HVJ-Eに封入することにより劇的な細胞殺傷効果 を得ることに成功した。 ブレオマイシンの培養液添加時の細胞殺傷効果があまり 大きくないことを考えると、 HVJ-Eベクターにより直接細胞に導入した場合の効 果の大きさが分かる。
本結果は、 全身投与により重篤な副作用を引き起こすような抗癌剤を HVJ- Eベ クタ一に封入することによって、 患者患部細胞に直接薬剤を運搬できる可能性を 示した。 実施例 2 in vivo実験
6, OOOHAU/600 i lの HVJ-Eベクターを- 8(TCから 34. 5°Cに移し急速に可溶化した。 試料の入ったマイク口チューブを 15, 000 r E 15分間、 4°Cで遠心し、 HVJ- Eべク 夕一を沈殿物として回収し、 上清を除去した。 得られた沈殿物を 60 /i 1のブレオ マイシン/ PBS (40mg/ml)溶液に懸濁した。 さらに 3%の Tri ton-XlOOを 2 1加え Tri ton-XlOOの最終濃度が 0. 1%となるように調製し、 氷中に 15分間放置した。 その後、 PBS溶液を 500 /i 1加えた。 マイクロチューブを 15, OOOrpm, 15分間、 4°C で遠心し、沈殿物を取らないよう上清を除去し、 PBS溶液を 加えた。再度、 マイク口チューブを 15, 000rpm> 15分間、 4°Cで遠心し、 沈殿物を取らないように 上清を除去した。 沈殿物を 120 Iの PBSに懸濁した。 投与群として以下のものを調製し、 それぞれ比較することによりその効果を評 価した。
HVJ-ブレオマイシン投与群: 5, 000HAU, ブレオマイシン 6.5 g/100 1 /匹 HVJ-PBS投与群: 5, 000画 /100 1/匹
65 ig/mlブレオマイシン投与群:ブレオマイシン/ PBS (65 g/ml), 100 1/匹 PBS投与群: 100 の PBS
動物実験には、 BALB/cマウス(週齢: 8週齢、 雄)を用いた。 経腸癌 CT26の移植 部位はマウス背部皮内とし、 移植癌細胞容量測定のために背部を剃毛した。 移植 用 CT- 26細胞は、 含有 DMEM溶液にて調製し、 5 x 個(则 1 PBS/匹) の細胞を背部に移植した。 麻酔は、 20倍希釈ネンブタール注射液 500 lの腹腔 内投与にて行った。 移植癌細胞容量は、 長径 X短径 X短径 /2の計算法にて見積 もった。 移植 1週間後に腫瘍径が 7- 8腿となったところで、ο上記調製試料 100 を、 それぞれマウス癌部に投与した。 癌細胞移植後 7、 10、 13、 16、 19日後 (つま り 3日毎)に腫瘍系を測り、 抗癌効果を評価した。 動物数は各群 8とした。
その結果を下表および図 2に示す。 (上段;平均、 下段;標準偏差)
表 2
投与後日数 7 10 13 16
65 /ml 158.4 413.70 754.7
フ'、レオマイシン 25.4 71.20 206.6
HVJ-7'レオマイシン 136.2 285.70 456.7 676.1
16.2 77.60 116.4 209.2
HVJ-PBS 164.3 362.20 688.1 1083.1
23.8 73.70 143.7 243.8
メデューム(PBS) 158.7 418.20 738.7 1277.7
33.3 62.50 97.9 162.7 また投与 16日後における各群の平均腫瘍容量、 およびメデュ一ム (PBS)群に対 する変化率を図 3に示す。
調製試料接種時に差が認められなかった腫瘍径に、 試料投与 3日目以降 (図 2 では lOdayに相当)差が認められた (図 2)。 9日後 (図 2では 16dayに相当、試料投 与 9日後)の腫瘍容量は、前述の計算式より算出した結果、 PBS投与群: 1, 277匪3、 65 a g/ml BLM投与群: 1, 235匪3、 HVJ-PBS投与群: 1, 083腿3、 HVJ-BLM投与群: 676腿3 となった (図 1、。百分率比で表すと、 PBS投与群: BLM投与群: HVJ-PBS 投与群: HVJ- BLM投与群 =0% : 3. 4% : 15. 2%:47. 1% (図 3) となった。 ブレオマイシン を直接腫瘍患部に投与した群では、 PBS投与群に比べて 3. 4%の腫瘍縮小効果に留 まり、 ほとんど腫瘍容量の縮小効果が認められなかった。 これは、 通常行われて いる全身投与とは異なり腫瘍内部への直接投与によるものか、 低濃度投与による ものか、 あるいはそ 他の要因であるかは今回の結果からでは判断できない。 HVJ- PBS投与群では腫瘍容量縮小効果が 15. 2%となり、 HVJ- Eベクターのみでもあ る程度の効果が認められた。 これは HVJ- Eにより惹起された免疫作用による抗癌 効果がある程度現れたものと予想される。 それに比べてブレオマシン封入投与群 では腫瘍容積が 47. 1%となり、 高い抗癌効果が認められた。
