WO2004017242A1

WO2004017242A1 - 知的財産権売買システム、及びそのプログラム

Info

Publication number: WO2004017242A1
Application number: PCT/JP2003/010381
Authority: WO
Inventors: Yasuo Kondo
Original assignee: Alps Electric Co., Ltd.
Priority date: 2002-08-16
Filing date: 2003-08-15
Publication date: 2004-02-26
Also published as: AU2003262237A1

Abstract

知的財産権の売買について、不正な買い注文を発見し、これを入札の対象から除外する知的財産権売買システム、及びそのプログラムを提供する。Webサイト(5)のサーバ(22)により売却対象となる権利の内容と売値とをインターネット(10)上で公開し、入札を受け付ける。買値が評価額の所定倍を越え、掲載時からの入札延べ回数が所定回数未満であるとき、買値を提示した入札の申込を不正と認定する。また、掲載時から入札延べ回数が所定回数以上にあるとき、所定回数の買値を母集団として、買値の偏差値を算出し、偏差値が所定値以上で有れば、入札の申込を不正と認定する。

Description

明細書知的財産権売買システム、及ぴそのプログラム技術分野

本発明は、知的財産権の売買を市場で行うための知的財産権売買システムに関し、特に、知的財産権を受ける権利、及び許諾権（専用実施権、通常実施権）を取引市場で売買すると共に、その際の正常な取引の妨害行為を防止し得る、知的財産権売買システム、及びそのプログラムに関する。背景技術

現在、知的財産権を取り巻く環境は、以下のようになつている。

( 1 ) ベンチャービジネス企業などでは、優れた技術力がありながら、資金不足のために事業を拡張できない場合があり、このような場合に、その事業者が保有する知的財産権（特に特許権）に注目し、資金適用の機会を提供することが強く望まれるようになっている。

( 2 ) また、企業や大学が保有する知的財産権の内、特に特許権については、使用されないままに保有されている休眠特許権が数多くあり、これらの特許権の流動化と有効活用を図り、経済活性化に資することが強く望まれるようになっている。

これらの、社会的要請に応えるために、知的財産権のうち、特に特許権については、企業が保有する休眠特許権を市場で売買できるようにする制度の創設（例えば、 T L O (技術移転機関）など）、特許権やライセンス権を証券化して市場で売買できるようにするなど（資産流動化法の制定）、特許権の流動化を促進するための各種の方策が練られている。

このために、幅広い特許権の売り手と買い手が参加できる特許流通 ·技術移転巿場の構築と、その市場を効果的に運用するための知的財産権売買システムの開発が急がれている。

ところで、知的財産権を取引市場で売買するには、売り手が知的財産権の内容と売却価格を市場に上場するために掲載し、買い手が閲覧して購入希望価格を提示して購入申込みを行う。このとき、買い手が複数存在する場合には最も高い買値を提示した買い手が落札することになるが、買い手の中には、実際に買う気も無いのに入札に参加する者がおり、その結果、不正な買い注文が市場を混乱させ、正常な取引を妨害することになる。発明の開示

本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、本発明は、取引市場に上場された知的財産権（特に特許権や実用新案権）について、不正な買い注文を除外し、正常な取引の妨害行為を防止することができる、知的財産権売買システムを提供することを目的とする。

本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の知的財産権売買システムは、知的財産に関する権利の売却情報を掲載すると共に、該権利に対する買値を提示した入札の申し込みを受け付ける知的財産権売買システムであつて、売却対象となる権利の内容と売却価格の情報をその評価額を含めて掲載する権利売却情報掲載手段と、前記買値が前記評価額の所定倍（例えば 3倍）を越え、前記掲載時から入札延べ回数が所定回数（例えば 1 0回）未満であるとき、前記買値を提示した入札の申込を不正と認定する入札申込監視手段と、を具備することを特徴とする。

本発明によれば、入札申込監視手段が、買値が前記評価額の所定倍を越え、掲载時から入札延べ回数が所定回数未満であるとき、買値を提示した入札の申込を不正と認定することにより、取引市場に上場された知的財産権（特に特許権や実用新案権）について、不正な買い注文を除外し、正常な取引の妨害行為を防止することができる。

また、本発明の知的財産権売買システムにおいて、前記入札申込監視手段は、前記掲載時から入札延べ回数が所定回数以上であるとき、入札者によつて提示されたある買値からその前の所定回数の買値を測定し、前記所定回数の買値を母集団として、前記買値の偏差値を算出し、前記偏差値が所定値以上で有れば、入札の申込を不正と認定することを特徴とする。本発明によれば、入札申込監視手段が、掲載時から入札延べ回数が所定回数以上であるとき、入札者によって提示されたある買値からその前の所定回数の買値を測定し、前記所定回数の買値を母集団として、前記買値の偏差値を算出し、前記偏差値が所定値以上で有れば、入札の申込を不正と認定することで、掲载時から入札延べ回数が所定回数以上であるときも取引市場に上場された知的財産権（特に特許権や実用新案権）について、不正な買い注文を除外し、正常な取引の妨害行為を防止することができる。

