WO2004015605A1

WO2004015605A1 - 医療機関における患者に関する検査の予約設定方法、予約設定システム、コンピュータプログラム及び記録媒体

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Publication number: WO2004015605A1
Application number: PCT/JP2002/008138
Authority: WO
Inventors: Hiroshi Egawa
Original assignee: Hiroshi Egawa
Priority date: 2002-08-08
Filing date: 2002-08-08
Publication date: 2004-02-19
Also published as: US20050228696A1; AU2002328597A1

Abstract

本発明は、コンピュータシステムを利用して医療機関における患者に関する検査等の予約の設定を行う予約設定方法であって、前記コンピュータシステムに、検査の予約状況を記憶させ、記憶させた検査の予約状況の中から、指定された検査の予約の設定可能日時を一又は複数抽出させることを特徴とする予約設定方法を提供する。この予約設定方法によれば、医師が対診の場で容易に予約の設定を行うことが可能となる。

Description

明細書医療機関における患者に関する検査の予約設定方法、予約設定システム、コンピュータプログラム及び記録媒体技術分野

本発明は、病院等の医療機関における患者に関する検査等の予約の設定を行う予約設定方法、該予約設定方法を実現するための予約設定システム、該予約設定システムに用いられるコンピュータプログラム及び該コンピュータプログラムを記録した記録媒体に関するものである。背景技術

従来、病院等の医療機関において、患者に関する検査等の予約の設定を行う予約設定方法として、コンピュータシステムを利用したものが知られている。かかる予約設定方法を実現するためのコンピュータシステムとしては、診療等の予約状況の照会に応じて診療等の予約状況が記録された予約フアイルを検索し、該当する予約状況を報告し、その予約状況を参照しながら該当する担当医の診療等の予定日時を、予め設定された診療等の時間枠の中に設定して前記予約ファイルに書き込むことにより、診療等の予約の設定を行う予約設定システムが知られている（例えば、特開平 5— 2 2 5 2 1 3号公報参照）。

医療機関における予約の設定に利用されるものに限らず、コンピュータを利用して予約の設定を行うものは、概して、コンピュータシステム上に予約状況を記憶する予約状況記憶部を備えており、この予約状況記憶部には、予約を設定し得る枠が形成されている。医療機関において用いられる予約設定システムでは、検査等の予約を設定し得る枠が、システム導入時に、経験則等に照らして予め設定され、予約状況記憶部に形成されている。

しかしながら、従来の医療機関において用いられる予約設定システムでは、実際に検査等に要した時間等を把握できないため、検査部門等の実績を評価することができないものとなっていた。従って、一旦予約を設定し得る枠が設定されると、その枠を検査部門等の実績を反映させて変更することができないために、医療全体の業務効率のさらなる向上を図ることが困難であった。そもそも検査は、より適切な診療を行うためになされるものであるから、検査日程の設定は、患者を担当する医師が、対診の場、すなわち患者を診察し、患者と対話する場において行うことが本来あるべき姿である。しかしながら、検査は多種類あり、また検査の中には同日に実施できないもの、ある検査を行うことによって他の検査ができなくなるもの等が存在する。それにもかかわらず、医療機関において実際に利用されている予約設定システムをみると、ディスプレイ上に各検査毎の予約状況が表示されるだけであるため、担当医が限られた診察時間の中で検査の組み合わせや順序等を考慮して検査日程を調整し予約の設定を行うことは、極めて困難であった。それ故、それぞれの部門において検査毎に予約業務が行われているのが実情であり、一方、患者は、診察後に、各検査部門の予約受付窓口を巡回して予約しなければならず、不便であった。

また、担当医の使用する端末からの予約の設定又は各検査部門の予約受付窓口で使用する端末からの予約の設定のいずれの場合でも、従来の予約設定システムでは、予約状況の照会をすると、その結果として、照会元のディスプレイ上に、予約状況、すなわち予約の未設定情報（空き情報）と、既に予約された設定情報とが混在する形で示されたカレンダー形式の表が各検査別に表示されるようになっている。従って、担当医等は、その表上に示された情報の中から空き情報を見つけ出して予約の設定をしなければならず、そのような空き情報の表示方法自体が予約業務の効率化を阻害する一つの要因となっていた。

また、検査の中には、医師の立ち会いを必要とするものと不要なものがある。医師の立ち会いを必要とする検査の予約の設定を行う場合には、医師の都合も考慮されなければならないところ、従来の予約設定システムでは、医師の診療予定を把握できていないために、医師の診療予定の中に、検査の予約日時を組み込めないことが原因で、予約された日に医師が不在で検査が実施できないとか、あるいは医師の都合がつくまで患者が長時間待たされる等の事態が生じることがあった。

一方、医師側からみると、検査の予約日（実施日）よりも、その検査の結果を取得できる日の方が診療を行う上で大きな関心事である。そのため、検査の予約の設定を行うにあたり、患者の希望日時等を考慮することは勿論必要であるが、検查は診療に役立てるための一つの手段に過ぎないものである以上、医師が検査結果の取得日から判断して予約日時が設定されるべきである。ところが、従来の予約設定システムでは、予約の設定ができること、ないしは予約を一括管理できること等に重点が置かれ、医師が検査結果の取得日を把握できるようにすることについては何等配慮されていない。また、検查の予約の設定をするときに、検査結果の取得日が考慮されていないため、患者は、検査終了後に、改めて次回の診療の予約をしなければならなかった。本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、医師が対診の場で容易に予約の設定を行うことができる予約設定方法、該予約設定方法を実現するための予約設定システム、該予約設定システムに用いられるコンピュータプログラム及び該コンピュータプログラムを記録した記録媒体を提供することを課題とする。また、医師が検査結果の取得日を把握できるようにして適切な診療日程を設定することができる予約設定方法等を提供すること、さらに、単なる予約業務の効率化に止まらず、予約の対象である検査業務等のさらなる効率化を図ることができる予約設定方法等を提供することを課題とする。発明の開示

