JPWO2020032110A1 - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

空気調和機の転倒時に流れ出た水が電気部品にかかることをより確実に防止する。加湿機は、水を貯留する貯水トレイ(4)と、空気の流れを生成するシロッコファン(22)と、シロッコファン(22)によって外部から取り込まれた空気をシロッコファン(22)の周囲に沿って貯水トレイ(4)に導く送風路(217)と、を備える。送風路(217)は、シロッコファン(22)を取り囲むように設けられた内周壁(217b)を有する。内周壁(217b)は、貯水トレイ(4)に最も近い側が最も高く、かつ送風路(217)において空気が導かれる方向の逆方向に沿って低くなるように形成されている。

Description

本発明は、転倒時の漏水から電気部品を保護する構造を有する空気調和機に関する。
加湿機は、蒸発させる水を貯えるためのトレイを内部に備えている。トレイは、水を蒸発させるために上方が開放されている。このため、加湿機が転倒すると、トレイから水が流れ出てしまう。流れ出た水が加湿機の内部に設けられた電気部品にかかると、電気部品を損傷させる虞がある。このような転倒時の漏水対策として、様々な改良が試みられている。
例えば、特許文献1には、筺体が加湿ユニットに対してヒータユニットが配置された側に転倒した際にも、加湿ユニットの水がこぼれる範囲外に結線部が位置されていることが開示されている。これにより、装置が転倒した際にも、加湿ユニットの水がヒータユニットの結線部にかかるのを未然に防止できる。
日本国公開特許公報「特開2012−34887号(2012年2月23日公開)」
しかしながら、トレイに貯えられる水の量が多い加湿機、トレイと電気部品との間の距離が近い加湿機などでは、特許文献1に開示された構造を採用しても、転倒時に電気部品に水がかかることが避けられない可能性が高い。
本発明の一態様は、空気調和機の転倒時に流れ出た水が電気部品にかかることをより確実に防止することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る空気調和機は、水を貯留する貯水トレイと、空気の流れを生成するファンと、前記ファンによって外部から取り込まれた空気を前記ファンの周囲に沿って前記貯水トレイに導く送風路と、を備え、前記送風路が、前記ファンを取り囲むように設けられた壁体を有し、前記壁体が、前記貯水トレイに最も近い側が最も高く、かつ前記送風路において空気が導かれる方向の逆方向に沿って低くなるように形成されている。
本発明の一態様によれば、空気調和機の転倒時に流れ出た水が電気部品にかかることをより確実に防止することできる。
本発明の実施形態1〜5に係る加湿機の外観構成を示す斜視図である。 上記加湿機の外観構成を示す正面図である。 上記加湿機の内部構造を示す分解斜視図である。 上記加湿機の内部構造を示す部分断面図である。 上記加湿機の他の内部構造を示す部分断面図である。 本発明の実施形態1に係る加湿機における電気稼働部に含まれる保持フレームの構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態2に係る加湿機が通常に配置されているときの電気稼働部における保持フレームの状態を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は下面図である。 本発明の実施形態2に係る加湿機が転倒したときの電気稼働部における保持フレームの状態を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は下面図である。 本発明の実施形態3に係る加湿機が通常に配置されているときの電気稼働部における保持フレームの状態を示す側面図である。 実施形態3に係る加湿機が転倒したときの電気稼働部における保持フレームの状態を示す側面図である。 本発明の実施形態4に係る加湿機における保持フレームの構造を示す側面図である。 (a)は本発明の実施形態5に係る加湿機における貯水トレイの構成を示す平面図であり、(b)は(a)のA−A線矢視断面図である。
〔加湿機〕
本発明の実施形態1〜5に共通して使用する加湿機100の基本構成について、図1〜図5に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態1〜5に係る加湿機100の外観構成を示す斜視図である。図2は、加湿機100の外観構成を示す正面図である。図3は、加湿機の内部構造を示す分解斜視図である。図4は、加湿機100の内部構造を示す部分断面図である。図5は、加湿機100の他の内部構造を示す部分断面図である。
