本発明の第1の態様においては、情報処理装置が提供される。上記の情報処理装置は、例えば、第1移動体の予約の予約条件を示す予約情報を取得する予約情報取得部を備える。上記の情報処理装置は、例えば、第1移動体が、予約情報により示される時期までに、予約情報により示される位置に到着することの可否を判定する到着判定部を備える。上記の情報処理装置は、例えば、第1移動体が、予約情報により示される時期までに、予約情報により示される位置に到着できないと判定された場合に、第1移動体とは異なる第2移動体を、予約情報により示される位置に移動させることを決定する手配部を備える。上記の情報処理装置は、例えば、第2移動体の使用の対価に関する条件を決定する対価決定部を備える。
上記の情報処理装置において、対価決定部は、対価の額を決定する対価額決定部を有してよい。対価額決定部は、予約情報により示される第1移動体の使用者が、第1移動体のオーナ又はオーナのために第1移動体を使用する者である場合と、予約情報により示される第1移動体の使用者が、第1移動体のオーナ又は第1オーナのために移動体を使用する者でない場合とで対価の額が異なるように、対価の額を決定してよい。
上記の情報処理装置において、対価決定部は、第1移動体が、予約情報により示される時期までに、予約情報により示される位置に到着することができない原因を判定する原因判定部を有してよい。対価額決定部は、原因判定部が判定した原因に基づいて、対価の額を決定してよい。対価額決定部は、予約情報により示される第1移動体の使用者が、第1移動体のオーナ又はオーナのために第1移動体を使用する者である場合、原因が第1移動体のオーナ又はオーナのために第1移動体を使用する者に起因するときの対価の額が、原因が第1移動体のオーナ又はオーナのために第1移動体を使用する者に起因しないときの対価の額よりも大きくなるように、対価の額を決定してよい。対価額決定部は、予約情報により示される第1移動体の使用者が、第1移動体のオーナ又はオーナのために第1移動体を使用する者であり、且つ、原因が第1移動体のオーナ又はオーナのために第1移動体を使用する者に起因しない場合、第2移動体の使用の対価の額が、第1移動体の使用の対価の額よりも小さくなるように、第2移動体の使用の対価の額を決定してよい。
上記の情報処理装置において、原因判定部は、原因が、第1移動体のメンテナンス不良に起因するものである場合、原因が第1移動体のオーナ又はオーナのために第1移動体を使用する者に起因すると判定してよい。上記の情報処理装置は、第1移動体のメンテナンスの状況を示すメンテナンス情報を取得するメンテナンス情報取得部を備えてよい。原因判定部は、メンテナンス情報に基づいて、原因が、第1移動体のメンテナンス不良に起因するものであるか否かを判定してよい。原因判定部は、原因が、第1移動体及び第三者の間の事故に起因するものであって、第三者の過失割合が予め定められた条件を満足する場合、又は、交通状況に起因するものである場合、原因が第1移動体のオーナ又はオーナのために第1移動体を使用する者に起因しないと判定してよい。対価決定部は、対価の決済の方式を決定する決済方式決定部を有してよい。
本発明の第2の態様においては、方法が提供される。上記の方法は、例えば、第1移動体の予約の予約条件を示す予約情報を取得する予約情報取得段階を有する。上記の方法は、例えば、第1移動体が、予約情報により示される時期までに、予約情報により示される位置に到着することの可否を判定する到着判定段階を有する。上記の方法は、例えば、第1移動体が、予約情報により示される時期までに、予約情報により示される位置に到着できないと判定された場合に、第1移動体とは異なる第2移動体を、予約情報により示される位置に移動させることを決定する手配段階を有する。上記の方法は、例えば、第2移動体の使用の対価に関する条件を決定する対価決定段階を有する。
本発明の第3の態様においては、プログラムが提供される。上記のプログラムを格納する非一時的コンピュータ可読媒体が提供されてもよい。上記のプログラムは、コンピュータを、上記の第1の態様に係る情報処理装置として機能させるためのプログラムであってよい。上記のプログラムは、コンピュータに、上記の第2の態様に係る方法を実行させるためのプログラムであってよい。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一または類似の部分には同一の参照番号を付して、重複する説明を省く場合がある。
[管理システム100の概要]
図1及び図2を用いて、管理システム100の一例の概要が説明される。図1は、管理システム100のシステム構成の一例を概略的に示す。図2は、管理システム100による配車の一例を概略的に示す。
図1に示されるとおり、本実施形態において、管理システム100は、管理サーバ110を備える。管理システム100は、1又は複数(1以上と省略される場合がある。)の車両120を備えてよい。管理システム100は、1以上の車両120のオーナ20が利用する通信端末22を備えてよい。管理システム100は、車両120を一時的に使用するユーザ40が利用する通信端末42を備えてよい。管理システム100は、1以上の車両120の少なくとも1つのメンテナンスに関する情報を管理するためのメンテナンスサーバ132を備えてよい。管理システム100は、救助要請に関する情報を管理するための救急救命サーバ134を備えてよい。管理システム100の各部は、通信ネットワーク10を介して、互いに情報を送受してよい。
なお、管理システム100は、1以上のオーナ20のそれぞれが利用する1以上の通信端末22を備えてもよい。管理システム100は、1以上のユーザ40のそれぞれが利用する1以上の通信端末42を備えてもよい。管理システム100は、1以上のメンテナンスサーバ132を備えてもよい。管理システム100は、1以上の救急救命サーバ134を備えてもよい。
本実施形態において、管理システム100は、1以上の車両120を管理する。管理システム100は、1以上の車両120のそれぞれの運行を管理してよい。管理システム100は、1以上の車両120のそれぞれのスケジュールを管理してもよい。車両120のスケジュールは、例えば、時刻又は期間を示す情報と、当該時刻又は期間における車両120の予定を示す情報とにより特定される。車両120の予定としては、(i)特定の地点又はエリアでの待機、(ii)オーナ20又はユーザ40からの配車要求により指定された地点までの移動、(iii)オーナ20又はユーザ40による使用、(iv)メンテナンスなどが例示される。
一実施形態において、管理システム100は、1以上の車両120のそれぞれの配車計画を管理する。配車計画は、1以上の車両120のそれぞれの次の目的地の位置を示す情報を含んでよい。配車計画は、1以上の車両120のそれぞれの移動に関する1以上の予定を示す情報を含んでよい。1以上の予定を示す情報のそれぞれは、車両120が配車される時刻又は期間(配車時刻と称される場合がある。)を示す情報と、車両120が配車される地点(配車地点と称される場合がある。)の位置を示す情報とを含んでよい。1以上の予定を示す情報のそれぞれは、当該予定の継続期間、当該予定の終了時刻、又は、これらの予測値を示す情報を含んでよい。1以上の予定を示す情報のそれぞれは、当該予定の終了時刻における車両120の位置を示す情報を含んでもよい。
管理システム100は、車両120の使用に関する契約に基づいて、1以上の車両120のそれぞれの配車計画を管理してよい。上記の契約は、管理システム100の運営者(図示されていない。)と、ユーザ40との間の契約であってもよく、オーナ20と、ユーザ40との間の契約であってもよい。管理システム100は、オーナ20と、ユーザ40との間の契約を仲介してもよい。
一実施形態において、上記の契約は、管理システム100が、車両120の使用を希望する車両120からの要求(配車要求と称される場合がある。)を受け付けることで成立する。他の実施形態において、管理システム100が、(i)当該配車要求を処理して、当該配車要求に対応する配車計画を作成し、(ii)当該配車計画に対するユーザ40の承諾を得ることで成立する。
[管理システム100による配車の概要]
[車両122の手配の一例]
図2に示されるとおり、本実施形態において、まず、管理システム100の管理サーバ110が、ユーザ40からの第1配車要求を取得する。第1配車要求には、時刻t201までに、乗車地点212に車両120を配車することが要求されることを示す情報が含まれてよい。
管理サーバ110は、第1配車要求を取得すると、当該第1配車要求に対して、管理サーバ110の管理下にある1以上の車両120の少なくとも1つを割り当てる。例えば、管理サーバ110は、ユーザ40からの第1配車要求に対して、特定の車両122を割り当てる。
これにより、例えば、第1契約(第1予約と称される場合がある。)が成立する。第1契約の内容(第1予約の予約条件と称される場合がある。)は、(i)任意の車両120又は特定の条件に合致する車両120を使用して、乗車地点212から降車地点214まで、人又は物を運送することを定めるものであってもよく、(ii)時刻t201に、任意の車両120又は特定の条件に合致する車両120を配車し、その後の所定期間に渡って、ユーザ40による車両120の使用が許可されることを定めるものであってもよい。所定期間の終期は、予め定められた時刻であってもよく、車両120の降車地点214への到着時であってもよい。
同様に、管理サーバ110は、ユーザ40からの第2配車要求を取得する。第2配車要求には、時刻t202までに、乗車地点222に車両120を配車することが要求されることを示す情報が含まれてよい。時刻t202は、時刻t201よりも後の時刻であってよい。第2配車要求を送信したユーザ40は、第1配車要求を送信したユーザ40と同一のユーザ40であってもよく、第1配車要求を送信したユーザ40とは異なるユーザ40であってもよい。
管理サーバ110は、第2配車要求を取得すると、当該第2配車要求に対して、管理サーバ110の管理下にある1以上の車両120の少なくとも1つを割り当てる。例えば、管理サーバ110は、ユーザ40からの第2配車要求に対して、上記の車両122を割り当てる。
これにより、例えば、第2契約(第2予約と称される場合がある。)が成立する。第2契約の内容(第2予約の予約条件と称される場合がある。)は、(i)任意の車両120又は特定の条件に合致する車両120を使用して、乗車地点222から降車地点224まで、人又は物を運送することを定めるものであってもよく、(ii)時刻t202に、任意の車両120又は特定の条件に合致する車両120を配車し、その後の所定期間に渡って、ユーザ40による車両120の使用が許可されることを定めるものであってもよい。所定期間の終期は、予め定められた時刻であってもよく、車両120の降車地点224への到着時であってもよい。
本実施形態によれば、特定の車両122が、第1契約に基づき、時刻t201に乗車地点212に配車され、第2契約に基づき、時刻t202に乗車地点222に配車される。ここで、車両122が乗車地点212から降車地点214に移動する途中で、アクシデント62が発生し、車両122の移動が制限されることも想定され得る。また、空車状態の車両122が降車地点214から乗車地点222に移動する途中で、アクシデント64が発生し、車両122の移動が制限されることも想定され得る。
上記のアクシデントは、車両122の運行に支障をきたす事象であってよい。車両122の移動が制限される原因となるアクシデントとしては、(i)車両122の故障、(ii)車両122が関与する事故、及び、(iii)車両122の移動速度及び移動経路の少なくとも一方を制限する事象の少なくとも1つが例示される。車両122の移動速度及び移動経路の少なくとも一方を制限する事象としては、車両122が移動を予定していた経路上における事故、当該経路上における渋滞、及び、当該経路上の一部の経路における通行規制の少なくとも1つが例示される。
