WO2001053210A1 - Systeme et procede de dessalement d'eau salee - Google Patents

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Description

明 細 書 塩水淡水化システム及び塩水淡水化方法 技術分野
本発明は塩水淡水化システム及び塩水淡水化方法に関する。
背景技術
海水や塩水が存在する地域で淡水が不足する場合、 塩水淡水化が 行われる。 従来技術における塩水淡水化は、 水分を提供する脱塩対 象の塩水を直接的に脱塩する行程を有し、 フラ ッシュ蒸発法、 多重 効用蒸留法、 及び太陽熱蒸留法等の蒸留法、 あるいは逆浸透法等、 様々なものが使用されている。 更に、 濃厚塩水と希薄塩水との供給 を受ける吸収冷凍機を利用する塩水淡水化装置及び方法も開示され ている。
上記脱塩対象の塩水にはさまざまな塩類や有機物、 あるいは有害 物質等の不純物が一般的に含まれている。 例えば、 フラ ッシュ蒸発 法や多重効用蒸留法を海水淡水化に用いた場合、 海水中の塩類の一 部が装置内部にスケールと して付着する問題があった。 また、 逆浸 透法で脱塩を行う場合、 有機物に起因する微生物の繁殖などの問題 カ あった。
更に、 従来の技術における塩水の淡水化は多大なエネルギー消費 を必要とするため、 省エネルギー、 あるいは収率の向上が要求され ている。 しかし上述したスケール発生の抑制と省エネルギーの実現 との両立は困難な場合があった。 更に、 コス ト削減も求められている。
本発明は上記に鑑みなされたもので、 本発明の一目的は、 省エネ ルギ一を実現する新規な塩水淡水化システム及び塩水淡水化方法の 提供にある。
別の一目的は、 スケール、 あるいは微生物など不純物の付着の問 題を生じない新規な塩水淡水化システム及び塩水淡水化方法の提供 にある。
更に別の一目的は塩水淡水化のコ ス ト j'jlj減にある。 発明の開示
本発明の一実施形態によれば、 水蒸気を濃厚塩水に吸収させる水 分提供装置と該濃厚塩水に対する濃厚塩水淡水化装置とを有する塩 水淡水化システムが提供される。 該水分提供装匿からは水蒸気を吸 収して塩分の濃度が低下した該濃厚塩水が徘出される 該水分提供 装置から排出された該濃厚塩水は該濃^塩水淡水化装 fgに供給され 該濃厚塩水淡水化装置は該濃厚塩水を淡水化する。 該濃厚塩水淡水 化装置からは水分を放出して塩分の濃^が上^した该濃厚塩水が排 出される。 該濃厚塩水淡水化装置から排出された該濃厚塩水は該水 分提供装置に供給される。 即ち、 該濃厚塩水中の塩分は該水分提供 装置と該濃厚塩水淡水化装置との問で循環する。
該水分提供装置は、 希薄塩水から蒸発した水分を該濃厚塩水に吸 収させる直列配列された複数の吸収冷凍機 (以下吸収ヒ一トボンプ と して言及される) を有していてもよい。 該水分提供装置内部にお いて、 該希薄塩水のモル沸点上昇の値は該濃厚塩水のモル沸点上昇 の値を下回る。 該水分提供装置は該直列配列中のそれぞれの吸収ヒ一トポンプの 高温熱源と隣接する吸収ヒ一トポンプの低温熱源との間に配備され る不透水性の伝熱板を更に有していてもよい。 該複数の伝熱板によ り、 該直列配列中の該吸収ヒー トポンプの高温熱源と隣接する該吸 収ヒ一 トポンプの低温熱源との間の熱伝導関係が維持される。 該高 温熱源のそれぞれには該濃厚塩水が供給される。 該低温熱源のそれ ぞれには該稀薄塩水が供給される。 該希薄塩水から蒸発した水蒸気 を吸収した該濃厚塩水は該濃厚塩水淡水化装置に供給される。
該直列配列中のそれぞれの吸収ヒー トポンプの高温熱源は該濃厚 塩水を浸透する濃厚塩水浸透部材を有していてもよい。 更に、 該直 列配列中のそれぞれの吸収ヒ一トポンプの低温熱源は該稀薄塩水を 浸透する稀薄塩水浸透部材を有していてもよい。 この場合該複数の 伝熱板のそれぞれは該濃厚塩水と該稀薄塩水との接触による混合を 防止する。
水蒸気の拡散量を向上させるため、 上記複数の吸収ヒー 卜ポンプ は真空状態で動作されてもよい。 この為に、 該塩水淡水化システム は真空システムを更に有していてもよレ、。 これに替わり該塩水淡水 化システムは該吸収ヒー トポンプを高温状態で動作させるための温 度制御システムを更に有していてもよい。
該吸収ヒー トポンプの高温熱源から隣接する吸収ヒー トポンプの 低温熱源に流入する熱を利用して該稀薄塩水が淡水化されてもよい t この場合、 該吸収ヒ一トポンプの高温熱源と低温熱源との問に該稀 薄塩水のモル沸点上昇を上回る温度差が生じる動作条件が選択され る。
上記濃厚塩水淡水化装置は蒸発法によ り該濃厚塩水の蒸留を行つ てもよい。 該濃厚塩水淡水化装置はフラッシュ蒸発装置または多重 効用蒸留装置であってもよい。
