JPWO2020194659A1 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

この発明による冷蔵庫は、第1の貯蔵室、第1の貯蔵室と仕切壁により区画され第1の貯蔵室の上に設けられた第2の貯蔵室、第1の貯蔵室を開閉する第1の扉及び第2の貯蔵室を開閉する第2の扉を備え、該第1の扉の上面に設けられた凹部内に照明装置及び受電部を備え、該凹部の天井を形成し、照明装置及び受電部の上に設けられ、複数の切り起こしが設けられた遮蔽性のカバー部材を備える。さらに、この発明による冷蔵庫は、仕切壁が有する給電部取り付け空間に設けられ、受電部に無線で電力を供給する給電部を備える。照明装置は複数の切り起こしにより真上よりも第2貯蔵室側に光を照射し、第1の貯蔵室が閉鎖され、第2の貯蔵室が開放されているとき、照明装置が点灯し、前記第2の貯蔵室内を照らすように構成されている。

Description

本発明は、照明装置を有する冷蔵庫に関する。
従来の冷蔵庫の照明装置は、冷蔵室の天井部に設けられる。従来の冷蔵庫は、冷蔵室における前記照明装置の直下領域は明るくなるものの、冷蔵室の棚に貯蔵物が収納されている場合、該貯蔵物により前記照明装置からの光が遮られ、棚の下にある貯蔵物にはあまり光が当たらず、載置物の表示などが見えにくかった。このような状況で使用者が冷蔵室内の載置物の表示を確認しようとすると、使用者は表示を確認するために載置物を冷蔵室から取り出して室内照明に当てなければならない。このような点からユーザが載置物を選びながら取り出す際の使い勝手の向上が望まれていた。
このような問題を解決するために、冷蔵庫の外箱前面に取り付けられ、冷蔵庫の扉より前方に突出するコントロールボックス内に照明灯を設け、コントロールボックスの上下面に複数の切り起こしによって開口した複数の透孔を設け、上部室の扉が開いたとき照明灯からの光が前下方より上部室方向に照射される冷蔵庫が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
実開昭62−80196号公報
しかし、上記の従来の方法では、冷蔵室本体に設けた冷蔵庫の扉より前方に突出するコントロールボックス内に照明灯を設けるものの、電源と配線接続される照明灯を、冷蔵庫の回転式の扉や引き出し式の扉に設置することが困難であった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、冷蔵庫本体に備えられた引き出し式の扉に照明装置と受電部を設け、冷蔵庫本体に備えられた給電部から、該引き出し式の扉に設けられた受電部へ無線で電力を供給し、照明装置が冷蔵室内の照明を行う。このような構造とすることで、冷蔵庫本体に備えられた回転式の扉や引き出し式の扉に設置することができる照明装置を備えた冷蔵庫を提供するものである。
上述の目的を達成するために、この発明による冷蔵庫は、第1の貯蔵室と、第1の貯蔵室と仕切壁により区画され第1の貯蔵室の上に設けられた第2の貯蔵室と、第1の貯蔵室を開閉する第1の扉と、第2の貯蔵室を開閉する第2の扉と、を備え、該第1の扉の上面に設けられた凹部内に照明装置と受電部を備え、照明装置及び受電部の上に設けられ該凹部の天井を形成し、複数の切り起こしが設けられた遮蔽性のカバー部材と、を備える。さらに、この発明による冷蔵庫は、仕切壁が有する給電部取り付け空間内に、前記受電部に無線で電力を供給する給電部を備える。照明装置は遮蔽性のカバー部材に設けられた複数の切り起こしにより真上よりも第2貯蔵室側に光を照射し、第1の貯蔵室が閉鎖され、第2の貯蔵室が開放されているとき、給電部が受電部に無線で電力を供給することで照明装置が点灯し、前記第2の貯蔵室内を照らすように構成されている。上記の構造により、照明装置を冷蔵庫本体に設けられた回転式の扉や引き出し式の扉に設けることができる。
この発明の冷蔵庫では、冷蔵庫本体に備えられた引き出し式の扉に照明装置と受電部を設け、冷蔵庫本体に備えられた給電部から、該引き出し式の扉に設けられた受電部へ無線で電力を供給し、照明装置が冷蔵室内の照明を行う。このような構造とすることで、照明装置を、冷蔵庫本体に備えられた回転式の扉や引き出し式の扉に設置することができる。
本発明の実施の形態1における、冷蔵庫1の正面図を示す。 本発明の実施の形態1における、冷蔵庫1の横断面の模式図を示す。 本発明の実施の形態1における、給電部取り付け空間33に設けられる非接触給電部31及び切替室扉14用の扉開閉センサ36の模式図を示す。 本発明の実施の形態1における、庫外灯取り付け空間28及び給電部取り付け空間33の拡大断面図を示す。 本発明の実施の形態1における、庫外灯取り付け空間28及び給電部取り付け空間33の拡大断面図を示す。 本発明の実施の形態1における、庫外灯取り付け空間28及び給電部取り付け空間33の拡大断面図を示す。 本発明の実施の形態2における、冷蔵庫200の横断面の模式図を示す。 本発明の実施の形態3における、冷蔵庫300の正面図を示す。 本発明の実施の形態3における、給電部取り付け空間33に設けられる非接触給電部31及び扉開閉センサ43の模式図を示す。 本発明の実施の形態1及び2における、庫外灯取り付け空間28´及び給電部取り付け空間33´の拡大断面図を示す。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。ここで、参照符号について、同一の符号を付したものは、同一であり、このことは、明細書の全文において共通することである。そして、明細書全文に表されている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、明細書に記載された形態に限定されるものではない。特に構成要素の形状は、実施の形態における形状のみに限定されるものではない。そして、図面は実際の構造を簡略化して表す場合がある。さらに、図面では各構成物の大きさ又は、及び、構成物同士の位置関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
