WO2002094160A1 - Flap-equipped interlabial pad - Google Patents

Description

明細書 フラ ップ部付き陰唇間パッ ド 発明の背景

技術分野

本発明は、 女性の陰唇に係合させる陰唇間パッ ドに関する 関連技術

従来よ り 、 経血等の体液を吸収するための女性用衛生用品と し ては、 生理用ナプキン等のシー ト状の吸収性物品が一般的に用い られている。 こ こで、 生理用ナプキンについては、 膣口付近への 密着性の乏しさ ゆえに生じる隙間からの経血のモ レを防ぐべく 、 多大な努力が払われている。

しかしなが ら、 生理用ナプキンと は、 衣服に固定して用いる も のであるため、 元来膣口付近への密着性は乏しく 、 また、 着用者 の活動に伴って生理用ナプキンを固定した下着 と 内股と でズ レ を生じ、 不要な隙間を生じる こ と もある。

このよ う な状況下、 生理用ナプキンよ り 小型の衛生用品と して 近年、 陰唇間パッ ドなる衛生用品が注目 される よ う になつてきて いる。

この陰唇間パッ ドは、 女性の陰唇間にその一部分を挟み込ませ 陰唇内面に当接させて装着する とい う も のであ り 、 生理用ナプキ ンに比 して身体と φ密着性が高いために経血のモ レが防止され る と共に、 経血が拡散して身体に広く 接する こ と を防ぐために衛 生的かつ清潔なものである。 また、 生理用ナプキンよ り も小型で あるために、 装着感に優れて快適である とレヽ ぅ利点もある。

ここで、 陰唇間パッ ドと は、 陰唇間に嵌合させ、 その後は陰唇 自体の挟持力で陰唇内に保持される ものである と ころ、 多量の経 血を吸収した場合には自重によって装着位置がずれて しまい、 極 端な場合には陰唇内から離脱してしま う おそれもある。 かかる場 合には、 身体と の高い密着性とい う機能が十分に発揮されないの みならず、 経血のモ レが生じるこ と と なる。

本発明は、 以上のよ う な課題に鑑みてなされたものであ り 、 そ の目的は、 経血等の体液の排泄量の多少にかかわらず、 陰唇内に おける保持状態を維持する こ と が可能な陰唇間パッ ドを提供す る と にあ 。 発明の開示

上記のよ う な課題を解決するために、 本発明に係る陰唇間パッ ドは、 陰唇間に嵌合されたと きにその両側縁において少なく と も 大陰唇を覆う こ とができるフラ ップ部を設け、 このフラ ップ部を 着用者の肌側に固定でき る よ う にしたこ と を特徴とする。

よ り 具体的には、 本発明は、 以下のよ う なものを提供する。

( 1 ) 体液の吸収が可能な吸収体を内包し、 陰唇間に無理な く挟み込むこ と が可能な大き さの陰唇間パッ ドであって、 当該陰 唇間パッ ドは、 その両側に位置する一対の両側縁に大陰唇に被さ る一対のフラ ップ部を備え、 前記一対のフラ ップ部には、 着用者 の肌に当接する肌当接面に粘着部が設け られている こ と を特徴 とするフラ ップ部付き陰唇間パッ ド。

本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 その両側縁においてフラ ップ部を有している。 このため、 着用者が陰唇内に陰唇間パッ ド を嵌合させた際に、 フラ ップ部が陰唇の内部ではなく 、 その外部 に露出する こ と と なる。 そして、 かかるフラ ップ部には肌への粘 着が可能な粘着部が設けられている こ とから、 当該フラ ップ部を 陰唇間パッ ドの両側に位置する大陰唇の表面に被せる よ う に し て配置し、 これを大陰唇の外壁、 若しく は、 大陰唇の外壁を越え た肌面に貼設して固定する こ とができ る。 これによ り 、 陰唇内に おける陰唇間パッ ドの保持状態が強化され、 高い湿潤状態であつ ても陰唇間パッ ドが陰唇内でずれた り するこ と なく 、 装着当初の 位置に保持される こ と となる。

この点、 特表平 6 — 5 0 6 3 6 8号公報において、 陰唇内面と 接触する側に接着剤が塗布された陰唇内装着用の尿失禁防止パ ッ ドが開示されている。 かかる尿失禁防止パッ ドによれば、 尿等 の体液が吸収された場合でも、 塗布された接着剤によ り 陰唇内に 留まる こ とが可能であるよ う にも考えられる。

しかしなが ら、 比較的多量の体液が排泄された場合には、 接着 剤 と 陰唇内面と が接触する面に体液が進入して しま う おそれが 高く 、 かかる場合には接着剤の付着力が低下して尿失禁パッ ドと 陰唇との密着性が低く なつて しま う。 特に、 腹圧性失禁など尿が 尿管よ り 一気に噴出される よ う な場合には、 尿の噴出時の勢いで 尿失禁パッ ドが陰唇内から離脱してしま う おそれもある。

そしてまた、 接着剤が体液と接触した際に生じる溶出成分によ り着用者の陰唇粘膜に化学的刺激を与える場合も考えられ、 かか る場合には一部の着用者がア レルギーを起こす危険性もある。

これに対し、 本発明に係る フラ ップ部付き陰唇間パッ ドは、 陰 唇間パッ ドを固定する ための粘着剤が塗布される こ と によ り 形 成される粘着部が、 陰唇内面ではなく フラ ップ部を介して陰唇の 外側に設けられている。 このため、 体液と粘着剤が接触する こ と がなく 、 粘着強度を維持しなが ら着用者への安全性をも確保 _|:する こ とができ るのである。

粘着剤は、 着用中に離脱せず、 取り 外すと きに着用者に過度な 痛みを与えないよ う に塗布されるのであれば、 粘着部における配 置態様は特に限定される ものではなく 、綿状、 ドッ ト状、網目状、 筋状等、 様々 な態様を採用でき る。

また、 粘着剤の塗布面積は、 各々のフラ ップ部において少なく と も 5 m m ²以上、 よ り好ま しく は 1 0 〜 2 0 0 m m ²、 更に好ま しく は 2 5 〜 8 O m m ² の範囲で設けるのがよい。 なお、 このよ う な範囲で粘着剤を塗布する場合には、 後述の （ 1 1 ) に示す粘 着力を有する粘着剤を用いるのが好ま しい。

( 2 ) 前記一対のフラ ップ部は、 前記陰唇間パッ ドの両側縁 の一部に又はほぼ全域にわたって設け られている こ と を特徴と する （ 1 ) 記載のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド。

本発明に係るフラ ップ部付き陰唇間パッ ドによれば、 陰唇間パ ッ ドの両側縁にそれぞれ設け られた一対のフラ ップ部が、 両側縁 に対して狭い領域かほぼ同等の領域において設けられている。

こ こで、 一対のフラ ップ部が狭い領域に設け られる場合には、 操作性が良く 、 一方、 ほぼ全域に設け られる場合には、 大陰唇全 体を覆う よ う にしてフラ ップ部が被せられる こ と と なるため、 陰 唇に対する陰唇間パッ ドの保持力が一層強化される こ と と なる。 このよ う に、 フラ ップ部の大き さによって、 その機能を異な ら し める こ とができ るのである。

フラ ップ部が陰唇間パッ ドの両側縁のほぼ全域に設け られる 場合には、 粘着部は、 フラ ップ部全体の長 さ に対して 5 0 〜 8 0 %の長さ と し、 その配置は前後に余白を設ける よ うするのが好 ま しい。 この よ う にする こ と によ り 、 着用者がフラ ップ部付き陰 唇間パッ ドを取り替える際に、 着用者の肌に粘着されたフラ ップ 部を、 フラ ップ部を掴んで容易に肌から剥がし取る こ とが可能と な り 、 フラ ップ部付き陰唇間パッ ドの取り外し性が好適なもの と なる。

( 3 ) 前記一対のフラ ップ部は、 前記陰唇間パッ ドの両側縁 に複数ずつ設け られている こ と を特徴とする （ 1 ) 又は （ 2 ) 記 載のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド。

本発明に係る フラ ップ部付き陰唇間パッ ドによれば、 フラ ップ 部が各側縁に対して複数ずつ設け られている。 例えば、 陰唇間パ ッ ドの前方寄 り 及び後方寄 り の 2 箇所に 2 対ずつ設ける よ う に する こ と も可能である （第 1 6 図の （ B ) 参照）。

このよ う に、 フラ ップ部を複数設けた場合には、 単に陰唇に対 する陰唇間パッ ドの保持性を強化でき るのみな らず、 フラ ップ部 にかかる負荷を分散させて着用中の様々な動作に対応可能とす るこ とができ るため、 陰唇間パッ ドがよ り一層陰唇内から外れに く く なる とい う 効果も有する こ と と なる。

なお、 本発明において陰唇間パッ ドの 「前方」 と は、 装着時に おいて陰核近傍に位置する領域をいい、 「後方」 とは、 装着時に おいて会陰近傍に位置する領域をい う。

( 4 ) 前記一対のフラ ップ部は、 前記陰唇間パッ ドの長手方 向における一方端部に偏倚して設け られている こ と を特徴とす る （ 1 ) から （ 3 ) いずれか記載のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド。 本発明に係る フラ ップ部付き陰唇間パッ ドによれば、 フラ ップ 部は陰唇間パ ッ ドの中央ではなく 、 前方寄り か後方寄り に偏倚し て設けられている。

こ こで、 陰唇の発育形態は、 一般に前方発育型が 6 0 %、 均等 発育型が 2 0 %、 後方発育型が 2 0 %とい う よ う に分布する とい われている。 この う ち、 例えば前方発育型の陰唇形態を有する着 用は、 陰唇間パッ ドを陰唇の前方付近で保持して しまいやすい。

このため、 排泄口にあたる膣口付近においては陰唇間パッ ドの 保持力が弱く な り 、 モ レ防止を図るのに十分な密着性が得られな い場合がある。 このよ う なこ と を防止するため、 前方発育型の陰 唇形態を有する着用者に対しては、 フラ ップ部は陰唇間パッ ド本 体の後方寄り に偏移して配置する のが有効である。

このよ う に、 本発明によれば、 フラ ップ部の位置を変化する こ と によ り 、 陰唇の発育形態の個人差に対応可能と なっているので ある。

( 5 ) 前記フラ ップ部は、 少なく と もその一部において伸縮 性を有する ものである こ と を特徴とする （ 1 ) から （ 4 ) いずれ か記載のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド。

本発明に係るフラ ップ部付き陰唇間パッ ドによれば、 フラ ップ 部が伸縮性を有している。 このため、 陰唇間パッ ドが多量の体液 を吸収して自重が高ま り 、 陰唇自体の挟持力を超えて しまった場 合でも、 陰唇間パッ ドの 自重に抗して伸縮性の張力が働く ため、 陰唇間パ ッ ドの密着性が維持される。

本発明において、 「少なく と も一部」 とは、 フ ラ ップ部全体に おいて伸縮性を有する場合のほか、 フラ ップ部の一部分において のみ伸縮性を有する場合をも含む意である。

この 「一部分において伸縮性を有する場合」 と は、 例えば、 陰 唇間パッ ドの側縁と フ ラ ップ部に設け られた粘着部 と の間にお いて、 内面側に伸縮性を有する場合などが挙げられる。 このよ う な範囲において伸縮性を有する よ う にする こ と によ り 、 着用中の 様々 な動作に応じてフラ ップ部が 自在に追従する こ と ができ る。 こ のため、 陰唇間パッ ドが陰唇内の定位置にと どまる こ とができ る よ う になる上、 粘着部において肌に貼設されている部分の肌へ の過度な引きつ り がなく な り 、 良好な着用感が得るこ とができ る。

伸縮性は、 長手方向及び短手方向の双方に伸縮性を有している も ののほか、 短手方向に伸縮性を有する ものも使用するこ とがで き る。 この場合にも陰唇間パッ ドへの当接力を与える こ と ができ る力、らである。

なお、 本発明においてフラ ップ部に使用でき る材料と しては、 元来伸縮性を有する材料と、 非伸縮性め材料に伸縮性を付与した 材料を使用する こ とができ る。

