WO1994012755A1 - Blind - Google Patents

Description

明 細 書

ブラ イ ン ド

技 術 分 野

本発明は、 イ ンテ リ ア用品と して、 優れた室内雰囲気 を形成する要素を有する ブラ イ ン ドに関する。

背 景 技 術

本来、 ブラ イ ン ドは建物開口部から室内に さ し こ む光 線の量を調整する調光、 あ るいは室内に さ し こ む光線を 遮断する遮光のための ものである。 しか し、 快適な居住 空間に対する要求か らブラ イ ン ドに も こ のよ う な調光 · 遮光機能ばかり でな く 、 よ り 優れた室内雰囲気を形成す る要素が要求される よ う にな っている。 こ のため、 スラ ッ トの幅を小さ く して見た目を軽やかにする とか、 色彩 を ソ フ トで和かな ものにするな どの工夫がな されて きて いるが、 満足な もの とは言えない。

ま た、 現在のブラ イ ン ドは依然と して調光 · 遮光機能 に重点を置いていて、 ス ラ ッ ト の素材に軽合金な ど遮光 性の素材が用い られている。 そのため、 せっ か く の ソ フ ト な色彩な ども、 昼間は、 室内か らみる限り スラ ッ トが 黒 く 見え、 室内雰囲気を形成する効果が半減 して し ま う。

さ ら に、 従来のブラ イ ン ドには、 室内に優れた雰囲気 を形成するために昼間の光線を積極的に利用する技術的 思想がま っ た く 見出せない。

本出願人は、 ブラ イ ン ドを通過する光線を積極的に室 内雰囲気の形成に利用 し、 しかも、 ブラ イ ン ド本来の遮 光、 調光機能を損なわないブラ イ ン ドを特願昭 6 2 - 2 3 9 9 4 8 号 （特開昭 6 4 — 8 3 7 9 5号） と して提供 している。

こ のブラ イ ン ドは、 平行に配置された各スラ ッ トがそ の長軸を中心に一斉に回動可能と され、 各ス ラ ッ ト は透 明材料の基板に図形成部分を有 してお り 、 基板は、 その 長軸に対 し横断する方向の断面図形において、 中央の面 と、 その一側縁から中央の面に対 し斜め上方へ屈曲する 第 1 の屈曲面と、 他側縁から斜め下方へ屈曲する第 2 の 屈曲面とを備え、 各ス ラ ッ 卜 の図形成部分は各ス ラ ッ ト が回動によ ってあ らか じめ定めた角度に傾斜された時、 他のス ラ ッ 卜の図形成部分との組み合わせでブラ イ ン ド 全体と して観察者に有意義な図形が形成される よ う に配 置された構成を備えた ものであ る。

図形成部分と は遮光性を備えた塗料やフ ィ ルムで形成 される部分であ り 、 ま た、 有意義な図形と は他のス ラ ッ 卜 の図形成部分との組み合わせでブラ イ ン ド全体と して、 形成される図形で、 室内に居る観察者が視覚を通 じて何 等かの感動を受ける図形のこ とであ る。 こ の図形にはブ ラ イ ン ド背面か らの光線によ る床ま たは壁への投影 （投 影型） 、 あ るいは、 図形成部分の反射光でブラ イ ン ド全 体に形成される図形 （直視型） の タ イ プがあ る。

し力、 しな力 ら、 こ の も のに も次のよ う な解決すべき事 項が残されている。 すなわち、

ブラ イ ン ドが閉 じ られた際等、 スラ ッ ト基板が有する 図形成部分によ る有意義な図形が消失 した時に、 図形成 部分によ る無意味な、 あ るいは人によ っ ては不愉快に感 じ る模様が目立ち、 室内雰囲気を向上させる どこ ろか落 ち着かない ものに して しま う こ とがあ る。

ス ラ ッ ト基板に図形部分が固定されてい るため、 現出 される有意義な図形に飽きて もブラ イ ン ド全体を取り替 え る以外に、 有意義な図形を取り 替え る手段がない。 こ の こ と は、 来客の種類や季節に応 じて室内雰囲気を変え たい場合等に、 困っ た問題と な ってい る。

発 明 の 開 示

こ の出願によ る発明は、 光線の透過あ る いは反射 （乱 反射、 全反射） を積極的に利用 して従来のブラ イ ン ドに は無い、 新鮮な室内雰囲気の創作性を持ち、 しかも、 調 光 · 遮光機能を損う こ とがないブラ イ ン ドの提供を 目的 とする。

こ の 目的は、 具体的に、 ス ラ ッ ト基板における図形成 部分を、 ブラ イ ン ドが閉 じ られる等 して有意義な図形が 消失 してい る と き に もそれ程めだたな く する こ とを包含 する。

ま た、 こ の目的は、 スラ ッ ト基板が有する図形成部分 によ って作り 出 される有意義な図形をブラ イ ン ドを取り 替える こ と な く 変更可能とする こ とを包含する。

さ ら に、 こ の 目的は、 有意義な図形がブラ イ ン ドを直 視する こ と によ っ て得られてい る と き に、 その図形が基 板表面か らの余計な反射光によ って乱されないよ う にす る こ と を包含する。

こ の出願によ る発明の他の 目的は、 以下の記載および 「発明を実施するための最良の形態」 の項において明 ら 力、に される。

上記の目的を達成するためにこ の出願の一つの発明は 次のよ う に構成される。

ブラ イ ン ドであ って、 平行に配置された各ス ラ ッ 卜が その長軸を中心に一斉に回動可能に形成される。

各ス ラ ッ ト は透明材料の基板に図形成部分を有する も の と される。

基板は、 その長軸に対 し横断する方向の断面図形にお いて、 中央の面とその一側縁から中央の面に対 し斜め上 方へ屈曲する第 1 の屈曲面と他側縁か ら斜め下方へ屈曲 する第 2 の屈曲面を備え る。

各ス ラ ッ 卜の図形成部分は、 各スラ ッ 卜が回動によ つ てあ らか じめ定め られた角度に傾斜された時、 他のス ラ ッ 卜 の図形成部分との組み合わせでブラ イ ン ド全体と し て観察者に有意義な図形が形成される よ う に配置される。

そ して、 図形成部分が基板の表面の一部に細かな凹凸 か らな る乱反射面を設けて形成される。

こ の構成のブラ イ ン ドは、 スラ ッ 卜があ らか じめ定め られた角度に傾斜された時、 他のス ラ ッ 卜 の図形成部分 と の組み合わせで形成された遮光部分 （投影型） あ るい は乱反射によ る反射部分 （直視型） でブラ イ ン ド全体と して観察者に有意義な図形を形成する。 こ れによ り 優れ た室内雰囲気を醸成する。 遮光部分はブラ イ ン ド背面か らの光線を遮断 し、 壁ま たは床に影を作る （投影） 乱反 射によ る反射部分は観察者側からの光線が反射される こ とで観察者に図形を認識させる。

