JPH11308662A - 移動体通信システム、基地局及び基地局制御装置 - Google Patents

移動体通信システム、基地局及び基地局制御装置

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JPH11308662A
JPH11308662A JP10181616A JP18161698A JPH11308662A JP H11308662 A JPH11308662 A JP H11308662A JP 10181616 A JP10181616 A JP 10181616A JP 18161698 A JP18161698 A JP 18161698A JP H11308662 A JPH11308662 A JP H11308662A
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JP
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base station
mobile
transmission quality
base stations
communication information
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JP10181616A
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Shuichi Miyazaki
秀一 宮崎
Senshiyu Ueno
船首 植野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な方法で品質の良い通信情報の伝送が可
能な移動体通信システム、基地局及び基地局制御装置を
提供する。 【解決手段】 単一周波数f1を用いて、TDMAフレ
ーム内で上り、下りのタイムスロットを割り当て、移動
局と基地局との間で通信を行う。移動局MS11は、上
りの信号をタイムスロットt1で異なる場所に配置さ
れた複数の基地局BS1、BS2に同時に送信する。基
地局BS1、BS2は、この信号の伝送品質をそれぞ
れ検出する。基地局制御装置BSCEは、検出された伝
送品質が最も良い基地局を選択する。この選択された基
地局が、下りの信号をタイムスロットt9で移動局M
S11へ送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信情報の伝送品
質を改善するのに好適なサイトダイバーシチ方式を用い
た移動体通信システム、基地局及び基地局制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、時分割多元接続(TDMA:
Time Division Multiple Ac
cess)方式を用いたMMAC(Multimedi
a Mobile Access Communica
tion Systems)あるいはITS(Inte
ligent Transport Systems)
などの移動体通信システムが知られている。
【0003】これらの動画像等を扱うマルチメディア通
信では、20Mbit/s以上の高速伝送が要求され
る。このような高速伝送を無線で行う場合、高い周波数
を利用して広い帯域を確保する必要がある。上記の伝送
速度の場合、マイクロ波帯(3GHz以上)から準ミリ
波帯(20GHz〜30GHz)が使用される。この周
波数帯では、電波の性質は光に近づくため、回折等の回
り込み効果が期待できなくなる。従って、基地局BS
(Base Station)と移動局MS(Mobi
le Station)間に障害物が存在し、見通しが
きかない場合には、伝搬損失が極めて大きくなる。この
現象はシャドーイングと呼ばれ、このような状態が生ず
ると、電波強度が極めて低下するために、通信が困難に
なる。
【0004】このシャドーイング対策として、サイトダ
イバーシチ方式が知られている。この方式は、移動局と
基地局間の見通しを確保するために、場所を変えて複数
の基地局を配置し、少なくとも1つの基地局から常時移
動局を見通すことができるように構成したものである。
この種の技術として、例えば特開平9−284208号
公報には、符号分割多元接続(CDMA:Code D
ivision Multiple Access)方
式に関し、複数の基地局から移動体交換局に対して送ら
れてきたパケットデータの中から、1つのパケットデー
タを移動体交換局において再生することにより、通信品
質の向上を図ろうとする提案がなされている。一方、時
分割多元接続(TDMA)方式においては、複数の基地
局と移動局の間で、基地局ごとに異なる周波数を用いて
通信を行うように構成されており、移動体交換局ではパ
ケットの再生は行わずデータをそのまま通過させるよう
にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の時分割多元接続
(TDMA)方式におけるサイトダイバーシチ方式は、
上述のとおり、各基地局で使用する周波数が異なってお
り、また移動局は一つの受信機を備えるのみである。こ
のようなサイトダイバーシチ方式においては、(1)移
