JPWO2020031355A1 - 端末装置及び無線通信システム - Google Patents

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Abstract

端末装置は、判定部と、生成部と、送信部と、割当部とを有する。判定部は、他の端末装置と直接通信する高優先のデータの送信要求を検出した場合に、データ送信に割当可能な複数のリソースの中で当該送信要求のデータ送信に割り当てるリソースが不足しているか否かを判定する。生成部は、送信要求のデータ送信に割り当てるリソースが不足している場合に、送信要求のデータ送信の優先レベルよりも下位のデータ送信に使用する他の端末装置が予約済みのリソースを選択し、選択した予約済みのリソースの開放を要求するコマンドを生成する。送信部は、生成部で生成したコマンドを各他の端末装置に送信する。割当部は、コマンドに応じて他の端末装置が開放したリソースを送信要求のデータ送信に割り当てる。その結果、送信要求のデータ送信に応じた許容最大遅延時間のサービス要件を満たすことができる。

Description

本発明は、端末装置及び無線通信システムに関する。
現在のネットワークは、例えば、スマートフォンやフューチャーホン等のモバイル端末のトラフィックがネットワークのリソースの大半を占めている。また、モバイル端末が使うトラフィックは、今後も拡大していく傾向にある。
一方で、IoT(Internet of a Things)サービス、例えば、交通システム、スマートメータ、装置等の監視システム等のサービスの展開にあわせて、多種多様な要求条件のサービスに対応することが求められている。そのため、第5世代移動体通信(5G又はNR(New Radio))の通信規格では、4G(第4世代移動体通信)の標準技術(例えば、非特許文献2〜12)に加えて、さらなる高データレート化、大容量化、低遅延化を実現する技術が求められている。尚、第5世代通信規格については、3GPPの作業部会(例えば、TSG−RAN WG1、TSG−RAN WG2等)で技術検討が進められている(非特許文献13〜39)。
上記で述べたように、多種多様なサービスに対応するために、5Gでは、eMBB(Enhanced Mobile BroadBand)、Massive MTC(Machine Type Communications)、およびURLLC(Ultra−Reliable and Low Latency Communication)に分類される多くのユースケースのサポートを想定している。また、3GPPの作業部会では、V2X(Vehicle to Everying)通信についても議論されている。また、3GPPの作業部会では、D2D(Device to Device)通信についても議論されている。D2D通信は、サイドリンク通信と呼ばれることもある。また、D2D通信の一例として、V2Xが検討されている。V2X通信は、例えば、サイドリンクチャネルを使用した通信であって、例えば、V2V(Vehicle to Vehicle)通信、V2P(Vehicle to Pedestrian)通信や、V2I(Vehicle to Infrastructure)通信等がある。V2V通信は、自動車と自動車との間の通信、V2P通信は、自動車と歩行者(Pedestrian)との間の通信、V2I通信は、自動車と標識等の道路インフラとの間の通信である。V2Xに関する規定は、例えば、非特許文献1に記載されている。
4GのV2Xのリソースを割り当てる方式には、例えば、移動体通信システムが集中的に制御する方式と、V2Xを実施する各端末装置が自律的に制御する方式とがある。移動体通信システムが集中的に制御する方式は、V2Xを実施する端末装置が移動体通信システムの基地局のカバレージに在圏する際に適用可能であり、モード3とも呼ばれる。一方、各端末装置が自律的に制御する方式は、端末装置が基地局のカバレージに在圏しなくても適用可能であり、モード4とも呼ばれる。モード4では、端末装置と基地局との間でのリソースの割当のための通信が行われない。
モード4での各端末装置は、V2X通信に用いられる周波数帯域全体をセンシングする。各端末装置は、パケットの送信要求を検出した場合、センシングの結果に基づいてパケット送信に割り当てるリソースを選択する。端末装置は、パケットの送信要求を検出すると、パケット送信に許容できる許容最大遅延時間に応じて選択ウインドウ内の時間幅を設定することになる。そして、端末装置は、送信要求を検出した時点から所定期間前までのセンシング結果に基づいて選択ウインドウ内で他の端末装置が使用する可能性が高いリソースを予約済みに設定する。そして、端末装置は、選択ウインドウを参照し、選択ウインドウ内に予約済みリソース以外の空きのリソースを選択し、選択した空きのリソースに送信要求のパケット送信を割当てて送信する。
3GPP TS 22.186 V15.2.0(2017-09) 3GPP TS 36.211 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 36.212 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 36.213 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 36.300 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 36.321 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 36.322 V15.0.1(2018-04) 3GPP TS 36.323 V14.5.0(2017-12) 3GPP TS 36.331 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 36.413 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 36.423 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 36.425 V14.1.0(2018-03) 3GPP TS 37.340 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.201 V15.0.0(2017-12) 3GPP TS 38.202 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.211 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.212 V15.1.1(2018-04) 3GPP TS 38.213 V15.1.0(2018-0312) 3GPP TS 38.214 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.215 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.300 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.321 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.322 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.323 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.331 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.401 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.410 V0.9.0(2018-04) 3GPP TS 38.413 V0.8.0(2018-04) 3GPP TS 38.420 V0.8.0(2018-04) 3GPP TS 38.423 V0.8.0(2018-04) 3GPP TS 38.470 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.473 V15.1.1(2018-04) 3GPP TR 38.801 V14.0.0(2017-04) 3GPP TR 38.802 V14.2.0(2017-09) 3GPP TR 38.803 V14.2.0(2017-09) 3GPP TR 38.804 V14.0.0(2017-03) 3GPP TR 38.900 V14.3.1(2017-07) 3GPP TR 38.912 V14.1.0(2017-06) 3GPP TR 38.913 V14.3.0(2017-06)
しかし、現状のリソースの割当方法では、現在、3GPPで議論されているV2X(例えば、NR-V2X)のサービス要件を満たすことができない可能性がある。例えば、低遅延が要求されるパケットの送信要求が発生した場合に、センシング処理を行った結果、送信要求のパケットが送信可能な空きリソースが不足し、送信要求のパケットが送信できなくなり、サービス要件を満たすことができなくなる。
例えば、モード4での端末装置では、パケット送信の許容最大遅延時間に応じて選択ウインドウの時間幅を設定するため、高優先パケットの送信要求を検出した場合、高優先のパケット送信の許容最大遅延時間が短くなるため、選択ウインドウの時間幅も短くなる。更に、選択ウインドウの時間幅が短くなると、選択ウインドウ内で送信要求のパケット送信に割当可能なリソース量も少なくなる。その結果、リソース量の減少によって高優先パケットの許容最大遅延時間内に高優先パケットが送信できなくなり、サービス要件が満たさなくなる。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、送信要求のパケット送信に応じた許容最大遅延時間の要求を満たすことができることを目的とする。
一つの態様の端末装置は、判定部と、生成部と、送信部と、割当部とを有する。判定部は、他の端末装置と直接通信する高優先のデータの送信要求を検出した場合に、データ送信に割当可能な複数のリソースの中で当該送信要求のデータ送信に割り当てるリソースが不足しているか否かを判定する。生成部は、送信要求のデータ送信に割り当てるリソースが不足している場合に、送信要求のデータ送信の優先レベルよりも下位のデータ送信に使用する他の端末装置が予約済みのリソースを選択し、選択した予約済みのリソースの開放を要求するコマンドを生成する。送信部は、生成部で生成したコマンドを各他の端末装置に送信する。割当部44は、コマンドに応じて他の端末装置が開放したリソースを送信要求のデータ送信に割り当てる。
一つの態様では、送信要求のパケット送信に応じた許容最大遅延時間のサービス要件を満たすことができる。
図1は、実施例1の無線通信システムの一例を示す説明図である。 図2は、センシングウインドウ及び選択ウインドウの一例を示す説明図である。 図3は、送信パケットの許容最大遅延時間に応じて選択ウインドウの時間幅が変動する際の一例を示す説明図である。 図4は、実施例1の移動局の一例を示すブロック図である。 図5は、実施例1の移動局のV2Vスケジューラ部の機能の一例を示すブロック図である。 図6は、実施例1のミュート標示の伝送方法及びミュート動作の一例を示す説明図である。 図7は、実施例1の送信側割当処理に関わる移動局の処理動作の一例を示すフロー図である。 図8は、実施例1の受信側開放処理に関わる移動局の処理動作の一例を示すフロー図である。 図9は、実施例2の無線通信システムの一例を示す説明図である。 図10は、実施例2のメンバ側割当処理に関わるメンバ局の処理動作の一例を示すフロー図である。 図11は、実施例2のヘッド側割当処理に関わるヘッド局の処理動作の一例を示すフロー図である。 図12は、実施例2のメンバ側開放処理に関わるメンバ局の処理動作の一例を示すフロー図である。 図13は、実施例3のミュート標示の伝送方法及びミュート動作の一例を示す説明図である。 図14は、実施例4のミュート標示の伝送方法及びミュート動作の一例を示す説明図である。 図15は、実施例5のミュート標示の伝送方法及びミュート動作の一例を示す説明図である。 図16は、実施例6のミュート標示の伝送方法及びミュート動作の一例を示す説明図である。 図17は、実施例7のミュート標示の伝送方法及びミュート動作の一例を示す説明図である。 図18は、実施例8のミュート標示の伝送方法及びミュート動作の一例を示す説明図である。 図19は、ミュート標示に関する情報を含むSCIフォーマットの一例を示す説明図である。 図20は、実施例9のミュート標示の伝送方法及びミュート動作の一例を示す説明図である。 図21は、実施例10のミュート標示の伝送方法及びミュート動作の一例を示す説明図である。
