WO2000013164A1

WO2000013164A1 - Display

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Publication number: WO2000013164A1
Application number: PCT/JP1999/004647
Authority: WO
Inventors: Kiyotaka Minato; Satoshi Tamaoki
Original assignee: Lab. Sphere Corporation
Priority date: 1998-09-01
Filing date: 1999-08-27
Publication date: 2000-03-09
Also published as: NO20002250L; EP1033696A4; AU5444899A; KR20010031523A; NO20002250D0; US20030076313A1; AU758695B2; CN1287651A; EP1033696A1

Description

明細

技術分野

この発明は、例えば災害避難時における避難方向を指示 '誘導し、或いは目的場所への案内や道路工事などでの進路方向を表示するために使用される表示装置に関するものである。背景技術

従来、建築物等における防災手段の一つとして、非常口付近に設けられた所謂非常灯が広く普及している。このような非常灯は、通常、非常口のドアの上に配設されており、常時点灯していると共に、停電したとしてもバックアップ電源によって点灯し続けるようになつている。

しかしながら、火災発生の際に天井付近に煙があると、煙が非常灯付近にも流れることになり、非常口の視認性が低下して見にくくなつてしまう。

また、非常灯以外の分野でも、例えば工事箇所において、歩行者等の進路を示す所謂誘導灯が知られており、これらの誘導灯も常時点灯であるが、あまり目立つとはいえず、場合によっては見過ごしてしまうこともあった。

本発明は、以上の点にかんがみて、動的な光の表示により目立つようにして、視認性を高めた表示装置を提供することを目的としている。発明の開示

上記目的を達成するため、本発明による表示装置の一態様は、所定の形状の表示領域を形成するように基板上に実装された複数個の発光素子を備えた表示部と、各発光素子を発光させる駆動部と、駆動部を制御する制御部と、駆動部及び制御部に給電を行う電源部と、電源部から駆動部及び制御部への給電を動作指令に基づいてオンオフするスィッチ部とを具備しており、上記表示部が表示領域を覆う半透光性のカバーを備え、上記表示部の発光素子が表示領域の一側から他側に向かって発光強度が増大することにより徐々に明るくなるように配設されており、上記制御部が、発光素子を表示領域の一側から他側に向かって所定の時間間隔で繰返し順次に発光させるように駆動部を制御するように構成されている。上記構成において、前記表示部の発光素子が、前記表示領域の一側から他側に向かってその向きと直交する向きの複数の列に配設され、該列の発光強度が前記表示領域の一側から他側に向かって徐徐に大きくなるように配設されていることが好ましい。

さらに、他の態様は、所定の形状の表示領域を形成するように基板上に実装された複数個の発光素子を備えた表示部と、各発光素子を発光させる駆動部と、駆動部を制御する制御部と、駆動部及び制御部に給電を行なう電源部と、電源部から駆動部及び制御部への給電を動作指令に基づいてオンオフするスィツチ部とを具備し、上記表示部が表示領域を覆う半透光性のカバーを備え、上記表示部の発光素子が表示領域の一側から他側に向かって密度が高くなるように配設されており、上記制御部が、発光素子を表示領域の一側から他側に向かって所定の時間間隔で繰返し順次に発光させるように駆動部を制御することを特徴とする。

上記構成において、前記表示部の発光素子が、前記表示領域の一側から他側に向かってその向きと直交する向きの複数の列に配設され、隣接する該列の間隔が前記表示領域の一側から他側に向かって徐徐に短くなるように配設されていることが好ましい。

本発明による表示装置は、好ましくは、前記カバーの基板に対向する内面が粗面仕上げされている。

本発明による表示装置は、好ましくは、上記表示領域が矢印形状である。本発明による表示装置は、好ましくは上記発光素子が発光ダイォードである。本発明による表示装置は、好ましくは、上記カバーが半透明板から構成され、カバーの周囲に、このカバーを目立たせる色彩の板が配設されている。

本発明による表示装置は、好ましくは、上記基板の裏側にて、表示領域を画成する側面と下面とを備えた導光部が形成されていて、この導光部の一側に、内方に向かって光を出射するようにフラッシュランプが設けられており、上記電源部から給電されるフラッシュランプ駆動部が備えられていて、上記フラッシュランプ駆動部が一定時間間隔でフラッシュランプを発光させる。

