WO1994019198A1

WO1994019198A1 - Pressure- and heat-sensitive multilayer copying paper

Info

Publication number: WO1994019198A1
Application number: PCT/JP1994/000247
Authority: WO
Inventors: Kunio Oda; Nobuhiko Kitada; Akihiro Tanaka; Kazuho Fujiwara; Shinichi Matsumoto
Original assignee: Naigai Carbon Ink Co., Ltd.
Priority date: 1993-02-24
Filing date: 1994-02-18
Publication date: 1994-09-01
Also published as: CA2136308A1; EP0637513A4; EP0637513A1; DE69424831T2; JPH06247038A; EP0637513B1; CA2136308C; JP2977404B2; DE69424831D1; US5567668A

Description

明細書

感圧感熱多重複写紙

技術分野

本発明は感圧感熱多重複写紙に関する。

背景技術

基材シー卜の表面に感熱記録層を有し、その反対面にそれぞれマイクロカプセル化された電子供与性の無色の発色剤と該発色剤と発色する電子受容性顕色剤、およびそれぞれ固体の該発色剤および該顕色剤、並びにヮックス類を塗設してなる感圧性を備えた無色の感熱転写記録紙は公知である

(特開昭 6 0— 1 6 8 6 9 0号）。しかしながら、この種の記録紙は、基材シー卜の反対面に設けた層が発色剤と顕色剤の両方を含むため、取り扱いの際に生ずる弱い圧力によってマイクロカプセルが容易に破壊して発色を起こし、汚染を生ずるという問題があった。また、多くの組成物を同一基材シート上に塗布するため、塗布量が大きくなりすぎて熱および圧力の感受性が著しく損なわれ、良好な記録や複写印字を得ることができないという問題があった。

そこで、この問題を解決するために、基材シートの表面に感熱層を有し、その裏面に無色の発色剤、該発色剤のマイクロカプセル化物および熱可融性物質を含有する転写層を有する上葉紙と、受像層を設けた下葉紙とを組み合わせた感圧感熱多重複写紙が提案された（特開昭 6 2— 9 0 2 8 2号）。この感圧感熱多重複写紙では、上葉紙と下葉紙を重ねて、その表面に、例えばサーマルへッドによって熱を印加することにより、上葉紙の表面の感熱層上に熱印字を得ることができると同時に、下葉紙の表面に上葉紙の裏面の感圧感熱転写層が印加された熱エネルギーにより熱可融性物質が溶融して下葉紙に転写され、下葉紙の表面の顕色剤と熱溶融して熱複写印字を得ることができる。圧力が加えられない場合は熱印字のみしか得られないが、圧力が同時にあるいは独立して加えられた場合、裏面のマイクロ力プセルは加えられた圧力により破壊され、その中に含まれた発色剤溶液が転写して下葉紙の表面上に圧力印字を得ることができる。この感圧感熱多重複写紙はポータブルターミナルその他のプリンターに対して極めて有用であるが、取り扱いまたは搬送の際に生ずる弱い圧力により下葉紙表面に汚染を生じるため、鮮明度および発色濃度に優れた記録が得られない。本発明者らは、感圧感熱多重複写紙におけるこれらの問題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、発色剤、発色剤含有マイクロカプセルおよび熱可融性物質を含む感圧感熱転写層の上に紫外線硬化性樹脂を含有するオーバーコート保護層を設けると、その目的が達成できることを見い出し、本発明を完成するに至った。

発明の要旨

本発明は、基材シートと、該基材シートの表面に設けられた無色の電子供与性呈色性有機化合物（以下、発色剤という）および該化合物を加熱溶融時に発色させる有機酸性物質（以下、顕色剤という）を含有する層と、該基材シ一卜の裏面に設けられた無色の電子供与性呈色性有機化合物、該無色の電子供与性呈色性有機化合物を含むマイクロカプセルおよび熱可融性物質を含有する層と、該基材シー卜の裏面の層上に設けられたオーバーコ一ト保護層とから構成される上葉紙と、

