WO2003063389A1

WO2003063389A1 - Station de base et systeme de communication de mobiles utilisant cette station

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Publication number: WO2003063389A1
Application number: PCT/JP2003/000589
Authority: WO
Inventors: Hideki Ohwada
Original assignee: Nec Corporation
Priority date: 2002-01-23
Filing date: 2003-01-23
Publication date: 2003-07-31
Also published as: US7672646B2; US20050083881A1; KR100658128B1; JP3932906B2; KR20040071781A; JP2003218775A; EP1469615A1; CA2473918A1; CN100505586C; EP1469615A4; CN1698287A; NO20043145L

Description

明細書基地局及びそれを用いた移動通信システム技術分野

本発明は基地局及びそれを用いた移動通信システムに関し、特に複数のセクタに各々対応するアンテナを有する基地局と移動端末とがいくつかのセクタにまたがって通信を行うソフトハンドオーバ時に、サイ卜選択ダイバーシティ制御を行うようにした C D M A (符号分割多元接続）通信方式に関するものである。背景技術

C D M A無線伝送方式において、サービスエリアを複数のセルに分割し、セルの中心に基地局を配置するセルラ一方式では、一つのセルをセクタと呼ばれる複数の領域に分割し、セクタ毎にアンテナを配置して送信を行う。移動端末が複数のセクタにまたがって基地局と同時に通信を行う、いわゆるソフ卜ハンドオーバ ― (厳密には、ソフターハンドオーバと称して、複数のセルにまたがって同時通信を行うソフ卜ハンドオーバと区別されるが、本明細書では特に厳密に区別しないものとする）を行う際に、基地局は、同じシンボルデータを、同時に異なる拡散コードで拡散し、複数のアンテナから各セクタへ送信する。これは、各セクタ (あるいはセル）における送信信号間の干渉量の増加を招き、結果、セクタ当りの収容ユーザ数の減少につながる。

ソフ卜ハンドオーバー時に、サイ卜選択ダイバーシチ電力制御（S S D T :Site Selection Diversity Transmit Power Control) を行うことで、複数のセクタ (あるいはセル）に同一データを送信することにより生じる干渉の増大を、抑圧することが可能である。また、 S S D Tにより、ネットワーク経由によるサイ卜選択制御によリネッ卜ワークの負荷を増大させることなく高速にサイ卜選択が可能となる。 S S D Tでは、同一データを送信する複数のアンテナの出力状態を変化させるため、各アンテナに対応する拡散器の送信状態を出力状態、あるいは停止状態に切替える必要がある。

高速にサイ卜選択を行うために、 S S D Tでは、スロットあるいはシンボル単位で拡散器の送信状態を変化させることが必要である。また、この動作は、送信部における複数の拡散処理部の各々について行われる。したがって、処理呼数の増加、ならびにハンドオーバー発生率の増加による処理遅延が懸念される。

従来の C D M A方式の通信基地局における送信拡散処理部の構成の一例として、アンテナの数が 3個の場合の構成を第 1図に示す。第 1図を参照すると、送信拡散処理部は、符号化処理部 1と、拡散部 2と、無線送信処理部 3 a〜 3 cと、ァンテナ 4 a ~ 4 cとにより構成されている。拡散部 2は、データ分離部 2 0 1と、 C P U 2 0 2と、拡散処理部群 2 0 3 a〜 2 0 3 cと、加算合成回路 2 0 8 a ~

2 0 8 cとにより構成されている。

拡散処理部群 2 0 3 aは、ユーザ対応に同一構成の複数の拡散処理部を有しており、各拡散処理部は拡散処理回路 2 0 5 aからなつている。また、拡散処理部群 2 0 3 bも同様に、ユーザ対応に同一構成の複数の拡散処理部を有しており、各拡散処理部は拡散処理回路 2 0 5 bからなつている。更に、拡散処理部群 2 0

