JPWO2020208823A1 - 空気調和システム - Google Patents

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Abstract

空気調和システムは、空気調和対象空間に設置されて空気調和対象空間の空気調和を行う空気調和設備(1)と、空気調和設備(1)に実装された実装センサ(13)と、空気調和対象空間における空気調和設備(1)の外部に設置されて空気調和対象空間の空気質の濃度を検出する個別センサ(2)と、空気調和対象空間を換気する換気設備と、空気調和設備(1)と個別センサ(2)と換気設備とに通信ネットワークを介して接続されたシステム制御部と、を備える。システム制御部は、実装センサ(13)で検出されたセンサデータと個別センサ(2)で検出されたセンサデータとに基づいて、換気設備における換気と、換気設備における換気時の空気調和設備(1)における空気調和とを制御する。

Description

本発明は、空気調和設備が設置された空気調和対象空間に設置されたセンサにおいて検出される情報を用いて制御を行う空気調和システムに関する。
生活家電には、石油ストーブおよびガス湯沸器などの一酸化炭素(CO)を生成する家電製品が存在する。一酸化炭素は、人に対して悪い影響を及ぼす可能性のある空気質の1つである。また、加熱式タバコからも微量の一酸化炭素が排出される。このため、住人は、密閉空間では、気が付かないうちに一酸化炭素中毒になることがある。また、寝ている間に高濃度の一酸化炭素を吸ってしまい、症状が出るケースも多い。しかしながら、一酸化炭素の濃度を検出するセンサを取り付けている家庭が少なく、一酸化炭素中毒による事故は、後を絶たない。
小型湯沸器等の室内開放型の湯沸器については、技術省令で1989年以降の製品に不完全燃焼防止装置の搭載が義務化されている。しかしながら、湯沸器が不完全燃焼していない場合でも、換気が十分に行われない場合には、空気中の一酸化炭素濃度が上昇してしまう。このため、一酸化炭素中毒にならない環境の構築または対策が必要不可欠である。
近年、省エネルギー住宅といった断熱性能および気密性が高い住宅が増加傾向にある。現在、住宅には、建築基準法の改正により24時間換気が義務化されている。しかしながら、24時間換気の義務化は過去に建築された住宅には適用されない。このため、換気が不十分な住宅も数多く存在する。
また、空気調和設備は、換気機能が搭載されていない商品が多い。このため、換気扇などの換気設備によって室内の換気を行うこととなる。この場合、空気調和設備を動作させないまま換気を単独で実施すると、室内温度を快適な値に維持できず、換気を終えた時点では、室内温度が快適な値から大きくかけ離れてしまう場合がある。その後、空気調和設備を動作させた場合には、室内温度を快適な値とするまでに、多くの時間およびエネルギーを要し、空気調和の効率が悪くなる。したがって、室内温度を快適な値に保ったまま換気するには、空気調和と換気とを連携制御する必要がある。
特許文献1には、一酸化炭素濃度センサと室温センサとを備え、両センサにおける計測値に基づいて換気装置の起動および停止を判断して換気装置を制御することで、室温を一定に保ちつつ室内を換気可能とする空気調和機の室内機が開示されている。
特開平6−323606号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術によれば一酸化炭素濃度センサが空気調和機の室内機に設けられているため、室内機の周辺の一酸化炭素濃度しか測定できず、一酸化炭素濃度の発生源に近く一酸化炭素濃度が高い場所での一酸化炭素濃度の検出ができない、という問題があった。この場合、適切な換気が行われない可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、空気調和対象空間における空気質の濃度の状況に対応して、空気調和と換気とを連携制御することが可能な空気調和システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる空気調和システムは、空気調和対象空間に設置されて空気調和対象空間の空気調和を行う空気調和設備と、空気調和設備に実装された実装センサと、空気調和対象空間における空気調和設備の外部に設置されて空気調和対象空間の空気質の濃度を検出する個別センサと、空気調和対象空間を換気する換気設備と、空気調和設備と個別センサと換気設備とに通信ネットワークを介して接続されたシステム制御部と、を備える。システム制御部は、実装センサで検出されたセンサデータと個別センサで検出されたセンサデータとに基づいて、換気設備における換気と、換気設備における換気時の空気調和設備における空気調和とを制御する。
本発明にかかる空気調和システムは、空気調和対象空間における空気質の濃度の状況に対応して、空気調和と換気とを連携制御することが可能である、という効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかる空気調和システムの全体概要構成を示す図 本発明の実施の形態1にかかる処理回路のハードウェア構成の一例を示す図 本発明の実施の形態1にかかる空気調和システムが住宅に適用される場合の構成例を示す図 本発明の実施の形態1にかかる空気調和システムの制御開始時の動作の手順を説明するフローチャート 本発明の実施の形態1にかかる空気調和システムのクラウドサーバのサーバ制御部において作成されるグラフの一例を示す特性図 一酸化炭素が空気中に何%あると人に影響があるかを示した図 本発明の実施の形態1にかかる空気調和システムにおいて換気運転を開始した場合でも空気調和対象空間の室温を空気調和設備における設定室温に維持する制御を模式的に示す図 本発明の実施の形態1にかかる空気調和システムの制御における具体的なセンサデータの利用方法の手順の一例を示すフローチャート
以下に、本発明の実施の形態にかかる空気調和システムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる空気調和システム100の全体概要構成を示す図である。空気調和システム100は、空気調和設備1と、各種の個別センサ2と、換気扇3と、無線LAN(Local Area Network)ルータ4と、クラウドサーバ5と、端末6と、を備えて構成されている。空気調和システム100は、空気調和設備1による空気調和と、換気扇3による換気と、を連携させた連携運転が可能である。
空気調和設備1と各種の個別センサ2と換気扇3と端末6とは、無線LANルータ4と無線通信可能である。空気調和設備1と各種の個別センサ2と換気扇3と端末6とは、無線LANルータ4を介してグローバルな情報通信網であるインターネット7に接続し、クラウドサーバ5との間で情報の送受信が可能とされている。これにより、クラウドサーバ5は、空気調和設備1の運転状態の情報、空気調和設備1に実装された実装センサ13で検出された検出結果、各種の個別センサ2で検出された検出結果などの各種の情報を、インターネット7を介して取得することができる。
空気調和システム100が備えるセンサには、室内の状態を検出する室内状態センサと、空気質を検出する空気質センサと、が含まれる。センサは、空間によって判定したい対象が異なる場合には、すなわち検出したい検出対象が異なる場合には、複数の異なるセンサが、無線LANルータ4およびインターネット7を介してクラウドサーバ5に接続する同一通信ネットワーク上に存在する状況になる。
空気質は、人が安全に且つ快適に過ごすための空気の質に関する要素である。このような空気質は、化学的要素、生物的要素、物理的要素の環境要素に分類することができる。化学的要素には、一酸化炭素、二酸化炭素、揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds:VOC)、イオンおよび臭気成分などが例示される。生物的要素には、ハウスダストおよび花粉などが例示される。物理的要素には、温度、湿度、光および人などが例示される。