なお、 各ス ラ ッ 卜 のあ らか じめ定めた角度と はブラ イ ン ド面に反射によ っ て有意義な図形が最も明確に現れる 角度、 ある いは壁ま たは床に投影によ って有意義な図形 が最も明確に現れる角度の こ とであ る。 こ の角度は観察 者の視線の方向や室内側 （観察者側） および室外側から の光線の方向によ って適宜に定め られる。

こ の と き、 図形成部分は基板の表面の一部に細かな凹 凸からなる乱反射面で形成されているので、 ブラ イ ン ド 背面か らの透過光によ って壁または床に明確な投影がな される一方、 こ の面からの反射光は柔らかい白色なので、 ブラ イ ン ドを閉 じ るな ど して有意義な図形が消失 した場 合に も図形成部分がそれ程目立つ こ とがない。 そのため、 ブラ イ ン ドから有意義な図形が消失 してい る場合に も、 室内の雰囲気を破壊する こ とがない。

当初に記載 した目 を達成するためにこ の出願の他の 発明は次のよ う に構成される。

ブラ イ ン ドであ って、 平行に配置された各スラ ッ 卜が その長軸を中心に一斉に回動可能に形成される。

各ス ラ ッ ト は透明材料の基板に図形成部分を有する も の と される。

基板は、 その長軸に対 し横断する方向の断面図形にお いて、 中央の面とその一側縁から中央の面に対 し斜め上 方へ屈曲する第 1 の屈曲面と他側縁か ら斜め下方へ屈曲 する第 2 の屈曲面を備える。

各ス ラ ッ 卜の図形成部分は、 各スラ ッ ト が回動によ つ てあ らか じめ定めた角度に傾斜された時、 他のス ラ ッ ト の図形成部分との組み合わせでブライ ン ド全体と して観 察者に有意義な図形が形成される よ う に配置される。

そ して、 図形成部分が透明材料の基板の表面の一部に 遮光性の光を強 く 反射するハイ ラ イ ト面を設けて形成さ れる。

こ の構成のブラ イ ン ドは、 スラ ッ 卜 があ らか じめ定め た角度に傾斜された時、 他のス ラ ッ ト の図形成部分との 組み合わせで有意義な図形が形成される。 こ の場合、 直 視型では こ の図形はハイ ライ ト面によ る明るい部分を地 に してブラ イ ン ド背面の暗い部分で形成される。 投影型 の場合には透過光によ って壁ま たは床に有意義な図形が 形成される。 こ の図形は直視型の場合に対 して明暗が入 れ替つ た反転像とな る。 これによ り優れた室内雰囲気を 醸成する。

ハイ ラ イ ト光で形成された有意義な図形 （直視型） は ブラ イ ン ド背面が観察者側よ り 暗いので、 暗い背景の前 に輝く 図形と して浮き上がって見え、 乱反射によ る有意 義な図形 （やは り 直視型） と は、 一風変わ っ た室内雰囲 気を創出する。

当初に記載 した 目的を達成するために こ の出願の さ ら に他の発明は次のよ う に構成される。

ブラ イ ン ドであ って、 平行に配置された各スラ ッ 卜が その長軸を中心に一斉に回動可能に形成される。

各ス ラ ッ ト は透明材料の基板に図形成部分を有する も の と される。

基板は、 その長軸に対 し横断する方向の断面図形にお いて、 中央の面とその一側縁から中央の面に対 し斜め上 方へ屈曲する第 1 の屈曲面と他側縁か ら斜め下方へ屈曲 する第 2 の屈曲面を備え る。

各ス ラ ッ ト の図形成部分は、 各スラ ッ 卜 が回動によ つ てあ らか じめ定め られた角度に傾斜された時、 他のス ラ ッ 卜 の図形成部分との組み合わせでブラ イ ン ド全体と し て観察者に有意義な図形が形成される よ う に配置される。

そ して、 第 2 の屈曲面の先端縁が中央面と第 2 の屈曲 面の接続部よ り も中央寄り と される。

こ の構成のブラ イ ン ドは、 スラ ッ 卜 があ ら力、 じめ定め た角度に傾斜された時、 他のス ラ ッ ト の図形成部分との 組み合わせで形成された遮光部分 （投影型） あ るいは反 射部分 （直視型） でブラ イ ン ド全体と して観察者に有意 義な図形を形成する。 これによ り 優れた室内雰囲気を醸 成する。 有意義な図形はブラ イ ン ド背面か らの光線が図 形成部分で遮断される こ と によ る投影ま たは、 ブラ イ ン ドの図形成部分からの反射 （乱反射、 全反射） によ り形 成される。

こ の と き、 第 2 の屈曲面の先端縁が中央面と第 2 の屈 曲面の接続部よ り も中央寄り と されてい る ので、 ブラ イ ン ドを閉 じ る際のスラ ッ 卜 の回転を長軸を中心と して第 1 の屈曲面が高く 、 第 2 の屈曲面が低 く な る方向にする と ブラ イ ン ドのいずれの面を観察者側に し も、 観察者側 か らブラ イ ン ドに向かう 光がスラ ッ 卜 の図形成部分以外 の基板面で反射 して観察者に到達する こ とがない。 これ によ り 、 有意義な図形が直視によ って得られている と き に、 その図形が基板表面からの余計な反射光によ って乱 される こ とがない。

当初に記載 した目的を達成するために こ の出願の さ ら に他の発明は次のよ う に構成される。

ブラ イ ン ドであ って、 平行に配置された各スラ ッ 卜が その長軸を中心に一斉に回動可能に形成される。

各ス ラ ッ ト は透明材料の基板に図形成部分を有する も の と される。

基板は、 その長軸に対 し横断する方向の断面図形にお いて、 中央の面とその一側縁から中央の面に対 しほぼ直 角 に上方へ突出する第 1 の屈曲面と他の面からほぼ直角 に下方へ突出する第 2 の屈曲面を備え る。

各ス ラ ッ 卜 の図形成部分は、 各ス ラ ッ 卜が回動によ つ てあ らか じめ定め られた角度に傾斜された時、 他のス ラ ッ 卜の図形成部分との組み合わせでブラ イ ン ド全体と し て観察者に有意義な図形が形成される よ う に配置される。

こ の構成のブラ イ ン ドによ って も、 スラ ッ 卜 があ らか じめ定め られ ·た角度に傾斜された時、 他のス ラ ッ ト の図 形成部分と の組み合わせで形成された遮光部分 （投影型） あ るいは反射部分 （直視型） でブライ ン ド全体と して観 察者に有意義な図形を形成する。 これによ り 優れた室内 雰囲気を醸成する。 有意義な図形はブラ イ ン ド背面から の光線を図形成部分で遮断する こ と によ る投影ま たは、 ブライ ン ドの図形成部分からの反射によ り 形成される。