3 cも同様に、ユーザ対応に同一構成の複数の拡散処理部を有しており、各拡散処理部は拡散処理回路 2 0 5 cからなる。

符号化処理部 1は送信ベースバンド信号を生成し、拡散部 2へ送出する。拡散部 2では、データ分離部 2 0 1 によりデータ分離を行い、拡散処理部群 2 0 3 a ~ 2 0 3 cへ分離された送信ベースバンド信号を入力する。拡散処理回路 2 0 5 aでは、 C P U 2 0 2より設定される送信先アンテナ 4 a用の拡散符号により送信ベースバンド信号に対して拡散処理を行い、加算合成回路 2 0 8 aへ送信拡散信号を出力する。加算合成回路 2 0 8 aは、ユーザ毎の複数個の拡散処理回路 2

0 5 aからの各送信拡散信号を加算合成して、対応する無線送信処理部 3 aへ供給する。

拡散処理回路 2 0 5 bは、 C P U 2 0 2より設定される送信先アンテナ 4 b用の拡散符号により送信ベースバンド信号を拡散処理し、加算合成回路 2 0 8 bへ送信拡散信号を出力する。加算合成回路 2 0 8 bは、ユーザ毎の複数個の拡散処理回路 2 0 5 bからの各送信拡散信号を加算合成して、対応する無線送信処理部 3 bへ供給する。同様に、拡散処理回路 2 0 5 cは、 C P U 2 0 2より設定される送信先アンテナ 4 c用の拡散符号を使用して送信ベースバンド信号を拡散処理し、加算合成回路 2 0 8 cへ送信拡散信号を出力する。加算合成回路 2 0 8 cは、ユーザ毎の複数個の拡散処理回路 2 0 5 cからの各送信拡散信号を加算合成して、対応する無線送信処理部 3 cへ供給する。

無線送信処理部 3 a〜 3 cでは、入力された送信拡散信号を直交変調し、無線周波数変換し、送信電力制御を行って、無線送信信号としてアンテナ 4 a ~ 4 c へにそれぞれ送信する。アンテナ 4 a〜4 cは、入力された無線送信信号を放射送出する。

ここで、拡散処理部群 2 0 3 a〜 2 0 3 cの出力状態制御は、 C P U 2 0 2によるソフ卜ウェア処理によって、拡散処理回路 2 0 5 a〜2 0 5 cにおける拡散符号などの拡散処理パラメ一夕を設定または未設定とすることにより行われる。指定されたタイミングで送信出力制御を行うために、ソフトウェア処理では、力ゥン夕が設けられ、力ゥンタ値が指定された力ゥンタ値になると拡散処理回路 2 0 5 a ~ 2 0 5 cの制御を行う。

第 1図に示した送信拡散処理部には、呼の増加ならびにハンドオーバー発生率の増加により拡散処理部の使用数（稼働率）が増加すると、ソフトウェア処理の増加によって S S D T処理の遅延が発生し、サイ卜切替えが瞬時に行えない場合が発生するという問題点がある。発明の開示

本発明は、上述した問題点を改善するためになされたものであって、その目的とするところは、ソフトウェア処理での負荷増大による能力低下を回避し、瞬時に送信制御を行い高速にサイ卜選択可能とした基地局及びそれを用いた C D M A 通信システムを提供することにある。

本発明による基地局は、セクタ対応に複数のアンテナを有し、複数セクタにまたがって移動端末と通信を行うソフ卜ハンドオーバ時にサイ卜選択ダイバーシティ制御を行うようにした C D M A (符号分割多元接続）通信方式における基地局である。この基地局は、前記複数のアンテナに対応して送信可否を示す送信制御信号を送信データに付加する送信制御信号生成手段と、この送信制御信号に応じて前記アンテナへの前記送信データのオンオフ制御をなす送信制御手段とを含むことを特徴とする。

そして、前記送信制御信号生成手段は、前記送信データの各シンボルに対応して前記制御信号をそれぞれ生成する手段と、前記シンポルと当該シンポルに対応する前記制御信号とを時分割多重して出力する手段とを有することを特徴とする。また、前記送信制御信号生成手段は、前記アンテナの各々からの送信パイロット信号の、前記移動端末における受信品質に応じて前記送信制御信号を生成する手段を有することを特徴とする。前記制御信号は、アンテナのうち前記受信品質が最良のアンテナについてのみ送信可を示し、他のアンテナについては送信不可を示すものであることを特徴とする。

