WO2001054533A1

WO2001054533A1 - Boitier de rangement

Info

Publication number: WO2001054533A1
Application number: PCT/JP2001/000295
Authority: WO
Inventors: Norio Kohana
Original assignee: Ohto Co., Ltd.
Priority date: 2000-01-25
Filing date: 2001-01-18
Publication date: 2001-08-02
Also published as: EP1250862A4; DE60105974D1; KR20020065933A; US6758336B2; US20020179475A1; DE60105974T2; KR100490862B1; EP1250862B1; EP1250862A1

Description

明細書

収納ケース

技術分野

本発明は、例えば、適宜書類や、図面類、各種チケッ卜、車検証や、保険証、パスポー卜等の各種証明書類、各種カタログ類、或いは、クレジッ卜力一ドゃ、キャッシュカード、テレホンカード、その他のプリペイドカード等の各種力一ド類、 C Dや、 C D— R O M、 F D、その他の記録担体等の収納物を、複数個收納できると共に整然と収納でき、しかも、これらの出入れがより容易に且つ確実に行えるように工夫した収納ケースに関する。背景技術

従来、書類や図面類等の収納物を収納できる収納ケースにあっては、例えば、収納ケース本体内に適宜仕切壁を複数設けたもの等が提供されている。

また、クレジヅ卜力一ド、キャッシュ力一ド等の力一ド類を複数収容しておける収納ケースにあっては、例えば、複数のポケット部を上下にズラせた状態 (多段状）に設け、カード類の一部が夫々露出した状態でポケッ卜部に収容せしめるようにしたものが多く提供されている。

ところが、収納ケース本体内に適宜仕切壁を複数設けたものは、収納物の出入れが容易に行い難く、取扱い易いものが少ない等の課題があった。

また、複数のポケッ卜部を上下方向にズラせたタイプは、力一ド類の一部が露出した多段状に収容されるので、収容できるカード類の枚数を増やすと、収容部分を合せた面積が大きくなり、コンパク卜に構成し難いという課題もあつた。

本発明の主たる目的は、従来技術が抱える上記課題を解決することができる収納ケースを提供することにある。

本発明の他の目的は、複数の収納物を所定箇所に整然と収納でき、収納物の出入れがより容易に且つ確実に行うことができる収納ケースを提供することにあ^) o

本発明の更に他の目的は、収納物の収納や、保管、携帯に最適であり、かつスムーズな動作が期待できて、取扱いが一層容易となる収納ケースを提供するとにめる o

本発明の他の目的は、構成が簡素で、量産に適し、低廉で経済的な収納ケースを提供することにある。発明の開示

本発明の収納ケースは、請求項 1に記載されたように、正面板と背面板との間が収納物を収容するポケッ卜となる単体ケースを形成すると共に、正面板と背面板とに設けた連紫手段を介して、複数の単体ケースが前後方向で重なるように連繋し、隣設する単体ケース相互間に於いて、後側の単体ケースが前側の単体ケースに対して所定向きに移動可能となるように連繁手段を設けると共に、前側の単体ケースの背面板に折返線を介して折返板を連設し、この折返板を後側の単体ケースの収容ポケヅト内に配置して、前側の単体ケースの背面板と折返板の間に後側の単体ケースの正面板が配設されるように構成したことを特徴とする。

このような構成によれば、複数の適宜収納物を、複数の単体ケースの各収容ポケッ卜に夫々整然と収容することができ、更に、複数の単体ケースは、コンパク卜な重合状態としたり、或いは、後側の単体ケースを前側の単体ケースに対して移動させて、収納物が出入れ容易となるような多段状としたりすることが簡単に行なうことができるので、複数の収納物の収納や、保管、携帯に最適な収納ケースとなる。しかも、構成が簡素であるため、量産に適しているとともに、低廉に提供できるので、経済的である。

そして、最も後方の単体ケースを所定向きに移動させるだけで、後方の単体ケースから順次所定向きに移動させて、複数の単体ケースをスムーズに多段状とすることができ、複数の単体ケースに夫々収容されている収納物の一部を多段状に露出させることも可 ¾となり、所望の収納物の取出しや、収納物の所望単体ケ -スへの収容が容易こ行え、取扱いがー層容易となる。

