JPWO2020044661A1 - 光パルス試験器、光伝送路の試験方法及び光伝送路の試験システム - Google Patents

光パルス試験器、光伝送路の試験方法及び光伝送路の試験システム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2020044661A1
JPWO2020044661A1 JP2020540053A JP2020540053A JPWO2020044661A1 JP WO2020044661 A1 JPWO2020044661 A1 JP WO2020044661A1 JP 2020540053 A JP2020540053 A JP 2020540053A JP 2020540053 A JP2020540053 A JP 2020540053A JP WO2020044661 A1 JPWO2020044661 A1 JP WO2020044661A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission line
optical
optical transmission
timing
pulse tester
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020540053A
Other languages
English (en)
Inventor
悠平 松本
悠平 松本
健史 小熊
健史 小熊
和則 新谷
和則 新谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2020044661A1 publication Critical patent/JPWO2020044661A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/07Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems
    • H04B10/071Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using a reflected signal, e.g. using optical time domain reflectometers [OTDR]
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M11/00Testing of optical apparatus; Testing structures by optical methods not otherwise provided for

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Abstract

光伝送路の障害を自動的に検出する。光源(2)は、監視光(ML)を出力する。光検出部(4)は、光伝送路(TL)からの戻り光(BL)を検出し、戻り光(BL)の強度を示す検出信号(VB)を出力する。光合分波器(3)は、光源(2)から入力する監視光(ML)を光伝送路(TL)へ出力し、光伝送路(TL)から入力する戻り光(BL)を光検出部(4)へ出力する。比較器(5)は、検出信号(VB)を閾値電圧(Vth)と比較し、比較結果を示す比較信号(COMP)を出力する。処理部(1)は、比較信号(COMP)が遷移する第1のタイミングを検出し、第1のタイミングが基準タイミングよりも早い場合に光伝送路(TL)の障害を検出する。

