WO2000060348A1

WO2000060348A1 - Instrument d'analyse d'echantillons et nettoyage dudit instrument

Info

Publication number: WO2000060348A1
Application number: PCT/JP2000/001951
Authority: WO
Inventors: Toshinori Igarashi; Seiji Murakami; Morisaku Saito
Original assignee: Kikkoman Corporation
Priority date: 1999-03-30
Filing date: 2000-03-29
Publication date: 2000-10-12
Also published as: AU3453700A; EP1167968A4; EP1167968A1

Description

明細書検体検査用器具及び拭取検査用器具技術分野

本発明は、液体あるいは固体表面の汚れあるいはパクテリア類を採取し、試薬による反応によりその汚染度合いを測定する器具に関する。背景技術

従来、固体表面の汚れを綿棒で拭き取り、反応試薬を作用させてその汚染度合いを検査する装置の一例として、「TEST APPARATUS, SYSTEM AND METHOD FOR THE DETECTION OF TEST SAMPLES J と題する P C T国際公開の W O 9 7 0 3 2 0 9号を挙げることができる。

この装置は、検査用器具を備えている。該検査用器具は、管状の本体と、該本体に挿通された綿棒と、本体の下端部に装着された試薬容器とで構成されている。綿棒を押し下げて試薬容器のシール材を突き破ることにより、該綿棒の先端部に設けられた綿部は、前記試薬容器内の試薬と接触する。そして、被検査体の汚染量を検査する。

この従来の装置においては、綿棒の押し下げに際し、例えば、抽出剤との反応のために途中で綿棒を停止させる必要がある。しかし、この装置は、ィンジケ一夕を有するものの上記綿棒の停止機構がなく、もっぱら操作者の注意力に頼っていた。更に、シール剤を破る部材については開示されていない。更にまた、綿棒で採取した汚れを十分に反応液に懸濁させる機構もないため、汚れ度合いの判定にパラツキが生じる。更に、試薬容器類は、単に突き合わせるのみで、小型化への配慮がなされていない。

そこで、本発明者らは、銳意研究をした結果、ルシフェラ一ゼ等の発光試薬が収納されている測定容器の開口部に、抽出液等の試薬が収納されている試薬用容器を挿入することにより、測定容器であるチューブ内に試薬を備えた状態となり装置が小型化されること、及び本体あるいは試薬容器の下方ぶにシール材を破るブレーカを設けることにより、綿棒と抽出液とを、更には該抽出液と試薬とを確実に順次接触させることができることを知見して本発明を完成するに至った。発明の開示

本発明の第 1の概念によれば、試験管形状をし、反応試薬が収納された測定容器と、管形状をし、上下の開口部のそれぞれにシール材が貼着され、その内部に試薬が封入された試薬容器と、を備えて成り、前記測定容器の上部開口部に前記試薬容器を嵌装したことを特徴とする検体検査用器具が提供される。

このように、測定容器内に試薬容器を嵌装することにより、検体検査用器具は小型化される。特に、試薬容器はその上面が測定容器の上面と同一面となるよう該測定容器に嵌装されるのが好ましい。

上記試薬容器の内部下方部には、下部に位置する上記シール材を破るためのブレーカを設ける。更に、上記試薬容器の上端部の上方位置に、上部に位置する上記シール材を破るためのブレーカを設けるよう構成する。

本発明の第 2の概念によれば、管形状をし上下が開口された本体と、該本体の上端開口部に着脱自在に挿入される保持部材と該保持部材に保持される綿棒とを有する検体拭取具と、試験管形状をして反応試薬が収納された測定容器と管形状をして上下の開口部にシール材が貼着されその内部に試薬が封入された試薬容器とから成り、上記測定容器の上部開口部に前記試薬容器を嵌装させて成る検体検査用器具と、を備えて成り、上記検体検査用器具を上記本体の下端開口部に嵌装させたことを特徴とする拭取検査用器具が提供される。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の第 1実施例に係る拭取検査用器具の断面図である。

