JPWO2020059251A1 - プロジェクタ、プロジェクタ用制御装置、画像形成方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
プロジェクタは、第1光軸を有する第1光学系と、第1光軸を第2光軸に折り曲げる第1反射部材とを有し、第1反射部材と第1光学系とを含む第1光学部材が第2光軸を中心として第2光軸を有する第2光学部材に回動可能に連結され、画像形成パネルに表示された画像を第1光学系から投写する投写用光学系と、第1光学部材の回動状態が予め定められた第1回動状態にない場合は、第1光学部材が第1回動状態にある場合に画像形成パネルに表示される画像よりも暗い画像を画像形成パネルに表示させる制御を行う制御部と、を含む。
Description
本開示の技術は、プロジェクタ、プロジェクタ用制御装置、画像形成方法及びプログラムに関する。
近年、液晶表示素子やDMD(Digital Micromirror Device:登録商標)等の画像形成パネルを搭載したプロジェクタが広く普及してきている。このようなプロジェクタでは、横長画面や縦長画面が混在したものを投写する機会が増えている。また、小型で高性能なプロジェクタの普及により、ビジネス用又は家庭用以外へのプロジェクタの用途も広がっている。例えば美術館、博物館、又は店舗等のように不特定多数の人がいる環境において、スクリーン及び/又は展示品等の被投写物に情報を投影するといった用途がある。このようなプロジェクタの用途の広がりに伴い、プロジェクタを固定したままで、複数の箇所に投影できる装置も提案されている。
例えば特開2012−98506号公報には、プロジェクタ本体に、第1光学部と第2光学部を筒で連結する構造の投射延長部を取り付けたプロジェクタが開示されている。第2光学部は回転可能であるため、水平方向全周に映像を投影できるようになっている。
特開2012−98506号公報に開示されたプロジェクタの第2光学部を回転させるときに、投写する画像の投写方向も第2光学部の回転に伴って移動する。画像の投写方向の移動経路の途中に人が存在すると、その人にとっては突然光を当てられた状態となり、眩しさと不快感を覚える場合がある。
このような事態を防止するために、画像の投写方向を変更する場合には、例えば光源をオフにすることや、プロジェクタの投写光出口に遮光部材を配置して完全に遮光することが考えられる。
しかし、光源をオフにすると、再び光源をオンにしたときに光源が安定するまで時間を要する場合がある。また、プロジェクタの投写光出口を完全に遮光する場合、特にレンズの近傍に遮光部材を配置する場合は、光の照射による遮光部材の発熱により光学系に悪影響を与え、投写画像の画質が低下するおそれがある。
本開示の一実施形態は、遮光部材で光路を完全に遮光する場合に比べ、投写画像の画質を低下させることなく、画像の投写方向を変更する途中で、意図せず投写光が人に向けられた場合でも眩しさを低減することができるプロジェクタ、プロジェクタ用制御装置、画像形成方法及びプログラムを提供する。
第1の態様に係るプロジェクタは、第1光軸を有する第1光学系と、第1光軸を第2光軸に折り曲げる第1反射部材とを有し、第1反射部材と第1光学系とを含む第1光学部材が第2光軸を中心として第2光軸を有する第2光学部材に回動可能に連結され、画像形成パネルに表示された画像を第1光学系から投写する投写用光学系と、第1光学部材の回動状態が予め定められた第1回動状態にない場合は、第1光学部材が第1回動状態にある場合に画像形成パネルに表示される画像よりも暗い画像を画像形成パネルに表示させる制御を行う制御部と、を含む。
第2の態様に係るプロジェクタにおいて、暗い画像は、第1光学系から投写される画像の眩しさが知覚されない予め定められた明るさの画像である。
第3の態様に係るプロジェクタにおいて、制御部は、第1光学部材が第1回動状態にない場合は、画像形成パネルにブラックアウト表示させる制御を行う。
第4の態様に係るプロジェクタにおいて、制御部は、第1光学部材が第1回動状態にない場合は、画像形成パネルを照射する光源の強度を低減する第1制御と、第1反射部材の反射面の向きを変更する第2制御と、投写用光学系の光路を通過する光量を低減する第3制御との少なくとも1つの制御を行うことで投写される画像の明るさを低減する。
第5の態様に係るプロジェクタにおいて、制御部が第2制御を行う場合、第1反射部材を各々の反射面の向きが変更可能な複数の反射素子を配列させた反射部材で構成し、制御部が複数の反射素子の向きを変更することで投写される画像の明るさを低減し、制御部が第3制御を行う場合、投写用光学系の光路に対して挿入可能な減光フィルタを設け、制御部が投写用光学系の光路に対して減光フィルタを挿入する制御を行うことで、投写される画像の明るさを低減する制御を行う。
第6の態様に係るプロジェクタは、第2光軸に対する第1光学部材の回動状態を検出するセンサを含み、制御部は、センサでの検出結果に基づき、第1光学部材の回動状態が第1回動状態にない場合は、第1光学部材が第1回動状態にある場合に画像形成パネルに表示される画像よりも暗い画像を画像形成パネルに表示させる制御を行う。
第7の態様に係るプロジェクタにおいて、制御部は、少なくとも投写角度を規定する予め定められた投写プログラムに従って、第1光学部材の回動の制御と画像形成パネルに表示される画像の明るさの制御とを並行して行う。
第8の態様に係るプロジェクタは、第2光学部材は第2光学系を含み、プロジェクタは第3光軸を有する第3光学系と、第2光学系と第3光学系との間に設けられて光軸を折り曲げる第2反射部材と、をさらに含み、第3光学系が第2反射部材と画像形成パネルとの間に設けられている。
第9の態様に係るプロジェクタは、第2反射部材と第2光学系とを含む第2光学部材が第3光軸を中心として第3光学系に回動可能に連結され、制御部は、第1光学部材が第1回動状態にない場合、及び第2光学部材の回動状態が予め定められた第2回動状態にない場合の少なくとも一方が成立する場合は、第1光学部材が第1回動状態にあり、かつ第2光学部材が第2回動状態にある場合に画像形成パネルに表示される画像よりも暗い画像を画像形成パネルに表示させる制御を行う。
第10の態様に係るプロジェクタにおいて、制御部は、第1光学部材が第1回動状態にない場合、及び第2光学部材が第2回動状態にない場合の少なくとも一方が成立する場合は、画像形成パネルにブラックアウト表示させる制御を行う。
第11の態様に係るプロジェクタにおいて、制御部は、少なくとも投写角度を規定する予め定められた投写プログラムに従って、第1光学部材及び第2光学部材の回動の制御と画像形成パネルに表示される画像の明るさの制御とを並行して行う。
第12の態様に係るプロジェクタは、第1反射部材及び第2反射部材の少なくとも一方の反射面が平面である。
第13の態様に係るプロジェクタにおいて、画像形成パネルは、投写される原画像を表示する。
第14の態様に係るプロジェクタは、画像形成パネルを含む。
第15の態様に係るプロジェクタは、画像形成パネルを有するプロジェクタ本体と、プロジェクタ本体を高さ方向にシフトさせる高さ方向シフト機構と、を含む。
第16の態様に係るプロジェクタは、画像形成パネルを有するプロジェクタ本体と、プロジェクタ本体を幅方向にシフトさせる幅方向シフト機構と、を含む。
第17の態様に係るプロジェクタは、画像形成パネルを有するプロジェクタ本体と、プロジェクタ本体を横回転させる回転機構と、を含む。
第18の態様に係るプロジェクタ用制御装置は、画像形成パネルに表示された画像を投写する投写用光学系に含まれる回動可能な光学部材の回動状態を取得する取得部と、取得した回動状態が予め定められた回動状態にない場合は、取得した回動状態が予め定められた回動状態にある場合に画像形成パネルに表示される画像よりも暗い画像を画像形成パネルに表示させる制御を行う制御部と、を含む。
第19の態様に係る画像形成方法は、画像形成パネルに表示された画像を投写する投写用光学系に含まれる回動可能な光学部材の回動状態を取得する工程と、取得した回動状態が予め定められた回動状態にない場合は、取得した回動状態が予め定められた回動状態にある場合に画像形成パネルに表示される画像よりも暗い画像を画像形成パネルに表示する工程と、を含む。
第20の態様に係るプログラムは、コンピュータに、画像形成パネルに表示された画像を投写する投写用光学系に含まれる、回動可能な光学部材の回動状態を取得する処理と、取得した回動状態が予め定められた回動状態にない場合は、取得した回動状態が予め定められた回動状態にある場合に画像形成パネルに表示される画像よりも暗い画像を画像形成パネルに表示させる処理と、を実行させるためのプログラムである。
本開示の一実施形態に係るプロジェクタ用制御装置は、画像形成パネルに表示された画像を投写する投写用光学系に含まれる回動可能な光学部材の回動状態を取得する取得部と、取得した回動状態が予め定められた回動状態にない場合は、取得した回動状態が予め定められた回動状態にある場合に画像形成パネルに表示される画像よりも暗い画像を画像形成パネルに表示させる制御を行うプロセッサと、を含む。
本開示の一実施形態によれば、遮光部材で光路を完全に遮光する場合に比べ、投写画像の画質を低下させることなく、画像の投写方向を変更する途中で、意図せず投写光が人に向けられた場合でも眩しさを低減することができるプロジェクタ、プロジェクタ用制御装置、画像形成方法及びプログラムが提供される。
以下、本開示の技術の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。
先ず、以下の説明で使用される用語について説明する。以下の説明において、「DMD」とは“Digital Micromirror Device”の略称である。「CPU」とは“Central Processing Unit”の略称である。「ROM」とは、“Read Only Memory”の略称である。「RAM」とは、“Random Access Memory”の略称である。「ASIC」とは、“Application Specific Integrated Circuit”の略称である。「FPGA」とは、“Field Programmable Gate Array”の略称である。「LCOS」とは“Liquid Crystal On Silicon”の略称である。「SSD」とは“Solid State Drive”の略称である。「USB」とは“Universal Serial Bus”の略称である。「CD−ROM」とは“Compact Disc Read Only Memory”の略称である。「IC」とは“Integrated Circuit”の略称である。「PLD」とは“Programmable Logic Device”の略称である。「I/F」とは、“Interface”の略称である。「PC」とは“Personal Computer”の略称である。「HDD」とは、“Hard Disk Drive”の略称である。「EEPROM」とは、“Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory”の略称である。
先ず、以下の説明で使用される用語について説明する。以下の説明において、「DMD」とは“Digital Micromirror Device”の略称である。「CPU」とは“Central Processing Unit”の略称である。「ROM」とは、“Read Only Memory”の略称である。「RAM」とは、“Random Access Memory”の略称である。「ASIC」とは、“Application Specific Integrated Circuit”の略称である。「FPGA」とは、“Field Programmable Gate Array”の略称である。「LCOS」とは“Liquid Crystal On Silicon”の略称である。「SSD」とは“Solid State Drive”の略称である。「USB」とは“Universal Serial Bus”の略称である。「CD−ROM」とは“Compact Disc Read Only Memory”の略称である。「IC」とは“Integrated Circuit”の略称である。「PLD」とは“Programmable Logic Device”の略称である。「I/F」とは、“Interface”の略称である。「PC」とは“Personal Computer”の略称である。「HDD」とは、“Hard Disk Drive”の略称である。「EEPROM」とは、“Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory”の略称である。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態のプロジェクタ10は、投写用光学系11と、プロジェクタ本体12とを備える。プロジェクタ本体12は画像形成パネル13を有する。画像形成パネル13の画像表示面13aには、スクリーン15に投写される原画像が表示される。投写用光学系11は、画像形成パネル13に表示される画像を拡大像としてスクリーン15に投写する。画像形成パネル13としては、透過型画像形成パネル又は反射型画像形成パネルが適用可能であるが、本第1実施形態では透過型液晶パネルを用いた例で説明する。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクタ10は、投写用光学系11と、プロジェクタ本体12とを備える。プロジェクタ本体12は画像形成パネル13を有する。画像形成パネル13の画像表示面13aには、スクリーン15に投写される原画像が表示される。投写用光学系11は、画像形成パネル13に表示される画像を拡大像としてスクリーン15に投写する。画像形成パネル13としては、透過型画像形成パネル又は反射型画像形成パネルが適用可能であるが、本第1実施形態では透過型液晶パネルを用いた例で説明する。