以下、本実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本明細書における課題及び実施例は一例であり、本願の権利範囲を限定するものではない。特に、記載の表現が異なっていたとしても技術的に同等であれば、異なる表現であっても本願の技術を適用可能であり、権利範囲を限定するものではない。そして、各実施の形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、本明細書で使用している用語や記載した技術的内容は、3GPPなど通信に関する規格として仕様書や寄書に記載された用語や技術的内容が適宜用いられてもよい。このような仕様書としては、例えば、上述した3GPP TS 38.211 V15.1.0(2018-03)がある。
以下に、本願の開示する端末装置及び無線通信システムの実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例は開示の技術を限定するものではない。
図1は、実施例1の無線通信システム1の一例を示す説明図である。図1に示す無線通信システム1は、複数の移動局2と、基地局3とを有する。無線通信システム1には、移動局2を車両に配置し、移動局2間の直接通信を実現するリソース割当方式として、例えば、LTE−V2V(Long Term Evolution-Vehicle to Vehicle)がある。V2V通信のリソース割当方式には、例えば、モード3及びモード4がある。
モード3で使用する無線通信システム1Aでは、基地局3が集中的にリソースを制御し、V2V通信を実施する移動局2が基地局3のカバレージに在圏する際に適用可能である。また、モード4で使用する無線通信システム1Bでは、V2V通信を実施する各移動局2が自律的に制御し、移動局2が基地局3のカバレージに在圏しなくても適用可能である。
モード4で使用する無線通信システム1B内の各移動局2は、V2V通信に用いられる周波数帯域をセンシングする。具体的には、移動局2は、所定のセンシング期間において、V2V通信に用いられる周波数帯域全体のSCI(Side link Control Channel)を受信し、対応するサブチャネルの受信電力を計測する。そして、移動局2は、それぞれのサブフレーム及びサブチャネルにおいて他の移動局2が信号を送信しているか否かを判定する。移動局2は、パケット送信の送信要求を検出した場合、センシング結果に基づき、他の移動局2が使用する可能性が高いリソースを除外し、パケット送信に割り当てる空きリソースを選択する。モード4での移動局2は、パケット送信の送信要求を検出した場合、送信パケットの許容最大遅延時間に応じた選択ウインドウの時間幅を設定する。そして、移動局2は、センシング結果に基づいて、他の移動局2が使用する可能性の高いリソースを予約済みリソースとして選択ウインドウ内に設定する。そして、移動局2は、選択ウインドウ内に予約済みリソース以外の空きリソースを選択し、選択した空きリソースにパケット送信を割当てる。
図2は、センシングウインドウ及び選択ウインドウの一例を示す説明図である。図2に示すセンシングウインドウ及び選択ウインドウは、例えば、モード4の無線通信システム1BのUE3の移動局2のV2V通信のセンシングウインドウ及び選択ウインドウの一例である。センシングウインドウは、V2V通信に使用する周波数帯域でPSCCH(Physical Side link Control Channel)を受信し、PSCCH内のSCIから移動局2のリソースの使用状況を捕捉したセンシング結果である。リソースは、例えば、1m秒のスロット毎に3個のサブチャネルを配置し、各サブチャネルは、V2Vの制御信号である制御情報と、V2Vのデータ信号であるデータとを有する。例えば、UE3の移動局2は、V2V通信に使用する周波数帯域全体の各PSCCH内のSCIから各サブチャネルの予約済みリソースは分かる。なお、SCIから各サブチャネルの予約済みリソースがわかるのは、SCIに含まれる情報を復号(解読)することができるからである。なお、UE3は、PSSCH-RSRPおよびS-RSSI(サイドリンクRSSI)を測定し、測定結果に基づいて1つのリソースを選択することが可能である。UE3の移動局2は、各サブチャネルの受信電力が所定閾値を超えているか否かの計測結果で他の移動局2によるリソースの使用状況を捕捉するセンシング処理を実行する。図2に示すセンシングウインドウは、UE3の移動局2が捕捉したセンシング結果であって、UE1及びUE2の移動局2が使用するリソースを示している。UE3の移動局2は、パケットの送信要求を検出すると、パケット送信の選択ウインドウの時間幅を設定し、送信要求の検出から1000m秒前までのセンシング結果に基づき、UE1及びUE2の移動局2で予約済みのリソースを選択ウインドウ内に設定する。UE3の移動局2は、選択ウインドウ内の予約済みリソース以外の空きリソースを選択し、選択した空きリソースに送信要求のパケット送信を割当てる。
前述した通り、移動局2は、パケットの送信要求を検出すると、パケット送信の許容最大遅延時間に応じて選択ウインドウの時間幅を変動する。尚、例えば、LTEで規定する許容最大遅延時間は、例えば、20ms〜100msのため、選択ウインドウの時間幅も20ms〜100msとなる。
また、移動局2は、センシング結果に基づき、選択ウインドウ内の予約済みリソースが80%以上になると、各サブチャネルのリソースの受信電力の所定閾値を3dBに増やすことでリソースの使用状況を高精度に捕捉することになる。その結果、移動局2は、選択ウインドウ内でリソースの使用状況を高精度に認識できる。移動局2は、選択ウインドウから利用可能なリソースをランダムに選択し、選択したリソースに送信要求のパケット送信を割当てることになる。
しかしながら、R16 NR−V2Xには、例えば、隊列走行、先進運転、拡張センサや遠隔運転等のAdvanced V2Xのサービスがある。隊列走行は、例えば、移動局2が搭載された複数の車両が隊列を組んで自動走行するサービスである。先進運転は、例えば、移動局2が搭載された走行中の車両の車線逸脱を防止する支援システム等のサービスである。拡張センサは、例えば、移動局2が搭載された車両が検出したセンサ結果を他の移動局2が搭載された他の車両で使用するサービスである。遠隔運転は、例えば、移動局2が搭載された車両の遠隔操作による運転サービスである。
先進運転のサービス要件には、例えば、ペイロードが2000バイト、許容最大遅延時間(Max end to end Latency)が3m秒、信頼度が99.999%、データレートが30Mbps、最小無線範囲が500メートルの無線条件が求められている。また、拡張センサには、例えば、許容最大遅延時間が3m秒、信頼度が99.999%、データレートが50Mbps、最小無線範囲が200メートルの無線条件が求められている。
図3は、送信パケットの許容最大遅延時間に応じて選択ウインドウの時間幅が変動する際の一例を示す説明図である。例えば、高優先パケットの許容最大遅延時間である3m秒のサービス条件を満たすためには、図3に示すように選択ウインドウの時間幅を100m秒から3m秒に短くする必要がある。しかしながら、例えば、高優先パケットの許容最大遅延時間に応じて選択ウインドウの時間幅を短くした場合、選択ウインドウ内のリソース数が少なくなって、選択ウインドウ内で使用可能なリソース数が少なくなる。その結果、V2Vの移動局2では、高優先パケットが送信できなくなる場合も想定される。
そこで、移動局2は、高優先パケットの許容最大遅延時間に応じて選択ウインドウの時間幅が短くなった場合でも、高優先パケットに割り当てるリソースを確保してサービス要件を満たすことが求められている。
図4は、実施例1の移動局2の一例を示すブロック図である。図2に示す移動局2は、セルラーアンテナ11と、セルラー受信部12と、CP(Cyclic Prefix)除去部13と、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)部14と、復号部15と、スケジューラ部16とを有する。更に、移動局2は、データ生成部17と、データ符号化部18と、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)部19と、CP付加部20と、セルラー送信部21とを有する。更に、移動局2は、V2Vアンテナ22と、V2V受信部23と、V2V制御復号部24と、V2Vデータ復号部25と、ミュート標示復号部26と、V2Vスケジューラ部27と、リソースプール28とを有する。移動局2は、V2V制御生成部29と、V2Vデータ生成部30と、ミュート標示生成部31と、V2V送信部32とを有する。
セルラーアンテナ11は、例えば、モード3の無線通信システム1Aに使用する無線キャリアの無線信号を送受信する。セルラー受信部12は、セルラーアンテナ11を通じて無線信号を受信し、その受信信号に対して、例えば、ダウンコンバート及びA/D変換等の無線受信処理を実行する。CP除去部13は、受信信号にシンボル単位で付加されたCPを除去する。そして、CP除去部13は、CP除去後の受信信号をFFT部14へ出力する。FFT部14は、CP除去部13から出力された受信信号を高速フーリエ変換し、時間領域の受信信号を周波数領域の受信信号に変換する。受信信号には、基地局3から送信されたデータや制御信号等が含まれる。復号部15は、FFT部14で変換後の周波数領域の受信信号からデータを復調及び復号する。復号部15は、変換後の周波数領域の受信信号から制御信号を復調及び復号する。
スケジューラ部16は、基地局3との間で送受信されるデータに無線リソースを割当てるスケジューリングを実行する。具体的には、スケジューラ部16は、各移動局2が送信するデータに無線リソースを割り当てる、移動局2から基地局3への上り回線のスケジューリングを実行する。スケジューラ部16は、基地局3から移動局2への下り回線のスケジューリングを実行する。
データ生成部17は、基地局3に送信するデータを生成する。データ符号化部18は、生成したデータを符号化及び変調し、変調後のデータをIFFT部19へ出力する。IFFT部19は、データ生成部17から出力されたデータを逆高速フーリエ変換し、周波数領域の送信信号を時間領域の送信信号に変換する。そして、IFFT部19は、時間領域の送信信号をCP付加部20へ出力する。CP付加部20は、IFFT部19から出力される送信信号にシンボル単位でCPを付加する。そして、CP付加部20は、CPが付加された送信信号をセルラー送信部21へ出力する。セルラー送信部21は、送信信号をD/A変換及びアップコンバート等の無線送信処理を実行し、セルラーアンテナ11を通じて無線信号を送信する。
また、V2Vアンテナ22は、例えば、モード4の無線通信システム1Bに使用するV2V通信の無線信号を送受信する。V2V受信部23は、V2Vアンテナ22を通じて無線信号を受信し、その受信信号に対して、例えば、ダウンコンバート及びA/D変換等の無線受信処理を実行する。V2V制御復号部24は、V2V受信部23で受信処理した受信信号に含まれるV2Vの制御信号を復号化する。V2Vの制御信号は、受信信号内のPSSCH内のサブチャネル内の制御情報である。V2Vデータ復号部25は、V2V受信部23で受信処理した受信信号に含まれるV2Vのデータ信号を復号する。V2Vのデータ信号は、受信信号内のPSSCH内のサブチャネル内のデータである。ミュート標示復号部26は、V2V受信部23で受信処理した受信信号に含まれるミュート標示を復号する。ミュート標示は、受信信号内の所定周期に格納するコマンド等の制御情報である。ミュート標示は、詳細は後述するが、特定の予約済みのリソースの開放を各移動局2に要求するコマンドである。
V2Vスケジューラ部27は、V2Vの移動局2との間で送受信されるデータにV2V通信に使用するリソースを割当てるスケジューリングを実行する。リソースプール28は、V2V通信に使用するリソースの使用状況、例えば、センシングウインドウや選択ウインドウ等の情報を管理している。V2V制御生成部29は、送信先の移動局2に送信するV2Vの制御信号、例えば、サブチャネルの制御情報を生成する。V2Vデータ生成部30は、送信先の移動局2に送信するV2Vのデータ信号、例えば、サブチャネルのデータを生成する。ミュート標示生成部31は、各移動局2にブロードキャスト送信するミュート標示を生成する。V2V送信部32は、V2V制御生成部29で生成したV2Vの制御信号と、V2Vデータ生成部30で生成したV2Vのデータ信号とを含むV2Vの送信信号をD/A変換及びアップコンバート等の無線送信処理を実行する。そして、V2V送信部32は、無線送信処理実行後のV2Vの無線信号を、V2Vアンテナ22を通じて送信する。V2V送信部32は、ミュート標示生成部31で生成したミュート標示をD/A変換及びアップコンバート等の無線送信処理を実行し、V2Vアンテナ22を通じてミュート標示を各移動局2にブロードキャスト送信する。
