JPWO2020230106A5 - - Google Patents

Claims (16)

1. 神経系の細胞において２価結合メンバーを発現させる方法で使用するための発現構築物であって、該方法は、該発現構築物を該細胞に導入する工程を含み、該発現構築物は、抗体重鎖可変ドメイン（Ｖ_H）、抗体軽鎖可変ドメイン（Ｖ_L）およびＩｇＧ Ｆｃ領域を含むポリペプチドをコードする発現カセットを含み、該Ｖ_Hおよび該Ｖ_Lが、標的タンパク質に特異的に結合する抗原結合部位を形成し、該ポリペプチドの２つの分子が、細胞内で発現すると、該標的タンパク質に特異的なジスルフィド結合ホモ２量体２価結合メンバーを形成する、前記発現構築物。
2. 細胞はヒト細胞である、請求項１に記載の発現構築物。
3. それを必要とするヒト患者の治療のための医薬の製造のための、請求項１または２に記載の発現構築物の使用であって、該ポリペプチドの２つの分子が、該ヒト患者の神経系の細胞内で発現すると、該標的タンパク質に特異的なジスルフィド結合ホモ２量体２価結合メンバーを形成し、場合により、該細胞は患者の脳内にある、前記使用。
4. 神経系の細胞が、ニューロン；場合により、オリゴデンドロサイト、アストロサイト、周皮細胞、シュワン細胞および小グリア細胞から選択されるグリア細胞；上衣細胞、ならびに脳上皮細胞である、請求項３に記載の使用。
5. 標的タンパク質が、脳において発現されるタンパク質である、請求項３または４に記載の使用。
6. タンパク質が、アミロイドベータペプチド（Ａβ）、タウ、ＳＯＤ－１、ＴＤＰ－４３、ＡｐｏＥまたはαシヌクレインである、請求項５に記載の使用。
7. ポリペプチドが、Ｎ末端からＣ末端に
   （ｉ）Ｖ_Ｈ、ペプチドリンカーおよびＶ_Ｌ；またはＶ_Ｌ、ペプチドリンカーおよびＶ_Ｈ、ならびに
   （ｉｉ）ＩｇＧ Ｆｃ領域
   を含む、請求項３～６のいずれか１項に記載の使用。
8. ペプチドリンカーが、ＧＧＧＧＳの配列（配列番号３）を含む、請求項７に記載の使用。
9. ２価結合メンバーが、新生児Ｆｃ受容体（ＦｃＲｎ）に結合するが、ＩｇＧ Ｆｃ領域における１つまたはそれ以上の変異のため、Ｆｃガンマ受容体には結合しない、請求項３～８のいずれか１項に記載の使用。
10. 導入する工程が、発現カセットをゲノム中に含む組換えウイルスを投与する工程を含む、請求項３～９のいずれか１項に記載の使用。
11. 組換えウイルスが、頭蓋内注射、くも膜下腔内注射または大槽内注射により患者の脳に導入される、請求項１０に記載の使用。
12. 組換えウイルスが、組換えアデノ随伴ウイルス（ＡＡＶ）である、請求項１０または１１に記載の使用。
13. 組換えＡＡＶが、血清型１または２の組換えＡＡＶである、請求項１２に記載の使用。
14. ポリペプチドの発現が、構成的活性プロモーターまたは誘導性プロモーターの転写制御下にある、請求項３～１３のいずれか１項に記載の使用。
15. 患者が神経変性疾患を有する、請求項３～１４のいずれか１項に記載の使用。
16. 患者が、アルツハイマー病、脳アミロイド血管症、シヌクレイン病、タウオパシーまたは筋萎縮性側索硬化症を有する、請求項１５に記載の使用。