本発明による表示装置は、好ましくは、上記基板がアクリル板などの半透光性の材質で形成されている。

本発明による表示装置は、好ましくは、上記導光部の下面が表示領域の一側から他側に向かって高さが基板に対して徐々に低くなるように形成されている。本発明による表示装置は、好ましくは、上記導光部の下面がミラ一面として構成され、さらに好ましくは、上記導光部の側面もミラー面として構成される。本発明による表示装置は、好ましくは、上記導光部の側面が粗面仕上げされている。

本発明による表示装置は、好ましくは、上記スィッチ部が動作指令に基づいて自動操作される。

本発明による表示装置の上記動作指令が、好ましくは、本表示装置に内蔵された各種センサからの検出信号、外部の各種センサからの検出信号、または、外部システムからの指令信号である。

上記構成によれば、制御部が駆動部を制御して表示部の各発光素子を駆動することにより、表示領域の一側から他側に向かつて発光素子を順次に発光させる。このとき、表示部の表示領域全体として、一側から他側に向かって順次に点灯表示が行われると共に、その際、一側から他側に向かって光学的に徐々に点灯表示が明るくなる。これにより、表示領域の一側から他側に向かって光が動きながら光学的に徐々に明るくなることから、非常に目立つ点灯表示が行われ、視認性の高い表示が行われる。

したがって、例えば非常口への誘導灯として、あるいは工事箇所等における誘導灯として、本発明による表示装置を使用すれば、動的で、かつ、方向性をもつて、光学的に明るくなる光の表示によって周囲に比較して際だった表示が行われるので、見過ごしてしまうようなことがなく、見易い表示が得られる。

上記表示部の発光素子が、表示領域の一側から他側に向かって発光強度が増大するように配設されている場合には、順次により発光強度の高い発光素子が発光することになるので、例えば進行方向に向かって順次に明るくなるように表示し得る。また、上記表示部の発光素子が、表示領域の一側から他側に向かって密度が高くなるように配設されている場合には、表示領域の一側から他側に向かって、単位面積当たりの発光素子の個数が多くなるので、順次により多数の発光ダイォ一ドが発光し、例えば進行方向に向かって順次に明るくなるように表示し得る。上記カバーの基板に対する内面が粗面仕上げされている場合には、各発光素子から出射しカバー内面に達する光が、カバ一内面の粗面仕上げによって乱反射される結果、カバ一全体が均一に点灯するように視認され、より見易い表示が得られる。

上記表示領域が矢印形状である場合には、発光素子による点灯表示の移動及び光度変化と共に、全体としての矢印形状によって方向が指示される結果、本表示装置により、例えば非常口等への誘導方向が一層明確に視認される。

上記各発光素子が発光ダイォ一ドであって、例えば緑色発光ダイォードである場合には、非常等の緑色表示と同様の表示が得られるので、火災時においても視認性が高く、非常補助灯として非常口への避難方向を明瞭に指示し得る。

上記カバーが半透明板、例えば緑色の半透明板から構成されている場合には、発光素子が発光していない表示領域においても、カバ一が緑色であることから、表示領域全体として緑色表示が得られる。これにより、火災時においても視認性が高く、同様に、非常補助灯として非常口への避難方向を明瞭に指示し得る。上記カバーの周囲にこのカバ一を目立たせる色彩の板が配設されている場合には、カバーの周囲がこの色彩板により縁取られるので、表示部の表示領域が周囲に対して際立つことになつてより見易い表示が得られる。

上記基板の裏側にて、表示領域を画成する側面と下面とを備えた導光部が形成され、この導光部の一側に内方に向かって光を出射するようにフラッシュランプが設けられると共に、上記電源部から給電されるフラッシュランプ駆動部が備えられていて、上記フラッシュランプ駆動部が一定時間間隔でフラッシュランプを発光させる場合には、上記表示部の発光素子による点灯表示に加えて、表示領域全体がフラッシュランプによって瞬間的に閃光表示される。これにより、例えば利用者が本表示装置を探そうとした場合、フラッシュランプによる閃光表示によつて表示装置の位置を容易に把握することができ、その後もしくは同時に発光素子が点灯表示することにより、例えば避難方向を視認することができる。

上記基板がァクリル板などの半透光性の材料で形成されている場合は、その裏側において閃光させたフラッシュランプの発光が表示装置の正面からも視認できるので、一層顕著な閃光表示が得られる。

