JPWO2020203659A1 - 転写シート及び加飾成形品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

加飾成形品表面の触感を良好としやすく、良好な美観を付与し得る転写シート、及び、該加飾成形品の製造方法を提供する。本発明の転写シート(10)は、離型シート(20)と、転写層(30)とを備え、前記離型シート(20)が、基材(22)と、該基材の一方の面に設けられる離型層(24)と、前記基材(22)の他方の面に設けられたパターン層(26)とを含み、前記パターン層(26)の厚みが5μm以上30μm以下であり、前記離型シート(20)と前記転写層(30)とを剥離した後の、前記離型層(24)の前記基材(22)と反対側の面の入射光60°におけるグロス値が60以下である。

Description

本発明は、転写シート、及び、該転写シートを用いた加飾成形品を製造する方法に関する。
従来、家庭用電化製品、自動車内装品、及び雑貨品等の分野において、製品の表面に、文字や絵柄等の装飾を施すことにより、高い機能性や意匠性を発現させてきた。製品表面を装飾する方法として、転写法が知られている。転写法とは、基材上に、剥離層、図柄層、接着層等からなる転写層を形成した転写シートを用い、加熱加圧して転写シートを被転写物に密着させた後、基材及び離型層を剥離して、被転写物表面に転写層のみを転写して装飾を行う方法である。
三次元成型品の表面に転写により装飾する方法として、例えば特許文献1に記載のインモールド成形が知られている。特許文献1に記載の方法では、基材の転写層と反対側の面に凹凸が形成された転写箔を金型内に挿入し、転写層側から樹脂を射出成形することにより、成形樹脂の表面に凹凸を付与している。
特許5891590号公報
特許文献1に例示される方法では、容易かつ低コストで成形品表面に凹凸形状を形成することができる。このように、近年では、凹凸形状を付与することで、例えば実際に手で触った際にも触感を感じ取れるような成形品、ひいては、触感を感じ取れる凹凸形状を成形品に付与し得る転写シートの開発が求められている。しかしながら、成形品表面に凹凸を付与することで、触感を付与し得る反面、表面の凹凸形状が肉眼で見えてしまうことがあった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、加飾成形品表面の触感を良好としやすく、良好な美観を付与し得る転写シート、及び、該加飾成形品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らが鋭意検討した結果、特定のパターン層の厚みと離型層表面のグロス値とを有する転写シートを用いることにより、得られる加飾成形品の表面に良好な触感を与える凹凸形状を付与できるとともに、使用者がその凹凸形状を視認しにくくなるという意外な効果も得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
上記課題を解決するために、本発明は、以下の[1]〜[5]を提供する。
[1]離型シートと、転写層とを備え、前記離型シートが、基材と、該基材の一方の面に設けられる離型層と、前記基材の他方の面に設けられたパターン層とを含み、前記パターン層の厚みが5μm以上30μm以下であり、前記離型シートと前記転写層とを剥離した後の、前記離型層の前記基材と反対側の面の入射光60°におけるグロス値が60以下である、転写シート。
[2]前記パターン層が、熱硬化性樹脂組成物の硬化物または電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物を含む、[1]に記載の転写シート。
[3]前記パターン層がフィラーを含有する、[1]または[2]に記載の転写シート。
[4]前記パターン層が複数の凸部を有し、該凸部の幅が0.05mm以上50mm以下である、[1]〜[3]に記載の転写シート。
[5][1]〜[4]のいずれかに記載の転写シートの前記転写層側を金型の内側に向けて配置する工程と、前記金型内に樹脂を射出注入する工程と、前記転写シートと前記樹脂とを一体化させて、前記樹脂からなる樹脂成型体の表面に前記転写シートを積層させた積層体を形成する工程と、前記積層体を前記金型から取り出した後、または、前記樹脂成形体を前記金型から取り出すと同時に、前記離型シートを剥離して、前記樹脂成型体上に前記転写層を備える加飾成形品を形成する工程と、を含む、加飾成形品の製造方法。
本発明の転写シートを用いることにより、加飾成形品の表面に、使用者が肉眼で確認しにくいが触感することができるパターンを有する意匠を付与することが可能となる。すなわち、本発明によれば、加飾成形品表面の触感を良好としやすく、良好な美観を付与し得る転写シートを提供できる。また、本発明によれば、触感が良好であり、美観に優れる意匠が付与された加飾成形品の製造方法を提供できる。
本発明の転写シートの一実施形態を示す断面概略図である。 本発明の転写シートにおけるパターン層の拡大断面概略図である。 本発明の転写シートを用いて製造された加飾成形品の断面概略図である。
[転写シート]
本発明の転写シートは、離型シートと、転写層とを備え、前記離型シートが、基材と、該基材の一方の面に設けられる離型層と、前記基材の他方の面に設けられたパターン層とを含み、前記パターン層の厚みが5μm以上30μm以下であり、前記離型シートと前記転写層とを剥離した後の、前記離型層の前記基材と反対側の面の入射光60°におけるグロス値が60以下である。
図1は、本発明の転写シートの一実施形態を示す断面概略図である。図1の転写シート10は、離型シート20と、転写層30とを含む。
図1において、離型シート20は、基材22の一方の面上に設けられる離型層24と、基材22の他方の面上に設けられるパターン層26とを含む。
図1において、転写層30は、離型シート20側から順に、保護層32、印刷層36及び接着層38を備える。保護層32と離型層24とは接触することが好ましい。転写層30は更に、保護層32と印刷層36との間にプライマー層34を有していても良い。
〔離型シート〕
離型シートは、基材と、該基材の一方の面に設けられる離型層と、該基材の他方の面に設けられた凸部パターンからなるパターン層とを含む。本発明において、パターン層の厚みは5μm以上30μm以下であり、離型シートと転写層とを剥離した後において、離型層の基材と反対側の面(以下、離型層表面と称する)のグロス値(入射光60°)が60以下であることを要する。グロス値は、JIS Z8741:1997に準拠して測定される値であり、離型層面内の20箇所の平均値とする。