段数の多い多重効用の蒸留を行う上で、 該濃厚塩水の加熱におけ る熱力学的不可逆性を低減することは重要である。 この観点から、 該多重効用蒸留装置の各段の蒸留水の凝結潜熱を利用して、 導入さ れる該濃厚塩水を予備的に加熱する濃厚塩水予熱器が配備されても よい。 更に、 生成される該蒸留水と導入される該濃厚塩水との間で 熱交換を行う熱交換機が配備されてもよい。
該多重効用蒸留装置は複数の圧力容器を有していてもよい。 更に 該複数の圧力容器のそれぞれの内部で、 多重効用の蒸留が行われて もよい。 この場合、 該複数の圧力容器のそれぞれに所定の分圧の残 留ガスが存在する状態と してもよい。
該濃厚塩水淡水化装置は逆浸透法による塩水淡水化装置でもよい 本発明の別の一実施形態によれば、 水蒸気を濃厚塩水に吸収させ る吸収工程と、 該濃厚塩水に対する濃厚塩水淡水化工程とを有する 塩水淡水化方法が提供される。 該塩水淡水化方法は稀薄塩水から水 分を蒸発させる蒸発工程を更に有ていてもよい。 該蒸発工程により 生成した水蒸気は該吸収工程で該濃厚塩水に吸収される。
該塩水淡水化方法は該吸収工程及び該蒸発工程によ り発生する温 度差を利用して該稀薄塩水を蒸留する蒸留工程を更に有していても よい。
水蒸気の拡散量を増加させるため、 該塩水淡水化方法は該吸収ェ 程及び該蒸発工程を真空状態で行うための真空排気工程を更に有し ていてもよい。 これに替わり、 該塩水淡水化方法は該吸収工程及び 該蒸発工程を高温状態で行うための温度制御工程を更に有していて もよい。
該濃厚塩水淡水化工程は蒸発法、 例えばフラッシュ蒸発法または 多重効用蒸留法で行われてもよい。 該濃厚塩水淡水化工程は該濃厚 塩水淡水化工程を所定の分圧の残留ガスが混在した雰囲気で行うた めの分圧管理工程を更に有していてもよい。 該多重効用の蒸留にお いては該濃厚塩水淡水化工程が該濃厚塩水の沸点以下の温度で行わ れてもよレ、。
該塩水淡水化方法は多重効用蒸留の各段の蒸留水の凝結潜熱を利 用して、 導入される該濃厚塩水を予備的に加熱する工程を更に有し ていてもよい。 更に、 該塩水淡水化方法は生成される該蒸留水と導 入される該濃厚塩水との間で熱交換を行う工程を更に有していても よい。
該濃厚塩水淡水化工程は逆浸透法によ り行われてもよい。 この場 合、 該濃厚塩水と して純水を溶媒とする濃厚塩水が使用されてもよ い 0
該塩水淡水化方法は該濃厚塩水の平均塩類濃度を調整する工程を 更に有していてもよレ、。 図面の簡単な説明
第 1 図は、 本発明の一実施形態による塩水淡水化システムを説示 する概念図である。
第 2図は、 第 1 図に説示された塩水淡水化システムに使用される 水分提供装置の内部に配列される複数の吸収ヒー トポンプの断面の 一部を説示する概念図である。
第 3図は、 第 1 図に説示された濃厚塩水淡水化装置の断面を説示 する概念図である。
第 4図は、 本発明の別の一実施形態による塩水淡水化システムに 使用される濃厚塩水淡水化装置の断面を説示する概念図である。 第 5図は、 本発明の更に別の一実施形態による塩水淡水化システ ムに使用される濃厚塩水淡水化装置の断面を説示する概念図である 第 6図は、 本発明の更に別の一実施形態による塩水淡水化システ ムに使用される濃厚塩水淡水化装置の圧力容器の内部を説示する概 念図である。
第 7図は、 本発明の更に別の一実施形態による塩水淡水化システ ムを説示する概念図である。
第 8図は、 第 7図に説示された塩水淡水化システムに使用される 水分提供装置の内部に配列される複数の吸収ヒー トポンプの断面の 一部を説示する概念図である。
第 9図は、 第 8図に説示された吸収'ヒ一トボンプの 1 単位の断面 を説示する概念図である。
第 1 0図は、 本発明の更に別の一実施形態による塩水淡水化シス テムを説示する概念図である。
第 1 1 図は、 第 1 0図に説示された 2 £効用の蒸留を行う水分提 供装置に配列される複数の吸収ヒー 卜ボンプの 〗 単位の断而を説示 する概念図である。 発明を実施するための最良の形態
本発明をよ り詳細に説述するために、 添付の図面を引用して本発 明を説明する。 いく つかの図を通して、 同一の参照番号は同一もし く は対応する部分を示す。 第 1図は、 本発明の一実施形態による塩水淡水化システムを説示 する概念図である。 第 1 図において、 塩水淡水化システムは濃厚塩 水及び希薄塩水の供給を受ける水分提供装置 5 1 と、 該希薄塩水か ら蒸発した水分を吸収して低濃度となった該濃厚塩水に対する濃厚 塩水淡水化装置 5 3 とを有する。 該希薄塩水のモル沸点上昇の値は 該濃厚塩水のモル沸点上昇の値よ り小さな値を有する。
第 1 の濃厚塩水供給装置 6 1 、 希薄塩水供給装置 6 3、 第 1 の濃 厚塩水排出装置 7 1 、 及び稀薄塩水棑出装置 7 3が該水分提供装置 5 1 に配備されている。 第 2の濃厚塩水供給装置 8 1 、 第 ' 2の濃厚 塩水排出装置 8 3、 及び第 1 の淡水回収装置 8 5が該濃厚塩水淡水 化装置 5 3に配備されている。