図 2は、図 1に示した検体検査用器具を拡大した断面図である。

図 3は、図 2に示された試薬容器を拡大した断面図である。

図 4は、図 3における 4一 4線による断面図である。

図 5は、試薬容器を拡大した正面図であり、該試薬容器の表面に多数のスリットを形成した例を示している。

図 6は、図 1における 6— 6線による拡大された断面図である。

図 7は、図 1に示した本体の切欠き部と保持部材の鍔状部材との関係を詳細に示した断面図である。

図 8は、図 7の側面図であり、スリット状の切欠き部を示している。

図 9は、検体検査用器具を単独で検査具として用いる際の変形例であつて、図 2に対応している。

図 1 0は、検体検査用器具を単独で検査具として用いる際の更なる変形例を示した図である。

図 1 1は、本発明の第 2実施例に係る拭取検査用器具の断面図である。図 1 2 A乃至図 1 2 Dは、図 1 1に示した検体検査用器具の組み立て方を示した断面概略図である。

図 1 3は、図 1 2 Cにおける 1 3— 1 3線による拡大された断面図である。図 1 4は、図 1 1に示した第 2実施例の変形例であって、搔取部材の下端面にシール材を設けて該搔取部材に抽出液を封入した例を示した検体検査用器具の組み立て方を示した断面概略図である。

図 1 5は、本発明第 3の実施例に係る拭取検査用器具の断面図である。発明を実施するための最良の形態

図 1において、本発明の第 1の実施例に係る拭取検査用器具 1 0は、上下が開口された管状の本体 1 2と、該本体 1 2の上部開口 1 3より着脱自在に揷通される検体拭取具 1 4と、本体 1 2の下部開口 1 5に嵌装されるバクテリア類の汚れを検査するための検体検査用器具 1 6とを備えている。

検体拭取具 1 4は、綿棒 1 9と、該綿棒 1 9を保持するための保持部材 2 0とを備えている。綿棒 1 9は、棒状の綿軸 1 7と、該綿軸 1 7の下端部に卵状に形成されている綿部 1 8とを有している。この検体拭取具 1 4は、本体 1 2より取り外されて検体の表面を前記綿棒 1 9で拭き、パクテリア類を採取する。

保持部材 2 0は、下段の小径部 2 1 と、上段の大径部 2 2とから成っている。小 ί圣部 2 1の径は、保持部材 2 0を本体 1 2に挿入した際、該本体 1 2 の任意の位置で保持部材 2 0が停止する程度の大きさとする。前記小部 2 1 と大径部 2 2とで形成される段部 2 3は、検体拭取具 1 4を下動させた際、本体 1 2の上端部 2 4と当接し、該検体拭取具 1 4がそれ以上下動しないようにストツバの役目を果たす。本体 1 2の上部内壁面には、図 6に示すように軸長手方向に直線状の突起部材 4 0が複数設けられている。これら突起部材 4 0の先端部 4 1 と、前記保持部材 2 0の中段部に設けられた鍔状部材 4 2の外周部とが接触するようにしておけば、本体 1 2に対する鍔状部材 4 2の接触面が少なくて済み、本体 1 2に対する保持部材 2 0の動きが円滑になる。

製品としての拭取検査用器具 1 0の出荷時には、保持部材 2 0が本体 1 2 に対して図 1に示すように途中の位置で保持されるように、図 7及び図 8に示すようなスリツ卜状の切欠き部 4 5を本体 1 2に形成し、該切欠き部 4 5と鍔状部材 4 2とを係合させるようにするのが好ましい。

図 2には検体検査用器具 1 6が示されている。この検体検査用器具 1 6 は、試験管状に形成された測定容器 2 5と、該測定容器 2 5の上部の開口部 2 6に嵌装される試薬容器 2 7を有している。この検体検査用器具 1 6は、図 1に示すように本体 1 2の下部開口 1 5の上部において形成されている段部 4 3に当接するまで押し込まれて嵌装される。

前記試薬容器 2 7は、円筒状をしており、その上下の開口部には、シール材 2 8， 2 9が貼着されることにより形成される密閉室 3 0を有する。該密閉室 3 0は、綿部 1 8に付着したパクテリア類を該綿部 1 8から分離させるための抽出液 3 1を収納する。上記試薬容器 2 7は、測定容器 2 5に嵌装されているため、該測定容器 2 5には密閉室 3 2が形成される。この密閉室 3 2 には反応試薬 3 3が収納される。

試薬容器 2 7を測定容器 2 5へ嵌装した際、測定容器 2 5の上端面 4 7と試薬容器 2 7の上端面 4 8とを同一面にすると、検体検査用器具 1 6の全体の長さが測定容器 2 5の長さとなり、検体検査用器具 1 6として小型化される。更に、シール材 2 8で測定容器 2 5の上端面 4 7までシールするようにすれば、検体検査用器具 1 6の開口部は密封される。そのため、該検体検査用器具 1 6を単独の商品として流通させるとき、外部からの雑菌浸入防止に役立ち、検体検査用器具 1 6は、二種類の試薬を導入した測定器となる。