[代車124の手配の一例]
この場合において、車両122の移動の制限の程度によっては、車両122は、時刻t202までに、乗車地点222に到着することができない可能性がある。その結果、第2契約の履行期において、車両122が第2契約を履行することができない可能性がある。
そこで、本実施形態によれば、予め定められた条件(代車の手配に関する条件と称される場合がある。)が成立する場合、管理サーバ110は、代車124を乗車地点222に配車することを決定する。管理サーバ110は、複数の代車124を上記の発生地点に配車することを決定してもよい。管理サーバ110は、車両122の台数と同数の代車124を、上記の発生地点に配車することを決定してもよい。また、管理サーバ110は、代車124を乗車地点222に配車するための処理を実行してよい。
この場合、第2配車要求により車両120の使用を要求したユーザ40は、第2配車要求に対応する車両120として、代車124を使用する。しかしながら、第2配車要求の内容によっては、第2配車要求に対応する車両120として、車両122が割り当てられたとしても、代車124が割り当てられたとしても、ユーザ40のユーザ体験には影響がない。
一実施形態において、管理サーバ110は、車両122による第2契約の履行の可否を判定する。そして、第2契約の契約時に当該第2契約に対して割り当てられた車両122による第2契約の履行が不可能であると判定された場合、管理サーバ110は、代車124を乗車地点222に配車することを決定する。
他の実施形態において、管理サーバ110は、車両122が時刻t202までに乗車地点222に到着することの可否を判定する車両122が時刻t202までに乗車地点222に到着するが不可能であると判定された場合、管理サーバ110は、代車124を乗車地点222に配車することを決定する。
[代車124の手配の他の例]
また、アクシデント62又はアクシデント64の内容、発生地点の位置及び発生時期の少なくとも1つによっては、アクシデント62又はアクシデント64の発生地点に、代車124が配車されることで、ユーザ40のユーザ体験が大きく向上する場合がある。例えば、事故又は故障により車両122の移動が困難である場合、ユーザ40のために代車124が手配されることで、ユーザ40のユーザ体験が大きく向上する。
公共交通機関の運行頻度が少ない地域、又は、公共交通機関による運送サービスが提供されていない地域において、アクシデント62又はアクシデント64が発生した場合、ユーザ40のために代車124が手配されることで、ユーザ40のユーザ体験が大きく向上する。また、公共交通機関の運行頻度が少ない時間帯、又は、公共交通機関の営業時間外の時間帯に、アクシデント62又はアクシデント64が発生した場合、ユーザ40のために代車124が手配されることで、ユーザ40のユーザ体験が大きく向上する。公共交通機関としては、バス、タクシー、鉄道などが例示される。
そこで、本実施形態によれば、予め定められた条件(代車の手配に関する条件と称される場合がある。)が成立する場合、管理サーバ110は、代車124を、例えば上記のアクシデントの発生地点に配車することを決定する。管理サーバ110は、複数の代車124を上記のアクシデントの発生地点に配車することを決定してもよい。アクシデントの発生地点は、車両122にアクシデントが継続している期間における車両122の位置であってよく、一定の範囲を有してよい。管理サーバ110は、車両122の台数よりも多数の代車124を、上記の発生地点に配車することを決定してもよい。また、管理サーバ110は、代車124を上記の発生地点に配車するための処理を実行してよい。
一実施形態において、管理サーバ110は、アクシデントの発生を判定する。具体的には、管理サーバ110は、車両122に故障及び事故の少なくとも一方が発生したか否か、又は、車両122に故障及び事故の少なくとも一方の発生する確率が大きいか否かを判定する。管理サーバ110は、車両122に故障及び事故の少なくとも一方の発生する確率が、予め定められた基準よりも大きいか否かを判定してよい。車両122に故障及び事故の少なくとも一方が発生したと判定された場合、又は、車両122に故障及び事故の少なくとも一方の発生する確率が大きいと判定された場合、管理サーバ110は、代車124を上記の発生地点に配車することを決定する。
他の実施形態において、管理サーバ110は、車両122の移動が制限されているか否かを判定する。車両122の移動が制限されていると判定された場合、管理サーバ110は、代車124を上記の発生地点に配車することを決定する。
以上のとおり、本実施形態によれば、例えば、特定の車両122に関してアクシデントが発生した場合であっても、代車124が手配され得る。これにより、ユーザ40のユーザ体験が大きく向上する。また、技術的な効果として、第2契約の履行期が到来する前に代車124が手配され得るので、配車計画が効率的に作成され得る。例えば、管理システム100における急な割込処理の量が削減され、管理システム100の計算機リソースが効率的に利用され得る。
[管理システム100の各部の概要]
本実施形態において、通信ネットワーク10は、管理システム100の各部の間で、情報を伝達する。通信ネットワーク10は、有線通信の伝送路であってもよく、無線通信の伝送路であってもよく、これらの組み合わせであってもよい。通信ネットワーク10は、無線パケット通信網、インターネット、P2Pネットワーク、専用回線、VPN、電力線通信回線などを含んでもよい。通信ネットワーク10は、(i)携帯電話回線網などの移動体通信網を含んでもよく、(ii)無線MAN(例えば、WiMAX(登録商標)である)、無線LAN(例えば、WiFi(登録商標)である)、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、NFC(Near Field Communication)などの無線データ通信網を含んでもよい。
本実施形態において、オーナ20は、例えば、車両120を使用して、人又は物を、特定の地点(目的地と称される場合がある。)まで運送する。オーナ20は、オーナ20自身の運送に、車両120を使用してもよく、オーナ20以外の人(オーナ20の関係者と称される場合がある)又は物の運送に、車両120を使用してもよい。車両120により運送される物は、オーナ20の荷物であってもよく、オーナ20の関係者の荷物であってもよい。
オーナ20は、契約に基づいて、車両120を使用して、人又は物を、目的地まで運送してもよい。この場合、オーナ20は、自ら車両120を運転してもよく、オーナ20の指揮下にある者に車両120の運転を命じてもよく、第三者に車両120の運転を委託してもよい。
オーナ20は、一時的に、車両120を他人に使用させてもよい。オーナ20は、契約に基づいて、車両120を他人に使用させてもよい。例えば、オーナ20は、他人に車両120を貸与する。オーナ20は、管理サーバ110の仲介により、車両120の使用を希望するユーザ40に、車両120を使用させてよい。
オーナ20は、車両120の所有者であってもよく、車両120を使用収益する権利を有する者であってもよく、他人に車両120の使用権を許諾する権利を有する者であってもよい。オーナ20は、リース契約に基づいて、車両120を使用する者であってもよい。オーナ20は、個人であってもよく、法人であってもよく、団体であってもよい。
オーナ20は、少なくとも一時的に、車両120を、タクシー又はハイヤーの用途に使用してもよい。オーナ20は、少なくとも一時的に、車両120を、カーレンタル若しくはカーシェア、又は、ライドシェアの用途に使用してもよい。
本実施形態において、通信端末22は、例えば、オーナ20が利用する通信端末である。通信端末22は、オーナ20のために車両120を使用する者が利用する通信端末であってもよい。オーナ20のために車両120を使用する者としては、家族、親族、従業員、構成員、及び、車両120を使用して実施される任意の業務を委託された者(個人であってもよく、法人であってもよく、団体であってもよい)、並びに、当該業務を委託された者の家族、親族、従業員及び構成員などが例示される。
本実施形態において、通信端末22は、通信ネットワーク10を介して、管理システム100の各部との間で、各種の情報を送受する。通信端末22は、入力デバイス及び出力デバイスを有し、管理システム100のユーザインタフェースとして利用されてよい。
通信端末22は、通信機能を有する情報処理装置であればよく、その詳細については特に限定されない。通信端末22としては、パーソナルコンピュータ、携帯端末などが例示される。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどが例示される。
本実施形態において、ユーザ40は、車両120を一時的に使用する。ユーザ40は、契約に基づいて、車両120を一時的に使用する権利を取得してよい。上記の契約は、管理サーバ110により仲介されてよい。ユーザ40は、通信端末42を利用して、上記の契約に関するする情報を、管理サーバ110から取得してよい。ユーザ40は、個人であってもよく、法人であってもよく、団体であってもよい。
一実施形態において、ユーザ40は、例えばオーナ20との間の運送契約に基づいて、車両120を使用して、人又は物を、目的地まで運送する。他の実施形態において、ユーザ40は、例えばオーナ20との間の貸与契約に基づいて、車両120を使用して、人又は物を、目的地まで運送する。車両120により運送される人は、ユーザ40であってもよく、ユーザ40以外の人(ユーザ40の関係者と称される場合がある)であってもよい。車両120により運送される物は、ユーザ40の荷物であってもよく、ユーザ40の関係者の荷物であってもよい。
本実施形態において、通信端末42は、例えば、ユーザ40が利用する通信端末である。通信端末42は、ユーザ40のために車両120を使用する者が利用する通信端末であってもよい。ユーザ40のために車両120を使用する者としては、家族、親族、従業員、構成員、及び、車両120を使用して実施される任意の業務を委託された者(個人であってもよく、法人であってもよく、団体であってもよい)、並びに、当該業務を委託された者の家族、親族、従業員及び構成員などが例示される。
本実施形態において、通信端末42は、通信ネットワーク10を介して、管理システム100の各部との間で、各種の情報を送受する。通信端末42は、入力デバイス及び出力デバイスを有し、管理システム100のユーザインタフェースとして利用されてよい。
通信端末42は、通信機能を有する情報処理装置であればよく、その詳細については特に限定されない。通信端末42としては、パーソナルコンピュータ、携帯端末などが例示される。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどが例示される。
本実施形態において、管理サーバ110は、1以上の車両120を管理する。管理サーバ110は、1以上の車両120のそれぞれの運行を管理してよい。管理サーバ110は、1以上の車両120のそれぞれのスケジュールを管理してもよい。管理サーバ110は、1以上の車両120のそれぞれの配車を管理してもよい。
本実施形態において、管理サーバ110は、1以上の車両120の少なくとも1つの使用に関する1以上の契約を管理する。管理サーバ110は、上記の1以上の契約のそれぞれの履行を管理してよい。管理サーバ110は、各契約に対して割り当てられた車両122による当該契約の履行状況を管理してよい。管理サーバ110は、各契約に対して割り当てられた車両122による当該契約の履行が困難な場合には、代車124を手配してよい。
管理サーバ110は、1以上の車両120の少なくとも1つの使用の対価を管理してよい。例えば、管理サーバ110は、車両122の使用の対価を管理する。管理サーバ110は、代車124の使用の対価を管理してよい。より具体的には、管理サーバ110は、対価の額を決定してもよく、対価の決済方式を決定してもよい。