Description

本発明は、光パルス試験器、光伝送路の試験方法及び光伝送路の試験システムに関する。
光ファイバなどで構成される光伝送路の破断を検出するため、一般に、OTDR(Optical Time Domain Reflectometer)と呼ばれる光パルス試験器が用いられる。光パルス試験器は、監視光である光パルスを光伝送路へ出力し、光伝送路の各部位からの後方散乱光(いわゆる戻り光)の戻り時間と強度とを監視して、破断位置を検出する。破断位置以降からは戻り光が返ってこないので、戻り光の強度が低下するタイミングを検出することで、光伝送路の破断位置を特定することができる。
例えば、光伝送路の破断だけでなく、光伝送路を構成するファイバの巻き状態に起因する異常部を選別可能な、OTDR波形判定方法が提案されている(特許文献1)。
また、光伝送路へ出力する光パルス(監視光)のパルス幅を自動的に設定する光パルス試験器が提案されている(特許文献2)。この光パルス試験器では、光伝送路からの戻り光をアナログ電気信号に変換し、A/D変換器によってデジタル信号に変換している。そして、デジタル信号をデータ処理部で処理することによって、光伝送路の破断位置を検出する。
さらに、光パルス試験器(試験装置)に、光伝送路によって終端装置及びスプリッタが多段に接続されている場合でも、障害が発生した光伝送路を特定することができる光線路監視装置が提案されている(特許文献3)。
特開2011−38785号公報 特開平6−167417号公報 国際公開第2007/88976号
上記したような一般的な光パルス試験器は、光伝送路の破断が発生したときの破断位置の特定に用いられる。上記のような光パルス試験器では、一般に、戻り光の強度が弱く、戻り光に重畳しているノイズの影響が大きい。よって、戻り光を複数回受け取って平均化することで検出精度を確保する必要があるため、破断検出には時間を要する。そのため、上記の光パルス試験は、光伝送路を常時監視し、破断の発生をリアルタイムで検出するような即応性のある運用は困難であった。
例えば、特許文献2では、戻り光を受けるO/E変換回路が出力するアナログ信号をA/D変換器によってデジタル信号に変換している。A/D変換器は比較的回路規模が大きく、信号処理に時間を要する。そのため、一定の期間戻り光を検出したり、上記のような平均化を行う場合には、A/D変換処理を複数回行うこととなる。その結果、破断検出に要する時間が長くなってしまい、光伝送路の常時監視に適用することは困難である。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、光伝送路の障害を自動的に検出することを目的とする。
本発明の一態様である光パルス試験器は、監視光を出力する光源と、光伝送路からの戻り光を検出し、前記戻り光の強度を示す検出信号を出力する光検出部と、前記光源から入力する前記監視光を前記光伝送路へ出力し、前記光伝送路から入力する前記戻り光を前記光検出部へ出力する光合分波器と、前記検出信号を第1の閾値電圧と比較し、比較結果を示す第1の比較信号を出力する第1の比較器と、前記第1の比較信号が遷移する第1のタイミングを検出し、前記第1のタイミングが基準タイミングよりも早い場合に前記光伝送路の障害を検出する処理部と、を有するものである。
本発明の一態様である光伝送路の試験方法は、光伝送路へ監視光を出力し、前記光伝送路からの戻り光を検出して、前記戻り光の強度を示す検出信号を出力し、前記検出信号を第1の閾値電圧と比較して、比較結果を示す第1の比較信号を出力し、前記第1の比較信号が遷移する第1のタイミングを検出し、検出したタイミングが基準タイミングよりも早い場合に、前記光伝送路の障害を検出するものである。
本発明の一態様である光伝送路の試験システムは、光信号を送受信する第1の光伝送装置と、光信号を送受信する第2の光伝送装置と、前記第1の伝送装置と前記第2の伝送装置とを接続する光伝送路と、前記第1の伝送装置に接続され、前記光伝送路の試験を行う光パルス試験器と、を有し、前記光パルス試験器は、監視光を出力する光源と、前記光伝送路からの戻り光を検出し、前記戻り光の強度を示す検出信号を出力する光検出部と、前記光源から入力する前記監視光を前記光伝送路へ出力し、前記光伝送路から入力する前記戻り光を前記光検出部へ出力する光合分波器と、前記検出信号を第1の閾値電圧と比較し、比較結果を示す第1の比較信号を出力する第1の比較器と、前記第1の比較信号が遷移する第1のタイミングを検出し、検出したタイミングが基準タイミングよりも早い場合に前記光伝送路の障害を検出する処理部と、を有するものである。
本発明によれば、光伝送路の障害を自動的に検出することができる。
ことができる。
実施の形態1にかかる光パルス試験器の使用例を模式的に示す図である。 実施の形態1にかかる光パルス試験器の構成を模式的に示す図である。 実施の形態1にかかる光パルス試験器の構成をより詳細に示す図である。 実施の形態1にかかる光パルス試験器の破断検出動作を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる光パルス試験器が検出する戻り光の強度を示す図である。 実施の形態2にかかる光パルス試験器の構成を模式的に示す図である。 実施の形態3にかかる光パルス試験器の構成を模式的に示す図である。 光伝送路に劣化が生じた場合の戻り光の強度を示す図である。 光信号の瞬断が発生したときの戻り光の強度と、光信号の瞬断から回復したときの戻り光の強度と、を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。各図面においては、同一要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略される。
実施の形態1
実施の形態1にかかる光パルス試験器について説明する。光パルス試験器は、例えば、光伝送路で接続された2つの端局の一方に接続され、光伝送路に監視光を出力し、その戻り光を検出可能に構成される。図1に、実施の形態1にかかる光パルス試験器100の使用例を模式的に示す。ここでは、端局TS1と端局TS2とを接続する光伝送路TLの破断を検出する例について説明する。端局TS1及び端局TS2と監視制御装置1001とは、光通信ネットワークを構成している。光パルス試験器100は、光通信ネットワーク1000と接続されることで、光通信ネットワーク1000と共に光伝送路の試験システムを構成する。
端局TS1は、光信号の送受信が可能に構成された光伝送装置TR1(第1の光伝送装置とも称する)と光波長フィルタM1とを有する。光波長フィルタM1は、2入力1出力の光波長フィルタとして構成される。光伝送装置TR1は、光波長フィルタM1の一方の入力(ポートP11)に接続される。光パルス試験器100は、光波長フィルタM1の他方の入力(ポートP12)に接続される。光波長フィルタM1の出力(ポートP13)は、光伝送路TLと接続される。
端局TS2は、光信号の送受信が可能に構成された光伝送装置TR2(第2の光伝送装置とも称する)と光波長フィルタM2とを有する。光波長フィルタM2は、1入力2出力の光波長フィルタとして構成される。光波長フィルタM2の入力(ポートP21)は、光伝送路TLと接続される。光伝送装置TR2は、光波長フィルタM2の一方の出力(ポートP22)に接続される。図1では、光波長フィルタM2の他方の出力(ポートP23)は開放されているが、必要に応じて各種の装置が接続可能である。