図2に示すように、投写用光学系11は、スクリーン15から画像形成パネル13に向かう光軸上で順に、第1光軸CL1を有する第1光学系21と、第2光軸CL2を有する第2光学系22と、第3光軸CL3を有する第3光学系23とを備える。投写用光学系11は、画像形成パネル13に表示される画像を第1光学系21から射出してスクリーン15に投写する。なお、本実施形態では、投写用光学系11が図1に示す初期位置にあるとき、プロジェクタ本体12を第3光軸CL3方向でスクリーン15に向かって見た状態を基準にして、上下、左右、前後を定めている。
第1光学系21と第2光学系22との間には、第2光軸CL2を第1光軸CL1の方向へ折り曲げる第1ミラー24が配されている。第1ミラー24は、本開示の技術に係る第1反射部材の一例である。第1ミラー24は一例として反射面が平面であり、第2光学系22の第2光軸CL2に沿った光を反射により、第2光軸CL2に対して90°で交差する第1光軸CL1の方向へ折り曲げる。第1ミラー24の反射面が平面であるため、投写用光学系11の構成がシンプルとなり、光学設計及び製造も曲面ミラーの場合より容易となる。ここで、光軸の折り曲げ角度が90°とは、プロジェクタ10の設計上許容される誤差範囲を含む90°という意味であり、略90°とも称する。
第2光学系22と第3光学系23との間には、第3光軸CL3を折り曲げる第2ミラー25が配されている。第3光学系23は、第2ミラー25と画像形成パネル13との間に配置されている。第2ミラー25は、本開示の技術に係る第2反射部材の一例である。第2ミラー25は一例として反射面が平面であり、第3光軸CL3に沿った光を反射により、第3光軸CL3に対して略90°で交差する第2光軸CL2の方向へ折り曲げる。第2ミラー25の反射面が平面であるため、投写用光学系11の構成がシンプルとなり、光学設計及び製造も曲面ミラーの場合より容易となる。
第1ミラー24と第2ミラー25により、光軸はそれぞれ90°の角度で折り曲げられているが、この折り曲げ角度は90°に限定されない。また、折り曲げ角度が可変であってもよい。折り曲げ角度が可変であるという意味は、第1光学系21と第2光学系22のなす角度、及び第2光学系22と第3光学系23のなす角度の少なくとも一方を可変とする場合を含む。また、後述のように、光路を設計した光軸の方向から逸らすように変更する場合を含む。
第1光学系21は、スクリーン15から画像形成パネル13に向かう第1光軸CL1上で順に、第1レンズ31及び第2レンズ32を有する。第2光学系22は、第1ミラー24から第2ミラー25に向かう第2光軸CL2上で順に第3レンズ33及び第4レンズ34を有する。第3光学系23は、第2ミラー25から画像形成パネル13に向かう第3光軸CL3上で順に第5レンズ35及び第6レンズ36を有する。第1レンズ31、第2レンズ32、第3レンズ33、第4レンズ34、第5レンズ35及び第6レンズ36は、図示を簡単にするために単体のレンズとして表示しているが、実際は複数のレンズ群で構成されている。第6レンズ36及び第5レンズ35は、画像形成パネル13からの照明光を中間像として結像面37に結像させる。第4レンズ34、第3レンズ33、第2レンズ32、第1レンズ31は、結像面37の画像をスクリーン15に拡大して投写させる。なお、第1光学系21から第3光学系23までは、ワイド投写用光学系として構成されている。本明細書においてワイド投写用光学系とは、第1レンズ31からスクリーン15に向けて射出される投写光の画角が90度以上である光学系を意味する。なお、第2光学系22の第3レンズ33及び第4レンズ34はなくてもよい。
第1光学系21、第2光学系22、第3光学系23、第1ミラー24、及び第2ミラー25は、レンズ鏡筒26に収納されている。レンズ鏡筒26は、第1保持筒41と、第2保持筒42と、第3保持筒43と、第1連結部44と、第2連結部45とを有し、これら部材41〜45が一体的に組み立てられている。
第1保持筒41は、第1レンズ枠41aと第2レンズ枠41bと第1ミラー枠41cとを有する。第1レンズ枠41aは円筒状に構成され、第1レンズ31が固定されている。第2レンズ枠41bは円筒状に構成され、第2レンズ32が固定されている。第1ミラー枠41cは斜面46を有する角筒状に構成され、下部に連結筒47を有する。斜面46の内面には第1ミラー24が固定され、連結筒47には、第3レンズ33及び第4レンズ34が固定されている。第1保持筒41に保持された第1光学系21と第1ミラー24を合わせて第1光学部材28と称する。
第2保持筒42は、連結筒部42aと第2ミラー枠42bとを有する。連結筒部42aは、第1保持筒41の連結筒47に外嵌されて、両者が回動可能に連結される。連結筒部42aと連結筒47との嵌合構造によって、第1連結部44が構成される。第1連結部44は、第1光学系21と第1ミラー24とを含む第1光学部材28を、第2光軸CL2を中心として回動可能に第2保持筒42の第2光学系22に連結する。第2ミラー枠42bは、斜面50を有する角筒状に構成され、側部に連結筒51を有する。斜面50の内面には第2ミラー25が固定されている。第2保持筒42に保持された第2光学系22と第2ミラー25を合わせて第2光学部材29という。
第3保持筒43は、段付きの円筒状に構成され、第4レンズ枠43aと、フランジ43bと、第5レンズ枠43cとを有する。第4レンズ枠43aには第5レンズ35が固定されている。第4レンズ枠43aは、第2保持筒42の連結筒51に内嵌されて、両者が回動可能に連結される。この第4レンズ枠43aと第2保持筒42の連結筒51との嵌合構造によって、第2連結部45が構成される。第2連結部45は、第2光学系22と第2ミラー25とを含む第2光学部材29を、第3光軸CL3を中心として回動可能に第3保持筒43の第3光学系23に連結する。フランジ43bは、筐体62のレンズ取付孔62aに固定されている。第5レンズ枠43cには第6レンズ36が固定されている。
第1連結部44は、第2光学系22の第2光軸CL2を中心として、第1保持筒41即ち第1光学部材28を第1角度で、例えば90°刻みで係止可能かつ回動可能に第2保持筒42に連結する。ここで、第1角度とは、第1光学部材28の第2光軸CL2に対する回動角度を指す。第2連結部45は、第3光学系23の第3光軸CL3を中心として、第2保持筒42即ち第2光学部材29を第2角度で、例えば90°刻みで係止可能かつ回動可能に第3保持筒43に連結する。ここで、第2角度とは、第2光学部材29の第3光軸CL3に対する回動角度を指す。
このため、第1連結部44には第1クリック機構と第1センサ55(図3参照)が設けられている。また、第2連結部45には第2クリック機構と第2センサ56(図3参照)が設けられている。第1連結部44及び第2連結部45は、相互の部材を回動可能に連結することができるものであれば良く、各種の回動ガイド機構を用いることができる。
上記の例では、第1角度と第2角度は90°刻み、即ち90°、180°、270°、360°とした。このように、第1角度と第2角度は1つの角度だけでなく、複数の角度が設定されてもよい。また、第1角度と第2角度はそれぞれ独立に異なる角度が設定されてもよい。さらに、第1角度と第2角度は、90°刻みに限らず、異なる複数の角度が設定されてもよい。第1角度と第2角度は、画像を投写したい方向に設定される角度である。
第1クリック機構は周知のクリック機構から構成されている。第1クリック機構は、第2保持筒42に対して第1保持筒41が例えば90°回動する毎に、一方の突起部が他方の収納部に嵌まり込むことにより回動を規制する機構である。この規制を係止とも称する。これにより、第1保持筒41の回動が90°刻みで規制される。そして、回動規制を超える力で第1保持筒41を回動することにより、第1クリック機構の係止が解除され、次の回動が可能になる。この状態で更に90°回動すると、次のクリック位置で回動が規制される。なお、第1クリック機構は、必ずしも90°刻みで回動を規制する必要はなく、例えばスクリーン15を設置している方向の角度で規制してもよい。
上記の90°という数値は、画像の投写方向を略直角方向に変更する場合の数値であって、画像の投写時に許容される誤差を含んでもよい。以下、これを「直角又は直角に相当する角度」とも称する。
第1センサ55は、第1連結部44における第2光軸CL2に対する第1光学部材28の回動状態を検出する。回動状態とは、第1光学部材28の位置や状態を区別できる指標である。例えば、回動状態は、第1光学部材28の第2光軸CL2に対する回動状態である。より具体的には、回動状態は、例えば第1角度刻みで第1光学部材28が回動している状態である。また、回動状態は、例えば第1クリック機構によって第1保持筒41が係止されている状態、又は係止されていない状態であってもよい。また、回動状態は、第1クリック機構に代えて第1固定部材98によって第1光学部材28が回動不能に固定されている固定状態でもよい。又は第1固定部材98によって第1光学部材28が固定されていない回動可能な開放状態であってもよい。第1固定部材98によって第1光学部材28が固定されている状態を第1固定状態とも称する。また、第1固定部材98によって第1光学部材28が固定されていない状態を第1開放状態とも称する。
例えば、図1及び図2に示すように、第1光軸CL1がスクリーン方向、つまり前方に向かった初期位置を、第1光軸CL1が0°の回動状態であるとする。この位置では第1保持筒41は第1連結部44に係止される。この初期位置から第1光学部材28を例えば上から見て時計方向に90°回動した状態を、90°の回動状態とする。90°の回動状態から第1光学部材28を更に時計方向に90°回動した状態を180°の回動状態とする。180°の回動状態から第1光学部材28を更に時計方向に90°回動した状態を270°の回動状態とする。本実施形態1では、0°、90°、180°、270°の角度方向にスクリーン15が各々配置されている。
第1光学部材28が0°、90°、180°、270°の位置にある回動状態では、第1保持筒41は第1クリック機構によって係止される。これらの回動状態のときに画像を投写すると、スクリーン15の上に画像が投写される。係止されていない回動状態のときには、画像を投写してもスクリーン15には投写されない。したがって投写する光の明るさを低減することが好ましい。第1センサ55は、4つの係止状態を検出する。第1センサ55は、さらに4つの係止状態の間の回動角度を検出可能に構成してもよい。第1センサ55は機械式センサが用いられるが、この他に光学式センサ又はロータリーエンコーダによる回動角度の検出センサなどを用いてもよい。
また、第1クリック機構に代えて第1固定部材98を用いてもよい。第1固定部材98は、例えば第1連結部44に設けられ、第1保持筒41、つまり、第1光学部材28を回動可能な第1開放状態と回動不能な第1固定状態とに切り替え可能である。例えば第1固定部材98の押圧部が連結筒47を押圧することで、第1保持筒41を固定する。これにより、第1光学部材28は回動不能な固定状態とされる。第1保持筒41をスクリーンがある位置で固定可能であるため、例えば操作者が第1固定部材98を操作して、投写したい位置に画像を投写することができる。一方、スクリーンがない位置では、第1保持筒41は固定されない。第1保持筒41が固定されない場合、第1光学部材28は回動可能な開放状態にある。このような場合は、投写方向を調節中であるので、後述のように投写する光の明るさ即ち強度を低減する制御が行われる。
