JPWO2020090975A1 - 液剤残量検知機構、液剤自動投入装置、および洗濯機 - Google Patents

液剤残量検知機構、液剤自動投入装置、および洗濯機 Download PDF

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Abstract

液剤残量検知機構は、永久磁石(162,163)が取り付けられた浮き部材(160)と、タンク本体(120)の側面外側に設けられたホールセンサ(200)とを有している。浮き部材(160)はタンク本体(120)の液面水位の変化に応じて移動し、ホールセンサ(200)は永久磁石(162,163)の移動に応じて出力値が変化する。ホールセンサ(200)の出力は、永久磁石(162)が対向する箇所の付近と、永久磁石(163)が対向する箇所の付近とで大きな変位が生じるものであり、これにより複数の液面水位が検知できる。この液剤残量検知機構を備えた洗濯機では、液剤残量検知機構の検知結果に基づいて、洗剤の投入量を調整することができる。

Description

本発明は、洗剤や柔軟剤などの液剤の残量を検知する液剤残量検知機構、および洗濯時に液剤の自動投入を行う液剤自動投入装置および洗濯機に関する。
特許文献1には、洗剤自動投入装置(液剤自動投入装置)を備えた洗濯機が開示されている。洗剤自動投入装置は、洗剤タンクに洗剤(液体洗剤)を予め収容しておき、所定のタイミングで洗剤タンクから洗剤を洗濯槽へ自動投入するものである。このような洗剤自動投入装置を備えた洗濯機では、使用者が洗濯のたびに所定量の洗剤を計って投入する必要がない。しかしながら、使用者が洗剤タンクへの洗剤の補充を忘れ、洗剤タンク内の洗剤が無くなると、洗剤が投入されずに洗濯が行われるといったことが起こりうる。
特許文献1では、洗剤自動投入装置における洗剤の残量検知を行い、洗剤タンク内の洗剤残量が少なくなると、使用者に洗剤の補充を促すことが開示されている。
特開2018−126287号公報
従来の洗剤自動投入装置では、洗剤タンクから洗濯槽への洗剤の投入は送液ポンプによって行われるものであり、投入される洗剤量の調整は、送液ポンプの駆動時間の制御によって行われることが一般的であると考えられる。
しかしながら、本願発明者らによる検討では、投入される洗剤量(投入量)は洗剤タンクにおける洗剤の残量にも大きく左右されることがあった。具体的には、送液ポンプの駆動時間が同じであっても、洗剤タンクにおける洗剤の残量が多い場合には投入量が多くなり、洗剤の残量が少ない場合には投入量も少なくなる傾向があった。これは、例えば、送液ポンプが停止時に吸込口にかかる水圧に抗して流出を抑える構造を有していないなどの理由が考えられる。この場合、洗剤タンクにおける洗剤の残量によって、送液ポンプの単位時間当りの吐出量が変化する。例えば、洗剤の残量が多い場合には、洗剤タンクにおける洗剤の液面水位が高く、送液ポンプの吸込口にかかる液圧が大きくなり、送液ポンプの単位時間当りの吐出量が増加してしまうと考えられる。
したがって、洗剤タンクにおける洗剤残量に関わらず、常に適切な量の洗剤を投入するためには、洗剤タンク内の洗剤の残量検知を行い、検知した洗剤残量に応じて投入量の調整を行うことが考えられる。特許文献1では、洗剤タンク内の洗剤残量を検知することの開示はあるが、この検知は使用者に洗剤補充を促すためのものであるため、洗剤タンクが空になる間際の残量検知(以下、空検知)しか行っておらず、投入量の調整を行うための残量検知としては十分ではない。
洗剤残量に応じた投入量の調整を行うには、空検知よりも前の段階での残量検知が必要となる。すなわち、空検知も含めると、多段階(少なくとも2段階以上)の残量検知を行う必要がある。従来では、洗剤自動投入装置において多段階の残量検知を行っているものは無く、洗剤残量に応じて洗剤の投入量の調整を行うことはできなかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で液剤タンク内の液剤(液体洗剤や柔軟剤)の残量検知を多段階に行うことが可能な液剤残量検知機構を提供することを目的とする。さらに、この液剤残量検知機構を用いて適切な量の液剤自動投入が行える液剤自動投入装置および洗濯機を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の態様である液剤残量検知機構は、洗濯機に備えられた液剤タンク内の液剤の残量を検知する液剤残量検知機構であって、前記液剤タンクの液面水位の変化に応じて移動する、永久磁石が取り付けられた浮き部材と、前記液剤タンクの側面外側に配置され、前記永久磁石の移動に応じて出力値が変化するホールセンサとを有しており、前記永久磁石および前記ホールセンサの少なくとも一方が複数備えられており、前記ホールセンサの出力値の変化に基づいて、前記液剤タンクの多段階の液面水位を検知可能であることを特徴としている。
上記の構成によれば、浮き部材に設けた永久磁石とホールセンサとによって、簡単な構成で液剤タンク内の液剤(液体洗剤や柔軟剤)の残量検知を多段階に行うことが可能となる。すなわち、永久磁石が複数ある場合は、ホールセンサの出力において検知水位に対する変位が複数箇所で発生することで、複数の液面水位が検知できる。また、ホールセンサが複数ある場合は、それぞれのホールセンサの出力において検知水位に対する変位の発生タイミングが異なることで、複数の液面水位が検知できる。
上記の課題を解決するために、本発明の第2の態様である液剤残量検知機構は、洗濯機に備えられた液剤タンク内の液剤の残量を検知する液剤残量検知機構であって、前記液剤タンクにおいて対向する1対の側板の一方の外側に配置される少なくとも一つの発光素子と、前記液剤タンクにおいて対向する1対の側板の他方の外側において、それぞれ異なる高さに配置される複数の受光素子とを備え、前記受光素子は、前記発光素子からの光を受光するか否かによって前記液剤タンクの所定の液面水位を検知可能であることを特徴としている。