図 3に示すように、試薬容器 2 7は、その下方にブレーカ 3 4を有している。該ブレーカ 3 4は、例えば図 4に示すように試薬容器 2 7の内面から中心部に向けて延びる矢印形状をした 6片のブレーカ片 3 6で構成される。各ブレーカ片 3 6の先端部には、下方に突出する突起 3 5を有している。綿棒 1 9を押し込むことにより、各ブレーカ片 3 6は下方に向けて押し曲げられ、前記突起 3 5によってシール材 2 9は突き破られる。更に、図 1に示すように本体 1 2の段部 4 3には前記試薬容器 2 7に設けられているブレーカ 3 4と同様の構造をしたブレーカ 3 7が設けられている。ブレーカ 3 4と同様に、このブレーカ 3 7は、綿棒 1 9の下動によりシール材 2 8を突き破る。

上述した各ブレーカ 3 4 , 3 7は、シール材 2 8， 2 9が容易に綿棒 1 9 により破られるときには、必ずしも設ける必要はなく、必要に応じて適宜設けるようにすればよい。

ブレーカ 3 4は、図 1に示すように綿棒 1 9の綿部 1 8の表面を搔き取り、該綿部 1 8の表面に付着しているパクテリァ類の離脱をより効果的に促進させる機能を有する。綿棒 1 9は、下動時にブレーカ 3 4によって少し抵抗を受けるが、この抵抗により抽出液 3 1 と綿部 1 8との接触時間がより長〈保持される。綿部 1 8が抽出液 3 1に達した時点で人為的に綿棒 1 9の下動を停止させるようにしてもよい。

試薬容器 2 7は、図 5に示すように、その外壁面に凹状に刻設された多数の直線状溝 4 6を有している。この直線状溝 4 6は、図 2に示すように試薬容器 2 7を測定容器 2 5内に挿入する際、該測定容器 2 5内の空気が圧縮されるのを防止するための空気抜きとしての機能を有する。更に、この直線状溝 4 6は、反応試薬 3 3の凍結乾燥時における空気抜きとして利用される。

本発明は、基本的には発光反応によりバクテリア類の検出をする器具であるが、これに限定されず、微生物の採取及び培養並びに検査等を行うこともでさる。

発光反応の場合、抽出液としては、陽イオン性界面活性剤等が用いられる。反応試薬としては、ルシフェラ一ゼ、ルシフェリン、マグネシウムイオン、ジチ才スレイ卜一ル、及び緩衝液等から構成される試薬の他、ルシフェラーゼ、ジチ才スレイトール、ピルべ一トオル卜ホスフェートジキナーゼ、ホスホエノ一ルビルビン酸、ピロリン酸ナ卜リウム、ルシフェリン、マグネシウムイオン、及び緩衝液等から構成される試薬を挙げることができる。

—方、微生物の採取及び培養、並びに検査をする場合は、抽出液の代わりに培養液又は検査用試薬が用いられる。

次に、第 1実施例に係る拭取検査用器具 1 0の作用について説明する。先ず、図 1に示すように、検体拭取具 1 4は、本体 1 2の途中まで挿入された状態で提供される。抽出液 3 1は、試薬容器 2 7に封入された状態であり、反応試薬 3 3は、測定容器 2 5に封入された状態である。

次に、検体拭取具 1 4を本体 1 2から引き抜き、綿棒 1 9により検体表面を拭き、バクテリア類を採取する。

パクテリア類を採取した検体拭取具 1 4を再度本体 1 2内に挿入する。検体拭取具 1 4、すなわち綿棒 1 9を押し下げ、ブレーカ 3 7によりシ一ル材 2 8を突き破り、綿部 1 8を抽出液 3 1に浸す。

上記綿部 1 8を抽出液 3 1に浸す工程において、綿棒 1 9を更に押し下げる際、該綿棒 1 9はブレーカ 3 4により抵抗を受けるため、綿部 1 8と抽出液 3 1 との接触時間が必然的に長くなる。そのため、綿部 1 8に付着したパクテリア類の抽出液 3 1への移行が充分に保証される。更に、綿棒 1 9の押し下げによりブレーカ 3 4が花びら状に開かれる際、該ブレーカ 3 4の先端で綿部 1 8の表面を搔き取る工程があるため、該綿部 1 8に付着したバクテリア類を効率よく抽出液 3 1に移行することができる。