本実施形態において、車両120は、例えば、ユーザ40が、人又は物を運送するために使用される。車両120は、ユーザ40又はユーザ40の関係者の運送に使用されてもよく、ユーザ40又はユーザ40の関係者の荷物の運送に使用されてもよい。なお、オーナ20が、ユーザ40として車両120を使用する場合がある。
一実施形態において、車両120は、例えばオーナ20及びユーザ40の間の契約に基づいて、ユーザ40により使用される。他の実施形態において、車両120は、例えば管理サーバ110の運営者及びユーザ40の間の契約に基づいて、ユーザ40により使用される。
例えば、車両120は、ユーザ40の要望に応じた地点から出発して、ユーザ40の要望に応じた地点まで、人又は物を運送する。車両120は、ユーザ40の要望に応じた地点まで人又は物を運送した後、出発地点に戻ってきてもよく、出発地点とは異なる地点に移動してもよい。車両120は、管理サーバ110からの指示(配車指示と称される場合がある。)に従って、当該配車指示により指定された地点まで移動してよい。
車両120は、無人運転車両又は自動運転車両であってもよく、有人運転車両であってもよい。車両120としては、自転車、自動車、自動二輪車、電車などが例示される。自動車としては、エンジン車、電気自動車、燃料電池車、ハイブリッド車、作業機械などが例示される。自動二輪車としては、(i)バイク、(ii)三輪バイク、(iii)動力ユニットを有する立ち乗り二輪車又は三輪車などが例示される。
本実施形態において、メンテナンスサーバ132は、1以上の車両120の少なくとも1つのメンテナンスを実施するメンテナンス事業者(図示されていない。)が利用する通信端末であってよい。メンテナンスサーバ132は、例えば、1以上の車両120の少なくとも1つのメンテナンスに関する情報を管理する。
車両120のメンテナンスとしては、(i)車両120の清掃、(ii)車両120の点検、(iii)車両120の保守又は整備、(iv)車両120へのエネルギー又はエネルギー源の補充の少なくとも1つが例示される。清掃としては、車内の清掃、車外の清掃などが例示される。車両120の保守又は整備としては、(i)部品又は消耗品の修理、調整又は交換、(ii)消耗品の補充などが例示される。エネルギー又はエネルギー源としては、電気、ガソリン、軽油、アルコール、天然ガス、プロパンガス、水素などが例示される。
本実施形態において、メンテナンスサーバ132は、通信ネットワーク10を介して、管理システム100の各部との間で、各種の情報を送受することのできる情報処理装置であればよく、その詳細については特に限定されない。メンテナンスサーバ132としては、パーソナルコンピュータ、携帯端末などが例示される。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどが例示される。
本実施形態において、救急救命サーバ134は、(i)行政機関、(ii)病院、消防署などの救急救命機関、及び、(iii)警察、民間警備会社などの保安機関の少なくとも1つが利用する通信端末であってよい。救急救命サーバ134は、例えば、救助要請に関する情報を管理する。
救急救命サーバ134は、例えば、1以上の車両120の少なくとも1つからの救助要請を受信する。救急救命サーバ134は、例えば、1以上の車両120の少なくとも1つのユーザ40からの救助要請を受信する。救急救命サーバ134は、救助要請に関する情報を、適切な記憶装置に格納してよい。救助要請に関する情報としては、要救助者に関する情報、救助車両の配車の要否に関する情報、救助車両の目的地を示す情報などが例示される。
本実施形態において、救急救命サーバ134は、通信ネットワーク10を介して、管理システム100の各部との間で、各種の情報を送受することのできる情報処理装置であればよく、その詳細については特に限定されない。救急救命サーバ134としては、パーソナルコンピュータ、携帯端末などが例示される。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどが例示される。
[管理システム100の各部の具体的な構成]
管理システム100の各部は、ハードウエアにより実現されてもよく、ソフトウエアにより実現されてもよく、ハードウエア及びソフトウエアにより実現されてもよい。管理システム100の各部は、その少なくとも一部が、単一のサーバによって実現されてもよく、複数のサーバによって実現されてもよい。管理システム100の各部は、その少なくとも一部が、仮想サーバ上又はクラウドシステム上で実現されてもよい。管理システム100の各部は、その少なくとも一部が、パーソナルコンピュータ又は携帯端末によって実現されてもよい。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどを例示することができる。管理システム100の各部は、ブロックチェーンなどの分散型台帳技術又は分散型ネットワークを利用して、情報を格納してもよい。
管理システム100を構成する構成要素の少なくとも一部がソフトウエアにより実現される場合、当該ソフトウエアにより実現される構成要素は、一般的な構成の情報処理装置において、当該構成要素に関する動作を規定したプログラムを起動することにより実現されてよい。上記の一般的な構成の情報処理装置は、(i)CPU、GPUなどのプロセッサ、ROM、RAM、通信インタフェースなどを有するデータ処理装置と、(ii)キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、カメラ、音声入力装置、ジェスチャ入力装置、各種センサ、GPS受信機などの入力装置と、(iii)表示装置、音声出力装置、振動装置などの出力装置と、(iv)メモリ、HDD、SSDなどの記憶装置(外部記憶装置を含む。)とを備えてよい。
上記の一般的な構成の情報処理装置において、上記のデータ処理装置又は記憶装置は、上記のプログラムを記憶してよい。上記のプログラムは、プロセッサによって実行されることにより、上記の情報処理装置に、当該プログラムによって規定された動作を実行させる。上記のプログラムは、非一時的なコンピュータ可読記録媒体に格納されていてもよい。上記のプログラムは、CD−ROM、DVD−ROM、メモリ、ハードディスクなどのコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されていてもよく、ネットワークに接続された記憶装置に記憶されていてもよい。
上記のプログラムは、コンピュータを、管理システム100又はその一部として機能させるためのプログラムであってよい。上記のプログラムは、管理システム100の各部の動作を規定したモジュールを備えてよい。これらのプログラム又はモジュールは、データ処理装置、入力装置、出力装置、記憶装置等に働きかけて、コンピュータを管理システム100の各部として機能させたり、コンピュータに管理システム100の各部における情報処理方法を実行させたりする。
上記のプログラムは、コンピュータ読み取り可能な媒体又はネットワークに接続された記憶装置から、管理システム100の少なくとも一部を構成するコンピュータにインストールされてよい。上記のプログラムが実行されることにより、コンピュータが、管理システム100の各部の少なくとも一部として機能してもよい。上記のプログラムに記述された情報処理は、当該プログラムがコンピュータに読み込まれることにより、当該プログラムに関連するソフトウエアと、管理システム100又はその一部の各種のハードウエア資源とが協働した具体的手段として機能する。そして、上記の具体的手段が、本実施形態におけるコンピュータの使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、当該使用目的に応じた管理システム100が構築される。
上記のプログラムは、コンピュータを、管理サーバ110として機能させるためのプログラムであってよい。上記のプログラムは、コンピュータに、管理サーバ110における情報処理方法を実行させるためのプログラムであってよい。上記のプログラムは、コンピュータを、車両120の制御装置として機能させるためのプログラムであってよい。上記のプログラムは、コンピュータに、車両120の制御装置における情報処理方法を実行させるためのプログラムであってよい。
上記の方法は、第1移動体に運行支障状態が発生したことを判定するアクシデント判定段階と、運行支障状態が発生したと判定された場合に、第1移動体とは異なる1以上の第3移動体を、運行支障状態が発生した位置に移動させることを決定する手配段階と、1以上の第3移動体の使用の対価に関する条件を決定する対価決定段階とを有してよい。上記の方法の各段階は、コンピュータにより実行されてよい。
上記の方法は、使用要求に対して割り当てられた第1移動体の位置及び状態の少なくとも一方を示す情報を取得する移動体情報取得段階と、移動体情報取得段階において取得された情報に基づいて、第1移動体の移動が制限されているか否かを判定する制限判定段階と、第1移動体の移動が制限されていると判定された場合に、第1移動体とは異なる第3移動体を手配する手配段階と、第1移動体の使用者が第3移動体に要求する条件を示す情報を取得する条件情報取得段階とを有してよい。手配段階は、条件情報取得段階において取得された情報に基づいて、第3移動体を決定する段階を含んでよい。上記の方法の各段階は、コンピュータにより実行されてよい。
上記の方法は、移動体の予約及び予約の予約条件を管理するための方法であってよい。上記の方法は、予約の履行に、第1移動体を割り当てることを決定する第1決定段階と、第1決定段階における決定の後、予約条件により示される予約時間よりも前に、第1移動体による予約の履行の可否を判定する履行判定段階と、履行判定段階において、第1移動体が予約を履行できないと判定された場合に、予約の履行に、第1移動体とは異なる第2移動体を割り当てることを決定する第2決定段階と、第2決定段階における決定により予約条件の一部が履行されない場合に、予約の当事者の間の債権及び債務の少なくとも一方の内容を調整する調整段階とを有してよい。上記の方法の各段階は、コンピュータにより実行されてよい。
上記の方法は、第1移動体の予約の予約条件を示す予約情報を取得する予約情報取得段階と、第1移動体が、予約情報により示される時期までに、予約情報により示される位置に到着することの可否を判定する到着判定段階と、第1移動体が、予約情報により示される時期までに、予約情報により示される位置に到着できないと判定された場合に、第1移動体とは異なる第2移動体を、予約情報により示される位置に移動させることを決定する手配段階と、第2移動体の使用の対価に関する条件を決定する対価決定段階とを有してよい。上記の方法の各段階は、コンピュータにより実行されてよい。
管理システム100は、情報処理装置の一例であってよい。管理サーバ110は、情報処理装置の一例であってよい。車両120は、移動体の一例であってよい。車両120は、第1移動体、第2移動体及び第3移動体の一例であってよい。車両122は、第1移動体の一例であってよい。代車124は、第2移動体及び第3移動体の一例であってよい。
第1配車要求は、使用要求の一例であってよい。第1配車要求は、予約情報の一例であってよい。第1配車要求は、第1予約の一例であってよい。第1予約は、予約の一例であってよい。第1予約の内容は、予約条件の一例であってよい。第2配車要求は、使用要求の一例であってよい。第2配車要求は、予約情報の一例であってよい。第2配車要求は、第2予約の一例であってよい。第2予約は、予約の一例であってよい。第2予約の内容は、予約条件の一例であってよい。