実施例より、 以下のことが示された。
• in vivoにおいては、 固形腫瘍細胞にブレオマシンを直接投与してもほとんど 抗癌効果は認められなかった。
• HVJ-Eベクター単独でも、 弱い抗癌効果が認められた。
• HVJ-Eにブレオマイシンを封入し固形腫瘍中に直接投与した場合には、 優れた 抗癌効果が認められた。 実施例 3 in vivo実験 (2) (1) 試験デザイン マウス大腸癌由来 CT- 26細胞を、 8週齢の BALB/cAnNCrj系雄マウスの背部皮内 に移植し、 腫瘍径 (長径)が約 5腿となった動物 (各群 10匹)に、 0. 2あるいは 0. 4mg/bodyのプラトシン注 (シスブラチン, CDDP) を腹腔内に単回投与し、 投与 の 1日後に HVJ- E、 あるいはブレオマイシン 13. 2mgを含有する HVJ-E/BLMを腫瘍 内に単回投与した。腫瘍内投与の 21日後に屠殺して HVJ- E/BLMの抗腫瘍作用を調 ベた。
なお、 本試験での群構成を以下に示す。 比較対照物質 被験物質 群 腹腔内投与 腫瘍内投与
(mg/body) * (mg/腫瘍) n 対照群 生理食塩液 0 生理食塩液 0 HVJ-E群 生理食塩液 0 HVJ-E 0
13mg/tumor HVJ-E/BLM群 生理食塩液 0 HVJ-E/BLM 13 0. 2mg/body CDDP群 CDDP 0. 2 生理食塩液 0 0. 4mg/body CDDP群 CDDP 0. 4 生理食塩液 0
0. 2mg/body CDDP- 13mg/tumor HYJ- E/BLM群 CDDP 0. 2 HVJ-E/BLM 13 0. 4mg/body CDDP-HVJ-E群 隱 0. 4 HVJ-E 0
*:シスブラチン(CDDP)として
n:ブレオマイシン画として
(2) 実験方法 2-1) 癌細胞の培養
マウス大腸癌由来 CT-26細胞を、 10%FBS含有 DMEM培地を用い、 37 C、 5%C02 存在下で培養した。
75平方センチメートルのフラスコを用いて細胞培養を行つた。 約 80%コンフルェ ントに達した後、 継代培養を行った。 DMEM (10%FBS含有)液を除去後, lOmLのリン 酸緩衝生理食塩水 (PBS)で細胞を洗浄し、 linLの 0. 25%トリプシンおよび 1匪 ol/L EDTA-2Na含有 PBSを添加し、 37 で細胞を剥離した。 9mLの DMEM培地を添加後、 細胞を集め、 遠心分離(1000 rpni, 5分間)にて細胞を回収した。 上清除去後、 10% FBS含有 DMEM培地にて細胞を希釈し、 培養した。
2-2) 癌細胞懸濁液の調製
約 80%コンフルェントに達した細胞の培養液を除去後、 PBSを用いて、 培養フラ スコを洗浄した。 0. 25%トリプシンおよび 1腿 ol/L EDTA-2Na含有 PBSを少量添加 し、 37°Cで細胞を剥離し始めるまで放置した。 DMEM培地を用いて細胞を集め、 遠 心分離(1000 rpni, 5分間)した。上清を除去後, PBSに懸濁した。再度遠心分離(1000 rpm, 5分間)し、 上清を除去後、 PBSを用いて 5 X 個/ mLに調製した。
2-3) マウスの馴化
16日間の検疫馴化期間中、 固型飼料および飲水を自由に与えた。
2-4) 癌細胞の接種
検疫馴化が終了した動物にバリカンを用いて剃毛を実施した。マウスの背部に、 . ディスポ一ザブル注射筒および注射針(26G)を用いて、 100 iL/s i te (5 x lO @ /body)を 59匹の動物に皮内投与した。 投与した翌日に 57匹の動物 (未投与動物) に同様に投与した。 2-5) 動物の群分け
