JPWO2020175343A1 - 金属管および金属管の製造方法 - Google Patents

金属管および金属管の製造方法 Download PDF

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Abstract

拡管後の管端部の切断を必要とせずに、高寸法精度を有する、外径が150〜3000mmであり、且つ肉厚が2〜50mmである金属管及び金属管の製造方法の技術の提供。
素管1の両端における管端部11を拡管する管端部拡管工程と、該工程後、素管1の両端の管最端部12に対する管軸方向の押込み量を表す軸押込み量s(mm)の変化に応じた内圧p(MPa)が予め設定される最大内圧pmax(MPa)になるまで、素管1内部全体に内圧pを負荷することで素管1を拡管する内圧負荷工程とを含み、pおよびsが以下の式(2)を満たすようにする。
0.5×(p/pmax)×(a/200)×L≦s≦(p/pmax)×(a/200)×L・・・式(2)
式中、aは予め設定される拡管率(%)であって0.30≦a≦5.0、Lは素管の平均長さ(mm)である。

Description

本発明は、ラインパイプ用金属管に好適な、全長にわたり高い外径精度を有する金属管およびその製造方法に関する。
パイプラインは、原油および天然ガスを安全かつ効率的に輸送する手段として広く用いられている。近年では、輸送効率を高めるためラインパイプ用鋼管の大径化が進んでいる。
パイプラインの敷設において、総費用のうち現地施工費用が占める割合は非常に高く、特に、海底敷設には多くの人員、船舶および機器が必要となり多大な費用がかかる。そのため、コスト削減の観点から現地施工期間の短縮が望まれている。
現地施工では、管を円周溶接して長手方向に接続する作業が行われるが、このとき管の真円度が低いと管端部同士で目違いが生じてしまい、溶接欠陥が発生しやすくなる。
そのため、円周溶接の前に、管を周方向に回して最適な突合せ位置を探すこと、あるいは管端部を研削すること等の調整作業が必要となっているのが現状である。
これらの調整作業による現地施工の長期化を避けるために、ラインパイプ用鋼管には高い真円度が求められる。
特許文献1には、鋼管における管端部の内径を矯正する方法であって、先ず管端部を冷間で縮径加工した後、この縮径加工した管端部に拡管治具を挿入し、縮径加工した部分のみを縮径分だけ拡管することを特徴とする鋼管の管端内径矯正方法が提案されている。
特許文献2には、鋼管における管端部の内径を矯正する方法であって、先ず管端部に拡管治具を挿入して冷間で拡管加工した後、この拡管加工した管端部に縮径治具を押し込んで拡管加工した部分のみを拡管した分だけ縮径することを特徴とする鋼管の管端内径矯正方法が提案されている。
しかし、特許文献1および特許文献2に記載の技術では、管端部近くの曲げ・曲げ戻し部にくびれや凹み等の形状不整が生じやすい。そのため、これらの方法で製造した管は、曲げや圧縮が加わった際に座屈しやすく構造物として用いるのに不向きであり、管端部付近は切断する必要がある。
特許文献3には、液圧を原管の内面あるいは外面に付与することにより所定径となるまで拡径あるいは縮径させ、高い寸法精度を持たせたことを特徴とする高寸法精度鋼管が提案されている。
しかし、特許文献3に記載の方法では、十分な寸法精度が得られない管端部を廃棄しなければならず生産性が悪い。
また、拡管技術として、管に内圧と管軸方向の軸押し力を負荷して成形するハイドロフォーム加工が従来知られている。このハイドロフォーム加工に関して、例えば、特許文献4〜6に記載のように、座屈または破裂が生じないように管の内圧および軸押し量を適切に制御する方法が知られている。
しかし、特許文献4〜6に記載の方法では、管端を確実にシールするため、図5の負荷経路Dのように、初期軸押込みを行うので、管端部が増肉して形状が悪化し、廃却部分が生じる。また、材料を変形部に流入させるために大きな軸押し力を必要とするため、外径が150mm以上となる大径管を対象とする場合には、軸押し力が非常に大きくなる。
特許第2820043号公報 特許第2822896号公報 特開2002−235875公報 特開2005−262241公報 特許第5121040号公報 特許第4680652号公報