特に、前側の単体ケースの背面板に折返線を介して折返板を連設し、この折返板を後側の単体ケースの収容ポケット内に配置して、前側の単体ケースの背面板と折返板との間に後側の単体ケースの正面板を配設したので、収納物を夫々の単体ケースに収容させる際に、隣設する単体ケース相互の咪間（前側の単体ケースの背面板と、後側の単体ケースの正面板との間の隙間）部分に、誤つて収納物を差込む虞れが無くなり、収納物を単体ケースの収納ポケット部分に確実に且つ容易に収容させることができるようになる。すなわち、単体ケ一スの収容ポケット以外に収納物を差込むことがなくなり、ひいては、単体ケースゃ、収納物を損傷する虞れがない。

しかも、隣設する単体ケース相互（前側の単体ケースの背面板と、後側の単体ケースの正面板）を密接せしめられるようになると共に、隣設する単体ケース相互（前側の単体ケースの背面板と、後側の単体ケースの正面板）が大きく離れるのを阻止できるようになり、連紫手段への負担も軽減できる。

また本発明の収納ケースは、請求項 2に記載されたように、正面板と背面板との間が収納物の収容ポケッ卜となる単体ケースを形成すると共に、正面板と背面板に設けた連繋手段を介して、複数の単体ケースが前後方向で重なるように連紫し、隣設する単体ケース相互間に於いて、後側の単体ケースが前側の単体ケースに対して所定向きに移動可能となるように連繋手段を構成すると共に、前側の単体ケースの背面板に折返線を介して折返板を連設し、この折返板を後側の単体ケースの収容ポケッ卜内に配置して、前側の単体ケースの背面板と折返板の間に後側の単体ケースの正面板が配設されるように構成し、更に、前側の単体ケ一スの折返板と後側の単体ケースの正面板に、後側の単体ケ一スが前側の単体ケースに対して所定向きに移動可能となるような摺動係止手段を配設したことを特徴とする。

このような構成によれば、上記請求項 1に係る収納ケースに加えて、前側の単体ケースの折返板と後側の単体ケースの正面板 1に、後側の単体ケースが前側の単体ケースに対して所定向きに移動可能となるような摺動係止手段を適切に設けたので、不意の外力等によって前側の単体ケースの折返板が後側の単体ケースの収容ポケッ卜から簡単に逸脱することがなく、しかも、前側の単体ケースの折返板を後側の単体ケースの正面板により確実に密接させることができる。

請求項 3に係る収納ケースは、請求項 1または 2に記載の収納ケースにおいて、最も後方の単体ケースの背面板に蓋片を連設し、この蓋片と最前方の単体ケースの正面板に係着手段を配設したことを特徴とする。

このような構成によれば、複数の単体ケース Aを重合状態としたときに、蓋片を最も前方の単体ケースの正面板に係着させることが可能となり、単体ケース夫々の重合状態を維持し易くなると共に、単体ケース夫々の収容ポケッ卜の開口部を閉じられるようになる。しかも、蓋片を手指で摘み易くなり、最も後方の単体ケースを所定向きに移動させ易くなる。

請求項 4に係る収納ケースは、請求項 1または 2に記載の収納ケースにおいて、隣設する単体ケース相互を連繫する連繋手段を、後側の単体ケースの正面板に、所定間隔を隔てた状態で切起し状に配設される左右の差込ガイド片と、前側の単体ケースの背面板に、所定間隔を隔てた状態で穿設される左右のガイド孔とで構成し、前記ガイド孔は、ガイド上孔とガイド下孔とで構成されることを特徴とする。

このような構成によれば、隣設する単体ケ—ス相互の連繁手段の構成が簡素となり、その製造が簡単となる。特に、隣設する後方の単体ケース相互間に於いて、後側の単体ケースと前側の単体ケースとの所定向きの移動が一層スム一ズに且つ安定的に行えるようになり、しかも、隣設する単体ケース相互を一層確実に連繋できるようになる。

請求項 5に係る収納ケースは、請求項 3または 4に記載の収納ケースにおいて、前側の単体ケ一スの折返板と後側の単体ケ一スの正面板とを摺動係止させる手段を、前側の単体ケースの折返板に切起し状に設けられる差込ガイド片と、後側の単体ケースの正面板に穿設されるガイド孔とで構成し、差込ガイド片をガイド孔に摺動自在に差込んで構成したことを特徴とする。