光パルス試験器100は、光波長フィルタM1を通じて監視光MLを光伝送路TLへ出力し、光波長フィルタM1を通じて光伝送路TLから返ってきた戻り光BLを検出する。光パルス試験器100は、戻り光BLの強度を検出することで、光伝送路TLの破断を検出するように構成される。光パルス試験器100は、光伝送路の破断検出結果を、例えば監視制御装置1001へ通知することができる。監視制御装置1001は、光伝送路の破断が発生した場合には、光信号の送信及び受信の停止を、光伝送装置TR1及びTR2の一方又は両方に指示してもよい。
次に、光パルス試験器100について具体的に説明する。図2に、実施の形態1にかかる光パルス試験器100の構成を模式的に示す。図3に、実施の形態1にかかる光パルス試験器100の構成をより詳細に示す。光パルス試験器100は、処理部1、光源2、光合分波器3、光検出部4及び比較器5を有する。
処理部1は、制御信号CON1により、光源2の動作を制御可能に構成される。また、処理部1は、比較器5の一方の入力に与える閾値電圧Vth(第1の閾値電圧とも称する)を調整可能に構成される。
処理部1の構成について説明する。処理部1は、演算部11、パルス発生器12、閾値電圧制御部13及びタイマ14を有する。演算部11は、比較器5が出力する比較信号COMPを監視するとともに、パルス発生器12、閾値電圧制御部13及びタイマ14の動作を制御可能に構成される。
パルス発生器12は、監視光MLのパルスを出力させるため、光源2に制御信号CON1を出力する。閾値電圧制御部13は、閾値電圧生成部6(第1の閾値電圧生成部とも称する)に制御信号CON2を与えることで、閾値電圧生成部6が比較器5に出力する閾値電圧Vthの値を制御する。タイマ14は、タイミングを計測可能に構成される。演算部11は、タイマ14が出力するタイミングの情報と比較器5が出力する比較信号COMPの値とを結びつけ、監視光MLが出力されたタイミングを基準(タイミングT=0)として、比較信号COMPが遷移するタイミング(T=TF>0)を検出することができる。
光源2は、パルス状の監視光MLを出力可能に構成される。光源2は、レーザダイオード(LD:Laser Diode)モジュール21及び駆動回路22を有する。駆動回路22は、処理部1から制御信号CON1を受け取り、制御信号CON1に応じて、LDモジュール21を駆動する。これにより、LDモジュール21は、制御信号CON1に応じたパルス状の監視光MLを出力する。
光合分波器3は、例えば方向性結合又は光サーキュレータとして構成され、光源2から入力する監視光MLを光伝送路TLへ出力し、光伝送路TLから入力する戻り光BLを光検出部4へ出力する。図2及び3では、光伝送路TLの終端TPを表示している。終端TPは光伝送路TLの終端又は光伝送路TLの接続先における終端の位置を示すものである。図1においては、端局TS2の光波長フィルタM2の開放端であるポートP23の端部が終端TPに対応する。
光検出部4は、光合分波器3から入力する戻り光BLをアナログ電気信号に変換する。具体的には、受光素子41は、例えばフォトダイオードであり、戻り光BLを電流信号CBに変換する。この場合、増幅器42は、電流電圧変換器(トランスインピーダンスアンプ)として構成される。増幅器42は、電流信号CBを増幅するとともに電圧信号である検出信号VBに変換し、比較器5へ出力する。なお、増幅器42は、線形増幅器(リニアアンプ)や対数増幅器(対数アンプ)などの、各種の増幅器として構成してもよい。
比較器5(第1の比較器とも称する)は、光検出部4から出力された検出信号VBと閾値電圧Vthとを比較し、比較結果である比較信号COMP(第1の比較信号とも称する)を、処理部1へ出力する。上記したように、閾値電圧Vthは、閾値電圧生成部6で生成され、比較器5へ与えられる。
図2及び3では、比較器5の非反転入力端子に閾値電圧Vthが入力され、反転入力端子に検出信号VBが入力されている。この場合、検出信号VBが閾値電圧Vthよりも大きい場合(VB>Vth)には、「0」が比較信号COMPとして出力される。検出信号VBが閾値電圧Vthよりも小さい場合(VB<Vth)には、「1」が比較信号COMPとして出力される。よって、演算部11は、比較信号COMPの値を監視することで、戻り光BLの強度が所望の値よりも大きいか小さいかを判定することができる。なお、検出信号VBと閾値電圧Vthとが等しい場合(VB=Vth)については、比較器5は、必要に応じて「0」及び「1」のいずれかを出力するように構成してもよい。
次いで、光パルス試験器100の動作について説明する。図4は、実施の形態1にかかる光パルス試験器100の破断検出動作を示すフローチャートである。
ステップS1
まず、演算部11は、基準タイミングTthを読み込む。基準タイミングTthについては、後に詳述する。基準タイミングTthは、演算部11に予め与えられてもよいし、必要に応じて任意のタイミングで演算部11に与えてもよい。例えば、処理部1に設けられた記憶装置(不図示)に基準タイミングTthを示す情報が格納され、演算部11が必要に応じて記憶装置から基準タイミングTthを示す情報を読み出してもよい。
ステップS2
演算部11は、パルス発生器12に対して、光源2への制御信号CON1の出力を指令するとともに、比較信号COMPの監視を開始する。パルス発生器12は、光源2の駆動回路22へ制御信号CON1を出力する。これにより、駆動回路22は制御信号CON1に応じてLDモジュール21を駆動し、LDモジュール21から光伝送路TLへ監視光MLが出力される。
ステップS3
監視光MLを光伝送路TLへ出力すると、光伝送路TLでの後方散乱によって、戻り光BLが光合分波器3を経て受光素子41に入射する。受光素子41は、戻り光BLを電流信号CBに変換し、増幅器42へ出力する。電流信号CBは、増幅器42で検出信号VBに変換されて増幅され、比較器5へ出力される。比較器5は、光検出部4から出力された検出信号VBと閾値電圧Vthとを比較する。演算部11は、比較信号COMPを監視し、監視光MLを出力したタイミングを基準として、比較信号COMPが「0」(第1の値)から「1」(第2の値)に遷移するタイミングTF(第1のタイミングとも称する)を検出する。
ステップS4
演算部11は、検出したタイミングTFと基準タイミングTthとを比較する。具体的には、演算部11は、検出したタイミングTFが基準タイミングTthよりも早いかを判断する。図5に、実施の形態1にかかる光パルス試験器100が検出する戻り光BLの強度を示す。図5に示すように、戻り光BLは初めに強度が最大となり、時間が経過するにしたがって、すなわち光パルス試験器100から離れるにしたがって、戻り光BLの強度は低下してゆく。
ここで、基準タイミングTthについて説明する。基準タイミングTthは、伝送路TLの終端TPにおいて検出信号VBが閾値電圧Vthよりも小さく(VB<Vth)なるタイミングとしてもよい。すなわち、伝送路TLに破断等の異常がない場合に、戻り光BLの検出信号VBが閾値電圧Vthよりも小さくなるタイミングT0を、基準タイミングTthとしてもよい。
この場合、光伝送路TLが破断していない場合には、戻り光BLの強度は基準タイミングTthにて急激に低下する。これに対し、光伝送路TLが破断している場合には、図5に示すように、基準タイミングTthよりも早いタイミングTFで戻り光BLの強度が急激に低下する。この場合、タイミングTFに対応する位置にて、光伝送路TLが破断していることとなる。なお、図5では、光伝送路TLが破断していない場合の戻り光BLの強度(検出信号VB)を破線で示している。