空気質センサには、たとえば室内温度センサ13a、室内湿度センサ13b、においセンサ2a、イオン濃度センサ2b、ガス濃度センサ2c、人感センサ2d、照度センサ2e、一酸化炭素センサ2f、室外温度センサ2g、室外湿度センサ2h、などが例示される。
イオン濃度センサ2bは、イオン電極を利用して空気中のイオン濃度を検出するセンサである。室内温度センサ13aは、空気質である室内温度を検出する温度センサである。室外温度センサ2gは、室外に設置されて外気温度を検出する温度センサである。一酸化炭素センサ2fは、空気中に存在するCOの濃度を測定するセンサである。においセンサ2aは、においを機械が理解できる情報に変換することができるセンサである。
ガス濃度センサ2cは、水素、炭化水素、および特定フロンの代替として産業利用されている合成化合物である代替フロンを計測するセンサである。室内湿度センサ13bは、空気質である室内湿度を検出する湿度センサである。室外湿度センサ2hは、室外に設置されて外気湿度を検出する湿度センサである。人感センサ2dは、超音波または可視光を利用して人間の所在を検知するセンサである。照度センサ2eは、光の強さを測定するセンサである。
室内状態センサは、空気調和対象空間である室内にいる人の人数、窓の位置などの室内の細かい状態を検出するために設けラルセンサであり、空気調和対象空間状態センサである。赤外線センサ13cが例示される。赤外線センサ13cは、受光した赤外領域の光を電気信号に変換して必要な情報を取り出すセンサである。赤外線センサ13cは、周期的に空気調和対象空間である室内の全てまたは指定された特定の領域の表面温度を検出する。赤外線センサ13cにより、室内の表面温度の情報を得ることができる。赤外線センサ13cにより得られる室内の表面温度の情報により、室内のどこが暑いのか、または室内のどこが寒いのか、といった室内の寒暖についての情報を得ることができる。
空気調和設備1は、空気調和対象空間の空気調和を行う家電機器であり、たとえば空気調和機である。空気調和設備1は、換気設備として機能する換気機能を有していてもよい。空気調和設備1は、空気調和対象空間の空気調和を行う空気調和部11と、無線LANルータ4と無線通信を行うためのインターフェースである無線LANアダプタ12と、空気調和設備1に実装されたセンサである実装センサ13と、空気調和設備1全体の動作を制御する空気調和制御部14と、を備える。
無線LANアダプタ12は、空気調和設備1がインターネット7に接続するためのシステム部材の1つである。無線LANアダプタ12は、端末6等とWi−Fi(登録商標) Protected Setup(WPS)を利用して通信接続することができる。
空気調和制御部14は、例えば、図2に示したハードウェア構成の処理回路として実現される。図2は、本発明の実施の形態1にかかる処理回路のハードウェア構成の一例を示す図である。空気調和制御部14の機能が図2に示す処理回路により実現される場合、空気調和制御部14の機能は、プロセッサ101がメモリ102に記憶されたプログラムを実行することにより、実現される。また、複数のプロセッサおよび複数のメモリが連携して空気調和制御部14の機能を実現してもよい。また、空気調和制御部14の機能のうちの一部を電子回路として実装し、他の部分をプロセッサ101およびメモリ102を用いて実現するようにしてもよい。
実装センサ13として、空気調和設備1には、室内温度センサ13a、室内湿度センサ13bおよび赤外線センサ13cが実装されている。実装センサ13は、空気調和システム100の動作中、検出された検出結果であるセンサデータを、無線LANルータ4およびインターネット7を介してクラウドサーバ5に送信する。
各種の個別センサ2は、空気調和設備1とは別個に空気調和設備1の外部に個別に配置され、空気調和対象空間である室内の空気質の濃度を検出するセンサであり、においセンサ2a、イオン濃度センサ2b、ガス濃度センサ2c、人感センサ2d、照度センサ2e、一酸化炭素センサ2f、室外温度センサ2g、室外湿度センサ2h、などが例示される。各種の個別センサ2は、空気調和システム100の動作中、検出された検出結果であるセンサデータを、無線LANルータ4およびインターネット7を介してクラウドサーバ5に送信する。
各種の個別センサ2は、検出対象となる室内の状態または空気質を検出する検出部21と、無線LANルータ4と無線通信を行うセンサ通信部22と、を備える。なお、各種の個別センサ2の一部は、空気調和設備1に実装されてもよい。
なお、実装センサ13も個別センサ2と同様の構成を有する。ただし、実装センサ13は、空気調和設備1の空気調和制御部14にもセンサデータを送信する。
図3は、本発明の実施の形態1にかかる空気調和システム100が住宅に適用される場合の構成例を示す図である。空気調和システム100は、住宅内において、リビング111と、寝室112と、子供部屋113と、ゲストルーム114と、玄関および廊下115との各々の場所に、空気調和設備1と各種の個別センサ2と無線LANルータ4とが設置されている。
リビング111には、無線LANルータ4と、空気調和設備1と、各種の個別センサ2と、が設置されている。空気調和設備1には、上述したように、室内温度センサ13aと、室内湿度センサ13bと、赤外線センサ13cとが実装されている。リビング111には、各種の個別センサ2として、においセンサ2aと、イオン濃度センサ2bと、ガス濃度センサ2cと、人感センサ2dと、照度センサ2eと、一酸化炭素センサ2fと、室外温度センサ2gと、室外湿度センサ2hと、が設置されている。
寝室112には、無線LANルータ4と、空気調和設備1と、各種の個別センサ2と、が設置されている。寝室112には、各種の個別センサ2として、イオン濃度センサ2bと、室外温度センサ2gと、が設置されている。
子供部屋113には、無線LANルータ4と、空気調和設備1と、各種の個別センサ2と、が設置されている。子供部屋113には、各種の個別センサ2として、一酸化炭素センサ2fが設置されている。
ゲストルーム114には、無線LANルータ4と、空気調和設備1と、各種の個別センサ2と、が設置されている。ゲストルーム114には、各種の個別センサ2として、ガス濃度センサ2cと、室外温度センサ2gと、が設置されている。
玄関および廊下115には、無線LANルータ4と、空気調和設備1と、各種の個別センサ2と、が設置されている。玄関および廊下115には、各種の個別センサ2として、一酸化炭素センサ2fと、室外温度センサ2gと、が設置されている。
空気調和システム100は、1つの無線LANルータでは建物内の空間の全体を網羅できないため、インターネット7を介してメッシュネットワークが構成されている。なお、ここでは、建物内の空間の全体を網羅できるようにメッシュネットワークを用いる場合について示しているが、空気調和システム100は、メッシュネットワークを使用しなくてもよい。
図3に示すように住宅内の各空間に無線LANルータ4が設置されている場合、実装センサ13および各種の個別センサ2と、空間とのペアリングが不要になる。無線LANルータ4は、無線LANルータ4に接続する同一通信ネットワーク上に存在する実装センサ13の電波強度から、無線LANルータ4が受信している電波を発している実装センサ13が無線LANルータ4と同一空間にあるか否かを判定する。同様に、無線LANルータ4は、無線LANルータ4に接続する同一通信ネットワーク上に存在する各種の個別センサ2の電波強度から、無線LANルータ4が受信している電波を発している各種の個別センサ2が無線LANルータ4と同一空間にあるか否かを判定する。