この点、本発明者らは、外径が150mm以上3000mm以下となる大径管について、円周溶接部の溶接欠陥および座屈を防止するためには管の外径精度を全長にわたり0.15%以下とすればよいことを知見した。しかしながら、前述したような従来の技術において、拡管後に管端部を切断することなく、所望の外径精度を得られる金属管の製造技術は確立されていなかった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、拡管後の管端部の切断を必要とせずに、高寸法精度を有する、外径が150mm以上3000mm以下であり、且つ肉厚が2mm以上50mm以下である金属管および金属管の製造方法を提供することを目的とする。
ここで、高寸法精度とは、管全長における最大外径(mm)および最小外径(mm)が以下の式(1)を満たすことを言う。
(最大外径−最小外径)/[(最大外径+最小外径)/2]≦0.0015・・・式(1)
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、金属管を全長にわたり高寸法精度化するためには、真円断面を有する工具等により両管端部を拡管した後、真円の内周断面を有する金型内等で内圧を負荷して拡管すればよいことを見出した。更に、本発明者らは、重ねて検討を行った結果、内圧負荷の過程で軸押込み量を適切に制御することで、大径管においても設備負荷を過大にすることなく管端部を含めた管全長の高寸法精度化が可能となることを見出した。
本発明は、上記の知見に基づいて完成させたものであり、その要旨構成は以下のようになる。
[1]外径Dが150mm以上3000mm以下であり、且つ肉厚tが2mm以上50mm以下であり、管全長における最大外径(mm)および最小外径(mm)が以下の式(1)を満たす金属管の製造方法であって、
素管の両端における管端部を拡管する管端部拡管工程と、
該管端部拡管工程後、前記素管の両端の管最端部に対する管軸方向の押込み量を表す軸押込み量s(mm)の経時変化に応じた内圧p(MPa)が予め設定される最大内圧pmax(MPa)になるまで、前記素管内部全体に前記内圧pを負荷することで前記素管を拡管する内圧負荷工程と、
を含み、
前記内圧pおよび前記軸押込み量sが以下の式(2)を満たす金属管の製造方法。
(最大外径−最小外径)/[(最大外径+最小外径)/2]≦0.0015・・・式(1)
0.5×(p/pmax)×(a/200)×L≦s≦(p/pmax)×(a/200)×L・・・式(2)
ここで、式中、aは予め設定される拡管率(%)であって0.30≦a≦5.0を満たし、Lは管端部拡管工程前の素管の平均長さ(mm)である。
[2]前記管端部拡管工程では、
平均外径がD(mm)であり、且つ平均肉厚がt(mm)である前記素管の前記管最端部側から前記管軸方向に向けて拡管工具を前記素管内に挿入して、
前記拡管工具が有する、以下の式(3)で定義される外径がD(mm)である円柱状部の外周面と、前記素管の内周面とを当接させながら前記拡管工具による押圧力により前記管端部を拡管し、
前記内圧負荷工程では、
前記軸押込み量s(mm)で前記拡管工具による前記管最端部に対する軸押込みを行うと共に、
金型内に設置された前記素管の内部全体に、前記内圧pを負荷することで、前記金型に形成され、且つ内径が以下の式(4)で定義されるD(mm)の断面形状を含み、前記素管を収容する円筒状の収容部の内壁面に、前記素管の外周面が当接するまで前記素管を拡管する、
前記[1]に記載の金属管の製造方法。
=(1+a/100)×D−2×(1−a/200)×t・・・式(3)
=(1+a/100)×D・・・式(4)
[3]前記外径Dが300mm以上1000mm以下であり、且つ前記肉厚tが5mm以上40mm以下である前記[1]または[2]に記載の金属管の製造方法。
[4]前記金属管が鋼管である前記[1]〜[3]のいずれかに記載の金属管の製造方法。
[5]外径Dが150mm以上3000mm以下であり、肉厚tが2mm以上50mm以下であり、且つ管全長における最大外径および最小外径が式(1)を満足する金属管。
(最大外径−最小外径)/[(最大外径+最小外径)/2]≦0.0015・・・式(1)
[6]前記外径Dが300mm以上1000mm以下であり、且つ肉厚tが5mm以上40mm以下である前記[5]に記載の金属管。
[7]前記金属管が鋼管である前記[5]または[6]に記載の金属管。