時刻t201は、第1契約の履行期の一例であってよい。時刻t201は、第1契約の内容を示す契約情報により示される時期の一例であってよい。乗車地点212は、第1契約の内容を示す契約情報により示される位置の一例であってよい。時刻t202は、第2契約の履行期の一例であってよい。時刻t202は、第2契約の内容を示す契約情報により示される時期の一例であってよい。乗車地点212は、第2契約の内容を示す契約情報により示される位置の一例であってよい。
第2契約のユーザ40は、契約の申込者の一例であってよい。第2契約のユーザ40は、車両120使用者の一例であってよい。第2契約のユーザ40の関係者は、車両120使用者の一例であってよい。
アクシデント62の発生は、運行支障状態の発生一例であってよい。アクシデント64の発生は、運行支障状態の発生の一例であってよい。車両122に故障及び事故の少なくとも一方が発生したか否かは、運行支障状態の発生の有無の一例を示す。車両122に故障及び事故の少なくとも一方の発生する確率が大きいか否かは、運行支障状態の発生の有無の一例を示す。
なお、本実施形態においては、管理サーバ110が、車両120又は車両120に関する契約を管理するための情報処理を実行する場合を例として、管理システム100の一例が説明される。本実施形態において、管理サーバ110は、無線通信ネットワークを含む通信ネットワーク10を介して、車両120の運行を管理する。しかしながら、管理システム100は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、車両120に搭載された情報処理装置が、本実施形態に係る管理サーバ110における情報処理の少なくとも一部を実行してもよい。この場合、車両120に搭載された情報処理装置は、情報処理装置の一例であってよい。
また、本実施形態においては、車両120が、運送対象を目的地まで運送するために利用される場合を例として、管理システム100の一例が説明される。しかしながら、管理システム100は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、任意の移動体が、運送対象を目的地まで運送するために利用されてよい。
移動体としては、車両、船舶、飛行体などが例示される。車両としては、自転車、自動車、自動二輪車、電車などが例示される。船舶としては、船、ホバークラフト、水上バイク、潜水艦、潜水艇、水中スクータなどが例示される。飛行体としては、飛行機、飛行船又は風船、気球、ヘリコプター、ドローンなどが例示される。
図3は、管理サーバ110のシステム構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、管理サーバ110は、例えば、要求受付部320と、車両管理部330と、画面生成部340と、格納部350とを備える。本実施形態において、管理サーバ110は、例えば、配車管理部360を備える。本実施形態において、管理サーバ110は、例えば、決済管理部370を備える。
本実施形態において、要求受付部320は、オーナ20及びユーザ40の少なくとも一方からの各種の要求を受け付ける。一実施形態において、要求受付部320は、オーナ20からの登録要求を受け付ける。他の実施形態において、要求受付部320は、ユーザ40からの配車要求を受け付ける。これにより、要求受付部320は、車両120の使用に関する契約の内容を示す情報(契約情報と称される場合がある。)を取得することができる。
本実施形態において、車両管理部330は、1以上の車両120を管理する。一実施形態において、車両管理部330は、1以上の車両120のそれぞれの位置を管理する。例えば、車両管理部330は、1以上の車両120のそれぞれに、配車指示、待機指示、又は、帰還指示を送信することで、1以上の車両120のそれぞれの位置を管理する。
配車指示は、車両120又は車両120の運転者に対して、特定の位置に移動することを指示するための命令であってよい。配車指示は、車両120又は車両120の運転者に対して、特定の時刻までに、特定の位置に移動することを指示するための命令であってよい。
待機指示は、車両120又は車両120の運転者に対して、特定の位置又はエリア内に待機することを指示するための命令であってよい。待機指示は、車両120又は車両120の運転者に対して、特定の条件が成立するまで、特定の位置又はエリア内に待機することを指示するための命令であってよい。特定の条件としては、特定の時刻が到来したという条件、エネルギー又はエネルギー源の残量が特定の基準を満たさないという条件などが例示される。
帰還指示は、車両120又は車両120の運転者に対して、予め定められた帰還場所に移動することを指示するための命令であってよい。帰還指示は、車両120又は車両120の運転者に対して、特定の時刻までに、予め定められた帰還場所に移動することを指示するための命令であってよい。
車両管理部330は、1以上の車両120のそれぞれから、1以上の車両120のそれぞれの現在位置又は移動履歴を示す情報を取得してよい。現在位置を示す情報は、車両120の識別情報と、時刻を示す情報と、当該時刻における車両120の位置を示す情報とが対応付けられた情報であってよい。移動履歴を示す情報は、車両120の識別情報と、車両120の位置に関する複数のレコードとを含む情報であってよい。車両120の位置に関する各レコードは、時刻を示す情報と、当該時刻における車両120の位置を示す情報とが対応付けられた情報であってよい。
他の実施形態において、車両管理部330は、1以上の車両120のそれぞれの状態を管理する。例えば、車両管理部330は、1以上の車両120のそれぞれから、1以上の車両120のそれぞれの状態を示す情報を取得する。車両管理部330は、1以上の車両120のそれぞれから、時刻を示す情報と、当該時刻における車両120の状態を示す情報とが対応付けられた情報を取得してもよい。
車両120の状態を示す情報としては、車両120の運転モードに関する情報、車両120の速度に関する情報、車両120の運転操作に関する情報、車両120に搭載された運転支援装置の作動状況に関する情報、車両120に搭載された車外撮像装置が取得した情報、及び、車両120又は車両120の搭乗者からの緊急通報に関する情報の少なくとも1つが例示される。車両120の運転モードに関する情報としては、車両120が手動運転モードであるか否か、車両120が自動運転モードであるか否かなどを示す情報が例示される。車両120の速度に関する情報としては、車両120の速度、車両120の加速度、車両120の角速度、車両120の角加速度などを示す情報が例示される。車両120の運転操作に関する情報としては、車両120の運転者による操作入力の状況、車両120の車内の状況などを示す情報が例示される。車両120に搭載された運転支援装置の作動状況に関する情報としては、先進運転支援システムの作動状況、衝突回避システムの作動状況、自動ブレーキシステムの作動状況、自動ステアリングシステムの作動状況、エアバックの作動状況などが例示される。車両120に搭載された車外撮像装置が取得した情報としては、車両120に搭載されたドライブレコーダの記録データなどが例示される。車両120又は車両120の搭乗者からの緊急通報に関する情報としては、緊急通報の有無、救助要請の有無、エアバックの作動の有無などを示す情報が例示される。
車両120の車内の状況としては、車両120に搭載された車内カメラが撮像した画像の画像データ、当該画像の解析データなどが例示される。車両120の車内の状況は、車両120に搭載された車内マイクが記録した音声の音声データ、又は、当該音声の解析データであってもよい。車両120の車外の状況としては、車両120に搭載された車外カメラが撮像した画像の画像データ、当該画像の解析データなどが例示される。車両120の車外の状況は、車両120に搭載された車外マイクが記録した音声の音声データ、又は、当該音声の解析データであってもよい。
本実施形態において、画面生成部340は、管理サーバ110と、オーナ20及びユーザ40の少なくとも一方との間のユーザインタフェースとして利用され得る各種の画面を生成する。上記の画面としては、車両登録画面、配車要求画面、配車確認画面、変更通知画面などが例示される。
車両登録画面は、例えば、オーナ20が、自己の車両120を、ユーザ40による使用が可能な車両120として、管理サーバ110に登録するための登録処理において利用される。管理サーバ110は、車両登録画面を介して、オーナ20からの登録要求を受け付けてよい。車両登録画面の詳細は後述される。
配車要求画面は、例えば、ユーザ40が、管理サーバ110に対して、車両120の配車を要求するための配車要求処理において利用される。管理サーバ110は、配車要求画面を介して、ユーザ40からの配車要求を受け付けてよい。配車要求画面の詳細は後述される。
配車確認画面は、例えば、管理サーバ110が、ユーザ40からの配車要求に基づいて成立した契約の内容をユーザ40に提示するため配車確認処理において利用される。配車確認画面の詳細は後述される。
変更通知画面は、管理サーバ110による代車124の手配に伴い、ユーザ40との契約内容が変更された場合に、管理サーバ110が、当該変更の内容をユーザ40に提示するための変更通知処理において利用される。変更通知画面の詳細は後述される。
本実施形態において、格納部350は、各種の情報を格納する。格納部350は、管理サーバ110の情報処理において使用される情報を格納してよい。格納部350は、管理サーバ110の情報処理において生成された情報を格納してよい。格納部350の詳細は後述される。
本実施形態において、配車管理部360は、車両120の配車を管理する。1以上の車両120の少なくとも1つの配車を管理してよい。一実施形態において、配車管理部360は、ユーザ40からの配車要求を取得し、当該配車要求に対して、特定の車両122を割り当てる。配車管理部360は、車両122が、上記の配車要求に示された時刻までに、当該配車要求に示された位置に到着するように、車両122の運行を管理する。
他の実施形態において、配車管理部360は、車両122の位置及び状態の少なくとも一方を監視する。例えば、車両122の位置及び状態の少なくとも一方が代車の手配に関する条件を満足する場合、配車管理部360は、1以上の代車124を手配する。配車管理部360の詳細は後述される。
本実施形態において、決済管理部370は、車両120の使用の対価に関する決済を管理する。一実施形態において、決済管理部370は、車両122の使用の対価を決済するための処理を実行する。他の実施形態において、決済管理部370は、代車124の使用の対価を決済するための処理を実行する。
要求受付部320は、契約情報取得部の一例であってよい。要求受付部320は、使用要求取得部の一例であってよい。車両管理部330は、移動体情報取得部の一例であってよい配車管理部360は、情報処理装置の一例であってよい。
図4は、格納部350の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、格納部350は、例えば、車両情報格納部422と、オーナ情報格納部424と、ユーザ情報格納部426と、契約情報格納部432と、配車計画格納部434と、決済情報格納部436とを備える。
本実施形態において、車両情報格納部422は、1以上の車両120のそれぞれに関する各種の情報(車両情報と称される場合がある。)を格納する。車両情報格納部422は、1以上の車両120のそれぞれについて、当該車両の識別情報と、当該車両の車両情報とを対応付けて格納してよい。車両情報としては、車両120の位置を示す情報、車両120の状態を示す情報、車両120の属性を示す情報などが例示される。
車両120の属性は、車両120の使用用途又は使用方法に関する条件を含んでよい。より具体的には、車両120の属性としては、車両120の種類、車両120の定員、車両120の居住空間の仕様、車両120の最大積載可能量、車両120の荷物収容空間の仕様、車両120に搭載された装備の種類、車両120に搭載された装備の仕様、車両120に搭載可能な物体の属性、車両120における喫煙の可否、及び、車両120の清掃状態の少なくとも1つが例示される。車両120の種類としては、車種又はタイプ、製造者名又は販売者名、型式名又は名称、製造年度などが例示される。車種又はタイプとしては、SUV、セダン、バイクなどが例示される。各種空間の仕様としては、当該空間の容量、当該空間の寸法などが例示される。