こ の と き、 基板は、 第 1 の屈曲面と第 2 の屈曲面が中 央の面か ら ほぼ直角に上方ま たは下方へ突出 してい るの で、 ス ラ ッ 卜 の幅寸法 （長軸に直交する方向の寸法） を 小さ く する こ と がで き 、 かつ、 ス ラ ッ ト単体の屈曲に対 する抵抗力が大き く なる。

当初に記載 した目的を達成するためにこ の出願の さ ら に他の発明は、 上記の発明のそれぞれに次の構成要件を 付加する こ とで達成される。

第 1 、 第 2 の屈曲面が側端の開放された透明な袋状二 重壁部分に形成されてお り 、 該袋状二重壁部分の内部に、 輪郭を第 1 、 第 2 の屈曲面が備えるべき図形成部分に相 当する形状に切 り落と した図形成片が抜揷自在に収納さ れる。

図形成片を袋状二重壁部分の内部で移動あるいは交換 する と、 他のスラ ッ 卜 の図形成部分との組み合わせが変 更され、 ブラ イ ン ド全体と して観察者に見える投影、 あ る いは直視によ る有意義な図形が変化する。

こ れによ り 、 ス ラ ッ ト基板が有する図形成部分によ つ て作り 出される有意義な図形を、 ブラ イ ン ドを取り 替え る こ と な く 変更する こ とができ、 来客や季節に応 じて適 切な室内雰囲気を醸成する こ とができ る。

当初に記載 した目的を達成するためにこ の出願の さ ら に他の発明は、 上記の発明 （直前の ものを除く ） のそれ ぞれに次の構成要件を付加する こ とで達成される。

第 1 、 第 2 の屈曲面が側端の開放された透明な袋状二 重壁部分に形成されてお り 、 該袋状二重壁部分の内部に 透明な基板に第 1 、 第 2 の屈曲面が備えるべき図形成部 分を有する挿入片が抜挿自在に収納される。

揷入片を袋状二重壁部分の内部で移動あ るいは交換す る と、 他のス ラ ッ ト の図形成部分との組み合わせが変更 され、 ブラ イ ン ド全体と して観察者に見え る投影、 あ る いは直視によ る有意義な図形が変化する。 こ の場合、 こ の発明の挿入片は、 基板に第 1 、 第 2 の屈曲面が備える べき図形成部分を有 した構造なので、 袋状二重壁部分の 内部で滑 らかに、 ま た、 簡単に移動させる こ とができ る。

これによ り 、 スラ ッ ト基板が有する図形成部分によ つ て作り 出される有意義な図形を、 ブラ イ ン ドを取り替え る こ と な く 変更する こ とができ、 来客や季節に応じた適 切な室内雰囲気を簡単に醸成する こ とがで き る。

さ ら に、 当初に記載 した目的を達成する ためにこ の出 願の さ ら に他の発明は、 上記の発明のそれぞれに、 筒状 の素材が平 らに潰されて基板が構成される との構成要件 が付加される。 筒状の素材は、 断面において完全な閉鎖 線図と な る チューブ形か ら、 一部が切断されて閉鎖 して いない リ ング形を した断面形状の ものを包含する。

こ の構造であ る と袋状二重壁部分を簡単に作る こ とが で き る。

なお、 上記いずれの場合に もブライ ン ドを閉塞状態に する と、 スラ ッ 卜が互いに重な り 合う よ う に回転 して光 線が遮断され、 開放状態にする と、 ス ラ ッ ト面が水平と な り 、 ブラ イ ン ド正面か ら見ての開口量が最も大き く な る

図面の簡単な説明

図 1 は本発明の第 1 の実施例を示すブラ イ ン ドの斜視 図。

図 2 は本発明の第 1 の実施例を示すブラ イ ン ドの要部 断面図。

図 3 は本発明の第 1 の実施例を示すブラ イ ン ドの正面 図で有意義な図形が現れてい る。

図 4 は本発明の第 1 の実施例に係るス ラ ッ ト の側面図。 図 5 は本発明の第 1 の実施例に係るスラ ッ ト の要部を 示す斜視図。

図 6 は本発明の第 1 の実施例を示すブラ イ ン ドにおい て各ス ラ ッ 卜があ らか じめ定め られた角度に傾斜された 状態を示す要部側面図。

図 7 は本発明の第 1 の実施例を示すブラ イ ン ドにおい て各スラ ッ 卜があ らか じめ定め られた角度に傾斜された 状態の要部正面図。

図 8 は本発明の第 1 の実施例を示すブラ イ ン ドの閉塞 状態の要部側面図。

図 9 は本発明の第 1 の実施例を示すブラ イ ン ドの閉塞 状態の要部正面図。

図 1 0 は第 1 実施例のス ラ ッ ト を形成する素材の状態 を示す側面図。

図 1 1 は本発明の第 2 の実施例に係るス ラ ッ ト の断面 図。

図 1 2 は本発明の第 2 の実施例に係るス ラ ッ 卜の要部 を示す斜視図。

図 1 3 は本発明の第 2 の実施例を示すブラ イ ン ドにお いて各ス ラ ッ 卜があ らか じめ定め られた角度に傾斜され た状態の要部側面図。

図 1 4 は本発明の第 2 の実施例を示すブラ イ ン ドにお いて各ス ラ ッ 卜 があ らか じめ定め られた角度に傾斜され た状態の要部正面図。

図 1 5 は本発明の第 2 の実施例を示すブラ イ ン ドにお いて各ス ラ ッ トが全開状態と された要部側面図。

図 1 6 は本発明の第 2 の実施例を示すブライ ン ドの全 開状態の要部正面図。

図 1 7 は本発明の第 2 の実施例を示すブラ イ ン ドの全 閉状態の要部側面図。

図 1 8 は本発明の第 2 の実施例を示すブラ イ ン ドの全 閉状態の要部正面図。

図 1 9 は第 2 の実施例の素材の状態を示す側面図。 図 2 0 は本発明の第 3 の実施例に係るス ラ ッ 卜の要部 を示す斜視図。

図 2 1 は第 4 の実施例におけるスラ ッ 卜 の要部を示す 斜視図。

図 2 2 は第 5 の実施例におけるス ラ ッ ト の要部を示す 背面か ら見た斜視図。

図 2 3 は第 6 の実施例におけるス ラ ッ 卜 の形態を示す 側面図。

発明を実施するための最良の形態 以下、 本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す る

図 〜図 1 0 は本発明の第 1 の実施例を示す。

ブラ イ ン ド 1 は収納ボ ッ ク ス 2 の下部に多数のス ラ ッ ト 3 と重錘を兼ねた下板 4 を、 左右に配 したは し ご紐 5 と 吊上げ紐 6 とでそれぞれ取り つけている。