ここで、平均外径は、いずれか一方の管最端部から管軸方向に1mmの位置において、管周方向に45度ピッチで測定した4箇所の外径を平均することにより得られる。
また、平均肉厚は、いずれか一方の管最端部から軸方向に1mmの位置において、管周方向に45度ピッチで測定した8箇所の肉厚を平均することにより得られる。
また、素管の平均長さは、管周方向に45度ピッチで測定した8箇所の管長さを平均することにより得られる。
本発明によれば、拡管後の管端部の切断を必要とせずに、高寸法精度を有する、外径が150mm以上3000mm以下であり、且つ肉厚が2mm以上50mm以下である金属管が得られる。
図1は、本発明の金属管1の製造方法を説明するための概念図である。 図2は、本発明の管端部拡管工程における拡管方法を説明するための図である。 図3は、本発明の内圧負荷工程における拡管方法を説明するための図である。 図4は、拡管工具3の構成を説明するための断面図である。 図5は、本発明例および比較例の内圧−軸押込み負荷経路である。
本発明について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施形態によって本発明が限定されるものではない。
本発明の金属管の製造方法は、後述する管端部拡管工程と内圧負荷工程とを含む製造方法であり、外径Dが150mm以上3000mm以下であり、且つ肉厚tが2mm以上50mm以下であり、管全長における最大外径(mm)および最小外径(mm)が以下の式(1)を満たす金属管の製造方法であって、素管の両端における管端部を拡管する管端部拡管工程と、該管端部拡管工程後、前記素管の両端の管最端部に対する管軸方向の押込み量を表す軸押込み量s(mm)の経時変化に応じた内圧p(MPa)が予め設定される最大内圧pmax(MPa)になるまで、素管内部全体に内圧pを負荷することで素管を拡管していく内圧負荷工程と、を含み、内圧pおよび軸押込み量sが以下の式(2)を満たす。
(最大外径−最小外径)/[(最大外径+最小外径)/2]≦0.0015・・・式(1)
0.5×(p/pmax)×(a/200)×L≦s≦(p/pmax)×(a/200)×L・・・式(2)
ここで、上記の(1)式における右辺の0.0015は、金属管1の拡管後の全長にわたる外径精度の上限値を表す。
式中、aは予め設定される拡管率(以下、狙い拡管率とも記す。)(%)であって0.30≦a≦5.0を満たす。また、Lは、管端部拡管工程前の素管1の平均長さ(mm)である。
図1は、本発明の金属管1の製造方法を説明するための概念図である。
図1(a)では、拡管前の素管1を示す。以下の説明では、拡管前の素管1としては、平均外径がD(mm)であり、且つ平均肉厚がt(mm)である。
次に、図1(b)に示すように、管端部拡管工程において、管軸方向の押込みにより生じる押圧力等により、素管1の両端における管端部11を拡管する。
管端部11は、図2〜4を参照しながら後述する拡管工具3を用いる場合、拡管工具の円柱状部(図4の符号6参照)により拡管形成される領域である。
管端部拡管工程における押込みは、管端部11の軸方向の長さが円柱状部6の軸方向の長さに等しくなった時点、すなわち拡管工具3の蓋部(図4の符号5参照)が管最端部12に接触した時点で終了する。管端部拡管工程の後の押込みは、管最端部12に対する管軸方向の押込みを行うものであり、素管1内部全体に内圧を負荷するまでは行わない。なお、本発明では、管端部拡管工程における押込みは、管端部11の拡管を目的とするものであり、管端部11の拡管は目的とせずに、管最端部12に対する管軸方向の押込みを行うための初期軸押込みとは異なるものとする。
ここで、管端部11は、特に限定されないが、管端部拡管工程において拡管工具3を用いる場合を例にすると、拡管工具3の円柱状部6の外周面と素管1の内周面との接触面における摩擦力が増加して、素管1に加わる圧縮力が大きくなり、管端部11近傍が増肉して形状が悪化するため、管最端部12から管軸方向に管端部拡管工程前の管全長の1.0%以下の長さまでの領域とすることが好ましい。なお、上記の摩擦力は、拡管工具3の円柱状部6の軸方向長さが大きい程、増加しやすくなる。
管端部拡管工程において、まず素管1の管端部11を拡管しておくことで、後述の内圧負荷工程で、管端部11の塑性変形を利用して管端を封じやすくし、内圧を効率的に負荷することができる。