上記導光部の下面が、表示領域の一側から他側に向かって高さが基板に対して徐々に低くなるようにテ一パー状に形成されて、る場合には、フラッシュランプから出射した光が導光部の下面及び基板の裏面で反射しながら他側に向かって進行する際に、光が他側に向かって効率良く導かれ、他側においても十分な光量での閃光表示が得られる。

上記導光部の下面がミラ一面として構成されている場合は、フラッシュランプが発光したとき、閃光を導光部の下面で反射する際の反射効率が向上するので、表示領域の他側への光の回り込みが良好となり、表示領域全体でより均一な光量での閃光表示が得られる。

上記導光部の側面がミラ一面として構成されている場合には、フラッシュランプが発光したとき、閃光が導光部の側面にて全反射されることになり、導光部から基板の裏面に入射する光量が増大するので、表示領域の他側への光の回り込みが良好となり、表示領域全体でより大きな光量での閃光表示が得られる。

上記導光部の側面が粗面仕上げされている場合には、フラッシュランプが発光したとき、閃光が導光部の側面によって乱反射されて導光部の側面にて閃光表示される。これにより、表示領域の輪郭が浮き上がって表示されるので、表示領域の形状がはっきり表示される。

上記スィツチ部が手動で操作される場合は、必要に応じて管理者等によるスィツチ部の操作で発光素子そしてフラッシュランプが発光し、また、上記スィッチ部が、本表示装置に内蔵された各種センサまたは外部の各種センサからの検出信号や、外部システムからの指令信号等の動作指令に基づいて自動操作される場合には、例えば火災の際に煙センサや温度センサが煙や温度を検出し、あるいは人が接近した場合に人体センサがこれを検出し、これらの検出信号によりスィッチ部が自動操作され、必要な場合にスィッチ部がオンされ、発光素子そしてフラッシュランプが発光する。図面の簡単な説明

本発明は、以下の詳細な説明及び本発明の実施の形態を示す添付図面により、より良く理解されるものとなろう。なお、添付図面に示す実施例は、発明を特定又は限定することを意図するものではなく、単に本発明の説明及び理解を容易とするためのものである。図中、

図 1は、本発明による表示装置の第一の実施形態を示す概略斜視図である。図 2は、図 1の表示装置の電気的構成を示すプロック図である。

図 3は、図 1の表示装置における表示部の拡大斜視図である。

図 4は、図 3の表示部の断面図である。

図 5は、本発明による表示装置の第二の実施形態を示す概略斜視図である。図 6は、図 5の表示装置の電気的構成を示すプロック図である。発明を実施するための最良の形態

以下に、本発明の好適実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の技術を網羅的に示すものではなく、本発明を実施する態様を例示するものであり、種々の変形、変更並びに構成の追加、削除が可能であることは、当業者において自明である。

図 1乃至図 4は、本発明による表示装置の第一の実施形態を示している。図 1及び図 2において、表示装置 1 0は、基板 1 1 a上に実装された複数個の発光素子、図示例では発光ダイオード 1 l bを備えた表示部 1 1と、表示部 1 1 の各発光ダイオード 1 1 bを発光させる駆動回路 1 2と、駆動回路 1 2を制御する制御回路 1 3と、さらに表示部 1 1の一側、図示の場合右端面に備えられたフラッシュランプ 1 4と、フラッシュランプ 1 4を発光させるフラッシュランプ駆動回路 1 5と、駆動回路 1 2，制御回路 1 3及びフラッシュランプ駆動回路 1 5 に駆動電圧を供給する電源部 1 6と、電源部 1 6から駆動回路 1 2 , 制御回路 1 3及びフラッシュランプ駆動回路 1 5への給電をオンオフするスィツチ部 1 7とを含んでいる。

ここで、上記各構成部品 1 1乃至 1 7は、扁平な筐体 1 8に収容されていると共に、筐体 1 8の開放した上面の表示部 1 1を除いた領域には、この表示部 1 1 を目立たせる色を施した板 1 9、例えば白色板が取り付けられている。

上記表示部 1 1は、その基板 1 1 aが所定の形状、図示の場合矢印形状の表示領域を形成すると共に、その上方に、基板 1 l a全体を覆うカバー 1 l cを有している。このカバ一 1 1 cは半透光性材料から構成されており、その基板 1 1 a に対向する内面が、好ましくは粗面仕上げされており、例えば緑色発光ダイォ一ド 1 1 bを備えた表示装置の場合、カバー 1 1 cも同様に緑色の半透明板から構成されていると共に、スぺ一サ 1 I d等により基板 1 l aに対して所定間隔に保持されている。

