WO2001080630A1 - Systeme de gestion d'attente de delivrance d'un animal domestique - Google Patents

Description

明 細 書 家畜出産待機管理システム 技術分野

この発明は、 畜産農家等で飼育する家畜の出産に関わる体調の変化を遠隔的に 監視し、 家畜に出産の兆候があるかまたは家畜が出産中であると判断されたとき にその家畜の飼育者等の管理者に出産情報を報知することで、 出産兆候を監視す る者や家畜の管理者の負担を軽減する家畜出産待機管理システムに関するもので あ 背景技術

従来、 出産を控えた家畜に対しては、 ある程度の専門知識や経験を持った者が その家畜に常時つき添いながら、 その家畜の出産に関わる体調の変ィヒの判断要因 となる例えば家畜の体温や呼吸数や心拍数等を測定し、 その測定データに基づい てその家畜の出産の兆候の発現を監視して、 出産兆候が発現した際、 その旨を家 畜の飼育者等に知らせ、 出産体制を促していた。

しかしながら、 家畜の出産の兆候がいつ発現するかは、 上記従来の方法では、 ある程度の専門知識や経験を持った者が、 常時家畜に付き添ってその家畜の出産 に関わる体調の変ィ匕を測定していないと判らない。 そのため、 家畜の出産の予定 力近くなると、 長時間、 長い場合には 2， 3日の間、 昼夜を問わずにその家畜を 監視しなければならない場合があり、 かかる場合に、 その家畜に付き添う者の労 力負担が大きくなつたり畜産農家等の管理者 （特に家畜の所有者） の出産管理コ ス卜が嵩んだりするという問題があった。

し力、も、 上記家畜に付き添う者は、 その家畜の出産の兆候の発現等の家畜の状 況を判断するに際して専門知識や経験が要求されることからさほど大人数集める ことができず、 それゆえ、 人海戦術をとることも困難であった。

また、 畜産農家が飼育している家畜の数力多くなると、 おのずと、 出産する家 畜の数も多くなつて、 複数の家畜の出産の件数が重なってしまう場合があり、 か かる場合には、 出産兆候の発現を監視する者が非常な重労働を強いられるという 問題があつた。 発明の開示

この発明は、 上記の点に鑑みて、 出産を控えた家畜に対する従来の監視体制に おける課題を有利に解決した家畜出産待機管理システムを提供することにより、 専門医等の家畜の監視者の監視作業の軽減や、 畜産農家等の家畜の管理者におけ る経費の節減および労力の削減を図ることを目的とするものである。

この発明の家畜出産待機管理システムは、 家畜の出産に関わる体調の変化を測 定して測定データとして出力する一又は複数種類の家畜生体データ測定手段と、 前記家畜生体データ測定手段からの前記測定データを通信回線にのせるデータ中 継手段と、 前記通信回線で送られてきた前記測定デ一タを受取つて表示するデー タ表示手段と、 前記データ表示手段の表示結果に基づき、 前記家畜に出産の兆候 があるかまたは前記家畜が出産中であると判断されたときに前記家畜の管理者に 出産情報を報知するための報知手段とを具えてなるものである。

この発明の家畜出産待機管理システムにあっては、 例えば家畜の体の一部に取 付けられた体温センサ等の一つ又は複数種類の家畜生体データ測定手段力 家畜 の出産に関わる体調の変ィヒ （例えば体温等） を測定して、 その測定値を測定デ一 タとして出力し、 データ中継手段が、 家畜生体データ測定手段から出力された前 記測定データを通信回線にのせ、 データ表示手段が、 通信回線で送られてきた前 記測定データを受取って表示する。 そして、 その測定データ表示手段の表示結果 に基づき、 監視者としての例えば専門医等ある程度の専門知識や経験を持った者 によって、 家畜に出産の兆候があるかまたは前記家畜が出産中であると判断され たときに、 報知手段が、 家畜の管理者に、 家畜に出産の兆候があった旨または出 産中である旨とその家畜を特定する情報とを含んだ出産情報を報知する。