車両120に搭載された装備としては、オーディオ機器、映像機器、空調機器、先進運転支援システム、衝突回避システム、自動ブレーキシステム、自動ステアリングシステム、エアバックなどが例示される。車両120に搭載可能な物体の属性としては、ペットの搭乗の可否、乳幼児の搭乗の可否、特定の年齢に満たない子供又は乳幼児の搭乗の可否、喫煙者の搭乗の可否、特定の臭気レベル以上の臭気を発する物体の搭載の可否などが例示される。
本実施形態において、オーナ情報格納部424は、1以上のオーナ20のそれぞれに関する各種の情報を格納する。オーナ情報格納部424は、1以上のオーナ20のそれぞれについて、当該オーナの識別情報と、当該オーナに関する情報とを対応付けて格納する。オーナ20に関する情報としては、氏名又は名称、住所、決済用のアカウント、通信用のアカウントなどに関する情報が例示される。
本実施形態において、ユーザ情報格納部426は、1以上のユーザ40のそれぞれに関する各種の情報を格納する。ユーザ情報格納部426は、1以上のユーザ40のそれぞれについて、当該ユーザの識別情報と、当該ユーザに関する情報とを対応付けて格納する。ユーザ40に関する情報としては、氏名又は名称、住所、決済用のアカウント、通信用のアカウントなどに関する情報が例示される。
本実施形態において、契約情報格納部432は、1以上の契約のそれぞれに関する情報(契約情報と称される場合がある)を格納する。契約情報格納部432は、各契約の識別情報と、各契約の内容を示す情報とを対応付けて格納してよい。契約の識別情報は、当該契約に対応する配車要求の識別情報であってもよい。契約の内容を示す情報としては、契約当事者の少なくとも一方(例えば、ユーザ40である)を示す情報、契約の履行期に関する条件を示す情報、契約の履行期における移動体の位置に関する条件を示す情報、対価の額を示す情報、対価の決済方式を示す情報などが例示される。
本実施形態において、配車計画格納部434は、1以上の車両120の少なくとも1つの配車計画に関する情報を格納する。配車計画格納部434は、例えば、1以上の車両120の少なくとも1つのそれぞれについて、当該車両の識別情報と、当該車両の配車計画を示す情報とを対応付けて格納してよい。車両120の配車計画を示す情報は、車両120の使用者を示す情報と、配車時期に関する条件を示す情報と、配車位置に関する条件を示す情報とを含んでよい。配車時期は、車両120の使用が開始される時期であってよい。配車位置は、配車時期における車両120の位置であってよい。
本実施形態において、決済情報格納部436は、1以上の契約のそれぞれの決済に関する情報を格納する。決済情報格納部436は、1以上の契約のそれぞれについて、当該契約の識別情報と、当該契約の対価の決済に関する情報とを対応付けて格納してよい。
図5は、配車管理部360の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、配車管理部360は、例えば、配車処理部520と、配車指示部530と、代車処理部540とを備える。
本実施形態において、配車処理部520は、配車処理を実行する。例えば、配車処理部520は、ユーザ40からの第1配車要求を取得する。配車処理部520は、ユーザ40からの第1配車要求が取得されたことに応じて、当該第1配車要求に対して、任意の車両120を割り当てることを決定する。
より具体的には、配車処理部520は、管理サーバ110が管理する1以上の車両120の中から、第1配車要求に対して割り当てられる車両120を抽出する。配車処理部520は、第1配車要求おいてユーザ40が希望する条件に合致する車両120を、第1配車要求に対して割り当てられる車両120として抽出してよい。これにより、第1配車要求に基づいて成立した契約の履行に使用される車両120が決定される。例えば、配車処理部520は、第1配車要求に基づいて成立した契約の履行に、特定の車両122を割り当てることを決定する。
なお、配車処理部520は、既に車両120の割当処理が終了した他の配車要求の内容に基づいて、1以上の車両120から、特定の車両122を抽出してもよい。例えば、配車処理部520は、まず、上記の他の配車要求において、代車が手配される場合に、当該代車に関する希望条件の有無を判定する。上記の他の配車要求に、代車に関する希望条件を示す情報が含まれている場合、配車処理部520は、上記の他の配車要求に関する上記の代車の候補となる車両120を抽出する。次に、配車処理部520は、管理サーバ110が管理する1以上の車両120のうち、上記の代車の候補となる車両120として抽出された車両120とは異なる車両120の中から、第1配車要求に対して割り当てられる車両120を決定する。
本実施形態において、配車処理部520は、車両122を配車するための処理を実行してもよい。より具体的には、配車処理部520は、第1配車要求に基づいて成立した契約により定められる時期までに、当該契約により定められる位置に車両122を移動させるための指示を、配車指示部530に出力する。
本実施形態において、配車指示部530は、配車処理部520から、第1配車要求に基づいて成立した契約により定められる時期までに、当該契約により定められる位置に車両122を移動させるための指示を取得する。配車指示部530は、配車処理部520から取得した指示を、車両122又は車両122の運転者の通信端末に送信する。これにより、第1配車要求により示された時期までに、第1配車要求により示された位置に、車両122を移動させるための指示が、車両122又は車両122の運転者の通信端末に送信される。
他の実施形態において、配車指示部530は、代車処理部540から、代車124を移動させるための指示を取得する。配車指示部530は、代車処理部540から取得した指示を、代車124又は代車124の運転者の通信端末に送信する。これにより、代車124を移動させるための指示が、代車124又は代車124の運転者の通信端末に送信される。
本実施形態において、代車処理部540は、予め定められた条件(代車の手配に関する条件と称される場合がある。)が成立する場合に、代車124を手配するための処理を実行する。代車処理部540の詳細は後述される。
配車処理部520は、第1決定部の一例であってよい。配車指示部530は、指示送信部の一例であってよい。代車処理部540は、履行判定部、第2決定部、調整部、対価決定部及び通知部の一例であってよい。
代車処理部540は、到着判定部、手配部、対価決定部及び原因判定部の一例であってよい。代車処理部540は、対価額決定部及び決済方式決定部の一例であってよい。
代車処理部540は、アクシデント判定部、手配部、対価決定部及び原因判定部の一例であってよい。代車処理部540は、対価額決定部及び決済方式決定部の一例であってよい。
配車処理部520は、割当部の一例であってよい。配車指示部530は、指示送信部の一例であってよい。代車処理部540は、制限判定部及び手配部の一例であってよい。
図6は、代車処理部540の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、代車処理部540は、例えば、要否判定部622と、変更通知部624と、代車手配部626と、対価算定部628とを備える。本実施形態においては、説明を簡単にするために、図2を参照して、代車処理部540の詳細が説明される。しかしながら、代車処理部540は本実施形態に限定されないことに留意されたい。
本実施形態において、要否判定部622は、代車の手配に関する条件が成立するか否かを判定する。例えば、要否判定部622は、車両122の運行に支障をきたす事象が発生しているか否かを判定する。より具体的には、要否判定部622は、(i)車両122による第2契約の履行の可否、(ii)車両122が、第2契約の契約情報により示される時期までに、第2契約の契約情報により示される位置に到着することの可否、(iii)車両122に故障及び事故の少なくとも一方が発生したか否か、又は、車両122に故障及び事故の少なくとも一方の発生する確率が大きいか否か、及び、(iv)車両122の移動が制限されているか否かの少なくとも1つを判定してよい。
代車の手配に関する条件は、車両122による第2契約の履行が不可能であることでああってよい。代車の手配に関する条件は、車両122が、第2契約の契約情報により示される時期までに、第2契約の契約情報により示される位置に到着することが不可能であることであってよい。
代車の手配に関する条件は、車両122に故障及び事故の少なくとも一方が発生したことであってよい。代車の手配に関する条件は、車両122に故障及び事故の少なくとも一方の発生する確率が大きいことであってよい。代車の手配に関する条件は、車両122に故障及び事故の少なくとも一方の発生する確率が、予め定められた基準よりも大きいことであってよい。上記の故障又は事故は、当該故障又は事故の規模が特定の基準に合致する故障又は事故であってよい。車両122に故障及び事故の少なくとも一方が発生したことは、車両122の運行に支障をきたす事象の一例であってよい。
代車の手配に関する条件は、車両122の移動が制限されていることであってよい。代車の手配に関する条件は、車両122の移動の制限の規模が、特定の基準に合致することであってもよい。車両122の移動が制限されていることは、車両122の運行に支障をきたす事象の一例であってよい。
要否判定部622は、第2契約の履行期よりも前に、代車の手配に関する条件が成立するか否かを判定してよい。要否判定部622は、第2配車要求に対して車両122が割り当てられた後、第2契約の履行期よりも前に、代車の手配に関する条件が成立するか否かを判定してよい。第2契約の履行期は、第2契約により示される配車時刻であってよい。
[判定処理の第1の具体例]
本実施形態において、要否判定部622は、車両122による第2契約の履行の可否を判定する。車両122による第2契約の履行が不可能であると判定された場合、要否判定部622は、乗車地点222に代車124を手配することを決定してよい。
一実施形態によれば、要否判定部622は、車両122の運行に支障をきたす事象の発生が検出された場合に、車両122が第2契約を履行できないと判定する。要否判定部622は、例えば、(i)車両122の故障、(ii)車両122が関与する事故、及び、(iii)車両122の移動の制限の少なくとも1つが検出された場合に、車両122による第2契約の履行が不可能であると判定する。要否判定部622は、(i)車両122の故障の規模が特定の基準に合致すること、(ii)車両122の事故の規模が特定の基準に合致すること、及び、(iii)車両122の移動の制限の規模が特定の基準に合致することの少なくとも1つが検出された場合に、車両122による第2契約の履行が不可能であると判定してもよい。
車両122の移動の制限としては、車両122が移動を予定していた経路上における事故の発生、当該経路上の渋滞の発生、及び、当該経路上の一部の経路における通行規制の少なくとも1つが例示される。なお、上記の事故、渋滞及び通行規制の規模が、特定の基準に合致する場合に、車両122の移動が制限されると判断されてもよい。
他の実施形態において、要否判定部622は、車両122が、第2契約の履行期(即ち、時刻t202である。)までに、第2契約により示される位置(即ち、乗車地点222である。)に到着することができるか否かを判定する。車両122が、時刻t202までに、乗車地点222に到着することができないと判定された場合、要否判定部622は、車両122による第2契約の履行が不可能であると判定してよい。