基材シートと、該基材シー卜の表面に 1種以上の無色の電子供与性呈色性有機化合物と反応して発色する有機酸性物質を含有する層とから構成される表面平滑度 8 0秒以上の下葉紙とからなることを特徴とする感圧感熱多重複写紙を提供するものである。

図面の簡単な説明図 1は、本発明の一具体例である 2 P用の感圧感熱多重複写紙を示す断面図である。

図 2は、本発明の他の具体例である 3 P用の感圧感熱多重複写紙を示す断面図である。

詳細な説明

本発明の感圧感熱多重複写紙に使用する発色剤は、感熱紙、感圧紙に一般的に使用されるトリフヱニルメタン系化合物、トリフヱニルメタンフタリド系化合物、フルオラン系化合物、フエノチアジン系化合物、インドリルフタリド系化合物、ロイコオーラミン系化合物、ローダミンラクタム系化合物、トリァゼン系化合物、スピロピラン系化合物等のロイコ体であり、例えば、クリスタルバイレツトラクトン、マラカイトグリーンラクトン、 3一ジェチルァミノー 7—メチルフルオラン、 3—ジェチルァミノー 6— メチルー 7—クロ口フルオラン、 3—ジェチルアミノー 7—ジベンジルァミノフルオラン、 3—ジェチルアミノー 7—ァニリノフルオラン、 3— （N —メチルァニリノ）一 7—ァニリノフルオラン、 3— （N—メチルァニリノ）一 7—ァニリノフルオラン、 3—ジェチルアミノー 7— Cm—トリフルォロメチルァ二リノ）フルオラン、 3—ジェチルアミノー 6—メチルー 7—ァニリノフルオラン、 3— （N—メチルシクロへキシルアミ口）一 6 一メチル一7—ァニリノフルオラン、 3—ピロリジノー 6—メチルー 7— ァニリノフルオラン、 3—ピペリジノー 6—メチル—7—ァニリノフルォラン、 3— （N—メチルー p—トルイジノ）一 6—メチル一7—ァニリノフルオラン、ベンゾー^ーナフトスピロピラン等が挙げられる。これらの発色剤は、感圧用の目的に対してはマイクロカプセル内に封入して使用し、感熱用の目的に対してはそのまま分散させて使用する。

本発明に用いる上葉紙および下葉紙の表面層に含まれる顕色剤は、感熱紙、感圧紙に一般的に使用されるものであればよく、例えば、モンモリロナイト、ァタパルジャィト、ベントナイト、活性白土、力オリン等の粘土鉱物、 4一 t—ブチルフエノール、 4—フエニルフエノール、 2 , 2—ビス (P—ヒドロキシフヱニル）プロパン、 2 , 2—ビス（p—ヒドロキシフエニル）ブタン、 4一 t—プチルフヱノールとホルムアルデヒドの重縮合物、一ナフトール、 /3—ナフトール、またはサリチル酸誘導体の金属塩のうち 5—フヱニルサリチル酸の亜鉛塩、 5— tーァミルサリチル酸の亜鉛塩、 5— （4ーヒドロキシフヱニル）一サリチル酸の亜鉛塩、 3 , 3—ジー α 一メチルべンジルサリチル酸の亜鉛塩、 3—メチルー 5—フユ二ルーサリチル酸の亜鉛塩、サリチル酸とホルムアルデヒドの縮合物の亜鉛塩等が挙げられる。これらの顕色剤は単独で、または混合して使用することができる。特に下葉紙の表面層の顕色剤として用いる場合、二種以上混合して使用することが望ましく、好ましくはフユノール性物質、例えば、 2 , 2— ビス（ρ—ヒドロキシフヱニル）プロパンとサリチル酸誘導体の亜鉛塩、特に 3 , 3—ジ一なーメチルベンジルーサリチル酸亜鉛塩の混合物が望ましい。

また、上葉紙の表面層（感熱層）中に増感剤を含ませることもできる。増感剤としては、例えば、ステアリン酸ァマイド、パルミチン酸ァマイド、ォレイン酸ァマイド、ラウリン酸ァマイド、エチレンビスステアロアマイド、メチロールステアロアマイド等のアマィド類が挙げられ、主に水分散液として添加される。