光伝送路TLが破断していない場合には、検出したタイミングTFは、理想的には上述のタイミングT0と一致すると考えられる。しかし実際には、タイミングTFの検出にはばらつきが生じるため、光伝送路TLが破断していない場合でもタイミングTFはタイミングT0よりも先又は後になることが考え得る。そこで、ばらつきを考慮したマージンを示す所定の値αを導入して、タイミングT0からマージンαを減じた値(T0−α)に対応するタイミングを基準タイミングTthとしてもよい。所定の値αは、0以上の任意の値である。なお、αが0の場合(α=0)には、基準タイミングTthは、タイミングT0に一致することとなる。これにより、タイミングTFが、タイミングT0からマージンαを減じた値(T0−α)である基準タイミングTthよりも早い場合には、光伝送路TLが破断したものと確実に判断することができる。
比較の結果、タイミングTFが基準タイミングTthよりも遅い場合(TF>Tth)には、演算部11は、光伝送路TLは破断していないと判断し、光伝送路TLを常時監視するために処理をステップS1に戻す。なお、タイミングTFが基準タイミングTthと等しい場合(TF=Tth)には、必要に応じて、ステップS1及びS5のいずれに処理を進めてもよい。
ステップS5
比較の結果、タイミングTFが基準タイミングTthよりも早い場合(TF<Tth)には、演算部11は、光伝送路TLが破断したものと判断する。光伝送路TLが破断したものと判断した場合には、演算部11は、例えば図1に示す監視制御装置1001に警報を出力する。
これにより、監視制御装置1001が警報を受け取ったことをユーザ等に通知することができる。したがって、本構成によれば、光伝送路を常時監視し、光伝送路に破断が発生した場合に自動的に破断発生を検出することができる光パルス試験器を実現することができる。
一般的な光パルス試験器では、ユーザ、すなわち人間が戻り光強度の時間履歴を示す波形を観察して破断位置を判断していた。戻り光の強度は比較的弱いため、監視光を複数回出力して戻り光の強度変化を複数回観測し、観測結果を平均化することで、ユーザが破断位置の判断に用いる波形を取得していた。よって、一般的な光パルス試験器での破断検出には、長時間が必要であった。そのため、こうした波形取得を行う手法は、光伝送路を常時監視してリアルタイムに破断検出を行うような、即応性が求められる用途に適用することができない。
これに対し、本構成では、比較器5が検出信号VBを閾値電圧Vthと単純に比較して戻り光BLの強度変化に応じて比較器5が出力する比較信号COMPが遷移するタイミングを監視することで、光伝送路の破断を容易に検出することができる。また、監視光の出力と戻り光の監視を繰り返すことで、光伝送路での破断発生の有無を常時監視することが可能となる。
次いで、基準タイミングTthの決定について説明する。例えば、光パルス試験器100を初めて光伝送路TLに接続する場合や、光伝送路TLを交換した場合などでは、光伝送路TLの長さが不明であるため、タイミングT0も不明である。よって、基準タイミングTthは決定されていない。そのため、本実施の形態にかかる破断検出を行うには、基準タイミングTthを決定する必要がある。ここでは、光パルス試験器100によって、自動的に基準タイミングTthを決定する方法について説明する。
まず、光パルス試験器100は、図4に示すステップS2と同様に、光伝送路TL監視光MLを出力する。
次いで、図4に示すステップS3と同様に、演算部11は、比較信号COMPを監視し、監視光MLを出力したタイミングを基準として、比較信号COMPが「0」から「1」に遷移するタイミングを検出する。この場合、光伝送路TLが破断していないことを前提として、戻り光BLの強度は光伝送路TLの終端TPに対応するタイミングで急激に低下する。よって、演算部11は、検出したタイミングT0を基準タイミングTthと決定することができる。演算部11は、基準タイミングTthを保持してもよいし、上記した記憶装置などに基準タイミングTthを示す情報を書き込み、必要に応じて基準タイミングTthを示す情報を読み出してもよい。また、上述したように、検出したタイミングから所定の値αだけ早いタイミングを基準タイミングTthとして保持してもよい。
これにより、光パルス試験器100は、図4に示すように、光伝送路TLを常時監視することができる。基準タイミングTthよりも早いタイミングで戻り光BLの強度が閾値電圧Vthよりも低下した場合には、その位置を破断位置として検出できることが理解できる。
上述したように、一般的な光パルス試験器のようにA/D変換器を用いて信号を処理する場合、A/D変換処理は比較器での比較処理と比べて時間を要する。これに対し、本構成によれば、A/D変換器を用いる必要がないので、光伝送路の常時監視に適用する上で、有利である。
光パルス試験器では、戻り光は透過性が高い光伝送路での後方散乱によって生じるものであるため、戻り光の強度は弱いことが一般的である。そのため、雑音の影響が大きく、戻り光の信号雑音比(SN比)は小さくなる。そこで、SN比が小さな戻り光の変動を精度よく検出するには、増幅器42を対数増幅器として構成することが望ましい。これにより、戻り光の強度変化を好適に検出することが可能となる。なお、増幅器42を対数増幅器以外の増幅器、例えば線形増幅器として構成してもよいことは、言うまでもない。
実施の形態2
実施の形態2にかかる光伝送装置について説明する。図6に、実施の形態2にかかる光パルス試験器200の構成を模式的に示す。光パルス試験器200では、光合分波器3として3dBカプラが用いられている。すなわち、図6に示すように、光パルス試験器200は、光パルス試験器100の光合分波器3を3dBカプラ7に置換した構成を有する。
実施の形態1にかかる光パルス試験器100は、光合分波器として光サーキュレータや方向性結合器を用いる構成を有するものとして説明した。この場合、光サーキュレータ及び方向性結合器は、構成が複雑で比較的高価な部品であるため、光パルス試験器100の製造コストの増加を招く。
これに対し、本実施の形態にかかる光パルス試験器200では、光合分波器として、簡易な構成を有する3dBカプラ7を用いている。これにより光合分波器のコストを削減できるので、光パルス試験器100の製造コストを低減することができる。
3dBカプラ7を用いる場合、光伝送路TLから返ってくる戻り光BLは均等に2分割され、一方は光検出部4に出力され、他方は光源2へ出力されることとなる。よって、図6に示すように、光源2と3dBカプラ7との間に、3dBカプラ7から出力された戻り光BLを遮断するアイソレータ8を必要に応じて設けることが望ましい。なお、光源2又はLDモジュール21に、戻り光BLを遮断するアイソレータが設けられていてもよい。
また、3dBカプラ7を用いる場合、光検出部4には2分割された戻り光の一方が入力する。そのため、光検出部4に入力する戻り光の強度は、光パルス試験器100と比べて低下する。したがって、上記したように、強度が弱い戻り光の強度変化を検出するため、増幅器42を対数増幅器として構成することがより望ましい。
実施の形態3
実施の形態3にかかる光伝送装置について説明する。実施の形態1にかかる光パルス試験器100では、比較器が1つ設けられる例について説明した。これに対し、本実施の形態にかかる光パルス試験器は、複数の比較器が設けられる構成を有する。図7に、実施の形態3にかかる光パルス試験器300の構成を模式的に示す。