[判定処理の第2の具体例]
本実施形態において、要否判定部622は、車両122が、時刻t202までに、乗車地点222に到着することの可否を判定する。車両122が、時刻t202までに、乗車地点222に到着することができないと判定された場合、要否判定部622は、乗車地点222に代車124を手配することを決定してよい。
例えば、要否判定部622は、まず、契約情報格納部432を参照して、第2契約の契約情報を取得する。次に、要否判定部622は、契約情報を解析して、第2契約の契約情報により示される時期が時刻t202であり、第2契約の契約情報により示される位置が乗車地点222であることを決定する。その後、要否判定部622は、車両122が、時刻t202までに、乗車地点222に到着することができるか否かを判定する。
要否判定部622は、車両管理部330が収集した情報に基づいて、車両122が、時刻t202までに、乗車地点222に到着することができるか否かを判定してよい。例えば、要否判定部622は、車両122の現在位置から乗車地点222までの経路上の交通の状態を示す情報と、車両122の現在位置から乗車地点222までの距離と、車両122の平均時速とに基づいて、車両122が、時刻t202までに、乗車地点222に到着することができるか否かを判定する。
[判定処理の第3の具体例]
本実施形態において、要否判定部622は、車両122の運行に支障をきたす事象の発生が発生したか否かを判定する。例えば、要否判定部622は、車両122に故障及び事故の少なくとも一方が発生したか否か、又は、車両122に故障及び事故の少なくとも一方の発生する確率が大きいか否かを判定する。車両122に故障及び事故の少なくとも一方が発生したと判定された場合、又は、車両122に故障及び事故の少なくとも一方の発生する確率が大きいと判定された場合、要否判定部622は、アクシデント62又はアクシデント64の発生地点に、代車124を手配することを決定してよい。
一実施形態において、第2契約の履行期よりも前の時期において、アクシデント62又はアクシデント64の発生地点に代車124が手配される場合、要否判定部622は、乗車地点222に、他の代車124を手配するか否かを決定してもよい。例えば、アクシデント62又はアクシデント64の発生地点に配された代車124が、第1契約のユーザ40に使用された後、第2契約を履行することができる場合、要否判定部622は、乗車地点222に、他の代車124を手配しなくてもよい。一方、アクシデント62又はアクシデント64の発生地点に配された代車124が、第1契約のユーザ40に使用された後、第2契約を履行することができない場合、要否判定部622は、乗車地点222に、他の代車124を手配してよい。
他の実施形態において、車両122に人が搭乗していた場合、又は、車両122に物品が搭載されていた場合、要否判定部622は、乗車地点222に、他の代車124を手配することを決定する。車両122に物品が搭載されていた場合は、車両122が、契約に基づいて物品を運送していた場合であってよい。一方、車両122に人が搭乗していなかった場合、又は、車両122に物品が搭載されていなかった場合、要否判定部622は、乗車地点222に、他の代車124を手配しなくてもよい。
例えば、要否判定部622は、車両情報格納部422を参照して、車両122の位置及び状態の少なくとも一方を示す情報を取得する。次に、要否判定部622は、車両122の位置及び状態の少なくとも一方を示す情報に基づいて、車両122に故障及び事故の少なくとも一方が発生したか否か、又は、車両122に故障及び事故の少なくとも一方の発生する確率が大きいか否かを判定する。
より具体的には、例えば、(i)車両122が緊急通報を発信している場合、又は、(ii)車両122に搭載された先進運転支援システム、衝突回避システム、自動ブレーキシステム、自動ステアリングシステム、及び、エアバックの少なくとも1つが作動しており、且つ、車両122の平均移動速度が、予め定められた値よりも小さい場合、要否判定部622は、車両122に故障及び事故の少なくとも一方が発生したと判定する。
[判定処理の第4の具体例]
本実施形態において、要否判定部622は、車両122の移動が制限されているか否かを判定する。車両122の移動が制限されていると判定された場合、要否判定部622は、車両122の現在位置(典型的には、アクシデント62又はアクシデント64の発生地点である。)又はその近傍に、代車124を手配することを決定してよい。本実施形態において、代車124の配車地点は、ユーザ40の指示又は要求に基づいて決定されてもよい。
第2契約の履行期よりも前の時期において、車両122の現在位置又はその近傍に代車124が手配される場合、要否判定部622は、乗車地点222に、他の代車124を手配するか否かを決定してもよい。例えば、車両122の現在位置又はその近傍に配された代車124が、第1契約のユーザ40に使用された後、第2契約を履行することができる場合、要否判定部622は、乗車地点222に、他の代車124を手配しなくてもよい。一方、車両122の現在位置又はその近傍に配された代車124が、第1契約のユーザ40に使用された後、第2契約を履行することができない場合、要否判定部622は、乗車地点222に、他の代車124を手配してよい。
例えば、要否判定部622は、車両情報格納部422を参照して、車両122の位置及び状態の少なくとも一方を示す情報を取得する。次に、要否判定部622は、車両122の位置及び状態の少なくとも一方を示す情報に基づいて、車両122の移動が制限されているか否かを判定する。
一実施形態において、要否判定部622は、上記の情報に基づいて、車両122に故障及び事故の少なくとも一方が発生したか否かを判定する。車両122に故障及び事故の少なくとも一方が発生したと判定された場合、要否判定部622は、車両122の移動が制限されていると判定する。
他の実施形態において、要否判定部622は、上記の情報に基づいて、車両122の移動経路上における事故、渋滞及び通行規制の少なくとも1つの有無を判定してもよい。車両122の移動経路上において事故、渋滞及び通行規制の少なくとも1つが発生していると判定された場合、要否判定部622は、車両122の移動が制限されていると判定する。
本実施形態において、変更通知部624は、車両122の代わりに代車124が手配されたことにより、第2契約の内容が変更された場合に、契約内容に変更が生じたことを示すメッセージを、第2契約のユーザ40の通信端末42に送信する。変更通知部624は、車両122の代わりに代車124が手配されたことにより、第2契約の一部が履行されない場合に、履行されない内容を示すメッセージを、第2契約のユーザ40の通信端末42に送信してよい。
例えば、第2契約において、配車される車両120の属性に関する条件が指定されている場合、代車124の属性が、第2契約において指定された車両120の属性に関する条件の少なくとも一部に合致しない可能性がある。このとき、変更通知部624は、第2契約のユーザ40が利用する通信端末42に対して、代車124の属性が第2契約により示される車両120の属性に関する条件に合致しないこと示すメッセージを通知してよい。
上記のメッセージには、管理サーバ110が代車124を手配してよいか否かを確認するためのメッセージが含まれてよい。この場合、管理サーバ110は、通信端末42から、代車124を手配してよいことを示す情報を取得した場合に、代車124の配車処理を実行してよい。管理サーバ110は、通信端末42から、代車124を手配してよいことを示す情報を取得するまで、代車124の配車処理の実行を中断又は待機してよい。
上記のメッセージには、車両122の使用の対価の変更に関するメッセージが含まれてよい。上記のメッセージには、代車124の使用の対価に関するメッセージが含まれてよい。
本実施形態において、代車手配部626は、管理サーバ110が管理する1以上の車両120の中から、代車124として使用される車両120を抽出する。例えば、代車手配部626は、要否判定部622から、代車124が手配されることを示す情報を取得する。代車手配部626は、当該情報が取得されたこと応じて、配車処理部520における配車処理と同様の手順により、代車124として使用される車両120を決定してよい。
代車手配部626は、救急救命サーバ134に救助要請が通報されたことを示す情報を取得してよい。代車手配部626は、上記の救助要請に関する情報を、例えば、車両122又は車両122を使用するユーザ40の通信端末42から取得する。代車手配部626は、上記の救助要請に関する情報を、救急救命サーバ134から取得してもよい。
代車手配部626が上記の救助要請に関する情報を取得した場合、代車手配部626は、複数の代車124を手配することを決定してよい。例えば、代車手配部626は、車両122の台数よりも多数の代車124を手配する。これにより、代車手配部626は、車両122を使用するユーザ40のための代車124とは別に、事故の相手方が使用する代車124を手配することができる。
逆に、代車手配部626が上記の救助要請に関する情報を取得した場合、代車手配部626は、代車124を手配しないことを決定してもよい。これにより、例えば、事故の関係者が救急車両により搬送されている場合に、代車124が事故現場に向かうことが抑制される。
本実施形態において、代車手配部626は、第2契約に基づいて車両122を使用するユーザ40が、代車124に希望又は要求する条件を示す情報を取得してよい。代車手配部626は、上記のユーザ40が代車124に希望又は要求する条件に基づいて、代車124を決定してよい。
代車手配部626は、時刻t202よりも前の時期に、上記のユーザ40が代車124に希望又は要求する条件を示す情報を取得してよい。代車手配部626は、例えば、画面生成部340が生成した配車要求画面を介して、上記のユーザ40が代車124に希望又は要求する条件を示す情報を取得してよい。
上記のユーザ40が代車124に希望又は要求する条件を示す情報は、代車124として使用される車両120の属性に関する条件を示す情報を含んでよい。上記のユーザ40が代車124に希望又は要求する条件を示す情報は、代車124として使用される車両120の属性と、代車124の到着時間との何れが優先されるかを示す情報を含んでよい。代車124として使用される車両120の属性の具体例としては、上述された車両120の属性の具体例と同様の属性が例示される。
一実施形態において、代車手配部626は、管理サーバ110が管理する1以上の車両120の中から、時刻t202までに、乗車地点222に到着することのできる車両120を、代車124として抽出する。代車手配部626は、管理サーバ110が管理する1以上の車両120の中から、(i)時刻t202までに、乗車地点222に到着することのできる車両120であって、第2契約において指定された車両120の属性に関する条件に合致する車両120を、代車124として抽出してよい。
他の実施形態において、代車手配部626は、管理サーバ110が管理する1以上の車両120の中から、乗車地点222への到着予定時刻が最も早い車両120を、代車124として抽出する。代車手配部626は、代車手配部626は、管理サーバ110が管理する1以上の車両120の中から、第2契約において指定された車両120の属性に関する条件に合致する車両120のうち、乗車地点222への到着予定時刻が最も早い車両120を、代車124として抽出してよい。
第2契約に基づいて車両122を使用するユーザ40が代車124に希望又は要求する条件として、代車124の到着時間よりも代車124の属性が優先されることを示す情報が含まれる場合、代車手配部626は、ユーザ40に示され属性に関する条件に合致する車両120、又は、車両122の属性と同一又は類似する属性を有する車両120を、代車124として決定してよい。一方、上記のユーザ40が代車124に希望又は要求する条件として、代車124の属性よりも代車124の到着時間が優先されることを示す情報が含まれる場合、代車手配部626は、車両122を使用するユーザ40と合流することのできる予定時刻が最も早い車両120を、代車124として決定してよい。