上記の構成によれば、発光素子および受光素子からなる光センサによって、簡単な構成で液剤タンク内の液剤(液体洗剤や柔軟剤)の残量検知を多段階に行うことが可能となる。すなわち、受光素子が発光素子からの光を受光するには、その光が液剤タンク内の液剤によって遮断されないことが必要であり、受光素子が発光素子からの光を受光するか否かによって液剤タンクの所定の液面水位を検知することができる。
上記の課題を解決するために、本発明の第3の態様である液剤自動投入装置は、洗濯機の洗濯槽への液剤の投入を行う液剤自動投入装置であって、液剤を収容される液剤タンクと、前記液剤タンクに収容される液剤を、前記洗濯槽へ給送する送液ポンプと、前記送液ポンプを駆動させる駆動制御部とを有し、前記駆動制御部は、上記記載の液剤残量検知機構の検知結果に基づいて、前記送液ポンプの駆動時間を調整するものであり、液剤残量が少ない場合の前記送液ポンプの駆動時間を液剤残量が多い場合の駆動時間よりも長くすることを特徴としている。
上記の構成によれば、液剤タンクにおける液剤残量に関わらず、常に適切な量の液剤を投入することができる。すなわち、液剤残量が少ない場合、送液ポンプの吸込口にかかる液圧が小さくなり、単位時間当たりの送液量は低下するが、送液ポンプの駆動時間を長くすることでこれを補うことができる。
上記の課題を解決するために、本発明の第4の態様である液剤自動投入装置は、洗濯機の洗濯槽への液剤の投入を行う液剤自動投入装置であって、液剤を収容される液剤タンクと、前記液剤タンクに収容される液剤を、前記洗濯槽へ給送する送液ポンプと、前記送液ポンプを駆動させる駆動制御部とを有し、前記駆動制御部は、上記記載の液剤残量検知機構の検知結果に基づいて、前記送液ポンプの吸引力を調整するものであり、液剤残量が少ない場合の前記送液ポンプの吸引力を液剤残量が多い場合の吸引力よりも大きくすることを特徴としている。
上記の構成によれば、液剤タンクにおける液剤残量に関わらず、常に適切な量の液剤を投入することができる。すなわち、液剤残量が少ない場合、送液ポンプの吸込口にかかる液圧が小さくなるが、送液ポンプの吸引力を大きくすることでこれを補うことができる。
上記の課題を解決するために、本発明の第5の態様である洗濯機は、上記記載の液剤自動投入装置を備えたことを特徴としている。
本発明の液剤残量検知機構は、簡単な構成で液剤タンク内の液剤(液体洗剤や柔軟剤)の残量検知を多段階に行うことができるといった効果を奏する。また、本発明の液剤自動投入装置および洗濯機は、この液剤残量検知機構を用いることで、液剤タンクにおける液剤残量に関わらず、適切な量の液剤自動投入を行うことができるといった効果を奏する。
実施の形態1に係る液剤残量検知機構が適用される液剤タンクの構成を示す分解斜視図である。 図1の液剤タンクのタンク本体を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 図1の液剤タンクの浮き部材を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。 図1の液剤タンクの蓋部材を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。 実施の形態1の液剤残量検知機構において、タンク本体内の液剤残量に応じた浮き部材とホールセンサとの位置関係を示す模式図であって、(a)は液剤が満量の時、(b)は液剤残量がほぼ半分の時、(c)は液剤残量が空に近い時の状態を示している。 図5の液剤残量検知機構において、タンク本体内の液剤残量の変化に伴うホールセンサの出力変化を示すグラフである。 実施の形態1の液剤残量検知機構の変形例において、タンク本体内の液剤残量に応じた浮き部材とホールセンサとの位置関係を示す模式図であって、(a)は液剤が満量の時、(b)は液剤残量がほぼ半分の時、(c)は液剤残量が空に近い時の状態を示している。 図7の液剤残量検知機構において、タンク本体内の液剤残量の変化に伴うホールセンサの出力変化を示すグラフである。 実施の形態2の液剤残量検知機構において、タンク本体内の液剤残量に応じた浮き部材とホールセンサとの位置関係を示す模式図であって、(a)は液剤が満量の時、(b)は液剤残量がほぼ半分の時、(c)は液剤残量が空に近い時の状態を示している。 図9の液剤残量検知機構において、タンク本体内の液剤残量の変化に伴うホールセンサの出力変化を示すグラフであり、(a)は第1ホールセンサの出力、(b)は第2ホールセンサの出力、(c)は第1ホールセンサの出力から第2ホールセンサの出力を減算した演算結果を示している。 実施の形態3の液剤残量検知機構において、タンク本体内の液剤残量に応じた浮き部材とホールセンサとの位置関係を示す模式図であって、(a)は液剤が満量の時、(b)は液剤残量がほぼ2/3の時、(c)は液剤残量がほぼ1/3の時の状態を示している。 図11の液剤残量検知機構において、タンク本体内の液剤残量の変化に伴うホールセンサの出力変化を示すグラフである。 実施の形態4に係る液剤残量検知機構の模式図であり、タンク本体と光センサとの配置関係を示す正面図である。 実施の形態5に係る洗濯機の外観を示す斜視図である。 実施の形態5に係る液剤自動投入装置の構成を示すブロック図である。 2つの液剤タンクを隣接配置する場合において、実施の形態1における液剤残量検知機構を用いた場合の液剤タンクの配置を示す斜視図である。 2つの液剤タンクを隣接配置する場合において、実施の形態4における液剤残量検知機構を用いた場合の液剤タンクの配置を示す分解斜視図である。
