JPWO2021243028A5 - - Google Patents

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本発明の態様
本発明の態様を以下の項にさらに記載する:
[項1]
PD-1に特異的に結合する第1の部分と、T細胞以外の標的細胞の表面抗原に特異的に結合する第2の部分と、を含む、二重特異性分子であって、前記表面抗原及びPD-1への前記二重特異性分子の同時結合が、免疫学的シナプスに近接したPD-1のクラスター化を促進し、かつ/又は前記表面抗原及びPD-1への前記二重特異性分子の同時結合が、前記標的細胞に向けられたT細胞活性及び/若しくは毒性を低減若しくは防止し、任意選択で、
i)前記二重特異性分子が、T細胞上のPD-1に結合し、
ii)T細胞活性が、サイトカイン産生及び/又はT細胞増殖であり、
iii)少なくとも前記第1の部分若しくは前記第2の部分が、モノクローナル若しくはポリクローナル抗体、又はその抗原結合断片を含み、
iv)前記二重特異性分子が、PD-1に対する単一結合部位を有し、かつ/あるいは
v)前記二重特異性分子が、PD-1に対する単一結合部位及び前記表面抗原に対する単一結合部位を有する、二重特異性分子。
[項2]
i)PD-1への結合のK と、組織特異的表面抗原への結合のK との差が、少なくとも10倍、50倍、100倍、500倍、1,000倍、5,000倍、若しくは10,000倍であり、任意選択で更に、PD-1への結合の前記K が、前記組織特異的表面抗原への結合の前記K 未満であり、かつ/又はii)PD-1への結合時のオフレートと、前記組織特異的表面抗原への結合時の前記オフレートとの差が、少なくとも10倍、50倍、100倍、500倍、1,000倍、5,000倍、若しくは10,000倍であり、任意選択で更に、PD-1への結合の前記オフレートが、前記組織特異的表面抗原への結合の前記オフレートよりも遅い、上記項1に記載の二重特異性分子。
[項3]
前記第1の部分が、PD-1のPD-L1結合部位とは異なる部位でPD-1に特異的に結合する、上記項1又は2に記載の二重特異性分子。
[項4]
前記第1の部分が、PD-1へのPD-L1又はPD-L2のいずれの結合も遮断しない、上記項1~3のいずれか一項に記載の二重特異性分子。
[項5]
前記二重特異性分子が、前記表面抗原を発現する細胞又は組織においてPD-1のアゴニストとして作用するが、前記表面抗原を発現しない細胞又は組織において作用しない、上記項3又は4に記載の二重特異性分子。
[項6]
前記第1の部分が、i)PD-1に特異的に結合し、PD-L1若しくはPD-L2とのPD-1の前記結合を遮断し、かつ/又はii)PD-1の前記PD-L1及び/若しくはPD-L2結合部位においてPD-1に特異的に結合する、上記項1又は2に記載の二重特異性分子。
[項7]
前記二重特異性分子が、前記表面抗原を発現する細胞又は組織においてPD-1のアゴニストとして作用し、前記表面抗原を発現しない細胞又は組織においてPD-1のアンタゴニストとして作用する、上記項5又は6に記載の二重特異性分子。
[項8]
前記第1の部分が、表1、表4A、及び表4Bに列挙された配列からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、任意選択で、前記配列が、配列番号30である、上記項1又は2に記載の二重特異性分子。
[項9]
前記第1の部分が、配列番号31と、少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記項1、2、又は8に記載の二重特異性分子。
[項10]
前記第1の部分が、PD-L1又はPD-L2の細胞外ドメインと、少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、任意選択で、前記標的が、前記細胞外ドメインに対する受容体であり、かつ/又はPD-L1の前記細胞外ドメインが、配列番号24の配列を有する、上記項1又は2に記載の二重特異性分子。
[項11]
前記表面抗原が、表3A、表3B、及び表3Cに列挙された表面抗原の群、又はMHCクラスI対立遺伝子及び/若しくはMHCクラスII対立遺伝子から選択され、任意選択で、前記対立遺伝子が、HLA対立遺伝子であるか、又は前記MHC対立遺伝子が、H-2Kbである、上記項1又は2に記載の二重特異性分子。
[項12]
前記第2の部分が、配列番号21と、少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記項11に記載の二重特異性分子。
[項13]
前記第2の部分が、配列番号22と、少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記項11又は12に記載の二重特異性分子。
[項14]
前記二重特異性分子が、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、及び14のうちのいずれか1つと、少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記項1又は2に記載の二重特異性分子。