換気扇3は、換気を行う換気設備であり、室内の換気を行う換気部31と、無線LANルータ4と無線通信を行う換気扇通信部32と、を備える。
無線LANルータ4は、空気調和設備1と各種の個別センサ2とをインターネット7に接続するために必要な中継中間機器である。なお、ここでは、中継中間機器として無線LANルータ4を用いる場合について示しているが、中継中間機器として有線LANルータを使用することも可能である。
クラウドサーバ5は、空気調和設備1に実装されたセンサで検出された検出結果および各種の個別センサ2で検出された検出結果などの各種の情報の値を演算した結果に基づいて、空気調和設備1および換気扇3を制御する。クラウドサーバ5は、たとえばLinux(登録商標)などのオペレーティングシステム(Operating System:OS)を利用したサーバであり、センサデータを集約し、演算を行うサーバである。クラウドサーバ5は、空気調和設備1に実装された実装センサ13で検出された検出結果および各種の個別センサ2で検出された検出結果などの各種のセンサデータの値を演算した結果に基づいて、空気調和設備1および換気扇3を制御する。クラウドサーバ5は、空気調和設備1の運転状態の情報、各種の個別センサ2で検出された検出結果などの各種の情報を、インターネット7を介して取得することができる。
クラウドサーバ5は、インターネット7および無線LANルータ4を介して空気調和設備1と各種の個別センサ2と換気扇3と端末6と通信を行うサーバ通信部51と、空気調和設備1に実装されたセンサで検出された検出結果および各種の個別センサ2で検出された検出結果などの各種の情報を記憶するサーバ記憶部52と、空気調和設備1に実装されたセンサで検出された検出結果および各種の個別センサ2で検出された検出結果に基づいて空気調和設備1と換気扇3とを制御するサーバ制御部53と、を備える。
サーバ制御部53は、空気調和設備1に実装されたセンサで検出された検出結果および各種の個別センサ2で検出された検出結果などの各種の情報の値を解析して演算する処理を行う。また、サーバ制御部53は、個別センサ2で検出された検出結果に基づいて、個別センサ2で検出される対象物質の今後の予測値を算出し、予測値に基づいて空気調和設備1と換気扇3とを制御する。サーバ制御部53は、空気調和設備1による空気調和と、換気扇3による換気と、を連携させた連携運転を制御するために、空気調和設備1および換気扇3に制御信号を送信する。
したがって、サーバ制御部53は、空気調和システム100において、空気調和設備1による空気調和と、換気扇3による換気と、を連携させた連携運転を制御するシステム制御部である。システム制御部は、実装センサ13で検出されたセンサデータと個別センサ2で検出されたセンサデータとに基づいて、換気設備における換気と、換気設備における換気時の空気調和設備1における空気調和とを制御する制御部である。サーバ制御部53は、空気調和設備1に搭載されている実装センサ13のセンサデータだけでなく、空気調和設備1と同一のネットワークに接続されている個別センサ2のセンサデータを全て利用できる。空気調和設備1と同一のネットワークは、無線LANルータ4およびインターネット7を介してクラウドサーバ5に接続するネットワークである。
サーバ制御部53は、例えば、図2に示したハードウェア構成の処理回路として実現される。サーバ制御部53を構成する各構成要素が図2に示す処理回路により実現される場合、サーバ制御部53の機能は、プロセッサ101がメモリ102に記憶されたプログラムを実行することにより、実現される。また、複数のプロセッサおよび複数のメモリが連携して上記機能を実現してもよい。また、サーバ制御部53の機能のうちの一部を電子回路として実装し、他の部分をプロセッサ101およびメモリ102を用いて実現するようにしてもよい。
また、サーバ通信部51を、同様にプロセッサ101がメモリ102に記憶されたプログラムを実行することにより、実現されるように構成してもよい。また、サーバ通信部51を実現するためのプロセッサおよびメモリは、サーバ制御部53を実現するプロセッサおよびメモリと同一であってもよいし、別のプロセッサおよびメモリであってもよい。
端末6は、クラウドサーバ5から送信される情報を表示し、またクラウドサーバ5に各種の情報を送信可能である。端末6は、設定操作を受け付ける端末操作部61と、各種情報を表示する表示部である端末表示部62と、各種の情報を記憶する端末記憶部63と、無線LANルータ4との間で通信を行う端末通信部64と、端末6の処理を制御する端末制御部65と、を備える。端末6には、たとえば空気調和設備1のリモートコントローラおよびスマートフォンなどの無線通信端末を用いることができる。
つぎに、空気調和システム100の動作について説明する。図4は、本発明の実施の形態1にかかる空気調和システム100の制御開始時の動作の手順を説明するフローチャートである。
まず、空気調和システム100の動作の開始時に、ステップS10において、クラウドサーバ5のサーバ制御部53が、同一通信ネットワークに接続された機器の確認を行う。すなわち、サーバ制御部53は、空気調和システム100の動作の開始時に、空気調和システム100のネットワークにおいてインターネット7を介してクラウドサーバ5と通信可能となっている空気調和システム100の機器の確認を行う。クラウドサーバ5と通信可能となっている空気調和システム100の機器の確認は、コネクションの接続要求などを用いた公知の方法により行われる。
つぎに、ステップS20において、空気調和設備1に実装された実装センサ13と、空気調和設備1とは別個に個別に配置された各種の個別センサ2とが、センサデータの収集を開始する。実装センサ13と各種の個別センサ2とは、予め決められた周期で検出対象を検出する。
つぎに、ステップS30において、実装センサ13と各種の個別センサ2とは、検出された検出結果であるセンサデータを、無線LANルータ4およびインターネット7を介してクラウドサーバ5に送信する。サーバ制御部53は、実装センサ13と各種の個別センサ2とから送信されたセンサデータを、サーバ通信部51を介して受信する。サーバ制御部53は、受信したセンサデータをサーバ記憶部52に記憶させる。
つぎに、ステップS40において、サーバ制御部53は、センサデータのグラフ化および対象物質の予測値の算出を行う情報解析機能を作動させる。図5は、本発明の実施の形態1にかかる空気調和システム100のクラウドサーバ5のサーバ制御部53において作成されるグラフの一例を示す特性図である。図5においては、サーバ制御部53が、一酸化炭素センサ2fにおいて検出されたセンサデータである空気中における一酸化炭素濃度のデータがグラフ化された仮想グラフを示している。
図5における実線は、サーバ制御部53が実際に取得したセンサデータを結んだ曲線である。図5における破線は、実際に取得したセンサデータに基づいてサーバ制御部53が算出した、空気中における一酸化炭素濃度(%)の予測値である。空気中における一酸化炭素濃度の予測値は、実際に取得したセンサデータに基づいてサーバ制御部53が算出した、各種の個別センサ2で検出される対象物質の今後の予測値である。サーバ制御部53は、一定期間にわたって実際に取得したセンサデータを仮想グラフにプロットした後、時間軸を延長して対象物質の今後の予測値を仮想グラフにプロットする。
予測値の算出においては、たとえば図5に示すように、仮想グラフにプロットした、実際に取得したセンサデータの値を結んだ曲線を作成する。つぎに、曲線に接線を作ることで、接線の一定の傾きが求められる。接線は、曲線の最新のセンサデータ部分に作成される。そして、仮想グラフにおける接線上の値が現在からの任意の経過時間に対応する予測値となる。