<冷蔵庫の全体構造>
図1は、この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の冷蔵室扉12a及び12bを開放した状態の正面図である。図2は、図1の冷蔵庫のA−A´線における横断面を矢印の向きから見た模式図である。
図1及び図2に示すように、冷蔵庫1は、冷蔵庫本体である箱体2を備える。箱体2の前面(正面)は開放されて内部に貯蔵空間が形成されている。箱体2は、鋼板製の外箱3と、樹脂製の内箱4と、この外箱3及び内箱4の間に発泡充填された断熱材5と、から構成される。貯蔵空間は複数の断熱性の仕切壁により複数の貯蔵室、すなわち、第2の貯蔵室である冷蔵室6、製氷室7、第1の貯蔵室である切替室8、冷凍室9および野菜室10に分離されている。図1では、冷蔵室6が最上段に配置され、その下に製氷室7と切替室8とが左右に並んで配置され、その下に冷凍室9が配置され、最下段に野菜室10が配置されている。但し、このような配置に限定されるものではない。冷蔵室6と製氷室7及び切替室8とは、断熱性の仕切壁11により区画され、冷蔵室6が製氷室7及び切替室8の上にある。冷蔵室6の前面開口は、回転扉である冷蔵室扉12a及び回転扉であり第2の扉である冷蔵室扉12bにより開放又は閉鎖され、製氷室7、切替室8、冷凍室9および野菜室10の前面開口はそれぞれ製氷室扉13、第1の扉である切替室扉14、冷凍室扉15および野菜室扉16により開放又は閉鎖される。冷蔵庫1は、冷蔵室扉12a又は/及び12bの表面側に操作パネル17を備える。操作パネル17は、使用者の操作内容に応じて冷蔵庫1の設定を行うユーザインターフェースである。
本実施の形態1では、本発明に係る照明装置である庫外灯21を切替室扉14に適用した場合の例を説明する。
次に、冷蔵庫1に搭載された冷凍サイクルの構成と、冷蔵庫1内の空気の流れを説明する。
冷蔵庫1の背面最下部には圧縮機(図示せず)が配置されている。圧縮機で圧縮された冷媒は、凝縮器(図示せず)において凝縮される。凝縮された冷媒は、減圧器としての毛細管(図示せず)において減圧される。減圧された冷媒は冷却器(図示せず)において蒸発し、この蒸発時の吸熱作用により冷却器の周辺が冷却される。圧縮機、凝縮器(図示せず)、減圧器としての毛細管、及び冷却器により、冷凍サイクルが構成されている。
冷蔵室6の背面側には、冷気を冷蔵室6内へ導く例えば発泡ポリスチレン製の冷気送風ダクト(図示せず)が設置されている。冷気送風ダクトの手前側には、冷気送風ダクトを覆うように合成樹脂製の制御基板18が設置されている。この制御基板18は、鋼板及び断熱材により覆われ、冷蔵庫1の外箱の背面に該鋼板がねじ止めされ固定されることにより、制御基板18が外箱に取り付けられる。制御基板18には商用電源が供給される。
冷気送風ダクトに設けられたダンパ(図示せず)、圧縮機、及び送風機は、制御回路等の制御装置(図示せず)によって制御される。制御装置は、サーミスタ等の温度検出装置(図示せず)により冷蔵室6、製氷室7、切替室8、冷凍室9および野菜室10の温度を検出し、貯蔵空間が目標とする設定温度となるように、冷凍サイクルの冷却能力、冷却運転の開始・停止、ダンパの開閉、送風機の運転状態を制御する。
<冷蔵室6内の構成>
本実施形態に係る冷蔵庫1は、図1及び図2に示すように、冷蔵室6の前面開口の両側に設けられたヒンジ部(図示せず)を介して横方向に回動して開閉し、冷蔵室6の前面開口を開放又は閉鎖する回動式の冷蔵室扉12a及び12bと、製氷室7に配置される製氷容器19の前面に設けられ、製氷室7の前面開口を開放又は閉鎖し、製氷容器19の上面を開放又は閉鎖させる引き出し式の製氷室扉13と、切替室8に配置される冷凍容器20の前面に設けられ、切替室8の前面開口を開放又は閉鎖し、冷凍容器20の上面を開放又は閉鎖させる引き出し式の切替室扉14と、切替室扉14の上部の庫外灯取り付け空間28に設けられ、冷蔵室6の内部を照明する照明装置である庫外灯21と、を備える。
切替室8は、切替室8の左右側面に設けたレールとそれに組み合うローラによって前後へ引き出し可能に支持された冷凍容器20が設置され、切替室扉14を閉じたとき、切替室8の前面開口は切替室扉14により閉鎖される。
冷蔵室6内の下部には引出ケース35が設けられ、この引出ケース35の上方には、複数の透明棚22A、22B、22C及び22Dが着脱自在に設けられている。複数の透明棚22A、22B、22C及び22Dは、光が透過する透明なガラスや合成樹脂などの材料で構成されている。この複数の透明棚22A、22B、22C及び22Dによって冷蔵室6の引出ケース35の上方空間が上下に仕切られており、使用者は、複数の透明棚22A、22B、22C及び22Dの上に載置物を載置することができる。
複数の透明棚22A、22B、22C及び22Dのうち、一番下に設置される透明棚22Dは、引出ケース35の上に設置されており、引出ケース35の上方空間の底面を構成している。なお、本実施の形態1では冷蔵室6内に引出ケース35を設ける構造を示したが、引出ケース35は設けなくてもよい。また、引出ケース35は左右に複数設置してもよい。また、本実施の形態1では4枚の透明棚22A、22B、22C及び22Dを設けた例を示すが、透明棚22の数は1枚以上であればよい。以降、簡略化のため特に区別しない場合複数の透明棚を22と称する。
冷蔵室6の天井に天井灯23が設けられ、冷蔵室6扉を開いたとき天井灯23は制御基板18からの電力供給により点灯し、冷蔵室6内を上から照射する。
<照明装置の構成>
図2及び図4を参照して、本発明の冷蔵庫が備える照明装置である庫外灯21について説明する。