離型シートのグロス値の測定は、例えば以下の方法で行われる。
(1)転写シートの転写層側の面に、ニチバン(株)製セロテープ(登録商標)を貼り付ける。その後、JIS Z 0237:2009に準拠して、180°方向に剥離速度5.0mm/secでセロテープ(登録商標)とともに転写層を転写シートから剥離し、離型層を露出させる。
(2)離型シートのパターン層側に水を介して100μmの黒色ABSフィルムを配置して、離型シートとABSフィルムとを貼り合わせる。
(3)離型層表面(転写層側の面)のグロス値を測定する。
本発明の転写シートは、上記グロス値を有する離型層に起因して、加飾成形品の転写層の基材側の面に艶消し感がある表面を形成できる。また、本発明の転写シートを用いて加飾成形品を製造すると、加圧によって少なくとも基材、離型層及び転写層がパターン層の形状に追従して変形する。これにより、加飾成形品の転写層に、パターン層の凸部に起因して凹部によるパターンが形成される。
パターン層の厚みが5μm以上30μm以下であり、離型層の基材と反対側の面のグロス値(入射光60°)が60以下である離型シートを備える転写シートを用いることで、加飾成形品の表面に、凹部によるパターンを有し、艶消し感がある意匠を施すことができる。この加飾成形品は、使用者がパターンによる凹凸を触感できるが、視認しにくいものとなる。すなわち、本発明の転写シートは、加飾成形品表面の触感を良好としやすく、かつ、良好な美観を有する加飾成形品を得ることが可能となる。例えば、転写層が木目調の絵柄層を有する転写シートを使用した場合、パターン層の凹凸が視認しにくいため綺麗な木目柄を視認できる一方で、使用者が触ったときに意外にも木目に基づく凹凸を感じることができるような意匠を成形品に付与できる。
パターン層の厚みが5μm未満であると、加飾成形品に形成される凹部パターンが浅くなる、もしくは凹部パターンが形成されなくなるため、使用者が該パターンを触感できない。また、パターン層の厚みが30μmを超えると、加飾成形品の凹部パターンによる光散乱が大きくなり、パターンが視認されやすくなる。なお、転写層が印刷層を有する場合、凹部パターンによる光散乱が大きくなることにより、印刷層の視認性が低下して、意匠性が低下してしまう。離型シートのパターン層の厚みは7μm以上であることが好ましく、10μm以上であることがより好ましい。また、パターン層の厚みは25μm以下であることが好ましく、20μm以下であることがより好ましい。
離型層表面のグロス値(入射光60°)が60を超えると、凹部パターンと該パターン以外の部分とのコントラストが大きくなり、凹部パターンが視認されやすくなる。離型層表面のグロス値(入射光60°)は、50以下であることが好ましく、45以下であることがより好ましい。グロス値が低くなると加飾成形品としたときに下層の印刷層が視認しにくくなる恐れがあるため、該グロス値は5以上であることが好ましく、7以上であることがより好ましい。
以下、離型シートの各層について詳細に説明する。
<基材>
基材の形態は、シート状及びフィルム状のいずれであっても良い。
基材としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体などのビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチルなどのアクリル系樹脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ナイロン6又はナイロン66などで代表されるポリアミド系樹脂などの樹脂からなるプラスチックフィルムが挙げられる。
これらのプラスチックフィルムの中では、耐熱性、寸法安定性に優れる2軸延伸ポリエステルフィルムが好適である。
基材の厚みは、12〜150μmであることが好ましく、25〜100μmであることがより好ましい。上記厚みとすることにより、取り扱い性が良好であるだけでなく、インモールド成形時にパターン層に対する形状追従性が良好となる。
また、基材の表面には、離型層との接着性を高めるために、コロナ放電処理、酸化処理等の物理的な処理や、アンカー剤又はプライマーと呼ばれる塗料の塗布を予め行ってもよい。
<離型層>
離型層は、転写層中の離型層に隣接する層と所定の剥離強度を有する材料であれば特に限定されない。離型層に用いる樹脂成分としては、熱硬化性樹脂組成物の硬化物、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物等が挙げられる。転写層中で離型層に隣接する層とは、例えば保護層である。
離型層に用いられる樹脂成分としては、具体的には、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体樹脂等が挙げられる。
樹脂成分の中でも、強度に優れるとともに、瞬時に硬化するため正確かつ精密な形状を付与できる電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物が好ましい。
電離放射線硬化性樹脂とは、電離放射線を照射することにより、架橋、硬化する樹脂のことであり、電離放射線硬化性官能基を有するものである。ここで、電離放射線硬化性官能基とは、電離放射線の照射によって架橋硬化する基であり、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基等のエチレン性二重結合を有する官能基等が好ましく挙げられる。また、電離放射線とは、電磁波又は荷電粒子線のうち、分子を重合あるいは架橋し得るエネルギー量子を有するものを意味し、通常、紫外線(UV)又は電子線(EB)が用いられるが、その他、X線、γ線等の電磁波、α線、イオン線等の荷電粒子線も含まれる。これらの中でも、特に電子線硬化性樹脂組成物の硬化物がより好ましい。
電離放射線硬化性樹脂としては、具体的には、従来電離放射線硬化性樹脂として慣用されている重合性モノマー、重合性オリゴマーの中から適宜選択して用いることができる。
重合性モノマーとしては、分子中にラジカル重合性不飽和基を持つ(メタ)アクリレート系モノマーが好ましく、中でも多官能性(メタ)アクリレートモノマーが好ましい。
多官能性(メタ)アクリレートモノマーとしては、分子中に2つ以上の電離放射線硬化性官能基を有し、かつ該官能基として少なくとも(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレートモノマーが挙げられる。