次に、保持部材 2 0の段部 2 3と本体 1 2の上端部 2 4とが当接するまで検体拭取具 1 4を押し下げる。この操作により、ブレーカ 3 4を構成する複数のブレーカ片 3 6によりシール材 2 9が突き破られ、バクテリア類を含んだ抽出液 3 1 が測定容器 2 5内に落下流入する。

最後に、栻取検査用器具 1 0全体を軽く振ることにより、反応試薬 3 3と抽出液 3 1接触し、発光反応によりこの部分が光り、バクテリア類の挨出ができる。

以上第 1実施例に係る拭取検査用器具 1 0について説明したが、図 2に示す検体検査用器具 1 6単独でも検査具としして利用可能である他、図 9に示す変形例のようにシール材 2 8を破るためのブレーカ 3 7 bを冠着させた検体検査用器具 1 6単独で検査具として利用できる。すなわち、綿棒は市販品であつてもよく、その綿棒で検体を拭取った後、検体検査用器具 1 6の上端部よりシール材 2 8 , 2 9を突き刺して破る。そして、第 1実施例で説明した手順でもつて実施すれば、検体の汚れを検出することができる。

図 1 0は、検体検査用器具 1 6を単独の検査具として利用できる更なる変形例を示している。すなわち、この変形例の検体検査用器具 1 6は、図 2に示された検体検査用器具 1 6の変形例であって、測定容器 2 5の開口部 2 6における該容器 2 5の外形よりも大きい怪を有するシール材 2 8 bで該開口部 2 6をシールした構造となっている。このように本変形例によれば、測定容器 2 5の外形よりはみ出た部分 2 8 cを指でもって掴み、シール材 2 8 bを剥がすことにより、綿棒 1 9でシール材 2 8 bを破る手間が省ける。更に、検体検査用器具 1 6をこのような構造とすることにより、結果として丈夫なシール材を使用することができるため、単独商品として品質が向上する。

次に、図 1 1は、第 2実施例に係る検体検査用器具を示している。本実施例における検体検査用器具 1 6 aは、測定容器 2 5 aと、該測定容器 2 5 a 内に嵌装され、抽出液 3 1が封入される試薬容器 2 7 aとを備えている。該試薬容器 2 7 aは、円筒形状をし、その底部に図 2に示したブレーカ 3 4と同様の構造をしたブレーカ 3 4 aを有している。この試薬容器 2 7 a内には綿部 1 8の表面を搔き取るための搔取り部材 5 0が嵌装される。該搔取り部材 5 0は、円筒形状をし、その底部に複数の搔取り片 5 1を有している。該搔取り片 5 1は、本実施例においては、例えば図 1 3に示すように 6個から構成されている。この搔取り片 5 1は、綿部 1 8の表面を搔き取ってパクテリア類の離脱を促進させる。試薬容器 2 7 aの底部は、シール材 2 9 aが貼着され、搔取り部材 5 0の上端部はシール材 2 8 aが貼着されている。測定容器 2 5 a内には反応試薬 3 3が封入される。搔取り部材 5 0内には抽出液 3 1 が封入される。ブレーカ 3 7 aは、ブレーカ 3 4 aと同様の構造をし、シール材 2 8 aの上部の本体 1 2に設けられる。

次に、図 1 1に示した第 2実施例の検体検査用器具 1 6 aの組み立て方について図 1 2 〜図1 2 Dに基づき説明する。

先ず、測定容器 2 5 aに、例えば凍結乾燥した反応試薬 3 3を収納した状態（測定容器 2 5 a内に反応試薬を収納したまま凍結乾燥）で、上方の開口部 2 6より該容器 2 5 aに形成された段部 4 4まで、底部にシール材 2 9 aが貼着された試薬容器 2 7 aを押し込む（図 1 2 A参照）。

次に、図 1 2 Bに示すように、試薬容器 2 7 aに抽出液 3 1を注入する。その後、図 1 2 Cに示すように、シール材 2 8 aが貼着された搔取り部材 5 0を試薬容器 2 7 aの開口部 4 9より押し込む。このとき、搔取り片 5 1 間の隙間 5 2 (図 1 3参照）から抽出液 3 1は、搔取り部材 5 0の内部に流入する。