は し ご紐 5 はブラ イ ン ド 1 の前面側 （観察者側） の縦 紐 7 と背面側の縱紐 7 ' 間に横紐 8 を一定間隔に取り つ けた全体と しては し ご状を呈する もので （図 2 ) 、 上端 が収納ボッ ク ス 2 に納め られた転回装置 9 に取り つけ ら れ、 下端が下板 4 に固着され、 各横紐 8 に各ス ラ ッ ト 3 の両端部が載置されている。 転回装置 9 はス ラ ッ ト転回 操作紐 1 0 によ り 回転される ο

吊上げ紐 6 は各スラ ッ ト 3 の両端部を拘束される こ と な く 貫通 し、 上端部は収納ボ ッ ク ス 2 に納め られた巻上 げ装置 1 1 に取り つけ られ、 下端は下板 4 に固着されて い る。 ま た、 巻上げ装置 1 1 はブラ イ ン ド上げ下げ紐 1 2 によ り 回転される。

ブラ イ ン ド上げ下げ紐 1 2 を上げ方向に操作する と、 巻上げ装置 1 1 によ り 吊上げ紐 6 が巻上げられ、 ブラ イ ン ド 1 は下方のスラ ッ ト 3 が上方のスラ ッ ト 3 に接近 し て重ね られるよ う に上昇する。 これによ つ て、 ブラ イ ン ド全体が巻上げられる。 ブラ イ ン ド上げ下げ紐 1 2 を下 げ方向に操作する と、 ブラ イ ン ド 1 は巻き戻されて下板 4 が自重で下方に移動 し下方のス ラ ッ ト 3 が上方のスラ ッ ト 3 から順次離れて重な り が解かれる。 これによ り 、 ブラ イ ン ド 1 は巻き下げられる。

ま た、 ス ラ ッ ト転回操作紐 1 0 を操作する と、 は し ご 紐 5 における観察者側および背面側の縱紐 7 , 7 ' が上 下反対方向に移動するので横紐 8 の傾斜が変り 、 各スラ ッ ト 3 がその長軸に対 して一斉に全開状態から全閉状態 ま で転回される。 本発明では さ ら に、 全開状態から全閉 状態の間に、 観察者の視線方向 P 1 およびブラ イ ン ド 1 の背面から差 し込む光線の方向 P 2 に関 して各ス ラ ッ ト 3 をあ らか じめ定め られた角度に傾斜させる状態が存在 する。

なお、 前記の転回装置 9 、 巻上げ装置 1 1 はフ リ ク シ ョ ン · ス ト ッ プあ るいはク リ ッ ク · ス ト ッ ブ機構を備え て任意の転回位置および巻上げ位置を維持でき るよ う に な っている。

全開状態とは こ の場合、 各スラ ッ ト 3 の面がほぼ平行 と な り 、 各ス ラ ッ ト 3 間の間隙が最大と な っ た状態であ り 、 全閉状態と は こ の面がほぼ垂直にな り 、 ス ラ ッ ト 3 が互いに重な り 合っ た状態をい う 。 各ス ラ ッ ト をあ らか じめ定め られた角度に傾斜さ せた状態は、 後述するが、 例えば図 3 に微笑んでい る二人の女性像と して現れてい る よ う に、 ブラ イ ン ド 1 の全体で有意義な図形 1 8 が形 成された状態であ る。 そ して、 有意義な図形 1 8 と は他 のス ラ ッ ト 3 の図形成部分 1 6 と の組み合わせで総合的 にブラ イ ン ド面 1 7 に形成される図形で、 室内に居る観 察者が視覚を通 じて何等かの感動を受ける図形の こ とで あ る。

スラ ッ ト 3 は、 図 4 に示すよ う に、 帯状のアセテー ト シー ト （他の透明な合成樹脂 シー トであ って も良い） を 素材と し、 これを長軸に沿って上下二重に折り 返 して重 ねる こ とで基板 3 a が形成される。 基板 3 a は上面部 1 9 の折り 返 し端部寄り がほぼ直角に上方へ立上げられ、 ついで下方に折り返されて第 1 の屈曲面 2 0が形成され ている。 第 1 の屈曲面 2 0 は側端が開放された中空の幅 の狭い袋状二重壁部分である。 上面部 1 9 の他端部は下 面側に折り 返されて折り 返 し部 2 1 と される。 基板 3 a の下面部 2 2 は上面部 1 9 が折り 返される こ と によ っ て 形成され、 他端部寄り がほぼ直角に下方へ屈曲 され、 更 に上方に折り 返 して第 2 の屈曲面 2 3 が形成され、 先端 部が上面部 1 9 の折り返 し部 2 1 の下面に重ね られてい る。 第 2 の屈曲面 2 3 はやは り側端が開放された幅の狭 い袋状二重壁部分であ る。 第 1 及び第 2 の屈曲面 2 0 ， 2 3 の個所を除 く 上面部 1 9 ， 下面部 2 2 及び折り 返 し 部 2 1 は接着剤等で張り 合わされる。 なお、 第 1 、 第 2 の屈曲面 2 0， 2 3 は中央面 2 4 でつながれている。

袋状二重壁部分と された第 1 及び第 2 の屈曲面 2 0 , 2 3 の内部にはアセテー ト シー ト （透明な合成樹脂シー 卜であれば良い） を素材とする挿入片 2 6 が差 し込み口 2 5 か ら抜揷自在に収納されている。

スラ ッ ト 3 には透明な基板 3 a に遮光あ るいは反射に よ る図形成部分 1 6 が形成されている。 "遮光" と はブ ラ イ ン ド 1 の背面か らの光線を遮断 して壁ま たは床面に 影を形成 （投影） する機能であ り 、 "反射" と は観察者 側からの光線を乱反射ま たは全反射 して、 図形成部分 1 6 を観察者に認識させる機能であ る。

こ の実施例においては、 基板 3 a の第 1 、 第 2 の屈曲 面 2 0 , 2 3 に抜き差 し 自在に挿入された揷入片 2 6 と 中央面 2 4 と に、 不透明な塗料が塗布されて図形成部分 1 6 が構成されている。 中央面 2 4 は全面が塗 られ、 挿 入片 2 6 では中央面 2 4 とつながる部分か ら先端縁側へ 凹凸を形成 して塗られている。 凹凸は一枚毎の挿入片 2 6 では無意味であるが、 各ス ラ ッ ト 3 を一斉にあ らか じ め定めた角度に配置 した と き、 こ れらスラ ッ ト 3 におけ る図形成部分 1 6 のブラ イ ン ド全体と しての組み合わせ によ る総合効果で有意義な図形 1 8 が現出する よ う に作 成されてい る。 実際では、 例えば人物の魅力的な 肖像写 真 （白黒写真） を多数の水平なス ト リ ッ ブに分割 し、 各 ス ト リ ッ プにおける黒色部あ るい白色部を図形成部分 1 6 と して透明な基板に転写して作成される。

