JPWO2020237223A5 - - Google Patents
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本発明の好ましい実施形態が本明細書において示され、記載されているが、そのような実施形態が単に例として提供されていることは当業者には明白であろう。本発明は、本明細書の中で提供される特定の実施例によって限定されるものではない。本発明は上記の明細に関連して記載されているが、本明細書の実施形態の説明および図表は、限定の意味で解釈されることを意図していない。当業者は、本発明から逸脱することなく多数の変形、変化および置換をすぐに思いつくであろう。さらに、本発明の全ての態様は、種々の条件および変数に依存する本明細書に記載の特定の描写、構成または相対的な割合に限定されないことが理解されるべきである。本明細書に記載の本発明の実施形態に対する種々の代替を、本発明の実施に用いることができることが理解されるべきである。したがって、本発明は、あらゆるそのような代替、改変、変形形態または均等物も包含するものとする。以下の特許請求の範囲により本発明の範囲が規定され、それによりこれらの特許請求の範囲内に入る方法および構造、ならびにそれらの均等物が包含されるものとする。
特定の実施形態では、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
綿を生成するための方法であって、
(a)複数の綿細胞を含む溶液を含む反応器を提供するステップと、
(b)前記反応器中で、前記溶液を伸長培地と、前記複数の綿細胞のうちの少なくとも一部分の伸長を誘導するために十分な条件下で接触させて、複数の伸長した綿細胞を得、それにより、乾燥質量が1リットル当たり少なくとも10グラム(g/L)新鮮重(FW)である前記綿を生成するステップと
を含み、前記複数の伸長した綿細胞の伸長した細胞の第1の寸法が前記伸長した細胞の第2の寸法よりも大きい、方法。
(項目2)
前記綿の前記乾燥質量が、1リットル当たり少なくとも50グラム(g/L)新鮮重(FW)である、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記綿の前記乾燥質量が、1リットル当たり少なくとも100グラム(g/L)新鮮重(FW)である、項目2に記載の方法。
(項目4)
前記綿が、乾燥重量で最大でも10%の含有夾雑物を含む、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記綿が、乾燥重量で最大でも5%の含有夾雑物を含む、項目4に記載の方法。
(項目6)
前記含有夾雑物が、非リント物質である、項目4または項目5に記載の方法。
(項目7)
綿を生成するための方法であって、
(a)複数の綿細胞を含む溶液を含む反応器を提供するステップと、
(b)前記反応器中で、前記溶液を伸長培地と、前記複数の綿細胞の少なくともサブセットの伸長を誘導するために十分な条件下で接触させて、複数の伸長した綿細胞を得、それにより、前記綿を生成するステップと
を含み、前記複数の伸長した綿細胞の伸長した細胞の第1の寸法が前記伸長した細胞の第2の寸法よりも大きく、
(a)~(b)を最大でも45日間の期間で実施する、方法。
(項目8)
前記期間が、最大でも30日間である、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記綿が、乾燥重量で最大でも10%の含有夾雑物を含む、項目7に記載の方法。
(項目10)
前記綿が、乾燥重量で最大でも5%の含有夾雑物を含む、項目9に記載の方法。
(項目11)
前記含有夾雑物が、非リント物質である、項目9または項目10に記載の方法。
(項目12)
(c)前記複数の伸長した綿細胞を、前記複数の伸長した綿細胞を成熟させて前記綿を得るために十分な条件に供するステップをさらに含む、項目7に記載の方法。
(項目13)
(c)が、前記複数の伸長した綿細胞を成熟化培地と、複数の成熟し伸長した綿細胞を得るために十分な条件下で接触させることを含む、項目12に記載の方法。
(項目14)
(c)が、前記複数の成熟し伸長した綿細胞を乾燥させて前記綿を得ることをさらに含む、項目12に記載の方法。
(項目15)
(b)が、前記複数の伸長した細胞を、前記複数の綿細胞の残りまたはその派生物から分離することをさらに含む、項目7に記載の方法。
(項目16)
前記分離することが、フィルタリング、ふるい分け、デカンティング、遠心分離、またはこれらの組合せを含む、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記複数の綿細胞の前記残りを除去するステップをさらに含む、項目15に記載の方法。
(項目18)
前記複数の綿細胞の前記残りのうちの少なくとも一部分を再利用するステップをさらに含む、項目15に記載の方法。
(項目19)
前記複数の綿細胞の前記残りのうちの綿細胞が、前記第1の寸法よりも小さい寸法を有する、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記伸長培地が、前記複数の綿細胞のうちの少なくとも1つの綿細胞の液胞からのフェノール化合物の放出が容易になるように構成されている、項目7に記載の方法。
(項目21)
前記伸長培地が、少なくとも2種の植物ホルモンまたは成長調節因子を含む、項目7に記載の方法。
(項目22)
