JP2004078524A - 知的財産権売買システム、及びそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】買い手の中には、実際に買う気も無いのに入札に参加する者がおり、その結果、不正な買い注文が市場を混乱させ、正常な取引を妨害することになるため、これを入札の対象から除外する。
【解決手段】Webサイトのサーバ22により売却対象となる権利の内容と売値とをインターネット10上で公開し、入札を受け付ける。買値が評価額の所定倍を越え、掲載時から所定期間内にあるとき、買値を提示した入札の申込を不正と認定する。また、掲載時から所定期間外にあるとき、入札者によって提示されたある買値の直前における複数の買値を測定し、複数の買値をその測定数で除算した平均買値との差である偏差値と、偏差値の平均である標準偏差値とが近似している測定数中のある買値を提示した入札の申込を不正と認定する。
【選択図】 図2
【解決手段】Webサイトのサーバ22により売却対象となる権利の内容と売値とをインターネット10上で公開し、入札を受け付ける。買値が評価額の所定倍を越え、掲載時から所定期間内にあるとき、買値を提示した入札の申込を不正と認定する。また、掲載時から所定期間外にあるとき、入札者によって提示されたある買値の直前における複数の買値を測定し、複数の買値をその測定数で除算した平均買値との差である偏差値と、偏差値の平均である標準偏差値とが近似している測定数中のある買値を提示した入札の申込を不正と認定する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、知的財産権の売買を市場で行うための知的財産権売買システムに関し、特に、知的財産権を受ける権利、及び許諾権(専用実施権、通常実施権)を取引市場で売買すると共に、その際の正常な取引の妨害行為を防止し得る、知的財産権売買システム、及びそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、知的財産権を取り巻く環境は、以下のようになっている。
(1)ベンチャービジネス企業などでは、優れた技術力がありながら、資金不足のために事業を拡張できない場合があり、このような場合に、その事業者が保有する知的財産権(特に特許権)に注目し、資金適用の機会を提供することが強く望まれるようになっている。
(2)また、企業や大学が保有する知的財産権の内、特に特許権については、使用されないままに保有されている休眠特許権が数多くあり、これらの特許権の流動化と有効活用を図り、経済活性化に資することが強く望まれるようになっている。
【0003】
これらの、社会的要請に応えるために、知的財産権のうち、特に特許権については、企業が保有する休眠特許権を市場で売買できるようにする制度の創設(例えば、TLO(技術移転機関)など)、特許権やライセンス権を証券化して市場で売買できるようするなど(資産流動化法の制定)、特許権の流動化を促進するための各種の方策が練られている。
【0004】
このために、幅広い特許権の売り手と買い手が参加できる特許流通・技術移転市場の構築と、その市場を効果的に運用するための知的財産権売買システムの開発が急がれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、知的財産権を取引市場で売買するには、売り手が知的財産権の内容と売却価格を市場に上場するために掲載し、買い手が閲覧して購入希望価格を提示して購入申込みを行う。このとき、買い手が複数存在する場合には最も高い買値を提示した買い手が落札することになるが、買い手の中には、実際に買う気も無いのに入札に参加する者がおり、その結果、不正な買い注文が市場を混乱させ、正常な取引を妨害することになる。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、本発明は、取引市場に上場された知的財産権(特に特許権や実用新案権)について、不正な買い注文を除外し、正常な取引の妨害行為を防止することができる、知的財産権売買システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の知的財産権売買システムは、知的財産に関する権利の売却情報を掲載すると共に、該権利に対する買値を提示した入札の申し込みを受け付ける知的財産権売買システムであって、売却対象となる権利の内容と売却価格の情報をその評価額を含めて掲載する権利売却情報掲載手段と、前記買値が前記評価額の所定倍(例えば3倍)を越え、前記掲載時から所定の期間内にあるとき、前記買値を提示した入札の申込を不正と認定する入札申込監視手段と、を具備することを特徴とする。上記「掲載時から所定の期間内」とは、掲載時から比較的早い段階のことを指し、例えば、1週間以内、あるいは長くて1カ月以内である。
本発明によれば、入札申込監視手段が、買値が前記評価額の所定倍を越え、掲載時から所定の期間内にあるとき、買値を提示した入札の申込を不正と認定することにより、取引市場に上場された知的財産権(特に特許権や実用新案権)について、不正な買い注文を除外し、正常な取引の妨害行為を防止することができる。
【0007】
また、本発明の知的財産権売買システムにおいて、前記入札申込監視手段は、前記掲載時から所定の期間外にあるとき、入札者によって提示されたある買値の直前における複数の買値を測定し、前記複数の買値をその測定数で除算した平均買値との差である偏差値と、前記偏差値の平均である標準偏差値とが近似している前記測定数中のある買値を提示した入札の申込を不正と認定することを特徴とする。
本発明によれば、入札申込監視手段が、掲載時から所定の期間外にあるとき、入札者によって提示されたある買値の直前における複数の買値を測定し、前記複数の買値をその測定数で除算した平均買値との差である偏差値と、前記偏差値の平均である標準偏差値とが近似している測定数中のある買値を提示した入札の申込を不正と認定することで、掲載時から所定の期間外にあるときも取引市場に上場された知的財産権(特に特許権や実用新案権)について、不正な買い注文を除外し、正常な取引の妨害行為を防止することができる。
【0008】
また、本発明の知的財産権売買システムにおいて、前記入札申込監視手段により入札の申込が不正と認定されたとき、当該入札者に対し入札者として見なさない旨の通知を行う不正申込通知手段と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、不正申込通知手段が、入札申込監視手段により入札の申込が不正と認定されたとき、当該入札者に対し入札者として見なさない旨の通知を行うことにより、取引市場から除外することができ不正入札を減らし、正常な買値により入札を行うように励行することができる。また、通知を行わないことによっても、不正と認定された入札者に対して不正買値防止ソーンを把握させることを防ぐことができ、このことによっても不正入札を減らす効果が得られる。
【0009】
また、本発明の知的財産権売買システムにおいて、前記入札申込監視手段は、入札の申込を不正と認定したとき、当該入札者を不正購入申込者として記録することを特徴とする。
本発明によれば、入札申込監視手段が、入札の申込を不正と認定したとき、当該入札者を不正購入申込者として記録することにより、この記録に基づいて以後の購入申込者に対する不正入札の事前チェックを行うことが可能となる。
【0010】
