JPWO2020026309A1 - 香料含有シート製造装置および香料含有シート製造方法 - Google Patents

香料含有シート製造装置および香料含有シート製造方法 Download PDF

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Abstract

香料含有シート製造装置(11)は、ゲル化された香料含有シート(12)を送る送り機構と、前記香料含有シート(12)の送り方向に沿って、前記香料含有シート(12)の厚みの全部又は一部に相当する深さのスリットを1以上形成するスリット形成部(23)と、前記スリットが形成された前記香料含有シート(12)を乾燥させる乾燥機構(24)と、を備える。

Description

本発明は、香料含有シートを製造可能な香料含有シート製造装置および香料含有シート製造方法に関する。
喫煙物品用香料含有シートの製造方法が開示されている(特許文献1〜3)。この製造方法は、(1)多糖類および香料を含み、70〜95重量%の水分含量を有し、ゾル状態にある60〜90℃の原料スラリーを基材状に伸展させる工程と、(2)伸展させた原料スラリーを0〜40℃の試料温度に冷却してゲル化させる工程と、(3)ゲル化した原料を加熱して、70〜100℃の試料温度で乾燥させる加熱乾燥工程と、を有する。
国際公開第2012/118032号公報 国際公開第2012/118033号公報 国際公開第2012/118034号公報
ゲル化物質は、構成されたゲル架橋の間に水分や香料を含有するという性質上、温度や湿度等の外的環境や、ゲル化物質の組成やゲル化物質内部の水分量等の内的環境によってその特性(粘度、香料残存量)が変化してしまうため、ゲル化物質で構成されたシートの品質を一定にコントロールすることが難しい。
本発明は、香料含有シートの品質を一定にできる香料含有シート製造装置および香料含有シート製造方法を提供することを目的とする。
本発明の1つの形態にかかる香料含有シート製造装置は、ゲル化された香料含有シートを送る送り機構と、前記香料含有シートの送り方向に沿って、前記香料含有シートの厚みの全部又は一部に相当する深さのスリットを1以上形成するスリット形成部と、前記スリットが形成された前記香料含有シートを乾燥させる乾燥機構と、を備える。
本発明の1つの形態にかかる香料含有シート製造方法は、香料を含有するスラリーを成形機構によりシート状に成形し、送り方向に送られる前記シート状のスラリーをゲル化機構により冷却してゲル化されたシートを形成し、前記ゲル化されたシートの厚みの全部又は一部に相当する深さのスリットをスリット形成部により1以上形成し、前記1以上のスリットを含む前記ゲル化されたシートを乾燥機構により乾燥させる。
本発明の香料含有シート製造装置および香料含有シート製造方法によれば、香料含有シートの品質を一定にできる香料含有シート製造装置および香料含有シート製造方法を提供できる。
実施形態の香料含有シート製造装置の一例を示す模式図である。 図1に示す香料含有シート製造装置の成形機構、ゲル化機構、スリット形成部、および乾燥機構の一部を拡大して示す模式図である。 図2に示すスリット形成部に設けられる1以上のスリット形成部品のうちの1つを示す斜視図である。 実施形態の香料含有シート製造装置を用いた香料含有シート製造方法を示したフローチャートである。 図2に示す成形機構、基材、および香料含有シートを示す正面図である。 図2に示すゲル化機構により香料含有シートが冷却される工程(ゲル化工程)を模式的に示した断面図である。 図2に示すスリット形成部である一対のスリット形成部品によってスリットを形成する工程(スリット形成工程)を模式的に示す断面図である。 図2に示す乾燥機構により香料含有シートが収縮する過程を模式的に示した断面図である。 図2に示す乾燥機構により香料含有シートが乾燥された後の状態を模式的に示した断面図である。 参考形態の香料含有シート製造装置の成形機構を示す正面図である。 図10に示す参考形態の成形機構により形成された香料含有シートが乾燥工程において収縮する過程を模式的に示した断面図である。 図10に示す参考形態の成形機構により形成された香料含有シートが乾燥工程で乾燥された後の状態を模式的に示した断面図である。 第1変形例の香料含有シート製造装置の成形機構およびスリット形成部を示す正面図である。 第2変形例の香料含有シート製造装置の成形機構およびスリット形成部を示す正面図である。
[実施形態]
以下、図1から図9を参照して、香料含有シート製造装置11の実施形態について説明する。この香料含有シート製造装置11で製造される香料含有シート12は、例えば増粘多糖類によりシート状に形成され、内部に香料を分散状態で含有する。香料含有シート12では、シートの内部で香料が増粘多糖類により被覆された状態で保持される。このため、香料含有シート12は、高い蔵置安定性を有する。香料含有シート12は、細かく裁断されて、例えば、喫煙物品の煙草の刻み等に混ぜて用いられ、香味の増強等に用いられる。
図1、図2に示すように、香料含有シート製造装置11は、上流のスラリー調整部に接続された供給経路13(供給ライン)と、供給経路13から供給された香料含有スラリー14を溜めるダム部15と、香料含有シート12の製造ラインの全長に亘って設けられたシート状の基材16(基材フィルム)と、ダム部15に溜められたスラリー14を基材16上でシート状に成形する成形機構17と、基材16上に載置され送り方向Aに送られるシート状の香料含有シート12(スラリー14)と、基材16とシート状に成形された香料含有シート12(スラリー14)とを送り方向に送る送り機構18と、シート状をなしたスラリー14を冷却してゲル化された香料含有シート12にするゲル化機構21と、ゲル化された香料含有シート12に1以上のスリット22を形成するスリット形成部23と、スリット22が形成された香料含有シート12を乾燥させる乾燥機構24と、を備える。
ダム部15は、箱状に形成されており、内部に香料含有スラリー14を貯留できる。基材16は、例えばプラスチック等の合成樹脂材料等によって、シート状で細長く、すなわち細長いフィルム状に形成される。基材16は、例えば、PET(Polyethyleneterephthalate)樹脂で構成されるが、その他の比較的に剛性があり且つ可撓性を有するプラスチック材料や紙材料、金属材料、その他の材料で構成されてもよい。
