JPWO2020210689A5 - - Google Patents
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上述から、本開示の具体的な実施形態が、例示目的のために本明細書に記載されているが、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく様々な修正が行われてもよいことが理解されよう。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲によるもの以外の限定は受けない。
本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕以下の構造(I)を有する化合物:
(I)
またはその立体異性体、薬学的に許容される塩もしくは互変異性体(式中、
Mは、出現毎に独立して、生物活性部分もしくはその断片、生物活性部分のプロドラッグもしくはその断片、蛍光色素、イメージング剤または放射性同位体結合部位であり、ただし、出現するMの少なくとも1つは、蛍光色素ではないことを条件とし、
Lは、任意のリンカーであり、ただし、出現するLの少なくとも1つが4つを超える炭素を含むか、または出現するLの少なくとも1つが酸素を含むということを条件とし、
L 1 およびL 2 は、出現毎に独立して、任意選択のアルキレンリンカーであり、
R 1 は、出現毎に独立して、H、アルキルまたはアルコキシであり、
R 2 およびR 3 は、それぞれ独立して、存在しない、またはH、OH、SH、アルキル、アルコキシ、アルキルエーテル、ヘテロアルキル、dT、-OP(=R a )(R b )R c 、Qもしくはそれらの保護形態、もしくはL’であり、
R 4 は、出現毎に独立して、O - 、S - 、OZ、SZ、またはN(R 6 ) 2 であり、ここで、Zは陽イオンであり、各R 6 は独立してHまたはアルキルであり、
R 5 は、出現毎に独立して、オキソ、チオキソであるか、または存在せず、
R a は、OまたはSであり、
R b は、OH、SH、O - 、S - 、OR d またはSR d であり、
R c は、OH、SH、O - 、S - 、OR d 、OL’、SR d 、OdT、アルキル、アルコキシ、ヘテロアルキル、ヘテロアルコキシ、アルキルエーテル、アルコキシアルキルエーテル、ホスフェート、チオホスフェート、ホスホアルキル、チオホスホアルキル、ホスホアルキルエーテル、またはチオホスホアルキルエーテルであり、
R d は対イオンであり、
Qは、出現毎に独立して、標的指向性部分の相補性反応性基Q’と共有結合の形成が可能な、反応性基、またはその保護形態を含む部分であり、
L’は、出現毎に独立して、Qへの共有結合を含むリンカー、標的指向性部分、標的指向性部分への共有結合を含むリンカー、固体支持体への共有結合を含むリンカー、固体支持体残基への共有結合を含むリンカー、ヌクレオシドへの共有結合を含むリンカー、または構造(I)のさらなる化合物への共有結合を含むリンカーであり、
nは1以上の整数である)。
〔2〕以下の構造(I)を有する化合物:
(I)
(式中、
Mは、出現毎に独立して、生物活性部分もしくはその断片、生物活性部分のプロドラッグもしくはその断片、蛍光色素、イメージング剤または放射性同位体結合部位であり、ただし、出現するMの少なくとも1つは、蛍光色素ではないことを条件とし、
Lは、任意選択のリンカーであり、
L 1 およびL 2 は、出現毎に独立して、任意選択のアルキレンリンカーであり、
R 1 は、出現毎に独立して、H、アルキルまたはアルコキシであり、
R 2 およびR 3 は、それぞれ独立して、存在しない、またはH、OH、SH、アルキル、アルコキシ、アルキルエーテル、ヘテロアルキル、dT、-OP(=R a )(R b )R c 、Qもしくはそれらの保護形態、もしくはL’であり、
R 4 は、出現毎に独立して、O - 、S - 、OZ、SZ、またはN(R 6 ) 2 であり、ここで、Zは陽イオンであり、各R 6 は独立してHまたはアルキルであり、
R 5 は、出現毎に独立して、オキソ、チオキソであるか、または存在せず、
R a は、OまたはSであり、
R b は、OH、SH、O - 、S - 、OR d またはSR d であり、
R c は、OH、SH、O - 、S - 、OR d 、OL’、SR d 、OdT、アルキル、アルコキシ、ヘテロアルキル、ヘテロアルコキシ、アルキルエーテル、アルコキシアルキルエーテル、ホスフェート、チオホスフェート、ホスホアルキル、チオホスホアルキル、ホスホアルキルエーテル、またはチオホスホアルキルエーテルであり、
R d は対イオンであり、
Qは、出現毎に独立して、標的指向性部分の相補性反応性基Q’と共有結合の形成が可能な、反応性基、またはその保護形態を含む部分であり、
L’は、出現毎に独立して、Qへの共有結合を含むリンカー、標的指向性部分、標的指向性部分への共有結合を含むリンカー、固体支持体への共有結合を含むリンカー、固体支持体残基への共有結合を含むリンカー、ヌクレオシドへの共有結合を含むリンカー、または構造(I)のさらなる化合物への共有結合を含むリンカーであり、
nは1以上の整数である)であって、
ただし、以下の構造
(式中、
N’は、以下の構造:
を有し;
I’は、以下の構造:
を有し;
Fは、以下の構造:
を有する)
のうちの1つを有さないことを条件とする化合物、またはその立体異性体、薬学的に許容される塩もしくは互変異性体。
〔3〕出現するL 1 の少なくとも1つが、アルキレンリンカーである、前記〔1〕または〔2〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔4〕以下の構造(IA):
(IA)
(式中、
aおよびbは、出現毎に独立して、0~10の整数である)
を有する、前記〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔5〕aおよびbが両方とも、出現毎に、0~3の整数である、前記〔4〕に記載の化合物。
〔6〕出現毎に、aが0であり、bが1である、前記〔4〕または〔5〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔7〕出現毎に、aが1であり、bが0である、前記〔4〕または〔5〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔8〕出現するLの少なくとも1つが、生理的に開裂可能なリンカーを含む、前記〔1〕~〔7〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔9〕出現するLの少なくとも1つが、アミド結合、エステル結合、ホスホジエステル結合、ジスルフィド結合、二重結合、三重結合、エーテル結合、ヒドラゾン、アミノ酸配列、ケトン、ジオール、シアノ、ニトロまたはそれらの組合せを含む、前記〔1〕~〔8〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔10〕出現するLの少なくとも1つが、ソルターゼ酵素によって認識されるアミノ酸配列を含む、前記〔9〕に記載の化合物。
〔11〕アミノ酸配列が、Leu-Pro-X-Thr-Glyであり、Xは任意のアミノ酸残基である、前記〔10〕に記載の化合物。
〔12〕出現するLの少なくとも1つが、3つ以上の炭素を含むリンカーである、前記〔1〕~〔11〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔13〕出現するLの少なくとも1つが、少なくとも1つの窒素を含むリンカーである、前記〔1〕~〔12〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔14〕出現するLの少なくとも1つが、以下の構造:
のうちの1つを含む、前記〔1〕~〔13〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔15〕Lが、出現毎に、アミド結合、エステル結合、ホスホジエステル結合、ジスルフィド結合、二重結合、三重結合、エーテル結合、ヒドラゾン、アミノ酸配列、ケトン、ジオール、シアノ、ニトロまたはそれらの組合せを含む、前記〔1〕~〔14〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔16〕Lが、出現毎に、3つ以上の炭素を含むリンカーである、前記〔1〕~〔15〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔17〕Lが、出現毎に、少なくとも1つの窒素を含むリンカーである、前記〔1〕~〔16〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔18〕Lが、出現毎に、以下の構造:
のうちの1つを含む、前記〔1〕~〔17〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔19〕出現するLの少なくとも1つが、以下の構造:
を含む、前記〔1〕~〔18〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔20〕出現するLの少なくとも1つが、1つまたは複数のアミノ酸残基を含む、前記〔1〕~〔19〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔21〕アミノ酸残基がバリンである、前記〔20〕に記載の化合物。
〔22〕出現するLの少なくとも1つが、以下の構造:
のうちの1つを含む、前記〔1〕~〔21〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔23〕Lが、出現毎に、以下の構造:
を含む、前記〔1〕~〔22〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔24〕Lが、出現毎に、1つまたは複数のアミノ酸残基を含む、前記〔1〕~〔23〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔25〕アミノ酸残基がバリンである、前記〔24〕に記載の化合物。
〔26〕Lが、出現毎に、以下の構造:
のうちの1つを含む、前記〔1〕~〔25〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔27〕出現するLの少なくとも1つが、以下の構造:
のうちの1つを有する、前記〔1〕~〔26〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔28〕出現するLの少なくとも1つが、生理的条件下で開裂可能でないリンカーを含む、前記〔1〕~〔26〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔29〕出現するLの少なくとも1つが、チオエーテル結合を含む、前記〔1〕~〔26〕または〔28〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔30〕出現するLの少なくとも1つが、以下の構造:
を含む、前記〔1〕~〔26〕、〔28〕または〔29〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔31〕出現するLの少なくとも1つが、以下の構造:
のうちの1つを含む、前記〔1〕~〔26〕、〔28〕または〔29〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔32〕Lが、出現毎に、生理的条件下で開裂可能でないリンカーを含む、前記〔1〕~〔26〕または〔28〕~〔31〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔33〕Lが、出現毎に、チオエーテル結合を含む、前記〔1〕~〔26〕または〔28〕~〔32〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔34〕Lが、出現毎に、以下の構造:
を含む、前記〔1〕~〔26〕または〔28〕~〔33〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔35〕Lが、出現毎に、以下の構造:
のうちの1つを含む、前記〔1〕~〔26〕または〔28〕~〔33〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔36〕R 4 が、出現毎に独立して、OH、O - またはOR d である、前記〔1〕~〔35〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔37〕R 5 が、出現毎に、オキソである、前記〔1〕~〔36〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔38〕R 1 が、出現毎に、Hである、前記〔1〕~〔37〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔39〕R 2 およびR 3 が、それぞれ独立して、H、OH、または-OP(=R a )(R b )R c である、前記〔1〕~〔38〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔40〕R 2 がHであり、R 3 が-OP(=R a )(R b )R c 、Q、またはQへの共有結合を含むリンカーである、前記〔1〕~〔38〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔41〕R 3 が、-OP(=R a )(R b )R c またはL’である、前記〔1〕~〔40〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔42〕R c がOL’である、前記〔41〕に記載の化合物。
〔43〕L’が、標的指向性部分、または標的指向性部分へのリンカーである、前記〔41〕または〔42〕に記載の化合物。
〔44〕L’が、標的指向性部分へのリンカーであり、リンカーは、アルキレンオキシドまたはホスホジエステル部分、あるいはそれらの組合せを含む、前記〔43〕に記載の化合物。
〔45〕L’が、以下の構造:
(式中、
m”およびn”は、独立して、1~10の整数であり、
R e は、H、電子対または対イオンであり、
L”は、標的指向性部分または標的指向性部分への連結基である)
を有する、前記〔44〕に記載の化合物。
〔46〕n”が、6である、前記〔45〕に記載の化合物。
〔47〕標的指向性部分が、抗体または細胞表面受容体アンタゴニストである、前記〔1〕~〔46〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔48〕抗体または細胞表面受容体アンタゴニストが、上皮成長因子受容体(EGFR)阻害剤、肝細胞成長因子受容体(HGFR)阻害剤、インスリン様成長因子受容体(IGFR)阻害剤、フォレートまたはMET阻害剤である、前記〔47〕に記載の化合物。
〔49〕標的指向性部分が、モノクローナル抗体である、前記〔47〕に記載の化合物。
〔50〕モノクローナル抗体が、アブシキシマブ、アダリムマブ、アレムツズマブ、アリロクマブ、アビバクタム、バシリキシマブ、ベンラリズマブ、ベズロトクスマブ、ブリナツモマブ、ブロダルマブ、ブロスマブ、カナキヌマブ、カプラシズマブ、セルトリズマブペゴル、ダクリズマブ、デノスマブ、デュピルマブ、エクリズマブ、エミシズマブ、エレヌマブ、エボロクマブ、フレマネズマブ、ガルカネズマブ、ゴリムマブ、グセルクマブ、イバリズマブ、イダルシズマブ、インフリキシマブ、イトリズマブ、イキセキズマブ、ラナデルマブ、ロキベトマブ、メポリズマブ、ナタリズマブ、オビルトキサキシマブ、オクレリズマブ、オマリズマブ、パリビズマブ、ラニビズマブ、ラキシバクマブ、レスリズマブ、ラムシルマブ(Rmab)、ロベリズマブ、ルプリズマブ、サリルマブ、セクキヌマブ、チルドラキズマブ、チオマブ、トシリズマブ、ウステキヌマブ、ベドリズマブ、アブリルマブ、アクトクスマブ、アデュカヌマブ、アファセビクマブ、アフェリモマブ、アニフロルマブ、アンルキンズマブ(IMA-638)、アセリズマブ、アトロリムマブ、バピネウズマブ、BCD-100、ベルチリムマブ、ベシレソマブ、ビシロマブ、ビマグルマブ、ビメキズマブ、ビルタミマブ、ブレセルマブ、ブロソズマブ、ボコシズマブ、ブラジクマブ、ブリアキヌマブ、ブロルシズマブ、カルルマブ、カロツキシマブ、セデリズマブ、クラザキズマブ、クレノリキシマブ、コンシズマブ、コスフロビキシマブ、CR6261、クレネズマブ、クリザンリズマブ、クロテデュマブ、デパツキシズマブ、マフォドチン、デルロツキシマブビオチン、デザミズマブ、ディリダブマブ、ドマグロズマブ、デュシギツマブ、エクロメキシマブ、エドバコマブ、エファリズマブ、エフングマブ、エルデルマブ、エレザヌマブ、エノキズマブ、エプチネズマブ、エリズマブ、エトロリズマブ、エビナクマブ、エクスビビルマブ、ファノレソマブ、