図1〜図3に示すように、加湿機100(空気調和機)は、筐体1と、電気稼働部2と、上部カバー3と、貯水トレイ4とを備えている。なお、以降の説明において、図2に示す筐体1の右側を右部と称し、筐体1の左側を左部と称する。
筐体1において、電気稼働部2は上側に配置され、貯水トレイ4は下側に配置されている。筐体1は、電気稼働部2および貯水トレイ4の側部を覆うように形成されている。また、図2に示すように、筐体1における一方の上部側面には、外部の空気を取り入れる吸気口11が設けられている。図4に示すように、吸気口11は、グリル12によって通気可能となるように覆われている。
電気稼働部2は、電気によって稼働する部分であり、保持フレーム21、シロッコファン22(図3)、モータ23(図4および図5)、ヒータ24(図4および図5)などを有している。
保持フレーム21は、シロッコファン22(ファン)だけでなく、電気部品であるモータ23、ヒータ24など保持するフレームである。
保持フレーム21の上端部において、左部側には、加湿された空気を吹き出す吹出口211が設けられ、右部側には、貯水トレイ4に供給する水を流し込む給水口212が設けられている。また、保持フレーム21の右部側には、給水溝213が設けられている。給水溝213は、給水口212から貯水トレイ4の右部側の上端に至る範囲に上下方向に形成されている。このように構成される給水溝213は、筐体1における右部側の内壁とで管状の給水路を形成することによって、給水口212から貯水トレイ4に水を導く。
図3に示すように、保持フレーム21の底部において、右部側には、シロッコファン22によって送られた空気を貯水トレイ4へ放出する通気口214(空気排出口)が設けられている。通気口214は、方形に形成されており、グリル215によって通気可能となるように覆われている。
保持フレーム21における上端部と下端部との間には、モータ保持部216と、送風路217とが設けられている。
モータ保持部216は、シロッコファン22を回転駆動するモータ23を固定するために設けられている。モータ保持部216には、ヒータ24も保持されている。
シロッコファン22は、貯水トレイ4の上方で筐体1内において空気の流れを生成するために設けられている。ヒータ24は、シロッコファン22の後背部側における吸気口11の付近に配置されている。このヒータ24は、吸気口11を通じて外部から取り込まれた空気を加熱するために設けられている。
送風路217は、吸気口11から取り込まれた空気をシロッコファン22の周囲に沿って貯水トレイ4に導く通路である。送風路217は、外周壁217a、内周壁217b(壁体)および側壁217cを有している。送風路217のさらに詳細な構成については、後述する実施形態1において詳しく説明する。
図1に示すように、上部カバー3は、筐体1の上端の開口部に配置されている。上部カバー3は、ディフューザ31と、案内板32と、操作・表示パネル33とを有している。
ディフューザ31は、保持フレーム21の吹出口211から吹き出された空気を拡散させるために設けられている。ディフューザ31は、上部カバー3に着脱可能に設けられている。
案内板32は、上方から注ぎ込まれる水を保持フレーム21の給水口212に案内するために設けられている。このため、案内板32は、給水口212の側に下り傾斜となるように形成されている。
操作・表示パネル33は、ユーザが操作を行うための各種の操作ボタン(運転ボタンなど)と、加湿機100の動作状態(運転ON・OFF、タイマー動作など)を表示するランプとを含んでいる。
貯水トレイ4は、上述の給水路を介して供給された水を貯留するためのトレイであり、加湿に用いるすべての水を貯留するように大容量に構成されている。貯水トレイ4には、貯えた水を気化するための気化フィルタ5(図3)が配置されている。また、貯水トレイ4は、筐体1に着脱可能に設けられており、引き出し形式で筐体1に装着される。貯水トレイ4には、貯水トレイ4を持ち運びするための把手43が設けられている。把手43は、貯水トレイ4の両側壁に回動可能に取り付けられている。
上記のように構成される加湿機100においては、図3にて矢印で示す方向に回転するシロッコファン22によって送風力が発生する。この送風力によって、筐体1の吸気口11から取り込まれた空気が、ヒータ24によって加熱された後、送風路217および通気口214を通じて貯水トレイ4に導かれる。貯水トレイ4においては、気化フィルタ5が、貯えられた水を全体に吸い上げている。貯水トレイ4に導かれた空気は、気化フィルタ5を通過することにより、水分を含んだ状態で放出される。気化フィルタ5に吹き込まれる空気が暖められているため、気化フィルタ5による気化効率を高めることができる。
