JPWO2020174624A1 - 吸引装置、吸引装置の制御装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】吸引装置における香味成分生成基材の配置を特定することが可能な仕組みが提供される。【解決手段】内部空間を有する保持部と、前記保持部の内壁に付加される圧力を検出する圧力センサと、前記圧力センサによる検出結果に基づいて、前記保持部の前記内部空間における香味成分生成基材の配置を特定する制御部と、を有することを特徴とする、吸引装置。【選択図】図4

Description

本発明は、吸引装置、吸引装置の制御装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
電子タバコやネブライザなど、ユーザに吸引される香味成分が付与された気体を生成する吸引装置が普及している。例えば、吸引装置には、エアロゾルを生成するためのエアロゾル源やエアロゾルに香味を付与するための香味源などの、香味成分が付与された気体の生成に寄与する香味成分生成基材が装着されて、香味成分生成基材に蓄積された内容物が、香味成分が付与された気体の生成の度に消費される。ユーザは、これら吸引装置により生成された、香味成分が付与された気体を吸引する(以下、パフとも称する)ことで、気体と共に香味を味わうことができる。
香味成分が付与された気体を良好に生成可能にするためには、吸引装置に香味成分生成基材が正しく装着されることが望ましい。かかる観点から、例えば特許文献1には、内部に挿入されたシガレットを加熱して香味成分を吸引可能にする装置において、シガレットが挿入されたか否かを光センサにより検出する技術が開示されている。
特開平7−184627号公報
しかし、上記特許文献1に開示された技術では、シガレットが装置内部に挿入されたか否かしか特定できず、シガレットが装置に正しく装着されたか否かまでは特定できなかった。シガレットが、例えば、装置内部の最奥等の正しい位置に装着されぬまま加熱されると、加熱ムラや空焚きが発生するおそれがある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、吸引装置における香味成分生成基材の配置を特定することが可能な仕組みを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、内部空間を有する保持部と、前記保持部の内壁に付加される圧力を検出する圧力センサと、前記圧力センサによる検出結果に基づいて、前記保持部の前記内部空間における香味成分生成基材の配置を特定する制御部と、を有することを特徴とする、吸引装置が提供される。
前記吸引装置は、前記保持部の前記内部空間に保持された前記香味成分生成基材から香味成分が付与された気体を生成させるための作用を前記香味成分生成基材に加える作用部をさらに有してもよい。
前記保持部は、前記内部空間を外部空間に連通する開口を有し、前記圧力センサは、前記保持部の内壁のうち前記作用部による作用が加えられる位置よりも前記開口側の位置の内壁に付加される圧力を検出してもよい。
前記香味成分生成基材は、一端から他端にかけて順に配置される、それぞれ硬さが異なる香味成分生成部及び非香味成分生成部を含み、前記制御部は、前記非香味成分生成部の硬さに対応する圧力が前記圧力センサにより検出された場合に、前記香味成分生成基材の配置が所定の配置であると特定してもよい。
前記所定の配置は、前記香味成分生成部、及び前記非香味成分生成部の一部が、前記内部空間で保持され、前記非香味成分生成部の他の一部が、前記開口から外部空間に突出する配置であってもよい。
前記所定の配置は、前記作用部が作用を加える位置に前記香味成分生成部が位置する配置であってもよい。
前記保持部は、前記内部空間を外部空間に連通する開口を有し、前記吸引装置は、前記保持部の内壁のうち前記作用部により作用が加えられる位置よりも前記開口側の位置に設けられる第1の弾性部材を有し、前記圧力センサは、前記第1の弾性部材に付加される圧力を検出してもよい。
前記香味成分生成基材は、一端から他端にかけて部分的に異なる硬さを有し、前記吸引装置は、複数の前記作用部を有し、前記制御部は、前記内部空間における前記香味成分生成基材の前記一端の位置を特定し、特定した前記一端の位置に基づいて複数の前記作用部から給電先の前記作用部を選択してもよい。
前記保持部は、前記内部空間を外部空間に連通する開口を有し、前記香味成分生成基材は、前記開口から前記内部空間に挿入され、前記圧力センサは、前記保持部の内壁のうち挿入方向の端部の内壁に付加される圧力を検出してもよい。
前記吸引装置は、前記保持部の内壁のうち挿入方向の端部の内壁に設けられる、挿入方向に移動可能なピストン部材を有し、前記制御部は、前記ピストン部材の挿入方向への移動距離が所定の閾値に達したことを示す圧力が前記圧力センサにより検出された場合に、前記香味成分生成基材の配置が所定の配置であると特定してもよい。
前記香味成分生成基材は、短手方向に突出する第2の弾性部材を有し、前記保持部は、前記内部空間を外部空間に連通する開口、及び前記香味成分生成基材の挿入又は引き抜きに伴い前記第2の弾性部材が滑動可能な溝部を内壁に有し、前記溝部は、挿入方向の第1の端部と、前記第1の端部と前記開口との間に設けられる引き抜き方向の第2の端部とを有し、前記開口に設けられた前記溝部の入口と前記第1の端部との間の前記内部空間の周方向の位置ずれは、前記入口と前記第2の端部との間の前記内部空間の周方向の位置ずれと比較して大きく、前記吸引装置は、引き抜き方向への弾性力を前記香味成分生成基材に対し発揮する第3の弾性部材をさらに有してもよい。
前記吸引装置は、前記内部空間の短手方向に突出する第4の弾性部材を有し且つ前記保持部の内壁に沿って前記内部空間を滑動可能な滑動部材、及び引き抜き方向への弾性力を前記滑動部材に対し発揮する第5の弾性部材をさらに有し、前記保持部は、前記内部空間を外部空間に連通する開口、及び前記滑動部材の滑動に伴い前記第4の弾性部材が滑動可能な溝部を内壁に有し、前記溝部は、挿入方向の第1の端部と、前記第1の端部と前記開口との間に設けられる引き抜き方向の第2の端部とを有し、前記開口に設けられた前記溝部の入口と前記第1の端部との間の前記内部空間の周方向の位置ずれは、前記入口と前記第2の端部との間の前記内部空間の周方向の位置ずれと比較して大きくてもよい。
前記保持部は、互いに分離又は結合可能な第1のハウジングと第2のハウジングとから成り、結合状態における第1のハウジングと第2のハウジングとにより前記香味成分生成基材を挟持してもよい。
前記制御部は、特定した前記香味成分生成基材の配置に基づいて、前記作用部への給電の状態を制御してもよい。
前記制御部は、前記香味成分生成基材の配置が所定の配置であると特定した場合、前記作用部への給電の状態を、前記作用部への給電が許容される状態に遷移させてもよい。
前記吸引装置は、操作入力部をさらに有し、前記制御部は、前記作用部への給電が許容される状態において前記操作入力部に所定の操作が入力された場合に、前記作用部への給電を開始してもよい。
前記制御部は、前記作用部への給電が許容される状態においてユーザによる吸引動作が検出された場合に、前記作用部への電力供給を開始してもよい。
前記制御部は、前記香味成分生成基材の配置が所定の配置でないと特定した場合、前記作用部への給電の状態を、前記作用部への給電が許容されない状態に遷移させてもよい。
前記吸引装置は、通知部を含み、前記制御部は、特定した前記香味成分生成基材の配置に応じた通知を行うよう前記通知部を制御してもよい。
前記制御部は、特定した前記香味成分生成基材の配置が所定の配置であるか否かによって異なる通知を行うよう前記通知部を制御してもよい。
前記通知部は、発光、表示、音出力及び振動のうち少なくとも一つを行ってもよい。
上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、内部空間を有する保持部の内壁に付加される圧力を検出する圧力センサによる検出結果に基づいて、前記保持部の前記内部空間における香味成分生成基材の配置を特定する制御部、を有することを特徴とする、吸引装置の制御装置が提供される。
上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、内部空間を有する保持部の内壁に付加される圧力を検出する圧力センサによる検出結果に基づいて、前記保持部の前記内部空間における香味成分生成基材の配置を特定すること、を含むことを特徴とする、情報処理方法が提供される。
上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、内部空間を有する保持部の内壁に付加される圧力を検出する圧力センサによる検出結果に基づいて、前記保持部の前記内部空間における香味成分生成基材の配置を特定する制御部、として機能させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、吸引装置における香味成分生成基材の配置を特定することが可能な仕組みが提供される。