そ して、 図 6 に示すよ う にブラ イ ン ド 1 におけるスラ ッ ト 3 の傾斜が観察者の視線方向 P 1 に対 して中央面 2 4 が平行と な る角度にされた時、 、 第 1 及び第 2 の屈曲 面 2 0， 2 3 が視線方向 P 1 に対 してほぼ垂直に起立 し、 挿入片 2 6 の図形成部分 1 6 を正面か ら見る こ とができ る よ う にな る。

すなわち、 スラ ッ ト 3 における図形成部分 1 6 は図 7 のよ う に見え、 ブラ イ ン ド面 1 7 全体と しては図 3 に示 すよ う に、 全体の図形成部分 1 6 が総合されて有意義な 図形 1 8 が現出 される。

こ の有意義な図形 1 8 は、 前記の説明では、 ブラ イ ン ド背面からの光線 P 2 が図形成部分 1 6 で遮断された陰 影を観察者が認識する こ と によ り 成立 している （直視型） が、 こ の陰影を壁、 ま たは床に投影さ せ、 その投影を認 識する こ とで も成立する （投影型） 。 さ ら に、 夜間等、 ブラ イ ン ド背面からの光線がな く 、 室内灯の光線のよ う に観察者側からの光線が図形成部分 1 6 で反射 （乱反射） され、 その光線によ って観察者が認識する こ と によ って も成立する （直視型） 。

各スラ ッ 卜 3 における揷入片 2 6 を交換する と、 第 1、 第 2 屈曲面 2 0， 2 3 における図形成部分 1 6 の位置や 大き さが変り 、 現出される有意義な図形 1 8 を変化させ る こ とがで き る。 すなわち、 ブラ イ ン ド 1 の全体を取り 替える こ と な く 有意義な図形 1 8 を変化さ せる こ とがで き る o

図形によ っては、 同 じ挿入片 2 6 であ って も第 1 ， 第 2 屈曲面 2 0 , 2 3 において位置を移動さ せるだけで他 の図形へ大き く 変化させる こ とができ る。 これは直視型 の場合も投影型の場合も同 じであ る。

なお、 図 6 では、 観察者の視線方向 P 1 を水平に設定 してい るので、 各ス ラ ッ ト 3 の傾斜は有意義な図形 1 8 を現出 させるためのあ らか じめ定め られた傾斜角度であ る と共に各ス ラ ッ ト 3 間に最も大きな間隙 2 7 が形成さ れた開放状態の角度で もある。

ス ラ ッ ト 3 が視線方向 P 1 を遮るよ う に回転されて各 ス ラ ッ ト 3 の上縁および下縁が相互に重合する まで回動 される と、 図 8 のよ う にブラ イ ン ド 1 は閉塞状態になる。 こ の状態では、 図 9 のよ う に中央面 2 4 および第 1 、 第 2 の屈曲面 2 0 , 2 3 おける挿入片 2 4 の図形成部分 1 6 が連続 し、 前記の有意義な図形 1 8 は消失する と共に、 ブラ イ ン ド面 1 7 の全体が遮光状態にな る。

こ の よ う に、 ブラ イ ン ド 1 におけ る ス ラ ッ ト 3 の角度 を調整する こ と でブラ イ ン ド面 1 7 に有意義な図形 1 8 を得て、 室内に優れた雰囲気を創出する こ とができ る。 こ の雰囲気は家庭内の空間において も営業上の空間にお いて も極めて効果的であ る。

こ の第 1 の実施例においては、 基板 3 a と してァセテ 一 ト シ一 ト が二重に貼着され、 ま た、 第 1 ， 第 2 の屈曲 面 2 0 , 2 3 が補強 リ ブのよ う に形成されてス ラ ッ ト 3 が構成されているのでスラ ッ ト 3 と しての強度が高く な り 、 折れ曲がっ た り 、 破損する心配がが少ない。

また、 第 1 及び第 2 の屈曲面 2 0 , 2 3 に収納される 揷入片 2 6 を別の図形成部分 1 6 を有する ものに交換す るだけで、 あ るいは第 1 及び第 2 の屈曲面 2 0， 2 3 に おける挿入片 2 6 の位置を調整するだけでブラ イ ン ド面 1 7 に現出 される有意義な図形 1 8 を希望する室内雰囲 気に適 した ものに取り替える こ とができ る。

基板 3 a の素材と してはアセテー ト シー ト以外に塩化 ビニールシ一 ト な ど、 他の透明な合成樹脂 シー トを使用 する こ とができ る。 ま た、 基板 3 a は図 1 0 のよ う にあ らか じめチ ューブあ るいはチューブ状 （ リ ング状断面の 一部が切れてい る） に形成された素材 3 b を図のよ う に 外方か ら加熱と共にブレスな どで圧迫する こ と によ り一 挙に形成する こ と もでき る。 第 1 、 第 2屈曲面 2 0 , 2 3 の袋状二重壁部分を形成するには、 こ の部分にあ らか じめ中子を挿入 して置 く 。

なお、 図形成部分と しては塗料の塗布、 印刷の他に紙、 金属箔の貼着および砂を吹き付ける等 して基板の表面を 細かな凹凸面か らな る乱反射面にする こ と等が考え られ ο

さ ら に、 第 1 、 第 2 の屈曲面 2 0 , 2 3 の一方だけを 袋状二重壁と して も、 ほぼ同様の効果を得る こ とができ る。 袋状二重壁と されない他方の屈曲面には基板 3 a の 表面に直接図形成部分 1 6が作られる。

図 1 1 は本発明の第 2 の実施例に係るス ラ ッ ト 3 を示 し、 基板 3 aは硬質の塩化ビニールシー ト を素材と して 形成されている。 基板 3 a は中央面 2 4 と その後端から 約 4 5 ° の角度で斜め上方へ屈曲 され中央面 2 4の約 1 Z 2の幅と された第 1 の屈曲面 2 0 と、 中央面 2 4の前 端から約 4 5 ° の角度で斜め下方へ約 4 5 ° の角度で屈 曲 され中央面 2 4の約 1 2 の幅と されたた第 2の屈曲 面 2 3 を有する。 すなわち、 各ス ラ ッ ト 3 の長軸に対 し 直角方向の断面図形は引 き伸ばされた Z字様ま たは引 き 伸ばされた S字様とな っている。