気化フィルタ5を通過した水分を含む空気は、シロッコファン22の背後側の通路(図示せず)を通り抜けて吹出口211に送り出され、ディフューザ31を介して外部に放出される。
なお、加湿機100におけるファンは、シロッコファン22には限定されない。ファンとしては、ターボファン、クロスフローファン、軸流ファン、斜流ファンなどを用いてもよい。
また、加湿機100は給水タンクを用いないタンクレス式である。しかしながら、加湿機100は、給水タンクを備えて、給水タンクから貯水トレイ4に水を供給するタンク式であってもよい。給水タンクを備える加湿機100において、貯水トレイ4の容量は小さくてよい。
また、加湿機100において、上部に電気稼働部2が配置され、下部に貯水トレイ4が配置される。しかしながら、電気稼働部2および貯水トレイ4の配置は上記の構成に限らず、加湿機100において、上部に貯水トレイ4が配置され、下部に電気稼働部2が配置されてもよい。このように構成された加湿機100にも、後述する実施形態1〜5の構成を適用することが可能である。
上部に貯水トレイ4が配置されるとともに下部に電気稼働部2が配置された構成は、例えば、下部の電気稼働部2のシロッコファン22から上部の貯水トレイ4に向けて吹き出した空気を、貯水トレイ4の側方に設けられた通風路を通じて貯水トレイ4の上方に導き、気化フィルタ5によって水分を含ませた後に、筐体1の上端から放出するようにしてもよい。このような構成は、あくまでも一例であって、他にも採り得る構成があることを付言しておく。
また、以降に説明する実施形態1〜5は、加湿機100に限らず、それぞれ空気調和機である、除湿機、除湿機能および/または加湿機能を有する空気清浄機などにも適用可能である。除湿機は、除湿の結果生じた水を貯留するために貯水トレイ4と同様な貯水トレイを備えている。また、この貯水トレイは、除湿で生じたすべての水を貯留するように大容量に構成されている。
除湿機は、コンプレッサ式、デシカント式、ハイブリッド式などの方式があり、それぞれの方式で、取り込んだ空気から水分を除去する除湿部(蒸発器、熱交換器など)を備えるが、筐体内部で空気の流れを生じるためにファンも備える。このため、除湿機は、上述の加湿機100と同様なファンと貯水トレイとの配置構造を採ることもある。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1について、図3、図4および図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
図6は、本実施形態に係る加湿機100における電気稼働部2に含まれる保持フレーム21の構造を示す斜視図である。
図6に示すように、モータ保持部216は、内周壁217bの内周側に設けられている。モータ保持部216は、ボス216aと、中央保持部216bとを有している。
ボス216aは、モータ23をネジ固定するために、中央保持部216bを中心に、間隔をおいた3箇所に設けられている。また、モータ23は、図示しないモータアングルを介して中央保持部216bに固定されている。シロッコファン22は、モータ23の回転軸に締結されている。
図6に示すように、保持フレーム21における送風路217は、上述のように、外周壁217a、内周壁217bおよび側壁217cを有している。
図3および図4にも示すように、内周壁217bは、シロッコファン22を取り囲むように、通気口214における左部側の端部の付近から概ね300°の範囲で円形状に形成されている。内周壁217bが形成される範囲は、上記の範囲に限定されない。
内周壁217bは、貯水トレイ4に最も近い側である、通気口214の左部側端部の付近の一端部が最も高くなるように形成されている。また、内周壁217bは、図4において矢印にて示す空気が導かれる方向(図3に矢印にて示すシロッコファン22の回転方向)の逆方向に沿って徐々に低くなるように形成されている。
図4に示すように、外周壁217aは、内周壁217bの外周側と間隔をおいて、通気口214における右部側の端部から通気口214における左部側の端部の付近まで形成されている。外周壁217aと内周壁217bとの間の間隔は、始端部で最も狭く、かつ通気口214に最も近い位置で最も広く、空気が導かれる方向に沿って徐々に広くなる。