本発明の一実施形態に係る吸引装置の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る、香味成分生成基材を保持した状態の吸引装置の全体斜視図である。 喫煙物品の断面図である。 第1の実施形態に係る、喫煙物品を保持した状態の吸引装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 同実施形態に係る吸引装置において実行される加熱制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る、喫煙物品を保持した状態の吸引装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る、喫煙物品を保持した状態の吸引装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る、喫煙物品を保持した状態の吸引装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 同実施形態に係る吸引装置において実行される加熱制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第1の変形例に係る吸引装置への喫煙物品の挿入手順を概略的に示す図である。 第2の変形例に係る吸引装置の概略的な構成例を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<<1.基本構成>>
以下、図1〜図3を参照しながら、本発明の一実施形態に係る吸引装置の基本的な構成例を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る吸引装置100の構成例を示す図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る吸引装置の全体斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係る、香味成分生成基材を保持した状態の吸引装置の全体斜視図である。本実施形態において、吸引装置100は、例えば、エアロゾル源及び香味源を含む充填物などを有する、喫煙物品などの香味成分生成基材を加熱することによって、香味を含むエアロゾルを生成するように構成される。本実施形態では、喫煙物品200が香味成分生成基材として用いられる。
当業者に理解されるように、喫煙物品200は香味成分生成基材の一例に過ぎない。香味成分生成基材に含まれるエアロゾル源は固体であってもよいし、液体であってもよい。エアロゾル源は、例えば、グリセリン、プロピレングリコールといった多価アルコールや、水などの液体であってもよい。エアロゾル源は、加熱することによって香喫味成分を放出するたばこ原料やたばこ原料由来の抽出物を含んでいてもよい。吸引装置100がネブライザなどの医療用吸入器である場合、エアロゾル源は、患者が吸入するための薬剤を含んでもよい。用途によっては、香味成分生成基材は香味源を含まなくてもよい。また、香味成分生成基材により生成され香味成分が付与される気体はエアロゾルに限定されず、例えば不可視の蒸気が生成されてもよい。
図1及び図2に示すように、吸引装置100は、トップハウジング171Aと、ボトムハウジング171Bと、カバー172と、電源スイッチ173と、蓋部174とを有する。また、図2に示すように、吸引装置100は、内部に保持部175及び加熱部176を有する。トップハウジング171A及びボトムハウジング171Bは、互いに接続されることで、吸引装置100の最外のハウジング171を構成する。ハウジング171は、ユーザの手に収まるようなサイズであってもよい。この場合、ユーザが吸引装置100を使用するときに、ユーザは吸引装置100を手で保持して、エアロゾルを吸引することができる。
トップハウジング171Aは、開口(図示せず)を有し、カバー172は当該開口を閉じるようにトップハウジング171Aに結合される。図2に示すように、カバー172は、喫煙物品200を挿入可能な開口172aを有する。蓋部174は、カバー172の開口172aを開閉するように構成される。具体的には、蓋部174は、カバー172に取り付けられ、開口172aを閉じる第1位置と開口172aを開放する第2位置との間を、カバー172の表面に沿って移動可能に構成される。
電源スイッチ173は、吸引装置100の作動のオンとオフを切り替えるために使用される。例えば、ユーザは、図2に示すように喫煙物品200を開口172aに挿入して装着した状態で電源スイッチ173を操作することにより、バッテリ(図示せず)から加熱部176に電力を供給し、喫煙物品200を燃焼させずに加熱することができる。喫煙物品200が加熱されると、喫煙物品200に含まれるエアロゾル源からエアロゾルが生成され、香味源の香味が当該エアロゾルに取り込まれる。ユーザは、吸引装置100から突出した喫煙物品200の部分(図2において図示された部分)を吸引することにより、香味を含むエアロゾルを吸引することができる。
なお、本明細書において、喫煙物品200などの香味成分生成基材が開口172aに挿入される方向を挿入方向とも称し、喫煙物品200などの香味成分生成基材が開口172aから引き抜かれる方向を引き抜き方向とも称する。挿入方向と引き抜き方向とを特に区別する必要がない場合には、それらを長手方向とも総称する。
保持部175は、内部空間を有し、内部空間に喫煙物品200の一部を収納し、喫煙物品200を保持する。保持部175は、内部空間を外部空間に連通する開口172aを有し、開口172aから内部空間に挿入された喫煙物品200を保持する。例えば、保持部175は、長手方向に沿って延びる筒状体であり、柱状の内部空間を画定する。保持部175は、長手方向の少なくとも一部において、内径が喫煙物品200の外径よりも小さくなるように構成され、内部空間に挿入された喫煙物品200を外周から圧迫するようにして喫煙物品200を保持し得る。保持部175は、喫煙物品200へ供給される空気の流路を画定する機能も有する。
喫煙物品200が保持部175に保持された状態で、ユーザが、喫煙物品200の開口172aから突出した部分を咥えて吸引すると、図示しない孔から保持部175の内部に空気が流入する。流入した空気は、保持部175の内部を通過して、喫煙物品200から生じるエアロゾルと共に、ユーザの口内に到達する。従って、保持部175の開口172aに近い側は下流側であり、その反対側は上流側である。図2に示した例では、引き抜き方向が下流側であり、挿入方向が上流側である。
加熱部176は、保持部175の内部空間を外周から加熱することで、保持部175の内部空間に保持された喫煙物品200を外周から加熱する機能を有する。保持部175の少なくとも一部が、加熱部176であってもよい。例えば、加熱部176は、長手方向に沿って延びる筒状体であり、保持部175の一部を構成していてもよい。また、加熱部176は、保持部175の周囲に設けられ、保持部175越しに喫煙物品200を加熱してもよい。ここで、加熱部176は、保持部に保持された香味成分生成基材から香味成分が付与された気体を生成させるための作用を当該香味成分生成基材に加える作用部の一例に過ぎない。香味成分生成基材に加えられる作用は、熱以外にも超音波振動等の任意の作用であってもよい。
図1及び図2に示される吸引装置100の構成は、本発明に係る吸引装置の構成の一例にすぎない。本発明に係る吸引装置は、香味成分生成基材を保持して作用を加えることで、香味成分生成基材から香味成分が付与された気体を生成させ、生成された気体をユーザが吸引することができるような、様々な形態で構成されることができる。
次に、本実施形態に係る吸引装置100に使用される香味成分生成基材の一例として、喫煙物品200の構成について説明する。図3は、喫煙物品200の断面図である。図3に示す実施形態において、喫煙物品200は、充填物201と、充填物201を巻装する第1の巻紙202とを含む基材部200Aと、基材部200Aとは反対側の端部を形成する吸口部200Bとを有する。基材部200Aと吸口部200Bは、第1の巻紙202とは異なる第2の巻紙203によって連結されている。ただし、第2の巻紙203を省略し、第1の巻紙202を用いて基材部200Aと吸口部200Bを連結することもできる。
図3中の吸口部200Bは、紙管部204と、フィルタ部205と、紙管部204とフィルタ部205との間に配置された中空セグメント部206とを有する。中空セグメント部206は、例えば、1つ又は複数の中空チャネルを有する充填層と、充填層を覆うプラグラッパーとを含む。充填層における繊維の充填密度が高いので、吸引時、空気やエアロゾルは中空チャネルのみを流れることになり、充填層内をほとんど流れない。喫煙物品200において、フィルタ部205でのエアロゾル成分の濾過によるエアロゾルのデリバリ量の減少を少なくしたいときに、フィルタ部205の長さを短くして中空セグメント部206で置き換えることは、エアロゾルのデリバリ量を増大させるために有効である。
図3の実施形態において、吸口部200Bは3つのセグメントから構成されている。しかし、別の実施形態において、吸口部200Bは1つ又は2つのセグメントから構成されてもよいし、4つ又はそれ以上のセグメントから構成されてもよい。例えば、中空セグメント部206を省略し、紙管部204とフィルタ部205を互いに隣接するように配置して吸口部200Bを形成することもできる。
図3に示す実施形態において、喫煙物品200の長手方向の長さは、40mm〜90mmであることが好ましく、50mm〜75mmであることがより好ましく、50mm〜60mmであることがさらに好ましい。喫煙物品200の円周は15mm〜25mmであることが好ましく、17mm〜24mm以下であることがより好ましく、20mm〜22mmであることがさらに好ましい。また、喫煙物品200における基材部200Aの長さは20mm、第1の巻紙202の長さは20mm、中空セグメント部206の長さは8mm、フィルタ部205の長さは7mmであってもよい。これら個々のセグメントの長さは、製造適性、要求品質等に応じて、適宜変更できる。