( 6 ) 前記陰唇間パッ ドは、 身体側面に透水性の表面側シ一 ト と反身体側面に不透水性の裏面側シー ト と を配置して成る も のであって、 前記フラ ップ部は、 前記透水性の表面側シー トが延 出 した部分、 若しく は、 前記不透水性の裏面側シー トが延出した 部分、 若しく は、 前記透水性の表面側シー ト と前記不透水性の裏 面側シー ト とが同寸法ずっ延出した部分、 のいずれかによ り形成 されている こ と を特徴とする （ 1 ) から （ 5 ) いずれか記載のフ ラ ップ部付き陰唇闇パッ ド。

本発明に係るフラ ップ部付き陰唇間パッ ドによれば、 陰唇間パ ッ ド本体の構成材料を一部延出 させる こ と によ り フ ラ ップ部が 形成されている。

この場合において、 陰唇間パッ ドの身体側に位置する透水性の 表面側シー トが延出 している部分においてフ ラ ップ部が形成さ れている場合には、 陰唇間パッ ドの側縁付近から体液が漏れ出 し て しまったと きでも、 肌がその体液によって汚れて しま う こ と を 最小限に抑える こ とができる。 また、 陰唇間パッ ドの反身体側に 位置する不透水性の裏面側シ^" トが延出 した部分においてフ ラ ップ部が形成されている場合には、 陰唇間パッ ドの側縁付近から 体液が漏れ出してしまったと きでも、 下着へ体液が付着する こ と を未然に防止する こ とができ る。 そして、 表面側シー ト と裏面側 シー ト と の両方が延出 してフラ ップ部を形成している場合には、 上記両機能を兼ね備える こ と ができ るのである。

( 7 ) 前記陰唇間パッ ドの反身体側面には、 指幅の開口が碓 保されている指挿入用 口及びそれに続く 指挿入用空間を形成す る ミ ニシー ト片が'取り 付けられている こ と を特徴とする （ 1 ) か ら （ 6 ) いずれか記載のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド。

本発明に係る フラ ップ部付き陰唇間パッ ドによれば、 陰唇間パ ッ ドの反身体側面に指幅の開 口 の指揷入用 口が形成される よ う にミ ニシー ト片が取り付けられている。 具体的には、 陰唇間パッ ドの反身体側面の短手方向において、 ミ ニシー ト片の両袖部の う ち少な く と も一方の袖部を反身体側面に対して接合しないこ と によ り 、 非接合状態にある ミ ニシー ト片の一方袖部と陰唇間パッ ドの反身体側面と の間に袖口が形成される。 そ して、 かかる袖口 が指の挿入が可能な指挿入用 口 と なる （第 1 0 図参照）。

また、 陰唇間パッ ドの反身体側面の長手方向においては、 ミ ニ シー ト片は反身体側面の一側部から他側部にまたがった状態で 取り 付けられているため、 反身体側面の左右側部よ り 内側につい ては接合 （貼着） されていない。 このため、 かかる一側部から他 側部にまたがった部分において、 指を挿入して保持でき る空間 (指揷入用空間） が形成される。 これによ り 、 上記指挿入用 口か ら当該指挿入用空間へと 陰唇間パッ ドの反身体側面に指の腹が 接する よ う にして指を挿入する こ とができるのである。

ここで、 陰唇間パッ ドと は、 目視困難な陰唇間に装着する もの であ り 、 それが故に着用者が即座に的確な装着ポイ ン トを把握し きれず、 装着操作を繰り返さなければならない場合がある。 しか も、 結果と して適切な位置に陰唇間パッ ドが装着されなかった場 合には、 当然ながら陰唇と の密着性が得られないため、 経血モ レ を誘発してしま う原因とな り やすく 、 更には、 生理用ナプキンよ り 小型であるがために、 経血のモ レによる被害が甚大と なって し ま う おそれがある。

この点、 W O 9 9 / 5 6 6 8 9号公報において、 陰唇間パッ ド の反身体側に突起部を有する ものが開示されている。 この構造に よれば、 着用者は当該突起部を指で摘んで装着を行な う こ とがで きるので、 当該突起部がない場合よ り は装着が容易である と考え られる （第 2 7図参照）。

しかし、 かかる構造では、 装着ポイ ン トの探知が着用者の爪の 先で行われる こ と になるため、 実際には、 着用者の勘に頼って装 着せざるを得ない。 また、 突起部を摘んだだけでは陰唇感パッ ド を陰部に十分に密着させる よ う に押しあてる こ と も困難である。

これに対し、 本発明のフラ ップ部付き陰唇間パッ ドは、 陰唇間 パッ ドに設け られた指挿入用 口 に指を挿入して指先に陰唇間パ ッ ドを一時的に保持する こ とが可能であるため、 目視困難な陰唇 間とい う場所への装着であっても、 指の感触によって正確な装着 ポイ ン ト を的確に把握しなが ら、 陰唇間パッ ドを適切な位置に装 着する こ とが可能なのである。 ( 8 ) 前記陰唇間パッ ドの反身体側面には、 前記陰唇間パッ ドの短手方向の長さ寸法よ り も長い寸法の ミ ニシー ト片が当該 陰唇間パッ ドの短手方向を横断する よ う に取 り 付けられてお り 、 前記一対のフラ ップ部は、 前記ミ ニシー ト片が前記陰唇間パ ッ ド の長手方向における両側縁からはみ出 したはみ出 し部分によ り 形成されている こ と を特徴とする （ 1 ) から （ 5 ) いずれか記載 のフ ラ ップ部付き陰唇間パッ ド。

本発明に係る フラ ップ部付き陰唇間パッ ドによれば、 単にミ ニ シー ト片を取 り 付ける と い う 構成によってフ ラ ップ部が形成さ れている。 このため、 フ ラ ップ部を有さない既存の陰唇間パッ ド の製造工程に ミ ニシー ト片を取 り 付ける と レヽ ぅ 工程を加える だ けで、 陰唇間への保持力を高めた陰唇間パッ ドとする こ とができ る。

( 9 ) 前記ミ ニシー ト片は、 前記陰唇間パッ ドの反身体側面 と の間において、 指幅の開口が確保されている指挿入用口及ぴそ れに続く 指揷入用空間を形成する も のであ る こ と を特徴とする ( 8 ) 記載のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド。

本発明に係るフラ ップ部付き陰唇間パッ ドによれば、 反身体側 面に取り 付け られたミ ニシー ト片が、 フラ ップ部と指挿入部とレヽ う 二つの機能を兼ね備えている。 このため、 それぞれを別途に取 り 付ける こ と なく 、 簡易な構成で高い機能を有する陰唇間パッ ド とする こ とができ る。

この場合において、 ミ ニシー ト片と陰唇間パッ ドと の接合部は、 指幅の指揷入用 口を確保でき る よ う に、 陰唇間パッ ドの両側縁近 傍に設け られる こ と と なる。

( 1 0 ) 前記ミ ニシー ト片は、 透水性シー ト又は不透水性シ 一 ト又は透水性シー ト と不透水性シー ト と を貼 り 合わせたも の からなる こ と を特徴とする （ 7 ) から （ 9 ) いずれか記載のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド。

本発明に係る フラ ップ部付き陰唇間パッ ドによれば、 取り 付け られた ミ ニシー ト片が透水性シー ト又は不透水性シー ト又はこ れらを貼り 合わせたものから成っている。

こ こで、 ミニシー ト片が指挿入用 口 を形成する場合には、 陰唇 間パッ ド装着後、 指揷入用口から指が引き抜かれた後のミ ニシー ト片は、 身体側と は反対方向に弛んでいる。 こ のため、 使用済み 陰唇間パッ ドを取り 外すに際し、 着用者はこのミ ニシー ト片を引 つ張る こ と ができる こ と となるが、 当該ミ ニシー ト片を不透水性 素材で構成する場合、 あるいはこれを含む構成とする場合には、 着用者がミ エシー ト片を掴んだ場合でも、 指が汚染される こ と が ないため清潔,である。

( 1 1 ) 前記フラ ップ部に設けられている粘着部は、 その剥 離強度が 0 . 3〜 2 . O Nの範囲、 せん断強度が 0 . 5〜 1 5 .

O Nの範囲である こ と を特徴とする （ 1 ) 力 ら （ 1 0 ) いずれか 記載のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド。

本発明に係る フラ ップ部付き陰唇間パッ ドによれば、 一対のフ ラ ップ部に設け られた各粘着部全体の粘着強度が、 着用中におい て陰唇間パ ッ ドの装着位置ズレが生 じない粘着力を有しなが ら も、 フラ ップ部を剥がす際に着用者の肌に負担や過度な痛みを与 える こ とのないものと なっている。 具体的には、 当該粘着剤をポ リ エ ス テル フ ィ ルム上に乗せてス テ ン レス板上で荷重 3 0 g / c m ²のローラーによ り圧着し、 引張速度 1 0 O mm /m i n、 剥離強度 1 8 0度で測定した剥離強度が 0 . 3〜 2 . 0 Nの範囲 であ り 、 また、 当該粘着剤をポ リ エステルフィ ルム上に乗せてス テンレス板上で荷重 3 0 g / c m ²のローラーによ り圧着し、 速 度 1 0 O m m / m i n で水平に引張して測定したせん断強度が 0 . 5 〜 1 5 . O Nの範囲の粘着力 と なっている。 このため、 着 用者は、 着用時には位置ズレの不安感がなく 、 また取り 外し時に は不快感や痛みを感じる こ と なく 、 高度な機能を有する陰唇間パ ッ ドを利用する こ とができ るのである。

( 1 2 ) 前記陰唇間パッ ドは、 その身体側面に長手方向に延 在する長凸状領域を有する ものである こ と を特徴とする （ 1 ) か ら （ 1 1 ) いずれか記載のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド。

本発明に係るフラ ップ部付き陰唇間パッ ドによれば、 陰唇間パ ッ ドの身体側面の長手方向において、 長凸状領域が身体側に向か つて設け られている。 このため、 着用者がフラ ップ部付き陰唇間 パッ ドを装着したと きに、 かかる長 ώ状領域が陰唇内の奥深く に ある小陰唇の内部の膣口付近にまで入り 込むこ と とな り 、 陰唇間 パッ ドと 陰唇と の間に生じる隙間の発生を著し く 低減させる こ とができ る。

こ こで、 上記長凸状領域を陰唇間パッ ドを折り 曲げる こ どによ り 形成した場合には （第 1 1 図参照）、 装着時の着圧によって、 長凸状領域が着用者の陰唇形状に応 じて容易に変形可能に形成 される こ と ができ る。 このため、 陰唇間パッ ト の身体側面に単に 既成の突出部を設けた場合のよ う に、 着用者の陰唇形状によって は当該突出部がフィ ッ ト しないとい う事態が生じず、 陰唇形状の 個人差にかかわ らず長凸状領域を陰唇内に密着させる こ と がで き るのである。

なお、 こ のよ う に長凸状領域を陰唇間パッ ドを折り 曲げて形成 した場合において、 反身体側面にミ ニシー ト片が取り 付けられて いる と きは、 かかる ミ ニシー ト片は、 指挿入用 口を形成するほか、 陰唇間パ ッ ドの本体部における屈曲部分の広が り を規制 して不 必要な長凸状領域の変形を防止する、 とい う機能も併せ持つこ と と なる。

( 1 3 ) 前記陰唇間パッ ドは、 生理用ナプキンと併用される 生理用ナプキン併用用のものである こ と を特徴とする （ 1 ) から ( 1 2 ) いずれか記載のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド。

本発明に係るフラ ップ部付き陰唇間パッ ドによれば、 生理用ナ プキンと併用 して使用する こ とができ る。 このため、 陰唇間パッ ドがその許容量を超える体液を受け止めた場合であっても、 体液 が漏れ出て下着を汚 して しま う 事態を確実に防止する こ と が可 能と なる。