〔実施の形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施の形態1に係る液剤残量検知機構が適用される液剤タンク100の構成を示す分解斜視図である。尚、以下の説明において、液剤とは、洗濯機での洗濯に使用される液体洗剤や柔軟剤などを意味する。
図1に示すように、液剤タンク100は、タンク本体120、蓋部材140、および浮き部材160を具備して構成されている。続いて、図2〜4を参照して、各部材毎に構成の説明を行う。尚、ここでは説明の便宜上、矢印x方向から見た図を正面図、矢印y方向から見た図を側面図としている。
図2は、タンク本体120を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。タンク本体120は、内部に液剤を収容するように、上面が開口した略直方体形状の容器とされており、上面から見た形状は、y方向に短くx方向に長い、細長い長方形とされている。
タンク本体120は、正面側における幅の狭い側板120aの下部に液剤排出口121を有している。すなわち、タンク本体120に収容された液剤は、液剤排出口121から送液ポンプや開閉弁などを介して洗濯機の洗濯槽へ供給することができる。また、タンク本体120における内部底面は、液剤が少量でも容易に排出されるように、液剤排出口121に向かって緩やかに下降する傾斜面とされていてもよい。
さらに、タンク本体120における幅の広い側板120bの内面側には、鉛直方向(z方向)に延設されたレール部122が形成されている。レール部122は、水平面(xy面)での断面が一定形状であり、本例ではT字形状断面とされている。
図3は、浮き部材160を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。浮き部材160は、タンク本体120の内部に配置され、タンク本体120内の液面に浮くように、タンク本体120に収容される液剤よりも軽い比重となるように形成されている。また、浮き部材160は、浮き本体161に2つの永久磁石162,163を取り付けた構成とされている。
浮き本体161は、平板部161aにおける上面側および下面側のそれぞれに凸部161bおよび凸部161cが設けられた形状としている。凸部161bおよび凸部161cは、上面側から見て、平板部161aの1辺に接するように設けられている。具体的には、平板部161a、凸部161bおよび凸部161cは、タンク本体120における側板120bとの対向面が同一面となるように形成されている。浮き本体161における側板120bとの対向面には、レール部122と嵌合させるための溝部164が形成されている。溝部164は、レール部122と同様に、水平面(xy面)での断面が一定形状であり、本例ではT字形状断面とされている。
上述したように、浮き部材160は、タンク本体120内の液面に浮くようになっているため、タンク本体120内の液材の残量に応じて移動する。レール部122および溝部164は、浮き部材160の移動をガイドするガイド手段となる。浮き部材160は、レール部122および溝部164によってガイドされ、その移動経路は鉛直方向(z方向)のみに制限される。また、浮き部材160は、タンク本体120における側板120bの内面と摺動するように移動する。尚、レール部122および溝部164は、浮き部材160の移動をガイドするガイド手段の一例にすぎず、ガイド手段の具体的構成は本発明において特に限定されるものではない。ガイド手段は、浮き部材160の移動経路を特定の経路に制限できるものであればよい。
永久磁石162,163の一方(ここでは永久磁石162)は凸部161bに配置され、永久磁石162,163の他方(ここでは永久磁石163)は凸部161cに配置される。永久磁石162,163は、分極方向が共にy方向に平行であるが、分極の向きは互いに逆となっている。本例では、永久磁石162は側板120bに対してS極が対向するが、永久磁石163は側板120bに対してN極が対向する。また、永久磁石162,163は、水平面(xy面)内で同じ位置となるように配置されている。本例では、浮き部材160の移動経路は鉛直方向(z方向)のみに制限されているため、永久磁石162の移動経路と永久磁石163の移動経路とは互いに重なり合うようになっている(但し、移動範囲は完全には一致しない)。
図4は、蓋部材140を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。蓋部材140は、タンク本体120の上面における開口を覆うものである。蓋部材140は、ヒンジ143によって結合された蓋本体部141と開閉蓋部142とによって構成されている。この構成では、開閉蓋部142を矢印α方向(図4(b)参照)に開放し、開放されたタンク本体120の上面開口から液剤を補充することができる。
本実施の形態1に係る液剤残量検知機構は、液剤タンク100内の浮き部材160にホールセンサ200(図5参照)を組み合わせて構成される。ホールセンサ200は、タンク本体120の側板120bの外側に、永久磁石162および永久磁石163の移動経路に対向するように配置される。ホールセンサ200は、タンク本体120における側板120bの外側面に取り付けられてもよく、液剤タンク100が取り付けられる洗濯機などの筐体内に、側板120bに対向するように設置されていてもよい。また、ここでのホールセンサ200は、N極/S極の強さに応じて出力電圧が変化するアナログ出力タイプのホールセンサである。
浮き部材160とホールセンサ200とを用いた液剤残量検知方法について、図5および図6を参照して説明する。図5は、タンク本体120内の液剤残量に応じた浮き部材160とホールセンサ200との位置関係を示す模式図であって、(a)は液剤が満量の時、(b)は液剤残量がほぼ半分の時、(c)は液剤残量が空に近い時の状態を示している。図6は、タンク本体120内の液剤残量の変化に伴うホールセンサ200の出力変化を示すグラフである。尚、図5において、レール部122および溝部164の図示は省略している。
