WO2001034452A1

WO2001034452A1 - Panneau de calandre

Info

Publication number: WO2001034452A1
Application number: PCT/JP2000/007972
Authority: WO
Inventors: Ikuo Ozawa; Toshiki Sugiyama; Harumi Okai
Original assignee: Denso Corporation
Priority date: 1999-11-10
Filing date: 2000-11-10
Publication date: 2001-05-17
Also published as: DE60032879T2; US6648399B2; US20010045761A1; EP1153821B1; EP1153821A1; DE60032879D1; EP1153821A4

Description

明細書フロントエンドノヽ °ネノレ

技術分野

本発明は、少なくともラジェ一タを含み、エンジンルーム（車両 ) の前端側に配設される車両前端部品が組み付けられるフロントェンドパネルに関するものである。

背景技術

ラジェータ用の電動ファンやへッドライト（前照灯）等の電気機器を制御する制御ュニットは、通常、エンジンルーム内に配設されている。このため、制御ユニットは、ラジェータを通過した温度の高い空気（雰囲気）中に晒されることとなるので、制御ユニットを十分に冷却することが難しい。そこで、従来は、制御ユニットの放熱部を大きくしたり、複雑な形状とする等の対策を施していた。

しかし、上記の対策では、放熱部の大型化や制御ユニットの構造 (電子部品の実装構造）の複雑化を招くので、制御ユニットの製造原価低減を図ることが難しい。

発明の開示

本発明の目的は、上記問題点に鑑み、制御ユニットの製造原価低減を図ることである。

上記目的を達成するために、本発明では、少なくともラジェ一タ

( 100) を含み、車両前端側に配設される車両前端部品（123) が組み付けられるフロントエンドパネルにおいて、車両前端部品（123) が組み付けられるパネル本体部（450) に、ラジェータ（100) を迂回させて車両後方側に空気を流通させる空気通路（710) と、電気機器を制御する制御ュニット（ 800 ) を取り付けるためのュニット取付部 ( 412) とを設け、さらに、空気通路（710) 内を流通する空気により制御ュニット（800) が冷却されるように構成している。

これにより、ラジェータ（100) を通過して温度が上昇した空気に比べて低い温度の空気にて制御ュニット（ 800) を冷却することができるので、冷却効果（冷却能力）を向上させることができる。したがって、制御ユニット（800) の構造の簡素化を図ることができるので、制御ュニット（800) の製造原価低減を図ることができる。

本発明の別の形態では、パネル本体部（450) は樹脂製であり、制御ユニット（800 ) は、電子部品（810) が実装された実装基板（820) 、実装基板（820 ) を収納するケーシング（860 ) 、及びケ一シング ( 860) 内の熱を放熱するための金属製の放熱部（830) とを有して構成されており、さらに、放熱部（830) は、パネル本体（450) の一部と接触して迷路構造（850) を形成して、ケ一シング（860) の空気通路（710) 側を閉塞している。

これにより、空気通路（710) 内に進入した雨水等の水分がケーシング（860) 内に進入して実装基板（820) が被水してしまうことを防止できる。

以下、添付図面と本発明の好適な実施形態の記載から、本発明を一層十分に理解できるであろう。図面の簡単な説明

図 1 は、本発明の第 1 実施形態に係るフロントエンドパネルを用いた車両前端部の分解斜視図である。

図 2 は、本発明の第 1 実施形態に係るフロントエンドパネルの斜視図である。図 3 は、本発明の第 1 実施形態に係るユニット取付部の分解拡大図である。

図 4は、本発明の第 1 実施形態に係る放熱部の正面図である。図 5 は、本発明の第 2実施形態に係るフロントエンドパネルを用いた車両前端部の外観斜視図である。

図 6 は、本発明の第 2実施形態に係る放熱部における図 7の A— A断面図である。

図 7 は、本発明の第 2実施形態に係る放熱部における図 7の B— B断面図である。

図 8 は、本発明の第 3実施形態に係るフロントエンドパネルを用いた車両前端部の分解斜視図である。発明を実施するための最良の形態

(第 1 実施形態）

本実施形態は、車両走行用のエンジン（内燃機関）の冷却水を冷却するラジェ一タ、車両用冷凍サイクル（空調装置）のコンデンサ、並びにラジェータ及びコンデンサに冷却風を送風する送風ュニットを、車両前端部に搭載される車両前端部品とした場合の例であり、図 1 は本実施形態に係るフロントエンド構造の分解斜視図である図 1 中、 100はラジェ一タであり、 200はコンデンサであり、 300 は送風ユニットである。なお、以下、ラジェ一タ 100、コンデンサ 200及び送風ュニット 300 を総称するときは、車両前端部品 123 と表記する。