また、 膣口近傍のみにおいて両者が重ねられる こ と と なるため、 生理用ナプキンのみ ^重ねて使用する場合のよ う に、 ゴヮゴヮ感 を生じて装着感を損ねてしまった り 、 衣服の外部から生理用ナブ キ ンの存在を察知しやすく してしまったり 、 更には、 膣口近傍以 外の不要な部分にまで生理用ナプキンが重ねられて しま う ため にかぶれやム レの原因 と なってしまったり 、 とい う事態を回避す る こ とができ る。 加えて、 生理用ナプキンを交換する こ となく フ ラ ップ部付き陰唇間パッ ドのみを交換する こ とができ るため、 着 用者は人目 にっき易い大き さ の生理用ナプキンを持ち歩かずに 済む、 とい う効果も有する こ と となる。

( 1 4 ) 前記陰唇間パッ ドは尿失禁用の陰唇間パッ ドである こ と を特徴とする （ 1 ) から （ 1 3 ) いずれか記載の陰唇間パッ ド、。 本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 尿失禁用の吸収パッ ドと して使用する こ とができ る。 即ち、 経血を排出する膣口 と尿を排 出する尿道口 と はいずれも陰唇間に位置する ものであるため、 本 発明に係る陰唇間パッ ドを陰唇間に挟み込んで使用 した場合に は、 尿を吸収する こ とができ る。

このよ う に、 本発明によれば、 尿を陰唇間、 特に尿道口付近で 吸収でき るので、 尿失禁特に軽度の尿失禁に対して有効な吸収パ ッ ドを得る こ と ができ る。

( 1 5 ) 前記陰唇間パッ ドはお り もの吸収用の陰唇間パッ ド である こ と を特徴とする （ 1 ) から （ 1 3 ) いずれか記載の陰唇 間パッ ド。

本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 陰唇間パッ ドをおり もの 吸収用 と して使用する こ とができる。 即ち、 本発明に係る陰唇間 パッ ドは陰唇間に挟み込んで使用する ものである こ と から、 膣口 からの経血以外の分泌物 （おり もの） も吸収する こ と ができ るの で、 そのための用途 （お り もの吸収用） にも使用する こ とができ るのである。

このよ う に、 本発明によれば、 お り ものを吸収して着用者の不 快感を軽減する こ とができ るため、 生理時以外の着用者にと って も有効である。

( 1 6 ) ( 1 ) から （ 1 5 ) いずれか記載のフラ ップ部付き 陰唇間パッ ドと、 この陰唇間パッ ドを内包する包装容器と、 から 成る包装体であって、 前記陰唇間パッ ドが具備する前記フラ ップ 部が、 前記包装容器の内面に剥離自在な状態で仮止めされている こ と を特徴とする包装体。

本発明に係る包装体によれば、 陰唇間パッ ドが具備するフラ ッ プ部が包装容器の内面に直接仮止めされている。 即ち、 陰唇間パ ッ ドのフラ ップ部を仮止め固定する箇所が、 包装容器の一部と な る よ う に包装容器が形成されているのである。 具体的には、 前記 包装容器の内側において、 その内側全て、 若しく は、 フラ ップ部 を仮止めする箇所のみ、 に、 シ リ コーンやフ ッ素樹脂等で剥離処 理がなされている こ と、 あるいは、 フラ ップ部を仮止めする箇所 に、 紙やフ ィ ルムにシリ コーンやフ ッ素樹脂等で剥離処理を施し た剥離シー ト を取り付ける こ と 、 によ り 、 フラ ップ部を包装容器 内において仮止め可能な状態する こ と を実現しているのである。 なお、 剥離シー ト を取り 付ける場合には、 当該剥離シー トは非剥 離面を包装容器に粘着剤を介して接合する こ と と なる。

こ のよ う に、 本発明によれば、 剥離機能を有する部分が包装容 器と一体と なっている。 このため、 別途剥離紙をフラ ップ部に取 り 付けた場合のよ う に、 包装容器の開封と は別にフラ ップ部から 剥離紙を剥がす操作が不要と な り 、 スムーズに陰唇間パッ ドを取 り 出すこ とができ る。 しかも、 装着操作中に廃棄ゴミ を処理する 手間が無く なるため、 よ り 一層かかる作業が容易 と なるのである。 更に、 これによ り 対と なっているフラ ップ部に塗布された粘着剤 が相互に接着する こ とが防止されるため、 取り 出 し操作及び装着 操作を容易なものと しているのである。

( 1 7 ) ( 7 ) 又は （ 9 ) 記載のフラ ップ部付き陰唇間パッ ドと 、 この陰唇間パッ ドを内包する包装容器と、 から成る包装体 であって、 前記陰唇間パッ ドが具備する前記フラ ップ部が、 前記 包装容器の内面に剥離自在な状態で仮止めされており 、 前記陰唇 間パッ ドは、 前記包装容器を開封した と きに前記指揷入用 口が開 く よ う に折り 畳まれて収容されている こ と を特徴とする包装体。 本発明に係る包装体によれば、 フラ ップ部付き陰唇間パッ ドは、 包装容器内に陰唇間パッ ドに設け られた指挿入用 口 が開 く よ う にして折り 畳まれて収容されている。 このため、 着用者は、 包装 容器を開封後すぐに指挿入用 口 に指を挿入してフ ラ ップ部付き 陰唇間パッ ドを指先に保持する こ とができ る。

この点、 ナプキン等のシー ト状の衛生用品においては、 包装体 のコ ンパク トイ匕のために内容物が折 り 畳まれて内包されている のが一般的であるが、 本発明においては、 かかる コ ンパク ト化に 加え、 陰唇間パッ ド個別包装用包装容器を開封したと きに、 折り 畳まれていた陰唇間パッ ドを開く こ と と な り 、 これによ り ミ ニシ 一 ト片 と 陰唇間パッ ドの裏面側シー ト と の間に隙間ができ て指 揷入用 口が 自然に形成される と レ、 う効果も発揮される のである。

このよ う な折り畳み方と しては、 例えば、 前記陰唇間パッ ドが ミ ニシー ト片を備える面を内側に して陰唇間パッ ドの長手方向 の略中心線に沿って折り 畳む方法などが挙げられる。

( 1 8 ) ( 1 6 ) 又は （ 1 7 ) 記載の包装体において、 前記 包装容器は、 一連の包装用シー トがその一部において重畳される 重畳部が形成される よ う に卷かれたも のであ り 、 前記フラ ップ部 が仮止めされているのは、 前記重畳部を形成するための両側辺を 有する面の内側の部分である こ と を特徴とする包装体。

本発明に係る包装体によれば、 陰唇間パッ ドが具備するフラ ッ プ部が包装用シー ト と一体と なって折り畳まれている。 このため、 陰唇間パッ ドがフ ラ ップ部を有する こ と によ り その面積が増大 されているにもかかわらず、 コ ンパク トに包装容器内に収納する こ とができ る。 これによ り 、 着用者は、 フラ ップ部のない陰唇間 パッ ドと 同様の携帯性を維持したまま、 機能性に富んだ陰唇間パ ッ ドを利用する こ とができ るのである。 図面の簡単な説明

第 1 図は、 第 1 実施形態のフラ ップ部付き陰唇間パッ ドの身体 側を示す概略斜視図である。

第 2図は、 第 1実施形態のフラ ップ部付き陰唇間パッ ドの反身 体側を示す図である。

第 3図は、 第 1 図の A— A視断面を示す図である。

第 4図は、 第 1 実施形態のフラ ップ部付き陰唇間パッ ドの他の 構成を示す図である。

第 5図は、 包装容器を開封して第 1 実施形態のフラ ップ部付き 陰唇間パ ッ ドを指先に取 り 付けるまでの手順を示す工程図であ る。

第 6 図は、 第 1 実施形態のフラ ップ部付き陰唇間パッ ドを指先 に保持して陰唇間に装着する手順を示す工程図である。

第 7図は、 第 1 実施形態のフラ ップ部付き陰唇間パッ ドを包装 用シー トで被覆し、 包装体とする過程について説明する工程図で ある。

第 8 図は、 第 7 図の （D ) に示される包装体の B _ B視断面を 示す図である。

第 9 図は、 第 2実施形態のフラ ップ部付き陰唇間パッ ドの身体 側面を示す図である。

第 1 0 図は、 第 2実施形態のフラ ップ部付き陰唇間パッ ドの反 身体側面を示す図である。

第 1 1 図は、 第 2実施形態のフラップ部付き陰唇間パッ ドの斜 視図である。 第 1 2 図は、 第 9 図の C _ C視断面を示す図であって、 第 2実 施形態のフ ラ ップ部付き陰唇間パッ ドの内部構造を示す断面図 である。

第 1 3 図は、 第 2実施形態のフラ ップ部付き陰唇間パッ ドを陰 唇に装着する手順を示す工程図である。

第 1 4 図は、 第 2実施形態のフラ ップ部付き陰唇間パッ ドが陰 唇に装着された状態を示す断面図である。

第 1 5 図は、 陰唇間パッ ドの一部でフラ ップ部を形成する状態 を示す断面図である。

第 1 6 図は、 フラ ップ部の他の構成を示す図である。

第 1 7 図は、 中央域を盛り 上げた中高構造の吸収体を内包する 陰唇間パッ ドを示す図である。

第 1 8 図は、 短手方向の長さ寸法が異なる 2つのシー トを重ね 合わせて成る陰唇間パッ ドを示す図である。

第 1 9 図は、 メイ ンシー ト体とサブシー ト体と の二層からなる 陰唇間パッ ドを示す図である。

第 2 0 図は、 フラ ップ部付き陰唇間パッ ドを生理用ナプキンと 併用 して使用する状態を示す図である。

第 2 1 図は、 包装用シー ト を二つ折り 状と して形成した包装容 器にフ ラ ップ部付き 陰唇間パッ ドを内包 して包装体を形成する 過程を示す工程図である。

第 2 2 図は、 第 2 1 図の （ C ) の包装体の D— D視断面を示す 図である。

第 2 3 図は 第 2 1 図の （ C ) の包装体を開封した状態を示す 図である。

第 2 4 図は 破断線によ り 開封でき る包装容器を示す図である。 第 2 5 図は、 2枚の包装用シー トから成る包装容器を示す図で める ο

第 2 6 図は、 陰唇間パッ ドの短手方向における長さ寸法を説明 するための説明図である。

第 2 7 図は、 従来例の陰唇間パッ ドを示す図である。 発明を実施するための最良の形態 次に、 本発明のフラ ップ部付き陰唇間パッ ドについて、 図を参 照しつつ説明する。

[第 1 実施形態]

< フ ラ ップ部付き陰唇間パッ ドの構造 >

第 1 図は、 第 1 実施形態のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド 1 の身 体側を示す概略斜視図であ り 、 第 2 図は、 フラ ップ部付き陰唇間 パッ ド 1 の反身体側を示す図であ り 、 第 3 図は、 第 1 図の A _ A 視断面図であ り 、 第 4 図は、 フラ ップ部付き陰唇間パッ ド 1 の他 の形態を示す図である。

第 1 図に示すよ う に、 陰唇間パッ ド 2 は横寸法と縦寸法を有す る実質的に縦長の形態を成している。 そして、 第 2図に示すとお り 、 陰唇間パッ ド 2 の反身体側面 2 b において、 陰唇間パッ ド 2 の横幅よ り も長い寸法の ミ ニシー ト片 3 が、 陰唇間パッ ド 2 の両 側縁からその一部がはみ出すよ う にして、 熱シールや接着剤によ つて取り 付け られている。 このはみ出した部分がフラ ップ部 4 A 及び 4 B と な り 、 このフラ ップ部 4 A及び 4 B の身体側面におい て粘着剤 6 A、 6 Bがそれぞれ塗布されている。

第 3 図に示すよ う に、 本実施形態のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド 1 は、 透水性の表面側シー ト 1 1 と不透水性の裏面側シー ト 1 2 と の間に吸収体 1 3 を内包し、 この吸収体 1 3 の周辺部におい て表面側シー ト 1 1 と裏面側シー ト 1 2 と を互いに接合して成 る陰唇間パッ ド 2 と、 この陰唇間パッ ド 2 の反身体側面 2 b に取 り 付けられたミ ニシー ト片 3 と、 によ り 構成されている。

