JPWO2020198675A5 - - Google Patents
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Description
医薬品として使用するための、本発明のプラスミド、本発明のAAVベクター、または本発明の改変細胞もまた、本明細書に提供される。本発明は、医薬品の製造のための、本発明のプラスミド、本発明のAAVベクター、または本発明の改変細胞の使用をさらに提供する。本発明はまた、がんの治療に使用するための、本発明のプラスミド、本発明のAAVベクター、または本発明の改変細胞も提供する。本発明は、がんの治療のための医薬品の製造のための、本発明のプラスミド、本発明のAAVベクター、または本発明の改変細胞の使用をさらに提供する。
本発明の様々な実施形態を以下に示す。
1.クラスター化して規則的な配置の短い回文配列リピート(CRISPR)/CRISPR関連9(Cas9)組み込み系とともに使用するためのプラスミドであって、前記プラスミドが、左相同アーム、スプライスアクセプター、導入遺伝子、および右相同アームを順に含み、前記左相同アームおよび右相同アームが、各々800bp以下の長さである、プラスミド。
2.前記導入遺伝子と前記右相同アームとの間にポリアデニル化シグナルをさらに含む、上記1に記載のプラスミド。
3.前記左相同アームおよび右相同アームが、同じ長さである、上記1または2に記載のプラスミド。
4.前記相同アームが、30bpの長さである、上記3に記載のプラスミド。
5.前記相同アームが、300bpの長さである、上記3に記載のプラスミド。
6.前記相同アームが、500bpの長さである、上記3に記載のプラスミド。
7.前記相同アームが、800bpの長さである、上記3に記載のプラスミド。
8.前記左相同アームおよび右相同アームが、異なる長さである、上記1または2に記載のプラスミド。
9.1つまたは2つのプロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)、およびCRISPR RNA(crRNA)、および導入遺伝子からなるCRISPR/Cas9組み込み方法において使用するためのプラスミドであって、コードされた核酸の順序が、PAM、crRNA、および導入遺伝子を含み、2つのPAMおよびcrRNAが使用される場合、前記コードされた核酸のが、第1のPAM、第1のcrRNA、導入遺伝子、第2のPAM、および第2のgRNAを含む、プラスミド。
10.上記1~8のいずれかに記載のプラスミドの前記相同アームおよび上記9に記載のプラスミドの前記PAMが、ヒトの19番染色体のアデノ随伴ウイルス組み込み部位1(AAVS1)に特異的にハイブリダイズする、上記1~9のいずれかに記載のプラスミド。
11.前記導入遺伝子が、腫瘍抗原のキメラ抗原受容体をコードするポリヌクレオチドを含む、上記1~10のいずれかに記載のプラスミド。
12.上記1~11のいずれかに記載のプラスミドを含む、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター。
13.前記AAVの血清型が、AAV6を含む、上記12に記載のAAVベクター。
14.前記ベクターが、crRNA、トレーサーRNA(trcrRNA)、およびCASエンドヌクレアーゼをコードするプラスミドをさらに含む、上記12または13に記載のAAVベクター。
15.前記ベクターが、一本鎖AAV(ssAAV)である、上記12~14のいずれかに記載のAAVベクター。
16.前記ベクターが、自己相補的AAV(scAAV)である、上記12~15のいずれかに記載のAAVベクター。
17.上記1~11のいずれかに記載のプラスミドまたは上記12~16のいずれかに記載のAAVベクターを含む、改変細胞。
18.前記改変細胞が、CAR NK細胞である、上記17に記載の改変細胞。
19.対象におけるがんを治療する方法であって、がんを有する対象に、上記17または18に記載の改変細胞を投与することを含む、方法。
20.相同性指向修復によって、細胞を遺伝子改変する方法であって、
a)対応するCRISPR/CasガイドRNAと複合体化したクラス2 CRISPR/Casエンドヌクレアーゼ(Cas9)を含むリボ核タンパク質(RNP)複合体、および導入遺伝子(例えば、腫瘍抗原のキメラ抗原受容体など)を含むプラスミドを含むAAVベクターを得ることであって、前記導入遺伝子が、相同アームと隣接しており、前記相同アームが、800bp以下の長さである、得ることと、