上記課題を解決するため、本発明は、以下の予約設定方法を提供する。

1 . コンピュータシステムを利用して医療機関における患者に関する検査の予約の設定を行う予約設定方法であつて、前記コンピュータシステムに、検査の予約状況を記憶させ、記憶させた検査の予約状況の中から、指定された検査の予約の設定可能日時を一又は複数抽出させることを特徴とする予約設定方法。

2 . 前記コンピュータシステムに、検査に関する制限を記憶させ、記憶させた検査に関する制限に従って、指定された二以上の検査の同日実施の可否を判定させることを特徴とする前記 1に記載の予約設定方法。

3 . 前記コンピュータシステムに、検査の優先順位を記憶させ、記憶させた検査の優先順位に従って、指定された二以上の検査の順序を判定させることを特徴とする請求項 1又は 2に記載の予約設定方法。

4 . 前記コンピュータシステムに、検査毎に結果が出るまでの待ち期間を記憶させ、記憶された当該検査の結果が出るまでの待ち期間を、抽出された当該検査の予約の設定可能日時に加算することにより、当該検査の結果を取得できる日を算出させることを特徴とする前記 1乃至 3のいずれか 1項に記載の予約設定方法。

5 . 前記コンピュータシステムに、診療の予約状況と、検査毎の医師の立ち会いの要否をそれぞれ記憶させ、記憶させた検査毎の医師の立ち会いの要否に従って、指定された検査の医師の立ち会いの要否を判定させ、医師の立ち会いが必要な場合には、さらに、記憶させた診療の予約状況を参照させた上で、当該検査の予約の設定可能日時を一又は複数抽出させることを特徴とする前記 1乃至 4のいずれか 1項に記載の予約設定方法。

6 . 前記コンピュータシステムに、診療の予約状況を記憶させ、算出させた検査結果の取得日に基づき、記憶させた診療の予約状況の中から、検査後の診療の予約を設定し得る日時を一又は複数抽出させることを特徴とする前記 4又は 5に記載の予約設定方法。

7 . 指定された二以上の検査の予約を同日に設定する場合には、前記コンピュー夕システムに、検査間に生じる待ち時間が短いものを優先させて当該検査の予約の設定可能日時を一又は複数抽出させることを特徴とする前記 1乃至 6のいずれか 1項に記載の予約設定方法。

8 . 前記コンピュータシステムに、検査の実績を記憶させ、記憶させた検査の実績に応じて検査の予約を設定し得る枠を変更させることを特徴とする前記 1乃至 7のいずれか 1項に記載の予約設定方法。

また、本発明は、以下の予約設定システムを提供する。

9 . 医療機関における患者に関する検査の予約の設定を行う予約設定システムであって、検査の予約状況を記憶する検査予約状況記憶部と、該検査予約状況記憶部に記憶された検査の予約状況の中から、指定された検査の予約を設定し得る日時を一又は複数抽出する検査予約日時検索手段とを具備することを特徴とする予約設定システム。

1 0 . 検査に関する制限を記憶する検査制限記憶部と、該検査制限記憶部に記憶された検査に関する制限に従って、指定された二以上の検査の同日実施の可否を判定する実施可否判定手段とを具備することを特徴とする前記 9に記載の予約設定システム。

1 1 . 検査の優先順位を記憶する優先順位記憶部と、該優先順位記憶部に記憶された検査の優先順位に従って、指定された二以上の検査の順序を判定する検査順序判定手段とを具備することを特徴とする前記 9又は 1 0に記載の予約設定システム。

1 2 . 検査毎に結果が出るまでの待ち期間を記憶する結果待ち期間記憶部と、該結果待ち期間記憶部に記憶された当該検査の結果が出るまでの待ち期間を、前記検査予約日時検索手段により抽出された当該検査の予約設定可能日時に加算することにより、当該検査の結果を取得できる日を算出する算出手段とを具備することを特徴とする前記 9乃至 1 1のいずれか 1項に記載の予約設定システム。

1 3 . 診療の予約状況を記憶する診療予約状況記憶部と、検査毎に医師の立ち会いの要否を記憶する立会要否記憶部とを備えると共に、前記検查予約日時検索手段は、前記立会要否記憶部に記憶された検査毎の医師の立ち会いの要否に従って、指定された検査の医師の立ち会いの要否を判定し、医師の立ち会いが必要な場合には、さらに、前記診療予約状況記憶部に記憶された診療の予約状況を参照した上で、当該検査の予約を設定し得る日時を一又は複数抽出することを特徴とする前記 9乃至 1 2のいずれか 1項に記載の予約設定システム。

1 4 . 診療の予約状況を記憶する診療予約状況記憶部と、前記算出手段により算出された検査結果の取得日に基づき、前記診療予約状況記憶部に記憶された診療の予約状況を参照して、検査後の診療の予約を設定し得る日時を一又は複数抽出する診療予約日時検索手段とを具備することを特徴とする前記 1 2又は 1 3に記載の予約設定システム。

1 5 . 前記検査予約日時検索手段は、指定された二以上の検査の予約を同日に設定する場合には、検査間に生じる待ち時間が短いものを優先して当該検査の予約の設定可能日時を一又は複数抽出することを特徴とする前記 9 乃至 1 4のいずれか 1項に記載の予約設定システム。

1 6 . 検査の実績を記憶する検査実績記憶部と、該検査実績記憶部に記憶された検査の実績に応じて前記検査予約状況記憶部に形成される検査の予約を設定し得る枠を変更する予約設定枠変更手段とを具備することを特徴とする前記 9乃至 1 5のいずれか 1項に記載の予約設定システム。