耐熱性と成形性との観点から、官能基数は2以上8以下が好ましく、2以上6以下がより好ましく、2以上4以下が更に好ましく、特に2以上3以下が好ましい。これらの多官能性(メタ)アクリレートモノマーは、単独で、又は複数種を組み合わせて用いてもよい。また、これらの多官能性(メタ)アクリレートモノマー1種類以上と後述の重合性オリゴマー1種以上とを混合した組成物として用いても良い。両者を混合した組成物とすることにより硬化物の架橋密度、架橋間分子量等を調整し、硬化物の諸物性を調整することができる。
重合性オリゴマーとしては、例えば、分子中に2つ以上の電離放射線硬化性官能基を有し、かつ該官能基として少なくとも(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレートオリゴマーが挙げられる。例えば、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリカーボネート(メタ)アクリレートオリゴマー、アクリル(メタ)アクリレートオリゴマー等が挙げられる。
これらの重合性オリゴマーの官能基数は、耐熱性及び成形性の観点から、2以上8以下のものが好ましく、上限としては、6以下がより好ましく、4以下が更に好ましく、特に3以下が好ましい。
離型層に使用されるモノマー及びオリゴマーの重量平均分子量は、耐熱性及び成形性の観点から、250以上30,000以下が好ましく、250以上20,000以下がより好ましく、250以上15,000以下が更に好ましい。ここで、重量平均分子量は、GPC分析によって測定され、かつ標準ポリスチレンで換算された平均分子量である。
樹脂組成物には、必要に応じて、硬化剤、重合開始剤などの添加剤が添加されていても良い。
離型層は、転写層中の離型層と隣接する層との離型性を向上するために離型剤を含有してもよい。
離型剤としては、合成ワックスや天然ワックス等のワックス類が挙げられる。合成ワックスとしては、ポリエチレンワックスやポリプピレンワックス等のポリオレフィンワックスが好ましい。また、離型層の硬度向上と離型剤のブリード抑制の観点から、離型剤として、反応性シリコーン等の架橋硬化可能な離型成分を用いてもよい。例えば、電子線硬化性シリコーン系化合物を用いることができる。
離型層の全固形分に対する離型剤の質量割合は、0.3〜10質量%であることが好ましく、0.5〜5質量%であることがより好ましい。
離型層の厚みは、0.5〜50μmが好ましく、0.5〜10μmがより好ましい。この範囲であることにより、加飾成形品の製造過程において、基材の反対側に設けられたパターン層の形状に対する追従性が良好となる。また、離型層と転写層とを剥離しやすくなる。
離型層は、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、シルクスクリーン印刷方式等の公知の印刷方式で形成することができる。
離型層の保護層と接触する表面は、上記グロス値を満たす。上記グロス値を有する表面を形成する方法としては、(1)上記樹脂中にマット剤を添加して離型層を形成する手段、(2)離型層と基材との間に凹凸層を設ける手段、とがある。グロス値の制御性から、(1)の手段を採用することが好ましい。
(1)の手段の場合、離型層は基材上の全面に設けられることが好ましい。
離型層中に含まれるマット剤は、有機粒子、無機粒子から選ばれる1種以上を用いることができる。
有機粒子としては、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリル−スチレン共重合体、メラミン樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ベンゾグアナミン−メラミン−ホルムアルデヒド縮合物、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂及びポリエステル系樹脂等からなる粒子が挙げられる。
無機粒子としては、シリカ、アルミナ、アンチモン、ジルコニア及びチタニア等からなる粒子が挙げられる。
粒子の形状は球形であってもよいし、不定形であってもよい。これらの粒子の中でも、コストの観点から、不定形シリカが好ましい。
マット剤の平均粒子径は、0.5〜60μmが好ましく、0.7〜25μmがより好ましい。
本明細書において、平均粒子径は、層の厚み方向の断面を、加速電圧3.0kV、拡大倍率5万倍の条件にて走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、無作為に選択した100個の粒子の非凝集体について測定した粒子径の平均値(算術平均径)である。
離型層の全固形分に対するマット剤の含有量は0.1質量%以上20質量%未満であることが好ましく、0.5質量%以上17質量%以下であることが好ましく、1.0質量%以上15質量%以下であることがさらに好ましい。上記含有量であれば、離型層の表面形状を適正化して、上記のグロス値を満たしやすくすることができる。
(2)の手段の場合、凹凸層は樹脂とマット剤とを含む。凹凸層は、基材上の全面に形成されていても良いし、基材上に部分的に設けられていても良い。樹脂に対するマット剤の含有量を適宜調整することにより、離型層表面に適度な微細凹凸構造を形成することができる。また、離型層は基材上の全面の形成されることが好ましい。
凹凸層の樹脂成分は、離型層との密着性に優れ、マット剤の分散性が良好な材料であれば特に限定されない。凹凸層の樹脂成分としては、汎用の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂組成物の硬化物、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物等が挙げられる。具体的に、樹脂成分として、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、セルロース系樹脂等が挙げられる。特に、マット層が熱可塑性樹脂で形成することにより、離型層との密着性を高めて離型層とマット層との間での剥離を防止することができる。
マット剤としては、(1)で述べた有機粒子、無機粒子から選ばれる1種以上を用いることができる。特に、コストの観点から不定形シリカであることが好ましい。
凹凸層の厚みは、0.5〜50μmが好ましく、0.5〜25μmがより好ましく、0.5〜10μmが更に好ましい。凹凸層の厚み及び離型層の厚みを上記範囲とすることにより、離型層表面に微細な凹凸構造が付与され、離型層表面のグロス値を上記範囲に制御しやすくなる。
<パターン層>