ゲル化機構21は、ファン、ブロワ等の一般的な送風機で構成され、香料含有シート12に対して冷却風(空気)を送ることができる。ゲル化機構21は、冷却風によって、ゲル化前の香料含有シート12の温度を下げて、香料含有シート12のゲル化を促進できる。ゲル化機構21は、送風機に限定されるものではなく、それ以外で香料含有シート12のゲル化させるもの、例えば、香料含有シート12にアルコールや陽イオン(2価陽イオン)水溶液等の各種の分子架橋剤の液を塗布する装置であってもよいし、香料含有シート12に紫外線等を照射してゲル化を促進させるものであってもよいし、あるいは水冷式の冷却装置等であっても当然によい。
送り機構18は、基材16の長手方向に沿って設けられている。送り機構18は、例えば、基材が繰り出される繰出部25(繰出しロール)と、香料含有シート12とともに基材16が巻き取られる巻取部26(巻取ロール)と、ゲル化機構21の近傍で基材16の下側に設けられた第1従動ローラ27と、巻取部26の近傍に設けられた第2従動ローラ28と、それ以外に基材16を支持する図示されない複数のローラと、を有する。本実施形態では、巻取部26において、モータ等の駆動による回転駆動がなされ、それ以外のローラをすべて従動ローラとしている。しかしながら、送り方式としてはこれに限られず、例えば、途中の従動ローラのいくつかを駆動ローラとして、この駆動ローラによって積極的に基材16を送り方向に送るようにしてもよい。
繰出部25には、芯部の周囲に基材16が巻き回されており、これから基材16を繰出すことができる。巻取部26には、芯部の周囲に基材16が巻き回されるようになっており、これを回転駆動することで香料含有シート12とともに基材16を巻き取ってこれらを回収できる。
乾燥機構24は、例えば、4個の乾燥室24A〜24Dを有する。この4個の乾燥室24A〜24Dを貫くように基材16が通されている。各乾燥室24Aには、複数の送風ノズル31が設けられている。乾燥室24Aでは、送風ノズル31から70〜100℃の温風が送られることによって、基材16上に設けられてスリット22が形成された香料含有シート12を乾燥させることができる。4個の乾燥室24Aの温度条件は、互いに共通であってもよいし、乾燥室24A毎に互いに温度条件を異ならせてもよい。
成形機構17は、ゲル化前の香料含有シート12を成形可能に構成される。成形機構17は、コンマロール32(コンマローラ、固定ローラ)と、コンマロール32に対向するコーティングロール33(コーティングローラ、回転ローラ)と、を有する。図2、図5に示すように、コーティングロール33は、円柱形に形成されている。コーティングロール33は、外周面34と、軸方向における略中間部に設けられ外周面から窪んだ凹部35と、を有する。凹部35は、一対のテーパー部36と、一対のテーパー部36の間に位置した細径部37と、を有している。細径部37は、例えば、外周面34から10〜100μmの深さで形成され、好ましくは外周面34から20〜80μmの深さで形成され、さらに好ましくは外周面34から40〜60μmの深さで形成される。コーティングロール33は、いわゆる従動ローラであり、送り方向Aに沿って基材16とともに回転される。コーティングロール33は、例えば機械加工(切削加工、旋盤加工)等によって形成される。
図2、図5に示すように、コンマロール32は、いわゆる英語の句読点である「コンマ」の断面形状を有しており、円柱形の一部を切り欠いて形成された切欠き付円柱形をなしている。コンマロール32は、固定的に設けられており、その中心軸回りに自転することができない。
図5に示すように、成形機構17は、さらに、コンマロール32とコーティングロール33との間に、第1隙間部17Aおよび第2隙間部17Bを有する。第1隙間部17Aは、香料含有シート12の幅方向Wの略中央部に設けられる。第2隙間部17Bは、ゲル化前の香料含有シート12の幅方向Wの一方の端部に設けられる。本実施形態では、第2隙間部17Bは、第1隙間部17Aを間に挟んだ両側に一対に設けられているが、第1隙間部17Aに隣接した片側にのみ設けられていてもよい。
第1隙間部17Aは、細径部37および一対のテーパー部36に対応する。第2隙間部17Bは、外周面34に対応する。したがって、第2隙間部17Bの隙間寸法(高さ寸法)H2は、第1隙間部17Aの隙間寸法(高さ寸法)H1よりも小さくなっている。
図2、図7に示すように、スリット形成部23は、1以上のスリット形成部品38と、1以上のスリット形成部品38を保持する1以上の保持部41と、を有する。1つのスリット形成部品38は、1つのスリット22を形成することができる。スリット形成部品38のそれぞれは、香料含有シート12の送り方向Aに沿って、香料含有シート12の厚みの全部又は一部に相当する深さのスリット22を形成できる。したがって、スリット22のそれぞれは、香料含有シート12の送り方向Aに沿って連続的に延びることとなる。
本実施形態では、1以上のスリット形成部品38は、2個、すなわち、一対で設けられることが好ましい。一対のスリット形成部品38の一方は、香料含有シート12の幅方向Wにおける一方の端部の近傍に位置するように設けられることが好ましく、一対のスリット形成部品38の他方が、香料含有シート12の幅方向Wにおける他方の端部の近傍に位置するように設けられることが好ましい。このスリット形成部品38は、図3に示すように、先端が丸く、基材16を傷つけないような形状をなしている。基材16の再利用の観点から、このように丸みを帯びたスリット形成部品38を用いることが好ましい。スリット形成部品38として、例えば、ステンレス材料等で形成されたパレットナイフ等の刃物を好適に用いることができる。スリット形成部品38は、香料含有シート12(多糖類シート)にスリットを形成し、かつ基材16(ベースシート)に損傷を与えないものであれば良い。スリット形成部品38としては、パレットナイフに限定されるものではなく、例えば、へら、板状物、その他であってもよい。或いは、スリット形成部品38は、円盤状のロータリー式のカッタ等であって、基材16を傷つけないように先端を丸くし、且つ、香料含有シート12に対してカッタの自重を掛けられるようなものであっても当然によい。