サーバ制御部53は、経過時間について、算出した接線の傾きが予め決められた傾き閾値以上になる場合に、所望の経過時間以内に空気中における一酸化炭素濃度が濃度閾値に到達すると判断する。すなわち、仮想グラフにおいて、曲線における最新のセンサデータ部分の接線の傾きのまま時間を経過させて、予め決められた経過時間内に接線が濃度閾値に到達するか否かを判定する。なお、予測値の算出方法は限定されない。
つぎに、ステップS50において、サーバ制御部53は、算出した対象物質の予測値が時間の経過とともに予め決められた経過時間内に予め決められた濃度閾値に到達するか否かを判定する。予め決められた濃度閾値は、サーバ制御部53が空気調和設備1および換気扇3の制御を開始するか否かを判定するための閾値である。濃度閾値は、予め決められてサーバ記憶部52に記憶されている。濃度閾値は、端末6から情報をサーバ記憶部52に送信することにより、所望の値に設定可能である。濃度閾値は、各種の個別センサ2の各々について個別に設定できる。
図6は、一酸化炭素が空気中に何%あると人に影響があるかを示した図である。年齢や性別によって個人差はあるものの、空気中の一酸化炭素濃度の影響で、一般的に人には図6に示すような症状が現れる。空気中の一酸化炭素濃度:0.04%は、人が1時間から2時間にわたって呼吸すると頭痛の症状が現れる一酸化炭素濃度である。空気中の一酸化炭素濃度:0.08%は、人が45分間にわたって呼吸すると頭痛、めまい、吐き気の症状が現れる一酸化炭素濃度である。空気中の一酸化炭素濃度:0.16%は、人が20分間にわたって呼吸すると頭痛、めまい、吐き気の症状が現れる一酸化炭素濃度である。空気中の一酸化炭素濃度:0.32%は、人が5分間にわたって呼吸すると頭痛、めまいの症状が現れ、26分間にわたって呼吸すると死亡する一酸化炭素濃度である。濃度閾値は、年齢や性別によって個人差はあるものの、図6に示すような周知の事実の数値すなわち周知の事実として証明されている値を設定しておく。なお、濃度閾値は、ユーザによって任意に設定された値であってもよい。
サーバ制御部53は、実際に取得したセンサデータおよび算出した対象物質の今後の予測値を仮想グラフにプロットし、時間軸を延長した場合の予測値が予め決められた濃度閾値に到達するか否かを判定する。すなわち、サーバ制御部53は、予測値が予め決められた濃度閾値に到達するか否かによって、空気調和設備1および換気扇3の制御を開始するか否かを判定する。
算出した対象物質の予測値が時間の経過とともに予め決められた濃度閾値に到達すると判定された場合には、ステップS50においてYesとなり、ステップS60に進む。算出した対象物質の予測値が時間の経過とともに予め決められた濃度閾値に到達しないと判定された場合には、ステップS50においてNoとなり、ステップS100に進む。
ステップS60において、サーバ制御部53は、「算出した対象物質の予測値が時間の経過とともに予め決められた濃度閾値に到達する」旨のメッセージおよび予測値を端末6に表示させる制御を行う。たとえば一酸化炭素の濃度を利用者が都度確認できることにより、人々が住宅で安全に生活する状況を実現できる。
つぎに、ステップS70において、サーバ制御部53は、換気扇3における換気運転の開始の制御および設定室温を維持させる制御を行って、空気調和設備1による空気調和と換気扇3による換気とを連携させた連携運転の制御を行う。すなわち、サーバ制御部53は、換気扇3に換気運転を開始させる制御を行う。また、サーバ制御部53は、換気扇3における換気運転が開始された後においても、空気調和対象空間である室内の室温が空気調和設備1における設定室温に維持されるように空気調和設備1を運転させる制御を行う。これにより、ユーザに不快感を与えることを抑制および防止できる。
図7は、本発明の実施の形態1にかかる空気調和システム100において換気運転を開始した場合でも空気調和対象空間の室温を空気調和設備1における設定室温に維持する制御を模式的に示す図である。ステップS70において、換気扇3における換気運転の開始後、サーバ制御部53は、空気調和設備1に実装された実装センサ13である赤外線センサ13cから送信されるセンサデータを受信する。
サーバ制御部53は、赤外線センサ13cから送信されるセンサデータに基づいて、外気が室外から空気調和対象空間である室内に入ってくる場所、すなわち換気扇3が設置された場所を特定する。サーバ制御部53は、現在の空気調和設備1の設定温度の情報を空気調和設備1から取得する。サーバ制御部53は、現在の空気調和設備1の設定温度と、赤外線センサ13cのセンサデータとを比較して、現在の空気調和設備1の設定温度と温度が大幅に異なる場所を換気扇3が設置された場所であると特定する。
サーバ制御部53は、たとえば、現在の空気調和設備1の設定温度よりも、予め決められた温度幅以上高い場所、または現在の空気調和設備1の設定温度よりも、予め決められた温度幅以上低い場所を、換気扇3が設置された場所であると特定できる。
また、サーバ制御部53は、赤外線センサ13cから送信されるセンサデータにより、室内の温度分布を作成し、室内の温度分布において他の領域よりも予め決められた温度幅以上温度が変化している場所を、換気扇3が設置された場所であると特定することもできる。なお、赤外線センサ13cから送信されるセンサデータに基づいて換気扇3の設置場所を特定する方法は限定されない。
たとえば、図7に示すように、室外温度が5度であり、現在の空気調和設備1の設定温度が24度であり、現在の室内温度が24度である状態を考える。この状態で、上述したようにサーバ制御部53の制御によって換気扇3が換気を開始する。換気扇3での換気によって、暖かい室内空気が室外に出る。また、換気扇3での換気によって、冷たい外気が室内に入る。室外から換気扇3によって室内に取り入れられた外気によって、換気扇3の周囲の室内温度が10度になる。また、室内温度も低下する。
サーバ制御部53は、空気調和設備1の室内温度センサ13aにより測定される室内温度が空気調和設備1の設定温度に戻るように空気調和設備1を制御する。ここで、サーバ制御部53は、換気扇3が設置された場所を特定する。そして、サーバ制御部53は、換気扇3が設置された場所の室内温度が現在の空気調和設備1の設定温度から、予め決められた温度幅以上離れている場合は、換気扇3が設置された場所およびその周囲の領域の温度を現在の空気調和設備1の設定温度に戻すように、空気調和設備1を制御する。予め決められた温度幅の一例は、2度である。現在の空気調和設備1の設定温度が24度であり、換気扇3の周囲の室内温度が10度であり、予め決められた温度幅が2度であるので、サーバ制御部53は、換気扇3が設置された場所およびその周囲の領域の温度をピンポイントで24度に戻すように、空気調和設備1を制御する。
また、サーバ制御部53は、室内の湿度についても同様に制御可能である。このようなサーバ制御部53の制御は、換気が必要であるが室内の温度および室内の湿度を変化させたくない環境の場所である病院等で利用されることが好ましい。
すなわち、サーバ制御部53は、ステップS50およびステップS70に示したように、予測値より、現在の空気質の状態が続いた場合に人に対して悪い影響があると判定した場合のみ、換気扇3および空気調和設備1の制御を開始する。そして、サーバ制御部53は、一定濃度の空間に人間が居続けると影響がある空気質の濃度が、正常な値から濃度閾値に到達する前に換気等の制御を行う。このために、サーバ制御部53は、濃度閾値に到達してから制御を行うのではなく、予測値を利用する。
つぎに、ステップS80において、サーバ制御部53は、ステップS40においてセンサデータのグラフ化および対象物質の予測値の算出を行った後に取得したセンサデータを含めて、再度センサデータのグラフ化および対象物質の予測値の算出を行う。そして、サーバ制御部53は、算出した対象物質の予測値が時間の経過とともに予め決められた経過時間内に予め決められた濃度閾値に到達するか否かを判定する。