第 1 図に説示された該水分提供装置 5 1 の内部には複数の吸収ヒ — トポンプが直列に配列される。 第 2図は、 その直列配列の一部を 例示する概念図である。 該配列中の吸収ヒー トポンプ 1 0の単位数 は任意である。 該配列は直線に沿って配列されてもよい。 あるいは 閉じた線に沿って配列されてもよい。
該複数の吸収ヒー トポンプ 1 0の 1 単位は、 該第 1の濃厚塩水供 給装置 6 1 によ り該濃厚塩水が供給される高温熱源 2 1 と該希薄塩 水供給装置 6 3 によ り希薄塩水が供給される低温熱源 3 1 とを有す る。 該高温熱源 2 1 と該低温熱源 3 1 とはギャップを介して対向し ており、 該低温熱源 3 1 に存在する該希薄塩水から蒸発した水蒸気 が該高温熱源 2 1 に向かって拡散し、 該高温熱源 2 1 に存在する該 濃厚塩水に吸収される。 該高温熱源 2 1 では水蒸気の凝結に伴う潜 熱が放出され、 該低温熱源 3 1 では水分の蒸発に伴う潜熱が奪われ る。 該配列中のそれぞれの高温熱源 2 1 と隣接する吸収ヒー トボン プの低温熱源 3 1 との間には伝熱板 4 1 があり、 該高温熱源 2 1 と 隣接する該吸収ヒートポンプ 1 0の該低温熱源 3 1 との熱伝達を向 上させる。 即ち、 該配列中で該高温熱源 2 1 から放出される熱は該 伝熱板 4 1 を介して隣接する低温熱源に吸収される。 第 2図におい てこの熱エネルギーは左から右に移動する。 該伝熱板 4 1 は不透水 性を有しており、 該濃厚塩水と該稀薄塩水との接触による混合や塩 類の移動が生じないように該高温熱源 2 1 と該低温熱源 3 ] との間 を隔てる。
該希薄塩水から蒸発した水蒸気を吸収して塩分濃度が低下した該 濃厚塩水は該第 1 の濃厚塩水排出装置 7 1 によ り排出される。 第 1 図に説示されるように、 排出された該濃厚塩水は該第 2の濃厚塩水 供給装置 8 1 に送られる。 水分を喪失して塩分濃度が上昇した該希 薄塩水は該希薄塩水排出装置 7 3により系外に排出される。
該高温熱源 2 1及び該低温熱源 3 1 と して、 該濃厚塩水及び該希 薄塩水を浸透する部材が用いられてもよい。 スポンジ、 織布、 不織 布、 紙など水や塩水が浸透する材質が使用可能である。 また、 該伝 熱板 4 1 にコーティングされた親水基を有するコ ーティング材でも 良い。 さらに、 土壌や木炭など、 水を浸透する任意の材質も使用可 能である。 なお、 上記浸透部材ゃコ一ティ ング材は良好な熱伝達特 性を行うため適宜適切なパターン、 例えばス トライプ状に配列され ても良い。
該濃厚塩水中の塩類は任意である。 例えば、 濃縮海水、 塩化ナ ト リ ウム溶液、 塩化マグネシウム溶液、 あるいはこれらの混合溶液が 該濃厚塩水と して使用可能である。 しかし人体や生態系に有毒な塩 類の使用は好ましく ない。 該希薄塩水は淡水化の為の水分を該濃厚塩水に提供する。 例えば、 海水、 塩分を有する地下水、 工業廃水、 生活排水、 浄化水等が該稀 薄塩水と して使用可能である。
上記水分提供装置 5 1 の動作を好適に行う指針を以下に述べる。 第 1 に、 該希薄塩水から該濃厚塩水への水分の移動量を増加させ る場合、 該吸収ヒー トポンプ 1 0の動作は一般的には動作圧力にお ける該希薄塩水の沸点近傍で行われる。 このため、 室温で動作を行 う場合には真空雰囲気で動作を行うための真空システムが付加され る。 これに替わり加熱によ り動作温度を上昇させてもよい。 加熱に おけるエネルギー消費を低減する場合、 該水分提供装置 5 1 に流入 する該濃厚塩水及び該稀薄塩水と流出する該濃厚塩水及び該稀薄塩 水との間で熱交換が行われてもよい。 沸騰に伴う塩水滴の飛散によ る塩類の移動は好ましく ないので、 これを考慮して動作条件が選択 される。
第 2に、 該高温熱源 2 1 と該低温熱源 3 1 との間の該伝熱板 4 1 による熱の伝導が良好な場合に、 該希薄塩水から該濃厚塩水への水 分の移動量は増加する。
第 3に、 該高温熱源 2 1 と該低温熱源 3 1 との間のギヤ ップの長 さは短い場合に、 該希薄塩水から該濃厚塩水への水分の移動量は増 加する。 この場合該高温熱源 2 1 と該低温熱源 3 1 とが直接接触す ることは好ましくないので、 適宜ギヤップ維持部材を該ギヤップ中 に配置することが好ましい。
第 4に、 排出される該稀薄塩水の濃度の増加が小さい場合に該希 薄塩水から該濃厚塩水への水分の移動量は増加する。 従って、 適切 な流量で該稀薄塩水を供給し、 かつ排出することが好ましい。 この 0 場合、 該低温熱源におけるスケール発生量も大幅に低減される。 第 5に、 排出される該濃厚塩水の濃度を低下させた場合に、 該濃 厚塩水の淡水化に伴うエネルギー消費が低減される。