従ってこの発明の家畜出産待機管理システムによれば、 出産を控えた家畜 （例 えば牛等） に対して、 家畜の出産に関わる体調の変ィヒを測定するためのセンサを 予め取付けておく等することによって、 そのセンサから転送された家畜の出産に 関わる体調の変化の測定デ一タを、 例えば家畜のいる畜産農家などから離れた場 所にある家畜管理センタ一等に設置されたデータ表示手段 （例えばデータ表示装 置等） を用いて、 常時、 ディスプレイ等に表示させることが可能となる。 それゆ え、 家畜に出産の兆候があるかまたは家畜が出産中であると判断するために従来 行わなければならなかった、 家畜に付き添ってのその家畜の監視と家畜の出産に 関わる体調の変ィ匕の測定とを不要とすることができ、 これにより、 専門医等の監 視者の労力負担を軽減し得るとともに畜産農家等の管理者 （特に家畜の所有者） の出産管理コストを削減することも可能となる。

し力、も、 飼育している家畜の数が多い畜産農家等では、 複数の家畜の出産の件 数が重なってしまう場合があるが、 かかる場合であっても、 上述したように、 監 視者は直接家畜に付き添っての測定作業を行う必要がなく、 ディスプレイ等のデ —タ表示手段に表示されたデ一タによつて上記判断をすれば良いので、 上記家畜 管理センタ一等では、 広域的かつ同時に、 多数の家畜の出産の兆候等の家畜の体 調のデータを一括して監視し管理する事ができる。 加えて、 監視者を小人数にす ることができるとともに、 各人の負担を大幅に軽減することができる。

一方、 この発明の家畜出産待機管理システムは、 家畜の出産に関わる体調の変 化を測定して測定データとして出力する一つ又は複数種類の家畜生体データ測定 手段と、 前記家畜生体デ一タ測定手段からの前記測定デ一タを通信回線にのせる データ中継手段と、 前記通信回線で送られてきた前記測定デ一タを受取つてその データに基づき前記家畜に出産の兆候があるか否かまたは前記家畜が出産中であ る力、否かを判断する家畜生体デ一タ判断手段と、 前記家畜生体デ一タ判断手段の 判断に基づき前記家畜に出産の兆候があるかまたは前記家畜が出産中であると判 断されたときに前記家畜の管理者に出産情報を報知するための報知手段とを具え てなるものであっても良い。

この発明の家畜出産待機管理システムにあっては、 例えば家畜の体の一部に取 付けられた体温センサ等の一つ又は複数種類の家畜生体データ測定手段が、 家畜 の出産に関わる体調の変ィ匕を測定して、 その測定値を測定データとして出力し、 データ中継手段が、 家畜生体データ測定手段からの前記測定データを通信回線に のせ、 家畜生体データ判断手段が、 通信回線で送られてきた前記測定データを受 取ってそのデータに基づき家畜に出産の兆候がある力、否かまたは家畜が出産中で あるか否かを判断し、 家畜生体データ判断手段の判断に基づき家畜に出産の兆候 があるかまたは家畜が出産中であると判断されたときに、 報知手段が、 家畜の管 理者に、 家畜に出産の兆候があつた旨または出産中である旨とその家畜を特定す る情報とを含んだ出産情報を報知する。 なお、 この出産情報には上記生体データ を含めても良い。

従ってこの発明の家畜出産待機管理システムによれば、 出産を控えた家畜 （例 えば牛等） に対して、 家畜の出産に関わる体調の変ィヒを測定するためのセンサを 予め取付けておく等によって、 そのセンサから転送された家畜の出産に関わる体 調の変ィヒの測定データ力 例えば家畜のいる畜産農家などから、 離れた場所にあ. る家畜管理センタ一等に設置された家畜生体データ判断手段 （例えば自動判定装 置） に送信される。 そして、 家畜生体データ判断手段では、 例えば、 家畜に出産 の兆候があるか否かまたは家畜が出産中である力、否かを判断して所定の処理を行 うようにァルゴリズムを組んだプロダラムをパ一ソナルコンピュータ等により実 行することによりかかる判断を行うことができ、 家畜生体データ判断手段からの 判断処理に基づレ、て、 家畜に出産の兆候があるか否かまたは家畜が出産中である か否かであると判断されたときに、 報知手段に自動的に信号が出力されて、 報知 手段が例えばファクシミリ装置等を介して家畜の管理者に報知する。 このことから、 家畜に出産の兆候があるか否かまたは家畜が出産中であるか否 かの判断が、 家畜生体データ判断手段によって自動的に行え、 かつ、 その判断手 段の判断に基づいて自動的に報知手段を通じて家畜の管理者に出産情報を報知す ることができる。 従って、 監視者としての、 専門医等のある程度の専門知識や経 験を持った者が、 測定データを判断して家畜の管理者に報知する手間を省くこと ができる。