前記伸長培地の前記少なくとも2種の植物ホルモンまたは成長調節因子が、インドール酢酸(IAA)、インドール-3-アクリル酸、4-Cl-インドール-3-酢酸、インドール-3-アセチルアスパラギン酸、インドール-3-アセトアルデヒド、インドール-3-アセトニトリル、インドール-3-乳酸、インドール-3-プロピオン酸、インドール-3-ピルビン酸、インドール酪酸(IBA)、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D)、トリプトファン、フェニル酢酸(PAA)、グルコブラシシン、ナフタレン酢酸(NAA)、ピクロラム(PIC)、ジカンバ、エチレン、パラ-クロロフェノキシ酢酸(pCPA)、β-ナフトキシ酢酸(NOA)、ベンゾ(b)セレニエニル-3酢酸、2-ベンゾチアゾール酢酸(BTOA)、N6-(2-イソペンテニル)アデニン(2iP)、ゼアチン(ZEA)、ジヒドロ-ゼアチン、ゼアチンリボシド、キネチン(KIN)、6-(ベンジルアデニン)-9-(2-テトラヒドロピラニル)-9H-プリン、2,4,5,-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T)、6-ベンジルアミノプリン(6BA)、1,3-ジフェニル尿素、N-(2-クロロ-4-ピリジル)-N’-フェニル尿素、(2,6-ジクロロ-4-ピリジル)-N’-フェニル尿素、N-フェニル-N’-1,2,3-チアジアゾール-5-イル尿素、ジベレリンA 5 、ジベレリンA1(GA1)、ジベレリン酸(GA3)、ジベレリンA4(GA4)、ジベレリンA7(GA7)、ブラシノライド(BR)、ジャスモン酸(JA)、ジベレリンA 8 、ジベレリンA 32 、ジベレリンA 9 、15-β-OH-ジベレリンA 3 、15-β-OH-ジベレリンA 5 、12-β-OH-ジベレリンA 5 、12-α-ジベレリンA 5 、サリチル酸、(-)ジャスモン酸、(+)-7-イソ-ジャスモン酸、プトレシン、スペルミジン、スペルミン、オリゴサッカリン、およびスチグマステロールからなる群から選択される、項目21に記載の方法。
(項目23)
前記伸長培地の前記少なくとも2種の植物ホルモンまたは成長調節因子が、インドール酢酸(IAA)、インドール酪酸(IBA)、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4D)、ナフタレン酢酸(NAA)、パラ-クロロフェノキシ酢酸(pCPA)、β-ナフトキシ酢酸(NOA)、2-ベンゾチアゾール酢酸(BTOA)、ピクロラム(PIC)、2,4,5,-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T)、フェニル酢酸(PAA)、キネチン(KIN)、6-ベンジルアミノプリン(6BA)、N6-(2-イソペンテニル)アデニン(2iP)、ゼアチン(ZEA)、ジベレリンA1(GA1)、ジベレリン酸(GA3)、ジベレリンA4(GA4)、ジベレリンA7(GA7)、エチレン、ブラシノライド(BR)、ジャスモン酸(JA)からなる群から選択される、項目21に記載の方法。
(項目24)
(b)を28℃から40℃までの温度で実施する、項目7に記載の方法。
(項目25)
前記綿が、乾燥重量で少なくとも90%の綿繊維を含む、項目7に記載の方法。
(項目26)
前記綿繊維が、乾燥重量で最大でも10%の含有短繊維(SFC)を含む、項目25に記載の方法。
(項目27)
前記綿繊維の平均繊維長が、1.1センチメートル(cm)から4.0cmまでである、項目25に記載の方法。
(項目28)
前記綿繊維の長さの均一性が、少なくとも70%である、項目25に記載の方法。
(項目29)
前記綿繊維の二次壁の平均厚さが、少なくとも4ミクロン(μm)である、項目25に記載の方法。
(項目30)
前記綿繊維が、乾燥重量で、88%~96%のセルロース、1.1%~1.9%のタンパク質、および0.7%~1.2%のペクチン質を含む、項目25に記載の方法。
(項目31)
前記綿繊維が、乾燥重量で、0.7%~1.6%の灰分、0.4%~1.0%の蝋、0.1%~1.0%の糖、および0.5%~1.0%の有機酸をさらに含む、項目30に記載の方法。
(項目32)
前記セルロースが、X線回析で測定して、乾燥重量で少なくとも80%の結晶セルロースを含む、項目30に記載の方法。
(項目33)
前記綿繊維の平均強度が、ゼロゲージPressley試験によって測定して少なくとも70Mpsiである、項目25に記載の方法。
(項目34)
前記綿繊維の平均強度が、1/8インチゲージPressley試験で測定して少なくとも15g/texである、項目25に記載の方法。
(項目35)
前記綿繊維の平均強度が、1/8インチゲージハイボリューム装置(HVI)での試験によって測定して少なくとも15g/texである、項目25に記載の方法。
(項目36)
乾燥重量で最大でも10%の含有夾雑物(TC)を含む工学的に操作された綿を含む組成物。
(項目37)
前記工学的に操作された綿が、乾燥重量で最大でも5%の含有夾雑物を含む、項目36に記載の組成物。
(項目38)
前記含有夾雑物が、非リント物質である、項目36または項目37に記載の組成物。
(項目39)
前記工学的に操作された綿が、乾燥重量で少なくとも90%の綿繊維を含む、項目36に記載の組成物。
(項目40)
前記綿繊維が、乾燥重量で最大でも10%の含有短繊維(SFC)を含む、項目39に記載の組成物。
(項目41)
前記綿繊維の平均繊維長が、1.1センチメートル(cm)から4.0cmまでである、項目39に記載の組成物。
(項目42)
前記綿繊維の長さの均一性が、少なくとも70%である、項目39に記載の組成物。
(項目43)
前記綿繊維の二次壁の平均厚さが、少なくとも4ミクロン(μm)である、項目39に記載の組成物。
(項目44)
