JPWO2020241455A1 - 装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コネクタのロック解除の際に、コネクタ自身や周辺の部品が傷つくことを抑制する。【解決手段】装置は、電線5と、コネクタ4と、電線5を介してコネクタ4と接続されるコントロールバルブユニット3と、コネクタ4と電線5とコントロールバルブユニット3とを収容する変速機ケース2と、を有する。変速機ケース2は、コントロールバルブユニット3を挿入する開口部250と、開口部250と交差する向きに開口し且つコネクタ4を支持する貫通孔213aと、を有する。コネクタ4の端子部が貫通孔213aに向かう方向の姿勢となるように、コントロールバルブユニット3とコネクタ4とを連結可能な連結部材6を有する。開口部250からコントロールバルブユニット3を挿入する方向の力が加わることにより、連結部材6によるコントロールバルブユニット3とコネクタ4との連結が外れる。【選択図】図8B

Description

本発明は、装置に関する。
特許文献1には、以下の点が開示されている。
車両用のコントロールバルブユニットをケース内に設置する際に、コントロールバルブユニットから延びるコネクタを、以下の手順にて、ケースに設けた開口から引き出す。
(a)コントロールバルブユニットから延びるコネクタをコントロールバルブユニットに設けた固定用治具で保持した状態で、コントロールバルブユニットをケース内に設置する。
(b)固定用治具で保持されてロック状態になったコネクタに、開口に向かう方向の所定以上の力を作用させて、コネクタのロック状態を解除して固定用治具から離脱させる。
(c)離脱させたコネクタを開口から引き出す。
特開2011−122701号公報
特許文献1では、開口に向かう強い力でコネクタのロック解除をするため、ロック解除の際に勢いよくコネクタが動き、コネクタ自身が傷つくか、若しくは、周辺の部品を傷つけるおそれがある。
そこで、コネクタのロック解除の際に、コネクタ自身や周辺の部品が傷つくことを抑制することが求められている。
本発明のある態様は、
電線と、
コネクタと、
前記電線を介して前記コネクタと接続されるユニットと、
前記コネクタと前記電線と前記ユニットとを収容するケース部材と、を有し、
前記ケース部材は、前記ユニットを挿入するユニット挿入開口部と、前記ユニット挿入開口部と交差する向きに開口し且つ前記コネクタを支持するコネクタ支持開口部と、を有する装置であって、
前記コネクタの端子部が前記コネクタ支持開口部に向かう方向の姿勢となるように、前記ユニットと前記コネクタとを連結可能な連結部を有し、
前記ユニット挿入開口部から前記ユニットを挿入する方向の力が加わることにより、前記連結部による前記ユニットと前記コネクタとの連結が外れる構成の装置とした。
本発明のある態様によれば、コネクタのロック解除の際に、コネクタ自身や周辺の部品が傷つくことを抑制することができる。
変速機ケースを説明する図である。 変速機ケースを説明する図である。 変速機ケースを説明する図である。 コネクタを説明する図である。 コネクタを説明する図である。 コネクタを説明する図である。 連結部材を説明する図である。 連結部材を説明する図である。 連結部材を説明する図である。 連結部材を説明する図である。 治具を説明する図である。 治具を説明する図である。 治具を説明する図である。 治具を説明する図である。 変速機ケースへのコントロールバルブユニットの組付けを説明する図である。 変速機ケースへのコントロールバルブユニットの組付けを説明する図である。 変速機ケースへのコントロールバルブユニットの組付けを説明する図である。 変速機ケースへのコントロールバルブユニットの組付けを説明する図である。 変速機ケースへのコントロールバルブユニットの組付けを説明する図である。
以下、本実施形態にかかる装置を、車両用の動力伝達装置である無段変速機1に適用した場合を例に挙げて説明する。
なお、以下の説明においては、構成要素の位置関係を説明する用語として、「直交」「平行」を用いた場合、基準となる軸(線)または面に対して、厳密な意味での「直交」「平行」であることを意味するものではない。
基準となる軸(線)または面に対して、目的または機能を達成できる範囲で僅かに傾いて直交している場合、または目的または機能を達成できる範囲で僅かに傾いて平行である場合を、排除するものではない。これらの場合も、それぞれ用語「直交」、「平行」に含まれる。
図1は、無段変速機1の変速機ケース2を説明する図であり、変速機ケース2をサイドカバーが組み付けられる側からみた斜視図である。
なお、図1では、バルブ収容室S3の開口部250が、鉛直線VL方向の上側に向けられた状態を記載してある。
図2は、変速機ケース2のバルブ収容室S3を説明する図であり、図1における変速機ケース2を上側から見た図である。
図3は、変速機ケース2を説明する図であり、図2のA−A断面の模式図である。
[変速機ケース2]
図1に示すように、変速機ケース2には、当該変速機ケース2を挟んだ一方側(図1における紙面手前側)からサイドカバー(図示せず)が取り付けられる。さらに、他方側(図1における紙面奥側)からコンバータハウジング(図示せず)が取り付けられる。無段変速機1では、変速機ケース2、サイドカバー及びコンバータハウジングは、直線Lx方向で重ね合わされている。