上葉紙の裏面に塗布されるマイクロ力プセルは、発色剤を溶解または分散させた不揮発性溶剤を芯剤として含有している。不揮発性溶剤としては、例えば、アルキルナフタレン系、塩素化パラフィン系、ジァリールェタン系、アルキルジフユ二ル系、芳香族エステル系、脂肪族エステル系溶剤等が挙げられる。マイクロカプセルの製造方法としては、コアセルべ一ション法、界面重合法、 I n— situ重合法等が知られており、本発明の目的に応じて、これらのマイクロカプセル化法のいずれをも用いることができる。コアセルべーシヨン法は米国特許第 2, 800, 457号、同第 2 800, 458号、同第 3, 687, 865号等に、界面重合法は米国特許第 3, 4 29, 827号、同第 3, 577, 515号、同第 3, 886, 085号等に、 In— situ重合法は米国特許第 3, 726, 804号、同第 3, 796.66 9号に開示され、これらの方法で製造されたマイクロ力プセルを粉霧乾燥法等の方法により粉体化して使用する。これらマイクロカプセルは発色剤を含有しており、これらマイクロ力プセルを使用することにより感圧複写特性が得られる。発色剤は、感圧用の目的に対してはマイクロカプセル内に封入させて使用するが、感熱用の目的に対してはそのまま分散させて使用する。マイクロカプセル内に含有される発色剤は、マイクロカプセル化しない発色剤と同一または異なっていても良いが、同一である方が好ましい。更に、マイクロカプセル化された発色剤と、マイクロカプセル化されていない発色剤の重量比は 1： 1 10： 1であることが望ましい。

本発明に使用する熱可融性物質は 30 110°Cの融点を有するヮックス状物質であり、例えば、カルナゥバワックス、モンタンワックス、ォーリキュリーワックス、キャンデリラワックス、シュガーケーンワックス、ココナッツワックス、、。ラフィンワックス、マイクロクリタリンワックス、へキストワックス（OP 0等）リコワックス（WBヮックス等）、 NPSワックス、ライスワックス、低分子ポリエチレンワックス、ステアリン酸、パノレミチン酸、ミリスチン酸、脂肪酸アミド（ステア口アミド等）、ケトンワックス（ステアロン等）が挙げられるが、これらに限定されるものではない。「ワックス状物質」とは、加熱溶融により低粘度の液状となり、融点以下に冷却すると再び結晶性固体となる物質を意味し、学問上の高級脂肪酸と高級アルコールのエステルのみを意味するものではない。本発明におけるォ一バーコ一ト保護層を形成する物質は、光エネルギーにより乾燥硬化する紫外線硬化性樹脂を含むィンキである。該ィンキは、光付加重合性のモノマー、プレボリマー、ポリマー類、光重合開始剤、增感剤、伸質顔料等から構成されており、以下のものが代表例として挙げられるが、これらに限定されるものではない。

ポリオールのァクリレー卜類：ここに含まれるモノマー、プレボリマーは多価アルコールとエチレン性不飽和酸とのエステル化合物および共重合体の単体または混合物であって、該不飽和酸はァクリル酸を主体としてメタクリル酸、ィタコン酸を含むものである。例えば、各種ダリコール、トリメチロールプロパンとアクリル酸、メタクリル酸のジアタリレート、ポリアクリレート類からなるエチレン性不飽和モノマーと不飽和ポリエステル樹脂、共役乾性油、エポキシ樹脂尿素樹脂等の混合物からなる膜形成組成物とベンゾィンエーテル類またはデシルァミン等の光重合開始剤、增感剤とを含むもの、ペンタエリスリトールのァクリレート類とァリルスルフォンアミドーホルムアルデヒド樹脂とハロゲン系光重合開始剤とからなる組成物等を挙げることができる。