前記綿繊維が、乾燥重量で、88%~96%のセルロース、1.1%~1.9%のタンパク質、および0.7%~1.2%のペクチン質を含む、項目39に記載の組成物。
(項目45)
前記綿繊維が、乾燥重量で、0.7%~1.6%の灰分、0.4%~1.0%の蝋、0.1%~1.0%の糖、および0.5%~1.0%の有機酸をさらに含む、項目44に記載の組成物。
(項目46)
前記セルロースが、X線回析で測定して、乾燥重量で少なくとも80%の結晶セルロースを含む、項目44に記載の組成物。
(項目47)
前記綿繊維の平均強度が、ゼロゲージPressley試験によって測定して少なくとも70Mpsiである、項目39に記載の組成物。
(項目48)
前記綿繊維の平均強度が、1/8インチゲージPressley試験で測定して少なくとも15g/texである、項目39に記載の組成物。
(項目49)
前記綿繊維の平均強度が、1/8インチゲージハイボリューム装置(HVI)での試験によって測定して少なくとも15g/texである、項目39に記載の組成物。
(項目50)
植物細胞組成物を調製するための方法であって、
(a)植物カルスをカルス成長培地と、増殖性細胞凝集体を生成するために十分な条件下で接触させるステップと、
(b)前記増殖性細胞凝集体を細胞培養培地と、少なくとも1×10 3 個の細胞を含む前記植物細胞組成物を生成するために十分な条件下で接触させるステップと
を含み、前記植物細胞組成物の細胞が、以下の(i)~(iii):
(i)前記細胞の少なくとも70%が100ミクロン(μm)以下の細胞サイズを有する;
(ii)前記細胞の少なくとも70%が、対応する非分裂細胞の細胞質光学濃度よりも高い細胞質光学濃度を有する;および
(iii)前記細胞の少なくとも70%が3ミクロン(μm)~8μmの寸法を有する液胞を有する
のうちの少なくとも2つによって特徴付けられる、方法。
(項目51)
前記植物細胞組成物の細胞が、色素分子、風味分子、辛味食品添加物、甘味分子、または果実が派生するように構成される、項目50に記載の方法。
(項目52)
前記植物細胞組成物の細胞が、トリコーム、毛髪様構造、または繊維が派生するように構成される、項目50に記載の方法。
(項目53)
前記植物細胞組成物が、綿植物細胞組成物である、項目50に記載の方法。
(項目54)
前記植物細胞組成物が、少なくとも1×10 6 個の細胞を含む、項目50に記載の方法。
(項目55)
前記植物細胞組成物の前記細胞が、(i)~(iii)の全てによって特徴付けられる、項目50に記載の方法。
(項目56)
前記植物細胞組成物が、前記増殖性細胞凝集体よりも狭い細胞サイズの分布を有する、項目50に記載の方法。
(項目57)
前記植物細胞組成物が、前記増殖性細胞凝集体よりも狭い細胞質光学濃度の分布を有する、項目50に記載の方法。
(項目58)
前記植物細胞組成物が、前記増殖性細胞凝集体よりも狭い細胞液胞サイズの分布を有する、項目50に記載の方法。
(項目59)
前記植物細胞組成物が、指数関数的成長期にある、項目50に記載の方法。
(項目60)
(i)に関して、前記細胞の前記少なくとも70%の前記細胞サイズが、80μm以下である、項目50に記載の方法。
(項目61)
前記細胞の前記少なくとも70%の前記細胞サイズが、10μmから60μmまでである、項目50に記載の方法。
(項目62)
前記植物細胞組成物の前記細胞の少なくとも80%が、100μm以下の細胞サイズを有する、項目50に記載の方法。
(項目63)
(ii)に関して、前記細胞質光学濃度が、0.4から0.6までである、項目50に記載の方法。
(項目64)
細胞質光学濃度が、分光光度計により、180ナノメートル(nm)から800nmまでの波長で決定される、項目63に記載の方法。
(項目65)
前記植物細胞組成物の少なくとも80%の細胞が、対応する非分裂細胞の細胞質光学濃度よりも高い細胞質光学濃度を有する、項目64に記載の方法。
(項目66)
(iii)に関して、前記植物細胞組成物の前記細胞の少なくとも80%が、3ミクロン(μm)~8μmの寸法を有する液胞を有する、項目50に記載の方法。
(項目67)
前記カルス成長培地が、少なくとも4種の植物ホルモンまたは成長調節因子を含む、項目50に記載の方法。
(項目68)
前記カルス成長培地の前記少なくとも4種の植物ホルモンまたは成長調節因子が、インドール酢酸(IAA)、インドール-3-アクリル酸、4-Cl-インドール-3-酢酸、インドール-3-アセチルアスパラギン酸、インドール-3-アセトアルデヒド、インドール-3-アセトニトリル、インドール-3-乳酸、インドール-3-プロピオン酸、インドール-3-ピルビン酸、インドール酪酸(IBA)、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D)、トリプトファン、フェニル酢酸(PAA)、グルコブラシシン、ナフタレン酢酸(NAA)、ピクロラム(PIC)、ジカンバ、エチレン、パラ-クロロフェノキシ酢酸(pCPA)、β-ナフトキシ酢酸(NOA)、ベンゾ(b)セレニエニル-3酢酸、2-ベンゾチアゾール酢酸(BTOA)、N6-(2-イソペンテニル)アデニン(2iP)、ゼアチン(ZEA)、ジヒドロ-ゼアチン、ゼアチンリボシド、キネチン(KIN)、6-(ベンジルアデニン)-9-(2-テトラヒドロピラニル)-9H-プリン、2,4,5,-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T)、6-ベンジルアミノプリン(6BA)、1,3-ジフェニル尿素、N-(2-クロロ-4-ピリジル)-N’-フェニル尿素、(2,6-ジクロロ-4-ピリジル)-N’-フェニル尿素、N-フェニル-N’-1,2,3-チアジアゾール-5-イル尿素、ジベレリンA 5 、ジベレリンA1(GA1)、ジベレリン酸(GA3)、ジベレリンA4(GA4)、ジベレリンA7(GA7)、ブラシノライド(BR)、ジャスモン酸(JA)、ジベレリンA 8 、ジベレリンA 32 、ジベレリンA 9 、15-β-OH-ジベレリンA 3 、15-β-OH-ジベレリンA 5 、12-β-OH-ジベレリンA 5 、12-α-ジベレリンA 5 、サリチル酸、(-)ジャスモン酸、(+)-7-イソ-ジャスモン酸、プトレシン、スペルミジン、スペルミン、オリゴサッカリン、およびスチグマステロールからなる群から選択される、項目67に記載の方法。