なお、第1光学部材28の回動状態を検出は、第1センサ55等の装置によるものに限られず、例えばプロジェクタ10の操作者が行ってもよい。例えば、第1保持筒41に位置マークを付し、連結筒部42aに角度目盛を付しておき、第1光学部材28の回動角度を目視で確認できるようにしてもよい。操作者は、第1保持筒41を手動で回動させ、第1保持筒41の位置マークを連結筒部42aの角度目盛に合わせることにより、第1光学部材28を適切な回動角度に配置することができる。そして操作者が、回動角度に応じて画像の明るさを増減する調整ボタンを押下して、画像の明るさを調節してもよい。
第2クリック機構は、第3保持筒43に対して第2保持筒42が例えば直角又は直角に相当する角度で回動する毎に第2保持筒42の回動を規制する。第2クリック機構も第1クリック機構と同様に周知のクリック機構が用いられる。また、第1連結部44及び第2連結部45は図示省略の回動規制部材をそれぞれに有する。回動規制部材は、各連結部44,45における360°を超える回動を規制する。なお、第2クリック機構は、必ずしも直角又は直角に相当する角度の刻みで回動を規制する必要はなく、スクリーンを配置する角度の位置で規制してもよい。
第2センサ56は、第2連結部45における第3光軸CL3に対する第2光学部材29の回動状態を検出する。回動状態とは、第2光学部材29の位置や状態を区別できる指標である。例えば、回動状態は、第2光学部材29の第3光軸CL3に対する回動状態である。より具体的には、回動状態は、例えば第2角度刻みで第2光学部材29が回動している状態である。又は、回動状態は、例えば第2クリック機構によって第2保持筒42が係止されている状態、又は係止されていない状態であってもよい。
例えば、図1及び図2に示すように、第2光軸CL2が上方を向いた初期位置を、第2光軸CL2が0°の回動状態であるとする。初期位置では第2保持筒42が第2連結部45に係止される。初期位置から第2光学部材29を例えば前方に向かって時計方向に90°回動した状態を、90°の回動状態とする。90°の回動状態から第2光学部材29を更に時計方向に90°回動した状態を180°の回動状態とする。180°の回動状態から第2光学部材29を更に時計方向に90°回動した状態を270°の回動状態とする。
第2光学部材29が0°、90°、180°、270°の位置にある回動状態では、第2保持筒42は第2クリック機構によって係止される。第2センサ56は、これらの4つの係止状態を検出する。第2センサ56は、さらに4つの係止状態の間の回動角度を検出可能に構成してもよい。第2センサ56は機械式センサが用いられるが、この他に光学式センサ又はロータリーエンコーダによる回動角度の検出センサなどを用いてもよい。
また、第2クリック機構に代わる第2固定部材99を設けてもよい。第2固定部材99は、例えば第2連結部45に設けられ、第2保持筒42即ち第2光学部材29を回動可能な第2開放状態と回動不能な第2固定状態とに切り替え可能である。第2固定部材99は、例えば押圧部で第2保持筒42を押圧することにより、第2保持筒42を固定する。第2保持筒42が固定されている状態の場合、第2光学部材29は回動不能な固定状態にある。第2保持筒42をどの位置でも固定可能であるため、操作者は例えば広いスクリーンの希望する位置に画像を投写することができる。第2固定部材99によって第2光学部材29が固定されている状態を第2固定状態とも称する。一方、第2保持筒42が固定されていない状態の場合、第2光学部材29は回動可能な開放状態にある。第2固定部材99によって第2光学部材29が固定されていない状態を第2開放状態とも称する。
なお、第2光学部材29の回動状態を検出は、第2センサ56等の装置によるものに限られず、例えばプロジェクタ10の操作者が行ってもよい。例えば、第2保持筒42に位置マークを付し、フランジ43bに角度目盛を付しておき、第2光学部材29の回動角度を目視で確認できるようにしてもよい。操作者は、第2保持筒42を手で持って回動させ、第2保持筒42の位置マークをフランジ43bの角度目盛に合わせることにより、第2光学部材29を適切な回動角度に配置することができる。そして操作者が、回動角度に応じて画像の明るさを増減する図示しない調整ボタンを押下して、画像の明るさを調節してもよい。
第1レンズ31〜第6レンズ36のレンズ構成は、例えば特開2016−156986、特開2016−156983等の「投写用光学系及び投写型表示装置」に詳しく説明されている。これらに記載の光学系を投写用光学系11として用いることができる。これらの投写用光学系及び投写型表示装置によれば、広角で諸収差が良好に補正された高い投写性能を有する光学系が得られる。
図1に示すように、プロジェクタ本体12は、略直方体をした筐体62に、光源63、画像形成パネル13、及び制御部69が収納されている。プロジェクタ本体12は、縦断面が正方形状であり、且つ第3光軸CL3を中心とする第1保持筒41の回動時の通過範囲の内側にプロジェクタ本体12の角部が位置するサイズで全体が直方体状に形成されている。従って、第2保持筒42を回動しても、プロジェクタ本体12に第1保持筒41が当接することがない。
画像形成パネル13は、例えば透過型液晶パネルが用いられる。光源63は、画像形成パネル13の裏面すなわち、画像形成パネル13を基準として投写用光学系11の逆側に配置される。光源63は赤(R)、緑(G)、青(B)の3色を同時に発光するLED(light emitting diode)が用いられ、画像形成パネル13を照明する。なお、LEDに代えて、白色光を発光するキセノンランプ、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ又は超高圧水銀ランプ等を用いてもよい。光源63は、画像形成パネル13に表示される画像を照明する。画像形成パネル13に表示された画像は、画像形成パネル13を透過した照明光によってスクリーン15に投写される。
一例として図18に示すように、プロジェクタ10は、コンピュータ200、画像処理部70、画像メモリ72、外部I/F202、パネル駆動部73、光源駆動部74、及び減光素子駆動部79を含む。コンピュータ200、画像処理部70、画像メモリ72、外部I/F202、パネル駆動部73、光源駆動部74、及び減光素子駆動部79は、バスライン204に接続されている。外部I/F202には、外部装置(図示省略)が接続される。外部装置としては、例えば、PC、USBメモリ、SSD、及びサーバ等が挙げられる。
パネル駆動部73は、画像形成パネル13に接続されており、コンピュータ200の制御下で画像形成パネル13を駆動させる。光源駆動部74は、光源63に接続されており、コンピュータ200の制御下で、光源63を駆動させる。
減光素子駆動部79は、減光素子を駆動させる。ここで言う「減光素子」とは、例えば、投写用光学系11の光路に設けられた減光フィルタ57及び減光反射部材58を指す。図18に示す例では、減光素子駆動部79は、減光フィルタ57及び減光反射部材58に接続されており、コンピュータ200の制御下で、減光フィルタ57及び減光反射部材58のうちの少なくとも1つを駆動させる。
画像向き変更ボタン75は、バスライン204に接続されており、コンピュータ200は、画像向き変更ボタン75に対する操作状態を示す信号を取得する。なお、画像向き変更ボタン75は、本開示の技術に係る画像向き変更入力部の一例である。
第1センサ55及び第2センサ56は、バスライン204に接続されており、コンピュータ200は、第1センサ55での検出結果及び第2センサ56での検出結果を取得する。
第1センサ55及び第2センサ56は、バスライン204に接続されており、コンピュータ200は、第1センサ55での検出結果及び第2センサ56での検出結果を取得する。
画像メモリ72は、画像形成パネル13に表示する画像を記憶する。画像メモリ72には、外部I/F202から入力された画像が記憶される。画像処理部70は、画像メモリ72から投写画像を取得し、取得した投影画像に対して画像処理を施し、画像処理を施した投写画像を示す画像信号をパネル駆動部73に出力する。パネル駆動部73は、画像処理部70から入力された画像信号に基づき画像形成パネル13を駆動して、画像表示面13aに対して、画像信号により示されるRGB3色の投写画像を表示する。光源駆動部74は光源63を点灯する。
一例として図19に示すように、コンピュータ200は、CPU200A、RAM200B、及びROM200Cを含み、CPU200A、RAM200B、及びROM200Cはバスライン204に接続されている。CPU200Aは、プロジェクタ10の全体を制御する。RAM200Bは、各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。ROM200Cは、プロジェクタ10の基本的な動作を制御するプロジェクタ制御プログラム206及び各種パラメータのテーブルデータ76等を記憶する不揮発性のメモリである。なお、本第1実施形態では、CPU200Aを例示しているが、CPU200Aに代えて、複数のCPUを用いることも可能である。
ROM200Cは、プロジェクタ制御プログラム206及びテーブルデータ76を記憶している。プロジェクタ制御プログラム206は、本開示の技術に係る「プログラム」の一例である。なお、本第1実施形態では、プロジェクタ制御プログラム206及びテーブルデータ76がROM200Cに記憶されている形態例を挙げているが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、プロジェクタ制御プログラム206及びテーブルデータ76のうちの少なくとも1つを、バスライン204に接続されているHDD、EEPROM、又はフラッシュメモリ等に記憶されていてもよい。
CPU200Aは、ROM200Cからプロジェクタ制御プログラム206を読み出し、読み出したプロジェクタ制御プログラム206をRAM200Bに展開する。そして、CPU200Aは、プロジェクタ制御プログラム206を実行することで、一例として図3に示す画像向き判定部71、回動状態判定部77、及び画像変調部78として動作する。
一例として図8に示すように、テーブルデータ76は、投写用光学系11の屈曲状態パターンと、画像向き補正値とが対応付けられている。画像向き補正値とは、屈曲状態における画像形成パネル13に表示する画像の向きの補正値を指す。
ここで、投写用光学系11の屈曲状態パターンについて図7を参照して説明する。図7は、第1連結部44及び第2連結部45を用いて、第1保持筒41、第2保持筒42を90°刻みで個々に回動させた時に得られる投写用光学系11の全ての屈曲状態パターンを示している。
屈曲状態パターン(AA)の投写用光学系11が初期状態であり、光軸が 逆C字型に屈曲している。屈曲状態パターン(AA)から第1保持筒41を第2保持筒42に対して90°刻みで順に時計方向に回動させたときが、屈曲状態パターン(AB)、屈曲状態パターン(AC)、及び屈曲状態パターン(AD)である。
また、屈曲状態パターン(BA)から第1保持筒41を同様にして90°刻みで順に時計方向に回動させたときが屈曲状態パターン(BB)、屈曲状態パターン(BC)、及び屈曲状態パターン(BD)であり、屈曲状態パターン(CA)から第1保持筒41を同様にして90°刻みで順に時計方向に回動させたときが屈曲状態パターン(CB)、屈曲状態パターン(CC)、及び屈曲状態パターン(CD)であり、屈曲状態パターン(DA)から90°刻みで第1保持筒41を同様にして順に時計方向に回動させたときが屈曲状態パターン(DB)、屈曲状態パターン(DC)、及び屈曲状態パターン(DD)である。
更に、屈曲状態パターン(AA)から第2保持筒42を第3保持筒43に対して90°刻みで順に時計方向に回動させたときが屈曲状態パターン(BA)、屈曲状態パターン(CA)、及び屈曲状態パターン(DA)である。同様にして屈曲状態パターン(AB)から第2保持筒42を90°刻みで順に時計方向に回動させたときが屈曲状態パターン(BB)、屈曲状態パターン(CB)、及び屈曲状態パターン(DB)である。同様にして屈曲状態パターン(AC)から第2保持筒42を90°刻みで順に時計方向に回動させたときが屈曲状態パターン(BC)、屈曲状態パターン(CC)、及び屈曲状態パターン(DC)である。同様にして屈曲状態パターン(AD)から第2保持筒42を90°刻みで順に時計方向に回動させたときが屈曲状態パターン(BD)、屈曲状態パターン(CD)、及び屈曲状態パターン(DD)である。このようにして、第1連結部44及び第2連結部45により屈曲状態パターン(AA)〜(DD)の16通りの屈曲状態パターンを構成することができる。