更に、前記基地局は、前記複数のアンテナに対応して前記送信データの拡散処理をなす拡散処理手段を含み、前記送信制御手段は、前記送信データと前記送信制御信号とを分離する手段と、この分離された前記アンテナ対応の送信制御信号に応じて対応する前記拡散処理手段の出力制御をなす手段とを有することを特徴とする。

更に、前記基地局は、前記送信データの拡散処理をなす複数の拡散処理手段と、前記拡散処理手段の出力先である前記アンテナの選択を自在とする出力先選択手段とを含み、前記送信制御手段は、前記送信データと前記送信制御信号とを分離する手段と、この分離された前記アンテナ対応の送信制御信号に応じて、前記出力先選択手段により選択されている出力先に対応する前記拡散処理手段の出力制御をなす手段とを有することを特徴とする。

また、本発明による C D M A移動通信システムは、前記基地局を含むことを特徴とする。

本発明によれば、無線伝送にスぺク卜ラム拡散技術を用いた符号分割多元接続 ( C D M A ) 方式において、ソフトハンドオーバー時に複数のセルあるいはアンテナに送信することによリ生ずる干渉量の低減を目的としたサイ卜選択ダイバーシチ電力制御（S S D T ) を行う。その際、符号化処理部は、複数のアンテナに対応して送信可否を示す送信制御信号（ビット）を送信データに付加して拡散処理部へ送出する。拡散処理部は、この送信制御信号に応じて送信先（アンテナ）の送信制御信号を選択して、得られた送信制御信号にしたがって対応するアンテナヘの送出拡散処理後の信号のオンオフ制御をなす。このような構成により、瞬時に送信制御を行い、高速サイ卜選択が可能になる。図面の簡単な説明

第 1図は、従来の C D M A方式の通信基地局における送信拡散処理部の一例を示すブロック図であり、

第 2図は、本発明の一実施の形態に係る基地局の拡散部の構成を示すブロック図であり、

第 3図は、本発明の一実施例に係る基地局の送信部のプロック図であリ、第 4図は、第 3図の送信部に含まれる符号化処理部の具体的構成例を示すプロック図であり、

第 5図は、第 4図の符号化処理部の動作を説明するための夕イミングチヤ一卜であり、 ·

第 6図は、第 3図の送信部において使用される信号の信号フォーマツ卜図であり、

第 7図は、本発明の他の実施例に係る基地局の送信部のプロック図であリ、第 8図は、第 7図の送信部において使用される信号の信号フォーマツ卜図であり、

第 9図は、本発明の更に他の実施例に係る基地局の送信部のブロック図である。発明を実施するための最良の形態

以下に図面を参照して本発明の実施の形態につき詳細に説明する。第 2図は、本発明の一実施の形態の基地局に用いられる拡散部の構成を示す機能プロック図である。第 2図において、第 1図と同等部分は同一符号にて示されている。第 2 図を参照すると、データ分離回路 2 0 1 には、後述する時分割多重された送信べースバンド信号と制御信号が入力される。データ分離回路 2 0 1は、入力された時分割多重された送信ベースバンド信号と送信制御信号とを分離し、拡散処理回路 2 0 5 aならびに送信制御信号選択回路 2 0 6 aにそれぞれ送信する。拡散処理回路 2 0 5 aは、 C P U 2 0 2により指定される拡散符号を使用して送信拡散信号を生成する。

送信制御信号選択回路 2 0 6 aは、入力される時分割多重された送信制御信号から、 C P U 2 0 2より指定される送信先アンテナに対応した送信可否の送信制御信号を抽出して出力制御回路 2 0 7 aへ送信する。出力制御回路 2 0 7 aは、入力される送信制御信号に従って拡散処理回路 2 0 5 aより入力される送信拡散信号の出力状態を出力状態あるいは出力停止状態に制御する。

このように、送信先アンテナに対応する送信可否を示す制御信号を、送信デー夕に時分割多重化して拡散部 2へ供給し、この多重化データを分離して得られる制御信号を用いて送信拡散データの出力制御を行うようにしたので、拡散部 2は、送信拡散信号の出力制御をソフトウェア処理により行う必要がない。つまり、ソフ卜ウェア処理によって拡散処理回路 2 0 5 aを制御する必要がない。それゆえ、拡散処理回路 2 0 5 aの使用数増加による拡散処理部の処理遅延を考慮する必要がない。また、送信制御信号を送信ベースバンド信号のシンボルデータ毎に多重して送信することで、シンボル毎の送信出力状態の制御がハードウエア的に瞬時に可能となる。

