WO2004030375A1 - 画像データ生成装置、画像データ再生装置、画像データ生成方法、画像データ再生方法、画像データ又は画像処理プログラムを記録した記録媒体および画像データ記録装置 - Google Patents

Description

明 細 書

画像データ生成装置、 画像データ再生装置、 画像データ生成方法、 画 像データ再生方法、 画像データ又は画像処理プログラムを記録した記 録媒体および画像データ記録装置

技術分野

本発明は、 3次元表示の画像データを生成する画像データ生成装置 及ぴその方法、 3次元画像データから 3次元画像を再生する画像デー タ再生装置及びその方法に関する。 .

背景技術

従来、 3次元画像を表示する様々な方法が提案されてきた。 その中 でも一般的に用いられているのは両眼視差を利用する 「 2眼式」 と呼 ばれるものである。 すなわち、 両眼視差を持った左目用画像と右目用 画像を用意し、 それぞれ独立に左右の眼に投影することによ り 立体視 を可能にする。

第 1図は、 この 2眼式の代表的なものの 1つである 「時分割方式」 を説明するための概念図である。

この時分割方式では、 第 1 図のよ う に、 左目用画像と右目用画像を 垂直 1 ラインおきに交互にならんだ形で画面上に配置し、 左目用画像 を表示するフ ィ ール ドと右目用画像を表示するフ ィ ール ドを交互に 切り替えて表示するものである。 左目用画像及び右目用画像は通常の 2次元表示時に比べて垂直解像度が半分になっている。 観察者はディ スプレイ の切 り替え周期に同期して開閉するシャ ッタ式のメ ガネを 着用する。 こ こで使用するシャツタは、 左目用画像が表示されている 時は左目側が開いて右目側が閉じ、 右目用画像が表示されている時は 左目側が閉じて右目側が開く。 このよ うにすることによ り、 左目用画 像は左目だけで、 右目用画像は右目だけで、 表示された画像が観察さ れるこ とになり、 立体視を行う こ とができる。

第 2図は、 2眼式のも う 1つの代表的な方式である 「パララタスバ リ ア方式」 を説明するための概念図である。 第 2図 （ a ) は、 視差が 生じる原理を示す図で表示装置を上から見た図である。 第 2図 （ b ) は、 パララクスパリア方式で表示される画面を示す図である。

第 2図 （ b ) に示すよ う な左目用画像と右目用画像のペアがス トラ ィプ状に並んだ画像を、 第 2図 （ a ) に示すよ うに、 画像表示パネル 2 0 1 に表示し、 この画像に対応した間隔でス リ ッ トを持ついわゆる パララクスパリ ア 2 0 2をその前面に置く こ とによ り、 左目用画像は 左目 2 0 3だけで、 右目用画像は右目 2 0 4だけで、 表示パネル 2 0 1上に表示された画像を観察することになり、 立体視を行う こ とがで きる。

以上のよ うな立体視可能な画像データを記録又は伝送する場合、 第 1図や第 2図 （ b ) に示した画面イメージをそのまま記録 . 伝送して も良いが、 それ以外の方法と して例えば、 特開平 1 1 一 4 1 6 2 7号 公報 （図 1 ) において、 パララクスバリ ア方式と同様の原理に基づく レンチキユラ方式の 3次元表示に用いるデータ形式の一例が開示さ れている。

第 3図は、 このよ うな 「レンチキユラ方式」 のデータ形式の一例を 示す概念図である。

すなわち、 第 3図 （ a ) に示す左目用画像 3 0 1 と第 3図 （ b ) に 示す右目用画像 3 0 2から、 それぞれを間引き して第 3図 （ c ) に示 す 1枚の混合画像 3 0 3 を作って記録し、 再生時にはこの混合画像 3 0 3 を並べ替えることによ り第 2図 （ b ) に示したよ う な画像が作成 され、 これを表示することで立体視が可能になる。 第 3図 （ c ) のよ うな混合画像を構成する利点と しては、 特に対象が動画像でこれを圧 縮符号化する場合に、 符号化方式の特性上、 入力データが第 2図 （ b ) の構成よ り も第 3図 （ c ) の構成の方が符号化効率の点で有利である ことが挙げられる。

発明の開示

上記の 2眼式の例に限らず、 3次元画像を表示するには様々な方法 があり、 一般的に異なる表示方式間での記録， 伝送データには互換性 がない。 例えば、 時分割方式用のデータをそのままパララクスバリ ア 方式の 3次元ディスプレイに表示するこ とはできない。 したがって、 記録 ·伝送データに汎用性を持たせるこ とを考慮する と、 その表示方 式を示すための情報を画像データ と共に記録 . 伝送する必要がある。 表示方式以外にも作成時の視点数や間引き方法など、 3次元表示の ために必要あるいは有用なパラメータは様々あり、 また将来、 表示デ バイ スの進歩や端末の能力アップに伴い、 さ らに必要なパラメータが 増加すること も予想される。 その際、 3次元画像データに汎用性 . 互 換性を持たせよ う とする とその記録 '伝送データに格納すべきパラメ ータの種類も数多く なるが、 一方で、 ある特定の条件の下でのみ再生 するこ とを前提と したデータ構成の考慮も必要である。 特に、 小型携 帯端末や低速の通信回線に接続して使用する画像端末等、 実装資源や 使用条件に制約のある装置で 3次元画像を利用する場合には、 オーバ 一へッ ド削減のため、 扱うデータに含まれるパラメータは必要最低限 のものに絞るこ とが望ま しい。

しかし、 同じ 3次元画像でもそれを扱う端末によって備える機能や 能力が異なるため、 「必要最低限」 の基準が端末毎に異なる状態にな るのが常である。 その場合、 機能 · 能力の最も低い端末に合わせてパ ラメータを制限したデータのみ作成する と、 そのデータは全ての端末 で再生可能になるが、 一方で高機能な端末の能力を生かせなく なる。 しかしながら、 高機能端末用に多く のパラメータを格納したデータを 作成すると、 能力の低い端末にとっては、 それらサポー トできないパ ラメータを解釈しなければならないがために、 無用のオーバーへッ ド が増える要因になる。

本発明は、 このよ うな課題に鑑みてなされたものであって、 3次元 表示のための画像データに汎用性及ぴ拡張性を持たせた画像データ 生成装置、 画像データ再生装置、 画像データ生成方法、 画像データ再 生方法及び画像データ又は画像処理プログラムを記録した記録媒体 を提供するこ とを目的とする。

本発明の画像データ生成装置は、 3次元画像データを生成するこ と が可能な画像データ生成装置であって、 3次元画像の処理に関するパ ラメータを入力するパラメータ入力手段と、 前記 1つ以上のパラメ一 タを基に、 3次元画像の処理を制御するための処理制御情報を生成す る処理制御情報手段と、 前記処理制御情報のパラメータの種類又はそ の組み合わせから 3次元画像データのバージョ ンを示すバージョ ン 情報を生成するパージョ ン情報生成手段と、 前記処理制御情報と、 前 記バージョ ン情報と、 3次元処理可能な画像データ とを含む 3次元画 像データを生成する画像データ生成手段とを備えるこ とを特徴とす る。

また、 前記 3次元画像の処理に関するパラメータは、 3次元画像の 処理に必須のパラメータを含むことを特徴とする。

また、 前記画像データ生成手段は、 さ らに、 3次元画像であるこ と を示す 3次元画像識別情報を生成するものであってよい。

また、 前記画像データ生成手段は、 3次元画像であるこ とを示す 3 次元画像識別情報と、 3次元画像データのパージョ ンを示すパージョ ン情報と、 3次元画像の処理を制御するための 1つ以上のパラメータ を示す処理制御情報とを、 前記 3次元画像データ と共に生成する。 本発明の画像データ再生装置は、 3次元画像データから 3次元画像 を再生する画像データ再生装置であって、 3次元画像データのパージ ョ ンを示すパージョ ン情報、 3次元画像の処理を制御するための 1つ 以上のパラメータを示す処理制御情報を含む 3次元画像データを入 力する 3次元画像データ入力手段と、 前記パージョ ン情報を解析して その 3次元画像を再生可能かどう かを判定するパージヨ ン判定手段 を備えることを特徴とする。

さ らに、 本発明は、 前記処理制御情報を解析して 3次元画像の再生 に必要な制御パラメータを得る処理制御情報解析手段とを備え、 前記 3次元画像データを、 前記制御パラメータに従って再生するこ とを特 徴とする。

さ らに、 本発明は、 3次元画像を再生する再生手段を備え、 前記再 生手段は、 3次元画像データを、 3次元画像処理する画像処理手段で あることを特徴とする。

また、 前記パージヨ ン判定手段は、 前記解析したバージョ ンに応じ て 3次元画像が適切に再生できるかどうかを判定する。

また、 前記解析したバージョ ンが所定のバージョ ン以下であれば前 記処理制御情報に従って 3次元画像を再生し、 前記バージョ ンが所定 のバージョ ンよ り 大きければ 3次元画像を再生しないこ とを特徴と する。

また、 前記解析したパージョ ンが所定のパージョ ン以下であれば前 記処理制御情報に従って 3次元画像を再生し、 前記バージョ ンが所定 のバージョ ンょ り大きければ、 3次元画像を変換して 2次元画像と し て再生することを特徴とする。

また、 前記解析したバージョ ンが所定のバージョ ン以下であれば前 記処理制御情報に従って 3次元画像を再生し、 前記バージョ ンが所定 のバージョ ンょ り大きければ、 予め定められた処理制御パラメータに 従って 3次元画像を再生するこ とを特徴とする。

本発明の記録媒体は、 3次元画像であることを示す 3次元画像識別 情報と、 3次元画像データのバージョ ンを示すバージョ ン情報とを含 んで構成された 3次元画像データを格納することを特徴とする。 本発明の記録媒体は、 3次元画像であるこ とを示す 3次元画像識別 情報と、 3次元画像データのバージョ ンを示すバージョ ン情報と、 3 次元画像の処理を制御するための 1 つ以上のパラメータを示す処理 制御情報とを含んで構成された 3次元画像データを格納する こ と を 特徴とする。

また、 前記バージョ ン情報が、 前記 3次元画像識別情報よ り後方に 位置し、 かつ、 前記処理制御情報よ り前に位置するよ う に構成された 3次元画像データを格納することを特徴とする。

また、 前記処理制御情報の種類や組み合わせは、 前記バージョ ン情 報で示されるバージョ ンに関して階層構造を有し、 下位バージョ ンの 3次元画像データに含まれる処理制御情報は、 それよ り上位のパージ ョ ンの 3次元画像データにも同様に含まれる よ う に構成された 3次 元画像データを格納することを特徴とする。

本発明の画像データ生成方法は、 3次元処理用の画像データを生成 する画像データ生成方法であって、 3次元画像の処理に関するパラメ ータを入力するステップと、 入力された 1つ以上のパラメータを基に. 3次元画像の処理を制御するための処理制御情報を生成するステツ プと、 処理制御情報のパラメータの種類又はその組み合わせから 3次 元画像データのパージョ ンを示すバージョ ン情報を生成するステツ プと、 前記処理制御情報と、 前記バージョ ン情報とを含む 3次元画像 データを生成するステップとを有することを特徴とする。

本発明の画像データ再生方法は、 3次元画像データから 3次元画像 を再生する画像データ再生方法であって、 3次元画像データのパージ ョ ンを示すバージョ ン情報、 3次元画像の処理を制御するための 1つ 以上のパラメータを示す処理制御情報を含む 3次元画像データを入 力するステップと、 前記バージョ ン情報を解析してその 3次元画像を 再生可能かどうかを判定するステップとを有するこ とを特徴とする。 本発明のコ ンピュータ読み取り可能な記録媒体は、 3次元画像デー タを生成するこ とが可能な画像データ生成装置であって、 3次元画像 の処理に関するパラメータを入力するパラメータ入力手段と、 前記 1 つ以上のパラメータを基に、 3次元画像の処理を制御するための処理 制御情報を生成する処理制御情報手段と、 前記処理制御情報のパラメ ータの種類又はその組み合わせから 3次元画像データ のバージョ ン を示すバージョ ン情報を生成するバージョ ン情報生成手段と、 前記処 理制御情報と前記バージョ ン情報を含む 3次元画像データを生成す る画像データ生成手段と、 を備える画像データ生成装置と して機能さ せるためのプログラムを記録したことを特徴とする。

本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、 3次元画像デー タから 3次元画像を再生する画像データ再生装置であって、 3次元画 像データのバージョ ンを示すバージョ ン情報、 3次元画像の処理を制 御するための 1 つ以上のパラメータを示す処理制御情報を含む 3次 元画像データを入力する 3次元画像データ入力手段と、 前記 3次元画 像データのデータ構造を解析するデータ構造解析手段と、 前記パージ ヨ ン情報を解析してその 3次元画像を再生可能かどう かを判定する バージョ ン判定手段と を備える画像データ再生装置と して機能させ るためのプログラムを記録したこ とを特徴とする。

本発明のプログラムは、 3次元処理用の画像データを生成するこ と が可能な画像データ生成装置であって、 3次元画像の処理に関するパ ラメータを入力するパラメータ入力手段と、 前記 1つ以上のパラメ一 タを基に、 3次元画像の処理を制御するための処理制御情報を生成す る処理制御情報手段と、 前記処理制御情報のパラメ ータの種類又はそ の組み合わせから 3次元画像データのバージョ ンを示すバージョ ン 情報を生成するバージョ ン情報生成手段と、 前記処理制御情報と、 前 記パージヨ ン情報と を含む 3次元画像データを生成する画像データ 生成手段とを備える画像データ生成装置と して機能させる。