図5は、実施例1の移動局2のV2Vスケジューラ部27の機能の一例を示すブロック図である。V2Vスケジューラ部27は、図示していないROM(Read Only Memory)内に格納されたプログラムを読み出し、読み出したプログラムを実行することで、例えば、判定部41、生成部42、送信部43、割当部44及び開放部45の機能を実行する。判定部41は、高優先パケットの送信要求を検出した場合に、センシング結果に基づき、V2V通信に割当可能な複数のリソースの中で高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足しているか否かを判定する。生成部42は、高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足している場合に、パケット送信の優先レベルが下位である低優先のパケット送信で他の移動局2が予約済みのリソースを選択する。更に、生成部42は、選択したリソースの開放を要求するミュート標示を生成するようにミュート標示生成部31を制御する。ミュート標示には、選択したリソースの開放を要求するミュート対象のリソースを識別するリソース情報が含まれている。ミュート標示には、例えば、CRCを含むPSCCHの内、後述する監視周期のPSSCHを使用する。ミュート標示は、制御情報等のSCIと同一サイズ(例えば、16ビット又は32ビット構成)である。ミュート標示のSCIと他のSCIとの差異を明確にするため、ミュート標示のSCIには、RNTI(Radio Network Temporary Identifier)を格納する。尚、ミュート標示を受信する移動局2は、SCI内のRNTIでミュート標示のSCIを容易に識別できる。
送信部43は、生成したミュート標示を各他の移動局2にブロードキャスト送信するようにV2V送信部32を制御する。割当部44は、ミュート標示に応じて他の移動局2が開放した空きリソースに高優先のパケット送信を割当てる。開放部45は、他の移動局2から受信したミュート標示内のミュート対象のリソースが自局で予約済みのリソースであるか否かを判定する。開放部45は、他の移動局2から検出したミュート標示のミュート対象のリソースが自局で予約済みのリソースの場合、ミュート対象の予約済みのリソースを開放する。
図6は、実施例1のミュート標示の伝送方法及びミュート動作の一例を示す説明図である。移動局2は、V2V通信に使用するリソースと同一のリソース内の所定周期のリソースを、ミュート標示を送信する標示チャネルとして使用する。そして、所定周期のリソース内の制御情報にミュート標示を含める。ミュート標示を送信する移動局2は、標示チャネルを使用してミュート標示を他の移動局2にブロードキャスト送信する。また、ミュート標示を受信する移動局2は、所定周期の標示チャネルを監視周期としてミュート標示の有無を監視する。標示チャネルの期間は、前述した通り、V2V通信と同一のリソースを使用しているため、V2V通信ができない状態になる。尚、説明の便宜上、ミュート標示を送信する移動局2は移動局2A、ミュート標示を受信した移動局2の内、ミュート標示内のミュート対象のリソースが自局で予約済みの移動局2は移動局2Bとする。
移動局2Aは、パケットの送信要求を検出した場合、送信要求を検出した時点から1000m秒前までのセンシング結果に基づき、他の移動局2によるリソースの使用状況を捕捉する。移動局2Aは、送信要求のパケット送信の許容最大遅延時間に応じた選択ウインドウの時間幅を設定し、他の移動局2の使用状況から、送信要求のパケット送信に使用する空きリソースが不足しているか否かを判定する。移動局2Aは、送信要求のパケット送信に使用する空きリソースが不足していない場合、送信要求の送信データに空きリソースを割り当てる。
また、移動局2Aは、送信要求のパケット送信に使用する空きリソースが不足している場合、送信要求の優先レベルが下位の予約済みのリソースをミュート対象のリソースとして選択する。移動局2Aは、選択したミュート対象のリソースを識別するリソース情報を含むミュート標示を、標示チャネルを通じて他の移動局2にブロードキャスト送信する。
また、ミュート標示を受信する移動局2は、標示チャネルを通じてミュート標示を受信した場合、ミュート標示を解読してミュート標示内のリソース情報を抽出し、リソース情報からミュート対象のリソースを特定する。更に、移動局2は、ミュート対象のリソースが自局で予約済みのリソースであるか否かを判定する。更に、ミュート標示を受信した移動局2の内、移動局2Bは、ミュート対象のリソースが自局で予約済みのリソースであるため、当該予約済みのリソースを開放する。
そして、ミュート標示を送信した移動局2Aは、ミュート標示に応じて移動局2Bが開放したミュート対象の空きリソースに送信要求のパケット送信を割当てる。その結果、移動局2Aは、例えば、低優先のパケット送信で予約済みのリソースによって空きリソースがない、または不足している場合でも、送信要求のパケット送信にリソースを割当てることができる。
例えば、UE10の移動局2Aは、図6に示すように高優先パケットの送信要求を検出した場合、送信要求を検出した時点から1000m秒前までのセンシング結果に基づき、他の移動局2のリソースの使用状況を捕捉する。更に、UE10の移動局2Aは、高優先のパケット送信の許容最大遅延時間に応じて選択ウインドウの時間幅を設定し、他の移動局2の使用状況から送信要求の高優先パケットに使用する空きリソースが不足しているか否かを判定する。
UE10の移動局2Aは、送信要求の高優先パケットに使用する空きリソースが不足しているため、センシング結果から送信要求のパケット送信の優先レベルが高優先よりも下位の低優先の予約済みのリソースをミュート対象のリソースとして選択する。尚、UE10の移動局2Aのパケット送信の優先レベルは高優先、UE2の移動局2が予約済みのリソースに使用するパケット送信の優先レベルは低優先とする。従って、UE10の移動局2Aは、センシング結果から送信要求のパケット送信の優先レベルが下位の低優先のUE2の移動局2Bの予約済みのリソースをミュート対象のリソースとして選択する。そして、UE10の移動局2Aは、選択したミュート対象のリソースを識別するリソース情報を含むミュート標示を生成する。UE10の移動局2Aは、標示チャネルの監視周期のタイミングでミュート標示を各他の移動局2にブロードキャスト送信する。
また、UE2の移動局2Bは、監視周期のタイミングでミュート標示を検出した場合、ミュート標示を解読してリソース情報を抽出し、抽出したリソース情報からミュート対象のリソースを特定する。UE2の移動局2Bは、ミュート標示のリソースが自局で予約済みのリソースであるため、予約済みのリソースを開放する。
更に、UE10の移動局2Aは、ミュート標示を送信した後、ミュート標示に応じてUE2の移動局2Aが開放したミュート対象の空きリソースに送信要求の高優先のパケット送信を割当てる。その結果、UE10の移動局2Aは、高優先のパケット送信を実現できる。
次に実施例1の無線通信システム1の内、モード4の無線通信システム1Bの動作について説明する。図7は、実施例1の送信側割当処理に関わる移動局2Aの処理動作の一例を示すフロー図である。送信側の移動局2Aは、自局の送信要求を検出したか否かを判定する(ステップS11)。尚、送信要求は、例えば、自局でパケットの送信を要求する要求である。移動局2Aは、自局の送信要求を検出した場合(ステップS11肯定)、送信要求のパケット送信の優先レベルが高優先であるか否かを判定する(ステップS12)。優先レベルは、前述した通り、例えば、高優先と低優先との2段階である。
移動局2Aは、送信要求のパケット送信の優先レベルが高優先である場合(ステップS12肯定)、センシング結果から送信要求の高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足しているか否かを判定する(ステップS13)。移動局2Aは、高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足している場合(ステップS13肯定)、センシングウインドウのモニタを継続する(ステップS14)。移動局2Aは、センシング結果に基づき、選択ウインドウ内のミュート対象のリソースを選択する(ステップS15)。
移動局2Aは、選択したミュート対象のリソースを識別するリソース情報を含むミュート標示を生成する(ステップS16)。移動局2Aは、生成したミュート標示を図6に示す標示チャネルで各移動局2にブロードキャスト送信する(ステップS17)。その結果、例えば、移動局2Bは、移動局2Aからのミュート標示を受信した場合に、ミュート標示内のミュート対象のリソースが自局で予約済みのリソースのため、予約済みのリソースを開放することになる。そして、移動局2Aは、ミュート対象のリソースを送信要求のパケット送信に割り当ててパケット送信を実行し(ステップS18)、図7に示す処理動作を終了する。
また、移動局2Aは、送信要求のパケット送信の優先レベルが高優先でない場合(ステップS12否定)、センシングウインドウのモニタを継続する(ステップS19)。そして、移動局2Aは、センシング結果に基づき、選択ウインドウ内の使用可能なリソースを選択する(ステップS20)。そして、移動局2Aは、選択リソースに送信要求のパケット送信を割当ててパケット送信を実行し(ステップS21)、図7に示す処理動作を終了する。また、移動局2Aは、空きリソースが不足していない場合(ステップS13否定)、送信要求のパケット送信に使用できる空きリソースがあると判断し、センシングウインドウのモニタを継続すべく、ステップS19に移行する。また、移動局2Aは、自局の送信要求を検出しなかった場合(ステップS11否定)、センシングウインドウのモニタを継続し(ステップS22)、図7に示す処理動作を終了する。
図7に示す送信側割当処理を実行する移動局2Aは、高優先パケットの送信要求を検出した場合、センシング結果に基づき、送信要求の高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足しているか否かを判定する。移動局2Aは、空きリソースが不足している場合、優先レベルが下位の低優先の予約済みリソースを選択し、選択した予約済みのリソースをミュート対象のリソースに含むミュート標示を各移動局2にブロードキャスト送信する。更に、移動局2Aは、移動局2Bがミュート標示に応じて開放したミュート対象の空きリソースに送信要求の高優先のパケット送信を割当てる。その結果、移動局2は、空きリソースが不足した場合でも、高優先のパケット送信を実現できる。
図8は、実施例1の受信側開放処理に関わる移動局2の処理動作の一例を示すフロー図である。受信側の移動局2は、現在がミュート標示の監視周期であるか否かを判定する(ステップS31)。尚、監視周期は、ミュート標示が送信又は受信できる周期である。移動局2は、現在が監視周期の場合(ステップS31肯定)、監視周期内に移動局2Aからミュート標示があるか否かを判定する(ステップS32)。移動局2は、監視周期内にミュート標示がある場合(ステップS32肯定)、自局で予約済みのリソースがあるか否かを判定する(ステップS33)。移動局2は、自局で予約済みのリソースがある場合(ステップS33肯定)、ミュート標示を解読してリソース情報からミュート対象のリソースを特定し、自局で予約済みのリソースがミュート対象のリソースであるか否かを判定する(ステップS34)。移動局2は、自局で予約済みのリソースがミュート対象のリソースの場合(ステップS34肯定)、ミュート対象である自局で予約済みのリソースを開放し(ステップS35)、図8に示す処理動作を終了する。
移動局2は、ミュート標示の監視周期でない場合(ステップS31否定)、又は監視周期内にミュート標示がない場合(ステップS32否定)、センシングウインドウのモニタを継続し(ステップS36)、図8に示す処理動作を終了する。また、移動局2は、予約済みのリソースがない場合(ステップS33否定)、又は、自局で予約済みのリソースがミュート標示内のミュート対象のリソースでない場合(ステップS34否定)、図8に示す処理動作を終了する。
図8に示す受信側開放処理を実行する移動局2は、ミュート標示を検出した場合、ミュート標示内のリソース情報からミュート対象のリソースを特定し、自局で予約済みのリソースがミュート対象のリソースであるか否かを判定する。移動局2は、自局で予約済みのリソースがミュート対象のリソースである場合、ミュート対象の予約済みリソースを開放する。その結果、ミュート標示を送信した移動局2Aは、ミュート標示に応じて開放された空きリソースに送信要求のパケット送信を割当てることができる。
