JPWO2020194423A1 - 無線通信装置 - Google Patents

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    • H04B7/0413MIMO systems
    • H04B7/0452Multi-user MIMO systems

Abstract

種類が異なる複数のデータを同一の周波数及び時間で効率的に送信することが可能な無線通信装置を提供する。無線通信装置は、UL、LLの各ビームを同一の周波数及び時間で空間に出力するアンテナ部19と、UL、LLの各ビームの電力比を調整する上位IL制御部13及び下位IL制御部14と、UL、LLの各ビームの幅を制御する上位階層振幅/位相制御部15及び下位階層振幅/位相制御部16とを備える。上位階層振幅/位相制御部15及び下位階層振幅/位相制御部16は、ULのビームの幅を狭くし、LLのビームの幅を広くする制御を行う。また、上位IL制御部13及び下位IL制御部14は、ULのビームの送信方向及びULのビームの幅の範囲において、ULのビームの放射電力の方がLLのビームの放射電力より大きく、且つ所定の電力差以上になるように調整する。

Description

本発明は、複数のデータを階層分割多重方式で送信する無線通信装置に関する。
第五世代の通信では、スループット拡大のために広い帯域幅を用いる通信方式が主流になっている。その一方で、現行のキャリア周波数帯はひっ迫しており、広い周波数帯域を確保することは困難である。このため、広い周波数帯を確保しやすいサブミリ波またはミリ波の周波数帯を使用することが提案されている。このような高い周波数帯では自由空間損失が大きいので、通信エリアを拡大するために、複数のアンテナを用いてそれらの位相を制御することで、アンテナ利得の大きいペンシルビームを形成する「Massive MIMO」または「Phased Array」技術を用いることが多い。
また、放送の分野において、米国の次世代地上デジタル放送規格であるATSC(Advanced Television Systems Committee standards)3.0では、2つの異なるサービスを上位階層(Upper Layer:UL)と下位階層(Lower Layer:LL)に割り当て、ULとLLを異なる電力比で多重化して伝送する方式が採用されている。この技術は、階層分割多重(Layered Division Multiplexing:LDM)と称されている(非特許文献1,2参照)。また、セルラー通信では、同様の技術がNOMA(Non Orthogonal Multiplexing Access)と称する方式として用いられている。
以下、従来のLDM送信装置及びLDM受信装置の概略構成について説明する。
図12は、従来のLDM送信装置の機能ブロックの一例を示す図である。図12に示すように、従来のLDM送信装置は、ULデータ処理部100と、LLデータ処理部101と、合成部124と、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing;直交周波数分割多重方式)変調部125と、送信アンテナ126とを備えている。
ULデータ処理部100は、ULデータについて処理を行うものであり、UL誤り訂正符号化部121Uと、ULキャリア変調部122Uと、電力調整部123Uとを備えている。同様に、LLデータについて処理を行うLLデータ処理部101は、LL誤り訂正符号化部121Lと、LLキャリア変調部122Lと、電力調整部123Lとを備えている。
従来のLDM送信装置の動作について説明する。
ULの情報ビットは、ULデータ処理部100のUL誤り訂正符号化部121Uに入力され、UL誤り訂正符号化部121Uで所定の誤り訂正符号化が施される。その後、ULキャリア変調部122Uで、直交振幅変調(Quadrature Amplitude Modulation、以下QAM)やPSK(Phase Shift Keying)、あるいは不等間隔直交振幅変調(Non Uniform QAM)でIQ平面にマッピングする変調方式等のデジタル変調方式により変調される。そして、ULとLLとで所定の電力比となるよう、変調されたUL信号は電力調整部123Uで送信電力が調整され、合成部124に入力される。
ULとは異なる情報を送信するLLでは、情報ビットがLLデータ処理部101に入力され、LL誤り訂正符号化部121Lで誤り訂正符号化が行われ、LLキャリア変調部122Lでキャリア変調される。そして、電力調整部123Lで送信電力の調整が行われて、合成部124に入力される。
UL誤り訂正符号化部121U及びLL誤り訂正符号化部121Lで行われる誤り訂正符号化は、同一の誤り訂正符号化方式であっても、異なる方式であってもよい。ULキャリア変調部122U及びLLキャリア変調部122Lにおけるキャリア変調方式は、例えば、ULを64QAM、LLをQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)で変調し、又はULをQPSK、LLを64QAMで変調する。また、送信電力は、一般的には、受信側における復調処理を容易にするため、UL送信電力とLL送信電力、つまりULとLLのそれぞれの放射電力(実効放射電力または実効等方放射電力)に差を設けることが望ましい。