また、本発明の知的財産権売買プログラムは、知的財産に関する権利の売却情報を掲載すると共に、該権利に対する買値を提示した入札の申し込みを受け付ける知的財産権売買プログラムであって、売却対象となる権利の内容と売却価格の情報をその評価額を含めて掲載する権利売却情報掲載処理と、前記買値が前記評価額の所定倍を越え、前記掲載時から所定の期間内にあるとき、前記買値を提示した入札の申込を不正と認定する入札申込監視処理と、をコンピュータに行わせることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の知的財産権売買プログラムにおいて、前記掲載時から所定の期間外にあるとき、入札者によって提示されたある買値の直前における複数の買値を測定し、前記複数の買値をその測定数で除算した平均買値との差である偏差値と、前記偏差値の平均である標準偏差値とが近似している前記測定数中のある買値を提示した入札の申込を不正と認定する処理をさらにコンピュータに行わせることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の知的財産権売買プログラムにおいて、入札の申込が不正と認定されたとき、当該入札者に対し入札者として見なさない旨の通知を行う処理をさらにコンピュータに行わせることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の知的財産権売買プログラムにおいて、入札の申込が不正と認定されたとき、当該入札者を不正購入申込者として記録する処理をさらにコンピュータに行わせることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の知的財産権売買システムが適用される知的財産権取引市場の概念について説明するための図である。以下、図1を基に、本発明が適用される例えばWebサイトを利用した知的財産権取引市場における知的財産権の取引の流れについて説明する。
【0015】
特許権などの知的財産権を販売しようとする知的財産権提供企業1は、知的財産権取引仲介機関2に知的財産権1aの売却の申し込みを行う。知的財産権取引仲介機関2は、売却を申し込まれた知的財産権1aの審査を行い、審査をパスした場合に、その知的財産権1aを購入する(矢付線a)。この場合、知的財産権取引仲介機関2が購入する知的財産権1aの購入価格は、知的財産権評価機関3に評価を依頼して決定される。
【0016】
知的財産権取引仲介機関2は、購入した知的財産権1aの内容と売却価格(売値)を、知的財産権取引市場4に上場する(矢付線b)。知的財産権取引市場4はWebサイト5がインターネット上に構築した知的財産権の取引市場である。また、この売却価格(売値)は固定されたものではなく、知的財産権購入企業6が指定する買値の内の最も高い価格が新たな売却価格(売値)となるオークション形式のものである。
【0017】
知的財産権購入企業6は、知的財産権取引市場4に掲載された知的財産権1aを閲覧する(矢付線c)。
知的財産権購入企業6は、知的財産権1aを購入しようとする場合は、Webサイト5に対して、「購入希望価格(買値)」を提示して知的財産権1aの購入申し込みを行う(矢付線d)。
知的財産権1aの購入の申し込みを行う企業が複数ある場合には、最も高い買値を提示した知的財産権購入企業6が落札する。
【0018】
また、知的財産権1aを知的財産権取引市場4に上場(Webサイト5に掲載)しても、知的財産権1aを購入する知的財産権購入企業6が現れず、所定の期間(例えば、1年)経過した場合には、売れなかった知的財産権1aは、知的財産権提供企業1が、知的財産権取引仲介機関2に販売した価格の110%の価格で買い戻す(矢付線e)。なお、110%という値は一例であり、特にこれに限らず、知的財産権1aの価格帯に応じて柔軟に設定することもできる。
【0019】
図2は、本発明の知的財産権売買システムによる知的財産権取引市場の構成例を示す図である。図2において、11は特許権などの知的財産権の売却を希望する知的財産権提供企業、11は知的財産権提供企業1の端末、12は特許権などの知的財産権を購入しようとする知的財産権購入企業6の端末、13は知的財産権の価値の評価を行う知的財産権評価機関3のサーバ、14aは特許権などの知的財産権についての調査を専門に行う情報調査業者のサーバ、14bは知的財産権関連情報データベース、15は知的財産権の侵害情報を発見した場合に通報する情報提供者、15は情報提供者の端末、20は知的財産権の取引を仲介する知的財産権取引仲介機関のサーバである。22はインターネット10上に知的財産権取引市場を構築し売買を仲介するWebサイトのサーバであり、Webサイトのサーバ22の運用に必要なデータを保存する内部情報データベース25が接続される。
【0020】
本発明の知的財産権売買システムにおいては、Webサイトのサーバ22がその中核となり、知的財産権取引市場をインターネット10上に構築し、売却対象となる特許権などの知的財産権の売買を行えるようにしたものである。
【0021】
次に、図3、図4を基に、図2に示した知的財産権売買システムの動作の流れについて説明する。図3、4は、図2に示した知的財産権売買システムの動作を示すシーケンス図である。なお、ここでは知的財産権として特許権の売買を行う場合を例にして説明する。
初めに、知的財産権提供企業が、自己が権利を所有する特許権の売却申し込みを知的財産権取引仲介機関に対して行い、この特許権の売却情報が知的財産権取引市場に上場される処理の流れを図3を参照して説明する。
【0022】
まず、知的財産権提供企業の端末11から、知的財産権取引仲介機関のサーバ20に自己の所有する特許権(又は出願中のもの)の「売却の申し込み情報」を送信する(ステップS1)。なお、「売却の申し込み」の際には、特許番号(又は特許出願番号)と希望売却価格などの情報を同時に送信する。
【0023】
次に、知的財産権取引仲介機関のサーバ20は、特許権の売却の申し込みを受け付け(ステップS2)、売却の申し込みが行われた特許権の情報を知的財産権評価機関のサーバ13に送信し、評価を依頼する(ステップS3)。
そして、知的財産権評価機関では、評価依頼を受けた特許権について専門家チームが価値評価を行い、サーバ13に入力し(ステップS4)、入力された評価結果を知的財産権取引仲介機関のサーバ20に送信する(ステップS5)。
【0024】
次に、知的財産権取引仲介機関のサーバ20では、知的財産権評価機関のサーバ13から受信した評価結果を基に、売却の申し込みが行われた特許権の購入価格を決定し(ステップS6)、この購入価格を知的財産権提供企業の端末11に送信する(ステップS7)。
これを受けて、知的財産権提供企業の端末11は、購入価格を受信し(ステップS8)、知的財産権提供企業はこの価格でよければ、知的財産権提供企業の端末11から売却承諾の情報を知的財産権取引仲介機関のサーバ20に送信する(ステップS9)。知的財産権取引仲介機関2では、売却の申し込みが行われた特許権の購入を決定する(ステップS10)。
【0025】
次に、知的財産権取引仲介機関のサーバ20は、購入した特許権の売却価格(売値)を決定し(ステップS11)、売却する特許権の情報をWebサイト5のサーバ22に登録依頼する(ステップS12)。Webサイト5のサーバ22は、登録依頼された売却対象となる特許権の情報と売却価格を、インターネット10上に公開する(ステップS13)。インターネット10上に公開された特許権の情報を、知的財産権購入企業の端末12を使用して閲覧する(ステップS14)。なお、売却価格(売値)は知的財産権購入企業12の入札価格により更新される。
