JPWO2021078813A5 - 熱応答性コンジュゲート - Google Patents
熱応答性コンジュゲート Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2021078813A5 JPWO2021078813A5 JP2022523464A JP2022523464A JPWO2021078813A5 JP WO2021078813 A5 JPWO2021078813 A5 JP WO2021078813A5 JP 2022523464 A JP2022523464 A JP 2022523464A JP 2022523464 A JP2022523464 A JP 2022523464A JP WO2021078813 A5 JPWO2021078813 A5 JP WO2021078813A5
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conjugate
- dna polymerase
- temperature
- solution
- nucleic acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Claims (37)
- (a)標的核酸を含むDNAサンプルを:
(i)DNAポリメラーゼ、
(ii)標的核酸に隣接するように設計された少なくとも2つのオリゴヌクレオチドプライマー、
(iii)dATP、dGTP、dCTP、およびdTTPの混合物、ならびに
(iv)負の温度感受性ポリマーに共有結合したDNAポリメラーゼ阻害剤を含むコンジュゲート
と接触させること、
(b)工程(a)の産物を、コンジュゲートが沈殿し、それによりDNAポリメラーゼが阻害されなくなる温度に加熱すること、
(c)例えば、標的核酸を変性させ、プライマーを標的核酸にアニーリングし、プライマーを伸長するPCR工程を実行することにより、標的核酸を増幅すること、
を含む、DNAサンプル中の標的核酸を増幅する方法であって、
工程(c)は少なくとも2回繰り返される、方法。 - 前記DNAポリメラーゼ阻害剤が、ビダラビン、ラミブジン、ジドブジン、リファマイシンSV一ナトリウム塩、ネオババイソフラボン、ヘキサプレニルヒドロキノン、アバカビルヘミ硫酸塩、アフィジコリン、ミトラマイシンA、テノホビル、またはチオルチンである、請求項1に記載の方法。
- 前記負の温度感受性ポリマーが、以下:
(i)ポリ(N-置換アクリルアミド)およびその誘導体、
(ii)ポリ(メチルビニルエーテル)、
(iii)ポリ(N-ビニルカプロラクタム)、
(iv)ポリ(2-置換2-オキサゾリン)およびその誘導体、
(v)ポリ(2-置換2-オキサジン)およびその誘導体、
(vi)ヒドロキシプロピルメチルセルロース、
(vii)エチルヒドロキシエチルセルロース、
(viii)ヒドロキシエチルセルロース、
(ix)ポリ(アスパラギン)およびその誘導体、ならびに
(x)PNiPMAM
から選択される、請求項1または2に記載の方法。 - 前記コンジュゲートが、35℃から65℃の間、好ましくは40℃から60℃の間、より好ましくは45℃から55℃の間の温度で沈殿する、請求項1から3のいずれかに記載の方法。
- 前記コンジュゲートが48℃から52℃の間の温度で沈殿する、請求項4に記載の方法。
- 沈殿温度より2℃高い場合、前記コンジュゲートの10%以下が溶液中にあり、沈殿温度より2℃低い場合、前記コンジュゲートの90%以上が溶液中にある、任意の先行する請求項に記載の方法。
- 沈殿温度より1℃高い場合、前記コンジュゲートの10%以下が溶液中にあり、沈殿温度より1℃低い場合、前記コンジュゲートの90%以上が溶液中にある、請求項6に記載の方法。
- 前記コンジュゲートが、前記負の温度感受性ポリマーの末端または末端近くで共有結合したDNAポリメラーゼ阻害剤を含む、任意の先行する請求項に記載の方法。
- 前記DNAポリメラーゼが熱安定性DNAポリメラーゼである、任意の先行する請求項に記載の方法。
- 前記DNAポリメラーゼがTaqポリメラーゼである、請求項10に記載の方法。
- (a)DNAポリメラーゼ、および
(b)負の温度感受性ポリマーに共有結合したDNAポリメラーゼ阻害剤を含むコンジュゲート
を含む、キット。 - 前記コンジュゲートが、35℃から65℃の間、好ましくは40℃から60℃の間、より好ましくは45℃から55℃の間の温度で沈殿する、請求項11に記載のキット。
- 前記コンジュゲートが、48℃から52℃の間の温度で沈殿する、請求項12に記載のキット。
- 前記DNAポリメラーゼ阻害剤が、ビダラビン、ラミブジン、リファマイシンSV一ナトリウム塩、ネオババイソフラボン、ヘキサプレニルヒドロキノン、アバカビルヘミ硫酸塩、アフィジコリン、ミトラマイシンA、テノホビル、またはチオルチンである、請求項11から13のいずれかに記載のキット。
- DNAポリメラーゼ阻害剤がジドブジンである、請求項11から13のいずれかに記載のキット。
- 沈殿温度より2℃高い場合、前記コンジュゲートの10%以下が溶液中にあり、沈殿温度より2℃低い場合、前記コンジュゲートの90%以上が溶液中にある、請求項11から15のいずれかに記載のキット。
- 沈殿温度より1℃高い場合、前記コンジュゲートの10%以下が溶液中にあり、沈殿温度より1℃低い場合、前記コンジュゲートの90%以上が溶液中にある、請求項16に記載のキット。
- 前記コンジュゲートが、前記負の温度感受性ポリマーの末端または末端近くで共有結合したDNAポリメラーゼ阻害剤を含む、請求項11から17のいずれかに記載のキット。
- 前記DNAポリメラーゼが熱安定性DNAポリメラーゼである、請求項11から18のいずれかに記載のキット。
- 前記DNAポリメラーゼがTaqポリメラーゼである、請求項19に記載のキット。