所定の強度を維持できるように、スリット形成部品38の厚みは、例えば0.1〜2mmであることが好ましく、0.3〜1mmであることがより好ましい。スリット形成部品38は、送り方向の上流側で香料含有シート12に接触する位置において、当該送り方向に対して垂直になった切れ刃を構成するのではなく、当該送り方向に対して斜め(スリット形成部品38の先端側に行くにつれてスリット形成部品38が先細りになるように斜め)になった切れ刃を設けることが好ましい。スリット形成部品38に特に厚みがある場合には、特に上記の構成を有することが好ましい。これによって、切れ刃上に香料含有シート12の切り屑が溜まらないようにできる。
なお、スリット形成部品38は、基材16(ベースシート)側には尖らない形状であることが基材16を傷つけない観点から好ましい。一方、スリット形成部品38は、香料含有シート12側には尖った形状であることが好ましい。なぜなら、スリット形成部品38の切れ刃上に香料含有シート12の切り屑が溜まったり、或いは、当該切り屑等に起因してスリット形成部品38に破断を生じたりすることを防止できるからである。
図7に示すように、1以上のスリット形成部品38は、第2隙間部17Bで形成された香料含有シート12と、第1隙間部17Aで形成された香料含有シート12と、を隔てる位置に設けられる。スリット形成部23に設けられるスリット形成部品38の数は、2個に限られず、3個以上であってもよいし、或いは1個であってもよい。保持部41の数は、例えば、スリット形成部品38の数と同数設置される。保持部41は、1個で構成されてもよく、1個の保持部41により複数のスリット形成部品38を保持するようにしてもよい。
保持部41のそれぞれは、例えば筒状又はU字状をなした保持具を有しており、この保持具に対して、スリット形成部品38の柄の部分が遊びを持って嵌め込まれている。このため、保持具は、スリット形成部品38の柄の部分を取り囲んでスリット形成部品38が倒れないようにしているが、基材16および香料含有シート12に対して、上側からスリット形成部品38の自重を作用させるようにスリット形成部品38を保持する。なお、スリット形成部品38の保持の方式は、任意であり、香料含有シート12にスリット形成部品38の自重がかかるような構成であれば、どのような保持方法であってもよい。例えば、紐によって上方からスリット形成部品38を吊り下げた状態で、スリット形成部品38の先端に当接した香料含有シート12に対して、自重がかかっている香料スリット形成部品38により含有シート12を押し切りする構成であっても当然に良い。
スリット形成部品38の自重は、例えば、10〜400gであり、好ましくは20〜200gである。このため、このスリット形成部品38の下側を通るゲル化された香料含有シート12を、上側から押し付けて切り離すことができる。スリット形成部品38は、その自重を掛けたときに、基材16が大きくへこんだり或いは基材16が切断されたりしない程度の自重を有することが好ましい。ステンレス製のスリット形成部品とは重量が異なるスリット形成部品38を利用したり、スリット形成部品38を樹脂製のものに変更したりすることで、スリット22の深さを変更することも当然にできる。本実施形態では、香料含有シート12の厚みの全部に相当する深さのスリット22を形成するようにしているが、スリット形成部品38の種類を変更することで、香料含有シート12の厚みの一部に相当する深さのスリット22を形成することもできる。
この場合には、香料含有シート12にスリット22が形成されるものの、スリット22において完全には切り離されない。スリット22の深さは、香料含有シート12の厚み寸法に対して、例えば、60%以上に相当する長さにすることが好ましく、75%以上に相当する長さにすることがさらに好ましく、90%以上に相当する長さにすることが最も好ましい。
図7に示すように、スリット形成部23は、スリット形成部品38によって、香料含有シート12の幅方向Wにおける端部から1〜10mmの位置、好ましくは2〜8mmの位置、さらに好ましくは3〜6mmの位置に、スリット22を一対に形成する。
香料含有シート12は、乾燥前の状態で、例えば、幅方向Wに関し500mmの幅(長さ)を有し、350〜1300μmの厚みを有する。香料含有シート12は、乾燥後の状態で、例えば、幅方向Wに関し480mmの幅(長さ)を有し、50〜200μmの厚みを有する。香料含有シート12は、温度可逆ゲル化能を持つ多糖類高分子を含有する。
香料含有シート12に含有される増粘多糖類は、シート中に分散した香料を固定して被覆する性質を有する。増粘多糖類は、例えば、カラギーナン、寒天、キサンタンガム、ジェランガム、サイリウムシードガム、もしくはコンニャクグルコマンナンの単成分系;またはカラギーナン、ローカストビーンガム、グアーガム、寒天、ジェランガム、タマリンドガム、キサンタンガム、タラガム、コンニャクグルコマンナン、デンプン、カシアガム、およびサイリウムシードガムからなる群より選択される2以上の成分を組み合わせた複合系である。
好ましくは、増粘多糖類は、カラギーナン、寒天、キサンタンガム、もしくはジェランガムの単成分系;またはカラギーナン、寒天、キサンタンガム、もしくはジェランガムに、ローカストビーンガム、グアーガム、タマリンドガム、タラガム、コンニャクグルコマンナン、カシアガム、およびサイリウムシードガムからなる群より選択される1以上の成分を組み合わせた複合系である。
より好ましくは、増粘多糖類は、カラギーナン、寒天、キサンタンガム、ジェランガム、およびジェランガムとタマリンドガムの混合物からなる群より選択される。
カラギーナン、寒天、キサンタンガムまたはジェランガムの水溶液は、特定の温度以下に冷却するとゲル化し(すなわち、流動性を失って固化し)、一旦ゲル化すると、その後、温度を上昇させてゲルに転移した温度に達しても容易にゾル化せず、ゲル化状態を維持することができるという性質(以下、「温度応答性ゾルゲル転移特性」という)を有する。このため、原料スラリーが、増粘多糖類として、カラギーナン、寒天、キサンタンガム、ジェランガムの何れかを含む場合、原料スラリーを一旦冷却してゲル化させ、ゲル化した原料を高温で乾燥させることにより短時間でシートを製造することができるという利点を有する。
さらに好ましくは、増粘多糖類は、寒天、ジェランガム、およびジェランガムとタマリンドガムの混合物からなる群より選択される。
増粘多糖類としてジェランガムとタマリンドガムとの混合物を使用する場合、ジェランガムとタマリンドガムの質量比は、好ましくは1:1〜3:1の範囲である。
原料スラリー中の増粘多糖類の配合量は、原料スラリー中の水以外の構成成分の合計質量(すなわち、乾物質量)に対して、好ましくは10〜35質量%、より好ましくは12〜25質量%である。増粘多糖類の配合量(質量%)は、原料スラリー中の水以外の各構成成分の配合量の値を用いて算出することができる。