そして、合成部124でULとLLの信号が合成されて、OFDM変調部125において、合成された信号がOFDM変調され、送信アンテナ126から送信信号として出力される。このようにして従来のLDM送信装置の動作が行われる。
次に、従来のLDM受信装置の構成について図13を用いて説明する。図13は、従来のLDM受信装置の機能ブロックの一例を示す図である。図13に示すように、従来のLDM受信装置は、受信アンテナ130と、OFDM復調部131と、ULキャリア復調部132と、UL誤り訂正復号化部133と、レプリカ生成部134と、除去処理部135と、LLキャリア復調部136と、LL誤り訂正復号化部137とを備えている。
従来のLDM受信装置の動作について説明する。
従来のLDM受信装置では、多重されて送信された送信信号は、受信装置の受信アンテナ130で受信され、OFDM復調部131においてFFT(Fast Fourier Transform;高速フーリエ変換)処理や伝送路推定等のOFDM復調処理が行われ、ULキャリア復調部132及び除去処理部135に分岐される。分岐された一方の信号について、ULキャリア復調部132において、送信側でULデータに施されたキャリア変調に対応したキャリア復調が行われる。
キャリア復調されたUL信号は、UL誤り訂正復号化部133で、LDM送信装置側のUL誤り訂正符号化部121Uに対応した誤り訂正復号化が行われ、UL復号ビットが出力される。それと共に、UL誤り訂正復号化部133で復号されたUL復号ビットは、レプリカ生成部134に入力されて、LDM送信装置側のULキャリア変調部122Uで用いている変調方式で再度キャリア変調が施され、更に伝搬路推定結果等を用いてUL受信信号のレプリカ(ULレプリカ信号)が生成される。
そして、除去処理部135において、OFDM復調部131からの多重化された信号から、ULレプリカ信号が除去されて、LLの受信信号であるLL信号が取り出される。その後、LL信号について、LLキャリア復調部136において、LDM送信装置側の電力調整部123U,123LでのUL,LLの電力割合を考慮して、LL信号のキャリア復調が行われる。LLキャリア復調部136からの信号は、LL誤り訂正復号部137に入力され、LDM送信装置側のLL誤り訂正符号部121Lに対応する誤り訂正復号が行われ、LLの復号ビットが出力される。このようにして、受信装置における動作が行われる。
OFDM復調部131からの信号は、UL信号とLL信号が合成された状態であるが、誤り訂正復号やレプリカ生成が正確になされていると仮定すると、レプリカ生成部134の出力は純粋なULの受信信号であるUL信号を再現することになる。したがって、多重されたOFDM復調信号からULレプリカ信号を減算すれば、LL信号を抽出することができるものである。
岡田、柴田他,"地上デジタルTV放送におけるLDM方式の適用に関する一考察",映像情報メディア学会技術報告,40,1-4,2016年10月 佐藤他,"次世代地上放送に向けたLDMの適用に関する一検討",映像情報メディア学会技報,vol.41,no.6,BCT2017-34,pp.45-48,2017年2月
例えば、セルラーにおいて基地局が自身のセクタ内に存する複数の端末局を管理する場合、データ信号と制御信号を異なる周波数などの別回線を用いて伝送する場合が多く、周波数の利用効率が悪いという問題があった。また、複数の周波数を用いる場合には、それぞれの周波数に対応するRF(Radio Frequency)回路が必要となり、装置規模の増大を招いてしまうという問題もあった。
本発明は、上記のような従来の事情に鑑みて為されたものであり、種類が異なる複数のデータを同一の周波数及び時間で効率的に送信することが可能な無線通信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、無線通信装置を以下のように構成した。
すなわち、複数のデータを階層分割多重方式で送信する無線通信装置において、第1データを送信する第1ビームと、前記第1データとは種類が異なる第2データを送信する第2ビームとを、同一の周波数及び時間で空間に出力するアンテナと、前記第1ビーム及び前記第2ビームの電力比を調整する電力比調整部と、前記第1ビーム及び前記第2ビームの幅を制御するビーム幅制御部とを備え、前記ビーム幅制御部は、前記第1ビームの幅と前記第2ビームの幅とが異なるように制御することを特徴とする。
このように、本発明に係る無線通信装置は、第1データと、第1データとは種類が異なる第2データとを、それぞれ幅が異なるビームを用いて階層分割多重方式で送信する構成となっている。これにより、種類が異なる複数のデータを同一の周波数及び時間で効率的に送信することが可能となる。
一構成例として、本発明に係る無線通信装置は、前記第2データとして、前記第1データの送信の制御に使用されるデータを送信する場合に、前記ビーム幅制御部は、前記第1ビームの幅を狭くし、前記第2ビームの幅を広くする制御を行う構成としてもよい。
