JPWO2021061708A5 - - Google Patents
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別の局面では、本発明は、それを必要とする対象においてがんを処置するための方法であって、(a)(i)対象から疾患組織を単離すること;(ii)単離した組織を、FAPに特異的に結合する結合ポリペプチドと接触させること;および(iii)単離した組織においてFAP発現細胞を検出することを含む、適切な対象として対象を特定する工程;ならびに(b)線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)に特異的に結合するキメラ抗原受容体(CAR)を含む改変T細胞を含む養子細胞療法を適切な対象に施す工程を含む、方法を提供する。
[本発明1001]
ヒトおよびイヌ、および/またはマウスの線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)のエピトープに特異的に結合する抗原結合ドメインを含む、単離された結合ポリペプチド。
[本発明1002]
前記抗原結合ドメインが、
(a)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR)を含む重鎖可変領域であって、HCDR1がアミノ酸配列YTITSYSLH(SEQ ID NO:1)を含み、HCDR2がアミノ酸配列
を含み、HCDR3がアミノ酸配列LDDSRFHWYFDV(SEQ ID NO:3)を含む、重鎖可変領域;および
(b)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR)を含む軽鎖可変領域であって、LCDR1がアミノ酸配列TASSSVSYMY(SEQ ID NO:4)を含み、LCDR2がアミノ酸配列LTSNLA(SEQ ID NO:5)を含み、LCDR3がアミノ酸配列QQWSGYPPIT(SEQ ID NO:6)を含む、軽鎖可変領域
を含む、本発明1001の結合ポリペプチド。
[本発明1003]
(a)線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)に結合する;および/または
(b)抗体もしくはその抗原結合断片を含む;および/または
(c)SEQ ID NO:7に記載される重鎖可変領域のアミノ酸配列に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、96%、97%、98%、99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む;および/または
(d)SEQ ID NO:7に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む;および/または
(e)SEQ ID NO:7に記載されるアミノ酸配列からなる重鎖可変領域からなる;および/または
(f)SEQ ID NO:9に記載されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む;および/または
(g)SEQ ID NO:9に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む;および/または
(h)SEQ ID NO:9に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域からなる、
本発明1001または1002の結合ポリペプチド。
[本発明1004]
(a)前記抗原結合断片が、Fab、単鎖可変断片(scFv)、もしくは単一ドメイン抗体からなる群より選択される;および/または
(b)前記抗原結合断片が、Fab、単鎖可変断片(scFv)、もしくは単一ドメイン抗体からなる群より選択され、該抗体が完全長抗体である;および/または
(c)前記抗原結合断片が、Fab、単鎖可変断片(scFv)、もしくは単一ドメイン抗体からなる群より選択され、該抗体もしくは抗原結合断片がヒト化抗体もしくはその抗原結合断片である、
本発明1001~1003のいずれかの結合ポリペプチド。
[本発明1005]
(a)SEQ ID NO:7に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
(b)SEQ ID NO:9に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、単離された結合ポリペプチド。
[本発明1006]
ヒトおよびイヌ、および/またはマウスの線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)のエピトープに特異的に結合する抗原結合ドメインを含む、単鎖可変断片(scFv)。
[本発明1007]
前記抗原結合ドメインが、
(a)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR)を含む重鎖可変領域であって、HCDR1がアミノ酸配列YTITSYSLH(SEQ ID NO:1)を含み、HCDR2がアミノ酸配列
を含み、HCDR3がアミノ酸配列LDDSRFHWYFDV(SEQ ID NO:3)を含む、重鎖可変領域;および
(b)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR)を含む軽鎖可変領域であって、LCDR1がアミノ酸配列TASSSVSYMY(SEQ ID NO:4)を含み、LCDR2がアミノ酸配列LTSNLA(SEQ ID NO:5)を含み、LCDR3がアミノ酸配列QQWSGYPPIT(SEQ ID NO:6)を含む、軽鎖可変領域
を含み、
該重鎖可変領域と該軽鎖可変領域とがリンカーによって隔てられている、
本発明1006のscFv。
[本発明1008]
(a)SEQ ID NO:7に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
(b)SEQ ID NO:9に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、単鎖可変断片(scFv)であって、
該重鎖可変領域と該軽鎖可変領域とがリンカーによって隔てられており、任意で、該リンカーがSEQ ID NO:15に記載されるアミノ酸配列を含む、単鎖可変断片(scFv)。
[本発明1009]
(a)SEQ ID NO:11もしくは13に記載されるアミノ酸配列を含む;または
(b)SEQ ID NO:11もしくは13に記載されるアミノ酸配列からなる、
単鎖可変断片(scFv)。
[本発明1010]
本発明1001~1009のいずれかの結合ポリペプチドまたはscFvをコードする、単離された核酸。
[本発明1011]
ヒトおよびイヌ、および/またはマウスの線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)のエピトープに特異的に結合する抗原結合ドメインを含む結合ポリペプチドをコードする、単離された核酸。
[本発明1012]
前記抗原結合ドメインが、
(a)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR)を含む重鎖可変領域であって、HCDR1がアミノ酸配列YTITSYSLH(SEQ ID NO:1)を含み、HCDR2がアミノ酸配列