パターン層は、基材上に設けられる層であり、離型層と反対側の面側に位置する。パターンとしては、例えば、木目、石目、布目、砂目、円、四角形、多角形、幾何学模様、文字等がある。パターン層のパターン形状は、後述する印刷層の絵柄と同調させることが好ましいが、必ずしもパターンと絵柄の位置が一致している必要はないし、該パターン形状は印刷層の絵柄と相似形であっても良い。
パターン層に用いられる樹脂成分は特に限定されないが、パターニング容易性、転写時の形状保持性などを考慮して、硬化性樹脂組成物の硬化物を含むことが好ましい。硬化性樹脂組成物の硬化物としては、熱硬化性樹脂組成物または電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物が挙げられる。熱硬化性樹脂組成物及び電離放射線硬化性樹脂組成物は、離型層の熱硬化性樹脂組成物及び電離放射線硬化性樹脂組成物として例示したものと同様のものを使用することができる。パターニング容易性、転写時の形状保持性を考慮すると、パターン層は電離放射線硬化型樹脂組成物であることが特に好ましく、電子線硬化性樹脂組成物であることが更に好ましい。
パターン層に使用される電離放射線硬化性樹脂は、重合性モノマー、重合性オリゴマー、またはこれらの混合物であることが好ましい。
重合性モノマーとしては、分子中にラジカル重合性不飽和基を持つ(メタ)アクリレートモノマーが好適であり、中でも多官能性(メタ)アクリレートモノマーが好ましい。多官能性(メタ)アクリレートモノマーとしては、分子内に重合性不飽和結合を2個以上(2官能以上)、好ましくは3個以上(3官能以上)有する(メタ)アクリレートモノマーを用いることができる。
多官能性(メタ)アクリレートとして、例えばペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等、一般的な物を使用してよい。
重合性オリゴマーとしては、分子中にラジカル重合性不飽和基を持つ(メタ)アクリレートオリゴマーが好適であり、中でも分子内に重合性不飽和結合を2個以上(2官能以上)有する多官能性(メタ)アクリレートオリゴマーが好ましい。
多官能性(メタ)アクリレートオリゴマーとしては、ポリカーボネート(メタ)アクリレート、アクリル(メタ)アクリレート、アクリルシリコーン(メタ)アクリレート等、一般的な物を使用してよい。
これらの電離放射線硬化剤樹脂は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
パターン層の樹脂組成物には、必要に応じてレベリング剤、チクソ性付与剤、消泡剤、体質顔料、マット剤等の添加剤を添加することができる。
パターン層は、複数の凸部を有するパターン(凸状のパターン)であることが好ましい。凸部の間の領域は、図1に記載のように上記の樹脂組成物が存在せず、下地層(基材等)が露出した領域であっても良い。あるいは、凸部の間の領域は、凸部と同じ樹脂組成物の硬化物を含み、凸部よりも低い凹部であっても良い。
図1では、断面が矩形の凸部を例示しているが、凸部の形状は特に限定されない。例えば、凸部の断面は、台形、三角形、ドーム形状などとすることができる。
本発明において、パターン層の厚みは、図2に示すように、凸部26aの底部(パターン層が形成される層)から凸部26aの頂部までの高さHを算出し、30箇所の高さHの平均として表す。パターン層の厚みは、パターンの形成しやすさ、転写適性、転写後の加飾成形品の視覚効果及び触感等の観点から、5μm以上30μm以下であることを要する。
また、基材及び離型層の合計厚みに対するパターン層の厚みの比(パターン層厚み/(基材厚み+離型層厚み))は、0.025以上であることが好ましく、0.04以上であることがより好ましく、0.05以上であることが更に好ましい。上記比とすることにより、加飾成形品にパターン層に起因するパターンを適切に付与することができる。また、厚みの比は、2.4以下であることが好ましく、1.2以下であることがより好ましく、0.63以下であることが更に好ましい。厚みの比の上限値を上記のように設定することにより、加飾成形品としたときにパターン層に起因するパターンを視認しにくくすることが可能となる。
本発明において、パターン層を構成する凸部の幅Wは、凸部が延在する方向(図2に示す例では、紙面と直交する方向)に直交する方向での凸部の底部の幅である。凸部の幅Wは、0.05mm以上であることが好ましく、0.15mm以上であることがより好ましく、0.30mm以上であることが更に好ましい。凸部の幅Wが上記範囲とすることにより、パターン層を形成しやすくすることができるとともに、加飾成形品にパターンを適切に付与することができ、加飾成形品表面の触感をより良好とすることができる。また、加飾成形品としたときにパターン層に起因するパターンをより視認しにくくすることができる。加飾成形品の触感の観点から、凸部の幅Wは、50mm以下であることが好ましく、30mm以下であることがより好ましく、10mm以下であることが更に好ましく、0.80mm以下であることが特に好ましい。
なお、凸部の幅Wは、KEYENCE社製形状解析レーザ顕微鏡VK−X1000を用いて、パターン層の表面の任意の箇所に存在する凸部の幅の平均値を算出し、更にパターン層面内30か所での測定結果の平均値とする。
本発明において、離型シートの全面積に対するパターン層の面積割合(%)は、パターンの形成しやすさ、転写適性、転写後の加飾成形品の視覚効果及び触感等の観点から、10%以上90%以下であることが好ましく、25%以上75%以下であることがより好ましく、40%以上60%以下であることが更に好ましい。
パターン層は、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、シルクスクリーン印刷方式等の公知の印刷方式で形成することができる。
また、パターン層は、基材上に上記樹脂組成物を塗工した後に、エンボス加工を施しながら樹脂を硬化させることで形成することもできる。
パターン層の熱硬化性樹脂組成物及び電離放射線硬化性樹脂組成物は、更にフィラーを含有していても良い。フィラーは、パターン層を構成する硬化性樹脂組成物の硬化物にさらなる硬度を付与し、成形時にパターン層のパターンを保護層に転写しやすくする。パターン層に添加されるフィラーには特に制限はないが、シリカが特に好ましい。フィラーの形状は、球形であっても良いし不定形であっても良い。コストの観点から、フィラーは不定形シリカであることが好ましい。フィラーの平均粒子径は、1〜50μmが好ましく、5〜25μmであることがより好ましい。フィラーの含有量は、パターン層の硬さと、パターン層のパターニング容易性等を考慮すると、パターン層の全固形分に対して0.1質量%以上50質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以上25質量%以下であることがより好ましい。