本実施形態において、代車手配部626は、代車124を配車するための処理を実行してもよい。代車手配部626は、配車処理部520における処理と同様の手順により、代車124を配車するための処理を実行してもよい。
一実施形態において、代車手配部626は、代車124を、乗車地点222に移動させることを決定する。代車手配部626は、代車124を、時刻t202までに乗車地点222に移動させることを決定してもよい。
他の実施形態において、代車手配部626は、代車124を、アクシデント62又はアクシデント64の発生地点に移動させることを決定する。代車手配部626は、複数の代車124の一部を、アクシデント62又はアクシデント64の発生地点に移動させ、複数の代車124の残りを、乗車地点222に移動させることを決定してもよい。
さらに他の実施形態において、代車手配部626は、代車124を、移動が制限されている車両122の現在位置若しくはその近傍、又は、ユーザ40により指示された位置に移動させることを決定する。代車手配部626は、複数の代車124の一部を、移動が制限されている車両122の現在位置若しくはその近傍、又は、ユーザ40により指示された位置に移動させ、複数の代車124の残りを、乗車地点222に移動させることを決定してもよい。
本実施形態において、対価算定部628は、車両120の使用の対価に関する各種の事項を決定する。一実施形態において、対価算定部628は、車両120の使用に関する契約が完全に履行された場合における対価に関する条件を決定する。他の実施形態において、対価算定部628は、車両120の使用に関する契約の一部が履行されない場合における対価に関する条件を決定する。さらに他の実施形態において、対価算定部628は、車両120の使用に関する契約の全部が履行されない場合における対価に関する条件を決定する。
これにより、例えば、車両122の代わりに代車124が配車されることにより、第2契約の一部又は全部が履行されない場合に、第2契約の当事者の間の債権及び債務の少なくとも一方の内容が調整され得る。対価算定部628は、(i)車両120の使用に関する単一の契約に含まれる複数の条項のうちの一部の条項が履行されない場合、又は、(ii)車両120の使用に関連して締結される複数の契約のうちの一部の契約の少なくとも一部が履行されない場合に、契約の一部が履行されないと判定してよい。複数の契約は、相互に密接に関連する契約であってよい。
例えば、対価算定部628は、対価の額を決定する。対価の額は、対価の数又は量であってよい。対価の種類が金銭的価値以外である場合、対価の額は、金銭相当量であってよい。対価算定部628は、対価の決済方式を決定してもよい。対価の決済方式としては、対価の種類、決済手段の種類などが例示される。
対価の種類としては、(i)金銭的価値、(ii)電子的価値、(iii)財産的価値、(iv)権利などが例示される。金銭的価値としては、通貨、貨幣などが例示される。電子的価値としては、ポイント、マイレージ、電子マネーなどが例示される。財産的価値としては、暗号通貨が例示される。なお、暗号通貨は、国によっては、金銭的価値又は電子的価値の一例であってもよい。権利としては、車両120を優先的に使用する権利、管理システム100により提供されるサービスを使用する権利、商品を受け取る権利(クーポンなどと称される場合がある)などが例示される。決済手段の種類としては、現金決済、クレジットカード決済、電子決済、キャッシュバック、電子的価値の相殺、他の価値との相殺などが例示される。
上述されたとおり、第2契約には、第2契約の履行に用いられる車両120の属性に関する条件が含まれる場合がある。一実施形態において、代車124の属性が、第2契約に定められた車両120の属性に関する条件に合致しない場合、対価算定部628は、代車124の属性が、第2契約に定められた車両120の属性に関する条件に合致する場合と比較して、車両122の使用の対価の額が減少することを決定する。これにより、第2契約の一部が履行されない場合に、第2契約の当事者の間の債権及び債務の少なくとも一方の内容が調整される。
他の実施形態において、代車124の属性が、第2契約に定められた車両120の属性に関する条件に合致しない場合、対価算定部628は、第2契約に係るユーザ40及びユーザ40の関係者の少なくとも一方に対して、(i)金銭的価値、(ii)電子的価値、(iii)財産的価値、及び、(iv)権利の少なくとも1つが付与されることを決定する。これにより、第2契約の一部が履行されない場合に、第2契約の当事者の間の債権及び債務の少なくとも一方の内容が調整される。
本実施形態において、対価算定部628は、例えば、車両120の使用に関する契約が当該契約の履行に用いられる車両120の属性を特定する情報を含む場合と、当該契約が当該契約の履行に用いられる車両120の属性を特定する情報を含まない場合とで、車両122の使用に対する対価の額が異なるように、対価を決定する。対価算定部628は、車両120の使用に関する契約が当該契約の履行に用いられる車両120の属性を特定する情報を含む場合と、当該契約が当該契約の履行に用いられる車両120の属性を特定する情報を含まない場合とで、代車124の使用に対する対価の額が異なるように、対価を決定してよい。
本実施形態において、対価算定部628は、例えば、車両120の使用に関する契約が当該契約の履行に用いられる車両120の第1属性を指定する情報を含む場合と、当該契約が当該契約の履行に用いられる車両120の第1属性を指定する情報を含まない場合とで、車両122の使用に対する対価の額が異なるように、対価を決定する。対価算定部628は、車両120の使用に関する契約が当該契約の履行に用いられる車両120の第1属性を指定する情報を含む場合と、当該契約が当該契約の履行に用いられる車両120の第1属性を指定する情報を含まない場合とで、代車124の使用に対する対価の額が異なるように、対価を決定してよい。
本実施形態において、対価算定部628は、例えば、車両120の使用に関する契約が当該契約の履行に用いられる車両120の第1属性を指定する情報を含む場合と、当該契約が当該契約の履行に用いられる車両120の第2属性を指定する情報を含む場合とで、車両122の使用に対する対価の額が異なるように、対価を決定する。対価算定部628は、車両120の使用に関する契約が当該契約の履行に用いられる車両120の第1属性を指定する情報を含む場合と、当該契約が当該契約の履行に用いられる車両120の第2属性を指定する情報を含む場合とで、代車124の使用に対する対価の額が異なるように、対価を決定してよい。第1属性と、第2属性とは、互いに異なる属性であってよい。
本実施形態において、(i)第2契約により車両122を使用するユーザ40が、車両122のオーナ20又はオーナ20のために車両122を使用する者(車両122のオーナ20などと称される場合がある。)である場合、対価算定部628は、車両122の使用に対する対価の額を請求しなくてもよい。この場合であっても、対価算定部628は、管理システム100の使用料相当額を請求してもよい。また、対価算定部628は、(i)第2契約により車両122を使用するユーザ40が、車両122のオーナ20などである場合と、(ii)第2契約により車両122を使用するユーザ40が、車両122のオーナ20などでない場合とで、代車124の使用に対する対価の額が異なるように、代車124の使用に対する対価の額を決定してよい。
本実施形態において、対価算定部628は、代車124の手配が必要となった原因を決定してよい。対価算定部628は、代車124の手配が必要となった原因に基づいて、代車124の使用に対する対価の額を決定してよい。対価算定部628は、(i)車両122の代わりに使用される代車124の手配が必要となった原因が、車両122のオーナ20などに起因するものである場合と、(ii)上記の原因が、車両122のオーナ20などに起因するものでない場合とで、代車124の使用に対する対価の額が異なるように、代車124の使用に対する対価の額を決定してよい。
車両122の使用者が車両122のオーナ20などである場合、対価算定部628は、上記の原因が車両122のオーナ20などに起因するときの対価の額が、上記の原因が車両122のオーナ20などに起因しないときの対価の額よりも大きくなるように、代車124の使用に対する対価の額を決定してよい。車両122の使用者が車両122のオーナ20などであって、且つ、上記の原因が車両122のオーナ20などに起因しない場合、対価算定部628は、代車124の使用の対価の額が、車両122の使用の対価の額よりも小さくなるように、代車124の使用に対する対価の額を決定してよい。
この場合、代車124の使用に対する対価の額は、無料であってよい。代車124の使用代金が実質的に無料となるように、(i)金銭的価値、(ii)電子的価値、(iii)財産的価値、(iv)権利などが付与されてもよい。
車両122の代わりに使用される代車124の手配が必要となった原因は、車両122による第2契約の履行が不可能となった原因であってもよく、車両122が時刻t202までに乗車地点222に到着することが不可能となった原因であってもよい。代車124を手配することが必要になった原因は、車両122の故障の原因であってもよく、車両122が関与する事故の原因であってもよく、車両122の移動の制限の原因であってもよい。
一実施形態によれば、上記の代車124の手配が必要となった原因が車両122のメンテナンス不良に起因するものである場合、対価算定部628は、当該原因が車両122のオーナ20などに起因することを決定する。より具体的には、対価算定部628は、車両122のメンテナンス状況を示すメンテナンス情報を取得する。対価算定部628は、メンテナンスサーバ132から、上記のメンテナンス情報を取得してもよく、車両情報格納部422を参照して、車両管理部330が収集したメンテナンス情報を取得してもよい。
対価算定部628は、車両122のメンテナンス情報に基づいて、上記の代車124の手配が必要となった原因が車両122のメンテナンス不良に起因するものであるか否かを決定する。
他の実施形態によれば、上記の代車124の手配が必要となった原因が、車両122及び第三者の間の事故に起因するものであって、第三者の過失割合が予め定められた条件を満足する場合、対価算定部628は、当該原因が車両122のオーナ20などに起因しないことを決定する。他の実施形態によれば上記の代車124の手配が必要となった原因が、交通状況に起因するものである場合、対価算定部628は、当該原因が車両122のオーナ20などに起因しないことを決定する。
さらに他の実施形態によれば、要否判定部622が車両122の関与する事故が発生したと判定した場合、又は、要否判定部622が車両122の関与する事故が発生する確率が大きいと判定した場合において、(i)車両122が手動運転モードであり、且つ、当該事故の相手方が自動運転モードで動作する他の移動体であったとき、又は、(ii)車両122が手動運転モードであり、且つ、車両122に搭載された機器の作動状況が予め定められた条件を満足するとき、対価算定部628は、上記の原因が車両122のオーナ20などに起因するものであることを決定する。一方、要否判定部622が車両122の関与する事故が発生したと判定した場合、又は、要否判定部622が車両122の関与する事故が発生する確率が大きいと判定した場合において、車両122が自動運転モードであったとき、対価算定部628は、上記の原因が車両122のオーナ20などに起因するものではないことを決定する。
要否判定部622は、履行判定部の一例であってよい。変更通知部624は、通知部の一例であってよい。代車手配部626は、第2決定部の一例であってよい。対価算定部628は、調整部及び対価決定部の一例であってよい。
