明 細 書 疾患管理システム 技術分野
本 明は、 生活習慣病管理システムに関する。 背景技術
高脂血症、 高血圧、 糖尿病、 肥満症等の生活習慣-病の発症初期には、 患者は自 覚症状に乏しいことが通例である。 よって、 それら疾患の早期発見'早期治療は 困難であると言われる。
しかも、 高脂血症、 高血圧、 糖尿病等が早期に発見されたとしても、 それら生 活習慣病に対する基本的療法である食事療法、 運動療法、 及び服薬が遵守されに くいことが多い。 加えて、 患者の勝手な自己判断により治療中断されてしまうこ とも少なくない。
このようなことから、 患者に対する生活習 1貫病に関する恒久的な指導 ·相談の 必要性が唱えられている。 更に、 発症予防に向け、 生活習慣の改善を目的とする 効果的な指導 ·相談も求められている。
今日では、 ィンターネットに接続する自らのサーバにおいて、 生活習慣病医療 相談システムを構築し医療相談サービスを行なう、 という事業者が登場しつつあ る。 サービスはインターネットを介して実施されるため、 利用者は、 常時、 該サ 一ビスを享受できる。 然も利用者は、 相当に高度な医療に係る判断を手軽に求め ることなどもできる。
とはいえ、 そこで提供され或いは分析される生活習慣病に係る情報は、 一般の 人々に共通する事項の範囲を出ることは殆ど無い。 即ち、 利用者固有の特殊事情 を踏まえた木目細かな分析や提言を示すものが殆ど見られない。
ところで、 生活習慣病予備軍と呼ばれる人々は、 「かかりつけ医」 と言われる べき主治医を、 往々にして持っている。 かれら主治医は、 患者に関する有形又は 無形の医療データを相当量有していることが多い。 しかし、 上記のような生活習
慣病医療相談システムは、 主治医の有するそのような情報とは、 全く分断されて 構築されているものである。 つまり、 上記システムの利用者は、 自らの日常生活 のみにて把握できる情報を入力して上記システムを利用することになる。 また、 上記生活習慣病医療相談システムが、 利用者に対し有益な情報 (例えば、 病状が 重症に陥る直前である、 というような情報) を与えているとしても、 主治医はそ の事態を速やかに把握する術は取り立てて存在しない。 発明の概要
本発明は、 患者、 医者 (主治医) 及び医療相談機関の三者が、 互いに協力しな がら、 患者の生活習慣病の発症予防並びに治療を行ない得る、 生活習慣病管理シ ステムを構築することを目的とする。 本発明は、 上記の目的を達成するために為されたものである。 本発明の一つの 実施形態に係る疾患管理サーバシステムは、
患者に係る検査データが定期的に入力され、
入力された上記検查デ一タを蓄積し、
上記検査データにより、 上記患者に関する病状データを更新し、
予め設定された監視条件により、 上記検査データ及び上記病状データを随時判 断し、
患者に通知を発すべき監視条件を満たせば、 患者に対する通知データを出力す る。 本発明の別の実施形態に係る疾患管理クライアントシステムは、
患者に係る検査データを定期的に入力する入力手段と、
上記検査データ、 及び、 上記検査データにより更新される病状データを、 参照 する照会手段と、
予め設定された監視条件により随時上記検査データ及び上記病状データが判断 されて、 患者に通知を発すべき監視条件を満たした場合に、 出力される患者に対 する通知データを、 受信し出力する受信出力手段と、
を有する、 疾患管理: 本発明の更に別の実施形態に係る疾患管理システムは、
患者に係る検査データが定期的に入力され、
入力された上記検査データを蓄積し、
上記検査データにより、 上記患者に関する病状データを更新し、
予め設定された監視条件により、 上記検査データ及び上記病状データを随時判 断し、
患者に通知を発すべき監視条件を満たせば、 患者に対する通知データを出力す る、
疾患管理サーバシステムと、
