JPWO2020152814A1 - クロマトグラフィーシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クロマトグラフィーシステム1は、液体の試料Qが通過する流路13を有する装置本体11と、流路13の途中に配置され、試料Qを複数の成分に分離する分析カラム121とを備え、複数の分析条件で試料Qの分析が可能である。クロマトグラフィーシステム1は、分析条件を複数設定する分析条件設定部14と、分析条件設定部14で分析条件が設定された際、流路13の途中に配置されている分析カラム121が、設定された分析条件に適合して使用され得るか否かの良否を判断する判断部15とを備え、判断部15での判断結果が良の場合、設定された分析条件での分析の開始が可能となる。
【選択図】図1
Description
一般的に、クロマトグラフィーシステムでは、移動相の種類や、分析カラムに充填されている固定相の種類等のような分析条件に応じて、分析カラムを適宜交換している。
<第1実施形態>
図1および図2は、それぞれ、本発明のクロマトグラフィーシステムの第1実施形態を示す概略図(ブロック図)である。図3は、図1および図2に示すクロマトグラフィーシステムが備えるシステム管理装置の制御プログラムを示すフローチャートである。
オートサンプラ4は、流路13に試料Qを注入するためのものである。
カラムオーブン6には、分析カラム121を装填することができる。これにより、分析カラム121は、流路13の途中に配置された状態となり、オートサンプラ4から注入された試料Qを複数の成分に分離することができる。
検出器8は、分析カラム121で分離された成分を検出するためのものである。
そこで、クロマトグラフィーシステム1は、このような不具合を解消可能に構成されている。以下、この構成および作用について説明する。
また、クロマトグラフィーシステム1では、分析カラム121は、分析カラム121に付された第2記憶部122とともにカラムユニット12を構成する。分析カラム121が交換される際には、第2記憶部122ごと、その交換が行われる。
入力部17は、例えば、第1分析条件を行うのに際して、第1識別番号(ID)を発行する。そして、第1記憶部16には、第1識別番号が第1情報として入力され、第2記憶部122には、第1情報と共通の第1識別番号が第2情報として入力される。これにより、第1分析条件での第1情報と第2情報とが関係付けられる。
なお、入力部17から第1記憶部16および第2記憶部122に入力される情報としては、本実施形態では識別番号であるが、これに限定されず、例えば、分析カラム121の内径、分析カラム121の長さ、固定相の粒子径や官能基等の分析カラム121に関するスペックであってもよい。
また、上記の手法に限定されず、第2記憶部122には第2情報が予め登録されており、第2記憶部122が接続されることにより入力部17が第2記憶部122に登録されている第2情報を読み出して、第1記憶部16に登録するようにすることができる。この際に、入力部17は複数のカラムの各第2記憶部122から読み出して第1記憶部16に記憶しておいた各第2情報の中から、ユーザ操作に基づいて今回の分析条件に使用する第2情報を選択することにより、第1情報として登録することもできる。
次いで、判断部15は、第1記憶部16から第1情報を呼び出すとともに(ステップS102)、第2記憶部122から第2情報を呼び出す(ステップS103)。なお、ステップS102とステップS103とは、前後関係が逆転して実行されてもよいし、同時に並行して実行されてもよい。
一方、ステップS107において分析開始ボタンが操作された場合には、第1分析条件での分析を開始する(ステップS109)。
なお、判断プログラムでは、ステップS107を省略することができる。この場合、ステップS105実行後、第1分析条件での分析が自動的に開始されてもよい。
なお、液晶画面181は、タッチパネル機能を有していてもよい。
また、報知部18による判断結果の報知は、画面表示による報知に限定されず、例えば、音声による報知、異なる色の光の組み合わせによる報知等であってもよい。
図4は、本発明のクロマトグラフィーシステムの第2実施形態を示す発明のクロマトグラフィーシステムの実施形態を示す概略図(ブロック図)である。
以下、この図を参照して本発明のクロマトグラフィーシステムの第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態では、装置本体11は、流路13に複数のカラムユニット12(分析カラム121)を並列に配置することができる。カラムユニット12の配置数は、図4に示す構成では3つであるが、これに限定されず、2つまたは4つ以上であってもよい。
図5は、本発明のクロマトグラフィーシステムの第3実施形態を示す発明のクロマトグラフィーシステムの実施形態を示す概略図(ブロック図)である。
