JPWO2020059066A1 - 地絡点標定装置、地絡点標定システム、地絡点標定方法、プログラム、記録媒体 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の他の特徴については、添付図面および本明細書の記載により明らかとなる。
地絡点標定システム100は、複数のセンサ20を用いて地絡点を標定するシステムである。
第1送受信装置111は、第1センサ21で計測した地絡電流および零相電圧を取得し、それらの情報を地絡標定装置に送信する装置である。第1送受信装置111は、後述する地絡点標定装置120で選定される送受信装置であり、送配電線路10に設置される送受信装置110のうち変電所1に最も近い箇所に設置されている送受信装置110である。なお、以下説明において、第1送受信装置111が第1センサ21から取得する「零相電圧」を「第1零相電圧」と称し、「地絡電流」を「第1地絡電流」と称する。
第2送受信装置112は、第2センサ22で計測した地絡電流および零相電圧を取得して、それらの情報を地絡標定装置に送信する装置である。第2送受信装置112は、地絡点標定装置120で選定される送受信装置であり、第1時刻を基準にした所定の時間幅内において急変信号を取得した送受信装置110のうち、例えば最も負荷側に設置されている送受信装置110である。なお、以下において、第2送受信装置112が第2センサ22から取得する「零相電圧」を「第2零相電圧」と称し、「零相電流」を「第2地絡電流」と称し、第2地絡電流の波形データを「第2波形データ」と称する。
地絡点標定装置120は、送受信装置110のうち第1送受信装置111および第2送受信装置112を選定するとともに、第1送受信装置111および第2送受信装置112から受信する各種情報に基づいて、送配電線路10の地絡点を標定する装置である。
(L1−L2)=V×(T1−T2)
L2=L−L1
これらの式より、地絡点位置標定処理部122cは、第1送受信装置111から地絡点までの距離L1を式(1)により算出する。
図8は、地絡点標定システム100の処理手順を示すフロー図である。図8を参照しつつ、地絡点標定システムにおける地絡点を標定する手順について以下説明する。
以上説明したように、本実施形態に係る地絡点標定装置120は、送配電線路10に設置される複数のセンサ20で検出される電気的諸量に基づいて送配電線路10の地絡点を標定する地絡点標定装置120であって、複数のセンサ20のうち変電所1の最も近くに設置されている第1センサ21を選定する第1選定部と、第1センサ21で検出される、送配電線路10の第1地絡電流の波形を示す第1地絡電流情報および送配電線路10の第1零相電圧の急変を示す第1零相電圧情報を取得し、第1センサ21が第1零相電圧の急変を検出した第1時刻を示す第1時刻情報を取得し、第1センサ21よりも負荷側に設置され、第1時刻を基準として所定の時間幅内において複数のセンサ20のうち零相電圧の急変を検出した第2センサ22を選定する第2選定部と、第2センサ22で検出される、送配電線路10の第2地絡電流の波形を示す第2地絡電流情報および送配電線路10の第2零相電圧の急変を示す第2零相電圧情報を取得し、第2センサ22が第2零相電圧の急変を検出した第2時刻を示す第2時刻情報を取得する、データ通信部121(第1取得部、第2取得部)と、第1時刻情報と、第2時刻情報と、に基づいて送配電線路10の地絡点を標定する地絡点位置標定処理部122c(地絡点標定部)と、を備える。本実施形態によると、変電所1に最も近いセンサ20で計測される電気的諸量に基づいて地絡点を標定するため、ノイズを検出したセンサ20を基準として地絡点標定をすることによる、地絡点標定の誤標定を防止できる。
10 送配電線路
20 センサ
21 第1センサ
22 第2センサ
30 GPS衛星
40 第1引出柱
100 地絡点標定システム
110 送受信装置
111 第1送受信装置
111b 第1時刻特定部
111c 第1位置算出部
111d 第1地絡電流検出部
111e 第1零相電圧検出部