ファラリモマブ、ファリシマブ、ファシヌマブ、フェルビズマブ、フェザキヌマブ、フランボツマブ、フレチクマブ、フロテツズマブ、フォントリズマブ、フォラビルマブ、フロボシマブ、フラヌマブ、ガンテネルマブ、ガビリモマブ、ゲボキズマブ、ギムシルマブ、ゴミリキシマブ、ゴスラネマブ、イアナルマブ、インクラクマブ、イノリモマブ、Iomab-B、ケリキシマブ、ランパリズマブ、ランドグロズマブ、ラルカビキシマブ、レブリキズマブ、レンベルビマブ(Lenvervimab)、レルデリムマブ、レトリズマブ、リビビルマブ、リゲリズマブ、ロデルシズマブ、ルリズマブペゴル、マルスタシマブ、マブリリムマブ、メテリムマブ、ミリキズマブ、モタビズマブ、ムロモナブCD3、ネバクマブ、ネモリズマブ、NEOD001、ニルセビマブ、オデュリモマブ、オレンダリズマブ、オロキズマブ、OMS721、オピシヌマブ、オルチクマブ、オテリキシズマブ、オチリマブ、オクセルマブ、オザネズマブ、オゾラリズマブ、パギバキシマブ、パノバクマブ、パスコリズマブ、パテクリズマブ、PDR001、ペラキズマブ、ペキセリズマブ、プラクルマブ、プロザリズマブ、ポネズマブ、ポルガビキシマブ、プラシネズマブ、プリリキシマブ、PRO140、キリズマブ、ラフィビルマブ、ラルパンシズマブ、ラネベトマブ、ラバガリマブ、ラブリズマブ、レファネズマブ、レガビルマブ、レラトリマブ、リヌクマブ、リサンキズマブ、ロレヅマブ、ロモソズマブ、ロンタリズマブ、SA237、サトラリズマブ、セビルマブ、SHP647、シファリムマブ、シムツズマブ、シプリズマブ、シルクマブ、ソラネズマブ、ソネプシズマブ、スパルタリズマブ、スタムルマブ、スレソマブ、スプタブマブ、スチムリマブ、スビズマブ、スブラトクスマブ、タドシズマブ、タリズマブ、タムツベトマブ、タネズマブ、テフィバズマブ、テリモマブ アリトクス(Telimomab aritox)、テネリキシマブ、テプリズマブ、テプロツムマブ、テゼペルマブ、チブリズマブ、トラリズマブ、トラロキヌマブ、トレボグルマブ、ツビルマブ、ウロクプルマブ(Ulocuplumab)、ウルトキサズマブ、バリサクマブ、ベパリモマブ(Vepalimomab)、ベセンクマブ(Vesencumab)、ビシリズマブ、ボバリリズマブ、ゾリモマブ アリトクス(Zolimomab aritox)、トラスツズマブ、ゲムツズマブ、ブレンツキシマブ、ボルセツズマブ、ロルボツズマブ、カンツズマブ、ビバツズマブ、またはイノツズマブ、またはバダスツキシマブである、前記〔49〕に記載の化合物。
〔51〕R 2 またはR 3 が、以下の構造:
のうちの1つを有する、前記〔1〕~〔50〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔52〕R 3 が、以下の構造:
を有する、前記〔1〕~〔42〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔53〕R 2 またはR 3 が、以下の構造:
のうちの1つを含む、前記〔1〕~〔42〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔54〕R 3 が、以下の構造:
のうちの1つを含む、前記〔1〕~〔42〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔55〕nが、1~100の整数である、前記〔1〕~〔54〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔56〕nが、1~10の整数である、前記〔1〕~〔55〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔57〕出現するMの少なくとも1つが、抗腫瘍剤、エンジイン抗腫瘍抗生物質、メイタンシノイド、トポイソメラーゼ阻害剤、キナーゼ阻害剤、アントラサイクリン、およびEGFR阻害剤またはアルキル化剤である、前記〔1〕~〔56〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔58〕出現するMの少なくとも1つが、抗腫瘍剤、エンジイン抗腫瘍抗生物質、メイタンシノイド、トポイソメラーゼ阻害剤、またはアルキル化剤である、前記〔1〕~〔57〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔59〕Mが、出現毎に独立して、抗腫瘍剤、エンジイン抗腫瘍抗生物質、メイタンシノイド、トポイソメラーゼ阻害剤、キナーゼ阻害剤、アントラサイクリン、およびEGFR阻害剤またはアルキル化剤である、前記〔1〕~〔58〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔60〕Mが、出現毎に独立して、抗腫瘍剤、エンジイン抗腫瘍抗生物質、メイタンシノイド、トポイソメラーゼ阻害剤、またはアルキル化剤である、前記〔1〕~〔58〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔61〕出現するMの少なくとも1つが、オーリスタチンF、モノメチルオーリスタチンF、モノメチルオーリスタチンE、パクリタキソール(paciltaxol)、SN-38、カリケアマイシン、アントラマイシン、アベイマイシン、チカマイシン、DC-81、マゼトラマイシン、ネオトラマイシンA、ネオトラマイシンB、ポロトラマイシン、プロトラカルシン、シバノマイシン、シビロマイシン、トママイシン、メルタンシン、エムタンシン、イリノテカン、カンプトテシン、トポテカン、シラテカン、コシテカン、エキサテカン、ルートテカン、ギマテカン、ベロテカン、およびルビテカンからなる群から選択される、前記〔1〕~〔60〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔62〕出現するMの少なくとも1つが、以下の構造:
のうちの1つを有する、前記〔1〕~〔61〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔63〕Mが、出現毎に、以下の構造:
のうちの1つを有する、前記〔1〕~〔62〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔64〕表2から選択される化合物。
〔65〕前記〔1〕~〔64〕のいずれか1項に記載の化合物、および薬学的に許容される担体を含む組成物。
〔66〕それを必要とする対象に、治療有効量の前記〔1〕~〔64〕のいずれか1項に記載の化合物、または前記〔65〕に記載の組成物を投与するステップを含む、疾患を処置する方法であって、少なくとも1つのMが、疾患を処置するのに有効な生物活性部分である、方法。
〔67〕Mがそれぞれ、疾患を処置するのに有効な生物活性部分である、前記〔66〕に記載の方法。
〔68〕疾患ががんである、前記〔66〕または〔67〕のいずれか1項に記載の方法。
〔69〕がんが、乳がん、非ホジキンリンパ腫、急性骨髄性白血病、多発性骨髄腫、胃がん、腎細胞癌、固形腫瘍、卵巣がん、前立腺がん、結腸直腸がん、膵臓がん、小細胞肺がん、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、新生物、尿路上皮がん、ALL、CLL、膠芽腫、ホジキンリンパ腫、リンパ腫、中皮腫、非小細胞肺がん、再発性頭頸部がん、またはそれらの組合せである、前記〔68〕に記載の方法。
〔70〕抗腫瘍剤、エンジイン抗腫瘍抗生物質、メイタンシノイド、トポイソメラーゼ阻害剤、キナーゼ阻害剤、アントラサイクリン、およびEGFR阻害剤またはアルキル化剤、およびそれらの組合せからなる群から選択される追加の治療剤を投与するステップをさらに含む、前記〔66〕~〔69〕のいずれか1項に記載の方法。
〔71〕抗腫瘍剤、エンジイン抗腫瘍抗生物質、メイタンシノイド、トポイソメラーゼ阻害剤、キナーゼ阻害剤、アントラサイクリン、およびEGFR阻害剤またはアルキル化剤、およびそれらの組合せからなる群から選択される追加の治療剤を投与するステップをさらに含む、前記〔66〕~〔70〕のいずれか1項に記載の方法。
〔72〕追加の治療剤が、オーリスタチンF、モノメチルオーリスタチンF、モノメチルオーリスタチンE、パクリタキソール(paciltaxol)、SN-38、カリケアマイシン、アントラマイシン、アベイマイシン、チカマイシン、DC-81、マゼトラマイシン、ネオトラマイシンA、ネオトラマイシンB、ポロトラマイシン、プロトラカルシン、シバノマイシン、シビロマイシン、トママイシン、メルタンシン、エムタンシン、イリノテカン、カンプトテシン、トポテカン、シラテカン、コシテカン、エキサテカン、ルートテカン、ギマテカン、ベロテカン、およびルビテカンを含む、前記〔71〕に記載の方法。