本実施形態において、喫煙物品200の充填物201は、所定温度で加熱されてエアロゾルを生成するエアロゾル源を含有し得る。エアロゾル源の種類は、特に限定されず、用途に応じて種々の天然物からの抽出物質及び/又はそれらの構成成分を選択することができる。エアロゾル源として、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、トリアセチン、1,3−ブタンジオール、及びこれらの混合物を挙げることができる。充填物201中のエアロゾル源の含有量は、特に限定されず、十分にエアロゾルを生成するとともに、良好な香喫味の付与の観点から、通常5重量%以上であり、好ましくは10重量%以上であり、また、通常50重量%以下であり、好ましくは20重量%以下である。
本実施形態における喫煙物品200の充填物201は、香味源としてたばこ刻みを含有し得る。たばこ刻みの材料は特に限定されず、ラミナや中骨等の公知の材料を用いることができる。喫煙物品200における充填物201の含有量の範囲は、円周22mm、長さ20mmの場合、例えば、200mg〜400mgであり、250mg〜320mgであることが好ましい。充填物201の水分含有量は、例えば、8〜18重量%であり、10〜16重量%であることが好ましい。このような水分含有量であると、巻染みの発生を抑制し、基材部200Aの製造時の巻上適性を良好にする。充填物201として用いるたばこ刻みの大きさやその調製法については特に制限はない。例えば、乾燥したたばこ葉を、幅0.8mm〜1.2mmに刻んだものを用いてもよい。また、乾燥したたばこ葉を平均粒径が20μm〜200μm程度になるように粉砕して均一化したものをシート加工し、それを幅0.8mm〜1.2mmに刻んだものを用いてもよい。さらに、上記のシート加工したものについて刻まずにギャザー加工したものを充填物201として用いてもよい。また、充填物201は、1種又は2種以上の香料を含んでいてもよい。当該香料の種類は特に限定されないが、良好な喫味の付与の観点から、好ましくはメンソールである。
本実施形態において、喫煙物品200の第1の巻紙202及び第2の巻紙203は、坪量が例えば20gsm〜65gsmであり、好ましくは25gsm〜45gsmである原紙から作られることができる。第1の巻紙202及び第2の巻紙203の厚みは、特に限定されないが、剛性、通気性、及び製紙時の調整の容易性の観点から、10μm〜100μmであり、好ましくは20μm〜75μmであり、より好ましくは30μm〜50μmである。
本実施形態において、喫煙物品200の第1の巻紙202及び第2の巻紙203には填料が含まれ得る。填料の含有量は、第1の巻紙202及び第2の巻紙203の全重量に対して10重量%以上60重量%未満を挙げることができ、15重量%〜45重量%であることが好ましい。本実施形態において、好ましい坪量の範囲(25gsm〜45gsm)に対して、填料が15重量%〜45重量%であることが好ましい。填料としては、例えば、炭酸カルシウム、二酸化チタン、カオリン等を使用することができる。このような填料を含む紙は、喫煙物品200の巻紙として利用する外観上の観点から好ましい白色系の明るい色を呈し、恒久的に白さを保つことができる。そのような填料を多く含有させることで、例えば、巻紙のISO白色度を83%以上にすることができる。また、喫煙物品200の巻紙として利用する実用上の観点から、第1の巻紙202及び第2の巻紙203は8N/15mm以上の引張強度を有することが好ましい。この引張強度は、填料の含有量を少なくすることで高めることができる。具体的には、上記で例示した各坪量の範囲において示した填料の含有量の上限よりも填料の含有量を少なくすることで、高めることができる。
<<2.第1の実施形態>>
本実施形態は、保持部の下流側端部に圧力センサが設けられ、保持部における香味成分生成基材の配置を圧力センサによる検出結果に基づいて特定する形態である。
(構成例)
図4は、第1の実施形態に係る、喫煙物品200を保持した状態の吸引装置100の概略的な構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、吸引装置100は、図1及び図2を参照しながら説明した構成要素の他に、圧力センサ177、バッテリ178、通知部179及び制御部180を有する。なお、保持部175を上下から挟むように図示された同一の構成要素(例えば、加熱部176及び圧力センサ177)は、保持部175を囲むように設けられることを示している。以降の他のブロック図でも同様である。
圧力センサ177は、保持部175の内壁に付加される圧力を検出する。保持部175の内壁とは、保持部175の内部空間を画定する壁である。例えば、圧力センサ177は、内壁の少なくとも1点に付加される圧力を検出してもよいし、内壁の所定範囲に付加される圧力の合計値を検出してもよいし、内壁の所定範囲に付加される圧力の分布を検出してもよい。圧力センサ177は、保持部175の内壁のうち加熱部176により加熱される位置よりも開口172a側の位置に設けられ、その設けられた位置の内壁に付加される圧力を検出する。図4に示す例では、圧力センサ177は、保持部175の下流側端部に設けられ、下流側端部の内壁に付加される圧力を検出する。例えば、圧力センサ177は、外周から圧迫するようにして喫煙物品200を保持する、保持部175のうち喫煙物品200の外径よりも内径が小さい部分に設けられる。そして、かかる部分にかかる圧力が、圧力センサ177により検出される。圧力センサ177は、検出される圧力が所定の閾値以上であるか否かに基づいて、吸引装置100への喫煙物品200の着脱をも検出可能である。圧力センサ177は、保持部175の下流側端部に設けられるので、加熱部176から離隔させることができ、熱による圧力センサ177の故障を防ぐことができる。
吸引装置100、圧力センサ177以外の任意のセンサを含み得る。例えば、吸引装置100は、保持部175内部の気圧の変動を検出する圧力センサ又はエアロゾルの流量を検出する流量センサを含んでいてもよく、これらのセンサによりユーザの吸引動作の有無及び吸引量が検出され得る。当該圧力センサ又は流量センサは、吸引装置100を用いたユーザによるパフの回数を計数するよう構成されてもよい。吸引装置100はまた、喫煙物品200の重量を検出する重量センサを含んでもよい。吸引装置100はまた、加熱部176への通電時間を積算するセンサを含んでもよい。吸引装置100はまた、バッテリ178のSOC(State of Charge,充電状態)、電流積算値、電圧などを検出するセンサを含んでもよい。電流積算値は、電流積算法やSOC−OCV(Open Circuit Voltage,開回路電圧)法等によって求められてもよい。
バッテリ178は、電力を蓄積し、加熱部176、通知部179、圧力センサ177及び制御部180などの吸引装置100の各構成要素に電力を供給する電源である。バッテリ178は、例えば、充電式バッテリ又は非充電式のバッテリであり得る。バッテリ178は、吸引装置100の所定のポート(図示せず)を介して外部電源に接続することにより充電することができてもよい。バッテリ178のみを吸引装置100から取り外すことができてもよく、新しいバッテリ178と交換することができてもよい。
通知部179は、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子、ディスプレイ、スピーカ、バイブレータなどを含んでもよい。通知部179は、必要に応じて、発光、表示、音出力及び振動の少なくとも一つを行うことで、ユーザに対して何らかの通知を行うように構成される。また、通知部179は、通信装置を含んでいてもよく、スマートフォン等の他のデバイスに情報を送信して、当該他のデバイスを介して情報をユーザに通知してもよい。
制御部180は、演算処理装置及び制御装置として機能し、吸引装置100内の動作全般を制御する。制御部180は、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータとして構成された電子回路モジュールであってもよい。制御部180は、図示しない記憶部に格納されたコンピュータ実行可能命令に従って吸引装置100の動作を制御するように構成されてもよい。記憶部は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどの記憶媒体である。記憶部には、上記のようなコンピュータ実行可能命令のほか、吸引装置100の制御に必要な設定データ等が格納されてもよい。例えば、記憶部は、通知部179の制御方法(発光、発声、振動等の態様等)、圧力センサ177により検出された値、加熱部176の加熱履歴等の様々なデータを格納してもよい。制御部180は、必要に応じて記憶部からデータを読み出して吸引装置100の制御に利用し、必要に応じてデータを記憶部に格納する。
保持部175には、喫煙物品200が挿入され、保持される。喫煙物品200が保持部175に保持された状態において、吸引装置100の長手方向と喫煙物品200の長手方向とは一致又は略一致する。以下では、特に言及しない限り、吸引装置100の長手方向と喫煙物品200の長手方向とは一致するものとする。喫煙物品200は、基材部200Aを先頭として開口172aから保持部175の内部空間に挿入され、吸口部200Bの少なくとも一部が外部空間に突出した状態で保持される。喫煙物品200の長手方向の端部のうち、基材部200A側の一端を先端210aと称し、吸口部200B側の他端を後端210bとも称する。