ポリエステル樹脂系ァクリレート誘導体：インキビヒクルの原料である油類、変成アルキッド樹脂、変性ポリエステル樹脂等をベースとし、これにァクリロイル基を導入し、さらにゥレタン化したような構造のァクリ口ィド誘導体を含むもので、例えば、乾性油脂肪酸、グリシジル（メタ）ァクリレ一卜およびびポリイソシァネー卜の反応生成物とベンゾィンェ一テルとからなる組成物、あるいはエポキシ化大豆油のァクリレー卜とメチルイソシァネート、トルエンジイソシァネートとの反応生成物、トリメチロールプロパンとトール油脂肪酸およびアジピン酸とからなるアルキッドとトルェンジィソシァネートおよび 2—ヒドロキシェチルァクリレー卜との反応生成物等を挙げることができる。

エポキシァクリレー卜類：エポキシ化合 #1とァクリル酸、メタクリル酸またはィタコン酸とのエステル化合物およびその誘導体を含み、液体から樹脂までのかなり広範囲のプレボリマー、ポリマーの群であり、ビスフエノール A—ェピクロルヒドリンのエポキシ樹脂のァクリレート等で典型的に示されるように、このタイプのァクリレート類は光硬化特性に優れ、非常に固い耐熱、耐溶剤性の皮膜を形成する。代表的な例として、ビスフエノ一ル A—ェピクロルヒドリンのエポキシとァクリル酸またはメタクリル酸との反応生成物とケトン系増感剤との組成物、ハロゲン含有エポキシ化合物—ァクリル酸の生成物、ポリオールァクリレートおよび光重合開始剤の混合組成物等を挙げることができる。

乾性油と変性アルキッド類:乾性油、特に共役二重結合を有する油類の重合反応物を主体とするもので、従来の油性ィンキ原料を主体とするので、このタイプは価格と印刷適性において利点がある。例えば、キリ油と油溶性樹脂（ケトン樹脂など）とを 2 6 0 °C以下の温度でクッキングして得られるワニスにメルカブタン、チォフユノールなどの硫黄含有増感剤を加えた組成物、あるいはトリクロルァセトフエノンのような一モノまたは α— ポリハロゲンケトン、脱水ひまし油変性アルキッド樹脂、必要に応じてそのイソシァネート変性物、キリ油および硬質樹脂を含み、これらを混合またはクッキングしたヮニス組成物等を挙げることができる。

これらの紫外線硬化性ィンキは、このワニス組成物をそのまま使用することもできるが、前述の光活性重合系物質の他に、有機、無機顔料、体質顔料、金属粉等を加えることもでき、さらに、一般インキに使用されているワセリン、マット剤、スリップ剤、消泡剤等の助剤、アクリルモノマー、プレボリマー等の連鎖移動剤のような紫外線硬化システムに固有の助剤も加えることもできる。

紫外線硬化性ィンキの製造法は、練合わせ中に部分的に大きなシアがかかつて高温となり、部分的に重合反応を起こさないよう注意が必要であるが、一般の印刷インキと同一の製造方法を採ることができる。すなわち、

3本ロールミル、サンドミル、 K Dミル、ボールミル等を用いて各成分を練肉、分散してィンキとする。

用いる基材シートとしては、ポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルム、原紙等が挙げられるが、 1 5〜4 O gZn²の重量を有するものを用いるのが好ましい。基材シー卜の重量が 1 5 gZm²より薄いと塗布ェ程時の作業性が極端に悪くなり、 4 O g/m²より厚いとサーマルプリンタ一のサ一マルへッドの熱伝導が悪くなり、十分な転写発色濃度が得られず、好ましくない。