(項目69)
前記カルス成長培地の前記少なくとも4種の植物ホルモンまたは成長調節因子が、インドール酢酸(IAA)、インドール酪酸(IBA)、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4D)、ナフタレン酢酸(NAA)、パラ-クロロフェノキシ酢酸(pCPA)、β-ナフトキシ酢酸(NOA)、2-ベンゾチアゾール酢酸(BTOA)、ピクロラム(PIC)、2,4,5,-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T)、フェニル酢酸(PAA)、キネチン(KIN)、6-ベンジルアミノプリン(6BA)、N6-(2-イソペンテニル)アデニン(2iP)、ゼアチン(ZEA)、ジベレリンA1(GA1)、ジベレリン酸(GA3)、ジベレリンA4(GA4)、ジベレリンA7(GA7)、エチレン、ブラシノライド(BR)、およびジャスモン酸(JA)からなる群から選択される、項目67に記載の方法。
(項目70)
前記カルス成長培地が、25℃で液体ではない、項目67に記載の方法。
(項目71)
(a)が、前記植物カルスを前記カルス成長培地で少なくとも2回の継代にわたって継代培養することを含む、項目50に記載の方法。
(項目72)
(a)における前記少なくとも2回の継代のそれぞれを、22℃から34℃までの温度で実施する、項目71に記載の方法。
(項目73)
(a)における前記少なくとも2回の継代のそれぞれが、15日間から32日間までの持続時間を有する、項目71に記載の方法。
(項目74)
前記増殖性細胞凝集体の細胞が、前記植物カルス中の残りの細胞の細胞分裂速度よりも大きな速度で分裂する、項目50に記載の方法。
(項目75)
(b)が、前記増殖性細胞凝集体を前記細胞培養培地で少なくとも2回の継代にわたって継代培養することを含む、項目50に記載の方法。
(項目76)
(b)における前記少なくとも2回の継代のそれぞれを、28℃から40℃までの温度で実施する、項目75に記載の方法。
(項目77)
(b)における前記少なくとも2回の継代のそれぞれを、(a)における前記少なくとも2回の継代のうちの少なくとも1回の継代を実施する温度よりも高い温度で実施する、項目75に記載の方法。
(項目78)
(b)における前記少なくとも2回の継代のそれぞれを、(a)における前記少なくとも2回の継代のうちの1回の継代を実施する温度よりも2℃~6℃高い温度で実施する、項目77に記載の方法。
(項目79)
(b)における前記少なくとも2回の継代のそれぞれが、10日間から25日間までの持続時間を有する、項目75に記載の方法。
(項目80)
(b)において、前記細胞培養培地が、前記増殖性細胞凝集体の植物細胞の植物細胞壁を分解する酵素を含む、項目50に記載の方法。
(項目81)
前記細胞培養培地のpHが、前記カルス成長培地のpHと0.2単位未満異なる、項目50に記載の方法。
(項目82)
(b)が、前記増殖性細胞凝集体またはその派生物の細胞のふるい分け、フィルタリング、分離、ピペット操作、またはデカンティングを行って前記植物細胞組成物を得ることを含む、項目50に記載の方法。
(項目83)
(a)の前に、(c)植物外植片をカルス誘導培地と、前記植物カルスの生成に十分な条件下で接触させるステップをさらに含む、項目50に記載の方法。
(項目84)
前記植物外植片が、頂端分裂組織、子葉、若芽、胚軸、胚珠、幹、成葉、花、花茎、根、鱗茎、発芽種子、および形成層分裂組織細胞(CMC)からなる群から選択される1つまたは複数のメンバーを含む、項目83に記載の方法。
(項目85)
前記植物外植片が、形成層分裂組織細胞(CMC)を含む、項目84に記載の方法。
(項目86)
前記カルス誘導培地が、希釈された基本培地を含む、項目83に記載の方法。
(項目87)
前記カルス誘導培地が、25℃で液体ではない、項目83に記載の方法。
特定の実施形態では、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
綿を生成するための方法であって、
(a)複数の綿細胞を含む溶液を含む反応器を提供するステップと、
(b)前記反応器中で、前記溶液を伸長培地と、前記複数の綿細胞のうちの少なくとも一部分の伸長を誘導するために十分な条件下で接触させて、複数の伸長した綿細胞を得、それにより、乾燥質量が1リットル当たり少なくとも10グラム(g/L)新鮮重(FW)である前記綿を生成するステップと
を含み、前記複数の伸長した綿細胞の伸長した細胞の第1の寸法が前記伸長した細胞の第2の寸法よりも大きい、方法。
(項目2)
前記綿の前記乾燥質量が、1リットル当たり少なくとも50グラム(g/L)新鮮重(FW)である、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記綿の前記乾燥質量が、1リットル当たり少なくとも100グラム(g/L)新鮮重(FW)である、項目2に記載の方法。
(項目4)