算出した対象物質の予測値が時間の経過とともに予め決められた濃度閾値に到達すると判定された場合には、ステップS80においてYesとなり、ステップS40に戻る。算出した対象物質の予測値が時間の経過とともに予め決められた濃度閾値に到達しないと判定された場合には、ステップS80においてNoとなり、ステップS90に進む。
ステップS90において、サーバ制御部53は、換気扇3の換気運転の停止の制御および設定室温を維持させる制御を行う。すなわち、サーバ制御部53は、換気扇3に換気運転を停止させる制御を行う。また、サーバ制御部53は、換気扇3における換気運転が停止された後において、空気調和対象空間の室温が空気調和設備1における設定室温に維持されるように空気調和設備1を運転させる制御を行う。
したがって、サーバ制御部53は、換気扇3による換気を開始した場合でも、センサデータの値が人に対して良い方向に改善されれば、即座に換気扇3による換気を停止させる制御を行う。
一方、ステップS50においてNoの場合は、ステップS100において、サーバ制御部53は、現在のセンサデータを端末6に表示させる制御を行う。サーバ制御部53は、たとえば一酸化炭素センサ2fにおいて検出されたセンサデータである、現在の空気中における一酸化炭素濃度のデータを端末6に表示させる制御を行う。たとえば一酸化炭素の濃度を利用者が都度確認できることにより、人々が住宅で安全に生活する状況を実現できる。その後、サーバ制御部53は、ステップS40に戻る。
図8は、本発明の実施の形態1にかかる空気調和システム100の制御における具体的なセンサデータの利用方法の手順の一例を示すフローチャートである。ここでは、リビング111における空気調和システム100の連携運転を例に説明する。
空気調和システム100の動作の開始後、ステップS210において、実装センサ13と各種の個別センサ2とが、センサデータの取得を開始して予め決められた周期でセンサデータを収集する。各種の個別センサ2は、収集したセンサデータを順次、サーバ制御部53に送信する。
つぎに、ステップS220において、サーバ制御部53は、センサデータ解析機能を作動させるか否かを判定する。サーバ制御部53は、空気調和設備1による空気調和と、換気と、を連携させる連携モードがオンに設定されている場合に、センサデータ解析機能を作動させると判定する。サーバ制御部53は、連携モードがオフに設定されている場合に、センサデータ解析機能を作動させないと判定する。連携モードのオンおよびオフは、端末6からクラウドサーバ5のサーバ制御部53に設定可能である。
センサデータ解析機能を作動させないと判定された場合には、ステップS220においてNoとなり、一連の連携運転の制御が終了する。センサデータ解析機能を作動させると判定された場合には、ステップS220においてYesとなり、ステップS230に進む。
つぎに、ステップS230において、サーバ制御部53は、センサデータ解析機能を作動させて、各種の個別センサ2のセンサデータを個別に解析し、センサデータのグラフ化および対象物質の予測値の算出を行う。
つぎに、ステップS240において、サーバ制御部53は、換気が必要か否かを判定する。サーバ制御部53は、ステップS230において算出された各種の個別センサ2のセンサデータの予測値のうち、時間の経過とともに予め決められた経過時間内に予め決められた濃度閾値に到達する予測値があると判定された場合に、換気が必要であると判定する。サーバ制御部53は、ステップS230において算出された各種の個別センサ2のセンサデータの予測値のうち、時間の経過とともに予め決められた経過時間内に予め決められた濃度閾値に到達する予測値がない場合に、換気が不要であると判定する。
換気が不要であると判定された場合には、ステップS240においてNoとなり、ステップS210に戻る。換気が必要であると判定された場合には、ステップS240においてYesとなり、ステップS250に進む。ここでは、空気中の一酸化炭素濃度のセンサデータの予測値が時間の経過とともに予め決められた経過時間内に予め決められた濃度閾値に到達すると判定されて、換気が必要であると判定された場合を例に説明する。
ステップS250において、サーバ制御部53は、空気調和設備1に換気機能が有るか否かを判定する。サーバ制御部53は、予めサーバ記憶部52に記憶されている空気調和設備1の機能の情報に基づいて、空気調和設備1に換気機能が有るか否かを判定する。空気調和設備1の機能の情報は、端末6からクラウドサーバ5に送信されサーバ記憶部52に記憶される。また、サーバ制御部53が、空気調和設備1の機能の情報を空気調和設備1から取得して、サーバ記憶部52に記憶させてもよい。
空気調和設備1に換気機能が有ると判定された場合は、ステップS250においてYesとなり、ステップS260に進む。空気調和設備1に換気機能が無いと判定された場合は、ステップS250においてNoとなり、ステップS300に進む。
ステップS260において、サーバ制御部53は、空気調和設備1の換気機能を稼働させる制御を行う。空気調和設備1は、サーバ制御部53の制御に従って換気機能を稼働させて、リビング111の換気を行う。
つぎに、ステップS270において、サーバ制御部53は、ステップS240において換気が必要であると判定した際の根拠となった対象物質の濃度のセンサデータ、すなわち一酸化炭素センサ2fのセンサデータを再取得する。
つぎに、ステップS280において、サーバ制御部53は、一酸化炭素センサ2fのセンサデータが改善されたか否か、すなわち空気中の一酸化炭素濃度が改善されたか否かを判定する。サーバ制御部53は、一酸化炭素センサ2fのセンサデータについて、ステップS230において予測値の算出を行った後に取得した一酸化炭素センサ2fのセンサデータを含めて、再度、予測値の算出を行う。そして、サーバ制御部53は、再度算出した一酸化炭素濃度の予測値が時間の経過とともに予め決められた経過時間内に予め決められた濃度閾値に到達するか否かを判定する。
サーバ制御部53は、再度算出した一酸化炭素濃度の予測値が予め決められた経過時間内に予め決められた濃度閾値に到達しないと判定された場合に、一酸化炭素センサ2fのセンサデータが改善されたと判定する。サーバ制御部53は、再度算出した一酸化炭素濃度の予測値が時間の経過とともに予め決められた濃度閾値に到達すると判定された場合に、一酸化炭素センサ2fのセンサデータが改善されていないと判定する。
一酸化炭素センサ2fのセンサデータが改善されたと判定された場合は、ステップS280においてYesとなり、ステップS290に進む。一酸化炭素センサ2fのセンサデータが改善されていないと判定された場合は、ステップS280においてNoとなり、ステップS300に進む。
ステップS290において、サーバ制御部53は、空気調和設備1の換気機能の停止の制御および設定室温を維持させる制御を行う。すなわち、サーバ制御部53は、空気調和設備1の換気機能を停止させる制御を行う。また、サーバ制御部53は、空気調和設備1の換気機能が停止された後において、空気調和対象空間の室温が空気調和設備1における設定室温に維持されるように空気調和設備1を運転させる制御を行う。その後、ステップS210に戻る。
ステップS300において、サーバ制御部53は、換気扇3と接続がある否かを判定する。換気扇3と接続が有ると判定された場合は、ステップS300においてYesとなり、ステップS310に進む。換気扇3と接続が無いと判定された場合は、ステップS300においてNoとなり、ステップS350に進む。
ステップS310において、サーバ制御部53は、換気扇3を稼働させる制御を行う。換気扇3は、サーバ制御部53の制御に従って稼働し、リビング111の換気を行う。また、サーバ制御部53は、室温を空気調和設備1の設定室温に維持させる制御を行って、空気調和設備1による空気調和と換気扇3による換気とを連携させた連携運転の制御を行う。