この場合、前記電力比調整部は、前記第1ビームの送信方向及び前記第1のビームの幅の範囲において、前記第1ビームの放射電力の方が前記第2ビームの放射電力より大きく、且つ所定の電力差以上になるように調整してもよい。あるいは、前記電力比調整部は、前記第1ビームの送信方向及び前記第1のビームの幅の範囲において、前記第2ビームの放射電力の方が前記第1ビームの放射電力より大きく、且つ所定の電力差以上になるように調整してもよい。また、前記第2データには、当該無線通信装置の位置情報が含まれてもよい。
また、前記ビーム幅制御部は、前記第1ビーム及び前記第2ビームの幅をデジタル方式で制御する構成としてもよい。また、前記ビーム幅制御部は、前記第1ビーム及び前記第2ビームの幅をアナログ方式で制御する構成としてもよい。また、前記アンテナは、反射鏡と、前記反射鏡に前記第1データの電波を放射して前記第1ビームを発生させる第1の放射器と、前記反射鏡に前記第2データの電波を放射して前記第2ビームを発生させる第2の放射器とを有し、前記ビーム幅制御部は、前記反射鏡に対する前記第1の放射器の位置及び前記第2の放射器の位置の調整により、前記第1ビーム及び前記第2ビームの幅を制御する構成としてもよい。
また、本発明に係る無線通信装置は、前記第1データの復調に使用されるパイロット信号と前記第2データの復調に使用されるパイロット信号とを、時間、周波数、または符号の領域で直交する関係で配置して送信する構成としてもよい。
本発明によれば、種類が異なる複数のデータを同一の周波数及び時間で効率的に送信することが可能な無線通信装置を提供することができる。
第1実施例に係る無線通信装置の機能ブロックの一例を示す図である。 ビーム方向をアンテナ正面にした場合の指向性利得を示す図である。 ビーム方向をアンテナ正面から傾けた場合の指向性利得を示す図である。 第1実施例に係る無線通信装置の利用例を説明する図である。 第1実施例におけるUL及びLLのビーム形状の例を示す図である。 ULのアンテナ利得が最大の方向における受信側のコンスタレーションの例を示す図である。 ULのアンテナ利得が小さい方向における受信側のコンスタレーションの例を示す図である。 第1実施例に係る無線通信装置の別の利用例を説明する図である。 第2実施例におけるUL及びLLのビーム形状の例を示す図である。 一般的なパラボラアンテナについて説明する図である。 第3実施例におけるパラボラアンテナについて説明する図である。 第4実施例におけるパイロット信号の配置について説明する図である。 従来のLDM送信装置の機能ブロックの一例を示す図である。 従来のLDM受信装置の機能ブロックの一例を示す図である。
本発明の一実施形態に係る無線通信装置について、図面を参照しつつ説明する。
(第1実施例)
図1には、本発明の第1実施例に係る無線通信装置の機能ブロックの一例を示してある。本例の無線通信装置は、上位階層変調部11と、下位階層変調部12と、上位IL(Injection Level)制御部13と、下位IL制御部14と、上位階層振幅/位相制御部15と、下位階層振幅/位相制御部16と、合成部17と、RF変換部18と、アンテナ部19とを備える。
本例の無線通信装置には、外部から情報Aと情報Bが供給される。情報Aと情報Bは異なる内容のデータであり、詳細は後述するが、その伝送レートも異なることが多い。情報Aは上位階層変調部11に入力され、情報Bは下位階層変調部12に入力される。
上位階層変調部11は、情報Aに対して、通信路符号化及びデジタル変調処理を施す。同様に、下位階層変調部12は、情報Bに対して、通信路符号化及びデジタル変調処理を施す。
通信路符号化では、畳み込み符号、ターボ符号、LDPC(Low Density Parity Check)などの符号がよく用いられる。あるいは、これらの符号を内符号とし、RS(Reed-Solomon)符号、BCH(Bose-Chaudhuri-Hocquenghem)符号などの符号を外符号として連接する連接符号化も用いられていることも多い。本発明においては、これらの符号に依存しないため、どのような符号を採用しても差し支えない。
デジタル変調処理には、シングルキャリア変調方式やOFDMなどがよく用いられる。また、第五世代の通信方式として、FBMC(Filter Bank Multi-Carrier)、GFDM(Generalized Frequency Division Multiplexing)等も検討が進んでいる。本発明においては、これらの変調方式にも大きく依存はしないため、以下では近年主流のOFDMを用いて説明を行う。OFDM方式は、QPSKや16QAMなどの一次変調を施した後、これら複数のサブキャリアを周波数軸上で直交させながら多重する二次変調によりデジタル変調を施す。
このように、上位階層変調部11において、情報Aに対して通信路符号化及びデジタル変調処理などが施され、変調信号が生成される。同様に、下位階層変調部12において、情報Bに対して通信路符号化及びデジタル変調処理が施され、変調信号が生成される。なお、上位階層変調部11と下位階層変調部12における通信路符号化の符号化率やデジタル変調の変調多値数などについては後述する。
上位階層変調部11から出力される情報Aの変調信号は、上位IL制御部13により係数αが乗積された後、上位階層振幅/位相制御部15に伝達される。上位階層振幅/位相制御部15では、情報Aの放射ビームを形成する処理が行われる。