を含み、HCDR3がアミノ酸配列LDDSRFHWYFDV(SEQ ID NO:3)を含む、重鎖可変領域;および
(b)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR)を含む軽鎖可変領域であって、LCDR1がアミノ酸配列TASSSVSYMY(SEQ ID NO:4)を含み、LCDR2がアミノ酸配列LTSNLA(SEQ ID NO:5)を含み、LCDR3がアミノ酸配列QQWSGYPPIT(SEQ ID NO:6)を含む、軽鎖可変領域
を含む、本発明1011の核酸。
[本発明1013]
(a)前記結合ポリペプチドが抗体もしくはその抗原結合断片を含み、任意で、該抗体が完全長抗体である;および/または
(b)該抗原結合断片が、Fab、単鎖可変断片(scFv)、もしくは単一ドメイン抗体からなる群より選択される;および/または
(c)該抗体もしくは抗原結合断片がヒト化抗体もしくはその断片である、
本発明1011または1012の核酸。
[本発明1014]
(a)前記重鎖可変領域が、SEQ ID NO:8に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、96%、97%、98%、99%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む核酸にコードされる;および/または
(b)前記重鎖可変領域が、SEQ ID NO:8に記載されるポリヌクレオチド配列を含む核酸にコードされる;および/または
(c)前記重鎖可変領域が、SEQ ID NO:8に記載されるポリヌクレオチド配列からなる核酸にコードされる;および/または
(d)前記軽鎖可変領域が、SEQ ID NO:10に記載される軽鎖可変領域のアミノ酸配列に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、96%、97%、98%、99%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む核酸にコードされる;および/または
(e)前記軽鎖可変領域が、SEQ ID NO:10に記載されるポリヌクレオチド配列を含む核酸にコードされる;および/または
(f)前記軽鎖可変領域が、SEQ ID NO:10に記載されるポリヌクレオチド配列からなる核酸にコードされる、
1011~1013のいずれかの核酸。
[本発明1015]
(a)SEQ ID NO:8に記載されるポリヌクレオチド配列を含む核酸配列にコードされる重鎖可変領域;および
(b)SEQ ID NO:10に記載されるポリヌクレオチド配列を含む核酸配列にコードされる軽鎖可変領域
を含む結合ポリペプチドをコードする、単離された核酸。
[本発明1016]
(a)(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR)を含む重鎖可変領域であって、HCDR1がアミノ酸配列YTITSYSLH(SEQ ID NO:1)を含み、HCDR2がアミノ酸配列
を含み、HCDR3がアミノ酸配列LDDSRFHWYFDV(SEQ ID NO:3)を含む、重鎖可変領域、および
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR)を含む軽鎖可変領域であって、LCDR1がアミノ酸配列TASSSVSYMY(SEQ ID NO:4)を含み、LCDR2がアミノ酸配列LTSNLA(SEQ ID NO:5)を含み、LCDR3がアミノ酸配列QQWSGYPPIT(SEQ ID NO:6)を含む、軽鎖可変領域
を含む単鎖可変断片(scFv)をコードする;または
(b)(i) SEQ ID NO:8に記載されるヌクレオチド配列を含む重鎖可変領域、および
(ii) SEQ ID NO:10に記載されるヌクレオチド配列を含む軽鎖可変領域
を含む単鎖可変断片(scFv)をコードし、
該重鎖可変領域と該軽鎖可変領域とがリンカーによって隔てられており、任意で、該リンカーがSEQ ID NO.15に記載されるアミノ酸配列を含む;ならびに/または
(c)SEQ ID NO:12もしくは14に記載されるポリヌクレオチド配列を含む単鎖可変断片(scFv)をコードする;ならびに/または
(d)SEQ ID NO:12もしくは14に記載されるポリヌクレオチド配列からなる単鎖可変断片(scFv)をコードする、
単離された核酸。
[本発明1017]
本発明1010~1016のいずれかの単離された核酸を含む、ベクター。
[本発明1018]
(a)発現ベクターである;ならびに/または
(b)DNAベクター、RNAベクター、プラスミド、レンチウイルスベクター、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクター、およびレトロウイルスベクターからなる群より選択される、
本発明1017のベクター。
[本発明1019]
(a)本発明1017もしくは1018のベクターを含む;および/または
(b)真核生物もしくは原核生物起源のものである;および/または
(c)哺乳動物起源のものである;および/または
(d)細菌起源のものである、
宿主細胞。
[本発明1020]
本発明1019の宿主細胞を培養する工程を含む、FAPに結合する結合ポリペプチドまたはscFvを生成する方法。
[本発明1021]
本発明1001~1009のいずれかの結合ポリペプチドまたはscFvを含む、薬学的組成物。
[本発明1022]
線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)に対する養子細胞療法に適した対象を特定するための方法であって、
(a)該対象から疾患組織を単離する工程;
(b)該単離した組織を、FAPに特異的に結合する結合ポリペプチドと接触させる工程;および
(c)該単離した組織においてFAP発現細胞を検出する工程
を含み、
それによって、該養子細胞療法に適切な対象を特定する、方法。
[本発明1023]
前記結合ポリペプチドが、
(a)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR)を含む重鎖可変領域であって、HCDR1がアミノ酸配列YTITSYSLH(SEQ ID NO:1)を含み、HCDR2がアミノ酸配列
を含み、HCDR3がアミノ酸配列LDDSRFHWYFDV(SEQ ID NO:3)を含む、重鎖可変領域;および
(b)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR)を含む軽鎖可変領域であって、LCDR1がアミノ酸配列TASSSVSYMY(SEQ ID NO:4)を含み、LCDR2がアミノ酸配列LTSNLA(SEQ ID NO:5)を含み、LCDR3がアミノ酸配列QQWSGYPPIT(SEQ ID NO:6)を含む、軽鎖可変領域
を含む、本発明1022の方法。
[本発明1024]
(a)前記結合ポリペプチドが抗体もしくはその抗原結合断片を含む;および/または
(b)該抗原結合断片が、Fab、単鎖可変断片(scFv)、もしくは単一ドメイン抗体からなる群より選択され、任意で、該抗体が完全長抗体である;および/または
(c)該抗体もしくは抗原結合断片がヒト化抗体もしくはその抗原結合断片である;および/または
(d)前記結合ポリペプチドが、治療的分子もしくは診断的分子にコンジュゲートしている;および/または