また、本発明は、以下のコンピュータプログラムを提供する。

1 7 . 医療機関における患者に関する検査の予約の設定を行う予約設定システムに用いられるコンピュータプログラムであって、前記予約設定システムの検査予約状況記憶部に記憶された検査の予約状況の中から、指定された検査の予約を設定し得る日時を一又は複数抽出する検査予約日時検索手段を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。

1 8 . 前記予約設定システムの検査制限記憶部に記憶された検査に関する制限に従って、指定された二以上の検査の同日実施の可否を判定する実施可否判定手段を含むことを特徴とする前記 1 7に記載のコンピュータプログラム。

1 9 . 前記予約設定システムの優先順位記憶部に記憶された検査の優先順位に従って、指定された二以上の検査の順序を判定する検査順序判定手段を含むことを特徴とする前記 1 7又は 1 8に記載のコンピュータプロダラム。

2 0 . 前記予約設定システムの結果待ち期間記憶部に記憶された当該検查の結果が出るまでの待ち期間を、前記検査予約日時検索手段で抽出された当該検査の予約の設定可能日時に加算することにより、当該検査の結果を取得できる日を算出する算出手段を含むことを特徴とする前記 1 7乃至 1 9のいずれか 1項に記載のコンピュータプログラム。

2 1 . 前記検査予約日時検索手段は、前記予約設定システムの立会要否記憶部に記憶された検査毎の医師の立ち会いの要否に従って、指定された検查の医師の立ち会いの要否を判定し、医師の立ち会いが必要な場合には、さらに、前記予約設定システムの診療予約状況記憶部に記憶された診療の予約状況を参照した上で、当該検査の予約を設定し得る日時を一又は複数抽出することを特徴とする前記 1 7乃至 2 0のいずれか 1項に記載のコンピュータプログラム。

2 2 . 前記算出手段で算出された検査結果の取得日に基づき、前記診療予約状況記憶部に記憶された診療の予約状況を参照して、検査後の診療の予約を設定し得る日時を一又は複数抽出する診療予約日時検索手段を含むことを特徴とする前記 2 0又は 2 1に記載のコンピュータプログラム。

2 3 . 前記検査予約日時検索手段は、指定された二以上の検査の予約を同日に設定する場合には、検査間に生じる待ち時間が短いものを優先して当該検査の予約の設定可能日時を一又は複数抽出することを特徴とする前記 1 7乃至 2 2のいずれか 1項に記載のコンピュータプログラム。

2 4 . 前記予約設定システムの検査実績記憶部に記憶された検査の実績に応じて前記検査予約状況記憶部に形成される検査の予約を設定し得る枠を変更する予約設定枠変更手段を含むことを特徴とする前記 1 7乃至 2 2のいずれか 1項に記載のコンピュータプログラム。

また、本発明は、以下の記録媒体を提供する。

2 5 . 前記 1 7乃至 2 4のいずれか 1項に記載のコンピュータプロダラムを記録した記録媒体。図面の簡単な説明

第 1図は、本発明の予約設定方法を実現するための基本構成を示す図である。第 2図は、本発明の一の実施の形態に係る予約設定システムの構成図である。第 3図は、、同実施形態に係る予約設定システムの動作（検査の予約の設定を行うときの動作）の一例を示すフローチャートである。第 4図は、同実施形態に係る予約設定システムの動作（検査後の診療の予約の設定を行うときの動作）の一例を示すフローチャートである。第 5図は、検査の予約の設定を行う際の検索結果画面の一例を示す図である。第 6図は、検査後の診療の予約の設定を行う際の検索結果画面の一例を示す図である。第 7図は、同実施形態に係る予約設定システムの動作（検査の予約を設定し得る枠を変更する際の動作）の一例を示すフローチャートである。

図において、符号 1 0は予約設定システム、 1 1は主制御部、 1 2は記憶装置、 1 3は入出力制御部、 1 4は入力装置、 1 5は出力装置、 1 6は通信部、 2 0は医師の端末装置、 3· 0は各検査部門等の端末装置、 4 0は通信網、 1 0 0はコンピュータプログラム、 1 1 0は検査予約状況データべ一ス、 1 2 0は検査情報データベース、 1 3 0は診療予約状況データベース、 1 4 0 は検査実績データべ一スである。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいてさらに詳しく説明する。

第 1図に示したように、本発明の一の実施の形態に係る予約設定システム 1 0は、医師が利用可能な端末装置 2 0と、各検査部門等に設置される端末装置 3 0の双方に通信網 4 0を介して接続されており、これらの端末装置 2 0， 3 0をクライアントとするサーバとして機能するものである。

予約設定システム 1 0と医師又は各検査部門等の端末装置 2 0 , 3 0とを結ぶ通信網 4 0は、双方向のデータ送信が可能なものであればよく、有線であるか無線であるかは問わない。

医師又は各検査部門等の端末装置 2 0， 3 0としては、予約設定システム 1 0との間で情報の送受信ができる通信機能を備えたものであれば限定されず、例えば、パーソナルコンピュータ等を用いることができる。

なお、医師の端末装置 2 0には、医師の指示に従って端末装置へ情報の入力を行う者が使用可能な端末装置が含まれる。また、各検査部門等の端末装置 3 0には、検査部門のみならず、診療等の受付に設置される端末装置が含まれる。また、各検査部門等の端末装置 3 0には、一つの医療機関に設置される端末装置のみならず、通信網 4 0としてインタ一ネット等を利用することにより、外部の医療機関に設置される端末装置を含めることができる。予約設定システム 1 0は、第 2図に示したように、 C P U等から構成される主制御部 1 1、メモリやハードディスクドライブ等から構成される記憶装置 1 2、入出力制御部 1 3を介してそれぞれ接続されるキーポ一ドやマウス等から構成される入力装置 1 4、ディスプレイやプリンタ等から構成される出力装置 1 5、及び医師の端末装置 2 0等との通信を行う手段として機能する通信部 1 6などのハードウェアを有して構成される。