側壁217cは、外周壁217aおよび内周壁217bにおける筐体1の中心側の端部の間に設けられている。側壁217cは、鉛直方向の直線と前後方向の直線とを含む平面上に形成されている。
送風路217は、空気が導かれる方向に沿って幅が徐々に広がるように形成されることにより、空気の流れを整流するスクロールケーシングを構成している。
上記のように構成される本実施形態の加湿機100は、何からの外力を受けて転倒する可能性がある。加湿機100は、左右方向よりも幅が狭い前後方向に倒れやすい。加湿機100が転倒すると、貯水トレイ4内の水が流れ出る。
加湿機100がシロッコファン22を下側にして転倒すると、貯水トレイ4から流れ出た水が通気口214を介して送風路217内へ浸入する。この状態では、シロッコファン22が下側に位置しているので、浸入した水は、シロッコファン22に対向する筐体1の内壁面を流れる。したがって、この状態では、シロッコファン22の背後(上側)に配置された電気部品の側に水は浸入しない。
一方、加湿機100がシロッコファン22を上側にして転倒すると、貯水トレイ4から流れ出た水が通気口214を介して送風路217内へ浸入する。この状態では、シロッコファン22が上側に位置しているので、浸入した水は、送風路217内に流れ込む。しかしながら、内周壁217bによって、シロッコファン22側への水の浸入が大幅に抑制される。
特に、転倒の衝撃によって通気口214の付近では水が大きく波打つ。これに対し、内周壁217bの通気口214付近が最も高くなるように形成されている。これにより、大きく波打った水がシロッコファン22側へ浸入することを抑制することができる。
したがって、加湿機100が転倒しても、シロッコファン22側からシロッコファン22の背後に配置された電気部品へは、ほとんど水が浸入しない。よって、加湿機100の転倒時に溢れた水による電気部品の損傷を防止することができる。
また、内周壁217bが、送風路217において空気が導かれる方向の逆方向に沿って低くなるように形成されているので、シロッコファン22の送風性能の低下を抑制することができる。低い内周壁217b(7〜8mm程度の高さ)は、シロッコファン22の送風性能を高めることができるので、好ましい。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2について、図7および図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した構成要素と同等の機能を有する構成要素については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。また、本実施形態では、実施形態1と異なる部分について説明する。
図7は、本実施形態に係る加湿機100が通常に配置されているときの電気稼働部2における保持フレーム21の状態を示す図であり、図7の(a)は斜視図であり、図7の(b)は下面図である。図8は、本実施形態に係る加湿機100が転倒したときの電気稼働部2における保持フレーム21の状態を示す図であり、図8の(a)は斜視図であり、図8の(b)は下面図である。
図7の(a)および(b)に示すように、本実施形態における保持フレーム21には、上述のグリル215に代えて複数のシャッタ218(開閉部材)が設けられている。
シャッタ218は、互いに平行に並ぶように通気口214に配置されている。シャッタ218は、細長い長方形を成す板状の部材であり、両端に軸が設けられている。シャッタ218は、両端の軸が保持フレーム21において通気口214を形成する壁面に差し込まれることにより、当該壁面に回動可能に支持されている。
加湿機100が正常に配置されている状態では、図7の(a)および(b)に示すように、シャッタ218は垂下して通気口214を開く位置にある。また、シロッコファン22が上側に位置するように加湿機100が転倒した状態では、図8の(a)および(b)に示すように、シャッタ218は通気口214を閉じるように回動する。
このように加湿機100が転倒した状態では、シャッタ218が通気口214を閉じる。これにより、貯水トレイ4から流れ出た水が通気口214を通じて送風路217に浸入することを抑制することができる。
また、多数のシャッタ218を設けることで、より密に通気口214を閉じることができる。それゆえ、通気口214への水の浸入を大幅に少なくすることで、内周壁217bにおける通気口214付近の高さを低くすることができる。したがって、シロッコファン22の送風性能の低下を抑制することができる。