b)前記細胞に、前記導入遺伝子および前記RNP複合体を導入することと、を含み、前記導入遺伝子が、前記細胞への前記アデノ随伴ウイルス(AAV)の感染を介して前記細胞に導入され、前記RNP複合体が、前記細胞のゲノムDNA内の標的配列にハイブリダイズし、前記細胞のDNA修復酵素が、前記導入遺伝子を、前記細胞の前記ゲノムDNA内の前記標的配列で宿主ゲノムに挿入し、それによって、改変細胞を生成する、方法。
21.前記細胞が、初代細胞または増殖細胞である、上記20に記載の方法。
22.前記初代細胞が、感染の前に、IL-2の存在下で、4日間インキュベートされる、上記21に記載の方法。
23.前記初代細胞が、感染の前に、照射されたフィーダー細胞の存在下で、4日間増殖される、上記22に記載の方法。
24.感染の後に、照射されたmbIL-21発現フィーダー細胞とともに前記改変細胞を増殖することをさらに含む、上記20~23のいずれかに記載の方法。
25.前記細胞が、NK細胞である、上記20~24のいずれかに記載の方法。
26.前記導入遺伝子が、腫瘍抗原のキメラ抗原受容体である、上記20~25のいずれかに記載の方法。
27.前記RNP複合体が、エレクトロポレーションを介して前記細胞に導入される、上記20~26のいずれかに記載の方法。
28.前記RNP複合体が、トランスフェクションを介して前記細胞に導入され、前記RNP複合体が、同じまたは異なるAAV上にコードされる、上記20~27のいずれかに記載の方法。
29.相同性指向修復(HDR)によって、少なくとも1つの細胞を遺伝子改変する方法であって、
(a)前記細胞内に、(i)前記細胞のゲノム内の標的配列をコードするCRISPR/CasガイドRNAと複合体化したクラス2 CRISPR/Casエンドヌクレアーゼを含むリボ核タンパク質(RNP)複合体、ならびに(ii)各々800bp以下の長さを有する第1および第2の相同アームに隣接する導入遺伝子を含むプラスミドを含むAAVベクターを導入することであって、前記導入遺伝子が、キメラ抗原受容体をコードする、導入することと、
(b)前記細胞を、(i)前記RNP複合体が、前記標的配列にハイブリダイズし、前記標的配列に二本鎖切断(DSB)を導入し、かつ(ii)前記細胞が、前記標的配列で前記細胞のゲノムに前記導入遺伝子を挿入し、HDRによって前記切断を修復し、それによって、前記導入遺伝子を前記DSBの部位で前記細胞のゲノムに組み込むのに十分な時間および条件下で、維持することと、を含む、方法。
30.細胞が、初代細胞または増殖細胞である、上記28に記載の方法。
31.前記細胞が、ナチュラルキラー(NK)細胞である、上記28または29に記載の方法。
32.前記クラス2 CRISPR/Casエンドヌクレアーゼが、Cas9である、上記28または29に記載の方法。
33.前記細胞が初代細胞であり、前記方法が、ステップ(a)の前に、前記細胞をIL-2の存在下で少なくとも約4日間インキュベートすることをさらに含む、上記28または29に記載の方法。
34.前記細胞が初代細胞であり、前記方法が、ステップ(b)の後に、前記細胞をmbIL-21の存在下で少なくとも約4日間増殖させることをさらに含む、上記28または29に記載の方法。
35.前記mbIL-21が、照射されたmbIL-21発現フィーダー細胞、PM21粒子、EX21エクソソーム、またはそれらの任意の組み合わせを含む、上記33に記載の方法。
本発明の様々な実施形態を以下に示す。
1.クラスター化して規則的な配置の短い回文配列リピート(CRISPR)/CRISPR関連9(Cas9)組み込み系とともに使用するためのプラスミドであって、前記プラスミドが、左相同アーム、スプライスアクセプター、導入遺伝子、および右相同アームを順に含み、前記左相同アームおよび右相同アームが、各々800bp以下の長さである、プラスミド。
2.前記導入遺伝子と前記右相同アームとの間にポリアデニル化シグナルをさらに含む、上記1に記載のプラスミド。
3.前記左相同アームおよび右相同アームが、同じ長さである、上記1または2に記載のプラスミド。
4.前記相同アームが、30bpの長さである、上記3に記載のプラスミド。