また、本発明の知的財産権売買システムにおいて、前記入札申込監視手段により入札の申込が不正と認定されたとき、当該入札者に対し入札者として見なさない旨の通知を行う不正申込通知手段をさらに具備することを特徴とする。

本発明によれば、不正申込通知手段が、入札申込監視手段により入札の申込が不正と認定されたとき、当該入札者に対し入札者として見なさない旨の通知を行うことにより、当該入札者を取引市場から除外することができるため、不正入札を減らし、正常な買値により入札を行うように励行することができる。また、通知を行わないことによつても、不正と認定された入札者に対して不正買値防止ソーンを把握させることを防ぐことができ、このことによつても不正入札を減らす効果が得られる。

また、本発明の知的財産権売買システムにおいて、前記入札申込監視手段は、入札の申込を不正と認定したとき、当該入札者を不正購入申込者として記録することを特徴とする。

本発明によれば、入札申込監視手段が、入札の申込を不正と認定したとき、当該入札者を不正購入申込者として記録することにより、この記録に基づいて以後の購入申込者に対する不正入札の事前チェックを行うことが可能となる。

また、本発明の知的財産権売買プログラムは、知的財産に関する権利の売却情報を掲載すると共に、該権利に対する買値を提示した入札の申し込みを受け付ける知的財産権売買プログラムであって、売却対象となる権利の内容と売却価格の情報をその評価額を含めて掲載する権利売却情報掲載処理と、前記買値が前記評価額の所定倍を越え、前記掲載時から入札延べ回数が所定回数未満であるとき、前記買値を提示した入札の申込を不正と認定する入札申込監視処理と、をコンビユータに行わせることを特徴とする。

また、本発明の知的財産権売買プログラムにおいて、前記掲載時から入札延べ回数が所定回数以上であるとき、入札者によつて提示されたある買値からその前の所定回数の買値を測定し、前記所定回数の買値を母集団として、前記買値の偏差値を算出し、前記偏差値が所定値以上で有れば、入札の申込を不正と認定する処理をさらにコンピュータに行わせることを特徴とする。

また、本発明の知的財産権売買プログラムにおいて、入札の申込が不正と認定されたとき、当該入札者に対し入札者として見なさない旨の通知を行う処理をさらにコンピュータに行わせることを特徴とする。

また、本発明の知的財産権売買プログラムにおいて、入札の申込が不正と認定されたとき、当該入札者を不正購入申込者として記録する処理をさらにコンビュータに行わせることを特徴とする。

そして、これら知的財産権売買プログラムによれば、上述した本発明の知的財産権売買システムと同様の効果が得られる。

以上のように、本発明では、取引市場に上場された知的財産権（特に特許権や実用新案権）について、不正な買い注文を除外し、正常な取引の妨害行為を防止することができ、このことにより、知的財産権の流通が促進される。

また、本発明の知的財産件売買システムは、知的財産に関する権利の売却情報を掲載すると共に、該権利に対する買値を提示した入札の申し込みを受け付ける知的財産権売買システムであって、売却対象となる権利の内容と売却価格の情報を掲載する権利売却情報掲載手段と、前記入札の申込みにより現在の売却価格を上回る買値が提示された場合には、直前の売買成立価格の所定倍（例えば 3倍）を上限価格とし、所定数分の 1 (例えば 3分の 1 ) を下限価格とする適性ゾーンを設定し、前記上限価格を越えて、もしくは前記下限価格を下回った入札の申込みがあったときにその申込みを不正と認定する入札申込監視手段と、を具備したことを特徴とする。

本発明によれば、入札の申込みにより現在の売却価格を上回る買値が提示された場合には、入札申込監視手段が、直前の売買成立価格の所定倍を上限価格とし所定数分の 1を下限価格とする適性ゾーンを設定し、上限価格を越えてもしくは前記下限価格を下回った入札の申込みがあつたときにその申込みを不正と認定することにより、取引市場に上場された知的財産権（特に特許権や実用新案権）について、不正な買い注文を除外し、正常な取引の妨害行為を防止することができる。

また、本発明の知的財産権売買システムにおいて、前記入札申込監視手段による前記上限価格と前記下限価格の設定は前記権利の売買成立毎に行われ、直前の売買成立価格によつて変化する前記所定倍数に従い次の適正ゾ一ンを順次設定することを特徴とする。

本発明によれば、適正ゾーンの設定は売買成立の度に行なわれ、かつ、所定の倍数設定は売買価格に応じて変化するため、売買成立の度にその売買価格に従つて適切な上限価格と下限価格の設定が可能となり、適正ゾーンを外れた不正な買い注文を除外し、正常な取引の妨害行為を防止することができる。

本発明によれば、入札申込監視手段により入札の申込が不正と認定されたとき、不正申込通知手段が当該入札者に対し入札者として見なさない旨の通知を行うことにより、当該入札者を取引市場から除外することができるため、不正入札を減らし、正常な買値により入札を行うように励行することができる。また、通知を行わないことによっても、不正と認定された入札者に対して不正買値防止ゾーンを把握させることを防ぐことができ、このことによつても不正入札を減らす効果が得られる。