(e)前記結合ポリペプチドが診断的分子にコンジュゲートしており、該診断的分子が検出可能な標識を含む;および/または
(f)前記結合ポリペプチドが診断的分子にコンジュゲートしており、該診断的分子が検出可能な標識を含み、さらに、該検出可能な標識が、放射標識、フルオロフォア、酵素、ハプテン、ビオチン、もしくはクロモフォアである、
本発明1022または1023の方法。
[本発明1025]
適切な対象として前記対象が特定された後に、前記対象に前記養子細胞療法が施される、本発明1022~1024のいずれかの方法。
[本発明1026]
(a)前記養子細胞療法が、キメラ抗原受容体(CAR)を含む改変免疫細胞を含む;および/または
(b)前記養子細胞療法が、キメラ抗原受容体(CAR)を含む改変免疫細胞を含み、該免疫細胞がTリンパ球である;および/または
(c)前記養子細胞療法が、キメラ抗原受容体(CAR)を含む改変免疫細胞を含み、該免疫細胞がNK細胞である;および/または
(d)前記養子細胞療法が、キメラ抗原受容体(CAR)を含む改変免疫細胞を含み、該CARがFAPに特異的に結合する、
本発明1025の方法。
[本発明1027]
前記結合ポリペプチドが、
(a)SEQ ID NO:7に記載される重鎖可変領域のアミノ酸配列に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、96%、97%、98%、99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む;および/または
(b)SEQ ID NO:7に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む;および/または
(c)SEQ ID NO:7に記載されるアミノ酸配列からなる重鎖可変領域からなる;および/または
(d)SEQ ID NO:9に記載されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む;および/または
(e)SEQ ID NO:9に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む;および/または
(f)SEQ ID NO:9に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域からなる、
本発明1022~1026のいずれかの方法。
[本発明1028]
それを必要とする対象においてがんを処置するための方法であって、
(a)SEQ ID NO:7と少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
(b)SEQ ID NO:9と少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む単離された結合ポリペプチドを該対象に投与する工程を含む、方法。
[本発明1029]
(a)前記がんが線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)発現細胞と関連する;および/または
(b)該FAP発現細胞ががん関連細胞である;および/または
(c)該FAP発現細胞ががん関連細胞であり、該がん関連細胞ががん関連線維芽細胞(CAF)である;および/または
(d)該FAP発現細胞ががん関連細胞であり、該FAP発現がん関連細胞がFAP発現脂肪細胞である;および/または
(e)該FAP発現細胞ががん関連細胞であり、該FAP発現がん関連細胞が腫瘍関連マクロファージ(TAM)である;および/または
(f)該FAP発現細胞ががん関連細胞であり、該FAP発現がん関連細胞が腫瘍関連好中球(TAN)である;および/または
(g)該FAP発現細胞ががん関連細胞であり、該FAP発現がん関連細胞が骨髄系由来サプレッサー細胞(MDSC)である;および/または
(h)該FAP発現細胞ががん関連細胞であり、該FAP発現がん関連細胞ががん開始細胞である、
本発明1028の方法。
[本発明1030]
(a)前記結合ポリペプチドが線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)に特異的に結合する;および/または
(b)前記結合ポリペプチドが抗体もしくはその抗原結合断片を含む;および/または
(c)該抗原結合断片が、Fab、単鎖可変断片(scFv)、もしくは単一ドメイン抗体からなる群より選択され、任意で、抗体が完全長抗体である;および/または
(d)該抗体もしくは抗原結合断片がヒト化抗体もしくはその抗原結合断片である、
本発明1028または1029の方法。
[本発明1031]
それを必要とする対象においてがんを処置するための方法であって、
(a)(i)該対象から疾患組織を単離すること;
(ii)該単離した組織を、FAPに特異的に結合する結合ポリペプチドと接触させること;および
(iii)該単離した組織において、FAP発現細胞を検出すること
を含む、適切な対象として該対象を特定する工程;ならびに
(b)線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)に特異的に結合するキメラ抗原受容体(CAR)を含む改変T細胞を含む養子細胞療法を該適切な対象に施す工程
を含む、方法。
[本発明1001]
ヒトおよびイヌ、および/またはマウスの線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)のエピトープに特異的に結合する抗原結合ドメインを含む、単離された結合ポリペプチド。
[本発明1002]
前記抗原結合ドメインが、
(a)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR)を含む重鎖可変領域であって、HCDR1がアミノ酸配列YTITSYSLH(SEQ ID NO:1)を含み、HCDR2がアミノ酸配列
を含み、HCDR3がアミノ酸配列LDDSRFHWYFDV(SEQ ID NO:3)を含む、重鎖可変領域;および
(b)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR)を含む軽鎖可変領域であって、LCDR1がアミノ酸配列TASSSVSYMY(SEQ ID NO:4)を含み、LCDR2がアミノ酸配列LTSNLA(SEQ ID NO:5)を含み、LCDR3がアミノ酸配列QQWSGYPPIT(SEQ ID NO:6)を含む、軽鎖可変領域
を含む、本発明1001の結合ポリペプチド。
[本発明1003]
(a)線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)に結合する;および/または
(b)抗体もしくはその抗原結合断片を含む;および/または
(c)SEQ ID NO:7に記載される重鎖可変領域のアミノ酸配列に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、96%、97%、98%、99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む;および/または
(d)SEQ ID NO:7に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む;および/または
(e)SEQ ID NO:7に記載されるアミノ酸配列からなる重鎖可変領域からなる;および/または