本発明のプログラムは、 3次元画像データから 3次元画像を再生す る画像データ再生装置であって、 3次元画像データのバージョ ンを示 すパージョ ン情報、 3次元画像の処理を制御するための 1つ以上のパ ラメ一タを示す処理制御情報、 及び 3次元処理可能な画像データを含 む 3次元画像データを入力する 3次元画像データ入力手段と前記バ ージョ ン情報を解析してその 3次元画像を再生可能かどう かを判定 するバージョ ン判定手段と を備える画像データ再生装置と して機能 させる。

本発明の画像データ記録装置は、 3次元画像データを所定の記録領 域に記録する画像データ記録装置であって、 前記 3次元画像データは 3次元画像のパージョ ンを示すパージョ ン情報を含み、 前記記録領域 は、 前記 3次元画像を記録するための画像記録領域を有し、 前記バー ジョ ン情報を前記画像記録領域に記録するこ とを特徴とする。

本発明の画像データ記録装置は、 3次元画像データを所定の記録領 域に記録する画像データ記録装置であって、 前記 3次元画像データは 3次元画像のパージョ ンを示すバージョ ン情報を含み、 前記記録領域 は、 音声を記録するための音声記録領域を有し、 前記バージョ ン情報 を前記音声記録領域に記録するこ とを特徴とする。

本発明の画像データ記録装置は、 3次元画像データを所定の記録領 域に記録する画像データ記録装置であって、 前記 3次元画像データは. 3次元画像のバージョ ンを示すバージョ ン情報を含み、 前記記録領域 は、 付随情報を記録するためのサブコー ド領域を有し、 前記パージョ ン情報を前記サブコ ー ド領域に記録するこ とを特徴とする。

また、 前記バージョ ン情報を用いて 3次元画像の処理を制御するた めの 1つ以上のパラメータを決定し、 前記パラメータを変更すること を特徴とする。

また、 前記バージョ ン情報を用いて 3次元画像の処理を制御するた めの 1つ以上のパラメータを決定し、 前記パラメータを追加するこ と を特徴とする。

また、 3次元画像の処理を制御するための 1つ以上のパラメータを 前記記録領域に複数回記録することを特徴とする。

本発明による と、 3次元画像データを生成するこ とが可能な画像デ ータ生成装置であって、

少なく と も、 3次元画像の処理に関するパラメ ータの設定を規定す るプロフ ァイ ル情報から前記パラメータを決定するパラメータ入力 手段と、

1つ以上の前記パラメータを基に、 前記 3次元画像の処理を制御す るための制御情報を生成する制御情報手段と、

前記制御情報と、 前記プロファイル情報と、 3次元処理可能な画像 データ と を含む 3次元画像データを生成する画像データ生成手段と を備える。

前記画像データ生成手段は、 さ らに、 3次元画像であることを示す 3次元画像識別情報を生成する。

本発明による と、 3次元画像データを用いて 3次元画像を再生する 画像データ再生装置であって、

前記 3次元画像データを入力する 3次元画像データ入力手段と、 前記 3次元画像データに含まれる制御情報を解析して 3次元画像 の再生に必要な制御パラメータを得る制御情報解析手段とを備え、 前記 3次元画像データは前記制御パラメータの設定を規定するプロ フ ァイ ル情報を含む。

本発明による と、 3次元画像データから 3次元画像を再生する画像 データ再生装置であって、

前記 3次元画像データを入力する 3次元画像データ入力手段と、 前記 3次元画像データに含まれるプロ フ ァイル情報に応じて、 3次 元画像の再生に必要な制御パラメータを得るパラメータ生成手段と を備'える。

更に、 前記プロフ ァイル情報に応じて前記 3次元画像データが適切 に再生可能か否かを判定する再生可否判定手段を備え、

前記再生可否判定手段によ り前記 3次元画像が再生可能と判定さ れた場合に、 前記 3次元画像データを、 前記制御パラメータに従って 再生する。

本発明による と、 3次元画像データを生成する画像データ生成方法 であって、

少なく と も、 3次元画像の処理に関するパラメータの設定を規定す るプロファイル情報から前記パラメータを決定するステップと、

1つ以上の前記パラメータを基に、 前記 3次元画像の処理を制御す るための制御情報を生成するステ ップと、

前記制御情報と、 前記プロファイル情報と、 3次元処理可能な画像 データ とを含む 3次元画像データを生成するステップとを備える。 本発明による と、 3次元画像データを用いて 3次元画像を再生する 画像データ再生方法であって、

前記 3次元画像データを入力するステ ップと、

前記 3次元画像データに含まれる制御情報を解析して 3次元画像 の再生に必要な制御パラメータを得るステップと、

前記 3次元画像データに含まれるプロフ ァ イ ル情報に応じて前記 3次元画像データが適切に再生可能か否かを判定するステ ップと、 前記 3次元画像データが再生可能と判定された場合に、 前記 3次元 画像データを、 前記パラメータに従って再生するステップとを有する, 本発明による と、 3次元画像データから 3次元画像を再生する画像 データ再生方法であって、

前記 3次元画像データを入力するステップと、

前記 3次元画像データに含まれるプロフアイル情報に応じて、 3次 元画像の再生に必要な制御パラメータを生成するステップと、

前記プロフ ァイル情報に応じて前記 3次元画像データが適切に再 生可能か否かを判定するステップと、

前記再生可否判定手段によ り前記 3次元画像が再生可能と判定さ れた場合に、 前記 3次元画像データを、 前記制御パラメータに従って 再生するステップとを有する。 本明細書で引用した全ての刊行物、 特許および特許出願をそのまま 参考と して本明細書にと り入れるものとする。

図面の簡単な説明

第 1 図は、二眼式立体視の代表的なものの一つである 「時分割方式」 を説明するための概念図である。

第 2図は、 二眼式立体視のも うひとつの代表的な方式である 「パラ ラクスバリ ア方式丄 を説明するための概念図である。

第 3図は、 「レンチキユラ」 方式の記録データ形式の一例を示す概 念図である。

第 4図は、 本発明の第 1 の実施の形態の 3次元画像データの構成を 示す図である。

第 5図は、 本実施の形態の画像データ生成装置の構成を示す図であ る。

第 6図は、 本実施の形態の画像データ再生装置の構成を示す図であ る。

第 7図は、 本発明の第 2の実施の形態に係る 3次元画像データの伝 送形態とデータ構成を示す図である。 第 8図は、 本発明の第 3の実施の形態の 3次元画像データの構成を 示す図である。

第 9図は、 バージョ ン = 「 K」 の場合の制御情報の例を示す図であ る。

第 1 0図は、 3次元画像データを生成する画像データ生成装置の構 成を示す図である。

第 1 1 図は、 3次元画像データを再生する画像データ再生装置の構 成を示す図である。

第 1 2図は、 制御情報を含まない 3次元画像データを再生する画像 データ再生装置の構成を示す図である。

第 1 3図は、 視点数が 2 X 1 の場合における画像データの例を示す 図である。

第 1 4図は、 デジタルビデオテープの トラック とテープ走行方法を 示す図である。

第 1 5図は、 デジタルビデオテープの トラックフォーマツ トの例を 示す図である。

第 1 6図は、 デジタルビデオテープの トラックの画像記録領域の例 を示す図である。

第 1 7図は、 本発明の画像データ生成装置における記録用データ生 成部の動作を示す図である。

第 1 8図は、 3次元画像データを記録後に編集する方法を示す図で ある。

発明を実施するための最良の形態

以下、 添付図面を参照しながら本発明の好適な画像データ生成装置 及びその方法、 画像データ再生装置及びその方法の実施の形態につい て詳細に説明する。

第 1 の実施の形態

第 4図は、 本発明の第 1 の実施の形態の 3次元画像データ 4 0 0の 構成を示す図である。 図示された情報及びデータは、 上の要素から下 に向かって順に記録も しく は伝送されるこ とを想定している。 以下、 各情報及びデータについて説明する。

記録も しく は伝送されるデータ中に 3次元面像識別情報 4 0 1 が 存在する と、 これ以降に 3次元画像に関するデータが続く こ とを意味 する。 バージョ ン情報 4 0 2は、 3次元表示に関するバージョ ンを示 す情報である。 制御情報 4 0 3は、 3次元画像の表示に関する 1っ以 上のパラメータで構成され、 バージョ ン情報 4 0 2に応じてその種類 や組み合わせが決定される。 制御情報 4 0 3 の具体例及びバージョ ン 情報 4 0 2 と の関連については後述する。

画像データ 4 0 4は、 3次元表示の可能な画像データであり、 例え ば、 前記第 1 図、 第 2図 （ b )、 第 3図 （ c ) のよ う なデータ構成を 持つ。 画像データ 4 0 4は、 静止画、 動画を問わず、 また、 圧縮符号 化されているデータ、 圧縮符号化されていないデータ、 いずれでも良 レ、。 さ らに、 画像データ 4 0 4 とは別に、 音声やテキス トなど画像以 外のデータを含んでいても良く 、 またそれらに付随する付加情報を含 んでも良い。

次に、 本実施の形態における制御情報 4 0 3 に関する例とバージョ ン情報 4 0 2 との関連について説明する。 制御情報 4 0 3の例と して. 画像データが従来技術で説明したよ うな前記第 2図 （ b ) のデータ構 成になっているか第 3図 （ c ) のデータ構成になっているかを示すパ ラメータがある。 3次元画像を表示する際には、 表示しょ う とする画 像データがどのよ う な構成になっているかを知らなければ正常に 3 次元表示ができないため、 このよ うなパラメータは 3次元画像の表示 に関して必須の制御情報である。

制御情報 4 0 3の他の例と しては、 上記のよ う にそのパラメータに 従わなければ正常に 3次元表示できないものだけでなく 、 3次元表示 自体には必須ではないが利用すればよ り 良好な 3次元表示を得られ る、 という性質のパラメータもある。 例えば、 前記第 1図や第 2図を 用いて説明したよ う な両眼視差を利用 して立体視するよ う な表示に おいては、 左右画像の視差量を変化させるこ とによ り奥行き感を調整 するこ とができるので、 この変化させる視差量を制御情報のパラメ一 タ と して記述しておけば、 元の画像データ 自体を変更するこ となしに 元の画像データ と は異なる奥行き感を持つ 3次元画像データを生成 することが可能である。

視差量を変化させるためには、 具体的には、 例えば前記第 2図 （ b ) に示す合成画像において左目用画像はそのままにしておき、 右目用画 像だけを左右どちらかにずらすことによ り実現できる。 しかし、 3次 元画像データを再生する再生装置にはさまざまな種類が存在し得る ため、 中には画像を水平方向にずらして表示する機能を備えていない 再生装置が存在する可能性もある。 そのよ うな再生装置は、 上記視差 量を変化させるための制御情報を解釈できたと しても、 その情報を表 示の制御に利用することができない。 同様に、 画像データの構造その ものに関しても、 第 2図 （ b ) の画像データ、 第 3図 （ c ) の画像デ ータ両方に対応している再生装置もあれば、 第 3図 （ c ) にしか対応 していない再生装置もあり得る。

そのよ うな、 機能的あるいは能力的に制限のある再生装置が、 制御 情報を解釈する代わり にパージョ ン情報を解析することによって、 簡 単に、 含まれる画像データを適切に 3次元表示できるかどうかを判定 可能とするために、 制御情報 4 0 3 とバージョ ン情報 4 0 2を関連付 けて規定する。 以下、 そのための仕組みに関して説明する。

パージヨ ン情報 4 0 2は、 3次元画像データがどのよ うなデータ構 造を持ち、 また 3次元表示の際にどのよ うなパラメータを必要とする かを示すものである。

パージョ ン情報 4 0 2 と しては、 例えば 1 を最低値とする自然数を 数値で表したものでも良いし、 特定の文字列の組み合わせで表したも のでも良い。 パージョ ン情報 4 0 2は、 上述の通り制御情報 4 0 3 と 関連しており、 パージョ ン情報 4 0 2毎に、 そのバージョ ン情報 4 0 2 を持つ 3次元画像データ 4 0 0が含むこ とができる制御情報 4 0 3を規定する。 例えば、 パージヨ ン = 「 1 」 の 3次元画像データ 4 0 0は、 前記第 2図 （ b ) と第 3図 （ c ) で示した画像データの構造を 区別するためのパラメータのみを制御情報 4 0 3 と して含む構成と し、 バージョ ン = 「 2」 の 3次元画像データは、 上記に加えて上述の 視差量を指定するパラメータも制御情報 4 0 3 と して含む構成と し、 バージョ ン = 「 3」 の 3次元画像データは、 上記に加えてさ らに別の パラメータを制御情報 4 0 3 と して含む構成とする。

このよ うに規定することによ り、 例えば視差量の調整機能を備えな い再生装置では、 再生しよ う とする 3次元画像データのバージョ ンが 1 であれば、 制御情報 4 0 3で指定されたパラメータ通り に 3次元画 像の表示が可能だが、 それ以外のバージョ ンの 3次元画像データにつ いては制御情報 4 0 3 で指定されたパラメータ通り に表示する こ と ができないこ とを、 制御情報自体を解析せずに判定するこ とが可能で ある。