なお、多数のシャッタ218に代えて、1枚の大きい板状のシャッタを通気口214に回動可能に設けてもよい。ただし、このような構成では、下方にシャッタが開閉する比較的大きい空間が必要であるだけでなく、シャッタ218のように通気口214を密に閉じることができない。したがって、多数のシャッタ218によって通気口214を閉じる構成が好ましいと言える。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3について、図9および図10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した構成要素と同等の機能を有する構成要素については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。また、本実施形態では、実施形態1と異なる部分について説明する。
図9は、本実施形態に係る加湿機100が通常に配置されているときの電気稼働部2における保持フレーム21の状態を示す側面図である。図10は、本実施形態に係る加湿機100が転倒したときの電気稼働部2における保持フレーム21の状態を示す側面図である。
図9に示すように、本実施形態における保持フレーム21は、さらにシャッタ218A(開閉部材)を備えている。
シャッタ218Aは、送風路217に配置された板状の部材である。図9に示すように、シャッタ218Aが外周壁217aに沿った位置にある(送風路217を開いた)状態で、シャッタ218Aの可動側の端部は通気口214の近傍に位置する。また、シャッタ218Aが送風路217を開いた状態で、シャッタ218Aの支持側の端部は、外周壁217aにおける通気口214よりも上流側の所定位置で軸10を中心に回動可能となるように支持されている。
シャッタ218Aの可動側の端部は、図10に示すように、シャッタ218Aが送風路217を閉じた状態で内周壁217bに沿うように、両面に対して傾斜する傾斜面を有している。
加湿機100が正常に配置されている状態では、図9に示すように、シャッタ218Aは送風路217を開く開位置にある。また、シロッコファン22が上側に位置するように加湿機100が転倒した状態では、図10に示すように、シャッタ218Aは、転倒時の衝撃で開位置から通気口214を閉じる閉位置まで回動する。シャッタ218Aは、転倒時の衝撃によって閉位置まで回動しない場合でも、通気口214から流れ込む水の圧力で閉位置まで回動する。
このように加湿機100が転倒した状態では、シャッタ218Aが送風路217を閉じる。これにより、貯水トレイ4から流れ出た水が通気口214を通じて送風路217に浸入しても、シャッタ218Aより先への水の浸入を大幅に抑制することができる。
また、シャッタ218Aと内周壁217bとの隙間から僅かに水が浸入しても、その水の量は少ない。それゆえ、内周壁217bによってシロッコファン22側への水の浸入を十分阻止することができる。
また、送風路217における水の浸入を防ぐために必要な部材が1つのシャッタ218Aである。これにより、部品点数を少なくして、加湿機100の価格上昇を抑えることができる。
〔実施形態4〕
本発明の実施形態4について、図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した構成要素と同等の機能を有する構成要素については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。また、本実施形態では、実施形態1と異なる部分について説明する。
図11は、本実施形態に係る加湿機100における保持フレーム21の構造を示す側面図である。
図11に示すように、本実施形態における保持フレーム21は、ハニカム構造219(水流抑制部材)を備えている。
ハニカム構造219は、内周壁217bの最も高さの低い部位より低い高さを有し、かつ正六角形の形状を成す壁状の基本構造が隙間なく並べられた構造である。ハニカム構造219は、側壁217c上における通気口214付近から保持フレーム21の上端付近までの範囲に設けられている。なお、ハニカム構造219を構成する基本構造は、隙間なく並べることができれば、正六角形以外の形状(正三角形、正方形など)であってもよい。
シロッコファン22が上側に位置するように加湿機100が転倒した状態では、貯水トレイ4から通気口214を通じて浸入した水は、ハニカム構造219の各基本構造の内部に溜め込まれる。それゆえ、ハニカム構造219において水流(水の勢いおよび量)が抑制されるので、送風路217の奥にまで水が浸入することをほぼ回避することができる。したがって、加湿機100の転倒時において、より確実にシロッコファン22側への浸入を防止することが可能になる。