タンク本体120における液剤残量が満量の場合(図5(a)の場合)、浮き部材160に設けられた永久磁石162および永久磁石163は、何れもホールセンサ200から離れた位置となっている。この時、ホールセンサ200の出力電圧は0V(もしくは略0V)となる。この時の液剤における液面水位は、図6における水位Aである。
タンク本体120における液剤が満量から減少していくと、ホールセンサ200との対向側がN極である永久磁石163がホールセンサ200に近づくことにより、ホールセンサ200の出力電圧はプラス側へ増加していく。そして、永久磁石163がホールセンサ200に対向する位置でホールセンサ200の出力電圧は最大値Vmaxとなる(図5(b)の場合)。この時の液剤における液面水位は、図6における水位Bである。
タンク本体120における液剤が図5(b)の状態からさらに減少していくと、永久磁石163がホールセンサ200から離れ、ホールセンサ200との対向側がS極である永久磁石163がホールセンサ200に近づく。これにより、ホールセンサ200の出力電圧はマイナス側へ減少していく。そして、永久磁石162がホールセンサ200に対向する位置でホールセンサ200の出力電圧は最小値Vminとなる(図5(c)の場合)。この時の液剤における液面水位は、図6における水位Cである。
本実施の形態1に係る液剤残量検知機構では、図6に示すように、ホールセンサ200の出力電圧により、液剤残量が空になる間際の残量検知(空検知:図6における水位Cの検知)と、空検知よりも前の段階での残量検知(図6における水位Bの検知)との多段階検知を行うことができる。
尚、ホールセンサ200の出力電圧を見るのみでは、図6における水位Bおよび水位Cのピンポイントの検知は可能であるものの、その間の過渡期状態を正確に検知することはできない。これを可能にするためには、ホールセンサ200の出力電圧をメモリに格納し、その変化の向きから判定を行うことが考えられる。例えば、ホールセンサ200の出力電圧が0からVmaxの間の値である場合、その出力電圧のみからは図6における水位Aから水位Bの間の状態(液面水位は図5(b)より上の状態)であるのか、あるいは水位Bから水位A’の間の状態(液面水位は図5(b)より下の状態)であるのか判定できない。但し、送液ポンプを駆動して洗濯槽へ液剤を供給したときに、出力電圧の変化の向きが増加方向であれば水位Aから水位Bの間の状態であると判定でき、出力電圧の変化の向きが減少方向であれば水位Bから水位A’の間の状態であると判定できる。
また、液剤残量を過渡期状態を含めて判定するには、図7に示すように、浮き部材160における永久磁石162および永久磁石163の距離を大きくする方法も考えられる。図7は、タンク本体120内の液剤残量に応じた浮き部材160とホールセンサ200との位置関係を示す模式図であって、(a)は液剤が満量の時、(b)は液剤残量がほぼ半分の時、(c)は液剤残量が空に近い時の状態を示している。
図8は、図7の液剤残量検知機構において、タンク本体内の液剤残量の変化に伴うホールセンサの出力変化を示すグラフである。図7(a)〜(c)のそれぞれの状態における液面水位は、図8において水位A〜Cで示される。図7に示すように、液面水位が最高(Full)から最低(Empty)までの間において、ホールセンサ200は、常に永久磁石162と永久磁石163との間に位置している。この場合は、図8に示すように、液面水位に対してホールセンサ出力が一意的に定まるため、ホールセンサ200の出力電圧から任意の液面水位が直接判定可能であり、ホールセンサ200の出力電圧をメモリに格納する必要は無くなる。
〔実施の形態2〕
上記実施の形態1では、2つの永久磁石と1つのホールセンサとによって液剤残量検知機構を構成する例を示した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、本実施の形態2では、1つの永久磁石と2つのホールセンサとによって液剤残量検知機構を構成する例を示す。
図9は、タンク本体120内の液剤残量に応じた浮き部材160と第1ホールセンサ201および第2ホールセンサ202との位置関係を示す模式図であって、(a)は液剤が満量の時、(b)は液剤残量がほぼ半分の時、(c)は液剤残量が空に近い時の状態を示している。尚、ここでは、浮き部材160に1つの永久磁石163のみが設けられているものとする。図9に示すように、第1ホールセンサ201および第2ホールセンサ202は、第1ホールセンサ201が第2ホールセンサ202よりも上に配置されている。タンク本体120における液剤残量が満量の場合(図9(a)の場合)は、永久磁石163が第1ホールセンサ201に対向する位置にある。タンク本体120における液剤残量が空に近い場合(図9(c)の場合)は、永久磁石163が第2ホールセンサ202に対向する位置にある。
図10は、図9の液剤残量検知機構において、タンク本体内の液剤残量の変化に伴うホールセンサの出力変化を示すグラフであり、(a)は第1ホールセンサ201の出力Vout1、(b)は第2ホールセンサ202の出力Vout2、(c)は第1ホールセンサ201の出力Vout1から第2ホールセンサ202の出力Vout2を減算した演算結果を示している。また、図9(a)〜(c)のそれぞれの状態における液面水位は、図10において水位A〜Cで示される。
第1ホールセンサ201の出力は、図10(a)に示すように、水位Aで最大(ここではVmax)であり、水位が下がるにつれ減少し、水位Cで最少(ここでは0)となる。これは、第1ホールセンサ201は、液剤が満量(水位A)の時に永久磁石163と対向し、液剤残量が少なくなるにつれて永久磁石163が遠ざかるためである。