香料含有シート12に含有される香料としては、喫煙物品に用いられる香料であれば限定されることなく任意の香料を使用することができる。主な香料としては、メンソール、葉たばこ抽出エキス、天然植物性香料(例えば、シナモン、セージ、ハーブ、カモミール、葛草、甘茶、クローブ、ラベンダー、カルダモン、チョウジ、ナツメグ、ベルガモット、ゼラニウム、蜂蜜エッセンス、ローズ油、レモン、オレンジ、ケイ皮、キャラウェー、ジャスミン、ジンジャー、コリアンダー、バニラエキス、スペアミント、ペパーミント、カシア、コーヒー、セロリー、カスカリラ、サンダルウッド、ココア、イランイラン、フェンネル、アニス、リコリス、セントジョンズブレッド、スモモエキス、ピーチエキス等)、糖類(例えば、グルコース、フルクトース、異性化糖、カラメル等)、ココア類(パウダー、エキス等)、エステル類(例えば、酢酸イソアミル、酢酸リナリル、プロピオン酸イソアミル、酪酸リナリル等)、ケトン類(例えば、メントン、イオノン、ダマセノン、エチルマルトール等)、アルコール類(例えば、ゲラニオール、リナロール、アネトール、オイゲノール等)、アルデヒド類(例えば、バニリン、ベンズアルデヒド、アニスアルデヒド等)、ラクトン類(例えば、γ−ウンデカラクトン、γ−ノナラクトン等)、動物性香料(例えば、ムスク、アンバーグリス、シベット、カストリウム等)、炭化水素類(例えば、リモネン、ピネン等)が挙げられる。これらの香料は、固体で使用されてもよいし、適切な溶媒、例えばプロピレングリコール、エチルアルコール、ベンジルアルコール、トリエチルシトレートに溶解または分散させて使用されてもよい。好ましくは、乳化剤の添加により溶媒中で分散状態が形成されやすい香料、たとえば疎水性香料や油溶性香料等を用いることができる。これらの香料は、単独で用いてもよいし、混合して用いてもよい。
シート中の香料の含有量は、好ましくは、香料含有シート12の総質量に対して18質量%未満である。シート中の香料の含有量は、香料含有シートの総質量に対して、より好ましくは2.5質量%以上18質量%未満、さらに好ましくは2.5〜12質量%、最も好ましくは3〜6質量%である。
香料含有シート12に含有される乳化剤としては、任意の乳化剤を使用することができる。乳化剤としては、例えばレシチン、具体的にはサンレシチンA−1(太陽化学(株))を使用することができる。
シート中の乳化剤の含有量は、シート中の増粘多糖類の質量に対して、好ましくは0.5〜5質量%、より好ましくは1.0〜4.5質量%である。シート中の乳化剤の含有量は、原料スラリー中の乳化剤および増粘多糖類の配合量の値を用いて算出することができる。
香料含有シート12に含有される嵩増材は、原料スラリー中の水以外の構成成分の合計質量(すなわち、乾物質量)を増加させ、最終的に香料含有シートの嵩を増やす役割を果たす。すなわち、嵩増材は、香料含有シート12の嵩を増やす役割のみを果たし、香料含有シート12の本来の機能に影響を及ぼさない物質である。嵩増材は、添加剤として喫煙物品に添加することが当該技術分野において許容される物質である。
嵩増材は、好ましくは、デンプン加水分解物である。デンプン加水分解物とは、デンプンを加水分解する工程を含むプロセスにより得られる物質を指す。デンプン加水分解物は、例えば、デンプンを直接加水分解して得られる物質(すなわち、デキストリン)、またはデンプンを加熱処理した後に加水分解して得られる物質(すなわち、難消化性デキストリン)である。
嵩増材は、シートの嵩を増すという嵩増材の機能を発揮することができ、かつ喫煙物品の香喫味に影響を及ぼさない量で、添加することができる。シート中の嵩増材の含有量は、増粘多糖類の質量に対して、好ましくは100〜500質量%、より好ましくは200〜500質量%である。シート中の嵩増剤の含有量は、原料スラリー中の嵩増剤および増粘多糖類の配合量の値を用いて算出することができる。
嵩増材を香料含有シート12の原料に添加することにより、香料含有シート12が、香料の配合濃度が低い組成を有している場合であっても、香料含有シート12を実用的な製造条件で安定して製造することが可能である。具体的には、嵩増材は、原料スラリーの乾物質量を増加させ、シートの嵩を増やす役割を果たすため、所望の厚さを有するシートを製造するまでに必要な乾燥時間を短縮することができる。また、嵩増材は、原料スラリーの粘度を実質的に上昇させないため、原料スラリーの混錬作業および伸展作業に支障をきたすことがない。
また、香料含有シート12は、水を含んでいてもよい。すなわち、原料スラリーに含まれる水は、乾燥後の香料含有シート12に残っていてもよい。香料含有シート12に水が残っている場合の水分含量は、シートの総質量に対して、好ましくは10質量%未満、より好ましくは3〜9質量%、さらに好ましくは3〜6質量%である。
続いて、図4から図9を参照して、実施形態の香料含有シート製造装置11を用いた香料含有シート12の製造方法について説明する。本実施形態の香料含有シートの製造方法では、図4に示すように、成形工程、ゲル化工程、スリット形成工程、および乾燥工程の、4工程がある。
ダム部15内では、原料となる香料含有スラリー14が60〜100℃で保持されている。成形工程では、図5に示すように、ダム部15に溜められたゾル状のスラリー14を、基材16とともに送り方向Aに成形機構17の第1隙間部17Aおよび第2隙間部17Bから押し出すことで、スラリー14をシート状に成形する。このとき、コンマロール32とコーティングロール33との間には、基材16が送られており、コーティングロール33の回転によって基材16とともにスラリー14が押し出される。このとき、シート状の成形された香料含有シート12は、ゾル状であり、まだゲル化されていない。香料含有シート12は、基材16上に載置されている。
ゲル化工程では、図6に示すように、送り方向Aに送られる香料含有シート12に対して、ゲル化機構21のノズルによって上方から冷却風(空気)を吹き付けて、香料含有シート12を0〜40℃の温度に冷却し、香料含有シート12をゲル化させる。
スリット形成工程では、図7に示すように、送り方向Aに送られ、ゲル化機構21によりゲル化された香料含有シート12に対して、スリット形成部23により、その厚みの全部または一部に相当する深さのスリット22を形成する。形成されるスリット22の数は、スリット形成部23に設けられるスリット形成部品38の数と同数である。したがって、スリット形成部品38の数が2個である場合には、スリット22も2個形成され、スリット形成部品38の数が3個以上である場合には、スリット22も3個以上形成され、スリット形成部品38の数が1個である場合には、スリットも1個形成される。