因みに、ラジェータ 100は、冷却水が流通する複数本のラジェ一タチューブ 111 からなるラジェータコア 110、及びラジェ一タチュ —ブ 111 の長手方向両端側に配設されて各ラジエータチューブ 111 に連通するラジェータタンク 120等から構成された周知のマルチフ口一型の熱交換器である。

また、コンデンサ 200 もラジェータ 100 と同様に、冷媒が流通する複数本のコンデンサチューブ 211 からなるコンデンサコア 210、及びコンデンサチューブ 211 の長手方向両端側に配設されて各コンデンサチューブ 211 に連通するコンデンサタンク 220等から構成された周知のマルチフロー型の熱交換器である。なお、本実施形態では、両熱交換器 100 , 200 は車両搭載状態においては、チューブ 111 , 211 は水平方向に延びるように配置され、タンク 120， 220 が上下方向（鉛直方向）に延びるように配置される。

400 は車両前端部品 123 が組み付け固定される樹脂製のフロントエンドパネル（以下、パネルと略す。）であり、このパネル 400 は、図 2に示すように、上方側に位置して水平方向に延びる上方側梁部材（アツパビーム） 410、下方側に位置して水平方向に延びる下方側梁部材（ロアビーム） 420、並びに上下方向に延びて両梁部材 410， 420 を連結する支柱部（ピラー） 431， 432 等からなるものである。そして、両梁部材 410， 420及び第 1， 2支柱部 431， 432等からなる矩形枠体、並びにブラケット部 440等からなるものをパネル本体部 450 と呼ぶ。

ところで、両梁部材 410， 420及び第 1， 2支柱部 431 , 432は断面形状が車両後方側に向けて開口した略コの字の溝状のもので、これら 410 , 420， 431 , 432 の内側には、略コの字状の溝を複数個の空間に仕切るように、両梁部材 410， 420 及び第 1， 2支柱部 431 ， 432 の捻り剛性を高める矩形板状のリブ壁（図示せず。）がー体形成されている。

また、上方側梁部材 410の開口側は、図 3 に示すように、上方側梁部材 410 より車両後方側に配置された車両走行用の内燃機関（図示せず）の吸気側（インテ一クマ二ホールド）に空気（吸気）を導く樹脂製の吸気ダクト 700が接続されている。一方、上方側梁部材 410 のうち車両前方側には、図 1 〜 3 に示すように、車両前方側から外気を吸気ダクト 700内に導く外気導入口 411 が形成されているこのため、内燃機関（エンジン）に吸入される吸気は、図 3 に示すように、内燃機関が搭載されたエンジンルーム外から吸気ダクト 700 内に取り込まれ、コンデンサ 200及びラジェータ 100 を迂回してパネル 400 より車両後方側に位置する内燃機関の吸気側に導かれる。そこで、以下、外気導入口 411 から上方側梁部材 410 (パネル本体部 450 ) 内を経て吸気ダクト 700 に至る空気通路を吸気通路 710 と呼ぶ。

また、上方側梁部材 410 (パネル本体 450) の上部には、送風ュニット（電動ファン） 300、ヘッドライト（図示せず。）、ターンシグナル及びホーン等の車両前方部に搭載される電気機器を制御する制御ュニット 800 を取り付けるためのュニット取付部 412が形成されている。

そして、ユニット取付部 412には、後述する金属製（本実施形態では、アルミニウム製）の放熱部 830が吸気通路 710内を流通する空気に晒されるように、パネル本体部 450の成形と同時にィンサート成形されてパネル本体部 450に一体化されている。

なお、制御ユニット 800は、集積回路（I C) 等の半導体素子からなる電子部品 810、電子部品 810 が実装された実装基板 820、及び電子部品 810 では発生した熱を放熱するための放熱部 830 (図 4参照）を有して構成されたものである。

因みに、制御ユニット 800 (電子部品 810及び実装基板 820) は、パネル本体 450 (上方側梁部材 410) に組み付けられて、蓋 840 によつて水密に覆われている。なお、ビス等の締結手段にてパネル本体部 450 に組み付けられた蓋 840 とパネル本体部 450 (上方側梁部材 410 ) との隙間には、パッキンや液体パッキン等のシール材が配設されている。