前記綿が、乾燥重量で最大でも10%の含有夾雑物を含む、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記綿が、乾燥重量で最大でも5%の含有夾雑物を含む、項目4に記載の方法。
(項目6)
前記含有夾雑物が、非リント物質である、項目4または項目5に記載の方法。
(項目7)
綿を生成するための方法であって、
(a)複数の綿細胞を含む溶液を含む反応器を提供するステップと、
(b)前記反応器中で、前記溶液を伸長培地と、前記複数の綿細胞の少なくともサブセットの伸長を誘導するために十分な条件下で接触させて、複数の伸長した綿細胞を得、それにより、前記綿を生成するステップと
を含み、前記複数の伸長した綿細胞の伸長した細胞の第1の寸法が前記伸長した細胞の第2の寸法よりも大きく、
(a)~(b)を最大でも45日間の期間で実施する、方法。
(項目8)
前記期間が、最大でも30日間である、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記綿が、乾燥重量で最大でも10%の含有夾雑物を含む、項目7に記載の方法。
(項目10)
前記綿が、乾燥重量で最大でも5%の含有夾雑物を含む、項目9に記載の方法。
(項目11)
前記含有夾雑物が、非リント物質である、項目9または項目10に記載の方法。
(項目12)
(c)前記複数の伸長した綿細胞を、前記複数の伸長した綿細胞を成熟させて前記綿を得るために十分な条件に供するステップをさらに含む、項目7に記載の方法。
(項目13)
(c)が、前記複数の伸長した綿細胞を成熟化培地と、複数の成熟し伸長した綿細胞を得るために十分な条件下で接触させることを含む、項目12に記載の方法。
(項目14)
(c)が、前記複数の成熟し伸長した綿細胞を乾燥させて前記綿を得ることをさらに含む、項目12に記載の方法。
(項目15)
(b)が、前記複数の伸長した細胞を、前記複数の綿細胞の残りまたはその派生物から分離することをさらに含む、項目7に記載の方法。
(項目16)
前記分離することが、フィルタリング、ふるい分け、デカンティング、遠心分離、またはこれらの組合せを含む、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記複数の綿細胞の前記残りを除去するステップをさらに含む、項目15に記載の方法。
(項目18)
前記複数の綿細胞の前記残りのうちの少なくとも一部分を再利用するステップをさらに含む、項目15に記載の方法。
(項目19)
前記複数の綿細胞の前記残りのうちの綿細胞が、前記第1の寸法よりも小さい寸法を有する、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記伸長培地が、前記複数の綿細胞のうちの少なくとも1つの綿細胞の液胞からのフェノール化合物の放出が容易になるように構成されている、項目7に記載の方法。
(項目21)
前記伸長培地が、少なくとも2種の植物ホルモンまたは成長調節因子を含む、項目7に記載の方法。
(項目22)
前記伸長培地の前記少なくとも2種の植物ホルモンまたは成長調節因子が、インドール酢酸(IAA)、インドール-3-アクリル酸、4-Cl-インドール-3-酢酸、インドール-3-アセチルアスパラギン酸、インドール-3-アセトアルデヒド、インドール-3-アセトニトリル、インドール-3-乳酸、インドール-3-プロピオン酸、インドール-3-ピルビン酸、インドール酪酸(IBA)、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D)、トリプトファン、フェニル酢酸(PAA)、グルコブラシシン、ナフタレン酢酸(NAA)、ピクロラム(PIC)、ジカンバ、エチレン、パラ-クロロフェノキシ酢酸(pCPA)、β-ナフトキシ酢酸(NOA)、ベンゾ(b)セレニエニル-3酢酸、2-ベンゾチアゾール酢酸(BTOA)、N6-(2-イソペンテニル)アデニン(2iP)、ゼアチン(ZEA)、ジヒドロ-ゼアチン、ゼアチンリボシド、キネチン(KIN)、6-(ベンジルアデニン)-9-(2-テトラヒドロピラニル)-9H-プリン、2,4,5,-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T)、6-ベンジルアミノプリン(6BA)、1,3-ジフェニル尿素、N-(2-クロロ-4-ピリジル)-N’-フェニル尿素、(2,6-ジクロロ-4-ピリジル)-N’-フェニル尿素、N-フェニル-N’-1,2,3-チアジアゾール-5-イル尿素、ジベレリンA 5 、ジベレリンA1(GA1)、ジベレリン酸(GA3)、ジベレリンA4(GA4)、ジベレリンA7(GA7)、ブラシノライド(BR)、ジャスモン酸(JA)、ジベレリンA 8 、ジベレリンA 32 、ジベレリンA 9 、15-β-OH-ジベレリンA 3 、15-β-OH-ジベレリンA 5 、12-β-OH-ジベレリンA 5 、12-α-ジベレリンA 5 、サリチル酸、(-)ジャスモン酸、(+)-7-イソ-ジャスモン酸、プトレシン、スペルミジン、スペルミン、オリゴサッカリン、およびスチグマステロールからなる群から選択される、項目21に記載の方法。
(項目23)