このような構成によれば、摺動係止手段の構成が簡素となり、その製造が簡単になる。しかも、前側の単体ケースの折返板を後側の単体ケースの正面板により確実に且つ簡単に係止させることができるようになると共に、差込ガイド片がガイド孔に対してスムーズに摺動できるようになる。更に、不意の外力等によつてその係止状態が簡単に解除される虞れが無くなる。

請求項 6に記載の収納ケースは、カード類ゃ記録担体等の比較的薄い収納物を複数枚収納できる収納ケースであって、開口部を有するケース本体と、収納物を収容可能な収容ポケットを有すると共に、ケース本体内に重合状態で収容可能な複数個の単体ケースとを備え、各単体ケースは、正面板と、この正面板の下端縁に折目線を介して連設される背面板と、背面板の上端縁に折返線を介して連設される折返板とを備え、単体ケースの正面板と背面板とに設けた連繋手段によって、瞵設する単体ケ一ス相互を連繋すると共に、折返板を後側に隣設される単体ケースの収容ポケット内に配置して、背面板と折返板で後側に隣設される単体ケースの正面板を挟むように形成し、最も前方の単体ケースは、ケース本体に係止し、最も後方の単体ケースの引出し動作によって、複数の単体ケースがケース本体の開口部の外方側へ後方の単体ケースから順次引出されるように構成したことを特徴とする。

このような構成によれば、複数の収納物を、複数の単体ケースの収容ポケッ卜に夫々整然と収容でき、複数の単体ケースは、ケース本体内に重合状態で収容できるので、複数の収納物をコンパク卜に収納することができる。しかも、構成が簡素なので、量産に好適であり、低廉に提供でき、経済的である。

また、最も後方の単体ケースをケース本体に対して開口部の外方側に引出すようにするだけで、後方の単体ケースからケース本体の開口部の外方側へ単体ケースをスムーズに順次引出せるようになり、複数の単体ケースに夫々収容されている収納物の一部を多段状に露出させることができ、所望の収納物の取出しゃ、収納物の所望単体ケースへの収容が容易に行え、取扱いが一層容易となる o

特に、単体ケースは、正面板と、この正面板の下端縁に折目線を介して連設される背面板と、背面板の上端縁に折返線を介して連設される折返板とを備え、単体ケースの正面板と背面板とに設けた連繋手段によって、隣設する単体ケース相互を連繋すると共に、折返板を後側に隣設される単体ケースの収容ポケッ卜内に配置して、背面板と折返板で後側に隣設される単体ケースの正面板を挟むように形成したので、収納物を夫々の単体ケースに収容させる際に、隣設する単体ケース相互の隙間（前方の単体ケースの背面板と、後方の単体ケースの正面板との間の隙間）部分に、誤って収納物を差込む虞れが無くなり、収納物を単体ケースの収納ポケッ卜部分に確実に且つ容易に収容させることができるようになる。すなわち、単体ケースの収容ポケヅ卜以外に収納物を差込むことができなくなり、単体ケースや、収納物を損傷する虞れがなくなる。

請求項 7に係る収納ケースは、請求項 6に記載の収納ケースにおいて、単体ケースは、正面板と背面板の上縁部分、及び正面板と背面板の一方の側縁部分を夫々開口部として構成したことを特徴とする。

このような構成によれば、単体ケースの収容ポケヅ卜への収納物の収容や、単体ケースの収容ポケッ卜からの収納物の取出しが、よりスムーズに行い易いものとなる。

請求項 8に係る収納ケースは、請求項 6または 7に記載の収納ケースにおいて、最も後方の単体ケースの背面板の上縁部分に摘み部を連設したことを特徴とする。

このような構成によれば、摘み部を手指で摘み易くなり、最も後方の単体ケースの引出し動作がより行い易くなる。

請求項 9に係る収納ケースは、請求項 6〜8のいずれかに記載の収納ケースにおいて、隣設する単体ケース相互を連繋する連繋手段を、単体ケースの正面板に切起し状に設けられると共に、所定間隔に隔てた状態で配される左右の差込ガイド片と、単体ケースの背面板に穿設されると共に、所定間隔で隔てた状態で配される左右のガイド孔とで構成し、ガイド孔は、ガイド上孔とガイド下孔とで構成されることを特徴とする。