【0026】
次に、図4を参照して、知的財産権取引市場に上場された特許権を、知的財産権購入企業6が購入する場合の動作を説明する。
まず、知的財産権購入企業12は、売却対象となる特許権を購入する場合は、「購入申し込み(入札)」の情報をWebサイト21のサーバ22に送信する(ステップS31)。この場合、購入する特許権の番号(特許番号)と、購入希望価格(買値)の情報も合わせて送信する。
【0027】
次に、Webサイト5のサーバ22は、購入申し込みを受け付け(ステップS32)、知的財産権購入企業12が提示する購入希望価格(買値)と売却価格(売値)とを比較し(ステップS33)、「購入希望価格(買値)<売却価格(売値)」、すなわち購入希望価格(買値)が売却価格(売値)より低い場合は、ステップS32へ戻り、購入申し込みの受付を継続する。
【0028】
次に、「購入希望価格(買値)>売却価格(売値)」、すなわち購入希望価格(買値)が売却価格(売値)より高い場合は、購入申し込みを行った企業が複数あるかどうかをチェックし、購入申し込みを行った企業が複数ある場合には、最高値を提示した知的財産権購入企業6に売却を決定する(ステップS34、S35)。
【0029】
売却が決定されると、売却決定通知を、知的財産権取引仲介機関のサーバ20、知的財産権提供企業の端末11及び知的財産権購入企業の端末12に対して通知する(ステップS36〜S39)。そして、売却された特許権の情報をインターネット10上から削除して(ステップS40)、処理を終了する。
【0030】
そして、知的財産権取引仲介機関2と知的財産権購入企業6は、知的財産権取引仲介機関のサーバ20と知的財産権購入企業の端末12を使用して特許権の移転手続きを行う(ステップS41、S42)。
【0031】
なお、インターネット10上に公開された特許権が1年以上経過しても売れない場合には、知的財産権提供企業1は知的財産権取引仲介機関2に売却した特許権を、知的財産権取引仲介機関2が購入した価格の110%(一例として)で買い戻す。
【0032】
ところで、実際に購入意思がないために買値を不当に高く設定し、取引を混乱させる目的で入札に参加する企業あるいは個人が存在する。これら妨害行為によって上記した正常な取引が阻害される。そこで、本発明では、この妨害行為を排除するために、上場時、比較的早い段階で上場価額(買値)をチェックすることによって不正入札を除外している。
【0033】
図6、図7、図8にその詳細が示されている。図6は、横軸を時間軸とし、縦軸に上場後の買値を目盛った上場価額の遷移を示したグラフである。図中、プロット51(○印)で示す上場価額は正常な購入申込(正常な買い注文)とし、プロット52(●印)で示す上場価額は不正と認定された上場価額に基づく購入申込(不正な買い注文)とする。また、上場日t0および上場価格(A)と、所定期限日t1と、上場価格の所定倍である「からかい価格の最小値(この例では3A)」が示されている。
図7に不正入札除外のための処理がフローチャートで示されている。すなわち、買い注文を受け(S101)、購入申込を行った企業が、評価機関が評価した知的財産権の上場価額の所定倍、例えば3倍以上の買値で上場した場合(S102Yes)、不正入札の一因であると認定する。また、認定した不正入札が為された時期をチェックし、上場時から比較的早い段階(所定期限日t1以前)で生じたとき(S103Yes)に不正な買い注文(不正入札)であると認定する(S104)。上場時から比較的早い段階とは、ここでは所定の短期間内、例えば、1週間以内、あるいは長くて1カ月以内に設定する。
【0034】
そして、不正入札と認定された場合、知的財産権取引市場4での正常な入札者として扱わない措置、具体的には、インターネット上に掲載せず、また、その購入申込に対して正当な入札者として見なさない旨の通知を行う(S105)。このことにより、不正購入申込数を減らし、また、正常な購入申込を行うように励行することができる。
【0035】
なお、上記S105の通知を行わないことにより、認定された不正購入申込者に対して不正認定防止ゾーンが把握されることを防止しながら、不正購入申込数を減らすことができる。図8に上記S105の通知を行わない場合の処理がフローチャートで示されている。図8に示すように、不正な買い注文(不正入札)であると認定した場合に、当該入札者を不正購入申込者として記録する(S120)。この記録に基づいて以後の購入申込者に対する不正入札の事前チェックを行うことが可能となる。
【0036】
一方、上場時から所定の短期間経過後(所定期限日t1以降)における不正購入申込の認定は、以下に示す演算式を演算することにより行なわれる。すなわち、入札者によって提示されたある買値の直前における複数の買値を測定し、これら提示された複数の買値をその測定数で除算した平均買値との差である偏差値と、これら偏差値の平均である標準偏差値とが近似している測定数中のある買値を提示した入札の申込を不正と認定する。
具体的には、上場時から所定の短期間経過後のある時点で提示された買値Xnに対し、まず、その直前に提示されたXn−1、更にその直前に提示された買値Xn−2…の少なくとも直近のN点の買値データを測定(サンプリング抽出)する(S106)。そして、その算術平均avXを求める(avX=(Xn−1+Xn−2+Xn−3+……)/N=ΣX/N)。次に、各測定点における買値と上記のように求められる平均値との差である偏差(Xi−avX)をそれぞれ求め、この偏差を2乗して加算して偏差平方和S(S=(Xn−1−avX)2+(Xn−2−avX)2+(Xn−3−avX)2+……=ΣXi2−(ΣXi)2/N)を求める(S107)。更に、求められた偏差平方和をデータ数Nで除算し、データ1個あたりのバラツキの測度、すなわち、分散s2(s2=S/N)を求める。最後に分散を平方に開いた値である標準偏差s(s=√s2=√(S/N))を求め、上記測定数中のある買値が標準偏差に顕著に近似しているときS108“近似”)不正な購入申込として不正入札として認定する(S104)。一方、乖離している場合(S108“乖離”)正常な買い注文と認定する(S109)。
【0037】
上記の認定演算式による不正購入申込としての認定の根拠は、図9、図10に、それぞれ、<表1>と<表2>で示すデータの測定により明白である。図9に示す<表1>は、不正な購入申込がない場合のサンプリング例、図10に示す<表2>は、不正な購入申込があった場合のサンプリング例を示し、いずれも買値が、(a)300−400、(b)700−800、(c)7000−8000間における偏差値と標準偏差との関係が示されている。
図10に示す<表2>の(a)において、“600”で示すイレギュラーな買値が提示されることで、その偏差値“77.25”が標準偏差“79.401763”と、(b)において、“1000”で示すイレギュラーな買値が提示されることで、その偏差“76.92”が標準偏差“77.968519”と、(c)において、“10000”で示すイレギュラーな買値が提示されることで、その偏差“76.92”と標準偏差“77.968519”が他と比べてと近似する傾向が判明した。
【0038】
次に、図5を用いてWebサイト5のサーバ22の構成について説明する。図5は、Webサイト5のサーバ22の構成を示すブロック図であり、本発明に直接関係する部分についてのみ示したものである。図5において、23はWebサイト5のサーバ22をインターネット10に接続するための通信用インタフェース、24はWebサイトのサーバ22の全体を統括制御する制御部、25は内部情報データベースである。