前記伸長培地の前記少なくとも2種の植物ホルモンまたは成長調節因子が、インドール酢酸(IAA)、インドール酪酸(IBA)、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4D)、ナフタレン酢酸(NAA)、パラ-クロロフェノキシ酢酸(pCPA)、β-ナフトキシ酢酸(NOA)、2-ベンゾチアゾール酢酸(BTOA)、ピクロラム(PIC)、2,4,5,-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T)、フェニル酢酸(PAA)、キネチン(KIN)、6-ベンジルアミノプリン(6BA)、N6-(2-イソペンテニル)アデニン(2iP)、ゼアチン(ZEA)、ジベレリンA1(GA1)、ジベレリン酸(GA3)、ジベレリンA4(GA4)、ジベレリンA7(GA7)、エチレン、ブラシノライド(BR)、ジャスモン酸(JA)からなる群から選択される、項目21に記載の方法。
(項目24)
(b)を28℃から40℃までの温度で実施する、項目7に記載の方法。
(項目25)
前記綿が、乾燥重量で少なくとも90%の綿繊維を含む、項目7に記載の方法。
(項目26)
前記綿繊維が、乾燥重量で最大でも10%の含有短繊維(SFC)を含む、項目25に記載の方法。
(項目27)
前記綿繊維の平均繊維長が、1.1センチメートル(cm)から4.0cmまでである、項目25に記載の方法。
(項目28)
前記綿繊維の長さの均一性が、少なくとも70%である、項目25に記載の方法。
(項目29)
前記綿繊維の二次壁の平均厚さが、少なくとも4ミクロン(μm)である、項目25に記載の方法。
(項目30)
前記綿繊維が、乾燥重量で、88%~96%のセルロース、1.1%~1.9%のタンパク質、および0.7%~1.2%のペクチン質を含む、項目25に記載の方法。
(項目31)
前記綿繊維が、乾燥重量で、0.7%~1.6%の灰分、0.4%~1.0%の蝋、0.1%~1.0%の糖、および0.5%~1.0%の有機酸をさらに含む、項目30に記載の方法。
(項目32)
前記セルロースが、X線回析で測定して、乾燥重量で少なくとも80%の結晶セルロースを含む、項目30に記載の方法。
(項目33)
前記綿繊維の平均強度が、ゼロゲージPressley試験によって測定して少なくとも70Mpsiである、項目25に記載の方法。
(項目34)
前記綿繊維の平均強度が、1/8インチゲージPressley試験で測定して少なくとも15g/texである、項目25に記載の方法。
(項目35)
前記綿繊維の平均強度が、1/8インチゲージハイボリューム装置(HVI)での試験によって測定して少なくとも15g/texである、項目25に記載の方法。
(項目36)
乾燥重量で最大でも10%の含有夾雑物(TC)を含む工学的に操作された綿を含む組成物。
(項目37)
前記工学的に操作された綿が、乾燥重量で最大でも5%の含有夾雑物を含む、項目36に記載の組成物。
(項目38)
前記含有夾雑物が、非リント物質である、項目36または項目37に記載の組成物。
(項目39)
前記工学的に操作された綿が、乾燥重量で少なくとも90%の綿繊維を含む、項目36に記載の組成物。
(項目40)
前記綿繊維が、乾燥重量で最大でも10%の含有短繊維(SFC)を含む、項目39に記載の組成物。
(項目41)
前記綿繊維の平均繊維長が、1.1センチメートル(cm)から4.0cmまでである、項目39に記載の組成物。
(項目42)
前記綿繊維の長さの均一性が、少なくとも70%である、項目39に記載の組成物。
(項目43)
前記綿繊維の二次壁の平均厚さが、少なくとも4ミクロン(μm)である、項目39に記載の組成物。
(項目44)
前記綿繊維が、乾燥重量で、88%~96%のセルロース、1.1%~1.9%のタンパク質、および0.7%~1.2%のペクチン質を含む、項目39に記載の組成物。
(項目45)
前記綿繊維が、乾燥重量で、0.7%~1.6%の灰分、0.4%~1.0%の蝋、0.1%~1.0%の糖、および0.5%~1.0%の有機酸をさらに含む、項目44に記載の組成物。
(項目46)
前記セルロースが、X線回析で測定して、乾燥重量で少なくとも80%の結晶セルロースを含む、項目44に記載の組成物。
(項目47)
前記綿繊維の平均強度が、ゼロゲージPressley試験によって測定して少なくとも70Mpsiである、項目39に記載の組成物。
(項目48)
前記綿繊維の平均強度が、1/8インチゲージPressley試験で測定して少なくとも15g/texである、項目39に記載の組成物。
(項目49)
前記綿繊維の平均強度が、1/8インチゲージハイボリューム装置(HVI)での試験によって測定して少なくとも15g/texである、項目39に記載の組成物。
(項目50)
植物細胞組成物を調製するための方法であって、
(a)植物カルスをカルス成長培地と、増殖性細胞凝集体を生成するために十分な条件下で接触させるステップと、
(b)前記増殖性細胞凝集体を細胞培養培地と、少なくとも1×10 3 個の細胞を含む前記植物細胞組成物を生成するために十分な条件下で接触させるステップと
を含み、前記植物細胞組成物の細胞が、以下の(i)~(iii):
(i)前記細胞の少なくとも70%が100ミクロン(μm)以下の細胞サイズを有する;
(ii)前記細胞の少なくとも70%が、対応する非分裂細胞の細胞質光学濃度よりも高い細胞質光学濃度を有する;および
(iii)前記細胞の少なくとも70%が3ミクロン(μm)~8μmの寸法を有する液胞を有する
のうちの少なくとも2つによって特徴付けられる、方法。
(項目51)
前記植物細胞組成物の細胞が、色素分子、風味分子、辛味食品添加物、甘味分子、または果実が派生するように構成される、項目50に記載の方法。
(項目52)
前記植物細胞組成物の細胞が、トリコーム、毛髪様構造、または繊維が派生するように構成される、項目50に記載の方法。
(項目53)
前記植物細胞組成物が、綿植物細胞組成物である、項目50に記載の方法。
(項目54)
前記植物細胞組成物が、少なくとも1×10 6 個の細胞を含む、項目50に記載の方法。
(項目55)