このような構成によれば、隣設する単体ケース相互の連繋手段の構成が簡素となり、その製造が簡単になる。特に、ケース本体内から単体ケースを順次引出すときや、ケース本体内に単体ケースを重合状態に収容させるときに、一層スムーズで安定した動作が可能となる。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の収納ケースの第 1の実施形態を示す分解斜視図であり、収納ケースを構成する複数の単体ケースのうち、 3個の単体ケースだけを例示する、図 2は、同じく第 1の実施形態を示す斜視図であり、隣設する 6個の単体ケース相互間に於いて、後側の単体ケースを移動させた（多段状とした）状態を例示する、図 3は、同じく第 1の実施形態を示す斜視図であり、 5個の単体ケース相互を重合状態とし、蓋片を最も前方の単体ケースに係着させた状態を例示する、図 4は、単体ケ一ス相互の連繋状態を示す部分縦断側面図、図 5は、図 4に示す単体ケ一ス相互の連繁状態を更に詳細に示す部分縦断側面図、図 6 は、単体ケース相互の連繋状態を例示する一部省略背面図、図 7は、最も前方の単体ケースを例示する展開図、図 8は、中間配置された単体ケースを例示する展開図、図 9は、最も後方の単体ケースを例示する展開図、図 1 0は、本発明の収納ケースの第 2の実施形態を示す分解斜視図であり、収納ケースの一部を構成する複数の単体ケースのうち、 3個の単体ケースだけを例示する、図 1 1は、第 2の実施形態の一部を省略した縦断側面図であり、ケース本体内に収容された複数の単体ケースを例示する、図 1 2は、同じく単体ケース相互の連繋状態を例示する一部省略した背面図、図 1 3は、同じく収納ケースを構成する中間配置された単体ケースを例示する展開図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の収納ケースの実施形態を添付図面に基づいて説明する。

本発明は、例えば、適宜の書類や、図面類、各種チケッ卜、車検証や、保険証、パスポート等の各種証明書類、各種カタロク類、或いは、クレジヅ卜力一ドゃ、キャッシュカード、テレホンカード、その他のプリペイドカード等のように矩形状（或いは、矩形状以外の形状でも良い）を呈する各種カード類、 C Dや、 C D— R O M、 F D、その他の記録担体等の収納物 Cを、複数収納できると共に整然と収納でき、更に、これらの出入れがより容易に且つ確実に行えるようにした収納ケースに係るものである。

図 1〜図 9は、本発明の収納ケースの第 1の実施形態を示している。

この収納ケースは、正面板 1と背面板 2との間の隙間が、上記収納物 Cを收容するポケットを構成し、その収納ポケッ卜の上部が開口部となるような単体ケース Aを複数個備えたものである。図 1においては、収納ケースを構成する 3つの単体ケース Aだけを例示し、図 2においては、 6つの単体ケース Aから構成される収納ケースが、図 3においては、 5つの単体ケース Aから構成される収納ケースがされている。

上記収納ケースは、正面板 1と背面板 2とに設けた適切な連繫手段を介して、複数の単体ケース Aが前後方向で重なるように連繁せしめると共に、隣設する単体ケース A相互間に於いて、後側の単体ケース Aが前側の単体ケース Aに対して所定向き（例えば、上方）に移動可能となるように連繋されている。しかも、前側の単体ケース Aの背面板 2の上端縁に折返線 1 1を介して折返板 3を連設すると共に、この折返板 3を後側の単体ケース Aの収容ポケット内に配置して、前側の単体ケース Aの背面板 2と折返板 3の間に後側の単体ケース Aの正面板 1を配するようにして構成されている（図 4、図 5参照）。

すなわち、折返板 3によって、隣設する単体ケース A相互の隙間（前方の単体ケース Aの背面板 2と、後方の単体ケース Aの正面板 1との間の隙間）部分が覆われるようになり、この部分に誤って収納物 Cを差込む虞れが無くなり、単体ケース Aの収納ボケヅ卜部分に収納物 Cが確実に収容されるように構成してある。

更に、前側の単体ケース Aの折返板 3と後側の単体ケース Aの正面板 1には、後側の単体ケース Aが前側の単体ケース Aに対して所定向き（例えば、上方）に移動可能となるような適切な摺動係止手段を設けて構成されている（図 4参照）。すなわち、不意の外力等によって前側の単体ケース Aの折返板 3が後側の単体ケース Aの収容ボケッ卜から簡単に逸脱するようなことがなくなるように構成してある。