患者に係る検查デ一タを定期的に入力する入力手段と、
上記検査データ、 及び、 上記検査データにより更新される病状データを、 参照 する照会手段と、
予め設定された監視条件により随時上記検査データ及び上記病状データが判断 されて、 患者に通知を発すべき監視条件を満たした場合に、 出力される患者に対 する通知データを、 受信し出力する受信出力手段とを有する、 疾患管理クライァ ントシステムとを含む。
更に、 上記疾患管理システムでは、 上記疾患管理サーバシステムと上記疾患管理 クライアントシステムとが通信回線により接続され、 検查デ一タ、病状データ、 及び通知データを送受信する。 上記の疾患管理システムでは、
上記監視条件が、 疾患管理: :より設定され、 該監視条件 が通信回線を介して疾患管理サ :送信され、 該疾患管理システムに 格納されてもよい。 本発明のある実施形態に係る生活習慣病管理システムは、 患者、 医師、 及び生 活習 1貫病管理センタが利用する。
その生活習慣病管理システムにおいては、
医師の力ルテデータを含む患者の健康状態のデータに係るデータベースと、 患者に係るデータが医師により初期登録され、 更に、 医師により、 患者毎に、 検査データ項目のうちから指導ボイント及びチヱックボイント、 並びにチェック ボイント異常値条件が設定される生活習慣病管理システム設定装置と、
定期的に、 所定の測定器により実測された検査データが患者により入力され、 それらを、 患者の健康状態のデータに係るデータベースに発信し、 内容を更新す る通信機器と、
随時更新される患者の健康状況のデータと、 指導ボイントを基準とするァドバ イスに係るデータとを、 患者に定期的に与える、 アドバイス送受信装置と、 患者から生活習慣病管理センタへの医療相談に係るテキス トデータの送受信を 行うメール送受信装置と、
定期的に生成される検査データのうち、 チェックポイントにおいてチェックポ イント異常値条件が発生すれば、 その異常発生に係る通知データを即座に当該患 者に通知する通知機器と、
定期的に生成される検査データを基に、 患者及び医師に対するレポ一トを作成 するレポート作成手段とを、
含むことを特徴とする。 上記の生活習慣病管理システムは、
上記の患者及び医師に対するレポートが、 患者と医師との間の面談において利 用されることを特徴とするものであってもよい。 また、 上記の生活習慣病管理システムは、
上記の患者の健康状態のデータに係るデータベースが、
指導ボイント及びチェックポイントを含む患者別のデータを格納する患者カル Ύ " ~タべースと、
患者別の検査データが格納される検査データベースと、
上記患者カルテデータベース及び上記検査データベースを利用して所定の基準
に基づき診療判断が行われた結果のデータが、 格納される診療データベースとか ら
構成されることを特徴とするものであってもよい。 更に、 上記の生活習慣病管理システムは、
診療データベースのデータが与えられてァドバイスデ一タが作成されるァドバ ィザ画面システムを利用して、 ァドバイザが適宜ァドバイスを上記ァドバイス送 受信装置に与えることを特徴とするものであってもよい。 本発明を利用することにより、 次のような効果を得ることができる。 即ち、 患 者、 医者 (主治医) 及び医療相談機関の三者が、 互いに協力しながら、 患者の生 活習慣病の発症予防並びに治療を行なうことが可能になる。 更に、 患者の日々の 生活そのものの質 (Q O L ; Q u a l i t y 〇 f L i f e, クオリティ -ォ ブ-ライフ) の向上を可能にする。 図面の簡単な説明
図 1は、 本発明に係る生活習慣病管理システムの全体構成のプロック図である。 図 2は、 本発明に係る生活習慣病管理システムの一連の動作手順に着目した全 体の構成を示す模式図である。