5.前記相同アームが、300bpの長さである、上記3に記載のプラスミド。
6.前記相同アームが、500bpの長さである、上記3に記載のプラスミド。
7.前記相同アームが、800bpの長さである、上記3に記載のプラスミド。
8.前記左相同アームおよび右相同アームが、異なる長さである、上記1または2に記載のプラスミド。
9.1つまたは2つのプロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)、およびCRISPR RNA(crRNA)、および導入遺伝子からなるCRISPR/Cas9組み込み方法において使用するためのプラスミドであって、コードされた核酸の順序が、PAM、crRNA、および導入遺伝子を含み、2つのPAMおよびcrRNAが使用される場合、前記コードされた核酸のが、第1のPAM、第1のcrRNA、導入遺伝子、第2のPAM、および第2のgRNAを含む、プラスミド。
10.上記1~8のいずれかに記載のプラスミドの前記相同アームおよび上記9に記載のプラスミドの前記PAMが、ヒトの19番染色体のアデノ随伴ウイルス組み込み部位1(AAVS1)に特異的にハイブリダイズする、上記1~9のいずれかに記載のプラスミド。
11.前記導入遺伝子が、腫瘍抗原のキメラ抗原受容体をコードするポリヌクレオチドを含む、上記1~10のいずれかに記載のプラスミド。
12.上記1~11のいずれかに記載のプラスミドを含む、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター。
13.前記AAVの血清型が、AAV6を含む、上記12に記載のAAVベクター。
14.前記ベクターが、crRNA、トレーサーRNA(trcrRNA)、およびCASエンドヌクレアーゼをコードするプラスミドをさらに含む、上記12または13に記載のAAVベクター。
15.前記ベクターが、一本鎖AAV(ssAAV)である、上記12~14のいずれかに記載のAAVベクター。
16.前記ベクターが、自己相補的AAV(scAAV)である、上記12~15のいずれかに記載のAAVベクター。
17.上記1~11のいずれかに記載のプラスミドまたは上記12~16のいずれかに記載のAAVベクターを含む、改変細胞。
18.前記改変細胞が、CAR NK細胞である、上記17に記載の改変細胞。
19.対象におけるがんを治療する方法であって、がんを有する対象に、上記17または18に記載の改変細胞を投与することを含む、方法。
20.相同性指向修復によって、細胞を遺伝子改変する方法であって、
a)対応するCRISPR/CasガイドRNAと複合体化したクラス2 CRISPR/Casエンドヌクレアーゼ(Cas9)を含むリボ核タンパク質(RNP)複合体、および導入遺伝子(例えば、腫瘍抗原のキメラ抗原受容体など)を含むプラスミドを含むAAVベクターを得ることであって、前記導入遺伝子が、相同アームと隣接しており、前記相同アームが、800bp以下の長さである、得ることと、
b)前記細胞に、前記導入遺伝子および前記RNP複合体を導入することと、を含み、前記導入遺伝子が、前記細胞への前記アデノ随伴ウイルス(AAV)の感染を介して前記細胞に導入され、前記RNP複合体が、前記細胞のゲノムDNA内の標的配列にハイブリダイズし、前記細胞のDNA修復酵素が、前記導入遺伝子を、前記細胞の前記ゲノムDNA内の前記標的配列で宿主ゲノムに挿入し、それによって、改変細胞を生成する、方法。
21.前記細胞が、初代細胞または増殖細胞である、上記20に記載の方法。
22.前記初代細胞が、感染の前に、IL-2の存在下で、4日間インキュベートされる、上記21に記載の方法。
23.前記初代細胞が、感染の前に、照射されたフィーダー細胞の存在下で、4日間増殖される、上記22に記載の方法。
24.感染の後に、照射されたmbIL-21発現フィーダー細胞とともに前記改変細胞を増殖することをさらに含む、上記20~23のいずれかに記載の方法。
25.前記細胞が、NK細胞である、上記20~24のいずれかに記載の方法。
26.前記導入遺伝子が、腫瘍抗原のキメラ抗原受容体である、上記20~25のいずれかに記載の方法。
27.前記RNP複合体が、エレクトロポレーションを介して前記細胞に導入される、上記20~26のいずれかに記載の方法。