動局が、各基地局に合わせて受信周波数を切り換え、電
波を受信し、(2)受信信号上のタイムスロットを特定
するために、クロック同期・フレーム同期を確立し、
(3)上記タイムスロットの伝送品質を求め、(4)上
記(1)〜(3)の動作をサイトダイバーシチを構成す
る各基地局の数だけ繰り返し行い、(5)その中で伝送
品質の最も良い基地局の信号を選択し、この選択した基
地局との間で通信を行う、という手順を経る必要があっ
た。
【0006】移動局が行う周波数切り換えは、一般にシ
ンセサイザの周波数を切り換えることにより行われてい
るが、周波数切り換えには600μs〜700μs程度
の時間を要する。
【0007】一方、高速伝送を行う場合には、例えばフ
レーム長2.5ms間に16スロットが設けられる。こ
の場合、1スロット当たり約156μsである。したが
って、周波数切り換え処理の間に、約5スロット分の情
報が欠落することになる。このため、上述の方法は適用
できなかった。
【0008】周波数切り替えを不要にするためには、移
動局が複数の基地局の周波数にそれぞれ対応した受信機
を全て搭載する必要がある。しかしこの方法は、移動局
の構成が複雑となり、小型・低コスト化が困難になるた
め、これも適用が難しかった。
【0009】従って本発明の目的は、簡易な方法で品質
の良い通信情報の伝送が可能な移動体通信システム、基
地局及び基地局制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、移動局と通
信するために異なる場所に配置された複数の基地局と、
複数の基地局と接続された基地局制御装置と、基地局制
御装置に接続された移動交換網とを備え、各基地局は移
動局から送信される同一周波数の通信情報を受信し、基
地局制御装置は各基地局で受信した通信情報の伝送品質
に基づいて複数の基地局の中から一つの基地局を選択
し、選択された基地局からの通信情報を移動交換網に伝
送し、選択された基地局は移動交換網から基地局制御装
置を介して得られた通信情報を移動局へ送信するよう構
成された移動体通信システムにより、達成される。
【0011】ここで、伝送品質の検出は、各基地局又は
基地局制御装置において行う。この伝送品質の検出デー
タは直接用いてもよいが、これを一旦記憶装置に記憶し
ておいて、これらの変動履歴、あるいは重みづけ等の処
理を施して用いることもできる。伝送品質は、具体的に
は通信情報のフレーム・エラー・レートに基づいて求め
られる。
【0012】また、基地局の選択については、基地局制
御装置が複数の基地局の中で伝送品質の最も良い局を選
択する。各基地局が、セクタアンテナに接続された複数
の送受信装置を備えている場合は、セクタとして最も良
い伝送品質の通信情報を受信した送受信装置が選択され
る。
【0013】基地局は、移動局から送信される通信情報
を受信する受信部と、受信した通信情報の伝送品質を検
出する伝送品質検出部と、検出した伝送品質を基地局制
御装置に報告するためのインタフェース部とを有する。
ここで受信部は、通信情報を受信するよう制御する受信
タイミング制御部及び通信情報を傍受するよう制御する
傍受タイミング制御部のいずれかの制御信号により制御
される。
【0014】基地局にセクタアンテナを設置し、反射波
等に起因する伝送品質の劣化を抑制することもできる。
この場合、基地局は、セクタアンテナごとに接続された
複数の受信部と、各受信部で受信した通信情報の伝送品
質を検出する制御部と、検出した伝送品質を基地局制御
装置に報告するためのインタフェース部とを備える。
【0015】基地局制御装置は、複数の基地局で検出さ
れた通信情報の伝送品質を比較する比較部と、比較部か
らの出力に基づいて複数の基地局のうちの一つの基地局
を指定する基地局指定部とを有する。これに、伝送品質
を記憶する記憶部を追加し、比較部はこの記憶部から読
み出された伝送品質または、これらの変動履歴、あるい
は重みづけ等の処理の結果を比較するよう構成すること
もできる。
【0016】本発明に係る移動体通信方法は、移動局か
ら送信される単一周波数の上りの通信情報を複数の基地
局で受信し、各基地局で受信した通信情報からそれぞれ
伝送品質を検出し、検出した伝送品質に基づいて複数の
基地局の中から一つの基地局を選択し、選択した基地局
から移動局に下りの通信情報が送信されるようにするも
のである。ここで、下りの通信情報は、上りの通信情報
で用いたタイムスロットとは異なるタイムスロットで送
信される。また、基地局設置位置情報を記憶しておい
て、前記各基地局における通信が不能状態のとき、前記
各基地局以外で現在選択中の基地局に最も近い基地局
を、基地局設置位置情報の中から選び出して通信を続行
することができる。
【0017】これにより、簡易な方法で品質の良い通信
情報の伝送が可能な移動体通信システム、基地局及び基
地局制御装置を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1実施例)図1は、本発明に
係るTDMA移動体通信システムの第1実施例を示す図
である。図のように、本実施例では、人HU1が移動局
MS11を用い、人HU2が移動局MS12を用いて通
信を行っている。人HU3は通行人で、その移動位置に