実施例1のモード4での移動局2は、高優先パケットの送信要求を検出した場合、センシング結果に基づき、送信要求の高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足しているか否かを判定する。移動局2は、高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足している場合、低優先の予約済みリソースを選択し、選択した予約済みのリソースをミュート対象のリソースに含むミュート標示を生成する。更に、移動局2は、生成したミュート標示を標示チャネルで各移動局2にブロードキャスト送信する。更に、移動局2は、他の移動局2がミュート標示に応じて開放したミュート対象の空きリソースに送信要求の高優先のパケット送信を割当てる。その結果、移動局2は、空きリソースが不足した場合でも、送信要求に応じて高優先のパケット送信を実現できる。送信要求のパケット送信に応じた許容最大遅延時間のサービス要件を満たすことができる。
しかも、モード4での移動局2は、V2V通信に使用するリソース内の所定周期のリソースである標示チャネルを使用してミュート標示を他の移動局2にブロードキャスト送信した。その結果、ミュート標示を受信する移動局2は、標示チャネルがV2V通信のリソースを使用するため、通常のV2V通信のセンシングをしながら、標示チャネルのミュート標示も捕捉できる。
尚、上記実施例1のモード4の無線通信システム1Bでは、移動局2の主従を設定していない場合を例示した。しかしながら、例えば、自動車隊列走行の各移動局2は、グループを構成し、グループ内に1台の移動局2をヘッド局2C、ヘッド局2C以外の他の移動局2をメンバ局2D,2E,2Fとする。そこで、このような主従関係のある無線通信システム1Bの実施の形態につき、実施例2として以下に説明する。尚、実施例1の無線通信システム1と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図9は、実施例2の無線通信システム1の一例を示す説明図である。自動車隊列走行において各移動局2は、グループを構成する。グループ内の1台の移動局2をヘッド局2C、ヘッド局2C以外の他の移動局2をメンバ局2D,2E,2Fとして機能する。尚、ヘッド局2C以外のメンバ局2D、2E及び2Fは、例えば、高優先のパケット送信を要求したメンバ局2Dと、ミュート標示に応じて自局の予約済みのリソースを開放するメンバ局2Eと、ミュート対象のリソースが未使用のメンバ局2Fとを有する。
メンバ局2Dが、高優先パケットの送信要求を検出した場合、送信要求を検出した時点から1000m秒前までのセンシング結果に基づき、他の移動局2のリソースの使用状況を捕捉する。メンバ局2Dは、送信要求の許容最大遅延時間に応じた選択ウインドウの時間幅を設定し、他の移動局2の使用状況から、送信要求の高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足しているか否かを判定する。メンバ局2Dは、空きリソースが不足していない場合、送信要求の高優先のパケット送信に空きリソースを割り当てる。
また、メンバ局2Dは、高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足している場合、送信要求のパケット送信の優先レベルが下位の低優先の予約済みのリソースをミュート対象のリソースとして選択する。メンバ局2Dは、選択したミュート対象のリソースを識別するリソース情報を含むミュート要求をヘッド局2Cに送信する。
ヘッド局2Cは、メンバ局2Dからのミュート要求を検出した場合、ミュート要求内のリソース情報を含むミュート標示を、標示チャネルを通じて他の移動局(メンバ局)2にブロードキャスト送信する。ミュート標示を受信する移動局(メンバ局)2は、標示チャネルを通じてミュート標示を受信した場合、ミュート標示を解読してミュート標示内のリソース情報からミュート対象のリソースを特定する。更に、移動局(メンバ局)2は、ミュート対象のリソースが自局で予約済みのリソースであるか否かを判定する。更に、移動局2、例えば、メンバ局2Eは、ミュート対象のリソースが自局で予約済みのリソースの場合、当該予約済みのリソースを開放する。
そして、ミュート要求を発信したメンバ局2Dは、メンバ局2Eがミュート標示に応じて開放したミュート対象の空きリソースに送信要求の高優先のパケット送信を割当てる。その結果、メンバ局2Dは、選択ウインドウ内に空きリソースが不足している場合でも、空きリソースに高優先のパケット送信を割当てる。
次に実施例2の無線通信システム1の内、モード4の無線通信システム1Bの動作について説明する。図10は、実施例2のメンバ側割当処理に関わるメンバ局2Dの処理動作の一例を示すフロー図である。メンバ局2Dは、自局の送信要求を検出したか否かを判定する(ステップS41)。尚、送信要求は、例えば、パケットの送信を要求する要求である。メンバ局2Dは、自局の送信要求を検出した場合(ステップS41肯定)、送信要求のパケット送信の優先レベルが高優先であるか否かを判定する(ステップS42)。優先レベルは、例えば、高優先と低優先との2段階である。
メンバ局2Dは、送信要求のパケット送信の優先レベルが高優先である場合(ステップS42肯定)、送信要求の高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足しているか否かを判定する(ステップS43)。メンバ局2Dは、高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足している場合(ステップS43肯定)、センシングウインドウのモニタを継続する(ステップS44)。メンバ局2Dは、センシング結果に基づき、選択ウインドウ内のミュート対象のリソースを選択する(ステップS45)。
メンバ局2Dは、選択したミュート対象のリソースを含むミュート要求をヘッド局2Cに送信する(ステップS46)。その結果、ヘッド局2Cは、ミュート要求に応じてミュート標示を生成し、生成したミュート標示を各移動局(メンバ局)2にブロードキャスト送信する。そして、移動局2(メンバ局2E)は、受信したミュート標示内のミュート対象のリソースが自局で予約済みのリソースの場合、当該予約済みのリソースを開放することになる。そして、メンバ局2Dは、メンバ局2Eが開放したミュート対象のリソースを送信要求の高優先のパケット送信に割り当ててパケット送信を実行し(ステップS47)、図10に示す処理動作を終了する。
また、メンバ局2Dは、送信要求のパケット送信の優先レベルが高優先でない場合(ステップS42否定)、センシングウインドウのモニタを継続する(ステップS48)。メンバ局2Dは、センシング結果に基づき、選択ウインドウ内の使用可能なリソースを選択する(ステップS49)。そして、メンバ局2Dは、選択リソースに送信要求のパケット送信を割当ててパケット送信を実行し(ステップS50)、図10に示す処理動作を終了する。また、メンバ局2Dは、高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足していない場合(ステップS43否定)、送信要求のパケット送信に割当可能な空きリソースがあると判断し、センシングウインドウのモニタを継続すべく、ステップS48に移行する。また、メンバ局2Dは、自局の送信要求を検出しなかった場合(ステップS41否定)、センシングウインドウのモニタを継続し(ステップS51)、図10に示す処理動作を終了する。
図10に示すメンバ側割当処理を実行するメンバ局2Dは、高優先パケットの送信要求を検出した場合、センシング結果に基づき、送信要求の高優先のパケットに使用する空きリソースが不足しているか否かを判定する。メンバ局2Dは、空きリソースが不足している場合、低優先の予約済みリソースを選択し、選択した予約済みのリソースをミュート対象のリソースとし、当該ミュート対象のリソースを含むミュート要求をヘッド局2Cに送信する。メンバ局2Dは、ヘッド局2Cからのミュート標示に応じてメンバ局2Eが開放したミュート対象の空きリソースに送信要求の高優先のパケット送信を割当てる。その結果、メンバ局2Dは、空きリソースが不足した場合でも、送信要求に応じて高優先のパケット送信を実行できる。
図11は、実施例2のヘッド側割当処理に関わるヘッド局2Cの処理動作の一例を示すフロー図である。ヘッド局2Cは、自局の送信要求を検出したか否かを判定する(ステップS61)。尚、送信要求は、例えば、パケットの送信を要求する要求である。ヘッド局2Cは、自局の送信要求を検出した場合(ステップS61肯定)、送信要求のパケット送信の優先レベルが高優先であるか否かを判定する(ステップS62)。優先レベルは、例えば、高優先と低優先との2段階である。
ヘッド局2Cは、送信要求のパケット送信の優先レベルが高優先である場合(ステップS62肯定)、送信要求の高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足しているか否かを判定する(ステップS63)。ヘッド局2Cは、空きリソースが不足している場合(ステップS63肯定)、センシングウインドウのモニタを継続する(ステップS64)。ヘッド局2Cは、センシング結果に基づき、選択ウインドウ内のミュート対象のリソースを選択する(ステップS65)。
ヘッド局2Cは、選択したミュート対象のリソースを識別するリソース情報を含むミュート標示を生成する(ステップS66)。ヘッド局2Cは、生成したミュート標示をメンバ局である各移動局(メンバ局)2にブロードキャスト送信する(ステップS67)。その結果、移動局(メンバ局)2は、ヘッド局2Cからのミュート標示を受信し、ミュート標示内のミュート対象のリソースが自局で予約済みのリソースの場合、予約済みのリソースを開放することになる。ヘッド局2Cは、ミュート対象のリソースを送信要求の高優先のパケット送信に割り当ててパケット送信を実行し(ステップS68)、図11に示す処理動作を終了する。
また、ヘッド局2Cは、送信要求の優先レベルが高優先でない場合(ステップS62否定)、センシングウインドウのモニタを継続し(ステップS69)、センシング結果に基づき、選択ウインドウ内の使用可能なリソースを選択する(ステップS70)。そして、ヘッド局2Cは、選択リソースを送信要求のパケット送信に割り当ててパケット送信を実行し(ステップS71)、図11に示す処理動作を終了する。
また、ヘッド局2Cは、空きリソースが不足していない場合(ステップS63否定)、送信要求のパケット送信に使用できる空きリソースがあると判断し、センシングウインドウのモニタを継続すべく、ステップS69に移行する。
また、ヘッド局2Cは、自局の送信要求を検出しなかった場合(ステップS61否定)、メンバ局2Dからのミュート要求を検出したか否かを判定する(ステップS72)。ヘッド局2Cは、メンバ局2Dからのミュート要求を検出した場合(ステップS72肯定)、ミュート要求に関わる送信要求のパケット送信の優先レベルが高優先であるか否かを判定する(ステップS73)。ヘッド局2Cは、ミュート要求に関わる送信要求のパケット送信の優先レベルが高優先の場合(ステップS73肯定)、ミュート要求内のミュート対象のリソースを含むミュート標示を生成する(ステップS74)。更に、ヘッド局2Cは、ミュート標示を各移動局(メンバ局)2にブロードキャスト送信し(ステップS75)、図11に示す処理動作を終了する。ヘッド局2Cは、ミュート要求に関わる送信要求のパケット送信の優先レベルが高優先でない場合(ステップS73否定)、センシングウインドウのモニタを継続し(ステップS76)、図11に示す処理動作を終了する。
図11に示すヘッド側割当処理を実行するヘッド局2Cは、メンバ局2Dから高優先の送信要求に関わるミュート要求を受信した場合、ミュート要求内のリソース情報を含むミュート標示を生成する。ヘッド局2Cは、生成したミュート標示を各移動局(メンバ局)2にブロードキャスト送信する。その結果、メンバ局2Dは、メンバ局2Eがミュート標示に応じて開放したミュート対象の空きリソースに高優先のパケット送信を割当てる。その結果、メンバ局2Dは、空きリソースが不足した場合でも、送信要求に応じて高優先のパケット送信を実行できる。
図12は、実施例2のメンバ側開放処理に関わるメンバ局2Eの処理動作の一例を示すフロー図である。メンバ局2Eは、現在がミュート標示の監視周期であるか否かを判定する(ステップS81)。尚、監視周期は、ミュート標示を監視する周期である。メンバ局2Eは、現在が監視周期の場合(ステップS81肯定)、監視周期内にヘッド局2Cからのミュート標示があるか否かを判定する(ステップS82)。メンバ局2Eは、監視周期内にミュート標示がある場合(ステップS82肯定)、自局で予約済みのリソースがあるか否かを判定する(ステップS83)。メンバ局2Eは、自局で予約済みのリソースがある場合(ステップS83肯定)、ミュート標示を解読してリソース情報からミュート対象のリソースを特定し、自局で予約済みのリソースがミュート対象のリソースであるか否かを判定する(ステップS84)。