本発明によれば、入札申込監視手段が、入札の申込を不正と認定したとき、当該入札者を不正購入申込者として記録することにより、この記録に基づいて以後の購入申込者に対する不正入札の事前チヱックを行うことが可能となる。

また、本発明の知的財産権売買プログラムは、知的財産に関する権利の売却情報を掲载すると共に、該権利に対する買値を提示した入札の申し込みを受け付ける知的財産権売買プログラムであって、売却対象となる権利の内容と売却価格の情報を掲載する権利売却情報掲載処理と、前記入札の申込みにより現在の売却価格を上回る買値が提示された場合には、直前の売買成立価格の所定倍を上限価格とし、所定数分の 1を下限価格とする適性ゾーンを設定し、前記上限価格を越えて、もしくは前記下限価格を下回った入札の申込みがあつたときにその申込みを不正と認定する入札申込監視処理と、をコンピュータに行わせることを特徴とする。，また、本発明の知的財産権売買プログラムにおいて、前記上限価格と前記下限価格の設定は前記権利の売買成立毎に行われ、直前の売買成立価格によつて変化する前記所定倍数に従い次の適正ゾーンを順次設定する処理をさらにコンビユータに行わせることを特徴とする。

以上のように、本発明では、取引市場に上場された知的財産権（特に特許権や実用新案権）について、不正な買い注文を除外し、正常な取引の妨害行為を防止することができ、このことにより、知的財産権の流通が促進される。図面の簡単な説明

図 1は、本発明が適用される知的財産権取引市場の概念を示す図である。

図 2は、本発明の知的財産権売買システムによる知的財産権取引市場の構成を示す図である。

図 3は、本発明の知的財産権売買システムの動作を示すシーケンス図である。図 4は、本発明の知的財産権売買システムの動作を示すシーケンス図である。図 5は、 W e bサイトのサーバの構成を示す図である。

図 6は、不正入札の除外方法の第 1の実施例において、不正買値による申込を含む上場価額の遷移をグラフ表示した図である。

図 7は、不正入札の除外方法の第 1の実施例において、本発明の知的財産権売買システムによる不正入札除外のための処理をフ口一チヤ一卜で示した第 1の図である。

図 8は、不正入札の除外方法の第 1の実施例において、本発明の知的財産権売買システムによる不正入札除外のための処理をフローチャートで示した第 2の図である。

図 9 A〜9 Cは、不正な購入申込がない場合において、上場時から所定の短期間が経過した後のある時点の直近の買値データのサンプリング例を示す表である図 1 0 A〜1 0 Cは、不正な購入申込がある場合において、上場時から所定の短期間が経過した後のある時点の直近の買値データのサンプリング例を示す表でめる。

図 1 1は、不正入札の除外方法の第 2の実施例において、不正買値による申込を含む上場価額の遷移をグラフ表示した図である。

図 1 2は、不正入札の除外方法の第 2の実施例において、本発明の知的財産権売買システムによる不正入札除外のための処理をフローチヤ一トで示した第 1の図である。

図 1 3は、不正入札の除外方法の第 2の実施例において、本発明の知的財産権売買システムによる不正入札除外のための処理をフローチヤ一トで示した第 2の図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施形態例を、図面を参照して詳細に説明する。

図 1は、本発明の知的財産権売買システムが適用される知的財産権取引市場の概念について説明するための図である。以下、図 1を基に、本発明が適用される例えば W e bサイトを利用した知的財産権取引市場における知的財産権の取引の流れについて説明する。」

特許権などの知的財産権を販売しようとする知的財産権提供企業 1は、知的財産権取引仲介機関 2に知的財産権 1 aの売却の申し込みを行う。知的財産権取引仲介機関 2は、売却を申し込まれた知的財産権 1 aの審查を行い、審査をパスした場合に、その知的財産権 1 aを購入する（矢付線 a )。この場合、知的財産権取引仲介機関 2が購入する知的財産権 1 aの購入価格は、知的財産権評価機関 3に評価を依頼して決定される。

知的財産権取引仲介機関 2は、購入した知的財産権 1 aの内容と売却価格（売値）を、知的財産権取引市場 4に上場する（矢付線 b )。知的財産権取引市場 4は W e bサイト 5がインターネット上に構築した知的財産権の取引市場である。また、この売却価格（売値）は固定されたものではなく、知的財産権購入企業 6が指定する買値の内の最も高い価格が新たな売却価格（売値）となるオークション形式のものである。

知的財産権購入企業 6は、知的財産権取引市場 4に掲載された知的財産権 1 a を閲覧する（矢付線 c )。

知的財産権購入企業 6は、知的財産権 1 aを購入しょうとする場合は、 W e b サイト 5に対して、「購入希望価格（買値) J を提示して知的財産権 1 aの購入申し込みを行う (矢付線 d )。