本発明の冷蔵庫が備える照明装置である庫外灯21は、実装基板と、白色光を発光するLED(発光ダイオード)素子を備える。実装基板は長方形の形状を有し、該実装基板の短手方向の中心部に、長手方向に沿って、光源としての複数のLED素子が所定間隔で配置されている。なお、光源としてLED素子を用いる例を説明するが、光源は発光ダイオードに限定されるものではない。実装基板は、通電用のリード線24により本発明の冷蔵庫が備える受電部である非接触受電部25と接続しており、実装基板への通電は、非接触受電部25によって行われる。
庫外灯21、リード線24及び非接触受電部25は、図4に示すように、切替室扉14の上面の一部を切替室扉14の内側へ凹むように陥入させ、形成された凹部である庫外灯取り付け構造(照明装置取り付け構造)内に設置される。図4に示すように、壁部47が凹部である庫外灯取り付け構造の底部を構成し、壁部46が壁部47の周縁付近から切替室扉14の上面に延び、凹部である庫外灯取り付け構造の側壁部を構成する。壁部46及び壁部47として外箱3を構成する鋼板又は内箱4を構成する樹脂が使用可能であるが、これに限られない。同様に、凹部を取り囲む切替室扉14の外壁45は、外箱3を構成する鋼板又は内箱4を構成する樹脂が使用可能であるが、これに限られない。図4に示されるように、庫外灯取り付け構造の壁部46及び壁部47と、切替室扉14の外壁45とで囲まれた内側に断熱材30が充填される。このように切替室扉14に断熱材30を設けることで、図6の凹部の周辺が鋼板又は樹脂のみで形成されている場合と比べて、庫外灯21が照明する際に発する熱が冷蔵室6及び切替室8に伝わるのが抑制される。
実装基板は、切替室扉14を閉鎖したときに実装基板の長手方向と冷蔵室6の幅方向とが一致する向きで、実装基板に対してLED素子が上になるように取り付け構造内に設置される。庫外灯21及び非接触受電部25の上を覆うように、複数の切り起こし26によりスリットが形成された遮蔽性のカバー部材27を設ける。遮蔽性のカバー部材27は切替室扉14の上面の一部を構成し、スリットは真上から見て庫外灯に重なるよう設けられる。凹状の庫外灯取り付け構造と遮蔽性のカバー部材27により、照明装置取り付け空間である、庫外灯取り付け空間28が形成される。遮蔽性のカバー部材27の底面は庫外灯取り付け空間28の天井面に相当する。
庫外灯取り付け空間28は、庫外灯21が冷蔵室6の左右にわたり照らすように、正面視して切替室扉14の中央から左側に設けられる。
冷蔵室扉12bにより冷蔵室6が閉鎖され、切替室扉14により切替室8が閉鎖されたとき、冷蔵室扉12bは庫外灯取り付け空間28を覆う。
図2及び図4において、スリットを通過した庫外灯21からの光を29で表している。庫外灯21からの光がスリットを通過するときに複数の切り起こし26により光の一部が遮られ、庫外灯21の真上よりも冷蔵室6の奥行き方向奥側の向きに光29が冷蔵室6内に照射される。
なお、遮蔽性のカバー部材27の材料として、外箱3を構成する鋼板又は内箱を構成する樹脂が使用可能であるが、これに限られない。
さらに、庫外灯21取り付け構造の側面46と切替室扉14の側面の外壁45との内側に断熱材30を設けることで、庫外灯21点灯時に発生する熱が庫内に伝わるのを抑制する構造としている。
複数の切り起こし26は遮蔽性のカバー部材27に対して冷蔵室6側に傾いており、スリットを通過した庫外灯21からの光29が、庫外灯21の真上よりも冷蔵室6の奥行き方向奥側を指向するように構成される。さらに好ましくは、複数の切り起こし26の遮蔽性のカバー部材27に対する傾きは、スリットを通過した庫外灯21からの光29が、冷蔵室6に設けられた複数の透明棚22のうち一番上段の棚20Aから一番下の棚20Dを照射するように構成される。複数の切り起こし26をこのような構造とすることで、スリットを通過した庫外灯21からの光29が冷蔵室6の棚を中心に冷蔵室6内を照射し、使用者側への光の照射が抑制される。
図4に示されるように、冷蔵室6と切替室8とを区画する断熱性の仕切壁11は、正面視して、前面に冷蔵庫1の奥行き方向奥側に凹んだ凹部を有する。該凹部内に、本発明の冷蔵庫が備える給電部である非接触給電部31が設けられる。側壁板32により該凹部は閉じられ、給電部取り付け空間33が形成される。側壁板32は仕切壁11の側壁の一部を構成する。給電部取り付け空間33の凹部側面48及び凹部底面49は、鋼板又はプラスチックにより構成され、仕切壁11の外壁50として外箱3を構成する鋼板又は内箱4を構成する樹脂が使用されるが、これに限られない。給電部取り付け空間33の凹部側面48及び凹部底面49と、仕切壁11の外壁50とで囲まれた内側に断熱材30が充填される。
給電部取り付け空間33は、切替室扉14が閉じられた状態で冷蔵庫1を正面視して庫外灯取り付け空間28と少なくとも一部が重なる位置に設けられる。また、切替室扉14が閉じられた状態で冷蔵庫1を正面視して非接触給電部31と非接触受電部25の少なくとも一部が重なるよう、非接触給電部31と非接触受電部25を給電部取り付け空間33と庫外灯取り付け空間28内にそれぞれ設ける。
このような構造とすることで、冷蔵庫1の切替室扉14が閉じられると、非接触給電部31と非接触受電部25は、庫外灯取り付け空間28の冷蔵庫側の壁部46及び側壁板32を挟んで隣接して設置される。このような構造により、冷凍庫の切替室扉14が閉じられたときに、非接触給電部31と非接触受電部25との距離を近接させることができ、非接触給電部31は非接触受電部25に、無線による給電を行うことができる。
非接触給電部31は、冷蔵庫本体に設けた制御基板18と配線34により接続されている。制御基板18は後述する扉開閉センサ36と配線により接続されており、扉開閉センサからの信号に基づき、非接触給電部31に電力を供給する。
なお、側壁板32の材料として、外箱3を構成する鋼板又は内箱4を構成する樹脂が使用可能であるが、これに限られない。