管端部拡管工程では、管端部11の平均内径を式(3)で定義されるD(mm)まで拡管することが望ましく、図2等を用いて後述するように、本発明では、拡管工具3を管最端部12側から管軸方向に向けて挿入し、拡管工具3が有する式(3)で定義される外径がD(mm)である円柱状部6の外周面と素管1の内周面とを当接させながら、拡管工具3による押圧力により管端部11を拡管する方法が挙げられる。
=(1+a/100)×D−2×(1−a/200)×t・・・式(3)
式中、aは予め設定される拡管率(狙い拡管率とも記す。)(%)であって0.30≦a≦5.0を満たす。
次に、図1(c)に示すように、内圧負荷工程では、管端部拡管工程後の管両端の管最端部12に対する管軸方向の押込み量を表す軸押込み量s(mm)の経時変化に応じた内圧p(MPa)が、予め設定される最大内圧pmax(MPa)になるまで、素管1内部全体に内圧pを負荷することで素管1を拡管していく。
内圧負荷工程では、素管1の平均外径を式(4)で定義されるD(mm)まで拡管することが望ましく、図3等を用いて後述するように、引き続き、拡管工具3の円柱状部6と素管1の内周面とを当接させながら、軸押込み量s(mm)で拡管工具3による管最端部12に対する軸押込みを行う。そして、この軸押込みと共に、金型2内に設置された素管1内部全体に、軸押込み量s(mm)に応じた上記の内圧pを負荷する。更に、金型2が有し、且つ内径が以下の式(4)で定義されるD(mm)の断面形状を含み、素管1を収容する円筒状の収容部の内壁面に、素管1の外周面が当接するまで素管1を拡管する。
=(1+a/100)×D・・・式(4)
式中、aは予め設定される拡管率(狙い拡管率)(%)であって0.30≦a≦5.0を満たす。
図1(d)に示すように、上記の管端部拡管工程および内圧負荷工程の後、得られる金属管1は、外径Dが150mm以上3000mm以下であり、且つ肉厚tが2mm以上50mm以下であり、管全長における最大外径(mm)および最小外径(mm)が式(1)を満たす。
(最大外径−最小外径)/[(最大外径+最小外径)/2]≦0.0015・・・式(1)
外径Dは、好ましくは300mm以上である。また、外径Dは、好ましくは1000mm以下である。肉厚tは、好ましくは5mm以上である。また、肉厚tは、好ましくは40mm以下である。
また、好ましくは、得られる金属管1は鋼管である。また、鋼管である場合、特に限定されないが、具体的には、電縫鋼管、スパイラル鋼管、UOE鋼管、シームレス鋼管が挙げられる。
なお、平均外径D(mm)は、特に限定されないが、得られる金属管1の外径Dが150mm以上3000mm以下であるため、D(mm)は、143mm以上であることが好ましい。また、D(mm)は2991mm以下であることが好ましい。
また、平均肉厚t(mm)も、特に限定されないが、得られる金属管1の外径tが5mm以上40mm以下であるため、t(mm)は、5.1mm以上であることが好ましい。また、t(mm)は41.0mm以下であることが好ましい。
(狙い拡管率a(%)について)
式(2)、(3)、(4)において、予め設定される拡管率(狙い拡管率)a(%)は、前述しているように、0.30%以上5.0%以下とする。拡管率aを0.30%未満として、所望の金属管1を得ようとする場合、素管1が塑性変形しないために、あるいは素管1に付与される塑性ひずみ量が非常に小さいために、素管1が式(2)を満足しなくなる。一方、aが5.0%超である場合、後述の拡管工具3による管端部近くの曲げ変形量が大きくなり、くびれや凹み等の形状不整の原因となる。また、素管1が破断する可能性がある。よって、拡管率a(%)は、0.30%以上5.0%以下とする。好ましくは、拡管率a(%)は1.0%以上である。また、好ましくは、拡管率a(%)は4.0%以下である。
(軸押込み量s(mm)について)
本発明でいう軸押込み量sとは、管端部拡管工程における拡管が完了した時点での軸押込み量s=0mmとして、その管端部拡管工程後の押圧力による管最端部12に対する軸押込み量の大きさのことを指す。
本発明では、式(2)で説明したように、軸押込み量sは、「0.5×(p/pmax)×(a/200)×L」(以下、左辺とも記す)以上、「(p/pmax)×(a/200)×L」(以下、右辺とも記す)以下とする。