同様に、下位階層変調部12出力される情報Bの変調信号は、下位IL制御部14により係数βが乗積された後、下位階層振幅/位相制御部16に伝達される。下位階層振幅/位相制御部16では、情報Bの放射ビームを形成する処理が行われる。
第1実施例では、上位IL制御部13及び下位IL制御部14で使用する係数α、βについて、α=β=0.5として説明を行う。すなわち、ULの総送信電力とLLの総送信電力を等しくする場合について説明する。
上位階層振幅/位相制御部15は、上位階層変調部11からの変調信号に対して、N種類(Nは自然数であり、アンテナ部19が有するアンテナ素子の数と一致する)の振幅An (nはアンテナ番号であり、1≦n≦N)と位相θn を可変制御した結果を出力する。この制御により放射ビームが形成されるが、そのビーム形状はアンテナ部19のアンテナ素子の配置にも依存する。例えば、アンテナ素子が一列に等間隔で配置されている場合は、各位相(図1のθ1 〜θ6 )を等しくなるように制御すると、各アンテナから送出された信号がアンテナ列に対して正面方向で同相合成され、高いアンテナ利得が得られる。このとき、鋭いペンシルビームを形成する場合には、上位階層振幅/位相制御部15の振幅(図1のA1 〜A6 )は同一であることが望ましい。
図2には、ビーム方向をアンテナ正面にした場合の指向性利得を示してある。同図によれば、正面方向では高いアンテナ利得が得られているが、正面以外の方向ではアンテナ利得が低下している。これは、正面以外の方向では空間合成時の位相が異なり、逆相で打ち消されることもあるためである。
図3には、ビーム方向をアンテナ正面から傾けた場合の指向性利得を示してある。このように、正面以外の方向にビーム形成したい場合には、所望方向で同相合成されるように上位階層振幅/位相制御部15の位相(図1のθ1 〜θ6 )を制御すればよい。
以上のように、上位階層振幅/位相制御部15の位相θn を制御することで、所望の方向にエネルギーを集中させてエネルギー効率のよい無線伝送を行うことができる。
ここで、無線通信装置の構成に関する説明を一旦離れ、本実施例で解決を図る課題について説明する。
図4には、図1に示した無線通信装置を基地局21に搭載し、基地局21と3台の端末局22〜24とがデータ通信を行う例を示してある。基地局21は、端末局22(端末X)とデータ通信を行いたい場合には、その方向に上記で説明したビーム形成を行えばよい。同様に、別の端末局とデータ通信を行いたい場合には、その方向にビームを形成すればよい。ビーム形状にもよるが、一般的にはアンテナ利得の高い鋭いペンシルビームを形成すると、通信対象としている端末局以外の端末局では、アンテナ利得が低下するので、データ通信を行うことができない。
ここで、基地局21がこれら3台の端末局22〜24の全てを制御管理下に置く場合には、全ての端末局に制御情報を通知しておくことが望ましい。セルラー通信では、データ信号を送信するUser−Planeと、制御信号を送信するControl−Planeとを互いに異なる周波数などにして、制御信号をデータ信号とは別の通信回線を用いて通知している場合が多い。
例えば、データ信号と制御信号の通信の例として、基地局21は端末局22〜24の全てと通信を行うに際して、何らかのスケジューリングの規則に則り(スケジューリング方式については明言しない)、それぞれの端末局に向けたビームを時分割に形成しながらデータ通信を行うことを考える。このとき、ある端末局とデータ通信を行っている期間は、それ以外の端末局にもスケジュール情報などの制御情報を通知して、データ通信の対象外の端末局ともタイミング同期などを取っておいた方が、効率よく通信することが可能となる。
第1実施例では、上記のような特定の端末局に対するデータ信号と複数の端末局に対する制御信号を同一の周波数で通信できるようにビーム形成する階層分割多重方式の無線通信装置を提供することで、周波数の利用効率向上やシステムの簡素化を実現する。
以下に、本発明の主眼である、ビーム形成しながらデータ通信を行う上位階層と、複数の端末局に制御信号をブロードキャスト通信する下位階層を同一周波数で実現する手法について説明する。
これまで説明したように、データ信号については、上位階層変調部11と上位階層振幅/位相制御部15を用いてビーム形成しながら送信する。
一方、制御信号については、下位階層変調部12と下位階層振幅/位相制御部16を用いてビーム形成しながら送信する。図4の全ての端末局22〜24に同じ制御情報を伝送する場合には、ブロードキャスト型の通信となる。
一般的に、制御信号は、データ信号に比べて伝送レートが低いため、下位階層変調部12の符号化率を低く、変調多値数も低次にすることで、低い受信電力であっても復調することが可能となる。例えば、符号化率を1/3とし、変調方式にはBPSK(Binary Phase Shift Keying)を用いる。あるいは、更に安定性を改善する場合には、同じデータを複数回伝送することでダイバーシティ効果を得ることができ、受信信号品質を改善することが可能となる。
逆に、データ信号は、高いスループットが要求されることが多く、変調多値数は64QAMや256QAMなどの高次の多値数が用いられ、その分高い受信電力(高い受信S/N)を必要とする。