第2ホールセンサ202の出力は、図10(b)に示すように、水位Aで最少(ここでは0)であり、水位が下がるにつれ増加し、水位Cで最大(ここではVmax)となる。これは、第2ホールセンサ202は、液剤が満量(水位A)の時に永久磁石163と最も離れており、液剤残量が少なくなるにつれて永久磁石163が近づくためである。
第1ホールセンサ201の出力Vout1から第2ホールセンサ202の出力Vout2を減算した結果は、図10(c)に示すように、水位Aから水位Cの間で単調減少するグラフとなる(図10(c)のグラフは、説明の便宜上、直線として記載している)。このように単調減少するグラフに対しては、適切な閾値との比較により、任意の液面水位を判定することが可能となる。例えば、“0”を閾値とすれば図9(b)の水位Bの状態を判定でき、(Vout1−Vout2)が0以上であれば液面水位は図9(b)より上の状態であると判定でき、(Vout1−Vout2)が0以下であれば液面水位は図9(b)より下の状態であると判定できる。無論、閾値の数を増やせば、より多段階の液剤残量の検知を行うことも可能である。
尚、図10(a)、図10(b)に示すグラフ曲線は一例であり、ホールセンサの出力仕様によって様々に変化する。したがって、第1ホールセンサ201の出力Vout1から第2ホールセンサ202の出力Vout2を減算することに限らず、ホールセンサの出力仕様に応じて、対数化や除算処理など、水位が判別しやすい処理を行えばよい。
〔実施の形態3〕
上記実施の形態2では、1つの永久磁石と2つのホールセンサとによって液剤残量検知機構を構成する例を示した。これに対し、本実施の形態3では、2つの永久磁石と2つ以上のホールセンサとによって液剤残量検知機構を構成する例を示す。
実施の形態2の構成において、第1ホールセンサ201および第2ホールセンサ202が、図9(a),(b)に示すように、水位Aから水位Cの広い範囲でアナログ的な変化を示すためには、磁束密度の高い(xz面内での磁束の変動領域の大きい)永久磁石163を用いる必要があり、磁束密度の低い(xz面内での磁束の変動領域の小さい)永久磁石163を用いると検知精度は大幅に低下する。本実施の形態3は、磁束密度の低い永久磁石を用いても高い検知精度を得ることのできる液剤残量検知機構を提供するものである。
図11は、タンク本体120内の液剤残量に応じた浮き部材160と第1ホールセンサ201および第2ホールセンサ202との位置関係を示す模式図であって、(a)は液剤が満量の時、(b)は液剤残量が満量に対してほぼ2/3の時、(c)は液剤残量が満量に対してほぼ1/3の時の状態を示している。尚、ここでは、実施の形態1と同様に、浮き部材160には2つの永久磁石162,163が設けられているものとする。図11に示すように、第1ホールセンサ201および第2ホールセンサ202は、第1ホールセンサ201が第2ホールセンサ202よりも上に配置されている。また、タンク本体120における液剤残量がほぼ2/3の場合(図11(b)の場合)は、第1ホールセンサ201が永久磁石162および163の中間にある。タンク本体120における液剤残量がほぼ1/3の場合(図11(c)の場合)は、第2ホールセンサ202が永久磁石162および163の中間にある。
図12は、図11の液剤残量検知機構において、タンク本体内の液剤残量の変化に伴うホールセンサの出力変化を示すグラフである。また、図11(a)〜(c)のそれぞれの状態における液面水位は、図12において水位A〜Cで示される。
図12に示すように、第1ホールセンサ201の出力Vout1(図中、実線にて示す)は、水位Bの前後で急峻な変化を示し、第1ホールセンサ201が永久磁石162および163の中間となる位置(すなわち水位B)において0となる。第2ホールセンサ202の出力Vout2(図中、破線にて示す)は、水位Cの前後で急峻な変化を示し、第2ホールセンサ202が永久磁石162および163の中間となる位置(すなわち水位C)において0となる。これにより、水位Bの検知は、第1ホールセンサ201の出力Vout1が0となる位置を判定することで検知可能となり、水位Cの判定は、第2ホールセンサ202の出力Vout2が0となる位置を判定することで検知可能となる。
尚、水位Bにおいて、第2ホールセンサ202が若干量の磁束を検出可能とする、また、水位Cにおいて、第1ホールセンサ201の出力が若干量の磁束を検出可能とすることが好ましい。これにより、水位Bや水位Cにおいて、第1ホールセンサ201の出力Vout1と第2ホールセンサ202の出力Vout2が共に出力0となった場合には、浮き部材160が取り付けられていないなど、正常な検出状態の範囲外であることを検知でき、異常動作を防止できる。
このように、本実施の形態3に係る液剤残量検知機構では、検知しようとする液面水位に対応してホールセンサを配置すれば、該ホールセンサの出力が0となる位置を検知することで、任意の液面水位を検知することができる。尚、図11では、2つのホールセンサを用いているため検知される液面水位も2箇所となっているが、使用するホールセンサの数は限定されるものではなく、ホールセンサの数を増やせばより多段階の液剤残量を検知することも可能である。
上記実施の形態1〜3では、浮き部材160の移動経路が鉛直方向(z方向)のみに制限されるように、レール部122および溝部164によってガイドする構成とした。しかしながら、浮き部材160の移動経路は、上述のような鉛直方向(z方向)のみに限定されるものではない。例えば、浮き部材160を、一端が回転軸となる回転アームの他端に取り付け、浮き部材160の移動経路を円弧状の経路に制限することも可能である。この時、浮き部材160に2つの永久磁石162,163を設けるのであれば、永久磁石162,163は、上記回転アームの回転軸から同じ距離となるように、すなわち同じ回転半径の移動経路を有するように配置される。このとき、回転アームの回転軸を蓋部材140の蓋本体部141の裏側に設けてもよい。これにより、浮き部材の装着忘れを防止できる。