因みに、図 1 中、 500 は車両前面側の緩衝部材をなす金属製のバンパーリーンフォース（以下、バンパーと略す。）であり、 510 は樹脂製のバンパーカバ一である。そして、バンパー 500 及びパネル 400 は、車両側方側のボディ（サイドメンバ一） 600 にボルト等の締結手段にて固定されており、車両前端部品 123 は、コンデンサ 200及び送風ュニット 300 をボルト等の締結手段によりラジエータ 100 に組み付け固定して 1 つの部品（ユニット）とした状態でパネル 400に組み付けられている。

次に、本実施形態の特徴を述べる。

本実施形態によれば、放熱部 830が吸気通路 710内を流通する空気に晒されるように構成されているので、コンデンサ 200及びラジエータ 100 を通過して温度が上昇した空気（約 60°C ) に比べて低い温度の空気（約 35°C ) にて制御ユニット 800 を冷却することができる。したがって、冷却効果（冷却能力）を向上させることができるので、放熱部 830 の小型化及び制御ユニット 800 の構造（電子部品 810 の実装構造）の簡素化を図ることができ、制御ユニット 800の製造原価低減を図ることができる。

(第 2実施形態）

図 5は本実施形態の外観斜視図であり、図 6 ， 7 は本実施形態の特徴を示す断面図である。

そして、本第 2実施形態では、図 6 ， 7 に示すように、放熱部（ヒートシンク、放熱フィン） 830 の一部とパネル本体 450 の一部とを接触させて迷路構造 850 を構成して、放熱部 830 を挟んで実装基板 820側と吸気通路 710 とを区画するように、放熱部 830にて実装基板 820 を収納する樹脂製のケーシング 860の吸気通路 710側を閉塞している。

このとき、放熱部 830は、ケーシング 860内の下方部位に位置し、一方、実装基板 820は、放熱部 830 と所定間隔を有してケーシング 860 の上方側に配設されているとともに、実装基板 820は、実装基板 820のうち配線パターン（図示せず。）が設けられた側（本第 2実施形態では、実装基板 820のうち電子部品 810が実装された面と反対側、即ちハンダ付けが行われている側）が、放熱部 830に対して直接面しない（裏面側に位置する）ようにケーシング 860内に配設されている。

なお、本第 2実施形態では、パネル本体 450に放熱部 830 に部分的に接触する突起部 851 を設け、放熱部 830 にパネル本体 450側に突出する突起部 852 を設けることにより迷路構造（メカ二カルシール部） 850 を構成している。

以上に述べた構成により、吸気通路 710内に進入した雨水等の水分がケーシング 860内に進入して実装基板 820が被水してしまうことを防止できる。

ところで、迷路構造（メカニカルシール部） 850 にて雨水がケーシング 860内に進入することを防止していると言えども、高速走行時等の吸気通路 710に高い圧力が作用するときには、十分に雨水の進入を防止することができないおそれがある。

これに対して、本第 2実施形態では、放熱部 830 をケーシング 860 内の下方部位に位置させ、一方、実装基板 820 を放熱部 830 と所定間隔を有してケーシング 860 の上方側に配設しているので、雨水が迷路構造（メカニカルシール部） 850 を通過してケーシング 860 内に進入しても実装基板 820 が被水してしまうことを防止できる。

そしてさらに、実装基板 820は、実装基板 820のうち配線パターンが設けられた側が、放熱部 830に対して直接面しない（裏面側に位置する）ようにケーシング 860内に配設されているので、被水による漏電等の不具合を未然に防止できる。

(第 3実施形態）

本第 3実施形態は、図 8 に示すように、パネル本体 450 を金属（本実施形態では、アルミニウム）製として、放熱部 830 をパネル本体 450 と一体形成したものである。

これにより、部品点数の低減を図ることができるので、制御ュニット 800及びパネル本体 450の製造原価低減を図ることができる。また、パネル本体 450 が金属製となっているので、パネル本体 450全体で放熱することができるとともに、パネル本体 450 の剛性を高めることができる。

(その他の実施形態）

第 1 実施形態では、放熱部 830 とパネル本体部 450 とをインサート成形により一体化したが、本発明はこれに限定されるものではなく、両者 830， 450 を別体としてもよい。

また、上述の実施形態では、放熱部 830 を吸気通路 710內に晒すことにより制御ュニット 800 を冷却したが、制御ュニット 800全体を吸気通路 710のうちパネル本体部 450内に配置してもよい。