よっては通信の障害となる。一方、基地局BS1及びB
S2は、それぞれ通信の障害とならないように、樹木T
R1〜TR6を避けて配置されている。基地局BS1及
びBS2は、ディジタル伝送路31を介して基地局制御
装置BSCE(Base Station Contr
ol Equipment)に接続される。基地局制御
装置BSCEは、ディジタル伝送路32を介して図示し
ない移動交換網に接続される。ディジタル伝送路31、
32は、制御信号および通信情報の伝送路として用いら
れる。移動局MSと基地局BSでは、単一周波数f1が
用いられているが、これ以外に単一周波数をf2、f
3、...と増やすことにより、移動局の数を増加する
ことができる。
【0019】図2は、移動局MSの構成例を示す図であ
る。図のように、移動局MSは、送信部41a及び受信
部41bを有する送受信部41と、送受信部41に接続
されたアンテナ44と、スイッチ42a及び42bを有
するスイッチ部42と、所定のタイムスロット(slo
t)で通信が行われるように送受信部41及びスイッチ
部42を制御する制御部43とを備える。
【0020】このような構成において、制御部43から
の信号は、スイッチ42aを経由し、送信部41aで変
調されて、アンテナ44から送信される。一方、アンテ
ナ44で受信された信号は、受信部41bへ送られ、こ
こで復調されてスイッチ42bを経由し、制御部43内
で画像あるいは音声等の処理が行われる。
【0021】図3は、基地局BSの構成例を示す図であ
る。図のように、基地局BSは、送信部51a及び受信
部51bを有する送受信部51と、送受信部51に接続
されたアンテナ54と、スイッチ52a及び52bを有
するスイッチ部52と、所定のタイムスロット(slo
t)で通信が行われるように送受信部51及びスイッチ
部52を制御する制御部53と、制御部53に接続され
たインタフェース部55と、全地球測位システムGPS
(Global Positioning Syste
m)56及びGPSアンテナ57とを備える。ここで制
御部53は、図示のように、伝送品質検出部53a、受
信タイミング制御部53b、及び傍受タイミング制御部
53cを有する。
【0022】このような構成において、インタフェース
部55を介して得られた信号は制御部53及びスイッチ
52aでTDM(Time Division Mul
tiplex)処理が行われ、送信部51aで変調、増
幅されて、アンテナ54から送信される。一方、アンテ
ナ54で受信された信号は、受信部51bへ送られ、こ
こで復調されてスイッチ52bを経由し、制御部53に
送られる。制御部53は、伝送品質検出部53aにおい
て、受信された信号の伝送品質、例えばフレーム・エラ
ー・レートFER(Frame Error Rat
e)を検出する。インタフェース部55は、検出された
伝送品質についてインタフェース変換を行い、これをデ
ィジタル伝送路31を通じて基地局制御装置BSCEへ
送る。
【0023】また、全地球測位システムGPS56は、
各基地局BSに接続されるディジタル伝送路31の伝送
路長が異なることにより発生する伝送路の遅延時間差を
吸収し、基地局BS間の同期をとるために設けられるも
のである。基地局BSは、GPS56の時刻信号に合わ
せてクロックを確定することにより、各基地局BS間の
同期を取る。
【0024】図4は、基地局制御装置BSCEの構成例
を示す図である。図のように、基地局制御装置BSCE
は、制御部60とインタフェース部64とを備える。制
御部60は、各基地局から送られてきた伝送品質、例え
ば前述のFERを比較する比較部61、比較部61にて
得られた最も良い伝送品質を有する信号を選択する選択
切換部62、及び比較部61からの出力に基づいて一つ
の基地局を指定する基地局指定部65を有する。一方、
インタフェース部64は、選択切換部62で選択した信
号をディジタル伝送路32を介して移動交換網へ送り、
また逆に移動交換網からの信号を制御部60に送る。
【0025】図5は、本実施例で使用するTDMAフレ
ームの基本構成を示す図である。本TDMAフレーム
は、図のように、フレーム長2.5msで、16スロッ
ト(slot)構成である。これらのタイムスロット
は、上り方向の通信用フレーム(UW:Up War
d)、あるいは下り方向の通信用フレーム(DW:Do
wnWard)のいずれにも利用できる。本例では、上
り方向の通信用フレームにt1〜t8の8スロットを、
下り方向の通信用フレームにt9〜t16の8スロット
をそれぞれ割り当てている。
【0026】図6は、TDMAフレーム内のタイムスロ
ット割り当て方法を説明するための図である。
【0027】同図に示すように、同一周波数f1のTD
MAフレームはt1〜t16の16スロットに分割さ
れ、上り方向の通信用フレームについては、基地局BS
1にスロットt1〜t4を、そして基地局BS2にスロ
ットt5〜t8を割り当て、下り方向の通信用フレーム
ついては、基地局BS1にスロットt9〜t12を、そ
して基地局BS2にスロットt13〜t16を割り当て
る。これにより、基地局BS1は移動局MS11〜MS
14の4加入者を収容し、基地局BS2は移動局MS2