第 1 、 第 2の屈曲面 2 0 , 2 3 は シー ト を折り返 して 形成された袋状二重壁部分と されている。 袋状二重壁部 分には、 透明な塩化 ビニールシー トを素材と した挿入片 2 6 がそ れぞれ抜 き 差 し 自 在 に装着 さ れてい る （図 1 2 ) 。 透明な基板 3 aの中央面 2 4および揷入片 2 6 には遮光性の着色紙が貼着されて図形成部分 1 6が形成 されている。

第 2実施例のブラ イ ン ド 1 の他の部分は、 第 1実施例 と ほぼ同様の構成を有するので、 説明を省略する。

図 1 3では、 各ス ラ ッ ト 3が中央面 2 4を観察者の視 線方向 P 1 ある いはブラ イ ン ド背面か らの光線の方向 P 2 に対 してあ らか じめ定めた角度に半開状態と した もの が示さ れている。 こ の状態では、 第 1 及び第 2の屈曲面 2 0 , 2 3 における図形成部分 1 6が視線方向 P 1 ま た は、 光線方向 P 2 に対 して適度な角度に立上り 、 図形成 部分 1 6 は図 1 4の よ う に一定の面積と明確な輪郭を持 つ て観察され、 あ るいは投影されるよ う にな る。 こ の結 果、 図形成部分 1 6が総合されてブラ イ ン ド面 1 7 に有 意義な図形 1 8が現出される。 第 1実施例の場合と同様 に有意義な図形 1 8 は直視によ っ て、 ある いは壁ま たは 床に対する投影によ って観察者に認識される。 これによ り 室内に優れた雰囲気を作る こ とができ る。

図 1 5 は各ス ラ ッ ト 3 を観察者の視線方向 P 1 あ るい はブラ イ ン ド背面か らの光線の方向 P 2 に対 して中央面 2 4が約 2 2. 5度の角度で傾斜 したブラ イ ン ド 1 の全 開状態を示 している。 こ の場合、 視線の方向 P 1上に第 1 及び第 2 の屈曲面 2 0， 2 3 における挿入片 2 6 の図 形成部分 1 6が重な り （図 1 6 ) 、 ブラ イ ン ド面 1 7 に 有意義な図形 1 8 は現れない。 ス ラ ッ ト 3 間の間隙 2 7 は最大とな る。

図 1 7 は第 2 の実施例によ るブラ イ ン ド 1 の全閉状態 を示 してい る。 スラ ッ ト 3 は視線方向 P 1 を遮るよ う に 立上げられ、 各ス ラ ッ ト 3 における図形成部分 1 6 が互 いに重な り 合い、 図 1 8 に示すよ う に、 室外か らの光は ほぼ完全に遮断される。

なお、 上記第 2の実施例において、 ス ラ ッ ト 3の中央 面 2 4 に対する第 1 及び第 2 の屈曲面 2 0， 2 3の角度 はそれぞれ 2 0 ° 〜 5 0 ° 、 2 0 0 ° 〜 2 3 0 ° の範囲 で定める こ と がで き 、 中央面 2 4 と第 1及び第 2の屈曲 面 2 0 , 2 3 と の幅の比も実施例と して説明 した も のに 限 らない。 第 1 、 第 2 の屈曲面 2 0 , 2 3 のいずれか一 方を袋状二重壁とする こ と もある。

なお、 基板 3 a は図 1 9 のよ う にあ らか じめチューブ あ るいはチューブ状 （ リ ング状断面の一部が切れている） に形成された素材を図のよ う に外方か ら加熱と共にブレ スな どで圧迫する こ と によ り 一挙に形成する こ と もでき る。 第 1 、 第 2 屈曲面 2 0 , 2 3 の袋状二重壁部分を形 成する には、 こ の部分にあ らか じめ中子を挿入 して置 く。

以上の構成を備えた第 2 の実施例は、 第 1 の実施例よ り 簡便な構成で第 1 の実施例と同様の作用 · 効果を発揮 する こ とができ る。 さ ら に、 第 1 の実施例に対 し、 ブラ イ ン ド 1 を巻上げた際に、 各スラ ッ ト 3 間の間隙をよ り 小さ く 押 し詰める こ とができ る。

図 2 0 は、 第 3 の実施例を示 し、 第 1 、 第 2 の実施例 におけ る挿入片 2 6 が、 図のよ う にその図形成部分 1 6 の輪郭を備えた剛性のあ る金属板、 あ るいは紙の切り落 と し 1 6 a で形成され、 これが直接に屈曲面 2 0， 2 3 の袋状二重壁の内部に抜き差 しする よ う に されてい る。 なお、 切り 落と し 1 6 a は長手方向に折り 目を入れて形 成された補強片 1 6 b を一体に有 している。 ま た、 こ の 実施例の基板 3 a は図 1 9 を用いて説明 した構造の もの が好ま しい。

こ のよ う にする と透明部分に基板 3 a が重な らず、 光 の吸収、 散乱が少な く な つ て、 有意義な図形 1 8 の輪郭 が明確にな る。 他の具体的な構成は第 1 ま たは第 2 の実 施例と同様なので具体的な説明を省略する。

図 2 1 は第 4 の実施例を示 し、 スラ ッ ト 3 の基板 3 a が一枚の透明な合成樹脂の シー ト を単純に屈曲 して中央 面 2 4 と第 1 、 第 2 の屈曲面 2 0 , 2 3 に形成されてお り 、 中央面 2 4 と第 1 、 第 2 の屈曲面 2 0， 2 3 には、 砂を吹き付ける こ と によ って図形成部分 1 6 が形成され ている。 すなわち、 基板 3 a の表面に図形成部分 1 6 の 形に切 り抜いた型紙を当てた後、 砂を吹き付けて基板 3 a の表面に細かな凹凸を作って、 こ の部分を図形成面 1 6 と した ものである。 こ のよ う に形成された図形成面 1 6 はいわゆる擦り ガラスのよ う にな り 柔らかい乳白色を 呈する。 しか し、 ブラ イ ン ド背面か らの光線を受ける と こ の部分は乱反射によ って光の透過が遮断され、 明確な 投影を作る。

他の構成に付いては第 2 の実施例と ほぼ同 じなので具 体的な説明を省略する。

こ の実施例では、 第 2 の実施例と同様に有意義な図形 1 8 によ っ て優れた室内雰囲気を創出する こ とができ る と共に、 さ ら に、 ブライ ン ド 1 を閉 じ、 ブライ ン ド面 1 7 から有意義な図形 1 8 が消失 した場合に も、 図形成部 分 1 6 が乳白色なためにそれ程目立たず、 ブラ イ ン ド 1 を閉 じた状態で も室内雰囲気を壊すこ とがない。