さらに、表示部 1 1は、その基板 1 l aの裏側に、基板 1 l aの下面を包囲する側面と下面とを有する導光部 1 1 eを備えている。ここで、導光部 l i eは、好ましくはその下面が、図 4に示すように右側から左側に向かって基板 1 l aに対する高さが徐々に低くなるよう、いわゆるテ一パ一状に形成されている。そして、導光部 1 l eは、その下面及び側面がミラー面として構成されている。また、表示部 1 1の各発光ダイオード 1 l bは、例えば緑色、赤色，青色又は混色の発光ダイオードであって、図 1及び図 3にて一側、図示の場合右側から他側、図示の場合左側に向かって徐々に密度が高くなるように配設されている。より詳細には、各発光ダイオード 1 1 bは同じ発光強度のものが使用され、図 1にて縦方向の、即ち右側から左側に向かってその方向と直交する向きの複数の列を構成するように並んでいると共に、隣接する列の間隔が右側から左側に向かって徐々に短くなるように配設されている。

上記駆動回路 1 2は、各発光ダイオード 1 1 bに対して駆動電圧を印加することにより各発光ダイオード 1 l bを発光させる。また、制御回路 1 3は、駆動回路 1 2を制御することにより一定時間間隔で各発光ダイオード 1 1 bを右側から左側に向かつて繰返し順次に発光させる。

上記フラッシュランプ 1 4は、図 3及び図 4に示すように、表示部 1 1の右端面に設けられており、導光部 1 1 eの内部に向かって光を発光出射するようになつている。フラッシュランプ駆動回路 1 5は電源部 1 6からの駆動電圧に基づいて、例えばコンデンサに充電することにより高電圧を生成し、一定時間毎にこの高電圧を瞬間的に放電させることによりフラッシュランプ 1 4を発光させて、閃光表示させる。

上記電源部 1 6は、公知のように商用電源をトランス等により電圧変換し、平滑化することにより、所定電圧の直流電圧を得るように構成されている。

尚、電源部 1 6は乾電池，充電電池等の各種電池から構成されていてもよく、また商用電源及び電池の併用であってもよい。併用の場合には、切換えスィッチもしくは電子的方法によって商用電源及び電池が適宜切換え使用されてもよく、また商用電源使用時には、電池として使用される充電電池が商用電源を利用して充電されるようにしてもよい。

上記スィッチ部 1 7は、電源部 1 6から駆動回路 1 2，制御回路 1 3及びフラッシュランプ駆動回路 1 5への給電をオンオフするものであって、通常の手動スィツチ又は電子的スィツチが使用される。

尚、スィッチ部 1 7は、外部からの動作指令に基づいて自動操作されるものでもよい。この場合、動作指令として、例えば表示装置 1 0に内蔵されあるいは外部に設けられた度センサ，煙センサ等の各種センサからの検出信号や、例えば火災報知器あるいは防災システムやビル管理システム等の外部システムからの指令信号が利用されることができる。

上記板 1 9は、表示部 1 1の輪郭を際立たせるように、例えば緑色の表示部 1 1に対して白色板，黄色板等のプラスチック板から構成されている。このようにカバ一 1 1 cの周囲にこのカバ一 1 1 cを目立たせる色彩を施した板が配設されている場合は、カバーの周囲がこの板 1 9により縁取られるので、表示部 1 1の表示領域が周囲に対して際立つことになつてより見易レ、表示が得られる。

本発明実施形態による表示装置 1 0は以上のように構成されており、この表示装置 1 0を使用する場合、先ず使用者は、スィッチ部 1 7を操作してオンに切り換える。これにより、電源部 1 6から駆動回路 1 2 , 制御回路 1 3及びフラッシュランプ駆動回路 1 5に対して給電が行われる。

そして、制御回路 1 3が駆動回路 1 2を制御することによって、表示部 1 1の各発光ダイオード 1 l bがそれそれ駆動され、図 1及び図 3にて縦方向に延びる各列の発光ダイオード 1 1 bが同時に発光すると共に、右側から左側に向かって順次に発光する。その際、各発光ダイオード 1 1から発光出射した光は、カバー 1 1 cの粗面仕上げされた内面で拡散されることにより、カバ一 1 1 cの表面においては、より広い面積で点灯表示が行われる。