(f)SEQ ID NO:9に記載されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む;および/または
(g)SEQ ID NO:9に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む;および/または
(h)SEQ ID NO:9に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域からなる、
本発明1001または1002の結合ポリペプチド。
[本発明1004]
(a)前記抗原結合断片が、Fab、単鎖可変断片(scFv)、もしくは単一ドメイン抗体からなる群より選択される;および/または
(b)前記抗原結合断片が、Fab、単鎖可変断片(scFv)、もしくは単一ドメイン抗体からなる群より選択され、該抗体が完全長抗体である;および/または
(c)前記抗原結合断片が、Fab、単鎖可変断片(scFv)、もしくは単一ドメイン抗体からなる群より選択され、該抗体もしくは抗原結合断片がヒト化抗体もしくはその抗原結合断片である、
本発明1001~1003のいずれかの結合ポリペプチド。
[本発明1005]
(a)SEQ ID NO:7に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
(b)SEQ ID NO:9に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、単離された結合ポリペプチド。
[本発明1006]
ヒトおよびイヌ、および/またはマウスの線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)のエピトープに特異的に結合する抗原結合ドメインを含む、単鎖可変断片(scFv)。
[本発明1007]
前記抗原結合ドメインが、
(a)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR)を含む重鎖可変領域であって、HCDR1がアミノ酸配列YTITSYSLH(SEQ ID NO:1)を含み、HCDR2がアミノ酸配列
を含み、HCDR3がアミノ酸配列LDDSRFHWYFDV(SEQ ID NO:3)を含む、重鎖可変領域;および
(b)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR)を含む軽鎖可変領域であって、LCDR1がアミノ酸配列TASSSVSYMY(SEQ ID NO:4)を含み、LCDR2がアミノ酸配列LTSNLA(SEQ ID NO:5)を含み、LCDR3がアミノ酸配列QQWSGYPPIT(SEQ ID NO:6)を含む、軽鎖可変領域
を含み、
該重鎖可変領域と該軽鎖可変領域とがリンカーによって隔てられている、
本発明1006のscFv。
[本発明1008]
(a)SEQ ID NO:7に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
(b)SEQ ID NO:9に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、単鎖可変断片(scFv)であって、
該重鎖可変領域と該軽鎖可変領域とがリンカーによって隔てられており、任意で、該リンカーがSEQ ID NO:15に記載されるアミノ酸配列を含む、単鎖可変断片(scFv)。
[本発明1009]
(a)SEQ ID NO:11もしくは13に記載されるアミノ酸配列を含む;または
(b)SEQ ID NO:11もしくは13に記載されるアミノ酸配列からなる、
単鎖可変断片(scFv)。
[本発明1010]
本発明1001~1009のいずれかの結合ポリペプチドまたはscFvをコードする、単離された核酸。
[本発明1011]
ヒトおよびイヌ、および/またはマウスの線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)のエピトープに特異的に結合する抗原結合ドメインを含む結合ポリペプチドをコードする、単離された核酸。
[本発明1012]
前記抗原結合ドメインが、
(a)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR)を含む重鎖可変領域であって、HCDR1がアミノ酸配列YTITSYSLH(SEQ ID NO:1)を含み、HCDR2がアミノ酸配列
を含み、HCDR3がアミノ酸配列LDDSRFHWYFDV(SEQ ID NO:3)を含む、重鎖可変領域;および
(b)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR)を含む軽鎖可変領域であって、LCDR1がアミノ酸配列TASSSVSYMY(SEQ ID NO:4)を含み、LCDR2がアミノ酸配列LTSNLA(SEQ ID NO:5)を含み、LCDR3がアミノ酸配列QQWSGYPPIT(SEQ ID NO:6)を含む、軽鎖可変領域
を含む、本発明1011の核酸。
[本発明1013]
(a)前記結合ポリペプチドが抗体もしくはその抗原結合断片を含み、任意で、該抗体が完全長抗体である;および/または
(b)該抗原結合断片が、Fab、単鎖可変断片(scFv)、もしくは単一ドメイン抗体からなる群より選択される;および/または
(c)該抗体もしくは抗原結合断片がヒト化抗体もしくはその断片である、
本発明1011または1012の核酸。
[本発明1014]
(a)前記重鎖可変領域が、SEQ ID NO:8に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、96%、97%、98%、99%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む核酸にコードされる;および/または
(b)前記重鎖可変領域が、SEQ ID NO:8に記載されるポリヌクレオチド配列を含む核酸にコードされる;および/または
(c)前記重鎖可変領域が、SEQ ID NO:8に記載されるポリヌクレオチド配列からなる核酸にコードされる;および/または
(d)前記軽鎖可変領域が、SEQ ID NO:10に記載される軽鎖可変領域のアミノ酸配列に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、96%、97%、98%、99%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む核酸にコードされる;および/または
(e)前記軽鎖可変領域が、SEQ ID NO:10に記載されるポリヌクレオチド配列を含む核酸にコードされる;および/または
(f)前記軽鎖可変領域が、SEQ ID NO:10に記載されるポリヌクレオチド配列からなる核酸にコードされる、
1011~1013のいずれかの核酸。
[本発明1015]
(a)SEQ ID NO:8に記載されるポリヌクレオチド配列を含む核酸配列にコードされる重鎖可変領域;および
(b)SEQ ID NO:10に記載されるポリヌクレオチド配列を含む核酸配列にコードされる軽鎖可変領域
を含む結合ポリペプチドをコードする、単離された核酸。
[本発明1016]
(a)(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR)を含む重鎖可変領域であって、HCDR1がアミノ酸配列YTITSYSLH(SEQ ID NO:1)を含み、HCDR2がアミノ酸配列