- (ii)負の温度感受性ポリマーに共有結合したDNAポリメラーゼ阻害剤を含むコンジュゲートと結合した(i)DNAポリメラーゼを含む、水性組成物。
- 前記コンジュゲートが、35℃から65℃の間、好ましくは40℃から60℃の間、より好ましくは45℃から55℃の間の温度で沈殿する、請求項21に記載の水性組成物。
- 前記コンジュゲートが、48℃から52℃の間の温度で沈殿する、請求項22に記載の水性組成物。
- 前記DNAポリメラーゼ阻害剤が、ビダラビン、ラミブジン、リファマイシンSV一ナトリウム塩、ネオババイソフラボン、ヘキサプレニルヒドロキノン、アバカビルヘミ硫酸塩、アフィジコリン、ミトラマイシンA、テノホビル、またはチオルチンである、請求項21から23のいずれかに記載の水性組成物。
- 前記DNAポリメラーゼ阻害剤がジドブジンである、請求項21から23のいずれかに記載の水性組成物。
- 沈殿温度より2℃高い場合、前記コンジュゲートの10%以下が溶液中にあり、沈殿温度より2℃低い場合、前記コンジュゲートの90%以上が溶液中にある、請求項21から25のいずれかに記載の水性組成物。
- 沈殿温度より1℃高い場合、前記コンジュゲートの10%以下が溶液中にあり、沈殿温度より1℃低い場合、前記コンジュゲートの90%以上が溶液中にある、請求項26に記載の水性組成物。
- 前記コンジュゲートが、前記負の温度感受性ポリマーの末端または末端近くで共有結合したDNAポリメラーゼ阻害剤を含む、請求項21から27のいずれかに記載の水性組成物。
- 前記DNAポリメラーゼが熱安定性DNAポリメラーゼである、請求項21から28のいずれかに記載の水性組成物。
- 前記DNAポリメラーゼがTaqポリメラーゼである、請求項29に記載の水性組成物。
- 負の温度感受性ポリマーに共有結合したDNAポリメラーゼ阻害剤を含み、該DNAポリメラーゼ阻害剤が、ビダラビン、ラミブジン、ジドブジン、リファマイシンSV一ナトリウム塩、ネオババイソフラボン、ヘキサプレニルヒドロキノン、アバカビルヘミ硫酸塩、アフィジコリン、ミトラマイシンA、テノホビル、またはチオルチンである、コンジュゲート。
- 前記コンジュゲートが、35℃から65℃の間、好ましくは40℃から60℃の間、より好ましくは45℃から55℃の間の温度で沈殿する、請求項31に記載のコンジュゲート。
- 前記コンジュゲートが、48℃から52℃の間の温度で沈殿する、請求項32に記載のコンジュゲート。
- 沈殿温度より2℃高い場合、前記コンジュゲートの10%以下が溶液中にあり、沈殿温度より2℃低い場合、前記コンジュゲートの90%以上が溶液中にある、請求項31から33のいずれかに記載のコンジュゲート。
- 沈殿温度より1℃高い場合、前記コンジュゲートの10%以下が溶液中にあり、沈殿温度より1℃低い場合、前記コンジュゲートの90%以上が溶液中にある、請求項34に記載のコンジュゲート。
- 前記コンジュゲートが、前記負の温度感受性ポリマーの末端または末端近くで共有結合したDNAポリメラーゼ阻害剤を含む、請求項31から35のいずれかに記載のコンジュゲート。
- (a)標的核酸を含むRNAサンプルを:
(i)DNAポリメラーゼ、
(ii)少なくとも2つのオリゴヌクレオチドプライマー、
(iii)dATP、dGTP、dCTP、およびdTTPの混合物、ならびに
(iv)負の温度感受性ポリマーに共有結合したDNAポリメラーゼを含むコンジュゲート
と接触させること、
(b)工程(a)の産物を、コンジュゲートが沈殿し、それによりDNAポリメラーゼが阻害されなくなる温度に加熱すること、
(c)例えば、標的核酸を変性させ、プライマーを標的核酸にアニーリングし、プライマーを伸長することを実行することにより、標的核酸を増幅すること、
を含む、RNAサンプル中の標的核酸を増幅する方法であって、
工程(c)は少なくとも2回繰り返される、方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP19204366 | 2019-10-21 | ||
EP19204366.9 | 2019-10-21 | ||
PCT/EP2020/079657 WO2021078813A1 (en) | 2019-10-21 | 2020-10-21 | Thermally responsive conjugates |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023501899A JP2023501899A (ja) | 2023-01-20 |
JPWO2021078813A5 true JPWO2021078813A5 (ja) | 2023-10-24 |
Family
ID=68296279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022523464A Pending JP2023501899A (ja) | 2019-10-21 | 2020-10-21 | 核酸の増幅 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20220372549A1 (ja) |
EP (1) | EP4048813A1 (ja) |
JP (1) | JP2023501899A (ja) |
KR (1) | KR20220084141A (ja) |
AU (1) | AU2020371928A1 (ja) |
CA (1) | CA3154963A1 (ja) |
WO (1) | WO2021078813A1 (ja) |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5693502A (en) | 1990-06-11 | 1997-12-02 | Nexstar Pharmaceuticals, Inc. | Nucleic acid ligand inhibitors to DNA polymerases |