ここで、基材部200Aは、香味成分が付与された気体の寄与する、香味源やエアロゾル源を内容物として含む。基材部200Aは、香味成分生成基材の香味成分生成部に相当する。他方、吸口部200Bは、基材部200Aにより生成されたエアロゾルを吸引するためにユーザに咥えられる部位であり、典型的には香味源やエアロゾル源を含まない。吸口部200Bは、香味成分生成基材の非香味成分生成部に相当する。
(動作)
−配置の特定
制御部180は、圧力センサ177による検出結果に基づいて、保持部175の内部空間における喫煙物品200の配置を特定する。保持部175における喫煙物品200の配置とは、保持部175の内部空間に挿入された喫煙物品200の、長手方向の配置である。より簡易には、保持部175における喫煙物品200の配置とは、長手方向における喫煙物品200の先端210aの位置であり、換言すると、喫煙物品200の挿入の深さである。
例えば、制御部180は、保持部175における喫煙物品200の配置が所定の正しい配置であるか否かを特定する。図4に示した配置は、正しい配置の一例である。正しい配置とは、基材部200A、及び吸口部200Bの一部が、保持部175の内部空間で保持され、吸口部200Bの他の一部が、開口172aから外部空間に突出する配置である。保持部175の底部175aから開口172aまでの長手方向の長さLは、基材部200Aの長手方向の長さLT−Aよりも長く、喫煙物品200の長手方向の長さLよりも短い。よって、例えば、喫煙物品200の先端210aが保持部175の底部175aに接触するまで(即ち、最奥まで)喫煙物品200が挿入されると、喫煙物品200の配置は正しい配置となる。別の観点から言えば、正しい配置とは、加熱部176が加熱する位置に基材部200Aが位置する配置である。喫煙物品200の配置が正しい配置である場合、そうでない場合と比較して多くの基材部200Aが加熱部176により加熱されるので、加熱ムラを防止して、香味成分が付与されたエアロゾルを効率的に生成することが可能となる。また、喫煙物品200の配置が正しい配置である場合、加熱部176による空焚きを防止することもできる。
ここで、喫煙物品200は、長手方向の先端210aから後端210bにかけて順に配置される、それぞれ硬さが異なる基材部200A及び吸口部200Bを含む。基材部200Aの硬さの範囲と吸口部200Bの硬さの範囲とは、喫煙物品200の配置の特定精度を担保するために、所定値以上離隔していることが望ましい。典型的には、基材部200A及び吸口部200Bの硬さは、それぞれ長手方向に一様であり、基材部200Aの方が柔らかく、吸口部200Bの方が硬い。
制御部180は、基材部200Aと吸口部200Bとの硬さの相違を利用して、保持部175における喫煙物品200の配置を特定する。詳しくは、制御部180は、圧力センサ177により検出された圧力が、喫煙物品200の配置が正しい配置である場合に検出されると想定される圧力の範囲内である場合に、喫煙物品200の配置は正しい配置であると特定する。ここで、保持部175の底部175aから圧力センサ177が圧力を検出する位置までの長手方向の長さLは、基材部200Aの長手方向の長さLT−Aよりも長く、喫煙物品200の長手方向の長さLよりも短い。そのため、喫煙物品200の配置が正しい配置である場合、図4に示すように、圧力センサ177が圧力を検出する位置には、吸口部200Bが位置することとなる。そこで、制御部180は、吸口部200Bの硬さに対応する圧力が圧力センサ177により検出された場合に、喫煙物品200の配置が正しい配置であると特定する。例えば、制御部180は、圧力センサ177により検出された圧力が所定の閾値以上である場合に、喫煙物品200の配置が正しい配置であると特定する。他方、制御部180は、圧力センサ177により検出された圧力が所定の閾値未満である場合に、喫煙物品200の配置が正しい配置でないと特定する。所定の閾値は、例えば、基材部200Aの硬さに対応する圧力値と吸口部200Bの硬さに対応する圧力値との間の任意の値である。
なお、吸引装置100の動作モードは、スリープモード、待機モード、及び加熱モードを含んでいてもよい。スリープモードとは、電源スイッチ173の押下を監視する動作モードである。待機モードとは、保持部175における喫煙物品200の配置、及び加熱実行条件が満たされるか否かを監視する動作モードである。加熱モードとは、加熱部176への給電が実行される動作モードである。吸引装置100の動作モードがスリープモードである場合、電源スイッチ173が押下されると、待機モードに遷移する。待機モードに遷移すると、バッテリ178から圧力センサ177への給電が開始されて、圧力センサ177は圧力を検出可能な状態となり、上述した喫煙物品200の配置の特定が行われる。加熱モードにおいても、引き続き喫煙物品200の配置の特定が行われてもよい。
−特定した配置に応じた制御
制御部180は、特定した喫煙物品200の配置に基づいて、加熱部176への給電の状態を制御する。詳しくは、制御部180は、喫煙物品200の配置が正しい配置であると特定した場合、加熱部176への給電の状態を、加熱部176への給電が許容される状態に遷移させる。給電が許容される状態とは、当該状態において所定の条件(以下、加熱実行条件)が満たされると加熱部176への給電が実行される状態である。他方、制御部180は、喫煙物品200の配置が正しい配置でないと特定した場合、加熱部176への給電の状態を、加熱部176への給電が許容されない状態に遷移させる。給電が許容されない状態とは、加熱実行条件が満たされるか否かを問わず、加熱部176への給電が実行されない状態である。喫煙物品200の配置が正しい配置である場合に限って加熱部176への給電が許容されるので、加熱ムラや空焚きの発生を未然に防止することが可能となる。
加熱実行条件は、電源スイッチ173が押下されることであってもよい。この場合、制御部180は、加熱部176への給電が許容される状態において電源スイッチ173が押下された場合に、加熱部176への給電を開始する。詳しくは、制御部180は、バッテリ178に加熱部176への給電を開始させて、加熱部176に加熱を実行させる。この場合、ユーザは、喫煙物品200の配置が正しい配置であることを特に確認せずとも、電源スイッチ173を押下するだけで、加熱ムラや空焚きが発生しない良好な吸引体験を享受することができる。なお、吸引装置100の動作モードがスリープモードである場合、2回の電源スイッチ173の押下により、加熱部176への給電が開始される。1回目の電源スイッチ173の押下は、吸引装置100をスリープモードから待機モードに復帰させるための押下である。2回目の電源スイッチ173の押下は、加熱部176への給電を開始させるための押下である。なお、電源スイッチ173は、ユーザからの操作の入力を受け付ける操作入力部の一例であり、電源スイッチ173の押下は、操作入力部に入力される所定の操作の一例である。他にも、操作入力部は、例えばレバー又はタッチセンサ等の任意の入力装置で構成されていてもよく、所定の操作は、例えばレバーの上げ下げ、又はタッチセンサへのタッチであってもよい。
他の例として、加熱実行条件は、ユーザによるエアロゾルの吸引動作が行われることであってもよい。この場合、制御部180は、加熱部176への給電が許容される状態においてユーザによるエアロゾルの吸引動作が検出された場合に、加熱部176への給電を開始する。この場合も、ユーザは、喫煙物品200の配置が正しい配置であることを特に確認せずとも、吸引動作を行うだけで、加熱ムラや空焚きが発生しない、良好な吸引体験を享受することができる。
他の例として、加熱実行条件は、喫煙物品200が正しい配置で装着されたことであってもよい。この場合、制御部180は、圧力センサ177による圧力の検出結果に基づいて喫煙物品200の配置が正しい配置であると特定した場合に、加熱部176への給電を開始する。喫煙物品200が正しい配置で装着されると即時加熱が開始されるので、ユーザは早くにエアロゾルを吸引することが可能となる。
制御部180は、加熱部176への給電中に、圧力センサ177による圧力の検出結果に基づいて喫煙物品200の配置が正しい配置でないと特定した場合、即時又は所定時間経過後に加熱部176への給電を停止して、加熱を停止させる。これにより、ユーザが誤って保持部175から喫煙物品200を引き抜いてしまったり、喫煙物品200の位置をずらしてしまったりした場合に、加熱ムラや空焚きの発生を防止することができる。
加熱部176の制御以外の例として、制御部180は、特定した喫煙物品200の配置に応じた通知を行うよう通知部179を制御してもよい。例えば、制御部180は、喫煙物品200の配置に応じた発光、表示、音、又は振動を、通知部179に出力させる。ここで、制御部180は、特定した喫煙物品200の配置が正しい配置であるか否かによって異なる通知を行うよう通知部179を制御してもよい。例えば、通知部179は、喫煙物品200の配置が正しい配置であるか否かによって、異なるパターン又は色で発光したり、異なる音を出力したりする。他の例としては、通知部179は、喫煙物品200の配置が正しい配置である場合に通知を行い、そうでない場合に通知を行わない。いずれにしろ、ユーザは、喫煙物品200の配置が正しい配置であるか否かを容易に認識することができる。
(処理の流れ)