を含み、HCDR3がアミノ酸配列LDDSRFHWYFDV(SEQ ID NO:3)を含む、重鎖可変領域、および
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR)を含む軽鎖可変領域であって、LCDR1がアミノ酸配列TASSSVSYMY(SEQ ID NO:4)を含み、LCDR2がアミノ酸配列LTSNLA(SEQ ID NO:5)を含み、LCDR3がアミノ酸配列QQWSGYPPIT(SEQ ID NO:6)を含む、軽鎖可変領域
を含む単鎖可変断片(scFv)をコードする;または
(b)(i) SEQ ID NO:8に記載されるヌクレオチド配列を含む重鎖可変領域、および
(ii) SEQ ID NO:10に記載されるヌクレオチド配列を含む軽鎖可変領域
を含む単鎖可変断片(scFv)をコードし、
該重鎖可変領域と該軽鎖可変領域とがリンカーによって隔てられており、任意で、該リンカーがSEQ ID NO.15に記載されるアミノ酸配列を含む;ならびに/または
(c)SEQ ID NO:12もしくは14に記載されるポリヌクレオチド配列を含む単鎖可変断片(scFv)をコードする;ならびに/または
(d)SEQ ID NO:12もしくは14に記載されるポリヌクレオチド配列からなる単鎖可変断片(scFv)をコードする、
単離された核酸。
[本発明1017]
本発明1010~1016のいずれかの単離された核酸を含む、ベクター。
[本発明1018]
(a)発現ベクターである;ならびに/または
(b)DNAベクター、RNAベクター、プラスミド、レンチウイルスベクター、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクター、およびレトロウイルスベクターからなる群より選択される、
本発明1017のベクター。
[本発明1019]
(a)本発明1017もしくは1018のベクターを含む;および/または
(b)真核生物もしくは原核生物起源のものである;および/または
(c)哺乳動物起源のものである;および/または
(d)細菌起源のものである、
宿主細胞。
[本発明1020]
本発明1019の宿主細胞を培養する工程を含む、FAPに結合する結合ポリペプチドまたはscFvを生成する方法。
[本発明1021]
本発明1001~1009のいずれかの結合ポリペプチドまたはscFvを含む、薬学的組成物。
[本発明1022]
線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)に対する養子細胞療法に適した対象を特定するための方法であって、
(a)該対象から疾患組織を単離する工程;
(b)該単離した組織を、FAPに特異的に結合する結合ポリペプチドと接触させる工程;および
(c)該単離した組織においてFAP発現細胞を検出する工程
を含み、
それによって、該養子細胞療法に適切な対象を特定する、方法。
[本発明1023]
前記結合ポリペプチドが、
(a)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR)を含む重鎖可変領域であって、HCDR1がアミノ酸配列YTITSYSLH(SEQ ID NO:1)を含み、HCDR2がアミノ酸配列
を含み、HCDR3がアミノ酸配列LDDSRFHWYFDV(SEQ ID NO:3)を含む、重鎖可変領域;および
(b)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR)を含む軽鎖可変領域であって、LCDR1がアミノ酸配列TASSSVSYMY(SEQ ID NO:4)を含み、LCDR2がアミノ酸配列LTSNLA(SEQ ID NO:5)を含み、LCDR3がアミノ酸配列QQWSGYPPIT(SEQ ID NO:6)を含む、軽鎖可変領域
を含む、本発明1022の方法。
[本発明1024]
(a)前記結合ポリペプチドが抗体もしくはその抗原結合断片を含む;および/または
(b)該抗原結合断片が、Fab、単鎖可変断片(scFv)、もしくは単一ドメイン抗体からなる群より選択され、任意で、該抗体が完全長抗体である;および/または
(c)該抗体もしくは抗原結合断片がヒト化抗体もしくはその抗原結合断片である;および/または
(d)前記結合ポリペプチドが、治療的分子もしくは診断的分子にコンジュゲートしている;および/または
(e)前記結合ポリペプチドが診断的分子にコンジュゲートしており、該診断的分子が検出可能な標識を含む;および/または
(f)前記結合ポリペプチドが診断的分子にコンジュゲートしており、該診断的分子が検出可能な標識を含み、さらに、該検出可能な標識が、放射標識、フルオロフォア、酵素、ハプテン、ビオチン、もしくはクロモフォアである、
本発明1022または1023の方法。
[本発明1025]
適切な対象として前記対象が特定された後に、前記対象に前記養子細胞療法が施される、本発明1022~1024のいずれかの方法。
[本発明1026]
(a)前記養子細胞療法が、キメラ抗原受容体(CAR)を含む改変免疫細胞を含む;および/または
(b)前記養子細胞療法が、キメラ抗原受容体(CAR)を含む改変免疫細胞を含み、該免疫細胞がTリンパ球である;および/または
(c)前記養子細胞療法が、キメラ抗原受容体(CAR)を含む改変免疫細胞を含み、該免疫細胞がNK細胞である;および/または
(d)前記養子細胞療法が、キメラ抗原受容体(CAR)を含む改変免疫細胞を含み、該CARがFAPに特異的に結合する、
本発明1025の方法。
[本発明1027]
前記結合ポリペプチドが、
(a)SEQ ID NO:7に記載される重鎖可変領域のアミノ酸配列に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、96%、97%、98%、99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む;および/または
(b)SEQ ID NO:7に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む;および/または
(c)SEQ ID NO:7に記載されるアミノ酸配列からなる重鎖可変領域からなる;および/または
(d)SEQ ID NO:9に記載されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む;および/または
(e)SEQ ID NO:9に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む;および/または
(f)SEQ ID NO:9に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域からなる、
本発明1022~1026のいずれかの方法。
[本発明1028]
それを必要とする対象においてがんを処置するための方法であって、
(a)SEQ ID NO:7と少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
(b)SEQ ID NO:9と少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む単離された結合ポリペプチドを該対象に投与する工程を含む、方法。
[本発明1029]
(a)前記がんが線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)発現細胞と関連する;および/または