なお。 この実施形態においては、 ミ ニシー ト片 3 の形状は長方 形状と なっているが、 例えば、 第 4図の （ A ) に示すよ う に、 側 部を丸く カ ッ ト して長楕円形状とする こ と もでき る。 このよ う に フラ ップの側部を丸い形状とする こ と によ り 、 フラ ップ部の側部 が肌に突き 当たる よ う な感触を着用者に与える こ と を低減する こ とができ る。

また、 この実施形態においては、 ミニシー ト片 3 は陰唇間パッ ド 2の中央部分に取り 付けられているが、 第 4図の （ B ) に示す よ う に、 ミ ニシー ト片 3 を陰唇間パッ ド 2 に取り 付けるこ と もで き る。 このよ う な位置に ミ ニシー ト片 3 を取り 付けた場合には、 指揷入用 口 3 Aに揷入した指の先端が広く 露出する こ と を防ぐ こ とができ るため、 陰唇間パッ ド 1 装着時に指先が経血に付着す る事態を低減する こ とが可能と なる。

< フラ ップ部付き陰唇間パッ ドの装着 >

次に、 本実施形態のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド 1 の装着手順 について説明する。 第 5 図は、 包装容器を開封してフラ ップ部付 き 陰唇間パ ッ ド 1 を指先に取 り 付ける までの手順を示す工程図 であ り 、 第 6 図は、 指先に保持したフラ ップ部付き陰唇間パッ ド 1 を陰唇 1 0 に装着する手順を示す工程図である。

第 5 図の （ A ) に示すよ う に、 フラ ップ部付き陰唇間パッ ド 1 を内包するための包装容器を形成する包装用シー ト 8 には、 その 両側縁の重畳部 8 Cにおいて止着テープ 9 が貼られている。 この ため、 着用者は、 同図の （ B ) に示すよ う に、 かかる止着テープ 9 を摘んで A方向に引っ張る よ う にする こ と によ り 、 同図の （ C ) に示すよ う に、 包装用シー ト 8 の一方の側部 8 Aを外側に開 く こ とができ る。 続いて、他方の側部 8 B をも外側に開く こ と によ り 、 同図の （ D ) に示すよ う に、 陰唇間パッ ド 2 に取り付け られたミ 二シー ト片 3 が露出される。 このため、 着用者はかかる ミ ュシ一 ト片 3 と 陰唇間パ ッ ド 2 の反身体側面 2 b と の間に形成される 指揷入用 口 3 Aを視認する こ とができ、 同図の （ E ) に示すよ う に、 即座に利き手 （通常は右手） の中指を指挿入用口 3 Aに挿入 する こ と ができる。 そして、 同図の （ F ) ' に示すよ う に、 左手で 包装用シー ト 8 を掴み、 右手を B方向へ引き上げる こ と によ り 、 フ ラ ップ部付き陰唇間パッ ド 1 を包装用シー ト 8 から取 り 外す こ とができる。 この結果、 同図の （ G ) に示すよ う に、 右手の中 指の先に陰唇間パッ ド 1 が保持された状態のまま、 フラ ップ部付 き陰唇間パッ ド 1 を包装容器から取 り 出すこ と ができ るのであ る。

こ の よ う に して取り 出 したフ ラ ップ部付き陰唇間パ ッ ド 1 を 陰唇に装着するにあたっては、 まず、 着用者の正面から見た状態 を表す第 6 図の （ A ) に示すよ う に、 陰唇間パッ ド 2 の身体側面 2 a を陰唇 1 0 に接触させる。 次に、 着用者の背面から見た状態 を示す第 6 図の （ B ) に示すよ う に、 指揷入用口 3 Aに挿入した 中指を陰唇間パッ ド 2 を介して陰唇 1 0 の間に配置し、 更に、 同 図の （ C ) に示すよ う に、 陰唇 1 0 の間を押し広げながらこの陰 唇間パッ ド 2 を陰唇 1 0 内に押し込むよ う にする。 続いて、 同図 の （D ) に示すよ う に、 人差し指でフラ ップ部 4 Aを、 薬指でフ ラ ップ部 4 B をそれぞれ陰唇 1 0 の形状に沿 う よ う に配置する。 そ して、 このフ ラ ップ部 4 A、 4 B を粘着剤 6 A、 6 B で陰唇 1 0 の表面に粘着し、 中指を指挿入用 口 3 Aから引き抜く 。 これに よ り'、 同図の （ E ) に示す通り 、 陰唇 1 0 の内側に陰唇間パッ ド 2 が嵌合される と共に、 フラ ップ部 4 A及び 4 Bが陰唇 1 0 の外 側に固定される こ と と な り 、 多量の体液が排泄された場合でも、 陰唇間パッ ド 2 が位置ズレを起こすこ とが防止される。

ぐ フラ ップ部付き陰唇間パッ ドの包装方法 >

次に、 フ ラ ップ部付き陰唇間パッ ド 1 を包装用シー ト 8 で包装 して包装体 8 0 を形成する手順について説明する。 第 7 図は、 フ ラ ップ部付き陰唇間パッ ド 1 を包装用シー ト 8 で被覆し、 包装体 8 0 とする過程について説明する工程図であ り 、 第 8 図は、 第 7 図の （ D ) の B — B視断面図である。

第 7図の （ A ) に示す通り 、 陰唇間パッ ド 2 の身体側面 2 a が 包装用シー ト 8 に接する よ う に してフラ ップ部付き陰唇間パッ ド 1 を配置する。 この場合において、 フラ ップ部 4 A及び 4 B に 塗布された粘着剤 6 A及び 6 Bが位置する箇所には、 剥離シー ト 7 A及び 7 Bが取り付けられている。 こ のため、 包装用シー ト 8 に対してフ ラ ップ部 4 A及ぴ 4 B が離脱自在に取 り 付け られる こ と となる。 次に、 同図の （ B ) に示すよ う に、 包装用シー ト 8 の一方の側部 8 Bを内側に折り 、 更に、 同図の （ C ) に示すよ う に、 他方の側部 8 Aも内側に折る。 そして、 同図の （ D ) に示す よ う に、 側部 8 A、 8 B によ り形成される重畳部 8 C と包装体 8 0 の前後両端部をそれぞれ再剥離可能に封止 し、 封止状態を維持 する よ う に止着テープ 9 を貼る。 これによ り 包装体 8 0が形成さ れる。

第 8図に示すよ う に、 フラ ップ部付き陰唇間パッ ド 1 は、 包装 用シー ト 8 の一方の側部 8 A と他方の側部 8 B と が重な り 合 う 重畳部 8 C の真下に、 ミ ニシー ト片 3 が位置する よ う に配置され ている。 このため、 着用者は、 止着テープ 9 を引っ張るこ と によ り 重畳部 8 C を開封する とすぐに ミ ニシー ト片 3 を視認する こ とができ、 陰唇間パッ ド 2 と ミ ニシー ト片 3 と の間に形成される 指揷入用 口 3 Aに指を揷入する こ とができる。

[第 2実施形態]

<フラ ップ部付き陰唇間パッ ドの構造 >

次に、 第 2実施形態のフラ ップ部付き陰唇間パッ ドについて説 明する。 第 9 図は、 第 2実施形態のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド 2 0 の身体側面を示す図であ り 、 第 1 0 図は、 フラ ップ部付き陰 唇間パッ ド 2 0 の反身体側面を示す図であ り 、 第 1 1 図は、 フラ ップ部付き陰唇間パッ ド 2 0 の斜視図であり 、 第 1 2 図は、 第 9 図の C一 C視断面図である。

本実施形態のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド 2 0 は、 第 9 図に示 すよ う に、 陰唇間パッ ド 2 2 とその両側部においてフラ ップ部 2 4 A及ぴ 2 4 B を有する と共に、 陰唇間パッ ド 2 2 の身体側面 2 2 a 上において長凸状領域 2 1 を備えている。 また、 第 1 0 図に 示すよ う に、 陰唇間パッ ド 2 2 の反身体側面 2 2 b において ミ ニ シー ト片 2 3 を有してお り 、 このミ ニシー ト片 2 3 と陰唇間パッ ド 2 2 の反身体側面 2 2 b と の間に指挿入用 口 2 3 Aが形成さ れている。 こ のため、 第 1 1 図に示すよ う に、 長凸状領域 2 1 の 内側に形成される隙間から指挿入用 口 2 3 A へ 、 スムーズに指を 挿入する こ とができる。

この実施形態のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド 2 0 は、 第 1 2 図 に示すよ う に、 透水性の表面側シー ト 2 0 1 と不透水性の裏面側 シー ト 2 0 2 と の間に吸収体 2 0 3 を内包させ、 吸収体 2 0 3 の 周辺部において表面側シー ト 2 0 1 と裏面側シー ト 2 0 2 と を 互いに接合させた貼り合せ構造の陰唇間パッ ド 2 2 と 、 この陰唇 間パッ ドの反身体側面 2 2 b に取 り 付け られている フ ラ ッ プ部 2 4 A及ぴ 2 4 B と、 陰唇間パッ ド 2 2 と フラ ップ部 2 4 A及ぴ 2 4 B と が接合されている部分に取 り 付け られた ミ ニシー ト片 2 3 と、 から構成されている。

陰唇間パッ ド 2 2 は、 身体側に凸と なる よ う に折り 曲げられ、 こ の折り 曲げられた部分において長凸状領域 2 1 を形成してい る。 そして、 こ の長凸状領域 2 1 と ミ エシー ト片 2 3 との間にお いて指揷入用 口 2 3 Aが形成されている。 また、 フラ ップ部 2 4 A及ぴ 2 4 B の肌当接面には粘着剤 2 6 A及び 2 6 B がそれぞ れ塗布されている。

< フラ ップ部付き陰唇間パッ ドの装着 >

次に、 この実施形態に係るフラ ップ部付き陰唇間パッ ド 2 0 の 装着状態について説明する。 第 1 3 図は、 フラ ップ部付き陰唇 1 0 に陰唇間パッ ド 2 0 を装着する手順を示す工程図であ り 、 第 1 4 図は、 フラ ップ部付き陰唇間パッ ド 2 0 が陰唇 1 0 に装着され た状態を示す縦断面図である。

フラ ップ部付き陰唇間パッ ド 2 0 を装着するには、 第 1 3 図の ( A ) に示すよ う に、 まず、 指挿入用 口 2 3 Aに中指を揷入し、 陰唇 1 0 の間に長凸状領域 2 1 を嵌装させる。 次に、 同図の （ B ) に示すよ う に、 人差し指でフラ ップ部 2 4 Aを、 薬指でフラ ップ 部 2 4 B を陰唇 1 0 の表面に沿 う よ う に位置付け、 粘着剤 2 6 A 及ぴ 2 6 B でそれぞれ貼 り 付ける。 こ の よ う にする こ と によ り 、 第 1 4図に示すよ う に、 吸収体 2 0 3 を内包する長凸状領域 2 1 が、 陰唇 1 0 の奥深く まで嵌装された状態で陰唇間パッ ド 2 0 が 固定される。 このため、 膣口から排泄された経血を確実に長凸状 領域 2 1 で受け止める こ と ができ、 経血モレが生じる こ と を防ぐ こ とができ る。

[フラ ップ部]

次に、 本発明のフラ ップ部付き陰唇間パッ ドにおける フラ ップ 部について説明する。 このフラ ップ部は、 陰唇間パッ ドを陰唇間 に嵌合させた際に、 陰唇間の外部に露出 し、 次いで大陰唇を被覆 するよ う に配置でき る ものであれば、 様々な構造、 形状のものを 使用できる。

例えば、 上述の第 1 、 第 2実施形態に係るフラ ップ部付き陰唇 間パッ ド 1 及ぴ 2 0 のよ う に、 陰唇間パッ ドと は別のシー ト片を 陰唇間パッ ドの側縁に接合してフラ ップ部とするほか、 例えば、 第 1 5 図の （ A ) に示すよ う に、 陰唇間パッ ド 3 0 の表面側シー ト 3 1 が延出した部分、 あるいは、 同図の （ B ) に示されるよ う に裏面側シー ト 3 2 が延出した部分、 あるいは、 同図の （ C ) に 示される よ う に表面側シー ト 3 1 と裏面側シー ト 3 2 と が同程 度の面積を延出 した部分でフ ラ ップ部 3 4 を形成する こ と もで さる。