香料含有シート12は、スリット形成部23のスリット形成部品38を通過する際に、スリット形成部品38によって切り分けられるように、スリット22が形成される。このとき形成されるスリット22の深さは、香料含有シート12の厚みの全部に相当する深さで、香料含有シート12を完全に切断する深さであってもよい。或いは、このスリット22の深さは、香料含有シート12の厚みの一部に相当する深さで、香料含有シート12上に切れ込みを入れる程度の深さで、香料含有シート12が完全には切断されない程度の深さであってもよい。この場合、スリット形成部品38は、保持部41に対して固定的に設けられることが好ましい。スリット形成部品38の固定位置を調整し、スリット形成部品38の先端から基材16までの距離(隙間)を操作することで、スリット22の切り込み深さを調節できるようにすることが好ましい。
このスリット形成工程に先立ち、香料含有シート12はすでにゲル化されているために、図8に示すように、スリット形状が香料含有シート12に対して記憶される。このため、一度スリット22が形成された香料含有シート12は、再び結合して1つの香料含有シート12に戻ってしまうことはない。
スリット形成部品38の数が2個である場合には、スリット22は、香料含有シート12の幅方向Wの両端部の近傍に一対に設けられる。より詳細には、スリット22は、第2隙間部17Bで形成された香料含有シート12と第1隙間部17Aで形成された香料含有シート12とを隔てる位置に設けられる。スリット形成部品38の数が1個である場合には、香料含有シート12の幅方向Wのいずれかの端部の近傍に設けられる。この場合も同様に、スリット22は、第2隙間部17Bで形成された香料含有シート12と第1隙間部17Aで形成された香料含有シート12とを隔てる位置に設けられる。
スリット形成部品38の数が3個以上である場合には、2つのスリット22が、上記したスリット形成部品38が2個で構成される場合と同様に香料含有シート12の幅方向Wの両端部の近傍に一対に設けられる。そして、さらにもう1つのスリット22が香料含有シート12の幅方向Wにおける任意の位置(その一例として、中央部)に設けられる。
乾燥工程では、図1、図9に示すように、香料含有シート12が第1乾燥室24Aから第4室24Dに送られる過程で、上下から70〜100℃の温風が吹き付けられて香料含有シート12が乾燥される。これによって、香料含有シート12中の水分が蒸発されて、香料含有シート12の水分量が適切な量に調整される。また、乾燥に伴い香料含有シート12が若干縮むことなるが、縮んだ香料含有シート12の上表面は平らに形成される。これによって、乾燥前に図8のような形状であった香料含有シート12が矢印の方向に収縮して、図9に示す形状になる。これによって、両端部に形成される水分量が多い末端部分が香料含有シート12の本体から切り離される。なお、スリット22を香料含有シート12の厚みの一部に相当する深さで形成した場合でも、乾燥工程において香料含有シート12が収縮する過程で、スリット22周辺に応力集中が起こってスリット22が成長し、結果的に香料含有シート12の本体から末端部分が切り離される。
第1実施形態によれば以下のことがいえる。香料含有シート製造装置11は、ゲル化された香料含有シート12を送る送り機構18と、香料含有シート12の送り方向Aに沿って、香料含有シート12の厚みの全部又は一部に相当する深さのスリット22を1以上形成するスリット形成部23と、スリット22が形成された香料含有シート12を乾燥させる乾燥機構24と、を備える。
香料含有シート製造方法は、香料を含有するスラリー14を成形機構17によりシート状に成形し、送り方向Aに送られる前記シート状のスラリー14をゲル化機構21により冷却してゲル化されたシートを形成し、前記ゲル化されたシートの厚みの全部又は一部に相当する深さのスリット22をスリット形成部23により1以上形成し、前記1以上のスリット22を含む前記ゲル化されたシートを乾燥機構24により乾燥させる。
発明者らは、香料含有シートの製造方法について、鋭意検討した結果、香料含有シート12を乾燥機構24において乾燥すると、乾燥初期において香料含有シート12の厚みの薄い箇所が、これを支持している土台の部分(一例として、基材16)に固着して固着点を形成することを見出した。さらに、発明者らは、その後乾燥の進行に伴い、シート表面がフィルム化して収縮を開始すると、上記固着点に対して香料含有シート12の幅方向Wの中央部に向かう強い張力が掛かることとなることも見出した。さらに、発明者らは、固着点において強く固着ないし接着がされている場合は、収縮により香料含有シート12が変形したり、固着点又はその周辺が剥離・破断して破損したり、香料含有シート12自身にひび割れ・破断などを生じたりする事態を生ずることを見出した。そして、このように変形・破断・ひび割れを生じている香料含有シート12は、当然に不良品となり、製品として使用できないこととなる。
上記の構成によれば、ゲル化された香料含有シート12に対してスリット22を形成するようにしているために、香料含有シート12にスリット形状を記憶させることができる。そして、乾燥機構24を経由することで、スリット22によって切断された箇所を有する香料含有シート12を製造できる。これによって、香料含有シート12を所望の形状に加工できるとともに、スリット22により香料含有シート12に発生する張力(応力)を逃がすことができる。これによって、香料含有シート12にひび割れや破断を生じることを防止して、品質が一定になった香料含有シート12を製造できる。なお、スリット22の深さは、香料含有シート12の厚みの一部に相当する深さであっても、その後の乾燥工程(乾燥機構による乾燥)においてスリット22が成長してスリット22における香料含有シート12の切断が確実になされるために、問題とはならない。
香料含有シート製造装置11において、1以上のスリット22は、1つであり、スリット形成部23は、1つのスリット形成部品38を有し、当該1つのスリット形成部品38は、1つのスリット22を香料含有シート12の幅方向Wの一方の端部の近傍に形成する位置に設けられる。