つぎに、ステップS320において、サーバ制御部53は、ステップS240において換気が必要であると判定した際の根拠となった対象物質の濃度のセンサデータ、すなわち一酸化炭素センサ2fのセンサデータを再取得する。
つぎに、ステップS330において、サーバ制御部53は、一酸化炭素センサ2fのセンサデータが改善されたか否か、すなわち空気中の一酸化炭素濃度が改善されたか否かを判定する。サーバ制御部53は、一酸化炭素センサ2fのセンサデータについて、ステップS230において予測値の算出を行った後に取得した一酸化炭素センサ2fのセンサデータを含めて、再度、予測値の算出を行う。そして、サーバ制御部53は、再度算出した一酸化炭素濃度の予測値が時間の経過とともに予め決められた経過時間内に予め決められた濃度閾値に到達するか否かを判定する。
サーバ制御部53は、再度算出した一酸化炭素濃度の予測値が予め決められた経過時間内に予め決められた濃度閾値に到達しないと判定された場合に、一酸化炭素センサ2fのセンサデータが改善されたと判定する。サーバ制御部53は、再度算出した一酸化炭素濃度の予測値が時間の経過とともに予め決められた濃度閾値に到達すると判定された場合に、一酸化炭素センサ2fのセンサデータが改善されていないと判定する。
一酸化炭素センサ2fのセンサデータが改善されたと判定された場合は、ステップS330においてYesとなり、ステップS340に進む。一酸化炭素センサ2fのセンサデータが改善されていないと判定された場合は、ステップS330においてNoとなり、ステップS350に進む。
換気扇3の換気の能力には限界がある。サーバ制御部53は、一酸化炭素センサ2fのセンサデータが改善されていないと判定した場合には、自動で窓を開けたほうが良いと判定し、自動で窓を開く制御に移行する。なお、自動で窓を開き、一酸化炭素センサ2fのセンサデータが改善された場合は、自動で窓を閉じる制御が行われる。
ステップS340において、サーバ制御部53は、換気扇3の停止の制御および設定室温を維持させる制御を行う。すなわち、サーバ制御部53は、換気扇3を停止させる制御を行う。また、サーバ制御部53は、換気扇3が停止された後において、空気調和対象空間の室温が空気調和設備1における設定室温に維持されるように空気調和設備1を運転させる制御を行う。その後、ステップS210に戻る。
ステップS350において、サーバ制御部53は、自動で開閉する窓と接続がある否かを判定する。自動で開閉する窓と接続が有ると判定された場合は、ステップS350においてYesとなり、ステップS360に進む。自動で開閉する窓と接続が無いと判定された場合は、ステップS350においてNoとなり、ステップS210に戻る。
ステップS360において、サーバ制御部53は、自動で開閉する窓を開く制御を行う。換気扇3は、サーバ制御部53の制御に従って自動で開閉する窓が開き、リビング111の換気が行われる。また、サーバ制御部53は、室温を空気調和設備1の設定室温に維持させる制御を行って、空気調和設備1による空気調和と窓による換気とを連携させる制御を行う。
つぎに、ステップS370において、サーバ制御部53は、ステップS240において換気が必要であると判定した際の根拠となった対象物質の濃度のセンサデータ、すなわち一酸化炭素センサ2fのセンサデータを再取得する。
つぎに、ステップS380において、サーバ制御部53は、一酸化炭素センサ2fのセンサデータが改善されたか否か、すなわち空気中の一酸化炭素濃度が改善されたか否かを判定する。サーバ制御部53は、一酸化炭素センサ2fのセンサデータについて、ステップS230において予測値の算出を行った後に取得した一酸化炭素センサ2fのセンサデータを含めて、再度、予測値の算出を行う。そして、サーバ制御部53は、再度算出した一酸化炭素濃度の予測値が時間の経過とともに予め決められた経過時間内に予め決められた濃度閾値に到達するか否かを判定する。
サーバ制御部53は、再度算出した一酸化炭素濃度の予測値が予め決められた経過時間内に予め決められた濃度閾値に到達しないと判定された場合に、一酸化炭素センサ2fのセンサデータが改善されたと判定する。サーバ制御部53は、再度算出した一酸化炭素濃度の予測値が時間の経過とともに予め決められた濃度閾値に到達すると判定された場合に、一酸化炭素センサ2fのセンサデータが改善されていないと判定する。
一酸化炭素センサ2fのセンサデータが改善されたと判定された場合は、ステップS380においてYesとなり、ステップS390に進む。一酸化炭素センサ2fのセンサデータが改善されていないと判定された場合は、ステップS380においてNoとなり、ステップS370に戻る。
ステップS390において、サーバ制御部53は、自動で窓を閉じる制御および設定室温を維持させる制御を行う。すなわち、サーバ制御部53は、自動で窓を閉じる制御を行った後、窓が閉じられた後において、空気調和対象空間の室温が空気調和設備1における設定室温に維持されるように空気調和設備1を運転させる制御を行う。その後、ステップS210に戻る。
上述したように、空気調和システム100は、同一通信ネットワーク上に接続されている各種の個別センサ2において検出されたセンサデータから得られる情報をクラウドまで吸い上げ、センサデータの値を処理して、予測値を算出する。そして、予測値と予め決められた濃度閾値とに基づいて換気の必要の有無を判定し、換気が必要である場合には換気を行う制御を行う。
これにより、空気調和システム100は、各種の個別センサ2が配置された室内が広い場合でも、空気調和設備1から離れた場所に個別センサ2を配置することで、室内における個別センサ2の配置された場所の空気質の濃度に対応して適切に換気を行うことができる。
また、空気調和設備1に実装された赤外線センサ13cを利用して、換気を行って外気を取り入れている場所を特定し、外気を取り入れている場所に対して重点的に空気調和を行う制御をすることにより、換気を行っている場合でも室内の温度および湿度が空気調和設備1の設定値に維持されるように、空気調和と換気との連携制御を行うことができる。
すなわち、換気を行って外気を室内に取り入れる場合、室内と室外とにおける気温差および湿度差により、快適に保たれていた室内空間の環境が換気によって乱れる。しかし、空気調和システム100は、空気調和設備1に赤外線センサ13cを搭載しているため、室内のどの部分が暑いのか、または寒いのか、といった室内の寒暖についての状況を、空気調和設備1およびサーバ制御部53が把握できる。空気調和システム100は、外気を取り入れて環境が乱れた場所に局所的に快適な空気を流し込み、快適な環境を維持することができる。
ここで、局所的に快適な空気を流し込むためには、空間全体の大きさなどの状態も把握する必要がある。赤外線センサ13cおよびその他のセンサでも取得できない情報がある場合は、端末6などから情報をサーバ制御部53に入力して、連携制御の精度を高めることができる。空間全体の大きさなどの情報には、天井の高さおよび壁の材質などが例示される。
また、個別センサ2は、室内に設置するだけでなく、室外にも設置することで、換気時の空気の流れと合わせて利用者の過ごす空間を快適に管理することができる。換気を実施してもセンサデータが改善されない場合、室内と室外とに設置された同じ空気質を検出する個別センサ2のセンサデータに基づいて別の対処法を検討することができる。
また、同じ空気質を検出する個別センサ2が室内と室外との両方に設置されている場合は、換気したほうがよいのか、または換気しないほうがよいのかを、サーバ制御部53において判断することができる。すなわち、サーバ制御部53は、室内に設置された個別センサ2である内部個別センサで検出されたセンサデータと、室内の外部に設置されて内部個別センサと同じ空気質の濃度を検出する個別センサ2である外部個別センサで検出されたセンサデータと、を比較して換気設備における換気を行うか否かを判定し、換気設備における換気を制御することができる。