記憶装置 1 2において、各種デ一夕が記録される記録媒体としては、メモリゃハードディスクなどのほか、予約設定システムに設けられる対応する形式のドライブに装填される、例えば、フレキシブルディスクなどの磁気ディスク、 C D— R〇M、 D V Dなどの光ディスク、 M O、 M Dなどの光磁気デイスク等の記録媒体も含まれる。

記憶装置 1 2には、所定の O Sがインストールされると共に、本実施形態において、本発明に係る予約設定方法を実現するための制御手段として機能するコンピュータプログラム 1 0 0がインスト一ルされる。

コンピュータプログラム 1 0 0は、検査予約日時検索手段、実施可否判定手段、検査順序判定手段、算出手段、診療予約日時検索手段、予約設定枠変更手段、情報送信手段、予約日時設定手段などを有して構成される。検査予約日時検索手段は、後述する検査予約状況記憶部に記憶された検査の予約状況の中から、指定された検査の予約を設定し得る日時を一又は複数抽出するステップを有する。また、検査予約日時検索手段は、後述する立会要否記憶部に記憶された検査毎の医師の立ち会いの要否に従って、指定された検査の医師の立ち会いの要否を判定し、医師の立ち会いが必要な場合には、さらに、後述する診療予約状況記憶部に記憶された診療の予約状況を参照した上で、当該検査の予約を設定し得る日時を一又は複数抽出するステップを有する。

実施可否判定手段は、後述する検査制限記憶部に記憶された検査に関する制限に従って、指定された二以上の検査の同日実施の可否を判定するステツプを有する。

検査順序判定手段は、後述する優先順位記憶部に記憶された検査の優先順位に従って、指定された二以上の検査の順序を判定するステップを有する。算出手段は、後述する結果待ち期間記憶部に記憶された当該検査の結果が出るまでの待ち期間を、上記検査予約日時検索手段で抽出された当該検査の予約の設定可能日時に加算することにより、当該検査の結果を取得できる日を算出するステップを有する。

診療予約日時検索手段は、上記算出手段で算出された検査結果の取得日に基づき、後述する診療予約状況記憶部に記憶された診療の予約状況を参照して、検査後の診療の予約を設定し得る日時を一又は複数抽出するステップを有する。

予約設定枠変更手段は、後述する検査実績記憶部に記憶された検査の実績に応じて後述する検査予約状況記憶部に形成される検査の予約を設定し得る枠を変更するステップを有する。

情報送信手段は、医師の端末装置等に対して、各種のデ一夕を送信するステツプを有する。

予約日時設定手段は、医師の端末装置等から受信した医師等により選択された検査等の予約設定可能日時を後述する検査予約状況記憶部等に形成される検査等の予約を設定し得る枠に設定して、検査予約状況記憶部等に記憶させるステップを有する。

上記した各手段を有して構成されるコンピュータプログラム 1 0 0により制御された予約設定システム 1 0の動作については後述する。

なお、コンピュータプログラム 1 0 0は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスクなどの磁気ディスク、 C D— R〇M、 D V Dなどの光ディスク、 M〇、 M Dなどの光磁気ディスクなどに格納して配布することができ、また、記録媒体を介在させずに、通信網を介して配信することもできる。

記憶装置 1 2には、さらに、検査の予約状況、検査に関する制限、検査の優先順位、検査結果が出るまでの待ち期間、医師の立ち会いの要否、診療の予約状況、検査の実績などを記憶する記憶部として機能する各種のデータべースが記憶されている。

すなわち、記憶装置 1 2には、 1 ) 検査の予約状況を記憶する検査予約状況記憶部として機能する検査予約状況データべ一ス 1 1 0、 2 ) 検査に関する制限を記憶する検査制限記憶部、検査の優先順位を記憶する検査順位記憶部、検査毎に結果が出るまでの待ち期間を記憶する結果待ち期間記憶部、及び検査毎に医師の立ち会いの要否を記憶する立会要否記憶部として機能する検査情報データベース 1 2 0、 3 ) 診療の予約状況を記憶する診療予約状況記憶部として機能する診療予約状況データベース 1 3 0、 4 ) 検査の実績を記憶する検査実績記憶部として機能する検査実績データベース 1 4 0が記憶されている。検査予約状況データベース 1 1 0には、検査の予約を設定し得る枠が形成されている。この枠は、検査毎に形成してもよいし、検査部門毎に形成してもよいし、各検査部門が備える検査室毎に形成してもよいし、あるいは検査に使用する検査機器毎に形成してもよい。また、この枠は、一人の患者を検査することができる時間に基づいて設定されたものであってもよいし、一定時間内に検査することができる患者の人数に基づいて設定されたものであつてもよい。つまり、検査の予約の設定は、この枠の形成の仕方如何によつて、検査毎に設定することもできるし、検査部門毎に設定することもできるし、各検査部門が備える検査室毎に設定することもできるし、あるいは検査に使用する検査機器毎に設定することもできる。