【0039】
また、処理プログラム部30には、以下の処理部が含まれている。権利売却情報掲載処理部31は、Webサイト21に売却対象となる特許権の情報とその売却価格(売値)を掲載し、インターネット10上で公開するための処理部である。売却価格更新処理部32は、現在の売却価格(売値)を上回る買値が提示された場合には、該買値を新たな売却価格とするための処理部である。売値買値比較処理部33は、Webサイト21に掲載された売却対象となる権利に対して、購入(入札)の申し込みがあった場合に、売却価格(売値)と購入申し込み価格(買値)とを比較するための処理部である。売買打診信号送信処理部34は、売却対象の特許権に対する買値が売却価格(売値)より低く、かつ売却価格(売値)と買値の差額が、売却価格(売値)の所定の割合内に収まる場合に、売買を行うかどうかの売買打診信号を生成し、当該権利の売買に関連する関係先の端末に送信するための処理部である。売買交渉中情報表示処理部35は、売買打診信号を生成した権利について、Webサイト21上に、売買交渉中であることを表示するための処理部である。
【0040】
入札申込監視処理部41は、権利売却情報掲載処理部31により掲載される上場された知的財産権の買値が評価額の所定倍を越え、掲載時から所定の期間内にあるとき、その買値を提示した入札の申込を不正と認定するための処理部である。また、掲載時から所定の期間外にあるとき、入札者によって提示されたある買値の直前における複数の買値を測定し、これら複数の買値をその測定数で除算した平均買値との差である偏差値と、これら偏差値の平均である標準偏差値とが近似している測定数中のある買値を提示した入札の申込を不正と認定する処理部でもある。また、入札申込監視処理部41は、入札の申込を不正と認定したとき、当該入札者を不正購入申込者として内部情報データベース25に記録する。不正申込通知処理部42は、入札申込監視処理部41により入札の申込が不正と認定されたとき、当該入札者に対し入札者として見なさない旨の通知を行う処理部である。
【0041】
なお、この処理プログラム部30は専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、またこの処理プログラム部はメモリおよびCPU(中央処理装置)等の汎用の情報処理装置により構成され、この処理部の機能を実現するためのプログラム(図示せず)をメモリにロードして実行することによりその機能を現させるものであってもよい。また、このWebサイト21のサーバ22には、周辺機器として入力装置、表示装置等(いずれも表示せず)が接続されているものとする。ここで、入力装置としては、キーボード、マウス等の入力デバイスのことをいう。表示装置とは、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等のことをいう。
【0042】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、図5に示すWebサイト5におけるサーバ22内の処理プログラム部30の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、図5に示すWebサイト21のサーバ22内の処理プログラム部30に必要な処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0043】
また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0044】
以上、本発明における知的財産権売買システムの実施の形態について説明したが、本発明は上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。特にWebサイト利用に制限されることなく、コンピュータシステムを利用した取引市場一般に適用される。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、取引市場に上場された知的財産権(特に特許権や実用新案権)について、不正な買い注文を除外し、正常な取引の妨害行為を防止することができ、このことにより、知的財産権の流通が促進される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される知的財産権取引市場の概念を示す図である。
【図2】本発明の知的財産権売買システムによる知的財産権取引市場の構成を示す図である。
【図3】本発明の知的財産権売買システムの動作を示すシーケンス図である。
【図4】本発明の知的財産権売買システムの動作を示すシーケンス図である。
【図5】Webサイトのサーバの構成を示す図である。
【図6】不正買値による申込を含む上場価額の遷移をグラフ表示した図である。
【図7】本発明の知的財産権売買システムによる不正入札除外のための処理をフローチャートで示した第1の図である。
【図8】本発明の知的財産権売買システムによる不正入札除外のための処理をフローチャートで示した第2の図である。
【図9】本発明の知的財産権売買システムにより、上場してから所定期間経過後に不正入札を認定する演算式の根拠を説明するために引用した表である。
【図10】本発明の知的財産権売買システムにより、上場してから所定期間経過後に不正入札を認定する演算式の根拠を説明するために引用した表である。
【符号の説明】
1…知的財産権提供企業、1a…知的財産権、2…知的財産権取引仲介機関、3…知的財産権評価機関、4…知的財産権取引市場、5…Webサイト、6…知的財産権購入企業、10…インターネット、11…知的財産権提供企業の端末、12…知的財産権購入企業の端末、13…知的財産権評価機関のサーバ、14a…情報調査業者のサーバ、15…情報提供者の端末、20…知的財産権取引仲介機関のサーバ、22…Webサイトのサーバ、25…内部情報データベース、30…処理プログラム部、31…権利売却情報掲載処理部、32…売却価格更新処理部、33…売値買値比較処理部、34…売買打診信号送信処理部、35…売買交渉中情報表示処理部、41…入札申込監視処理部、42…不正申込通知処理部
【発明の属する技術分野】
本発明は、知的財産権の売買を市場で行うための知的財産権売買システムに関し、特に、知的財産権を受ける権利、及び許諾権(専用実施権、通常実施権)を取引市場で売買すると共に、その際の正常な取引の妨害行為を防止し得る、知的財産権売買システム、及びそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、知的財産権を取り巻く環境は、以下のようになっている。
(1)ベンチャービジネス企業などでは、優れた技術力がありながら、資金不足のために事業を拡張できない場合があり、このような場合に、その事業者が保有する知的財産権(特に特許権)に注目し、資金適用の機会を提供することが強く望まれるようになっている。
(2)また、企業や大学が保有する知的財産権の内、特に特許権については、使用されないままに保有されている休眠特許権が数多くあり、これらの特許権の流動化と有効活用を図り、経済活性化に資することが強く望まれるようになっている。
【0003】
これらの、社会的要請に応えるために、知的財産権のうち、特に特許権については、企業が保有する休眠特許権を市場で売買できるようにする制度の創設(例えば、TLO(技術移転機関)など)、特許権やライセンス権を証券化して市場で売買できるようするなど(資産流動化法の制定)、特許権の流動化を促進するための各種の方策が練られている。