メンバ局2Eは、自局で予約済みのリソースがミュート対象のリソースの場合(ステップS84肯定)、ミュート対象のリソースである予約済みのリソースを開放し(ステップS85)、図12に示す処理動作を終了する。メンバ局2Eは、ミュート標示の監視周期でない場合(ステップS81否定)、又は監視周期内にミュート標示がない場合(ステップS82否定)、センシングウインドウのモニタを継続し(ステップS86)、図12に示す処理動作を終了する。また、メンバ局2Eは、予約済みのリソースがない場合(ステップS83否定)、又は、自局で予約済みのリソースがミュート対象のリソースでない場合(ステップS84否定)、モニタを継続すべくステップS86に移行する。
図12に示すメンバ側開放処理を実行するメンバ局2Eは、ミュート標示を検出した場合、ミュート標示内のリソース情報からミュート対象のリソースを特定し、自局で予約済みのリソースがミュート対象のリソースであるか否かを判定する。メンバ局2Eは、自局で予約済みのリソースがミュート対象のリソースである場合、ミュート対象の予約済みリソースを開放する。その結果、ミュート標示を送信したメンバ局2Dは、ミュート標示に応じて開放された空きリソースに送信要求のパケット送信を割当てて送信できる。
実施例2のモード4でのメンバ局2Dは、高優先パケットの送信要求を検出した場合、センシング結果に基づき、送信要求の高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足しているか否かを判定する。メンバ局2Dは、空きリソースが不足している場合、低優先の予約済みリソースを選択し、選択した予約済みのリソースをミュート対象のリソースとし、ミュート対象のリソースを含むミュート要求をヘッド局2Cに送信する。ヘッド局2Cは、メンバ局2Dからのミュート要求を受信した場合、ミュート要求内のミュート対象のリソースを含むミュート標示を各移動局(メンバ局)2にブロードキャスト送信する。メンバ局2Eは、ミュート標示に応じてミュート対象のリソースが自局で予約済みのリソースの場合、予約済みのリソースを開放する。そして、メンバ局2Dは、メンバ局2Eがミュート標示に応じて開放したミュート対象の空きリソースに高優先のパケット送信を割当てる。その結果、メンバ局2Dは、空きリソースが不足した場合でも、送信要求に応じて高優先のパケット送信を実行できる。
尚、上記実施例1及び2では、パケット送信の優先レベルが高優先及び低優先の2段階の場合を例示したが、優先レベルが2段階に限定されるものではなく、複数段であっても良く、適宜変更可能である。例えば、パケット送信の優先レベルを3段階にした場合の実施の形態につき、実施例3として以下に説明する。尚、実施例1と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図13は、実施例3のミュート標示の伝送方法及びミュート動作の一例を示す説明図である。パケット送信の優先レベルは、例えば、LV1〜LV3の3段階とし、LV1は、優先レベルが最上位のパケット送信、LV2は、優先レベルが第2位のパケット送信、LV3は、優先レベルが第3位のパケット送信とする。LV1のパケット送信の許容最大遅延時間は、例えば、3m秒、LV2のパケット送信の許容最大遅延時間は、例えば、10m秒、LV3のパケット送信の許容最大遅延時間は、例えば、15m秒とする。
例えば、UE10の移動局2Aは、図13に示すようにLV1のパケット送信の送信要求を検出した場合、送信要求を検出した時点から1000m秒前までのセンシング結果に基づき、他の移動局2のリソースの使用状況を捕捉する。更に、UE10の移動局2Aは、送信要求の許容最大遅延時間3m秒に応じて選択ウインドウの時間幅を設定し、他の移動局2の使用状況からLV1のパケット送信に使用する空きリソースが不足しているか否かを判定する。
UE10の移動局は、LV1のパケット送信に使用する空きリソースが不足しているため、パケット送信の優先レベル(LV1)よりも下位のLV2又はLV3の予約済みのリソースをミュート対象のリソースとして選択する。尚、UE10の移動局2Aのパケット送信の優先レベルは“LV1”、例えば、UE2の移動局2が予約済みのリソースに使用するパケット送信の優先レベルは“LV3”とする。従って、UE10の移動局2Aは、送信要求のパケット送信の優先レベルLV1よりも下位のLV3のUE2の移動局2の予約済みのリソースをミュート対象のリソースとして選択する。そして、UE10の移動局2Aは、選択したミュート対象のリソースを識別するリソース情報を含むミュート標示を生成する。
UE10の移動局2Aは、標示チャネル内の監視周期のタイミングでミュート標示を各他の移動局2にブロードキャスト送信する。UE2の移動局2Bは、監視周期のタイミングでミュート標示を受信した場合、ミュート標示を解読してリソース情報からミュート対象のリソースを特定する。UE2の移動局2Bは、ミュート対象のリソースが自局で予約済みのリソースであるため、予約済みのリソースを開放する。
更に、UE10の移動局2Aは、ミュート標示を送信した後、ミュート標示に応じてUE2の移動局2Aが開放したミュート対象の空きリソースに送信要求のLV1のパケット送信を割当てる。その結果、UE10の移動局2Aは、LV1のパケット送信を実行できる。
また、UE10の移動局2Aが、LV2のパケット送信の送信要求を検出し、送信要求のLV2のパケット送信に使用する空きリソースが不足している場合、LV2よりも下位のLV3のパケット送信のUE2の移動局2Bで予約済みのリソースを選択する。そして、UE10の移動局2Aは、選択したリソースをミュート対象のリソースとしてミュート標示をブロードキャスト送信する。
そして、ミュート標示を受信したUE2の移動局2Bは、ミュート標示内のミュート対象のリソースが予約済みのリソースの場合、LV3の予約済みのリソースを開放する。そして、UE10の移動局2Aは、UE2の移動局2Bが開放したリソースに送信要求のLV2のパケット送信を割当てる。
また、上記実施例1の無線通信システム1では、V2V通信に使用するリソース内の所定周期のリソースである標示チャネルを使用してミュート標示を他の移動局2にブロードキャスト送信する場合を例示した。しかしながら、実施例1の標示チャネルは、V2V通信に使用するリソースの一部であるため、ミュート標示を送信しない場合にもリソースを確保する必要がある。従って、V2V通信のリソースの使用効率が低下する場合も考えられる。そこで、V2V通信に使用するリソースと異なる周波数帯域の所定周期のリソースを標示チャネルに使用してミュート標示を他の移動局2にブロードキャスト送信しても良く、その実施の形態につき、実施例4として以下に説明する。尚、実施例1の無線通信システムと同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図14は、実施例4のミュート標示の伝送方法及びミュート動作の一例を示す説明図である。移動局2Aは、V2V通信に使用するリソースと異なる周波数帯域の所定周期のリソースを標示チャネルに使用する。ミュート標示を送信する移動局2Aは、標示チャネルを使用してミュート標示を他の移動局2にブロードキャスト送信する。また、ミュート標示を受信する移動局2Bは、標示チャネルを監視周期としてミュート標示の有無を監視する。標示チャネルの期間は、前述した通り、V2V通信と異なる周波数帯域のリソースを使用しているため、V2V通信とミュート標示通信とが同時に使用できる状態である。
移動局2Aは、パケットの送信要求を検出した場合、送信要求を検出した時点から1000m秒前までのセンシング結果に基づき、他の移動局2のリソースの使用状況を捕捉する。移動局2Aは、送信要求の許容最大遅延時間に応じた選択ウインドウを設定し、他の移動局2の使用状況から送信要求の高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足しているか否かを判定する。移動局2Aは、送信要求の高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足していない場合、送信要求の高優先のパケット送信に空きリソースを割り当てる。
また、移動局2Aは、送信要求の高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足している場合、低優先の予約済みのリソースをミュート対象のリソースとして選択する。この際、移動局2Aは、標示チャネルの監視周期と同一タイミングのV2V通信のリソースを使用中の場合、監視周期のミュート標示を解読できない。従って、監視周期と同一タイミングでV2V通信を使用中の移動局2が使用する予約済みのリソースは、ミュート対象のリソースから除外する。つまり、移動局2は、監視周期のミュート標示と同一タイミングのV2V通信のリソースのSCIとを同時に解読することができないため、監視周期と同一タイミングのV2V通信の予約済みのリソースをミュート対象のリソースから除外する。そして、移動局2Aは、選択したミュート対象のリソースを識別するリソース情報を含むミュート標示を、標示チャネルを通じて他の移動局2にブロードキャスト送信する。
また、ミュート標示を受信する移動局2Bは、標示チャネルの監視周期を監視し、監視周期に応じてミュート標示を受信したか否かを判定する。移動局2Bは、ミュート標示を受信した場合、ミュート標示を解読してリソース情報からミュート対象のリソースを特定する。更に、移動局2Bは、ミュート対象のリソースが自局で予約済みのリソースであるか否かを判定する。更に、移動局2Bは、ミュート対象のリソースが自局で予約済みのリソースの場合、当該予約済みのリソースを開放する。
そして、ミュート標示を送信した移動局2Aは、ミュート標示に応じて開放されたミュート対象の空きリソースに送信要求のパケット送信を割当てる。その結果、移動局2Aは、送信要求のパケット送信に使用する空きリソースが不足している場合でも、高優先のパケット送信に空きリソースを割当てることができる。
例えば、UE10の移動局2Aは、図14に示すように高優先パケットの送信要求を検出した場合、送信要求を検出した時点から1000m秒前までのセンシング結果に基づき、他の移動局2のリソースの使用状況を捕捉する。更に、UE10の移動局2Aは、送信要求の許容最大遅延時間に応じて選択ウインドウの時間幅を設定し、他の移動局2の使用状況から送信要求の高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足しているか否かを判定する。
UE10の移動局2Aは、送信要求の高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足しているため、低優先の予約済みのリソースをミュート対象のリソースとして選択する。尚、UE10の移動局2Aの送信要求のパケット送信の優先レベルは高優先、例えば、UE2の移動局2Bが予約済みのリソースに割当済みのパケット送信の優先レベルは低優先とする。UE10の移動局2Aは、標示チャネルの監視周期と同一タイミングのリソースを使用中のUE2、UE4及びUE5の移動局2のリソースをミュート対象のリソースから除外する。従って、UE10の移動局2Aは、送信要求の高優先のパケット送信の優先レベルが下位の低優先のUE1の移動局2Bの予約済みのリソースをミュート対象のリソースとして選択する。そして、UE10の移動局2Aは、選択したミュート対象のリソースを識別するリソース情報を含むミュート標示を生成する。UE10の移動局2Aは、標示チャネルの監視周期のタイミングでミュート標示を各他の移動局2にブロードキャスト送信する。
また、UE1の移動局2Bは、監視周期のタイミングでミュート標示を検出した場合、ミュート標示を解読してリソース情報からミュート対象のリソースを特定する。UE1の移動局2Bは、ミュート対象のリソースが自局で予約済みのリソースであるため、予約済みのリソースを開放する。
更に、UE10の移動局2Aは、ミュート標示を送信した後、ミュート標示に応じてUE1の移動局2Bが開放したミュート対象の空きリソースに送信要求の高優先のパケット送信を割当てる。その結果、UE10の移動局2Aは、高優先のパケット送信を実行できる。
実施例4では、V2V通信に使用するリソースと異なる周波数帯域の所定周期のリソースを標示チャネルに使用した。その結果、実施例1の標示チャネルに比較してV2V通信のリソースを使用しないため、V2V通信の無線効率の向上が図れる。