また、 フラ ップ部は、 第 1 6 図の （ A ) のよ う に陰唇間パッ ド 4 2 の中央域において左右対称に 2 つのフラ ップ部 4 4 A及び 4 4 B を設ける よ う にするほか、 同図の （ B ) に示すよ う に陰唇 間パッ ド 4 2 の一方側縁に 4 4 Aと 4 4 C、 他方側縁に 4 4 B と 4 4 Dの合計 4 つのフラ ップ部を設ける とい う よ う に、 各側縁に おいて複数ずつ設ける よ う にする こ と もでき る。 また、 同図の ( C ) に示すよ う に、 フラ ップ部 4 4 Aと 4 4 B を各側縁の全域 に設けるよ う にする こ と もでき る。 このよ う にフラ ップ部の形状 を適宜変更する こ と によ り 、 陰唇に対する陰唇間パッ ドの固定力 の強度を適宜変更する こ とが可能である。 なお、 粘着剤 4 6 は、 各フラ ップ部においてそれぞれ塗布され、 その塗布領域はフラ ッ プ部の大き さによって随時異なってく る こ と と なる。

[陰唇間パッ ド ]

次に、 陰唇間パッ ドについて説明する。 上述の第 1実施形態に 係る陰唇間パッ ド 2や第 2実施形態に係る陰唇間パッ ド 2 2 は、 吸収体を内包 して表面側シー ト と裏面側シー ト と をその周縁で 貼り 合せる、 貼り合わせ構造と なっているが、 これに限定される も のではな く 、 不透水性のシー トを吸収体の下に配置した後に、 透水性の力パーシー トでこれらを包むよ う に包囲し、 吸収体が離 脱しないよ う に周 り を接合して成る封入構造とする こ と もでき る。

陰唇間パッ ドを組み立てるにあたっては、 例えば表面側シー ト と吸収体、 吸収体と裏面側シー ト、 表面側シー ト と裏面側シー ト などを互いに接合するために、 水不溶性のス チ レン一エチ レン · ブタジエン一ス チ レ ンプロ ッ ク共重合体 （ S E B S )、 ス チ レ ン 一ブタジエン一ス チ レ ンブロ ッ ク共重合体 （ S B S )、 ス チ レン 一イ ソ プレ ン一スチ レ ンプロ ッ ク 共重合体 （ S I S ) 等の合成ゴ ムを主体と した感圧接着剤、 エチ レン一酢酸ビュル共重合体 （ E V A ) 等の合成ゴムを主体と した感熱型接着剤、 水溶性熱可塑性 のポリ ビュルアルコール （ P V A ) 樹脂を主体と した接着剤ある いは澱粉糊、 アク リル酸を主体と して架橋剤と可塑剤又は水を含 んで成る感水性ジヱル、 シリ コーンを主体と して架橋剤と可塑剤 と を含んで成る不感水性ジエル等から任意に選択する こ と がで きる。 また、 接着剤等の塗布形態は、 面状、 筋状、 ドッ ト状、 螺 旋状等のいずれの形態で塗布する こ と もでき る。

[陰唇間パッ ドの他の構造]

次に、 陰唇間パッ ドの他の構造について説明する。 第 1 7 図は、 吸収体 5 3 の中央域を盛 り 上げた中高構造の陰唇間パッ ド 5 0 を示す図であ り 、 第 1 8 図は、 短手方向の長さ寸法が異なる 2つ のシー ト を重ね合わせて成る陰唇間パッ ド 6 0 を示す図であ り 、 第 1 9 図は、 メイ ンシー ト体 7 O Aとサブシー ト体 7 0 B と の二 層からなる陰唇間パッ ド 7 0 を示す図である。

第 1 7 図に示される陰唇間パッ ド 5 0 は、 着用者の陰唇内 と陰 唇間パッ ド 5 0 との密着性を高めるために、 内包される吸収体 5 3 が短手方向の中央において一部盛り 上がる よ う になっている。 こ のため、 経血が外部へモ レ出 してしま う事態を低減させる こ と ができ る。

第 1 8 図に示される陰唇間パッ ド 6 0 は、 短手方向の長さ寸法 が短い捕助シー ト体 6 1 を通常の陰唇間パッ ド 6 2 の身体側面 に重ねた後、 これらを前後を互いに粘着剤若しく は熱シール、 超 音波シール等で接合し、 あるいは、 重ね合せ部を粘着剤で互いに 接合し、 あるいは双方を併用 して接合したものである。 こ の よ う に、 補助シー ト体 6 1 を取り 付ける こ と によ り 、 陰唇間パッ ド 6 2 の体液吸収能が向上され、 経血のモ レ防止効果が高め られてい る。

更に、 第 1 9 図に示される陰唇間パッ ド 7 0 は、 メイ ンシー ト 体 7 O Aと、 サブシー ト体 7 O B とから成り 、 両者は.長手方向の 各側部において接合状態であって、 その内側においては両者が離 間している と共に、 短手方向においては両袖部の う ち少なく と も 一方の袖部が非接合状態となっている。 このため、 着用者は、 メ イ ンシー ト体 7 0 A と サブシー ト体 7 0 B と の間における第 1 の指挿入用 口 7 3 A、 陰唇間パッ ド用 ミ ニシー ト体 7 3 とサブシ ー ト体 7 O B との間における第 2 の指揷入用 口 7 3 B、 の 2箇所 に指を掙入する こ とができる。 このよ う な構造とするこ と によ り 、 着用者は 自 己の陰唇深さ に応 じていずれかの指挿入用 口 を選択 する こ と ができ る。

[生理用ナプキン併用用フラ ップ部付き陰唇間パッ ド]

次に、 生理用ナプキン併用 して使用するフラ ップ部付き陰唇間 パッ ドについて説明する。 第 2 0 図は、 生理用ナプキン併用用の フラ ップ部付き陰唇間パッ ド 8 1 と生理用ナプキン 8 5 と の併 用使用状態を示す図である。

第 2 0 の （ A ) に示すよ う に、 フラ ップ部付き陰唇間パッ ド 8 1 は、 通常の生理用ナプキン 8 5 と併用 して用いる こ と もでき る。 このよ う に生理用ナプキン 8 5 と併用する こ と によ り 、 体液の排 泄量が非常に多い日 であっても、 本発明のフラ ップ部付き陰唇間 パッ ド 8 1 をよ り効果的に用いる こ とができ る。 なお、 このよ う なフ ラ ップ部付き陰唇間パッ ド 8 1 の装着手順は以下の よ う な ものと なる。 即ち、 ①包装容器を開封して、 ミ ニシー ト片 8 3 を 露出させる。 ②指揷入用 口 8 3 Aに陰唇間パッ ド 8 2 の反身体側 面 8 2 b に指の腹が接するよ う にして指を揷入し、 指先にフラ ッ プ部付き陰唇間パッ ド 8 1 を保持する。 ③陰唇間パッ ド 8 2 を陰 列の向きに沿って指の押し圧によ り装着する。 ④フラ ップ部 8 4 に塗布された粘着剤 8 6 を肌に貼設する。 ⑤下着の股下域に生理 用ナプキン 8 5 を固定する。 ⑥下着を所定の位置にまで引き上げ る。 なお、 生理用ナプキン 8 5 の下着への固定は、 陰唇間パッ ド 8 2 の陰唇への装着前に行な う よ う にしても よい。

生理用ナプキンの形態は、 左右に少なく と も一対のウィ ングを 有する形態のも のであっても よ く 、 またかかる ウィ ングが無い形 態であっても よい。 なお、 ウィ ングを有する場合には、 第 2 0 図 の （ B ) に示すよ う に、 陰唇間パッ ド 8 1 のフラ ップ部 8 4 がそ の上側に位置する大陰唇 （図示せず） に巻き付けられるのに対し、 生理用ナプキン 8 5 の ウィ ング 8 8 はその下側に位置する下着 8 9 に巻き付け られる こ と と なる。

生理用ナプキン 8 5 に使用でき る生理用ナプキンの大き さ は、 女性の外陰部を覆う こ とが可能な大き さであ り 、 具体的には、 1 5 0 〜 3 8 O m mの長さ寸法とするのが好ま しい。 よ り具体的に は、 1 5 0 〜 2 2 5 m m、 2 2 5 〜 2 7 0 m m、 2 7 0 〜 3 8 0 m mの各範囲から、 着用者が自 己の経験に基づき、 経血の排泄量 や体型、 行動 （運動、 就寝など） 等に応じて適宜選択するこ と と なる。 また、 厚さは、 1 〜 4 m mの薄型タイプのもの、 あるいは 5 mm以上の厚さを有する ものも使用する こ とができ る。

フラ ップ部付き陰唇間パッ ドと併用 して使用する こ と ができ る生理用ナプキンには、 肌当接面に透水性シー ト を、 肌非当接面 に不透水性シー ト を配置し、 こ の両シー ト の間に吸収体を備え、 不透水性シー ト には下着に止着する ための粘着剤が塗布された ものが用いられる。 "

[フ ラ ップ部付き陰唇間パッ ドの外観寸法]

次に、 陰唇間パッ ドの外観寸法について説明する。

陰唇間パッ ドの縦寸法と横寸法は、 陰唇内に嵌合でき、 かつ、 陰唇自体の力で保持できる範囲であって、 陰唇の塞鎖性を考慮し た上で設け られる。 具体的には、 縦寸法は 6 0 〜 1 5 0 m mの範 囲、 好適には 8 0 〜 1 2 0 m mの範囲であ り 、 また、 陰唇間パッ ドの短手方向の見かけ上の長さ寸法は、 1 0 〜 6 0 m raの範囲と する こ とが好ま しく 、 よ り好ま しく は 2 0 〜 4 O m mの範囲とす る のがよい。 短手方向の長さ寸法が 6 O m mよ り 長い場合には、 陰唇間に介在される こ と のない領域が着用者の大腿部な どにこ すれてしまい、 これによ り 生じた摩擦が両陰唇による挟持力を上 回り 、 陰唇間パ ッ ドが脱落するおそれがある。 また、 短手方向の 長さ寸法が 1 0 m mよ り 短い場合には、 陰唇間に介在でき る領域 が少なく なるため陰唇内面と の接触面積が減少し、 陰唇間パッ ド の脱落の,危険性が生じやすく なる。 なお、 上記の 「見かけ」 と は、 長さ寸法が最短の 2点間距離 （第 2 6 図の Vに該当） を意味する。 これは、製造工程との関係で、 凹凸形状を迪つた 2 点間の道の り 、 すなわち、 凹凸形状を展開したフラ ッ トな状態での 2 点間距離を 実際の長さ （第 2 6 図の Wに該当） と して取り扱う場合があるた め、 入念に定義したものである。

陰唇間パッ ドに内包される吸収体の寸法は、 陰唇間パッ ドと 同 等、 又は、 周縁部の強さ を考慮して、 外輪郭から間隔をあけて 2 〜 1 0 m m縮小 した寸法で設け られる。 また、 吸収体の厚みは、 着用感を阻害しない良好な快適感を得るため、 2 〜 1 0 m mの範 囲、 好適には 3 〜 6 m mの範囲とするのがよい。

ミ ニシー ト片の陰唇間パッ ドの長手方向に対する長 さ寸法は 任意に調整する こ とが可能であ り 、 特に限定されるも のではない が、 指挿入用 口 を形成する ものである場合には、 かかる指揷入用 口に指を挿入して指先に陰唇間パッ ドを保持でき、 かつ、 指の挿 入方向を明 らかにする こ とができる よ う にするのが好ま しい。 具 体的には、 少なく と も 1 O m m以上の長さを有し、 操作性をも考 慮した場合には、 1 0 〜 4 0 m mの範囲で設けるのが好ま しい。 1 つのフラ ップ部の寸法、 具体的には陰唇間パッ ドの側縁であ るフラ ップ部の基底部から最側縁までの最長寸法は、 特に限定さ れる ものではないが、 少なく と も 1 5 m m以上、 操作性をも考慮 した場合には、 1 5 〜 5 O m mの範囲とするのが好ま しい。 また、 フラ ップ部の面積は、 粘着剤の塗布面積が少なく と も 5 m m四方 の確保される範囲で設けるのが好ま しい。