【0004】
このために、幅広い特許権の売り手と買い手が参加できる特許流通・技術移転市場の構築と、その市場を効果的に運用するための知的財産権売買システムの開発が急がれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、知的財産権を取引市場で売買するには、売り手が知的財産権の内容と売却価格を市場に上場するために掲載し、買い手が閲覧して購入希望価格を提示して購入申込みを行う。このとき、買い手が複数存在する場合には最も高い買値を提示した買い手が落札することになるが、買い手の中には、実際に買う気も無いのに入札に参加する者がおり、その結果、不正な買い注文が市場を混乱させ、正常な取引を妨害することになる。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、本発明は、取引市場に上場された知的財産権(特に特許権や実用新案権)について、不正な買い注文を除外し、正常な取引の妨害行為を防止することができる、知的財産権売買システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の知的財産権売買システムは、知的財産に関する権利の売却情報を掲載すると共に、該権利に対する買値を提示した入札の申し込みを受け付ける知的財産権売買システムであって、売却対象となる権利の内容と売却価格の情報をその評価額を含めて掲載する権利売却情報掲載手段と、前記買値が前記評価額の所定倍(例えば3倍)を越え、前記掲載時から所定の期間内にあるとき、前記買値を提示した入札の申込を不正と認定する入札申込監視手段と、を具備することを特徴とする。上記「掲載時から所定の期間内」とは、掲載時から比較的早い段階のことを指し、例えば、1週間以内、あるいは長くて1カ月以内である。
本発明によれば、入札申込監視手段が、買値が前記評価額の所定倍を越え、掲載時から所定の期間内にあるとき、買値を提示した入札の申込を不正と認定することにより、取引市場に上場された知的財産権(特に特許権や実用新案権)について、不正な買い注文を除外し、正常な取引の妨害行為を防止することができる。
【0007】
また、本発明の知的財産権売買システムにおいて、前記入札申込監視手段は、前記掲載時から所定の期間外にあるとき、入札者によって提示されたある買値の直前における複数の買値を測定し、前記複数の買値をその測定数で除算した平均買値との差である偏差値と、前記偏差値の平均である標準偏差値とが近似している前記測定数中のある買値を提示した入札の申込を不正と認定することを特徴とする。
本発明によれば、入札申込監視手段が、掲載時から所定の期間外にあるとき、入札者によって提示されたある買値の直前における複数の買値を測定し、前記複数の買値をその測定数で除算した平均買値との差である偏差値と、前記偏差値の平均である標準偏差値とが近似している測定数中のある買値を提示した入札の申込を不正と認定することで、掲載時から所定の期間外にあるときも取引市場に上場された知的財産権(特に特許権や実用新案権)について、不正な買い注文を除外し、正常な取引の妨害行為を防止することができる。
【0008】
また、本発明の知的財産権売買システムにおいて、前記入札申込監視手段により入札の申込が不正と認定されたとき、当該入札者に対し入札者として見なさない旨の通知を行う不正申込通知手段と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、不正申込通知手段が、入札申込監視手段により入札の申込が不正と認定されたとき、当該入札者に対し入札者として見なさない旨の通知を行うことにより、取引市場から除外することができ不正入札を減らし、正常な買値により入札を行うように励行することができる。また、通知を行わないことによっても、不正と認定された入札者に対して不正買値防止ソーンを把握させることを防ぐことができ、このことによっても不正入札を減らす効果が得られる。
【0009】
また、本発明の知的財産権売買システムにおいて、前記入札申込監視手段は、入札の申込を不正と認定したとき、当該入札者を不正購入申込者として記録することを特徴とする。
本発明によれば、入札申込監視手段が、入札の申込を不正と認定したとき、当該入札者を不正購入申込者として記録することにより、この記録に基づいて以後の購入申込者に対する不正入札の事前チェックを行うことが可能となる。
【0010】
また、本発明の知的財産権売買プログラムは、知的財産に関する権利の売却情報を掲載すると共に、該権利に対する買値を提示した入札の申し込みを受け付ける知的財産権売買プログラムであって、売却対象となる権利の内容と売却価格の情報をその評価額を含めて掲載する権利売却情報掲載処理と、前記買値が前記評価額の所定倍を越え、前記掲載時から所定の期間内にあるとき、前記買値を提示した入札の申込を不正と認定する入札申込監視処理と、をコンピュータに行わせることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の知的財産権売買プログラムにおいて、前記掲載時から所定の期間外にあるとき、入札者によって提示されたある買値の直前における複数の買値を測定し、前記複数の買値をその測定数で除算した平均買値との差である偏差値と、前記偏差値の平均である標準偏差値とが近似している前記測定数中のある買値を提示した入札の申込を不正と認定する処理をさらにコンピュータに行わせることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の知的財産権売買プログラムにおいて、入札の申込が不正と認定されたとき、当該入札者に対し入札者として見なさない旨の通知を行う処理をさらにコンピュータに行わせることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の知的財産権売買プログラムにおいて、入札の申込が不正と認定されたとき、当該入札者を不正購入申込者として記録する処理をさらにコンピュータに行わせることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の知的財産権売買システムが適用される知的財産権取引市場の概念について説明するための図である。以下、図1を基に、本発明が適用される例えばWebサイトを利用した知的財産権取引市場における知的財産権の取引の流れについて説明する。
【0015】
特許権などの知的財産権を販売しようとする知的財産権提供企業1は、知的財産権取引仲介機関2に知的財産権1aの売却の申し込みを行う。知的財産権取引仲介機関2は、売却を申し込まれた知的財産権1aの審査を行い、審査をパスした場合に、その知的財産権1aを購入する(矢付線a)。この場合、知的財産権取引仲介機関2が購入する知的財産権1aの購入価格は、知的財産権評価機関3に評価を依頼して決定される。
【0016】
知的財産権取引仲介機関2は、購入した知的財産権1aの内容と売却価格(売値)を、知的財産権取引市場4に上場する(矢付線b)。知的財産権取引市場4はWebサイト5がインターネット上に構築した知的財産権の取引市場である。また、この売却価格(売値)は固定されたものではなく、知的財産権購入企業6が指定する買値の内の最も高い価格が新たな売却価格(売値)となるオークション形式のものである。
【0017】
知的財産権購入企業6は、知的財産権取引市場4に掲載された知的財産権1aを閲覧する(矢付線c)。