そして、複数の単体ケース Aは、例えば、全体としてほぼ矩形状を呈し、最も前方となる単体ケース Aと、最も後方となる単体ケース Aと、最も前方と最も後方の単体ケース Aとの間に適数配設される中間部分の単体ケース Aとからなり、最も前方の単体ケース Aの背面板 2、中間部分の単体ケース Aの正面板 1と背面板 2、及び最も後方の単体ケース Aの正面板 1に夫々設けた連繁手段によって、隣設する単体ケース A相互が連繋された状態となる。

しかも、最も後方の単体ケース Aを、所定向き（例えば、上方）に移動させることによって、複数の中間部分の単体ケース Aが後方の単体ケース Aから順次所定向き（例えば、上方）に移動して、ほぼ多段状とすることができるように構成されている（図 2参照）。

ところで、連繋手段を介して、複数の単体ケース Aが前後方向で重なるような重合状態にできるのは勿論である（図 3参照）。尚、複数の単体ケース Aの所定向きへの移動は、上下方向だけでなく、左右方向や、斜め方向や、或いは、円弧方向等に移動するように設定しても良い。

加えて、最も後方の単体ケース Aの背面板 2には、蓋片 1 5が連設され、この蓋片 1 5と最前方の単体ケース Aの正面板 1に適切な係着手段が設けられている。すなわち、複数の単体ケース Aを重合状態としたときに、蓋片 1 5を最も前方の単体ケース Aの正面板 1に係着させることができ、単体ケース A 夫々の重合状態を維持し易くしてあると共に、単体ケース A夫々の収容ポケッ卜の開口部を閉じられるように形成してある（図 3参照）。

上記単体ケース Aは、合成樹脂材ゃ、強化紙材、金属材、その他の材料や、或いは、これらの複合材等から形成され、比較的薄いシート状に構成される。例えば、ほぼ矩形状の背面板 2と、この背面板 2の下端縁に折目線 1 0を介して連設される正面板 1とを備え、正面板 1 と背面板 2の左右側縁には、折目線 1 0を介して溶着片 1 dが連設され、この溶着片 1 dが背面板 2に溶着部 1 2 を介して固着（溶着）され、正面板 1と背面板 2の上緣部分が開口部として構成されている。しかも、正面板 1の上縁部分を、ほぼ逆台形状に切設せしめてある。すなわち、単体ケース Aの収容ポケッ卜への収納物 Cの収容や、収容ポケヅ卜からの収納物 Cの取出しが、よりスムーズに行い易くなるように構成してある（図 1参照）。

尚、正面板 1と背面板 2の一方の側縁部分を開口部として構成したり、正面板 1 と背面板 2の上縁部及び一方の側縁部分を夫々開口部として構成しても良い。また、折目線 1 0は、収納される収納物 Cの厚み等に応じて適宜幅を持たせたものであっても良い。

上記連繫手段は、例えば、中間部分の単体ケース Aの正面板 1と最も後方の単体ケース Aの正面板 1に、左右差込ガイド片 5を所定間隔で隔てた状態に且つ切起し状に設け、更に、中間部分の単体ケース Aの背面板 2と最も前方の単体ケース Aの背面板 2に、左右のガイド孔を所定間隔で隔てた状態に穿設して構成されている。しかも、前記差込ガイド片 5の先端左右には、係止顎部が設けてあり、差込ガイド片 5がガイド孔から簡単に抜脱しないように形成してある。

また、前記ガイド孔は、ほぼ細長の長円状のガイド上孔 6と、ほぼ下向きの三角形状のガイド下孔 7とで構成されており、差込ガイド片 5は、単体ケース

Aの外側からガイド下孔 7に差込まれて単体ケース A内に位置すると共に、ガィド上孔 6に差込まれて単体ケース Aの外に位置するように形成されている (図 5参照）。

尚、係止顎部がガイド上孔 6の孔緣部分に係止されたときに、隣設する単体ケース Aが重合状態となり、差込ガイド片 5の基端周辺部分がガイド下孔 7の孔縁部分に係止されたときに、膦設する単体ケース A相互の上下方向でのズレが最大となる。

上記摺動係止手段は、例えば、前側の単体ケース Aの折返板 3に切起し状に設けられるほぼ矩形状の差込ガイド片 3 aと、後側の単体ケース Aの正面板 1 に穿設されるほぼ長円状のガイド孔 1 aとで構成し、差込ガイド片 3 aをガイド孔 1 aに摺動自在に差込んで構成されている。