軸押込み量sが左辺未満である場合、素管1の縮み量に対して軸押込み量が不足する。例えば、後述の図2〜4を用いて説明する拡管工具3を管端部に挿入して素管1を拡管する場合、管端部11が拡管工具3の円柱状部6から離れてしまい、管内部に注入された流体が外に漏れ出すおそれがある。
一方、軸押込み量sが右辺を超える場合、管端部11近傍が拡管工具3の蓋部5(後述の図2〜4参照)による圧縮で増肉して形状が悪化するために、管端部を廃棄しなければならなくなる。さらに、軸押込み量sが右辺を超える場合、素管1の圧縮を積極的に行うため、軸押し力(軸押込み量sにおける管軸方向の荷重)が過大となる。特に、本発明のように大径管では内圧に対する軸押し力が大きいため、素管1の軸方向圧縮による軸押し力がさらに加わると、設備負荷が非常に大きくなる。また、軸押込み量sが右辺を超える場合、管端部11の管内面または外面をパッキン等でシールする方式を採用すると、管端不感帯と呼ばれる内圧がかからず拡管されない部分が管端部11に生じてしまい、これが形状不整の元になるため管端部11の廃棄の要因となる。
よって、軸押込み量sは、「0.5×(p/pmax)×(a/200)×L」以上、「(p/pmax)×(a/200)×L」以下とする。
ここで、素管1の塑性変形を十分に進行させるためには、素管1に発生する周方向応力が素管1の降伏応力を超えるように、素管1に内圧を負荷することが好ましい。一方で、内圧が高すぎると設備の負荷が増大する場合がある。そのため、素管1に負荷する最大内圧pmax(MPa)は、以下の式(5)で与えられる範囲内とすることが好ましい。
(素管1の管端部拡管工程前の平均肉厚(mm)/素管1の管端部拡管工程前の平均内半径(mm))×素管1の降伏応力(MPa)<pmax<(素管1の管端部拡管工程前の平均肉厚(mm)/素管1の管端部拡管工程前の平均内半径(mm))×素管1の降伏応力(MPa)×1.5・・・(5)
次に、図2〜4を参照しながら、本発明の管端部拡管工程と内圧負荷工程で行う製造条件をより詳細に説明する。
図2は、本発明の管端部拡管工程における拡管方法の一例を説明するための図である。図3は、本発明の内圧負荷工程における拡管方法の一例を説明するための図である。
また、図4は、管端部拡管工程および内圧負荷工程において用いることができる拡管工具3の構成の一例を説明するための断面図である。
図2、4に示すように、管端部拡管工程における素管1の両端における管端部11の拡管は、拡管工具3を素管1の両端における管最端部側から管軸方向に向けて挿入し、拡管工具3が有する外径がDである円柱状部6と、素管1の内周面とを、当接させることにより生じる拡管工具3の押圧力により行う。拡管工具3の円柱状部6は、真円断面を有することが好ましい。ここでいう、真円とは、周方向45度ピッチの4箇所で測定した外径のうちの最大値ODmaxと最小値ODminが、式(6)を満足することをいう。
(ODmax−ODmin)/[(ODmax+ODmin)/2]≦0.0010・・・式(6)
拡管工具3は、素管1の管端部近傍を拡管して外径精度を高めるとともに、素管1の両端部をシールして、素管1の内部に供給される流体の流出を防いでもよい。
また、図3に示すように、管端部拡管工程後の内圧負荷工程においても、この拡管工具3を用いて引き続き素管1を拡管する。内圧負荷工程では、拡管工具3により、管最端部12に対して管軸方向の軸押込み量s(mm)で軸押込みを行う。
このとき、軸押込み量sとは、図3に示すように、管端部拡管工程における拡管工具3による管端部11の拡管が完了した時点での軸押込み量sを0mmとして、その管端部拡管工程後の管軸方向に向けた拡管工具3の変位(管最端部12に対する軸押込み量の大きさ)のことを指す。
拡管工具3は、前述したように、外径がDである円柱状部6を有していれば特に限定されないが、図4に示すように、素管1の管端部を徐々に拡げることができるテーパー部7と、円柱状部6と、円柱状部6と素管1の内周面とが当接している際に素管1の管端部の開口部に蓋をすることが可能な蓋部5とがこの順に形成される構成であってよい。蓋部5の外径は、円柱状部6の外径よりも大きいことが好ましい。蓋部5のこの構成により、管端部拡管工程における拡管工具3による管端部11の拡管後、内圧負荷工程において、拡管工具3から他の工具3への取替作業等を必要とせず、同一の拡管工具3により、蓋部5が管最端部12を押圧することにより、管最端部12に対して軸押込み量s(mm)での軸押込みを行うことができる。