28.前記RNP複合体が、トランスフェクションを介して前記細胞に導入され、前記RNP複合体が、同じまたは異なるAAV上にコードされる、上記20~27のいずれかに記載の方法。
29.相同性指向修復(HDR)によって、少なくとも1つの細胞を遺伝子改変する方法であって、
(a)前記細胞内に、(i)前記細胞のゲノム内の標的配列をコードするCRISPR/CasガイドRNAと複合体化したクラス2 CRISPR/Casエンドヌクレアーゼを含むリボ核タンパク質(RNP)複合体、ならびに(ii)各々800bp以下の長さを有する第1および第2の相同アームに隣接する導入遺伝子を含むプラスミドを含むAAVベクターを導入することであって、前記導入遺伝子が、キメラ抗原受容体をコードする、導入することと、
(b)前記細胞を、(i)前記RNP複合体が、前記標的配列にハイブリダイズし、前記標的配列に二本鎖切断(DSB)を導入し、かつ(ii)前記細胞が、前記標的配列で前記細胞のゲノムに前記導入遺伝子を挿入し、HDRによって前記切断を修復し、それによって、前記導入遺伝子を前記DSBの部位で前記細胞のゲノムに組み込むのに十分な時間および条件下で、維持することと、を含む、方法。
30.細胞が、初代細胞または増殖細胞である、上記28に記載の方法。
31.前記細胞が、ナチュラルキラー(NK)細胞である、上記28または29に記載の方法。
32.前記クラス2 CRISPR/Casエンドヌクレアーゼが、Cas9である、上記28または29に記載の方法。
33.前記細胞が初代細胞であり、前記方法が、ステップ(a)の前に、前記細胞をIL-2の存在下で少なくとも約4日間インキュベートすることをさらに含む、上記28または29に記載の方法。
34.前記細胞が初代細胞であり、前記方法が、ステップ(b)の後に、前記細胞をmbIL-21の存在下で少なくとも約4日間増殖させることをさらに含む、上記28または29に記載の方法。
35.前記mbIL-21が、照射されたmbIL-21発現フィーダー細胞、PM21粒子、EX21エクソソーム、またはそれらの任意の組み合わせを含む、上記33に記載の方法。
Claims (30)
- クラスター化して規則的な配置の短い回文配列リピート(CRISPR)/CRISPR関連9(Cas9)組み込み系とともに使用するためのプラスミドであって、前記プラスミドが、左相同アーム、スプライスアクセプター、導入遺伝子、および右相同アームを順に含み、前記左相同アームおよび右相同アームが、各々800bp以下の長さである、プラスミド。
- 前記導入遺伝子と前記右相同アームとの間にポリアデニル化シグナルをさらに含む、請求項1に記載のプラスミド。
- 前記左相同アームおよび右相同アームが、同じ長さである、請求項1に記載のプラスミド。
- 前記相同アームが、30bp~800bpの長さである、請求項3に記載のプラスミド。
- 前記左相同アームおよび右相同アームが、異なる長さである、請求項1に記載のプラスミド。
- 1つまたは2つのプロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)、およびCRISPR RNA(crRNA)、および導入遺伝子からなるCRISPR/Cas9組み込み方法において使用するためのプラスミドであって、コードされた核酸の順序が、PAM、crRNA、および導入遺伝子を含み、2つのPAMおよびcrRNAが使用される場合、前記コードされた核酸のが、第1のPAM、第1のcrRNA、導入遺伝子、第2のPAM、および第2のgRNAを含む、プラスミド。
- 前記相同アームが、ヒトの19番染色体のアデノ随伴ウイルス組み込み部位1(AAVS1)に特異的にハイブリダイズする、請求項1に記載のプラスミド。
- 前記PAMが、ヒトの19番染色体のアデノ随伴ウイルス組み込み部位1(AAVS1)に特異的にハイブリダイズする、請求項6に記載のプラスミド。
- 前記導入遺伝子が、腫瘍抗原のキメラ抗原受容体をコードするポリヌクレオチドを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のプラスミド。
- 請求項1~8のいずれか一項に記載のプラスミドを含む、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター。
- 前記AAVの血清型が、AAV6を含む、請求項10に記載のAAVベクター。