一例として図8に示すテーブルデータ76では、各屈曲状態パターン(AA)〜(DD)における画像向きの変化が規定されている。
屈曲状態パターン(AA)の屈曲形態で、原画像E0に対してスクリーン15の投写画像E2の向きを同じにするためには、原画像E0を鏡像として180°回転させたものをパネル表示画像E1として、画像形成パネル13に表示する。この画像の向きをそのままとして向きの補正をしない状態で、第1保持筒41を90°刻みに回動させると、一例として図8に示すテーブルデータ76の第2行のスクリーン投写画像E21〜E24のように回転する。
例えば、屈曲状態パターン(AB)では、スクリーン投写画像E22は反時計方向に90°回転した縦長画像になり、屈曲状態パターン(AC)ではスクリーン投写画像E23は反時計方向に180°回転した上下逆さまの横長画像になり、屈曲状態パターン(AD)では、スクリーン投写画像E24は反時計方向に270°回転した縦長画像となる。従って、スクリーン投写画像E22,E23,E24のように、原画像E0が回転した状態でスクリーン15に投写されるため好ましくない。
そこで、一例として図8に示すテーブルデータ76の第3行下段のパネル表示画像E11,E12,E13,E14のように、画像の向きを補正して表示する。これにより、第3行の上段のように、原画像E0と同じ向き(上下左右が同じになる)のスクリーン投写画像E31,E32,E33,E34が表示される。なお、屈曲状態パターン(AB)、屈曲状態パターン(CB)、屈曲状態パターン(AD)、及び屈曲状態パターン(CD)では画像形成パネル13が横長であるため、原画像の横辺長が画像形成パネル13の縦辺長に合わせて表示される関係で、スクリーン投写画像E32,E34は縮小して表示される。
一例として図8に示すテーブルデータ76の第4行は原画像が縦長画像である場合の補正を示している。第4行下段に示されるように、画像形成パネル13の表示画像の向きを補正したパネル表示画像E15,E16,E17,E18に補正することにより、第4行上段に示されるように、スクリーン投写画像E35,E36,E37,E38は原画像E0と同じ向きの画像として表示される。
なお、屈曲状態パターン(BB)及び屈曲状態パターン(DD)では床に向けた投写になり、屈曲状態パターン(BD)及び屈曲状態パターン(DB)では天井に向けた投写になる。このような天井又は床に向けた投写では、投写画像の向きはどこを基準にするかで変わってくるため、本第1実施形態では特に画像向きの補正は行わない。しかし、任意に画像向きの補正を行ってもよい。
回動状態判定部77は、第1光学部材28と第2光学部材29の回動状態を取得し、判定する。回動状態判定部77は、画像形成パネル13に表示された画像を投写する投写用光学系11に含まれる回動可能な第1光学部材28及び/又は第2光学部材29の回動状態を取得する取得部である。画像変調部78は、回動状態判定部77の判定結果に応じて、画像形成パネル13に表示する画像を変調して画像の明るさを調節する。
制御部69は、第1光学部材28の回動状態が予め定められた第1回動状態にない場合は、第1光学部材28が第1回動状態にある場合に画像形成パネル13に表示される画像よりも暗い画像を画像形成パネル13に表示させる制御を行う。「暗い画像」とは、換言すると、例えば、第1光学部材28が第1回動状態にある場合に画像形成パネル13に表示される画像よりも輝度が低い画像である。予め定められた第1回動状態とは、その回動状態の場合にスクリーンに向けて画像が投写される状態をいう。つまり、スクリーン15の配置とプロジェクタ10の設置方向を勘案して、スクリーン15に第1光学系21の光射出方向が向く状態を第1回動状態として設定する。スクリーン15は複数配置されていてもよい。なお、第1回動状態はスクリーンに向けて画像が投写される回動位置に着目して「第1回動位置」とも称する。
次に、プロジェクタ10の光源スイッチがオンされることで光源63が発光している状態でCPU200Aがプロジェクタ制御プログラムの1つである画像形成処理プログラムに従って実行する画像形成処理について図4を参照して説明する。
ステップS10で、回動状態判定部77は、第1センサ55からの信号を受信し、受信した信号に基づいて第1光学部材28の回動状態を取得する。
次のステップS12で、回動状態判定部77は、ステップS10で取得した回動状態が、予め定められた第1回動状態にあるか否かを判定する。なお、第1回動状態を示す第1回動状態情報は、ROM200Cに予め記憶されており、回動状態判定部77は、第1回動状態情報を参照して、ステップS10で取得した回動状態が、予め定められた第1回動状態にあるか否かを判定する。なお、第1回動状態情報は、ユーザがプロジェクタ10の使用形態に応じて入力することもできる。
ステップS12において、第1光学部材28の回動状態が第1回動状態にない場合は、判定が否定されて、画像形成処理はステップS14に移行する。ステップS12において、第1光学部材28の回動状態が第1回動状態にある場合は、判定が肯定されて、画像形成処理はステップS18に移行する。
ステップS14で、画像変調部78は、画像形成パネル13に表示されている画像の明るさが通常時の明るさであるか否かを判定する。ここで、通常時の明るさとは、画像を予め定められた位置に投写する場合の明るさを意味する。予め定められた位置とは、例えば0°、90°、180°、270°の方向を向いた位置である。画像の明るさが通常時の明るさであるか否かは、本第1実施形態では画像が変調されて暗くなっているか否かで判定される。
ステップS14において、画像の明るさが通常時の明るさでない場合、つまり画像が暗くなるように変調されている場合は、判定が否定されて、画像形成処理はステップS10に戻る。ステップS14において、画像の明るさが通常時の場合は、画像形成処理はステップS16に移行する。
ステップS16で、画像変調部78は、画像形成パネル13に表示する画像を暗くして、画像形成処理はステップS10に戻る。本ステップS16の処理が実行されることで、パネル駆動部73によって画像形成パネルに表示される画像が暗くなる。前述のように、本第1実施形態では画像形成パネル13に表示される画像は画像自身が発光するものではなく、照明光が照射されてその透過光によって画像が投写される。従って、ここでいう「画像が暗くなる」とは、画像の光透過率が減少するように変調させることによって画像の透過光の輝度が低くなるという意味である。
一方、ステップS18で、画像変調部78は、画像形成パネル13に表示されている画像の明るさは通常時の明るさであるか否かを判定する。ステップS18において、画像の明るさが通常時である場合は、判定が肯定されて、画像形成処理はステップS10に戻る。ステップS18において、画像の明るさが通常時の明るさでない場合は、判定が否定されて画像形成処理はステップS20に移行する。
ステップS20で、画像変調部78は、画像形成パネル13に表示する画像の明るさを通常時に戻し、画像形成処理はステップS10に戻る。画像形成パネル13に表示する画像の明るさを通常時に戻すとは、画像処理部70で画像処理される画像に対する画像変調部78による変調を停止することである。以上のステップは、光源スイッチがオフにされるまで繰り返される。
本第1実施形態では、図1に示す初期位置における第1保持筒41、即ち第1光学部材28の回動角度を0°とする。そしてスクリーン15は、第1光学部材28が0°、90°、180°及び270°の回動角度の場合の画像投写方向に設置されている。
この場合、第1光学部材28の第1回動状態とは、第1光学部材28が0°、90°、180°及び270°の回動角度に係止されている状態又は第1固定状態である。つまり、設置されたスクリーン15に画像が投写される状態である。以下、予め定められた第1回動状態を「所定の回動状態」ともいう。これらの回動角度では、第1保持筒41は第1連結部44に係止又は固定されている。逆に、第1光学部材28の回動状態が所定の回動状態にない場合とは、第1光学部材28が0°、90°、180°及び270°の回動角度にない状態、第1光学部材28が係止されていない状態又は第1開放状態である。第1光学部材28が所定の回動状態にある場合は、プロジェクタ10は通常時の明るさで画像をスクリーン15に投写する。第1光学部材28が所定の回動状態にない場合は、画像形成パネル13に表示される画像の輝度を、第1光学部材28が所定の固定状態にある場合よりも低い輝度にする制御を行う。又は、第1光学部材28が所定の回動状態にない場合は、第1光学系21からの射出光の強度を第1光学部材28が所定の回動状態にある場合の射出光よりも低く制御する。
なお、所定の回動状態は第1光学部材28が0°、90°、180°及び270°の回動角度にある状態に限られない。所定の回動状態はどの角度でも設定することができる。また、点位置ではなく、ある角度範囲を持った範囲でもよい。例えば、初期位置から90°から120°までの範囲を所定の回動状態としてもよい。このような設定は、ある角度範囲において角度を少しずつ変えて画像を投写する場合に有用である。設定する角度範囲は複数設けることができる。このようにある範囲を所定の回動状態に設定する場合は、第1センサ55は、第1光学部材28の回動角度を検出できるセンサを用いる。
第1光学部材28が所定の回動状態にない場合は、プロジェクタ10が画像をスクリーン15以外の方向へ投写している状態であるため、画像の投写方向に人が存在する可能性がある。もしも画像の投写方向に人が存在すると、その人が眩しさを感じたり、又は不快感を持ったりする可能性がある。しかし、第1光学部材28の回動状態が所定の回動状態にない場合は、第1光学系21から射出する光の明るさを小さくすることにより、人が感じる眩しさを低減することができる。
画像変調部78が行う処理は、画像形成パネル13に表示させる画像を暗くする変調処理である。例えば、画像変調部78は、第1光学部材28が第1回動状態にない場合は、画像形成パネル13にブラックアウト表示させる制御を行う。具体的には、画像変調部78は、画面全体が黒色の画像になるように画像を変調する。これにより、画像形成パネル13に黒色画像が表示され、ブラックアウト表示となる。つまり第1光学部材28から投写される画像は全黒表示となる。全黒とは、画像が視覚的に認識できない程度に画面全体が黒色表示された状態である。ブラックアウト表示する理由は、第1光学部材28が第1回動状態にない場合は、画像をスクリーン15に投写する必要はないからである。
画像形成パネル13に表示させる画像は、全黒表示である必要はない。例えば、画像形成パネル13に表示させる画像は、第1光学系21から投写される画像の眩しさが知覚されない予め定められた明るさの画像であればよい。眩しさが知覚されない予め定められた明るさとは、例えば、コンピュータ・シミュレーションにより得られたデータと、実機を用いた官能試験により得られた統計的なデータと、医学的に既知のデータとのうちの少なくとも1つに基づいて定められた明るさを指す。このような強度の光であれば、投写光が意図せず人に向けられても、その人が眩しさを感じることを抑制することができる。
眩しさが知覚されない明るさとして予め定められた明るさは、明るさを低減する前の画像の明るさと比較した割合で規定してもよい。例えば、第1光学部材28が所定の回動状態にない場合に画像形成パネル13に表示させる画像の明るさは、所定の回動状態にある場合に表示させる画像の明るさに比較して80%以下の明るさに変調してもよい。又は、画像形成パネル13に表示させる画像の明るさは、所定の回動状態にある場合に表示させる画像の明るさに比較して60%以下としてもよく、より好ましくは40%以下、より好ましくは20%以下、さらに好ましくは10%以下の明るさに変調してもよい。明るさの下限値は、所定の回動状態にある場合に表示させる画像の明るさの例えば1%以上であり、好ましくは2%以上、より好ましくは3%以上、さらに好ましくは5%以上である。このような割合は、予め実機を用いた官能試験等により決定されることが好ましい。また、「画像形成パネルに表示されている画像の明るさ」に代えて、「第1光学系から射出されている光の明るさ」の低減後の割合で規定してもよい。
また、第1光学部材28の回動状態が予め定められた第1回動状態にない場合は、第1光学部材28が第1回動状態にある場合に第1光学系21から射出される光の強度よりも低い強度の光であって、スクリーンなどの投写面に投写された画像の視認性を確保し、かつ眩しさが知覚されない予め定められた強度の光を第1光学系21から射出させることが好ましい。