1〜MS24の4加入者を収容することができる。ま
た、基地局BS1は、同図の点線矢印で示すように、基
地局BS2に割り当てられた上り方向の通信用フレーム
のスロットt5〜t8を傍受する機能を有し、他方、基
地局BS2は、基地局BS1に割り当てられた上り方向
の通信用フレームのスロットt1〜t4を傍受する機能
を有する。
【0028】次に、第1実施例の動作について図1を用
いて説明する。本発明に係るサイトダイバーシチ制御は
次の手順で行われる。 (1)図1において、人HU1の用いる移動局MS11
が、図6のスロットt1にて、上り信号を基地局BS
1へ送信する、 (2)基地局BS1はスロットt1にて上り信号を受
信し、これに基づいて信号aを作成する。 (3)同時に基地局BS2は、スロットt1にて上り信
号を傍受し、これに基づいて信号bを作成する。ここ
で、傍受するスロットは、あらかじめ基地局制御装置B
SCEから各基地局BSに対して知らされている。 (4)基地局BS1は信号aを、基地局BS2は信号b
を、それぞれ基地局制御装置BSCEへ伝送する。 (5)基地局制御装置BSCEは、受信した信号a、b
のFER(FlameError Rate)を、図4
に示す比較部61で比較し、伝送品質の最も良いスロッ
トを選択切換部62で選択する。 (6)基地局制御装置BSCEは、選択したスロットに
よる信号をインタフェース部64を経由してディジタル
伝送路32を通じて移動交換網へ送る。 (7)ここでは、同一周波数を用いるTDD(Time
Division Duplex)方式であるため、
上り方向と下り方向の両通信用フレームの違いによる
伝搬特性の変化はない。また、フレーム長が2.5ms
と短いため、この間での上り方向と下り方向の両通信用
フレームの伝搬特性にほとんど変化はないと見なせる。
したがって、基地局制御装置BSCEは、信号bを選択
した場合には、基地局BS2に、移動局MS11へ信号
を送信する権利を与える。 (8)これを受けて基地局BS2は移動交換網からの通
信信号を、図6に示すように、スロットt9にて移動局
MS11へ下り信号として送信する。 (9)移動局MS11は、図1に示すように、基地局B
S2からの下り信号をスロットt9にて受信する。 (10)次に、図7に示すように、人HU3が移動局M
S11と基地局BS2の通信路に入り、障害物として通
信を妨げた場合、基地局制御装置BSCEは、基地局B
S2よりも伝送品質の優れる基地局BS1に選択切り換
えを行う。これを受けて基地局BS1は、図6に示すよ
うに、スロットt9にて移動局MS11へ下り信号'
を送信する。移動局MS11は、図7に示すように、基
地局BS1から下り信号'をスロットt9にて受信す
る。本システムでは、このようにして、移動局MS11
との通信を良好に維持する。
【0029】本実施例では、このように、移動局MS1
1からの上り方向の通信用フレームにより、前述の
(1)から(6)の手順で基地局BSを選定し、下り方
向の通信用フレームにおいて、(7)から(8)の手順
で選定した基地局BSに通信情報を送信する。これによ
り、移動局MS11は無線伝送品質の最も良い基地局を
選択でき、シャドーイングによる無線回線断を未然に防
ぎ、通信を良好に維持することが可能となる。さらに、
フレーム毎にシャドーイングが生じていない基地局BS
にタイムスロットを適応的に割り当てることで、周波数
の利用効率が向上し、トラヒック収容力も増大する。
【0030】本発明は上述の実施例に限定されるもので
はない。ここでは、基地局BS1及びBS2の2台の基
地局を使用してサイトダイバーシチを構成したが、ダイ
バーシチブランチの数はこれに限らず2つ以上あっても
よい。例えば、全体のスロット数を増やすことによりダ
イバーシチブランチの数を増やすことが可能となり、さ
らにシャドーイングに強い方式を構成することができ
る。これにより、加入者の収容数も増加できる。
【0031】(第2実施例)図8は、本発明に係るTD
MA移動体通信システムの第2実施例を示す図である。
図のように、本実施例では、人HU1が移動局MS11
を用いている。車両CARは、その移動位置によっては
通信の障害となる。一方、基地局BS1〜BS4は、そ
れぞれ通信の障害とならないように、建築物BILL1
〜BILL3を避けて配置されている。
【0032】基地局BS1〜BS4は、ディジタル伝送
路31を介して基地局制御装置BSCEに接続される。
基地局制御装置BSCEは、基地局位置管理テーブルと
伝送品質管理テーブルを保持する記憶部DBを有し、デ
ィジタル伝送路32を介して図示しない移動交換網に接
続されている。ディジタル伝送路31及び32は、制御
信号および通信情報の伝送路として用いられる。ここで
記憶部DBはBSCE内に配置されているが、インタフ
ェース部64を介してBSCEの外部に接続し、別のB
SCEと共用するようにしてもよい。移動局MSと基地
局BSでは、単一周波数f1が用いられているが、これ
以外に単一周波数をf2、f3、...と増やすことに
より、移動局の数を増加することができる。
【0033】図9は、第2実施例で使用するTDMAフ
レームの基本構成を示す図である。本TDMAフレーム
は、フレーム長10msで、64スロット(slot)