また、拡管工具3は、テーパー部7、円柱状部6、蓋部5が並ぶ方向に貫通形成され、蓋部5側からテーパー部7側に流体を移動させることが可能な流体供給孔4を有していてもよい。すなわち、流体供給孔4は、拡管工具3により素管1の管端部11に蓋をしている場合に、素管1外部から素管1内部に流体を供給することができる。
図2と図3では、素管1の両端夫々の拡管工具3に流体供給孔4が存在するが、内圧負荷工程において、素管1外部から、素管1内部に流体を供給できればよいため、流体供給孔4は金属管1の両端部内に挿入された拡管工具3のうちどちらか一方だけに存在していればよい。
次に、図3に戻り、内圧負荷工程において用いることができる金型2の構成及びその機能について説明する。図3に示すように、拡管工具3に設けられた流体供給孔4を通して素管1に内圧を負荷する。このとき、素管1の平均外径を式(4)で定義されるD(mm)まで拡管することが望ましく、素管1を金型2内に設置し、金型2に形成され、且つ内径が式(4)で定義されるD(mm)の断面形状を含み、素管1を収容する円筒状の収容部の内壁面に素管1が当接するまで素管1の外周面を拡管する。すなわち、素管1の外周面を金型2の内周面に沿わせるように素管1を拡管する。
=(1+a/100)×D・・・式(4)
金型2は、上記の収容部として真円の内周断面を有していることが好ましく、金属管1の外径精度を高めるために用いられる。ここでいう、真円とは、周方向45度ピッチの4箇所で測定した内径のうちの最大値IDmaxと最小値IDminが、式(5)を満足することをいう。
(IDmax−IDmin)/[(IDmax+IDmin)/2]≦0.0010・・・式(5)
なお、図3において流体供給孔4を通して供給される流体には、例えば水が用いられる。
以上説明した本発明の金属管の製造方法によれば、管端部拡管工程および内圧負荷工程の後、外径Dが150mm以上3000mm以下であり、且つ肉厚tが2mm以上50mm以下であり、管全長における最大外径(mm)および最小外径(mm)が式(1)を満たす金属管が得られる。
(最大外径−最小外径)/[(最大外径+最小外径)/2]≦0.0015・・・式(1)
また、本発明の金属管の製造方法により得られる金属管は、拡管により管が管軸方向に縮み、バウシンガー効果により管の軸方向の降伏応力YSが拡管前よりも低下するが、管の軸方向のYSおよび長手方向の引張強さTSにより定義される降伏比(=YS/TS)を、下記で定義する30度、90度、180度の位置において0.90以下とすることができる。さらに、管周断面内の降伏比の差ΔYRを0.08以下とすることができる。
ここで、降伏応力YSおよび引張強さTSは、以下の方法により決定する。溶接管の場合には溶接部から管周方向30度、90度、180度の位置において、それ以外の場合には周方向任意の位置を0度位置としたときの管周方向30度、90度、180度の位置において、引張方向が管軸方向と平行になるように管長手中央部からJIS5号引張試験片を採取する。この試験片を用いてJIS Z 2241の規定に準拠して引張試験を実施し、降伏応力YSおよび引張強さTSを求める。降伏応力YSは0.5%オンセット応力とする。なお、試験片本数は各2本とし、それらの結果を加算平均して降伏応力YSおよび引張強さTSを算出することができる。また、管周断面内の降伏比の差ΔYRは、管周方向30、90、180度の位置において求めた降伏比の最大値と最小値の差として求められる。
上記のように、降伏比が0.90以下である金属管は、降伏後の加工硬化が大きく塑性変形能が十分に高いため、曲げ変形を受けても局部座屈が生じにくい。例えば、海底にパイプラインを敷設する際に、管の曲げ変形による局部座屈を防止することができる。また、周断面内における降伏比の差が0.08以下である金属管は、周断面内の塑性変形能が均一であり、外圧による局所的な変形が生じにくいため、耐圧壊性に優れる。
以下、実施例に基づき、本発明についてさらに説明する。
表1に示す寸法の種々の鋼管を、表2に示す寸法の拡管工具と金型を用いて拡管した。拡管工具には図4に示すような形状を有する拡管工具3を用いた。内圧を負荷するための流体には水を用いた。
Figure 2020175343
Figure 2020175343