図5は、本実施形態に係る吸引装置100において実行される加熱制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。本フローに係る加熱制御処理が開始される時点では、吸引装置100の動作モードはスリープモードである。待機モードである場合には、ステップS106から処理が開始される。
図5に示すように、まず、制御部180は、電源スイッチ173が押下されたか否かを監視する(ステップS102)。電源スイッチ173が押下された場合(ステップS102/YES)、制御部180は、バッテリ178から圧力センサ177への給電を開始する(ステップS104)。他方、電源スイッチ173が押下されない場合(ステップS102/NO)、処理は再度ステップS102に戻る。ステップS104に次いで、制御部180は、圧力センサ177による圧力の検出結果を取得する(ステップS106)。次に、制御部180は、圧力センサ177による圧力の検出結果に基づいて、保持部175の内部空間における喫煙物品200の配置を特定する(ステップS108)。喫煙物品200の配置が正しい配置であると特定された場合(ステップS110/YES)、制御部180は、加熱部176への給電の状態を、給電が許容される状態に遷移させる(ステップS112)。他方、喫煙物品200の配置が正しい配置でないと特定された場合(ステップS110/NO)、制御部180は、加熱部176への給電の状態を、給電が許容されない状態に遷移させる(ステップS114)。その後、処理は再度ステップS110に戻る。ステップS112に次いで、制御部180は、電源スイッチ173が押下されたか否か、及び吸引動作が検出されたか否かを判定する(ステップS116)。電源スイッチ173が押下された場合又は吸引動作が検出された場合(ステップS116/YES)、制御部180は、加熱部176への給電を実行して、喫煙物品200の加熱を開始する(ステップS118)。その後、処理は終了する。他方、電源スイッチ173が押下されず、吸引動作も検出されない場合(ステップS116/NO)、処理は再度ステップS116に戻る。
(効果)
以上説明したように、保持部175における喫煙物品200の配置が正しい配置である場合に限って、加熱部176への給電が行われる。即ち、保持部175に喫煙物品200が挿入された場合であっても、喫煙物品200の配置が正しい配置でない場合には、加熱部176への給電は行われない。従って、加熱ムラや空焚きの発生を高精度に防止することができる。また、正しい配置であるか否かの特定は、圧力センサを用いて自動的に行われるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
(補足)
吸引装置100は、図4に示した圧力センサ177と加熱部176との間に追加の圧力センサを有していてもよい。保持部175の底部175aから当該追加の圧力センサが圧力を検出する位置までの長手方向の長さは、基材部200Aの長手方向の長さLT−Aよりも短いことが望ましい。その場合、喫煙物品200の配置が正しい配置である場合に、追加の圧力センサが圧力を検出する位置に基材部200Aが位置する。制御部180は、吸口部200Bの硬さに対応する圧力が圧力センサ177により検出され、且つ、基材部200Aの硬さに対応する圧力が追加の圧力センサにより検出された場合に、喫煙物品200の配置が正しい配置であると特定する。よって、喫煙物品200が挿入され過ぎて、吸口部200Bが追加の圧力センサの位置にまで挿入されてしまった場合には、喫煙物品200の配置は正しい配置でないと特定することができる。
<<3.第2の実施形態>>
本実施形態は、保持部の上流側端部に圧力センサが設けられ、保持部における香味成分生成基材の配置を圧力センサによる検出結果に基づいて特定する形態である。以下、第1の実施形態と共通する部分については説明を省略し、第1の実施形態と相違する部分について主に説明する。
(構成例)
図6は、第2の実施形態に係る、喫煙物品200を保持した状態の吸引装置100の概略的な構成の一例を示すブロック図である。図6に示すように、本実施形態に係る吸引装置100は、図4を参照しながら説明した第1の実施形態に係る吸引装置100と同様の構成要素を有する。ただし、本実施形態では、圧力センサ177の構成が第1の実施形態とは異なる。
圧力センサ177は、保持部175の内壁に付加される圧力を検出する。本実施形態では、圧力センサ177は、保持部175の内壁のうち挿入方向の端部の内壁に付加される圧力を検出する。図6に示す例では、圧力センサ177は、保持部175の底部175aに付加される圧力を検出する。ここで、本実施形態に係る底部175aは、挿入方向に移動可能なピストン部材として構成されてもよい。底部175aの裏側には、挿入方向に延びる柱状の凸部175bが設けられる。弾性部材175cは、例えば圧縮コイルバネ等により構成され、凸部175bの周囲を囲うように設けられて、挿入方向に圧縮され、引き抜き方向に弾性力を発揮する。喫煙物品200が保持部175に挿入され、先端210aが底部175aに接触したままさらに挿入されると、底部175aは初期位置から挿入方向に移動する。そして、喫煙物品200が保持部175から引き抜かれると、弾性部材175cにより底部175aが引き抜き方向に押し戻されて、初期位置に戻る。このような移動が実現される構成であれば、ピストン部材の構成は図6に示した例に限定されない。
(動作)
本実施形態に係る吸引装置100の動作は、配置の特定処理のみが、第1の実施形態と異なる。以下、この点について詳しく説明する。
本実施形態に係る制御部180は、底部175aの挿入方向への移動距離が所定の閾値に達したことを示す圧力が圧力センサ177により検出された場合に、喫煙物品200の配置が正しい配置であると特定する。一例として、圧力センサ177は弾性部材175cに接続されていてもよい。その場合、制御部180は、弾性部材175cから圧力センサ177に付加される圧力が所定の閾値に達した場合に、喫煙物品200の配置が正しい配置であると特定する。他の一例として、圧力センサ177は、底部175aの挿入方向への移動距離が所定の閾値に達した場合に凸部175bが圧力センサ177に接触する位置に設けられていてもよい。その場合、制御部180は、凸部175bが圧力センサ177に接触したことが検出された場合に、喫煙物品200の配置が正しい配置であると特定する。なお、接触を検出する構成として、圧力センサ177に代えて、接触センサが設けられてもよい。他方、制御部180は、底部175aの挿入方向への移動距離が所定の閾値に達したことを示す圧力が圧力センサ177により検出されない場合に、喫煙物品200の配置が正しい配置でないと特定する。
(処理の流れ)
本実施形態に係る吸引装置100の処理の流れは、第1の実施形態と同様である。
(効果)
本実施形態によれば、圧力センサ177は保持部175から離隔した位置に設けられるので、第1の実施形態と比較して、圧力センサ177への加熱部176からの熱の影響をより抑制することができる。よって、熱による圧力センサ177の故障をより防ぐことができる。
<<4.第3の実施形態>>
本実施形態は、保持部の下流側端部に弾性部材が設けられ、かかる弾性部材に付加される圧力が圧力センサにより検出される形態である。以下、第1の実施形態と共通する部分については説明を省略し、第1の実施形態と相違する部分について主に説明する。
(構成例)
図7は、第3の実施形態に係る、喫煙物品200を保持した状態の吸引装置100の概略的な構成の一例を示すブロック図である。図7に示すように、本実施形態に係る吸引装置100は、図4を参照しながら説明した第1の実施形態に係る吸引装置100と同様の構成要素に加えて、弾性部材181を有する。
弾性部材181は、保持部175の内壁のうち加熱部176により加熱される位置よりも開口172a側の位置に設けられる。例えば、弾性部材181は、保持部175の下流側端部において、保持部175の内壁からさらに内部空間側に突出し、かかる突出部分における内部空間の内径が喫煙物品200の外径よりも小さくなるように設けられる。そして、弾性部材181は、保持部175の内部空間に挿入された喫煙物品200を外周から圧迫するようにして、喫煙物品200を保持する。弾性部材181は、例えば、ゴム又はスポンジ等の任意の素材により構成される。かかる構成により、喫煙物品200の位置決めが容易になると共に、喫煙物品200が正しい配置からずれることを強く防止することができる。
圧力センサ177は、弾性部材181に付加される圧力を検出する。例えば、圧力センサ177は、弾性部材181の変形に基づいて圧力を検出する、弾性圧力計であってもよい。弾性部材181が喫煙物品200を外周から圧迫するようにして喫煙物品200を保持する際に弾性部材181にかかる圧力が、圧力センサ177により検出される。圧力センサ177は、例えば、検出される圧力が所定の閾値以上であるか否かに基づいて、吸引装置100への喫煙物品200の着脱をも検出可能である。
(動作)
本実施形態に係る吸引装置100の動作は、第1の実施形態と同様である。
(処理の流れ)
本実施形態に係る吸引装置100の処理の流れは、第1の実施形態と同様である。
(効果)
本実施形態によれば、弾性部材181により喫煙物品200が保持される。よって、第1の実施形態と比較して、喫煙物品200の位置決めが容易になると共に、喫煙物品200が正しい配置からずれることをより強く防止することができる。
<<5.第4の実施形態>>
本実施形態は、作用部が複数設けられ、特定された香味成分生成基材の配置に応じて動作する作用部が選択される形態である。以下、第1の実施形態と共通する部分については説明を省略し、第1の実施形態と相違する部分について主に説明する。