これにより、発光ダイオード 1 1 bによる点灯表示が右側から左側に向かって順次に移動する。その際、発光ダイオード 1 1 bの密度が右側から左側に向かつて徐々に高くなつているので、明るさが光学的に徐々に増大する。また、発光ダィオード 1 1 bの列の間隔が右側から左側に向かって徐々に短くなつているので、点灯表示の移動速度が右側から左側に向かって徐々に遅くなる。

これに対して、フラッシュランプ駆動回路 1 5がフラッシュランプ 1 4を駆動することにより、フラッシュランプ 1 4は所定時間間隔で閃光を発生する。これによりフラッシュランプ 1 4からの閃光は、導光部 1 1 e内にて導光部 1 1 eの側面及び下面そして基板 1 1 aの裏面により反射され、その際導光部 1 1 eの下面の高さが右側から左側に向かって徐々に低くなつていることから、より効果的に左側に向かって導かれる。

したがって、フラッシュランプ 1 4からの閃光が、導光部 l i e内の全体に亘つて進行した後、基板 1 l aからカバ一 1 1 cを介して外部に出射することになり、カバー 1 1 c全体で閃光表示がわれる。

このようにして、本発明に係る表示装置 1 0によれば、発光ダイオード 1 l b による点灯表示の右側から左側への移動と、移動に伴う発光強度の増大、そして移動速度の変化によって表示の方向性が強調されると共に、フラッシュランプ 1 4の閃光表示により表示装置 1 0の存在が明示される。

これにより、例えば非常口への避難方向を表示するための非常補助灯として表示装置 1 0を使用する場合には、煙で表示装置 1 0が見にくくなつたときでも、フラッシュランプ 1 4の閃光表示によって使用者は容易に表示装置 1 0の存在を確認できると共に、表示部 1 1における緑色の点灯表示の移動と、発光強度及び移動速度の変化により、避難方向を容易に把握することが可能となる。

図 5乃至図 6は本発明による表示装置の第二の実施形態を示している。

図 5に示す表示装置 2 0は上述した表示装置 1 0とほぼ同じ構成であるが、以下の点で異なる構成になっている。

先ず、表示装置 2 0においては、その表示部 1 1における発光ダイオード 1 1 bが、図 5において右側から左側に向かって徐々に発光強度が増大するように配設されている。

より詳細には、各発光ダイオード 1 l bは、図 5にて縦方向の複数の列を構成するように並んでいると共に、隣接する列が互いに等間隔であり、さらに左側の列にいくにつれて、発光強度の大きい発光ダイォ一ドが使用されている。

次に、表示装置 2 0においては、導光部 1 1 eの側面がミラ一面ではなく粗面仕上げされており、フラッシュランプ 1 4からの光がこの導光部 1 1 eの側面から外部へ出射するようになっている。

さらに、この表示装置 2 0は、例えば白色板 1 9の表面にセンサ 2 1を備えている。

このセンサ 2 1は白色板 1 9の表面でなくてもよく、筐体 1 8の周囲に設けられていてもよく、また外部に設けられていてもよい。

センサ 2 1は、例えば煙センサまたは温度センサが使用され、火災発生時に火災により発生する煙を検知し、あるいは火災による温度上昇を検知して、検出信号を発生するようになっている。

この場合、スイッチ部 1 7は手動による操作に加えて、あるいは手動による操作の代わりに、上記センサ 2 1からの検出信号を動作指令として自動操作され、オンオフ切換えを行うように構成されている。

このような構成の表示装置 2 0を使用する場合には、先ず使用者はスィッチ部 1 7を操作してオンに切り換え、あるいはセンサ 2 1からの検出信号により自動操作されてオンに切り換えられる。これにより、電源部 1 6から駆動回路 1 2，制御回路 1 3及びフラッシュランプ駆動回路 1 5に対して給電が行われる。そして、制御回路 1 3が駆動回路 1 2を制御することによって、表示部 1 1の各発光ダイオード 1 l bがそれぞれ駆動され、縦に延びる各列の発光ダイオード 1 1 bが同時に発光すると共に、右側から左側に向かって順次に発光する。その際、各発光ダイオード 1 1 bから出射した光はカバー 1 1 cの粗面仕上げされた内面で拡散されることにより、カバ一 1 1 cの表面においてはより広い面積で点灯表示が行われる。