112 第2送受信装置
112b 第2時刻特定部
112d 第2地絡電流検出部
112e 第2零相電圧検出部
120 地絡点標定装置
121 データ通信部
122a 選定処理部
122c 地絡点位置標定処理部
本発明の他の特徴については、添付図面および本明細書の記載により明らかとなる。
本発明の他の特徴については、添付図面および本明細書の記載により明らかとなる。
Claims (10)
- 送配電線路に設置される複数のセンサで検出される電気的諸量に基づいて前記送配電線路の地絡点を標定する地絡点標定装置であって、
前記複数のセンサのうち変電所の最も近くに設置されている第1センサを選定する第1選定部と、
前記第1センサで検出される、前記送配電線路の第1地絡電流の波形を示す第1地絡電流情報および前記送配電線路の第1零相電圧の急変を示す第1零相電圧情報を取得し、前記第1センサが前記第1零相電圧の急変を検出した第1時刻を示す第1時刻情報を取得する第1取得部と、
前記第1センサよりも負荷側に設置され、前記第1時刻を基準として所定の時間幅内において前記複数のセンサのうち零相電圧の急変を検出したセンサの中から第2センサを選定する第2選定部と、
前記第2センサで検出される、前記送配電線路の第2地絡電流の波形を示す第2地絡電流情報および前記送配電線路の第2零相電圧の急変を示す第2零相電圧情報を取得し、前記第2センサが前記第2零相電圧の急変を検出した第2時刻を示す第2時刻情報を取得する第2取得部と、
前記第1時刻情報と、前記第2時刻情報と、に基づいて前記送配電線路の地絡点を標定する地絡点標定部と、
を備えることを特徴とする地絡点標定装置。 - 前記第1地絡電流情報と、前記第1時刻情報と、に基づいて、前記第1センサが設置されている第1地点に前記地絡点からのサージが到達する時刻を示す第1サージ到達時刻を算出する第1サージ到達時刻算出部と、
前記第2地絡電流情報と、前記第2時刻情報と、に基づいて、前記第2センサが設置されている第2地点に前記地絡点からのサージが到達する時刻を示す第2サージ到達時刻を算出する第2サージ到達時刻算出部と、
をさらに備え、
前記地絡点標定部は、
前記第1サージ到達時刻と、前記第2サージ到達時刻と、に基づいて前記地絡点を標定する
ことを特徴とする請求項1に記載の地絡点標定装置。 - 前記第1選定部は、前記複数のセンサが設置されている夫々の地点の位置情報に基づいて、前記第1センサを選定する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の地絡点標定装置。 - 送配電線路に設置された複数のセンサで検出される電気的諸量に基づいて前記送配電線路の地絡点を標定する地絡点標定システムであって、
請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の前記地絡点標定装置と、
前記第1センサから前記第1地絡電流および前記第1零相電圧を入力し、前記第1地絡電流情報および前記第1時刻情報を前記地絡点標定装置に送信する第1送受信装置と、
前記第2センサから前記第2地絡電流および前記第2零相電圧を入力し、前記第2地絡電流情報および前記第2時刻情報を前記地絡点標定装置に送信する第2送受信装置と、
を備え、
前記第1送受信装置は、
前記第1零相電圧の急変を検出する第1零相電圧検出部と、
前記第1零相電圧の急変を検出した時刻を前記第1時刻として特定する第1時刻特定部と、
前記第1地絡電流を検出する第1地絡電流検出部と、
を有し、
前記第2送受信装置は、
前記第2零相電圧の急変を検出する第2零相電圧検出部と、
前記第2零相電圧の急変を検出した時刻を前記第2時刻として特定する第2時刻特定部と、
前記第2地絡電流を検出する第2地絡電流検出部と、
を有する
ことを特徴とする地絡点標定システム。 - 前記第1センサは、変電所から前記送配電線路への出口地点にある、前記送配電線路を添架する第1引出柱に設置されている