(b)該FAP発現細胞ががん関連細胞である;および/または
(c)該FAP発現細胞ががん関連細胞であり、該がん関連細胞ががん関連線維芽細胞(CAF)である;および/または
(d)該FAP発現細胞ががん関連細胞であり、該FAP発現がん関連細胞がFAP発現脂肪細胞である;および/または
(e)該FAP発現細胞ががん関連細胞であり、該FAP発現がん関連細胞が腫瘍関連マクロファージ(TAM)である;および/または
(f)該FAP発現細胞ががん関連細胞であり、該FAP発現がん関連細胞が腫瘍関連好中球(TAN)である;および/または
(g)該FAP発現細胞ががん関連細胞であり、該FAP発現がん関連細胞が骨髄系由来サプレッサー細胞(MDSC)である;および/または
(h)該FAP発現細胞ががん関連細胞であり、該FAP発現がん関連細胞ががん開始細胞である、
本発明1028の方法。
[本発明1030]
(a)前記結合ポリペプチドが線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)に特異的に結合する;および/または
(b)前記結合ポリペプチドが抗体もしくはその抗原結合断片を含む;および/または
(c)該抗原結合断片が、Fab、単鎖可変断片(scFv)、もしくは単一ドメイン抗体からなる群より選択され、任意で、抗体が完全長抗体である;および/または
(d)該抗体もしくは抗原結合断片がヒト化抗体もしくはその抗原結合断片である、
本発明1028または1029の方法。
[本発明1031]
それを必要とする対象においてがんを処置するための方法であって、
(a)(i)該対象から疾患組織を単離すること;
(ii)該単離した組織を、FAPに特異的に結合する結合ポリペプチドと接触させること;および
(iii)該単離した組織において、FAP発現細胞を検出すること
を含む、適切な対象として該対象を特定する工程;ならびに
(b)線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)に特異的に結合するキメラ抗原受容体(CAR)を含む改変T細胞を含む養子細胞療法を該適切な対象に施す工程
を含む、方法。
Claims (31)
- ヒトおよびイヌ、および/またはマウスの線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)のエピトープに特異的に結合する抗原結合ドメインを含む、単離された結合ポリペプチド。
- 前記抗原結合ドメインが、
(a)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR)を含む重鎖可変領域であって、HCDR1がアミノ酸配列YTITSYSLH(SEQ ID NO:1)を含み、HCDR2がアミノ酸配列EINPANGDHNFSEKFEIK(SEQ ID NO: 2)を含み、HCDR3がアミノ酸配列LDDSRFHWYFDV(SEQ ID NO:3)を含む、重鎖可変領域;および
(b)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR)を含む軽鎖可変領域であって、LCDR1がアミノ酸配列TASSSVSYMY(SEQ ID NO:4)を含み、LCDR2がアミノ酸配列LTSNLA(SEQ ID NO:5)を含み、LCDR3がアミノ酸配列QQWSGYPPIT(SEQ ID NO:6)を含む、軽鎖可変領域
を含む、請求項1記載の結合ポリペプチド。 - (a)線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)に結合する;および/または
(b)抗体もしくはその抗原結合断片を含む;および/または
(c)SEQ ID NO:7に記載される重鎖可変領域のアミノ酸配列に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、96%、97%、98%、99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む;および/または
(d)SEQ ID NO:7に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む;および/または
(e)SEQ ID NO:7に記載されるアミノ酸配列からなる重鎖可変領域からなる;および/または
(f)SEQ ID NO:9に記載されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む;および/または
(g)SEQ ID NO:9に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む;および/または
(h)SEQ ID NO:9に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域からなる、
請求項1または2記載の結合ポリペプチド。 - 前記結合ポリペプチドが、抗体またはその抗原結合断片を含み、かつ、
(a)前記抗原結合断片が、Fab、単鎖可変断片(scFv)、もしくは単一ドメイン抗体からなる群より選択される;および/または
(b)前記抗原結合断片が、Fab、単鎖可変断片(scFv)、もしくは単一ドメイン抗体からなる群より選択され、該抗体が完全長抗体である;および/または
(c)前記抗原結合断片が、Fab、単鎖可変断片(scFv)、もしくは単一ドメイン抗体からなる群より選択され、該抗体もしくは抗原結合断片がヒト化抗体もしくはその抗原結合断片である、
請求項1~3のいずれか一項記載の結合ポリペプチド。 - (a)SEQ ID NO:7に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
(b)SEQ ID NO:9に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、単離された結合ポリペプチド。 - ヒトおよびイヌ、および/またはマウスの線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)のエピトープに特異的に結合する抗原結合ドメインを含む、単鎖可変断片(scFv)。
- 前記抗原結合ドメインが、
(a)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR)を含む重鎖可変領域であって、HCDR1がアミノ酸配列YTITSYSLH(SEQ ID NO:1)を含み、HCDR2がアミノ酸配列EINPANGDHNFSEKFEIK(SEQ ID NO: 2)を含み、HCDR3がアミノ酸配列LDDSRFHWYFDV(SEQ ID NO:3)を含む、重鎖可変領域;および
(b)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR)を含む軽鎖可変領域であって、LCDR1がアミノ酸配列TASSSVSYMY(SEQ ID NO:4)を含み、LCDR2がアミノ酸配列LTSNLA(SEQ ID NO:5)を含み、LCDR3がアミノ酸配列QQWSGYPPIT(SEQ ID NO:6)を含む、軽鎖可変領域
を含み、
該重鎖可変領域と該軽鎖可変領域とがリンカーによって隔てられている、
請求項6記載のscFv。 - (a)SEQ ID NO:7に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