上記のよ う に、 各バージョ ンに対応する制御情報 4 0 3 に含まれる パラメータが階層的になっているため、 あるバージョ ンの 3次元画像 データを適切に 3次元表示する こ とが可能な画像データ再生装置に おいては、 それよ り下位パージョ ンの 3次元画像データも適切に 3次 元表示可能であることが保証される。 また、 前記 3次元画像データの 構成に関しても、 将来バージョ ン情報や制御情報が追加になる場合の 拡張が容易である。

なお、 再生装置がバージョ ン情報 4 0 2で示されるバージョ ンに対 応していない場合に、 例えば第 3図 （ c ) で示した形式の 3次元画像 をそのまま 2次元画像と して表示してもよい。 このとき、 上記制御情 報 4 0 3 を解析せずにさ らに後続の画像データを正しく解析するた めに、 3次元画像データ 4 0 0 の構成と しては、 バージョ ン毎に制御 情報 4 0 3 の占めるデータ長が固定である力 、 又は制御情報 4 0 3 の 長さを示す情報を別途格納するか、 あるいは画像データ 4 0 4の開始 オフセッ トを別途格納する、 もしく は画像データの先頭位置に特定の 符号パターンが現れるよ う にする等、 画像データ 4 0 4 の先頭位置を 特定するための情報も しく は仕組みを備えていても良い。 次に、 上記のよ うな 3次元画像データ 4 0 0を生成する画像データ 生成装置について説明する。 第 5図は、 上記 3次元画像データ 4 0 0 を生成する画像データ生成装置の機能プロ ック図である。

第 5図において、 5 0 0は 3次元画像データ 4 0 0を生成すること が可能な画像データ生成装置であり、 画像データ生成装置 5 0 0は、 1つ以上のパラメータを基に、 3次元画像の表示を制御するための制 御情報を生成する制御情報生成部 5 0 1 (パラメータ入力手段， 制御 情報手段） と、 制御情報のパラメータの種類又はその組み合わせから 3次元画像データのバージョ ンを示すバージョ ン情報を生成するバ 一ジョ ン情報生成部 5 0 2 (バージョ ン情報生成手段） と、 前記制御 情報と、 前記バ一ジョ ン情報と、 3次元表示可能な画像データ とを含 む 3次元画像データを生成する画像データ生成部 5 0 3 (画像データ 生成手段） と、 生成された 3次元画像データを記録又は伝送する H D D , 通信部等からなる記録 · 伝送部 5 0 4 とを備えて構成される。 制御情報生成部 5 0 1 は、 3次元画像の表示に関して必須のパラメ ータと、 3次元画像の表示には必須ではないが利用すればよ り良好な 3次元画像が得られるパラメータ とを含む、 パラメータを入力するパ ラメータ入力手段と しての機能を有し、 制御情報生成部 5 0 1 は、 外 部よ り入力された制御に関するパラメ一タを基に制御情報を生成し、 バージョ ン情報生成部 5 0 2では、 制御情報 4 0 3 に応じたバージョ ン情報 4 0 2 を生成する。

次いで、 画像データ生成部 5 0 3では、 入力された画像データ と共 に前記制御情報 4 0 3及びバージョ ン情報 4 0 2 を含む 3次元画像 データ 4 0 0 を生成する。 この時、 画像データ 4 0 4は既に圧縮符号 ィヒされていても良いし、 必要なら画像データ生成部 5 0 3で、 入力さ れた画像データを圧縮符号化しても良い。 生成された 3次元画像デー タ 4 0 0は、 記録 · 伝送部 5 0 4で、 記録媒体に格納されるか、 外部 の接続イ ンタ フェース手段もしく は通信回線等に出力される。 上記記 録媒体は、 本画像データ生成装置 5 0 0に内蔵されるものでも良いし 外部に接続されるものであっても良い。

パージョ ン情報生成部 5 0 2においては、 どのよ う な制御情報が存 在する場合にどういうバージョ ンが対応するかを予め登録してあ り 、 それに従って、 制御情報生成部 5 0 1 から通知される制御情報に応じ てバージョ ン情報を生成する。 制御情報とバージョ ンと の対応の例に 関しては、 表 1 に示す。

表 1 に示した制御情報の意味について説明する。 画像データの構造 とは、 画像データが例えば前記第 2図 （ b ) のよ うな構成をと るか前 記第 3図 （ c ) のよ う な構成をとるかを示すパラメータである。 視差 変更量とは、 3次元表示における画像の奥行き感を調整するための、 例えば左画像に対する右画像の水平方向へのずら し画素数を示すパ ラメータである。 付加情報 1 は、 3次元表示に関する別の付加的なパ ラメータである。 以降、 バージョ ンが上がる毎に、 制御情報に含まれ るパラメータが增カ卩していく。

なお、 上記表 1 ではバージョ ンが上がるにつれて増加する制御情報 のパラメータ数は一様に 1種類ずつになっているが、 一様に 1種類ず つである必要はなく 、 パージョ ン毎に増加するパラメータ数が変わつ ても良い。

次に、 上記のよ うな 3次元画像データを解釈して 3次元画像を再生 する画像データ再生装置について説明する。

第 6図は、 3次元画像データを再生する画像データ再生装置の機能 プロ ック図である。

第 6図において、 6 0 0は 3次元画像データを再生することが可能 な画像データ再生装置であり、 画像データ再生装置 6 0 0は、 3次元 画像データのデータ構造を解析するデータ構造解析部 6 0 1 ( 3次元 画像データ入力手段） と、 3次元画像データのバージョ ン情報を解析 してその 3次元画像を再生可能かどうかを判定するパージョ ン判定 部 6 0 2 (パージヨ ン判定手段） と、 制御情報 4 0 3を解析して 3次 元画像の再生に必要な制御パラメータを得る制御情報解析部 6 0 3 (制御情報解析手段） と、 3次元画像データ 4 0 0に含まれる 3次元 表示可能な画像データ 4 0 4を、 前記制御パラメータに従うデータ形 式に変換する画像データ変換部 6 0 4 (画像データ変換手段） と、 3 次元表示可能な画像データを、 3次元画像表示する画像表示部 6 0 5 (再生手段， 画像表示手段） とを備えて構成される。

データ構造解析部 6 0 1 は、 3次元画像データのバージョ ンを示す バージョ ン情報、 3次元画像の表示を制御するための 1つ以上のパラ メータを示す制御情報、 及び 3次元表示可能な画像データを含む 3次 元画像データを入力する 3次元画像データ入力手段と しての機能を 有し、 データ構造解析部 6 0 1 は、 図示しない記録媒体や伝送ィ ンタ フェース等から入力された 3次元画像データを解析し、 パージョ ン情 報 4 0 2、 制御情報 4 0 3、 画像データ 4 0 4等に分離する。 パージ ヨ ン判定部 6 0 2は、 前記分離されたバージョ ンを参照して、 その画 像データが 3次元画像と して適切に再生可能であるかど う かの判定 を行い、 この判定結果をデータ構造解析部 6 0 1 に通知する。

上記判定結果が、 「適切に再生可能である」 の場合、 データ構造解 析部 6 0 1 は分離した制御情報 4 0 3 を制御情報解析部 4 0 3 に対 して出力する。 制御情報解析部 6 0 3では、 前記データ構造解析部 ρ 0 1 で分離された制御情報 4 0 3 を解析し、 画像データの再生に必要 なパラメータを得、 画像データ変換部 6 0 4に対して出力する。 画像 データ変換部 6 0 4は、 データ構造解析部 6 0 1で分離された画像デ ータ 4 0 4を、 制御情報解析部 6 0 3から入力されたパラメータに従 つて、 3次元表示に適したデータ形式に変換する。 データ構造解析部 6 0 1 で分離された画像データが圧縮符号化されていた場合は、 画像 データ変換部 6 0 4で画像データの復号も同時に行う。 画像表示部 6 0 5では、 画像データ変換部 6 0 4で変換された画像データを 3次元 画像と して表示する。 画像表示部 6 0 5 のよ うな画像の表示手段は、 本画像データ再生装置 6 0 0に含まれていても良いし、 外部に接続さ れる別装置であっても良い。

一方、 上記判定結果が 「適切に再生可能でない」 の場合、 データ構 造解析部 6 0 1及ぴ制御情報解析部 6 0 3は、 制御情報 4 0 3 の解釈 をスキップする。 こ こで画像データ 4 0 4に関しては、 画像データ変 换部 6 0 4が元々備えている制御パラメータを用いて、 適切ではない が 3次元表示が可能な画像データに変換するか、 2次元画像に変換す るカ あるいは、 画像データの変換自体を行わない力 、 のいずれかの 処理を行う。 画像表示部 6 0 5 でこれらの画像データを表示する と、 適切ではないがある程度の品質の 3次元画像表示が得られる力 3次 元表示ではないが画像内容が確認でき る程度の 2次元画像表示が得 られる力 、 何も表示されない。 あるいは、 3次元画像と して適切に再 生できない旨の警告メ ッセージ画面を用意し、 前記 2者のケースは警 告メ ッセージ画面を前記画像にそれぞれ重畳して表示し、 最後のケー スは警告メ ッセージ画面のみを表示するよ うにしても良い。 前記警告 メ ッセージ画面は、 画像データ変換部 6 0 4が生成しても良いし、 画 像表示部 6 0 5が生成しても良い。

なお、 上記のよ うに適切に再生可能でない場合に 2次元画像に変換 する方法と しては、 例えば第 2図 （ b ) や第 3図 （ c ) の構成を持つ 画像データの場合、 左眼用画像のみ若しく は右眼用画像のみを用いて 水平方向に 2倍に拡大若しく は補間して表示する方法がある。

また、 前記のよ う に、 画像表示部 6 0 5 は、 3次元画像だけでなく 2次元画像の再生機能を備えていても良い。 すなわち、 画像表示部 6 0 5は、 2次元表示、 3次元表示の表示モー ド切り替え機能を有して おり、 これを自動で切り替え可能な表示手段であっても良い。例えば、 第 6図の画像データ再生装置 6 0 0においては、 3次元画像識別情報 の有無に従って、 画像表示部 6 0 5 の表示モー ドが切り替わるよ うな 構成とする。 すなわち、 データ構造解析部 6 0 1 に入力される画像デ ータに 3次元画像識別情報が含まれる場合、 画像表示部 6 0 5では 3 次元表示モー ドで表示し、 一方、 データ構造解析部 6 0 1 に入力され る画像データに 3次元画像識別情報が含まれない場合、 画像表示部 6 0 5では 2次元表示モー ドで表示する。

このよ うに、 3次元表示可能な画像データを含む 3次元画像データ (第 4図参照） に、 その 3次元画像がどのよ うなデータ形式で記録さ れているカ あるいはどのよ うな表示方法を想定しているか等を示す 制御情報 4 0 3 と共に、 特定の制御情報の組み合わせを表すバージョ ン情報 4 0 2を付加するこ とによって、 3次元画像再生装置 6 0 0に おいては、 バージョ ン情報 4 0 2 を参照することで、 その 3次元画像 フ ァ イルに含まれる画像データ を適正に 3次元表示する こ とが可能 であるかどうかを判定するこ とができる。

以上のよ う に、 本実施の形態の画像データ生成装置 5 0 0は、 1つ 以上のパラメータを基に、 3次元画像の表示を制御するための制御情 報を生成する制御情報生成部 5 0 1 と、 制御情報のパラメ ータの種類 又はその組み合わせから 3次元画像データのパージョ ンを示すバー ジョ ン情報を生成するバージョ ン情報生成部 5 0 2 と、 前記制御情報 と、 前記バージョ ン情報と、 3次元表示可能な画像データ とを含む 3 次元画像データを生成する画像データ生成部 5 0 3 と を備えて構成 したので、 3次元表示可能な画像データ と共に、 3次元画像表示のた めの制御情報と、 制御情報の数及び種類や組み合わせなどから生成さ れるバージョ ン情報とを、 3次元画像データ と して記録又は伝送する ことができ、 該 3次元画像データの再生の際には、 パージヨ ン情報を 解析するだけで、 画像データ再生装置側で前記 3次元画像データに含 まれる制御情報の種類や組み合わせを特定して、 再生可能かどうかを 判定することが可能である。

また、 本実施の形態の画像データ再生装置 6 0 0は、 3次元画像デ ータのデータ構造を解析するデータ構造解析部 6 0 1 と、 3次元画像 データのパージョ ン情報を解析してその 3次元画像を再生可能かど うかを判定するバージョ ン判定部 6 0 2 と、 制御情報 4 0 3 を解析し て 3次元画像の再生に必要な制御パラメータを得る制御情報解折部 6 0 3 と、 3次元画像データ 4 0 0に含まれる 3次元表示可能な画像 データ 4 0 4を、 前記制御パラメータに従うデータ形式に変換する画 像データ変換部 6 0 4 と、 3次元表示可能な画像データを、 3次元画 像表示する画像表示部 6 0 5 とを備えて構成したので、 3次元画像デ ータのバージョ ン情報を解析してその 3次元画像データを再生可能 かどうかを判定することによって、 再生不可と判定した 3次元画像デ ータに関しては、 そこに含まれる制御情報の解析を省略することがで き、 制御情報の数が膨大である場合でも処理オーバーへッ ドの増大を 回避することが可能である。

また、 本実施の形態による 3次元画像データ記録方式は、 3次元画 像であるこ とを示す 3次元画像識別情報 4 0 1 と、 3次元画像データ のバージョ ンを示すパージョ ン情報 4 0 2を、 3次元表示可能な画像 データ 4 0 4 と共に記録する。 こ こで、 上記バージョ ンは、 3次元画 像の表示に必要な制御情報 4 0 3 と対応関係にあるため、 バージョ ン 情報 4 0 2 のみ生成すれば、 制御情報 4 0 3なしに 3次元画像データ を生成するこ とが可能である。