なお、 この発明の家畜出産待機管理システムは、 前記家畜生体データ測定手段 が、 前記家畜の呼吸数を検知する呼吸数センサと、 前記家畜の血圧数を検知する 血圧センサと、 前記家畜の心拍数を検知する心拍センサと、 前記家畜の体温を検 知する体温センサとの少なくとも一つを具えていても良い。

また、 この発明の家畜出産待機管理システムは、 前記家畜生体データ測定手段 はデータを転送するデータ転送器を具え、 前記通信回線は電話回線およびィンタ ーネッ卜の少なくとも一方を含み、 前記データ中継手段は、 前記家畜生体データ 測定手段の前記データ転送器から転送されたデ一タを回収するためのデータ回収 器と、 前記回収したデータを前記通信回線にのせるための第 1の中継器と、 前記 通信回線で送られてきた信号を出力するための第 2の中継器とを具えていても良 く、 このようにすれば、 従来の電話回線およびィンタ一ネッ卜の少なくとも一方 を利用することができるので、 簡易かつ安価な構成にてデータの通信を行うこと ができる。

そして、 この発明の家畜出産待機管理システムは、 前記報知手段が、 電話機ま たはファクシミリ装置を有していても良く、 このようにすれば、 簡易かつ安価な 構成にて、 上記家畜の管理者に、 家畜に出産の兆候があった旨または出産中であ る旨とその家畜を特定する情報とを含んだ出産情報を報知することができる。 さらに、 この発明の家畜出産待機管理システムは、 家畜の出産に関わる体調の 変化を測定して測定データとして出力する前記家畜生体データ測定手段と、 そめ 家畜生体データ測定手段からの前記測定デ一タを通信回線にのせる前記デ一タ中 継手段と、 前記家畜に出産の兆候があるかまたは前記家畜が出産中であると判断 されたときに前記家畜の管理者に出産情報を報知するための前記報知手段と、 の 組を複数組具えていてもよく、 このようにすれば、 家畜生体データ測定手段とデ —タ中継手段と報知手段との組を例えば家畜のいる畜産農家毎に配置するととも に、 それらの畜産農家から離れた場所にある家畜管理センタ一等にデータ表示手 段 （例えばデータ表示装置等） を配置することで、 広域的かつ同時に多数の畜産 農家の家畜の出産の兆候等の家畜の体調のデ一タを一括して監視し得て、 家畜の 出産を集中的に管理する事ができ、 これにより、 畜産農家毎の出産管理に要する コストを引き下げることができる。 図面の簡単な説明

図 1は、 この発明の家畜出産待機管理システムの一実施例を模式的に示す説明 図である。

図 2は、 上記実施例の家畜出産待機管理システムを示す構成図である。

図 3は、 この発明の家畜出産待機管理システムの他の一実施例を示す構成図で あ 。

図 4は、 この発明の家畜出産待機管理システムのさらに他の一実施例を模式的 に示す説明図である。 発明を実施するための最良の形態

以下に、 この発明の実施の形態を実施例によって、 図面に基づき詳細に説明す る。 ここに、 図 1は、 この発明の家畜出産待機管理システムの一実施例を示す説 明図、 図 2は、 この実施例の家畜出産待機管理システムを示す構成図であり、 図 中符号 Aは家畜としての牛、 Bはその家畜 Aの管理者としての飼育者、 Cは集中 管理センタ—、 Dは専門医、 Fは畜産農家、 F1は牛の飼育場、 F2飼育者のいる自 宅、 Lは電話回線、 Mlは第 1の中継器としてのモデム， M2は第 2の中継器として のモデムである。 なお、 ここにおける電話回線 Lには、 従来の回線（公衆回線） 、" L 、る。