第 3図は、本発明による C D M A基地局の送信拡散処理回路を含む送信部の一実施例のブロック図である。第 3図においては、送信先となるアンテナが 3個の場合を示す。第 3図を参照して全体の構成を述べる。この送信部は、符号化処理部 1と、拡散部 2と、無線送信処理部 3 a〜 3 cと、アンテナ 4 a ~ 4 cとによリ構成されている。

符号化処理部 1は、第 4図に示すように構成されている。すなわち、符号化処理部 1は、送信ベースバンド信号生成回路〗 1と、送信制御信号生成回路 1 2と、時分割多重回路 1 3と、逆拡散部 1 4と、復調部 1 5と、送信制御信号抽出回路 1 6と、送信選択回路 1 7とからなる。第 4図は、この符号化処理部 1の動作の詳細を示すタイミングチャートの例である。

S S D T方式においては、基地局の各アンテナ 4 a〜4 cにより送信されたパイロッ卜信号を、移動端末側で受信してアンテナ対応に復調し、最大電力で受信される（受信品質が最良の）パイロット信号に対応したアンテナを、 S S D T時のサイ卜選択として決定する。そのため、移動端末は、基地局への上り信号中に、受信品質が最良のアンテナを示す制御情報を含ませる。第 4図の逆拡散部 1 4は、移動端末からの上り信号を受信して逆拡散処理する。復調部 1 5は、逆拡散された上り信号を復調する。送信制御信号抽出回路 1 6は、復調された上り信号からこの制御情報を抽出する。

この抽出された制御情報は、送信選択回路 1 7へ入力され、送信選択回路 1 7 は、各アンテナ 4 a〜 4 cでの送信可否の判定を、当該抽出制御情報に基づいて行う。送信選択回路 1 7は、各アンテナに対応する送信選択信号を生成し、送信制御信号生成回路 1 2へ送出する。送信べ一スバンド信号生成回路 1 1は、第 5 図の最上行に示されるように、送信するベースバンド信号を生成し、同時に、各シンボルデータに対して送信制御付加ビットを生成する。なお、この送信制御付加ビット（バイナリ 1 ) に時間的に対応する第 5図の「制御シンボル」は、その直前の「個別シンボル」にそれぞれ対応する制御信号（パイロット信号など）を示す情報である。また、送信制御付加ビッ卜については、送信シンボルが制御シンボルデ一夕のときはバイナリ 1、個別シンボルデータのときはバイナリ 0である。

こうして生成された送信制御付加ビットは、送信制御信号生成回路 1 2へ供給される。送信制御信号制御回路 1 2は、送信制御付加ビットと送信選択回路 1 7 より入力された各アンテナ毎の選択信号との論理和（オア）演算を行い、アンテナ毎の送信制御信号を生成する。なお、第 5図において、アンテナ毎の選択信号や送信制御信号は、ハイレベルのとき送信が行われること（送信 O N ) を示し、ローレベルのとき送信が行われないこと（送信 O F F ) を示す。例えば、第 5図の左上端に示している個別シンボル αについては、アンテナ 4 aの送信制御信号が O Nであり、他のアンテナが O F Fである。また、個別シンボル αに対応する制御シンボル j8については、すべてのアンテナ 4 a ~ 4 cの送信制御信号が O N である。

こうして生成された送信制御信号は、時分割多重回路 1 3に入力される。時分割多重回路 1 3は、入力された送信制御信号をパラレル/シリアル変換して、送信ベースバンド信号生成回路 1 1からの送信ベースバンド信号と時分割多重する。この場合の多重化された信号の例を第 6図に示す。