変速機ケース2は、内部空間に中間壁部23を有している。中間壁部23は直線Lxと交差する。変速機ケース2の内部空間は、中間壁部23によって、サイドカバー側の空間S1(図1における紙面手前側)と、コンバータハウジング側の空間S2(図1における紙面奥側)と、に区画されている。
空間S1には、バリエータ(図示せず)が収容されている。空間S2には、前後進切替機構(図示せず)や、ファイナルギア(図示せず)が収容されている。空間S1、S2は、直線Lx方向で中間壁部23を挟んだ一方側と他方側で、外周壁20によって囲まれている。
[バルブ収容室S3]
変速機ケース2には、バルブ収容室S3が設けられている。バルブ収容室S3には、後記するコントロールバルブユニット3(図2における仮想線参照)が収容される。
図1に示すように、バルブ収容室S3は、外周壁20から鉛直線VL方向上向きに延びる周壁部21で囲まれた領域である。外周壁20のうち周壁部21で囲まれた部分は、バルブ収容室S3の底壁部22を構成する。バルブ収容室S3は、鉛直線VL方向上側が開口した開口部250を有している。
図2に示すように、周壁部21は、直線Lx方向に沿う短壁部211、212と、これら短壁部211、212の端部同士を接続する長壁部213、214とから構成されている。これら短壁部211、212と長壁部213、214は、開口部250を囲むように設けられている。
無段変速機1の製造時において、変速機ケース2にコントロールバルブユニット3を組み付ける際には、変速機ケース2は、バルブ収容室S3の開口部250を鉛直線VL方向上側に向けた状態にされる(図1参照)。
なお、無段変速機1が車両に搭載された状態(完成した状態)では、バルブ収容室S3の開口部250は、鉛直線VL方向下側を向いており、開口部250は、オイルパン(図示せず)で封止される。
図2に示すように、周壁部21におけるサイドカバー側の長壁部213には、貫通孔213aが形成されている。バルブ収容室S3の内部空間と外部とは、貫通孔213aを介して連通している。貫通孔213aの中心線X1は、直線Lxと略平行である。貫通孔213aの中心線X1は、開口部250の開口方向(鉛直線VL方向:図1参照)と直交する。
図1、2に示すように、バルブ収容室S3の底壁部22は、直線Lxに直交する直線Ly方向(図1、2における左右方向)で、短壁部212側が短壁部211側よりも鉛直線VL方向下側に窪んだ凹部225となっている。
図2、3に示すように、凹部225では、直線Lx方向における長壁部213側(サイドカバー側)の底面225aが、長壁部214側(コンバータカバー側)の底面225bよりも鉛直線VL方向下側に位置している。鉛直線VL方向において底面225aは、底面255bよりも一段低くなっている。底面225aと底面225bの境界は段部225cとなっている。底面225a、225bは、鉛直線VL方向に直交する平坦面である。段部225cにおける長壁部213との対向面225dは、直線Lxに直交する平坦面である。
[コントロールバルブユニット3]
図3に示すように、コントロールバルブユニット3は、アッパーバルブ31とロアバルブ32とを重ね合わせて構成されている。アッパーバルブ31とロアバルブ32との間にはセパレートプレート(図示せず)が設けられている。アッパーバルブ31とロアバルブ32は内部にそれぞれ油路(図示せず)が形成されており、セパレートプレートと合わせて油圧制御回路を構成している。
コントロールバルブユニット3は、アッパーバルブ31とロアバルブ32の重ね合わせ方向を鉛直線VL方向に沿わせた状態で、バルブ収容室S3に収容されている。
コントロールバルブユニット3がバルブ収容室S3に収容された状態において、重ね合わせ方向におけるアッパーバルブ31の一端面31a(図3における下面)は、底面225aに対して鉛直線VL方向の間隔を空けて対向している(以下、一端面31aを下面31aとも標記する)。
コントロールバルブユニット3は、電線5を介して後記するコネクタ4と電気的に接続されている。電線5は、コネクタ4とコントロールバルブユニット3とを接続した状態で、コネクタ4を任意の位置に移動させることができる程度の可撓性(フレキシビリティ)を有するものである。電線5の一端側5aは、アッパーバルブ31の下面31aの接続部310を通って、各種電装部品と電気的に接続されている。電線5の他端側5bは、コネクタ4と電気的に接続されている。
[コネクタ4]
図4Aは、コネクタ4を説明する図であって、コネクタ4の斜視図である。なお、見易くするためにOリング43にハッチングを付してある。
図4Bは、コネクタ4を説明する図であって、コネクタ4を図3におけるA−A方向から見た図である。
図4Cは、コネクタ4を説明する図であって、コネクタ4を、図4BにおけるA−A線に沿って切断した断面を模式的に示した図である。
本実施形態では、コネクタ4がターミナルコネクタである場合を例に挙げて説明する。
コネクタ4は、貫通孔213aに挿入された状態で変速機ケース2に固定されている(図3参照)。
図4A、図4Cに示すように、コネクタ4は、円柱形状の基部40を有している。基部40の外径R1は、貫通孔213aの孔径D1(図3参照)より僅かに小径である(R1<D1)。
図4Cに示すように、基部40の中心線X2方向(長手方向)における一端面40aは、中心線X2方向に直交する平坦面である。
基部40の一端面40aには、当該一端面40aの外周縁を全周に亘って囲む周壁部41が形成されている。周壁部41は、中心線X2方向で基部40から離れる方向に長さL1で延びている。図3に示すように、中心線X2方向における基部40と周壁部41とを合わせたコネクタ4の全長Laは、中心線X1方向における貫通孔213aの長さLbよりも長い長さである(La>Lb)。