<その他の層>
基材とパターン層との間に、フィラーを含有する樹脂層(ブロッキング樹脂層)を形成しても良い。該樹脂層を形成することにより、ロール状の転写フィルムを作製したときにブロッキングを防止することができる。
離型層と反対側の面の基材上に、帯電防止層が設けられていても良い。帯電防止層は、基材とパターン層との間に設けられることが好ましい。帯電防止層を設けることにより、転写シートの帯電を抑制できるため、異物付着等を抑制できる。このため、転写作業性を向上することができる。
帯電防止層は、基材と接触していても良いし、帯電防止層と基材との間に上記ブロッキング防止層やプライマー層などを設けても良い。
〔転写層〕
<保護層>
保護層は、転写層の離型シート側に設けられる。成形品製造前の段階では、保護層の離型シート側の表面は、離型層表面に倣った形状を有している。特に、保護層は離型層と接触していることが好ましい。この場合、保護層の離型シート側の表面は、離型層表面と相補的な形状を有する。すなわち、離型シートと転写層とを剥離した後で、保護層の離型シート側の表面は、入射光60°におけるグロス値が60以下であることが特に好ましい。
保護層は硬化性樹脂組成物の硬化物を含むことが好ましい。硬化性樹脂組成物の硬化物としては、熱硬化性樹脂組成物の硬化物、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物、及び、これらの混合物の混合物が挙げられ、これらの中でも、保護層の耐擦傷性の観点から電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物が好ましい。また、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物の中でも、保護層の形成時点で架橋硬化を完了させやすく、離型層の表面に対する形状追従性の観点から、電子線硬化性樹脂組成物の硬化物が好ましい。
熱硬化性樹脂組成物は、少なくとも熱硬化性樹脂を含む組成物であり、加熱により、硬化する樹脂組成物である。熱硬化性樹脂としては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、尿素メラミン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。熱硬化性樹脂組成物には、これら硬化性樹脂に、必要に応じて硬化剤が添加される。
電離放射線硬化性樹脂としては、具体的には、従来電離放射線硬化性樹脂として慣用されている重合性モノマー、重合性オリゴマーの中から適宜選択して用いることができる。
重合性モノマーとしては、分子中にラジカル重合性不飽和基を持つ(メタ)アクリレート系モノマーが好ましく、中でも多官能性(メタ)アクリレートモノマーが好ましい。
多官能性(メタ)アクリレートモノマーとしては、分子中に2つ以上の電離放射線硬化性官能基を有し、かつ該官能基として少なくとも(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレートモノマーが挙げられ、アクリロイル基を有するアクリレートモノマーが好ましい。これらの重合性オリゴマーは、単独で、又は複数種を組み合わせて用いてもよい。
重合性モノマーの官能基数は2以上8以下が好ましく、2以上6以下がより好ましく、2以上4以下が更に好ましく、特に2以上3以下が好ましい。
重合性オリゴマーとしては、例えば、分子中に2つ以上の電離放射線硬化性官能基を有し、かつ該官能基として少なくとも(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレートオリゴマーが挙げられる。例えば、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリカーボネート(メタ)アクリレートオリゴマー、アクリル(メタ)アクリレートオリゴマー等が挙げられる。
これらの重合性オリゴマーは、単独で、又は複数種を組み合わせて用いてもよい。
重合性オリゴマーの中でもポリカーボネート(メタ)アクリレートオリゴマーが好ましい。ポリカーボネート(メタ)アクリレートオリゴマーは、主鎖にカーボネート結合を有し、かつ末端または側鎖に(メタ)アクリレート基を有するものであれば特に制限されず、ポリカーボネート骨格を有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーであるポリカーボネート系ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーであってもよい。
これらの重合性オリゴマーの官能基数は、耐熱性及び成形性の観点から、2以上8以下のものが好ましく、上限としては、6以下がより好ましく、4以下が更に好ましく、特に3以下が好ましい。
保護層に使用されるモノマー及びオリゴマーの重量平均分子量は、耐熱性及び成形性の観点から、250以上30,000以下が好ましく、250以上20,000以下がより好ましく、250以上15,000以下が更に好ましい。
保護層は、硬化性樹脂組成物の硬化物以外の樹脂成分として、更に熱可塑性樹脂を含有していてもよい。保護層が熱可塑性樹脂を含むことにより、成形時のクラックを抑制し、成形性を良好にすることができる。熱可塑性樹脂は、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂等の汎用の樹脂を用いることができる。
熱可塑性樹脂の含有量は、保護層の全固形分の0.1〜20質量%であることが好ましく、0.5〜10質量%であることがより好ましく、1〜5質量%であることがさらに好ましい。
保護層中には、有機粒子及び無機粒子等の粒子を実質的に含有しないことが好ましい。保護層中に粒子を含有しないことにより、下層となる印刷層の絵柄を視認しやすくすることができる。
保護層中に粒子を実質的に含有しないとは、保護層の全固形分の1質量%以下であることを意味し、好ましくは0.1質量%以下、より好ましくは0.01質量%以下、さらに好ましくは0質量%である。
保護層の厚みは、表面硬度及び成形性のバランスの観点から、0.5〜30μmであることが好ましく、1〜20μmであることがより好ましく、1〜10μmであることがさらに好ましい。
保護層は、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、シルクスクリーン印刷方式等の公知の印刷方式で形成することができる。