腫瘍の径 (長径、 短径)を、 移植後 4, 5, 6および 7日目に測定 (群分け後は測定 しなかった)した。 腫瘍径 (長径)が 4. 5〜5. 5腿 (実測値 4. 64〜5. 48腿)になった動 物を、 平均腫瘍径 (長径)がほぼ均一になるよう、 層別無作為化によって群分けし た。
2-6) 投与
ディスポ一ザブル注射筒および注射針を用いて、 各群、 対照物質を 1回腹腔内 投与(1000 zL)し、 その 1日後に被験物質を腫瘍内投与(100 L)した。
2-7) 腫瘍径の測定
投与日を投与後 0日とした。 投与後 3, 6, 9, 12, 15, 18および 21日に、 全例 について腫瘍径を計測し、 腫瘍体積 (長径 X短径 X短径 ÷2)を算出した。
2-8) 腫瘍重量の測定
各群全例、 投与後 21日(絶食 16〜24時間後)に、 ペントバルビタールナトリゥ ム (東京化成工業株式会社)水溶液 (6. 48mg/mL, 5mL/kg)の腹腔内投与による麻酔 下で放血安楽死させた後、 腫瘍を摘出し、 重量を測定した。
(3) 結果 3-1) 腫瘍体積
対照群、 HVJ- E群、 13mg/tumor HVJ- E/BLM群、 0. 2mg/body CDDP群、 0. 4mg/body CDDP群および 0. 2mg/body CDDP- 13nig/ tumor HVJ- E/BLM群では、 投与後 21日まで 腫瘍体積は経時的に増加し、 投与後 21日の腫瘍体積平均値はそれぞれ 3216. 14, 2716. 00, 2283. 84, 1720. 14, 1367. 62および 1022. 34腹3であった (0. 4mg/body CDDP 群は 3例, その他は各 10例)。 0. 4mg/body CDDP- HVJ- E群の生存 1例では、 投与 後 6日に腫瘍体積は 122. 27腿3まで増加し、 投与後 9日に 118. 82顏 3、 投与 12か ら 21日は 13. 12〜23. 26腿3に減少した。 (図 4参照)
3-2) 腫瘍重量
投与後 21日の腫瘍重量は、 対照群 (2570. 35mg)≥HVJ-E群(2428. 64mg) > 13mg/tumor HVJ- E/BLM群(1680. 65mg)≥0. 2mg/body CDDP群(1619. 79mg) >
0. 4mg/body CDDP群(1164. 13mg) >0. 2mg/body CDDP- 13mg/ tumor HVJ- E/BLM群 (987. 33mg) >0. ½g/body CDDP- HVJ - E群(90· 4mg)の順であった。 なお、 0. 2mg/body CDDP-13mg/tumor HVJ- E/BLM群では、 投与時に存在した腫瘍が 10例中 2例で消失 した。
以上の結果から、 13mg/tumorの HVJ- E/BLMは、 マウスに移植した CT- 26細胞に 対して抗腫瘍作用を示し、その作用は、さらに CDDP腹腔内投与との併用により増 強されることが示された。

Claims

請求の範囲
1 . 化学療法剤を封入したウィルスエンベロープベクターを有効成分として含 有することを特徴とする医薬製剤。
2. 化学療法剤が制癌剤、 抗癌剤または抗腫瘍剤である、 請求項 1記載の医薬
3 . 化学療法剤がブレオマイシン類、 アントラキノン系制癌剤、 マイトマイシ ン類、 ァクチノマイシン類、 タキサン誘導体、 カンプトテシン類、 シスブラチン 類、 スタウロスポリン類、 ビンクリスチン、 ストレブトゾトシン、 5-フルォロウ ラシル (5- FU)およびその誘導体、 ビラルビシン、 ドラス夕チン(Dolastat in)およ びそれらの薬理学的に許容される塩から選ばれた 1種以上である、 請求項 1また は 2記載の医薬製剤。
4. ブレオマイシン類が、 ブレオマイシンまたはその薬理学的に許容される塩、 あるいはペブロマイシンまたはその薬理学的に許容される塩である、 請求項 1〜 3のいずれか 1項記載の医薬製剤。
5 . ブレオマイシン類が、 塩酸ブレオマイシン、 硫酸ブレオマイシンまたは硫 酸べプロマイシンである、 請求項 1〜4のいずれか 1項記載の医薬製剤。
6 . ウィルスが、 レトロウイルス科、 トガウィルス科、 コロナウィルス科、 フ ラビウィルス科、 パラミクソウィルス利-、 オルトミクソウィルス科、 ブニヤウイ ルス科、 ラブドウィルス科、 ボックスウィルス科、 ヘルぺスウィルス科、 バキュ ロウィルス科、 およびへパドナウィルス科からなる群から選択される科に属する ウィルス由来である、 請求項 1〜 5のいずれか 1項記載の医薬製剤。