知的財産権購入企業6は、知的財産権1aを購入しようとする場合は、Webサイト5に対して、「購入希望価格(買値)」を提示して知的財産権1aの購入申し込みを行う(矢付線d)。
知的財産権1aの購入の申し込みを行う企業が複数ある場合には、最も高い買値を提示した知的財産権購入企業6が落札する。
【0018】
また、知的財産権1aを知的財産権取引市場4に上場(Webサイト5に掲載)しても、知的財産権1aを購入する知的財産権購入企業6が現れず、所定の期間(例えば、1年)経過した場合には、売れなかった知的財産権1aは、知的財産権提供企業1が、知的財産権取引仲介機関2に販売した価格の110%の価格で買い戻す(矢付線e)。なお、110%という値は一例であり、特にこれに限らず、知的財産権1aの価格帯に応じて柔軟に設定することもできる。
【0019】
図2は、本発明の知的財産権売買システムによる知的財産権取引市場の構成例を示す図である。図2において、11は特許権などの知的財産権の売却を希望する知的財産権提供企業、11は知的財産権提供企業1の端末、12は特許権などの知的財産権を購入しようとする知的財産権購入企業6の端末、13は知的財産権の価値の評価を行う知的財産権評価機関3のサーバ、14aは特許権などの知的財産権についての調査を専門に行う情報調査業者のサーバ、14bは知的財産権関連情報データベース、15は知的財産権の侵害情報を発見した場合に通報する情報提供者、15は情報提供者の端末、20は知的財産権の取引を仲介する知的財産権取引仲介機関のサーバである。22はインターネット10上に知的財産権取引市場を構築し売買を仲介するWebサイトのサーバであり、Webサイトのサーバ22の運用に必要なデータを保存する内部情報データベース25が接続される。
【0020】
本発明の知的財産権売買システムにおいては、Webサイトのサーバ22がその中核となり、知的財産権取引市場をインターネット10上に構築し、売却対象となる特許権などの知的財産権の売買を行えるようにしたものである。
【0021】
次に、図3、図4を基に、図2に示した知的財産権売買システムの動作の流れについて説明する。図3、4は、図2に示した知的財産権売買システムの動作を示すシーケンス図である。なお、ここでは知的財産権として特許権の売買を行う場合を例にして説明する。
初めに、知的財産権提供企業が、自己が権利を所有する特許権の売却申し込みを知的財産権取引仲介機関に対して行い、この特許権の売却情報が知的財産権取引市場に上場される処理の流れを図3を参照して説明する。
【0022】
まず、知的財産権提供企業の端末11から、知的財産権取引仲介機関のサーバ20に自己の所有する特許権(又は出願中のもの)の「売却の申し込み情報」を送信する(ステップS1)。なお、「売却の申し込み」の際には、特許番号(又は特許出願番号)と希望売却価格などの情報を同時に送信する。
【0023】
次に、知的財産権取引仲介機関のサーバ20は、特許権の売却の申し込みを受け付け(ステップS2)、売却の申し込みが行われた特許権の情報を知的財産権評価機関のサーバ13に送信し、評価を依頼する(ステップS3)。
そして、知的財産権評価機関では、評価依頼を受けた特許権について専門家チームが価値評価を行い、サーバ13に入力し(ステップS4)、入力された評価結果を知的財産権取引仲介機関のサーバ20に送信する(ステップS5)。
【0024】
次に、知的財産権取引仲介機関のサーバ20では、知的財産権評価機関のサーバ13から受信した評価結果を基に、売却の申し込みが行われた特許権の購入価格を決定し(ステップS6)、この購入価格を知的財産権提供企業の端末11に送信する(ステップS7)。
これを受けて、知的財産権提供企業の端末11は、購入価格を受信し(ステップS8)、知的財産権提供企業はこの価格でよければ、知的財産権提供企業の端末11から売却承諾の情報を知的財産権取引仲介機関のサーバ20に送信する(ステップS9)。知的財産権取引仲介機関2では、売却の申し込みが行われた特許権の購入を決定する(ステップS10)。
【0025】
次に、知的財産権取引仲介機関のサーバ20は、購入した特許権の売却価格(売値)を決定し(ステップS11)、売却する特許権の情報をWebサイト5のサーバ22に登録依頼する(ステップS12)。Webサイト5のサーバ22は、登録依頼された売却対象となる特許権の情報と売却価格を、インターネット10上に公開する(ステップS13)。インターネット10上に公開された特許権の情報を、知的財産権購入企業の端末12を使用して閲覧する(ステップS14)。なお、売却価格(売値)は知的財産権購入企業12の入札価格により更新される。
【0026】
次に、図4を参照して、知的財産権取引市場に上場された特許権を、知的財産権購入企業6が購入する場合の動作を説明する。
まず、知的財産権購入企業12は、売却対象となる特許権を購入する場合は、「購入申し込み(入札)」の情報をWebサイト21のサーバ22に送信する(ステップS31)。この場合、購入する特許権の番号(特許番号)と、購入希望価格(買値)の情報も合わせて送信する。
【0027】
次に、Webサイト5のサーバ22は、購入申し込みを受け付け(ステップS32)、知的財産権購入企業12が提示する購入希望価格(買値)と売却価格(売値)とを比較し(ステップS33)、「購入希望価格(買値)<売却価格(売値)」、すなわち購入希望価格(買値)が売却価格(売値)より低い場合は、ステップS32へ戻り、購入申し込みの受付を継続する。
【0028】
次に、「購入希望価格(買値)>売却価格(売値)」、すなわち購入希望価格(買値)が売却価格(売値)より高い場合は、購入申し込みを行った企業が複数あるかどうかをチェックし、購入申し込みを行った企業が複数ある場合には、最高値を提示した知的財産権購入企業6に売却を決定する(ステップS34、S35)。
【0029】
売却が決定されると、売却決定通知を、知的財産権取引仲介機関のサーバ20、知的財産権提供企業の端末11及び知的財産権購入企業の端末12に対して通知する(ステップS36〜S39)。そして、売却された特許権の情報をインターネット10上から削除して(ステップS40)、処理を終了する。
【0030】
そして、知的財産権取引仲介機関2と知的財産権購入企業6は、知的財産権取引仲介機関のサーバ20と知的財産権購入企業の端末12を使用して特許権の移転手続きを行う(ステップS41、S42)。
【0031】
なお、インターネット10上に公開された特許権が1年以上経過しても売れない場合には、知的財産権提供企業1は知的財産権取引仲介機関2に売却した特許権を、知的財産権取引仲介機関2が購入した価格の110%(一例として)で買い戻す。
【0032】
ところで、実際に購入意思がないために買値を不当に高く設定し、取引を混乱させる目的で入札に参加する企業あるいは個人が存在する。これら妨害行為によって上記した正常な取引が阻害される。そこで、本発明では、この妨害行為を排除するために、上場時、比較的早い段階で上場価額(買値)をチェックすることによって不正入札を除外している。
【0033】
図6、図7、図8にその詳細が示されている。図6は、横軸を時間軸とし、縦軸に上場後の買値を目盛った上場価額の遷移を示したグラフである。図中、プロット51(○印)で示す上場価額は正常な購入申込(正常な買い注文)とし、プロット52(●印)で示す上場価額は不正と認定された上場価額に基づく購入申込(不正な買い注文)とする。また、上場日t0および上場価格(A)と、所定期限日t1と、上場価格の所定倍である「からかい価格の最小値(この例では3A)」が示されている。