図 3は、 本発明に係る生活習慣病管理システムの基本概念を示す模式図である。 発明を実施するための最良の形態 以下、 図面を参照して、 本発明に係る好適な実施の形態について説明する。 図 3は、 本発明に係る生活習慣病管理システムの背景的概念とも言うべき基本 概念を示す模式図である。 本発明の生活習 1貫病管理システムの基本概念において は、 患者 6、 医師 (主治医) 8及び生活習 1貫病管理センタ 4の三者が、 生活習慣 病管理システムを利用して、 互いに協力しつつ患者の生活習慣病の治療を行なう。
図において、 各矢印は情報やサービスのやりとりを示す。
生活習' I貫病管理センタ 4は医療相談機関であり、 医療に関するァドバイザなど がそこで活動する。 また、 生活習慣病管理センタ 4の活動機能の一部は、 サーバ コンピュータにて実現される。 本明細書では、 該サーバコンピュータのその機能 を、 管理センタシステムと称する。 なお、 このサーバコンピュータは、 構成や能 力において特に限定されず、 磁気ディスクなどの外部記憶媒体を備えていてもよ い。
図 3の生活習慣病管理システムの基本概念では、 先ず、 患者 6と医師 8との間 に、 診療関係 (矢印 A) のあることを前提とする。 生活習慣病管理センタ 4は、 患者 6から、 日々、 検査データを受け取り、 それらデータを蓄積しつつ検査分析 (矢印 B ) を行なうのであるが、 その分析は、 該患者 6と診療関係 (矢印 A) に ある医師 8からのサポート (矢印 C) に基づくものである。
従って、 患者 6が医師 8の診療行為を受けることが前提とされるが、 該診療行 為では覆い切れない木目細かな部分、 図 3では日々の検査データの監視などを、 生活習慣病管理センタ 4が行なうことになる。 また、 医師 8による診療と診療の 間に、 生活習慣病管理センタ 4は患者 6から医療相談 (矢印 なども受け付け 且つ対応する。 ,
生活習慣病管理システムの基本概念上の関係には、 専門医 1 0も組み込まれる。 専門医 1 0は、 医師 8及び生活習慣病管理センタ 4の連携 (病診連携) 先 (矢印 D、 矢印 F ) である。 例えば、 医師 8が自らの技術-設備に負えなくなる程度ま で、 治療に専門技術が要求される場合に、 該医師 8が対処を依頼する (矢印 F ) 相手先である。 上記基本概念においては、 専門医 1 0の対処 (治療) を受け終え た患者 6は、 該治療後も専門医 1 0の事後フォローを継続して受け得る (矢印 E) ように、 構成されている。 また、 専門医 1 0には、 本発明に係る生活習慣病 管理システムを通じて患者 6のデータが開示されることがある (矢印 D) 。 図 2は、 本発明に係る生活習慣病管理システム 2の、 一連の動作手順に着目し た、 全体の構成を示す模式図である。 患者 6、 医師 8、 及び生活習慣病管理セン タ 4の夫々が、 患者 6の生活習慣病を如何に監視し対応していく力、、 の手順を示
す。 図 2を参照して、 上記の一連の動作手順を説明する。
(手順 1 ) :医師 8が自分の患者 6に対し、 生活習' I貧病管理センタ 4の利用を 勧誘する。 例えば、 医師 8が、 ひとりの患者 6を相当程度の期間診察し続けてき て、 生活習慣病を発症する虞がある或いは生活習慣病を発症しつつある、 という ような合理的疑いを持つとする。 その場合、 医師 8はその患者 6と相談し、 そこ ■ で患者 6に対して生活習慣病管理センタ 4利用を進言することになる。 '
(手順 2 ) :生活習慣病管理センタ 4の利用が決定されるとする。 すると、 医 師 8はインターネット網 1 4に接続するパソコン (パーソナルコンピュータ) な どにより、 管理センタシステムのホームページを開く。 ここで、 医師 8は上記患 者 6が生活習慣病管理センタ 4を利用する旨を入力する。 このデータ入力におい ては、 医師 8が所定の用紙に必要事項を記入して生活習慣病管理センタ 4に郵送 し、 該センタ 4にて該必要事項データが管理センタシステムに入力される、 とい う形態であってもよい。 '