[フラ ップ部付き陰唇間パッ ドの構成材料]

<透水性シー ト >

陰唇間パッ ドの身体側に配置される透水性のシー トには、 液親 水性であ り 、 肌に刺激を与えない材料が使用 される。 このよ う な もの と しては、 メ ル ト ブローン、 スパンボン ド、 ポイ ン トポン ド、 スルーエアー、 ポイ ン ト ボン ド、 ニー ドルパンチ、 湿式、 湿式ス パン レース 、 フ ォーム フ ィ ルム等の製造方法から得られる不織布 を単独又はこれらを複合した材料が挙げられる。

繊維状シー ト と しては、 レー ヨ ン、 アセテー ト、 コ ッ ト ン、 パ ルプ又は合成樹脂を成分と したも のを単独又は芯鞘構造を成す よ う に複合したも のを単独又は混合した繊維をシー ト化 したも のが挙げられる。

このよ う な材料の う ち、 陰唇内面からの液移動性や活性剤によ る化学的刺激及ぴ陰唇内壁との密接性を考慮する と、 身体面側に は繊度 1 . 1 〜 4 . 4 (1 1 6 、 繊維長 7 〜 5 1 111111カ らなる レ ーョ 'ンを合計目付に対して 4 0 〜 8 0 %を積層、 その衣服面側に は繊度 1 . 1 〜 4 . 4 (1 セ 6 ：8：、 繊維長 7 〜 5 1 111111カ らな り合 計目付に対して 1 4 〜 4 2 %の レー ヨ ン と繊度 1 . 1 〜 4 . 4 d t e x 、 繊維長 7 〜 5 1 m mからな り 合計目付に対して 6 〜 1 8 %の P E Tを混合して積層 し、 2層の合計目付が 2 0 〜 6 0 g /m ² と なる よ う積層 した後、 水流交絡によ り 繊維同士を絡合さ せて乾燥させ、 厚みを 0 . 1 3 〜 0 . 5 O m mの範囲で調整した スパン レース不織布が好ま しい。 こ の際、 衣服面側に P E Tを混 入する事によ り 、 透水性シー トが湿潤状態になっても嵩を維持し やすいため陰唇内壁と の密接性を保つこ とができ る。

ぐ吸収体 >

陰唇間パッ ドに内包される吸収体に用いられる材料と しては、 パルプ、 化学パルプ、 レー ヨ ン、 アセテー ト、 天然コ ッ トン、 高 分子吸収体、 繊維状高分子吸収体、 合成繊維を単独又はこれらを 混合した物が使用でき る。 所要に配合した混合物をエンボス加工 による圧着、 ニー ドリ ングによる絡合などの公知技術によ り シー ト化させ、 必要に応じて嵩を調整する、 重ねる、 折り 重ねる等に よ り 適宜調整する こ とができ る。

シー ト状の材料と しては、 これらをシー ト状若しく は粉状に加 ェして使用 してもよ く 、 使用方法に限定される ものではない。

吸収体は、 液体 （体液） の吸収保持が可能であればよいが、 嵩 高であ り 、 型崩れし難く 、 化学的刺激が少ないも ので、 さ らには 陰唇への適合が高い柔軟性を有する こ とが好ま しい。 具体的には、 衣服面側には、 繊維長 1 〜 1 0 m mの範囲から選ばれるパルプを 5 0 〜 1 5 0 g /m ²積層 し、 その身体面側には、 繊度 1 . 1 〜 4 . 4 d t e x、 繊維長 2 0 〜 5 1 m mの範囲から選ばれる レー ヨ ンを 6 0 〜 9 0 %、 天然コ ッ ト ンを 4 0 〜 1 0 %の混合比で 1 5 0 〜 2 5 0 g /m ²積層 して ドッ ト状のエンボス加工によ り シ — ト化させた、 嵩 2 〜 1 0 m m、 好ま しく は 3 〜 5 m mに調整し た不織布シー トが挙げられる。 これによ り 、 身体面側から衣服面 側へ液体を移行させやすく 、 吸収保持力が高まる。 さ らには、 上 記パルプ層の身体面側には繊度 1 . 1 〜 4 . 4 d t e X 、 繊維長 2 5 〜 5 1 m m力、らなる レー ヨ ンを 目付 1 5 〜 4 0 g /m ²に調 整したメ ッシュスパン レース不織布を敷設する事によ り 、 身体面 側から移行してき た液体をメ ッシュス パ ン レース によ り 拡散さ せ、 パルプ層のほぼ全域に液体を誘導させる事ができ るので、 効 率良く よ り 多く の液体を吸収する事が可能である。

ぐ不透水性シー ト >

陰唇間パッ ドに使用 される不透水性のシー ト の材料と しては、 吸収体に保持された経血が陰唇間パッ ドの外へ漏れ出すこ と を 防止でき る ものを使用する こ とができ る。 また、 透湿性素材とす る こ と によ り 、 装着時のム レを低減させる こ とができ、 装着時に おける不快感を低減させる こ とが可能と なる。

このよ う な材料と しては、 例えば、 合成樹脂を膜化したシー ト 状フ ィ ルム、 無機フィ ラーを充填させて延伸処理を施すこ と によ り 得られる通気フ ィ ルム、 紙、 不織布と フ ィ ルムを複合したラ ミ ネー ト物、 1 0 〜 3 0 %の開孔を有し孔径カ S O . 1 〜 0 . 6 m m の範囲で毛細管を吸収性体側に向カゝ ぅ よ う に配置する こ と によ り 得られる通気性液遮断シー ト 、 等を使用する こ と ができ る。 更に、 装着感を損なわない柔軟性を考慮した場合には、 例えば、 密度カ 0 . 9 0 0 〜 0 . 9 2 5 g Z c m ³の密度の低密度ポ リ エ チ レ ン （ L D P E ) 樹脂を主体と した目付 1 5 〜 3 0 g Zm ² の 範囲から得られるフ ィ ルムを使用する こ とが好ま しい。 更に、 装 着感を損なわない柔軟性を考慮した場合には、 例えば、 密度が 0 . 9 0 0 〜 0 . 9 2 5 g / c m³ の密度の低密度ポ リエチレン （ L D P E ) 樹脂を主体と した目付 1 5 〜 3 0 g /m ² の範囲から得 られる フィ ルムを使用する こ と が好ま しい。 さ らに好ま しく は、 陰唇間に装着されてい る際に、 不透水性シー ト同士、 または併用 するパッ ド、 下着などに接触した時に、 摩擦が高く 陰唇間パッ ド が陰唇から脱落してしま う危険性を低下させるために、 上記フ ィ ルムにエンボス加工をし、 凸状の隆起部を設ける事で、 接触率を 低下させ摩擦抵抗値を少なく させてあっても良い。

<フラ ップ部 · ミ ニシー ト片 （一部をフラ ップ部とするものも 含む） >

フラ ップ部やミ ニシー ト片には、 上述した透水性シー トゃ不透 水性シー ト と同様の材料を用いる こ と もでき るが、 フラ ップ部に は伸縮性を有する も のを使用する のが好ま しい。

元来伸縮性を有する材料と しては、例えば、 S E B S、 S I S、 ウ レタン等の合成ゴム、 0 . 8 8〜 0 . 9 0 0 g / c m³ の密度 から選ばれる非晶性ォレフ ィ ン系樹脂を原料と したフ ィ ルム、 開 孔フォーム フ ィ ルム、 ネッ ト等が挙げられる。 また、 織布又は織 布に合成ゴムを原料と した紡糸フ ィ ラ メ ン ト を編み込んだ生地 も使用でき る。 更に、 合成ゴムを主体と したスパンボン ド不織布 やメル トブローン不織布、 発泡フォームシ一ト も使用するこ と が でき る。

着用中の柔軟な風合いを考慮した上で好適なものと しては、 1 5〜 4 0 ミ ク ロ ンの厚みに調整され、 孔部面積が 0 . 2 8〜 1 . 7 7 mm²、 開孔率が 4 0〜 7 0 %の範囲で構成された、 S E B S を原料と した開孔フ ォーム フ ィ ルムが挙げられる。

不織布と しては、 芯成分が高融点で鞘成分が低融点成分で構成 された熱収縮性を有する P E Z P P、 P E / P E T、 P P / P P 等の複合合成繊維を原材料と し、 水流圧によ り繊維.を交絡せしめ たスパン レース不織布、 再熱風処理を施して繊維のシュ リ ンク を 促進させたシュ リ ンク タイプ不織布、 連続長繊維を熱シールによ り シー ト化 した後に縦方向へ強制的にテンタ リ ングを施したい わゆる伸長性スパンボン ド等が挙げられる。

よ り 具体的には、 太さ力 S i . 1〜 4 . 4 d t e x の範囲で、 長 さが 7〜 5 1 m mの範囲で、 芯成分が高融点で鞘成分が低融点成 分で構成された熱収縮性を有する P E/ P P、 P E/ P E T、 P P Z P P等の複合合成繊維を原材料と し、 目付が 1 0〜 6 0 g Z m ² の範囲に調整されたシュ リ ン ク タイプ不織布が、 柔軟で ド レ 一プ感に富んだ好適な材料と して挙げられる。 そしてまた、 上述 のよ う な材料のラ ミネ ^" ト物も使用する こ とができる。

非伸長性の材料に伸長性を付与して使用する場合には、 不織布 からは芯成分が高融点で鞘成分が低融点成分で構成された熱収 縮性を有する P EZ P P、 P EZ P E T、 P PZ P P等の複合合 成繊維を原材料と し、 熱風によ り 処理された嵩高感に富むスルー エアー不織布、 水流圧によ り繊維を交絡せしめたスパン レース不 織布、 連続繊維を積層してシー ト化したスパンボン ド不織布、 二 一ドルによ り繊維同士を絡ませたユードルパンチ不織布、 スパ ン ボン ド と メ ル トブローンを多層に積層 してシー ト化 した S M S 不織布のほか、 開孔フ ォーム フ ィ ルム、 P E樹脂を主成分と した フ ィ ルム等を単独又はこれらを複合して成る材料が挙げられる。

また、 上述のよ う な材料を雄雌の金型の間に嵌合させ、 熱と温 度と圧力に よ り 形状を型押 しする コルゲー ト加工によ り 伸長性 を付与する こ と も可能である。 よ り 具体的には、 太さ力 S 1 . 1〜 4 . 4 d t e x の範囲、 目付が 1 0〜 6 0 g / m ² の範囲で調整 された複合合成繊維を主体と したスルーエアー不織布を、 横方向 に伸長可能にコルゲー ト加工を施したも のが挙げられる。 コルゲ ー ト加工は少なく と も 1 0 %以上の伸長性があ り 、 よ り好ま しく は 2 0 〜 5 0 %の範囲で伸長司能と なる よ う に雄雌の金型の配 列が設けられたものであ り 、 更に好ま しく は 3 0 %伸長時の荷重 力 S O . 0 1 〜 0 . 0 5 N / 2 5 m mの範囲の挙動を有する ものが 望ま しい （試験条件 ： テ ンシ ロ ン引張試験機にて、 速度 1 0 O m m / m i n 、 チャ ッ ク 間隔 1 0 0 m m )。 なお、 伸長性を付与す る他の方法と しては、 切れ目線、 円状に切り抜く 等の方法も使用 できる。

<粘着剤 >

フラ ップ部に塗布される肌接着用の粘着剤 と して使用可能な も の と しては、 水性高分子、 架橋剤、 可塑剤、 水分から成るゲル 粘着剤等が挙げられる。 よ り 具体的には、 水性高分子はゼラチン、 ポ リ ア ク リ ル酸 ソーダ、 ポ リ ビュルアルコ ール、 カルボキシルメ チルセル ロ ース等が挙げられ、 架橋剤と しては塩化カルシ ウ ム、 硫酸マ グネシ ウ ム の よ う な水溶性金属塩が一般的に使用 され、 可 塑剤と してはグリ セ リ ン、 ワ ッ ク ス 、 パ ラ フ ィ ンなどが挙げられ る。