知的財産権 1 aの購入の申し込みを行う企業が複数ある場合には、最も高い買値を提示した知的財産権購入企業 6が落札する。

また、知的財産権 1 aを知的財産権取引市場 4に上場（W e bサイト 5に掲载 ) しても、知的財産権 1 aを購入する知的財産権購入企業 6が現れず、所定の期間（例えば、 1年）経過した場合には、売れなかった知的財産権 1 aは、知的財産権提供企業 1力知的財産権取引仲介機関 2に販売した価格の 1 1 0 %の価格で買い戻す（矢付線 e；)。なお、 1 1 0 %という値は一例であり、特にこれに限らず、知的財産権 1 aの価格帯に応じて柔軟に設定することもできる。

図 2は、本発明の知的財産権売買システムによる知的財産権取引市場の構成例を示す図である。図 2において、 1 1は特許権などの知的財産権の売却を希望する知的財産権提供企業 1の端末、 1 2は特許権などの知的財産権を購入しようとする知的財産権購入企業 6の端末、 1 3は知的財産権の価値の評価を行う知的財産権評価機関 3のサーバ、 1 4 aは特許権などの知的財産権についての調査を専門に行う情報調査業者のサーバ、 1 4 bは知的財産権関連情報データベース、 1 5は知的財産権の侵害情報を発見した場合に通報する情報提供者の端末、 2 0は知的財産権の取引を仲介する知的財産権取引仲介機関のサーバである。 2 2はィンターネット 1 0上に知的財産権取引市場を構築し売買を仲介する W e bサイトのサーバであり、 W e bサイトのサーバ 2 2の運用に必要なデータを保存する内部情報データベース 2 5が接続される。

本発明の知的財産権売買システムにおいては、 W e bサイトのサーバ 2 2がその中核となり、知的財産権取引市場をインターネット 1 0上に構築し、売却対象となる特許権などの知的財産権の売買を行えるようにしたものである。

次に、図 3、図 4を基に、図 2に示した知的財産権売買システムの動作の流れについて説明する。図 3、図 4は、図 2に示した知的財産権売買システムの動作を示すシーケンス図である。なお、ここでは知的財産権として特許権の売買を行う場合を例にして説明する。

初めに、知的財産権提供企業が、自己が権利を所有する特許権の売却申し込みを知的財産権取引仲介機関に対して行い、この特許権の売却情報が知的財産権取引市場に上場される処理の流れを図 3を参照して説明する。

まず、知的財産権提供企業の端末 1 1から、知的財産権取引仲介機関のサーバ 2 0に自己の所有する特許権（又は出願中のもの）の「売却の申し込み情報」を送信する（ステップ S l )。なお、「売却の申し込み」の際には、特許番号（又は特許出願番号）と希望売却価格などの情報を同時に送信する。

次に、知的財産権取引仲介機関のサーバ 2 0は、特許権の売却の申し込みを受け付け（ステップ S 2 )、売却の申し込みが行われた特許権の情報を知的財産権評価機関のサーバ 1 3に送信し、評価を依頼する（ステップ S 3 )。

そして、知的財産権評価機関では、評価依頼を受けた特許権について専門家チームが価値評価を行い、その評価結果をサーバ 1 3に入力し（ステップ S 4 )、入力された評価結果を知的財産権取引仲介機関のサ一バ 2 0に送信する（ステップ次に、知的財産権取引仲介機関のサーバ 2 0では、知的財産権評価機関のサー .バ 1 3から受信した評価結果を基に、売却の申し込みが行われた特許権の購入価格を決定し（ステップ S 6 )、この購入価格を知的財産権提供企業の端末 1 1に送信する（ステップ S 7 )。

これを受けて、知的財産権提供企業の端末 1 1は、購入価格を受信し（ステツプ S 8 )、知的財産権提供企業はこの価格でよければ、知的財産権提供企業の端末 1 1から売却承諾の情報を知的財産権取引仲介機関のサーバ 2 0に送信する（ステツプ S 9 )。知的財産権取引仲介機関 2では、売却の申し込みが行われた特許権の購入を決定する（ステップ S 1 0 )。

次に、知的財産権取引仲介機関のサーバ 2 0は、購入した特許権の売却価格（売値）を決定し（ステップ S 1 1 )、売却する特許権の情報を W e bサイト 5のサーバ 2 2に登録依賴する（ステップ S 1 2 )。 W e bサイト 5のサーバ 2 2は、登録依頼された売却対象となる特許権の情報と売却価格を、インターネット 1 0上に公開する（ステップ S 1 3 )。知的財産権購入企業 6は、インターネット 1 0上に公開された特許権の情報を、知的財産権購入企業の端末 1 2を使用して閲覧する（ステップ S 1 4 )。なお、売却価格（売値）は知的財産権購入企業の端末 1 2 の入札価格により更新される。