(手順 3 ) :上記 (手順 2 ) の入力時には、 患者 6別の 「指導ポイント」 が設 定される。 この 「指導ポイント」 は、 生活習 1賞病の管理において、 眼目となるポ イントである。 例えば、
( 1 ) 患者の臨床検査データ
( 2 ) 生活 (食事、 運動など) 状況 ·
( 3 ) 生活習慣病管理センタへ依頼するチェックポイント
などである。 ここで、 「 (3 ) 生活習慣病管理センタへ依頼するチェックポイン ト J は、 後で説明するように、 日々患者 6が生活習' I賞病管理センタ 4に送信する 種々の検査データ項目のうち、 生活習慣病管理センタ 8が特に注視すべきボイン トである。 このチェックポイントは、 患者 6の症状'病状を考慮して設定され、 具体的数値 (例えば、 警戒すべき血糖値) により表現される。
(手順 4 ) :患者 6は、 生活習慣病管理センタ 4の利用申し込みを行な!/、、 適 宜、 費用等を支払う。 なお、 力かる患者 6による申し込みは必ずしも上記 (手順 2 ) の入力の後でなくてもよい。
(手順 5 ) : 日々の生活において、 患者 6は様々な測定器を利用して検査デー タを得る。 検査データとしては、
血糖値 (空腹時、 夕食後)
血圧 (最大、 最小)
体脂肪率
摂取カロリー量
摂取塩分量
心電図波形
脳波
などが挙げられる。 また、 その 3に行なった歩数などの運動 (量) のデータなど でもよい。
上記の検査データを様々な通信機器を利用して、 生活習慣病管理センタ 4の管 理センタシステムに、 医師 8が予め指定した間隔、 例えば毎日、 隔日等に送信す る。 通信機器及び通信手段としては、 以下のもの ( (例 1 ) 〜 (例 5 ) ) が例示 され得る。
(例 1 ) 音声ガイダンスに従レヽデータが入力されて送信されるプッシュ式電話機。 (例 2 ) 測定値に係るデジタルデータを生成する測定器と、 該測定器が接続され てデータを送信する携帯電話。
(例 3 ) 管理センタシステムの入力用ホームページからデータ入力されるバソコ ン。
(例 4 ) 測定値に係るデジタルデータを生成する測定器と、 B l u e t o o t h を利用して該測定器からデータを受け取り、 該データを送信する通信機器。
(例 5 ) データの記入された所定の用紙の内容を生活習慣病管理センタ 4へ送信 し、 同センタにて該データを入力せしめる、 ファクシミリ。
(手順 6 ) :患者 6は、 生活習慣病管理センタ 4に対して、 検査データを送付 するだけではなく、 随時、 生活習慣病に関する相談をすることもできる。 相談内 容は、 例えば、 電子メールにより生活習慣病管理センタ 4に送信される。 また、 相談内容は、 (後で説明する) 患者カルテデータベース 4 2に蓄積される。
(手順 7 ) :生活習慣病管理センタ 4は、 医師 8が設定した指導ポイントを基
準として、 患者 6に対し定期的 (例えば、 週 1回) に生活習慣病に関するアドバ イスを与える。 具体的に言うと、 まず、 患者から入力される検査データに基づき、 管理センタシステムにおける患者の健康状況のデータが更新される。 患者 6は、 それをインターネット網 1 4を介して、 自らのページ上で確認することができる。 また、 患者 6は生活習慣病管理センタから送付される F A Xまたは電子メールで も確認できる。 生活習慣病管理センタ 4に所属するアドバイザは、 医療的見地を 踏まえつつ、 患者の健康状態のデータを基礎としたアドバイスを与える。 この際、 上記の患者のページ、 電子メール、 又は各種電話が利用される。 ·