これにより、発光ダイオード 1 1 bによる点灯表示が右側から左側に向かって順次に移動する。その際、発光ダイオード 1 1 bの発光強度が右側から左側に向かって徐々に大きくなつているので、明るさが徐々に増大する。

これに対して、フラッシュランプ駆動回路 1 5がフラッシュランプ 1 4を駆動することにより、フラッシュランプ 1 4は所定時間間隔で閃光を発生する。これにより、フラッシュランプ 1 4からの閃光は導光部 1 1 e内にて導光部 1 1 eの下面そして基板 1 1 aの裏面により反射され、その際、導光部 1 l eの下面の高さが右側から左側に向かって徐々に低くなつていることから、より効果的に左側に向かって導かれる。

したがって、フラッシュランプ 1 4からの閃光が、導光部 l i e内の全体に亘つて進行した後、基板 1 l aの上面からカバー 1 1 cを介して拡散して外部へ出射することになり、カバ一 1 1 c全体で閃光表示が行われると共に、閃光が導光部 1 1 eの側面から拡散して外部へ出射することにより、表示部 1 1の表示領域の輪郭が照明される。

このようにして、第二の実施形態の表示装置 1 0によれば、発光ダイォ一ド 1 1 bによる点灯表示の右側から左側への移動と、移動に伴う明るさの増大により表示の方向性が強調されると共に、フラッシュランプ 1 4によって閃光表示及び輪郭が照明され、表示装置 1 0の存在が明示される。

これにより、例えば非常口への避難方向を表示するための非常補助灯として表示装置 1 0を使用する場合、火災発生時には、センサ 2 1からの検出信号に基づいてスィッチ部 1 7が自動操作によりオンに切り換えられ、煙で表示装置 1 0が見にくくなつたときでも、フラッシュランプ 1 4の閃光表示及び輪郭照明によつて、使用者は表示装置 1 0の存在を確認できると共に、表示部 1 1における緑色の点灯表示の移動と明るさの変化により、避難方向を把握することができる。上述した実施形態において、表示領域の一側から他側への明るさの変化は、発光ダイオードの密度または発光強度の変化により実現されているが、これに限らず、発光ダイオードの駆動電圧の変化によっても実現され得ると共に、これらの組合せによってより広範囲の明るさの変化が得られる。

また、上述した第一の実施形態においては、発光ダイオードはその密度が変化するように配設され、第二の実施形態においては、発光ダイオードはその発光強度が変化するように配設されているが、何れの場合も、発光ダイオードの密度，発光強度の変化等により、発光ダイオードの明るさが変化するように構成されていればよい。

さらに、上述した第一の実施形態においては、導光部 1 1 eの側面がミラー面として構成され、第二の実施形態においては、導光部 1 l eの側面が粗面仕上げされているが、これに限らず何れの構成であってもよいことは明らかである。また、上述した実施形態においては、何れもフラッシュランプ 1 4及びフラッシュランプ駆動回路 1 5を備えているが、これに限らず、これらが省略され、発光ダイオード 1 1 bの点灯表示のみであってもよい。

さらにまた、上記第二の実施形態において、スィッチ部 1 7は、センサ 2 1からの検出信号を動作指令として自動操作されるようになっているが、これに限らず、火災報知器等からの指令信号あるいは防災システムやビル管理システム等からの指令信号等を動作指令として自動操作されてもよい。

また、上記実施形態においては、表示部 1 1の表示領域が矢印形状に形成されているが、これに限らず他の種々の形状、その他の文字や記号などであってもよく、また動的な点灯表示は右側から左側に移動するように構成されているが、左側から右側に移動するようにしても構わない。また上下方向に移動するように構成され得ることは勿論である。

さらに、本発明に用いる発光素子として発光ダイォードを用いた例を説明してきたが、これに限らず白熱電球も使用し得ることは勿論である。また、本発明では主として緑色の発光ダイオードを用いた例を説明してきたが、黄色の発光ダイォードを使用すれば工事箇所などの表示に、赤色の発光ダイォードを使用すれば歩行者等の進路の表示に、また他の色で各種の誘導，案内等の表示に使用することができる。

なお、本発明を例示的な実施例について説明したが、開示した実施例に関して、本発明の要旨及び範囲を逸脱することなく、種々の変更、省略、追加が可能であることは、当業者において自明である。従って、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、請求の範囲に記載された要素によって規定される範囲及びその均等範囲を包含するものとして理解されなければならない。