具体的には、まず、平均外径(初期公称外径)D(mm)及び平均肉厚(初期公称肉厚)t(mm)を有する素管1の管最端部12から管軸方向に、円柱状部6の外径が以下の式(3)で定義されるD(mm)である拡管工具3を、図2に示すように挿入することで、拡管工具3が有する円柱状部6の外周面と素管1の内周面とを当接させながら、軸押込みによる押圧力により素管1の両端における管端部11を拡管した(管端部拡管工程)。
=(1+a/100)×D−2×(1−a/200)×t・・・式(3)
なお、このとき、円柱状部6の外周面の軸方向の長さが、管端部拡管工程前の管全長の1.0%の長さとなるように各鋼管の拡管における拡管工具3を採用した。これにより、管端部拡管工程において、拡管された管端部11は、管最端部12から管軸方向に管全長の1.0%の長さまでの領域となった。
次に、引き続き、拡管工具3の円柱状部6の外周面と素管1の内周面とを当接させながら、軸押込み量s(mm)で拡管工具3による管最端部12に対する軸押込みを行うと共に、金型2内に設置した素管1内部全体に、経時変化する軸押込み量s(mm)に応じた上記の内圧p(MPa)が予め設定される最大内圧pmax(MPa)になるまで素管1を拡管した。具体的には、素管1内部全体に内圧pを負荷し、金型2内に形成され、且つ内径が以下の式(4)で定義されるD(mm)の断面形状を含み、素管1を収容する円筒状の収容部の内壁面に、素管1の外周面が当接するまで素管1を拡管した(内圧負荷工程)。
=(1+a/100)×D・・・式(4)
内圧pは時間に対して線形的に上昇させ、最大内圧pmax=(管の平均肉厚/管の平均内半径)×管の降伏応力×1.3に到達したところで、内圧pを最大内圧pmaxのまま10秒以上保持した後、除圧した。
図5は、本発明例および比較例の内圧−軸押込み負荷経路を示すグラフである。図5に示すように、内圧pと軸押込み量sの負荷経路は、A、B、C、Dのいずれかとした。
図5における破線Uおよび破線Lは、それぞれ式(4)から得られた内圧pに対する軸押込み量sの上下限である。
すなわち、破線Uと破線Lは、それぞれ、内圧pと軸押込み量sとが以下のように表される。
破線Lは、「s=0.5×(p/pmax)×(a/200)×L」である。
すなわち、図5のグラフに対応した記載として、破線Lは、「p=s×pmax×400/(a×L)」である。
また、破線Uは「s=(p/pmax)×(a/200)×L」である。
すなわち、図5のグラフに対応した記載として、破線Uは、「p=s×pmax×200/(a×L)」である。
原点を通り傾き(Δp/Δs)がU以上L以下となる経路をAとし、L超となる経路をBとし、U未満となる経路をCとした。
また、初期軸押込みs0(内圧p=0MPaの状態での管最端部12に対する押込み量s)を与えた後に、傾き(Δp/Δs)がU以上L以下となるように内圧pと軸押し量sを負荷する経路をDとした。
すなわち、負荷経路Aは、式(2)を満足するが、他の負荷経路B、C、Dは、式(2)を満足しないということになる。また、負荷経路Dは従来のハイドロフォーム加工に広く用いられる。
Figure 2020175343
表3は各実施例における初期軸押込みs0および負荷経路の傾き(Δp/Δs)をまとめたものである。
管の外径測定には光波距離計を使用した。管両端部から1mm位置および管端部から1/8、2/8、3/8、4/8、5/8、6/8、7/8長さ位置の9箇所において、それぞれ管周方向に22.5度ピッチで8箇所ずつ、計72箇所で外径を測定した。前記で測定した外径の最大値、最小値をそれぞれ管の最大外径、最小外径とした。
Figure 2020175343
表4に各鋼管の拡管後の最大外径及び最小外径を示す。
表4中、No.1、7〜12は本発明例、No.2〜6は比較例である。本発明例はいずれも拡管率が0.30%以上5.0%以下であり、内圧と軸押込みの負荷経路が図5の破線Uと破線Lの間を通る負荷経路Aのようになっていた。そのため、拡管後の最大外径と最小外径が式(1)を満足し、全長にわたり高い外径精度を有する管が得られた。
比較例のNo.2は負荷経路の傾き(Δp/Δs)がL超であり、式(2)を満足しないため、軸押込み量sが不足して水漏れが生じ十分に拡管することができず、式(1)を満足する管が得られなかった。
比較例のNo.3は負荷経路の傾き(Δp/Δs)がU未満であり、式(2)を満足しないため、軸押込み量sが過剰となって端部の形状が悪くなり、式(1)を満足する管が得られなかった。