前記植物細胞組成物の前記細胞が、(i)~(iii)の全てによって特徴付けられる、項目50に記載の方法。
(項目56)
前記植物細胞組成物が、前記増殖性細胞凝集体よりも狭い細胞サイズの分布を有する、項目50に記載の方法。
(項目57)
前記植物細胞組成物が、前記増殖性細胞凝集体よりも狭い細胞質光学濃度の分布を有する、項目50に記載の方法。
(項目58)
前記植物細胞組成物が、前記増殖性細胞凝集体よりも狭い細胞液胞サイズの分布を有する、項目50に記載の方法。
(項目59)
前記植物細胞組成物が、指数関数的成長期にある、項目50に記載の方法。
(項目60)
(i)に関して、前記細胞の前記少なくとも70%の前記細胞サイズが、80μm以下である、項目50に記載の方法。
(項目61)
前記細胞の前記少なくとも70%の前記細胞サイズが、10μmから60μmまでである、項目50に記載の方法。
(項目62)
前記植物細胞組成物の前記細胞の少なくとも80%が、100μm以下の細胞サイズを有する、項目50に記載の方法。
(項目63)
(ii)に関して、前記細胞質光学濃度が、0.4から0.6までである、項目50に記載の方法。
(項目64)
細胞質光学濃度が、分光光度計により、180ナノメートル(nm)から800nmまでの波長で決定される、項目63に記載の方法。
(項目65)
前記植物細胞組成物の少なくとも80%の細胞が、対応する非分裂細胞の細胞質光学濃度よりも高い細胞質光学濃度を有する、項目64に記載の方法。
(項目66)
(iii)に関して、前記植物細胞組成物の前記細胞の少なくとも80%が、3ミクロン(μm)~8μmの寸法を有する液胞を有する、項目50に記載の方法。
(項目67)
前記カルス成長培地が、少なくとも4種の植物ホルモンまたは成長調節因子を含む、項目50に記載の方法。
(項目68)
前記カルス成長培地の前記少なくとも4種の植物ホルモンまたは成長調節因子が、インドール酢酸(IAA)、インドール-3-アクリル酸、4-Cl-インドール-3-酢酸、インドール-3-アセチルアスパラギン酸、インドール-3-アセトアルデヒド、インドール-3-アセトニトリル、インドール-3-乳酸、インドール-3-プロピオン酸、インドール-3-ピルビン酸、インドール酪酸(IBA)、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D)、トリプトファン、フェニル酢酸(PAA)、グルコブラシシン、ナフタレン酢酸(NAA)、ピクロラム(PIC)、ジカンバ、エチレン、パラ-クロロフェノキシ酢酸(pCPA)、β-ナフトキシ酢酸(NOA)、ベンゾ(b)セレニエニル-3酢酸、2-ベンゾチアゾール酢酸(BTOA)、N6-(2-イソペンテニル)アデニン(2iP)、ゼアチン(ZEA)、ジヒドロ-ゼアチン、ゼアチンリボシド、キネチン(KIN)、6-(ベンジルアデニン)-9-(2-テトラヒドロピラニル)-9H-プリン、2,4,5,-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T)、6-ベンジルアミノプリン(6BA)、1,3-ジフェニル尿素、N-(2-クロロ-4-ピリジル)-N’-フェニル尿素、(2,6-ジクロロ-4-ピリジル)-N’-フェニル尿素、N-フェニル-N’-1,2,3-チアジアゾール-5-イル尿素、ジベレリンA 5 、ジベレリンA1(GA1)、ジベレリン酸(GA3)、ジベレリンA4(GA4)、ジベレリンA7(GA7)、ブラシノライド(BR)、ジャスモン酸(JA)、ジベレリンA 8 、ジベレリンA 32 、ジベレリンA 9 、15-β-OH-ジベレリンA 3 、15-β-OH-ジベレリンA 5 、12-β-OH-ジベレリンA 5 、12-α-ジベレリンA 5 、サリチル酸、(-)ジャスモン酸、(+)-7-イソ-ジャスモン酸、プトレシン、スペルミジン、スペルミン、オリゴサッカリン、およびスチグマステロールからなる群から選択される、項目67に記載の方法。
(項目69)
前記カルス成長培地の前記少なくとも4種の植物ホルモンまたは成長調節因子が、インドール酢酸(IAA)、インドール酪酸(IBA)、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4D)、ナフタレン酢酸(NAA)、パラ-クロロフェノキシ酢酸(pCPA)、β-ナフトキシ酢酸(NOA)、2-ベンゾチアゾール酢酸(BTOA)、ピクロラム(PIC)、2,4,5,-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T)、フェニル酢酸(PAA)、キネチン(KIN)、6-ベンジルアミノプリン(6BA)、N6-(2-イソペンテニル)アデニン(2iP)、ゼアチン(ZEA)、ジベレリンA1(GA1)、ジベレリン酸(GA3)、ジベレリンA4(GA4)、ジベレリンA7(GA7)、エチレン、ブラシノライド(BR)、およびジャスモン酸(JA)からなる群から選択される、項目67に記載の方法。
(項目70)
前記カルス成長培地が、25℃で液体ではない、項目67に記載の方法。
(項目71)
(a)が、前記植物カルスを前記カルス成長培地で少なくとも2回の継代にわたって継代培養することを含む、項目50に記載の方法。
(項目72)
(a)における前記少なくとも2回の継代のそれぞれを、22℃から34℃までの温度で実施する、項目71に記載の方法。
(項目73)
(a)における前記少なくとも2回の継代のそれぞれが、15日間から32日間までの持続時間を有する、項目71に記載の方法。
(項目74)
前記増殖性細胞凝集体の細胞が、前記植物カルス中の残りの細胞の細胞分裂速度よりも大きな速度で分裂する、項目50に記載の方法。