図7に示すように、光パルス試験器300は、2つの比較器を有する。一方の比較器5A(第1の比較器とも称する)には、閾値電圧生成部6A(第1の閾値電圧生成部とも称する)から閾値電圧VthA(第1の閾値電圧とも称する)が入力される。比較器5Aは、閾値電圧VthAと検出信号VBとを比較し、比較結果を示す比較信号COMP1(第1の比較信号とも称する)を出力する。他方の比較器5B(第2の比較器とも称する)には、閾値電圧生成部6B(第2の閾値電圧生成部とも称する)から閾値電圧VthB(第2の閾値電圧とも称する)が入力される。比較器5Bは、閾値電圧VthBと検出信号VBとを比較し、比較結果を示す比較信号COMP2(第2の比較信号とも称する)を出力する。
閾値電圧制御部13は、制御信号CON21を閾値電圧生成部6Aに出力することで、閾値電圧VthAの値を制御することができる。また、閾値電圧制御部13は、制御信号CON22を閾値電圧生成部6Bに出力することで、閾値電圧VthBの値を制御することができる。
光パルス試験器300のその他の構成は、実施の形態1にかかる光パルス試験器100と同様であるので、説明を省略する。
本構成では、2つの比較器を設けることで、2つの閾値電圧を検出信号VBと比較することができる。これにより、以下で説明する破断検出が可能となる。
例えば、光伝送路TLの破断位置を高精度に検出する場合、上述したように、破断検出を複数回行って平均化を行うことが考え得る。この場合、本構成のように比較器を複数設けることで、破断検出の回数を減らすことが可能となる。
また、監視光として異なる波長の光を用いる場合、本構成によれば、波長毎に適切な閾値電圧を設定することが可能である。
さらに、閾値電圧を適切に設定することで、光伝送路TLの故障モードの判別を行うことも可能である。例えば、光伝送路TLに劣化が生じた場合について検討する。この場合、光伝送路TLは破断しているわけではないものの、劣化が生じた位置で戻り光の強度が低下することが考え得る。
図8に、光伝送路TLに劣化が生じた場合の戻り光BLの強度を示す。図8に示すように、光伝送路TLの劣化の影響により、戻り光BLの強度が基準タイミングTthよりも前のタイミングで低下している。この例では、閾値電圧VthBは光伝送路TLの劣化が生じたときの戻り光BLの強度変化を検出するように設定され、閾値電圧VthAは光伝送路TLが破断したときの戻り光BLの強度変化を検出するように設定される。ここでは、光伝送路TLの終端TPにおける戻り光BLの強度に対応する検出信号VBの値を、閾値電圧VthBの値として設定する。図8では、タイミングTBで低下した戻り光BLの光強度を示す検出信号VBは、閾値電圧VthAより大きく、閾値電圧VthBより小さな値となっている。
そのため、タイミングTBで、比較信号COMP2は「0」から「1」に遷移するものの、比較信号COMP1は遷移しない。ここでは、比較信号COMP2が遷移するタイミングTBを、第2のタイミングとも称する。この場合、演算部11は、比較信号COMP2が遷移するが比較信号COMP1は遷移しないタイミングが有ることを検出することで、劣化などの破断以外の障害が光伝送路TLで発生していることを検出できる。
つまり、本構成によれば、2つの閾値電圧を好適に設定することで、光伝送路TLに生じる得る破断や劣化などの故障モードを切り分けて検出することも可能である。
なお、上記では光パルス試験器に2つの比較器が設けられる構成について説明したが、必要に応じて光パルス試験器に3つ以上の比較器を設けてもよいことは言うまでもない。この場合、3つ以上の比較器のそれぞれに閾値電圧を与える3つ以上の閾値電圧生成部を設け、処理部1が各閾値電圧生成部に制御信号を与えることで、各比較器に適切な閾値電圧を与えることができる。
実施の形態4
実施の形態4にかかる光伝送装置について説明する。ここでは、光パルス試験器100を用いて、光伝送路TLの長さが変化したことを検出する動作について説明する。
例えば、保守作業等によって、光パルス試験器の監視対象である光伝送路の長さが変化する場合が想定され得る。例えば光伝送路が交換されて長くなった場合、光パルス試験器100が図4に示す破断検出動作を行うと、基準タイミングTthよりも遅いタイミングで光伝送戻り光BLの強度が急激に低下することとなる(すなわち、TF>Tth)。この場合、光パルス試験器100は、光伝送路TLの長さが長くなったことを自動的に検出することができる。
このとき、基準タイミングTthは、光伝送路TLの実際の長さに対応していないため、基準タイミングTthを修正する必要がある。この場合、光パルス試験器100は、基準タイミングTthをリセットし、実施の形態1で説明したように基準タイミングTthを自動的に決定することで、光伝送路TLの真の長さに対応する基準タイミングTthを決定することができる。
以上、本構成によれば、光伝送路TLの長さが変化した場合に、基準タイミングTthを自動的に再設定できる。
実施の形態5
実施の形態5にかかる光伝送装置について説明する。ここでは、光パルス試験器100が光伝送路TLにおける光信号の瞬断を検出する動作について説明する。光伝送路TLでは、例えば落雷の影響などにより、光信号の瞬断が発生することがある。本実施の形態では、戻り光BLの強度を監視することで、光信号の瞬断を検出する。
光伝送路TLが破断した場合には戻り光BLの強度は継続的に大きく低下するのに対し、光信号の瞬断が発生した場合には、戻り光BLの強度は一時的に低下する。よって、戻り光BLの強度の一時的な低下を検出することで、光信号の瞬断を検出できると考えられる。
上述の実施の形態で説明したように、光パルス試験器100は、光伝送路TLを常時監視するため、継続的にタイミングTFを検出している。光伝送路TLが破断した場合には、破断が発生した時点から、タイミングTFは基準タイミングTth(T0−α)よりも早いタイミング(TF<Tth=T0−α)となる。その後、光伝送路TLの監視を継続しても、タイミングTFは基準タイミングTth(T0−α)よりも早いタイミング(TF<Tth=T0−α)のままとなる。
これに対し、光伝送路TLで光信号の瞬断が発生した場合には、タイミングTFは光伝送路TLが破断した場合とは異なる変動を示す。図9に、光信号の瞬断が発生したときの戻り光BLの強度と、光信号の瞬断から回復したときの戻り光BLの強度と、を示す。光伝送路TLで光信号の瞬断が発生した場合には、瞬断が発生した時点でのタイミングTFは、基準タイミングTth(T0−α)よりも早いタイミング(TF<Tth=T0−α)となる。その後、瞬断が回復すると、戻り光BLは途中で弱まることなく光伝送路TLの終端TPに到達するので、タイミングTFの値が増大して、基準タイミングTthと同じ又は基準タイミングTthよりも遅いタイミング(TF≧Tth=T0−α)となる。
よって、光パルス試験器100は、タイミングTFが一旦基準タイミングTthよりも早いタイミング(TF<Tth=T0−α)となった後に、タイミングTFの値が増大して基準タイミングTthと同じ又は基準タイミングTthよりも遅いタイミング(TF≧Tth=T0−α)となった場合には、光伝送路TLでは、破断ではなく、光信号の瞬断が生じたことを検出することができる。
光信号の瞬断の発生及び解消を検出した場合、光パルス試験器100は、例えば監視制御装置1001などに光信号の瞬断が発生したことを通知してもよい。また、光パルス試験器100は、光信号の瞬断は既に解消されたことを併せて通知してもよい。
本実施の形態では断線を検出するための閾値電圧Vthを用いたが、戻り光の強度の低下量がより少ない光信号の軽微な瞬断が発生した場合には、瞬断が発生したときの検出信号VBが閾値電圧Vthよりも小さくならないことが考え得る。よって、閾値電圧Vthよりも大きな閾値電圧VthC(第2の閾値電圧とも称する)を設定し、検出信号VBが閾値電圧VthCと比較することで、光信号の軽微な瞬断を検出してもよい。光信号の瞬断と破断とを区別するため、例えば、光伝送路TLの終端TPにおける戻り光BLの強度に対応する検出信号VBの値を、閾値電圧VthCの値として設定してもよい。