- 前記ベクターが、crRNA、トレーサーRNA(trcrRNA)、およびCASエンドヌクレアーゼをコードするプラスミドをさらに含む、請求項10に記載のAAVベクター。
- 前記ベクターが、一本鎖AAV(ssAAV)または自己相補的AAV(scAAV)である、請求項10に記載のAAVベクター。
- 請求項1~9のいずれか一項に記載のプラスミドまたは請求項10に記載のAAVベクターを含む、改変細胞。
- 前記改変細胞が、ナチュラルキラー(NK)細胞である、請求項14に記載の改変細胞。
- がんを治療するための、請求項15に記載の改変細胞。
- 相同性指向修復によって、細胞を遺伝子改変する方法であって、
a)対応するCRISPR/CasガイドRNAと複合体化したクラス2 CRISPR/Casエンドヌクレアーゼ(Cas9)を含むリボ核タンパク質(RNP)複合体、および導入遺伝子(例えば、腫瘍抗原のキメラ抗原受容体など)を含むプラスミドを含むAAVベクターを得ることであって、前記導入遺伝子が、相同アームと隣接しており、前記相同アームが、800bp以下の長さである、ことと、
b)前記細胞に、前記導入遺伝子および前記RNP複合体を導入することと、を含み、前記導入遺伝子が、前記細胞への前記アデノ随伴ウイルス(AAV)の感染を介して前記細胞に導入され、前記RNP複合体が、前記細胞のゲノムDNA内の標的配列にハイブリダイズし、前記細胞のDNA修復酵素が、前記導入遺伝子を、前記細胞の前記ゲノムDNA内の前記標的配列で宿主ゲノムに挿入し、それによって、改変細胞を生成する、方法。 - 前記初代細胞が、感染の前に、IL-2の存在下で、4日間インキュベートされる、請求項17に記載の方法。
- 前記初代細胞が、感染の前に、照射されたフィーダー細胞の存在下で、4日間増殖される、請求項18に記載の方法。
- 感染の後に、照射されたmbIL-21発現フィーダー細胞とともに前記改変細胞を増殖することをさらに含む、請求項17に記載の方法。
- 前記導入遺伝子が、腫瘍抗原のキメラ抗原受容体である、請求項17に記載の方法。
- 前記RNP複合体が、エレクトロポレーションを介して前記細胞に導入される、請求項17に記載の方法。
- 前記RNP複合体が、トランスフェクションを介して前記細胞に導入され、前記RNP複合体が、同じまたは異なるAAV上にコードされる、請求項17に記載の方法。
- 相同性指向修復(HDR)によって、細胞を遺伝子改変する方法であって、
(a)前記細胞内に、(i)前記細胞のゲノム内の標的配列をコードするCRISPR/CasガイドRNAと複合体化したクラス2 CRISPR/Casエンドヌクレアーゼを含むリボ核タンパク質(RNP)複合体、ならびに(ii)各々800bp以下の長さを有する第1および第2の相同アームに隣接する導入遺伝子を含むプラスミドを含むAAVベクターを導入することであって、前記導入遺伝子が、キメラ抗原受容体をコードする、ことと、
(b)前記細胞を、(i)前記RNP複合体が、前記標的配列にハイブリダイズし、前記標的配列に二本鎖切断(DSB)を導入し、かつ(ii)前記細胞が、前記標的配列で前記細胞のゲノムに前記導入遺伝子を挿入し、HDRによって前記切断を修復し、それによって、前記導入遺伝子を前記DSBの部位で前記細胞のゲノムに組み込むのに十分な時間および条件下で、維持することと、を含む、方法。 - 細胞が、初代細胞または増殖細胞である、請求項17または24に記載の方法。
- 前記細胞が、ナチュラルキラー(NK)細胞である、請求項25に記載の方法。
- 前記クラス2 CRISPR/Casエンドヌクレアーゼが、Cas9である、請求項24に記載の方法。
- 前記細胞が初代細胞であり、前記方法が、ステップ(a)の前に、前記細胞をIL-2の存在下で少なくとも約4日間インキュベートすることをさらに含む、請求項24に記載の方法。
- 前記細胞が初代細胞であり、前記方法が、ステップ(b)の後に、前記細胞をmbIL-21の存在下で少なくとも約4日間増殖させることをさらに含む、請求項24に記載の方法。
- 前記mbIL-21が、照射されたmbIL-21発現フィーダー細胞、PM21粒子、EX21エクソソーム、またはそれらの任意の組み合わせを含む、請求項28に記載の方法。
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