第 6に、 水蒸気が該ギャ ップの面内方向、 即ち該伝熱板 4 1 の面 に平行な方向に拡散して流出することは効率を低下させるので、 必 要に応じ流出防止のための遮蔽板が該ギャ ッブの侧部に配備されて もよい。
第 3図は、 第 1 図に説示された該濃厚塩水淡水化装置 5 3 の内部 を説示する概念図である。 該濃厚塩水淡水化装置 5 3は多重効用蒸 留により該濃厚塩水を蒸留する。 該濃厚塩水淡水化装置 5 3は圧力 容器 1 4 1 と、 該圧力容器 1 4 1 内の空問を隔てる複数の側壁 1 1 1 を有する。 それぞれの側壁 1 1 1 は気密性を有しており、 この側 壁 1 1 1 の部位での所定の圧力差に耐えられる構造を有する。 大気 圧での沸点を下回る温度領域に対応する個所は、 該圧力容器の内部 を所定の圧力の真空状態とするため、 図示されない真空排気システ ムが該圧力容器 1 4 1 に配備される。 複数の第 1 の濃厚塩水浸透体 1 2 1 と、 それぞれの濃厚塩水浸透体 1 'λ 1 にギャップを介し対向 する第 1 の蒸留水浸透体 1 3 1 とが該濃厚塩水淡水化装置 5 3に配 備されている。 該複数の第 1 の濃厚塩水浸透体 1 2 1 は該第 2の濃 厚塩水供給装置 8 1及び該第 2の濃厚塩水排出装置 8 3にそれぞれ 接続されている。 該複数の第 1 の蒸留水浸透体 1 3 1 はそれぞれ該 第 1 の淡水回収装置 8 5に接続される。
図示されない熱源から該濃厚塩水淡水化装置 5 3は加熱され、 第 3図において右から左に熱が流れる。 それぞれの第 1 の濃厚塩水浸 透体 1 2 1 に浸透した該濃厚塩水はこの熱によ り蒸発し、 対向する 該第 1 の蒸留水浸透体 1 3 1 で凝結する。 該濃厚塩水中の塩類は該 水分提供装置 5 1及び該濃厚塩水淡水化装置 5 3間を循環するが、 該希薄塩水から該濃厚塩水への塩類の流入は原理的に無いため、 ス ケールの継続的発生は無い。 このため該第 1の濃厚塩水浸透体 1 2 1 と該第 1の蒸留水浸透体 1 3 1 との間のギヤ ップを極めて短く設 計することができる。 この場合該圧力容器 1 4 1 の単位容積あたり の収量は増加する。 また、 沸点以下の温度領域での蒸発においても 高い収量を実現することができる。
第 3図に説示された該濃厚塩水淡水化装置 5 3は 5重の蒸留を行 うが、 該熱源の温度及び該濃厚塩水のモル沸点上昇の値に応じて任 意の段数の蒸留が行われてもよい。 更に、 省エネルギーのため供給 される該濃厚塩水と回収される該淡水との間で熱交換が行われても よい。
また、 供給される該濃厚塩水は凝結に伴う潜熱を吸収するため、 該複数の該側壁 1 1 1等との熱交換を行う図示されない熱交換器に より予備的に加熱さてもよい。 この場合、 該濃厚塩水の予備的加熱 は低温側の側壁 1 1 1 から順次行われる。 即ち、 該濃厚塩水は最も 低温の側壁によ り予備的に加熱され、 次に、 隣接する高温の側壁に 順次送られる。 そして、 最も高温の側壁と熱交換した後、 該第 2の 濃厚塩水供給装置 8 1 によ り該第 1 の濃厚塩水浸透体 1 2 ] に供給 され、 該熱源により加熱される。
第 3図に説示された該圧力容器に替わり、 該圧力容器と して して 円柱状の外形を有するものが使用されてもよい。 この場合同心円の 断面形状を有する円柱状の複数の側壁が使用される。
第 4図は、 本発明の別の一実施形態による塩水淡水化システムに 使用される濃厚塩水淡水化装置の内部を説示する概念図である。 第 3図を引用して説述された該濃厚塩水淡水化装置の内部と類似 する圧力容器 1 4 1 の構造を有する。 相違点は、 該第 2の濃厚塩水 供給装置 8 1 により供給された濃厚塩水は図示されない送液手段に よ り順次隣接する第 1 の濃厚塩水浸透体 1 2 1 に送られ、 第 3図の 左側に配備された第 2 の濃厚塩水排出装置 8 3によ り排出される点 である。 生成した淡水は図示されない送液手段によ り順次第 ] の淡 水回収装置 8 5に送られる。
該濃厚塩水は該第 2の濃厚塩水供給装置 8 1 に到着する前に、 予 備的に該側壁 1 1 1 によ り加熱される。 また、 生成された該淡水と の間で熱交換も行われる。
第 5図は、 本発明の別の一実施形態による塩水淡水化システムに 使用される濃厚塩水淡水化装置の内部を説示する概念図である。 該 濃厚塩水淡水化装置 5 3は圧力容器 ] 4 3 と、 微小な開口部を有す る複数の側壁 1 1 3を有する。 図示されない熱源によ り該圧力容器 1 4 3は第 5図の右側から加熱される。
該容器内に水蒸気以外の残留ガスが残存する場合、 該圧力容器 ] 4 3内の全圧を実質的に均一なものとすることができる。 このため それぞれの側壁 1 1 3 での差圧は実質的に 0 となる。 最も高温の部 位で該残留ガスの分圧が 0以上の所定の値となるよ うに残留ガスの 分圧が設定される。