図4Aに示すように、周壁部41は、中心線X2方向における基部40と反対側が開口している。周壁部41の開口側端部には、突起42が設けられている。
図4Bに示すように、中心線X2方向から見て、突起42は鉛直線VL方向に平行な直径線Lm上で、中心線X2の下側に設けられている。突起42は、周壁部41の内周面から中心線X2の径方向内側に高さh1で突出している。突起42は、中心線X2回りの周方向に幅W1を有している。
図4Cに示すように、突起42は、中心線X2方向で長さL2を有している。突起42の基部40側の側面42bは、中心線X2に直交する平坦面となっている。中心線X2方向における突起42の側面42bと反対側の側面42aは、中心線X2に直交する平坦面となっている。
図4Aに示すように、基部40の外周には、Oリング43が外挿されている。Oリング43の外径R2は、貫通孔213aの孔径D1(図3参照)より僅かに大きい(R2>D1)。
図4A、図4Bに示すように、基部40の外周には、後記する連結部材6に係合する被係合部44と、基部40の移動を規制する移動規制部45と、が設けられている。
基部40の中心線X2方向において、被係合部44と移動規制部45は、Oリング43よりも他端面40b側に位置している。
図4Bに示すように、中心線X2方向から見て、被係合部44と移動規制部45は、直径線Lm上に位置している。図4Cに示すように、中心線X2の径方向から見て、被係合部44と移動規制部45は、中心線X2を挟んだ基部40の上面40cと下面40dにそれぞれ設けられている。
被係合部44は、直径線Lmに沿って上面40cから離れる方向(図4Bにおける上側)に突出する。中心線X2方向から見て、被係合部44は、略矩形環状に形成されている(図4B参照)。
具体的には、被係合部44は、長壁部441、442と、短壁部443と、から構成されている。長壁部441、442は、直径線Lmを挟んだ一方側(図4Bにおける左側)と他方側(図4Bにおける右側)に位置している。長壁部441、442は、直径線Lmに平行な直線Lm1、Lm2に沿って、それぞれ延びており、長壁部441、442の端部同士が、短壁部443で接続されている。
図4Bに示すように、直径線Lmに直交する方向における長壁部441と長壁部442との間隔W2は、後記する連結部材6の幅W6(図5B参照)より長くなるように設定されている(W2>W6)。
図4Cに示すように、直径線Lm方向における基部40の上面40cから短壁部443までの長さL3は、後記する連結部材6の係止片64の長さL64(図5B参照)より長くなるように設定されている(L3>L64)。
また、中心線X2方向における被係合部44(短壁部443)の長さL4は、後記する連結部材6の係合部63の長さL63より短くなるように設定されている(L4<L63:図6A参照)。
移動規制部45は、直径線Lmに沿って下面40dから離れる方向(図4Cにおける下側)に突出する。移動規制部45の下端面45aは、直径線Lmに直交する平坦面である(図4B参照)。移動規制部45の側面45bは、中心線X2に直交する平坦面である(図4C参照)。
移動規制部45の側面45bは、中心線X2方向において、前記した突起42とは反対側に位置する側面である。
図3に示すように、コネクタ4は、貫通孔213aに挿入された状態で変速機ケース2に固定されている。この状態において、基部40の長手方向に沿う中心線X2(図4C参照)は、貫通孔213aの中心線X1と一致している。
基部40の一端面40aと周壁部41は、変速機ケース2のサイドカバー側に露出し、他端面40bはバルブ収容部S3内に位置している。Oリング43は、中心線X1方向における貫通孔213aの略中央位置に配置される。Oリング43は、貫通孔213aの内周面と基部40の外周面との隙間を全周に亘って封止している。移動規制部45の下端面45aは、底面225aと全面に亘って当接している。
詳細は後記するが、コネクタ4の貫通孔213aへの挿入は、治具9(図7参照)を用いて行う。作業者は、コントロールバルブユニット3をバルブ収容室S3に収容したのち、コネクタ4に貫通孔213aを貫通した治具9を係合させる。作業者は、治具9と共にコネクタ4をバルブ収容室S3内から引き出して、コネクタ4を貫通孔213aへ挿入する。
[連結部材6]
図5A、図5Bは、連結部材6を説明する図であり、連結部材6を一枚の帯状の金属片6'から作成する過程を示している。
図5Aは、金属片6'を示す斜視図である。
図5Bは、金属片6'を折り曲げて形成した連結部材6の斜視図である。
図3に示すように、連結部材6は、アッパーバルブ31の下面31aにボルトBで固定されている。コントロールバルブユニット3がバルブ収容室S3に収容された状態で、連結部材6は、直線Lx方向における接続部310と貫通孔213aの間に配置されている。
連結部材6は、アッパーバルブ31の下面31aに固定される固定部61と、当該固定部61からアッパーバルブ31の下面31aに直交する方向に延びる基部62と、当該基部62から貫通孔213a側に延びる係合部63と、当該係合部63からアッパーバルブ31の下面31aに向かって延びる係止片64と、から構成されている(図3参照)。
図5A、図5Bに示すように、連結部材6は、帯状の金属片6'を折り曲げて形成される。金属片6'は、長手方向における全長に亘って、同じ幅W6、同じ厚みTで形成された板状部材である。