検査情報データベース 1 2 0に記憶される「検査に関する制限」とは、二以上の検査の予約の設定を行う場合に、それらの検査を同日に実施できるか否かを規定するものである。二以上の検査がある場合の同日実施の可否は、個々の検査の性質（検査方法や人体に与える影響等）等を考慮して設定される。また「検査の優先順位」とは、二以上の検査の予約の設定を行う場合に、検査の中には、他の検査よりも優先して実施すべき検査が存在するため、適正な順序で検査が実施できるように、検査の優先順位を規定するものである。この優先順位も、検査に関する制限と同様に、個々の検査の性質等を考慮して設定される。また「検査結果が出るまでの待ち期間」とは、検査毎に、検查を実施してから、その検査の結果が明らかになるまでの期間を規定するものである。また「医師の立ち会いの要否」とは、検査の中には、医師の立ち会いを必要とする場合があるため、検査毎に、医師の立ち会いの要否を規定するものである。

診療予約状況データベース 1 3 0には、検査予約状況データベースと同様に、診療の予約を設定し得る枠が形成されている。この枠は、医師毎に形成してもよいし、医師が所属する部門毎に形成してもよい。

検査実績データベース 1 4 0に記憶される「検査の実績」とは、実際に検查に要した時間を意味する。

次に、予約設定システム 1 0の動作の一例を説明する。

( 1 ) 検査の予約の設定

検査の予約の設定は、医師の端末装置 2 0又は各検査部門等の端末装置 3 0のいずれを利用しても行うことができるが、ここでは、医師の端末装置 2 0を利用して予約の設定を行う場合について、第 3図に示したフロ一チヤ一トを参照しつつ説明する。

まず、予約設定システム 1 0は、医師の端末装置 2 0から予約の設定を行いたい旨の要求があると、情報送信手段の実行により、医師の端末装置 2 0 に対して検索条件入力画面を送信する（ステップ（S ) 1 )。これにより、医師の端末装置 2 0のディスプレイには、検索条件入力画面が表示されるので、医師は、診察結果や患者の希望等に基づき、この画面に示された入力項目に従って、検査種別（例えば、画像検査、生理検査等）、検査項目（例えば、 C T、 M R I、 X線等）、検査部位（例えば、頭部、頸部、胸部、腹部等）、検査方法（例えば、造影方法の指定等）、予約希望日時（例えば、希望日、希望曜日、希望時刻等）などの検索条件を入力し、入力した情報を予約設定システム 1 0に送信する。

予約設定システム 1 0は、医師の端末装置 2 0から検索条件を受信したならば、以下の動作を行う。すなわち、まず、検査予約日時検索手段の実行により、受信した検索条件に基づき、検査項目が二以上指定されているか否かを判定する（S 2 )。判定の結果、検査項目が二以上指定されていない場合は、後述するステップ 5に進む。他方、検査項目が二以上指定されている場合には、次に、実施可否判定手段の実行により、検査情報データベース 1 2 0にアクセスして、このデータベース 1 2 0に記憶された検査に関する制限に従って、指定された二以上の検査の同日実施の可否を判定する（S 3 )。これにより、同日に実施できない検査同士を同日に実施するものとして予約の設定をしてしまうことを回避することができる。

判定の結果、同日に実施することができない検査がある場合は、当該検査については、後述するステップ 5に進む。他方、同日に実施することができるときには、次に、検査順序判定手段の実行により、検査情報デ一夕ベース 1 2 0にアクセスして、このデ一夕べ一ス 1 2 0に記憶された検査の優先順位に従って、指定された二以上の検査の順序を判定する（S 4 )。これにより、検査の実施順序を適正なものとすることができる。例えば、ステップ 3 により、同日に実施できると判定された「胃カメラ」と「腹部 C T」の二つの検査がある場合に、ステップ 4では、検査順序を適正なものとすべく、「腹部 C T」を先とし、「胃カメラ」を後にするように検査順序を決定する。検査の順序が決定したならば、次に、検査予約日時検索手段の実行により、検査情報データベース 1 2 0にアクセスして、このデータベース 1 2 0に記憶されている検査毎の医師の立ち会いの要否に従って、指定された検査の医師の立ち会いの要否を判定する（S 5 )。判定の結果、医師の立ち会いが不要のときは、後述するステップ 7に進む。他方、医師の立ち会いが必要な検査がある場合には、当該検査については、検査予約日時検索手段の実行により、診療予約状況データベース 1 3 0にアクセスして、このデータベース 1 3 0に記憶されている診療の予約状況を参照して、患者を担当する医師の診療の予約がされていない日時を抽出する（S 6 )。ここで抽出された医師の診療の予約がされていない日時は、検査の予約設定可能日時を抽出するための検索条件に加えられる。そして、検査予約日時検索手段の実行により、かかる検索条件に基づき、検査予約状況データベース 1 1 0にアクセスして、このデータベース 1 1 0に記憶されている検査の予約状況を参照して、各検査毎に、予約を設定し得る日時を一又は複数抽出する（S 7 )。

このように予約設定システム 1 0によれば、指定された検査が医師の立ち会いを必要とするものであるのかを判定し、医師の立ち会いが必要な場合には、診療の予約状況を参照した上で、検査の予約状況を参照して、検査の予約設定可能日時を抽出できるようにしたので、検査の予約日（実施日）に医師が不在で検査が実施できない等という不都合が生じることを回避することができる。

なお、検査予約日時検索手段の実行の結果、例えば、検査 Aが午前 9時、検查 Bが同日の午後 4時という一つの予約設定可能日時が抽出されたとすると、 Aと Bが共に数十分で実施できる検査であった場合に、患者はそれらの検査を行うために一日の活動時間のうちの大半の時間を A B間の待ち時間として無駄に過ごさなければならないという事態が生じる。そこで、このような事態が生じることを極力少なくするために、検査予約日時検索手段は、検查間に生じる待ち時間が短いものを優先して抽出し得るように設定されていることが好ましい。これにより、患者は、同日に二以上の検査を予約するときに、検査間の待ち時間が短いものを選択することが容易となり、また、検査間の待ち時間が短いものを選択することで、検査間に生じる待ち時間を短縮することができるという利点がある。