また、 本実施の形態による 3次元画像データ再生方式は、 3次元画 像データのパージョ ンを示すバージョ ン情報 4 0 2 を解析するこ と でそれ以降に含まれる制御情報 4 0 3 を特定し、 それによつて画像デ ータの 3次元表示が適切にできるかどうかを判定し、 3次元表示が適 切にできないと判定した場合、 それ以降に含まれる制御情報 4 0 3 の 解釈を省略することによって、 解釈のためのオーバーへッ ドを削減す るこ とが可能である。

また、 本実施の形態による 3次元画像データ 4 0 0は、 3次元画像 であるこ とを示す 3次元画像識別情報 4 0 1 と、 3次元画像データの バージョ ンを示すバージョ ン情報 4 0 2 と、 3次元表示可能な画像デ —タ 4 0 4 とを含むよ うに構成され、 ノ ージョ ン情報 4 0 2は 3次元 画像の表示に必要な制御情報 4 0 3 と対応関係にあるため、 制御情報 4 0 3 を記録又は伝送せずにバージ ョ ン情報 4 0 2のみで 3次元画 像の表示を制御するためのパラメータを詳細に指定する こ とが可能 であり、 制御情報 4 0 3 を記録 · 伝送しないこ とによつて記録媒体の 容量節約や伝送効率の向上を図るこ とができる。

また、 本実施の形態による 3次元画像データ 4 0 0はさ らに、 3次 元表示に必要な 1 つ以上のパラメータで構成される制御情報 4 0 3 を含むよ うに構成され、 該制御情報 4 0 3に含まれるパラメータの種 類や組み合わせは、 前記バージョ ン情報 4 0 2で示されるバージョ ン に関して階層構造を有し、 下位バージョ ンの 3次元画像データ 4 0 0 に含まれる制御情報 4 0 3のパラメータは、 それよ り上位のバージョ ンの 3次元画像データにも同様に含まれるよ う に構成されるため、 画 像データ生成装置 5 0 0や画像データ再生装置 6 0 0 における互換 性の確保が容易であり 、 また、 将来のバージョ ン情報及び制御情報の 拡張も容易である。

第 2の実施の形態

次に、 本発明の 3次元画像データに係.る別の実施の形態について説 明する。

第 7図は、 本発明の第 2の実施の形態の 3次元画像データの伝送形 態とデータ構成を示す図であり、 第 7図 （ a ) は 3次元画像データを 放送サービスに適用する際の伝送形態を示し、 第 7図 （ b ) は 3次元 画像の番組に関する制御情報である 3次元コ ンテンツ制御情報のデ ータ構成を示す。 以下、 個々の要素に関して説明する。

第 7図 （ a ) に示すよ う に、 衛星放送局 7 0 1 は、 番組即ち放送コ ンテンッを送信する。 放送コ ンテンツは、 番組配列情報 7 0 2 と番組 データ 7 0 3 とで構成される。 放送コンテンツは受信機 7 0 4で受信 され、 番組データ 7 0 3が順次結合されて番組と して受信機 7 0 4内 で再構成されて再生される。

放送サービスにおいては任意のタイ ミ ングで受信を開始した端末 が放送コンテンツのデータ種別を判別できるよ う、 放送コンテンツに は、 第 7図 （ a ) に示した通り番組配列情報 7 0 2が所定の周期で揷 入される。 番組配列情報 7 0 2は番組を管理するための情報で、 番組 が 3次元画像データで構成される場合は、第 7図（ b )に示すよ う に、 3次元画像識別情報をはじめとする 3次元コ ンテ ンツ制御情報が番 組配列情報 7 0 2に含まれる。 第 7図 （ b ) に示した 3次元コ ンテン ッ制御情報内の各要素は、 3次元画像識別情報が前記第 4図の 3次元 画像識別情報と同等であるのをはじめ、 前記第 4図で示した 3次元画 像データに含まれる各要素と同等であるため説明は省略する。 ここで. 第 4図に示す画像データ 4 0 4 は、 本実施の形態においては第 7図 ( a ) に示したよ うな番組データ 7 0 3 と して、 適当なデータ長に分 割されて順に伝送される。 また、 第 7図 （ b ) に示した 3次元コンテ ンッ制御情報は番組配列情報 7 0 2に含まれるため、 そこに含まれる バージョ ン情報や制御情報は、 第 7図 （ a ) に示す通り繰り返し伝送 されることになる。

前記の例では、 第 7図 （ b ) の 3次元コ ンテンツ制御情報が番組配 列情報 7 0 2に含まれる構成で説明しているが、 該 3次元コ ンテンツ 制御情報は番組データ 7 0 3に含まれる構成であっても良い。 この場 合も、 上述の通り任意のタイ ミ ングで受信を開始した端末が放送コン テンッのデータ種別を判別できるよ う、 3次元コンテンツ制御情報は 番組データ 7 0 3の中で所定の周期で繰り返し伝送される。

なお、 第 7図 （ a ) においては、 衛星を利用した移動体放送のサー ビス形態を例に図示しているが、 本構成は地上波放送の形態にも適用 可能である し、 受信装置に関しても移動可能な端末だけではなく据え 置き型の受信装置にも適用可能であり、 第 7図 （ a ) によってサービ ス形態や機器構成を制限するものではない。

以上、 各実施の形態においては、 基本的に制御情報が 3次元画像デ —タあるいは 3次元コ ンテンツ制御情報に含まれている構成につい て説明しているが、 別の構成と して、 バージョ ン情報と制御情報の内 容を予め対応付けておく こ とで、 制御情報を全く記録， 伝送せずに同 等の効果を上げる こ と も可能である。 すなわち、 例えばバージョ ン 「 1 」 の 3次元画像データは、第 3図 （ c ) の画像データ構成を有し、 それ以外のォプショ ン情報を一切必要と しない 3次元画像データで あることを規定し、 パージヨ ン 「 2」 の 3次元画像データは、 パージ ヨ ン 1 の前提に加えて 「視差変更量」 の制御情報を有する 3次元画像 データであることを規定する、 等を複数のパージョ ンに関して規定し ておけば、 画像データ生成装置側では制御情報を生成する必要がなく また画像データ再生装置側ではバージョ ン情報のみ解釈すれば適切 に 3次元画像を再生するこ とが可能であるため、 パラメータが増える こ とによる伝送効率上や処理効率上のオーバーへッ ドを最小限に抑 えるこ とができる。

また、 制御情報を全く伝送しないまでも、 例えば、 前記バージョ ン 情報が、 そのと り う る最も低位なも しく は最も基本的なバージョ ンの 場合には制御情報は存在せず、 それ以外の場合には制御情報が存在す るよ うな構成にすることも可能である。 その場合、 画像データは例え ば第 3図 （ c ) のよ うなデータ構成をとる という前提条件を予め定め ておき、 画像データ再生装置においては、 全てのバージョ ンの 3次元 画像データに関して、 その前提条件に従って画像データを表示すれば 良レヽ。

第 3の実施の形態

第 8図は、 本発明の第 3の実施の形態の 3次元画像データ 8 0 0の 構成を示す図である。 図示された情報及びデータは、 上の要素から下 に向かって順に記録も しく は伝送されるこ とを想定している。 なお、 本実施の形態において前述の実施の形態と同一または相当部分には 同一符号を付し、 その説明は繰返さない。

第 8図において、 プロファイル情報 8 0 1 は、 制御情報 4 0 3の設 定について、 その取り得る値を定める情報である。 以下、 本実施の形 態におけるバージョ ン情報 4 0 2 とプロフ ァイル情報 8 0 1 および 制御情報 4 0 3 と の関連について説明する。

第 9図はパージヨ ン = 「K」 （ここで Κは自然数である） の場合の 制御情報 4 0 3の例を示す図である。 第 9図において、 パラメータ 9 0 1 からパラメータ 9 0 8 までは画像データの構造に関するパラメ ータであり、 パラメータ 9 0 9からパラメータ 9 1 1 は 3次元画像の 表示をよ り良好に行うためのパラメータである。 9 0 1 は水平方向の 視点数 Μを示し、 9 0 2は垂直方向の視点数 Νを示すためのものであ る （こ こで Μ， Νは自然数、 本実施の形態においては、 このときの視 点数を Μ χ Νと表記する）。 また、 9 0 3 は各視点の画像が結合され ているか否かを示すためのものであ り 、 「あり」、 「なし」 のいずれか の値をとる。 9 0 4は画像結合が 「あり」 の場合に、 画像結合時の配 置方法を示し、 ここでは 「水平」、 「垂直」 のいずれかの値をとるもの とする。 画像配置 9 0 4は、 画像結合が 「なし」 の場合には省略され る。 なお第 9図では、 他のパラメータの値によって省略される可能性 のあるパラメータを、 先頭に空白を入れて表記するこ と と している。

さ らに、 9 0 5は各視点の画像が水平方向に縮小されているか否か (「あり」、 「なし」 のいずれかの値をとる） を、 9 0 6 は画像が水平 方向に縮小されている場合の縮小率を示す。 同様に 9 0 7は各視点の 画像が垂直方向に縮小されているか否かを、 9 0 8は画像が垂直方向 に縮小されている場合の縮小率を示す。 水平方向の縮小 9 0 5および 垂直方向の縮小 9 0 7が「なし」の場合には、それぞれ縮小率 9 0 6、 9 0 8が省略される。

また、 9 0 9は前述の視差量を調整する際の変化量を示し、 9 1 0 は 3次元画像を 2次元表示する際に表示画像と して選択される視点 に対応した画像を示す。

例えば前述の 「 2眼式」 の場合、 視点数は 2 X 1 となる。 視点数が 2 X 1 の場合における画像データ 4 0 4 の例を第 1 3図に示す。 第 1 3図 （ a ) は画像結合なし、 水平 · 垂直と も縮小なしの場合を示して いる。 第 1 3図 （ b ) は画像結合あり で、 画像配置は 「水平」、 水平 · 垂直とも縮小なしの場合を、 第 1 3図 （ c ) は画像結合ありで、 画像 配置は 「垂直」、 水平 · 垂直と も縮小なしの場合を、 第 1 3図 （ d ) は画像結合なし、 水平方向の縮小率が 1 Z 2の場合を、 第 1 3図 （ e ) は画像結合あ り で、 画像配置は 「水平」、 水平方向の縮小率が 1 / 2 の場合を、 第 1 3図 （ f ) は画像結合あり で、 画像配置は 「垂直」、 垂直方向の縮小率が 1 / 2の場合を示している。

このよ う に画像データの構成に関するパラメータを組み合わせる こ とで、 多彩なパターンを表すことが可能であるが、 実用面ではこれ らすべてのパターンの利用度が高いわけではない。 したがって、 特定 の用途で画像データを普及させるこ とを考えると、 特定のパターンの みをサポー トすれば十分な場合がある。

例えば、 デジタルカメ ラで 3次元画像を撮影する際に、 撮像面に視 点の異なる被写体像を映すこ とのできるステ レオアダプタを使用し て、 単眼のカメ ラで左右目の画像が水平方向に結合された画像を撮影 するこ とが行われる。 このよ うな場合には、 第 1 3図 （ b ) および第 1 3図 （ e ) に示す画像が利用できれば十分であると考えられる。 こ う した特定用途向けの再生装置が、 画像データを適切に 3次元表 示できるか否かの判定を簡単に実行するために、 プロファイル情報 8 0 1 を制御情報 4 0 3 と関連付けて規定する。 以下、 そのための仕組 みに関して説明する。

プロファイル情報 8 0 1 は、 3次元画像データが 3次元表示の際に 必要とするパラメータ と、 これらのパラメータの取り得る値を定める ものである。 プロファイル情報 8 0 1 は、 例えば 1 を最低値とする 自 然数と して表したものでも良いし、 特定の文字列の組み合わせで表し たものでも良い。

表 2にプロファイルとパラメータの関係の例を示す。 なお、 表 2に おいて 「〇」 「△」 「一」 の印は再生装置において、 そのパラメータを どのよ う に扱う かを示すためのものであり、 「〇」 はそのパラメータ を必ず使用し（対応必須）、その設定値に特に制限のないこ とを示し、 「△」 はそのパラメータを使用しなく と もよレヽ （オプショ ン） こ とを 示し、 「一」 はそのパラメータを使用しないことを示している。 ただ し、先に説明したよ う に、第 9図で先頭に空白を付したパラメータは、 表 2で Γ〇」 となっていても他のパラメータの値によって省略される こ とがある。 この場合は、 省略されない場合にのみ、 再生装置におい て対応必須という意味となる。

例えばデジタルカメ ラの例のよ う に視点数が 2 X 1 と少ない場合 には視差量を変更する処理が比較的容易である反面、 2次元表示の際 に使用する画像は左右いずれの視点の画像を使用 してもあま り 変化 がない。 一方、 例えば大画面のディ スプレイで表示をするために視点 数を多くする と、 各視点画像間の視差量変更が複雑になる反面、 2次 元表示の際に使用する画像は離れた視点のものほど差が大き く なる ため、 2 D画像指定がよ り意味を持つよ うになる。