次に、図 4を参照して、知的財産権取引市場に上場された特許権を、知的財産権購入企業 6が購入する場合の動作を説明する。

まず、知的財産権購入企業 1 2は、売却対象となる特許権を購入する場合は、「購入申し込み（入札）」の情報を W e bサイト 5のサーバ 2 2に送信する（ステップ S 3 1 )。この場合、購入する特許権の番号（特許番号）と、購入希望価格（買値）の情報も合わせて送信する。

次に、 W e bサイト 5のサーバ 2 2は、購入申し込みを受け付け（ステップ S 3 2 )、知的財産権購入企業 1 2が提示する購入希望価格（買値）と売却価格（売値）とを比較し（ステップ S 3 3 )、「購入希望価格（買値） <売却価格（売値)」、すなわち購入希望価格（買値）が売却価格（売値）より低い場合は、ステップ S 3 2へ戻り、購入申し込みの受付を継続する。次に、「購入希望価格（買値）〉売却価格（売値)」、すなわち購入希望価格（買値）が売却価格（売値）より高い場合、サーバ 2 2は、購入申し込みを行った企業が複数あるかどうかをチェックし、購入申し込みを行った企業が複数ある場合には、最高値を提示した知的財産権購入企業 6に売却を決定する (ステップ S 3 4、 S 3 5 )。

売却が決定されると、サーバ 2 2は、売却決定通知を、知的財産権取引仲介機闋のサーバ 2 0、知的財産権提供企業の端末 1 1及び知的財産権購入企業の端末 1 2に対して通知する（ステップ S 3 6〜S 3 9 )。そして、サーバ 2 2は、売却された特許権の情報をインターネット 1 0上から削除して（ステップ S 4 0 )、処理を終了する。

そして、知的財産権取引仲介機関 2と知的財産権購入企業 6は、知的財産権取引仲介機関のサーバ 2 0と知的財産権購入企業の端末 1 2を使用して特許権の移転手続きを行う（ステップ S 4 1、 S 4 2 )。

なお、インターネット 1 0上に公開された特許権が 1年以上経過しても売れない場合には、知的財産権提供企業 1は知的財産権取引仲介機関 2に売却した特許権を、知的財産権取引仲介機関 2が購入した価格の 1 1 0 % (—例として）で買い戻す。

ところで、実際に購入意思がないために買値を不当に高く設定し、取引を混乱させる目的で入札に参加する企業あるいは個人が存在する。これら妨害行為によつて上記した正常な取引が阻害される。そこで、本発明では、この妨害行為を排除するために、上場価額（買値）が知的財産権の評価額の所定倍以上であるかどうか、あるいは、上場価額（買値）が直前の売買成立価格に基づいて設定される適正ゾーン内にあるかどうかなどをチェックすることによつて不正入札を除外している。

不正入札の除外方法の第 1の実施例を図 6、図 7、図 8、図 9 A〜 9 C、図 1 0 A〜 l 0 Cに基づいて詳細に説明する。図 6は、横軸を時間軸とし、縦軸に上場後の買値を目盛った上場価額の遷移を示したグラフである。図中、プロット 5

1 (〇印）で示す上場価額ほ正常な購入申込（正常な買い注文）とし、プロット 5 2 (秦印）で示す上場価額は不正と認定された上場価額に基づく購入申込（不正な買い注文）とする。また、上場日 t Oおよび上場価格（A) と、所定期限日 t 1と、上場価格の所定倍である「からかい価格の最小値（この例では 3 A)」が示されている。

図 7に不正入札除外のための処理がフローチヤ一トで示されている。すなわち、買い注文を受け（S 1 0 1 )、購入申込を行った知的財産権購入企業 6が、知的財産権評価機関 3が評価した知的財産権の上場価額の所定倍、例えば 3倍以上の買値で上場した場合（S 1 0 2が Y e s )、不正入札の一因であると認定する。また、入札の延べ回数をチェックして、入札回数が所定回数（例えば 1 0回）未満であれば（S 1 0 3が Y e s )、不正な買い注文（不正入札）であると認定する（ S 1 0 4 )。

そして、不正入札と認定された場合、知的財産権取引市場 4での正常な入札者として扱わない措置、具体的には、インターネット 1 0上に掲載せず、また、その購入申込に対して正当な入札者として見なさない旨の通知を行う（S 1 0 5 ) 。このことにより、不正購入申込数を減らし、また、正常な購入申込を行うように励行することができる。

なお、上記 S 1 0 5の通知を行わないことにより、認定された不正購入申込者に対して不正認定防止ゾーンが把握されることを防止しながら、不正購入申込数を減らすことができる。図 8に上記 S 1 0 5の通知を行わない場合の処理がフロ —チャートで示されている。図 8に示すように、不正な買い注文（不正入札）であると認定した場合に、当該入札者を不正購入申込者として記録する（S 1 2 0 )。この記録に基づいて以後の購入申込者に対する不正入札の事前チェックを行うことが可能となる。

一方、上場時から所定の回数以上、入札が行われた後における不正購入申込の認定は、以下に示す演算式に従って演算することにより行なわれる。すなわち、入札者によって提示されたある買値からその前の所定回数（例えば N = l 0回）の買値を測定する。所定回数の買値を母集団としたときに、入札者によって提示された買値の偏差値が所定値以上（例えば 7 3 . 3以上）で有れば、その入札の申込を不正と認定する。