本構成によれば、光信号の瞬断の発生を、光伝送路TLの破断や劣化と区別して検出することができる。これにより、瞬断の発生を通知されたユーザ等は、光伝送路TLの破断や劣化と異なり、保守作業を必要としない一時的な現象であることを認識できる。
なお、同じ光伝送路で頻繁に光信号の瞬断が生じる場合には、破断や劣化などの障害対策とは別に、瞬断の原因を取り除く措置を取ることも可能となる。
その他の実施の形態
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述の実施の形態にかかる処理部、光源及び光検出部の構成は例示に過ぎず、適宜他の構成としてもよい。
上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)監視光を出力する光源と、光伝送路からの戻り光を検出し、前記戻り光の強度を示す検出信号を出力する光検出部と、前記光源から入力する前記監視光を前記光伝送路へ出力し、前記光伝送路から入力する前記戻り光を前記光検出部へ出力する光合分波器と、前記検出信号を第1の閾値電圧と比較し、比較結果を示す第1の比較信号を出力する第1の比較器と、前記第1の比較信号が遷移する第1のタイミングを検出し、前記第1のタイミングが基準タイミングよりも早い場合に前記光伝送路の障害を検出する処理部と、を有する、光パルス試験器。
(付記2)前記基準タイミングは、前記光伝送路が破断していない状態において前記第1の比較信号が遷移するタイミングである、付記1に記載の光パルス試験器。
(付記3) 前記基準タイミングは、前記光伝送路が破断していない状態において前記第1の比較信号が遷移するタイミングよりも0以上の所定の値だけ早いタイミングである、付記1に記載の光パルス試験器。
(付記4)前記処理部は、前記第1のタイミングが前記基準タイミングよりも早い場合に、前記光伝送路が破断したことを検出する、付記1乃至3のいずれか一つに記載の光パルス試験器。
(付記5)前記第1の比較器に前記第1の閾値電圧を与える第1の閾値電圧生成部をさらに有し、前記処理部は、前記第1の閾値電圧生成部を制御することで、前記第1の閾値電圧の値を制御する、付記1乃至4のいずれか一つに記載の光パルス試験器。
(付記6)前記光検出部は、前記戻り光を受け取って電気信号に変換する受光素子と、前記電気信号を増幅する増幅器と、を有する、付記1乃至5のいずれか一つに記載の光パルス試験器。
(付記7)前記増幅器は、対数増幅器である、付記6に記載の光パルス試験器。
(付記8)前記電気信号は電流信号であり、前記増幅器は、電流電圧変換器として構成される、付記6又は7に記載の光パルス試験器。
(付記9)前記光合分波器は、3dBカプラとして構成される、付記1乃至8のいずれか一つに記載の光パルス試験器。
(付記10)前記検出信号を第2の閾値電圧と比較し、比較結果を示す第2の比較信号を出力する第2の比較器をさらに有し、前記処理部は、前記第2の比較信号が遷移する第2のタイミングを検出し、前記第2のタイミングが基準タイミングよりも早い場合に、前記光伝送路の障害を検出する、付記1乃至9のいずれか一つに記載の光パルス試験器。
(付記11)前記第2の閾値電圧は前記第1の閾値電圧よりも大きく、前記処理部は、前記第2のタイミングで前記第2の比較信号が遷移し、かつ、前記第1の比較信号が遷移しない場合、前記第1の比較信号が遷移した場合に検出されるものとは異なる障害が前記光伝送路で発生したことを検出する、付記10に記載の光パルス試験器。
(付記12)前記処理部は、前記第2のタイミングで前記第2の比較信号が遷移し、かつ、前記第1の比較信号が遷移しない場合、前記光伝送路が劣化したことを検出する、付記11に記載の光パルス試験器。
(付記13)前記処理部は、前記第2のタイミングで前記第1の比較信号が遷移せずに前記第2の比較信号が第1の値から第2の値に遷移し、その後、前記第2の比較信号が前記第2の値から前記第1の値に遷移した場合、前記光伝送路で伝送される光信号の瞬断が発生したことを検出する、付記11に記載の光パルス試験器。
(付記14)前記第2の閾値電圧は、前記光伝送路の終端における戻り光の強度に対応する電圧である、付記12又は13に記載の光パルス試験器。
(付記15)前記第2の比較器に前記第2の閾値電圧を与える第2の閾値電圧生成部をさらに有し、前記処理部は、前記第2の閾値電圧生成部を制御することで、前記第2の閾値電圧の値を制御する、付記10乃至14のいずれか一つに記載の光パルス試験器。
(付記16)前記処理部は、前記第1の比較信号が第1の値から第2の値に遷移し、その後、前記第1の比較信号が前記第2の値から前記第1の値に遷移した場合、前記光伝送路で伝送される光信号の瞬断が発生したことを検出する、付記1乃至9のいずれか一つに記載の光パルス試験器。
(付記17)前記処理部は、前記第1のタイミングが前記基準タイミングよりも遅い場合、前記第1のタイミングを前記基準タイミングとして設定する、付記1乃至15のいずれか一つに記載の光パルス試験器。
(付記18)光伝送路へ監視光を出力し、前記光伝送路からの戻り光を検出して、前記戻り光の強度を示す検出信号を出力し、前記検出信号を第1の閾値電圧と比較して、比較結果を示す第1の比較信号を出力し、前記第1の比較信号が遷移する第1のタイミングを検出し、前記第1のタイミングが基準タイミングよりも早い場合に、前記光伝送路の障害を検出する、光伝送路の試験方法。
(付記19)光信号を送受信する第1の光伝送装置と、光信号を送受信する第2の光伝送装置と、前記第1の光伝送装置と前記第2の光伝送装置とを接続する光伝送路と、前記第1の光伝送装置に接続され、前記光伝送路の試験を行う光パルス試験器と、を有し、前記光パルス試験器は、監視光を出力する光源と、前記光伝送路からの戻り光を検出し、前記戻り光の強度を示す検出信号を出力する光検出部と、前記光源から入力する前記監視光を前記光伝送路へ出力し、前記光伝送路から入力する前記戻り光を前記光検出部へ出力する光合分波器と、前記検出信号を第1の閾値電圧と比較し、比較結果を示す第1の比較信号を出力する第1の比較器と、前記第1の比較信号が遷移する第1のタイミングを検出し、前記第1のタイミングが基準タイミングよりも早い場合に前記光伝送路の障害を検出する処理部と、を有する、光伝送路の試験システム。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2018年8月30日に出願された日本出願特願2018−161341を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 処理部
2 光源
3 光合分波器
4 光検出部
5、5A、5B 比較器
6、6A、6B 閾値電圧生成部
7 カプラ
8 アイソレータ
11 演算部
12 パルス発生器
13 閾値電圧制御部
14 タイマ
21 LDモジュール
22 駆動回路
41 受光素子
42 増幅器
100、200、300 光パルス試験器
1000 光通信ネットワーク
1001 監視制御装置
BL 戻り光
CB 電流信号
COMP、COMP1、COMP2 比較信号
CON1、CON2、CON21、CON22 制御信号
M1、M2 波長フィルタ
ML 監視光
P11〜P13、P21〜P23 ポート
TL 光伝送路
TP 終端
TR1、TR2 伝送装置
TS1、TS2 端局
VB 検出信号