図7に不正入札除外のための処理がフローチャートで示されている。すなわち、買い注文を受け(S101)、購入申込を行った企業が、評価機関が評価した知的財産権の上場価額の所定倍、例えば3倍以上の買値で上場した場合(S102Yes)、不正入札の一因であると認定する。また、認定した不正入札が為された時期をチェックし、上場時から比較的早い段階(所定期限日t1以前)で生じたとき(S103Yes)に不正な買い注文(不正入札)であると認定する(S104)。上場時から比較的早い段階とは、ここでは所定の短期間内、例えば、1週間以内、あるいは長くて1カ月以内に設定する。
【0034】
そして、不正入札と認定された場合、知的財産権取引市場4での正常な入札者として扱わない措置、具体的には、インターネット上に掲載せず、また、その購入申込に対して正当な入札者として見なさない旨の通知を行う(S105)。このことにより、不正購入申込数を減らし、また、正常な購入申込を行うように励行することができる。
【0035】
なお、上記S105の通知を行わないことにより、認定された不正購入申込者に対して不正認定防止ゾーンが把握されることを防止しながら、不正購入申込数を減らすことができる。図8に上記S105の通知を行わない場合の処理がフローチャートで示されている。図8に示すように、不正な買い注文(不正入札)であると認定した場合に、当該入札者を不正購入申込者として記録する(S120)。この記録に基づいて以後の購入申込者に対する不正入札の事前チェックを行うことが可能となる。
【0036】
一方、上場時から所定の短期間経過後(所定期限日t1以降)における不正購入申込の認定は、以下に示す演算式を演算することにより行なわれる。すなわち、入札者によって提示されたある買値の直前における複数の買値を測定し、これら提示された複数の買値をその測定数で除算した平均買値との差である偏差値と、これら偏差値の平均である標準偏差値とが近似している測定数中のある買値を提示した入札の申込を不正と認定する。
具体的には、上場時から所定の短期間経過後のある時点で提示された買値Xnに対し、まず、その直前に提示されたXn−1、更にその直前に提示された買値Xn−2…の少なくとも直近のN点の買値データを測定(サンプリング抽出)する(S106)。そして、その算術平均avXを求める(avX=(Xn−1+Xn−2+Xn−3+……)/N=ΣX/N)。次に、各測定点における買値と上記のように求められる平均値との差である偏差(Xi−avX)をそれぞれ求め、この偏差を2乗して加算して偏差平方和S(S=(Xn−1−avX)2+(Xn−2−avX)2+(Xn−3−avX)2+……=ΣXi2−(ΣXi)2/N)を求める(S107)。更に、求められた偏差平方和をデータ数Nで除算し、データ1個あたりのバラツキの測度、すなわち、分散s2(s2=S/N)を求める。最後に分散を平方に開いた値である標準偏差s(s=√s2=√(S/N))を求め、上記測定数中のある買値が標準偏差に顕著に近似しているときS108“近似”)不正な購入申込として不正入札として認定する(S104)。一方、乖離している場合(S108“乖離”)正常な買い注文と認定する(S109)。
【0037】
上記の認定演算式による不正購入申込としての認定の根拠は、図9、図10に、それぞれ、<表1>と<表2>で示すデータの測定により明白である。図9に示す<表1>は、不正な購入申込がない場合のサンプリング例、図10に示す<表2>は、不正な購入申込があった場合のサンプリング例を示し、いずれも買値が、(a)300−400、(b)700−800、(c)7000−8000間における偏差値と標準偏差との関係が示されている。
図10に示す<表2>の(a)において、“600”で示すイレギュラーな買値が提示されることで、その偏差値“77.25”が標準偏差“79.401763”と、(b)において、“1000”で示すイレギュラーな買値が提示されることで、その偏差“76.92”が標準偏差“77.968519”と、(c)において、“10000”で示すイレギュラーな買値が提示されることで、その偏差“76.92”と標準偏差“77.968519”が他と比べてと近似する傾向が判明した。
【0038】
次に、図5を用いてWebサイト5のサーバ22の構成について説明する。図5は、Webサイト5のサーバ22の構成を示すブロック図であり、本発明に直接関係する部分についてのみ示したものである。図5において、23はWebサイト5のサーバ22をインターネット10に接続するための通信用インタフェース、24はWebサイトのサーバ22の全体を統括制御する制御部、25は内部情報データベースである。
【0039】
また、処理プログラム部30には、以下の処理部が含まれている。権利売却情報掲載処理部31は、Webサイト21に売却対象となる特許権の情報とその売却価格(売値)を掲載し、インターネット10上で公開するための処理部である。売却価格更新処理部32は、現在の売却価格(売値)を上回る買値が提示された場合には、該買値を新たな売却価格とするための処理部である。売値買値比較処理部33は、Webサイト21に掲載された売却対象となる権利に対して、購入(入札)の申し込みがあった場合に、売却価格(売値)と購入申し込み価格(買値)とを比較するための処理部である。売買打診信号送信処理部34は、売却対象の特許権に対する買値が売却価格(売値)より低く、かつ売却価格(売値)と買値の差額が、売却価格(売値)の所定の割合内に収まる場合に、売買を行うかどうかの売買打診信号を生成し、当該権利の売買に関連する関係先の端末に送信するための処理部である。売買交渉中情報表示処理部35は、売買打診信号を生成した権利について、Webサイト21上に、売買交渉中であることを表示するための処理部である。
【0040】
入札申込監視処理部41は、権利売却情報掲載処理部31により掲載される上場された知的財産権の買値が評価額の所定倍を越え、掲載時から所定の期間内にあるとき、その買値を提示した入札の申込を不正と認定するための処理部である。また、掲載時から所定の期間外にあるとき、入札者によって提示されたある買値の直前における複数の買値を測定し、これら複数の買値をその測定数で除算した平均買値との差である偏差値と、これら偏差値の平均である標準偏差値とが近似している測定数中のある買値を提示した入札の申込を不正と認定する処理部でもある。また、入札申込監視処理部41は、入札の申込を不正と認定したとき、当該入札者を不正購入申込者として内部情報データベース25に記録する。不正申込通知処理部42は、入札申込監視処理部41により入札の申込が不正と認定されたとき、当該入札者に対し入札者として見なさない旨の通知を行う処理部である。
【0041】
なお、この処理プログラム部30は専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、またこの処理プログラム部はメモリおよびCPU(中央処理装置)等の汎用の情報処理装置により構成され、この処理部の機能を実現するためのプログラム(図示せず)をメモリにロードして実行することによりその機能を現させるものであってもよい。また、このWebサイト21のサーバ22には、周辺機器として入力装置、表示装置等(いずれも表示せず)が接続されているものとする。ここで、入力装置としては、キーボード、マウス等の入力デバイスのことをいう。表示装置とは、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等のことをいう。