このため薄い板材が該側壁 1 1 3 と して使用されてもよい。 これ により伝熱が促進される。 更に側壁の材料コス トは低下する。
第 6図は、 本発明の更に別の一実施形態による塩水淡水化システ ムに使用される濃厚塩水淡水化装置の圧力容器の内部を説示する概 念図である。 複数の側壁 1 1 1 と微小な開口部を有する複数の側壁 1 1 3が該圧力容器 1 4 5内に配備されている。 該複数の側壁 1 1 1 は気密性を有し、 該圧力容器 1 4 5内の空間を 1 2個のサブ空間 に分割する。 それぞれのサブ空間の中には 3個の開口部を有する側 壁 1 1 3が配備される。 それぞれのサブ空間の中の全圧は均一であ る。 これにより 4 8重の蒸留が行われる。 導入される濃厚塩水は側 壁 1 1 1及び Zまたは側壁 1 1 3によ り予備的に加熱されてもよい c 第 7図は、 本発明の更に別の一実施形態による塩水淡水化システ ムを説示する概念図である。
第 7図に説示された塩水淡水化システムは、 濃厚塩水及び希薄塩 水の供給を受ける水分提供装置 5 2 と、 該希薄塩水から蒸発した水 分を吸収して低濃度となった該濃厚塩水に対する濃厚塩水淡水化装 置 5 3 とを有する。
該水分提供装置 5 2は、 第 〗 の濃厚塩水供給装置 6 1 、 希薄塩水 供給装置 6 3、 第 1 の濃厚塩水排出装置 7 1 、 稀薄塩水排出装置 7 3、 及び第 2 の淡水回収装置 7 5を有する。 該濃厚塩水淡水化装置 5 3は、 第 ' 2の濃厚塩水供給装置 8 1 、 第 2の濃厚塩水排出装置 8 3、 及び第 1 の淡水回収装置 8 5を有する。
該水分提供装置 5 2は、 該濃厚塩水と該希薄塩水との供給を受け 動作する複数の吸収ヒー トポンプを有している。 第 8図に該水分提 供装置 5 2の内部に配列された複数の吸収ヒー トポンプ 1 0の配列 の一部が説示されている。 第 9図は、 第 8図に説示された吸収ヒー トポンプの 1 単位を説示する概念図である。
第 9図において、 該吸収ヒ一トポンプ 1 0の 1 単位は高温熱源 2 〗 、 低温熱源 3 1 、 希薄塩水浸透体 9 1 、 高温熱源板 9 3、 低温熱 4 源板 9 5、 及び第 2の蒸留水浸透体 9 7を有する。 該高温熱源 2 1 には該第 1 の濃厚塩水供給装置 6 1 によ り該濃厚塩水が供給される c 該低温熱源 3 1 には該稀薄塩水供給装置 6 3により該希薄塩水が供 給される。 該高温熱源 2 1 と該低温熱源 3 1 とはギャップを介して 対向しており、 該低温熱源にある該稀薄塩水から蒸発した水蒸気は 高温の該高温熱源にある該濃厚塩水に吸収される。 該高温熱源と該 低温熱源との温度差が該希薄塩水のモル沸点上 の値を上回るよ う に、 該濃厚塩水の塩分濃度が制御される。 即ち、 該希薄塩水のモル 沸点上昇の値の 2倍を上回る所定のモル沸点上昇の値を有する塩水 が該濃厚塩水と して該第 1 の濃厚塩水供給装置 6 1 から供給される,. 該高温熱源板 9 3が該高温熱源 2 1 と密着しており、 該高温熱源 板 9 3の別の一面には該希薄塩水浸透体 9 1 が密着している。 該稀 薄塩水浸透体 9 1 は稀薄塩水供給装置 6 から該希薄塩水の供給を 受ける。 該低温熱源板 9 5が該低温熱源 3 1 と密着しており、 該低 温熱源板 9 5の別の一面には該第 2の蒸留水浸透体 9 7が密着して いる。 該稀薄塩水浸透体 9 1 の温度は該第 2の蒸留水浸透体 9 7よ り高温となる。
第 8図に説示される該複数の吸収ヒー 卜ポンプ 1 0の配列におい て、 それぞれの吸収ヒー トポンプ 1 0の該希薄塩水浸透体 9 1 は隣 接する吸収ヒー トポンプの該蒸留水浸透体 9 7 と対向している。 こ のため該希薄塩水浸透体 9 1 から蒸発した水蒸気は蒸留水浸透体 9 7で凝結し、 蒸留水が得られる。 この蒸留水は第 9図に説示される 第 2の蒸留水回収装置 7 5によ り回収される。
第 7図において、 水分を失い塩分濃度が上昇した該希薄塩水は希 薄塩水排出装置 7 3によ り排出される。 水分を吸収して塩分濃度が 5 低下した該濃厚塩水は第 1の濃厚塩水排出装置 7 1 により排出され、 該第 2の濃厚塩水供給装置 8 1 によ り該濃厚塩水淡水化装置 5 3に 供給される。 該濃厚塩水淡水化装置 5 3によ り生成された淡水は第 1 の淡水回収装置 8 5によ り回収される。 該濃厚塩水淡水化装置内で 塩分濃度が上昇した該濃厚塩水は該第 2の塩水排出装置 8 3により 排出され、 該第 1 の濃厚塩水供給装置 6 1 に送られる。
第 1 0図は、 本発明の更に別の一実施形態による塩水淡水化シス テムを説示する概念図である。