Claims (19)

  1. 監視光を出力する光源と、
    光伝送路からの戻り光を検出し、前記戻り光の強度を示す検出信号を出力する光検出部と、
    前記光源から入力する前記監視光を前記光伝送路へ出力し、前記光伝送路から入力する前記戻り光を前記光検出部へ出力する光合分波器と、
    前記検出信号を第1の閾値電圧と比較し、比較結果を示す第1の比較信号を出力する第1の比較器と、
    前記第1の比較信号が遷移する第1のタイミングを検出し、前記第1のタイミングが基準タイミングよりも早い場合に前記光伝送路の障害を検出する処理部と、を備える、
    光パルス試験器。
  2. 前記基準タイミングは、前記光伝送路が破断していない状態において前記第1の比較信号が遷移するタイミングである、
    請求項1に記載の光パルス試験器。
  3. 前記基準タイミングは、前記光伝送路が破断していない状態において前記第1の比較信号が遷移するタイミングよりも0以上の所定の値だけ早いタイミングである、
    請求項1に記載の光パルス試験器。
  4. 前記処理部は、前記第1のタイミングが前記基準タイミングよりも早い場合に、前記光伝送路が破断したことを検出する、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光パルス試験器。
  5. 前記第1の比較器に前記第1の閾値電圧を与える第1の閾値電圧生成部をさらに備え、
    前記処理部は、前記第1の閾値電圧生成部を制御することで、前記第1の閾値電圧の値を制御する、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光パルス試験器。
  6. 前記光検出部は、
    前記戻り光を受け取って電気信号に変換する受光素子と、
    前記電気信号を増幅する増幅器と、を備える、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光パルス試験器。
  7. 前記増幅器は、対数増幅器である、
    請求項6に記載の光パルス試験器。
  8. 前記電気信号は電流信号であり、
    前記増幅器は、電流電圧変換器として構成される、
    請求項6又は7に記載の光パルス試験器。
  9. 前記光合分波器は、3dBカプラとして構成される、
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載の光パルス試験器。
  10. 前記検出信号を第2の閾値電圧と比較し、比較結果を示す第2の比較信号を出力する第2の比較器をさらに備え、
    前記処理部は、前記第2の比較信号が遷移する第2のタイミングを検出し、前記第2のタイミングが基準タイミングよりも早い場合に、前記光伝送路の障害を検出する、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載の光パルス試験器。
  11. 前記第2の閾値電圧は前記第1の閾値電圧よりも大きく、
    前記処理部は、前記第2のタイミングで前記第2の比較信号が遷移し、かつ、前記第1の比較信号が遷移しない場合、前記第1の比較信号が遷移した場合に検出されるものとは異なる障害が前記光伝送路で発生したことを検出する、
    請求項10に記載の光パルス試験器。
  12. 前記処理部は、前記第2のタイミングで前記第2の比較信号が遷移し、かつ、前記第1の比較信号が遷移しない場合、前記光伝送路が劣化したことを検出する、
    請求項11に記載の光パルス試験器。
  13. 前記処理部は、前記第2のタイミングで前記第1の比較信号が遷移せずに前記第2の比較信号が第1の値から第2の値に遷移し、その後、前記第2の比較信号が前記第2の値から前記第1の値に遷移した場合、前記光伝送路で伝送される光信号の瞬断が発生したことを検出する、
    請求項11に記載の光パルス試験器。
  14. 前記第2の閾値電圧は、前記光伝送路の終端における戻り光の強度に対応する電圧である、
    請求項12又は13に記載の光パルス試験器。
  15. 前記第2の比較器に前記第2の閾値電圧を与える第2の閾値電圧生成部をさらに備え、
    前記処理部は、前記第2の閾値電圧生成部を制御することで、前記第2の閾値電圧の値を制御する、
    請求項10乃至14のいずれか一項に記載の光パルス試験器。
  16. 前記処理部は、前記第1の比較信号が第1の値から第2の値に遷移し、その後、前記第1の比較信号が前記第2の値から前記第1の値に遷移した場合、前記光伝送路で伝送される光信号の瞬断が発生したことを検出する、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載の光パルス試験器。
  17. 前記処理部は、前記第1のタイミングが前記基準タイミングよりも遅い場合、前記第1のタイミングを前記基準タイミングとして設定する、
    請求項1乃至15のいずれか一項に記載の光パルス試験器。
  18. 光伝送路へ監視光を出力し、
    前記光伝送路からの戻り光を検出して、前記戻り光の強度を示す検出信号を出力し、
    前記検出信号を第1の閾値電圧と比較して、比較結果を示す第1の比較信号を出力し、
    前記第1の比較信号が遷移する第1のタイミングを検出し、前記第1のタイミングが基準タイミングよりも早い場合に、前記光伝送路の障害を検出する、
    光伝送路の試験方法。
  19. 光信号を送受信する第1の光伝送装置と、
    光信号を送受信する第2の光伝送装置と、
    前記第1の光伝送装置と前記第2の光伝送装置とを接続する光伝送路と、
    前記第1の光伝送装置に接続され、前記光伝送路の試験を行う光パルス試験器と、を備え、
    前記光パルス試験器は、
    監視光を出力する光源と、
    前記光伝送路からの戻り光を検出し、前記戻り光の強度を示す検出信号を出力する光検出部と、
    前記光源から入力する前記監視光を前記光伝送路へ出力し、前記光伝送路から入力する前記戻り光を前記光検出部へ出力する光合分波器と、
    前記検出信号を第1の閾値電圧と比較し、比較結果を示す第1の比較信号を出力する第1の比較器と、
    前記第1の比較信号が遷移する第1のタイミングを検出し、前記第1のタイミングが基準タイミングよりも早い場合に前記光伝送路の障害を検出する処理部と、を備える、
    光伝送路の試験システム。
JP2020540053A 2018-08-30 2019-04-25 光パルス試験器、光伝送路の試験方法及び光伝送路の試験システム Pending JPWO2020044661A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018161341 2018-08-30
JP2018161341 2018-08-30
PCT/JP2019/017705 WO2020044661A1 (ja) 2018-08-30 2019-04-25 光パルス試験器、光伝送路の試験方法及び光伝送路の試験システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2020044661A1 true JPWO2020044661A1 (ja) 2021-08-26