なお、水流抑制部材としては、ハニカム構造219以外に、送風路217において間隔をおいて複数の仕切部材を設けてもよい。仕切部材は、例えば、ハニカム構造219と同程度の高さを有し、放射状(シロッコファン22の中心から伸びる放射線上の位置)に配置されている。このような仕切部材によれば、仕切部材の間に水が溜め込まれるので、送風路217における水流を抑制することができる。
なお、本実施形態の構成を、上述の実施形態2または3の構成に適用してもよい。
〔実施形態5〕
本発明の実施形態5について、図12に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した構成要素と同等の機能を有する構成要素については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。また、本実施形態では、実施形態1と異なる部分について説明する。
図12の(a)は、本実施形態に係る加湿機100における貯水トレイ4の構成を示す平面図である。図12の(b)は、図12の(a)のA−A線矢視断面図である。
図12の(a)および(b)に示すように、貯水トレイ4において、フロート6(板部材)が配置されている。フロート6は、貯水トレイ4に貯えられた水に浮くように、例えば発泡スチロールによって形成されている。フロート6は、後述する加湿機100の転倒時に、通気口214側に移動可能となる位置に配置されている。
加湿機100が正常に配置されている状態では、図12の(b)に示すように、フロート6は貯水トレイ4において水面上に浮いている。また、シロッコファン22が上側に位置するように加湿機100が転倒した状態では、貯水トレイ4が横転するため、フロート6は、貯水トレイ4から流れ出た水によって押されて、保持フレーム21の底面における通気口214まで移動する。また、貯水トレイ4から水が流れ出ている間は、フロート6が水によって保持フレーム21の底面に押さえ込まれている。これにより、フロート6が通気口214を閉じるので、通気口214から送風路217への水の浸入が抑制される。
なお、本実施形態の構成を、上述の実施形態2、3または4の構成に適用してもよい。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る空気調和機は、水を貯留する貯水トレイ4と、空気の流れを生成するファン(シロッコファン22)と、前記ファンによって外部から取り込まれた空気を前記ファンの周囲に沿って前記貯水トレイ4に導く送風路217と、を備え、前記送風路217が、前記ファンを取り囲むように設けられた壁体(内周壁217b)を有し、前記壁体が、前記貯水トレイ4に最も近い側が最も高く、かつ前記送風路217において空気が導かれる方向の逆方向に沿って低くなるように形成されている。
上記の構成によれば、空気調和機が転倒時したために貯水トレイからこぼれた水が送風路内へ浸入しても、壁体によって、ファンへの水の浸入が大幅に抑制される。特に、転倒の衝撃によって送風路における貯水トレイの付近では水が大きく波打つが、壁体が、貯水トレイに最も近い側が最も高くなるように形成されているので、このような水がファン側へ浸入することを抑制することができる。また、壁体が、送風路において空気が導かれる方向の逆方向に沿って低くなるように形成されているので、ファンの送風性能の低下を抑制することができる。
したがって、空気調和機が転倒しても、ファン側からファンの背後に配置された電気部品へは、ほとんど水が浸入しない。よって、空気調和機の転倒時に溢れた水による電気部品の損傷を防止することができる。
本発明の態様2に係る空気調和機は、上記態様1において、空気調和機が正常に配置された状態で垂下して前記送風路217の空気排出口(通気口214)を開く一方、空気調和機が転倒した状態で前記空気排出口を閉じるように回動可能に設けられた開閉部材(シャッタ218)をさらに備えていてもよい。
上記の構成によれば、空気調和機が転倒時したために貯水トレイから水がこぼれ出ても、空気排出口が開閉部材によって閉じられる。これにより、水が空気排出口を通じて送風路に浸入することを抑制することができる。
本発明の態様3に係る空気調和機は、上記態様1において、空気調和機が正常に配置された状態で前記送風路217の所定位置において前記送風路217を開く位置と、空気調和機が転倒した状態で前記所定位置において前記送風路217を閉じる位置との間を回動するように設けられた開閉部材(シャッタ218A)をさらに備えていてもよい。