扉開閉センサはリードスイッチ(図示せず)により構成され、冷蔵庫1の箱体2や仕切壁11の内側に設けられ、開閉又は閉鎖を検知したい扉が開放又は閉鎖されたときに、扉の内部に設けられたマグネットにより該リードスイッチが動作し、制御基板18に扉の開放又は閉鎖に対応する信号を送信する。
なお、図3に示すように、非接触給電部31と切替室扉14用の扉開閉センサ36とを給電部取り付け空間33に設置することで、非接触給電部31と制御基板18とを接続する配線34と、切替室扉14用の扉開閉センサ36と制御基板18とを接続する配線37とを束ねて配線することができ、外箱3と内箱4の間に配線を設ける作業を簡略化することができる。
<動作>
以上のように構成された本実施の形態1の冷蔵庫1について、以下、動作を説明する。
冷蔵庫には、冷蔵室扉12bの開閉状態を検出する冷蔵室扉12b用の扉開閉センサ51が設けられている。
冷蔵室扉12bが閉じており切替室扉14が閉じている場合は、冷蔵室扉12b用の扉開閉センサ51から制御基板18へ冷蔵室扉12bが閉じていることを示す信号が送信される。また、切替室扉14用の扉開閉センサ36から制御基板18へ切替室扉14が閉じていることを示す信号が送信される。このとき制御基板18は非接触給電部31に電力を供給せず、非接触給電部31は非接触受電部25に電力を供給しないため、庫外灯21は消灯している。
冷蔵室扉12bが開いており切替室扉14が閉じている場合は、冷蔵室扉12b用の扉開閉センサ51から制御基板18へ冷蔵室扉12bが開いていることを示す信号が送信される。また、切替室扉14用の扉開閉センサ36から制御基板18へ切替室扉14が閉じていることを示す信号が送信される。このとき制御基板18は非接触給電部31に電力を供給し、非接触給電部31は非接触受電部25に電力を供給し、庫外灯21は点灯する。
切替室扉14が開くと、切替室扉14が閉じている場合と比べて非接触給電部31と非接触受電部25との距離が増大するため、非接触給電部31から非接触受電部25への供給される電力が低下し、庫外灯21は消灯する。
以上のプロセスにより、冷蔵室扉12bが開いており切替室扉14が閉じている場合に庫外灯21が点灯する。庫外灯21のLED素子から発せられた白色光は、遮蔽性のカバー部材27に設けられるスリットを透過し、冷蔵室6内を照射する。
なお、図5のように、庫外灯取り付け空間28に庫外灯21及び非接触受電部25に加えて庫外灯スイッチ53a、53b及びバッテリー52を設け、切替室扉14が閉じており冷蔵室扉12bが閉じているときに非接触給電部31がバッテリー52に充電を行う構造としてもよい。このとき、庫外灯スイッチ53a及び53bは制御基板18からの信号によりOFFとなる。冷蔵室扉12bが開かれたのちに切替室扉14が開かれると、冷蔵室扉12b用の扉開閉センサ51からの開放に対応する信号により制御基板18が庫外灯スイッチ53をONとするので、バッテリー52からの電力供給により庫外灯21を一定時間点灯させることができる。このような構造により、冷蔵室扉12bが開かれたのち、切替室扉14が開かれると庫外灯21が冷蔵室6内を一定時間照射することができる。なお、冷蔵室扉12bが閉じた状態で切替室扉14が開かれたときは庫外灯21が点灯しないよう、冷蔵室扉12b用の扉開閉センサ51からの閉鎖に対応する信号により制御基板18が庫外灯スイッチ53a及び53bをOFFとし、バッテリー52から庫外灯21への給電を遮断する。
なお、冷蔵室扉12a又は/及び12bに設けた操作パネル17により、庫外灯21の点灯を実施するかしないかをユーザの操作、もしくは初期の設定により変更が可能である。操作パネル17から庫外灯21の点灯を実施しない設定が行われると、該設定は制御基板18に送信される。制御基板18は、該設定に基づき、冷蔵室扉12bが開いており切替室扉14が閉じている場合でも、非接触給電部31に電力を供給しない。
<効果>
スリットを通過した庫外灯21からの光は、真上よりも冷蔵庫1奥行き方向奥側に傾いた方向に冷蔵室6内を照射する。したがって、冷蔵室6内は、冷蔵室6の天井に設けられる天井灯23からの光と、庫外灯21による下方からの光とによって照らされることとなる。このため、冷蔵室6内に透明棚22が複数設けられる場合に、上方の透明棚22の上に多くの載置物が載置され、その載置物によって天井灯23からの光が遮られても、該上方の透明棚22よりも下段の透明棚22に載置された載置物を、庫外灯21の光によって照らすことができる。また、例えば下側の透明棚22の上に多くの載置物が載置され、その載置物によって天井灯23からの光が遮られても、その透明棚22の上側は庫外灯21からの光によって照らされる。このように、本実施の形態1によれば、冷蔵室6の天井に天井灯23を設けるのみの構造と比べて、冷蔵室6内をより明るくし、載置物の視認性を向上させることができる。
また、庫外灯21からの光は、真上よりも冷蔵庫1奥行き方向奥側に傾いた方向に冷蔵室6内を照射するため、ユーザへの庫外灯21の光の照射を抑えることができる。また、ユーザが切替室扉14を開けたときは、庫外灯21は消灯するためユーザへの庫外灯21からの光の照射を抑えることができる。
従来の冷蔵庫に設置される照明装置は、冷蔵庫本体の背面壁に形成した窪みに取り付けた制御基板と配線で接続し、該配線は制御基板から照明装置まで外郭と内箱との間に配線される。本発明は、照明装置である庫外灯21と非接触給電部31とを制御基板18とは独立して切替室扉14内に設置し、箱体2の仕切壁11に設けられた非接触給電部31から非接触受電部25へ無線で給電を行う。このため、照明装置と制御基板18とを配線で接続する必要が無い。このような構造により、本発明の照明装置は配線作業の簡略化が可能であり、冷蔵庫1の箱体2に対してスライドして開閉する引き出し式扉や、回動部を介して本体と接続する回転式の扉に設置が可能である。
実施の形態2.