構成である。これらのタイムスロットは、上り方向の通
信用フレーム(UW:UpWard)、あるいは下り方
向の通信用フレーム(DW:Down Ward)のい
ずれにも利用できる。同図に示すように、同一周波数f
1のTDMAフレームはt1〜t64の64スロットに
分割され、上り方向の通信用フレームt1〜t32の3
2スロットを8スロットずつ基地局BS1〜BS4に等
配分する。下り方向の通信用フレームついても同様に、
t33〜t64の32スロットを8スロットずつ基地局
BS1〜BS4に等配分する。これにより、基地局BS
1〜BS4はそれぞれ最大で8加入者を収容することが
できる。なお、ここでは各基地局に8スロットずつ等配
分したが、必ずしも等配分する必要はなく、例えば、移
動局の集中する場所に設置した基地局にはスロットを多
く配分して収容局数を増やすことも可能である。また、
上り/下りのスロットも等配分する必要はなく、データ
通信のダウンロード主体のシステム等では下りスロット
を増した非対称構成が取られる。
【0034】図10は、記憶部DBに備える基地局位置
管理テーブルを説明するための図である。基地局位置管
理テーブルには、同図に示すように、基地局を設置する
時に予め決められた基地局番号と緯度、経度等の基地局
の設置位置情報が記録されている。すなわち、各基地局
BS1〜BS4は、緯度がLAT1〜LAT4、経度が
LON1〜LON4にそれぞれ設置されている。
【0035】図11は、第2実施例で使用するTDMA
フレームの基本構成と伝送品質管理テーブルとの関係を
説明するための図である。伝送品質管理テーブルには、
同図に示すように、各基地局から送られてきたFERが
対応するスロット番号の位置に記録されている。ここ
で、伝送品質管理テーブル上にFERが記録されていな
いスロットは、初期設定時の通信用スロットを示し、ハ
ッチングを施したスロットは初期設定時の傍受用スロッ
トを示す。
【0036】次に、第2実施例の動作について図8を用
いて説明する。本発明に係るサイトダイバーシチ制御は
次の手順で行われる。 (1)図8において、人HU1の用いる移動局MS11
が、図11のスロットt1にて、上り信号を基地局B
S1へ送信する。 (2)基地局BS1はスロットt1にて上り信号を受
信し、これに基づいて信号aを作成する。 (3)図8の実施例では、基地局BS1〜BS3を用い
て3ブランチのサイトダイバーシチを形成しており、基
地局BS2、BS3でスロットt1の上り信号を傍受
しそれぞれ信号b、cを作成する。通信を傍受する基地
局は、図10の基地局設置位置情報をもとに、基地局B
S1にもっとも距離が近い基地局から順に予め選定して
おくことができ、この例ではBS2〜BS3としてい
る。この場合、サイトダイバーシチのブランチ数、すな
わち傍受する基地局数(ここでは3)は初期設定により
あらかじめ基地局制御装置BSCEで管理されている。
なお、あえて基地局を選定せずに、全基地局で常時受信
し、サイトダイバーシチ数を最大値に固定する構成も当
然可能である。 (4)次に、基地局BS1は信号aを、基地局BS2は
信号bを、基地局BS3は信号cを、それぞれ基地局制
御装置BSCEへ伝送する。 (5)基地局制御装置BSCEは、受信した信号a、
b、cのFERを、図8に示す記憶部DBで管理してい
る伝送品質管理テーブル上に記憶する。伝送品質管理テ
ーブルは例えば図11の構成とする。伝送品質管理テー
ブルには、基地局番号、スロット番号、FERなどを記
録する。記録したFERには、例えば基地局BSの配置
位置など、他の条件を考慮した重み付けを行うことがで
きる。 (6)当該伝送品質管理テーブル上のFERを比較部6
1で比較し、伝送品質の最も良いスロットを選択切換部
62で選択する。 (7)基地局制御装置BSCEは、選択したスロットに
よる信号をインタフェース部64を経由してディジタル
伝送路32を通じて移動交換網へ送る。 (8)基地局制御装置BSCEが、例えば信号cを選択
した場合には、基地局BS3に、スロットt33から移
動局MS11へ信号を送信する権利を与える。 (9)これを受けて基地局BS3は移動交換網からの通
信信号を、図8に示すように、スロットt33にて移動
局MS11へ下り信号として送信する。 (10)移動局MS11は、図8に示すように、基地局
BS3からの下り信号をスロットt33にて受信す
る。 (11)次に、図12に示すように、車両CARが移動
局MS11と基地局BS1〜BS3の通信路に入り、障
害物として通信を妨げた場合、通信も傍受も不能とな
る。この場合、基地局制御装置BSCEは、図10に示
す基地局位置管理テーブル上の基地局設置位置情報をも
とに移動局と通信していた基地局にもっとも近い基地局
のうち、傍受用基地局として選択されなかった基地局
(ここではBS4)を選択し当該基地局BS4を用いて
上り信号を受信する。
【0037】このように本実施例では、移動局MS11
からの上り方向の通信用フレームの受信により、前述の
(1)から(8)の手順で基地局BSを選定し、(9)
から(10)の手順で選定した基地局BSから移動局M
S11へ通信情報を送信する。更に、(11)の手順で
通信も傍受も不能な場合、新たに別の基地局を割り当て
ることでシャドーイングの発生確率を少なくすることが