下位階層変調部12で生成された変調信号は、下位階層振幅/位相制御部16に伝達される。下位階層振幅/位相制御部16は、複数の端末局を対象にするようにブロードな放射ビームを形成する。ブロードなビームを形成する場合には、下位階層振幅/位相制御部16の振幅(B1 〜B6 )に差を設けた方がよい。例えば、B3 のみ振幅を√6として、それ以外のB1 、B2 、B4 、B5、B6 を0とすることで、LLの正規化電力はULと同じ値となり、ビームを最もブロードに形成することができる。また、下位階層振幅/位相制御部16で形成するビーム形状は必ずしもブロードである必要はなく、上位階層と同様にビーム幅を絞り、尚且つそのビーム方向を可変制御させることも可能である。
上位階層振幅/位相制御部15からの信号と下位階層振幅/位相制御部16からの信号は、合成部17で合成される。ここで、上位階層変調部11の変調信号生成タイミングと下位階層変調部12の変調信号生成タイミングは、同じであることが望ましい。OFDM信号を用いる場合には、上位階層変調部11と下位階層変調部12で同じシンボルタイミングを用いることになる。
合成部17で合成された信号は、RF変換部18にてRF信号に変換され、アンテナ部19から送出される。
RF変換部18やアンテナ部19は、アナログ素子であるため、特性の個体差が発生する。そこで、上位階層振幅/位相制御部15と下位階層振幅/位相制御部16は、これらの個体差を予め何らかの手法で求めておき、個体差を軽減するためのキャリブレーション係数をオフセットしておけばよい。個体差の測定手法に関しては、本発明に直接関わらないため、ここでは言及しない。
図5は、第1実施例におけるUL及びLLのビーム形状の例を示している。同図では、実線で示すUL(データ信号)のビーム幅を狭くし、点線で示すLL(制御信号)のビーム幅を広くしている。このように、第1実施例の無線通信装置では、UL、LLは独立にビーム形成される。
次に、受信側(例えば、図4の端末局22〜24)の処理について説明を行う。
OFDMの場合、UL信号とLL信号のタイミングが完全に一致していれば、UL、LL共に各サブキャリアの直交性は保たれ、受信側でのコンスタレーションは図6Aや図6Bのように観測される。
図6Aは、ULのアンテナ利得が最大の方向における受信側のコンスタレーションの例を示している。○印で示すUL信号は16QAMで変調され、×印で示すLL信号はQPSKで変調されているものとする。コンスタレーションとしては×印のみが観測されるが、観測された受信信号から○印で示すUL信号を復調することができる。このとき、×印で示したLL信号はUL信号にとって雑音として振る舞う。
ここで、UL受信電力対LL受信電力比について説明する。
ULの総送信電力とLLの総送信電力を等しい電力に設定し、LLは無指向のアンテナ利得と仮定する。この場合、ULのアンテナ利得が最大の方向では、UL受信電力はLL受信電力に対して20log10(N)[dB]大きくなる。このため、受信部のLNA(Low Noise Amplifier)で発生する熱雑音がLL受信電力よりも十分小さい場合には、所要S/N比(Signal-to-Noise ratio)として20log10(N)[dB]の変調多値数を用いた伝送を行うことが可能である。
また、LL信号を復調する場合には、非特許文献1,2などに示されるように、UL信号を復調した後、UL信号のレプリカを生成して受信信号から減算することでLL信号を抽出するSIC(Successive Interference Canceller)や、ULとLLを一つの信号とみなし、ULとLLを一括して同時復調するMLD(Maximum Likelihood Detection)方式などがある。これらの方式を用いることで、UL信号(情報A)とLL信号(情報B)を再生することができる。
図6Bは、ULのアンテナ利得が小さい方向における受信側のコンスタレーションの例を示している。○印で示すUL信号は小さく、×印で示すLL信号の方が相対的に大きな値で受信されている。同図は、データ伝送を行っておらず制御信号のみを受信する端末局での例であり、LL信号である×印の信号を復調すればよい。このとき、LL信号に対して漏洩しているUL信号成分(○印)は雑音として振る舞うことになる。
このように、ULのアンテナ利得が最大となる方向ではUL信号とLL信号の両方を復調することが可能であり、それ以外の方向ではLL信号のみが復調可能である。こうすることによって、上記に記載したように基地局がセクタ内の複数の端末局を管理する場合であっても、制御信号を全ての端末に同時に送信することが可能となる。
次に、図7を参照して、第1実施例に係る無線通信装置の別の利用例について説明する。図7は、図1に示した無線通信装置を基地局31及び端末局32(例えば、ヘリコプター)に搭載し、基地局31と移動する端末局32とがビーム追尾しながら双方向通信を行う例を示している。基地局31と端末局32は、データ信号については高いスループットを実現するために、互いにペンシルビームを用いて通信を行う。このとき、互いに相手方向にビームを制御するため、LLにブロードなビームを形成し、GPS(Global Positioning System)などで取得した自身の位置情報を含む制御信号を送信する。位置情報などはスループットが低くても構わないため、アンテナ利得の小さいブロードビームで伝送することができる。