具体的には、上場時から所定の短期間経過後のある時点で提示された買値 X„ 及びその直前に提示された X_n_い更にその直前に提示された買値 Χ„— ₂···の直近の 10点の買値データを測定（サンプリング抽出）する（S 106)。そして、これら買値データの算術平均 X_AVを求める（X_AV= (Xn + Xn— 一 ₂ + Xn

+ '··■·· ) /N=∑Xノ N ( i =n〜 {n— (N— 1)})。次に、各測定点における買値と上記のように求められる平均値との差である偏差（Xi—X_AV) をそれぞれ求め、この偏差を 2乗して加算して偏差平方和 S (S = (X_n-X_AV) ² + は"—】一 X_AV) ²+ (X_n_₂-X_AV) ²+ (x_n_ 3-x_AV) ² +…… =∑ (Χί 一 X_AV) ² ( i = n〜 {n_ (N- 1)}) を求める（S 107)。更に、求められた偏差平方和をデ一タ数 Nで除算し、データ 1個あたりのバラツキの測度、すなわち、分散 s ² (s ²=S N) を求める。そして分散を平方に開いた値である標準偏差 s ( s = "s ²=^ (S/N)) を求める。最後に、買値 X_nの偏差（X„— X_AV) を標準偏差 sで割った結果を 10倍し、 50を加えて偏差値を算出する。上記買値： „の偏差値が 73. 3以上であれば（S 1 08力 S "不正"）、不正な購入申し込みとして不正入札として認定する（S 1 04)。一方、買値 Χ„の偏差値が 73. 3未満で有れば（S 108力 S "正常"）正常な買い注文と認定する（S 1 09)。偏差値 73. 3は、 ζ—スコア（_z = (X_n-X_AV) / s ) が 2· 33であることを示し、これ以上の買値となる可能性は、 1%以下となることが統計学で証明されている。

具体例を図 9A〜9 C、図 10A~10 Cに示す。図 9A〜9 Cに示す表は、不正な購入申込がない場合のサンプリング例であり、図 10 A〜 10 Cに示す表は、不正な購入申込があった場合のサンプリング例を示す。いずれも買値と、買値の偏差値と、標準偏差と、平均値を示す。図 1 OAに示す表において、 "600 " で示すィレギュラーな買値が提示されることで、その偏差値が "78. 02" となる。また、図 10 Bに示す表において、 "1000"で示すィレギュラーな買値が提示されることで、その偏差値が "7 7. 88" となる。また、図 1 0 Cに示す表において、 "1 0000" で示すイレギュラーな買値が提示されることで、その偏差値が " 77. 88" となる。いずれも偏差値 73. 3より大きいので不正と見なす。

不正入札の除外方法の第 2の実施例を図 1 1、図 1 2、図 1 3に基づいて詳細に説明する。

図 1 1、図 1 2、図 1 3にその詳細が示されている。図 1 1は、横軸を時間軸とし、縦軸に上場後の買値を目盛った上場価額の遷移を示したグラフである。図中、プロット 6 1 (〇印）で示す上場価額は正常な購入申込（正常な買い注文）とし、プロット 6 2 (秦印）で示す上場価額は不正と認定された上場価額に基づく購入申込（不正な買い注文）とする。また、上場日 t 0と、売買成立日 t 1および該売買において提示された最高値の価額 Aが示されている。

図 1 2に不正入札除外のための処理がフローチャートで示されている。ここでは、前提として、知的財産権評価機関 3が評価した知的財産権の評価額に売り手の利益（通常、評価額の 1 0 %程度）を上乗せした価額にて取引市場に上場したとする。そして、 2— 4週間経過したオークションの期間にあって一番高値を提示した買い手に落札され売買が成立したとする（期間内に買い注文がない場合、この期間は繰り延べとなる）。次に、この売り手が取引芾場で再度この知的財産権を上場したとする。本発明ではこのときに、不正な買い注文を除外するために適正ゾーンを自動設定して、売買成立毎にチェックしている。

すなわち、売買成立後（S 2 0 1が Y e s )、まず、上記した適正ゾーンの設定がなされる（S 2 0 2 )。そして、その適正ゾーンの上限値は、最高値を提示した買い手の所定倍、例えば 3倍とする。ここで、上限値のチェックがなされ、その上限値を超える買い注文があった場合（S 2 0 3が Y e s )、不正な買い注文（入札）があったと認定し（S 2 0 6 )、その買い注文自体を削除する。一方、適正ゾーンの下限値は、最高値を提示した買い手の所定数分の 1、ここでは 1 / 3とする。ここで下限値のチェックがなされ、その下限値を下回る買い注文があった場合（S 2 0 4が Y e s )、不正な買い注文と認、定し、その買い注文自体を削除する ( S 2 0 6 )。一方、買値が上記適正ゾーン内にあれば（S 2 0 3が N oかつ S 2 0 4が N o ) 正当な買い注文と認定する（S 2 0 5 )。