検査の予約設定可能日時を抽出したならば、次に、算出手段の実行により、検査情報データベース 1 2 0にアクセスして、このデータベース 1 2 0に記憶されている検査毎の結果が出るまでの待ち期間を参照して、指定された検査の結果が出るまでの待ち期間を読み出し、当該検査の結果が出るまでの待ち期間を、ステップ 7により抽出された当該検査の予約設定可能日時に加算することにより、当該検査の結果を取得できる日を算出する（S 8 )。例えば、検査 A及び検査 Bの結果が出るまでの待ち期間が、検査実施日からそれぞれ 5日後、 1 0日後というように検査情報データベース 1 2 0に記憶され、ステップ 7において抽出された検査 A及び検査 Bの予約設定可能日時が、同日の 7月 1 5日であったとすると、検査 A及び検査 Bの結果が取得できる日は、それぞれ 7月 2 0日、 7月 2 5日と算出される。

上記ステップ 7及び 8により、検査の予約設定可能日時の抽出及び当該検查の結果取得日の算出がされたならば、次に、情報送信手段の実行により、ステップ 7及び 8で抽出又は算出された検査の予約設定可能日時及び当該検查の結果取得日を含む検索結果画面を医師の端末装置 2 0に送信する（S 9 )。これにより、医師の端末装置 2 0のディスプレイには、例えば、第 5 図に示したような検索結果画面が表示される。

第 5図に示したように、予約設定システム 1 0によれば、検査の予約が設定されている日時を表示しないで、検査の予約を設定し得る日時を表示することができるため、従来のように、両者が混在する形で示された表の中から検査の予約を設定し得る日時を見つけ出さなくてもよく、また、該当する検査項目について一つの画面で表示されるため、従来のように、検査項目毎に個々の画面を展開させなくてもよい。従って、医師等に負担をかけることなく、予約の設定を迅速かつ効率的に行うことができる。また、検査の予約設定可能日時毎に検査結果の取得日も表示されるため、医師等は、検査結果の取得日から判断して、検査の予約設定可能日時を選択することもできるようになる。

医師は、患者の意見を聞き、これに自らの判断も加えて、例えば、検索結果画面上に設けられたチェックボックスにチェックを入れることにより、当該画面に示された検査の予約の設定可能日時の中から、予約の設定をする日時を選択し、選択した情報を予約設定システム 1 0に送信する。予約設定システム 1 0は、医師の端末装置 2 0から選択された検査の予約設定可能日時を受信したならば、予約日時設定手段の実行により、それを検查予約状況データベース 1 1 0に形成された予約を設定し得る枠の中に設定して、検査予約状況データベース 1 1 0に記憶させる（S 1 0 )。これにより、検査の予約日時が設定される。従って、限られた診察時間の中でも、医師が検査の予約の設定を容易に行うことが可能となる。

( 2 ) 検査後の診療の予約の設定

この予約設定システム 1 0によれば、検査の予約の設定のみならず、さらに進んで、検査後の診療の予約の設定を行うことができる。すなわち、第 4 図に示したフローチャートのように、上記ステップ 1 0により、検査予約状況データベース 1 1 0に検査の予約設定日時を記憶したならば、次に、診療予約日時検索手段の実行により、ステップ 8により算出された当該検査の結果取得日に基づき、診療予約状況データべ一ス 1 3 0にアクセスして、このデータベース 1 3 0に記憶された診療の予約状況を参照して、検査後の診療の予約を設定し得る日時を一又は複数抽出する（S l l )。なお、指定された検査が二以上ある場合であって、それらの検査の結果の取得日が異なる場合は、検査結果の取得日がより遅い方を基準とする。例えば、検査 Aと検査 Bの結果の取得日が、それぞれ 7月 2 0日、 7月 2 5日であるとすると、検査 Bの結果の取得日である 7月 2 5日を基準として、検査後の診療の予約を設定し得る日時を抽出する。

検査後の診療の予約設定可能日時が抽出されたならば、次に、情報送信手段の実行により、ステップ 1 1により抽出された検査後の診療の予約設定可能日時を含む検索結果画面を医師の端末装置に送信する（S 1 2 )。これにより、医師の端末装置 2 0のディスプレイには、例えば、第 6図に示したような検索結果画面が表示される。医師は、検査の予約を設定する場合と同様に、患者の意見を聞き、これに自らの判断も加えて、例えば、検索結果画面上に設けられたチェックボックスにチェックを入れることにより、当該画面に示された検査後の診療の予約設定可能日時の中から、予約の設定をする日時を選択し、選択した情報を予約設定システム 1 0に送信する。

予約設定システム 1 0は、医師の端末装置 2 0から選択された検査後の診療の予約設定可能日時を受信したならば、予約日時設定手段の実行により、それを診療予約状況データベース 1 3 0に形成された予約を設定し得る枠の中に設定して、診療予約状況データベース 1 3 0に記憶させる（S 1 3 )。これにより、検査後の診療の予約日時が設定される。

従って、この予約設定システム 1 0によれば、患者は、検査の予約と一緒に、検査後の診療の予約もすることができるようになり、検査後に改めて診療の予約をしなくても済むようになる。