尚、差込ガイド片 3 aは、その先端左右に係止顎部を設けて、差込ガイド片 3 aがガイド孔 1 aから簡単に抜脱しないように形成しても良い。ところで、摺動係止手段による前側の単体ケース Aの折返板 3と後側の単体ケース Aの正面板 1相互の移動向きは、前記連繫手段による単体ケース A相互の移動向きに揃えられているが、この移動向きは、上下方向だけでなく、左右方向や、斜め方向や、或いは、円弧方向等に移動するように設定しても良い。

上記係着手段は、例えば、最も後方の単体ケース Aの背面板 2上端縁に折目線を介して連設された蓋片 1 5に切起状に設けたほぼ V字状の差込係止片 1 5 aと、最も前方の単体ケース Aの正面板 1の中央上部に穿設したほぼ長円状の係止孔 1 bとで構成し、この差込係止片 1 5 aを係止孑し 1 bに差込むことで係着できるように形成してある。

尚、この係着手段は、スナップ釦ゃ、面着テープ、その他の接続、粘着、接着手段を適宜採用できる。

更に、最も前方の単体ケース Aは、正面板 1に差込ガイド片 5やガイド孔 1 aが無く、正面板 1の上端縁に、折目線 1 0を介してほぼ台形状の折曲板 1 c が連設されており、この折曲板 1 Cは、正面板 1の内面側に密接するように構成してめる。

また、最も後方の単体ケース Aは、背面板 2にガイド孔が無く、背面板 2の上縁部分には、複数の折曲筋部分を介して蓋片 1 5が連設されている。

尚、蓋片 1 5には、補強片 1 5 bが連設してあり、蓋片 1 5部分の強度及び剛性が増すように形成してある。

図 1 0〜1 3には、本発明の収納ケースの他の実施形態が示されている。この収納ケースは、適宜開口部を有するケース本体 Bと、収納物 Cを収容可能な収容ポケットを夫々有し、ケース本体 B内に重合状態で収容可能となると共に、ケース本体 Bの開口部からほぼ多段状に引出し可能となるよう形成される複数の単体ケース Aとで構成されるものである。

そして、複数の単体ケース Aは、例えば、全体的にほぼ縦長矩形状を呈し、最も前方となる単体ケース Aと、最も後方となる単体ケース Aと、最も前方の単体ケース Aと最も後方の単体ケース Aの間に適数配される中間の単体ケース Aとからなり、最も前方の単体ケース Aの背面板 2、中間の単体ケース Aの正面板 1と背面板 2、及び最も後方の単体ケース Aの正面板 1に夫々設けた連繫手段によって、隣設する単体ケース A相互が連繫された状態となっている。

しかも、最も前方の単体ケース Aは、ケース本体 Bに係止され、最も後方の単体ケース Aを、ケース本体 Bの開口部の外方側（図示例では、上方）へ引出すことによって、複数の中間の単体ケース Aが後方の単体ケース Aからケース本体 Bの開口部の外方側へ順次引出されて、ほぼ多段状に引出し可能となるように構成されている。

上記単体ケース Aは、合成樹脂材ゃ、強化紙材、金属材、その他の材料や、或いは、これらの複合材等から形成され、比較的薄いシート状に構成される。例えば、ほぼ矩形状の背面板 2と、この背面板 2の下端縁に折目線 1 0を介して連設される正面板 1とを備え、正面板 1と背面板 2の他方の側緣を溶着部 1 2を介して固着（溶着）し、正面板 1と背面板 2の上縁部分及び一方の側緣部分を夫々開口部として構成されている。しかも、正面板 1の一方の側縁寄り上縁部分を、ほぼ台形状に切設せしめてある。すなわち、単体ケース Aの収容ポケッ卜への収納物 Cの収容や、収容ポケッ卜からの収納物 Cの取出しが、よりスムーズに行い易くなるように構成してある（図 1 0参照）。

また、単体ケース A (最も前方の単体ケース A及び中間の単体ケース A )は、背面板 2の上端縁に折返線 1 1を介してほぼ矩形状の折返板 3が連設されており、この折返板 3は、後側に隣設される単体ケース Aの収容ポケッ卜内に配置されて、背面板 2と折返板 3で後側に隣設される単体ケース Aの正面板 1を挟むように形成してある。すなわち、折返板 3によって、隣設する単体ケース A相互の隙間（前方の単体ケース Aの背面板 2と、後方の単体ケース Aの正面板 1との間の隙間）部分が覆われるようになり、この部分に誤って収納物 Cを差込む虞れが無くなり、単体ケース Aの収納ポケッ卜部分に収納物 Cが確実に収容されるように構成してある。