(b)SEQ ID NO:9に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、単鎖可変断片(scFv)であって、
該重鎖可変領域と該軽鎖可変領域とがリンカーによって隔てられており、任意で、該リンカーがSEQ ID NO:15に記載されるアミノ酸配列を含む、単鎖可変断片(scFv)。 - (a)SEQ ID NO:11もしくは13に記載されるアミノ酸配列を含む;または
(b)SEQ ID NO:11もしくは13に記載されるアミノ酸配列からなる、
単鎖可変断片(scFv)。 - 請求項1~9のいずれか一項記載の結合ポリペプチドまたはscFvをコードする、単離された核酸。
- ヒトおよびイヌ、および/またはマウスの線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)のエピトープに特異的に結合する抗原結合ドメインを含む結合ポリペプチドをコードする、単離された核酸。
- 前記抗原結合ドメインが、
(a)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR)を含む重鎖可変領域であって、HCDR1がアミノ酸配列YTITSYSLH(SEQ ID NO:1)を含み、HCDR2がアミノ酸配列EINPANGDHNFSEKFEIK(SEQ ID NO: 2)を含み、HCDR3がアミノ酸配列LDDSRFHWYFDV(SEQ ID NO:3)を含む、重鎖可変領域;および
(b)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR)を含む軽鎖可変領域であって、LCDR1がアミノ酸配列TASSSVSYMY(SEQ ID NO:4)を含み、LCDR2がアミノ酸配列LTSNLA(SEQ ID NO:5)を含み、LCDR3がアミノ酸配列QQWSGYPPIT(SEQ ID NO:6)を含む、軽鎖可変領域
を含む、請求項11記載の核酸。 - (a)前記結合ポリペプチドが抗体もしくはその抗原結合断片を含み、任意で、該抗体が完全長抗体である;および/または
(b)該抗原結合断片が、Fab、単鎖可変断片(scFv)、もしくは単一ドメイン抗体からなる群より選択される;および/または
(c)該抗体もしくは抗原結合断片がヒト化抗体もしくはその断片である、
請求項11または12記載の核酸。 - (a)前記重鎖可変領域が、SEQ ID NO:8に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、96%、97%、98%、99%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む核酸にコードされる;および/または
(b)前記重鎖可変領域が、SEQ ID NO:8に記載されるポリヌクレオチド配列を含む核酸にコードされる;および/または
(c)前記重鎖可変領域が、SEQ ID NO:8に記載されるポリヌクレオチド配列からなる核酸にコードされる;および/または
(d)前記軽鎖可変領域が、SEQ ID NO:10に記載される軽鎖可変領域のアミノ酸配列に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、96%、97%、98%、99%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む核酸にコードされる;および/または
(e)前記軽鎖可変領域が、SEQ ID NO:10に記載されるポリヌクレオチド配列を含む核酸にコードされる;および/または
(f)前記軽鎖可変領域が、SEQ ID NO:10に記載されるポリヌクレオチド配列からなる核酸にコードされる、
12または13記載の核酸。 - (a)SEQ ID NO:8に記載されるポリヌクレオチド配列を含む核酸配列にコードされる重鎖可変領域;および
(b)SEQ ID NO:10に記載されるポリヌクレオチド配列を含む核酸配列にコードされる軽鎖可変領域
を含む結合ポリペプチドをコードする、単離された核酸。 - (a)(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR)を含む重鎖可変領域であって、HCDR1がアミノ酸配列YTITSYSLH(SEQ ID NO:1)を含み、HCDR2がアミノ酸配列EINPANGDHNFSEKFEIK(SEQ ID NO: 2)を含み、HCDR3がアミノ酸配列LDDSRFHWYFDV(SEQ ID NO:3)を含む、重鎖可変領域、および
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR)を含む軽鎖可変領域であって、LCDR1がアミノ酸配列TASSSVSYMY(SEQ ID NO:4)を含み、LCDR2がアミノ酸配列LTSNLA(SEQ ID NO:5)を含み、LCDR3がアミノ酸配列QQWSGYPPIT(SEQ ID NO:6)を含む、軽鎖可変領域
を含む単鎖可変断片(scFv)をコードする;または
(b)(i) SEQ ID NO:8に記載されるヌクレオチド配列を含む重鎖可変領域、および
(ii) SEQ ID NO:10に記載されるヌクレオチド配列を含む軽鎖可変領域
を含む単鎖可変断片(scFv)をコードし、
該重鎖可変領域と該軽鎖可変領域とがリンカーによって隔てられており、任意で、該リンカーがSEQ ID NO.15に記載されるアミノ酸配列を含む;ならびに/または
(c)SEQ ID NO:12もしくは14に記載されるポリヌクレオチド配列を含む単鎖可変断片(scFv)をコードする;ならびに/または
(d)SEQ ID NO:12もしくは14に記載されるポリヌクレオチド配列からなる単鎖可変断片(scFv)をコードする、
単離された核酸。 - 請求項10~16のいずれか一項記載の単離された核酸を含む、ベクター。
- (a)発現ベクターである;ならびに/または
(b)DNAベクター、RNAベクター、プラスミド、レンチウイルスベクター、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクター、およびレトロウイルスベクターからなる群より選択される、
請求項17記載のベクター。 - (a)請求項17もしくは18記載のベクターを含む;および/または
(b)真核生物もしくは原核生物起源のものである;および/または
(c)哺乳動物起源のものである;および/または
(d)細菌起源のものである、
宿主細胞。 - 請求項19記載の宿主細胞を培養する工程を含む、FAPに結合する結合ポリペプチドまたはscFvを生成する方法。
- 請求項1~9のいずれか一項記載の結合ポリペプチドまたはscFvを含む、薬学的組成物。
- 線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)に対する養子細胞療法に適した対象を特定するための方法であって、
(a)該対象からの疾患のある単離した組織を、FAPに特異的に結合する結合ポリペプチドと接触させる工程;および
(b)該単離した組織においてFAP発現細胞を検出する工程
を含み、
該単離した組織におけるFAP発現細胞の存在が、該対象が該養子細胞療法に適切であることを示す、方法。 - 前記結合ポリペプチドが、