実施の形態2に係る冷蔵庫100は、実施の形態1に係る冷蔵庫1と同様に、貯蔵空間が複数の断熱性の仕切壁により複数の貯蔵室、すなわち、冷蔵室6、製氷室7、切替室8、冷凍室9および野菜室10に分離されている。図6は、実施の形態2に係る冷蔵庫100を、実施の形態1の冷蔵庫1と同じ位置から見た冷蔵庫100の横断面の模式図である。
本実施の形態2は、冷蔵室6内の空間を上下に仕切る棚に特徴を有する。本実施の形態では、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
冷蔵室6内には、実施の形態1と同様に引出ケース35が設けられている。また、本実施の形態では、実施の形態1で示した複数の透明棚22に代えて、複数の冷蔵室棚38A、38B、38C及び38D(以降、まとめて記載するときは冷蔵室棚38と呼ぶ)が冷蔵室6内に着脱自在に設けられている。
図6に示すように、冷蔵室棚38を冷蔵室6内に設置したとき、冷蔵室棚38の冷蔵庫100奥行き方向手前側に、冷蔵室棚38の幅方向に亘って設けられ、庫外灯21から照射された光の少なくとも一部を冷蔵室6の冷蔵庫100奥行き方向奥側に反射させる反射部39を冷蔵室棚38に設けた。該反射部39は庫内灯21からの光を反射させ、反射部39より下に設置された冷蔵室6の冷蔵庫100奥行き方向奥側を照射させる。
実施の形態2では、冷蔵室棚38の冷蔵庫100奥行き方向手前側に、冷蔵室棚38の幅方向に亘って設けられ、前記第一照明装置から照射される光の少なくとも一部を冷蔵室6の冷蔵庫100奥行き方向奥側に反射させる反射部39を設けた。このため、切替室扉14が閉じている状態でユーザが冷蔵室扉12bを開くと、切替室扉14内の庫外灯取り付け空間28に設置された庫外灯21が発光し、遮蔽性のカバー部材27のスリットを通過した庫外灯21からの光の一部が反射部39により反射され、反射部39より下の冷蔵室棚38の冷蔵庫100奥行き方向奥側に置かれた載置物を上から照射する。
また、実施の形態2では、透明棚22を設置した場合と比べて、庫外灯21からの光がより冷蔵室6内の冷蔵庫100奥行き方向奥側を照射することができる。このため、庫外灯21が、正面視して冷蔵室6内の冷蔵庫100奥行き方向奥側を、光量を増加させることなくより明るくすることができる。このように冷蔵室6内を明るくすることで、庫外灯21が、冷蔵室棚38の手前側に置かれた載置物だけでなく冷蔵室棚38の奥側の載置物も照らすことができ、ユーザが冷蔵室棚38の奥の載置物を視認しやすい効果が得られる。
実施の形態3.
図7は、実施の形態3に係る冷蔵室6の正面図である。
本実施の形態では、冷蔵庫300が、実施の形態1の製氷室7及び切替室8の代わりに、製氷室40を有し、2枚の冷蔵室扉12a及び12bの代わりに1枚の冷蔵室扉12を備える。このような構造において、冷蔵庫300に庫外灯21が設けられる場合について説明する。本実施の形態では、実施の形態1との相違点を中心に説明する。なお、図7では冷蔵室扉12は冷蔵室6の正面開口の向かって右側に設けられているが、これに限られず、冷蔵室6の正面開口の向かって左側に設けてもよい。実施の形態3に係る冷蔵庫300の、図7の冷蔵庫300のB−B´線における横断面を矢印の向きから見た模式図は図2と同様である。ただし、図2の切替室8、冷凍容器20及び切替室扉14の代わりに製氷室40、冷凍容器41及び製氷室扉42が設けられている。
本実施形態に係る冷蔵庫は、図8に示すように、冷蔵室6の前面開口の右側に設けられたヒンジ部(図示せず)を介して横方向に回動し、冷蔵室6の前面開口を開閉する回動式の冷蔵室扉12と、製氷室40に配置される冷凍容器41の前面に設けられ、製氷室40の前面開口を開閉し、冷凍容器41を引き出し冷凍容器41の上面を開閉させる引き出し式の製氷室扉42と、製氷室扉42の上部に設けられた庫外灯取り付け空間28に設置され、冷蔵室6の内部を照明する照明装置である庫外灯21と、を備える。
庫外灯取り付け空間28は、製氷室扉42が閉じられた状態で、正面視して庫外灯21が冷蔵庫の左右方向のほぼ中央部に設けられるように製氷室扉42内の左右のほぼ中央部に設けられる。
給電部取り付け空間33は、製氷室扉42が閉じられたとき正面視して庫外灯取り付け空間28と少なくとも一部が重なるように仕切壁11に設けられる。
庫外灯取り付け空間28内に庫外灯21及び非接触受電部25を設け、給電部取り付け空間33内に非接触給電部31を設け、製氷室扉42を閉じたとき、正面視して非接触給電部31と非接触受電部25の少なくとも一部が重なるように、非接触給電部31と非接触受電部25を給電部取り付け空間33と庫外灯取り付け空間28内にそれぞれ設ける。
なお、図9に示すように、非接触給電部31と製氷室扉42用の扉開閉センサ43とを給電部取り付け空間33に設置することで、非接触給電部31と制御基板18とを接続する配線34と、製氷室扉42用の扉開閉センサ43と制御基板18とを接続する配線44とを束ねて配線することができ、外箱と内箱の間に配線を引き回す作業を簡略化することができる。
<動作>
以上のように構成された本実施の形態3の冷蔵庫300について、以下、動作を説明する。
冷蔵庫300には、冷蔵室扉12の開閉状態を検出する冷蔵室扉12用の扉開閉センサ(図示せず)が設けられている。
冷蔵室扉12が閉じており製氷室扉42が閉じている場合は、冷蔵室扉12用の扉開閉センサから制御基板18へ冷蔵室扉12が閉じていることを示す信号が送信される。また、製氷室扉42用の扉開閉センサ43から制御基板18へ製氷室扉42が閉じていることを示す信号が送信される。このとき制御基板18は非接触給電部31に電力を供給せず、非接触給電部31は非接触受電部25に給電しないため、庫外灯21は消灯している。
冷蔵室扉12が開いており製氷室扉42が閉じている場合は、冷蔵室扉12用の扉開閉センサから制御基板18へ冷蔵室扉12が開いていることを示す信号が送信される。また、製氷室扉42用の扉開閉センサ43から制御基板18へ製氷室扉42が閉じていることを示す信号が送信される。このとき制御基板18は非接触給電部31に電力を供給し、非接触給電部31は非接触受電部25に電力を供給し、庫外灯21は点灯する。
製氷室扉42が開いたときは、製氷室扉42が閉じている場合と比べて非接触給電部31と非接触受電部25との距離が増大するため、非接触給電部31から非接触受電部25へ供給される電力が低下し、庫外灯21は消灯する。
以上のプロセスにより、冷蔵室扉12が開いており製氷室扉42が閉じている場合に庫外灯21が点灯し、LED素子から白色光が発せられる。LED素子から発せられた白色光は、スリットを透過し、スリットを通過した庫外灯21からの光は、真上よりも冷蔵庫300奥行き方向奥側に傾いた方向に指向し、冷蔵室6内を照射する。
本実施の形態3に示された冷蔵庫300では、実施の形態1と同様、冷蔵室6の天井に天井灯23を設けるのみの構造と比べて、冷蔵室6内をより明るくし、載置物の視認性を向上させることができる。また、本実施の形態の照明装置は非接触給電部31と非接触受電部25との無線給電により配線作業の簡略化が可能であり、冷蔵庫300の箱体2に対してスライドして開閉する引き出し式扉である製氷室扉42に設置が可能である。
実施の形態4.