できる。また本実施例では、各基地局に上り下り8スロ
ットずつ割り当て10ms(64slot)のTDMA
フレームで4台の基地局を収容したが、各基地局に割り
当てるスロット数を少なくすることで、サイトダイバー
シチのブランチ数(基地局の数)を増やすこともでき
る。
【0038】これにより、移動局MS11は無線伝送品
質の最も良い基地局を選択でき、シャドーイングによる
無線回線断を未然に防ぎ、通信を良好に維持することが
可能となる。さらに、フレーム毎にシャドーイングが生
じていない基地局BSにタイムスロット送信権を適応的
に与えることで、周波数の利用効率が向上し、トラヒッ
ク収容力も増大する。
【0039】(第3実施例)図13は、本発明に係るT
DMA移動体通信システムの第3実施例を示す図であ
る。本実施例では、基地局BS1、BS2のアンテナを
セクタアンテナsect1〜sect4で構成し、これ
によりアンテナの指向性を特定の方向に向けるようにし
たものである。このようにした理由は次のとおりであ
る。
【0040】即ち、上述の実施例はシャドーイングによ
る問題を解決するものであるが、シャドーイングになら
ない状況でも通信の伝送品質が劣化する場合がある。例
えば、図示のように、移動局MSから送信された電波
は、pass1を介して基地局BS1へ直接到達するも
のもあれば、pass2を介してバスBUS1に反射し
たのち基地局BS1へ到達するものもある。この場合、
両者の伝搬経路長が異なるため、同じ時間に移動局MS
から送信された信号は、異なる時間に基地局BS1で受
信されることになる。この時間差が、伝送速度に対して
無視できない程の高速伝送を行う場合、周波数選択性フ
ェージング(干渉性フェージング)と呼ばれる問題が発
生し、符号間干渉が発生する。これにより基地局BS1
は、移動局MSの近くにあり受信レベルが高いにもかか
わらず、伝送品質が劣化する可能性がある。
【0041】そこでアンテナをセクタ化し、アンテナの
指向方向以外に干渉を与えることがないようにし、また
指向方向以外から到来する干渉波を除去する。この種の
アンテナのセクタ化については、例えば「ディジタル移
動通信方式」、東京電機大学出版局、1993年2月2
0日発行、に記載されている。
【0042】図13では、基地局BS1、BS2のアン
テナに、それぞれ90°の範囲をカバーするセクタse
ct1〜sect4を設けることで、全水平面内をカバ
ーする。図のように、移動局MSから送信された電波
は、pass1を介してBS1のsect1に到達し、
pass2を介してBS1のsect2に、またpas
s3を介してBS2のsect3にそれぞれ到達する。
この中で、最もよい伝送品質の信号を受信したセクタが
選択される。なお、個々のセクタアンテナを2素子以上
の素子アンテナで構成することで偏波ダイバーシチ、も
しくは空間ダイバーシチを実現してフラットフェージン
グによる悪影響を低減することも可能である。
【0043】図14は、本発明におけるTDMAフレー
ム内のタイムスロット割り当て方法を説明するための図
である。同図に示すように、同一周波数f1のTDMA
フレームはスロットt1〜t8の8スロットに分割さ
れ、上り方向の通信用フレームについてはスロットt1
〜t4を、下り方向の通信用フレームについてはスロッ
トt5〜t8を割り当てる。これにより、各1スロット
に対して移動局MSを1台収容することができる。この
例では移動局MS1〜MS4の4台の移動局が収容可能
である。各移動局MSの上り方向の送信信号は、基地局
BS1の各セクタsect1〜sect4、並びに基地
局BS2の各セクタsect1〜sect4で同時に受
信する。
【0044】図15は、本発明における毎時間ごとの伝
送品質管理テーブルの一例である。移動局の上り方向の
送信信号を基地局BS1の各セクタsect1〜sec
t4、並びに基地局BS2の各セクタsect1〜se
ct4で同時に受信した時のフレームエラーレート(F
ER)をテーブルに記録する。これにより最もFERの
小さい基地局のセクタを特定できる。
【0045】図16は、本発明における基地局BSの構
成を説明するための図である。同図に示すように、セク
タsect1〜sect4を構成するセクタアンテナA
NT1〜ANT4は個々に送受信装置TRX1〜TRX
4と接続される。送受信装置TRX1〜TRX4は、送
受切替スイッチSW、送信機TX、変調器MOD、受信
機RX、復調器DEMで構成される。セクタアンテナA
NT1〜ANT4は、送受切替スイッチSWにより送受
信で共用される。送受信信号は、伝送品質検出部を備え
るTDMA制御回路201で信号処理される。TDMA
制御回路201では、各セクタsect1〜sect4
からの伝送品質を検出し、これらをインタフェース部2
02からディジタル伝送路31を介して基地局制御装置
BSCEに伝送する。
【0046】次に、第3実施例の動作について図14を
用いて説明する。本発明に係わるサイトダイバーシチ制
御は次の手順で行われる。 (1)図13において、移動局MSが図14のスロット
t1にて、上り信号を送信する。 (2)図13において、基地局BS1の各セクタsec
t1〜sect4、並びに基地局BS2の各セクタse