以下、この図を参照して本発明のクロマトグラフィーシステムの第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、装置本体の構成が異なること以外は前記第2実施形態と同様である。
また、本発明のクロマトグラフィーシステムは、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
上述した複数の例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
液体の試料(Q)が通過する流路(13)を有する装置本体(11)と、前記流路(13)の途中に配置され、前記試料(Q)を複数の成分に分離する分析カラム(121)とを備え、複数の分析条件で前記試料(Q)の分析が可能なクロマトグラフィーシステム(1)であって、
前記分析条件を複数設定する分析条件設定部(14)と、
前記分析条件設定部(14)で分析条件が設定された際、前記流路(13)の途中に配置されている前記分析カラム(121)が、設定された分析条件に適合して使用され得るか否かの良否を判断する判断部(15)とを備え、
前記判断部(15)での判断結果が良の場合、前記設定された分析条件での前記分析の開始が可能となる。
前記装置本体(11)に配置され、前記各分析条件下で使用されるべき前記分析カラム(121)に関する第1情報が記憶する第1記憶部(16)と、
前記分析カラム(121)に付され、該分析カラム(121)の個体情報である第2情報が記憶する第2記憶部(122)とを備え、
前記判断部(15)は、前記第1情報と前記第2情報とを比較して、前記良否の判断を行うことができる。
前記第2記憶部(122)は、前記判断部(15)に対して電気的に着脱自在に接続されることができる。
前記第1情報を前記第1記憶部(16)に記憶させるとともに、前記第2情報を前記第2記憶部(122)に記憶させる入力操作を行う入力部(17)を備えることができる。
前記装置本体(11)は、前記流路(13)に前記分析カラム(121)を複数配置可能であり、
前記判断部(15)は、前記所定の分析条件が設定された際、複数の前記分析カラム(121)うち、前記所定の分析条件下で使用される予定の全ての前記分析カラム(121)に対して、前記良否の判断を行うことができる。
前記判断部(15)での判断結果を報知する報知部(18)を備えることができる。
2 送液装置
4 オートサンプラ
6 カラムオーブン
8 検出器
10 システム管理装置
11 装置本体
12 カラムユニット
12A カラムユニット
12B カラムユニット
121 分析カラム
121A 分析カラム
121B 分析カラム
122 第2記憶部
122A 第2記憶部
122B 第2記憶部
13 流路
14 分析条件設定部
15 判断部
16 第1記憶部
17 入力部
18 報知部
181 液晶画面
182 フォーム
19 切換え弁
S101〜S109 ステップ
Q 試料(移動相)
Claims (6)
- 液体の試料が通過する流路を有する装置本体と、前記流路の途中に配置され、前記試料を複数の成分に分離する分析カラムとを備え、複数の分析条件で前記試料の分析が可能なクロマトグラフィーシステムであって、
前記分析条件を複数設定する分析条件設定部と、
前記分析条件設定部で分析条件が設定された際、前記流路の途中に配置されている前記分析カラムが、設定された前記分析条件に適合して使用され得るか否かの良否を判断する判断部とを備え、
前記判断部での判断結果が良の場合、前記設定された分析条件での前記分析の開始が可能となるクロマトグラフィーシステム。 - 前記装置本体に配置され、前記各分析条件下で使用されるべき前記分析カラムに関する第1情報を記憶する第1記憶部と、
前記分析カラムに付され、該分析カラムの個体情報である第2情報を記憶する第2記憶部とを備え、
前記判断部は、前記第1情報と前記第2情報とを比較して、前記良否の判断を行う請求項1に記載のクロマトグラフィーシステム。 - 前記第2記憶部は、前記判断部に対して電気的に着脱自在に接続される請求項2に記載のクロマトグラフィーシステム。
- 前記第1情報を前記第1記憶部に記憶させるとともに、前記第2情報を前記第2記憶部に記憶させる入力操作を行う入力部を備える請求項2または3に記載のクロマトグラフィーシステム。
- 前記装置本体は、前記流路に前記分析カラムを複数配置可能であり、
前記判断部は、前記所定の分析条件が設定された際、複数の前記分析カラムうち、前記所定の分析条件下で使用される予定の全ての前記分析カラムに対して、前記良否の判断を行う請求項1ないし4のいずれか1項に記載のクロマトグラフィーシステム。 - 前記判断部での判断結果を報知する報知部を備える請求項1ないし5のいずれか1項に記載のクロマトグラフィーシステム。
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