本実施の形態では、実施の形態3で示した冷蔵室6に設けられる複数の透明棚22に代えて、複数の冷蔵室棚38が着脱自在に設けられる冷蔵庫400について説明する。本実施の形態では、実施の形態3との相違点を中心に説明する。
冷蔵室6内には、実施の形態1と同様に引出ケース35が設けられている。また、本実施の形態では、実施の形態1で示した複数の透明棚22に代えて、複数の冷蔵室棚38A、38B、38C及び38D(以降、まとめて記載するときは冷蔵室棚38と呼ぶ)が冷蔵室6内に着脱自在に設けられている。
図6に示すように、冷蔵室棚38は、冷蔵室棚38の冷蔵庫1奥行き方向手前側に、冷蔵室棚38の幅方向に亘って設けられ、庫外灯21から照射される光の少なくとも一部を冷蔵室6の冷蔵庫400奥行き方向奥側に反射させる反射部39を有する。該反射部39は庫内灯21からの光を反射させ、反射部39より下に設置された冷蔵室6棚の冷蔵庫奥行き方向奥側を照射させる。
実施の形態4では、冷蔵室棚38の冷蔵庫奥行き方向手前側に、冷蔵室棚38の幅方向に亘って設けられ、庫外灯21から照射される光の少なくとも一部を冷蔵室6の冷蔵庫奥行き方向奥側に反射させる反射部39を設けた。このため、製氷室扉42が閉じている状態でユーザが冷蔵室扉12を開くと、製氷室扉42内の庫外灯取り付け空間28に設置された庫外灯21が発光し、遮蔽性のカバー部材27のスリットを通過した庫外灯21からの光が冷蔵室を照らすとともに、光の一部が反射部39により反射され、反射部39より下の冷蔵室6棚の冷蔵庫奥行き方向奥側を上から照射する。したがって、実施の形態4の庫外灯21は冷蔵室棚38に載置された載置物を上と下から照射することができ、庫外灯21の光量を調節することで天井灯23を省略することが可能である。
また、実施の形態4では、透明棚22を設置した場合と比べて、庫外灯21からの光がより冷蔵室6内の冷蔵庫400奥行き方向奥側を照射することができる。すなわち、透明棚22を設置した場合と比べて、庫外灯21が、正面視して冷蔵室6内の冷蔵庫400奥行き方向奥側を、光量を増加させることなくより明るくすることができる。このように冷蔵室6内を庫外灯21で照明することで、庫外灯21が、冷蔵室6の手前側に置かれた載置物だけでなく冷蔵室6の奥側の載置物も照らすことができ、ユーザが冷蔵室6の奥側に置かれた載置物を視認しやすい効果が得られる。
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記各実施形態では、図4に示されるように、庫外灯取り付け構造の壁部46及び壁部47と、切替室扉14の外壁45とで囲まれた内側に断熱材30が充填されるが、本発明の実施の形態はこれに限られない。庫外灯取り付け構造の壁部46と、切替室扉14のとの間に断熱材を設けず、壁部46及び切替室扉14と同じ材料(鋼板又はプラスチック)で形成してもよい。この場合、断熱材を設ける場合と比べて庫外灯21取り付け構造の側面を薄膜化することができる。
また、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、実施の形態1及び2では、庫外灯21は切替室扉14にのみ設けられるが、本発明の実施の形態はこれに限られない。
例えば、実施の形態1と同様に、切替室扉14に第1の庫外灯取り付け空間28を設け、該第1の庫外灯取り付け空間28内に第1の庫外灯21、配線24及び第1の非接触受電部25を設ける。同様に、製氷室扉13に第2の庫外灯取り付け空間28´を設け、該第2の庫外灯取り付け空間28´内に第2の庫外灯21´、配線24´及び第2の非接触受電部25´を設ける。また、仕切壁内に第1の非接触受電部25用の非接触給電部31を設け、第2の非接触受電部25´用の非接触受電部31´を設ける。第2の庫外灯取り付け空間28´の遮蔽性のカバー部材27´の切り起こしは第1の庫外灯取り付け空間28の遮蔽性のカバー部材27と同様の形状にする。このような構造とすることにより、冷蔵室扉12aが開放され、製氷室扉13が閉鎖されているとき、実施の形態1及び2と同様に、下段の透明棚22に載置された載置物を、第2の庫外灯21´の光によって照らすことができる。よって、冷蔵庫の冷蔵室6の天井に天井灯23を設けるのみの構造と比べて、冷蔵庫の冷蔵室6内をより明るくし、載置物の視認性を向上させることができる。
なお、庫外灯21´を製氷室扉13にのみ設け、庫外灯21を切替室扉14に設けない構造としてもよい。
また、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、実施の形態1及び2では、庫外灯21は切替室扉14に設けられるが、本発明の実施の形態はこれに限られない。
例えば、切替室扉14の代わりに、図10に示すように、冷蔵室扉12bの下面の一部を冷蔵室扉12bの内側へ凹むように陥入させ、形成された凹部である庫外灯取り付け構造内に庫外灯21、リード線24及び非接触受電部25を固定する。庫外灯21及び非接触受電部25の下を覆うように、複数の切り起こし26´´によりスリットが形成された遮蔽性のカバー部材27´´を冷蔵室扉12bに設ける。遮蔽性のカバー部材27´´は冷蔵室扉12bの下面の一部を構成し、スリットが真下から見て庫外灯21に重なるように設けられる。実装基板は、冷蔵室扉12bを閉鎖したときに実装基板の長手方向と冷蔵室6の幅方向とが一致する向きで、実装基板に対してLED素子が下になるように庫外灯取り付け構造内に設置される。凹状の庫外灯取り付け構造と遮蔽性のカバー部材27´´により、庫外灯取り付け空間28´´が形成される。遮蔽性のカバー部材27´´の上面は、庫外灯取り付け空間28´´の底部に相当する。