具体的には、金属片6'では、前記した固定部61となる領域と基部62となる領域との境界線LY1と、基部62となる領域と係合部63となる領域との境界線LY2と、係合部63となる領域と係止片64となる領域との境界線LY3とが、金属片6'の長手方向に所定の間隔をあけて設定されている。
図5Aに示すように、境界線LY1、LY2、LY3は金属片6'の長手方向に直交する。これら境界線LY1、LY2、LY3によって、金属片6'は長手方向における一端6aから他端6bに向かって順番に固定部61、基部62、係合部63、係止片64となる領域に区画される。固定部61における金属片6'の一端6a側には貫通孔610が形成されている。
長手方向における金属片6'の一端6aから境界線LY1までの長さL61、境界線LY1から境界線Y2までの長さL62、境界線LY2から境界線LY3までの長さL63及び境界線LY3から他端6bまでの長さL64は、所定の長さに設定されている。
「所定の長さ」とは、コントロールバルブユニット3がバルブ収容室S3へ収容された際に、前記したコネクタ4の被係合部44が、連結部材6から離脱できる長さである。
連結部材6は、境界線LY1、LY2、LY3に沿って、金属片6'を略直角に折り曲げる(谷折り)ことで形成される。なお、「略直角」とは、厳密に直角である場合に限定されず、数度程度の傾きで実質的に直角であると言える場合を含む。
図3に示すように、連結部材6は、一端6a側を直線Lx方向のサイドカバー側に向けた状態で、固定部61がアッパーバルブ31の下面31aに固定されている。固定部61は、貫通孔610にボルトBを挿入することで下面31aに固定されている。
この状態において、基部62は下面31aに直交する方向(鉛直線VL方向下側)に延びている。係合部63は基部62から直線Lx方向で貫通孔213a側に延びている。係止片64は、係合部63からアッパーバルブ31側に向かって延びている。
係止片64の先端(連結部材6の他端6b)は、鉛直線VL方向で固定部61と対向する。連結部材6は、側面視において、略J字形状(フック形状)を成している。
図6Aは、連結部材6を説明する図であって、連結部材6にコネクタ4の被係合部44が係合している状態を示す図である。
図6Bは、連結部材6を説明する図であって、図6AにおけるA−A矢視図である。
なお、図6A、図6Bでは、コントロールバルブユニット3をバルブ収容室S3に収容する前の状態を示している。
図6A、図6Bに示すように、コントロールバルブユニット3をバルブ収容室S3に収容する際は、コネクタ4は、連結部材6によってコントロールバルブユニット3と連結した状態で供給される。この状態において、コネクタ4の他端面40bは電線5と電気的に接続され、コネクタ4の被係合部44は連結部材6と係合されている。
コネクタ4は、連結部材6によって、基部40の一端面40a側を、変速機ケース2の貫通孔213aに向けた姿勢で、コントロールバルブユニット3に固定された連結部材6に支持されている(図8A参照)。
図6Aに示すように、コネクタ4の被係合部44の短壁部443が、連結部材6における基部62と係合部63と係止片64とで形成される凹状の空間に収容されている。
被係合部44の短壁部443は、コネクタ4の自重によって連結部材6の係合部63と当接することで、鉛直線VL方向下方向の移動が規制されている。また、被係合部44の短壁部443は、中心線X2方向で係止片64と基部62とに挟まれており、コネクタ4の中心線X2方向の移動が規制されている。
図6Bに示すように、被係合部44の長壁部441、442の間には、連結部材6の係合部63が挿入されている。コネクタ4の鉛直線VLに直交する方向(図6Bにおける左右方向)の移動が、長壁部441、442により規制されている。
これにより、コントロールバルブユニット3をバルブ収容室S3に収容する途中でコントロールバルブユニット3を傾けた場合でも、コネクタ4が連結部材6から脱落しないようになっている。
[治具9]
治具9について説明する。
図7Aは、治具9の斜視図である。
図7Bは、治具9の要部拡大図である。
図7Cは、治具9の係止部62側を拡大して示す側面図である。
図7Dは、図7CにおけるA−A線に沿って治具9を切断した断面を模式的に示した図である。
なお、図7A、図7B、図7Cでは、説明の便宜上、溝部93を紙面手前側に向けた状態を示している。
図8Bに示すように、コントロールバルブユニット3をバルブ収容室S3に収容すると、鉛直線VL方向においてコネクタ4は、アッパーバルブ31の下面31aと、底壁部22の底面225aとの間に配置される。この状態においてコネクタ4は、変速機ケース2の内部に位置しており、コネクタ4は、外部端子との接続部である周壁部41側を、変速機ケース2の外部からアクセス可能な位置に配置する必要がある。
本実施形態では、治具9を用いて、コネクタ4の基部40の一端面40a側を、変速機ケース2の外部に引き出して、露出させるようになっている。
図7Aに示すように、治具9は、把持部90と、挿入部91と、係止部92と、から構成されている。把持部90と、挿入部91と、係止部92は、それぞれ円筒形状を成している。把持部90と、挿入部91と、係止部92とは、治具9の中心線X3上で同芯に配置されている。
把持部90は、作業者に把持される部位である。
把持部90の外径R3(図7A〜図7D参照)は、前記した貫通孔213aの孔径D1(図3参照)よりも大きい(R3>D1)。中心線X3方向における把持部90の長さは、作業者が片手で握ることができる長さに設定されている。