なお、 図形成部分 1 6 を乳白色に形成するには、 前記 の手段の他に化学的あ るいは電気的なエ ンボス技術を応 用する こ とがで き る。

こ の実施例の作用 · 効果は、 先の特願昭 6 2 — 2 3 9 9 4 8 号 （特開昭 6 4 — 8 3 7 9 5号） で開示 した範囲 の構成によ っては達成する こ とができ ない ものであ る。

図 2 2 は第 5 の実施例を示 し、 第 4 の実施例と同様に ス ラ ッ 卜 3 の基板 3 a がー枚の透明な合成樹脂の シー ト を単純に屈曲 して中央面 2 4 と第 1 、 第 2 の屈曲面 2 0， 2 3 に形成されてい るが、 図形成部分 1 6 が細かな ガラ ス ビーズを混入 した明度の極めて高い塗料で形成された 光を強 く 反射するハイ ラ イ ト面と されている。

他の構成に付いては第 2 の実施例と ほぼ同 じなので具 体的な説明を省略する。

こ の実施例では、 ス ラ ッ ト 3 の図形成部分 1 6 以外の 暗い背面が見え るス ラ ッ ト間の隙間によ っ て有意義な図 形 1 8 が形成される。 つま り 、 観察者側の光が強く 反射 されたハイ ラ イ ト光の部分が地と な ってその中に背面の 暗い部分で図形が形成される。 ま た、 ブラ イ ン ド背面か らの光に対 して図形成部分 1 6 を遮光性のハイ ライ ト面 とすれば、 昼間には影の部分が地にな って透過光の当つ た部分で明暗の反転 した有意義な図形が壁や床に現出さ れる。

これによ つて、 優れた室内雰囲気を創出する こ とがで き る。 こ の作用 · 効果は、 先の特願昭 6 2 — 2 3 9 9 4 8 号 （特開昭 6 4 — 8 3 7 9 5 号） で開示 した範囲の 構成によ っ ては達成する こ とがで きない ものであ る。 図 2 3 は第 6 の実施例を示 し、 第 4 、 第 5 の実施例に 類似するが、 基板 3 a における第 1 、 第 2 の屈曲面 2 0， 2 3 の内、 第 2 の屈曲面の先端縁が中央面と第 2 の屈曲 面の接続部よ り も中央寄り と されてい る点が異な る。 他 の構成は第 4、 第 5 の実施例の場合と同様なので具体的 な説明を省略する。

こ の実施例によ って も有意義な図形 1 8 によ って優れ た室内雰囲気を創出する こ とがで き る。 そ して、 こ の実 施例の構成によれば、 ブラ イ ン ド 1 の表裏のいずれのブ ラ イ ン ド面 1 7 に光線、 と く に電灯な ど室内側か らの光 ( L ) が当たって も各スラ ッ ト 3 の屈曲面 2 0 あ るいは 屈曲面 2 3 によ る反射光は常に下方に向け られ、 観察者 の 目 に入る こ と はない。 このため、 ブラ イ ン ド 1 の表裏 いずれの側を観察者側と して も、 直視型で有意義な図形 1 8 が現れている と き に基板 3 a の表面で反射される光 が目 に入って有意義な図形 1 8 が損ね られて し ま う こ と がない。

こ の作用 · 効果は、 先の特願昭 6 2 — 2 3 9 9 4 8 号 (特開昭 6 4 — 8 3 7 9 5 号） で開示 した範囲の構成に よ っては達成される こ とがで きない。

以上、 実施例に付いて説明 したが本願の発明は図示さ れた具体的構成に限定される ものではない。 例えば、 ス ラ ッ ト 3 の基板 3 a は、 半透明あ るいは色彩の付いた半 透明な ものであ って も良い。 また、 本発明のブラ イ ン ド

1 は窓際ばかり でな く 、 背部に光源を置 く な ど して室内 空間で も有効に用い る こ とができ る。 さ ら に、 壁面に沿 つて吊 り 下げ、 も つ ばら直視型と して利用する こ と もで き る。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 平行に配置された各ス ラ ッ 卜がその長軸を中心に一 斉に回動可能と されてい るブライ ン ドであ って、 各スラ ッ ト は透明材料の基板に図形成部分を有 してお り 、 基板 は、 その長軸に対 し横断する方向の断面図形において、 中央の面と その一側縁か ら中央の面に対 し、 斜め上方へ 屈曲する第 1 の屈曲面と他側縁か ら斜め下方へ屈曲する 第 2 の屈曲面を備え、 各ス ラ ッ 卜 の図形成部分は各スラ ッ 卜が回動によ ってあ らか じめ定めた角度に傾斜された 時、 他のス ラ ッ 卜の図形成部分との組み合わせでブライ ン ド全体と して観察者に有意義な図形が形成される よ う に配置されてお り 、 図形成部分が基板の表面の一部に細 かな凹凸か らな る乱反射面を設けて形成されている こ と を特徴と したブラ イ ン ド。

2 . 請求の範囲第 1 項に記載 した構成を備えた構成を備 え るブラ イ ン ドであ って、 第 1 、 第 2 の屈曲面が側端の 開放された透明な袋状二重壁部分に形成されており 、 該 袋状二重壁部分の内部に第 1 、 第 2 の屈曲面が備えるベ き 図形成部分に相当する形状の図形成片が抜挿自在に収 納されてい る こ とを特徴と したブラ イ ン ド。

3 . 請求の範囲第 2項に記載 した構成を備えたブラ イ ン ドであ って、 基板が筒状の素材を平ら に潰 して構成され ている こ と を特徴と したブラ イ ン ド。

4 . 請求の範囲第 1 項に記載 した構成を備える ブラ イ ン ドであ って、 第 1 、 第 2 の屈曲面が側端の開放された透 明な袋状二重壁部分に形成されており 、 該袋状二重壁部 分の内部に透明な基板に第 1 、 第 2 の屈曲面が備え るベ き図形成部分を有する揷入片が抜挿自在に収納されてい る こ とを特徴と したブラ イ ン ド。

5 . 請求の範囲第 4 項に記載 した構成を備えたブラ イ ン ドであ って、 基板が筒状の素材を平らに潰 して構成され ている こ とを特徴と したブラ イ ン ド。