複数の切り起こし26´´は遮蔽性のカバー部材27´に対して切替室8側に傾いており、スリットを通過した庫外灯21からの光29´が、庫外灯21の真下よりも切替室8の奥行き方向奥側を指向するように構成される。
また、仕切壁に設けられる給電部取り付け空間33´は、冷蔵室扉12bが閉じられた状態で冷蔵庫1を正面視して庫外灯取り付け空間28´´と少なくとも一部が重なる位置に設けられる。また、冷蔵室扉12bが閉じられた状態で冷蔵庫1を正面視して非接触給電部31と非接触受電部25の少なくとも一部が重なるように、非接触給電部31と非接触受電部25を給電部取り付け空間33´と庫外灯取り付け空間28´´にそれぞれ設ける。
冷蔵室扉12bが閉じており切替室扉14が閉じている場合は、冷蔵室扉12b用の扉開閉センサ51から制御基板18へ冷蔵室扉12bが閉じていることを示す信号が送信される。また、切替室扉14用の扉開閉センサ36から制御基板18へ切替室扉14が閉じていることを示す信号が送信される。このとき制御基板18は非接触給電部31に電力を供給せず、非接触給電部31は非接触受電部25に給電しないため、庫外灯21は消灯している。
冷蔵室扉12bが閉じており切替室扉14が開いている場合は、冷蔵室扉12b用の扉開閉センサ51から制御基板18へ冷蔵室扉12bが閉じていることを示す信号が送信される。また、切替室扉14用の扉開閉センサ36から制御基板18へ切替室扉14が開いていることを示す信号が送信される。このとき制御基板18は非接触給電部31に電力を供給し、非接触給電部31は非接触受電部25に電力を供給し、庫外灯21は点灯する。
冷蔵室扉12bが開くと、冷蔵室扉12bが閉じている場合と比べて非接触給電部31と非接触受電部25との距離が増大するため、非接触給電部31から非接触受電部25へ供給される電力が低下し、庫外灯21は消灯する。
このような構造とすることにより、冷蔵室扉12bが閉じており、切替室扉14を開いたときに、切替室8に載置された載置物を、冷蔵室扉12b内に設けられた庫外灯21の光によって照らすことができる。よって、冷蔵庫1の切替室8内をより明るくし、載置物の視認性を向上させることができる。また、このような構造とすることで、照明装置を、冷蔵庫本体に備えられた回転式の扉に設置することができる。
また、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。
例えば、実施の形態1及び2では、冷蔵庫1の箱体2に形成される貯蔵空間が複数の断熱性の仕切壁により複数の貯蔵室、すなわち、冷蔵室6、製氷室7、切替室8、冷凍室9および野菜室10に分離されているとしたが、これに限られない。製氷室7にさらに仕切壁を設け、該仕切壁の上を製氷室、下を第1の冷凍室とし、切替室8を野菜室とする。冷凍室9および野菜室10に替えて第2の冷凍室を設ける。このような場合でも、野菜室扉に庫外灯取り付け空間28を設け、冷蔵室6と野菜室とを区画する断熱性の仕切壁11内に給電部取り付け空間33を設ける。さらに、野菜室扉を閉じたとき、正面視して非接触給電部31と非接触受電部25の少なくとも一部が重なるように、非接触給電部31と非接触受電部25を給電部取り付け空間33と庫外灯取り付け空間28内にそれぞれ設ける。このような変形を加えても、実施の形態1及び2と同様の効果が得られる。
また、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。
例えば、実施の形態3及び4において、製氷室40を野菜室とし、冷凍室9に替えて製氷室及び切替室の2室を設け、野菜室10に替えて冷凍室を設けてもよい。このような場合でも、野菜室扉に庫外灯取り付け空間28を設け、冷蔵室6と野菜室とを区画する断熱性の仕切壁11内に給電部取り付け空間33を設ける。さらに、野菜室扉を閉じたとき、正面視して非接触給電部31と非接触受電部25の少なくとも一部が重なるように、非接触給電部31と非接触受電部25を給電部取り付け空間33と庫外灯取り付け空間28内にそれぞれ設ける。このような変形を加えても、実施の形態3及び4と同様の効果が得られる。
1…冷蔵庫、2…箱体、3…外箱、4…内箱、5…断熱材、6…冷蔵室、7…製氷室、8…切替室、9…冷凍室、10…野菜室、11…仕切壁、12a…冷蔵室扉、12b…冷蔵室扉、13…製氷室扉、14…切替室扉、15…冷凍室扉、16…野菜室扉、17…操作パネル、18…制御基板、19…製氷容器、20…冷凍容器、21…庫外灯、22…透明棚、23…天井灯、24…配線、25…非接触受電部、26…切り起こし、27…遮蔽性のカバー部材、28…庫外灯取り付け空間、28b…段差部、29…光、30…断熱材、31…非接触給電部、32…側壁板、33…給電部取り付け空間、34…配線、35…引出ケース、36…扉開閉センサ、38…冷蔵室棚、39…反射部、40…製氷室、41…冷凍容器、42…製氷室扉、43…扉開閉センサ、44…配線、45…外壁、50…外壁、51…扉開閉センサ、52…バッテリー、53…庫外灯スイッチ