このように変調することにより、全黒表示させる場合とは異なり、画像が視認できる程度の明るさで画像が投写されるため、第1光学部材28から投写される画像の方向と画像の傾きを目視で確認することができる。そのため、例えば操作者が手動で第1保持筒41、つまり第1光学部材28を回動させて投写位置を変更する場合に、その方向を目視しながら変更することができる。また、画像の傾きを調整可能な場合は、調整することができる。このような場合でも、眩しくない程度の明るさで画像が投写されるため、意図せず人に向けて投写されてもその人が眩しさを感じることを抑制することができる。
画像の視認性を確保できる程度の明るさは、例えば、コンピュータ・シミュレーションにより得られたデータと、実機を用いた官能試験により得られた統計的なデータと、医学的に既知のデータとのうちの少なくとも1つに基づいて定めることができる。
画像の視認性を確保できる程度の明るさは、明るさを低減する前の画像の明るさと比較した割合で規定してもよい。例えば、画像の視認性を確保できる程度の明るさは、明るさを低減する前の画像の明るさと比較して50%以下、又は30%以下、好ましくは20%以下、より好ましくは10%以下とすることができる。下限値は、1%以上、又は3%以上、又は5%以上とすることができる。このような割合は、予め実機を用いた官能試験等により決定されることが好ましい。
以上説明したように、画像形成パネル13に表示させる画像を暗くすることで、意図せず投写光が人に向けられてもその人に眩しさや不快感を与えることを抑制することができる。また、投写方向を切り替えるたびにプロジェクタ10の電源や光源63を切断する必要がない。また、遮光部材をプロジェクタ10の内部に配置すると、その配置位置によっては遮光による発熱が周囲の光学部材に影響を与え、投写画像の劣化を生じるおそれがある。しかし、画像形成パネル13に表示させる画像を暗くすることにより、投写画像の劣化を防止することができる。発熱による投写画像の劣化は、特にワイド投写用光学系である第1光学系21に顕著に現れるが、上記の構成により、発熱による投写画像の劣化を効果的に抑制することができる。
また、投写光の明るさを低減する場合でも、画像の視認性を確保できる程度の明るさで投写することにより、画像の投写方向を変更する際に、投写方向がどの位置にあるのか、また画像の傾きがどうなっているかを確認しながら変更することができる。
上記の例では、第1光学部材28の所定の回動状態について説明した。同様に第2光学部材29についても、予め定められた第2回動状態を設定することができる。第1光学部材28に加え、第2光学部材29を回動させることにより、投写画像を水平方向だけに限らず、あらゆる方向に投写することができる。なお、第2回動状態はスクリーンに向けて画像が投写される回動位置に着目して「第2回動位置」とも称する。
前述のように、図1に示す初期位置を、第2光学部材29が0°の回動状態にあるとする。この0°の回動状態から第2光学部材29を前方に向かって時計回りに90°刻みで回動させた第2角度の位置を第2光学部材29の予め定められた第2回動状態とすることができる。以下、これを第2光学部材29の所定の回動状態とも称する。この所定の回動状態は、係止された状態でもよいし、固定された状態でもよい。
第2光学部材29の所定の回動状態は、上記の角度に限られない。また、点位置ではなく、ある角度範囲を持った範囲でもよいことは、第1光学部材28の所定の回動状態で説明したとおりである。
第2光学部材29を第1光学部材28と組み合わせて回動させることにより、天井や床部分等の上下方向の向きにも画像を投写することができる。例えば、第1光学部材28を図1に示す初期位置から90°の位置に配置し、第2光学部材29を0°の回動角度に配置する。その場合、右側面に画像が投写される。さらに第2光学部材29を時計回りに90°の回動角度に配置した場合、床面に画像が投写される。また、第2光学部材29を180°の回動角度に配置した場合、左側面に画像が投写される。また、第2光学部材29を270°の回動角度に配置した場合、天井に画像が投写される。このような投写位置にスクリーン15を設置しておき、スクリーン15を設置した方向に第1光学系21からの投写光が向く回動状態を、第1光学部材28と第2光学部材29のそれぞれ毎に予め定めた第1回動状態及び第2回動状態とすることができる。
制御部69は、第1光学部材28が第1回動状態にない場合、及び第2光学部材29が第2回動状態にない場合の少なくとも一方が成立する場合は、第1光学部材28が第1回動状態にあり、かつ第2光学部材29が第2回動状態にある場合に画像形成パネル13に表示される画像よりも低い輝度の画像を画像形成パネル13に表示させる制御を行う。又は、第1光学部材28が第1回動状態にあり、かつ第2光学部材29が第2回動状態にある場合より低い予め定められた強度の光を第1光学系21から射出させる制御を行う。
この制御を図4の画像形成処理フローチャートを参照して具体的に説明する。まず回動状態判定部77は、第1センサ55及び第2センサ56からの信号を受信して、受信した信号に基づいて第1光学部材28と第2光学部材29の回動状態を取得する。図4においては、ステップS10を「第1光学部材と第2光学部材の回動状態を取得」と読み替える。次に回動状態判定部77は、第1光学部材28の回動状態が予め定められた第1回動状態にあるか否か、及び第2光学部材29の回動状態が、予め定められた第2回動状態にあるか否かを判定する。図4では、ステップS12を「第1光学部材の回動状態と第2光学部材の回動状態のいずれもが予め定められた回動状態にある?」と読み替える。なお、第1回動状態を示す第1回動状態情報と第2回動状態を示す第2回動状態情報は、ROM200Cに予め記憶されており、回動状態判定部77は、第1及び第2の回動状態情報を参照して、ステップS10で取得した回動状態が、予め定められた第1回動状態及び第2回動状態にあるか否かを判定する。なお、第1回動状態及び第2回動状態は、ユーザがプロジェクタ10の使用形態に応じて入力することもできる。
ステップS12において、第1光学部材28の第1回動状態と第2光学部材29の第2回動状態の少なくとも一方が予め定められた回動状態にない場合は、判定結果が否定となり、画像形成処理はステップS14に移行する。ステップS12において、第1光学部材28が第1回動状態にあり、かつ第2光学部材29の回動状態が第2回動状態にある場合は、判定が肯定されて、画像形成処理はステップS18に移行する。
ステップS14で、画像変調部78は、画像形成パネル13に表示されている画像の明るさが通常時の明るさであるか否かを判定する。ステップS14では、画像の明るさが通常時の明るさであるか否かが、画像の変調の有無で判定される。
ステップS14において、画像の明るさが通常時の明るさでない、つまり画像が暗くなるように変調されている場合は、判定が否定されて、画像形成処理はステップS10に戻る。ステップS14において、画像の明るさが通常時である場合は、判定が肯定されて、画像形成処理はステップS16に移行する。
ステップS16で、画像変調部78は、画像形成パネル13に表示する画像を暗くして、画像形成処理はステップS10に戻る。画像形成パネル13に表示する画像を暗くするとは、画像処理部70で画像処理される画像が、画像変調部78によって暗くなるように変調されることである。その結果、パネル駆動部73によって画像形成パネルに表示される画像が暗くなる。「画像が暗くなる」の意味は前述のとおりである。
一方、ステップS18で、画像変調部78は、画像形成パネル13に表示されている画像の明るさは通常時の明るさであるか否かを判定する。ステップS18において、画像の明るさが通常時の明るさである場合は、判定が肯定されて、画像形成処理はステップS10に戻る。ステップS18において、画像の明るさが通常時の明るさでない場合は、判定が否定されて、画像形成処理はステップS20に移行する。
ステップS20で、画像変調部78は、画像形成パネル13に表示する画像の明るさを通常時に戻して、画像形成処理はステップS10に戻る。画像形成パネル13に表示する画像の明るさを通常時に戻すとは、画像処理部70で画像処理される画像に対する画像変調部78による変調を停止することである。以上のステップは、光源スイッチがオフにされるまで繰り返される。
画像変調部78が行う処理は、例えば画像形成パネル13に表示させる画像を暗くする変調処理である。例えば、画像変調部78は、第1光学部材28が第1回動状態にない場合、及び第2光学部材29が第2回動状態にない場合の少なくとも一方が成立する場合は、画像形成パネル13にブラックアウト表示させる制御を行う。
画像形成パネル13に表示させる画像は、第1光学系21から投写される画像の眩しさが知覚されない予め定められた明るさの画像であってもよいことは、前述のとおりである。
図4のフローチャートに示す処理が実行されると、画像形成パネル13に表示させる画像の輝度が低くされ、意図せず投写光が人に向けられてもその人に眩しさ及び不快感を与えることが抑制される 。しかし、第1光学部材28又は第2光学部材29がそれぞれ予め定められた第1回動状態又は第2回動状態にない場合は、第1光学部材28及び第2光学部材29がそれぞれ予め定められた第1回動状態及び第2回動状態にある場合よりも、第1光学系21から射出される光の強度を小さくすることができればよく、その方法は限定されない。
例えば、第1光学部材28が第1回動状態にない場合は、画像変調部78は、第1光学部材28が第1回動状態にある場合に比べて、光源63の強度を低減してもよい。光源63の強度を低減するとは、例えば光源63の輝度又は光度を小さくすることである。その場合、光源駆動部74は、第1光学系21から射出される光が、その眩しさが知覚されない明るさとして予め定められた明るさを有するように光源63の強度を調節する。眩しさが知覚されない明るさとして予め定められた明るさの意味は、前述のとおりである。
あるいは、第1光学部材28が第1回動状態にない場合は、画像変調部78は、第1光学部材28が第1回動状態にある場合に比べて、光源63の強度を、80%以下、好ましくは60%以下、より好ましくは40%以下、さらに好ましくは20%以下、さらに好ましくは10%以下の強度に設定してもよい。光源63の強度の下限値は、第1回動状態にある場合強度の例えば1%以上であり、好ましくは2%以上、より好ましくは3%以上、さらに好ましくは5%以上である。
上記の方法では、光源の強度を調節することにより第1光学系21から射出される光の明るさを小さくする。この場合は光源をオフにする場合に比較して、光源の強度を通常状態に戻すときの回復時間がより少ないという利点がある。また、画像形成パネル13に表示させる画像を変調する必要がない。
第1光学系21から射出される光の明るさを光源63の強度を調節することで変更する例を図5のフローチャートを用いて説明する。
図5には、プロジェクタ10の光源スイッチがオンされることで光源63が発光している状態でCPU200Aがプロジェクタ制御プログラムの1つである光源調節プログラムに従って実行する光源調節処理が例示されている。
図5には、プロジェクタ10の光源スイッチがオンされることで光源63が発光している状態でCPU200Aがプロジェクタ制御プログラムの1つである光源調節プログラムに従って実行する光源調節処理が例示されている。
ステップS30で、回動状態判定部77は、第1センサ55からの信号を受信し、第1光学部材28の回動状態を取得する。
次のステップS32で、回動状態判定部77は、第1光学部材28の回動状態が、予め定められた第1回動状態にあるか否かを判定する。
ステップS32において、第1光学部材28の回動状態が第1回動状態にない場合は、判定が否定されて、光源調節処理はステップS34に移行する。ステップS32において、第1光学部材28の回動状態が第1回動状態にある場合は、判定が肯定されて、光源調節処理はステップS38に移行する。
ステップS34で、画像変調部78は、光源63の強度が通常時の強度であるか否かを判定する。光源63の強度は、例えば光源駆動部74の出力で判断される。ステップS34において、光源63の強度が通常時の強度でない、つまり第1光学系21から射出される光の明るさが通常時より低い場合は、判定が否定されて、光源調節処理はステップS30に戻る。光源63の強度が通常時の強度の場合は、判定が肯定されて、光源調節処理はステップS36に移行する。
ステップS36で、画像変調部78は、光源63の強度を弱くし、その後、光源調節処理はステップS30に戻る。光源63の強度を弱くすることにより、第1光学系21から射出される光の明るさが通常時より低くなる。