Claims

請求の範囲 . 所定の形状の表示領域を形成するように基板上に実装された複数個の発光素子を備えた表示部と、各発光素子を発光させる駆動部と、駆動部を制御する制御部と、駆動部及び制御部に給電を行なう電源部と、電源部から駆動部及び制御部への給電を動作指令に基づいてオンオフするスィツチ部とを具備し、上記表示部が表示領域を覆う半透光性のカバ一を備え、

上記表示部の発光素子が表示領域の一側から他側に向かって発光強度が増大することにより徐々に明るくなるように配設されており、

上記制御部が、発光素子を表示領域の一側から他側に向かつて所定の時間間隔で繰返し順次に発光させるように駆動部を制御することを特徴とする、表示 . 前記表示部の発光素子が、前記表示領域の一側から他側に向かってその向きと直交する向きの複数の列に配設され、該列の発光強度が前記表示領域の一側から他側に向かって徐徐に大きくなるように配設されていることを特徴とする、請求の範囲第 1項に記載の表示装置。 . 所定の形状の表示領域を形成するように基板上に実装された複数個の発光素子を備えた表示部と、各発光素子を発光させる駆動部と、駆動部を制御する制御部と、駆動部及び制御部に給電を行なう電源部と、電源部から駆動部及び制御部への給電を動作指令に基づいてオンオフするスィツチ部とを具備し、上記表示部が表示領域を覆う半透光性のカバーを備え、

上記表示部の発光素子が表示領域の一側から他側に向かって密度が高くなるように配設されており、

上記制御部が、発光素子を表示領域の一側から他側に向かって所定の時間間隔で繰返し順次に発光させるように駆動部を制御することを特徴とする、表示

. 前記表示部の発光素子が、前記表示領域の一側から他側に向かってその向きと直交する向きの複数の列に配設され、隣接する該列の間隔が前記表示領域の一側から他側に向かって徐徐に短くなるように配設されていることを特徴とする、請求の範囲第 3項に記載の表示装置。 . 前記カバーの基板に対向する内面が粗面仕上げされていることを特徴とする、請求の範囲第 1項乃至第 4項のいずれかに記載の表示装置。 . 前記表示領域が矢印形状であることを特徴とする、請求の範囲第 1項乃至第 4項のいずれかに記載の表示装置。 . 前記発光素子が発光ダイオードであることを特徴とする、請求の範囲第 1項乃至第 4項のいずれかに記載の表示装置。 . 前記カバーが半透明板から構成されていることを特徴とする、請求の範囲第 1項乃至第 4項のいずれかに記載の表示装置。 . 前記カバーの周囲に、該カバ一を目立たせる色彩の板が配設されていることを特徴とする、請求の範囲第 1項乃至第 4項のいずれかに記載の表示装置。 0 . 前記基板の裏側にて、表示領域を画成する側面と下面を備えた導光部が形成されていて、この導光部の一側に、内方に向かって光を出射するようにフラッシュランプが設けられ、さらに前記電源部から給電されるフラッシュランプ駆動部が備えられていて、

上記フラッシュランプ駆動部が、一定時間間隔でフラッシュランプを発光させることを特徴とする、請求の範囲第 1項乃至第 4項のいずれかに記載の表示

1 . 前記基板が半透光性の材質からなることを特徴とする、請求の範囲第 1 0 項に記載の表示装置。

12. 前記導光部の下面が、表示領域の一側から他側に向かって高さが基板に対して徐々に低くなるように形成されていることを特徴とする、請求の範囲第 1 0に記載の表示装置。

13. 前記導光部の下面がミラ一面として構成されていることを特徴とする、請求の範囲第 10項に記載の表示装置。

14. 前記導光部の側面がミラ一面として構成されていることを特徴とする、請求の範囲第 10項に記載の表示装置。

15. 前記導光部の側面が粗面仕上げされていることを特徴とする、請求の範囲 10項に記載の表示装置。

16. 前記スィッチ部が動作指令に基づいて自動操作されることを特徴とする、請求の範囲第 1項乃至第 4項のいずれかに記載の表示装置。

17. 前記動作指令が、本表示装置に内蔵された各種センサからの検出信号であることを特徴とする、請求の範囲第 16項に記載の表示装置。

18. 前記動作指令が外部の各種センサからの検出信号であることを特徴とする、請求の範囲第 16項に記載の表示装置。

19. 前記動作指令が外部システムからの指令信号であることを特徴とする、請求の範囲第 16項に記載の表示装置。