また、この場合、サーバ制御部53は、内部個別センサで検出されたセンサデータの空気質の濃度が外部個別センサで検出されたセンサデータの空気質の濃度よりも高い場合は、換気設備における換気を行うと判定して、換気設備に換気を行わせる制御を行う。一方、サーバ制御部53は、内部個別センサで検出されたセンサデータの空気質の濃度が外部個別センサで検出されたセンサデータの空気質の濃度よりも低い場合は、換気設備における換気を行わないと判定して、換気設備に換気を行わせずに予測値を端末に通知する。
また、サーバ制御部53は、上記のように換気設備に換気を行わせずに予測値を端末6に通知した後に、空気調和設備1の換気機能によって室内を換気させることができる。
また、サーバ制御部53は、上記のように換気設備に換気を行わせずに予測値を端末6に通知した後に、室内における個別センサ2で検出された空気質の濃度を改善する家電機器が同一通信ネットワークに接続されている場合、家電機器を動作させることができる。家電機器には、例えば空気清浄機が例示される。これにより、換気以外の方法で室内の空気質の濃度を改善することができる。
また、サーバ制御部53は、空気調和設備1の換気機能、または空気清浄機などの通信ネットワークに接続されている家電機器が動作している場合に、予め空気調和設備1に設定されている設定室温および設定湿度などの空気調和条件を維持するように空気調和設備1を制御する。これにより、ユーザに不快感を与えることを抑制および防止できる。
また、サーバ制御部53は、赤外線センサ13cで検出された、室内における全ての領域または指定された特定の領域の表面温度の情報を取得する。そして、サーバ制御部53は、赤外線センサ13cで検出された情報から室内にいる人または動物の体温を取得し、人または動物の体温に異常を検出した場合に、人または動物の体温の異常を端末6に通知することができる。人または動物の体温に異常である場合は、たとえば取得した人または動物の体温が予め決められた体温閾値範囲から外れている場合である。
また、上記においては、空気調和設備1が住宅に設置されている場合について説明したが、空気調和システム100における空気調和設備1の設置場所は、建物に限定されない。空気調和システム100の空気調和設備1は、自動車などの閉鎖的な空間になる場所に設置されていればよい。
自動車の排気ガスには、一定の一酸化炭素が含まれている。このため、一酸化炭素中毒と気づかないまま生活している人もいると推測される。空気中には、一酸化炭素以外にも濃度によって有害物質となる物質が数多く存在する。空気調和システム100は、上述した連携制御に利用したい空気質を検出する個別センサ2があれば適用可能であり、基本的な制御は上記の説明と変わらない。
空気調和設備1が設置された自動車に空気調和システム100を適用することにより、車内の空気の有害物質の濃度が車外の空気の有害物質の濃度より高い場合に、自動的に外気を取り入れる制御を行うことができる。車のエンジンをかけている状態で長時間停止すると、マフラーから排出される有害物質がトランクの隙間から車内に侵入する場合がある。この場合、サーバ制御部53は、エアコンフィルターから車外に接続されている車外の空気を取り込む位置に設置された個別センサ2のセンサデータと、車内に設置された個別センサ2のセンサデータとを比較する。そして、車外の空気のほうが有害物質の濃度が低い場合、サーバ制御部53は、自動的に空気調和設備1を稼働させて外気を取り入れる制御を行う。また、サーバ制御部53は、クラクションを鳴らすなど、利用者に危険な状態を通知する。
なお、上記においては、クラウドサーバ5のサーバ制御部53がシステム制御部として機能する場合について説明した。空気調和設備1の空気調和制御部14にシステム制御部としての処理性能を求めると、高性能なCPUを搭載する必要がある。クラウドサーバ5のサーバ制御部53をシステム制御部として用いることで、空気調和設備1の空気調和制御部14のハードウェアを大きく変更することなく、空気調和システム100を構築することができる。なお、空気調和設備1の空気調和制御部14の処理性能が高い場合は、クラウドサーバ5を用いることなく、空気調和設備1の空気調和制御部14をシステム制御部として用いてもよい。
上述したように、本実施の形態1にかかる空気調和システム100は、本実施の形態1にかかる空気調和システム100は、個別センサ2において検出されたセンサデータを解析処理した予測値に基づいて換気の必要の有無を判定し、換気が必要である場合には換気を行う制御を行う。また、空気調和システム100は、換気を行っている間も、空気調和設備1に実装された赤外線センサ13cおよび室内温度センサ13aにおいて検出されたセンサデータに基づいて、空気調和設備1における設定室温に維持する制御を行う。これにより、空気調和システム100は、室内温度を空気調和設備1における設定室温から大きく変動させることなく室内を空気調和設備1における設定室温に空気調和でき、省エネルギーで室内温度を設定室温に維持することができる。
そして、空気調和システム100は、人に対して悪い影響を及ぼす可能性のある空気質の発生源の周囲に個別センサ2を配置することにより、室内が広い場合でも、室内における空気質の発生源の周囲における空気質の濃度に対応して適切に換気を行うことができる。
したがって、本実施の形態1にかかる空気調和システム100によれば、個別センサ2において検出されたセンサデータと空気調和設備1に実装された実装センサ13において検出されたセンサデータとを用いて、空気調和対象空間における空気質の濃度の状況に対応した空気調和と換気とを効率良く行うことができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、実施の形態の技術同士を組み合わせることも可能であるし、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 空気調和設備、2 個別センサ、2a においセンサ、2b イオン濃度センサ、2c ガス濃度センサ、2d 人感センサ、2e 照度センサ、2f 一酸化炭素センサ、2g 室外温度センサ、2h 室外湿度センサ、3 換気扇、4 無線LANルータ、5 クラウドサーバ、6 端末、7 インターネット、11 空気調和部、12 無線LANアダプタ、13 実装センサ、13a 室内温度センサ、13b 室内湿度センサ、13c 赤外線センサ、14 空気調和制御部、21 検出部、22 センサ通信部、31 換気部、32 換気扇通信部、51 サーバ通信部、52 サーバ記憶部、53 サーバ制御部、61 端末操作部、62 端末表示部、63 端末記憶部、64 端末通信部、65 端末制御部、100 空気調和システム、101 プロセッサ、102 メモリ、111 リビング、112 寝室、113 子供部屋、114 ゲストルーム、115 玄関および廊下。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる空気調和システムは、空気調和対象空間に設置されて空気調和対象空間の空気調和を行う空気調和設備と、空気調和設備に実装された実装センサと、空気調和対象空間における空気調和設備の外部に設置されて空気調和対象空間の空気質の濃度を検出する個別センサと、空気調和対象空間を換気する換気設備と、空気調和設備と個別センサと換気設備とに通信ネットワークを介して接続されたシステム制御部と、を備える。システム制御部は、個別センサで検出されたセンサデータに基づいて、個別センサで検出されるセンサデータの今後の予測値を算出し、今後の予測値に基づいて換気設備における換気を行うか否かを判定して、実装センサで検出されたセンサデータと今後の予測値とに基づいて、換気設備における換気と、換気設備における換気時の空気調和設備における空気調和とを制御する。