こ の他にも、 感圧型ホッ トメル ト粘着剤も粘着部を形成するた めの粘着剤と して使用する こ とができ る。 感圧型ホッ トメ ル ト粘 着剤は、 S I S、 S B S、 S E B S 、 スチ レン一エチ レン ' プロ ピ レン一 スチ レ ンブロ ック共重合体 （ S E P S ) の よ う な合成ゴ ム樹脂を主たる成分と し、 そこにテルペン樹脂、 ロジン樹脂な ど の粘着付与剤と ワ ッ ク ス等の可塑剤を溶融混合する こ と によ つ て得られる。

更には、 シリ コーン樹脂系粘着剤も使用する こ とが可能である。 シ リ コーン樹脂系粘着剤と しては、 シ リ コーン樹脂、 フ ッ素樹脂 を主たる成分と し、 白金、 モ リ ブデン、 アンチモン等の金属塩等 の架橋剤、 エステル系ワ ック ス、 グ リ セ リ ン、 マシンオイル等の 可塑剤を混合して成る混合物な どが挙げられる。

こ のよ う に粘着部を形成するための粘着剤は多種類存在する が、 塗布安定性を考慮する と、 感圧型ホッ トメ ル ト粘着剤を用い る こ とが好ま しい。 塗布安定性が高い感圧型ホッ トメ ル ト粘着剤 と しては、 S E B S を 1 5 〜 2 5質量％、 可塑剤を 1 5 〜 3 5質 量％、 粘着付与剤を 4 0 〜 7 0質量％で溶融混合したものが挙げ られる。 この感圧型ホッ トメ ル ト粘着剤については、酸化防止剤、 蛍光防止剤などを 0 . 1 〜 1 . 0質量％の範囲で添加しても よい。

なお、 粘着部については、 一般に剥離紙と して用い られている 薄葉紙にシリ コーン樹脂をコーティ ングして成るシー ト、 又はプ ラ スチッ ク フ ィルムにシ リ コーン樹脂をコーティ ングして成る シー トで被覆しておく こ とが好ま しい。 こ うする こ と によ り 、 保 管時における粘着部の汚損や剥離を防止し得る。

[生分解性 ·水分散性 ·水溶性を付与した陰唇間パッ ドの構成] 本発明のフ ラ ップ部付き陰唇間パッ ドは生分解性素材及び/ 又は水分散性素材及び Z又は水溶性素材で構成されている こ と が好ま しい。 このよ う なフラ ップ部付き陰唇間パッ ドは使用後そ のまま トイ レに脱落させて流すこ とができ るため、 パッ ドの破棄 を簡便かつ清潔に行な う こ とができ、 トイ レ内のゴミ の低減を図 る こ と もでき る力 らである。

本明細書において、 「生分解性」 と は、 放線菌をは じめとする 細菌、 その他の微生物の存在下、 自然界のプロセスに従って、 嫌 気性又は好気性条件下で物質が二酸化炭素又はメ タ ン等のガス、 水及ぴバイ オマス に分解される こ と をいい、 当該物質の生分解能

(生分解速度、生分解度など）が、落ち葉等の自然に生じる材料、 も し く は同一環境下で生分解性と して一般に認識される合成ポ リ マーに匹敵する こ と をい う。 「水分散性」 と は、 水解性と 同 じ 意味であって、 使用時の限定された量の水分 （経血） では影響は ないものの、 多量の水又は水流中では、 繊維同士が、 少なく と も 一般の トイ レ配管を詰ま らせる こ と がない程度の小断片に容易 に分散される性質のこ と をい う。 「水溶性」 と は、 使用時の限定 された量の水分 （経血） では影響はないも の の、 多量の水又は水 流中においては溶解する性質のこ と をい う。

<透水性シー ト >

透水性シー トに使用でき る材料と しては、 スパンレース不織布 のほか、 繊維長を 1〜 1 5 m mの範囲から選択される湿式スパ ン レース不織布を使用する こ とができ る。 他の材料と しては、 ポ リ 乳酸、 ポリ ブチ レンサク シネー トなどの加水分解によ る生分解性 樹脂も使用する こ とができ る。 例えば、 ポリ 乳酸を原料と して作 られる 目付が 2 0〜 6 0 g /m ² の範囲で調整されたメ ル トブロ ーン不織布や目付が 1 5〜 3 0 g Zm ² の範囲、 繊維太さが 1 . 1〜 3 . 3 d t e x の範囲で調整されたスパ ンポン ド不織布が挙 げられる。 なお、 各不織布材料には開孔処理を施しても施さなく ても どち らでも よい。

他の材料と してはァセテ一ト 、 合成繊維を単独又は積層体の連 続繊維である ト ウを 目付 5 0〜 3 0 0 g Zm ²の範囲に調整し、 繊維同士を解繊する こ と によ り使用する こ と もできる。

<吸収体 >

吸収体に使用でき る材料と しては、 ニー ドリ ングから得られる 不織布シー トを使用する こ とができ る。 なお、 高分子吸収材料の 生分解性等を考慮する と、 力ルポキシルセルロ ース繊維を使用す るのが好ま しい。

<不透水性シー ト >

不透水性のシー ト に使用できる材料と しては、 P V Aフ ィ ルム、 P V A フ ィ ルム の片面若し く は両面あるいは部分的にシ リ コ ー ンなどによ り撥水処理を施したフ ィ ルム シ一ト、 シリ コ ーンを混 合した P V Aフィルム、 澱粉フィルム、 ポリ 乳酸又はポリ ブチル サク シネー ト等の加水分解によ る生分解性樹脂を原料と したフ イ ルム及ぴティ ッシュ等と のラ ミ ネー ト紙を使用する こ と がで き る。 必要に応じて無機顔料を 0 . 1〜 5 %の範囲で混合して着 色を施してもよい。

過湿下における防漏性の維持と浄化層への過度な負荷を与え ないこ と等をも考慮した場合には、 ポ リ 乳酸を原料と したフィル ムを 1 0〜 2 0 ミ ク ロ ンの厚み範囲で目付 1 5〜 2 0 g Z m ² の 範囲から選ばれるティ ッシュ と ラ ミネー ト し、 更にラ ミネー ト時 の貼 り 合せ面積率を 5〜 4 0 %の範囲で設け られたラ ミ ネー ト 紙が好適である。

<フラ ップ部 . ミ ニシー ト片 （一部をフラ ップ部とする ものも 含む） >

フラ ップ部やミ ニシー ト片に使用でき る材料と しては、 ポリ 乳 酸、 ポリ プチルサクシネー ト等の生分解性材料を原料と したフ ィ ルム、 スパ ンボン ド不織布、 メ ル トブローン不織布等、 又は P V A、 C M C等の水溶性材料を原料と したフ ィ ルム、 不織布等、 並 びにセルロ ース繊維、 再生セルロ ース繊維等を主体と した水分散 性ティ ッシュ 、 スパン レース不織布等が挙げられる。 好適には、 生分解性材料を主体と したスパンボン ド不織布又は メル トブローン不織布であって、 太さ力、 0 . 1 〜 3 . 3 d t e X の範囲、 目付が 1 5 〜 4 0 g / m ² の範囲に調整されたシー トで あって、 前途した機械的コルゲー ト加工を施すこ と によ り得られ る。

ぐ接合方法 >

接合方法と しては、 水溶性又は水膨潤性を有するポ リ ビニルァ ルコ ール等によ る接着、 ヒ ー ト シール、 或いは水素結合によ る接 合、 等の接合方法を単独で若しく は適宜組み合わせて用いる こ と ができる。

[包装体]

次に、 本発明に係るフラ ップ部付き陰唇間パッ ドを個別包装形 態について説明をする。

<包装形態 >

フ ラ ッ プ部付き陰唇間パッ ドを包装容器に内包する形態 と し ては、 第 1 実施形態及び第 2実施形態において示される よ う に、 包装用シー ト を三つ折り 状とするほか、 包装用シー ト を二つ折り 状と した り 、 複数の包装用シー トを貼り 合わすこ と によ り形成す る こ と もでき る。 第 2 1 図は、 包装用シー ト 9 8 を二つ折り 状と して形成 した包装容器 9 0 にフ ラ ップ部付き陰唇間パッ ド 9 1 を内包して包装体 9 0 0 を形成する過程を示す工程図であ り 、 第 2 2 図は、 第 2 1 図の （ C ) の C一 C視断面図であ り 、 第 2 3 図 は、 包装容器 9 0 が開封された状態を示す図であ り 、 第 2 4図は、 破断線によ り 開封でき る包装容器 1 0 0 を示す図であ り 、 第 2 5 図は、 2枚の包装用シー トから成る包装容器 1 1 0 を示す図であ る。 第 2 1 図の （ A ) に示すよ う に、 フラ ップ部付き陰唇間パッ ド 9 1 を陰唇間パッ ド 9 2 の左右側縁が重なる よ う に して縦軸に 沿って折り畳む。 この場合において、 ミ ニシー ト片 9 3 が取り 付 けられている反身体側面 9 2 b が、 内側と なる よ う にする。 次に、 同図の （ B ) に示すよ う に、 折り 畳んだフラ ップ部付き陰唇間パ ッ ド 9 1 をタ ブ 9 5 が取 り 付け られた包装用シー ト 9 8 の右側 に配置する。 この場合において、 フラ ップ部 9 4 Aの反対側にあ るフラ ップ部 9 4 B に塗布されている粘着剤 9 6 Bは、 剥離シー ト 9 7 B上に位置する よ う にする。 これによ り 、 陰唇間パッ ド 9 1 が包装用シー ト 9 8 に再剥離可能に取 り 付け られている こ と になる。 そして、 包装用シー ト 9 8 の縦軸を中心と してこれを半 分に折り 、 フラ ップ部付き陰唇間パッ ド 9 1 を被覆する。

次に、 同図の （ C ) に示すよ う に、 包装用シー ト 9 8 の周辺が 重な り 合う 重畳部に熱シールで接合した接合部 9 8 a 、 9 8 b 、 9 8 c を設け、 これらをそれぞれ接合するこ と によ り 包装体 9 0 0 とする。 この接合部 9 8 a 、 9 8 b 、 9 8 c の接合強度は、 操 作中の破損を防止するため、 テンシロ ン引張試験機で速度 1 0 0 m m / m i n で測定された剥離強度が、 0 . 0 3 〜 0 . 2 N Z 2 5 m mの範囲と なる よ う に、 熱シールによ り調整するのが好ま し い _Q

なお、 この場合において、 タブ 9 5 は接合しないよ う にする。 こ のタブ 9 5 は包装容器 9 0 の開封位置を着用者に示すと共に、 開封を容易とする ものであるため、 2つのタブ 9 5 を接合しない こ と によ り 、 着用者はこのタブ 9 5 を摘んでそれらを互いに反対 の方向へ引っ張るだけで、 容易に包装容器 9 0 を開封する こ とが でき る。 包装体 9 0 0 の内部構造は、 第 2 2 図に示すよ う に、 開封口 と なる接合部 9 8 b と 対向する位置に ミ ニシー ト片 9 3 が配置さ れている。 このため、 第 2 3 図に示すよ う に、 開封する とすぐミ 二シー ト片 9 3 が露出され、 着用者は包装用シー ト 9 8 を裏返し た り する こ と なぐ即座に指揷入用 口 9 3 Aを視認する こ と がで き、 迅速にそこへ指を挿入する こ とができ る。

包装容器は上述の よ う に熱シール等の接合部を剥がすよ う に 構成して開封でき る よ う にするほか、 接合部の内縁側にミ シン目 のよ う な破断線を設け、 これに沿って包装容器の一部を破く よ う にして開封でき る よ う にする こ と もでき る。 例えば、 第 2 4図に 示すよ う に、 接合部 1 0 8 a 、 1 0 8 b 、 1 0 8 c よ り 内側に破 断線 1 0 5 を設けた場合には、 この破断線 1 0 5 に沿って包装容 器 1 0 0 の端部を切 り 取っていく こ と によ り 、 包装容器 1 0 0 を 開封する こ と ができ る。