尚、上記実施例4のミュート標示内のミュート対象のリソース数は1個の場合を例示したが、1個に限定されるものではなく、例えば、複数個であっても良く、適宜変更可能である。ミュート標示内に2個のミュート対象のリソースを含む場合の実施の形態につき、実施例5として以下に説明する。尚、上記実施例と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図15は、実施例5のミュート標示の伝送方法及びミュート動作の一例を示す説明図である。実施例4のミュート標示内のミュート対象のリソースは、1個であるのに対し、実施例5のミュート標示内のミュート対象のリソースは、2個である。2個のミュート対象のリストが生じる場合とは、例えば、ヘッド局2Cが2台のメンバ局2Dからミュート要求を受信した場合が想定できる。
UE10のメンバ局2Dが、高優先のパケット送信の送信要求を検出した場合、送信要求を検出した時点から1000m秒前までのセンシング結果に基づき、他の移動局2のリソースの使用状況を捕捉する。UE10のメンバ局2Dは、高優先の送信要求の許容最大遅延時間に応じた選択ウインドウの時間幅を設定し、他の移動局2の使用状況から送信要求の高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足しているか否かを判定する。UE10のメンバ局2Dは、空きリソースが不足していない場合、送信要求の高優先のパケット送信に空きリソースを割り当てる。
また、UE10のメンバ局2Dは、空きリソースが不足している場合、送信要求の高優先のパケット送信の優先レベルが下位の低優先の予約済みのリソースをミュート対象のリソースとして選択する。UE10のメンバ局2Dは、例えば、低優先のUE1のメンバ局2Eが使用する予約済みのリソースをミュート対象のリソースとして選択する。UE10のメンバ局2Dは、選択したミュート対象のリソースを識別するリソース情報を含むミュート要求をヘッド局2Cに送信する。
UE11のメンバ局2Dが、UE10のメンバ局2Dの送信要求後、かつ、監視期間前に高優先パケットの送信要求を検出した場合、送信要求を検出した時点から1000m秒前までのセンシング結果に基づき、他の移動局2のリソースの使用状況を捕捉する。UE11のメンバ局2Dは、高優先パケットの送信要求の許容最大遅延時間に応じた選択ウインドウの時間幅を設定し、他の移動局2の使用状況から送信要求のパケット送信に使用する空きリソースが不足しているか否かを判定する。UE11のメンバ局2Dは、空きリソースが不足していない場合、送信要求のパケット送信に使用する空きリソースを割り当てる。
また、UE11のメンバ局2Dは、空きリソースが不足している場合、送信要求のパケット送信の優先レベルよりも下位の予約済みのリソースをミュート対象のリソースとして選択する。UE11のメンバ局2Dは、例えば、低優先のUE7のメンバ局2Eが使用する予約済みのリソースをミュート対象のリソースとして選択する。UE11のメンバ局2Dは、選択したミュート対象のリソースを識別するリソース情報を含むミュート要求をヘッド局2Cに送信する。
ヘッド局2Cは、UE10のメンバ局2Dからのミュート要求を検出した場合、ミュート要求内のリソース情報を抽出する。更に、ヘッド局2Cは、UE10のメンバ局2Dからのミュート要求を検出した場合、ミュート要求内のリソース情報を抽出する。同様に、ヘッド局2Cは、UE11のメンバ局2Dからのミュート要求を検出した場合、ミュート要求内のリソース情報を抽出する。そして、ヘッド局2Cは、UE10及びUE11のメンバ局2Dから抽出した2個のミュート対象のリソースを含むミュート標示を生成する。
ヘッド局2Cは、2個のミュート対象のリソースを含むミュート標示を、標示チャネルを通じて他の移動局2にブロードキャスト送信する。移動局2は、標示チャネルを通じてミュート標示を受信した場合、ミュート標示を解読してリソース情報からミュート対象のリソースを特定する。更に、移動局2は、ミュート対象のリソースが自局で予約済みのリソースであるか否かを判定する。更に、移動局2、例えば、UE1及びUE7のメンバ局2Eは、ミュート対象のリソースが自局で予約済みのリソースの場合、当該予約済みのリソースを開放する。
そして、ミュート要求を発信したUE10のメンバ局2Dは、UE1のメンバ局2Eがミュート標示に応じて開放したミュート対象の空きリソースに送信要求のパケット送信を割当てる。その結果、UE10のメンバ局2Dは、選択ウインドウ内に空きリソースが不足している場合でも、送信要求の高優先のパケット送信にリソースを割当てる。
そして、ミュート要求を発信したUE11のメンバ局2Dは、UE7のメンバ局2Eがミュート標示に応じて開放したミュート対象の空きリソースに送信要求のパケット送信を割当てる。その結果、UE11のメンバ局2Dは、選択ウインドウ内に空きリソースが不足している場合でも、送信要求の高優先のパケット送信にリソースを割当てる。
実施例5では、1個のミュート標示に2個のミュート対象のリソースを格納可能にしたので、ミュート標示の送信効率の向上が図れる。
上記実施例1の無線通信システム1では、V2V通信に使用するリソース内の所定周期のリソースである標示チャネルを使用してミュート標示を他の移動局2にブロードキャスト送信する場合を例示した。更に、ミュート標示内のミュート対象のリソース数が1個の場合を例示したが、複数個でも良く、その実施の形態につき、実施例6として以下に説明する。尚、実施例1乃至3と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図16は、実施例6のミュート標示の伝送方法及びミュート動作の一例を示す説明図である。実施例1のミュート標示内のミュート対象のリソースの数は、1個であるのに対し、実施例5のミュート標示内のミュート対象のリソースの数は、例えば、2個である。例えば、2個のミュート対象のリソースが生じる場合とは、ヘッド局2Cが2台のメンバ局2Dからミュート要求を受信した場合である。また、パケット送信の優先レベルは、例えば、LV1〜LV3の3段階とする。
UE10のメンバ局2Dが、LV1のパケット送信の送信要求を検出した場合、送信要求を検出した時点から1000m秒前までのセンシング結果に基づき、他の移動局2のリソースの使用状況を捕捉する。UE10のメンバ局2Dは、LV1のパケット送信の許容最大遅延時間に応じた選択ウインドウの時間幅を設定し、他の移動局2の使用状況から送信要求のLV1のパケット送信に使用する空きリソースが不足しているか否かを判定する。UE10のメンバ局2Dは、空きリソースが不足していない場合、LV1のパケット送信に空きリソースを割り当てる。
また、UE10のメンバ局2Dは、空きリソースが不足している場合、送信要求のパケット送信の優先レベル(LV1)よりも下位のLV3の予約済みのリソースをミュート対象のリソースとして選択する。UE10のメンバ局2Dは、例えば、UE2のメンバ局2Eが使用するLV3の予約済みのリソースをミュート対象のリソースとして選択する。UE10のメンバ局2Dは、選択したミュート対象のリソースを識別するリソース情報を含むミュート要求をヘッド局2Cに送信する。
また、UE11のメンバ局2Dが、UE10のメンバ局2Dの送信要求後、かつ、監視期間前にLV1の送信要求を検出した場合、送信要求を検出した時点から1000m秒前までのセンシング結果に基づき、他の移動局2のリソースの使用状況を捕捉する。UE11のメンバ局2Dは、送信要求のLV1のパケット送信の許容最大遅延時間に応じた選択ウインドウの時間幅を設定し、他の移動局2の使用状況から送信要求のLV1のパケット送信に使用する空きリソースが不足しているか否かを判定する。UE11のメンバ局2Dは、空きリソースが不足していない場合、送信要求のLV1のパケット送信に空きリソースを割り当てる。
また、UE11のメンバ局2Dは、空きリソースが不足している場合、送信要求のパケット送信の優先レベル(LV1)よりも下位のLV3の予約済みのリソースをミュート対象のリソースとして選択する。UE11のメンバ局2Dは、例えば、UE1のメンバ局2Eが使用するLV3の予約済みのリソースをミュート対象のリソースとして選択する。UE11のメンバ局2Dは、選択したミュート対象のリソースを識別するリソース情報を含むミュート要求をヘッド局2Cに送信する。
ヘッド局2Cは、UE10のメンバ局2Dからのミュート要求を検出した場合、ミュート要求内のリソース情報を抽出し、ミュート対象のリソースを特定する。同様に、ヘッド局2Cは、UE11のメンバ局2Dからのミュート要求を検出した場合、ミュート要求内のリソース情報を抽出する。そして、ヘッド局2Cは、UE10及びUE11のメンバ局2Dから2個のミュート対象のリソースを含むミュート標示を生成する。
ヘッド局2Cは、2個のミュート対象のリソースを含むミュート標示を、標示チャネルを通じて他の移動局2にブロードキャスト送信する。ミュート標示を受信する移動局(メンバ局)2は、標示チャネルを通じてミュート標示を受信した場合、ミュート標示を解読してリソース情報からミュート対象のリソースを特定する。更に、移動局2は、ミュート対象のリソースが自局で予約済みのリソースであるか否かを判定する。更に、移動局2、例えば、UE1及びUE2のメンバ局2Eは、ミュート対象のリソースが自局で予約済みのリソースの場合、当該予約済みのリソースを開放する。
そして、ミュート要求を発信したUE10のメンバ局2Dは、ミュート標示に応じて開放されたUE2のミュート対象の空きリソースに送信要求のLV1のパケット送信を割当てる。その結果、UE10のメンバ局2Dは、選択ウインドウ内に空きリソースが不足している場合でも、送信要求のLV1のパケット送信を実行できる。
そして、ミュート要求を発信したUE11のメンバ局2Dは、UE1のメンバ局2Eがミュート標示に応じて開放したミュート対象の空きリソースに送信要求のLV1のパケット送信を割当てる。その結果、UE11のメンバ局2Dは、選択ウインドウ内に空きリソースが不足している場合でも、送信要求のLV1のパケット送信を実行できる。
尚、標示チャネルの監視周期には、例えば、3個のサブチャネルのリソースを有するため、各サブチャネルのSCIにミュート標示を格納できる。しかも、ミュート標示は最大で2個のミュート対象のリソースを格納可能である。従って、標示チャネルの監視周期では、3個のサブチャネルを使用して最大6個までのミュート対象のリソースを送信することが可能になる。
実施例6では、1個のミュート標示に2個のミュート対象のリソースを格納可能にしたので、ミュート標示の送信効率の向上が図れる。
尚、上記実施例では、V2V通信に使用する1スロット分のリソース内のSCIを使用してミュート標示を送信する場合を例示した。しかしながら、1スロット分のリソースに限定されるものではなく、例えば、半スロットや2スロット等のスロット分のリソースでも良く、適宜変更可能である。
また、上記実施例のミュート標示は、ミュート対象のリソースを識別するリソース情報を格納する場合を例示した。しかしながら、ミュート標示は、例えば、選択ウインドウ内のミュート対象のリソースの位置及び各リソースの予約有無が識別可能になるようにビットマップ形式にした情報を格納しても良く、その実施の形態につき、実施例7として以下に説明する。
図17は、実施例7のミュート標示の伝送方法及びミュート動作の一例を示す説明図である。ミュート標示は、送信要求のパケット送信の許容最大遅延時間に応じて変動する選択ウインドウ内の各リソースの位置を区分し、ミュート対象のリソースの位置が識別可能になるようにビットマップ形式のリソース情報を格納する。例えば、許容最大遅延時間が3m秒の場合、選択ウインドウの時間幅が3m秒になる。従って、選択ウインドウは、3×3の9個のリソースに区画できる。ビットマップ形式のリソース情報は、9個のリソースに区画し、例えば、ミュート対象のリソースを“1”、ミュート対象のリソース以外のリソースを“0”で表現する。
UE10の移動局2Aは、高優先のパケット送信の送信要求を検出した場合、送信要求を検出した時点から1000m秒前までのセンシング結果に基づき、他の移動局2のリソースの使用状況を捕捉する。UE10の移動局2Aは、送信要求の高優先のパケット送信の許容最大遅延時間に応じた選択ウインドウを設定し、他の移動局2の使用状況から送信要求の高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足しているか否かを判定する。UE10の移動局2Aは、送信要求の高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足していない場合、送信要求の送信データに空きリソースを割り当てる。
また、UE10の移動局2Aは、高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足している場合、送信要求のパケット送信の優先レベル(高優先)よりも下位の低優先の予約済みのリソースをミュート対象のリソースとして選択する。この際、UE10の移動局2Aは、例えば、UE1の移動局2Bが低優先のパケット送信に予約済みのリソースをミュート対象のリソースとして選択する。UE10の移動局2Aは、選択ウインドウ内のミュート対象のリソース位置を“1”、選択ウインドウ内のミュート対象のリソース以外の他のリソース位置を“0”とするビットマップ形式のリソース情報を生成する。そして、UE10の移動局2Aは、ビットマップ形式のリソース情報を含むミュート標示を生成する。そして、UE10の移動局2Aは、ミュート標示を、標示チャネルを通じて他の移動局2にブロードキャスト送信する。