挿入部91は、変速機ケース2の貫通孔213aに挿入される部位である。
挿入部91は、中心線X3方向における把持部90の一端90aから、把持部90から離れる方向に延出している。
挿入部91の外径R4(図7A〜図7D参照)は、貫通孔213aの孔径D1よりも僅かに小さい(R4<D1)。中心線X3方向における挿入部91の長さL91は、貫通孔213aの長さLb(図3参照)よりも長い(L91>Lb)。
係止部92は、コネクタ4と係合する部位である。
係止部92は、中心線X3方向における挿入部91の一端91aから、挿入部91から離れる方向に延出している。
一端91aは、中心線X3に直交する平坦面となっている。
係止部92の外径R5(図7A〜図7D参照)は、コネクタ4の周壁部41の内径D2(図4C参照)よりも小さい(R5<D2)。中心線X3方向における係止部92の長さL92は、中心線X2方向における周壁部41の長さL1(図4C参照)よりも短い(L92<L1)。
図7Cに示すように、係止部92では、先端面92a側の外周にテーパ部92bが形成されている。テーパ部92bは、先端面92aと外周面92cに跨って形成されている。係止部92におけるテーパ部92bが設けられた領域は、中心線X3方向の先端面92aに向かうにつれて外径R5が小さくなっている。
係止部92には溝部93が形成されている。溝部93は、係止部92の外周面92cを一部切り欠いて形成したものである。溝部93は、中心線X3方向における係止部92の全長に亘って形成されている(図7C参照)。
溝部93は、中心線X3回りの周方向の溝幅W3が、前記したコネクタ4側の突起42の幅W1(図4B参照)より僅かに大きい(W3>W1)。
図7Dに示すように、溝部93は、中心線X3の径方向における溝深さdが、前記した突起42の突出高さh1(図4B参照)よりも僅かに深い(d>h1)。
図7Cに示すように、溝部93は、中心線X3における挿入部91側(図中、左側)に、切欠部931が形成されている。切欠部931は、溝部93の一部を、中心線X3周りの周方向に広げるように切り欠いて形成されている。そのため、中心線X3の径方向からみて溝部93は、略L字形状を成している。中心線X3方向における切欠部931の長さL931は、中心線X2方向における突起42の長さL2よりも長い(L931>L2)。切欠部931は、中心線X3方向における先端面92a側の側面931aが、中心線X3に直交する平坦面となっている。
[組み付け手順]
以下、無段変速機1の製造時において、変速機ケース2にコントロールバルブユニット3を組み付ける手順について説明する。
図8A、図8Bは、バルブ収容室S3へコントロールバルブユニット3を収容する過程を順番に示すものである。
図8Aは、コントロールバルブユニット3が変速機ケース2から離間した状態を示す図である。
図8Bは、コントロールバルブユニット3をバルブ収容室S3に収容した状態を説明する図である。
図9A〜図9Cは、治具9を用いてコネクタ4を貫通孔213aに挿入する過程を順番に示すものである。
図9Aは、治具9をコネクタ4に挿入した状態を説明する図である。
図9Bは、図9AにおけるA−A線に沿って、コネクタ4と治具9との係合部分を切断した断面を模式的に示した図であり、治具9の係止部92と、コネクタ4の突起42とを係合させた状態を説明する図である。
図9Cは、コネクタ4を所定位置まで引き出した状態を説明する図である。
なお、図8A〜図9Cでは、説明の便宜上、コネクタ4と治具9は、内部構造の図示を省略して模式的な断面をしている。また、見易くするために、連結部材6を固定するボルトBは省略してある。
前記したように、無段変速機1の製造時において、変速機ケース2へコントロールバルブユニット3を組み付ける際には、変速機ケース2は、バルブ収容室S3の開口部250を、鉛直線VL方向上側に向けた状態で配置される。
図8Aに示すように、作業者は、コントロールバルブユニット3を鉛直線VL方向における上側から下側に移動させて、コントロールバルブユニット3を開口部250からバルブ収容室S3に挿入する(図8Aにおける矢印方向)。
コントロールバルブユニット3の下側では、コネクタ4が被係合部44を介して連結部材6に自重でぶら下がっている。
この状態において、コネクタ4は、基部40の一端面40a側を、変速機ケース2の貫通孔213aに向けて、連結部材6に保持されている。
図8Bに示すように、コントロールバルブユニット3を開口部250から挿入すると、まず、コネクタ4の移動規制部45の下端面45aが、底面225aに当接する。下端面45aは所定の面積を持つ平坦面である。そのため、下端面45aが底面225aに当接した時点で、コネクタ4が底面225a上で転がって、コネクタ4が大きく位置ずれしないようになっている。
コントロールバルブユニット3には、鉛直線VL方向の下側(コントロールバルブユニット3の挿入方向)に向かう操作力(推力)が、作業者から作用している。
下端面45aが底面225aに当接した時点で、コネクタ4は、鉛直線VL方向の下側への移動が規制される。そのため、コントロールバルブユニット3のみが、鉛直線VL方向の下側への移動を続けて、最終的に変速機ケース2内の所定位置に配置される。
ここで、コネクタ4側の下端面45aが底面225aに当接した時点で、連結部材6の係合部63と、被係合部44の短壁部443との係合が解消される。最終的に連結部材6の係合部63は、被係合部44の短壁部443から鉛直線VL方向下側に離間した位置に配置される(図8B参照)。