また、LLによる位置情報の送信は、端末局が移動しない場合においても有効である。すなわち、基地局からGPS位置情報などを含む制御情報を全ての端末局にブロードキャスト伝送することで、各端末局は基地局の位置を正確に把握することができるので、端末局から基地局側へデータ送信する際に、高い伝送効率が得られるビーム制御を行うことが可能となる。
以上のように、第1実施例に係る無線通信装置は、データ信号を送信するULのビームと、データ信号の送信の制御に使用される制御信号を送信するLLのビームとを、同一の周波数及び時間で空間に出力するアンテナ部19と、UL、LLの各ビームの電力比を調整する上位IL制御部13及び下位IL制御部14と、UL、LLの各ビームの幅を制御する上位階層振幅/位相制御部15及び下位階層振幅/位相制御部16とを備えている。そして、上位階層振幅/位相制御部15及び下位階層振幅/位相制御部16により、ULのビームの幅を狭くし、LLのビームの幅を広くする制御を行う構成となっている。また、上位IL制御部13及び下位IL制御部14により、ULのビームの送信方向及びULのビームの幅の範囲において、ULのビームの放射電力の方がLLのビームの放射電力より大きく、且つ所定の電力差以上になるように調整する構成となっている。
したがって、第1実施例に係る無線通信装置は、例えば、基地局に搭載することで、基地局がセクタ内の全ての端末に制御信号を送信しつつ、これと同時に、特定の端末局に対してはデータ信号を送信することが可能となる。また、例えば、制御信号として無線通信装置の位置情報を送信することで、端末局から基地局側へデータ送信する際に、高い伝送効率が得られるビーム制御を行えるようになる。また、例えば、通信相手の一方又は双方が移動する場合に、互いの位置情報を制御信号で通知し合うことで、ビーム追尾しながら双方向通信を行えるようになる。このように、種類が異なる複数のデータを同一の周波数及び時間で効率的に送信することが可能となる。
(第2実施例)
本発明の第2実施例に係る無線通信装置について説明する。第2実施例では、第1実施例とは異なり、LLに第1のデータ信号を割り当て、ULに第1のデータ信号とは異なる第2のデータ信号を割り当てる場合について説明する。なお、ビーム形成は、第1実施例と同じく、ULを鋭いペンシルビームとし、LLをブロードなビームとする。
第2実施例では、LL信号に大きな総送信電力を割り当て、UL信号に小さな総送信電力を割り当てる。第1実施例では、UL、LL共に同一の0.5[W]の送信電力としており、ULとLLの合計で1[W]の送信電力としていた。第1実施例と比較し易くするため、第2実施例でもULとLLの合計の送信電力を1[W]として説明する。
LL信号に大きな送信電力を割り当てるので、下位IL制御部14で使用する係数βは、上位IL制御部13で使用する係数αよりも大きな値を設定する(すなわち、β>α)。LLとULの相対電力差をγ[dB]とすると、正規化電力を1とするため、βとαの値は下記(式1)で表される。
Figure 2020194423
ここで、第2実施例では、UL信号は第1実施例と同様にビーム形成されているので、20log10(N)[dB]のアンテナ利得を有している。図8には、第2実施例におけるUL及びLLのビーム形状の例を示している。同図では、実線で示すUL(第1のデータ信号)のビーム幅を狭くし、点線で示すLL(第1のデータ信号)のビーム幅を広くしている。このように、第2実施例の無線通信装置では、UL、LLは独立にビーム形成される。
ULに対してLLの電力はγ[dB]大きく、ULは20log10(N)[dB]のアンテナ利得があるため、LLとULの電力差はγ−20log10(N)[dB]である。図8に示すように、点線で示したブロードなビーム幅のLL信号により、第2のデータ信号を高いスループットでブロードキャスト通信することができる。この場合には、LLの変調多値数は64QAMや256QAMなどの高次の変調多値数が適している。
また、実線で示したペンシルビームのUL信号により、特定方向の端末には第2のデータのブロードキャスト伝送の他に、第1のデータを伝送することができる。この場合には、ULの変調多値数は、16QAMなどのLLより低次の変調多値数を用いることが望ましい。
以上のように、第2実施例に係る無線通信装置は、上位IL制御部13及び下位IL制御部14により、ULのビームの送信方向及びULのビームの幅の範囲において、LLのビームの放射電力の方がULのビームの放射電力より大きく、且つ所定の電力差以上になるように調整する構成となっている。このような制御を行うことで、ブロードキャスト伝送に加えて、特定の方向にいる相手には比較的高いスループットで別のデータを伝送することが可能となる。
(第3実施例)
本発明の第3実施例に係る無線通信装置について説明する。第1、第2実施例では、ULとLLを合成部17でデジタル処理により合成していた。これに対し、第3実施例は、ULとLLの合成をアナログ回路での合成、もしくはアンテナ出力後の空間合成する構成である。すなわち、第3実施例に係る無線通信装置は、第1、第2実施例のようにUL、LLの各ビームの幅をデジタル方式で制御する構成に代えて、UL、LLの各ビームの幅をアナログ方式で制御する構成となっている。