以上の組み立て順序により、抽出液 3 1は搔取り部材 5 0内に、反応試薬 3 3は測定容器 2 5 a内にそれぞれ封入される。

図 1 4 〜図1 4 Dは、図 1 0に示した第 2実施例に係る検体検査用器具 1 6 aの変形例の組み立て順序を示している。

この変形例においては、図 1 4 Dに示すように、搔取り部材 5 0の上部開口部にシール材 2 8 a、下部開口部にシール材 5 3を貼着した例を示している。従って、抽出液 3 1は、上部のシール材 2 8 aと下部のシール材 5 3によって、搔取り部材 5 0内に封入される。このように本変形例によれば、抽出液 3 1を封入した搔取り部材 5 0を単独で製造することができ、図 1 4 A、図 1 4 B、図 1 4 C、図 1 4 Dの順序で検体検査用器具 1 6 aを組み立てることができる。

図 1 5は、ブレーカを可動タイプにした拭取検査用器具 1 0の第 3実施例を示している。

本実施例におけるブレーカ 6 1は、円筒形状をし、その先端部 6 2は、銳角状に形成されている。このブレーカ 6 1は、その上端部である基端部 6 3 に鍔状部材 6 4を有している。この鍔状部材 6 4が本体 1 2の内壁面と摺接することにより、ブレーカ 6 1は本体 1 2に対して上下動自在となっている。ブレーカ 6 1は、その先端部 6 2に形成された複数の通液口 6 5を有している。このブレーカ 6 1は、本体 1 2の中段位置となるよう内装されている。ブレ一力 6 1の内部には綿棒 1 9が挿通されている。

次に、本実施例のブレーカ 6 1の作用について説明する。

前記ブレーカ 6 1は、保持部材 2 0の下端面 6 6により該ブレーカ 6 1の基端部 6 3が押圧されることにより、保持部材 2 0と一緒に下動する。その後、ブレーカ 6 1は、先ずシール材 2 8 aを突き破り、次にシール材 2 9 aを突き破り、綿部 1 8と抽出液 3 1 との接触、及び抽出液 3 1 と反応試薬 3 3との接触を可能にする。この際、綿部 1 8と抽出液 3 1 との接触は、通液口 6 5を介して行われる。このように本体 1 2に対して上下動する本実施例のブレー力 6 1を設けることにより、シール材を確実に突き破ることができる。産業上の利用可能性

以上のように本発明の栻取検査用器具によれば、持ち運びに便利なように小型化され、綿棒により採取されたバクテリア類を簡単、且つ効率的に抽出する検査用器具として用いるのに適している。

Claims

請求の範囲

1 . 試験管形状をし、反応試薬が収納された測定容器と、

管形状をし、上下の開口部のそれぞれにシール材が貼着され、その内部に試薬が封入された試薬容器と、

を備えて成り、前記測定容器の上部開口部に前記試薬容器を嵌装したことを特徴とする検体検査用器具。

2 . 前記試薬容器の内部下方部に、下部に位置する前記シール材を破るためのブレーカを設けたことを特徴とする請求の範囲第 1項記載の検体検査用器具。

3 . 前記試薬容器の上端部の上方位置に、上部に位置する前記シール材を破るためのブレーカを設けたことを特徴とする請求の範囲第 1項記載の検体検査用

4 . 前記試薬容器は、その上面が前記測定容器の上面と同一面となるよう該測定容器に嵌装されることを特徴とする請求の範囲第 1項記載の検体検査用器具。

5 . 管形状をし、上下が開口された本体と、

前記本体の上端開口部に着脱自在に挿入される保持部材と、該保持部材に保持される綿棒とを有する検体拭取具と、

試験管形状をして反応試薬が収納された測定容器と、管形状をして上下の開口部にシール材が貼着されその内部に試薬が封入された試薬容器とから成り、前記測定容器の上部開口部に前記試薬容器を嵌装させて成る検体検査用器具と、を備えて成り、前記検体検査用器具を前記本体の下端開口部に嵌装させたことを特徴とする拭取検査用器具。

6 . 前記本体内部の下方部に、前記シール材を破るためのブレーカを設けていることを特徴とする請求の範囲第 5項記載の拭取検査用器具。

7 . 前記試薬容器の内部下方部に、前記シール材を破るためのブレーカを設けていることを特徴とする請求の範囲第 5項記載の拭取挨査用器具。

8 . 前記試薬容器は、その上面が前記測定容器の上面と同一面となるよう該測定¾器に嵌装されることを特徴とする請求の範囲第 5項記載の拭取検査用器具。