したがって、 デジタルカメ ラ向けのプロファイルと して、 表 2のプ 口ファイル 1 (視点数は 2 X 1、 画像結合は 「あり」、 画像配置は 「水 平」 に固定、 水平方向の縮小の有無を示すこ とは必須、 その縮小率は 1 2のみ、 垂直方向の縮小はなし、 視差量変更は必須、 2 D画像指 定はオプショ ン等々） を用い、 多視点の大型ディスプレイ向けのプロ ファイルと して、例えば表 2のプロフ ァイル 3 (視点数は 8 X 8まで、 画像結合の有無を示すこ とは必須、 画像配置の値は必須、 水平方向お よび垂直方向の縮小率は 1 Z 2、 1 / 4、 1 Z 8に限定、 視差量変更 はォプショ ン、 2 D画像指定は必須等々） を用いるよ う にしてもよレ、。 表 2

このよ うに規定するこ とによ り、 特定の用途に限定した再生装置に おいて、 例えば再生しよ う とする 3次元画像データのプ口 フ ァイルが 1 であれば、 制御情報 4 0 3 で指定されたパラメータ通り に 3次元画 像の表示が可能であるが、 それ以外のプロフ ァイルの 3次元画像デー タについては、 制御情報 4 0 3で指定されたパラメータ通り に表示す ることができないという判定を、 制御情報 4 0 3 自体を解析するこ と なしに行う こ とが可能となる。

なお、 再生装置がプロフ ァイル情報 8 0 1 で示されるプロフ ァイル に対応していない場合に、 例えば結合された多視点画像をそのまま 2 次元画像と して表示してもよい。 このとき、 上記制御情報 4 0 3 を解 析せずに、 さ らに後続の画像データを正しく解析するために、 画像デ ータ 4 0 4 の先頭位置を特定するための情報も しく は仕組みを備え ていてもよい。 例えば、 プロファイル毎に制御情報 4 0 3 のデータ長 を固定長と してもよいし、 制御情報 4 0 3のデータ長を示す情報や画 像データ 4 0 4の開始オフセッ トを別途格納するよ う にしてもよい。 あるいは画像データ 4 0 4 の先頭位置に特定の符号パターンが現れ るよ うにしてもよレ、。

以上説明したよ う に、 プロファイル情報は、 あるバージョ ンにおけ る対応必須のパラメータの種類とその設定値について規定するもの である。 したがって、 バージョ ンごとに、 他のバージョ ンとは異なる プロファイルが存在するこ とになる。

次に、 上記のよ うな 3次元画像データ 8 0 0を生成する画像データ 生成装置について説明する。 第 1 0図は、 上記 3次元画像データ 8 0 0 を生成する画像データ生成装置の機能プロ ック図である。 第 1 0図 において、 1 0 0 0は 3次元画像データ 8 0 0を生成するこ とが可能 な画像データ生成装置であり 、 画像データ生成装置 1 0 0 0は、 入力 されたバージョ ン情報、 プロファイル情報おょぴパラメータに基づき 使用するパラメータを決定するパラメータ決定部 1 0 0 1 (パラメ一 タ入力手段）、 制御情報生成部 5 0 1 (制御情報手段） と、 プロファ ィル情報、 制御情報、 バージョ ン情報、 および 3次元表示可能な画像 データ と を含む 3次元画像データを生成する画像データ生成部 1 0 0 2 (画像データ生成手段） と、 記録 · 伝送部 5 0 4 とを備えて構成 される。

パラメータ決定部 1 0 0 1 は、 パージヨ ン及びプロファイルに対す るパラメータの設定値を予め登録してあり、 入力されたバージョ ン情 報、プロファイル情報およびパラメータに応じて、以下の動作をする。 まず、 バージョ ン情報おょぴプロファイル情報によ り使用できるパラ メータの種類とその設定値の取り得る範囲を決定する。 次に、 入力さ れたパラメータの種類おょぴ設定値を検証し、 これらが指定されたプ 口ファイルの範囲内であれば、 入力されたパラメータをそのまま制御 情報生成部 5 0 1 に出力する。 入力されたパラメータが指定されたプ 口フ ァイルの範囲を越えている場合は、 例えば （ 1 ) パラメータの誤 りであるので、 これ以降の処理は行わない、 あるいは （ 2 ) パラメ一 タを適切な範囲に修正して制御情報生成部 5 0 1 に出力する、 等の動 作を行う。 制御情報生成部 5 0 1 は、 前述のよ う に制御情報 4 0 3 を 生成し、 画像データ生成部 1 0 0 2に対して出力する。

次いで、 画像データ生成部 1 0 0 2では、 入力された画像データ と 共に制御情報生成部 5 0 1 から入力された制御情報 4 0 3 、 バージョ ン情報 4 0 2およびプロフ ァ イ ル情報 8 0 1 を含む 3次元画像デー タ 8 0 0 を生成する。 このとき、 第 8図の画像データ 4 0 4は既に圧 縮符号化されていても良いし、 必要なら画像データ生成部 1 0 0 2で 入力された画像データを圧縮符号化してもよい。 生成された 3次元画 像データ 8 0 0は、記録.伝送部 5 0 4で、記録媒体に格納されるカ 外部の接続インタフェース手段も しく は通信回線等に出力される。 次に、 第 8図に示される 3次元画像データ 8 0 0を解釈して 3次元 画像を再生する画像データ再生装置について説明する。 第 1 1図は、 3次元画像データ 8 0 0 を再生する画像データ再生装置の機能プロ ック図である。 第 1 1図において、 1 1 0 0は 3次元画像データ 8 0 0を再生することが可能な画像データ再生装置であり、 画像データ再 生装置 1 1 0 0は、 3次元画像データのデータ構造を解析するデータ 構造解析部 1 1 0 1 ( 3次元画像データ入力手段） と、 3次元画像デ ータ のプロフ ァイ ル情報を解析してその 3次元画像が再生可能かど うかを判定する再生可否判定部 1 1 0 2 (再生可否判定手段） と、 制 御情報解析部 6 0 3 (制御情報解析手段） と、 画像データ変換部 6 0 4 (画像データ変換手段） と、 画像表示部 6 0 5 (再生手段、 画像表 示手段） とを備えて構成される。

データ構造解析部 1 1 0 1 は、 3次元画像データのプロフ ァイルを 示すプロフ ァイル情報、 ₃次元画像データのバージョ ンを示すパージ ョ ン情報、 3次元画像の表示を制御するための 1つ以上のパラメータ を示す制御情報、 及び 3次元表示可能な画像データを含む 3次元画像 データを入力する 3次元画像データ入力手段と しての機能を有し、 デ ータ構造解析部 1 1 0 1 は、 図示しない記録媒体や伝送ィンタフエ ー ス等から入力された 3次元画像データを解析し、 プロフアイル情報 8 0 1 、 バージョ ン情報 4 0 2、 制御情報 4 0 3、 画像データ 4 0 4等 に分離する。

再生可否判定部 1 1 0 2は、 前記分離されたパージョ ン情報および プロファイルを参照して、 その画像データが 3次元画像と して適切に 再生可能であるかどうかの判定を行う。 バージョ ン情報に関する判定 は、 前述の第 1 の実施の形態と同様である。 プロフアイル情報に関し ては、 データ構造解析部 1 1 0 1から入力されたプロファイル情報と サポー トするプロファイルが一致した場合に、 画像データ 4 0 4が再 生可能である と判定する。 この判定結果はデータ構造解析部 1 1 0 1 に通知される。 判定結果を得た後の動作は、 前述の第 1 の実施の形態 と同様であるため、 こ こでの説明は省略する。

このよ うに、 3次元画像再生装置 8 0 0においてプロ ファイル情報 8 0 1 を参照するこ とで、 画像データを適正に 3次元表示するこ とが 可能であるかどうかを判定するこ とができる。

なお、 各プロファイルがパラメータの設定値の組み合わせパターン を 1通り しか含まないよ う にあらかじめ構成しておいてもよい。 すな わち、 バージョ ン情報とプロ ファイル情報の組み合わせから、 制御情 報に書かれるパラメータ とその値を一意に決めておく。 これによつて 第 8 図の 3次元画像データ 8 0 0 には制御情報 4 0 3 を一切含まな いよ うにするこ とができる。 この場合に生成された 3次元画像データ 8 0 0 を再生するための画像データ再生装置の機能ブロ ック図を第 1 2図に示す。

第 1 2図において、 画像データ再生装置 1 2 0 0は、 データ構造解 析部 1 2 0 1 ( 3次元画像データ入力手段） と、 再生可否判定部 1 1 0 2 と、 バージョ ン情報 4 0 2およびプロ ファイル情報 8 0 1 力 ら 3 次元画像の再生に必要な制御パラメータを生成するパラメータ生成 部 1 2 0 2 (パラメータ生成手段） と、 画像データ変換部 6 0 4 (画 像データ変換手段） と、 画像表示部 6 0 5 (再生手段、 画像表示手段） とを備えて構成される。 データ構造解析部 1 2 0 1 は、 バージ ョ ン情報 4 0 2、 プロフアイ ル情報 8 0 1 および画像データ 4 0 4 を含む 3次元画像データを入 力する 3次元画像データ入力手段と しての機能を有し、 図示しない記 録媒体や伝送イ ンタ フ ェース等から入力された 3次元画像データを 解析し、 プロフ ァ イル情報 8 0 1、 パージヨ ン情報 4 0 2、 画像デー タ 4 0 4に分離する。 再生可否判定部 1 1 0 2は、 前述のよ う にして 画像データ 4 0 4 が 3次元画像と して適切に再生可能であるかどう かの判定を行い、 判定結果をパラメータ生成部 1 2 0 2 に出力する。 パラメータ生成部 1 2 0 2は、 前記判定結果が 「適切に再生可能で ある」 場合に、 データ構造解析部 1 2 0 1から入力されたパージョ ン 情報 4 0 2およびプロフ ァイル情報 8 0 1 に基づき、 3次元画像の再 生に必要な制御パラメータを生成し、 画像変換部 6 0 4に対して出力 する。 このよ う にして、 バージョ ン情報およびプロフ ァイル情報のみ を解釈すれば適切に 3次元画像を再生するこ とが可能であるため、 パ ラメータが増える こ と による伝送効率上や処理効率上のオーバー へ ッ ドを最小限に抑えるこ とができる。

本実施の形態による 3次元画像データ記録方式は、 3次元画像であ ることを示す 3次元画像識別情報 4 0 1 と、 プロファイル情報 8 0 1 と、 3次元画像データ のバ一ジョ ンを示すパージョ ン情報 4 0 2を、 3次元表示可能な画像データ 4 0 4 と共に記録する。 こ こで、 上記バ ージョ ンおよびプロフ ァイルは、 3次元画像の表示に必要な制御情報 4 0 3 と対応関係にあるため、 バージョ ン情報 4 0 2およびプロフ ァ ィル情報 8 0 1 を生成すれば、 制御情報 4 0 3 なしに 3次元画像デー タを生成するこ とが可能である。

また、 本実施の形態による 3次元画像データ再生方式は、 3次元画 像データ のバージョ ンを示すパージョ ン情報 4 0 2およびプロファ ィルを示すプロ フ ァ イ ル情報 8 0 1 を解析するこ とでそれ以降に含 まれる制御情報 4 0 3の設定を特定し、 それによつて画像データの 3 次元表示が適切にできるかどうかを判定し、 3次元表示が適切にでき ないと判定した場合、 それ以降に含まれる制御情報 4 0 3の解釈を省 略するこ とによって、 解釈のためのオーバー へッ ドを削減するこ とが 可能である。

また、 本実施の形態による 3次元画像データ 8 0 0は、 3次元画像 であることを示す 3次元画像識別情報 4 0 1 と、 3次元画像データの プロフ ァイルを示すプロフ ァイル情報 8 0 1 と、 3次元画像データ の パージョ ンを示すバージョ ン情報 4 0 2 と、 3次元表示可能な画像デ ータ 4 0 4 とを含むよ う に構成され、 パージョ ン情報 4 0 2およぴプ 口フ ァイル情報 8 0 1 は制御情報 4 0 3 と対応関係にあるため、 制御 情報 4 0 3 を記録又は伝送せずにプロフ ァ イ ル情報 8 0 1 のみで 3 次元画像の表示を制御するためのパラメータを詳細に指定するこ と が可能であり 、 バージョ ン情報 4 0 2、 制御情報 4 0 3 を記録 . 伝送 しないこ と によって記録媒体の容量節約や伝送効率の向上を図るこ とができる。

本実施の形態の画像データ生成装置 1 0 0 0は、 入力されたパージ ヨ ンおよびプロファイルに基づきノ ラメータを設定するノ、°ラメータ 決定部 1 0 0 1 、 制御情報生成部 5 0 1 と、 プロフ ァイル情報、 制御 情報、 パージョ ン情報および 3次元表示可能な画像データ とを含む 3 次元画像データを生成する画像データ生成部 1 0 0 2 と、 記録 · 伝送 部 5 0 4 とを備えて構成したので、 3次元表示可能な画像データ と共 に、 3次元画像表示のための制御情報と、 制御情報の数及び種類や組 み合わせなどから生成されるバージョ ン情報と、 制御情報の設定を規 定するプロフ ァイル情報を、 3次元画像データ と して記録又は伝送す るこ とができ、 該 3次元画像データの再生の際には、 パージヨ ン情報 およびプロフアイル情報を解析するだけで、 画像データ再生装置側で 前記 3次元画像データに含まれる制御情報の種類や組み合わせ、 設定 値を特定して、 再生可能かどうかを判定することが可能である。 また、 本実施の形態の画像データ再生装置 1 1 0 0は、 3次元画像 データのデータ構造を解析するデータ構造解析部 1 1 0 1 と、 3次元 画像データ のバージョ ン情報およびプロ フ ァ イ ル情報を解析してそ の 3次元画像が再生可能かどうかを判定する再生可否判定部 1 1 0 2 と、 制御情報解析部 6 0 3 と、 画像データ変換部 6 0 4 と、 画像表 示部 6 0 5 とを備えて構成したので、 3次元画像データ のプロフアイ ル情報を解析してその 3次元画像データが再生可能か否かを判定す るこ とによって、 再生不可と判定した 3次元画像データに関しては、 そこに含まれる制御情報の解析を省略するこ とができ、 制御情報の数 が膨大である場合でも処理オーバーへッ ドの増大を回避するこ とが 可能である。