図 1に示すように、 上記飼育場 F1で飼育されている牛 （特に出産を控えた牛） Aに対しては、 家畜生体データ測定手段としての生体データ測定装置 1力^ その 牛 Aの体の一部に取付けられている。 その生体データ測定装置 1は、 図 2に示す ように、 呼吸数センサ la、 血圧センサ lb、 心拍センサ lcそして体温センサ Idから 構成されるものであり、 それらセンサの各々にはデータ転送器 la〜ldが具えられ ている。 ここで、 図 1中、 呼吸数センサ laは牛 Aの顔 （鼻） 付近で前方に位置す る部分 （例えば牛 Aの体の一部又は牛舎の柱など牛 Aの息を回収できる範囲内） に、 血圧センサ lbと心拍センサ lcとは牛 Aの足 （図 1中左前足） に、 体温センサ Idは牛 Aのお尻にそれぞれ取り付けられている。

また、 データ中継手段としてのデータ転送装置 2は、 生体データ測定装置 1か ら送られてきた測定データを回収するデータ回収器 2aと、 電話回線 と、 データ 回収器 2aで回収された測定デ一タを電話回線 Lにのせるためのモデム Mlと、 デ一 タ表示手段としてのデータ表示装置 3 (例えばパーソナルコンピュータ） に電話 回線 Lから送られてきた信号を出力するモデム M2とを備えている。 そして、 報知 手段 4は、 専門医 Dが飼育者 Bに報知するために集中管理センタ一 C内に設置さ れた電話機 4aと、 電話回線 Lを介して電話機 4aからの信号を受信するために飼育 者 Bの自宅に設置された電話機 4bとを備えている。

さらに、 かかるシステムの各構成は、 畜産農家 Fで飼育されている牛 Aの飼育 場 F1と、 そこから離れた距離にある集中管理センターじと、 牛 Aを飼育する飼育 者 Bのいる自宅 F2とに分けられて設置されている。 ここで、 生体データ測定装置 1と、 データ転送装置 2のうちのデータ回収器 2aおよびモデム Mlと力飼育場 F1の 敷地内に、 データ転送装置 2のうちのモデム M2とデータ表示装置 3と電話機 4aと 力集中管理センタ一 C内に、 電話機 4bが自宅 F2内にそれぞれ設置されている。 な お、 データ回収器 2aは、 上記データ転送器 la〜： Idから転送された測定データを回 収できる場所に設置すれば良く、 この実施例では図 1中、 飼育場 F1の付近の電柱 に設置している力 管理者等の飼育者 Bの居住する屋内に設置しても良い。 上記屋内に設置した場合、 データ回収器 2aは、 データ転送器 la〜ldから無線で データを受ける受信機と、 データを表示する機能を持つノ、。一ソナルコンピュータ と、 このパーソナルコンピュータに接続した警報機 （スピーカ等） とを有するよ うにしても良く、 このようにすれば、 専門医 Dが出産の兆候等を判断した際、 デ 一夕表示装置 3としてのパーソナルコンピュータを、 逆にモデム Ml, M2、 電話回 線 Lを介してデ一タ回収器 2aのパ一ソナノレコンピュータに接続し、 そのパ一ソナ ルコンピュータから警報機に出産がある旨の警報を出力させることができる。 そ して、 そのデータ回収器 2aのパーソナルコンピュータは、 家畜のデータを表示す ることで、 どの家畜が出産兆候等を示しているかを飼育者 Bに知らせることがで きる。