(構成例)
図8は、第4の実施形態に係る、喫煙物品200を保持した状態の吸引装置100の概略的な構成の一例を示すブロック図である。図8に示すように、本実施形態に係る吸引装置100は、図4を参照しながら説明した第1の実施形態に係る吸引装置100と同様の構成要素を有する。ただし、本実施形態に係る吸引装置100は、複数の加熱部176(加熱部176A及び加熱部176B)を有する。
複数の加熱部176は、長手方向に異なる位置に設けられる。例えば、保持部175の底部175aから加熱部176Aが設けられた位置までの距離LH−Aと、保持部175の底部175aから加熱部176Bが設けられた位置までの距離LH−Bとは、異なる。そして、複数の加熱部176は、それぞれ長手方向の異なる位置で、保持部175により保持された喫煙物品200を外周から加熱する。なお、図8では、2つの加熱部176が設けられる例を図示したが、加熱部176は3つ以上設けられてもよい。
(動作)
−配置の特定
本実施形態において、喫煙物品200は、長手方向の一端から他端にかけて部分的に異なる硬さを有する。例えば、喫煙物品200の硬さは、長手方向に段階的に変化する。硬さの変化は、一様増加であってもよいし、一様減少であってもよい。後述する喫煙物品200の配置の特定精度を担保するために、喫煙物品200の長手方向の位置と硬さとは一対一の関係であることが望ましい。
制御部180は、喫煙物品200の長手方向の一端から他端にかけての部分的な硬さの相違を利用して、保持部175における喫煙物品200の配置を特定する。詳しくは、制御部180は、圧力センサ177により検出された圧力が、喫煙物品200の長手方向のどの位置に対応する圧力であるかを認識する。そして、制御部180は、圧力センサ177により検出された圧力に対応する喫煙物品200の位置Pと喫煙物品200の先端210aとの距離Lに基づいて、保持部175の内部空間における喫煙物品200の先端210aの位置を特定する。
−特定した配置に応じた制御
制御部180は、特定した保持部175の内部空間における喫煙物品200の先端210aの位置に基づいて、複数の加熱部176から給電先の加熱部176を選択する。詳しくは、制御部180は、複数の加熱部176のうち、喫煙物品200の先端210aの位置よりも開口172a側で加熱する加熱部176を、給電先として選択する。例えば、制御部180は、距離Lに基づいて、喫煙物品200の先端210aと保持部175の底部175aとの距離Lを計算する。そして、制御部180は、距離Lが距離LH−B未満である場合に加熱部176A及び176Bを選択し、距離Lが距離LH−B以上距離LH−A未満である場合に加熱部176Aを選択し、距離Lが距離LH−A以上である場合にいずれも選択しない。図8に示した例では、距離Lが距離LH−B以上距離LH−A未満であるから、制御部180は、加熱部176Aを給電先として選択する。
なお、給電先が選択されると、給電先として選択された加熱部176への給電の状態が、給電が許容される状態に遷移される。他方、給電先として選択されなかった加熱部176への給電の状態は、給電が許容されない状態に遷移される。
このように、複数の加熱部176のうち、喫煙物品200が未挿入の位置で加熱する加熱部176を給電先から外すことで、加熱ムラや空焚きの発生を防止することができる。また、複数の加熱部176のうち、喫煙物品200が挿入されている位置で加熱する加熱部176を給電先として選択することで、保持部175の最奥まで挿入されていない場合であっても喫煙物品200を加熱してエアロゾルを生成することが可能となる。
(処理の流れ)
図9は、本実施形態に係る吸引装置100において実行される加熱制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。本フローに係る加熱制御処理が開始される時点では、吸引装置100の動作モードはスリープモードである。待機モードである場合には、ステップS206から処理が開始される。
ステップS202〜S206に係る処理は、図5を参照して説明したステップS102〜S106に係る処理と同様である。図9に示すように、ステップS206の後、制御部180は、圧力センサ177による圧力の検出結果に基づいて、保持部175の内部空間における喫煙物品200の先端210aの位置を特定する(ステップS208)。次いで、制御部180は、特定した喫煙物品200の先端210aの位置に基づいて、複数の加熱部176から給電先の加熱部176を選択する(ステップS210)。次に、制御部180は、給電先として選択された加熱部176への給電の状態を、給電が許容される状態に遷移させる(ステップS212)。次いで、制御部180は、電源スイッチ173が押下されたか否か、及び吸引動作が検出されたか否かを判定する(ステップS214)。電源スイッチ173が押下された場合又は吸引動作が検出された場合(ステップS214/YES)、制御部180は、給電先として選択された加熱部176への給電を実行して、喫煙物品200の加熱を開始する(ステップS216)。その後、処理は終了する。他方、電源スイッチ173が押下されず、吸引動作も検出されない場合(ステップS214/NO)、処理は再度ステップS214に戻る。
なお、上記説明した処理の流れは一例であり、本発明はかかる例に限定されない。例えば、ステップS212及びS214に係る処理が省略されてもよい。その場合、吸引装置100は、給電先の加熱部176を選択し、その後即時、給電先として選択した加熱部176への給電を実行する。
(効果)
本実施形態によれば、喫煙物品200が保持部175の最奥まで挿入されていない場合であっても、加熱ムラや空焚きの発生を防止しつつ、喫煙物品200を加熱してエアロゾルを生成することが可能となる。
<<6.変形例>>
<6.1.第1の変形例>
上記各実施形態では、喫煙物品200の配置が正しい配置であるか否かが圧力センサ177による検出結果に基づいて特定されていたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、喫煙物品200の配置が正しい配置であるか否かは、物理的な機構により特定されてもよい。以下、この点について詳しく説明する。
(構成例)
図10は、第1の変形例に係る吸引装置100への喫煙物品200の挿入手順を概略的に示す図である。ステップS302からS306にかけて、挿入手順は進む。ステップS302は挿入前の状態を示す。ステップS304は挿入中の状態を示す。ステップS306は挿入完了後の状態を示す。
ステップS302に示すように、本変形例に係る喫煙物品200は、基材部200A及び吸口部200Bの他に、基材部200Aの先端210aを覆うように設けられる、スティックホルダ200Cを有する。スティックホルダ200Cは、喫煙物品200の短手方向に突出する弾性部材211を有する。ここでの短手方向とは、長手方向に直交する方向であり、例えばスティックホルダ200Cの断面形状が円形であれば短手方向は半径方向である。弾性部材211は、例えばゴム等の弾性部材により、短手方向に伸びる柱状に構成され、短手方向と直交する方向に弾性力を発揮する。
本変形例に係る保持部175は、喫煙物品200の挿入又は引き抜きに伴い弾性部材211が滑動可能な溝部182を有する。溝部182は、保持部175の内壁に設けられる。開口172aに設けられた溝部182の入口182Aの位置と弾性部材211の位置とが合うように位置合わせされた上で、喫煙物品200が保持部175に挿入される。弾性部材211は、喫煙物品200が挿入される際には挿入方向に溝部182内を滑動し、喫煙物品200が引き抜かれる際には引き抜き方向に溝部182内を滑動する。入口182Aを通る長手方向に延びる軸を、以下では中心軸182Bとも称する。図10に示すように、溝部182は、保持部175の内部空間の周方向に屈曲している。入口182Aの位置からの周方向の位置ずれ(即ち、中心軸182Bとの周方向の位置ずれ)dが0を超える区間では、弾性部材211は周方向に曲げられた状態で先端が溝部182内を滑動する状態となる。かかる状態では、弾性部材211は、中心軸182Bの方向へ戻ろうとする弾性力を発揮する。溝部182は、挿入方向の第1の端部183(183A及び183B)と、第1の端部183と開口172aとの間に設けられる引き抜き方向の第2の端部184とを有する。また、吸引装置100は、引き抜き方向への弾性力を喫煙物品200に対して発揮する弾性部材185を有する。弾性部材185は、例えば圧縮コイルバネ等により構成される。
ステップS304に示すように、ユーザが手で喫煙物品200を挿入方向に押し込むと、喫煙物品200が挿入されるに伴い弾性部材185は圧縮される。喫煙物品200が保持部175の最奥まで挿入されると、弾性部材211が第1の端部183に達する。ここで、入口182Aと第1の端部183との間の周方向の位置ずれdは、入口182Aと第2の端部184との間の周方向の位置ずれdと比較して大きい。図10に示した例では、d>0であるのに対し、d=0である。このため、弾性部材211は、第1の端部183に達した状態では、中心軸182Bの方向へ戻ろうとする弾性力を発揮する。この状態で、ユーザが手を喫煙物品200から放すと、弾性部材211は、中心軸182Bの方向へ戻ろうとする、即ち、より中心軸182Bとの位置ずれが少ない第2の端部184へ向かおうとする弾性力を発揮する。その結果、弾性部材211が第1の端部183から第2の端部184に向かって溝部182内を滑動しながら、弾性部材185の弾性力により喫煙物品200が引き抜き方向に押し戻される。そして、弾性部材211が第2の端部184に達すると、引き抜き方向への押し戻しが終了する。ここで、弾性部材211のうち溝部182に接触する先端部分が金属等により覆われている場合には、押し戻された結果弾性部材211(の先端部分)と第2の端部184とが衝突した際に衝突音が鳴り得る。