[項15]
少なくとも前記第1の部分又は前記第2の部分が、キメラ、ヒト化、複合、マウス、又はヒトモノクローナル若しくはポリクローナル抗体、あるいはその抗原結合断片である、上記項1~14のいずれか一項に記載の二重特異性分子。
[項16]
少なくとも前記第1の部分又は前記第2の部分が、検出可能に標識され、エフェクタードメインを含み、Fcドメインを含み、かつ/又はFv、Fav、F(ab’)2)、Fab’、dsFv、scFv、sc(Fv)2、及びダイアボディ断片からなる群から選択され、任意選択で、前記Fcドメインが、Fcガンマ受容体への結合を減少させるように修飾される、上記項1~15のいずれか一項に記載の二重特異性分子。
[項17]
上記項1~16のいずれか一項に記載の二重特異性分子をコードする単離された核酸分子であって、任意選択で、前記単離された核酸分子が、ストリンジェントな条件下で、配列番号1~14、21~26、28、及び30~31の配列からなる群から選択されるポリペプチドをコードする核酸の相補体、又は配列番号1~14、21~26、28、及び30~31の配列からなる群から選択されるポリペプチドをコードする核酸と少なくとも約95%の相同性を有する配列とハイブリダイズし、任意選択で、前記単離された核酸分子が安定化されたmRNAである、単離された核酸分子。
[項18]
上記項17に記載の単離された核酸を含む、ベクター。
[項19]
上記項17に記載の単離された核酸を含むか、上記項18に記載のベクターを含むか、又は上記項1~16のいずれか一項に記載の二重特異性分子を発現する、宿主細胞であって、任意選択で、前記宿主細胞が、ゲノム操作されており、かつ/又はキメラ抗原受容体(CAR)等の異種タンパク質を発現するT細胞である、宿主細胞。
[項20]
上記項1~16のいずれか一項に記載の少なくとも1つの二重特異性分子を含むデバイス又はキットであって、前記デバイス又はキットが、任意選択で、前記少なくとも1つの二重特異性分子又は前記二重特異性分子を含む複合体を検出するための標識を含む、デバイス又はキット。
[項21]
上記項1~16のいずれか一項に記載の少なくとも1つの二重特異性分子を産生する方法であって、前記方法が、(i)前記二重特異性分子の発現を可能にするのに好適な条件下で、上記項1~16のいずれか一項に記載の少なくとも1つの二重特異性分子をコードする配列を含む核酸によって形質転換された形質転換宿主細胞を培養するステップと、(ii)発現された二重特異性分子を回収するステップと、を含む、方法。
[項22]
試料中で細胞特異的及び/又は組織特異的な様式でT細胞の活性化を阻害する方法であって、前記試料を、上記項1~16のいずれか一項に記載の二重特異性分子と接触させることを含む、方法。
[項23]
前記二重特異性分子が、前記表面抗原及びPD-1に同時に結合するときに、前記二重特異性分子が、前記標的細胞と相互作用するT細胞の活性化を阻害する、上記項22に記載の方法。
[項24]
対象において細胞特異的及び/又は組織特異的な様式でT細胞の活性化を阻害する方法であって、前記対象に、上記項1~16のいずれか一項に記載の二重特異性分子を投与することを含み、任意選択で、前記対象が、がんのリスクがあるか、がんを有する疑いがあるか、又はがんに罹患している、方法。
[項25]
前記二重特異性分子が、前記表面抗原及びPD-1に同時に結合するときに、前記二重特異性分子が、前記標的細胞と相互作用するT細胞の活性化を阻害する、上記項24に記載の方法。
[項26]
前記対象が、固形臓器移植を受けるように定められているか、又は受けている、上記項25に記載の方法。
[項27]
前記表面抗原が、ミスマッチMHCクラスI又はクラスIIである、上記項26に記載の方法。
[項28]
前記対象が、自己免疫疾患のリスクがあるか、自己免疫疾患を有する疑いがあるか、又は自己免疫疾患に罹患しており、したがって、前記自己免疫疾患を治療する、上記項25に記載の方法。
[項29]
前記表面抗原が、病理学的に炎症を起こした組織上で発現されるものである、上記項28に記載の方法。
[項30]
前記対象が、移植片対宿主病(GVHD)のリスクがあるか、移植片対宿主病(GVHD)を有する疑いがあるか、又は移植片対宿主病(GVHD)に罹患しており、したがって、前記GVHDを治療する、上記項25に記載の方法。
[項31]
前記表面抗原が、炎症組織上で発現されるが、がん性細胞上で発現されないものであり、かつ/又は前記対象が、同種骨髄移植を受けるように定められているか、若しくは受けている、上記項30に記載の方法。
[項32]
前記対象が、チェックポイント阻害剤免疫関連有害事象(irAE)のリスクがあるか、チェックポイント阻害剤免疫関連有害事象(irAE)を有する疑いがあるか、又はチェックポイント阻害剤免疫関連有害事象(irAE)に罹患しており、したがって、前記irAEを治療する、上記項25に記載の方法。
[項33]