〔実施の形態4〕
上記実施の形態1〜3では、永久磁石を備えた浮き部材とホールセンサとを用いた方式の液剤残量検知機構を説明した。本実施の形態4では、光センサを用いた方式の液剤残量検知機構を説明する。
図13は、本実施の形態4に係る液剤残量検知機構の模式図であり、タンク本体120と光センサ(発光素子300および受光素子301〜303)との配置関係を示す正面図である。尚、本実施の形態4におけるタンク本体120は、内部に浮き部材160を配置する必要がなく、そのためレール部122も有していない。また、タンク本体120は光を透過する材料にて形成されている。
光センサは、本例では、1つの発光素子300と、3つの受光素子301〜303によって構成されている。発光素子300はタンク本体120における幅の広い一方の側板120bの外側に配置され、受光素子301〜303はタンク本体120における幅の広い他方の側板120cの外側に配置されている。発光素子300および受光素子301〜303は、側板120bおよび側板120cの外側面に取り付けられてもよく、タンク本体120が取り付けられる洗濯機等の筐体内に、側板120bおよび側板120cに対向するように設置されていてもよい。また、受光素子301〜303は、それぞれの配置高さが異なっており、上から受光素子301、受光素子302、受光素子303の順で配置されている。
図13から明らかなように、受光素子301は、タンク本体120内の液剤の液面水位が水位A(満量)より高い時は発光素子300からの光が受光できず、液面水位が水位Aよりも低くなると発光素子300からの光を受光できるようになる。すなわち、受光素子301は、液面水位が水位Aよりも上か下かに応じて出力(ON/OFF)が切り替わる。同様に、受光素子302は、液面水位が水位B(ほぼ半分)よりも上か下かに応じて出力(ON/OFF)が切り替わる。受光素子303は、液面水位が水位C(空間際)よりも上か下かに応じて出力(ON/OFF)が切り替わる。
受光素子301〜303が発光素子300からの受光時にONになるものとすれば、受光素子301がONであり受光素子302,303がOFFの場合には、タンク内の液面水位は水位Aと水位Bとの間であると判定できる。受光素子301,302がONであり受光素子303がOFFの場合には、タンク内の液面水位は水位Bと水位Cとの間であると判定できる。そして、受光素子301〜303がONである場合には、タンク内の液面水位は水位Cよりも下であると判定できる。
尚、受光素子301〜303の受光範囲は、発光素子300からの光が水により屈折した屈折光は検知せず、直接光のみを検出できる程度の範囲とすることが好ましい。これにより、タンク内の液剤の透明度が高く発光素子300からの光を遮ることが難しい場合であっても、液面水位を検出できる。
尚、本実施の形態4に係る液剤残量検知機構において、受光素子の数は3つに限定されるものではなく、受光素子の数を増やせばより多段階の液剤残量を検知することも可能である。また、発光素子の数も1つに限定されるものではなく、2つ以上であってもよい。
〔実施の形態5〕
本実施の形態5では、上記実施の形態1〜4で説明した液剤残量検知機構を用いて洗濯時に液剤の自動投入を行う液剤自動投入装置、およびこれを用いた洗濯機について説明する。
図14は、本実施の形態5に係る洗濯機1の外観を示す斜視図である。尚、図14では、ドラム式洗濯機を例示しているが、本発明が適用される洗濯機の種類は特に限定されるものではなく、本発明は縦型洗濯機にも適用可能である。
洗濯機1は、大略的には、洗濯機本体10とドア20とにより構成されており、洗濯機本体10の前面に洗濯物投入口を覆うようにドア20が設けられている。すなわち、ドア20は洗濯機本体10の前面を開閉するように設けられている。
洗濯機1は液剤自動投入装置を備えたものとされており、洗濯機本体10の内部に上述した液剤タンク100を有している。洗濯機本体10の上面には開閉蓋11が設けられており、開閉蓋11を開いた時に液剤タンク100における蓋部材140の開閉蓋部142が露出する。すなわち、使用者は、洗濯機本体10の開閉蓋11を開き、さらに露出した開閉蓋部142を開くことによって液剤タンク100に液剤(例えば、液体洗剤)の補充を行うことができる。
図15は、本実施の形態5に係る液剤自動投入装置400の構成を示すブロック図である。図15に示すように、液剤自動投入装置400は、制御部410、残量検知センサ420、および送液ポンプ430によって構成されている。また、制御部410は、判定部411および駆動制御部412を含んでいる。
残量検知センサ420は、洗濯機1が備える液剤残量検知機構において、検知結果を出力するセンサである。ここでの液剤残量検知機構は、実施の形態1〜4にて説明した何れの液剤残量検知機構であっても使用可能である。したがって、残量検知センサ420は、ホールセンサの場合(実施の形態1〜3の液剤残量検知機構を使用する場合)もあれば、光センサの場合(実施の形態4の液剤残量検知機構を使用する場合)もある。
送液ポンプ430は、液剤タンク100におけるタンク本体120の液剤排出口121に接続されており、所定のタイミングで駆動されて、タンク本体120に収容されている液剤を洗濯機1の洗濯槽へ供給する。また、送液ポンプ430の下流もしくは送液ポンプ430とタンク本体120の液剤排出口121との間には、開閉弁が設けられており、送液ポンプ430の駆動に同期して弁を開放する。
判定部411は、残量検知センサ420から入力される検知結果に基づいて、タンク本体120内の液剤残量を判定する。駆動制御部412は、判定部411の判定結果に基づいて、送液ポンプ430を駆動する。具体的には、送液ポンプ430は、タンク本体120内の液剤残量に応じて、駆動時間または吸引力が調整される。