また、各移動局2Bは、標示チャネルの監視周期を監視し、監視周期に応じてミュート標示を受信したか否かを判定する。移動局2Bは、ミュート標示を受信した場合、ミュート標示を解読してミュート標示内のリソース情報のリソース位置を特定する。移動局2Bは、特定されたリソース位置が自局で予約済みのリソース位置と同一であるか否かを判定する。UE1の移動局2Bは、ビットマップ形式のリソース情報を参照し、特定されたリソース位置が自局で予約済みのリソース位置と同一の場合、ミュート対象のリソースが自局の予約済みのリソースであると判断し、当該予約済みのリソースを開放する。
そして、ミュート標示を送信したUE10の移動局2Aは、UE1の移動局2Bがミュート標示に応じて開放したミュート対象の空きリソースに送信要求の高優先のパケット送信を割当てる。その結果、UE10の移動局2Aは、空きリソースが不足している場合でも、送信要求の高優先のパケット送信を実行できる。
尚、ビットマップ形式のリソース情報は、パケット送信の許容最大遅延時間に応じて選択ウインドウ内の時間幅が変動するため、その時間幅に応じてビットマップ形式のリソース位置の区画も変動することは言うまでもない。
実施例7では、選択ウインドウ内のリソース位置及び各リソースの予約有無をビットマップ形式で識別可能にする識別情報をミュート標示で送信した。その結果、ミュート標示を受信した各移動局2は、ビットマップ形式のリソース情報を参照してミュート対象のリソースが簡単に識別できる。
上記実施例では、V2V通信の無線通信システム1Bを例示したが、例えば、V2P通信やV2I通信等のV2X通信にも適用可能である。
実施例1のリソース情報には、ミュート対象のリソース位置を識別する識別情報を含める場合を例示した。しかしながら、当該リソースを使用する移動局2を識別する移動局識別情報や当該リソースに使用するパケット送信の優先レベルを含めるようにしても良く、適宜変更可能である。
上記実施例2のメンバ局2Dは、高優先パケットの送信要求を検出した場合、送信要求を検出した時点から1000m秒までのセンシング結果から高優先パケットの優先レベルが下位のミュート対象のリソースを選択する。そして、メンバ局2Dは、選択したミュート対象のリソースをミュート要求としてヘッド局2Cに送信する場合を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、メンバ局2Dは、高優先パケットの送信要求を検出した場合、ミュート対象のリソースを選択することなく、ミュート要求をヘッド局2Cに送信する。そして、ヘッド局2Cは、ミュート要求に応じてミュート対象のリソースを選択し、ミュート対象のリソースのリソース情報を含むミュート標示を他の移動局にブロードキャスト送信しても良く、適宜変更可能である。この場合、ヘッド局2Cは、ミュート標示を送信する際にミュート対象のリソースを、ミュート要求を発信したメンバ局2Dに通知しておくものとする。
また、上記実施例5及び6においてミュート対象のリソースが複数ある場合として、ヘッド局2Cが複数のメンバ局2Dからミュート要求を受信した場合を例示した。しかしながら、これに限定されるものではなく、あるメンバ局2Dが複数の送信要求を検出した場合にも適用可能である。
図18は、実施例8のミュート標示の伝送方法及びミュート動作の一例を示す説明図である。尚、UE10の移動局2Aが、所定の位置のリソースでV2V通信を予約済み(リソースを確保している)とする。
UE10の移動局2Aは、送信要求の高優先パケットのサイズより自局で予約済みのリソースが小さいと判断された場合、予約済みのリソースの制御情報(SCI)領域にミュート標示の情報を付加する。要するに、送信するデータに対するSCIの一部には、ミュート標示を実行するか否かを判定する情報又は、ミュート標示を行うミュート対象のリソースに関する情報を示すミュート標示の情報が含まれている。その後、他の移動局2は、当該SCIの情報を検出してSCIの情報を解読し、SCI内のミュート標示の情報を解読する。更に、移動局2は、ミュート標示の情報を解読することで、ミュート対象のリソースを開放する情報があるか否かを判定する。他の移動局2は、自局で予約済みのリソースがミュート対象のリソースであるか否かを判定する。移動局2は、自局で予約済みのリソースがミュート対象のリソースの場合、ミュート対象のリソースを開放する。
例えば、UE10の移動局2Aは、自局で予約済みのリソースのサイズよりも大の高優先パケットの送信要求を検出した場合、送信要求を検出した時点から1000m秒前までのセンシング結果に基づき、他の移動局2のリソースの使用状況を捕捉する。移動局2Aは、送信要求の許容最大遅延時間に応じた選択ウインドウを設定し、他の移動局2の使用状況から送信要求の高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足しているか否かを判定する。UE10の移動局2Aは、送信要求の高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足している場合、低優先の予約済みのリソースをミュート対象のリソースとして選択する。そして、移動局2Aは、選択したミュート対象のリソースを識別するリソース情報を含むミュート標示の情報を予約済みのリソース内のSCI領域に追加する。
移動局2は、各リソース内のSCIの情報を解読し、SCI内のミュート標示の情報を解読する。更に、移動局2は、ミュート標示の情報を解読することで、ミュート対象のリソースを開放する情報があるか否かを判定する。他の移動局2の内、UE2の移動局2Bは、自局で予約済みのリソースがミュート対象のリソースであるか否かを判定する。UE2の移動局2Bは、図18に示すように、自局で予約済みのリソースがミュート対象のリソースの場合、ミュート対象のリソースを開放する。
そして、UE10の移動局2Aは、予約済みのリソースと、ミュート標示に応じてUE2の移動局2Bが開放したミュート対象の空きリソースとに送信要求の高優先のパケット送信を割当てる。その結果、UE10の移動局2Aは、予約済みのリソースの他に、開放された空きリソースに高優先のパケット送信を割り当てる。
実施例8の移動局2Aは、送信要求の高優先のパケット送信に使用するリソースが自局で予約済みのリソースでは足りず、かつ、選択ウインドウ内に空きリソースが不足している場合、自局の予約済みのリソース内のSCI領域にミュート標示の情報を付加する。各移動局2は、V2V通信の周波数帯域のSCIを解読し、ミュート対象のリソースが自局で予約済みのリソースの場合、ミュート対象のリソースを開放する。その結果、移動局2Aは、高優先のパケット送信に使用するリソースが自局で予約済みのリソースでは足りず、かつ、選択ウインドウ内に空きリソースが不足している場合でも、高優先のパケット送信を実現できる。
更に、実施例8の移動局2は、自局で予約済みのリソースがある場合、ミュート標示に使用する専用のリソースを確保することなく、自局で予約済みのリソース内のSCI領域にミュート標示の情報を付加する。その結果、専用のリソースがなくても、自局で使用中のリソースのSCIを使用してミュート標示を各移動局2に送信できるため、V2V通信の無線効率の向上が図れる。
図19は、ミュート標示に関する情報を含むSCIフォーマットの一例を示す説明図である。図19に示すSCIフォーマットは、例えば、初期送信(initial transmission)と再送信(retransmission)との間の時間差(Time Gap:時間間隔)と、再送信インデックスと、初期送信と再送信との周波数リソース位置と、リソース予約とを有する。SCIフォーマットは、例えば、ミュート標示情報ビットと、MCSと、グループ宛先IDと、優先情報ビットと、再送信インデックスとを有する。初期送信と再送信との間の時間差には4ビット、再送信インデックスには1ビット、初期送信と再送信との周波数リソース位置には8ビット、リソース予約には4ビットで構成する。MCSには5ビット、グループ宛先IDには8ビット、優先情報ビットには3ビット、再送信インデックスには1ビット、ミュート標示情報ビットには9ビットで構成する。
ミュート標示情報ビットは、ミュート対象のリソースの位置を識別するリソース情報を配置する。ミュート標示情報ビットは、図17に示すように、例えば選択ウインドウ内のリソース配置構成が3×3に区画される場合、「9」ビットのビットマップ形式でミュート対象のリソース位置を表現した。例えば、選択ウインドウ内のリソース配置構成が2×2に区画される場合、「4」ビットのビットマップ形式でミュート対象のリソース位置を表現する。また、選択ウインドウ内のリソース配置構成が4×4に区画される場合、「16」ビットのビットマップ形式でミュート対象のリソース位置を表現する。従って、選択ウインドウ内のリソース配置構成に応じてミュート標示情報ビットのビット数を適宜変更する。
更に、移動局2は、自局で予約済みのリソースがある場合、ミュート標示に使用する専用のリソースを確保することなく、自局で予約済みのリソース内のSCIにミュート標示の情報を付加する。その結果、専用のリソースがなくても、自局で使用中のリソースのSCIを使用してビットマップ形式のミュート標示を各移動局2に送信できるため、V2V通信の無線効率の向上が図れる。
図20は、実施例9のミュート標示の伝送方法及びミュート動作の一例を示す説明図である。実施例8のサブチャネルは、当該サブチャネルのSCI領域と当該サブチャネルのデータ領域とが同一の時間領域にあるのに対し、実施例9のサブチャネルは、当該サブチャネルのSCI領域と当該サブチャネルのデータ領域とが異なる時間領域にある。図20に示すようにUE10の移動局2Aのサブチャネルのデータ領域とUE10の移動局2AのサブチャネルのSCI領域との時間領域が異なる。尚、UE10の移動局2Aが、所定の位置のリソースでV2V通信を予約済み(リソースを確保している)とする。
UE10の移動局2Aは、送信要求の高優先パケットのサイズより自局で予約済みのリソースが小さいと判断された場合、予約済みのリソースのSCI領域にミュート標示の情報を付加する。尚、予約済みのリソースに相当するサブチャネルのSCI領域とサブチャネルのデータ領域とは異なる時間領域にある。
他の移動局2は、当該SCIの情報を検出してSCIの情報を解読し、SCI内のミュート標示の情報を解読する。更に、移動局2は、ミュート標示の情報を解読することで、ミュート対象のリソースを開放する情報があるか否かを判定する。他の移動局2は、自局で予約済みのリソースがミュート対象のリソースであるか否かを判定する。移動局2は、自局で予約済みのリソースがミュート対象のリソースの場合、ミュート対象のリソースを開放する。
例えば、UE10の移動局2Aは、自局で予約済みのリソースのサイズよりも大の高優先パケットの送信要求を検出した場合、送信要求を検出した時点から1000m秒前までのセンシング結果に基づき、他の移動局2のリソースの使用状況を捕捉する。移動局2Aは、送信要求の許容最大遅延時間に応じた選択ウインドウを設定し、他の移動局2の使用状況から送信要求の高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足しているか否かを判定する。UE10の移動局2Aは、送信要求の高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足している場合、低優先の予約済みのリソースをミュート対象のリソースとして選択する。そして、移動局2Aは、選択したミュート対象のリソースを識別するリソース情報を含むミュート標示の情報を予約済みのリソースのデータ領域と異なる時間領域のSCI領域に追加する。
移動局2は、各リソース内のSCIの情報を解読し、SCI内のミュート標示の情報を解読する。更に、移動局2は、ミュート標示の情報を解読することで、ミュート対象のリソースを開放する情報があるか否かを判定する。他の移動局2の内、UE2の移動局2Bは、自局で予約済みのリソースがミュート対象のリソースであるか否かを判定する。UE2の移動局2Bは、図20に示すように、自局で予約済みのリソースがミュート対象のリソースの場合、ミュート対象のリソースを開放する。
そして、UE10の移動局2Aは、予約済みのリソースと、ミュート標示に応じてUE2の移動局2Bが開放したミュート対象の空きリソースとに送信要求の高優先のパケット送信を割当てる。その結果、UE10の移動局2Aは、予約済みのリソースの他に、開放された空きリソースに高優先のパケット送信を割り当てる。