室内状態センサは、空気調和対象空間である室内にいる人の人数、窓の位置などの室内の細かい状態を検出するために設けられるセンサであり、空気調和対象空間状態センサである。赤外線センサ13cが例示される。赤外線センサ13cは、受光した赤外領域の光を電気信号に変換して必要な情報を取り出すセンサである。赤外線センサ13cは、周期的に空気調和対象空間である室内の全てまたは指定された特定の領域の表面温度を検出する。赤外線センサ13cにより、室内の表面温度の情報を得ることができる。赤外線センサ13cにより得られる室内の表面温度の情報により、室内のどこが暑いのか、または室内のどこが寒いのか、といった室内の寒暖についての情報を得ることができる。
ステップS300において、サーバ制御部53は、換気扇3と接続がある否かを判定する。換気扇3と接続が有ると判定された場合は、ステップS300においてYesとなり、ステップS310に進む。換気扇3と接続が無いと判定された場合は、ステップS300においてNoとなり、ステップS350に進む。
ステップS350において、サーバ制御部53は、自動で開閉する窓と接続がある否かを判定する。自動で開閉する窓と接続が有ると判定された場合は、ステップS350においてYesとなり、ステップS360に進む。自動で開閉する窓と接続が無いと判定された場合は、ステップS350においてNoとなり、ステップS210に戻る。
ステップS360において、サーバ制御部53は、自動で開閉する窓を開く制御を行う。サーバ制御部53の制御に従って自動で開閉する窓が開くことにより、リビング111の換気が行われる。また、サーバ制御部53は、室温を空気調和設備1の設定室温に維持させる制御を行って、空気調和設備1による空気調和と窓による換気とを連携させる制御を行う。
上述したように、空気調和システム100は、同一通信ネットワーク上に接続されている各種の個別センサ2において検出されたセンサデータから得られる情報をクラウドサーバ5まで吸い上げ、センサデータの値を処理して、予測値を算出する。そして、予測値と予め決められた濃度閾値とに基づいて換気の必要の有無を判定し、換気が必要である場合には換気を行う制御を行う。
また、この場合、サーバ制御部53は、内部個別センサで検出されたセンサデータの空気質の濃度が外部個別センサで検出されたセンサデータの空気質の濃度よりも高い場合は、換気設備における換気を行うと判定して、換気設備に換気を行わせる制御を行う。一方、サーバ制御部53は、内部個別センサで検出されたセンサデータの空気質の濃度が外部個別センサで検出されたセンサデータの空気質の濃度よりも低い場合は、換気設備における換気を行わないと判定して、換気設備に換気を行わせずに予測値を端末に通知する。
また、サーバ制御部53は、赤外線センサ13cで検出された、室内における全ての領域または指定された特定の領域の表面温度の情報を取得する。そして、サーバ制御部53は、赤外線センサ13cで検出された情報から室内にいる人または動物の体温を取得し、人または動物の体温に異常を検出した場合に、人または動物の体温の異常を端末6に通知することができる。人または動物の体温に異常ある場合は、たとえば取得した人または動物の体温が予め決められた体温閾値範囲から外れている場合である。

Claims (13)

  1. 空気調和対象空間に設置されて前記空気調和対象空間の空気調和を行う空気調和設備と、
    前記空気調和設備に実装された実装センサと、
    前記空気調和対象空間における前記空気調和設備の外部に設置されて前記空気調和対象空間の空気質の濃度を検出する個別センサと、
    前記空気調和対象空間を換気する換気設備と、
    前記空気調和設備と前記個別センサと前記換気設備とに通信ネットワークを介して接続されたシステム制御部と、
    を備え、
    前記システム制御部は、前記実装センサで検出されたセンサデータと前記個別センサで検出されたセンサデータとに基づいて、前記換気設備における換気と、前記換気設備における換気時の前記空気調和設備における空気調和とを制御する、空気調和システム。
  2. 前記システム制御部は、前記個別センサで検出されたセンサデータに基づいて、前記個別センサで検出されるセンサデータの予測値を算出し、前記予測値に基づいて前記換気設備における換気を行うか否かを判定する、請求項1に記載の空気調和システム。
  3. 前記システム制御部は、前記予測値が時間の経過とともに予め決められた経過時間内に予め決められた濃度閾値に到達する場合に、前記換気設備における換気を行わせ、前記予測値を端末に通知する、請求項2に記載の空気調和システム。
  4. 前記濃度閾値は、周知の事実として証明されている値または任意に設定される値である、請求項3に記載の空気調和システム。
  5. 前記システム制御部は、前記空気調和対象空間に設置された前記個別センサである内部個別センサで検出されたセンサデータと、前記空気調和対象空間の外部に設置されて前記内部個別センサと同じ空気質の濃度を検出する前記個別センサである外部個別センサで検出されたセンサデータと、を比較して前記換気設備における換気を行うか否かを判定し、前記換気設備における換気を制御する、請求項3または4に記載の空気調和システム。
  6. 前記システム制御部は、
    前記内部個別センサで検出されたセンサデータの空気質の濃度が前記外部個別センサで検出されたセンサデータの空気質の濃度よりも高い場合は、前記換気設備における換気を行うと判定して、前記換気設備に換気を行わせ、
    前記内部個別センサで検出されたセンサデータの空気質の濃度が前記外部個別センサで検出されたセンサデータの空気質の濃度よりも低い場合は、前記換気設備における換気を行わないと判定して、前記換気設備に換気を行わせずに前記予測値を前記端末に通知する、請求項5に記載の空気調和システム。
  7. 前記システム制御部は、前記換気設備に換気を行わせずに前記予測値を前記端末に通知した後に、前記空気調和設備の換気機能によって前記空気調和対象空間を換気させる、請求項6に記載の空気調和システム。
  8. 前記システム制御部は、前記換気設備に換気を行わせずに前記予測値を前記端末に通知した後に、前記通信ネットワークに接続されて、前記空気調和対象空間における前記個別センサで検出された空気質の濃度を改善する家電機器を動作させる、請求項6に記載の空気調和システム。
  9. 前記空気調和設備は、前記空気調和設備の換気機能または前記通信ネットワークに接続されている家電機器が動作している場合に、予め前記空気調和設備に設定されている空気調和条件を維持するように前記空気調和設備を制御する、請求項8に記載の空気調和システム。
  10. 前記空気調和設備は、前記実装センサとして前記空気調和対象空間の状態を検出する赤外線センサを備える、請求項3から9のいずれか1つに記載の空気調和システム。
  11. 前記赤外線センサは、前記赤外線センサで検出された情報を前記端末に通知する、請求項10に記載の空気調和システム。
  12. 前記システム制御部は、前記赤外線センサで検出された情報から前記空気調和対象空間にいる人または動物の体温を取得し、前記人または前記動物の体温に異常を検出した場合に、前記人または前記動物の体温の異常を前記端末に通知する、請求項11に記載の空気調和システム。
  13. 前記空気質の種類が異なる複数の前記個別センサを有する、請求項1から12のいずれか1つに記載の空気調和システム。
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