夫々の患者 6には、 識別番号とパスヮードが割り振られており、 その識別番号 及びパスヮ一ドが無ければ上記の健康状況データを確認できない仕組みが構成さ れている。 医師 8は、 自分の担当する患者 6に関する上記健康状況データを確認 できるように構成されている。
(手順 8 ) :患者 6の日々の検査データのうち、 医師 8が設定したチェックポ' イントにおいて異常値が発生した場合、 患者 6にそのことが即時に通知され即座 の対応が促がされる。 各患者 6への即時の通知手順は、 予め管理センタシステム に格納されている。 通知手段及び通知機器には、 様々な形態が存在する。 例えば、 管理センタシステムが異常値を検出すると、 所与の電話番号に自動通話し、 自軌 音声ガイダンスにより異常内容を通知する、 というものがある。 異常内容 (デー タ) をファクシミリにより自動送信する、 あるいは所与の電子メールアドレスに 電子メールにて異常内容を自動送信する、 という形態であってもよい。
上記 (手順 4 ) の利用申し込み時において、 チェックポイントの異常値:発生時 の即時通知手段を何にするか、 も患者 6は併せて決定しておく。
(手順 9 ) :管理センタシステムは、 S々の検査データを基に、 月に 1、 2回 程度、 レポート 1 2を作成する。 作成されたレポート 1 2は、 患者 6及びその担 当の医師 8に送付される。
日々の検査データは上記レポ一ト 1 2の基礎データとなり、 更に図 1に示す 「検査データベース 4 0」 に格納される。 検査データベース 4 0へのデータ蓄積 により、 当該患者 6の過去からの傾向値、 即ち症状の傾向を探ることが可能にな る。 更に、 多数の患者 6の検査データの蓄積により、 例えば、 地域別や職種別の
疾病の傾向を抽出することも可能となる。
(手順 1 0 ) :医師 8は、 レポート 1 2をもとに患者 6と面談する。
なお、 図示していないが、 医師 8は、 患者 6に関するデータを適宜追加して入 力することができる。
■患者 6の診察を行なった場合、
•患者 6と (手順 1 0 ) の面談を行なった場合
などの、 カルテに記されるべきデータ (カルテデータ) が入力される。
: 以上で、 本発明に係る生活習慣病管理システム 2.の一連の動作手順の説明を終 る。 図 1は、 本発明に係る生活習慣病管理システム 2の全体構成プロック図である。 特に、 管理センタシステムの構成を中心にして示す図である。
管理センタシステムは、 主に、 患者カルテデータベース 4 2、 検査データべ一 ス 4 0、 及び診療データ (判断システム) 4 6から構成され.る。 · · 患者カルテデ タベース 4 2には、 管理センタホームページ 1 6を介して、 医 師 8からデータ入力される。 入力されるデータは、 「指導ポイント」 データや力 ルテ 'データを含む各患者別のデータである。 図 2に係る上記 (手順 2 ) で説明 したように、 データ (用紙) は郵送されてもよい (矢印 1 5 ) 。
検査データベース 4 0には、 患者 6の曰々の検査データが格納される。 図 1で +は検査データベース 4 0への入力手段として、
( 1 ) プッシュ式電話機により音声ガイダンスに従い入力する電話入力システム 1 8、
( 2 ) 所定の用紙にデータを記入させて生活習慣病管理センタ 4へ送信し同セン タにて入力させる、 ファクシミリ入力システム 2 0、
( 3 ) パソコンにて管理センタシステムの入力用ページを開きそこでデータ入力 する、 管理センタホームページ 2 2、
( 4 ) 測定値に係るデジタルデータを生成する測定器を携帯電話に接続し、 該携 帯電話を経由して入力する、 携帯電話経由測定器データデータ入力システム 2 4、
( 5 ) 測定 に係るデジタルデータを、 測定器から B 1 u e t o o t hを利用し