尚、連繋手段は、図 1〜図 9に示す第 1の実施形態で採用した連繫手段と同じものが採用される。

最も前方の単体ケース Aは、差込ガイド片 5の代りにほぼ矩形状の係止片 4 が切起し状に正面板 1の中央下部に形成されており、この係止片 4は、その基端周辺部分がケース本体 Bの内側に設けた係止片 2 0の下端縁に係止されるように構成してある。また、正面板 1の上端縁には、折目線を介してほぼ矩形状の折返片が連設されており、この折返片は、正面板 1の内面側に密接するように構成してある。

最も後方の単体ケース Aは、背面板 2にガイド孔が無く、最も後方の単体ケ —ス Aの背面板 2の上縁部分には、ほぼ矩形状の摘み部 2 aが連設されている c すなわち、摘み部 2 aは、手指で摘み易い大きさに設定され、最も後方の単体ケース Aの引出し動作が行い易くなるように構成してある。更に、背面板 2の上端部分には、折返線 1 1を介して折返片 8が延設され、この折返片 8が背面板 2の内面側に密接するように構成して、摘み部 2 aを摘み易くすると共に、摘み部 2 aの強度が増すようにしてある。

前記ケース本体 Bは、皮革や、合成皮革、合成樹脂材、強化紙材、金属材、その他の適切な材料、或いは、これらの複合材等によって形成され、例えば、上部に開口を設けた財布の形態に形成したり、また定期入れの形態に形成することもできる。しかも、ケース本体 Bの正面板の裏面側上部には、係止片 2 0 が固定され、この係止片 2 0に最も前方の単体ケース Aの正面板 1に設けた係止片 4が係止できるように構成される。

尚、係止片 2 0は、最も前方の単体ケース Aの開口部が、ケース本体 Bの開口部より僅か上方に位置したときに、それ以上の引出しを阻止できるように形成されている。また、ケース本体 Bは、その開口部を閉鎖可能となるように形成してあっても良い。

尚、本発明による上記実施形態において、収納ケースの具体的構成、形状、寸法、材質；単体ケース Aの具体的構成、形状、寸法、材質、数；正面板 1の具体的構成、形状、寸法、材質；ガイド孔 1 aの具体的構成、形状、寸法、配設位置、数；係止孔 1 bの具体的構成、形状、寸法、配設位置、数；折曲板 1 _cの具体的構成、形状、寸法、材質；溶着片 1 dの具体的構成、形状、寸法、材質；背面板 2の具体的構成、形状、寸法、材質；摘み部 2 aの具体的構成、形状、寸法；折返板 3の具体的構成、形状、寸法、材質、背面板 2への連設位置；差込ガイド片 3 aの具体的構成、形状、寸法、材質；係止片 4の具体的構成、形状、寸法、配設位置；差込ガイド片 5の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置；ガイド孔の具体的構成、形状、寸法、数、配設位置；ガイド上孔 6の具体的構成、形状、寸法、配設位置；ガイド下孔 7の具体的構成、形状、寸法、配設位置；折返片 8の具体的構成、形状、寸法、材質；折目線 1 0の具体的構成、形状、寸法；折返線 1 1の具体的構成、形状、寸法；溶着部 1 2の具体的構成、形状；蓋片 1 5の具体的構成、形状、寸法、材質；差込係止片 1 5 aの具体的構成、形状、寸法、配設位置；補強片 1 5 bの具体的構成、形状、寸法、材質；ケース本体 Bの具体的構成、形状、寸法、材質；係止片 2 0の具体的構成、形状、寸法、材質；連繋手段の具体的構成；摺動係止手段の具体的構成；係着手段の具体的構成等は、図示例のもの等に限定されることなく適宜自由に設定、変更できるものである。産業上の利用可能性

以上説明したように、本発明の収納ケースは、書類、図面類、各種チケッ卜、各種証明書類、各種カタロク類、各種カード類、 C D等の収納物を、複数個収納できると共に整然と収納でき、しかも、これらの出入れをより容易に且つ確実に行なうことができるので、収納物の収納、保管、携帯に最適であり、しかも構成が簡素で、量産に好適であるため、低廉かつ経済的に提供される。