上記の構成によれば、空気調和機が転倒時したために貯水トレイから水がこぼれ出ても、送風路が所定位置において開閉部材によって閉じられる。これにより、水が送風路に浸入しても、開閉部材より先への水の浸入を大幅に抑制することができる。
本発明の態様4に係る空気調和機は、上記態様1から3のいずれかにおいて、空気調和機の転倒時に前記貯水トレイ4から前記送風路217に浸入する水の勢いおよび量を抑制する水流抑制部材(ハニカム構造219)をさらに備えていてもよい。
上記の構成によれば、空気調和機の転倒時に貯水トレイからこぼれ出た水が送風路に浸入しても、送風路の奥にまで浸入することをほぼ回避することができる。したがって、空気調和機の転倒時において、より確実にシロッコファン22側への浸入を防止することが可能になる。
本発明の態様5に係る空気調和機は、上記態様1から4のいずれかにおいて、前記貯水トレイ4に貯留された水に浮かぶ板部材(フロート6)をさらに備え、前記板部材が、空気調和機の転倒時に前記送風路217の空気排出口へ移動可能となる位置に配置されていてもよい。
上記の構成によれば、板部材は、貯水トレイからこぼれた水によって押されて空気排出口まで移動する。また、貯水トレイから水が流れ出ている間は、板部材が水によって押されて空気排出口を閉じる。これにより、空気排出口から送風路への水の浸入を抑制することができる。
本発明の態様6に係る空気調和機は、上記態様1から5のいずれかにおいて、前記貯水トレイ4が加湿に用いるすべての水または除湿で生じたすべての水を貯留してもよい。
給水タンクを用いないで貯水トレイに大量の水を貯留する空気調和機の転倒時には、大量の水がファンの側に流れ込む。上記の構成によれば、上述のように、送風路への水の浸入または送風路における水の浸入の抑制を図ることによって、大量の水が貯水トレイから流れ出ても、ファン側への水の浸入を回避することができる。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
4 貯水トレイ
6 フロート(板部材)
22 シロッコファン(ファン)
100 加湿機(空気調和機)
214 通気口(空気排出口)
217 送風路
217b 内周壁(壁体)
218,218A シャッタ(開閉部材)
219 ハニカム構造(水流抑制部材)

Claims (6)

  1. 水を貯留する貯水トレイと、
    空気の流れを生成するファンと、
    前記ファンによって外部から取り込まれた空気を前記ファンの周囲に沿って前記貯水トレイに導く送風路と、を備え、
    前記送風路は、前記ファンを取り囲むように設けられた壁体を有し、
    前記壁体は、前記貯水トレイに最も近い側が最も高く、かつ前記送風路において空気が導かれる方向の逆方向に沿って低くなるように形成されていることを特徴とする空気調和機。
  2. 空気調和機が正常に配置された状態で垂下して前記送風路の空気排出口を開く一方、空気調和機が転倒した状態で前記空気排出口を閉じるように回動可能に設けられた開閉部材をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 空気調和機が正常に配置された状態で前記送風路の所定位置において前記送風路を開く位置と、空気調和機が転倒した状態で前記所定位置において前記送風路を閉じる位置との間を回動するように設けられた開閉部材をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  4. 空気調和機の転倒時に前記貯水トレイから前記送風路に浸入する水の勢いおよび量を抑制する水流抑制部材をさらに備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和機。
  5. 前記貯水トレイに貯留された水に浮かぶ板部材をさらに備え、
    前記板部材は、空気調和機の転倒時に前記送風路の空気排出口へ移動可能となる位置に配置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の空気調和機。
  6. 前記貯水トレイは、加湿に用いるすべての水または除湿で生じたすべての水を貯留することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の空気調和機。
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