ステップS306は、弾性部材211が第2の端部184に達するまで押し戻された状態を示している。本変形例に係る喫煙物品200の正しい配置とは、ステップS306に示した状態を指す。
なお、引き抜きの際には、ユーザは、弾性部材211が第1の端部183に達するまで、一旦喫煙物品200を押し込む。その後、ユーザは、弾性部材211が中心軸182Bから離れる方向に喫煙物品200を回転させながら引き抜く。このようにして、喫煙物品200を保持部175から引き抜くことができる。
(効果)
本変形例によれば、ユーザは、手で喫煙物品200を挿入方向に押し込み、その後弾性部材211が第2の端部184に達するまで押し戻されたことをもって、喫煙物品200の配置が正しい配置であることを認識することが可能となる。より簡易には、ユーザは、弾性部材211と第2の端部184との衝突音によっても、喫煙物品200の配置が正しい配置であることを認識することが可能となる。また、本変形例によれば、喫煙物品200が中途半端に挿入されることを防止することができ、それに伴い加熱ムラや空焚きの発生を防止することができる。
(補足1)
なお、本変形例に係る吸引装置100は、圧力センサ177を有していてもよい。例えば、上記各実施形態において説明したように圧力センサ177が設けられ、喫煙物品200の配置が特定されてもよい。他の一例として、第2の端部184に圧力センサ177が設けられ、弾性部材211が第2の端部184に達したことが圧力センサ177により検出されるか否かに基づいて、喫煙物品200の配置が特定されてもよい。また、特定した喫煙物品200の配置に応じた処理が実行されてもよい。
(補足2)
また、図10では、スティックホルダ200Cが喫煙物品200に設けられる例を図示したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、スティックホルダ200Cは、喫煙物品200に設けられず、保持部175の内部空間を滑動する滑動部材として吸引装置100に設けられてもよい。かかる滑動部材は、保持部175の内壁に沿って保持部175の内部空間を滑動可能に、保持部175の内部空間に設けられる。滑動部材は、図10に示したスティックホルダ200Cと同様に、保持部175の内部空間の短手方向に突出する弾性部材211を有する。ここでの短手方向とは、長手方向に直交する方向であり、例えば保持部175の内部空間の断面形状が円形であれば短手方向は半径方向である。
その他の構成は、図10に示した構成と同様である。例えば、保持部175は、滑動部材の滑動に伴い弾性部材211が滑動可能な溝部182を有する。滑動部材は、喫煙物品200の挿入又は引き抜きに伴い、保持部175の内部空間を挿入方向に又は引き抜き方向に滑動する。それに連動して、弾性部材211は、喫煙物品200が挿入される際には挿入方向に溝部182内を滑動し、喫煙物品200が引き抜かれる際には引き抜き方向に溝部182内を滑動する。溝部182は、第1の端部183及び第2の端部184を有する。また、吸引装置100は、引き抜き方向への弾性力を滑動部材に対して発揮する弾性部材185を有する。
吸引装置100への喫煙物品200の挿入手順及び引き抜き手順も、図10を参照しながら上記説明した通りである。ただし、挿入の際には、喫煙物品200の先端で滑動部材を押し込むようにして喫煙物品200が保持部175内に挿入され、滑動部材が挿入方向に滑動する。ユーザは、滑動部材の挿入方向への滑動に伴い、喫煙物品200を挿入することができる。一方で、引き抜きの際には、弾性部材185が引き抜き方向への弾性力を滑動部材に対して発揮し、滑動部材を保持部175内の最も引き抜き方向の位置まで押し戻す。これに伴い、ユーザは、喫煙物品200を保持部175から引き抜くことができる。
本構成によれば、喫煙物品200はスティックホルダ200Cを有さずとも済むので、喫煙物品200がスティックホルダ200Cを有する構成と比較して、喫煙物品200の製造コストを低減することが可能となる。
<6.1.第2の変形例>
上記各実施形態では、喫煙物品200が開口172aから保持部175の内部空間に挿入される例を説明したが、本発明は係る例に限定されない。以下、他の一例を説明する。
(構成例)
図11は、第2の変形例に係る吸引装置100の概略的な構成例を示す図である。図11に示すように、本変形例に係る保持部175は、互いに分離又は結合可能な第1のハウジング190Aと第2のハウジング190Bとから成る。例えば、第1のハウジング190Aは、回転軸191を介して第2のハウジング190Bに結合され、回転軸191を中心として回転可能である。そして、第1のハウジング190A及び第2のハウジング190Bは、互いに離れる方向に回転させることで分離し、互いに接触するまで回転させることで結合する。なお、図11では加熱部176等の構成の図示は省略されている。
喫煙物品200が吸引装置100に挿入される際には、まず、第1のハウジング190Aと第2のハウジング190Bとが分離した状態で、第2のハウジング190Bの溝部192に喫煙物品200が配置される。その状態で、第1のハウジング190Aが第2のハウジング190Bに接触するまで回転され、接触した状態で固定されることで、第1のハウジング190Aと第2のハウジング190Bとが結合される。保持部175は、結合状態における第1のハウジング190Aと第2のハウジング190Bとにより、喫煙物品200を挟持する。圧力センサ177は、例えば第2のハウジング190Bの溝部192に設けられて、喫煙物品200が挟持された際に付加される圧力を検出する。
(補足)
なお、圧力センサ177による検出結果に基づいて、上記各実施形態において説明した方法で、喫煙物品200の配置が特定されてもよい。また、特定した喫煙物品200の配置に応じた処理が実行されてもよい。
<<7.まとめ>>
以上、図1〜図11を参照しながら、本発明の一実施形態について詳細に説明した。上記説明したように、本実施形態によれば、吸引装置100は、内部空間に喫煙物品200を保持する保持部175と、保持部175の内壁に付加される圧力を検出する圧力センサ177と、を有する。そして、吸引装置100は、圧力センサ177による検出結果に基づいて、保持部175における喫煙物品200の配置を特定する。吸引装置100は、単に保持部175に喫煙物品200が挿入されたか否かだけでなく、保持部175における喫煙物品200の配置が正しい配置であるか否かまで、特定することができる。また、圧力センサ177は環境光の影響を受けないので、光センサが用いられる場合と比較して検出精度を向上させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、保持部175における喫煙物品200の配置とは、保持部175の内部空間に挿入された喫煙物品200の、長手方向の配置であるものとして説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、保持部175における喫煙物品200の配置とは、保持部175の内部空間に挿入された喫煙物品200の角度であってもよい。ここで、喫煙物品200の角度とは、吸引装置100の長手方向と喫煙物品200の長手方向とが成す角である。例えば、保持部175の内壁に、複数の圧力センサ177が吸引装置100の長手方向に沿って並べて設けられ、かかる複数の圧力センサ177により検出された圧力の勾配に基づいて喫煙物品200の角度が特定され得る。
また、上記説明した各実施形態は、適宜組み合わされてもよい。例えば、第1の実施形態と第2の実施形態とが組み合わされてもよい。その場合、保持部の下流側端部、及び上流側端部の双方に圧力センサが設けられ、これらの圧力センサによる検出結果に基づいて、保持部における香味成分生成基材の配置が特定される。この場合、いずれか一方の圧力センサのみが設けられる場合と比較して、香味成分生成基材の配置の特定精度を向上させることができる。
なお、本明細書において説明した吸引装置100は、単独の装置として実現されてもよく、一部または全部が別々の装置として実現されても良い。例えば、図4等を参照しながら説明した吸引装置100の機能構成のうち、制御部180は、吸引装置100とネットワーク等で接続されたスマートフォン又はサーバ等の、吸引装置100の制御装置に搭載されてもよい。その場合、吸引装置100は、圧力センサ177による検出結果を制御装置に送信する。次いで、制御装置は、圧力センサ177による検出結果に基づいて喫煙物品200の配置の特定し、特定した配置に応じた制御情報(例えば、加熱部176による加熱の開始指示)を生成し、生成した制御情報を吸引装置100に送信する。そして、吸引装置100は、制御装置から受信した制御情報において指示された処理を実行する。
また、本明細書において説明した各装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各装置の内部又は外部に設けられる記憶媒体(非一時的な媒体:non-transitory media)に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、コンピュータによる実行時にRAMに読み込まれ、CPUなどのプロセッサにより実行される。上記記憶媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記憶媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