該塩水淡水化システムは、 第 1 図に説示される塩水淡水化システ ムに加え、 第 7図を引用して説述される水分提供装置 5 2 と、 2重 効用の蒸留を行う水分提供装置 5 4 とを更に有する。
第 1 1 図は、 水分提供装置により 2重効用の蒸留が行われる場合 に使用される吸収ヒ一トポンプの ] 単位を説示する概念図である。 第 9図に説示される該吸収冷凍機の構造に加え、 2重効用蒸留板 4 と、 該 2重効用蒸留板 4 3の一面に配備された希薄塩水浸透体 9 1 と、 該 2重効用蒸留板 4 3 の別の一面に配備された第 2の蒸留水 浸透体 9 7が配備されている。
第 1 0図において、 該濃厚塩水淡水化装置 5 3は該希薄塩水のモ ル沸点上昇の値の 3倍を上回る所定のモル沸点上昇の値を有する濃 厚塩水を該水分提供装置 5 4に供給する。 該水分提供装置 5 4は希 薄塩水のモル沸点上昇の値の 3倍を上回るモル沸点上昇の値を有す る該濃厚塩水を該水分提供装置 5 2に供給する。 該水分提供装置 5 2は該希薄塩水のモル沸点上昇の値の 2倍を上回るモル沸点上昇の 値を有する該濃厚塩水を水分提供装置 5 1 に供給する。
以下に本発明による塩水淡水化システムの動作の例が説明される。 6 この動作例は、 本発明による塩水淡水化システム及び塩水淡水化方 法をよ り具体的に説明するためにのみなされるもので、 本発明によ る塩水淡水化システム及び塩水淡水化方法について限定するために 記述されるものではない。
例 1 と して以下に説述される動作条件は第 1 図に説示された塩水 淡水化システムにおける動作条件である。 水分提供装置 5 1 と して、 第 2図に説示された構造を有する複数の吸収ヒー トポンプ 1 ()が使 用される。 伝熱板 4 1 は陽極酸化により耐食性が向上した板厚 1 m mのアルミニウムが使用される。 高温熱源及び低温熱源の材質と し て薄い布が浸透体と して使用される。 該高温熱源と該低温熱源との 間の距離は 5 m mと設定される。
1 0 0 0単位の吸収ヒー トポンプ 1 0を直列配列して一つのブロ ックの配列が構成される。 該水分提供装置 5 1 は排気系を有する真 空槽を有し、 この真空槽内に該配列された該複数の吸収ヒー トボン プ 1 0の 1 0個のブロ ックが該水分提供装置 5 1 に配置される。 陽 極酸化処理を施した別のアルミ板からなる熱伝導手段によ り該ブ口 ックの端部の高温熱源は隣接するプロ ックの低温熱源と熱的に接続 される。 該真空槽の内容積は 1 0 0 m 3である。
海水が希薄塩水と して用られる。 該海水は概ね 0 . 5 tのモル沸 点上昇の値を示す。 塩化ナ ト リ ゥム溶液が濃厚塩水と して使用され る。 濃厚塩水供給装置 6 1 に供給される該塩化ナ ト リ ゥム溶液のモ ル沸点上昇の値は、 1 . 6 °Cと設定される。 該海水の温度が該塩化 ナト リ ゥム溶液の温度を下回る場合には、 該温度差が低下するよ う に予め熱交換工程が施される。 該水分提供装置 5 1 の動作圧力は動 作温度における該海水の飽和蒸気圧近傍に設定される。 7 該第 1 の濃厚塩水排出装置 7 1 から排出される該塩化ナト リ ウム 溶液のモル沸点上昇の値が、 0. 9 °Cとなるよ うに該濃厚塩水の供給 量が設定される。 該希薄塩水排出装置 7 3における海水のモル沸点 上昇の値が 0. 6 °Cとなるよ うに海水の流量が調整される。 熱源と し て 1 5 0 °Cの高温蒸気が使用され、 上述した多重効用蒸留法により 該濃厚塩水淡水化装置 5 3は 3 0段の多重効用の蒸留を行う。 長期 にわたり該濃厚塩水淡水化装置のスケール除去を行う ことなく動作 が継続される。 海水淡水化における省エネルギーが実現される。 例 2 と して以下に説述される本発明による淡水化システムの駆動 例は、 第 1 0図に説示された塩水淡水化システムにおける動作条件 である。
該塩水淡水化システムは、 該濃厚塩水淡水化装置と して 2 0段の 多重効用蒸留を行う多重効用蒸留装置 5 3が使用される。 また、 こ の塩水淡水化システムは吸収ヒー トポンプにより 2重効用の蒸留を 行う第 1 の水分提供装置 5 4 と、 該第 1 の水分提供装置 5 4から排 出される濃厚塩水の供給を受ける吸収ヒー トポンプにより単段の蒸 留を行う第 2の水分提供装置 5 2 と、 該第 2の水分提供装置 5 2か ら排出される該濃厚塩水の供給を受ける水分提供装置 5 1 とを有し ている。
海水が希薄塩水と して用られ、 塩化ナト リ ウム、 塩化マグネシゥ ム、 及び塩化カルシウムを塩類と して含む混合液が該濃厚塩水と し て使用される。 該濃厚塩水の飽和溶液のモル沸点上昇は 5 °Cを上回 るよ うにその組成が調整される。