〔73〕疾患の生物活性部分によって、タンパク質が分解される、前記〔66〕または〔67〕のいずれか1項に記載の方法。
〔74〕タンパク質が、アミロイドまたはタウタンパク質である、前記〔73〕に記載の方法。
〔75〕疾患が、アミロイドーシスまたはアルツハイマー病である、前記〔66〕、〔67〕、〔73〕、または〔74〕のいずれか1項に記載の方法。
〔76〕疾患が、前立腺がん、膵臓がん、または乳がんである、前記〔66〕、〔67〕、〔73〕、または〔74〕のいずれか1項に記載の方法。
〔77〕疾患が、腫瘍学的、心臓血管、腎臓、代謝、または呼吸器疾患である、前記〔65〕、〔66〕、〔72〕、または〔73〕のいずれか1項に記載の方法。
〔78〕疾患が、肺疾患または中枢神経系疾患である、前記〔66〕、〔67〕、〔73〕、または〔74〕のいずれか1項に記載の方法。
〔79〕疾患が、転移性去勢抵抗性前立腺がんまたは転移性乳がんである、前記〔66〕、〔67〕、〔73〕、または〔74〕のいずれか1項に記載の方法。
〔80〕以下の構造:
(式中、
R a およびR b は、それぞれ独立してH、OH保護基、または-P(R d )R e であり、
R c は、Hまたはアミン保護基であり、
R d およびR e は、それぞれ独立してシアノアルキルまたは-N(R f )R g であり、ここで、R f およびR g は、それぞれ独立してC 1 -C 6 アルキルであり、
L’ a およびL’ b は、それぞれ独立して直接結合またはCH 2 であり、
n’およびm’は、それぞれ独立して1~6の整数である)
を有する化合物。
〔81〕以下の構造:
(式中、
R a およびR b は、それぞれ独立してH、OH保護基、または-P(R d )R e であり、
R d およびR e は、それぞれ独立してシアノアルキルまたは-N(R f )R g であり、ここで、R f およびR g は、それぞれ独立してC 1 -C 6 アルキルであり、
L’ a およびL’ b は、それぞれ独立して直接結合またはCH 2 であり、
n’、m’、およびP’は、それぞれ独立して1~6の整数である)
を有する化合物。
〔82〕以下の構造:
(式中、
R a およびR b は、それぞれ独立してH、OH保護基、または-P(R d )R e であり、
R c は、Hまたはアミン保護基であり、
R d およびR e は、それぞれ独立してシアノアルキルまたは-N(R f )R g であり、ここで、R f およびR g は、それぞれ独立してC 1 -C 6 アルキルであり、
L’ a およびL’ b は、それぞれ独立して直接結合またはCH 2 であり、
n’、m’、p’、およびq’は、それぞれ独立して1~6の整数である)
を有する化合物。
〔83〕以下の構造:
(式中、
R a およびR b は、それぞれ独立してH、OH保護基、または-P(R d )R e であり、
R d およびR e は、それぞれ独立してシアノアルキルまたは-N(R f )R g であり、ここで、R f およびR g は、それぞれ独立してC 1 -C 6 アルキルであり、
L’ a およびL’ b は、それぞれ独立して直接結合またはCH 2 であり、
n’は、1~6の整数である)
を有する化合物。
〔84〕以下の構造:
(式中、
Fmocは、以下の構造:
を有し、
DMTrは、以下の構造:
を有する)
のうちの1つを有する化合物。
本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕以下の構造(I)を有する化合物:
(I)
またはその立体異性体、薬学的に許容される塩もしくは互変異性体(式中、
Mは、出現毎に独立して、生物活性部分もしくはその断片、生物活性部分のプロドラッグもしくはその断片、蛍光色素、イメージング剤または放射性同位体結合部位であり、ただし、出現するMの少なくとも1つは、蛍光色素ではないことを条件とし、
Lは、任意のリンカーであり、ただし、出現するLの少なくとも1つが4つを超える炭素を含むか、または出現するLの少なくとも1つが酸素を含むということを条件とし、
L 1 およびL 2 は、出現毎に独立して、任意選択のアルキレンリンカーであり、
R 1 は、出現毎に独立して、H、アルキルまたはアルコキシであり、
R 2 およびR 3 は、それぞれ独立して、存在しない、またはH、OH、SH、アルキル、アルコキシ、アルキルエーテル、ヘテロアルキル、dT、-OP(=R a )(R b )R c 、Qもしくはそれらの保護形態、もしくはL’であり、
R 4 は、出現毎に独立して、O - 、S - 、OZ、SZ、またはN(R 6 ) 2 であり、ここで、Zは陽イオンであり、各R 6 は独立してHまたはアルキルであり、
R 5 は、出現毎に独立して、オキソ、チオキソであるか、または存在せず、
R a は、OまたはSであり、
R b は、OH、SH、O - 、S - 、OR d またはSR d であり、
R c は、OH、SH、O - 、S - 、OR d 、OL’、SR d 、OdT、アルキル、アルコキシ、ヘテロアルキル、ヘテロアルコキシ、アルキルエーテル、アルコキシアルキルエーテル、ホスフェート、チオホスフェート、ホスホアルキル、チオホスホアルキル、ホスホアルキルエーテル、またはチオホスホアルキルエーテルであり、
R d は対イオンであり、
Qは、出現毎に独立して、標的指向性部分の相補性反応性基Q’と共有結合の形成が可能な、反応性基、またはその保護形態を含む部分であり、
L’は、出現毎に独立して、Qへの共有結合を含むリンカー、標的指向性部分、標的指向性部分への共有結合を含むリンカー、固体支持体への共有結合を含むリンカー、固体支持体残基への共有結合を含むリンカー、ヌクレオシドへの共有結合を含むリンカー、または構造(I)のさらなる化合物への共有結合を含むリンカーであり、
nは1以上の整数である)。
〔2〕以下の構造(I)を有する化合物:
(I)
(式中、
Mは、出現毎に独立して、生物活性部分もしくはその断片、生物活性部分のプロドラッグもしくはその断片、蛍光色素、イメージング剤または放射性同位体結合部位であり、ただし、出現するMの少なくとも1つは、蛍光色素ではないことを条件とし、
Lは、任意選択のリンカーであり、
L 1 およびL 2 は、出現毎に独立して、任意選択のアルキレンリンカーであり、
R 1 は、出現毎に独立して、H、アルキルまたはアルコキシであり、
R 2 およびR 3 は、それぞれ独立して、存在しない、またはH、OH、SH、アルキル、アルコキシ、アルキルエーテル、ヘテロアルキル、dT、-OP(=R a )(R b )R c 、Qもしくはそれらの保護形態、もしくはL’であり、
R 4 は、出現毎に独立して、O - 、S - 、OZ、SZ、またはN(R 6 ) 2 であり、ここで、Zは陽イオンであり、各R 6 は独立してHまたはアルキルであり、
R 5 は、出現毎に独立して、オキソ、チオキソであるか、または存在せず、
R a は、OまたはSであり、
R b は、OH、SH、O - 、S - 、OR d またはSR d であり、
R c は、OH、SH、O - 、S - 、OR d 、OL’、SR d 、OdT、アルキル、アルコキシ、ヘテロアルキル、ヘテロアルコキシ、アルキルエーテル、アルコキシアルキルエーテル、ホスフェート、チオホスフェート、ホスホアルキル、チオホスホアルキル、ホスホアルキルエーテル、またはチオホスホアルキルエーテルであり、
R d は対イオンであり、
Qは、出現毎に独立して、標的指向性部分の相補性反応性基Q’と共有結合の形成が可能な、反応性基、またはその保護形態を含む部分であり、
L’は、出現毎に独立して、Qへの共有結合を含むリンカー、標的指向性部分、標的指向性部分への共有結合を含むリンカー、固体支持体への共有結合を含むリンカー、固体支持体残基への共有結合を含むリンカー、ヌクレオシドへの共有結合を含むリンカー、または構造(I)のさらなる化合物への共有結合を含むリンカーであり、
nは1以上の整数である)であって、
ただし、以下の構造
(式中、
N’は、以下の構造:
を有し;
I’は、以下の構造:
を有し;
Fは、以下の構造:
を有する)
のうちの1つを有さないことを条件とする化合物、またはその立体異性体、薬学的に許容される塩もしくは互変異性体。
〔3〕出現するL 1 の少なくとも1つが、アルキレンリンカーである、前記〔1〕または〔2〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔4〕以下の構造(IA):