図 1及び図 2に示すように、 この実施例の家畜出産待機管理システムでは、 牛 Aに取り付けられた各センサ la, lb, lc， Idにより測定された牛 Aの各測定デー タ （呼吸、 血圧、 心拍数、 脈拍数） が、 各センサにおけるデータ転送器 la〜ldか らデータ回収器 2aを介してモデム Mlに出力される。 そして、 かかるデータを受取 つたモデム Mlはそのデータをアナログ信号に変換して電話回線 Lにのせる。 それ により、 図 1中矢印に示すように、 かかるデータはモデム M2へと送信される。 そ して、 モデム M2は電話回線 Lから受取ったアナ口グ信号をデータ表示装置 3用の デジタル信号に変換して、 データ表示装置 3に出力する。 さらに、 その測定デー 夕に基づいて、 データ表示装置 3が、 呼吸数、 心拍、 血圧、 体温の項目とともに それら項目に対応させて測定値や折れ線グラフ等により、 牛 Aの出産に関わる体 調の変ィ匕を判断し易い表示方法でディスプレイに表示する。 なお、 ここでは、 上 記測定は常時行われているが、 電話回線 Lを介したデータ転送装置 2とデータ表 示装置 3との間では、 所定の時間内 （例えば 10分間） に測定された測定データを ためておき、 その測定デ一タを間欠的に送信している。 そして、 データ表示装置 3のディスプレイに表示させた表示結果を、 ある程度 の専門知識や経験を持った者としての専門医 Dが、 ディスプレイの表示結果を例 えば小人数の交代制で常時監視している。 そして、 専門医 D力 力、かる表示結果 から、 牛 Aに出産の兆候があるか又は牛 Aが出産中であるかを判断したときに、 集中管理センタ一 Cに設置された電話機 4aで、 飼育者 Bの居る自宅 F2へ電話をか けると電話回線 Lを介して電話機 4bの電話機が鳴る。 これにより、 電話機 4bで電 話を受けた牛 Aの飼育者 Bは、 専門医 Dから牛 Aの管理者である飼育者 Bに、 牛 Aに出産の兆候があった旨または出産中である旨とその牛 Aを特定する'清報 （例 えば牛の I D番号等） とを含んだ出産情報を報知するので、 その出産情報に基づ いて、 上記飼育者 Bは、 牛 Aに付き添ったり助産したり等の出産体制をとること ができる。

従って、 この実施例の家畜出産待機管理システムによれば、 出産を控えた牛 A に対して、 牛 Aの出産に関わる体調の変ィヒを測定するためのセンサ 1&〜1(1カ予め 取付けられているので、 それらセンサ la〜ldから転送された牛 Aの出産に関わる 体調の変化の測定データを、 集中管理センタ一 Cに設置されたデータ表示装置 3 を用いて、 常時、 ディスプレイに表示させている。 それゆえ、 牛 Aに出産の兆候 があるかまたは家畜が出産中であると判断するために従来行わなければならなか つた、 牛 Aに付き添ってのその牛 Aの監視と牛 Aの出産に関わる体調の変ィヒの測 定とを不要とすることができ、 これにより、 専門医 Dの労力負担を軽減し得ると ともに、 畜産農家 F等の管理者 （特に家畜の所有者） の出産管理コストを削減す ることも可能となる。

し力、も、 飼育している牛 Aの数力多い畜産農家 F等では複数の牛 Aの出産の件 数が重なってしまう場合があるが、 かかる場合であっても、 上述したように、 専 門医 Dは直接牛 Aに付き添っての測定作業を行う必要がなく、 ディスプレイに表 示されたデータによつて上記判断をすれば良 、ので、 集中管理センタ一 Cでは、 広域かつ同時に、 多数の牛 Aの出産の兆候等の牛 Aの体調のデータを一括して監 視し管理する事ができる。 加えて、 専門医 Dを小人数にすることができるととも に、 各人の負担を大幅に軽減することができる。

加えて、 この実施例の家畜出産待機管理システムは、 従来の電話回線を利用し ているので、 簡易かつ安価な構成にてデータの通信を行うことができ、 その上、 電話機 4aと電話機 4bとにより、 簡易かつ安価な構成にて、 家畜の管理者に、 牛 A に出産の兆候があった旨または出産中である旨とその牛 Aを特定する情報とを含 んだ出産情報を報知することができる。 また、 データ転送装置 2からデータ表示 装置 3への測定データを間欠的に送信していることから、 常時、 データを送信し た場合の通話量よりも安価にすることができる。

図 3は、 この発明の家畜出産待機管理システムの他の一実施例を示す構成図で ある。 図中符号 5は家畜生体データ判断手段としての家畜生体データ判断装置、 M3は家畜生体データ判断装置 5から出力されたデジタル信号をアナ口グ信号に変 換してその変換後の信号を電話回線 Lにのせるためのモデム、 4bは上記先の実施 例において使用された電話機 4bに代えて用いられるファクシミリ装置 4cである。 なお、 この実施例中で先の実施例と同様の構成のものは、 それと同一の符号にて 示す。