第 3図に戻ると、拡散部 2は、データ分離回路 2 0 1 と、 C P U 2 0 2と、拡散処理部群 2 0 3 a〜2 0 3 cと、加算合成回路 2 0 8 a〜2 0 8 cとにより構成されている。ここで、拡散処理部群 2 0 3 aは無線送信処理部 3 aを通してァンテナ 4 aへ、拡散処理部群 2 0 3 bは無線送信処理部 3 bを通してアンテナ 4 bへ、拡散処理部群 2 0 3 cは無線送信処理部 3 cを通してアンテナ 4 cへ、それぞれ信号を出力するものである。

拡散処理部群 2 0 3 aは、複数の拡散処理部を有し、各拡散処理部は、拡散処理回路 2 0 5 aと、送信制御信号選択回路 2 0 6 aと、出力制御回路 2 0 7 aとにより構成されている。拡散処理部 2 0 3 bは、複数の拡散処理部を有し、各拡散処理部は、拡散処理回路 2 0 5 bと、送信制御信号選択回路 2 0 6 bと、出力制御回路 2 0 7 bとにより構成されている。同様に、拡散処理部群 2 0 3 cは、複数の拡散処理部を有し、各拡散処理部は、拡散処理回路 2 0 5 cと、送信制御信号選択回路 2 0 6 cと、出力制御回路 2 0 7 cとにより構成されている。

符号化処理部 1の時分割多重回路 1 3により、第 6図に示すように多重化されたベースバンド信号と送信制御信号は、拡散部 2に入力される。拡散部 2のデー夕分離回路 2 0 1は、符号化処理部 1より入力される時分割多重された送信信号をベースバンド信号と送信制御信号とに分離する。分離された送信ベースバンド信号は、拡散処理回路 2 0 5 a〜2 0 5 cへ、分離された送信制御信号は、送信制御信号選択回路 2 0 6 a〜 2 0 6 cへ、それぞれ送信される。

拡散処理回路 2 0 5 aには、 C P U 2 0 2によりァンテナ 4 aのための送信用拡散符号の設定が行われる。拡散処理回路 2 0 5 aは、設定された拡散符号を使用して入力された送信ベースバンド信号の拡散処理を行い、それを出力制御回路 2 0 7 aへ送信する。送信制御信号選択回路 2 0 6 aは、 C P U 2 0 2よりアンテナ 4 aに対応するよう設定される。送信制御信号選択回路 2 0 6 aは、入力された送信制御信号からアンテナ 4 a用の送信制御信号を選択分離し、それを出力制御回路 2 0 7 aへ出力する。出力制御回路 2 0 7 aは、入力される送信制御信号に従って、出力可能状態あるいは出力停止状態に変化する。この状態変化は、入力される送信拡散信号のシンボル単位で行われる。出力制御回路 2 0 7 aから出力された送信拡散信号は、加算合成回路 2 0 8 aへ送信される。

また、拡散処理回路 2 0 5 bでも同様に、 C P U 2 0 2よりアンテナ 4 bのための送信用拡散符号の設定が行われる。拡散処理回路 2 0 5 bは、設定された拡散符号を使用して入力された送信ベースバンド信号の拡散処理を行い、それを出力制御回路 2 0 7 bへ送信する。送信制御信号選択回路 2 0 6 bは、 C P U 2 0 2よりアンテナ 4 bに対応するよう設定される。送信制御信号選択回路 2 0 6 b は、入力された送信送信制御信号からアンテナ 4 b用の送信制御信号を選択分離し、それを出力制御回路 2 0 7 bへ出力する。出力制御回路 2 0 7 bは、入力される送信制御信号にしたがって、出力可能状態あるいは出力停止状態に変化する。この状態変化は、入力される送信拡散信号のシンボル単位で行われる。出力制御回路 2 0 7 bから出力された送信拡散信号は加算合成回路 2 0 8 bへ送信される。更に、拡散処理回路 2 0 5 cでも同様に、 C P U 2 0 2よりアンテナ 4 cのための送信用拡散符号の設定が行われる。拡散処理回路 2 0 5 cは、設定された拡散符号を使用して入力された送信ベースバンド信号の拡散処理を行い、それを出力制御回路 2 0 7 cへ送信する。送信制御信号選択回路 2 0 6 cは、 C P U 2 0 2よりアンテナ 4 cに対応するよう設定される。送信制御信号選択回路 2 0 6 c は、入力された送信制御信号からアンテナ 4 c用の送信制御信号を選択分離し、それを出力制御回路 2 0 7 cへ出力する。出力制御回路 2 0 7 cは、入力される送信制御信号にしたがって、出力可能状態あるいは出力停止状態に変化する。この状態変化は、入力される送信拡散信号のシンボル単位で行われる。出 r y項制御回路 207 cから出力された送信拡散信号は加算合成回路 208 cへ送信される。