て適切な通信機器が受け取り、 該通信機器を経由して該デジタルデータを送信す る、 B 1 u e t o o t h通信入力システム 2 5、
が例示されている。 例えば、 管理センタホームページ 2 2からの入力においては、 通信回線としてインターネット網 1 4が利用される。 電話入力システム 1 8から の入力においては、 通信回線として公衆回線網 1 4 ' が利用される。
診療データ (判断システム) 4 6は、 患者カルテデータベース 4 2や検査デー タ.ベース 4 0に格納されるデータを利用して、 様々な基準に基づき、 診療判断を 行なうシステムとその結果のデータである。 診療判断から、 異常値返信システム 2 8、 レポ一ト作成システム 3 0、 及びァドバイザ画面システム 2 6に必要なデ 一タカ 渡される。
異常値返信システム 2 8は、 図 2の (手順 8 ) で説明した、 チェックポイント の異常値発生時の即時通知を行なう。 図 1では、 ィンターネット網 1 4を経由す る通知手順を例として示している。
レポート作成システム 3 0は、 図 2の (手順 9 ) で説明した、 レポートを作成 するシステムである。 .
ァドバイザ画面システム 2 6は、 生活習慣病管理センタ 4に所属するァドバイ ザが、 患者 6にァドバイスを与える際に参照する画面を作成するシステムである。 上記アドバイスの内容については、 図 2 (手順 7 ) の説明にて示した。 このアド バイス画面の全部又は一部は、 患者 6自身が、 割り振られた識別番号とパスヮー ドにより確認できることについても、 図 2 (手順 7 ) の説明にて示した。
また、 医師 8と患者 6とは、 管理センタシステムに用意されているホームぺ一 ジ 3 2により、 簡単なコミュニケーションを図れるように設定されている。 また、 医師 8が患者 6に係るページにメッセージを発信すると、 該メッセージが電子メ . ールで転送されて該患者 6のもとへ届けられる、 という機能も設定されている。 コミュニケーションデータベース 4 4は、 医師 8と患者 6との間のコミュニケ ーシヨンの履歴データを格納するデータベースである。
更に、 蓄積された検査データ、 カルテデータ、 診療データを、 統計的に活用す る機能も付されている。 データ活用システム 3 4は、 膨大な症例データを統計的 に分析するシステムである。 このデータ活用システムは、 ウェブ上の症例検討コ
ティを、 専門医を含む医師間に提供するものである t その他の実施の形態
患者 6力 検查データ以外に日々の食事や運動等のデータも入力できるように、 管理センタシステムを構築することも可能である。 その際、 さらに疾患発症リス 'クシミュレーション機能をサーバ側に持たせると、 生活習慣病に対するリスクマ ネージメント機能が付カ卩されることになる。
センタホームページ 3 2ゃァドバイザ画面システム 2 6において、 関連するサ 一ビス提供ホームページやサイトへ、 連携可能とすることもできる。 そうするこ とによって、 患者 6の生活習慣病に関するポータルサイトを実現し得る。
例えば、 生活習慣病管理センタ 4が医師 8を雇用する雇用契約のような、 該セ ンタ 4と医師 8との直接契約が、 可能である場合には、 生活習慣病管理センタ 4 自身が電話回線ゃィンターネット網を利用して診療行為を行なうことも可能とな り得る。.その場合、 必要に応じて、 生活習慣病管理センタ 4が患者 6に適切な専 門医や医療機関を紹介することも可能になる。
本発明に係る生活習慣病管理システム 2を利用して、 生活習慣病管理センタ 4 は生命保険会社と提携することも可能である。 その提携する形態においては、 生 活習慣病管理システム利用契約に加入し且つ日々の検査デ一ダを欠かさず送信し ている患者に対して、 保険料を引き下げる、 というような特典付与も実現可能で ある。