(IA)
(式中、
aおよびbは、出現毎に独立して、0~10の整数である)
を有する、前記〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔5〕aおよびbが両方とも、出現毎に、0~3の整数である、前記〔4〕に記載の化合物。
〔6〕出現毎に、aが0であり、bが1である、前記〔4〕または〔5〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔7〕出現毎に、aが1であり、bが0である、前記〔4〕または〔5〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔8〕出現するLの少なくとも1つが、生理的に開裂可能なリンカーを含む、前記〔1〕~〔7〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔9〕出現するLの少なくとも1つが、アミド結合、エステル結合、ホスホジエステル結合、ジスルフィド結合、二重結合、三重結合、エーテル結合、ヒドラゾン、アミノ酸配列、ケトン、ジオール、シアノ、ニトロまたはそれらの組合せを含む、前記〔1〕~〔8〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔10〕出現するLの少なくとも1つが、ソルターゼ酵素によって認識されるアミノ酸配列を含む、前記〔9〕に記載の化合物。
〔11〕アミノ酸配列が、Leu-Pro-X-Thr-Glyであり、Xは任意のアミノ酸残基である、前記〔10〕に記載の化合物。
〔12〕出現するLの少なくとも1つが、3つ以上の炭素を含むリンカーである、前記〔1〕~〔11〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔13〕出現するLの少なくとも1つが、少なくとも1つの窒素を含むリンカーである、前記〔1〕~〔12〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔14〕出現するLの少なくとも1つが、以下の構造:
のうちの1つを含む、前記〔1〕~〔13〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔15〕Lが、出現毎に、アミド結合、エステル結合、ホスホジエステル結合、ジスルフィド結合、二重結合、三重結合、エーテル結合、ヒドラゾン、アミノ酸配列、ケトン、ジオール、シアノ、ニトロまたはそれらの組合せを含む、前記〔1〕~〔14〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔16〕Lが、出現毎に、3つ以上の炭素を含むリンカーである、前記〔1〕~〔15〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔17〕Lが、出現毎に、少なくとも1つの窒素を含むリンカーである、前記〔1〕~〔16〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔18〕Lが、出現毎に、以下の構造:
のうちの1つを含む、前記〔1〕~〔17〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔19〕出現するLの少なくとも1つが、以下の構造:
を含む、前記〔1〕~〔18〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔20〕出現するLの少なくとも1つが、1つまたは複数のアミノ酸残基を含む、前記〔1〕~〔19〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔21〕アミノ酸残基がバリンである、前記〔20〕に記載の化合物。
〔22〕出現するLの少なくとも1つが、以下の構造:
のうちの1つを含む、前記〔1〕~〔21〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔23〕Lが、出現毎に、以下の構造:
を含む、前記〔1〕~〔22〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔24〕Lが、出現毎に、1つまたは複数のアミノ酸残基を含む、前記〔1〕~〔23〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔25〕アミノ酸残基がバリンである、前記〔24〕に記載の化合物。
〔26〕Lが、出現毎に、以下の構造:
のうちの1つを含む、前記〔1〕~〔25〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔27〕出現するLの少なくとも1つが、以下の構造:
のうちの1つを有する、前記〔1〕~〔26〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔28〕出現するLの少なくとも1つが、生理的条件下で開裂可能でないリンカーを含む、前記〔1〕~〔26〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔29〕出現するLの少なくとも1つが、チオエーテル結合を含む、前記〔1〕~〔26〕または〔28〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔30〕出現するLの少なくとも1つが、以下の構造:
を含む、前記〔1〕~〔26〕、〔28〕または〔29〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔31〕出現するLの少なくとも1つが、以下の構造:
のうちの1つを含む、前記〔1〕~〔26〕、〔28〕または〔29〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔32〕Lが、出現毎に、生理的条件下で開裂可能でないリンカーを含む、前記〔1〕~〔26〕または〔28〕~〔31〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔33〕Lが、出現毎に、チオエーテル結合を含む、前記〔1〕~〔26〕または〔28〕~〔32〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔34〕Lが、出現毎に、以下の構造:
を含む、前記〔1〕~〔26〕または〔28〕~〔33〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔35〕Lが、出現毎に、以下の構造:
のうちの1つを含む、前記〔1〕~〔26〕または〔28〕~〔33〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔36〕R 4 が、出現毎に独立して、OH、O - またはOR d である、前記〔1〕~〔35〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔37〕R 5 が、出現毎に、オキソである、前記〔1〕~〔36〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔38〕R 1 が、出現毎に、Hである、前記〔1〕~〔37〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔39〕R 2 およびR 3 が、それぞれ独立して、H、OH、または-OP(=R a )(R b )R c である、前記〔1〕~〔38〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔40〕R 2 がHであり、R 3 が-OP(=R a )(R b )R c 、Q、またはQへの共有結合を含むリンカーである、前記〔1〕~〔38〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔41〕R 3 が、-OP(=R a )(R b )R c またはL’である、前記〔1〕~〔40〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔42〕R c がOL’である、前記〔41〕に記載の化合物。
〔43〕L’が、標的指向性部分、または標的指向性部分へのリンカーである、前記〔41〕または〔42〕に記載の化合物。