該第 2の濃厚塩水供給装置 8 1 に供給される該濃厚塩水のモル沸 点上昇の値は、 0 . 9 °Cと設定される。 そして、 該多重効用蒸留装 8 置 5 3により蒸留された蒸留水は第 1 の淡水回収装置 8 5によ り回 収される。 該第 2の濃厚塩水排出装置 8 3における該濃厚塩水のモ ル沸点上昇の値が 5 °Cとなるよ うに多重効用の蒸留が行われる。 ス ケールの除去作業を行う こと無く長期にわたり該多重効用の蒸留動 作が継続的に行われる。
該水分供給装置 5 4に供給される該濃厚塩水と該海水とのモル沸 点上昇の差は約 4 . 5 °Cであるため、 この値を上限とする温度差が それぞれの吸収ヒ ー トポンプの高温熱源と低温熱源との問で生じる。 これは 2重効用の海水の蒸留を行うために必要な温度差の下限 1 "C を上回る。
該水分提供装置 5 4からは約 3 Cのモル沸点上昇を有する濃厚塩 水が排出され、 該水分提供装置 5 2 へ供給される。 該水分供給装置 5 2は上記のよ うに、 単段の蒸留を行う。 該水分供給装 5 2から 排出される濃厚塩水のモル沸点上昇の値は約 1 . 7 °Cとなる。
該水分提供装置 5 1 は更に該濃厚塩水に水分を提供し、 約 0 . 9 C のモル沸点上昇の値を有する濃厚塩水を排出し、 該多重効 蒸留装 置 5 3は該濃厚塩水の供給を受ける。 該多重効用蒸 ¾装置 5 3によ り製造される淡水に加え、 該水分提供装置 5 2及び 5 4により淡水 が製造されるため、 淡水の収量が更に増加する。 コス ト低下及びせ、 ェネルギ一が実現される。 フラ ッシュ蒸発による該濃厚塩水の淡水 化を行う場合についても同様の結果が得られる。
例 3 と して以下に説述される本発明による淡水化システムの駆動 例は、 第 1 図に説示された塩水淡水化システムにおける別の動作条 件である。 濃厚塩水と して塩化ナ ト リ ゥムを有機物などを除去した 純水に溶解した溶液を使用する。 希薄塩水と して海水を使用する。 水分提供装置は第 2図に説示される構造を有する。 該濃厚塩水淡水 化装置と して逆浸透法によるモジュールが使用される。 該逆浸透モ ジュールは該水分提供装置から提供された約 0 . 8 °Cのモル沸点上 昇を有する濃厚塩水を淡水化し、 約 1 . 2 °Cのモル沸点上昇を有す る濃厚塩水を排出する。 モル沸点上昇の増加によ り淡水化に必要な 理論的圧力は増加するが、 純水を使用するため、 モジュールの寿命 が大幅に延長される。 このためコス トが低下する。 また、 海水に対 する前処理のコス トも大幅に低減される。 多数のモジュールを使用 する場合、 エネルギー消費は低減される。
以上において詳細に説述された本発明の実施において、 本発明に よる塩水の淡水化を好適に行うための付加的な行程が行われても良 い。 例えば、 濾過などの脱油処理、 あるいは揮発性の成分及び溶存 気体の除去等である。 揮発性の成分を除去する一つの方法と して、 曝気、 あるいは真空中で水を超音波処理して揮発成分を脱離させる 方法がある。 この揮発性の成分を除去は蒸留水に対して施されても 良い。 淡水の水質や味覚を改善するために鉱物質の添加や酸素ゃ窒 素、 あるいは二酸化炭素などの気体の添加を行っても良い。 また、 オゾン処理や塩素添加など、 殺菌処理が施されても良い。 力ビの発 生を防止する処理を浸透部材等に施してもよい。
その他、 本発明による塩水淡水化システム及び塩水淡水化方法を 好適に動作させるための補助的な手段、 例えば、 圧力センサ、 温度 センサ、 または塩分濃度モニタ リングなど伴って本発明が実施され てもよい。
即ち、 ここに開示された本発明は、 新規な塩水淡水化システム及 び塩水淡水化方法を提供するが、 以上の詳細な説明に開示された教 唆に鑑み、 本発明の実施は、 本発明の最良の形態を説明するために なされた上記実施例に限定されるものではなく 、 以下の請求の範囲 の中で、 諸変化を伴ってその他の形態で実施してもよく 、 あるいは 上記実施例の中の最良の一実施形態を説明するために附加された付 加的な形態や構成要素を伴わずに実施されてもよい。 産業上の利用可能性
本発明による塩水淡水化システム及び塩水淡水化方法によ り、 脱 塩対象の塩水の不純物に起因する問題の無い塩水淡水化が実現する, また、 エネルギー消費の低減した塩水淡水化が実現される。
これはスケールや有機物に起因する問題のある海水淡水化や塩分 を有する地下水や湖水の淡水化において実施されてもよい。 更に、 安価な淡水を提供する手段と して使用されてもよい。 また、 吸収ェ 程及び該蒸発工程によ り発生する温度差を利用する蒸留工程は高温 で不安定な物質の蒸留を効果的に行う手段と して実施されてもよい,

Claims

2 請 求 の 範 囲
1 . 水蒸気を濃厚塩水に吸収させる水分提供装置と該濃厚塩水に対 する濃厚塩水淡水化装置とを有する塩水淡水化システム。