本発明に用いる上葉紙（ I ) を調製する場合、図 1に示すように、まず基材シート（1 ) の表面に感熱層を設ける。発色剤（2 ) を水溶性バインダー（例えば、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、澱粉等の水溶液）に混合し、ボールミルまたはサンドグラインダー中で 8時間粉碎 ' 微分散した A液と、顕色剤（3 ) および水溶性バインダーを水中で粉砕 · 微分散した B液とを混合して感熱液とする。特に感度を必要とする場合は增感剤の添加が望ましく、必要に応じて、増感剤を前記いずれかの水溶液中に混合 *微分散する。 A、 Bの両液を混合した感熱液を基材シート（1 ) の表面に塗布量 2〜8 gZm²にて塗布し、乾燥して感熱層を形成する。次いで、熱可融性物質（4 ) 、発色剤微粉末（2 ) および前記方法で得られた粉末化した発色剤含有マイクロカプセル（2 ' ) とを混合し、加熱溶融して均一に分散し、これを基剤シート（1) の裏面に塗布量 2〜5gZm² にて塗布して感圧感熱転写層を形成する。発色剤と熱可融性物質の配合割合は特に限定されないが、発色剤の添加量は、熱可融性物質 100重量部に対して、 3〜15重量部であることが望ましい。さらに、この感圧感熱転写層の上に、紫外線硬化性インキを平版、凸版、スクリーン、グラビア、フレキソ印刷法に従って、塗布量 0.2〜1. OgZm²にて塗布した後、紫外線を照射して硬化させることによりオーバーコート保護層（5)を形成する。

本発明に用いる下葉紙は、顕色剤（3) をラテックス（例えば、 SBR ラテックス）およびノまたは水溶性バインダー（例えば、澱粉、ポリビニルアルコール）の水溶液中にボールミル、サンドグラインダ一等により微分散させた後、得られた溶液を基材シート（ ) の表面に塗布し、乾燥することによって調製できる。

多数枚の記録が必要な場合は、図 2に示すように、基材シート（Γ') と、該基材シートの表面に設けられた顕色剤（3) を含有する層と、該基材シートの裏面に設けられた発色剤（2) 、該発色剤含有マイクロカプセル（2') および熱可融性物質（4) を含有する層と、該基材シートの裏面の層上に設けられたオーバーコート保護層（5) とから構成される中葉紙（III)を、上葉紙（I) と下葉紙（II) の間に挿入すれば良い。

実施例

つぎに、調製例、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。

調製例 1

成重量部

3， 3—ビス（Ρ—ジメチルアミノフヱニル）一 5.0 6—ジメチルァミノフタリド

ベンゾィルロイコメチレンブルー 2.5 パラフィンワックス 45.0 ァーマイド HT 15.0 へキストワックス OP 8.0 キャンデリラワックス 7.0 3, 3—ビス（ジメチルァミノフヱニル）— 6— 17.5 ジメチルァミノフタリドのマイクロカプセル粉末

上記成分を 120〜130°Cで溶融分散させた後、 70〜80°Cで感熱記録紙の裏面に塗布量 2.0〜5. OgZm²にてホッ卜メルト塗布した。更にその上に、以下の処方に従って調製した紫外線硬化性インキを、オフセッ卜印刷塗布によって塗布量が 0. SgZni²となるように塗布し、紫外線照射により硬化乾燥させ、ブル一発色用の上葉紙を得た。

成分重量部ペンタエリスリトールトリァクリレート δ.0 ハイドロキノンモノメチルエーテノレ 0.01 ケトン樹脂 25.0 ベンゾフェノン 10.0 p—ジメチルァミノァセトフエノン 2.0

調製例 2

^ ^ 重量部

2- (N— （3'— トリフルォロメチルフヱニル） 7.0 ァミノ）一 6—ジェチルァミノフルオラン

パラフィンワックス 115° 50.0 ァーマイド HT 5.0 カルナゥバワックス 15.0 2- (N- (3'—トリフルォロメチルフヱニル） ― 23.0 ァミノ）一 6—ジェチルァミノフルオランの

マイクロカプセル粉末

上記成分を用いる以外は実施例 1と同様にして感熱記録紙の裏面にホットメルト塗布した。さらにその上に以下の処方に従って調製した紫外線硬化性インキをグラビア塗布にて塗布量 0. SgZni²になるよう塗布し、紫外線照射により硬化乾燥し、ブラック発色用の上葉紙を得た。

^ % 重量部へキサメチレンジイソシアナ一トとヒドロキシ 84.0 プロピルァクリレー卜の反応生成物

ブタンジオールグリシジルエーテルジァクリレート 10.0 p—ジメチルァミノべンズアルデヒド 3.0 ベンゾフエノン 3.0 フエノチアジン 0.15 調製例 3