Family

ID=69644105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020540053A Pending JPWO2020044661A1 (ja) 2018-08-30 2019-04-25 光パルス試験器、光伝送路の試験方法及び光伝送路の試験システム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11476930B2 (ja)
JP (1) JPWO2020044661A1 (ja)
CN (1) CN112601946A (ja)
WO (1) WO2020044661A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2021166686A1 (ja) * 2020-02-19 2021-08-26

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004156962A (ja) * 2002-11-05 2004-06-03 Furukawa Electric Co Ltd:The 光分岐線路の監視システムおよび監視方法
JP2009053163A (ja) * 2007-08-29 2009-03-12 Anritsu Corp 光パルス試験器
WO2010044350A1 (ja) * 2008-10-14 2010-04-22 株式会社Hitシステム 瞬断監視システムおよび瞬断監視プログラム
JP2011007618A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Anritsu Corp 光パルス試験装置
JP2013156035A (ja) * 2012-01-26 2013-08-15 Anritsu Corp 光パルス試験器
WO2014002741A1 (ja) * 2012-06-28 2014-01-03 Onoda Seiichi 光線路監視方法、および光線路監視システム
JP2014211406A (ja) * 2013-04-22 2014-11-13 アンリツ株式会社 光パルス試験装置

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3002343B2 (ja) 1992-11-30 2000-01-24 アンリツ株式会社 光パルス試験器
EP1405444B1 (en) * 2001-07-09 2013-01-23 TQ Gamma, LLC Fiber optic telecommunications card with security detection
JP3776768B2 (ja) * 2001-08-01 2006-05-17 エヌ・ティ・ティ・インフラネット株式会社 歪測定監視システム
JP2004245767A (ja) * 2003-02-17 2004-09-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光線路試験システム
EP1980834A4 (en) 2006-02-03 2015-05-27 Fujikura Ltd LIGHT-BEAMWAY MONITORING DEVICE AND LIGHT-BEAMWAY MONITORING PROCESS
JP2008020229A (ja) 2006-07-11 2008-01-31 Yokogawa Electric Corp 光パルス試験器
JP5493571B2 (ja) 2009-08-06 2014-05-14 住友電気工業株式会社 Otdr波形判定方法
JP5315269B2 (ja) * 2010-03-12 2013-10-16 日本電信電話株式会社 光設備判定システム及び判定方法
WO2011147030A1 (en) * 2010-05-27 2011-12-01 Exfo Inc. Multiple-acquisition otdr method and device
JP5864057B2 (ja) * 2012-01-23 2016-02-17 株式会社フジクラ 光線路監視システム、試験装置、光線路監視方法、およびプログラム
CN104052542B (zh) * 2014-06-23 2016-06-08 武汉光迅科技股份有限公司 在线模式下检测otdr曲线末端事件定位光纤断点的方法
WO2016033199A1 (en) * 2014-08-28 2016-03-03 Adelos, Inc. Real-time fiber optic interferometry controller
WO2018045433A1 (en) * 2016-09-08 2018-03-15 Mark Andrew Englund Method and system for distributed acoustic sensing
CN107483106B (zh) 2017-09-25 2020-09-22 武汉光迅科技股份有限公司 一种在线的光时域反射仪结构、检测系统和检测方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004156962A (ja) * 2002-11-05 2004-06-03 Furukawa Electric Co Ltd:The 光分岐線路の監視システムおよび監視方法
JP2009053163A (ja) * 2007-08-29 2009-03-12 Anritsu Corp 光パルス試験器
WO2010044350A1 (ja) * 2008-10-14 2010-04-22 株式会社Hitシステム 瞬断監視システムおよび瞬断監視プログラム
JP2011007618A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Anritsu Corp 光パルス試験装置
JP2013156035A (ja) * 2012-01-26 2013-08-15 Anritsu Corp 光パルス試験器
WO2014002741A1 (ja) * 2012-06-28 2014-01-03 Onoda Seiichi 光線路監視方法、および光線路監視システム
JP2014211406A (ja) * 2013-04-22 2014-11-13 アンリツ株式会社 光パルス試験装置

Also Published As

Publication number Publication date
US11476930B2 (en) 2022-10-18
CN112601946A (zh) 2021-04-02
WO2020044661A1 (ja) 2020-03-05
US20210328667A1 (en) 2021-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11483067B2 (en) Optical time domain reflectometer, test method of optical transmission line, and test system of optical transmission line
JP7013802B2 (ja) 光ケーブル監視システム
JP4324581B2 (ja) 光ネットワークにおける光ファイバ状態モニタリングデバイス及び方法
US8270828B2 (en) Optical line monitoring apparatus and optical line monitoring method
CN107171722B (zh) 一种光模块接收光功率的监测方法、装置及终端
US7865078B2 (en) Processing of optical performance data in an optical wavelength division multiplexed communication system
WO2015138282A1 (en) In-service optical time domain reflectometry utilizing raman pump source
US10203366B2 (en) Transducer reliability testing
US20080199185A1 (en) Method an apparatus for obtaining real-time measurements of optical signals in an optical network with minimal or no interruptions in communications over the network
JP2006084464A (ja) 光伝送路の反射試験の方法、光装置、および光送受信装置
US20130021598A1 (en) Fiber measurement device
KR101869503B1 (ko) 광통신 선로 감시 장치 및 방법
JPWO2020044661A1 (ja) 光パルス試験器、光伝送路の試験方法及び光伝送路の試験システム
JP3967346B2 (ja) 光線路異常診断装置
WO2020098277A1 (zh) 分布式光纤传感系统及其控制方法、控制装置、存储介质
US20210159972A1 (en) Monitoring device and monitoring method
US7769291B2 (en) Optical communication network and component therefore
CN110945800B (zh) 一种光性能监测装置及方法
JP4819165B2 (ja) 光通信システム及びその監視方法
US9831953B2 (en) Excitation light source device and optical transmission system
KR101598386B1 (ko) 다채널 광선로 감시 장치
JP2011013136A (ja) 光パルス試験装置
KR20160037013A (ko) 광이더넷 통신망의 실시간 광선로 감시 시스템
CN115378495A (zh) 光链路异常检测设备、系统、光链路异常检测方法及介质
KR20230131003A (ko) Otdr 측정장치를 이용한 광케이블 감시 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210203

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221021

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230131