加算合成回路 208 a〜 208 cは、拡散処理部 203 a〜 203 cよりそれぞれ入力される送信拡散信号を送信先アンテナ 4 a〜4 c毎に加算合成し、加算合成された送信拡散信号を、それぞれの送信先アンテナ 4 a〜4 cに接続されている無線送信処理部 3 a〜3 cへ送信する。無線送信処理部 3 a〜3 cは、入力された送信拡散信号の直交変調、無線周波数変換、及び送信電力制御を行い、無線送信信号を対応するアンテナ 4 a〜4 cにそれぞれ送信する。アンテナ 4 a〜 4 cは、入力された無線送信信号を放射送出する。

次に、第 3図の回路構成において、送信先アンテナがアンテナ 4 aのみに切替わる（アンテナ 4 aのみが送信可であり他は送信不可である）動作について説明する。符号化処理部 1は、送信制御信号生成回路 1 2において、アンテナ 4 aが送信 ON状態、アンテナ 4 b， 4 cについては送信 OF F状態となるような送信制御信号を生成する。時分割多重回路〗 3は、送信ベースバンド信号生成回路 1 1により生成される送信ベースバンド信号と送信制御信号とを、シンボル毎に時分割多重し、それを拡散部 2へ送信する。

各送信先アンテナ 4 a~4 cに対応する拡散処理部 203 a〜203 cは、デ一夕分離回路 201 により分離された送信ベースバンド信号に対して、 C PU 2 02より指定される送信先アンテナ 4 a〜4 cようの送信用拡散符号により拡散処理を行う。データ分離回路 201で分離された送信制御信号は、それぞれ送信制御信号選択回路 206 a〜 206 cに入力される。

拡散処理回路 205 aは、 C PU 202より設定されるアンテナ 4 a用の送信用拡散符号を用いて送信ベースバンド信号を拡散処理し、出力制御回路 207 a へ送信する。送信制御信号選択回路 206 aは、アンテナ 4 a用の送信制御信号 (オン信号）を出力制御回路 207 aへ出力する。これにより、出力制御回路 2 07 aは、送信拡散信号を加算合成回路 208 aへ出力する。

拡散処理回路 205 bは、 C PU 202より設定されるアンテナ 4 b用の送信用拡散符号を用いて送信ベースバンド信号を拡散処理し、出力制御回路 207 b へ送信する。送信制御信号選択回路 2 0 6 bは、アンテナ 4 b用の送信制御信号 (オフ信号）を出力制御回路 2 0 7 bへ出力する。これにより、出力制御回路 2 0 7 bは、出力停止状態となり、加算合成回路 2 0 8 bへの送信拡散信号の出力を停止する。

同様に、拡散処理回路 2 0 5 cは、 C P U 2 0 2より設定されるアンテナ 4 c 用の送信用拡散符号を用いて送信ベースバンド信号を拡散処理し、出力制御回路 2 0 7 cへ送信する。送信制御信号選択回路 2 0 6 cは、アンテナ 4 cの送信制御信号（オフ信号）を出力制御回路 2 0 7 cへ出力する。これにより、出力制御回路 2 0 7 cは、出力停止状態となり、加算合成回路 2 0 8 cへの送信拡散信号の出力を停止する。

次に、本発明の他の実施例について第 7図を参照して説明する。第 7図において、第 2図及び第 3図と同等部分は同一符号にて示される。第 7図を参照すると、本実施例の基地局は、 6個の無線送信処理部 3 a〜3 f ならびに 6個のアンテナ 4 a〜4 f を備えている。即ち、第 7図の基地局の送信部は、送信先アンテナが 6個の場合の例である。この送信部において、符号化処理部 1は、 6個のアンテナのための制御信号を生成する。符号化処理部 1の時分割多重回路〗 3に入力される送信ベースバンド信号と、送信制御信号は、第 8図に示される信号フォーマッ卜で時分割多重化され、拡散部 2へ送信される。