一方、ステップS38で、画像変調部78は、光源63の強度が通常時の強度であるか否かを判定する。ステップS38において、光源63の強度が通常時の強度の場合は、判定が肯定されて、光源調節処理はステップS30に戻る。ステップS38において、光源63の強度が通常時の強度でない場合は、判定が否定されて、光源調節処理はステップS40に移行する。
ステップS40で、画像変調部78は、光源63の強度を通常時の強度に戻し、その後、光源調節処理はステップS30に戻る。これにより、第1光学系21から射出される光の明るさが通常時に戻される。以上のステップは、光源スイッチがオフにされるまで繰り返される。
この実施形態の場合、光源スイッチがオンされた段階で、光源63は通常時と同じ強度で発光するようにしてもよいし、通常時よりも低い強度で発光するようにしてもよい。
第1光学系21から射出される光の明るさを小さくする方法として、投写用光学系11の光路を通過する光量を調節する方法を用いてもよい。例えば、図2に示すように、光路の途中に減光フィルタ57を挿入するようにしてもよい。減光フィルタ57は、例えばND(Neutral Density)フィルタのような、光量を低減するフィルタである。又は、眩しさを感じやすい短波長の青色光を中心に減光する減光フィルタ57を用いてもよい。減光フィルタ57は、第1光学系21から射出される光が、その眩しさが知覚されない予め定められた明るさとなるように選択すればよい。又は、通過光量が80%以下、好ましくは60%以下、より好ましくは40%以下、さらに好ましくは20%以下、さらに好ましくは10%以下となるフィルタを用いてもよい。通過光量の下限値は、所定の回動状態にある場合に表示させる画像の明るさの例えば1%以上であり、好ましくは2%以上、より好ましくは3%以上、さらに好ましくは5%以上である。
このような減光フィルタ57を、光源63から第1レンズ31までの光路のどこかに挿脱可能に配置する。ただし、減光フィルタ57が発熱するため、できるだけ光学系、特に第1レンズ31に影響を与えない位置に配置することが好ましい。図2に示す例では、光源63と画像形成パネル13との間に図示しないアクチュエータで挿脱可能に配置されている。
通常時は、減光フィルタ57は光路内には挿入されていない。そして、第1光学部材28が所定の回動状態にないと判断された場合は、減光フィルタ57が光路内に挿入され、通過光量が低減される。これにより、第1光学系21から射出される光の明るさを小さくすることができる。減光フィルタ57が光路内に挿入された状態で、第1光学部材28が所定の回動状態にあると判断された場合は、減光フィルタ57は光路内から引き出される。また、例えばTiO3−PbZrO3系のセラミックスにランタンを加えたPLZTセラミックスのように、電圧によって光透過率を調整可能な部材を光路中に配置してもよい。この場合は、電圧を調節するだけで光透過率を調節できるため、駆動部分が不要というメリットがある。
投写用光学系11の光路を通過する光量を調節する上記の方法とは別の方法として、第2ミラー25として反射量調節型の減光反射部材58を用いることができる。減光反射部材58は、各々の向きを2つの方向に変更可能な複数のマイクロミラー型の反射素子を平面上に配列した反射ミラーである。減光反射部材58は、通常時は平面ミラーと同じように機能し、第3光軸CL3に沿って来る光を90°折り曲げて第2光軸CL2の方向に反射する。この状態のときに、第1光学部材28が所定の回動状態にないと判断された場合は、反射素子の少なくとも一部の向きを変えて、入射光の反射方向を変更する。反射方向が変更された少なくとも一部の入射光は第2光軸CL2の方向とは異なる方向に反射されるため、第2光軸CL2の方向に反射される光量が低減される。このような方法で光路を通過する光量を調節してもよい。反射素子の制御は、第1光学系21から射出される光が、その眩しさが知覚されない予め定められた明るさとなるように行う。
また、第2ミラー25として反射量調節型の減光反射部材58を用いることに代えて、第2ミラー25としてその向きを変えることができる、反射角度可変型ミラーを用いてもよい。角度の変更は、例えば第2ミラー25の裏面にピエゾ素子を用いたアクチュエータを配置して行うことができる。投写用光学系11の光路を通過する光量を低減するときは、第2ミラー25の角度を変えることにより、第2光軸方向から逸れる方向に光が反射される。これにより第1光学系21から射出される光量が低減できる。第2ミラー25の角度を調節することにより、低減する光量を調節することができる。
なお、上記の例では第2ミラー25の構成を変えるようにしたが、第1ミラー24を反射量調節型の減光反射部材又は反射角度可変型ミラーに構成してもよい。又は、第1ミラー24と第2ミラー25の両方を反射量調節型の減光反射部材又は反射角度可変型ミラーに構成してもよい。
投写用光学系11の光路を通過する光量を調節するこれらの方法には、光源の強度の変更や画像形成パネル13に表示させる画像を変調する必要がないという利点がある。
なお、投写用光学系11の光路を通過する光量を調節する方法を用いる処理の場合は、図5に示すフローチャートのステップS34及びステップS38における判定である「光源の強度が通常時の強度であるか?」を「第1光学系から射出されている光の明るさは通常時か?」と読み替えて判定することができる。
この場合、ステップS34及びステップS38における判定方法は、減光フィルタ57を用いる場合は、「減光フィルタが光路内には挿入されているか否か」で判定することができる。また、減光反射部材58を用いる場合は、「減光反射部材が反射光を減光するように制御されているか否か」で判定することができる。両方の構成を含む場合は、「減光フィルタが光路内には挿入されているか、及び/又は減光反射部材が反射光を減光するように制御されているか」で判定することができる。
このような方法で第1光学系21から射出される光の強度を低減することで、意図せず投写光が人に向けられてもその人に眩しさや不快感を与えることを抑制することができる。
また、投写光の明るさを低減する場合に、画像の視認性を確保できる程度の明るさで投写することにより、画像の投写方向を変更する際に、投写方向がどの位置にあるか、画像の傾きがどうなっているかを確認しながら変更することができる。
プロジェクタ10は、第1光学部材28及び/又は第2光学部材29を回動させるときに、並行して投写画像の向きを視聴者から見て正立に補正できることが好ましい。第1光学部材28及び/又は第2光学部材29を回動させることにより、投写画像の向きが横向きや逆さま等に変わってくるからである。以下に、画像の投写方向の変更に連動して、投写画像の向きを正立に変更する電子的な画像補正方法について説明する。
一例として図3に示す、画像向き判定部71は、第1センサ55及び第2センサ56の信号に基づき画像形成パネル13に表示する画像の向きを補正する。また、画像向き変更ボタン75が押されると、画像向き判定部71は、画像の向きを順次変更する。
図6は、制御部69における画像向き補正処理を示すフローチャートである。画像向き判定部71は、第1センサ55及び第2センサ56の信号に基づき投写用光学系11の光軸屈曲状態を検知する。図8に示すテーブルデータ76の第2行に示すように、画像形成パネル13に表示されるパネル表示画像E1と、投写用光学系11の屈曲状態におけるスクリーン15の投写画像E21〜E24の向きの関係は予め判っている。
図6に示す画像向き補正処理では、ステップ400で、制御部69は、第1センサ55及び第2センサ56により回動状態が検出されるまで待機する。
ステップ402で、制御部69は、第1センサ55及び第2センサ56からの回動検出状態に基づき投写用光学系11の屈曲状態を図7に示す16パターンの中から特定する。
ステップ404で、制御部69は、一例として図8に示すように、特定された屈曲状態パターンに基づき画像向き補正値を特定し、この特定した画像向き補正値を画像処理部70に送る。画像処理部70では画像向き補正値に基づき原画像E0の向きを変えて、画像形成パネル13にパネル表示画像E1,E11〜E18を表示する。このパネル表示画像E1,E11〜E18は二つのミラー24,25で向きが変えられて、原画像E0と同じ向きとなってスクリーン15に投写される。
手動によってスクリーン投写画像の向きを変えたい場合には、画像向き変更ボタン75が操作される。ステップ406で、制御部69は、画像向き変更ボタン75が押されたか否かを判定する。ステップ406において、画像向き変更ボタン75が押された場合は、判定が肯定されて、ステップ408へ移行する。ステップ406において、画像向き変更ボタン75が押されていない場合は、判定が否定されて、ステップ410へ移行する。
ステップ408で、制御部69は、上記ステップ404の処理と同様の処理を実行し、その後、ステップ410へ移行する。
ステップ410で、制御部69は、投写画像の向きが画像向き変更ボタン75に対する操作によって指定された向きか否かを判定する。ステップ410において、投写画像の向きが画像向き変更ボタン75に対する操作によって指定された向きでない場合は、判定が否定されて、ステップ406へ移行する。ステップ410において、投写画像の向きが画像向き変更ボタン75に対する操作によって指定された向きの場合は、判定が肯定されて、画像向き補正処理を終了する。
ステップ406〜410の処理が実行されると、1回の押し操作毎に、画像形成パネル13に表示するパネル表示画像E1の向きが順次変更される。例えば図8の表の第3行下段に示されるパネル表示画像E11〜E14又は第4行下段に示されるパネル表示画像E15〜E18が順次画像形成パネル13に表示される。
次に本実施形態の作用を説明する。投写方向を変える場合には、第1保持筒41を持って、第1連結部44により第2光軸CL2を中心として第1保持筒41を回動させる。また、第2保持筒42を持って、第2連結部45により第3光軸CL3を中心として第2保持筒42を回動させる。これらの回動操作によって、図7に示すように、投写用光学系11を16種類の屈曲状態パターン(AA)〜(DD)に変化させることができ、投写方向を任意に変更することができる。
図7に示す屈曲状態パターン(AA)は背面上段投写位置となる。屈曲状態パターン(BA),屈曲状態パターン(DA)は背面中段投写位置となる。屈曲状態パターン(CA)は背面下段投写位置となる。屈曲状態パターン(AB)は左側面上段投写位置となる。屈曲状態パターン(BB)は下面下段投写位置となる。屈曲状態パターン(CB)は右側面下段投写位置となる。屈曲状態パターン(DB)は上面上段投写位置となる。屈曲状態パターン(AC)は正面上段投写位置となる。屈曲状態パターン(BC),(DC)は正面中段投写位置となる。屈曲状態パターン(CC)は正面下段投写位置となる。屈曲状態パターン(AD)は右側面上段投写位置となる。屈曲状態パターン(BD)は上面上段投写位置となる。屈曲状態パターン(CD)は左側面下段投写位置となる。屈曲状態パターン(DD)は下面下段投写位置となる。そして、画像向き判定部71及び画像処理部70による画像向き補正によって、スクリーン15への投写画像が原画像と常に同じ向きで投写される。なお、原画像が横長画像の他に縦長画像が混在している場合には、画像向き変更ボタン75を押すことにより投写画像の向きを順次変更することができる。
以上のように、本実施形態では、第1連結部44により第1保持筒41を90°刻みで回したり、第2連結部45により第2保持筒42を90°刻みで回したりすると、投写方向を簡単に変更することができる。しかも、投写方向を変更したにも関わらず、画像向き判定部71及び画像処理部70による画像の向き補正により、図8に示すスクリーン投写画像E31〜E38のように原画像E0と同じ向きで表示することができる。
(変形例1)
上記実施形態では、表示画像が横長画像又は縦長画像については自動判定することなく、原画像を表示し、手動操作によりスクリーン投写画像の向きを修正するようにしたが、これに代えて又は加えて、図3に示すように、画像メモリ72からの原画像の画像向き情報を用いて、表示画像が横長画像か縦長画像かを判定し、これに応じて、図8の表に示すように画像向き補正を自動で行ってもよい。
上記実施形態では、表示画像が横長画像又は縦長画像については自動判定することなく、原画像を表示し、手動操作によりスクリーン投写画像の向きを修正するようにしたが、これに代えて又は加えて、図3に示すように、画像メモリ72からの原画像の画像向き情報を用いて、表示画像が横長画像か縦長画像かを判定し、これに応じて、図8の表に示すように画像向き補正を自動で行ってもよい。
(変形例2)