また、本明細書においてフローチャート及びシーケンス図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
100 吸引装置
171 ハウジング
171A トップハウジング
171B ボトムハウジング
172 カバー
172a 開口
173 電源スイッチ
174 蓋部
175 保持部
175a 底部
175b 凸部
175c 弾性部材
176 加熱部
177 圧力センサ
178 バッテリ
179 通知部
180 制御部
181 弾性部材
182 溝部
182A 入口
182B 中心軸
183 第1の端部
184 第2の端部
185 弾性部材
190A 第1のハウジング
190B 第2のハウジング
191 回転軸
192 溝部
200 喫煙物品
200A 基材部
200B 吸口部
201 充填物
202 第1の巻紙
203 第2の巻紙
204 紙管部
205 フィルタ部
206 中空セグメント部
210a 先端
210b 後端
211 弾性部材

Claims (24)

  1. 内部空間を有する保持部と、
    前記保持部の内壁に付加される圧力を検出する圧力センサと、
    前記圧力センサによる検出結果に基づいて、前記保持部の前記内部空間における香味成分生成基材の配置を特定する制御部と、
    を有することを特徴とする、吸引装置。
  2. 前記吸引装置は、前記保持部の前記内部空間に保持された前記香味成分生成基材から香味成分が付与された気体を生成させるための作用を前記香味成分生成基材に加える作用部をさらに有することを特徴とする、請求項1に記載の吸引装置。
  3. 前記保持部は、前記内部空間を外部空間に連通する開口を有し、
    前記圧力センサは、前記保持部の内壁のうち前記作用部による作用が加えられる位置よりも前記開口側の位置の内壁に付加される圧力を検出することを特徴とする、請求項2に記載の吸引装置。
  4. 前記香味成分生成基材は、一端から他端にかけて順に配置される、それぞれ硬さが異なる香味成分生成部及び非香味成分生成部を含み、
    前記制御部は、前記非香味成分生成部の硬さに対応する圧力が前記圧力センサにより検出された場合に、前記香味成分生成基材の配置が所定の配置であると特定することを特徴とする、請求項3に記載の吸引装置。
  5. 前記所定の配置は、前記香味成分生成部、及び前記非香味成分生成部の一部が、前記内部空間で保持され、前記非香味成分生成部の他の一部が、前記開口から外部空間に突出する配置であることを特徴とする、請求項4に記載の吸引装置。
  6. 前記所定の配置は、前記作用部が作用を加える位置に前記香味成分生成部が位置する配置であることを特徴とする、請求項4又は5に記載の吸引装置。
  7. 前記保持部は、前記内部空間を外部空間に連通する開口を有し、
    前記吸引装置は、前記保持部の内壁のうち前記作用部により作用が加えられる位置よりも前記開口側の位置に設けられる第1の弾性部材を有し、
    前記圧力センサは、前記第1の弾性部材に付加される圧力を検出することを特徴とする、請求項2〜6のいずれか一項に記載の吸引装置。
  8. 前記香味成分生成基材は、一端から他端にかけて部分的に異なる硬さを有し、
    前記吸引装置は、複数の前記作用部を有し、
    前記制御部は、前記内部空間における前記香味成分生成基材の前記一端の位置を特定し、特定した前記一端の位置に基づいて複数の前記作用部から給電先の前記作用部を選択することを特徴とする、請求項2〜7のいずれか一項に記載の吸引装置。
  9. 前記保持部は、前記内部空間を外部空間に連通する開口を有し、
    前記香味成分生成基材は、前記開口から前記内部空間に挿入され、
    前記圧力センサは、前記保持部の内壁のうち挿入方向の端部の内壁に付加される圧力を検出することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の吸引装置。
  10. 前記吸引装置は、前記保持部の内壁のうち挿入方向の端部の内壁に設けられる、挿入方向に移動可能なピストン部材を有し、
    前記制御部は、前記ピストン部材の挿入方向への移動距離が所定の閾値に達したことを示す圧力が前記圧力センサにより検出された場合に、前記香味成分生成基材の配置が所定の配置であると特定することを特徴とする、請求項9に記載の吸引装置。
  11. 前記香味成分生成基材は、短手方向に突出する第2の弾性部材を有し、
    前記保持部は、前記内部空間を外部空間に連通する開口、及び前記香味成分生成基材の挿入又は引き抜きに伴い前記第2の弾性部材が滑動可能な溝部を内壁に有し、
    前記溝部は、挿入方向の第1の端部と、前記第1の端部と前記開口との間に設けられる引き抜き方向の第2の端部とを有し、前記開口に設けられた前記溝部の入口と前記第1の端部との間の前記内部空間の周方向の位置ずれは、前記入口と前記第2の端部との間の前記内部空間の周方向の位置ずれと比較して大きく、
    前記吸引装置は、引き抜き方向への弾性力を前記香味成分生成基材に対し発揮する第3の弾性部材をさらに有することを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の吸引装置。
  12. 前記吸引装置は、前記内部空間の短手方向に突出する第4の弾性部材を有し且つ前記保持部の内壁に沿って前記内部空間を滑動可能な滑動部材、及び引き抜き方向への弾性力を前記滑動部材に対し発揮する第5の弾性部材をさらに有し、
    前記保持部は、前記内部空間を外部空間に連通する開口、及び前記滑動部材の滑動に伴い前記第4の弾性部材が滑動可能な溝部を内壁に有し、
    前記溝部は、挿入方向の第1の端部と、前記第1の端部と前記開口との間に設けられる引き抜き方向の第2の端部とを有し、前記開口に設けられた前記溝部の入口と前記第1の端部との間の前記内部空間の周方向の位置ずれは、前記入口と前記第2の端部との間の前記内部空間の周方向の位置ずれと比較して大きいことを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の吸引装置。
  13. 前記保持部は、互いに分離又は結合可能な第1のハウジングと第2のハウジングとから成り、結合状態における第1のハウジングと第2のハウジングとにより前記香味成分生成基材を挟持することを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載の吸引装置。
  14. 前記制御部は、特定した前記香味成分生成基材の配置に基づいて、前記作用部への給電の状態を制御することを特徴とする、請求項2又は請求項2を引用する請求項3〜13のいずれか一項に記載の吸引装置。
  15. 前記制御部は、前記香味成分生成基材の配置が所定の配置であると特定した場合、前記作用部への給電の状態を、前記作用部への給電が許容される状態に遷移させることを特徴とする、請求項14に記載の吸引装置。
  16. 前記吸引装置は、操作入力部をさらに有し、
    前記制御部は、前記作用部への給電が許容される状態において前記操作入力部に所定の操作が入力された場合に、前記作用部への給電を開始することを特徴とする、請求項15に記載の吸引装置。
  17. 前記制御部は、前記作用部への給電が許容される状態においてユーザによる吸引動作が検出された場合に、前記作用部への電力供給を開始することを特徴とする、請求項15又は16に記載の吸引装置。
  18. 前記制御部は、前記香味成分生成基材の配置が所定の配置でないと特定した場合、前記作用部への給電の状態を、前記作用部への給電が許容されない状態に遷移させることを特徴とする、請求項14〜17のいずれか一項に記載の吸引装置。
  19. 前記吸引装置は、通知部を含み、
    前記制御部は、特定した前記香味成分生成基材の配置に応じた通知を行うよう前記通知部を制御することを特徴とする、請求項1〜18のいずれか一項に記載の吸引装置。
  20. 前記制御部は、特定した前記香味成分生成基材の配置が所定の配置であるか否かによって異なる通知を行うよう前記通知部を制御することを特徴とする、請求項19に記載の吸引装置。
  21. 前記通知部は、発光、表示、音出力及び振動のうち少なくとも一つを行うことを特徴とする、請求項19又は20に記載の吸引装置。
  22. 内部空間を有する保持部の内壁に付加される圧力を検出する圧力センサによる検出結果に基づいて、前記保持部の前記内部空間における香味成分生成基材の配置を特定する制御部、
    を有することを特徴とする、吸引装置の制御装置。
  23. 内部空間を有する保持部の内壁に付加される圧力を検出する圧力センサによる検出結果に基づいて、前記保持部の前記内部空間における香味成分生成基材の配置を特定すること、
    を含むことを特徴とする、情報処理方法。
  24. コンピュータを、
    内部空間を有する保持部の内壁に付加される圧力を検出する圧力センサによる検出結果に基づいて、前記保持部の前記内部空間における香味成分生成基材の配置を特定する制御部、
    として機能させるためのプログラム。
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