デジタル合成の場合では、アンテナ素子数Nが大きくなると(例えば、N>32の場合)、装置規模が大きくなってしまうという問題が存在する。この問題は、デジタルビーム形成とアナログビーム形成のハイブリッド構成や、アナログビーム形成のみの構成を用いることで解決することができる。本発明の主眼である、異なるビーム形成を行う階層分割多重伝送においては、デジタルビーム形成やアナログビーム形成などのビーム形成手法に関しては依存しないため、どのようなビーム形成手法を用いてもよい。なお、ビーム走査する場合には、レンズアンテナによるビーム走査や、機械式によるビーム走査のアンテナを用いてもよい。
以下に、パラボラアンテナを用いる場合のビーム制御について説明する。この場合は、パラボラアンテナの焦点を変えることで、ビーム幅の制御が可能である。
一般的なパラボラアンテナは、図9に示すように、放射器41と、反射鏡42とを備える。放射器41から反射鏡42に向かって放射された電波は、反射鏡42によって反射され、前方方向にビームが形成される。このとき、放射器41と反射鏡42の焦点位置が合致していると、理想的には図9のように平行ビームとなり、ビームは狭く、アンテナ利得は大きくなる。なお、逆に放射器41と反射鏡42の焦点位置がずれると、ビームは広く、アンテナ利得は小さくなる。
第3実施例に係る無線通信装置に使用できるパラボラアンテナは、図10に示すように、第1の放射器41と、第2の放射器51と、反射鏡42とを備える。すなわち、一般的なパラボラアンテナに第2の放射器51を追加した構成となっている。同図では、第2の放射器51を反射鏡42の焦点位置からずらして配置し、第1の放射器41を反射鏡42の焦点位置となるように配置してある。第1放射器41ではUL信号を送出し、第2の放射器51ではLL信号を送出する。
第1の放射器41は反射鏡42の焦点位置にあり、アンテナ利得が高く、幅の狭いビーム(平行ビーム)が形成される。一方、第2の放射器51は反射鏡42の焦点位置とはずれており、アンテナ利得が低く、幅の広いビームが形成される。そこで、第1の放射器41によるビームをUL信号の送信に利用し、第2の放射器51によるビームをLL信号の送信に利用することで、図5に示すようなLDM信号を生成することができる。このように、第3実施例では、第1の放射器41及び第2の放射器51の配置を調整することで、ULのビームの幅を狭くし、LLのビームの幅を広くしている。
第3実施例では、第1実施例のようにUL信号を電子的にビーム走査することが困難であるため、ビーム走査を行うにはアンテナ自体を機械的に回転させる必要がある。しかしながら、その反面、第1実施例と比較して、非常に安価にLDM構成を提供することが可能である。
(第4実施例)
本発明の第4実施例に係る無線通信装置について説明する。ULとLLで用いるデジタル変調方式には、絶対振幅と絶対位相に情報を乗せて伝送行う同期検波方式と、相対的な振幅と位相に情報を乗せて伝送する差動検波方式がある。同期検波を行う場合には、受信側で絶対振幅と絶対位相を把握する必要がある。これに対し、差動検波方式を行う場合には、近隣の時間と周波数はコヒーレント性を有していると仮定し、その差分を利用するため、絶対振幅と絶対位相を把握する必要はない。
同期検波では、振幅と位相が既知であるパイロット信号を用いることが多い。具体的には、パイロット信号を帯域内の時間、周波数に分散して配置し、受信側では受信したパイロット信号に対して周波数、時間方向に内挿補間を行うことで、伝送路の特性を推定する。そして、復調処理において、推定した伝送路特性に基づいて、同期検波処理を行う。
第1〜第3実施例では、送信側でのULとLLの振幅と位相の関係は、受信側においては保持されない。したがって、ULを復調するためのパイロット信号とLLを復調するためのパイロット信号を用いる必要がある。そのため、時間、周波数、あるいは符号で直交するような関係で、ULパイロット信号とLLパイロット信号を伝送帯域内に配置する。
図11は、第4実施例におけるパイロット信号の配置の例を示してある。図11の横軸は周波数方向を表している。同図では、周波数領域で直交する関係でULパイロット信号とLLパイロット信号を配置している。
次に、符号領域で直交関係を保持する場合について説明する。ULパイロット信号をPUL、LLパイロット信号をPLLとすると、偶数シンボルではPeven=PUL+PLLを送信し、奇数シンボルではPodd =PUL−PLLを送信する。受信側では、ULパイロット信号を抽出する場合には、PUL=0.5(Peven+Podd )の演算を行い、LLパイロット信号を抽出する場合には、PLL=0.5(Peven−Podd )の演算を行えばよい。
このように、ULとLLを直交するような関係でパイロット信号を配置することで、同期検波方式であっても復調することが可能となる。
また更に、ULとLLで同期検波と差動検波を組合せて実現することも可能である。この場合には、同期検波の階層にのみパイロット信号を配置すれば良い。
上記の説明は、OFDM信号などのマルチキャリア方式に適する方式であるが、シングルキャリア方式であっても、時間的に直交するような関係で振幅、位相を既知とするプリアンブル信号を配置すればよい。