2 . 該水分提供装置が、 希薄塩水から蒸発した水分を該濃厚塩水に 吸収させる直列配列された複数の吸収ヒ一トポンプを有することを 特徴とする請求の範囲第 1項記載の塩水淡水化システム。
3 . 該水分提供装置が該直列配列中のそれぞれの吸収ヒー トポンプ の高温熱源と隣接する吸収ヒー トポンプの低温熱源との間に配備さ れる不透水性の伝熱板を更に有することを特徴とする請求の範囲第 2項記載の塩水淡水化システム。
4 . 該直列配列中のそれぞれの吸収ヒ一トポンプの高温熱源が該濃 厚塩水を浸透する濃厚塩水浸透部材を有すること特徴とする請求の 範囲第 2項記載の塩水淡水化システム。
5 . 該直列配列中のそれぞれの吸収ヒー トポンプの低温熱源が該稀 薄塩水を浸透する稀薄塩水浸透部材を有することを特徴とする請求 の範囲第 2項記載の塩水淡水化システム。
6 . 該複数の吸収ヒー トポンプを真空状態で動作させるための真空 システムを更に有することを特徴とする請求の範囲第 2項記載の塩 水淡水化システム。
7 . 該吸収ヒー トポンプを高温状態で動作させるための温度制御シ ステムを更に有することを特徴とする請求の範囲第 2項記載の塩水 淡水化システム。
8 . 該吸収ヒー トポンプの高温熱源から該吸収ヒ一 トポンプの低温 熱源に流入する熱を利用して該稀薄塩水を淡水化することを特徴と する請求の範囲第 2項記載の塩水淡水化システム。
9 . 該濃厚塩水淡水化装置がフラッシュ蒸発法により該濃厚塩水の 蒸留を行う ことを特徴とする請求の範囲第 2項記載の塩水淡水化シ ステム。
1 0 . 該濃厚塩水淡水化装置が多重効用蒸留装置であることを特徴 とする請求の範囲第 2項記載の塩水淡水化システム。
1 1 . 該多重効用蒸留装置の各段の蒸留水の凝結潜熱を利用して、 導人される濃厚塩水を加熱する濃厚塩水予熱器を更に有する請求の 範囲第 1 0項記載の塩水淡水化システム。
1 2 - 生成した淡水と導入される該濃厚塩水との問で熱交換を行う 熱交換器を更に有するこ とを特徴とする請求の範囲第 1 0 ¾記載の 塩水淡水化システム。
3 . 該多重効用蒸留装置が複数の圧力容器を有し、 かつ、 該複数 の圧力容器のそれぞれの内部で、 多重効用の蒸留が行われることを 特徴とする請求の範囲第 1 0項記載の塩水淡水化システム。
1 4 . 該複数の圧力容器のそれぞれに所定の分圧の残留ガスが存在 する状態とすることを特徴とする請求の範 111第 1 3项, id載の塩水淡 水化システム。
1 5 . 該多重効用蒸留装置の多重効用の蒸 部のそれぞれの雰囲気 を所定の分圧の残留ガスが存在する状態と し、 かつ該多重効用の蒸 留部における該濃厚塩水の温度を沸点以下の温度とすることを特徴 とする請求の範囲第 1 0項記載の塩水淡水化システム。
1 6 . 該濃厚塩水淡水化装置が逆浸透法による塩水淡水化装置であ ることを特徴とする請求の範囲第 2項記載の塩水淡水化システム。
1 7 . 水蒸気を濃厚塩水に吸収させる吸収工程と、 該濃厚塩水に対 する濃厚塩水淡水化工程とを有する塩水淡水化方法。
1 8 . 稀薄塩水から水分を蒸発させる蒸発工程を更に有し、 かつ該 蒸発工程によ り生成した水蒸気が該吸収工程で該濃厚塩水に吸収さ れることを特徴とする請求の範囲第 1 7項記載の塩水淡水化方法。
1 9 . 該吸収工程及び該蒸発工程によ り発生する温度差を利用して 該稀薄塩水を蒸留する蒸留工程を更に有することを特徴とする請求 の範囲第 1 8項記載の塩水淡水化方法。
2 0 . 該吸収工程及び該蒸発工程を真空状態で行うための真空排気 工程を更に有することを特徴とする請求の範囲第 1 7項記載の塩水 淡水化方法。
2 1 . 該吸収工程及び該蒸発工程を高温状態で行うための温度制御 工程を更に有することを特徴とする請求の範囲第 1 7項記載の塩水 淡水化方法。
2 2 . 該濃厚塩水淡水化工程がフラ ッシュ蒸発法によ り行われるこ とを特徴とする請求の範囲第】 7項記載の塩水淡水化方法。
2 3 . 該濃厚塩水淡水化工程が多重効用蒸留法により行われること を特徴とする請求の範囲第 1 7項記載の塩水淡水化方法。
2 4 . 該濃厚塩水淡水化工程を所定の分圧の残留ガスが混在した雰 囲気で行うための分圧管理工程を更に有することを特徴とする請求 の範囲第 2 3項記載の塩水淡水化方法。
2 5 . 該濃厚塩水淡水化工程が該濃厚塩水の沸点以下の温度で行わ れることを特徴とする請求の範囲第 2 3項記載の塩水淡水化方法。 2 6 . 該濃厚塩水淡水化工程が逆浸透法によ り行われることを特徴 とする請求の範囲第 1 7項記載の塩水淡水化方法。
2 7 . 該濃厚塩水が純水を溶媒とする濃厚塩水であることを特徴と する請求の範囲第 2 6項記載の塩水淡水化方法。
2 8 . 該濃厚塩水の平均塩類濃度を調整する工程を更に有する請求 の範囲第 1 7項記載の塩水淡水化方法。
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