また、 本実施の形態の画像データ再生装置 1 2 0 0は、 データ構造 解析部 1 1 0 1 と、 3次元画像データのバージョ ン情報おょぴプロフ アイル情報を解析してその 3次元画像が再生可能かど うかを判定す る再生可否判定部 1 1 0 2 と、 3次元画像データのプロファイル情報 から 3次元画像の再生に必要な制御パラメータを生成するパラメ一 タ生成部 1 2 0 1 と、 画像データ変換部 6 0 4 と、 画像表示部 6 0 5 とを備えて構成したので、 3次元画像データのプロファイル情報から 制御情報を生成するこ とによって、 制御情報の数が膨大である場合で も記録 '伝送におけるオーバーへッ ドの増大を回避するこ とが可能で ある。

第 4の実施の形態

さ らに次に、 本発明の 3次元画像データのバージョ ン情報、 3次元 画像データを生成するための制御情報をデジタルビデオ等の記録媒 体へ記録する際の実施の形態について説明する。

はじめに、 本実施形態において 3次元画像データを記録するデジタ ルビデオテープの トラックフォーマツ トについて説明する。 一般に普 及しているデジタル V T Rではへリ カルスキャンと呼ばれる方式が 揉用されており 、 この方式ではテープ上の不連続な トラ ックに対して データが記録される。 この様子を示したものが第 1 4図で、 テープ上 には トラ ック 1 4 0 1が複数存在し、 1枚の立体画像も複数の トラ ッ ク 1 4 0 1 に分割して記録される。 テープの走行方向は第 1 4図の右 から左方向で、 左端の トラックが下から上に向けて走査され、 続いて その右隣の トラックの下から上、 と走査されていく。

第 1 5図は トラ ック 1 4 0 1 の 1つを拡大したものであり、 本実施 形態によって記録されたデジタル V T Rの トラ ックフォーマツ トの 1例を示している。 トラ ックはアフ レコを確実にするための I T I ( I n s e r t a n d T r a c k I n f o r m a t i o n) 領 域 1 5 0 1、 音声に関するデータが記録される音声記録領域 1 5 0 2. 画像に関するデータが記録される画像記録領域 1 5 0 3、 タイ ムコー ドなどの付随情報が記録されるサブコー ド記録領域 1 5 0 4からな る。 画像記録領域 1 5 0 3には、 立体画像そのものだけでなく 、 立体 画像とかかわり のある付随情報も記録可能である。 同様に、 音声記録 領域 1 5 0 2には、 音声そのものだけでなく 、 音声とかかわり のある 付随情報も記録可能である。 また、 これら 2つとは別に、 前述のとお りサブコー ド記録領域 1 5 0 4にも付随情報が記録可能である。 また. 各領域の間にはマージンがあり、 個別にアフ レコが可 i になっている, 第 1 6図は画像記録領域 1 5 0 3 を拡大したものである。 画像記録 領域は、 同期パターンなどが記録されたプリ アンブル 1 6 0 1、 画像 に関する付随情報が記録される VAU X (V i d e o A U X i 1 i a r y d a t a ) a l 6 0 2及び VAU X )3 1 6 0 4、 画像符号化 データが記録される画像符号化データ記録領域 1 6 0 3、 ェラ一訂正 符号 1 6 0 5、 マージンを稼ぐための機能を持つボス トアンブル 1 6 0 6から構成される。 本実施形態では画像に関する付随情報が記録さ れる領域が V AU X a 1 6 0 2 と V AU X ;8 1 6 0 4の 2つに分か れているが、 以後はこの 2つをまとめて VAU X領域と呼ぶこ とにす る。

また、 図示はしないが音声記録領域 1 5 0 2にも、 音声に関する付 随情報を記録する領域と して AAU X ( A u d i o AU X i 1 i a r y d a t a ) 領域が用意されている。

次に第 5図の画像データ生成部 5 0 3 がどのよ う にして記録用デ ータを作成するかについて第 1 7図を用いて説明する。 なお、 第 5図 では簡単のため処理対象データが画像データの場合を説明している 力 本発明の画像データ生成装置は、 音声データ生成部をさ らに具備 し音声データも処理対象データに加えても構わない。 よって、 第 1 7 図では処理対象データに音声データが含まれる場合のものを説明す る。

第 1 7図は、 本発明の画像データ生成装置における、 記録用データ 生成部の動作を示す図である。 第 1 7図に示す記録用データ生成部 1 7 0 6は、 画像記録領域用データ合成部 1 7 0 1 、 音声記録領域用デ 一タ合成部 1 7 0 2 、 サブコ一 ド記録領域用データ合成部 1 7 0 3、 トラック合成部 1 7 0 4、 データ記録領域決定部 1 7 0 5から構成さ れる。

第 1 7 図に示す画像記録領域用データ合成部 1 7 0 1 には画像デ ータおよび 3次元画像のバージョ ン情報あるいは制御情報が、 音声記 録領域用データ合成部 1 7 0 2 には音声データ と 3次元画像のバー ジョ ン情報あるいは制御情報がそれぞれ入力されるが、 ここで画像デ ータ、 音声データは既に圧縮符号化されていても良いし、 必要なら画 像、 音声の各合成部 1 7 0 1 、 1 7 0 2にて入力される画像データ、 音声データを圧縮符号化しても良い。

データ記録領域決定部 1 7 0 5は、 記録される 3次元画像データの バージョ ン情報、 3次元画像の制御情報を、 前述したデジタルビデォ 規格の記録媒体の V A U X領域、 A A U X領域、 サブコー ド領域のど の記録領域に書き込むかを決定する。

画像記録領域用データ合成部 1 7 0 1 は、 入力される画像データを 画像符号化データ記録領域 1 6 0 3へ、 データ記録領域決定部 1 7 0 5 から出力される 3次元画像を生成するための付随情報を V A U X 領域 1 6 0 2、 1 6 0 4への入力データ と し、 さ らにプリ アンブル 1 6 0 1 、 エラー訂正符号 1 6 0 5 、 ポス トアンブル 1 6 0 6 のデータ を付加し、 第 1 6図に示すフォーマツ トのデータを合成する。

同様に音声記録領域用データ合成部 1 7 0 2、 サブコー ド記録領域 用データ合成部 1 7 0 3 は各データ合成部に入力されるデータを適 切なデータフォーマッ トに合成する。

トラ ック合成部 1 7 0 4は各データ合成部から出力されるデータ を入力データ と し、 さ らに I T I 情報 1 5 0 1や各領域間のマージン を付加され、 第 1 5図に示す トラックデータに合成され、 記録用デー タ と して出力される。

なお上記の説明では、 音声記録領域、 画像記録領域、 サブコー ド記 録領域へデータを同時に記録しているが、 これらは必ずしも同時に記 W

録する必要があるものではなく 、 一部、 例えば音声記録領域と画像記 録領域のみを先に記録しておき、 サブコー ド記録領域をァフレコによ つて記録するこ とも可能である。 あるいは、 同時に全てを記録したと しても、 それぞれの領域は個別にアフ レコによって上書きするこ とも 可能である。

さて、 次にデータ記録領域決定部 1 7 0 5が 3次元画像データのバ 一ジョ ン情報、 3次元画像の制御情報を、 どのよ う に各記録領域へ振 り分けるかを説明する。

先ほど第 1 5図、 第 1 6図を用いて説明したよ う に、 3次元画像デ ータのパージョ ン情報、 3次元画像の制御情報を格納する先と しては サブコー ド領域、 V A U X領域、 A A U X領域さ らにはカセッ トメ モ リ が存在する。

この内、 サブコー ド領域は記録後の編集作業によ り容易に書き換え が可能な領域である。 そのため、 本発明による 3次元画像記録、 再生 装置以外にもさまざまな装置がデータを書き換える可能性がある。 本 発明による 3次元画像記録、 再生装置は 3次元画像データのバージョ ン情報に対応し、 3次元画像を処理する為のさまざまな制御情報を取 り得る。 この制御情報の中には 3次元画像の質をよ り高いもの、 ある いはよ りユーザ嗜好にあったものにする為のォプショ ナルな制御情 報もあれば、 3次元画像を再生するために必須の制御情報も存在する, 3次元画像を再生するために必須の制御情報を記録後の編集作業が 容易なサブコ一 ド領域に格納した場合、 その制御情報が例えば他の機 器の編集作業によ り書き換えられてしま う と、 3次元画像データが正 しく再生出来なく なってしま う。 3次元画像データのバージョ ン情報 3次元画像の制御情報の一部のパラメータ、 特に 3次元画像を再生す るのに最低限必要な制御情報は優先的に V A U X領域、 カセッ トメモ リ あるいは A A U X領域に格納し、 オプショナルなあるいは記録後に 加工や編集をされやすい制御情報、 また、 新たに追加されるよ うな制 御情報はサブコー ド領域に記録するのが好ま しい。 もちろん、 任意の あるいは全ての制御情報を、 V A U X領域、 カセッ トメモ リ 、 A A U X領域に記録してしまっても構わない。 その場合、 3次元画像を再生するのに必要な制御情報が 1箇所に集 まっている為、 制御情報を解析しやすく なる利点がある。 あるいは 3 次元画像のバージョ ン情報も含め、 全ての 3次元画像の制御情報をサ ブコー ド領域に格納しても構わないが、 その場合、 記録された 3次元 画像データが正しく再生されるためには、 3次元画像の制御情報が他 の機器に消去されないよ う、 記録媒体にプロテク トをかけておく必要 がある。

上記のよ うに作成された 3次元画像データは、 記録後に 3次元画像 の制御情報を変更するこ と も可能である。 記録後に変更を行う場合、 3 通 り の変更作業が考えられる。 第 1 8図は、 各変更作業を実現する 変更装置を示すプロ ック図であり、 以下、 順に説明する。

第 1 8図 （ a ) の変更装置はオリ ジナルの 3次元画像データが利用 している制御情報を上書き変更するものである。 このとき、 3次元画 像データのパージョ ンの変更は行わない。

本例の変更装置はデータ分離部 1 8 0 1、 制御情報決定部 1 8 0 2 制御情報変更部 1 8 0 3、 記録用データ生成部 1 8 0 4から構成され る。

第 1 8図 （ a ) において、 データ分離部 1 8 0 1 は、 現在記録され ている 3次元画像データの画像、 音声の符号化データ、 バージョ ン情 報と制御情報を分離するものである。 分離されたバージョ ン情報は制 御情報決定部 1 8 0 2に、 制御情報は制御情報変更部 1 8 0 3に、 画 像、 音声の符号化データは記録用データ生成部 1 8 0 4に入力される, 制御情報決定部 1 8 0 2 はユーザからの操作等によ り入力された制 御情報の変更指示、 およびデータ分離部 1 8 0 1からのバージョ ン情 報に基づき、 新しい制御情報のパラメータ値を決定する。 制御情報変 更部 1 8 0 3 は新しく 決定された制御情報の値おょぴ修正前の制御 情報の値を入力データ と して受け取り、 それぞれのデータを比較し、 更新されているパラメータについては制御情報のパラ メータ値を更 新し、そうでないものについては、 も との制御情報の値を、そのまま、 変更後のパラメータ値とする。 制御情報の変更を行う際、 修正前の 3 次元画像データのバージョ ンで利用可能な制御情報のう ち、 まだ使用 されていない制御情報に新たに値を設定しても構わない。 例えば、 3 次元画像データのバージョ ン情報が表 1 のバージョ ン 2であった場 合、 変更可能な制御情報は、 画像データの構造、 視差変更量の 2つで ある。 この場合、 制御情報決定部 1 8 0 2は、 この 2つのパラメータ のみを変更する。 すなわち外部からこれら以外の制御情報の変更要求 があ.つても、 バージョ ン情報に基づいて、 変更要求は拒絶される。 さ らに、 例えば視差変更量のパラメータが記録されていなかったり、 あ るいは初期値と して 0などの値が記録されていた場合には、 このパラ メータを新たに設定するこ とは可能である。 記録用データ生成部 1 8 0 4は、 第 1 7図に示す記録用データ生成部 1 7 0 6 に相当 し、 変更 された制御情報の値、 バージョ ン情報と画像、 音声の符号化データは 記録用データ生成部 1 8 0 4で合成され、 記録可能な 3次元画像デー タ と して出力される。

次に第 1 8図 （ b ) の変更装置を説明する。 第 1 8図 （ b ) は第 1 8図 （ a ) の場合と同様、 制御情報を上書き変更する ものであるが、 入力されたオリ ジナルの 3次元画像データのバージョ ンょ り上位の バージョ ンの制御情報を追加できる点が異なる。 制御情報が追加され る場合、 オリ ジナルのバージョ ン情報は、 上位のバージョ ン情報に書 き換えられる。