〔44〕L’が、標的指向性部分へのリンカーであり、リンカーは、アルキレンオキシドまたはホスホジエステル部分、あるいはそれらの組合せを含む、前記〔43〕に記載の化合物。
〔45〕L’が、以下の構造:
(式中、
m”およびn”は、独立して、1~10の整数であり、
R e は、H、電子対または対イオンであり、
L”は、標的指向性部分または標的指向性部分への連結基である)
を有する、前記〔44〕に記載の化合物。
〔46〕n”が、6である、前記〔45〕に記載の化合物。
〔47〕標的指向性部分が、抗体または細胞表面受容体アンタゴニストである、前記〔1〕~〔46〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔48〕抗体または細胞表面受容体アンタゴニストが、上皮成長因子受容体(EGFR)阻害剤、肝細胞成長因子受容体(HGFR)阻害剤、インスリン様成長因子受容体(IGFR)阻害剤、フォレートまたはMET阻害剤である、前記〔47〕に記載の化合物。
〔49〕標的指向性部分が、モノクローナル抗体である、前記〔47〕に記載の化合物。
〔50〕モノクローナル抗体が、アブシキシマブ、アダリムマブ、アレムツズマブ、アリロクマブ、アビバクタム、バシリキシマブ、ベンラリズマブ、ベズロトクスマブ、ブリナツモマブ、ブロダルマブ、ブロスマブ、カナキヌマブ、カプラシズマブ、セルトリズマブペゴル、ダクリズマブ、デノスマブ、デュピルマブ、エクリズマブ、エミシズマブ、エレヌマブ、エボロクマブ、フレマネズマブ、ガルカネズマブ、ゴリムマブ、グセルクマブ、イバリズマブ、イダルシズマブ、インフリキシマブ、イトリズマブ、イキセキズマブ、ラナデルマブ、ロキベトマブ、メポリズマブ、ナタリズマブ、オビルトキサキシマブ、オクレリズマブ、オマリズマブ、パリビズマブ、ラニビズマブ、ラキシバクマブ、レスリズマブ、ラムシルマブ(Rmab)、ロベリズマブ、ルプリズマブ、サリルマブ、セクキヌマブ、チルドラキズマブ、チオマブ、トシリズマブ、ウステキヌマブ、ベドリズマブ、アブリルマブ、アクトクスマブ、アデュカヌマブ、アファセビクマブ、アフェリモマブ、アニフロルマブ、アンルキンズマブ(IMA-638)、アセリズマブ、アトロリムマブ、バピネウズマブ、BCD-100、ベルチリムマブ、ベシレソマブ、ビシロマブ、ビマグルマブ、ビメキズマブ、ビルタミマブ、ブレセルマブ、ブロソズマブ、ボコシズマブ、ブラジクマブ、ブリアキヌマブ、ブロルシズマブ、カルルマブ、カロツキシマブ、セデリズマブ、クラザキズマブ、クレノリキシマブ、コンシズマブ、コスフロビキシマブ、CR6261、クレネズマブ、クリザンリズマブ、クロテデュマブ、デパツキシズマブ、マフォドチン、デルロツキシマブビオチン、デザミズマブ、ディリダブマブ、ドマグロズマブ、デュシギツマブ、エクロメキシマブ、エドバコマブ、エファリズマブ、エフングマブ、エルデルマブ、エレザヌマブ、エノキズマブ、エプチネズマブ、エリズマブ、エトロリズマブ、エビナクマブ、エクスビビルマブ、ファノレソマブ、ファラリモマブ、ファリシマブ、ファシヌマブ、フェルビズマブ、フェザキヌマブ、フランボツマブ、フレチクマブ、フロテツズマブ、フォントリズマブ、フォラビルマブ、フロボシマブ、フラヌマブ、ガンテネルマブ、ガビリモマブ、ゲボキズマブ、ギムシルマブ、ゴミリキシマブ、ゴスラネマブ、イアナルマブ、インクラクマブ、イノリモマブ、Iomab-B、ケリキシマブ、ランパリズマブ、ランドグロズマブ、ラルカビキシマブ、レブリキズマブ、レンベルビマブ(Lenvervimab)、レルデリムマブ、レトリズマブ、リビビルマブ、リゲリズマブ、ロデルシズマブ、ルリズマブペゴル、マルスタシマブ、マブリリムマブ、メテリムマブ、ミリキズマブ、モタビズマブ、ムロモナブCD3、ネバクマブ、ネモリズマブ、NEOD001、ニルセビマブ、オデュリモマブ、オレンダリズマブ、オロキズマブ、OMS721、オピシヌマブ、オルチクマブ、オテリキシズマブ、オチリマブ、オクセルマブ、オザネズマブ、オゾラリズマブ、パギバキシマブ、パノバクマブ、パスコリズマブ、パテクリズマブ、PDR001、ペラキズマブ、ペキセリズマブ、プラクルマブ、プロザリズマブ、ポネズマブ、ポルガビキシマブ、プラシネズマブ、プリリキシマブ、PRO140、キリズマブ、ラフィビルマブ、ラルパンシズマブ、ラネベトマブ、ラバガリマブ、ラブリズマブ、レファネズマブ、レガビルマブ、レラトリマブ、リヌクマブ、リサンキズマブ、ロレヅマブ、ロモソズマブ、ロンタリズマブ、SA237、サトラリズマブ、セビルマブ、SHP647、シファリムマブ、シムツズマブ、シプリズマブ、シルクマブ、ソラネズマブ、ソネプシズマブ、スパルタリズマブ、スタムルマブ、スレソマブ、スプタブマブ、スチムリマブ、スビズマブ、スブラトクスマブ、タドシズマブ、タリズマブ、タムツベトマブ、タネズマブ、テフィバズマブ、テリモマブ アリトクス(Telimomab aritox)、テネリキシマブ、テプリズマブ、テプロツムマブ、テゼペルマブ、チブリズマブ、トラリズマブ、トラロキヌマブ、トレボグルマブ、ツビルマブ、ウロクプルマブ(Ulocuplumab)、ウルトキサズマブ、バリサクマブ、ベパリモマブ(Vepalimomab)、ベセンクマブ(Vesencumab)、ビシリズマブ、ボバリリズマブ、ゾリモマブ アリトクス(Zolimomab aritox)、トラスツズマブ、ゲムツズマブ、ブレンツキシマブ、ボルセツズマブ、ロルボツズマブ、カンツズマブ、ビバツズマブ、またはイノツズマブ、またはバダスツキシマブである、前記〔49〕に記載の化合物。
〔51〕R 2 またはR 3 が、以下の構造:
のうちの1つを有する、前記〔1〕~〔50〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔52〕R 3 が、以下の構造:
を有する、前記〔1〕~〔42〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔53〕R 2 またはR 3 が、以下の構造:
のうちの1つを含む、前記〔1〕~〔42〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔54〕R 3 が、以下の構造:
のうちの1つを含む、前記〔1〕~〔42〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔55〕nが、1~100の整数である、前記〔1〕~〔54〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔56〕nが、1~10の整数である、前記〔1〕~〔55〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔57〕出現するMの少なくとも1つが、抗腫瘍剤、エンジイン抗腫瘍抗生物質、メイタンシノイド、トポイソメラーゼ阻害剤、キナーゼ阻害剤、アントラサイクリン、およびEGFR阻害剤またはアルキル化剤である、前記〔1〕~〔56〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔58〕出現するMの少なくとも1つが、抗腫瘍剤、エンジイン抗腫瘍抗生物質、メイタンシノイド、トポイソメラーゼ阻害剤、またはアルキル化剤である、前記〔1〕~〔57〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔59〕Mが、出現毎に独立して、抗腫瘍剤、エンジイン抗腫瘍抗生物質、メイタンシノイド、トポイソメラーゼ阻害剤、キナーゼ阻害剤、アントラサイクリン、およびEGFR阻害剤またはアルキル化剤である、前記〔1〕~〔58〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔60〕Mが、出現毎に独立して、抗腫瘍剤、エンジイン抗腫瘍抗生物質、メイタンシノイド、トポイソメラーゼ阻害剤、またはアルキル化剤である、前記〔1〕~〔58〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔61〕出現するMの少なくとも1つが、オーリスタチンF、モノメチルオーリスタチンF、モノメチルオーリスタチンE、パクリタキソール(paciltaxol)、SN-38、カリケアマイシン、アントラマイシン、アベイマイシン、チカマイシン、DC-81、マゼトラマイシン、ネオトラマイシンA、ネオトラマイシンB、ポロトラマイシン、プロトラカルシン、シバノマイシン、シビロマイシン、トママイシン、メルタンシン、エムタンシン、イリノテカン、カンプトテシン、トポテカン、シラテカン、コシテカン、エキサテカン、ルートテカン、ギマテカン、ベロテカン、およびルビテカンからなる群から選択される、前記〔1〕~〔60〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔62〕出現するMの少なくとも1つが、以下の構造:
のうちの1つを有する、前記〔1〕~〔61〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔63〕Mが、出現毎に、以下の構造:
のうちの1つを有する、前記〔1〕~〔62〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔64〕表2から選択される化合物。
〔65〕前記〔1〕~〔64〕のいずれか1項に記載の化合物、および薬学的に許容される担体を含む組成物。
〔66〕それを必要とする対象に、治療有効量の前記〔1〕~〔64〕のいずれか1項に記載の化合物、または前記〔65〕に記載の組成物を投与するステップを含む、疾患を処置する方法であって、少なくとも1つのMが、疾患を処置するのに有効な生物活性部分である、方法。
〔67〕Mがそれぞれ、疾患を処置するのに有効な生物活性部分である、前記〔66〕に記載の方法。
〔68〕疾患ががんである、前記〔66〕または〔67〕のいずれか1項に記載の方法。
〔69〕がんが、乳がん、非ホジキンリンパ腫、急性骨髄性白血病、多発性骨髄腫、胃がん、腎細胞癌、固形腫瘍、卵巣がん、前立腺がん、結腸直腸がん、膵臓がん、小細胞肺がん、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、新生物、尿路上皮がん、ALL、CLL、膠芽腫、ホジキンリンパ腫、リンパ腫、中皮腫、非小細胞肺がん、再発性頭頸部がん、またはそれらの組合せである、前記〔68〕に記載の方法。
〔70〕抗腫瘍剤、エンジイン抗腫瘍抗生物質、メイタンシノイド、トポイソメラーゼ阻害剤、キナーゼ阻害剤、アントラサイクリン、およびEGFR阻害剤またはアルキル化剤、およびそれらの組合せからなる群から選択される追加の治療剤を投与するステップをさらに含む、前記〔66〕~〔69〕のいずれか1項に記載の方法。
〔71〕抗腫瘍剤、エンジイン抗腫瘍抗生物質、メイタンシノイド、トポイソメラーゼ阻害剤、キナーゼ阻害剤、アントラサイクリン、およびEGFR阻害剤またはアルキル化剤、およびそれらの組合せからなる群から選択される追加の治療剤を投与するステップをさらに含む、前記〔66〕~〔70〕のいずれか1項に記載の方法。
〔72〕追加の治療剤が、オーリスタチンF、モノメチルオーリスタチンF、モノメチルオーリスタチンE、パクリタキソール(paciltaxol)、SN-38、カリケアマイシン、アントラマイシン、アベイマイシン、チカマイシン、DC-81、マゼトラマイシン、ネオトラマイシンA、ネオトラマイシンB、ポロトラマイシン、プロトラカルシン、シバノマイシン、シビロマイシン、トママイシン、メルタンシン、エムタンシン、イリノテカン、カンプトテシン、トポテカン、シラテカン、コシテカン、エキサテカン、ルートテカン、ギマテカン、ベロテカン、およびルビテカンを含む、前記〔71〕に記載の方法。
〔73〕疾患の生物活性部分によって、タンパク質が分解される、前記〔66〕または〔67〕のいずれか1項に記載の方法。
〔74〕タンパク質が、アミロイドまたはタウタンパク質である、前記〔73〕に記載の方法。
〔75〕疾患が、アミロイドーシスまたはアルツハイマー病である、前記〔66〕、〔67〕、〔73〕、または〔74〕のいずれか1項に記載の方法。
〔76〕疾患が、前立腺がん、膵臓がん、または乳がんである、前記〔66〕、〔67〕、〔73〕、または〔74〕のいずれか1項に記載の方法。
〔77〕疾患が、腫瘍学的、心臓血管、腎臓、代謝、または呼吸器疾患である、前記〔65〕、〔66〕、〔72〕、または〔73〕のいずれか1項に記載の方法。
〔78〕疾患が、肺疾患または中枢神経系疾患である、前記〔66〕、〔67〕、〔73〕、または〔74〕のいずれか1項に記載の方法。
〔79〕疾患が、転移性去勢抵抗性前立腺がんまたは転移性乳がんである、前記〔66〕、〔67〕、〔73〕、または〔74〕のいずれか1項に記載の方法。
〔80〕以下の構造:
(式中、
R a およびR b は、それぞれ独立してH、OH保護基、または-P(R d )R e であり、
R c は、Hまたはアミン保護基であり、
R d およびR e は、それぞれ独立してシアノアルキルまたは-N(R f )R g であり、ここで、R f およびR g は、それぞれ独立してC 1 -C 6 アルキルであり、
L’ a およびL’ b は、それぞれ独立して直接結合またはCH 2 であり、
n’およびm’は、それぞれ独立して1~6の整数である)
を有する化合物。
〔81〕以下の構造:
(式中、
R a およびR b は、それぞれ独立してH、OH保護基、または-P(R d )R e であり、
R d およびR e は、それぞれ独立してシアノアルキルまたは-N(R f )R g であり、ここで、R f およびR g は、それぞれ独立してC 1 -C 6 アルキルであり、
L’ a およびL’ b は、それぞれ独立して直接結合またはCH 2 であり、
n’、m’、およびP’は、それぞれ独立して1~6の整数である)
を有する化合物。
〔82〕以下の構造:
(式中、
R a およびR b は、それぞれ独立してH、OH保護基、または-P(R d )R e であり、
R c は、Hまたはアミン保護基であり、
R d およびR e は、それぞれ独立してシアノアルキルまたは-N(R f )R g であり、ここで、R f およびR g は、それぞれ独立してC 1 -C 6 アルキルであり、
L’ a およびL’ b は、それぞれ独立して直接結合またはCH 2 であり、
n’、m’、p’、およびq’は、それぞれ独立して1~6の整数である)
を有する化合物。
〔83〕以下の構造:
(式中、
R a およびR b は、それぞれ独立してH、OH保護基、または-P(R d )R e であり、
R d およびR e は、それぞれ独立してシアノアルキルまたは-N(R f )R g であり、ここで、R f およびR g は、それぞれ独立してC 1 -C 6 アルキルであり、
L’ a およびL’ b は、それぞれ独立して直接結合またはCH 2 であり、
n’は、1~6の整数である)
を有する化合物。
〔84〕以下の構造:
(式中、
Fmocは、以下の構造:
を有し、
DMTrは、以下の構造:
を有する)
のうちの1つを有する化合物。
Claims (15)
- 以下の構造(I)を有する化合物:
(I)
またはその立体異性体、薬学的に許容される塩もしくは互変異性体(式中、
Mは、出現毎に独立して、生物活性部分もしくはその断片、生物活性部分のプロドラッグもしくはその断片、蛍光色素、イメージング剤または放射性同位体結合部位であり、ただし、出現するMの少なくとも1つは、蛍光色素ではないことを条件とし、
Lは、任意のリンカーであり、ただし、出現するLの少なくとも1つが4つを超える炭素を含むか、または出現するLの少なくとも1つが酸素を含むということを条件とし、
L1およびL2は、出現毎に独立して、任意選択のアルキレンリンカーであり、
R1は、出現毎に独立して、H、アルキルまたはアルコキシであり、
R2およびR3は、それぞれ独立して、H、OH、SH、アルキル、アルコキシ、アルキルエーテル、ヘテロアルキル、dT、-OP(=Ra)(Rb)Rc、Qもしくはそれらの保護形態、もしくはL’であり、
R4は、出現毎に独立して、O-、S-、OZ、SZ、またはN(R6)2であり、ここで、Zは陽イオンであり、各R6は独立してHまたはアルキルであり、
R5は、出現毎に独立して、オキソ、チオキソであるか、または存在せず、
Raは、OまたはSであり、
Rbは、OH、SH、O-、S-、ORdまたはSRdであり、
Rcは、OH、SH、O-、S-、ORd、OL’、SRd、OdT、アルキル、アルコキシ、ヘテロアルキル、ヘテロアルコキシ、アルキルエーテル、アルコキシアルキルエーテル、ホスフェート、チオホスフェート、ホスホアルキル、チオホスホアルキル、ホスホアルキルエーテル、またはチオホスホアルキルエーテルであり、
Rdは対イオンであり、
Qは、出現毎に独立して、標的指向性部分の相補性反応性基Q’と共有結合の形成が可能な、反応性基、またはその保護形態を含む部分であり、
L’は、出現毎に独立して、Qへの共有結合を含むリンカー、標的指向性部分、標的指向性部分への共有結合を含むリンカー、固体支持体への共有結合を含むリンカー、固体支持体残基への共有結合を含むリンカー、ヌクレオシドへの共有結合を含むリンカー、または構造(I)のさらなる化合物への共有結合を含むリンカーであり、