なお、保護層を形成する時点で熱硬化性樹脂組成物及び/又は電離放射線硬化性樹脂組成物を完全硬化させてもよいが、成形性の観点から、保護層を形成する時点では熱硬化性樹脂組成物及び/又は電離放射線硬化性樹脂組成物を未硬化又は半硬化の状態にしておき、被着体に転写した後に熱硬化性樹脂組成物及び/又は電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化を進行させ、完全硬化させてもよい。
<印刷層>
印刷層は、加飾成形品に所望の意匠性を付与するための層である。
印刷層のパターンは任意であり、例えば、木目、石目、布目、砂目、円、四角形、多角形、幾何学模様、文字、ベタ印刷等が挙げられる。
印刷層は、ポリビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、セルロース系樹脂等のバインダー樹脂と、顔料及び/又は染料とを含むことが好ましい。
印刷層の厚みは、意匠性の観点から0.5〜40μmが好ましく、1〜30μmがより好ましい。
印刷層は、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、シルクスクリーン印刷方式等の公知の印刷方式で形成することができる。
<接着層>
接着層は、樹脂成形体等である被着体と、転写層との接着性を良好にする役割を有する。なお、保護層と被着体との接着性が良好な場合は、接着層を設けなくてもよい。
接着層は、被着体の素材に適した接着性を有する樹脂を使用することが好ましい。例えば、被着体の材質がアクリル系樹脂の場合は、アクリル系樹脂を用いることが好ましい。また、被着体の材質がポリフェニレンオキサイド・ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、スチレン系樹脂の場合は、これらの樹脂と親和性のあるアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂などを使用することが好ましい。さらに、被着体の材質がポリプロピレン樹脂の場合は、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩素化エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、環化ゴム、クマロンインデン樹脂を使用することが好ましい。
接着層には、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤等の添加剤を配合してもよい。
接着層の厚みは、0.1〜10μmであることが好ましく、0.5〜5μmであることがより好ましい。
接着層は、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、シルクスクリーン印刷方式等の公知の印刷方式で形成することができる。
<プライマー層>
プライマー層は、保護層と印刷層との密着性を向上するために、必要に応じて設けられる層である。
プライマー層は、主に樹脂成分を含むことが好ましい。また、プライマー層の樹脂成分は、インモールド成形等の高温環境に置かれる場合において、耐熱性を付与することを考慮して、硬化性樹脂組成物の硬化物を含むことが好ましい。
硬化性樹脂組成物としては、熱硬化性樹脂組成物、電離放射線硬化性樹脂組成物が挙げられる。プライマー層の熱硬化性樹脂組成物及び電離放射線硬化性樹脂組成物は、保護層の熱硬化性樹脂組成物及び電離放射線硬化性樹脂組成物として例示したものと同様のものを使用することができる。
特に、プライマー層は、熱硬化性樹脂組成物の硬化物を含むことが好ましい。熱硬化性樹脂組成物としては、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、アクリルポリオール等の各種ポリオール化合物と、イソシアネート化合物等の硬化剤とを含む2液硬化型ウレタン樹脂、が挙げられる。
プライマー層の厚みは、0.1〜6μmであることが好ましく、0.5〜5μmであることがより好ましい。
プライマー層は1層構成としても良いが、層間の密着性等を考慮して2つ以上の層を積層させた構成とすることもできる。
プライマー層は、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、シルクスクリーン印刷方式等の公知の印刷方式で形成することができる。
[加飾成形品]
本発明の転写シートを用いて製造される加飾成形品を、図3を用いて説明する。図3は加飾成形品の断面概略図である。加飾成形品40は、被着体42と、被着体を被覆する転写層30とを有する。図3において、転写層30は、被着体42側から順に、接着層38、印刷層36、プライマー層34及び保護層32を備える。保護層32が加飾成形品40の最表層に位置する。
<被着体>
被着体は、樹脂からなる樹脂成型体である。被着体の形状は、平板状であってもよいし、曲面等を有する三次元形状であってもよい。また、被着体は有色であってもよい。
樹脂成形体は、射出成形可能な熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂から形成することができる。
加飾成形品をインモールド成形により製造する場合には、樹脂成形体として熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。このような熱可塑性樹脂としては、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ABS樹脂(耐熱ABS樹脂を含む)、AS樹脂、PC/ABS系樹脂、PC/AS系樹脂、AN樹脂、ポリフェニレンオキサイド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチレンテフタレート系樹脂、ポリスルホン系樹脂、およびポリフェニレンサルファイド系樹脂等が挙げられる。
<保護層>
本発明の転写シートを用いて製造される加飾成形品の保護層は、最表面に第1領域(図3中、符号32a)と第2領域(図3中、符号32b)とを有する。第1領域は、入射角60°におけるグロス値が60以下である離型層の表面と相補的な形状を有する領域である。第2領域は、離型層の表面と相補的な形状を有しつつ、転写シートのパターン層に起因して形成された、凹部パターンを有する領域である。