【0042】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、図5に示すWebサイト5におけるサーバ22内の処理プログラム部30の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、図5に示すWebサイト21のサーバ22内の処理プログラム部30に必要な処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0043】
また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0044】
以上、本発明における知的財産権売買システムの実施の形態について説明したが、本発明は上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。特にWebサイト利用に制限されることなく、コンピュータシステムを利用した取引市場一般に適用される。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、取引市場に上場された知的財産権(特に特許権や実用新案権)について、不正な買い注文を除外し、正常な取引の妨害行為を防止することができ、このことにより、知的財産権の流通が促進される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される知的財産権取引市場の概念を示す図である。
【図2】本発明の知的財産権売買システムによる知的財産権取引市場の構成を示す図である。
【図3】本発明の知的財産権売買システムの動作を示すシーケンス図である。
【図4】本発明の知的財産権売買システムの動作を示すシーケンス図である。
【図5】Webサイトのサーバの構成を示す図である。
【図6】不正買値による申込を含む上場価額の遷移をグラフ表示した図である。
【図7】本発明の知的財産権売買システムによる不正入札除外のための処理をフローチャートで示した第1の図である。
【図8】本発明の知的財産権売買システムによる不正入札除外のための処理をフローチャートで示した第2の図である。
【図9】本発明の知的財産権売買システムにより、上場してから所定期間経過後に不正入札を認定する演算式の根拠を説明するために引用した表である。
【図10】本発明の知的財産権売買システムにより、上場してから所定期間経過後に不正入札を認定する演算式の根拠を説明するために引用した表である。
【符号の説明】
1…知的財産権提供企業、1a…知的財産権、2…知的財産権取引仲介機関、3…知的財産権評価機関、4…知的財産権取引市場、5…Webサイト、6…知的財産権購入企業、10…インターネット、11…知的財産権提供企業の端末、12…知的財産権購入企業の端末、13…知的財産権評価機関のサーバ、14a…情報調査業者のサーバ、15…情報提供者の端末、20…知的財産権取引仲介機関のサーバ、22…Webサイトのサーバ、25…内部情報データベース、30…処理プログラム部、31…権利売却情報掲載処理部、32…売却価格更新処理部、33…売値買値比較処理部、34…売買打診信号送信処理部、35…売買交渉中情報表示処理部、41…入札申込監視処理部、42…不正申込通知処理部
Claims (8)
- 知的財産に関する権利の売却情報を掲載すると共に、該権利に対する買値を提示した入札の申し込みを受け付ける知的財産権売買システムであって、
売却対象となる権利の内容と売却価格の情報をその評価額を含めて掲載する権利売却情報掲載手段と、
前記買値が前記評価額の所定倍を越え、前記掲載時から所定の期間内にあるとき、前記買値を提示した入札の申込を不正と認定する入札申込監視手段と、
を具備することを特徴とする知的財産権売買システム。 - 前記入札申込監視手段は、
前記掲載時から所定の期間外にあるとき、入札者によって提示されたある買値の直前における複数の買値を測定し、前記複数の買値をその測定数で除算した平均買値との差である偏差値と、前記偏差値の平均である標準偏差値とが近似している前記測定数中のある買値を提示した入札の申込を不正と認定することを特徴とする請求項1に記載の知的財産権売買システム。 - 前記入札申込監視手段により入札の申込が不正と認定されたとき、当該入札者に対し入札者として見なさない旨の通知を行う不正申込通知手段と、
を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の知的財産権売買システム。 - 前記入札申込監視手段は、入札の申込を不正と認定したとき、当該入札者を不正購入申込者として記録することを特徴とする請求項1または2に記載の知的財産権売買システム。
- 知的財産に関する権利の売却情報を掲載すると共に、該権利に対する買値を提示した入札の申し込みを受け付ける知的財産権売買プログラムであって、
売却対象となる権利の内容と売却価格の情報をその評価額を含めて掲載する権利売却情報掲載処理と、
前記買値が前記評価額の所定倍を越え、前記掲載時から所定の期間内にあるとき、前記買値を提示した入札の申込を不正と認定する入札申込監視処理と、
をコンピュータに行わせることを特徴とする知的財産権売買プログラム。 - 前記掲載時から所定の期間外にあるとき、入札者によって提示されたある買値の直前における複数の買値を測定し、前記複数の買値をその測定数で除算した平均買値との差である偏差値と、前記偏差値の平均である標準偏差値とが近似している前記測定数中のある買値を提示した入札の申込を不正と認定する処理
をさらにコンピュータに行わせることを特徴とする請求項5に記載の知的財産権売買プログラム。 - 入札の申込が不正と認定されたとき、当該入札者に対し入札者として見なさない旨の通知を行う処理
をさらにコンピュータに行わせることを特徴とする請求項5または6に記載の知的財産権売買プログラム。 - 入札の申込が不正と認定されたとき、当該入札者を不正購入申込者として記録する処理
をさらにコンピュータに行わせることを特徴とする請求項5または6に記載の知的財産権売買プログラム。
Priority Applications (3)
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JP (1) | JP2004078524A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006011579A (ja) * | 2004-06-23 | 2006-01-12 | Bridgeman:Kk | 工業所有権の取引システム |
JP2010511248A (ja) * | 2006-11-29 | 2010-04-08 | オーシャン トモ エルエルシー | 無形資産デリバティブを取引するマーケットプレイスおよび無形資産デリバティブを取引する方法 |
JP2011128840A (ja) * | 2009-12-17 | 2011-06-30 | Rakuten Inc | 商取引処理装置、不正評価判定方法、及び不正評価判定処理プログラム |
KR101442123B1 (ko) | 2012-12-26 | 2014-09-23 | 서울대학교산학협력단 | 시빌 공격 탐지 방법 및 장치 |
-
2002
- 2002-08-16 JP JP2002237461A patent/JP2004078524A/ja not_active Withdrawn
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