なお、上記した適性ゾーンの設定は知的財産権の売買成立毎に順次行われ（S 2 0 1が Y e s )、また、倍数の設定は売買成立価格によって変化する。また、不正入札と認定された場合、知的財産権取引市場 4での正常な入札者として扱わない措置、具体的には、インターネット 1 0上に掲載せず、また、その購入申込に対して正当な入札者として見なさない旨の通知を行う（S 2 0 7 )。このことにより、不正購入申込数を減らし、また、正常な購入申込を行うように励行することができる。

なお、上記 S 2 0 7の通知を行わないことにより、認定された不正購入申込者に対して不正認定防止ゾーンが把握されることを防止しながら、不正購入申込数を減らすことができる。図 1 3に上記 S 2 0 7の通知を行わない場合の処理がフローチャートで示されている。図 1 3に示すように、不正な買い注文（不正入札 ) であると認定した場合に、当該入札者を不正購入申込者として記録する（S 2 2 0 )。この記録に基づいて以後の購入申込者に対する不正入札の事前チェックを行うことが可能となる。

次に、図 5を用いて W e bサイト 5のサーバ 2 2の構成について説明する。図 5は、 W e bサイト 5のサーバ 2 2の構成を示すブロック図であり、本発明に直接関係する部分についてのみ示したものである。図 5において、 2 3は W e ヒサィト 5のサーバ 2 2をインターネット 1 0に接続するための通信用インタフエ一ス、 2 4は W e bサイト 5のサーバ 2 2の全体を統括制御する制御部、. 2 5は内部情報データベースである。

また、処理プログラム部 3 0には、以下の処理部が含まれている。権利売却情報掲载処理部 3 1は、 W e bサイト 5に売却対象となる特許権の情報とその売却価格（売値）を掲載し、インターネット 1 0上で公開するための処理部である。売却価格更新処理部 3 2は、現在の売却価格（売値）を上回る買値が提示された場合には、該買値を新たな売却価格とするための処理部である。売値買値比較処理部 3 3は、 W e bサイト 5に掲载された売却対象となる権利に対して、購入（入札）の申し込みがあった場合に、売却価格（売値）と購入申し込み価格（買値 ) とを比較するための処理部である。売買打診信号送信処理部 3 4は、売却対象の特許権に対する買値が売却価格（売値）より低く、かつ売却価格（売値）と買値の差額が、売却価格（売値）の所定の割合内に収まる場合に、売買を行うかどうかの売買打診信号を生成し、当該権利の売買に関連する関.係先の端末に送信するための処理部である。売買交渉中情報表示処理部 3 5は、売買打診信号を生成した権利について、 W e bサイト 5上に、売買交渉中であることを表示するための処理部である。

入札申込監視処理部 4 1は、権利売却情報掲載処理部 3 1により掲載される上場された知的財産権の買値が不正でないか判断するための処理部である。また、入札申込監視処理部 4 1は、入札の申込を不正と認定したとき、当該入札者を不正購入申込者として内部情報データベース 2 5に記録する。不正申込通知処理部 4 2は、入札申込監視処理部 4 1により入札の申込が不正と認定されたとき、当該入札者に対し入札者として見なさない旨の通知を行う処理部である。

なお、この処理プログラム部 3 0は専用のハードウエアにより実現されるものであってもよく、またこの処理プログラム部はメモリおよび C P U (中央処理装置）等の汎用の情報処理装置により構成され、この処理部の機能を実現するためのプログラム (図示せず) をメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよレ、。また、この W e bサイト 5のサーバ 2 2には、周辺機器として入力装置、表示装置等（いずれも表示せず）が接続されているものとする。ここで、入力装置としては、キーボード、マウス等の入力デバイスのことをいう。表示装置とは、 C R T (Cathode Ray Tube) や液晶表示装置等のことをいう。

以上、本発明の実施の形態について説明したが、図 5に示す W e bサイト 5におけるサーバ 2 2内の処理プログラム部 3 0の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、図 5に示す W e bサイト 5のサーバ 2 2内の処理プログラム部 3 0に必要な処理を行つてもよレ、。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、 O Sや周辺機器等のハ一ドウエアを含むものとする。

また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分フアイノレ (差分プログラム）であっても良い。

以上、本発明における知的財産権売買システムの実施の形態について説明したが、本発明は上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。特に We bサイト利用に制限されることなく、コンピュータシステムを利用した取引市場一般に適用さ lる。

Claims

請求の範囲

1 . 知的財産に関する権利の売却情報を掲載すると共に、該権利に対する買値を提示した入札の申.し込みを受け付ける知的財産権売買システムであって、売却対象となる権利の内容と売却価格の情報をその評価額を含めて掲載する権利売却情報掲載手段と、