香料含有シート製造方法において、1以上のスリット22は、1つであり、スリット形成部23により前記ゲル状シートの幅方向Wの一方の端部の近傍に前記1つのスリット22を形成する。
ある条件では、ゲル化された香料含有シート12では、乾燥後の完成品において、収縮によって端部が肥厚し、端部に水分量が多い箇所が形成されることがある。このように水分量が多い箇所では、ゲル架橋間の隙間が大きくなっていて、水分と共にシート内部に含有された香料が揮散しやすくなっている。また、ある条件では、乾燥機構24による乾燥時の収縮によって、香料含有シート12の端部において過乾燥を生じることもあり、これによって香料含有シート12の端部がカールして基材16から浮き上がったり、当該浮きを生じた部分から香料含有シート12が基材16から剥がれたり、香料含有シート12にひび割れや破断を生じたりする事象が発生する可能性があった。
このため、香料含有シート12では、この水分量が多くなる、或いは、逆に過乾燥により浮き上がり・剥がれ・ひび割れを生じやすい末端部分(一方の端部)を不要部分として除去する必要がある。上記2つの構成によれば、香料含有シート12を簡単な構成によって2分割することができる。これによって、香料含有シート12の端部に設けられる不要箇所の除去等、香料含有シート12を所望の状態に加工することができる。
香料含有シート製造装置11において、1以上のスリット22は、2つであり、スリット形成部23は、2つのスリット形成部品38を有し、当該2つのスリット形成部品38の一方は、2つのスリット22の一方を香料含有シート12の幅方向Wの一方の端部の近傍に形成する位置に設けられ、当該2つのスリット形成部品38の他方は、2つのスリット22の他方を香料含有シート12の幅方向Wの他方の端部の近傍に形成する位置に設けられる。また、香料含有シート製造方法において、1以上のスリット22は、2つであり、スリット形成部23により、2つのスリット22の一方を香料含有シート12の幅方向Wの一方の端部の近傍に形成し、2つのスリット22の他方を香料含有シート12の幅方向Wの他方の端部の近傍に形成する。
これらの構成によれば、水分量が多くなったり或いは過乾燥を生じたりする香料含有シート12の両端部にスリット22を形成することで、これらを切り離すことができる。これによって、香料含有シート12中で不要箇所を除去して、香料含有シート12を簡単に所望の状態に加工することができる。
香料含有シート製造装置11は、香料を含有するスラリー14をシート状に成形してゲル化前の香料含有シート12を形成する成形機構17を備える。この構成によれば、成形機構17によってゲル化前の香料含有シート12を予め所定の形状に成形することができる。
香料含有シート製造装置11において、成形機構17は、第1隙間部17Aであって、これを通る前記ゲル化前の香料含有シート12の厚みを規定する第1隙間部17Aと、前記ゲル化前の香料含有シート12の幅方向Wの一方の端部に設けられ第1隙間部17Aよりも小さい寸法を有する第2隙間部17Bであって、これを通る前記ゲル化前の香料含有シート12の厚みを規定する第2隙間部17Bと、を有する。この構成によれば、第2隙間部17Bを通る香料含有シート12の厚みを予め減じておくことで、乾燥機構24で行う乾燥時に、収縮によって第2隙間部17Bで形成された部分に厚みの大きい肥厚部が形成されることを防止できる。これによって、この端部に設けられる箇所において水分量が多くなり過ぎてしまうことがなく、製品として使用できる面積を大きくすることができる。或いは、条件設定次第によっては、この部分を不良部分として除去する工程自体を省略することも可能である。
香料含有シート製造装置11は、成形機構17とスリット形成部23との間の位置に設けられ、前記ゲル化前の香料含有シート12のゲル化させるゲル化機構21を備える。この構成によれば、自然放熱によるゲル化を利用する場合に比して、ゲル化にかかる時間を短縮できるとともに、香料含有シート12の製造ラインを短縮化できる。
スリット形成部23は、前記1以上のスリット22を形成する1以上のスリット形成部品38を有し、当該1以上のスリット形成部品38の1つは、第2隙間部17Bで形成された香料含有シート12と第1隙間部17Aで形成された香料含有シート12と1つのスリット22により隔てる位置に設けられる。この構成によれば、第2隙間部17Bで形成された香料含有シート12と第1隙間部17Aで形成された香料含有シート12とを隔てる位置にスリット22を形成すれば、薄くなっている第2隙間部17Bで形成された部分を第1隙間部17Aで形成された部分から切り離すことができる。これによって、香料含有シート12の厚みを略均一にすることができ、厚みや内部に残存する香料量や水分量等、すなわち品質が一定になった香料含有シート12を得ることができる。これによって、過乾燥により浮き上がり・剥がれ・ひび割れを生じやすい末端部分(一方の端部)を不要部分として除去できる。
香料含有シート製造装置11は、香料含有シート12が載置されるシート状の基材16を有する。この構成によれば、ゲル化前の香料含有シート12およびゲル化された香料含有シート12を安定的に送り方向Aに送ることができる。
スリット形成部23は、1つのスリット22を形成する1つのスリット形成部品38と、香料含有シート12に対してスリット形成部品38の自重が作用するように1以上のスリット形成部品38を保持する1以上の保持部41と、を有する。この構成によれば、1以上のスリット形成部品38によって、スリット形成部品38の自重によって香料含有シート12を押し切りすることができる。これによって、1以上のスリット22を形成するスリット形成部23の構成を簡単な構造で実現できる。
(参考形態)
続いて、図10から図12を参照して、参考形態にかかる香料含有シート製造装置11´について説明する。図10に示すように、成形機構17において、スラリー14を成形して幅方向Wに関して均一な厚みを有する香料含有シート12を形成すると、ゲル化機構21によるゲル化工程、および乾燥機構24による乾燥工程を経て、乾燥された香料含有シート12が製造される。しかしながら、乾燥工程において、図11で矢印に示すように香料含有シート12の幅方向Wの両端部で収縮が起こり、ある条件下では、図12に示すように両端部に膜厚が肥厚した部分12Aが形成されることがある。このように肥厚した部分12Aでは、他の部分に比して水分量が多くなっているためにゲル架橋間の隙間が大きくなっていて、シート内に含有された香料が水分と共に揮散しやすくなっている。発明者らは、上記実施形態に記載した香料含有シート12の製造方法について鋭意検討した結果、このように肥厚した部分12Aを有する香料含有シート12については、不良品となる可能性があり、製造工程において肥厚した部分12Aを除去する必要があることを見出した。