^ % 重量部

2.2—ビス（P—ヒドロキシフヱニル）プロパン 60.0

3, 3—ジ一一メチルベンジルサリチル酸の 15.0 亜鉛塩

炭酸カルシウム 120.0 酸化亜鉛 · 20.0 ポリビニルアルコール 15.0 SBRラテックス 10.0 水 200.0 上記成分をサンドグラインダーにて平均粒径が 3ミクロンとなるように均一分散して塗布液とし、固形分が 2 . 0〜6 . O gZni²となる用にエアーナイツにて塗布 ·乾燥し、カレンダー処理することにより、表面平滑度 8 0秒以上の下葉紙を得た。

実施例 1

調製例 1で得られた上葉紙と調製例 3で得られた下葉紙を組み合わせて、ポータブルターミナル N 6 9 9 4— 4 4 B (日本電気（株）製）にて印字してブルーの印字画像を得た。結果を表 1に示す。

実施例 2

調製例 2で得られた上葉紙と調製例 3で得られた下葉紙を組み合わせて、ポータブルターミナル N 6 9 9 4— 4 4 B (日本電気（株）製）にて印字してブラックの印字画像を得た。結果を表 1に示す。

比較例 1

オーバ—コー卜保護層のない上葉紙を用いる以外は実施例 1と同様にして印字を行ってブルーの印字画像を得た。結果を表 1に示す。

比較例 2

オーバ—コート保護層のない上葉紙を用いる以外は実施例 2と同様にして印字を行ってブラックの印字画像を得た。結果を表 1に示す。

(注）判定基準：

A ：極めて優れている B ：良

C ：不良、実用上問題を生じる可能性あり

以上のように、本発明によれば、発色濃度および印字鮮明度に優れ、汚染の程度が少ない印字画像が得られる。

Claims

請求の範囲

1. 基材シート（1) と、該基材シートの表面に設けられた無色の電子供与性呈色性有機化合物（2) および該化合物を加熱溶融時に発色させる有機酸性物質（3) を含有する層と、該基材シートの裏面に設けられた無色の電子供与 ¾呈色性有機化合物（2) 、該無色の電子供与性呈色性有機化合物を含むマイクロカプセル（2') および熱可融性物質（4) を含有する層と、該基材シー卜の裏面の層上に設けられたオーバーコート保護層

(5) とから構成される上葉紙（I) と、

基材シート（ ) と、該基材シートの表面に設けられた 1種以上の無色の電子供与性呈色性有機化合物（2) と反応して発色する有機酸性物質 (3) を含有する層とから構成される表面平滑度 80秒以上の下葉紙（II) とからなることを特徴とする感圧感熱多重複写紙。

2. 基材シート（Γ') と、該基材シートの表面に設けられた顕色剤（3 ) を含有する層と、該基材シートの裏面に設けられた発色剤（2) 、該発色剤含有マイクロカプセル（2') および熱可融性物質（4) を含有する層と、該基材シートの裏面の層上に設けられたオーバーコート保護層（5) とから構成される中葉紙（III) が、上葉紙（I) と下葉紙（Π) との間に揷された請求項 1記載の感圧感熱多重複写紙。

3. 前記電子供与性呈色性有機化合物がトリフユニルメタン系化合物、トリフヱニルメタンフタリド系化合物、フルオラン系化合物、フヱノチアジン系化合物、インドリルフタリド系化合物、ロイコオーラミン系化合物、ローダミンラクタム系化合物、トリアゼン系化合物およびスピロピラン系化合物からなる群から選択される請求項 1または 2記載の感圧感熱多重複