図 3に示すこの実施例のシステムにおける構成は、 上記先の実施例のデータ表 示装置 3に代えて、 家畜生体データ判断装置 5を具えている。 ここにおける家畜 生体データ判断装置 5は、 牛 Aに出産の兆候がある力、否かまたは牛 Aが出産中で あるか否かを判断して所定の処理を行うようにァルゴリズムを組んだプ口グラム を実行できるパーソナルコンピュータで構成されている。 そして、 その家畜生体 データ判断装置 5で処理されたデジタノレ信号はモデム M3に出力されて、 モデム M3 がかかるデジタル信号をアナログ信号に変換して電話回線 Lにのせる。 さらに、 その変換後の信号が電話回線 Lを介してファクシミリ装置 4cに送られる。

従って、 この実施例の家畜出産待機管理システムでは、 家畜生体データ判断装 置 5 、 牛 Aに出産の兆候があるか否かまたは家畜が出産中である力、否かを判断 して、 牛 Aに出産の兆候があるまたは牛 Aが出産中であるときに、 牛 Aに出産の 兆候があった旨または出産中である旨とその牛 Aを特定する情報とを含む出産情 報データを電気信号としてモデム M3に出力する。 これにより、 その電気信号が電 話回線 Lを介してファタシミリ装置 4c入力されることから、 ファタシミリ装置 4c の着信音が鳴ると共にファクシミリ用紙に上記出産情報が印字される。

それゆえ、 この実施例の家畜出産待機管理システムによれば、 上記先の実施例 の効果に加えて、 牛 Aに出産の兆候があるか否かまたは牛 Aが出産中であるか否 かの判断が、 家畜生体データ判断装置 5によって自動的に行え、 力、つ、 その判断 装置 5の判断に基づいて自動的に報知手段 4を通じて牛 Aの飼育者 Bに上記出産 情報を報知することができる。 従って、 上記専門医 Dが、 測定データを判断して 牛 Aの飼育者 Bに報知する手間を省くことができる。

なお、 先の実施例と同様に、 データ回収器 2aを、 パーソナルコンピュータを有 するものとして、 測定デ一タを表示可能とし、 さらに、 ファクシミリ装置に代え て電話回線 Lを介して作動する警報装置を設けることとしても良い。 このように すれば、 警報装置の作動により出産兆候等を知らされた飼育者 Bが、 データ回収 器 2aのパーソナルコンピュータのデータ表示を確認することで、 いずれの家畜が 出産するか等を知ることができる。

図 4は、 この発明の家畜出産待機管理システムのさらに他の一実施例を示す構 成図であり、 図 4中、 先の実施例と同様の構成のものは、 それと同一の符号にて 示す。 この実施例では、 出産を控えた複数の牛 Aの体温等の変ィヒを測定して測定 データとして無線で出力する、 先の実施例と同様の生体データ測定装置 1と、 そ の測定データを受け取って通信回線としてのインタ一ネット Iにのせる、 データ 中継手段としての、 図示しない受信機とパーソナルコンピュータとを有するデ一 タ転送装置 2と、 牛 Aに出産の兆候があるかまたは牛 Aが出産中であると判断さ れたときにその牛 Aの管理者としての飼育者 Bに出産情報を電話回線 Lを介して 報知するための、 報知手段としての図示しない電話機との組を複数組具え、 それ らの組を畜産農家 F毎に配置するとともに、 一箇所の集中管理センタ一 Cに、 各 牛 Aに出産の兆候があるか否かまたは各牛 Aが出産中であるか否かを判断して所 定の処理を行うようにアルゴリズムを組んだプログラムを実行できる、 パーソナ ルコンピュータで構成された家畜生体デ一タ判断装置 5を配置し、 その家畜生体 データ判断装置 5をインターネット Iに接続している。

この実施例の家畜出産待機管理システムによれば、 上記先の実施例の効果に加 えて、 広域的かつ同時に多数の畜産農家 Fの牛 Aの出産の兆候のデータを一括し て監視し得て、 多数の畜産農家 Fの牛 Aの出産を集中的に管理する事ができ、 こ れにより、 畜産農家 F毎の出産管理に要するコストを引き下げることができる。 しかもその際、 例えば、 畜産農家 Fと、 集中管理センタ Cとを、 各々地元のプロ バイダを介してインタ一ネッ卜に接続することができ、 このようにすれば、 互い のプロバイダ間の通話料金を不要とすることができるとともに、 データのやり取 りを広域に渡って行うことができる。 それゆえ、 集中管理センタじで、 例えば北 海道全域の畜産農家 F等を対象とした家畜の出産待機の一括した管理を行うこと も可能である。 また、 集中管理センタ Cは、 ドメイン名を取得して、 インターネ ットに直接接続しても良い。 なお、 集中管理センター Cには、 家畜生体データ判 断装置 5に代えて、 データ表示装置 3 (例えばパーソナルコンピュータ） と専門 医 Dとを配置しても良い。