以下の変形例では、主として、上記実施形態とは異なる部分について説明し、それらと共通する部分については、図示および説明を省略する。
(第1変形例)
図13を参照して、第1変形例の香料含有シート製造装置11について説明する。第1変形例では、成形機構17の構成およびスリット形成部23の構成が上記実施形態と異なっている。
成形機構17は、コンマロール32と、コンマロール32に対向するコーティングロール33と、を有する。図2、図13に示すように、コーティングロール33は、円柱形に形成されている。コーティングロール33の外周部には、軸方向における略中間部に、周囲よりも窪んだ凹部35が設けられる。
本変形例では、コーティングロール33は、上記実施形態と同様に、香料含有シート12の塗工厚を一部薄くするために段付き部材(段付きローラ)で構成される。段付き部材は、凹部35と、凹部35の外側に一対に設けられた太径部42と、を有する。凹部35には、一対のテーパー部36が設けられていない。凹部35内には、細径部37が設けられる。凹部35の外側には、太径部42が一対に設けられている。太径部42等の形成方法は任意である。例えば、段付き部材の細径部37および太径部42は、上記実施形態と同様に、機械加工(切削加工、旋盤加工)等によって形成されてもよい。本変形例では、形成方法の一例として、太径部42のそれぞれは、例えば、コーティングロール33の本体33A(軸部)の周囲に巻き回わされたテープで構成される。テープは、コーティングロール33の本体33A(軸部)の外周面34に対して接着されている。
太径部42は、例えば、外周面34から10〜100μmの高さで形成され、好ましくは外周面34から20〜80μmの高さで形成され、さらに好ましくは外周面34から40〜60μmの高さで形成される。したがって、本実施形態では、そのような厚さのテープをコーティングロール33の本体33Aに対して巻き回して接着することで太径部42が形成される。
成形機構17は、さらに、コンマロール32とコーティングロール33との間に、第1隙間部17Aおよび第2隙間部17Bを有する。第1隙間部17Aは、細径部37に対応する。第2隙間部17Bは、太径部42に対応する。したがって、第2隙間部17Bの寸法H2(高さ寸法)は、第1隙間部17Aの寸法H1(高さ寸法)よりも小さくなっている。第2隙間部17Bは、第1隙間部17Aを間に挟んだ両側に一対に設けられているが、第1隙間部17Aに隣接した片側にのみ設けられていてもよい。
スリット形成部23は、1以上のスリット形成部品38と、スリット形成部品38を保持する保持部41と、を有する。本実施形態では、スリット形成部品38は、香料含有シート12の両端部の近傍に位置するように、一対に設けられることが好ましい。スリット形成部23に設けられるスリット形成部品38の数は、2個に限られず、3個以上であってもよいし、或いは1個であってもよい。
本実施形態では、香料含有シート12の厚みの全部に相当する深さのスリット22を形成するようにしているが、スリット形成部品38の種類を変更することで、香料含有シート12の厚みの一部に相当する深さのスリット22を形成することもできる。
スリット形成部23は、スリット形成部品38によって、香料含有シート12の幅方向Wにおける端部から1〜10mmの位置、好ましくは2〜8mmの位置、さらに好ましくは3〜6mmの位置に、スリット22を一対に形成する。一対のスリット形成部品38は、第2隙間部17Bで形成された香料含有シート12にスリット22を形成する位置に設けられる。
続いて、図13を参照して、実施形態の香料含有シート製造装置11を用いた香料含有シートの製造方法について説明する。本変形例の香料含有シート12の製造方法では、スリット形成工程のみが上記実施形態と異なっているため、これについて以下に説明する。
スリット形成工程では、送り方向Aに送られ、ゲル化機構21によりゲル化された香料含有シート12に対して、スリット形成部23により、その厚みの全部または一部に相当する深さのスリット22を形成する。形成されるスリット22の数は、スリット形成部23に設けられるスリット形成部品38の数と同数である。
香料含有シート12は、スリット形成部23のスリット形成部品38を通過する際に、上方からスリット形成部品38によって押し切りされるように、スリット22が形成される。このスリット形成工程に先立ち、香料含有シート12はすでにゲル化されているために、スリット22の形状が香料含有シート12に対して記憶される。
スリット形成部品38の数が2個である場合には、スリット22は、香料含有シート12の幅方向Wの両端部の近傍に一対に設けられる。より詳細には、スリット22は、第2隙間部17Bで形成された香料含有シート12に対応する位置に設けられる。スリット形成部品38の数が1個である場合には、香料含有シート12の幅方向Wのいずれかの端部の近傍に設けられる。この場合も同様に、スリット22は、第2隙間部17Bで形成された香料含有シート12に対応する位置に設けられる。
スリット形成部品38の数が3個以上である場合には、2つのスリット22が、上記したスリット形成部品38が2個で構成される場合と同様に香料含有シート12の幅方向Wの両端部の近傍に一対に設けられる。そして、さらにもう1つのスリット22が香料含有シート12の幅方向Wにおける任意の位置(一例として、中央部)に設けられる。
本変形例によれば、スリット形成部23は、1以上のスリット形成部品38を有し、当該1以上のスリット形成部品38の1つは、第2隙間部17Bで形成された香料含有シート12にスリット22を形成する位置に設けられる。このように、第2隙間部17Bで形成された香料含有シート12にスリット22を形成するようにすれば、製造工程において香料含有シート12が送られる位置が幅方向Wに多少ずれた場合でも、予定した位置に確実にスリット22を形成できる。これによって、製造工程における香料含有シート12の通過位置のばらつきを考慮して、不良品の発生率を低下させることができ、香料含有シート12の歩留まりを向上することができる。
(第2変形例)