上記実施形態では、第2光軸CL2を鉛直方向に配してプロジェクタを設置した例を説明したが、図9及び図10に示す変形例2のように、第3光軸CL3を鉛直方向に配してプロジェクタを設置してもよい。図9は、プロジェクタを縦置き配置にした以外は、図7の横置き配置と同じであり、図7と同様に16種類の屈曲状態パターン(AA)〜(DD)が得られる。この場合にも、図10に示すテーブルデータ76のように、投写方向を簡単に変更することができる。
上記実施形態では、第2光軸CL2を鉛直方向に配してプロジェクタを設置した例を説明したが、図9及び図10に示す変形例2のように、第3光軸CL3を鉛直方向に配してプロジェクタを設置してもよい。図9は、プロジェクタを縦置き配置にした以外は、図7の横置き配置と同じであり、図7と同様に16種類の屈曲状態パターン(AA)〜(DD)が得られる。この場合にも、図10に示すテーブルデータ76のように、投写方向を簡単に変更することができる。
上記実施形態では、画像形成パネルを第3光軸CL3に対して偏心させて配置したが、画像形成パネル13の投写画像の中心位置に合わせて第3光軸CL3を投写してもよい。また、画像形成パネル13又は投写用光学系11の一方又は両方を第3光軸CL3に直交する方向でシフト機構によりシフトさせてもよい。
上記実施形態では、縦断面が正方形である略直方体状の筐体62を用いて、第3光軸CL3の全周方向に第2光軸を回動可能としている。これに代えて、図示は省略したが、光源などの配置の関係で筐体の縦断面が正方形ではない矩形の筐体の一方の側面に、投写用光学系を片寄せして配置したプロジェクタに本開示を実施してもよい。この場合にも、筐体と第1光学系とが干渉して、投写方向がその分だけ制限されるものの、縦長投写と横長投写とを可能になる。
投写画像の向きを正立に補正する方法として、電子的に画像を補正する方法を説明した。しかし投写画像の向きを正立に補正する方法はこれに限られない。投写用光学系11の内部に移動可能なプリズム又は反射ミラーを配置して、光学的に画像の向きを補正してもよい。
なお、投写方向が直角方向以外の斜め角度を含む場合は、光学的補正方法だけでは画像の向きを補正することが難しい場合がある。そのような場合は、電子的補正方法と光学的補正方法とを投写角度により場合分けして使用してもよい。
(第2実施形態)
上記実施形態では、手動により第1保持筒41や第2保持筒42を回動させたが、これに代えて、図11及び図12に示す第2実施形態のプロジェクタ80では、第1モータ81及び第2モータ82のギヤ駆動により第1連結部44及び第2連結部45を回動する。
上記実施形態では、手動により第1保持筒41や第2保持筒42を回動させたが、これに代えて、図11及び図12に示す第2実施形態のプロジェクタ80では、第1モータ81及び第2モータ82のギヤ駆動により第1連結部44及び第2連結部45を回動する。
なお、以下の実施形態において、第1実施形態と同一構成部材については同一符号を付して重複した説明を省略している。第2実施形態では、制御部69には、第1スイッチ85及び第2スイッチ86が接続されている。第1スイッチ85を操作することにより、第1モータ駆動部87により第1モータ81を回転する。これにより第1連結部44が回転して、第1光学系21の向きを変更することができる。
また、第2スイッチ86を操作することにより、第2モータ駆動部88により第2モータ82を回転する。これにより第2保持筒42が回転して、第2光学系22の向きを変更することができる。
また、第1モータ駆動部87及び第2モータ駆動部88を制御部69が制御するようにして、第1光学系21及び第2光学系22を自動回動させてもよい。
なお、第1センサ55及び第2センサ56を省略しても良い。この場合には、モータ81,82の回転量に対応する例えば駆動パルスを計数して、第1光学系21や第2光学系22の回動角度を検出する。また、モータ81,82の駆動パルスの計数に代えて、又は加えて図示省略の回転検出板とセンサとによりギヤの回動角度を検出してもよい。この場合には、例えば、ギヤの外周面に多数の切欠きを一定ピッチで設けた回転検出板を固定し、多数の切欠きの通過をフォトインターラプタで検出して、回動角度を求める。
第2実施形態では、制御部69は、第1光学系21及び第2光学系22をそれぞれ第1モータ81及び第2モータ82で回動させることができる。また、第1センサ55及び第2センサ56又はモータ81,82の回転量に対応する例えば駆動パルスを計数して第1光学部材28及び第2光学部材29の回動状態を検出することができる。従って、操作者が画像の投写方向に応じて画像の明るさを手動で変更する必要はなく、第1光学系21及び第2光学系22の回動状態に応じて自動的に画像の明るさが変更されるように設定することができる。
例えば、制御部69は、少なくとも投写角度を規定する予め定められた投写プログラムに従って、第1光学部材28及び/又は第2光学部材29の回動の制御と、画像形成パネル13に表示される画像の明るさの制御とを並行して行うことができる。画像形成パネル13に表示される画像の明るさに代えて、又は加えて、光源63の強度、反射部材の反射面の向き、光路を通過する光量を制御し、第1光学系21から射出される画像の明るさを制御してもよい。なお、投写角度以外にも、投写画像、投写順序、及び投写時間等を規定することが好ましい。即ち、予め投写する画像の種類、投写角度、投写順序、及び投写時間等を規定したプログラムを制御部69にインストールし、プログラムに従って制御部69が第1モータ81、第2モータ82、及び各部を制御し、連続的に画像投写を行うことができる。そして、投写する画像の明るさを投写方向に応じて変更する処理を並行して行うことができる。
(第3実施形態)
第2実施形態では、第2連結部45により第3保持筒43に対して第2保持筒42を回動可能に保持したが、この第2連結部45に代えて、図13に示す第3実施形態のように、プロジェクタ本体90にマウント回動部91を設けてもよい。マウント回動部91は、基本的な構成は第2連結部45と同じであり、同一構成部材には同一符号を付している。第3実施形態では、モータ82によりマウント部92を回転することにより、第2保持筒42を第3光軸CL3の回りに回転させることができる。
第2実施形態では、第2連結部45により第3保持筒43に対して第2保持筒42を回動可能に保持したが、この第2連結部45に代えて、図13に示す第3実施形態のように、プロジェクタ本体90にマウント回動部91を設けてもよい。マウント回動部91は、基本的な構成は第2連結部45と同じであり、同一構成部材には同一符号を付している。第3実施形態では、モータ82によりマウント部92を回転することにより、第2保持筒42を第3光軸CL3の回りに回転させることができる。
(第4実施形態)
第1実施形態では、2個のミラー24,25を用いたが、図14に示す第4実施形態のプロジェクタでは、第2ミラー25を無くして第1ミラー24のみを用い、光軸をL字型にした投写用光学系96を構成している。このため、略直方体状の角筒からなる第1実施形態の第2保持筒42に代えて、円筒状の第2保持筒97を設けている。第1実施形態の第2ミラー25を無くし第2保持筒97を円筒状にした以外は、第1実施形態と同じ構成であり、第1実施形態と同一構成部材には同一符号を付している。なお、第4実施形態において、第3レンズ33、第4レンズ34、第5レンズ35、及び第6レンズ36は、なくてもよい。
第1実施形態では、2個のミラー24,25を用いたが、図14に示す第4実施形態のプロジェクタでは、第2ミラー25を無くして第1ミラー24のみを用い、光軸をL字型にした投写用光学系96を構成している。このため、略直方体状の角筒からなる第1実施形態の第2保持筒42に代えて、円筒状の第2保持筒97を設けている。第1実施形態の第2ミラー25を無くし第2保持筒97を円筒状にした以外は、第1実施形態と同じ構成であり、第1実施形態と同一構成部材には同一符号を付している。なお、第4実施形態において、第3レンズ33、第4レンズ34、第5レンズ35、及び第6レンズ36は、なくてもよい。
(第5実施形態)
第1実施形態では、投写用光学系11の屈曲状態の変更に伴い、投写画像の投写位置が変動する。この変動を避けるために、図15に示す第5実施形態のプロジェクタ100では、シフト機構101,102を有する台座103を用いて、プロジェクタ本体12をシフトさせることにより、投写位置の変動を無くしている。このため、第1連結部44及び第2連結部45による投写位置の変更に応じて、高さ方向シフト機構101及び幅方向シフト機構102により、プロジェクタ本体12を投写位置の移動分だけシフトさせる。高さ方向シフト機構101によって、第2光軸CL2の回動による第1光軸CL1の鉛直方向移動を無くすことができ、投写画像を常に一定した高さで投写することができる。また、幅方向シフト機構102により、第2光軸CL2の回動による第1光軸CL1の水平方向移動を無くし、投写光軸である第1光軸CL1を常にスクリーン15の中心に合わせることができる。なお、高さ方向シフト機構101又は幅方向シフト機構102の一方を省略し、鉛直方向シフトのみ、又は水平方向シフトのみを行ってもよい。
第1実施形態では、投写用光学系11の屈曲状態の変更に伴い、投写画像の投写位置が変動する。この変動を避けるために、図15に示す第5実施形態のプロジェクタ100では、シフト機構101,102を有する台座103を用いて、プロジェクタ本体12をシフトさせることにより、投写位置の変動を無くしている。このため、第1連結部44及び第2連結部45による投写位置の変更に応じて、高さ方向シフト機構101及び幅方向シフト機構102により、プロジェクタ本体12を投写位置の移動分だけシフトさせる。高さ方向シフト機構101によって、第2光軸CL2の回動による第1光軸CL1の鉛直方向移動を無くすことができ、投写画像を常に一定した高さで投写することができる。また、幅方向シフト機構102により、第2光軸CL2の回動による第1光軸CL1の水平方向移動を無くし、投写光軸である第1光軸CL1を常にスクリーン15の中心に合わせることができる。なお、高さ方向シフト機構101又は幅方向シフト機構102の一方を省略し、鉛直方向シフトのみ、又は水平方向シフトのみを行ってもよい。
(第6実施形態)
第6実施形態では、台座103をシフト機構101,102により昇降させたが、これに加えて、図16に示すように、台座103を回転機構105により、第2光軸CL2を中心とする鉛直線回りで回動可能にしてもよい。回動は90°刻みでもよく、それ以外であってもよい。なお、台座103の回動中心は第2光軸CL2に合わせることなく、第2光軸CL2に平行な鉛直線であればよい。回動はモータ駆動により行う他に手動で行ってもよい。また、シフト機構101,102に加えて回転機構105を設ける代わりに、単に回転機構105のみを設けたり、シフト機構101,102のいずれか一方を有する台座103に回転機構105を設けたりしてもよい。回転機構105を設けることにより、縦長画面や横長画面を保ったまま、水平面の全ての方向に投写が可能になる。
第6実施形態では、台座103をシフト機構101,102により昇降させたが、これに加えて、図16に示すように、台座103を回転機構105により、第2光軸CL2を中心とする鉛直線回りで回動可能にしてもよい。回動は90°刻みでもよく、それ以外であってもよい。なお、台座103の回動中心は第2光軸CL2に合わせることなく、第2光軸CL2に平行な鉛直線であればよい。回動はモータ駆動により行う他に手動で行ってもよい。また、シフト機構101,102に加えて回転機構105を設ける代わりに、単に回転機構105のみを設けたり、シフト機構101,102のいずれか一方を有する台座103に回転機構105を設けたりしてもよい。回転機構105を設けることにより、縦長画面や横長画面を保ったまま、水平面の全ての方向に投写が可能になる。
上記各実施形態では、画像形成パネル13として透過型の液晶パネルを用いたが、LCOSのような反射型の液晶パネルを用いてもよい。この場合には、画像形成パネル13の前面側に光源63を配置してRGB3色の照射光を同時に照射する。
また、反射型の画像形成パネル13としてDMDを用いてもよい。DMDは、多数のミラーの角度を制御し、そのミラーからの反射光によって画像を表示させる画像形成パネルの一種である。DMDを用いる場合には、例えば、光源63を画像形成パネル13の前面側に配置し、DMDの3色画像の形成タイミングに同期させて、RGB3色のLEDを時分割発光させる。
上記各実施形態では、プロジェクタ10をテーブルに設置した例に基づき説明したが、天井などから吊り下げて使用する場合にも本開示を適用することができる。また、スクリーン15に像を投写する例で説明したが、投写面はスクリーン15に限定されず、様々な投写面に対して投写するプロジェクタとして用いることができる。