前記表面抗原が、炎症組織上で発現されるが、がん性細胞上で発現されないものである、上記項32に記載の方法。
[項34]
前記対象が、操作された免疫細胞療法を受けるように定められているか、又は受けている、上記項25に記載の方法。
[項35]
前記表面抗原が、前記免疫細胞療法によって標的化された腫瘍関連抗原も発現する正常組織において発現されるものであるが、がん性細胞上で発現されないものである、上記項34に記載の方法。
参照による組み込み
本明細書で言及される全ての刊行物、特許、及び特許出願は、個々の刊行物、特許、又は特許出願が各々参照により組み込まれると具体的かつ個別に示されるかのように、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。矛盾する場合には、本明細書のいずれの定義も含む本出願が支配する。

Claims (19)

  1. PD-1に特異的に結合する第1の部分と、T細胞以外の標的細胞の表面抗原に特異的に結合する第2の部分と、を含む、二重特異性分子であって、前記表面抗原及びPD-1への前記二重特異性分子の同時結合が、免疫学的シナプスに近接したPD-1のクラスター化を促進し、かつ/又は前記表面抗原及びPD-1への前記二重特異性分子の同時結合が、前記標的細胞に向けられたT細胞活性及び/若しくは毒性を低減若しくは防止し、任意選択で、
    i)前記二重特異性分子が、T細胞上のPD-1に結合し、
    ii)T細胞活性が、サイトカイン産生及び/又はT細胞増殖であり、
    iii)少なくとも前記第1の部分若しくは前記第2の部分が、モノクローナル若しくはポリクローナル抗体、又はその抗原結合断片を含み、
    iv)前記二重特異性分子が、PD-1に対する単一結合部位を有し、かつ/あるいは
    v)前記二重特異性分子が、PD-1に対する単一結合部位及び前記表面抗原に対する単一結合部位を有する、二重特異性分子。
  2. i)PD-1への結合のKと、組織特異的表面抗原への結合のKとの差が、少なくとも10倍、50倍、100倍、500倍、1,000倍、5,000倍、若しくは10,000倍であり、任意選択で更に、PD-1への結合の前記Kが、前記組織特異的表面抗原への結合の前記K未満であり、かつ/又はii)PD-1への結合時のオフレートと、前記組織特異的表面抗原への結合時のオフレートとの差が、少なくとも10倍、50倍、100倍、500倍、1,000倍、5,000倍、若しくは10,000倍であり、任意選択で更に、PD-1への結合の前記オフレートが、前記組織特異的表面抗原への結合の前記オフレートよりも遅い、請求項1に記載の二重特異性分子。
  3. 前記第1の部分が、PD-1のPD-L1結合部位とは異なる部位でPD-1に特異的に結合する、請求項1又は2に記載の二重特異性分子。
  4. 前記第1の部分が、PD-1へのPD-L1又はPD-L2のいずれの結合も遮断しない、請求項1~3のいずれか一項に記載の二重特異性分子。
  5. 前記二重特異性分子が、前記表面抗原を発現する細胞又は組織においてPD-1のアゴニストとして作用するが、前記表面抗原を発現しない細胞又は組織において作用しない、請求項3又は4に記載の二重特異性分子。
  6. 前記第1の部分が、i)PD-1に特異的に結合し、PD-L1若しくはPD-L2とのPD-1の結合を遮断し、かつ/又はii)PD-1の前記PD-L1及び/若しくはPD-L2結合部位においてPD-1に特異的に結合する、請求項1又は2に記載の二重特異性分子。
  7. 前記二重特異性分子が、前記表面抗原を発現する細胞又は組織においてPD-1のアゴニストとして作用し、前記表面抗原を発現しない細胞又は組織においてPD-1のアンタゴニストとして作用する、請求項5又は6に記載の二重特異性分子。
  8. 前記第1の部分が、表1、表4A、及び表4Bに列挙された配列からなる群から選択されるアミノ酸配列と、少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、任意選択で、前記配列が、配列番号30である、請求項1又は2に記載の二重特異性分子。
  9. 前記第1の部分が、配列番号31と、少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1、2、又は8に記載の二重特異性分子。
  10. 前記第1の部分が、PD-L1又はPD-L2の細胞外ドメインと、少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、任意選択で、前記標的が、前記細胞外ドメインに対する受容体であり、かつ/又はPD-L1の前記細胞外ドメインが、配列番号24の配列を有する、請求項1又は2に記載の二重特異性分子。