( 3 ) 定期的に実施される検査等の予約の設定

定期的に実施される検査等の予約の設定は、以下のように行われる。すなわち、この場合、上記ステップ 1において送信される検索条件入力画面には、定期的に実施する検査であるか否かを選択する項目、検査間の期間、検査の繰り返し回数などが入力項目として含まれる。例えば、定期的に実施する検查であると選択され、検査間の期間が 1ヶ月、検査の繰り返し回数が 1 2回とそれぞれ指定された場合には、その検索条件を受信することにより、予約設定システム 1 0は、まず、最初に実施される検查について上記ステップ 2 から 8までの処理を実行する。次に、上記ステップ 7で抽出された最初の検査の予約設定可能日時からおよそ 1ヶ月後の日（応答日の前後数日を含む。）を検索条件として、再度、上記ステップ 2から 8までの処理を実行する。そして、その後は同様の処理を 1 0回繰り返し実行する。その結果、約 1ヶ月間隔で 1 2回実施される定期的な検査の予約設定可能日時が各回毎に抽出されると共に、各回毎の検査結果の取得日が算出される。そして、上記ステツプ 9において、各回毎に抽出された検査の予約設定可能日時等を医師の端末装置 2 0に送信する。これにより、医師の端末装置 2 0のディスプレイには、上記と同様に、医師又は患者が幾つかの候補の中から選択できるような形式で、各回毎に抽出された検査の予約設定可能日時等を含む検索結果画面が表示される。

予約設定システム 1 0は、医師の端末装置 2 0から選択された各回毎の検查の予約設定可能日時を受信したならば、上記ステップ 1 0において、それらを検査予約状況データベース 1 1 0に形成された予約を設定し得る枠の中に設定して、検査予約状況データべ一ス 1 1 0に記憶させる。そして、その後、上記ステップ 1 1から 1 3までの処理を実行することにより、各回毎に検査後の診療の予約日時の設定を行うことができる。

このように予約設定システム 1 0によれば、定期的に実施される検査の予約および検査後の診療の予約についても容易に設定を行うことができる。 ( 4 ) 検査の予約を設定し得る枠の変更

次に、検査の予約を設定し得る枠の変更について説明する。

まず、検査を実施した検査技師又は医師等は、各検査部門等の端末装置 3 0を用いて、検查実績データベース 1 4 0に検査の実績、すなわち、個々の検査毎に、実際にその検査に要した時間を記憶させる。

予約設定システム 1 0は、上記のようにして検査実績データベース 1 4 0 に記憶された検査の実績に応じて検査予約状況データベース 1 1 0に形成される検査の予約を設定し得る枠を変更する。

具体的には、第 7図に示したように、検査実績データベース 1 4 0に記録蓄積された検査の実績を、一定期間毎に読み出して（S 1 0 0 )、その都度、個々の検査毎に実際に要した時間の平均を求める（S 1 0 1 )。そして、算出された平均時間と検査の予約を設定し得る枠として設定されている時間 (設定時間）とを比較して（S 1 0 2 )、平均時間が設定時間よりも短い場合は、設定時間を短縮して平均時間と同じか又は平均時間よりもやや長い時間に変更し、逆に平均時間が設定時間よりも長い場合は、設定時間を延長して平均時間と同じか又は平均時間よりもやや短い時間に変更する（S 1 0 3 )。例えば、検査 Aについて、過去 3ヶ月間の平均時間が 3 0分と求められ、設定時間が 4 5分であったとすると、平均時間が設定時間よりも短いので、その設定時間を短縮して平均時間と同じ 3 0分又は平均時間よりもやや長い 3 5分に変更する。

このように予約設定システムによれば、設定者の曖昧な経験則に基づいて検査の予約を設定し得る枠を変更するのではなく、その枠を検査の実績を反映させて変更することができるため、上記の例では、変更前よりも多くの患者を検査することが可能となり、それと逆のケース（平均時間が設定時間よりも長い場合）では、患者に待ち時間を強いるような無理な枠の設定を是正することができるようになり、その結果として医療全体の業務効率のさらなる向上を図ることが可能となる。産業上の利用可能性

以上説明したように、本発明によれば、医師が対診の場で容易に検査等の予約の設定を行うことが可能となる。また、医師が検査結果の取得日を把握できるので、適切な診療日程を設定することが可能となる。さらに、単なる予約業務の効率化に止まらず、予約の対象である検査業務等のさらなる効率化を図ることが可能となる。

Claims

請求の範囲

1 . コンピュータシステムを利用して医療機関における患者に関する検查の予約の設定を行う予約設定方法であって、前記コンピュータシステムに、検査の予約状況を記憶させ、記憶させた検査の予約状況の中から、指定された検査の予約の設定可能日時を一又は複数抽出させることを特徴とする予約設定方法。

2 . 前記コンピュータシステムに、検査に関する制限を記憶させ、記憶させた検査に関する制限に従って、指定された二以上の検査の同日実施の可否を判定させることを特徴とする請求項 1に記載の予約設定方法。

4 . 前記コンピュータシステムに、検査毎に結果が出るまでの待ち期間を記憶させ、記憶された当該検査の結果が出るまでの待ち期間を、抽出された当該検査の予約の設定可能日時に加算することにより、当該検査の結果を取得できる日を算出させることを特徴とする請求項 1乃至 3のいずれか 1項に記載の予約設定方法。

5 . 前記コンピュータシステムに、診療の予約状況と、検査毎の医師の立ち会いの要否をそれぞれ記憶させ、記憶させた検査毎の医師の立ち会いの要否に従って、指定された検査の医師の立ち会いの要否を判定させ、医師の立ち会いが必要な場合には、さらに、記憶させた診療の予約状況を参照させた上で、当該検査の予約の設定可能日時を一又は複数抽出させることを特徴とする請求項 1乃至 4のいずれか 1項に記載の予約設定方法。

6 . 前記コンピュータシステムに、診療の予約状況を記憶させ、算出させた検査結果の取得日に基づき、記憶させた診療の予約状況の中から、検査後の診療の予約を設定し得る日時を一又は複数抽出させることを特徴とする請求項 4又は 5に記載の予約設定方法。