以下、液剤自動投入装置400による液剤の投入量の調整方法について説明する。尚、以下の説明では、液剤残量検知機構(すなわち、残量検知センサ420)が、タンク本体120の液面水位がほぼ半分である水位Bと、液面水位が空間際である水位Cとを検知可能である場合を例示する。この場合、判定部411は、液面水位が水位Bよりも上である場合と、液面水位が水位Bよりも下である場合とを判定可能である。
使用者が洗濯機1の洗濯槽に洗濯物を入れると、その洗濯物の重量が測定され、測定された重量に応じて洗濯槽へ給水される水量や、自動投入される洗剤量が自動的に決定される。ここで、液剤自動投入装置400によって洗剤の投入を行う場合を例示すると、駆動制御部412は、基本的には洗濯槽の重量に応じた洗剤量が投入されるように、送液ポンプ430の駆動時間を制御する。詳細な図示は省略しているが、制御部410は、投入すべき洗剤量と送液ポンプ430の駆動時間とを対応付けて格納したポンプ駆動テーブルをメモリに記憶しており、このポンプ駆動テーブルから送液ポンプ430の駆動時間を読み出すようになっている。
但し、投入される洗剤量は、送液ポンプ430の駆動時間のみでは正確に制御できず、液剤タンク100における洗剤残量にも影響されることが本願発明者によって確認されている。すなわち、液剤タンク100における洗剤の残量が多い場合には、タンク本体120における洗剤の液面水位が高く、送液ポンプ430の吸込口にかかる液圧が大きくなるため、洗剤の液面水位が低い場合と比べて送液ポンプ430の駆動時間が同じであっても洗剤の投入量は多くなる。
このため、本実施の形態5に係る液剤自動投入装置400では、液剤残量検知機構による検知結果に応じた送液ポンプ430の駆動制御を行い、洗剤の投入量を調整する。具体例として、液剤タンク100における洗剤の残量が少なくなると、送液ポンプ430の駆動時間を長くすることが考えられる。例えば、液面水位が水位Bよりも上であると判定されている場合の送液ポンプ430の駆動時間よりも、液面水位が水位Bよりも下であると判定されている場合の送液ポンプ430の駆動時間を長くすることで、液剤残量をも考慮した適切な洗剤量を投入できるようになる。
送液ポンプ430の駆動時間を決定する方法としては、上述したポンプ駆動テーブルにおいて、投入すべき洗剤量と送液ポンプ430の駆動時間と、さらに液剤タンク100における洗剤残量とを対応付けて格納しておき、投入すべき洗剤量と液剤タンク100の洗剤残量とを該ポンプ駆動テーブルへの入力パラメータとして送液ポンプ430の駆動時間を読み出すことが考えられる。
あるいは、液剤タンク100における洗剤残量と補正係数とを対応付けて格納したテーブルをメモリに記憶しておき、該テーブルから洗剤残量に対応する補正係数を読み出し、この補正係数を、ポンプ駆動テーブルから読み出された駆動時間に乗じるといった手法も考えられる。この場合、上記補正係数は、洗剤残量が少ない場合ほど大きな値となる。
また、投入する洗剤量を調整する別の例として、送液ポンプ430の吸引力を変化させるといった方法もある。例えば、液面水位が水位Bよりも上であると判定されている場合の送液ポンプ430の吸引力よりも、液面水位が水位Bよりも下であると判定されている場合の送液ポンプ430の吸引力を大きくすることで、液剤残量をも考慮した適切な洗剤量を投入できるようになる。尚、送液ポンプ430の吸引力は、ポンプモータの回転数を上げることで大きくすることができる。
上記説明の例では、液面水位が水位Bよりも上か下かで洗剤の投入量を調整する場合を例示したが、検知する液面水位をより多段階に検知すれば、より細かく投入量の調整が行えることは言うまでもない。
また、液剤タンク100内の液剤が所定残量になったことを液剤残量検知機構が検知した後、その後は、液剤の使用毎にその使用量を液剤残量から差し引いていくことで、液剤タンク100内の液剤残量が更新されるようにしてもよい。これにより、液剤タンク100内の現在の残量が推定でき、推定された液剤残量に応じて、より細かく投入量の調整を行うことが可能となる。この場合も、液剤残量検知機構による検知結果に応じて洗剤の投入量を調整するため、洗濯槽の重量に応じて決定された洗剤量に対して、実際に投入される洗剤量の誤差を小さく抑えることができる。したがって、液剤タンク100内の現在の残量をより精度良く推定できる。
〔実施の形態6〕
上記実施の形態5では、洗濯機1に1つの液剤自動投入装置を設けた構成を説明した。この構成は、洗剤のみについて自動投入を行う洗濯機1に適用され得る。但し、本発明の液剤自動投入装置は、洗剤だけでなく柔軟剤の自動投入にも利用することができる。このため、洗濯機1には、洗剤用と柔軟剤用との2つの液剤自動投入装置を設ける場合も考えられる。本実施の形態6では、洗濯機1に2つの液剤自動投入装置を設ける場合における、2つの液剤タンク100の配置構成について説明する。
洗濯機1が、洗剤用と柔軟剤用との2つの液剤自動投入装置を備える場合、当然ながら、上述した液剤タンク100についても洗剤用と柔軟剤用との2つが必要となる。この場合、2つの液剤タンク100は、洗濯機1内で隣接して配置されることが好ましい。特に、液剤タンク100の開閉蓋部142(図1参照)同士を隣接させ、洗濯機1の開閉蓋11を開いた時に両方の液剤タンク100の開閉蓋部142が共に露出するようにすることが好ましい。
図16は、実施の形態1における液剤残量検知機構を用いた場合の液剤タンク100の配置を示す斜視図である。尚、図16では、液剤タンク100の内部の図示は省略しているが、実施の形態1で説明した浮き部材160が内部に配置されている。また、ホールセンサ200の図示は、タンク本体120との位置関係を説明するものであり、タンク本体120に取り付けられた状態に限るものではない。