nは1以上の整数である)。 - A)aおよびbが両方とも、出現毎に、0~3の整数である、
B)出現毎に、aが0であり、bが1である、又は
C)出現毎に、aが1であり、bが0である、請求項2に記載の化合物。 - A)出現するLの少なくとも1つが、生理的に開裂可能なリンカーを含む、
B)出現するLの少なくとも1つが、アミド結合、エステル結合、ホスホジエステル結合、ジスルフィド結合、二重結合、三重結合、エーテル結合、ヒドラゾン、アミノ酸配列、ケトン、ジオール、シアノ、ニトロまたはそれらの組合せを含む、
C)出現するLの少なくとも1つが、ソルターゼ酵素によって認識されるアミノ酸配列を含み、ここで、アミノ酸配列が、Leu-Pro-X-Thr-Glyであり、Xは任意のアミノ酸残基である、
D)出現するLの少なくとも1つが、以下の構造:
のうちの1つを含む、
E)出現するLの少なくとも1つが、以下の構造:
を含む、
F)出現するLの少なくとも1つが、1つまたは複数のアミノ酸残基を含み、ここで、アミノ酸残基がバリンである、
G)出現するLの少なくとも1つが、以下の構造:
のうちの1つを含む、又は
H)出現するLの少なくとも1つが、以下の構造:
のうちの1つを有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物。 - A)R4が、出現毎に独立して、OH、O-またはORdである、
B)R5が、出現毎に、オキソである、又は
C)R1が、出現毎に、Hである、請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物。 - A)標的指向性部分が、抗体または細胞表面受容体アンタゴニストであり、ここで、抗体または細胞表面受容体アンタゴニストが、上皮成長因子受容体(EGFR)阻害剤、肝細胞成長因子受容体(HGFR)阻害剤、インスリン様成長因子受容体(IGFR)阻害剤、フォレートまたはMET阻害剤である、又は
B)標的指向性部分が、モノクローナル抗体であり、ここで、モノクローナル抗体が、アブシキシマブ、アダリムマブ、アレムツズマブ、アリロクマブ、アビバクタム、バシリキシマブ、ベンラリズマブ、ベズロトクスマブ、ブリナツモマブ、ブロダルマブ、ブロスマブ、カナキヌマブ、カプラシズマブ、セルトリズマブペゴル、ダクリズマブ、デノスマブ、デュピルマブ、エクリズマブ、エミシズマブ、エレヌマブ、エボロクマブ、フレマネズマブ、ガルカネズマブ、ゴリムマブ、グセルクマブ、イバリズマブ、イダルシズマブ、インフリキシマブ、イトリズマブ、イキセキズマブ、ラナデルマブ、ロキベトマブ、メポリズマブ、ナタリズマブ、オビルトキサキシマブ、オクレリズマブ、オマリズマブ、パリビズマブ、ラニビズマブ、ラキシバクマブ、レスリズマブ、ラムシルマブ(Rmab)、ロベリズマブ、ルプリズマブ、サリルマブ、セクキヌマブ、チルドラキズマブ、チオマブ、トシリズマブ、ウステキヌマブ、ベドリズマブ、アブリルマブ、アクトクスマブ、アデュカヌマブ、アファセビクマブ、アフェリモマブ、アニフロルマブ、アンルキンズマブ(IMA-638)、アセリズマブ、アトロリムマブ、バピネウズマブ、BCD-100、ベルチリムマブ、ベシレソマブ、ビシロマブ、ビマグルマブ、ビメキズマブ、ビルタミマブ、ブレセルマブ、ブロソズマブ、ボコシズマブ、ブラジクマブ、ブリアキヌマブ、ブロルシズマブ、カルルマブ、カロツキシマブ、セデリズマブ、クラザキズマブ、クレノリキシマブ、コンシズマブ、コスフロビキシマブ、CR6261、クレネズマブ、クリザンリズマブ、クロテデュマブ、デパツキシズマブ、マフォドチン、デルロツキシマブビオチン、デザミズマブ、ディリダブマブ、ドマグロズマブ、デュシギツマブ、エクロメキシマブ、エドバコマブ、エファリズマブ、エフングマブ、エルデルマブ、エレザヌマブ、エノキズマブ、エプチネズマブ、エリズマブ、エトロリズマブ、エビナクマブ、エクスビビルマブ、ファノレソマブ、ファラリモマブ、ファリシマブ、ファシヌマブ、フェルビズマブ、フェザキヌマブ、フランボツマブ、フレチクマブ、フロテツズマブ、フォントリズマブ、フォラビルマブ、フロボシマブ、フラヌマブ、ガンテネルマブ、ガビリモマブ、ゲボキズマブ、ギムシルマブ、ゴミリキシマブ、ゴスラネマブ、イアナルマブ、インクラクマブ、イノリモマブ、Iomab-B、ケリキシマブ、ランパリズマブ、ランドグロズマブ、ラルカビキシマブ、レブリキズマブ、レンベルビマブ(Lenvervimab)、レルデリムマブ、レトリズマブ、リビビルマブ、リゲリズマブ、ロデルシズマブ、ルリズマブペゴル、マルスタシマブ、マブリリムマブ、メテリムマブ、ミリキズマブ、モタビズマブ、ムロモナブCD3、ネバクマブ、ネモリズマブ、NEOD001、ニルセビマブ、オデュリモマブ、オレンダリズマブ、オロキズマブ、OMS721、オピシヌマブ、オルチクマブ、オテリキシズマブ、オチリマブ、オクセルマブ、オザネズマブ、オゾラリズマブ、パギバキシマブ、パノバクマブ、パスコリズマブ、パテクリズマブ、PDR001、ペラキズマブ、ペキセリズマブ、プラクルマブ、プロザリズマブ、ポネズマブ、ポルガビキシマブ、プラシネズマブ、プリリキシマブ、PRO140、キリズマブ、ラフィビルマブ、ラルパンシズマブ、ラネベトマブ、ラバガリマブ、ラブリズマブ、レファネズマブ、レガビルマブ、レラトリマブ、リヌクマブ、リサンキズマブ、ロレヅマブ、ロモソズマブ、ロンタリズマブ、SA237、サトラリズマブ、セビルマブ、SHP647、シファリムマブ、シムツズマブ、シプリズマブ、シルクマブ、ソラネズマブ、ソネプシズマブ、スパルタリズマブ、スタムルマブ、スレソマブ、スプタブマブ、スチムリマブ、スビズマブ、スブラトクスマブ、タドシズマブ、タリズマブ、タムツベトマブ、タネズマブ、テフィバズマブ、テリモマブ アリトクス(Telimomab aritox)、テネリキシマブ、テプリズマブ、テプロツムマブ、テゼペルマブ、チブリズマブ、トラリズマブ、トラロキヌマブ、トレボグルマブ、ツビルマブ、ウロクプルマブ(Ulocuplumab)、ウルトキサズマブ、バリサクマブ、ベパリモマブ(Vepalimomab)、ベセンクマブ(Vesencumab)、ビシリズマブ、ボバリリズマブ、ゾリモマブ アリトクス(Zolimomab aritox)、トラスツズマブ、ゲムツズマブ、ブレンツキシマブ、ボルセツズマブ、ロルボツズマブ、カンツズマブ、ビバツズマブ、またはイノツズマブ、またはバダスツキシマブである、請求項1~7のいずれか1項に記載の化合物。 - A)nが、1~100の整数である、
B)nが、1~10の整数である、請求項1~9のいずれか1項に記載の化合物。 - A)出現するMの少なくとも1つが、抗腫瘍剤、エンジイン抗腫瘍抗生物質、メイタンシノイド、トポイソメラーゼ阻害剤、キナーゼ阻害剤、アントラサイクリン、およびEGFR阻害剤またはアルキル化剤である、
B)出現するMの少なくとも1つが、オーリスタチンF、モノメチルオーリスタチンF、モノメチルオーリスタチンE、パクリタキソール(paciltaxol)、SN-38、カリケアマイシン、アントラマイシン、アベイマイシン、チカマイシン、DC-81、マゼトラマイシン、ネオトラマイシンA、ネオトラマイシンB、ポロトラマイシン、プロトラカルシン、シバノマイシン、シビロマイシン、トママイシン、メルタンシン、エムタンシン、イリノテカン、カンプトテシン、トポテカン、シラテカン、コシテカン、エキサテカン、ルートテカン、ギマテカン、ベロテカン、およびルビテカンからなる群から選択される、又は
C)出現するMの少なくとも1つが、以下の構造:
のうちの1つを有する、請求項1~10のいずれか1項に記載の化合物。 - 請求項1~12のいずれか1項に記載の化合物、および薬学的に許容される担体を含む組成物。
- 治療有効量の請求項1~12のいずれか1項に記載の化合物、または請求項13に記載の組成物を含む、疾患を処置するための医薬組成物であって、少なくとも1つのMが、疾患を処置するのに有効な生物活性部分である、医薬組成物。
- 疾患ががんであり、前記がんが、乳がん、非ホジキンリンパ腫、急性骨髄性白血病、多発性骨髄腫、胃がん、腎細胞癌、固形腫瘍、卵巣がん、前立腺がん、結腸直腸がん、膵臓がん、小細胞肺がん、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、新生物、尿路上皮がん、ALL、CLL、膠芽腫、ホジキンリンパ腫、リンパ腫、中皮腫、非小細胞肺がん、再発性頭頸部がん、またはそれらの組合せである、請求項14に記載の医薬組成物。
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