上述の目的を達成するために、この発明による冷蔵庫は、第1の貯蔵室と、第1の貯蔵室と仕切壁により区画され第1の貯蔵室の上に設けられた第2の貯蔵室と、第1の貯蔵室を開閉する第1の扉と、第2の貯蔵室を開閉する第2の扉と、を備え、該第1の扉の上面に設けられた凹部内に照明装置と受電部を備え、照明装置及び受電部の上に設けられたカバー部材と、を備える。さらに、この発明による冷蔵庫は、仕切壁が有する給電部取り付け空間内に、前記受電部に無線で電力を供給する給電部を備える。照明装置は真上よりも第2貯蔵室側に光を照射し、第1の貯蔵室が閉鎖され、第2の貯蔵室が開放されているとき、給電部が受電部に無線で電力を供給することで照明装置が点灯し、前記第2の貯蔵室内を照らすように構成されている。上記の構造により、照明装置を冷蔵庫本体に設けられた回転式の扉や引き出し式の扉に設けることができる。

Claims (7)

  1. 食品を冷蔵する第1の貯蔵室と、前記第1の貯蔵室と仕切壁により区画され前記第1の貯蔵室の上に設けられ食品を冷蔵する第2の貯蔵室とを有する冷蔵庫本体と、
    前記冷蔵庫本体に設けられ、前記第1の貯蔵室を開放又は閉鎖する第1の扉と、
    前記冷蔵庫本体に設けられ、前記第2の貯蔵室を開放又は閉鎖する第2の扉と、
    前記冷蔵庫本体の背面側に位置する制御基板と、
    前記冷蔵庫本体又は前記仕切壁の内側に設けられ、前記第1の貯蔵室の開放又は閉鎖を検知する扉開閉センサと、
    前記第1の扉の上面に形成された凹部内に設けられる照明装置と、
    前記凹部内に設けられ、配線により前記照明装置と接続する受電部と、
    複数の切り起こしが設けられ、前記凹部の天井を形成し、前記照明装置及び前記受電部の上に設けられる遮蔽性のカバー部材と、
    前記仕切壁が有する給電部取り付け空間に設けられ、前記受電部に無線で電力を供給する給電部と、を備え、
    前記照明装置は前記遮蔽性のカバー部材に設けられた前記複数の切り起こしにより真上よりも前記第2貯蔵室側に光を照射し、
    前記第1の貯蔵室が前記第1の扉により閉鎖され、前記第2の貯蔵室が前記第2の扉により開放されているとき、前記制御基板が前記給電部に電力を供給し、前記給電部が前記受電部に無線で電力を供給することにより前記照明装置が点灯し、前記第2の貯蔵室内を照らすことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記給電部と前記扉開閉センサは前記給電部取り付け構造内に設けられる、請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記庫外灯と前記受電部に接続する充電部を備え、前記第1の貯蔵室が前記第1の扉により閉鎖され、前記第2の貯蔵室が前記第2の扉により閉鎖されているとき、前記充電部は前記給電部からの電力供給により蓄電し、前記第1の貯蔵室が第1の扉により開放された後、前記第2の貯蔵室が第2の扉により開放されるとき、蓄電された前記充電部からの給電により一定時間前記照明装置が点灯し続ける、請求項1〜2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記凹部の側壁と前記第1の扉の外壁との間に断熱材を設ける、請求項1〜3に記載の冷蔵庫。
  5. 透光性を有し、前記第2の貯蔵室内に着脱可能に設けられ、前記第2の貯蔵室内を上下に仕切る一以上の棚を備え、
    前記一以上の棚が、前記一以上の棚の手前側に幅方向に亘って設けられ、前記照明装置から照射される光の少なくとも一部を前記貯蔵室の奥側に反射させる反射板を備えたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 透光性を有し、前記第2の貯蔵室内に着脱可能に設けられ、前記第2の貯蔵室内を上下に仕切る一以上の棚を備えたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 食品を冷蔵する第1の貯蔵室と、前記第1の貯蔵室と仕切壁により区画され前記第1の貯蔵室の上に設けられ食品を冷蔵する第2の貯蔵室とを有する冷蔵庫本体と、
    前記冷蔵庫本体に設けられ、前記第1の貯蔵室を開放又は閉鎖する第1の扉と、
    前記冷蔵庫本体に設けられ、前記第2の貯蔵室を開放又は閉鎖する第2の扉と、
    前記冷蔵庫本体の背面側に位置する制御基板と、
    前記第2の扉の下面に形成された凹部内に設けられる照明装置と、
    前記凹部内に設けられ、配線により前記照明装置と接続する受電部と、
    複数の切り起こしが設けられ、前記照明装置及び前記受電部の下を覆うように前記第2の扉に設けられる遮蔽性のカバー部材と、
    前記仕切壁が有する給電部取り付け空間に設けられ、前記受電部に無線で電力を供給する給電部と、を備え、
    前記照明装置は前記遮蔽性のカバー部材に設けられた前記複数の切り起こしにより真下よりも前記第1貯蔵室側に光を照射し、
    前記第1の貯蔵室が前記第1の扉により開放され、前記第2の貯蔵室が前記第2の扉により閉鎖されているとき、前記制御基板が前記給電部に電力を供給し、前記給電部が前記受電部に無線で電力を供給することにより前記照明装置が点灯し、前記第1の貯蔵室内を照らすことを特徴とする冷蔵庫。
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