US5338671A (en) | 1992-10-07 | 1994-08-16 | Eastman Kodak Company | DNA amplification with thermostable DNA polymerase and polymerase inhibiting antibody |
EP0851768B1 (en) * | 1995-09-01 | 2002-04-24 | University of Washington | Interactive molecular conjugates |
US7737108B1 (en) * | 2000-01-07 | 2010-06-15 | University Of Washington | Enhanced transport using membrane disruptive agents |
EP1841888A4 (en) * | 2005-01-04 | 2009-05-27 | Stratagene California | CHAIN REACTION OF HOT PRIMING POLYMERASE USING A THERMOLABILE BLOCKER |
WO2007038422A2 (en) * | 2005-09-26 | 2007-04-05 | Allelogic Biosciences Corp. | Oligonucleotides as temperature-sensitive inhibitors for dna polymerases |
CN101239189B (zh) * | 2008-03-17 | 2011-06-22 | 华林 | 替诺福韦和阿迪福韦与智能聚合物的结合物及其制备方法、用途 |
-
2020
- 2020-10-21 WO PCT/EP2020/079657 patent/WO2021078813A1/en active Search and Examination
- 2020-10-21 AU AU2020371928A patent/AU2020371928A1/en active Pending
- 2020-10-21 US US17/755,083 patent/US20220372549A1/en active Pending
- 2020-10-21 CA CA3154963A patent/CA3154963A1/en active Pending
- 2020-10-21 JP JP2022523464A patent/JP2023501899A/ja active Pending
- 2020-10-21 KR KR1020227016558A patent/KR20220084141A/ko unknown
- 2020-10-21 EP EP20790358.4A patent/EP4048813A1/en active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU2015246165B2 (en) | Closed nucleic acid structures | |
US7306929B2 (en) | Method for controlled release of enzymatic reaction components | |
JP2010535480A5 (ja) | ||
NO20161140A1 (no) | Oligonukleotid med dobbel spesifisitet | |
JP6249947B2 (ja) | アニオン性ポリマーを含む、rt−pcr用組成物及び方法 | |
JP2000342287A (ja) | リボ核酸類からの核酸類の生成及び増幅 | |
CN110317237B (zh) | 一种α-硒-核苷三磷酸的合成和其高特异性核酸酶促聚合及其应用 | |
US6667165B2 (en) | Method and compositions for reversible inhibition of thermostable polymerases | |
JP5330830B2 (ja) | ポリメラーゼ反応のために核酸を活性化する方法 | |
JP2024099814A (ja) | 収量が改善されたdnaの合成 | |
JP2022547918A (ja) | 光開裂性結合を用いる鋳型なし酵素的ポリヌクレオチド合成 | |
JP6612883B2 (ja) | 相補的塩基配列ないしはミス−マッチされた塩基を含む相補的な塩基配列と連結されたpcrプライマー及びそれを用いた核酸増幅方法 | |
JPWO2021078813A5 (ja) | 熱応答性コンジュゲート | |
WO2005083120A1 (en) | Method for amplifying members of a gene family | |
JP7306722B2 (ja) | プライマー及びその使用 | |
AU723202B2 (en) | Phosphoramidate-phosphodiester oligonucleotide chimera as primers | |
JP5652843B2 (ja) | Dna増幅法 | |
JP2003144169A (ja) | Dna合成反応を促進する添加剤 | |
JP2023501899A (ja) | 核酸の増幅 | |
WO2011112947A1 (en) | Methods and compositions comprising nucleic acid polymerization enhancers | |
JP2008017851A (ja) | Dna合成反応を促進する添加剤 | |
US20050112625A1 (en) | DNA amplification method | |
JP2005151877A (ja) | Dnaの増幅方法及びdnaの検出方法 |