要否判定部622は、予約情報取得部及び到着判定部の一例であってよい。代車手配部626は、手配部の一例であってよい。対価算定部628は、メンテナンス情報取得部、対価決定部、対価額決定部、決済方式決定部及び原因判定部の一例であってよい。
要否判定部622は、予約情報取得部、移動体情報取得部及びアクシデント判定部の一例であってよい。代車手配部626は、手配部の一例であってよい。対価算定部628は、対価決定部、対価額決定部及び原因判定部の一例であってよい。
要否判定部622は、移動体情報取得部及び制限判定部の一例であってよい。代車手配部626は、手配部及び条件情報取得部の一例であってよい。
代車124の属性が、第2契約に定められた車両120の属性に関する条件に合致する場合は、第2契約が履行された場合の一例であってよい。第2契約に係るユーザ40は、第2契約により車両120の使用を申し込んだ申込者、及び、第2契約により車両120を使用する使用者の少なくとも一方の一例であってよい。第2契約に係るユーザ40の関係者は、第2契約により車両120を使用する使用者の一例であってよい。第2契約により車両122を使用するユーザ40は、前記契約情報により示される前記第1移動体の使用者の一例であってよい。第2契約の履行期は、予約時刻の一例であってよい。
図7は、画面700の一例を概略的に示す。画面700は、車両登録画面の一例であってよい。画面700は、オーナ20が、自己の車両120を、他人に貸出可能な車両120として、管理サーバ110に登録するための車両登録処理に用いられる画面の一例であってよい。
本実施形態において、画面700には、車両120の基本情報が入力される入力受付部720と、車両120の貸出期間に関する情報が入力される入力受付部730と、車両120の使用に関する条件が入力される入力受付部740とが配される。画面700には、画面700に入力された事項を管理サーバ110に送信する処理を実行するためのコマンドが埋め込まれたアイコン752が配されてもよい。
図8は、画面800の一例を概略的に示す。画面800は、配車要求画面の一例であってよい。画面800は、ユーザ40が、管理サーバ110に対して、車両120の使用を要求するための配車要求処理に用いられる画面の一例であってよい。
本実施形態において、画面800には、車両120の使用期間に関する希望条件が入力される入力受付部820と、車両120の属性に関する希望条件が入力される入力受付部830と、代車の手配が必要となった場合に、当該代車の手配に関する希望条件が入力される入力受付部840とが配される。画面800には、画面800に入力された事項を管理サーバ110に送信する処理を実行するためのコマンドが埋め込まれたアイコン852が配されてもよい。
図9は、画面900の一例を概略的に示す。画面900は、配車確認画面の一例であってよい。画面900は、管理サーバ110が、ユーザ40からの配車要求に基づいて成立した契約の内容をユーザ40に提示するため配車確認処理に用いられる画面の一例であってよい。
本実施形態において、画面900には、車両120の使用期間に関する条件が提示される領域920と、車両120の属性に関する条件が提示される領域930と、代車の手配に関する条件が提示される領域940とが配される。画面900には、ユーザ40が画面900に提示された情報に相違がないことを確認したことを示す情報を、管理サーバ110に送信する処理を実行するためのコマンドが埋め込まれたアイコン952が配されてもよい。画面900には、入力内容を変更するための処理を管理サーバ110に要求するためのコマンドが埋め込まれたアイコン954が配されてよい。画面900には、入力内容又は配車要求を取り消すための処理を管理サーバ110に要求するためのコマンドが埋め込まれたアイコン956が配されてよい。
図10は、画面1000の一例を概略的に示す。画面1000は、変更通知画面の一例であってよい。画面1000は、管理サーバ110による代車124の手配に伴い、ユーザ40との契約内容が変更された場合に、管理サーバ110が、当該変更の内容をユーザ40に提示するための変更通知処理に用いられる画面の一例であってよい。
本実施形態において、画面1000には、契約内容の変更に関するメッセージが提示される領域1020と、管理サーバ110により選択された代車に関する情報が提示される領域1030とが含まれる。画面1000には、ユーザ40が、領域1020及び領域1030に提示された情報を承諾することを示す情報を、管理サーバ110に送信する処理を実行するためのコマンドが埋め込まれたアイコン1052が配されてもよい。
本実施形態において、画面1000には、ユーザ40が代車の手配に関する情報を変更するための情報が入力される入力受付部1040が配されてよい。画面1000には、入力受付部1040に入力された事項を管理サーバ110に送信する処理を実行するためのコマンドが埋め込まれたアイコン1054が配されてもよい。
図11は、本発明の複数の態様が全体的又は部分的に具現化されてよいコンピュータ3000の一例を示す。管理システム100又はその一部は、コンピュータ3000により実現されてよい。例えば、管理システム100又はその一部は、コンピュータ3000により実現される。車両120又はその一部は、コンピュータ3000により実現されてよい。例えば、車両120に搭載され、車両120を制御する制御装置又はその一部は、コンピュータ3000により実現される。
コンピュータ3000にインストールされたプログラムは、コンピュータ3000に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該装置の1又は複数の「部」として機能させ、又は当該オペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ3000に、本発明の実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ3000に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU3012によって実行されてよい。
本実施形態によるコンピュータ3000は、CPU3012、RAM3014、グラフィックコントローラ3016、及びディスプレイデバイス3018を含み、それらはホストコントローラ3010によって相互に接続されている。コンピュータ3000はまた、通信インターフェース3022、ハードディスクドライブ3024、DVD−ROMドライブ3026、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ3020を介してホストコントローラ3010に接続されている。コンピュータはまた、ROM3030及びキーボード3042のようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ3040を介して入出力コントローラ3020に接続されている。
CPU3012は、ROM3030及びRAM3014内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ3016は、RAM3014内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU3012によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス3018上に表示されるようにする。
通信インターフェース3022は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ3024は、コンピュータ3000内のCPU3012によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVD−ROMドライブ3026は、プログラム又はデータをDVD−ROM3001から読み取り、ハードディスクドライブ3024にRAM3014を介してプログラム又はデータを提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
ROM3030はその中に、アクティブ化時にコンピュータ3000によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ3000のハードウエアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ3040はまた、様々な入出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ3020に接続してよい。
プログラムが、DVD−ROM3001又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもあるハードディスクドライブ3024、RAM3014、又はROM3030にインストールされ、CPU3012によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ3000に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウエアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ3000の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、通信がコンピュータ3000及び外部デバイス間で実行される場合、CPU3012は、RAM3014にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インターフェース3022に対し、通信処理を命令してよい。通信インターフェース3022は、CPU3012の制御の下、RAM3014、ハードディスクドライブ3024、DVD−ROM3001、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
また、CPU3012は、ハードディスクドライブ3024、DVD−ROMドライブ3026(DVD−ROM3001)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM3014に読み取られるようにし、RAM3014上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU3012は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU3012は、RAM3014から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM3014に対しライトバックする。また、CPU3012は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU3012は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ3000上又はコンピュータ3000近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それにより、上記のプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ3000に提供する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、技術的に矛盾しない範囲において、特定の実施形態について説明した事項を、他の実施形態に適用することができる。また、各構成要素は、名称が同一で、参照符号が異なる他の構成要素と同様の特徴を有してもよい。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。