4. 前記電子供与性呈色性有機化合物がクリスタルバイレツトラクトン、マラカイトグリーンラクトン、 3—ジェチルァミノ一 7—メチルフルオラン、 3—ジェチルァミノ一 6—メチルー 7—クロ口フルオラン、 3—ジェチルァミノ一 7—ジベンジルァミノフルオラン、 3—ジェチルァミノー 7 ーァニリノフルオラン、 3— （N—メチルァニリノ）一 7—ァニリノフルオラン、 3— （N—メチルァニリノ）一 7—ァニリノフルオラン、 3—ジェチルアミノー 7— (m—トリフルォロメチルァ二リノ）フルオラン、 3 ージェチルァミノ一 6—メチル一 7—ァニリノフルオラン、 3— （N—メチルシクロへキシルアミ口）一 6—メチルー 7—ァニリノフルオラン、 3 一ピロリジノー 6—メチルー 7—ァニリノフルオラン、 3—ピペリジノー 6—メチルー 7—ァニリノフルオラン、 3— （N—メチルー p— トルイジノ）一 6—メチルー 7—ァニリノフルオランおよびべンゾー yS—ナフトスピロビランからなる群から選択される請求項 1または 2記載の感圧感熱多

5 . 前記有機酸性物質がモンモリロナイト、ァタパルジャィト、ベントナイト、活性白土およびカオリン、 4一 tーブチルフヱノール、 4一フエニルフエノール、 2 , 2—ビス（p—ヒドロキシフヱニル）プロパン、 2 , 2—ビス（p—ヒドロキシフヱニル）ブタン、 4一 t—ブチルフヱノールとホルムアルデヒドの重縮合物、ひ一ナフトール、 ^一ナフトール、 5—フニルサリチル酸の亜鉛塩、 5— t—ァミルサリチル酸の亜鉛塩、 5— （4 ーヒドロキシフヱニル）一サリチル酸の亜鉛塩、 3 , 3—ジ一な一メチルベンジルサリチル酸の亜鉛塩、 3—メチルー 5—フヱニル一サリチル酸の亜鉛塩、サリチル酸とホルムアルデヒドの縮合物の亜鉛塩からなる群から選択される請求項 1または 2記載の感圧感熱多重複写紙。

6 . 前記基材シー卜の表面に設けられた無色の電子供与性呈色性有機化合物および該化合物を加熱溶融時に発色させる有機酸性物質を含有する層中に増感剤をさらに含有する請求項 1または 2記載の感圧感熱多重複写紙 c

7 . 前記增感剤がステアリン酸ァマイド、パノレミチン酸ァマイド、ォレイン酸ァマイド、ラウリン酸ァマイド、エチレンビスステアロアマイドぉよびメチロールステアロアマイドからなる群から選択される請求項 6記載の感圧感熱多重複写紙。

8. 前記熱可融性物質が 3 0 1 1 0 °Cの融点を有するワックス状物質である請求項 1または 2記載の感圧感熱多重複写紙。

9. 前記熱可融性物質がカルナゥバワックス、モンタンワックス、ォ一リキュリーワックス、キャンデリラワックス、シュガーケーンワックス、ココナッツワックス、、"ラフィンワックス、マイクロクリタリンワックス、へキストワックス、 ⁰リコワックス、 N P Sワックス、ライスワックス、低分子ポリエチレンワックス、ステアリン酸、レミチン酸、ミリスチン酸、脂肪酸アミドおよびケトンワックスからなる群から選択される請求項 1または 2記載の感圧感熱多重複写紙。

10. 前記オト保護層が光エネルギーにより乾燥硬化する紫外線硬化性樹脂を含むィンキからなる請求項 1または 2記載の感圧感熱多重複写紙。

11. 前記オーバーコート保護層がポリオールのァクリレート類、ポリエステル樹脂系ァクリレート誘導体、エポキシアタリレート類、乾性油と変性アルキッド類、アクリルモノマーおよびプレボリマーからなる群から選択される紫外線硬化性樹脂を含む請求項 1または 2記載の感圧感熱多重複

12. 前記基材シー卜が 1 5 ~ 4 O gZm²の重'量を有する請求項 1または 2記載の感圧感熱多重複写紙。

13. 前記基材シートがポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルムおよび原紙からなる群から選択される請求項 1または 2記載の感圧感熱

14. オーバーコ一ト保護層の塗布量が 0. 3〜1. 5 gZm²である請氺項 1または 2記載の感圧感熱多重複写紙。