7 . ウィルスがセンダイウィルス、 レトロウイルス、 アデノウイルス、 アデノ 随伴ウィルス、 ヘルぺスウイ Ϊレス、 ワクシニアウィルス、 ボックスウィルスまた はィンフルェンザウィルスから選ばれた 1種である、 請求項 1〜 6のいずれか 1
8 . 化学療法剤が塩酸ブレオマイシン、 硫酸ブレオマイシンまたは硫酸べプロ マイシンから選ばれた 1種以上であり、 ウィルスがセンダイウィルスである、 請 求項 1〜 7のいずれか 1項記載の医薬製剤。
9 . 注射剤である請求項 1〜 8のいずれか 1項記載の医薬製剤。
1 0 . 化学療法剤をウィルスエンベロープベクタ一に封入する工程において界 面活性剤を使用することを特徴とする、 請求項 1〜 9のいずれか 1項記載の医薬 製剤。
1 1 . 界面活性剤がトリトン (Tri ton) X100、 デォキシコール酸またはその塩、 コール酸またはその塩から選ばれた 1種である、 請求項 1 0記載の医薬製剤。
1 2 . 固形癌の治療剤である、 請求項 1〜 1 1のいずれか 1項記載の医薬製剤。
1 3 . 固形癌が、 肺癌、 乳癌、 消化器癌、 頭頸部癌、 婦人科領域の癌、 泌尿器 科領域の癌、 骨 *軟部肉腫、 悪性リンパ腫または原発不明癌から選ばれた 1種で ある、 請求項 1〜 1 2のいずれか 1項記載の医薬製剤。
1 4. 消化器癌が胃癌、 大腸癌または食道癌から選ばれた 1種である、 請求項 1 3記載の医薬製剤。
1 5. 頭頸部癌が上顎癌、 舌癌、 口唇癌、 咽頭癌、 喉頭癌または口腔癌から選 ばれた 1種である、 請求項 1 3記載の医薬製剤。
1 6 . 婦人科領域の癌が子宮癌、 卵巣癌または子宮頸癌から選ばれた 1種であ る、 請求項 1 3記載の医薬製剤。
1 7 . 泌尿器科領域の癌が前立腺癌である、 請求項 1 3記載の医薬製剤。
1 8 . 化学療法剤を封入したウィルスエンベロープベクターと、 白金錯体およ び Zまたは代謝拮抗剤を併用することを特徴とする、 癌の治療方法。
1 9. 白金錯体が、 シスブラチン(cisplaUn)、 カルポプラチン(carboplat in)、 パラプラチン (Paraprat in)またはネダプラチン (nedaplatin)から選ばれた一種で ある、 請求項 18記載の、 癌の治療方法。
20. 代謝拮抗剤が、 6 -メルカプトプリンリポシド(6- mercaptopurine riboside)、 エノシタビン(enocitabin)、 塩酸ゲムシ夕ビン(gemcitabineHCl)、 カルモフール (carmofur) , シタラビン(cytarabine)、 シタラビンォクホスフアート(cytarabine ocfosfate) , テガフール(tegaiur)、 テガフール ·ゥラシル(tegaiur'uracil)、 テ ガフ一ル ·ギメラシル ·ォテラシルカリゥム (tegafur-gimeracil-oteracil- pottasium) , ドキシフルリジン(doxifluridine)、 ヒドロキシカルバミド
(hydroxycarbamide)、 フルォロウラシル(fluorouracil)、 メトトレキセ一ト (Methotrexate), メルカプトプリン(mercaptopurine)、 リン酸フルダラビン (fludarabine phosphate)から選ばれた一種である、 請求項 18記載の、 癌の治療 方法。
21. 化学療法剤を封入したウィルスエンベロープベクタ一と、 シスブラチン および Zまたはフルォロウラシルを併用することを特徴とする、 癌の治療方法。
22. 化学療法剤を封入したウィルスエンベロープベクタ一と、 シスブラチン および/またはフルォロウラシルを併用し、 さらに放射線照射することを特徴と する、 癌の治療方法。
23. ブレオマイシンまたはその薬理学的に許容される塩を封入したセンダイ ウィルスエンベロープベクタ一と、 シスブラチンおよび またはフルォロウラシ ルを併用し、 さらに放射線照射することを特徴とする、 固形癌の治療方法。
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