比較例のNo.4は初期軸押込みを行い、負荷経路Dとなり、式(2)を満足しないため、管端部の形状が悪くなり式(1)を満足する管が得られなかった。
比較例のNo.5は拡管率が本発明の範囲を下回っていたため、管を十分に成形できず、式(1)を満足する管が得られなかった。
比較例のNo.6は拡管率が本発明の範囲を上回っていたため、管端部の形状が悪くなり、式(1)を満足する管が得られなかった。
以上から、管の端部を拡管工具等で拡管し、続けて金型内部で管を拡管させる工程において、拡管率および内圧と軸押込み負荷経路を適切に制御することにより、切削加工を行うことなく、全長にわたり高い外径精度を有する高寸法精度金属管を製造することが可能となることが分かった。
1 金属管(素管)
2 金型
3 拡管工具
4 流体供給孔
5 蓋部
6 円柱状部
7 テーパー部
11 管端部
12 管最端部
A 本発明における適切な負荷経路
B 軸押込みが不足となる負荷経路
C 軸押込みが過剰となる負荷経路
D 初期軸押込みを与える負荷経路
U 式(2)の右辺から得られた内圧pに対する軸押込み量sの上限
L 式(2)の左辺から得られた内圧pに対する軸押込み量sの下限
pmax 最大内圧
初期軸押し量

Claims (7)

  1. 外径Dが150mm以上3000mm以下であり、且つ肉厚tが2mm以上50mm以下であり、管全長における最大外径(mm)および最小外径(mm)が以下の式(1)を満たす金属管の製造方法であって、
    素管の両端における管端部を拡管する管端部拡管工程と、
    該管端部拡管工程後、前記素管の両端の管最端部に対する管軸方向の押込み量を表す軸押込み量s(mm)の経時変化に応じた内圧p(MPa)が予め設定される最大内圧pmax(MPa)になるまで、前記素管内部全体に前記内圧pを負荷することで前記素管を拡管する内圧負荷工程と、
    を含み、
    前記内圧pおよび前記軸押込み量sが以下の式(2)を満たす金属管の製造方法。
    (最大外径−最小外径)/[(最大外径+最小外径)/2]≦0.0015・・・式(1)
    0.5×(p/pmax)×(a/200)×L≦s≦(p/pmax)×(a/200)×L・・・式(2)
    ここで、式中、aは予め設定される拡管率(%)であって0.30≦a≦5.0を満たし、Lは管端部拡管工程前の素管の平均長さ(mm)である。
  2. 前記管端部拡管工程では、
    平均外径がD(mm)であり、且つ平均肉厚がt(mm)である前記素管の前記管最端部側から前記管軸方向に向けて拡管工具を前記素管内に挿入して、
    前記拡管工具が有する、以下の式(3)で定義される外径がD(mm)である円柱状部の外周面と、前記素管の内周面とを当接させながら前記拡管工具による押圧力により前記管端部を拡管し、
    前記内圧負荷工程では、
    前記軸押込み量s(mm)で前記拡管工具による前記管最端部に対する軸押込みを行うと共に、
    金型内に設置された前記素管の内部全体に、前記内圧pを負荷することで、前記金型に形成され、且つ内径が以下の式(4)で定義されるD(mm)の断面形状を含み、前記素管を収容する円筒状の収容部の内壁面に、前記素管の外周面が当接するまで前記素管を拡管する、
    請求項1に記載の金属管の製造方法。
    =(1+a/100)×D−2×(1−a/200)×t・・・式(3)
    =(1+a/100)×D・・・式(4)
  3. 前記外径Dが300mm以上1000mm以下であり、且つ前記肉厚tが5mm以上40mm以下である請求項1または2に記載の金属管の製造方法。
  4. 前記金属管が鋼管である請求項1〜3のいずれかに記載の金属管の製造方法。
  5. 外径Dが150mm以上3000mm以下であり、肉厚tが2mm以上50mm以下であり、且つ管全長における最大外径および最小外径が式(1)を満足する金属管。
    (最大外径−最小外径)/[(最大外径+最小外径)/2]≦0.0015・・・式(1)
  6. 前記外径Dが300mm以上1000mm以下であり、且つ肉厚tが5mm以上40mm以下である請求項5に記載の金属管。
  7. 前記金属管が鋼管である請求項5または6に記載の金属管。

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