図16に示す構成において、浮き部材160は液剤タンク100の内部に配置されるものであるため、2つの液剤タンク100が隣接していても特に問題ない。また、液剤残量検知機構の構成要素であるホールセンサ200は、タンク本体120の外側に配置されるが、ホールセンサ200はタンク本体120に対して両側に配置する必要はなく、片方のみに配置すればよい。したがって、2つの液剤タンク100が隣接して配置される場合、一方の液剤タンク100に対するホールセンサ200は、他方の液剤タンク100との隣接面との反対側に配置すればよい。尚、実施の形態2,3における液剤残量検知機構を用いる場合も、第1および第2ホールセンサ201,202はタンク本体120に対して片方のみに配置すればよいため、基本的には図16に示すものと同様の配置となる。
図17は、実施の形態4における液剤残量検知機構を用いた場合の液剤タンク100の配置を示す分解斜視図である。
図17に示す構成において、2つの液剤タンク100のそれぞれには、タンク本体120において切欠き凹部123が設けられている。切欠き凹部123は、タンク本体120をy方向から見た場合に切欠き状に見える凹部であり、2つの液剤タンク100において、x方向に関して互いに反対側に形成されている。また、図17に示す構成では、切欠き凹部123はタンク本体120に対して液剤排出口121と反対側に設けられていることが好ましい。このため、2つの液剤タンク100において、液剤排出口121もx方向に関して互いに反対側に形成されていてもよい。
実施の形態4における液剤残量検知機構は、液剤の残量検知を発光素子300および受光素子301〜303からなる光センサにて行うものであり、発光素子300と受光素子301〜303とは、タンク本体120を挟み込むように両側に配置される必要がある。このため、図1に示すような(切欠き凹部123を有さない)液剤タンク100を2つ並べて配置した場合、タンク本体120に対して光センサを適切に配置することができない。
これに対し、図17に示す構成では、タンク本体120に切欠き凹部123を設けたことにより、隣接配置される2つの液剤タンク100において、一方のタンク本体120内の液剤の残量検知を行う光センサは、他方のタンク本体120の切欠き凹部123の形成箇所において、タンク本体120の両側に配置することが可能となる。
今回開示した実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
〔援用の記載〕
本国際出願は、2018年11月1日に日本特許庁に出願された日本国特許出願第2018−206699号に基づく優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2018−206699号の全内容を参照により本国際出願に援用する。
1 洗濯機
10 洗濯機本体
11 開閉蓋
20 ドア
100 液剤タンク
120 タンク本体
121 液剤排出口
122 レール部
123 切欠き凹部
140 蓋部材
141 蓋本体部
142 開閉蓋部
160 浮き部材
161 浮き本体
162,163 永久磁石
164 溝部
200 ホールセンサ
201 第1ホールセンサ
202 第2ホールセンサ
300 発光素子
301〜303 受光素子
400 液剤自動投入装置
410 制御部
411 判定部
412 駆動制御部
420 残量検知センサ
430 送液ポンプ

Claims (5)

  1. 洗濯機に備えられた液剤タンク内の液剤の残量を検知する液剤残量検知機構であって、
    前記液剤タンクの液面水位の変化に応じて移動する、永久磁石が取り付けられた浮き部材と、
    前記液剤タンクの側面外側に配置され、前記永久磁石の移動に応じて出力値が変化するホールセンサとを有しており、
    前記永久磁石および前記ホールセンサの少なくとも一方が複数備えられており、前記ホールセンサの出力値の変化に基づいて、前記液剤タンクの多段階の液面水位を検知可能であることを特徴とする液剤残量検知機構。
  2. 洗濯機に備えられた液剤タンク内の液剤の残量を検知する液剤残量検知機構であって、
    前記液剤タンクにおいて対向する1対の側板の一方の外側に配置される少なくとも一つの発光素子と、
    前記液剤タンクにおいて対向する1対の側板の他方の外側において、それぞれ異なる高さに配置される複数の受光素子とを備え、
    前記受光素子は、前記発光素子からの光を受光するか否かによって前記液剤タンクの所定の液面水位を検知可能であることを特徴とする液剤残量検知機構。
  3. 洗濯機の洗濯槽への液剤の投入を行う液剤自動投入装置であって、
    液剤を収容される液剤タンクと、
    前記液剤タンクに収容される液剤を、前記洗濯槽へ給送する送液ポンプと、
    前記送液ポンプを駆動させる駆動制御部とを有し、
    前記駆動制御部は、請求項1または2に記載の液剤残量検知機構の検知結果に基づいて、前記送液ポンプの駆動時間を調整するものであり、液剤残量が少ない場合の前記送液ポンプの駆動時間を液剤残量が多い場合の駆動時間よりも長くすることを特徴とする液剤自動投入装置。
  4. 洗濯機の洗濯槽への液剤の投入を行う液剤自動投入装置であって、
    液剤を収容される液剤タンクと、
    前記液剤タンクに収容される液剤を、前記洗濯槽へ給送する送液ポンプと、
    前記送液ポンプを駆動させる駆動制御部とを有し、
    前記駆動制御部は、請求項1または2に記載の液剤残量検知機構の検知結果に基づいて、前記送液ポンプの吸引力を調整するものであり、液剤残量が少ない場合の前記送液ポンプの吸引力を液剤残量が多い場合の吸引力よりも大きくすることを特徴とする液剤自動投入装置。
  5. 請求項3または4に記載の液剤自動投入装置を備えたことを特徴とする洗濯機。
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