また、吸気通路 710内を流通する空気を制御ュニット 800内に導入して電子部品 810 を直接に冷却してもよい。

また、放熱部 380は、別部材を用いずにパネル本体の一部が直接、冷気に晒される構造であってもよい。

なお、本発明について特定の実施形態に基づいて詳述しているが、当業者であれば、本発明の請求の範囲及び思想から逸脱することなく、様々の変更、修正等が可能である。

Claims

請求の範囲

1 . 少なくともラジェ一タ（100) を含み、車両前端側に配設される車両前端部品（123) が組み付けられるフロントエンドパネルであつて、

前記車両前端部品（123) が組み付けられるパネル本体部（450) に、前記ラジェータ（100) を迂回させて車両後方側に空気を流通させる空気通路（710) と、電気機器を制御する制御ユニット（800) を取り付けるためのユニット取付部（412) とを設け、

さらに、前記空気通路（710) 内を流通する空気により前記制御ュニット（ 800) が冷却されるように構成したフロントエンドパネル。

2 . 少なくともラジェータ（100) を含み、車両前端側に配設される車両前端部品（ 123) が組み付けられるフロントエンドパネルであつて、

前記車両前端部品（123) が組み付けられるパネル本体部（450) に、内燃機関の吸気側に空気を導く空気通路（710) と、電気機器を制御する制御ュニット（800) を取り付けるためのュニット取付部（412 ) とを設け、

さらに、前記空気通路（710) 内を流通する空気により前記制御ュニット（800) が冷却されるように構成したフロントェンドパネル。

3 . 前記制御ユニット（800) は、電子部品（810) が実装された実装基板（820) と、前記電子部品（810) が発する熱を放熱するための放熱部（830) とを有して構成されており、

前記放熱部（830) が前記空気通路（710) 内を流通する空気に晒されるように構成した請求項 1 に記載のフロントェンドパネル。

4 . 前記制御ユニット（800) は、電子部品（810) が実装された実装基板（820) と、前記電子部品（810) が発する熱を放熱するための放熱部（830) とを有して構成されており、

前記放熱部（830) が前記空気通路（710) 内を流通する空気に晒されるように構成した請求項 2 に記載のフロントエンドパネル。

5 . 前記パネル本体部（450) は樹脂製であり、

前記放熱部（830 ) は金属製であり、

さらに、前記放熱部（830) は、前記パネル本体部（450) と一体化されている請求項 3 に記載のフロントェンドパネル。

6 . 前記パネル本体（450) を金属製として、前記放熱部（830) を前記パネル本体（450) と一体形成した請求項 3 に記载のフロントェンドノネノレ。

7 . 前記パネル本体部（450 ) は樹脂製であり、

前記制御ユニット（800) は、電子部品（810) が実装された実装基板（820) 、前記実装基板（820) を収納するケ一シング（860) 、及び前記ケーシング（ 860) 内の熱を放熱するための金属製の放熱部（ 830 ) とを有して構成されており、

さらに、前記放熱部（830) は、前記パネル本体（450) の一部と接触して迷路構造（850) して、前記ケーシング（860) の前記空気通路 ( 710) 側を閉塞している請求項 1 に記載のフロントェンドパネル。

8 . 前記パネル本体部（450) は樹脂製であり、

前記制御ユニット（800) は、電子部品（810) が実装された実装基板（820) 、前記実装基板（820) を収納するケーシング（860) 、及び前記ケ一シング（ 860) 内の熱を放熱するための金属製の放熱部（ 830 ) とを有して構成されており、

さらに、前記放熱部（830) は、前記パネル本体（450) の一部と接触して迷路構造（850) して、前記ケーシング（860) の前記空気通路 ( 710) 側を閉塞している請求項 2 に記載のフロントエンドパネル。

9 . 前記放熱部（830) は、前記ケ一シング（860) 内の下方部位に位置して前記空気通路（710) 内を流通する空気に晒されるように配置構成され、

さらに、前記実装基板（820) は、前記放熱部（830 ) と所定間隔を有して前記ケーシング（ 860) の上方側に配設されている請求項 7 に記载のフ口ントェンドノネノレ。

10. 少なくともラジェータ（100) を含み、エンジンルームの前端側に配設される車両前端部品（ 123) が組み付けられるフロントェンドパネノレであって、

前記車両前端部品（123) が組み付けられるパネル本体部（450) に電気機器を制御する制御ュニット（ 800) を取り付けるためのュニット取付部（412) を設け、

さらに、前記エンジンルーム外から空気を取り込み、その取り込んだ空気により前記制御ュニット（ 800) を冷却するフロントエンドパネル。