このようにして、連結部材6によるコントロールバルブユニット3とコネクタ4との連結が解除されて、コントロールバルブユニット3のバルブ収容室S3への収容が完了する。
ここで、図8Bに示すように、前記した係止片64の長さL64は、鉛直線VL方向における被係合部44(短壁部443)と連結部材6(係合部63)との離間距離C1より短い長さに設定されている(L64<C1)。
また、図8Bに示すように、連結部材6の基部62の長さL62は、コントロールバルブユニット3を所定位置に配置した状態で、以下の(i)、(ii)を満たす長さに設定されている。
(i)鉛直線VL方向で係合部63が、被係合部44(短壁部443)から離れる。
(ii)鉛直線VL方向で係合部63の下面63aが、基部40の上面40cと当接する。
これにより、連結部材6によるコントロールバルブユニット3とコネクタ4との連結が解除されても、コネクタ4は、移動規制部45の下端面45aと基部40の上面40cとが、底面225aと係合部63の下面63aとで挟持された状態となる。
従って、コネクタ4は、基部40の一端面40a側が、貫通孔213aを向いた姿勢で保持される。
係合部63の下面63aは、コントロールバルブユニット3の自重で、コネクタ4の上面40cに押圧力を作用させている。
係合部63の下面63aは、コネクタ4を、基部40の一端面40a側が貫通孔213aを向いた姿勢で保持する保持力を作用させている。
図9Aに示すように、作業者は、コントロールバルブユニット3をバルブ収容室S3に収容したのち、変速機ケース2の貫通孔213aに、サイドカバー側(図中左側)から治具9を挿入する(図9Aにおける矢印方向)。
この際に、治具9は、溝部93が鉛直線VL方向の下側に位置する向きで、貫通孔213aに挿入される。
ここで、図8Bから図9Aに進む際に、治具9にテーパ部92bが設けられていることにより、治具9が貫通孔213aに挿入される過程で、治具9と貫通孔213aとの心合わせがなされる。これにより、治具9の中心線X3は、貫通孔213aの中心線X1と一致する。
さらに治具9を貫通孔213aに挿入すると、テーパ部92bは貫通孔213aを通過して、コネクタ4側の周壁部41に挿入される。この場合にも、治具9にテーパ部92bが設けられていることにより、治具9が周壁部41に挿入される過程で、治具9とコネクタ4との心合わせがなされる。これにより、治具9の中心線X3はコネクタ4の中心線X2と一致する。
このように、図9Aに示すように、治具9の中心線X3(図7A参照)と、コネクタ4の中心線X2(図4A参照)が、最終的に貫通孔213aの中心線X1と一致する。
さらに治具9を貫通孔213aに挿入すると、コネクタ4側の突起42は、治具9側の溝部93内を中心軸X1方向に摺動する。そうすると、突起42の側面42aは、治具9の挿入部91の一端面91aと当接する。周壁部41の先端面41aは、中心線X2回りの周方向で全周に亘って、治具9の挿入部91の一端面91aと当接する。
ここで、周壁部41の先端面41a及び突起42の側面42aが、挿入部91の一端面91aと当接すると、コネクタ4は、治具9によって中心線X1方向における貫通孔213aから離れる方向に押される。
そうすると、コネクタ4は、被係合部44の短壁部443が、前記した連結部材6の基部62に中心線X1方向から当接して、コネクタ4の貫通孔213aから離れる方向への移動が規制される。
これにより、コネクタ4が、治具9によって押された際に、バルブ収容室S3の奥側へ移動して、バルブ収容室S3の奥側に入り込んでしまうことが阻止される。
ここで、連結部材6は前記したコントロールバルブユニット3に対して片持ち支持された状態になっている。従って、連結部材6は、治具9の挿入時の推力によって、コネクタ4と接している部分が撓みやすい。そうすると、コネクタ4は、連結部材6が撓んだ分だけ中心線X1方向における貫通孔213aから離れる方向に移動できる。
本実施形態では、コネクタ4は移動規制部45を有している。移動規制部45の側面45bが、前記した段部225cに中心線X1方向から当接するようになっている。これにより、連結部材6が撓んで、コネクタ4が、中心線X1方向における貫通孔213aから離れる方向に移動することを防止している。
図9Aに示すように、作業者は、コネクタ4側の突起42の側面42aを挿入部91の一端面91aに当接させたのち、図9Bに示すように、把持部90を中心線X1回りに回転させる(図9Bにおける矢印方向)。これにより、突起42が、係止部92の切欠部931内に収容される。
図9Cに示すように、作業者は、突起42を係止部92の切欠部931内に収容したのち、治具9を引き出す(図9Cにおける矢印方向)方向に移動させると、突起42の側面42bと切欠部931の側面931aとが中心線X1方向で当接する。そうすると、治具9とコネクタ4とが係合した状態となるので、治具9の引き出しに合わせてコネクタ4も貫通孔213aから引き出す方向に移動する。
そして、作業者は、把持部90を把持しながら、前記したOリング43が貫通孔213aの中心線X1方向における略中央位置に到達するまでコネクタ4を引き出す。
この際に、コネクタ4は、移動規制部45の下端面45aが底面225aを摺動すると共に、基部40の上面40cを、連結部6の係合部63の下面63aが摺動する。
前記したように係合部63の下面63aは、コントロールバルブユニット3の自重で、コネクタ4の上面40cに押圧力を作用させている。この押圧力は、係合部63の下面63aと、底面225aとの間にコネクタ4を把持して、コネクタ4の姿勢を保持する保持力として機能する。