上記各実施形態では、複数の光軸間の位置関係を表すために直交、平行などの用語を用い、あるいは90°などの具体的な数値角度を用いて説明している。しかし、これらは光学系において要求される精度に応じた誤差で許容される範囲を含むものである。
上記各実施形態では、投写用光学系11を筐体62に固定したプロジェクタについて説明したが、投写用光学系11はプロジェクタ本体12に着脱自在に取り付けてもよい。なお、交換可能な投写用光学系11とする場合には、例えば第3光学系23の一部のレンズ、例えば第5レンズ35、第6レンズ36をプロジェクタ本体に持たせ、投写用光学系11側のレンズ数を減らしてもよい。
以上の各実施形態で説明した投写画像の明るさ変更処理はあくまでも一例である。従って、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
上記の各実施形態では、プロジェクタ制御プログラム206をROM200Cから読み出す場合を例示したが、必ずしも最初からROM200Cに記憶させておく必要はない。例えば、図17に示すように、SSD、USBメモリ、又はCD−ROM等の任意の可搬型の記憶媒体300にプロジェクタ制御プログラム206を記憶させておいてもよい。この場合、記憶媒体300に記憶されたプロジェクタ制御プログラム206がプロジェクタ10のコンピュータ200にインストールされ、インストールされたプロジェクタ制御プログラム206が制御部69のCPU200Aによって実行される。
また、通信網(図示省略)を介してプロジェクタ10に接続される他のコンピュータ又はサーバ装置等の記憶部にプロジェクタ制御プログラム206を記憶させておき、プロジェクタ制御プログラム206がプロジェクタ10の要求に応じてダウンロードされるようにしてもよい。この場合、ダウンロードされたプロジェクタ制御プログラム206は制御部69のCPU200Aによって実行される。
上記実施形態において、例えば、制御部69のハードウェア的な構造としては、次に示す各種のプロセッサを用いることができる。上記各種のプロセッサには、上述したように、ソフトウェア(プログラム)を実行して各制御部として機能する汎用的なプロセッサであるCPUに加えて、FPGAなどの製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるPLD、ASICなどの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路などが含まれる。
制御部69は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせや、CPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の制御部を1つのプロセッサで構成してもよい。
複数の制御部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアント及びサーバなどのコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の制御部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)などに代表されるように、複数の制御部を含むシステム全体の機能を1つのICチップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、制御部69は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成できる。
複数の制御部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアント及びサーバなどのコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の制御部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)などに代表されるように、複数の制御部を含むシステム全体の機能を1つのICチップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、制御部69は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成できる。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路を用いることができる。
以上に示した記載内容及び図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、及び効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、及び効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容及び図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことは言うまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容及び図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
本明細書において、「A及び/又はB」は、「A及びBのうちの少なくとも1つ」と同義である。つまり、「A及び/又はB」は、Aだけであってもよいし、Bだけであってもよいし、A及びBの組み合わせであってもよい、という意味である。また、本明細書において、3つ以上の事柄を「及び/又は」で結び付けて表現する場合も、「A及び/又はB」と同様の考え方が適用される。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
本出願は、2018年9月21日出願の日本出願である特願2018−178154の優先権を主張するものであり、この出願の全内容は参照により本明細書に取り込まれる。
Claims (20)
- 第1光軸を有する第1光学系と、前記第1光軸を第2光軸に折り曲げる第1反射部材とを有し、前記第1反射部材と前記第1光学系とを含む第1光学部材が前記第2光軸を中心として前記第2光軸を有する第2光学部材に回動可能に連結され、画像形成パネルに表示された画像を前記第1光学系から投写する投写用光学系と、
前記第1光学部材の回動状態が予め定められた第1回動状態にない場合は、前記第1光学部材が前記第1回動状態にある場合に前記画像形成パネルに表示される画像よりも暗い画像を前記画像形成パネルに表示させる制御を行う制御部と、
を含むプロジェクタ。 - 前記暗い画像は、前記第1光学系から投写される画像の眩しさが知覚されない予め定められた明るさの画像である請求項1に記載のプロジェクタ。
- 前記制御部は、前記第1光学部材が前記第1回動状態にない場合は、前記画像形成パネルにブラックアウト表示させる制御を行う請求項1又は請求項2に記載のプロジェクタ。
- 前記制御部は、前記第1光学部材が前記第1回動状態にない場合は、前記画像形成パネルを照射する光源の強度を低減する第1制御と、前記第1反射部材の反射面の向きを変更する第2制御と、前記投写用光学系の光路を通過する光量を低減する第3制御との少なくとも1つの制御を行うことで投写される画像の明るさを低減する請求項1から請求項3の何れか一項に記載のプロジェクタ。
- 前記制御部が前記第2制御を行う場合、前記第1反射部材を各々の反射面の向きが変更可能な複数の反射素子を配列させた反射部材で構成し、前記制御部が前記複数の反射素子の向きを変更することで投写される画像の明るさを低減し、前記制御部が前記第3制御を行う場合、前記投写用光学系の光路に対して挿入可能な減光フィルタを設け、前記制御部が前記投写用光学系の光路に対して前記減光フィルタを挿入する制御を行うことで、投写される画像の明るさを低減する制御を行う請求項4に記載のプロジェクタ。
- 前記第2光軸に対する前記第1光学部材の回動状態を検出するセンサを含み、前記制御部は、前記センサでの検出結果に基づき、前記第1光学部材の回動状態が前記第1回動状態にない場合は、前記第1光学部材が前記第1回動状態にある場合に前記画像形成パネルに表示される画像よりも暗い画像を前記画像形成パネルに表示させる制御を行う請求項1から請求項5の何れか一項に記載のプロジェクタ。
- 前記制御部は、少なくとも投写角度を規定する予め定められた投写プログラムに従って、前記第1光学部材の回動の制御と前記画像形成パネルに表示される画像の明るさの制御とを並行して行う請求項1から請求項6の何れか一項に記載のプロジェクタ。
- 前記第2光学部材は第2光学系を含み、前記プロジェクタは第3光軸を有する第3光学系と、前記第2光学系と前記第3光学系との間に設けられて光軸を折り曲げる第2反射部材と、をさらに含み、前記第3光学系が前記第2反射部材と前記画像形成パネルとの間に設けられた、請求項1から請求項7の何れか一項に記載のプロジェクタ。
- 前記第2反射部材と前記第2光学系とを含む前記第2光学部材が前記第3光軸を中心として前記第3光学系に回動可能に連結され、前記制御部は、前記第1光学部材が前記第1回動状態にない場合、及び前記第2光学部材の回動状態が予め定められた第2回動状態にない場合の少なくとも一方が成立する場合は、前記第1光学部材が前記第1回動状態にあり、かつ前記第2光学部材が前記第2回動状態にある場合に前記画像形成パネルに表示される画像よりも暗い画像を前記画像形成パネルに表示させる制御を行う請求項8に記載のプロジェクタ。
- 前記制御部は、前記第1光学部材が前記第1回動状態にない場合、及び前記第2光学部材が前記第2回動状態にない場合の少なくとも一方が成立する場合は、前記画像形成パネルにブラックアウト表示させる制御を行う請求項9に記載のプロジェクタ。
- 前記制御部は、少なくとも投写角度を規定する予め定められた投写プログラムに従って、前記第1光学部材及び前記第2光学部材の回動の制御と前記画像形成パネルに表示される画像の明るさの制御とを並行して行う請求項9又は請求項10に記載のプロジェクタ。
- 前記第1反射部材及び前記第2反射部材の少なくとも一方の反射面が平面である請求項8から請求項11の何れか一項に記載のプロジェクタ。
- 前記画像形成パネルは、投写される原画像を表示する請求項1から請求項12の何れか一項に記載のプロジェクタ。
- 前記画像形成パネルを含む請求項1から請求項13の何れか一項に記載のプロジェクタ。
- 前記画像形成パネルを有するプロジェクタ本体と、前記プロジェクタ本体を高さ方向にシフトさせる高さ方向シフト機構と、を含む請求項1から請求項14の何れか一項に記載のプロジェクタ。
- 前記画像形成パネルを有するプロジェクタ本体と、前記プロジェクタ本体を幅方向にシフトさせる幅方向シフト機構と、を含む請求項1から請求項14の何れか一項に記載のプロジェクタ。
- 前記画像形成パネルを有するプロジェクタ本体と、前記プロジェクタ本体を横回転させる回転機構と、を含む請求項1から請求項14の何れか一項に記載のプロジェクタ。
- 画像形成パネルに表示された画像を投写する投写用光学系に含まれる回動可能な光学部材の回動状態を取得する取得部と、
取得した回動状態が予め定められた回動状態にない場合は、取得した回動状態が前記予め定められた回動状態にある場合に前記画像形成パネルに表示される画像よりも暗い画像を前記画像形成パネルに表示させる制御を行う制御部と、
を含むプロジェクタ用制御装置。 - 画像形成パネルに表示された画像を投写する投写用光学系に含まれる回動可能な光学部材の回動状態を取得する工程と、
取得した回動状態が予め定められた回動状態にない場合は、取得した回動状態が前記予め定められた回動状態にある場合に前記画像形成パネルに表示される画像よりも暗い画像を前記画像形成パネルに表示する工程と、
を含む画像形成方法。 - コンピュータに、
画像形成パネルに表示された画像を投写する投写用光学系に含まれる、回動可能な光学部材の回動状態を取得する処理と、
取得した回動状態が予め定められた回動状態にない場合は、取得した回動状態が前記予め定められた回動状態にある場合に前記画像形成パネルに表示される画像よりも暗い画像を前記画像形成パネルに表示させる処理と、
を実行させるためのプログラム。
Applications Claiming Priority (3)
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Publications (1)
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