Claims

請求の範囲

1 . 正面板と背面板との間が収納物を収容するポケッ卜となる単体ケースを形成すると共に、正面板と背面板とに設けた連繋手段を介して、複数の単体ケ —スが前後方向で重なるように連繋し、隣設する単体ケース相互間に於いて、後側の単体ケースが前側の単体ケースに対して所定向きに移動可能となるように連繁手段を設けると共に、前側の単体ケースの背面板に折返線を介して折返板を連設し、この折返板を後側の単体ケースの収容ポケット内に配置して、前側の単体ケースの背面板と折返板の間に後側の単体ケースの正面板が配設されるように構成された収容ケ一ス。

2 . 正面板と背面板との間が収納物の収容ポケットとなる単体ケースを形成すると共に、正面板と背面板に設けた連繫手段を介して、複数の単体ケースが前後方向で重なるように連繋し、隣設する単体ケース相互間に於いて、後側の単体ケ一スが前側の単体ケ一スに対して所定向きに移動可能となるように連繋手段を構成すると共に、前側の単体ケースの背面板に折返線を介して折返板を連設し、この折返板を後側の単体ケースの収容ポケット内に配置して、前側の単体ケースの背面板と折返板の間に後側の単体ケースの正面板が配設されるように構成され、更に、前側の単体ケースの折返板と後側の単体ケースの正面板に、後側の単体ケースが前側の単体ケースに対して所定向きに移動可能となるような摺動係止手段を配設したことを特徴とする収納ケース。

3 . 請求項 1または 2に記載の収納ケースにおいて、最も後方の単体ケースの背面板に蓋片を連設し、この蓋片と最前方の単体ケ一スの正面板に係着手段を配設したことを特徴とする収納ケース。

4 . 請求項 1または 2に記載の収納ケースにおいて、隣設する単体ケース相互を連繁する連繋手段を、後側の単体ケースの正面板に、所定間隔を隔てた状態で切起し状に配設される左右の差込ガイド片と、前側の単体ケースの背面板に、所定間隔を隔てた状態で穿設される左右のガイド孑しとで構成し、前記ガイド孔は、ガイド上孔とガイド下孔とで構成されることを特徴とする収納ケース。

5 . 請求項 3または 4に記載の収納ケースにおいて、前側の単体ケースの折返板と後側の単体ケースの正面板とを摺動係止させる手段を、前側の単体ケースの折返板に切起し状に設けられる差込ガイド片と、後側の単体ケースの正面板に穿設されるガイド孔とで構成し、差込ガイド片をガイド孔に摺動自在に差込んで構成したことを特徴とする収納ケース。

6 . カード類ゃ記録担体等の比較的薄い収納物を複数枚収納できる収納ケースであって、開口部を有するケース本体と、収納物を収容可能な収容ポケッ卜を有すると共に、ケース本体内に重合状態で収容可能な複数個の単体ケースとを備え、各単体ケースは、正面板と、この正面板の下端縁に折目線を介して連設される背面板と、背面板の上端縁に折返線を介して連設される折返板とを備え、単体ケースの正面板と背面板とに設けた連手段によって、瞵設する単体ケース相互を連繋すると共に、折返板を後側に隣設される単体ケースの収容ポケッ卜内に配置して、背面板と折返板で後側に隣設される単体ケースの正面板を挟むように形成し、最も前方の単体ケースは、ケース本体に係止し、最も後方の単体ケースの引出し動作によって、複数の単体ケースがケース本体の開口部の外方側へ後方の単体ケースから順次引出されるように構成したことを特徴とする収納ケース。

7 . 請求項 6に記載の収納ケースにおいて、単体ケースは、正面板と背面板の上縁部分、及び正面板と背面板の一方の側縁部分を夫々開口部として構成したことを特徴とする収納ケース。

8 . 請求項 6または 7に記載の収納ケースにおいて、最も後方の単体ケースの背面板の上縁部分に摘み部を連設したことを特徴とする収納ケース。

9 . 請求項 6〜8のいずれかに記載の収納ケースにおいて、膦設する単体ケース相互を連繁する連繫手段を、単体ケースの正面板に切起し状に設けられると共に、所定間隔に隔てた状態で配される左右の差込ガイド片と、単体ケースの背面板に穿設されると共に、所定間隔で隔てた状態で配される左右のガイド孔とで構成し、ガイド孔は、ガイド上孔とガイド下孔とで構成されることを特徴とする収納ケース。