7 . 指定された二以上の検査の予約を同日に設定する場合には、前記コンピュー夕システムに、検査間に生じる待ち時間が短いものを優先させて当該検査の予約の設定可能日時を一又は複数抽出させることを特徴とする請求項 1乃至 6のいずれか 1項に記載の予約設定方法。

8 . 前記コンピュータシステムに、検査の実績を記憶させ、記憶させた検査の実績に応じて検査の予約を設定し得る枠を変更させることを特徴とする請求項 1乃至 7のいずれか 1項に記載の予約設定方法。

1 0 . 検査に関する制限を記憶する検査制限記憶部と、該検査制限記憶部に記憶された検査に関する制限に従って、指定された二以上の検査の同日実施の可否を判定する実施可否判定手段とを具備することを特徴とする請求項 9に記載の予約設定システム。

1 1 . 検査の優先順位を記憶する優先順位記憶部と、該優先順位記憶部に記憶された検査の優先順位に従って、指定された二以上の検査の順序を判定する検査順序判定手段とを具備することを特徴とする請求項 9又は 1 0に記載の予約設定システム。

1 2 . 検査毎に結果が出るまでの待ち期間を記憶する結果待ち期間記憶部と、該結果待ち期間記憶部に記憶された当該検査の結果が出るまでの待ち期間を、前記検査予約日時検索手段により抽出された当該検査の予約設定可能日時に加算することにより、当該検査の結果を取得できる日を算出する算出手段とを具備することを特徴とする請求項 9乃至 1 1のいずれか 1項に記載の予約設定システム。

1 3 . 診療の予約状況を記憶する診療予約状況記憶部と、検査毎に医師の立ち会いの要否を記憶する立会要否記憶部とを備えると共に、前記検查予約日時検索手段は、前記立会要否記憶部に記憶された検査毎の医師の立ち会いの要否に従って、指定された検査の医師の立ち会いの要否を判定し、医師の立ち会いが必要な場合には、さらに、前記診療予約状況記憶部に記憶された診療の予約状況を参照した上で、当該検査の予約を設定し得る日時を一又は複数抽出することを特徴とする請求項 9乃至 1 2のいずれか 1項に記載の予約設定システム。

1 4 . 診療の予約状況を記憶する診療予約状況記憶部と、前記算出手段により算出された検査結果の取得日に基づき、前記診療予約状況記憶部に記憶された診療の予約状況を参照して、検査後の診療の予約を設定し得る日時を一又は複数抽出する診療予約日時検索手段とを具備することを特徴とする請求項 1 2又は 1 3に記載の予約設定システム。

1 5 . 前記検査予約日時検索手段は、指定された二以上の検査の予約を同日に設定する場合には、検査間に生じる待ち時間が短いものを優先して当該検査の予約の設定可能日時を一又は複数抽出することを特徴とする請求項 9乃至 1 4のいずれか 1項に記載の予約設定システム。

1 6 . 検査の実績を記憶する検査実績記憶部と、該検査実績記憶部に記憶された検査の実績に応じて前記検査予約状況記憶部に形成される検査の予約を設定し得る枠を変更する予約設定枠変更手段とを具備することを特徴とする請求項 9乃至 1 5のいずれか 1項に記載の予約設定システム。

1 8 . 前記予約設定システムの検査制限記憶部に記憶された検査に関する制限に従って、指定された二以上の検査の同日実施の可否を判定する実施可否判定手段を含むことを特徴とする請求項 1 7に記載のコンピュータプログラム。

1 9 . 前記予約設定システムの優先順位記憶部に記憶された検査の優先順位に従って、指定された二以上の検査の順序を判定する検査順序判定手段を含むことを特徴とする請求項 1 7又は 1 8に記載のコンピュータプロダラム。

2 0 . 前記予約設定システムの結果待ち期間記憶部に記憶された当該検査の結果が出るまでの待ち期間を、前記検査予約日時検索手段で抽出された当該検査の予約の設定可能日時に加算することにより、当該検査の結果を取得できる日を算出する算出手段を含むことを特徴とする請求項 1 7乃至 1 9 のいずれか 1項に記載のコンピュータプログラム。

2 1 . 前記検査予約日時検索手段は、前記予約設定システムの立会要否記憶部に記憶された検査毎の医師の立ち会いの要否に従って、指定された検査の医師の立ち会いの要否を判定し、医師の立ち会いが必要な場合には、さらに、前記予約設定システムの診療予約状況記憶部に記憶された診療の予約状況を参照した上で、当該検査の予約を設定し得る日時を一又は複数抽出することを特徴とする請求項 1 7乃至 2 0のいずれか 1項に記載のコンピュータプログラム。

2 2 . 前記算出手段で算出された検査結果の取得日に基づき、前記診療予約状況記憶部に記憶された診療の予約状況を参照して、検査後の診療の予約を設定し得る日時を一又は複数抽出する診療予約日時検索手段を含むことを特徴とする請求項 2 0又は 2 1に記載のコンピュータプログラム。

2 3 . 前記検査予約日時検索手段は、指定された二以上の検査の予約を同日に設定する場合には、検査間に生じる待ち時間が短いものを優先して当該検査の予約の設定可能日時を一又は複数抽出することを特徴とする請求項 1 7乃至 2 2のいずれか 1項に記載のコンピュータプログラム。

2 4 . 前記予約設定システムの検査実績記憶部に記憶された検査の実績に応じて前記検査予約状況記憶部に形成される検査の予約を設定し得る枠を変更する予約設定枠変更手段を含むことを特徴とする請求項 1 7乃至 2 2のいずれか 1項に記載のコンピュータプログラム。

2 5 . 請求項 1 7乃至 2 4のいずれか 1項に記載のコンピュータプログラムを記録した記録媒体。