そのため、治具9によりコネクタ4を貫通孔213aに近づける方向に移動させる際に、コネクタ4は、当該コネクタ4の基部40の一端面40a側が貫通孔213aを向いた姿勢を維持した状態で、貫通孔213a側に移動できる。
すなわち、コネクタ4の引き出しが係合部63と底面225aによりガイドされる。
コネクタ4は貫通孔213aに挿入された状態で、Oリング43を介して変速機ケース2に固定される。中心線X1の径方向における貫通孔213aとコネクタ4との隙間はOリング43によって封止される。
コネクタ4の引き出しが完了したら、把持部90を中心線X1回りに回転(図9Bにおける反時計回り)させて、治具9側の切欠き部93と、コネクタ4側の突起42との係合を解除する。そして、治具9は、変速機ケース2の貫通孔213aから離れる方向に移動させて、治具9とコネクタ4との係合を解消する。
これにより、変速機ケース2におけるコネクタ4の配置が完了して、変速機ケース2へのコントロールバルブユニット3の組付けが最終的に完了する。
以上の通り、本実施形態にかかる無段変速機1(装置)は、以下の構成を有する。
(1)無段変速機1(装置)は、
電線5と、
コネクタ4と、
電線5を介してコネクタ4と接続されるコントロールバルブユニット3(ユニット)と、
コネクタ4と電線5とコントロールバルブユニット3とを収容する変速機ケース2(ケース部材)と、を有する。
変速機ケース2は、コントロールバルブユニット3を挿入するバルブ収容室S3の開口部250(ユニット挿入開口部)と、開口部250の開口方向と交差する方向に開口し且つコネクタ4を支持する貫通孔213a(コネクタ支持開口部)と、を有する。
コネクタ4は、基部40の一端面40a側(端子部)が貫通孔213aに向かう方向の姿勢となるように、コントロールバルブユニット3とコネクタ4とを連結可能な連結部材6を有する。
開口部250からコントロールバルブユニット3を挿入する方向の力が作用することにより、連結部材6によるコントロールバルブユニット3とコネクタ4との連結が外れる。
このように構成すると、変速機ケース2の開口部250からコントロールバルブユニット3を、変速機ケース2内に挿入する際に、連結部材6には、コントロールバルブユニット3を挿入する方向の力が作用する。これにより、コネクタ4は、基部40の一端面40a側が、開口部250に向かう方向の姿勢を保ちつつ、コントロールバルブユニット3との連結が外れることになる。
即ち、開口部250からコントロールバルブユニット3を挿入する過程の途中で、コネクタ4が自然に外れる。従って、コントロールバルブユニット3を変速機ケース2内にセット(収容)した後に、勢いよくコネクタ4を貫通孔213aに向けて引っ張り出す必要がなくなる。これにより、コネクタ4自身が傷つくか、若しくは、周辺の部品を傷つけるリスクを低減することができる。
なお、基部40の一端面40a側が貫通孔213aに向かう方向の姿勢となるように両者(コントロールバルブユニット3とコネクタ4)は連結されている。これにより、コネクタ4がコントロールバルブユニット3から外れた後でも、コネクタ4は、基部40の一端面40a側が貫通孔213aに向かう方向の姿勢を保つことができる。
よって、コネクタ4がコントロールバルブユニット3から外れた後に、コネクタ4の姿勢を調整する必要がなくなり好適である。
本実施形態にかかる無段変速機1(装置)は、以下の構成を有する。
(2)連結部材6は、フック形状である。
連結部材6としては、コントロールバルブユニット3を挿入する方向の力が加わることにより破断する破断部材を用いることが考えられる。しかしながら、破断の際にコンタミネーション等が生じる。
そこで、上記のように連結部材6をフック形状とすることで、連結部材6を破断させることなくコネクタ4の連結を解除することができる。これにより、コンタミネーションを生じないようにすることができる。
例えば、コントロールバルブユニット3の下方に連結部材6を介してコネクタ4を垂下させた状態で、コントロールバルブユニット3の変速機ケース2内への組付けを行う場合、コネクタ4が変速機ケース2の底面225aに接触した時点で、連結部材6によるコネクタ4の支持が解消する。
コネクタ4の移動規制部45の下端面45aが、挿入方向に直交する平坦面であるので、コネクタ4の移動規制部45の下端面45aが変速機ケース2の底面225aに接触して支持が解消した後も、コネクタ4を貫通孔213aに対向する姿勢で維持できる。
これにより、貫通孔213aからのコネクタ4の引き出しに大きな力を必要とせずに、スムーズに引き出すことができる。
本実施形態にかかる無段変速機1(装置)は、以下の構成を有する。
(3)連結部材6は、コントロールバルブユニット3側に設置されている。
連結部材6をコネクタ4側に設置しても良いが、その場合、貫通孔213aに連結部材6が引っかからないようにするなどの工夫が必要な場合が生じたり、若しくは、コネクタ4を引き出す際に、連結部材6が周りの部品を傷つけないように注意したりする必要がある。
そこで、上記のように構成して、連結部材6は、変速機ケース2への収容後に移動しないコントロールバルブユニット3側に設置することが好適である。
本実施形態にかかる無段変速機1(装置)は、以下の構成を有する。
(4)変速機ケース2は、貫通孔213aから離れる方向へのコネクタ4の移動を規制する段部225c(規制部)を有する。