また、 第 2 5 図に示す包装容器 1 1 0 のよ う に、 包装用シー ト を 1 1 O Aと 1 1 0 Bの 2枚と し、 この間にフラ ップ部付き陰唇 間パッ ド （図示せず） を挟むよ う に配置してから、 包装用シー ト 1 1 0 Aと 1 1 0 B を 4つの接合部 1 1 8 a 、 1 1 8 b 、 1 1 8 c 、 1 1 8 d によ り接合して両者を貼り 合わせる よ う にする こ と もできる。 この場合において、破断線 1 1 5 は、接合部 1 1 8 a 、 1 1 8 b 、 1 1 8 c の内側に設けられる。

こ のよ う な破断線は、 引き裂き時の方向性を確実に誘導し、 ゴ ミ な どの進入を防止する もの とするのが好ま しい。 具体的には、 引き裂き部を長さ 0 . 5 〜 5 m mで幅は最大 3 m mと し、 非引き 裂き部を長さ 0 . 5〜 3 m mとするのが好適である。 なお、 操作 の誤認を低減させるため、 接合部は解除困難と なる程に接合強度 を高めておく のが好ま しい。

破断線の位置は、 少なく と も包装容器の縦方向の片側端縁から 開始されていれば、 も う 片方の端縁まで連結していても、 片側端 縁から中間付近までしか設け られてなく ても構わない。 横方向に おける破断強度は、 引張条件を 2 5 m m幅、 1 0 O m mZ分と し た場合に、 0 . 0 5 〜 ： L . 5 N / 2 5 m m、 よ り 好適には 0 . 1 〜 1 . O N / 2 5 m mの範囲とするのが好ま しい。

また、 破断線の開始位置を着用者が容易に確認でき る よ う に、 開始位置に矢印などをプリ ン トする、 開始位置近傍に終了位置と は異なるカ ッ ト （例えば端部を丸く する等） を施す、 包装容器を 破断部の開始方向に向かって徐々 に幅広く 形成して着用者が幅 狭く 形成された側を握る よ う を仕向ける、 等の処置を施すこ と も でき る。

ぐ包装容器の材料 >

包装容器に使用される包装用シー トには、 公知の物を用いる こ とができ る。 例えば、 厚さ 1 5〜 6 0 ミ ク ロ ンのポリ エチレン、 ポ リ プロ ピ レン、 ' ポ リ エス テル、 ポ リ ビュルァ /レコール、 ポ リ 乳 酸、 ポリ プチレ ンサクシネー ト、 或いは不織布、 紙、 及ぴこれら のラ ミネ一ト材料が挙げられる。

よ り具体的には、 ゴミゃ塵などが混入しにく い密閉性と包装形 態の保持性を考慮した う えで、 ス パ ンボン ド · メル トブローン · ス ハ⁰ンボン ド力 S 6〜 l 0 g Zm ² ' 5〜 2 0 g / m ² · 6〜 1 0 g Zm ²重量で構成される複合不織布、 又は密度 0 . 9〜 0 . 9 2 5 g Z c m³ の範囲から選ばれる L D P Eを主成分と した厚さが 1 5〜 3 0 ミ ク ロ ンに調整されたフ ィ ルム等を使用できる。

生分解性 · 水分散性 ， 水溶性を有する よ う にする場合には、 合 成樹脂組成を生分解性或いは水溶性であるポリ 乳酸、 ポリ ブチル サクシネー ト、 ポリ ビエルアルコール等の組成を換える こ と によ り 可能である。

[使用方法の情報提供]

本発明に係るフラ ップ部付き陰唇間パッ ドについては、 その装 着方法を誤ってしま う こ と を防止するために、 その使用方法の情 報を着用者に提供するのが好ま しい。

こ こで、 着用者がフ ラ ップ部付き陰唇間パッ ドの装着方法を誤 つて しま う場合と しては、 例えば、 陰裂に対して陰唇間パッ ドを 横向きに装着しょ う とする場合、 陰唇間パッ ドをタンポンのよ う に膣口に対して縦に陰唇間パッ ドを揷入しよ う とする場合、 陰唇 間パッ ドの表裏を逆に装着して しま う場合、 陰唇間パッ ドを陰唇 内に嵌合させる こ と な く 併用する生理用ナプキンの表面に載せ る よ う にして配置してしま う場合、 などが挙げられる。 このよ う な場合には、 着用感を著しく 害した り 、 過度に経血のモ レを誘発 した り 、 着用者の内股から陰唇間パッ ドが脱落してしまった りす るおそれがある。

こ のよ う な誤装着を防止するために、 本発明に係るフラ ップ部 付き陰唇間パッ ドについては、 着用者に対してその使用方法を正 しく 伝えて効果を十分発揮させる よ う にし、 また速やかに着用操 作を行な う こ と ができ る よ う に、 その操作方法が着用者に明確に 示されるのが好ま しい。

使用方法に関する情報を着用者に伝える方法と しては、 パッケ 一ジングの中に説明書を封入する、 個別包装容器の表面に使用方 法を印刷する、 提携雑誌に商品説明 と共に使用方法を提示する、 インターネッ トのホームページに使用方法を提示する、 店頭の陳 列棚に合わせて使用方法を提示する、 サンプリ ングの商品包装内 に説明書を封入する、 女性用 トイ レ内に説明書をボスティ ングす る、 お客様相談室にて口頭で説明する、 等の方法が挙げられる。 このよ う な、 方法の う ち、 好ま しいものと しては、 着用者が使用 する度に確認でき る よ う なものであ り 、 パッケージングの中に説 明書を封入する、 又は個別包装容器に印刷を施す方法が挙げられ る。 産業上の利用の可能性

以上のよ う な本発明によれば、 陰唇間パッ ド側縁に設けられた フ ラ ップ部を陰唇間パッ ド装着時に大陰唇に貼 り 付ける こ と が でき る。 このため、 多量の体液を陰唇内に嵌合する陰唇間パッ ド が受け止めた場合でも、 かかる陰唇間パッ ドが位置ズレを起こす こ と なく 装着当初の位置に留まる こ とができ る。 これによ り 、 陰 唇と陰唇間パッ ドの間に生じる隙間の発生を防ぎ、 体液のモ レの 発生を防止する こ とができる。

Claims

請求の範囲

1 . 体液の吸収が可能な吸収体を内包し、 陰唇間に無理なく 挟み 込むこ とが可能な大き さの陰唇間パッ ドであって、

当該陰唇間パッ ドは、 その両側に位置する一対の両側縁に大陰 唇に被さる一対のフラ ップ部を備え、

前記一対のフラ ップ部には、 着用者の肌に当接する肌当接面に 粘着部が設け られている こ と を特徴とする フ ラ ップ部付き陰唇 間パッ ド。

2 . 前記一対のフラ ップ部は、 前記陰唇間パッ ドの両側縁の一部 に又はほぼ全域にわたって設け られている こ と を特徴とする請 求の範囲第 1項記載のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド。

3 . 前記一対のフラ ップ部は、 前記陰唇間パッ ドの両側縁に複数 ずつ設け られている こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項又は第 2項記載のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド。

4 . 前記一対のフラ ップ部は、 前記陰唇間パッ ドの長手方向にお ける一方端部に偏倚して設け られている こ と を特徴とする請求 の範囲第 1 項から第 3 項のいずれか記載のフ ラ ップ部付き陰唇 間パッ ド。

5 . 前記一対のフラ ップ部は、 少なく と もその一部において伸縮 性を有する も のである こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項から 第 4項のいずれか記載のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド。

6 . 前記陰唇間パッ ドは、 身体側面に透水性の表面側シー ト と反 身体側面に不透水性の裏面側シー ト と を配置 して成る も のであ つて、

前記一対のフラ ップ部は、 前記透水性の表面側シー トが延出 し た部分、若しく は、 前記不透水性の裏面側シー トが延出した部分、 若しく は、 前記透水性の表面側シー ト と前記不透水性の裏面側シ ー ト とが同寸法ずっ延出した部分、 のいずれかによ り 形成されて いる こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項から第 5項のいずれか 記載のフラ ップ部付き陰唇闇パッ ド。

7 . 前記陰唇間パッ ドの反身体側面には、 指幅の開口が確保され ている指揷入用 ロ及ぴそれに続く 指挿入用空間を形成する ミ 二 シー ト片が取 り 付け られている こ と を特徴とする請求の範囲第 1項から第 6 項のいずれか記載のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド。

8 . 前記陰唇間パッ ドの反身体側面には、 前記陰唇間パッ ドの短 手方向の長さ寸法よ り も長い寸法の ミ ニシー ト片が当該陰唇間 パッ ドの短手方向を横断する よ う に取り付けられてお り 、

前記一対のフラ ップ部は、 前記ミ ニシー ト片が前記陰唇間パッ ドの長手方向における両側縁からはみ出 したはみ出 し部分によ り 形成されている こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項から第 5 項のいずれか記載のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド。

9 . 前記ミ ニシー ト片は、 前記陰唇間パッ ドの反身体側面との間 において、 指幅の開口が確保されている指挿入用 ロ及ぴそれに続 く 指揷入用空間を形成する も のである こ と を特徴とする請求の 範囲第 8項記載のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド。

1 0 . 前記ミ ニシー ト片は、 透水性シー ト又は不透水性シー ト又 は透水性シー ト と不透水性シー ト と を貼 り 合わせたも のから成 る こ と を特徴とする請求の範囲第 7 項から第 9項のいずれか記 載のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド。

1 1 . 前記一対のフラ ップ部に設けられている粘着部は、 その剥 離強度が 0 . 3 〜 2 . O Nの範囲、 せん断強度が 0 . 5 〜 1 5 . O Nの範囲である こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項から第 1 0項のいずれか記載のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド。

1 2 . 前記陰唇間パッ ドは、 その身体側面に長手方向に延在する 長凸状領域を有する も のである こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項から第 1 1 項のいずれか記載のフ ラ ップ部付き陰唇間パッ ド、。

1 3 . 前記陰唇間パッ ドは、 生理用ナプキンと併用 される生理用 ナプキン併用用のものである こ と を特徵とする請求の範囲第 1 項から第 1 2項のいずれか記載のフラ ップ部付き陰唇間パッ ド。

1 4 . 前記陰唇間パッ ドは尿失禁用の陰唇間パッ ドである こ と を 特徴とする請求の範囲第 1 項から第 1 3 項のいずれか記載の陰 唇間パッ ド。

1 5 . 前記陰唇間パッ ドはお り もの吸収用の陰唇間パッ ドである こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項から第 1 3 項のいずれか記 載の陰唇間パッ ド。

1 6 . 請求の範囲第 1 項から第 1 5項のいずれか記載のフラ ップ 部付き陰唇間パッ ドと、 このフラ ップ部付き陰唇間パッ ドを内包 する包装容器と、 から成る包装体であって、

前記陰唇間パッ ドが具備する前記フラ ップ部が、 前記包装容器 の内面に剥離自在な状態で仮止め されている こ と を特徴とする 包装体。

1 7 . 請求の範囲第 7項又は第 9項記載のフラ ップ部付き陰唇間 パッ ドと、 このフ ラ ップ部付き陰唇間パッ ドを内包する包装容器 と、 から成る包装体であって、

前記陰唇間パッ ドが具備する前記フラ ップ部が、 前記包装容器 の内面に剥離自在な状態で仮止めされており 、

前記陰唇間パッ ドは、 前記包装容器を開封したと き に前記指挿 入用 口が開 く よ う に折 り 畳まれて収容されている こ と を特徴と する包装体。

1 8 . 請求の範囲第 1 6 項又は第 1 7項記載の包装体において、 前記包装容器は、 一連の包装用シー トがその一部において重畳 される重畳部が形成される よ う に巻かれたものから成 り 、

前記フラ ップ部が仮止めされているのは、 前記重畳部を形成す るための両側辺を有する面の内側の部分である こ と を特徴とす る包装体。