本例の変更装置はデータ分離部 1 8 0 5、 制御情報決定部 1 8 0 6 制御情報変更部 1 8 0 7、 バージョ ン情報変更部 1 8 0 8、 記録用デ ータ生成部 1 8 0 9から構成される。

第 1 8図 （ b ) においてデータ分離部 1 8 0 5は、 現在記録されて いる 3次元画像データの画像、 音声の符号化データ、 バージョ ン情報 と制御情報を分離するものである。 分離された制御情報は制御情報変 更部 1 8 0 7に、 画像、 音声の符号化データは記録用データ生成部 1 8 0 9に入力される。 制御情報決定部 1 8 0 6は変更装置側で使用可 能な制御情報のパラメータおよび、 ユーザの操作等によ り入力された 制御情報の変更を指示する情報に基づき、 変更する制御情報の値を決 定する。 制御情報変更部 1 8 0 7は新しく決定され.た制御情報の値お ょぴ修正前の制御情報の値を入力データ と して受け取り、 必要であれ ば制御情報のパラメータ値を更新する。 さ らにパージョ ン情報変更部 1 8 0 8にて使用されている制御情報の値に応じて、 新しいバージョ ン情報が決定される。 記録用データ生成部 1 8 0 9は第 1 7図に示す 記録用データ生成部 1 7 0 6 に相当し、 追加、 修正が行われた制御情 報およびバージョ ン情報と、 画像、 音声の符号化データは、 記録用デ ータ生成部 1 8 0 9で合成され、 記録可能な 3次元画像データ と して 出力される。

第 1 8図 （ b ) の手法は、 例えば最初に 3次元画像データを記録し た機器が下位のバージョ ンの 3次元画像データ しかサポー ト しない 機器であり、 記録後に、 よ り上位のバージョ ンの 3次元画像データが 极える変更装置にて変更を行う といった場合に有効な手段である。 表 1 を例にとる と、 例えば始めに録画を行った機器がバージョ ン 1 しか サポー ト しない機器であつた場合、 3次元画像データは制御情報と し て画像データの構造のみをもつものとなる。 このファイルをバージョ ン 2 までの 3次元画像データが扱える機器で変更を行う場合、 変更装 置では 3次元画像データの制御情報である視差量を変更し、 視差変更 量を制御情報に加えるこ とが可能である。

なお、 逆に 3次元画像データのバージョ ンを落とすこ と もあり得る, この場合は、 例えば、 制御情報決定部 1 8 0 6は制御情報の変更値と と もに消去すべき制御情報を指示する信号を制御情報変更部 1 8 0 7に入力する。 制御情報変更部 1 8 0 7 はこの信号に基づいて、 も と の制御情報に含まれていたパラメータの一部を削除し、 さ らにパージ ヨ ン情報変更部 1 8 0 8 にてパージョ ン情報を下位のものに書き換 X.る。

次に第 1 8図 （ c ) の変更装置を説明する。 本変更装置は、 オリ ジ ナルの 3次元画像の制御情報は残しておき、 新たに制御情報を追加す るものである。

本変更装置は制御情報決定部 1 8 1 0、 制御情報追加部 1 8 1 1、 パージョ ン情報判定部 1 8 1 2、 データ分離部 1 8 1 3、 記録用デー タ生成部 1 8 1 4から構成される。

第 1 8図 （ c ) において制御情報決定部 1 8 1 0は変更装置で使用 可能な制御情報のパラメータおよび、 ユーザからの操作等によ り入力 された制御情報の追加、 変更を指示する情報に基づき、 追加、 変更す る制御情報の値を決定する。 制御情報追加部 1 8 1 1 は制御情報決定 部 1 8 1 0からの指示によ り、 新たな制御情報のパラメータを生成す る部分である。 バージョ ン情報判定部 1 8 2 1 2は、 新たに設定され た制御情報を解析し、 そのバージョ ンを決定する。 データ分離部 1 8 1 3は、 記録されているも との合成されたデータを画像、 音声、 制御 情報データ等に分離し、 記録用データ生成部 1 8 1 4に送る。 記録用 データ生成部 1 8 1 4 は第 1 7図に示す記録用データ生成部 1 7 0 6 に相当 し、 新たに設定された制御情報のパラメータセッ ト、 及び、 も と の制御情報、 画像、 音声符号化データを入力データ と して受け取 り 、 それらを合成し記録可能な 3次元画像データ と して出力する。 本変更装置では、 同じ制御情報が同一あるいは異なる領域に複数回 書かれるこ と も有り得る。その場合、サブコ ー ド領域、 V A U X領域、 A A U X領域、 カセ ッ トメモ リ に優先度を付けておき、 その優先度に 応じて、 採用する制御情報を決定していく という方法が考えられる。 例えば、 記録時に V A U X領域にバージョ ン 1 の 3次元画像の制御情 報が記録されており、 その後変更作業にて、 サブコー ド領域にパージ ヨ ン 2の 3次元画像の制御情報が記録されていたとする。 こ こで、 例 えば V A U X領域の制御情報よ り サブコ ー ド領域の制御情報の方が 変更されやすく 、 よ り新しい、制御情報の可能性がある という こ とで、 制御情報の優先度を 「サブコー ド領域に記録されている制御情報」 > 「 V A U X領域に記録されている制御情報」 と しておいた場合、 再生 機器側ではサブコー ド領域に記録されているパージョ ン 2 の 3次元 画像の制御情報に基づき再生が行われる。

また、 複数の異なるパージョ ンの 3次元画像の制御情報セッ トが存 在していた場合、 再生機器がサポー ト可能な限り、 よ り上位の制御情 報セッ トを使用する とレ、う方法もある。

さ らには、 複数の異なるバージョ ンの 3次元画像の制御情報セッ ト が存在していた場合、 記録されている複数のバージョ ンの制御情報セ ッ トの中から任意のパージヨ ンをユーザが選択し、 その結果に応じて. 3次元画像を再生する という方法も考えられる。 例えば再生機側は、 記録媒体内に複数の 3次元画像を再生するためのバージョ ン情報の セッ トを検出した場合、 そのこ とをリ ス トにして画面上に表示する、 あるいは各バージョ ン情報に基づいて再生した画像を表示してみせ、 その中から、 ユーザが気に入つたものを選択する とレヽう こと も考えら れる。 3次元画像が動画の場合は、 全てのフ レームを再生する代わり に代表的なフ レームのみを再生して、 効率よく選択させるこ と も可能 である。

なお、 本実施形態の構成は、 立体画像に特有の部分を除けば家庭用 に普及しているデジタル V T Rの方式にも準拠している。 このため、 本実施形態が記録する付随情報の う ち、 立体画像に特有の付随情報、 例えば 3次元画像データのパージョ ン情報、 左右画像の合成方法に関 する情報などを家庭用デジタル V T Rのフォーマッ トで拡張が許さ れている拡張領域に記録すれば、 平面画像と立体画像を同一のテープ に記録するこ とが可能である。

なお、 上記実施の形態の画像データ生成装置及びその方法、 画像デ ータ再生装置画像処理装置及びその方法は、 専用の画像処理装置に適 用できるこ とは勿論のこ と、 カメ ラ付き携帯電話機/ P H Sの携帯通 信端末、 P D A ( Personal Digital Assistants) 等の携帯情報端末や パ ソ コ ンなどすベての情報処理装置で実現するこ とができる。 さ らに パソコン等の情報処理装置のほか、 H D D , D V D等の記録媒体にデ ータを記録する記録再生装置に適用できる。 また、 ディスク等の記録 媒体から読み出すコンテンツは、 どのよ うな形式のものでもよい。 また、 本実施の形態では、 画像データ生成装置及びその方法、 画像 データ再生装置画像処理装置及びその方法という名称を用いたが、 こ れは説明の便宜上であり、 画像合成装置や画像処理方法等でもよいこ とは勿論である。

さ らに、 上記画面上の 3次元画像の枚数や配置、 色、 3次元パラメ ータの形式等はどのよ うなものでもよい。

また、 記録媒体の種類や記録方法等は限定されず、 全ての装置に適 用可能である。 例えば、 記録装置と して、 H D Dのほか D V Dや C D — R/RW、 MD (Mini Disc) に記録するものでもよい。 特に、 デ ータ転送速度やランダム · アクセス性能が高く 、 高速アクセスが可能 な H D Dを記録媒体に用いれば、 大量に記録した画像の中から所望の 画像を瞬時に検索し、 直ぐに利用するこ とが可能になる。 また、 光磁 気ディスク等 HD D以外の記録装置を用いてもよく 、 同様の効果を得 る こ とができ る。

さ らに、 上記画像データ生成装置及びその方法、 画像データ再生装 置画像処理装置及びその方法を構成する回路や部材の数、 種類などは 前述した実施の形態に限られないこ とは言う までもなく 、 ソフ ト ゥュ ァに限らずハ一 ドウエアによ り実現するよ うにしてもよい。

また、 以上説明した画像データ生成装置及びその方法、 画像データ 再生装置及びその方法は、 これら装置等を機能させるためのプロダラ ムでも実現される。 このプロ グラムはコ ンピュータで読み取り可能な 記録媒体に格納されている。 本発明では、 この記録媒体と して、 プロ セッサのメ イ ンメモリ そのものがプロ グラムメディ アであってもよ いし、 また外部記憶装置と して C D— R OM ドライブ等のプロ グラム 読み取り装置が設けられ、 そこに記録媒体を挿入することで読み取り 可能な C D— R OM等のプログラムメディアであってもよい。 いずれ の場合でも、 格納されているプログラムはシステム制御部のプロセッ サがアクセス して実行させる構成であってもよいし、 あるいはいずれ の場合もプログラムを読み出し、 読み出されたプログラムは、 図示さ れていないプログラム記憶エリ ァにダウン口一 ドされて、 そのプログ ラムが実行される方式であってもよい。 このダウンロー ド用のプログ ラムは予め各装置に格納されているものとする。

ここで、 上記プログラムメディアは、 情報処理装置と分離可能に構 成される記録媒体であり、 磁気テープやカセッ トテープ等の磁気ディ スクゃ C D— R OM、 C D— R/RW、 MO、 MD、 D VD— R OM、 D V D— R AM、 D V D— RW等の光ディスクのディスク系、 P C力 ー ド、 コンパク トフラッシュカー ド、スマー トメディア、 I Cカー ド、 S Dカー ド、 メモリースティ ック等のカー ド系、 あるいはマスク R〇 M、 E P R OM、 E E P R OM、 フラ ッシュ R OM等による半導体メ モ リ を含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。 さ らに、 イ ンターネッ ト接続プロバイダ又は携帯メールサービス等 の外部の通信ネッ ト ワーク との接続が可能な通信接続手段を介して 通信ネッ トワークからプログラムをダウンロー ドするよ う に、 流動的 にプログラムを担持する媒体であってもよい。 なお、 このよ う に通信 ネッ トワークからプログラムをダウンロー ドする場合には、 そのダウ ンロー ド用プログラムは予め格納しておく カヽ あるいは別な記録楳体 からイ ンス トールされるものであってもよい。 なお、 記録媒体に格納 されている内容と してはプログラムに限定されず、 データであっても よい。

産業上の利用可能性

以上、 詳述したよ うに、 本発明によれば、 · 3次元表示のための画像 データに汎用性及び拡張性を持たせるこ とができ、 以下の効果が得る こ とができる。

本発明の画像データ生成装置によれば、 3次元画像データのパージ ョ ンを示すバージョ ン情報およびプロファイルを示すプロフ ァイル 情報が 3次元画像の表示に必要な制御情報と対応関係にあるため、 3 次元画像データの再生の際には、 バージョ ン情報およびプロファイル 情報を解析するだけで、 画像データ再生装置側で前記 3次元画像デー タに含まれる制御情報の種類や組み合わせを特定して、 再生可能かど うかを判定するこ とができる。

また、 本発明による画像データ再生装置は、 再生不可と判定した 3 次元画像データに関しては、 そこに含まれる制御情報の解析を省略す るため、 制御情報の数が膨大である場合でも処理オーバー へッ ドの増 大を回避することができる。

また、 本発明による 3次元画像データ再生装置及び方法は、 3次元 表示が適切にできないと判定した場合、 それ以降に含まれる制御情報 の解釈を省略することによって、 解釈のためのオーバー へッ ドを削減 するこ とができる。 また、 本発明による 3次元画像データは、 制御情報を記録又は伝送 せずにバージョ ン情報おょぴプロフ ァ イ ル情報によ り 3次元画像の 表示を制御するためのパラメータを詳細に指定するこ とができ、 制御 情報を記録 ·伝送しないこ とによつて記録媒体の容量節約や伝送効率 の向上を図ることができる。

Claims

δ 求 の 範 囲

1 . 3次元画像データを生成することが可能な画像データ生成装置で あって、

3次元画像の処理に関するパラメータを入力するパラメータ入力 手段と、

前記 1つ以上のパラメータを基に、 3次元画像の処理を制御するた めの処理制御情報を生成する処理制御情報手段と、

前記処理制御情報のパラメータの種類又はその組み合わせから 3 次元画像データのパージョ ンを示すバージョ ン情報を生成するバー ジョ ン情報生成手段と、 前記処理制御情報と、 前記バージョ ン情報と、 3次元処理可能な画 像データ と を含む 3次元画像データを生成する画像データ生成手段 とを備えることを特徴とする画像データ生成装置。