(項目75)
(b)が、前記増殖性細胞凝集体を前記細胞培養培地で少なくとも2回の継代にわたって継代培養することを含む、項目50に記載の方法。
(項目76)
(b)における前記少なくとも2回の継代のそれぞれを、28℃から40℃までの温度で実施する、項目75に記載の方法。
(項目77)
(b)における前記少なくとも2回の継代のそれぞれを、(a)における前記少なくとも2回の継代のうちの少なくとも1回の継代を実施する温度よりも高い温度で実施する、項目75に記載の方法。
(項目78)
(b)における前記少なくとも2回の継代のそれぞれを、(a)における前記少なくとも2回の継代のうちの1回の継代を実施する温度よりも2℃~6℃高い温度で実施する、項目77に記載の方法。
(項目79)
(b)における前記少なくとも2回の継代のそれぞれが、10日間から25日間までの持続時間を有する、項目75に記載の方法。
(項目80)
(b)において、前記細胞培養培地が、前記増殖性細胞凝集体の植物細胞の植物細胞壁を分解する酵素を含む、項目50に記載の方法。
(項目81)
前記細胞培養培地のpHが、前記カルス成長培地のpHと0.2単位未満異なる、項目50に記載の方法。
(項目82)
(b)が、前記増殖性細胞凝集体またはその派生物の細胞のふるい分け、フィルタリング、分離、ピペット操作、またはデカンティングを行って前記植物細胞組成物を得ることを含む、項目50に記載の方法。
(項目83)
(a)の前に、(c)植物外植片をカルス誘導培地と、前記植物カルスの生成に十分な条件下で接触させるステップをさらに含む、項目50に記載の方法。
(項目84)
前記植物外植片が、頂端分裂組織、子葉、若芽、胚軸、胚珠、幹、成葉、花、花茎、根、鱗茎、発芽種子、および形成層分裂組織細胞(CMC)からなる群から選択される1つまたは複数のメンバーを含む、項目83に記載の方法。
(項目85)
前記植物外植片が、形成層分裂組織細胞(CMC)を含む、項目84に記載の方法。
(項目86)
前記カルス誘導培地が、希釈された基本培地を含む、項目83に記載の方法。
(項目87)
前記カルス誘導培地が、25℃で液体ではない、項目83に記載の方法。
Claims (10)
- in vitroで綿カルス細胞から綿繊維を生成する方法であって、以下のステップの順序で、
(1)前記カルス細胞の増殖性細胞凝集体を生成するのに十分な条件下で、カルス成長培地中で綿カルス細胞を培養するステップであって、前記カルス細胞が指数関数的成長期におけるものである、ステップと、
(2)前記カルス細胞の前記増殖性細胞凝集体、および増殖培地を、少なくとも1つの増殖バイオリアクターに供給するステップと、
(3)前記カルス細胞の前記増殖性細胞凝集体を、少なくとも1つの増殖バイオリアクター中で、それぞれの継代が5から30日間の持続時間にわたるものである、少なくとも2回の継代の継代培養にわたって培養して、それにより増殖細胞を得るステップと、
(4)前記増殖細胞、および伸長培地を、1つまたは複数の伸長バイオリアクターに播種するステップと、
(5)前記増殖カルス細胞を、前記1つまたは複数の伸長バイオリアクター中で培養して、それにより伸長した細胞を得るステップと、
(6)複数の成熟し伸長した綿細胞を得るのに十分な条件下で、成熟化培地中で前記伸長した細胞を培養して、それにより前記綿繊維を得るステップと
を含む、方法。 - ステップ(2)および(3)が、少なくとも1つのさらなる増殖バイオリアクター中で少なくとも1回繰り返される、請求項1に記載の方法。
- ステップ(2)および(4)が、空気、必要に応じて圧縮された空気を供給することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- (7)前記複数の成熟し伸長した綿細胞を乾燥させるステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。 - 伸長した細胞を得た後に、伸長した細胞が伸長していない細胞から分離される、請求項1に記載の方法。
- 前記分離が、フィルタリング、ふるい分け、デカンティング、遠心分離、またはこれらの組合せを含む、請求項5に記載の方法。
- 前記綿カルス細胞が、Gossypium種に由来する、請求項1に記載の方法。
- 前記Gossypium種が、Gossypium arboreum、Gossypium anomalum、Gossypium armourianum、Gossypium klotzchianum、およびGossypium raimondiiからなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
- 前記Gossypium種が、Gossypium hirsutum、Gossypium arboreum、Gossypium barbadense、Gossypium anomalum、Gossypium armourianum、Gossypium klotzchianum、およびGossypium raimondiiからなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
- 前記Gossypium種が、Gossypium hirsutum、Gossypium barbadense、Gossypium arboretum、Gossypium herbaceum、または別の種の綿からなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
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