6 . 平行に配置された各ス ラ ッ ト がその長軸を中心に一 斉に回動可能と されてい るブラ イ ン ドであ って、 各スラ ッ ト は透明材料の基板に図形成部分を有 してお り 、 基板 は、 その長軸に対 し横断する方向の断面図形において、 中央の面と その一側縁か ら中央の面に対 し、 斜め上方へ 屈曲する第 1 の屈曲面と他側縁か ら斜め下方へ屈曲する 第 2 の屈曲面を備え、 各スラ ッ 卜 の図形成部分は各スラ ッ 卜が回動によ ってあ らか じめ定めた角度に傾斜された 時、 他のス ラ ッ 卜の図形成部分との組み合わせでブラ イ ン ド全体と して観察者に有意義な図形が形成される よ う に配置されてお り 、 図形成部分が透明材料の基板の表面 の一部に遮光性があ る と共に光を強く 反射するハイ ラ イ 卜 面を設けて形成されている こ とを特徴と したブラ イ ン

K o

7 . 請求の範囲第 6 項に記載 した構成を備えるブラ イ ン ドであ って、 第 1 、 第 2 の屈曲面が側端の開放された透 明な袋状二重壁部分に形成されており 、 該袋状二重壁部 分の内部に第 1 、 第 2 の屈曲面が備えるべき図形成部分 に相当する形状の図形成片が抜揷自在に収納されている こ とを特徴と したブラ イ ン ド。

8 . 請求の範囲第 7 項に記載 した構成を備えたブラ イ ン ドであ って、 基板が筒状の素材を平ら に潰 して構成され ている こ とを特徴と したブラ イ ン ド。

9 . 請求の範囲第 6 項に記載 した構成を備える ブラ イ ン ドであ って、 第 1 、 第 2 の屈曲面が側端の開放された透 明な袋状二重壁部分に形成されており 、 該袋状二重壁部 分の内部に透明な基板に第 1 、 第 2 の屈曲面が備え るベ き図形成部分を有する挿入片が抜挿自在に収納されてい る こ とを特徴と したブラ イ ン ド。

1 0 . 請求の範囲第 9項に記載 した構成を備えたブライ ン ドであ って、 基板が筒状の素材を平 ら に潰 して構成さ れてい る こ とを特徴と したブラ イ ン ド。

1 1 . 平行に配置された各スラ ッ トがその長軸を中心に 一斉に回動可能と されているブラ イ ン ドに関 し、 各スラ ッ ト は透明な基板に図形成部分を有 してお り 、 基板は、 その長軸に対 し横断する方向の断面図形において、 中央 の面と その一側縁か ら中央の面に対 し、 斜め上方へ屈曲 する第 1 の屈曲面と他側縁か ら斜め下方へ屈曲する第 2 の屈曲面を備え、 各スラ ッ 卜 が回動によ ってあ らか じめ 定めた角度に傾斜された時、 前記各面の図形成部分によ つ て観察者に有意義な図形が形成される ものであ って、 第 2 の屈曲面の先端縁が中央面と第 2 の屈曲面の接続部 よ り も中央寄り と してあ る こ とを特徴と したブラ イ ン ド _c

1 2 . 請求の範囲第 1 1 項に記載 した構成を備える ブラ イ ン ドであ って、 第 1 、 第 2 の屈曲面が側端の開放され た透明な袋状二重壁部分に形成されてお り 、 該袋状二重 壁部分の内部に第 1 、 第 2 の屈曲面が備え るべき図形成 部分に相当する形状の図形成片が抜挿自在に収納されて いる こ とを特徴と したブライ ン ド。

1 3 . 請求の範囲第 1 2 項に記載 した構成を備えたブラ イ ン ドであ って、 基板が筒状の素材を平ら に潰 して構成 されている こ と を特徴と したブラ イ ン ド。

1 4 . 請求の範囲第 1 1 項に記載 した構成を備える ブラ イ ン ドであ って、 第 1 、 第 2 の屈曲面が側端の開放され た透明な袋状二重壁部分に形成されており 、 該袋状二重 壁部分の内部に透明な基板に第 1 、 第 2 の屈曲面が備え るべき 図形成部分を有する挿入片が抜揷自在に収納され ている こ と を特徴と したブラ イ ン ド。

1 5 . 請求の範囲第 1 4項に記載 した構成を備えたブラ イ ン ドであ って、 基板が筒状の素材を平ら に潰 して構成 されている こ と を特徴と したブラ イ ン ド。

1 6 . 平行に配置された各ス ラ ッ トがその長軸を中心に 一斉に回動可能と されているブラ イ ン ドであ って、 各ス ラ ッ ト は透明な基板に図形成部分を有 し、 基板はその長 軸に対 し横断する方向の断面図形において、 中央の面と その一側縁から中央の面に対 し、 中央の面とその一面か ら中央の面に対 し、 ほぼ直角 に上方へ突出する第 1 の屈 曲面と他の面か らほぼ直角に下方へ突出する第 2 の屈曲 面を備え、 各ス ラ ッ 卜が回動によ ってあ らか じめ定めた 角度に傾斜された時、 前記各面の図形成部分によ って観 察者に有意義な図形が形成される こ とを特徴と したブラ イ ン

1 7 . 請求の範囲第 1 6項に記載 した構成を備えるブラ イ ン ドであ って、 第 1 、 第 2 の屈曲面が側端の開放され た透明な袋状二重壁部分に形成されており 、 該袋状二重 壁部分の内部に第 1 、 第 2 の屈曲面が備え るべき図形成 部分に相当する形状の図形成片が抜揷自在に収納されて いる こ とを特徴と したブライ ン ド。

1 8 . 請求の範囲第 1 7 項に記載 した構成を備えたブラ ィ ン ドであ って、 基板が筒状の素材を平ら に潰 して構成 されている こ と を特徴と したブラ イ ン ド。

1 9 . 請求の範囲第 1 6 項に記載 した構成を備えるブラ イ ン ドであ って、 第 1 、 第 2 の屈曲面が側端の開放され た透明な袋状二重壁部分に形成されており 、 該袋状二重 壁部分の内部に透明な基板に第 1 、 第 2 の屈曲面が備え るべき図形成部分を有する挿入片が抜揷自在に収納され ている こ と を特徴と したブラ イ ン ド。

2 0 . 請求の範囲第 1 9 項に記載 した構成を備えたブラ イ ン ドであ って、 基板が筒状の素材を平ら に潰 して構成 されている こ とを特徴と したブラ イ ン ド。

2 1 . 請求の範囲第 1 項、 第 6項、 第 1 1 項および第 1 6 項のいずれか一つに記載の構成を備えたブラ イ ン ドで あ って、 ブラ イ ン ド背面からの光線が図形成部分によ つ て遮光される こ と によ り 有意義な図形が床面ま たは壁面 に投影される こ とを特徴と したブラ イ ン ド。

2 2 . 請求の範囲第 1 項、 第 6項、 第 1 1 項および第 1 6 項のいずれか一つに記載の構成を備えたブラ イ ン ドで あ って、 ブラ イ ン ド正面からの光線が図形成部分によ つ て反射される こ と によ り 有意義な図形が観察される こ と を特徴と したブラ イ ン ド。