  11. 前記表面抗原が、表3A、表3B、及び表3Cに列挙された表面抗原の群、又はMHCクラスI対立遺伝子及び/若しくはMHCクラスII対立遺伝子から選択され、任意選択で、前記対立遺伝子が、HLA対立遺伝子であるか、又は前記MHC対立遺伝子が、H-2Kbであり、任意選択で、前記第2の部分が、配列番号21と、少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、若しくは95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、及び/又は前記第2の部分が、配列番号22と、少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、若しくは95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1又は2に記載の二重特異性分子。
  12. 前記二重特異性分子が、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、及び14のうちのいずれか1つと、少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1又は2に記載の二重特異性分子。
  13. 請求項1~12のいずれか一項に記載の二重特異性分子をコードする単離された核酸分子であって、任意選択で、前記単離された核酸分子が、ストリンジェントな条件下で、配列番号1~14、21~26、28、及び30~31の配列からなる群から選択されるポリペプチドをコードする核酸の相補体、又は配列番号1~14、21~26、28、及び30~31の配列からなる群から選択されるポリペプチドをコードする核酸と少なくとも約95%の相同性を有する配列の相補体とハイブリダイズし、任意選択で、前記単離された核酸分子が安定化されたmRNAである、単離された核酸分子。
  14. 請求項13に記載の単離された核酸を含む、ベクター。
  15. 請求項13に記載の単離された核酸を含むか、請求項14に記載のベクターを含むか、又は請求項1~12のいずれか一項に記載の二重特異性分子を発現する、宿主細胞であって、任意選択で、前記宿主細胞が、ゲノム操作されており、かつ/又はキメラ抗原受容体(CAR)等の異種タンパク質を発現するT細胞である、宿主細胞。
  16. 請求項1~12のいずれか一項に記載の少なくとも1つの二重特異性分子を含むデバイス又はキットであって、前記デバイス又はキットが、任意選択で、前記少なくとも1つの二重特異性分子又は前記二重特異性分子を含む複合体を検出するための標識を含む、デバイス又はキット。
  17. 試料中で細胞特異的及び/又は組織特異的な様式でT細胞の活性化を阻害するインビトロ方法であって、前記試料を、請求項1~12のいずれか一項に記載の二重特異性分子と接触させることを含み、任意選択で、前記二重特異性分子が、前記表面抗原及びPD-1に同時に結合するときに、前記二重特異性分子が、前記標的細胞と相互作用するT細胞の活性化を阻害する、インビトロ方法。
  18. 対象において細胞特異的及び/又は組織特異的な様式でT細胞の活性化を阻害するための医薬組成物であって、前記医薬組成物が、請求項1~12のいずれか一項に記載の二重特異性分子を含み、任意選択で、前記対象が、がんのリスクがあるか、がんを有する疑いがあるか、又はがんに罹患している、医薬組成物
  19. 前記二重特異性分子が、前記表面抗原及びPD-1に同時に結合するときに、前記二重特異性分子が、前記標的細胞と相互作用するT細胞の活性化を阻害し、任意選択で、
    i)前記対象が、固形臓器移植を受けるように定められているか、又は受けており、ここで、前記表面抗原が、ミスマッチMHCクラスI又はクラスIIである;
    ii)前記対象が、自己免疫疾患のリスクがあるか、自己免疫疾患を有する疑いがあるか、又は自己免疫疾患に罹患しており、前記自己免疫疾患が前記医薬組成物によって治療され、ここで、前記表面抗原が、病理学的に炎症を起こした組織上で発現されるものである;
    iii)前記対象が、移植片対宿主病(GVHD)のリスクがあるか、移植片対宿主病(GVHD)を有する疑いがあるか、又は移植片対宿主病(GVHD)に罹患しており、前記GVHDが前記医薬組成物によって治療され、ここで、前記表面抗原が、炎症組織上で発現されるが、がん性細胞上で発現されないものであり、かつ/又は前記対象が、同種骨髄移植を受けるように定められているか、若しくは受けている;
    iv)前記対象が、チェックポイント阻害剤免疫関連有害事象(irAE)のリスクがあるか、チェックポイント阻害剤免疫関連有害事象(irAE)を有する疑いがあるか、又はチェックポイント阻害剤免疫関連有害事象(irAE)に罹患しており、前記irAEが前記医薬組成物によって治療され、ここで、前記表面抗原が、炎症組織上で発現されるが、がん性細胞上で発現されないものである;あるいは
    v)前記対象が、操作された免疫細胞療法を受けるように定められているか、又は受けており、ここで、前記表面抗原が、前記免疫細胞療法によって標的化された腫瘍関連抗原も発現する正常組織において発現されるものであるが、がん性細胞上で発現されないものである、請求項18に記載の医薬組成物
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