2 . 前記 3次元画像の処理に関するパラメータは、 3次元画像の処理 に必須のパラメータを含むこ と を特徴とする請求の範囲第 1項記載 の画像データ生成装置。

3 . 前記画像データ生成手段は、 さ らに、 3次元画像であるこ とを示 す 3次元画像識別情報を生成するこ と を特徴とする請求の範囲第 1 項記載の画像データ生成装置。

4 . 前記画像データ生成手段は、 3次元画像であるこ とを示す 3次元 画像識別情報と、 3次元画像データのパージョ ンを示すバージョ ン情 報と、 3次元画像の処理を制御するための 1つ以上のパラメータを示 す処理制御情報とを、 前記 3次元画像データ と共に生成するこ とを特 徴とする請求の範囲第 1項記載の画像データ生成装置。

5 . 3次元画像データから 3次元画像を再生する画像データ再生装置 であって、

3次元画像データのパージョ ンを示すパージョ ン情報、 3次元画像 の処理を制御するための 1 つ以上のパラメータを示す処理制御情報 を含む 3次元画像データを入力する 3次元画像データ入力手段と、 前記バージョ ン情報を解析してその 3次元画像を再生可能かどう かを判定するバージョ ン判定手段を備えるこ と を特徴とする画像デ ータ再生装置。

6 . さ らに、 前記処理制御情報を解析して 3次元画像の再生に必要な 制御パラメータを得る処理制御情報解析手段とを備え、

前記 3次元画像データを、 前記制御パラメータに従って再生するこ とを特徴とする請求の範囲第 5項記載の画像データ再生装置。

7 . さ らに、 3次元画像を再生する再生手段を備え、前記再生手段は、 3次元画像データを、 3次元画像処理する画像処理手段であるこ とを 特徴とする請求の範囲第 6項記載の画像データ再生装置。

8 . 前記バージョ ン判定手段は、 前記解析したバージョ ンに応じて 3 次元画像が適切に再生できるかどう かを判定するこ と を特徴とする 請求の範囲第 5項記載の画像データ再生装置。

9 . 前記解析したバージョ ンが所定のバージョ ン以下であれば前記処 理制御情報に従って 3次元画像を再生し、 前記パージョ ンが所定のバ ージョ ンょ り 大きければ 3次元画像を再生しないこ と を特徴とする 請求の範囲第 5項記載の画像データ再生装置。

1 0 . 前記解析したパージョ ンが所定のバージョ ン以下であれば前記 処理制御情報に従って 3次元画像を再生し、 前記バージョ ンが所定の バージョ ンょ り大きければ、 3次元画像を変換して 2次元画像と して 再生するこ と を特徴とする請求の範囲第 5項記載の画像データ再生 装置。

1 1 . 前記解析したバージョ ンが所定のバージョ ン以下であれば前記 処理制御情報に従って 3次元画像を再生し、 前記バージョ ンが所定の パージョ ンょ り大きければ、 予め定められた処理制御パラメータに従 つて 3次元画像を再生するこ とを特徴とする請求の範囲第 5項記載 の画像データ再生装置。

1 2 . 3次元画像であるこ とを示す 3次元画像識別情報と、 3次元画 像データのバージョ ンを示すパージョ ン情報と を含んで構成された

3次元画像データを格納するこ とを特徴とする記録媒体。

1 3 . 3次元画像であるこ とを示す 3次元画像識別情報と、 3次元画 像データのバージョ ンを示すバージョ ン情報と、 3次元画像の処理を 制御するための 1 つ以上のパラメータを示す処理制御情報と を含ん で構成された 3次元画像データを格納する こ と を特徴とする記録媒 体。

1 4 . 前記パージヨ ン情報が、 前記 3次元画像識別情報よ り後方に位 置し、 かつ、 前記処理制御情報よ り前に位置するよ うに構成された 3 次元画像データを格納する こ と を特徴とする請求の範囲第 1 3項記 載の記録媒体。

1 5 . 前記処理制御情報の種類や組み合わせは、 前記バージョ ン情報 で示されるバージョ ンに関して階層構造を有し、 下位バージョ ンの 3 次元画像データに含まれる処理制御情報は、 それよ り上位のパージョ ンの 3次元画像データにも同様に含まれる よ う に構成された 3次元 画像データを格納する こ とを特徴とする請求の範囲第 1 3項又は第 1 4項に記載の記録媒体。

1 6 . 3次元処理用の画像データを生成する画像データ生成方法であ つて、

3次元画像の処理に関するパラメータを入力するステップと、 入力された 1つ以上のパラメータを基に、 3次元画像の処理を制御 するための処理制御情報を生成するステップと、

処理制御情報のパラメータの種類又はその組み合わせから 3次元 画像データのパージョ ンを示すパージョ ン情報を生成するステップ と、

前記処理制御情報と、 前記パージョ ン情報とを含む 3次元画像デー タを生成するステップと

を有するこ とを特徴とする画像データ生成方法。

1 7 . 3次元画像データから 3次元画像を再生する画像データ再生方 法であって、

3次元画像データのバージョ ンを示すバージョ ン情報、 3次元画像 の処理を制御するための 1つ以上のパラメータを示す処理制御情報 を含む 3次元画像データを入力するステップと、

前記パージョ ン情報を解析してその 3次元画像を再生可能かどう かを判定するステップとを有する こ と を特徴とする画像データ再生 方法。

1 8 . 3次元画像データを生成するこ とが可能な画像データ生成装置 であって、 3次元画像の処理に関するパラメータを入力するパラメ一 タ入力手段と、 前記 1つ以上のパラメータを基に、 3次元画像の処理 を制御するための処理制御情報を生成する処理制御情報手段と、 前記 処理制御情報のパラメータの種類又はその組み合わせから 3次元画 像データ のパージョ ンを示すパージョ ン情報を生成するパージョ ン 情報生成手段と、 前記処理制御情報と前記バージョ ン情報を含む 3次 元画像データを生成する画像データ生成手段と、 を備える画像データ 生成装置と して機能させるためのプロ グラムを記録したこ と を特徴 とするコ ンピュータ読み取り可能な記録媒体。

1 9 . 3次元画像データから 3次元画像を再生する画像データ再生装 置であって、 3次元画像データのバージョ ンを示すバージョ ン情報、

3次元画像の処理を制御するための 1 つ以上のパラメータを示す処 理制御情報を含む 3次元画像データを入力する 3次元画像データ入 力手段と、 前記 3次元画像データのデータ構造を解析するデータ構造 解析手段と、 前記バージョ ン情報を解析してその 3次元画像を再生可 能かどう かを判定するバージョ ン判定手段とを備える画像データ再 生装置と して機能させるためのプロ グラムを記録したこ とを特徴と するコ ンピュータ読み取り可能な記録媒体。

2 0 . 3次元処理用の画像データを生成するこ とが可能な画像データ 生成装置であって、 3次元画像の処理に関するパラメータを入力する パラメータ入力手段と、 前記 1つ以上のパラメータを基に、 3次元画 像の処理を制御するための処理制御情報を生成する処理制御情報手 段と、 前記処理制御情報のパラメータの種類又はその組み合わせから 3次元画像データのパージョ ンを示すパージョ ン情報を生成するバ 一ジョ ン情報生成手段と、 前記処理制御情報と、 前記バージョ ン情報 と を含む 3次元画像データを生成する画像データ生成手段と を備え る画像データ生成装置と して機能させるためのプログラム。

2 1 . 3次元画像データから 3次元画像を再生する画像データ再生装 置であって、 3次元画像データのバージョ ンを示すバージョ ン情報、 3次元画像の処理を制御するための 1 つ以上のパラメータを示す処 理制御情報、 及び 3次元処理可能な画像データを含む 3次元画像デー タを入力する 3次元画像データ入力手段と前記バージ ョ ン情報を解 析してその 3次元画像を再生可能かどうかを判定するバージョ ン判 定手段と を備える画像データ再生装置と して機能させるためのプロ グラム。

2 2 . 3次元画像データを所定の記録領域に記録する画像データ記録 装置であって、 前記 3次元画像データは、 3次元画像のバージョ ンを 示すバージョ ン情報を含み、

前記記録領域は、 前記 3次元画像を記録するための画像記録領域を 有し、 前記バージ ョ ン情報を前記画像記録領 ¾に記録するこ と を特徴とす る画像データ記録装置。

2 3 . 3次元画像データを所定の記録領域に記録する画像データ記録 装置であって、

前記 3次元画像データは、 3次元画像のバージョ ンを示すパージョ ン情報を含み、

前記記録領域は、 音声を記録するための音声記録領域を有し、 前記パージョ ン情報を前記音声記録領域に記録する こ と を特徴と する画像データ記録装置。

2 4 . 3次元画像データを所定の記録領域に記録する画像データ記録 装置であって、

前記 3次元画像データは、 3次元画像のバージョ ンを示すパージョ ン情報を含み、

前記記録領域は、 付随情報を記録するためのサブコー ド領域を有し 前記バージョ ン情報を前記サブコー ド領域に記録するこ とを特徴 とする画像データ記録装置。

2 5 . 前記バージョ ン情報を用いて 3次元画像の処理を制御するため の 1 つ以上のパラメータを決定し、 前記パラメータを変更するこ とを 特徴とする、 請求の範囲第 2 2項乃至第 2 4項記載の画像データ記録 装置。

2 6 . 前記パージヨ ン情報を用いて 3次元画像の処理を制御するため の 1つ以上のパラメータを決定し、 前記パラメータを追加するこ とを 特徴とする、 請求の範囲第 2 2項乃至第 2 4項記載の画像データ記録

2 7 . 3次元画像の処理を制御するための 1つ以上のパラメータを、 前記記録領域に複数回記録する こ と を特徴とする画像データ記録装 置。

2 8 . 3次元画像データを生成するこ とが可能な画像データ生成装置 であって、

少なく と も、 3次元画像の処理に関するパラメータ の設定を規定す るプロ フ ァ イ ル情報から前記パラメ ータを決定するパラメータ入力 手段と、

1つ以上の前記パラメータを基に、 前記 3次元画像の処理を制御す るための制御情報を生成する制御情報手段と、

前記制御情報と、 前記プロフ ァイル情報と、 3次元処理可能な画像 データ と を含む 3次元画像データを生成する画像データ生成手段と を備えることを特徴とする画像データ生成装置。

2 9 . 前記画像データ生成手段は、 さ らに、 3次元画像であるこ とを 示す 3次元画像識別情報を生成する こ と を特徴とする請求の範囲第

2 8項記載の画像データ生成装置。

3 0 . 3次元画像データを用いて 3次元画像を再生する画像データ再 生装置であって、

前記 3次元画像データを入力する 3次元画像データ入力手段と、 前記 3次元画像データに含まれる制御情報を解析して 3次元画像 の再生に必要な制御パラメータを得る制御情報解析手段とを備え、 前記 3次元画像データは前記制御パラメータ の設定を規定するプロ フ ァイル情報を含むことを特徴とする画像データ再生装置。

3 1 . 3次元画像データから 3次元画像を再生する画像データ再生装 置であって、

前記' 3次元画像データを入力する 3次元画像データ入力手段と、 前記 3次元画像データに含まれるプロフ ァイル情報に応じて、 3次 元画像の再生に必要な制御パラメータを得るパラメータ生成手段と を備えることを特徴とする画像データ再生装置。

3 2 . さ らに、 前記プロフ ァイル情報に応じて前記 3次元画像データ が適切に再生可能か否かを判定する再生可否判定手段を備え、 前記再生可否判定手段によ り前記 3次元画像が再生可能と判定さ れた場合に、 前記 3次元画像データを、 前記制御パラメータに従って 再生す.るこ と を特徴とする請求の範囲第 3 0項または第 3 1項記載 の画像データ再生装置。

3 3 . 3次元画像データを生成する画像データ生成方法であって、 少なく と も、 3次元画像の処理に関するパラメータの設定を規定する プロフ ァイル情報から前記パラメータを決定するステップと、

1つ以上の前記パラメータを基に、 前記 3次元画像の処理を制御す るための制御情報を生成するステ ップと 、

前記制御情報と、 前記プロフ ァイル情報と、 3次元処理可能な画像 データ と を含む 3次元画像データを生成するステップと を備える こ とを特徴とする画像データ生成方法。

3 4 . 3次元画像データを用いて 3次元画像を再生する画像データ再 生方法であって、

前記 3次元画像データを入力するステ ップと、

前記 3次元画像データに含まれる制御情報を解析して 3次元画像 の再生に必要な制御パラメータを得るステップと、

前記 3次元画像データに含まれるプロフ ァ イル情報に応じて前記 3次元画像データが適切に再生可能か否かを判定するステ ップと、 前記 3次元画像データが再生可能と判定された場合に、 前記 3次元 画像データを、 前記パラメータに従って再生するステップとを有する 画像データ再生方法。

3 5 . 3次元画像データから 3次元画像を再生する画像データ再生方 法であって、

前記 3次元画像データを入力するステ ップと、

前記 3次元画像データに含まれるプロフ ァイル情報に応じて、 3次 元画像の再生に必要な制御パラメータを生成するステップと

前記プロフ ァ イル情報に応じて前記 3次元画像データが適切に再 生可能か否かを判定するステップと、

前記再生可否判定手段によ り前記 3次元画像が再生可能と判定さ れた場合に、 前記 3次元画像データを、 前記制御パラメータに従って 再生するステップとを有するこ とを特徵とする画像データ再生方法。