ct1〜sect4にて前記上り信号を、図14のス
ロットt1にて受信する。 (3)各基地局BSの各sectの伝送品質と受信信号
をディジタル伝送路31を介して基地局制御装置BSC
Eへ伝送する。 (4)基地局制御装置BSCEでは、伝送品質をもとに
図15の伝送品質管理テーブルを作成する。同図では、
フレームエラーレート(FER)を伝送品質基準として
いる。 (5)図15の伝送品質管理テーブルに基づき、最も伝
送品質の優れる基地局BSのセクタsectを決定し選
択する。 (6)前記選定したセクタsectからの受信信号を移
動交換網へ送る。同時に、選定したセクタsectに対
し、図14のタイムスロットt5で移動局MSへ送信す
る権利を与える。 (7)これを受けて基地局BS1のセクタsect1は
移動交換網からの通信信号を、図14に示すように、ス
ロットt5にて移動局MSへ下り信号として送信す
る。 (8)図13に示すように、基地局BS1のセクタse
ct1から移動局MSへの送信信号は、pass1を介
して直接伝搬されるため、バスBUS1による反射の影
響がなく、移動局MSで良好に受信される。
【0047】このように基地局アンテナをセクタアンテ
ナとすることで、バス、建築物等の散乱体からの反射波
の悪影響を低減することができ、伝送品質の劣化を抑え
ることができる。さらに、セクタ化により基地局アンテ
ナの利得を高くできるため、送信電力の低減が可能とな
り基地局の小電力化に効果がある。また他局からの干渉
にも強くなる。さらに、基地局アンテナ利得の増加によ
り、移動局のアンテナを小型化でき、送信出力も小さく
できるので、移動局の小型化、低消費電力化にも大きな
効果がある。
【0048】本実施例では、基地局アンテナを4セクタ
構成としたが、セクタ数をさらに増やすことで反射波に
よる悪影響を一層少なくし、送信電力をより低減するこ
とができる。また、アンテナのチルト角、指向性を適応
的に変化させることで、反射波の悪影響をさらに低減す
ることも可能である。
【0049】このように本発明では、周波数の切り換え
なしでサイトダイバーシチを容易に構成でき、周波数切
り換え処理の間に情報が欠落するという問題を解決でき
る。また、複数基地局BSで同じ周波数を共用するた
め、装置構成が簡単になり、コスト削減ができる。さら
に、周波数切り換え操作が不要なので、動画像通信など
リアルタイム性が要求されるサービスに適用できる。そ
してサイトダイバーシチのブランチ数を適応的に変化さ
せることによりシャドーイングを好適に回避することが
できる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、簡易な方法で品質の良
い通信情報の伝送が可能な移動体通信システム、基地局
及び基地局制御装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るTDMA移動体通信システムの第
1実施例を示す図である。
【図2】移動局MSの構成例を示す図である。
【図3】基地局BSの構成例を示す図である。
【図4】基地局制御装置BSCEの構成例を示す図であ
る。
【図5】本発明の第1実施例で使用するTDMAフレー
ムの基本構成を示す図である。
【図6】本発明の第1実施例におけるTDMAフレーム
内のタイムスロットの割り当て方法を説明するための図
である。
【図7】本発明に係るTDMA移動体通信システムの第
1実施例の動作を説明するための図である。
【図8】本発明に係るTDMA移動体通信システムの第
2実施例を示す図である。
【図9】本発明の第2実施例で使用するTDMAフレー
ムの基本構成を示す図である。
【図10】本発明の第2実施例で使用する基地局位置管
理テーブルを説明するための図である。
【図11】本発明の第2実施例で使用するTDMAフレ
ームの基本構成と伝送品質管理テーブルとの関係を説明
するための図である。
【図12】本発明に係るTDMA移動体通信システムの
第2実施例の動作を説明するための図である。
【図13】本発明に係るTDMA移動体通信システムの
第3実施例を示す図である。
【図14】本発明の第3実施例におけるTDMAフレー
ム内のタイムスロット割り当て方法を説明するための図
である。
【図15】本発明の第3実施例における伝送品質管理テ
ーブルの一例である。
【図16】本発明の第3実施例における基地局BSの構
成を説明するための図である。
【符号の説明】 MS11、MS12 移動局 BS1、BS2 基地局 BSCE 基地局制御装置 HU1〜HU3 人 TR1〜TR6 樹木 a、b 受信信号 f1 単一周波数 t1、t9 タイムスロット 31、32 ディジタル伝送路

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動局と通信するために異なる場所に配
    置された複数の基地局と、前記複数の基地局と接続され
    た基地局制御装置と、前記基地局制御装置に接続された
    移動交換網とを備えた移動体通信システムであって、前
    記各基地局は移動局から送信される同一周波数の通信情
    報を受信し、前記基地局制御装置は前記各基地局で受信
    した通信情報の伝送品質に基づいて前記複数の基地局の