拡散部 2には、拡散処理部群 2 0 3 a ~ 2 0 3 f と、加算合成回路 2 0 8 a〜 2 0 8 f とが、 6個のアンテナ 4 a〜4 f にそれぞれ対応して設けられている。第 8図に示した如く、信号フォーマツ卜を 6個のアンテナに対応するように構成したことで、本実施例の送信部は、各基地局の伝搬状況に応じて送信先アンテナ数を 1〜 6本に変更可能となる新たな効果を有する。

次に、本発明の更に他の実施例について第 9図を参照して説明する。第 9図において、第 2図、第 3図及び第 7図と同等部分は同一符号にて示される。第 9図を参照すると、本実施例の送信部は、 n個の拡散処理部群 2 0 3 a〜 2 0 3 η内の各出力制御回路 2 0 7 a〜 2 0 7 ηと加算合成回路 2 0 8 a ~ 2 0 8 f との間に、出力先選択回路 2 1 0 a〜2 1 0 nをそれぞれ追加する構成となっている。なお、第 9図においては、簡単化のために、拡散処理部 2 0 3 aについてのみその内部の機能プロックを示しているが、他の拡散処理部 2 0 3 b~2 0 3 nについても同一構成である。即ち、拡散処理部 2 0 3 b~2 0 3 nには、出力先選択回路 2 1 0 b〜2 1 0 nが、それぞれ設けられている。この出力先選択回路 2 1 0 a〜 2 1 O nは、 C P U 2 0 2により制御される。

また、本実施例の送信部には、加算合成回路 2 0 8 a〜2 08 f及び無線送信処理 a〜3 f が、アンテナ 4 a~4 f にそれぞれ対応して設けられている。出力先選択回路 2 1 0 a〜2 1 O nに対して C P U 20 2より送信先アンテナが指定されるため、出力先選択回路 2 1 0 a〜2 1 0 nは、出力制御回路 2 0 7 a 〜2 0 7 nより入力される送信拡散信号を、送信先アンテナ毎に時分割多重して各加算合成回路 2 08 a~208 f へ送信することになる。

加算合成回路 2 0 8 a〜2 0 8 f は、拡散処理部 2 0 3 a~2 03 nより入力される送信拡散信号を、送信先アンテナ 4 a~4 f毎に加算合成する。出力先選択回路 2 1 0 a〜2 1 0 nを設けたことで、本実施例の送信部は、拡散処理部 2 03 a~2 0 3 nを送信先アンテナ 4 a〜4 f の何れか 1つに固定的に接続せず、任意に接続可能となり、柔軟に送信先を選択できるという新たな効果を有する。産業上の利用可能性

本発明によれば、拡散処理部の送信状態の制御をハードウェア処理で行うので、スロッ卜あるいはシンボル単位で高速にサイ卜選択切替が可能となる。カウンタ等を設けてその力ゥンタ値によリ送信状態の制御を行うソフトゥェァ処理の場合、処理呼数の増加により処理遅延が生じ、結果、出力制御が瞬時に行えない場合がある。これに対し、制御タイミングを予め考慮し設計されたハードウェア処理で行う本構成の方が優れている。

また、従来では拡散処理部を増加させるとソフトゥェァ処理の負荷が増大して、 S S DT処理能力が低下したが、本発明では、ハードウェア処理で行うことでそれが回避することができる。送信ベースバンド信号に対する拡散処理部の数が増加した場合には、ソフトウェア処理にて拡散部の送信状態制御を行うよりも、符号化処理部で制御信号を生成する方が処理的に容易であリ、拡散処理回路のソフ卜ゥェァ処理の負荷軽減につながる。

Claims

請求の範囲

1 . セクタ対応に複数のアンテナを有し、複数セクタにまたがって移動端末と通信を行うソフ卜ハンドオーバ時にサイ卜選択ダイバーシティ制御を行うようにした C D M A (符号分割多元接続）通信方式における基地局であって、