以上図示例に基づき説明したが、 この発明は上述の例に限定されるものではな く、 例えば、 先の二つの実施例ではデータ転送装置 2からデータ表示装置 3又は 家畜生体データ判断装置 5への測定データの送信に、 通信回線として公衆回線で ある電話回線 Lを使用しているカ^ 飼育場 F1と集中管理センタ Cとが比較的近い 距離である場合には、 専用回線にすることで通話料を安価にすることができる。 また、 上記実施例における報知手段では、 電話機ゃファクシミリ装置を使用して 有線で通信を行っているが、 これに代えて、 例えば無線テレメータ等の装置を使 用して無線で通信を行うこととしても良く、 通信回線として、 光ケーブル等を使 用して、 高速通信を可能にすることもできる。 また、 上記実施例では家畜として 牛 Aを対象としている力《、 これに限られず、 出産兆候を判断する必要のある家畜 であれば対象とすることができるので、 例えば馬等の家畜であつても良い。

Claims

請 求 の 範 囲

. 家畜の出産に関わる体調の変ィヒを測定して測定データとして出力する一又は 複数種類の家畜生体データ測定手段と、

前記家畜生体データ測定手段からの前記測定デ一タを通信回線にのせるデ一 タ中継手段と、

前記通信回線で送られてきた前記測定データを受取つて表示するデータ表示 手段と、

前記データ表示手段の表示結果に基づき、 前記家畜に出産の兆候があるかま たは前記家畜が出産中であると判断されたときに前記家畜の管理者に出産情報 を報知するための報知手段と、

を具えてなる、 家畜出産待機管理システム。

. 家畜の出産に関わる体調の変ィヒを測定して測定データとして出力する一つ又 は複数種類の家畜生体データ測定手段と、

前記家畜生体データ測定手段からの前記測定デ一タを通信回線にのせるデ一 タ中継手段と、

前記通信回線で送られてきた前記測定データを受取つてそのデータに基づき 前記家畜に出産の兆候がある力、否かまたは前記家畜が出産中である力、否かを判 断する家畜生体デ一タ判断手段と、

前記家畜生体デ一タ判断手段の判断に基づき前記家畜に出産の兆候があるか または前記家畜が出産中であると判断されたときに前記家畜の管理者に出産情 報を報知するための報知手段と、

を具えてなる、 家畜出産待機管理システム。

. 前記家畜生体データ測定手段は、 前記家畜の呼吸数を検知する呼吸数センサ と、 前記家畜の血圧を検知する血圧センサと、 前記家畜の心拍数を検知する心 拍センサと、 前記家畜の体温を検知する体温センサと、 の少なくとも一つを具 えることを特徵とする、 請求項 1または請求項 2に記載の家畜出産待機管理シ ステム。

. 前記家畜生体データ測定手段は、 データを転送するデータ転送器を具え、 前記通信回線は、 電話回線およびインターネットの少なくとも一方を含み、 前記データ中継手段は、 前記家畜生体データ測定手段の前記データ転送器か ら転送されたデータを回収するためのデータ回収器と、

前記回収したデータを前記通信回線にのせるための第 1の中継器と、 前記通信回線で送られてきた信号を出力するための第 2の中継器と、 を具えることを特徵とする、 請求項 1から請求項 3までのいずれかに記載の 家畜出産待機管理システム。

. 前記報知手段は、 電話機またはファクシミリ装置を有することを特徵とする 、 請求項 1から請求項 4までのいずれかに記載の家畜出産待機管理システム。 . 家畜の出産に関わる体調の変ィヒを測定して測定データとして出力する前記家 畜生体データ測定手段と、

その家畜生体データ測定手段からの前記測定デ一タを通信回線にのせる前記 データ中継手段と、

前記家畜に出産の兆候があるかまたは前記家畜が出産中であると判断された ときに前記家畜の管理者に出産情報を報知するための前記報知手段と、 の組を複数組具えることを特徴とする、 請求項 1から請求項 5までのいずれ かに記載の家畜出産待機管理システム。