本発明では、保護層が第1領域を有することにより、加飾成形品に艶消し効果を付与しつつ、使用者が下層の印刷層の絵柄を視認することができる。更に、第1領域と第2領域との組み合わせにより、使用者が第2領域によるパターニングを視認しにくく美観が良好である上、使用者が保護層表面を触った際に第2領域によるパターニングを感じることができるという意匠とすることができる。
具体的に、第1領域は微細な凹凸形状を有し、第2領域は第1領域よりも深い凹部で構成される。第2領域の凹部の深さは、3μm以上30μm以下であることが好ましく、5μm以上30μm以下であることがより好ましく、10μm以上25μm以下であることが更に好ましい。第2領域の凹部の幅は、10μm以上100μm以下であることが好ましく、10μm以上80μm以下であることがより好ましく、20μm以上70μm以下であることが更に好ましい。
[加飾成形品の製造方法]
本発明の転写シートは、特にインモールド成形(射出成形同時転写加飾法)による加飾成形品の製造に好適に適用される。本発明によれば、三次元曲面などの複雑な表面形状を有する樹脂成型体に、上記の第1領域及び第2領域を有する保護層が形成された加飾成形品を得ることができる。
インモールド成形による加飾成形品の製造方法の一実施態様は、以下の工程を有する。
(S1)転写シートの転写層側をインモールド成形用金型の内側に向けて配置する工程と、
(S2)上記インモールド成形用金型内に被着体用の樹脂を射出注入する工程と、
(S3)転写シートと、上記樹脂とを一体化させて、樹脂成形体(被着体)の表面上に転写シートを積層させた積層体を形成する工程と、
(S4)積層体を金型から取り出した後、または、樹脂成形体を金型から取り出すと同時に、転写シートの離型シートを剥離する工程。
本発明では、樹脂を射出注入することでパターン層が金型に押圧され、転写シートがパターン層の形状に追従して変形する。これにより、加飾成形品の表面に第2領域が形成される。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、この例によってなんら限定されるものではない。
下記の測定及び評価の雰囲気は、温度は23℃±5℃、湿度40〜65%とした。また、対象サンプルを前記雰囲気に30分以上晒してから、測定及び評価を行った。
1.評価・測定
1−1.グロス値
実施例及び比較例の転写シートから離型シートを剥離した。剥離後の離型シートを、離型層を上面(パターン層を下面)にして、下面側を100μmの黒色ABSフィルムと貼り合わせた。光沢度測定器(BYKガードナー社製「マイクログロス」)を用いて、JIS Z8741:1997に準拠して、離型層表面の任意の20箇所について角度60°でグロス値を測定した。測定されたグロス値の平均値を、実施例及び比較例の離型層のグロス値とした。
1−2.パターン視認性評価
実施例及び比較例で作製した加飾成形品について、蛍光灯下で保護層表面の木目導管パターンの有無を目視でチェックした。パターンが確認できなかったものを2点、角度を変えたときにわずかにパターンが見えたものを1点、パターンがはっきり視認できたものを0点として、20人の被験者が評価を行い、平均点を算出した。各加飾成形品の視認性を下記基準で評価した。
A:平均点が1.6以上のもの
B:平均点が1.0以上1.6未満のもの
C:平均点が1.0未満のもの
1−3.触感評価
実施例及び比較例で作製した加飾成形品について、保護層表面の指触チェックを行った。保護層表面の凹凸を指ではっきり感じられたものを2点、わずかに感じられたものを1点、平滑と感じたものを0点として、20人の被験者が評価を行い、平均点を算出した。各加飾成形品の触感を下記基準で評価した。
:平均点が1.8以上のもの
:平均点が1.5以上1.8未満のもの
:平均点が1.2以上1.5未満のもの
:平均点が1.0以上1.2未満のもの
C:平均点が1.0未満のもの
2.転写シートの作製
(実施例1)
基材(厚み75μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム)の一方の上に、下記処方の離型層用塗布液を塗布し、165KeV、7Mrad(70kGy)の条件で電子線を照射して、厚み2μmの離型層を形成した。
次いで、離型層上に、下記処方の保護層用塗布液を塗布し、165KeV、5Mrad(50kGy)の条件で電子線を照射して、厚み3μmの保護層を形成した。
次いで、保護層上に、下記処方のプライマー層用塗布液を塗布、乾燥し、厚み2μmのプライマー層を形成した。
次いで、プライマー層上に、茶褐色インキ(アクリル系樹脂組成物)をグラビア印刷法で塗布し、乾燥し、厚み6μmの木目模様の印刷層を形成した。
次いで、印刷層上に、熱可塑性樹脂(アクリル系樹脂)を溶剤で希釈した接着剤層用塗布液を塗布、乾燥し、厚み2μmのヒートシール性を有する接着層を形成した。
<離型層用塗布液>
2官能ウレタンアクリレート(重量平均分子量:8,000) 85質量部
3官能アクリレートモノマー(重量平均分子量:300) 15質量部
電子線硬化性シリコーン系化合物 1質量部
マット剤(不定形シリカ、平均粒子径2.0μm) 10質量部
溶剤(メチルエチルケトン) 適量
<保護層用塗布液>
2官能ウレタンアクリレート(重量平均分子量:10,000) 95質量部
3官能アクリレートモノマー(重量平均分子量:300) 5質量部
溶剤(メチルエチルケトン) 適量
<プライマー層用塗布液>
アクリルポリマーポリオール(重量平均分子量:35,000) 100質量部
m−キシリレンジイソシアナート(XDI) 10質量部
溶剤(メチルエチルケトン) 適量
上記基材の離型層等を形成した面と反対側の面上に、下記処方のパターン層用塗布液を、スクリーン印刷により塗布し、パターン層側から紫外線(1000mJ/cm)を照射し、パターン層を硬化させた。なお、パターン層は厚み10μm、凸部の幅0.49mmの木目導管パターンとした。
上記工程により、実施例1の転写シートを得た。
<パターン層用塗布液>
アクリルアクリレート(重量平均分子量:110,000) 100質量部
光重合開始剤(1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニケトン) 1.5質量部
(実施例2)
実施例1に記載の離型層用塗布液中にシリカ粒子(不定形シリカ、平均粒子径2.0μm)を樹脂100質量部に対して4質量部の割合で配合し、凸部の幅を0.50mmにしたこと以外は、実施例1と同様の工程で実施例2の転写シートを得た。
(実施例3)
実施例1に記載の離型層用塗布液中にシリカ粒子(不定形シリカ、平均粒子径2.0μm)を樹脂100質量部に対して2質量部の割合で配合し、凸部の幅を0.50mmにしたこと以外は、実施例1と同様の工程で実施例3の転写シートを得た。