実施例9の移動局2Aは、送信要求の高優先のパケット送信に使用するリソースが自局で予約済みのリソースでは足りず、かつ、選択ウインドウ内に空きリソースが不足している場合、自局で予約済みのリソース内のSCI領域にミュート標示の情報を付加する。各移動局2は、V2V通信の周波数帯域のSCIを解読し、ミュート対象のリソースが自局で予約済みのリソースの場合、ミュート対象のリソースを開放する。その結果、移動局2Aは、高優先のパケット送信に使用するリソースが自局で予約済みのリソースでは足りず、かつ、選択ウインドウ内に空きリソースが不足している場合でも、高優先のパケット送信を実現できる。
更に、実施例9の移動局2は、自局で予約済みのリソースがある場合、ミュート標示に使用する専用のリソースを確保することなく、自局で予約済みのリソース内のデータ領域と時間領域が異なるSCI領域にミュート標示の情報を付加する。その結果、専用のリソースがなくても、自局で使用中のリソースのSCIを使用してミュート標示を各移動局2に送信できるため、V2V通信の無線効率の向上が図れる。
尚、UE10の移動局2が予約済みのリソースの時間領域又は周波数−時間領域を基準にミュート対象のリソースを指定しても良いし、ミュート標示の情報を付与した時間領域を基準にミュート対象のリソースを指定しても良く、適宜変更可能である。
図21は、実施例10のミュート標示の伝送方法及びミュート動作の一例を示す説明図である。実施例8のV2V通信のリソースは、UE10の移動局2が予めリソースを確保し、同一時間領域のSCI領域にミュート標示を付加している。これに対し、実施例10のV2V通信のリソースは、UE10の移動局2が予めリソースを確保しているのではなく、SCI領域にミュート標示の情報を付加している。
図21に示す同一時間領域の3個のサブチャネルのリソースは、例えば、3個のデータ領域を纏めた周波数帯域のリソースと、例えば、3個のSCI領域を纏めた周波数帯域のリソースとを有する。
例えば、UE10の移動局2Aは、高優先パケットの送信要求を検出した場合、送信要求を検出した時点から1000m秒前までのセンシング結果に基づき、他の移動局2のリソースの使用状況を捕捉する。移動局2Aは、送信要求の許容最大遅延時間に応じた選択ウインドウを設定し、他の移動局2の使用状況から送信要求の高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足しているか否かを判定する。UE10の移動局2Aは、送信要求の高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足している場合、低優先の予約済みのリソースをミュート対象のリソースとして選択する。尚、図21に示す例では、送信要求の高優先パケットに使用するリソースとして2個のリソースを選択する。そして、UE10の移動局2Aは、選択したミュート対象のリソースを識別するリソース情報を含むミュート標示の情報をSCI領域に付加する。
移動局2は、各リソース内のSCIの情報を解読し、SCI内のミュート標示の情報を解読する。更に、移動局2は、ミュート標示の情報を解読することで、ミュート対象のリソースを開放する情報があるか否かを判定する。他の移動局2の内、UE1及びUE2の移動局2Bは、自局で予約済みのリソースがミュート対象のリソースであるか否かを判定する。UE1の移動局2Bは、図20に示すように、自局で予約済みのリソースがミュート対象のリソースの場合、ミュート対象のリソースを開放する。同様に、UE2の移動局2Bは、図20に示すように、自局で予約済みのリソースがミュート対象のリソースの場合、ミュート対象のリソースを開放する。
そして、UE10の移動局2Aは、ミュート標示に応じてUE1及びUE2の移動局2Bが開放したミュート対象の空きリソースに送信要求の高優先のパケット送信を割当てる。その結果、UE10の移動局2Aは、開放された空きリソースに高優先のパケット送信を割り当てる。
実施例10の移動局2Aは、送信要求の高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足している場合、SCIにミュート標示の情報を付加する。各移動局2は、V2V通信の周波数帯域のSCIを解読し、ミュート対象のリソースが自局で予約済みのリソースの場合、ミュート対象の予約済みのリソースを開放する。その結果、移動局2Aは、高優先のパケット送信に使用する空きリソースが不足している場合でも、高優先のパケット送信を実現できる。
更に、実施例10の移動局2は、ミュート標示に使用する専用のリソースを確保することなく、SCI領域にミュート標示の情報を付加する。その結果、専用のリソースがなくても、SCIを使用してミュート標示を各移動局2に送信できるため、V2V通信の無線効率の向上が図れる。
尚、実施例10のV2通信のリソースは、同一時間領域におけるSCI領域を纏めた周波数帯域とデータ領域を纏めた周波数帯域とを有するリソース構成を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、図18に示すリソース構成や図20に示すリソース構成でも良く、移動局2Aは、リソース内の一つのSCI領域にミュート標示を付加しても良く、適宜変更可能である。
尚、図21に示すSCI領域内のミュート標示は、リソースの初期位置を指定し、初期位置から連続する周波数領域又は時間領域を示すことでミュート対象のリソースを指定する。また、ミュート標示の情報で複数のミュート対象のリソースを示しても良く、この場合、例えば、9ビットの内、“1”を示す値のミュート対象のリソースを開放することで、簡単に複数のミュート対象のリソースを開放できる。
以上のように、実施例8乃至10は、SCIを用いて、ミュート標示の指示を行うことができる。そのため、送信要求のパケットサイズを確保しているリソースよりも大きい場合にも対応できる。尚、実施例8〜10と実施例1〜7を組み合わせても使用することができる。例えば、実施例1で説明したミュート標示で最初のミュート対象のリソースを各移動局2に指示する。更に、実施例8乃至10で説明したSCIを用いて、最初のミュート対象のリソース位置を基準に必要なリソース分をミュート対象のリソースとして各移動局2に送信しても良く、適宜変更可能である。
1B 無線通信システム
2,2A,2B 移動局
2C ヘッド局
2D メンバ局
2E メンバ局
41 判定部
42 生成部
43 送信部
44 割当部
45 開放部

Claims (12)

  1. 他の端末装置と直接通信する高優先のデータの送信要求を検出した場合に、データ送信に割当可能な複数のリソースの中で当該送信要求のデータ送信に割り当てるリソースが不足しているか否かを判定する判定部と、
    前記送信要求のデータ送信に割り当てるリソースが不足している場合に、前記送信要求のデータ送信の優先レベルよりも下位のデータ送信に使用する前記他の端末装置が予約済みのリソースを選択し、選択した予約済みのリソースの開放を要求するコマンドを生成する生成部と、
    前記生成部で生成した前記コマンドを前記各他の端末装置に送信する送信部と、
    前記コマンドに応じて前記他の端末装置が開放したリソースを前記送信要求のデータ送信に割り当てる割当部と
    を有することを特徴とする端末装置。
  2. 前記他の端末装置から受信した前記コマンドが開放を要求するリソースが自装置で予約済みのリソースである場合に当該予約済みのリソースを開放する開放部を有することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記送信部は、
    前記複数のリソース内の所定周期のリソースを使用して前記コマンドを前記各他の端末装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  4. 前記コマンドは、前記リソースのサブチャネル内の制御情報に配置し、データ送信に使用する制御情報と識別可能になるように当該コマンドを識別する識別情報を有することを特徴とする請求項3に記載の端末装置。
  5. 前記複数のリソースは、データを格納するデータ領域と、制御情報を格納する制御情報領域とを有し、
    前記送信部は、
    前記制御情報領域を使用して前記コマンドを前記各他の端末装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  6. 前記送信部は、
    前記複数のリソースと異なる周波数帯域の所定周期のリソースを使用して前記コマンドを前記各他の端末装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  7. 前記コマンドは、
    開放を要求するリソースを識別するリソース情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  8. 前記コマンドは、
    前記データ送信に使用する選択ウインドウ内の各リソースの位置及び各リソースの開放対象の有無をビットマップ形式で識別可能にしたリソース情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  9. 前記コマンドは、
    前記データ送信に使用する選択ウインドウ内の複数のリソースを区画し、区画したリソース毎に開放対象の有無をビット形式で識別可能にしたビットマップ形式のリソース情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  10. 他の端末装置と直接通信するデータの送信要求を検出した場合に、データ送信に割当可能な複数のリソースの中で当該送信要求のデータ送信に割り当てる割当部と、
    前記他の端末装置から自装置が予約済みのリソースの開放を要求するコマンドを受信し、当該コマンドが開放を要求する前記リソースが自装置で予約済みのリソースである場合に、当該予約済みのリソースを開放する開放部と
    を有することを特徴とする端末装置。
  11. 第1の端末装置と、前記第1の端末装置と直接通信する第2の端末装置とを有する無線通信システムであって、
    前記第1の端末装置は、
    高優先のデータの送信要求を検出した場合に、データ送信に割当可能な複数のリソースの中で当該送信要求のデータ送信に割り当てるリソースが不足しているか否かを判定する判定部と、
    前記送信要求のデータ送信に割り当てるリソースが不足している場合に、前記送信要求のデータ送信の優先レベルよりも下位のデータ送信に使用する他の端末装置が予約済みのリソースを選択し、選択した予約済みのリソースの開放を要求するコマンドを生成する生成部と、
    前記生成部で生成した前記コマンドを前記各他の端末装置に送信する送信部と
    を有し、
    前記第2の端末装置は、
    前記第1の端末装置から受信した当該コマンドが開放を要求するリソースが自装置で予約済みのリソースである場合に前記予約済みのリソースを開放する開放部を有し、
    前記第1の端末装置は、
    前記コマンド送信後、前記第2の端末装置が開放したリソースを前記送信要求のデータ送信に割り当てる割当部
    を有することを特徴とする無線通信システム。
  12. 第1の端末装置と、前記第1の端末装置と直接通信する第2の端末装置と、前記第1の端末装置及び前記第2の端末装置と直接通信する第3の端末装置とを有する無線通信システムであって、
    前記第1の端末装置は、
    高優先のデータの送信要求を検出した場合に、データ送信に割当可能な複数のリソースの中で当該送信要求のデータ送信に割り当てるリソースが不足しているか否かを判定する判定部と、
    前記送信要求のデータ送信に割り当てるリソースが不足している場合に、前記送信要求のデータ送信の優先レベルよりも下位のデータ送信に使用する他の端末装置が予約済みのリソースを選択し、選択した予約済みのリソースの開放を要求する要求を生成し、生成した前記要求を前記第2の端末装置に送信する送信部と
    を有し、
    前記第2の端末装置は、
    前記第1の端末装置から前記要求を受信した場合に、前記要求に関わるリソースの開放を要求するコマンドを生成する生成部と、
    前記生成部で生成した前記コマンドを各他の端末装置に送信する送信部と
    を有し、
    前記第3の端末装置は、
    前記第2の端末装置から受信した前記コマンドが開放を要求するリソースが自装置で予約済みのリソースである場合に前記予約済みのリソースを開放する開放部を有し、
    前記第1の端末装置は、
    前記コマンド送信後、前記第3の端末装置が開放したリソースを前記送信要求のデータ送信に割り当てる割当部
    を有することを特徴とする無線通信システム。
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