以上、本発明について第1〜第4実施例に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、上記以外にも広く適用することができることは言うまでもない。例えば、上記の説明では、上位階層(UL)と下位階層(LL)の2階層を用いて2種類のデータを送信しているが、3階層以上に分けて3種類以上のデータを送信するようにしてもよい。
また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法や方式、そのような方法や方式を実現するためのプログラム、そのプログラムを記憶する記憶媒体などとして提供することも可能である。
本発明は、種類が異なる複数のデータを同一の周波数及び時間で送信する場合に有効である。
11:上位階層変調部、 12:下位階層変調部、 13:上位IL制御部、 14:下位IL制御部、 15:上位階層振幅/位相制御部、 16:下位階層振幅/位相制御部、 17:合成部、 18:RF変換部、 19:アンテナ部、
21,31:基地局、 22〜24,32:端末局、
41,51:放射器、 42:反射鏡、
100:ULデータ処理部、 101:LLデータ処理部、 121U:UL誤り訂正符号化部、121L:LL誤り訂正符号化部、 122U:ULキャリア変調部、122L:LLキャリア変調部、 123U,123L:電力調整部、 124:合成部、 125:OFDM変調部、 126:送信アンテナ、 130:受信アンテナ、 131:OFDM復調部、 132;ULキャリア復調部、 133:UL誤り訂正復号化部、 134:レプリカ生成部、 135:除去処理部、 136:LLキャリア復調部、 137:LL誤り訂正復号化部

Claims (10)

  1. 複数のデータを階層分割多重方式で送信する無線通信装置において、
    第1データを送信する第1ビームと、前記第1データとは種類が異なる第2データを送信する第2ビームとを、同一の周波数及び時間で空間に出力するアンテナと、
    前記第1ビーム及び前記第2ビームの電力比を調整する電力比調整部と、
    前記第1ビーム及び前記第2ビームの幅を制御するビーム幅制御部とを備え、
    前記ビーム幅制御部は、前記第1ビームの幅と前記第2ビームの幅とが異なるように制御することを特徴とする無線通信装置。
  2. 請求項1に記載の無線通信装置において、
    前記第2データは、前記第1データの送信の制御に使用されるデータであり、
    前記ビーム幅制御部は、前記第1ビームの幅を狭くし、前記第2ビームの幅を広くする制御を行うことを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項2に記載の無線通信装置において、
    前記電力比調整部は、前記第1ビームの送信方向及び前記第1のビームの幅の範囲において、前記第1ビームの放射電力の方が前記第2ビームの放射電力より大きく、且つ所定の電力差以上になるように調整することを特徴とする無線通信装置。
  4. 請求項2に記載の無線通信装置において、
    前記電力比調整部は、前記第1ビームの送信方向及び前記第1のビームの幅の範囲において、前記第2ビームの放射電力の方が前記第1ビームの放射電力より大きく、且つ所定の電力差以上になるように調整することを特徴とする無線通信装置。
  5. 請求項2に記載の無線通信装置において、
    前記第2データには、当該無線通信装置の位置情報が含まれることを特徴とする無線通信装置。
  6. 請求項1に記載の無線通信装置において、
    前記ビーム幅制御部は、前記第1ビーム及び前記第2ビームの幅をデジタル方式で制御することを特徴とする無線通信装置。
  7. 請求項1に記載の無線通信装置において、
    前記ビーム幅制御部は、前記第1ビーム及び前記第2ビームの幅をアナログ方式で制御することを特徴とする無線通信装置。
  8. 請求項1に記載の無線通信装置において、
    前記アンテナは、反射鏡と、前記反射鏡に前記第1データの電波を放射して前記第1ビームを発生させる第1の放射器と、前記反射鏡に前記第2データの電波を放射して前記第2ビームを発生させる第2の放射器とを有し、
    前記ビーム幅制御部は、前記反射鏡に対する前記第1の放射器の位置及び前記第2の放射器の位置の調整により、前記第1ビーム及び前記第2ビームの幅を制御することを特徴とする無線通信装置。
  9. 請求項1に記載の無線通信装置において、
    前記第1データの復調に使用されるパイロット信号と前記第2データの復調に使用されるパイロット信号とを、時間、周波数、または符号の領域で直交する関係で配置して送信することを特徴とする無線通信装置。
  10. 複数のデータを階層分割多重方式で送信する無線通信装置において、
    第1データを送信する第1ビームと、前記第1データとは種類が異なる第2データを送信する第2ビームとを、同一の周波数及び時間で空間に出力するアンテナと、
    前記第1ビーム及び前記第2ビームの電力比を調整する電力比調整部と、
    前記第1ビーム及び前記第2ビームの幅を制御するビーム幅制御部とを備えることを特徴とする無線通信装置。
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