前記複数のアンテナに対応して送信可否を示す送信制御信号を送信データに付加する送信制御信号生成手段と、

この送信制御信号に応じて前記アンテナへの前記送信データのオンオフ制御をなす送信制御手段と、を含むことを特徴とする基地局。

2 . 前記送信制御信号生成手段は、前記送信データの各シンボルに対応して前記制御信号をそれぞれ生成する手段と、前記シンボルと当該シンボルに対応する前記制御信号とを時分割多重して出力する手段とを有することを特徴とする請求項 1に記載の基地局。

3 . 前記送信制御信号生成手段は、前記アンテナの各々からの送信パイロッ卜信号の、前記移動端末における受信品質に応じて前記送信制御信号を生成する手段を有することを特徴とする請求項 1または 2に記載の基地局。

4 . 前記制御信号は、アンテナのうち前記受信品質が最良のアンテナのみが送信可を示し、他のアンテナは送信不可を示すものであることを特徴とする請求項 3に記載の基地局。

5 . 前記複数のアンテナに対応して前記送信データの拡散処理をなす拡散処理手段を更に含み、

前記送信制御手段は、前記送信データと前記送信制御信号とを分離する手段と、この分離された前記アンテナ対応の送信制御信号に応じて対応する前記拡散処理手段の出力制御をなす手段とを有することを特徴とする請求項 1 ~ 4のいずれかに記載の基地局。

6 . 前記送信データの拡散処理をなす複数の拡散処理手段と、前記拡散処理手段の出力先である前記アンテナの選択を自在とする出力先選択手段とを更に含み、前記送信制御手段は、前記送信データと前記送信制御信号とを分離する手段と、この分離された前記アンテナ対応の送信制御信号に応じて、前記出力先選択手段により選択されている出力先に対応する前記拡散処理手段の出力制御をなす手段とを有することを特徴とする請求項 1〜 4のいずれかに記載の基地局。

7 . セクタ対応に複数のアンテナを有する基地局と、前記基地局と通信を行う移動端末と、前記移動端末が複数セクタにまたがって通信を行うソフ卜ハンドオーバ時にサイ卜選択ダイバーシティ制御を行うようにした C D M A (符号分割多元接続）通信システムであって、

前記基地局は、

この送信制御信号に応じて前記アンテナへの前記送信データのオンオフ制御をなす送信制御手段と、を含むことを特徵とする移動通信システム。

8 . 前記送信制御信号生成手段は、前記送信データの各シンボルに対応して前記制御信号をそれぞれ生成する手段と、前記シンボルと当該シンボルに対応する前記制御信号とを時分割多重して出力する手段とを有することを特徴とする請求項 7に記載の移動通信システム。

9 . 前記移動端末は、前記アンテナの各々からの送信パイロッ卜信号の受信品質を測定して前記基地局へ送信する手段を有し、

前記基地局の前記送信制御信号生成手段は、前記受信品質に応じて前記送信制御信号を生成する手段を有することを特徴とする請求項 7または 8に記載の移動通信システム。

1 0 . 前記制御信号は、アンテナのうち前記受信品質が最良のアンテナのみが送信可を示し、他のアンテナは送信不可を示すものであることを特徴とする請求項 9に記載の移動通信システム。

1 1 . 前記基地局は、前記複数のアンテナに対応して前記送信データの拡散処理をなす拡散処理手段を更に含み、

前記送信制御手段は、前記送信データと前記送信制御信号とを分離する手段と、この分離された前記アンテナ対応の送信制御信号に応じて対応する前記拡散処理手段の出力制御をなす手段とを有することを特徴とする請求項 7 ~ 1 0のいずれかに記載の移動通信システム。

1 2 . 前記基地局は、前記送信データの拡散処理をなす複数の拡散処理手段と、前記拡散処理手段の出力先である前記アンテナの選択を自在とする出力先選択手段とを更に含み、

前記送信制御手段は、前記送信データと前記送信制御信号とを分離する手段と、この分離された前記アンテナ対応の送信制御信号に応じて、前記出力先選択手段により選択されている出力先に対応する前記拡散処理手段の出力制御をなす手段とを有することを特徴とする請求項 7〜1 0のいずれかに記載の移動通信システ厶。