    中から一つの基地局を選択し、前記選択された基地局か
    らの通信情報を前記移動交換網に伝送し、前記選択され
    た基地局は前記移動交換網から前記基地局制御装置を介
    して得られた通信情報を前記移動局へ送信するよう構成
    されたことを特徴とする移動体通信システム。
  2. 【請求項2】 前記各基地局が、前記通信情報の伝送品
    質をそれぞれ検出するよう構成されたことを特徴とする
    請求項1記載の移動体通信システム。
  3. 【請求項3】 前記基地局制御装置が、前記各基地局で
    受信した通信情報からそれぞれ伝送品質を検出するよう
    構成されたことを特徴とする請求項1記載の移動体通信
    システム。
  4. 【請求項4】 前記伝送品質を記憶する記憶装置を備
    え、前記基地局制御装置が前記記憶装置に記憶した前記
    伝送品質に基づいて前記複数の基地局の中から一つの基
    地局を選択するよう構成されたことを特徴とする請求項
    1記載の移動体通信システム。
  5. 【請求項5】 前記各基地局が、セクタアンテナに接続
    された複数の送受信装置を有することを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれかに記載の移動体通信システム。
  6. 【請求項6】 前記伝送品質が、前記通信情報のフレー
    ム・エラー・レートに基づいて求められることを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれかに記載の移動体通信シス
    テム。
  7. 【請求項7】 移動局から受信した単一周波数の通信情
    報からそれぞれ伝送品質を検出するように構成された複
    数の基地局と、前記各基地局で検出した伝送品質に基づ
    いて前記移動局との間で通信を行う一つの基地局を前記
    複数の基地局の中から選択するよう構成された基地局制
    御装置とを備えたことを特徴とするサイトダイバーシチ
    方式。
  8. 【請求項8】 前記選択される基地局は、前記複数の基
    地局の中で検出された伝送品質が最も良い局であること
    を特徴とする請求項7記載のサイトダイバーシチ方式。
  9. 【請求項9】 移動局から送信される通信情報を受信す
    る受信部と、前記受信した通信情報の伝送品質を検出す
    る伝送品質検出部と、前記検出した伝送品質を基地局制
    御装置に報告するためのインタフェース部とを有するこ
    とを特徴とする基地局。
  10. 【請求項10】 前記受信部は、通信情報を受信するよ
    う制御する受信タイミング制御部及び通信情報を傍受す
    るよう制御する傍受タイミング制御部のいずれかの制御
    信号により制御されることを特徴とする請求項9記載の
    基地局。
  11. 【請求項11】 セクタアンテナと、前記セクタアンテ
    ナに接続された複数の受信部と、前記各受信部で受信し
    た通信情報の伝送品質を検出する制御部と、前記検出し
    た伝送品質を基地局制御装置に報告するためのインタフ
    ェース部とを有することを特徴とする基地局。
  12. 【請求項12】 複数の基地局で検出された通信情報の
    伝送品質を比較する比較部と、前記比較部からの出力に
    基づいて前記複数の基地局のうちの一つの基地局を選択
    する選択切換部と、前記選択切換部からの出力に基づい
    て送信を行う基地局を指定する基地局指定部とを有する
    ことを特徴とする基地局制御装置。
  13. 【請求項13】 前記通信情報の伝送品質を記憶する記
    憶部を備え、前記比較部は前記記憶部から読み出された
    伝送品質を比較するよう構成されたことを特徴とする請
    求項12記載の基地局制御装置。
  14. 【請求項14】 前記指定される基地局は、前記複数の
    基地局の中で通信情報の伝送品質が最も良い局であるこ
    とを特徴とする請求項12又は13記載の基地局制御装
    置。
  15. 【請求項15】 移動局から送信される単一周波数の上
    りの通信情報を複数の基地局で受信し、前記各基地局で
    受信した通信情報からそれぞれ伝送品質を検出し、前記
    検出した伝送品質に基づいて前記複数の基地局の中から
    一つの基地局を選択し、前記選択した基地局から前記移
    動局に下りの通信情報を送信するようにしたことを特徴
    とする移動体通信方法。
  16. 【請求項16】 前記下りの通信情報は、前記上りの通
    信情報で用いたタイムスロットとは異なるタイムスロッ
    トで送信されることを特徴とする請求項15記載の移動
    体通信方法。
  17. 【請求項17】 基地局設置位置情報を記憶し、前記各
    基地局における通信が不能状態のとき、前記各基地局以
    外で前記選択した基地局に最も近い基地局を、前記基地
    局設置位置情報の中から選び出して通信を行うことを特
    徴とする請求項15記載の移動体通信方法。
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