前記買値が前記評価額の所定倍を越え、前記掲載時から入札延べ回数が所定回数未満であるとき、前記買値を提示した入札の申込を不正と認定する入札申込監視手段と、

を具備することを特徴とする知的財産権売買 ·

2 . 前記入札申込監視手段は、

前記掲載時から入札延べ回数が所定回数以上であるとき、入札者によって提示されたある買値からその前の所定回数の買値を測定し、前記所定回数の買値を母集団として、前記買値の偏差値を算出し、前記偏差値が所定値以上で有れば、入札の申込を不正と認定することを特徴とする請求項 1に記載の知的財産権売買システム。

3 . 前記入札申込監視手段により入札の申込が不正と認定されたとき、当該入札者に対し入札者として見なさない旨の通知を行う不正申込通知手段をさらに具備することを特徴とする請求項 2に記載の知的財産権売買

4 . 前記入札申込監視手段は、入札の申込を不正と認定したとき、当該入札者を不正購入申込者として記録することを特徴とする請求項 2に記載の知的財産権

5 . 知的財産に関する権利の売却情報を掲載すると共に、該権利に対する買値を提示した入札の申し込みを受け付ける知的財産権売買プログラムであって、売却対象となる権利の内容と売却価格の情報をその評価額を含めて掲载する権利売却情報掲載処理と、

前記買値が前記評価額の所定倍を越え、前記掲載時から入札延べ回数が所定回数未満であるとき、前記買値を提示した入札の申込を不正と認定する入札申込監視処理と、

をコンピュータに行わせることを特徴とする知的財産権売買プログラム。

6 . 前記掲載時から入札延べ回数が所定回数以上であるとき、入札者によって提示されたある買値からその前の所定回数の買値を測定し、前記所定回数の買値を母集団として、前記買値の偏差値を算出し、前記偏差値が所定値以上で有れば、入札の申込を不正と認定する処理

をさらにコンピュータに行わせることを特徴とする請求項 5に記載の知的財産権売買プログラム。

7 . 入札の申込が不正と認定されたとき、当該入札者に対し入札者として見なさなレ、旨の通知を行う処理

をさらにコンピュータに行わせることを特徴とする請求項 6に記載の知的財産権売買プログラム。 .

8 . 入札の申込が不正と認定されたとき、当該入札者を不正購入申込者として記録する処理

をさらにコンピュータに行わせることを特徴とする請求項 6に記載の知的財産権売買プログラム。

9 . 知的財産に関する権利の売却情報を掲載すると共に、該権利に対する買値を提示した入札の申し込みを受け付ける知的財産権売買システムであって、売却対象となる権利の内容と売却価格の情報を掲載する権利売却情報掲载手段と、

前記入札の申込みにより現在の売却価格を上回る買値が提示された場合には、直前の売買成立価格の所定倍を上限価格とし、所定数分の 1を下限価格とする適性ゾーンを設定し、前記上限価格を越えて、もしくは前記下限価格を下回った入札の申込みがあつたときにその申込みを不正と認定する入札申込監視手段と、を具備したことを特徴とする知的財産権売買 V

1 0 . 前記入札申込監視手段による前記上限価格と前記下限価格の設定は前記権利の売買成立毎に行われ、直前の売買成立価格によって変化する前記所定倍数に従い次の適正ゾーンを順次設定することを特徴とする請求項 9に記載の知的財

1 1 . 前記入札申込監視手段により入札の申込が不正と認定されたとき、当該入札者に対し入札者として見なさない旨の通知を行う不正申込通知手段をさらに具備することを特徴とする請求項 1 0に記載の知的財産権売買 ·

1 2 . 前記入札申込監視手段は、入札の申込を不正と認定したとき、当該入札者を不正購入申込者として記録することを特徴とする請求項 1 0に記載の知的財産権売買システム。

1 3 . 知的財産に関する権利の売却情報を掲載すると共に、該権利に対する買値を提示した入札の申し込みを受け付ける知的財産権売買プログラムであって、売却対象となる権利の内容と売却価格の情報を掲載する権利売却情報掲載処理と、

前記入札の申込みにより現在の売却価格を上回る買値が提示された場合には、直前の売買成立価格の所定倍を上限価格とし、所定数分の 1を下限価格とする適性ゾーンを設定し、前記上限価格を越えて、もしくは前記下限価格を下回った入札の申込みがあつたときにその申込みを不正と認定する入札申込監視処理と、をコンピュータに行わせることを特徴とする知的財産権売買プログラム。

1 4 . 前記上限価格と前記下限価格の設定は前記権利の売買成立毎に行われ、直前の売買成立価格によつて変化する前記所定倍数に従い次の適正ゾーンを順次設定する処理

をさらにコンピュータに行わせることを特徴とする請求項 1 3に記載の知的財産権売買プログラム。

1 5 . 入札の申込が不正と認定されたとき、当該入札者に対し入札者として見なさない旨の通知を行う処理

をさらにコンピュータに行わせることを特徴とする請求項 1 4に記載の知的財産権売買プログラム。

1 6 . 入札の申込が不正と認定されたとき、当該入札者を不正購入申込者として記録する処理