(a)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR)を含む重鎖可変領域であって、HCDR1がアミノ酸配列YTITSYSLH(SEQ ID NO:1)を含み、HCDR2がアミノ酸配列EINPANGDHNFSEKFEIK(SEQ ID NO: 2)を含み、HCDR3がアミノ酸配列LDDSRFHWYFDV(SEQ ID NO:3)を含む、重鎖可変領域;および
(b)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR)を含む軽鎖可変領域であって、LCDR1がアミノ酸配列TASSSVSYMY(SEQ ID NO:4)を含み、LCDR2がアミノ酸配列LTSNLA(SEQ ID NO:5)を含み、LCDR3がアミノ酸配列QQWSGYPPIT(SEQ ID NO:6)を含む、軽鎖可変領域
を含む、請求項22記載の方法。 - (a)前記結合ポリペプチドが抗体もしくはその抗原結合断片を含む;および/または
(b)該抗原結合断片が、Fab、単鎖可変断片(scFv)、もしくは単一ドメイン抗体からなる群より選択され、任意で、該抗体が完全長抗体である;および/または
(c)該抗体もしくは抗原結合断片がヒト化抗体もしくはその抗原結合断片である;および/または
(d)前記結合ポリペプチドが、治療的分子もしくは診断的分子にコンジュゲートしている;および/または
(e)前記結合ポリペプチドが診断的分子にコンジュゲートしており、該診断的分子が検出可能な標識を含む;および/または
(f)前記結合ポリペプチドが診断的分子にコンジュゲートしており、該診断的分子が検出可能な標識を含み、さらに、該検出可能な標識が、放射標識、フルオロフォア、酵素、ハプテン、ビオチン、もしくはクロモフォアである、
請求項22または23記載の方法。 - (a)前記養子細胞療法が、キメラ抗原受容体(CAR)を含む改変免疫細胞を含む;および/または
(b)前記養子細胞療法が、キメラ抗原受容体(CAR)を含む改変免疫細胞を含み、該免疫細胞がTリンパ球である;および/または
(c)前記養子細胞療法が、キメラ抗原受容体(CAR)を含む改変免疫細胞を含み、該免疫細胞がNK細胞である;および/または
(d)前記養子細胞療法が、キメラ抗原受容体(CAR)を含む改変免疫細胞を含み、該CARがFAPに特異的に結合する、
請求項22~24のいずれか一項記載の方法。 - 前記結合ポリペプチドが、
(a)SEQ ID NO:7に記載される重鎖可変領域のアミノ酸配列に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、96%、97%、98%、99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む;および/または
(b)SEQ ID NO:7に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む;および/または
(c)SEQ ID NO:7に記載されるアミノ酸配列からなる重鎖可変領域からなる;および/または
(d)SEQ ID NO:9に記載されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む;および/または
(e)SEQ ID NO:9に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む;および/または
(f)SEQ ID NO:9に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域からなる、
請求項22~25のいずれか一項記載の方法。 - それを必要とする対象においてがんを処置するための薬剤であって、該薬剤が、
(a)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR)を含む重鎖可変領域であって、HCDR1がアミノ酸配列YTITSYSLH(SEQ ID NO:1)を含み、HCDR2がアミノ酸配列EINPANGDHNFSEKFEIK(SEQ ID NO: 2)を含み、HCDR3がアミノ酸配列LDDSRFHWYFDV(SEQ ID NO:3)を含む、重鎖可変領域;および
(b)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR)を含む軽鎖可変領域であって、LCDR1がアミノ酸配列TASSSVSYMY(SEQ ID NO:4)を含み、LCDR2がアミノ酸配列LTSNLA(SEQ ID NO:5)を含み、LCDR3がアミノ酸配列QQWSGYPPIT(SEQ ID NO:6)を含む、軽鎖可変領域
を含む単離された結合ポリペプチドを含む、薬剤。 - それを必要とする対象においてがんを処置するための薬剤であって、該薬剤が、
(a)SEQ ID NO:7と少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
(b)SEQ ID NO:9と少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む単離された結合ポリペプチドを含む、薬剤。 - (a)前記がんが線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)発現細胞と関連する;および/または
(b)該FAP発現細胞ががん関連細胞である;および/または
(c)該FAP発現細胞ががん関連細胞であり、該がん関連細胞ががん関連線維芽細胞(CAF)である;および/または
(d)該FAP発現細胞ががん関連細胞であり、該FAP発現がん関連細胞がFAP発現脂肪細胞である;および/または
(e)該FAP発現細胞ががん関連細胞であり、該FAP発現がん関連細胞が腫瘍関連マクロファージ(TAM)である;および/または
(f)該FAP発現細胞ががん関連細胞であり、該FAP発現がん関連細胞が腫瘍関連好中球(TAN)である;および/または
(g)該FAP発現細胞ががん関連細胞であり、該FAP発現がん関連細胞が骨髄系由来サプレッサー細胞(MDSC)である;および/または
(h)該FAP発現細胞ががん関連細胞であり、該FAP発現がん関連細胞ががん開始細胞である、
請求項27または28記載の薬剤。 - (a)前記結合ポリペプチドが線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)に特異的に結合する;および/または
(b)前記結合ポリペプチドが抗体もしくはその抗原結合断片を含む;および/または
(c)該抗原結合断片が、Fab、単鎖可変断片(scFv)、もしくは単一ドメイン抗体からなる群より選択され、任意で、抗体が完全長抗体である;および/または
(d)該抗体もしくは抗原結合断片がヒト化抗体もしくはその抗原結合断片である、
請求項27~29のいずれか一項記載の薬剤。 - それを必要とする対象においてがんを処置するための薬剤であって、該薬剤が、線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)に特異的に結合するキメラ抗原受容体(CAR)を含む改変T細胞を含む養子細胞療法を含み、該対象が、該対象からの疾患のある単離した組織を、FAPに特異的に結合する結合ポリペプチドと接触させ、次に、該組織においてFAP発現細胞を検出することにより、養子細胞療法のための適切な対象として特定される、薬剤。
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