ことを特徴とする請求項4に記載の地絡点標定システム。 - 前記第1送受信装置は、GPS衛星から送信される信号に基づいて、前記第1送受信装置の位置を示す第1位置情報を算出する第1位置算出部を、さらに有し、
前記地絡点標定装置の前記第1選定部は、前記第1位置情報に基づいて前記第1センサを選定する
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の地絡点標定システム。 - 前記第1時刻および前記第2時刻は、GPS衛星から送信される信号に基づいて算出される
ことを特徴とする請求項2乃至請求項6の何れか一項に記載の地絡点標定システム。 - コンピュータが、
前記複数のセンサのうち変電所の最も近くに設置されている第1センサを選定する第1選定ステップと、
前記第1センサで検出される、前記送配電線路の第1地絡電流の波形を示す第1地絡電流情報および前記送配電線路の第1零相電圧の急変を示す第1零相電圧情報を取得し、前記第1センサが前記第1零相電圧の急変を検出した第1時刻を示す第1時刻情報を取得する第1取得ステップと、
前記第1センサよりも負荷側に設置され、前記第1時刻を基準として所定の時間幅内において前記複数のセンサのうち零相電圧の急変を検出した第2センサを選定する第2選定ステップと、
前記第2センサで検出される、前記送配電線路の第2地絡電流の波形を示す第2地絡電流情報および前記送配電線路の第2零相電圧の急変を示す第2零相電圧情報を取得し、前記第2センサが前記第2零相電圧の急変を検出した第2時刻を示す第2時刻情報を取得する第2取得ステップと、
前記第1時刻情報と、前記第2時刻情報と、に基づいて前記送配電線路の地絡点を標定する地絡点標定ステップと、
を実行することを特徴とする地絡点標定方法。 - コンピュータに、
前記複数のセンサのうち変電所の最も近くに設置されている第1センサを選定する第1選定機能と、
前記第1センサで検出される、前記送配電線路の第1地絡電流の波形を示す第1地絡電流情報および前記送配電線路の第1零相電圧の急変を示す第1零相電圧情報を取得し、前記第1センサが前記第1零相電圧の急変を検出した第1時刻を示す第1時刻情報を取得する第1取得機能と、
前記第1センサよりも負荷側に設置され、前記第1時刻を基準として所定の時間幅内において前記複数のセンサのうち零相電圧の急変を検出した第2センサを選定する第2選定機能と、
前記第2センサで検出される、前記送配電線路の第2地絡電流の波形を示す第2地絡電流情報および前記送配電線路の第2零相電圧の急変を示す第2零相電圧情報を取得し、前記第2センサが前記第2零相電圧の急変を検出した第2時刻を示す第2時刻情報を取得する第2取得機能と、
前記第1時刻情報と、前記第2時刻情報と、に基づいて前記送配電線路の地絡点を標定する地絡点標定機能と、
を実現させるためのプログラム。 - コンピュータに、
前記複数のセンサのうち変電所の最も近くに設置されている第1センサを選定する第1選定機能と、
前記第1センサで検出される、前記送配電線路の第1地絡電流の波形を示す第1地絡電流情報および前記送配電線路の第1零相電圧の急変を示す第1零相電圧情報を取得し、前記第1センサが前記第1零相電圧の急変を検出した第1時刻を示す第1時刻情報を取得する第1取得機能と、
前記第1センサよりも負荷側に設置され、前記第1時刻を基準として所定の時間幅内において前記複数のセンサのうち零相電圧の急変を検出した第2センサを選定する第2選定機能と、
前記第2センサで検出される、前記送配電線路の第2地絡電流の波形を示す第2地絡電流情報および前記送配電線路の第2零相電圧の急変を示す第2零相電圧情報を取得し、前記第2センサが前記第2零相電圧の急変を検出した第2時刻を示す第2時刻情報を取得する第2取得機能と、
前記第1時刻情報と、前記第2時刻情報と、に基づいて前記送配電線路の地絡点を標定する地絡点標定機能と、
を実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み込み可能な記録媒体。
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