(実施例4)
パターン層の厚みを20μm、凸部の幅を0.21mmに変更したこと以外は、実施例1と同様の工程で実施例4の転写シートを得た。
(実施例5)
パターン層の厚みを20μm、凸部の幅を0.49mmに変更したこと以外は、実施例1と同様の工程で実施例5の転写シートを得た。
(実施例6)
パターン層の厚みを20μm、凸部の幅を0.70mmに変更したこと以外は、実施例1と同様の工程で実施例6の転写シートを得た。
(実施例7)
パターン層の厚みを20μm、凸部の幅を0.90mmに変更したこと以外は、実施例1と同様の工程で実施例7の転写シートを得た。
(実施例8)
パターン層の厚みを20μm、凸部の幅を3.00mmに変更したこと以外は、実施例1と同様の工程で実施例8の転写シートを得た。
(実施例9)
パターン層の厚みを20μm、凸部の幅を4.02mmに変更したこと以外は、実施例1と同様の工程で実施例9の転写シートを得た。
(実施例10)
パターン層の厚みを20μm、凸部の幅を40.03mmに変更したこと以外は、実施例1と同様の工程で実施例10の転写シートを得た。
(実施例11)
パターン層の厚みを20μm、凸部の幅を0.04mmに変更したこと以外は、実施例1と同様の工程で実施例11の転写シートを得た。
(実施例12)
パターン層の厚みを20μm、凸部の幅を80.01mmに変更したこと以外は、実施例1と同様の工程で実施例12の転写シートを得た。
(実施例13)
パターン層厚みを5μm、凸部の幅を0.50mmに変更したこと以外は、実施例1と同様の工程で実施例13の転写シートを得た。
(実施例14)
パターン層厚みを30μm、凸部の幅を0.51mmに変更したこと以外は、実施例1と同様の工程で実施例14の転写シートを得た。
(実施例15)
実施例2と同じ離型層用塗布液を用い、パターン層の厚みを30μmにしたこと以外は、実施例1と同様の工程で実施例15の転写シートを得た。
(実施例16)
実施例3と同じ離型層用塗布液を用い、パターン層の厚みを30μm、凸部の幅を0.50mmに変更にしたこと以外は、実施例1と同様の工程で実施例16の転写シートを得た。
(比較例1)
実施例1に対し離型層にマット剤を添加せず、凸部の幅を0.50mmに変更したこと以外は、実施例1と同様の工程で比較例1の転写シートを得た。
(比較例2)
パターン層の厚みを1μm、凸部の幅を0.48mmとし、グラビア印刷で形成したこと以外は、実施例1と同様の工程で比較例2の転写シートを得た。
(比較例3)
パターン層の厚みを50μm、凸部の幅を0.50mmとしたこと以外は、実施例1と同様の工程で比較例3の転写シートを得た。
(比較例4)
実施例2と同じ離型層用塗布液を用い、パターン層の厚みを50μm、凸部の幅を0.51mmとしたこと以外は、実施例1と同様の工程で比較例4の転写シートを得た。
(比較例5)
実施例3と同じ離型層用塗布液を用い、パターン層の厚みを50μm、凸部の幅を0.51mmとしたこと以外は、実施例1と同様の工程で比較例5の転写シートを得た。
3.加飾成形品の作製
上下一組のインモールド成形用金型の一方の側に、実施例1〜16、比較例1〜5の転写シートをそれぞれ配置した。このとき、接着層が金型の内側(射出樹脂と接する側)を向くように配置した。
次いで、金型を締め、金型内に射出樹脂(PC/ABS樹脂樹脂)を注入し、転写シートと射出樹脂を含む射出樹脂層とを一体化させた積層体(10cm×16cm×厚さ2mmの板状体)を得た。
次いで、金型を開けた後、積層体から転写シートの離型シート(基材〜離型層)を剥がし、実施例1〜16、比較例1〜5の加飾成形品を得た。
4.結果
実施例及び比較例の転写シート及び加飾成形品について、評価結果を表1に示す。
Figure 2020203659
実施例の転写シートを使用した加飾成形品はいずれも、パターンが視認しにくく美観が良好であり、パターンを触感可能であった。特に実施例1〜2,4〜13は被験者全員がパターンを視認できなかった。触感に関しては、実施例1〜3、5〜6、14〜16が優れていた。
比較例1は、触感は良好であるものの、グロス値が大きいために被験者全員がパターンを視認できた。比較例2は、パターン視認性が「A」評価であったが、これはパターン層が薄いために保護層表面にパターンが転写されなかったためである。比較例3〜5は、パターンをはっきり触感できるものの、パターンの溝が深くなったためにパターンが視認される結果となった。
10 転写シート
20 離型シート
22 基材
24 離型層
26 パターン層
26a 凸部
26b 凸部と凹部との交線
30 転写層
32 保護層
34 プライマー層
36 印刷層
38 接着層
40 加飾成形品
42 被着体

Claims (5)

  1. 離型シートと、転写層とを備え、
    前記離型シートが、基材と、該基材の一方の面に設けられる離型層と、前記基材の他方の面に設けられたパターン層とを含み、
    前記パターン層の厚みが5μm以上30μm以下であり、
    前記離型シートと前記転写層とを剥離した後の、前記離型層の前記基材と反対側の面の入射光60°におけるグロス値が60以下である、転写シート。
  2. 前記パターン層が、熱硬化性樹脂組成物の硬化物または電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物を含む、請求項1に記載の転写シート。
  3. 前記パターン層がフィラーを含有する、請求項1または請求項2に記載の転写シート。
  4. 前記パターン層が複数の凸部を有し、該凸部の幅が0.05mm以上50mm以下である、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の転写シート。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の転写シートの前記転写層側を金型の内側に向けて配置する工程と、
    前記金型内に樹脂を射出注入する工程と、
    前記転写シートと前記樹脂とを一体化させて、前記樹脂からなる樹脂成型体の表面に前記転写シートを積層させた積層体を形成する工程と、
    前記積層体を前記金型から取り出した後、または、前記樹脂成形体を前記金型から取り出すと同時に、前記離型シートを剥離して、前記樹脂成型体上に前記転写層を備える加飾成形品を形成する工程と、を含む、加飾成形品の製造方法。
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