JPWO2023054611A5 - セラミックボール用素材、セラミックボール及びその製造方法 - Google Patents

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Description

後述する実施形態は、セラミックボール用素材セラミックボール及びその製造方法に関する。
これらのベアリングボール用材料を製造するプロセスにおいては、成形体を焼結する方法が用いられている。また、成型方法は金型を用いたプレス成型が用いられている。プレス成型は、一般的に図1に示されるように、上部金型1と下部金型2の間に粉体を挿入し、圧力をかける方法である。プレス成型時に、金型を保護するために上部金型1の先端部分3と下部金型2の先端部分4の間に隙間を設けてプレス成形しなければならない。このため、プレス成型により生成された成形体には球面部と帯状部が形成されていた。例えば、特許第4761613号公報(特許文献4)には、球面部と帯状部を有するベアリングボール用素材が開示されている。図2に特許文献4に記載のセラミックボール用素材を示した。図2中、はセラミックボール用素材、6は球面部、は帯状部、である。
実施形態にかかるセラミックボール用素材は、球面部と、帯状に形成された帯状部とを有する。当該セラミックボール用素材は、帯状部の高さ方向から観察した場合の真円度をCとしたとき、真円度Cが0%を超えて2.5%以下の範囲に入ることを特徴とするものである。前記高さ方向とは、帯状部の幅方向に対して垂直となる方向である。
また、帯状部は円周に渡って形成されていることが好ましい。円周のうち部分的に帯状部が存在していると、例えば定盤加工の際に部分的に応力の集中などが起こりやすく、ボール用素材に対して割れカケなど発生する虞があるからである。
また、より好ましくは真円度Cが0.01%以上2%以下を満たす値となることである。真円度Cが2.5%以下、特に2%以下を満たす程度に小さいと、セラミックボール用素材の加工時に定盤との初期接触面積が均一になり、必要な加工量を低減することができる。したがって、加工性を考えた場合には、真円度Cは小さいほどよいものである。一方、真円度Cを0.01%未満、特に0%とするためには帯状部が極端に小さく、かつ球面部の真円度も小さくする必要がある。帯状部を有した成形体の真円度を小さくするために、帯状部自体を小さくしすぎると上部金型と下部金型との境界部において造粒粉が十分に充填されない虞がある。そのため、歩留まりが悪化する虞がある。したがって、歩留まりを考えると0.01%以上であることがより好ましい。また、真円度Cはセラミックボール用素材の半径の平均値rAに対して0.01%以上1.5%以下の値となることがさらに好ましい。
第1の測定方向8から観察した場合のセラミックボール用素材7の真円度(真円度C())は、対象の内接円と外接円の半径差を半径の平均値で割った値を用いて定義される。内接円の半径とは、第1の測定方向8から観察した場合に、得られる半径の最小値(rmin)である。他方、外接円とは、第1の測定方向8から観察した場合に、得られる半径の最大値(rmax)である。したがってセラミックボール用素材7の真円度C(%)は、次の式(1)により求められる。
真円度C(%)
=(rmax-rmin)/rA×100 …(1)
また、第1の測定方向8から観察した場合の球面部6(帯状部を除いた箇所)の真円度(真円度C´)は0%以上1.5%以下の値となることが好ましい。球面部6の真円度C´とは、r´1~r´12(図11に示す12個の半径)の最大値(r´max)と最小値(r´min)の差を求め、求めた半径の差を半径の平均値(r´A)で割った値に100をかけパーセント(%)に変換したものを示す。また、この帯状部5の測定値を除いた球面部6のみ測定箇所は最初の測定時の値を用いずに、球面部6のみの箇所を12分割し、図10とは別に測定するものとする。この時、帯状部5の測定値を除いた半径の平均値を平均径rA´とする。この時、球面部6の真円度C´が0とは装置の分解能以下の値の差であることを示す。
この時に測定によって得られた半径の一例を図11に球面部6のみの測定によって得られた半径r´1~r´12を半径15で示した。
また、帯状部の高さ方向の直交方向からの測定方向を第2の測定方向とする。この第2の測定方向は図5に9として示した。第2の測定方向9から投影した模式図である図6に対し図4と12カ所の直径を得て同様の手順を踏んで半径を求め、半径の最大値(r´´max)、最小値(r´´min)、平均値(rA´´)を導くことで真円C´´(%)を求める。その場合のセラミックボール用素材7平均径をrA´´、真円度C´´と定義する。セラミックボール用素材7の真円度C´´は、次の式(3)により求められる。
真円度C´´(%)
=(r´´max-r´´min)/rA´´×100 …(3)
また、比較例1、2、3は上記式(1)から求められる真円度Cが2.5を超え、上記式(2)から求められる真円度C´が1.5%を超えるものである。また比較例3は上記式(3)から求められる真円度C´´が1.5%を超えないものの1.0を超えるものである。

Claims (9)

  1. 球面部と、
    帯状に形成された帯状部と、
    を有したセラミックボール用素材であって、
    前記帯状部の高さ方向から観察した場合の真円度をCとしたとき、
    真円度Cが0%を超えて2.5%以下の範囲に入ることを特徴とするセラミックボール用素材。
  2. 前記帯状部の高さ方向から観察した場合の前記球面部の真円度をC´としたとき、
    真円度C´が0%以上1.5%以下の範囲に入ることを特徴とする請求項1に記載のセラミックボール用素材。
  3. 前記帯状部の高さ方向から観察した場合の前記球面部の真円度C´が0%以上1.3%以下の範囲に入ることを特徴とする請求項に記載のセラミックボール用素材。
  4. 前記帯状部の高さ方向の直交方向から観察した場合の真円度をC´´としたとき、
    真円度C´´が0%以上1.5%以下の範囲に入ることを特徴とする請求項に記載のセラミックボール用素材。
  5. 酸化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素、酸化ジルコニウム、炭化ケイ素、サイアロンのいずれか1種または2種以上を85質量%以上含有することを特徴とする請求項に記載のセラミックボール用素材。
  6. 窒化ケイ素を85質量%以上含む焼結体であることを特徴とする請求項に記載のセラミックボール用素材。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の前記セラミックボール用素材を研磨加工することを特徴とするセラミックボールの製造方法。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の前記セラミックボール用素材を研磨加工することにより得られたことを特徴とするセラミックボール。
  9. 請求項8に記載の前記セラミックボールを用いたことを特徴とするベアリング。
JP2023551860A 2022-09-29 セラミックボール用素材、セラミックボール及びその製造方法 Pending JPWO2023054611A5 (ja)

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