このように構成すると、コネクタ4を貫通孔213aへ引き出す際に、貫通孔213aから治具9を挿入する際にコネクタ4が奥側に移動することを防ぎ、コネクタ4の引き出しを容易にすることができる。
本実施形態にかかる無段変速機1(装置)は、以下の構成を有する。
(5)コネクタ4は、コントロールバルブユニット3の挿入方向における変速機ケース2との対向部(直径線Lm方向における下側)に移動規制部45を有している。移動規制部45の下端面45aは、挿入方向に直交する平坦面である。
このように構成すると、コネクタ4が変速機ケース2の底面225aに当接した際に、コネクタ4が転がって、位置がずれてしまうことを防止できる。
ここで、本実施形態では、装置を車両用の動力伝達装置(無段変速機)とした場合を例示したが、これに限定されない。コネクタから電気(信号)によりユニットが制御される装置であることから、当該装置は言い換えると電気制御装置ともいえる。動力伝達装置は、動力を伝達する装置であれば限定されない。例えば、変速機、電気自動車やハイブリッド自動車等の駆動用モータと、歯車機構(又は変速機構)と、の組合せである電動パワートレインなどが含まれる。
本実施形態では、ユニットをコントロールバルブユニットとした場合を例示したが、これに限定されない。電線を介してコネクタと接続されているユニットであればよい。例えば、変速機の油圧コントロールのために設けられるコントロールバルブユニット、電気自動車やハイブリッド自動車の駆動用モータのコントロールのために設けられるインバータ(インバータユニット)等が含まれる。コントロールバルブユニット、インバータユニットは動力伝達装置を制御(コントロール)するコントロールユニットともいえる。
本実施形態では、電線をコントロールバルブユニットとコネクタとを一本の線で接続しているものを例示したが、これに限定されない。電線は、信号又は電力を供給するものであればよく、ワイヤハーネス(複数の電線が束になったもの)、単線の電線の双方を含む概念である。なお、電線が絶縁体コーティングされたものはケーブルと呼ぶこととする。本実施形態では、可撓性(フレキシビリティ)を有する電線5を例に示している。
本実施形態では、連結部材6は、フック形状とした場合を例示したが、これに限定されない。ユニットとコネクタとを直接的又は間接的に連結でき、且つ、上下方向(ユニットを挿入する方向、重力方向)の力が加わることにより連結が解除できるものであればよい。
なお、間接的に連結とは、例えば、別の中間部材を介して連結しても良いし、もともとコネクタと連結している電線とユニットとを連結することによりコネクタとユニットが電線を介して連結しても良い。連結部としては例えば、フック、破断部材等があるが限定されない。破断部材は上下方向の力が加わることにより割れる、ちぎれる、切断される等の現象が生じる部材であれば限定されない。例えば、ガラスや氷のように脆い材料であれば上下方向の力が加わることで破断が生じる。若しくは、例えば、切込みを入れた樹脂(プラスチック)のようなものであっても上下方向の力が加わることで破断が生じる。
前記した実施形態では、本発明の装置の一例として、車両用の動力伝達装置である無段変速機を例に挙げて説明をした。
本発明の装置は、車両に搭載されて動力の伝達に関わる装置であれば、実施形態に示した装置のみに限定されない。例えば、車両用の自動変速機や、モータ車両に搭載される動力伝達装置など、コネクタの引き出しが必要な各種の装置が、本発明の装置に含まれる。
さらに本発明のある態様は、上記した実施形態に示した態様のみに限定されるものではない。発明の技術的な思想の範囲内で、適宜変更可能である。
1 無段変速機
2 変速機ケース
3 コントロールバルブユニット
4 コネクタ
5 電線
6 連結部材
9 治具
40 基部
40a 一端面
41 周壁部
42 突起
44 被係合部
45 移動規制部
45a 下端面
45b 側面
213a 貫通孔
225 凹部
225c 段部
250 開口部
Lx 直線
S3 バルブ収容室
X1 中心線

Claims (5)

  1. 電線と、
    コネクタと、
    前記電線を介して前記コネクタと接続されるユニットと、
    前記コネクタと前記電線と前記ユニットとを収容するケース部材と、を有し、
    前記ケース部材は、前記ユニットを挿入するユニット挿入開口部と、前記ユニット挿入開口部と交差する向きに開口し且つ前記コネクタを支持するコネクタ支持開口部と、を有する装置であって、
    前記コネクタの端子部が前記コネクタ支持開口部に向かう方向の姿勢となるように、前記ユニットと前記コネクタとを連結可能な連結部を有し、
    前記ユニット挿入開口部から前記ユニットを挿入する方向の力が加わることにより、前記連結部による前記ユニットと前記コネクタとの連結が外れる、装置。
  2. 請求項1において、
    前記連結部は、フックである、装置。
  3. 請求項2において、
    前記フックは、前記ユニット側に設置されている、装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    前記ケース部材は、前記コネクタ支持開口部から離れる方向への前記コネクタの移動を規制する規制部を有する、装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
    前記ユニットは、コントロールバルブユニットまたはインバータユニットである、装置。
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