図14を参照して、第2変形例の香料含有シート製造装置11について説明する。第2変形例では、香料含有シート12の幅、成形機構17の構成、およびスリット形成部23の構成が上記実施形態と異なっている。本変形例では、略同一の幅を有し且つ同一の組成を有する香料含有シート12を複数同時に作る方法について説明する。
成形機構17は、コンマロール32と、コンマロール32に対向するコーティングロール33と、を有する。図2、図14に示すように、コーティングロール33は、円柱形に形成されている。本実施形態では、コーティングロール33の外周部には、凹部35が設けられない。
香料含有シート12は、乾燥前の状態で、例えば、幅方向Wに関し1000mmの幅(長さ)を有し、350〜1300μmの厚みを有する。香料含有シート12は、乾燥後の状態で、例えば、シートの幅方向Wに関し960mmの幅(長さ)を有し、50〜200μmの厚みを有する。したがって、第2変形例の香料含有シート12は、上記実施形態の香料含有シート12と同一の厚みを有し、上記実施形態よりも幅方向Wに関して長く、すなわち幅広に形成されている。香料含有シート12は、乾燥前の状態で、例えば、幅方向Wに関し1000mm以上の幅(長さ)で形成されてもよい。
スリット形成部23は、複数のスリット22を形成する複数(例えば、2個)のスリット形成部品38と、複数のスリット形成部品38を保持する複数の保持部41と、を有する。複数のスリット形成部品38は、香料含有シート12の幅方向Wに互いに離間して設けられている。本変形例では、香料含有シート12は、複数のスリット22で隔てられた複数の帯状部12Bを含んでいる。そして、スリット形成部23の複数のスリット形成部品38は、香料含有シート12の幅方向Wに関し、複数の帯状部12Bのそれぞれの長さが互いに略同一になるように複数のスリット22を形成する位置に設けられることが好ましい。本変形例では、スリット形成部23は、複数のスリット22によって、香料含有シート12を略均等な間隔で分割(3分割)している。このとき、スリット形成部23の複数の保持部41(保持具)は、基材16および香料含有シート12に対して上側からスリット形成部品38の自重を作用させるように、複数のスリット形成部品38を保持している。
幅方向Wに関し香料含有シート12を1000mm以上とした場合には、スリット形成部23に設けられるスリット形成部品38の数は、3個以上であってもよい。スリット形成部品38の数を3個とした場合でも、複数の帯状部12Bのそれぞれの長さが互いに略同一になる位置に、3個のスリット形成部品38が設けられる。このとき、スリット形成部23は、複数のスリット22によって、香料含有シート12を略均等な間隔で分割(4分割)する。香料含有シート12をさらに幅方向Wに関して幅広にした場合には、スリット形成部品38およびスリット22の数をさらに増加させ、スリット形成部品38およびスリット22を4個以上としても良い。すなわち、本変形例においてスリット形成部品38およびスリット22の数は、任意であり、香料含有シート12の幅方向Wにおける長さに応じて適宜に増減できる。
本変形例の作用について説明する。本変形例では、香料含有シート12が上記実施形態よりも幅広に形成される。したがって、乾燥機構24による乾燥工程では、上記実施形態よりも乾燥による収縮量が大きくなる。このため、本変形例のようにスリット22を設けない場合には、例えば、乾燥工程の際に香料含有シート12で厚みが薄い部分でこれを支持する土台部分との間に固着点が形成される。そして、乾燥に伴う収縮によって固着点同士の間で応力(張力)が発生し、このような応力が集中した任意の箇所においてひび割れや破断等を生じる可能性があった。本変形例では、上記実施形態とは異なり、香料含有シート12がスリット22によって略均等な間隔で分割されている。このため、スリット22が設けられる箇所で基材16に対して香料含有シート12を滑らせることができる。したがって、本変形例では乾燥工程で発生する張力(応力)が各スリット22の位置で逃がされることとなる。
本変形例によれば以下のことがいえる。香料含有シート製造装置11において、1以上のスリット22は、複数であり、香料含有シート12は、複数のスリット22で隔てられた複数の帯状部12Bを含み、スリット形成部23は、複数のスリット22を形成する複数のスリット形成部品38を有し、当該複数のスリット形成部品38は、前記香料含有シート12の幅方向Wに関し、複数の帯状部12Bのそれぞれの長さが互いに略同一になるように複数のスリット22を形成する位置に設けられる。
また、香料含有シート製造方法において、1以上のスリット22は、複数であり、香料含有シート12は、複数のスリット22で隔てられた複数の帯状部12Bを含み、スリット形成部23により、香料含有シート12の幅方向Wにおける複数の帯状部12Bのそれぞれの長さを、互いに略同一とするように複数のスリット22を形成する。
これらの構成によれば、例えば、香料含有シート12を幅広に形成したような場合で、乾燥工程における収縮によって発生する張力(応力)が過大となる場合であっても、当該張力をスリット22の位置で逃がすことができる。このため、予期しない箇所で応力集中を生じて、当該応力集中点付近で香料含有シート12のひび割れや破断を生じてしまうことを防止できる。これによって、香料含有シート12の歩留まりを向上できる。
香料含有シート製造装置11は上記実施形態および各変形例に記載されたものに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、実施形態および各変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよいし、実施形態、第1変形例、第2変形例のいずれかに示される香料含有シート製造装置11同士、或いは香料含有シート製造方法同士を適宜に組み合わせて一つの発明を構成することも当然にできる。
11…香料含有シート製造装置、12…香料含有シート、12B…帯状部、14…スラリー、16…基材、17…成形機構、17A…第1隙間部、17B…第2隙間部、18…送り機構、21…ゲル化機構、22…スリット、23…スリット形成部、24…乾燥機構、38…スリット形成部品、41…保持部。

Claims (16)

  1. ゲル化された香料含有シートを送る送り機構と、
    前記香料含有シートの送り方向に沿って、前記香料含有シートの厚みの全部又は一部に相当する深さのスリットを1以上形成するスリット形成部と、
    前記スリットが形成された前記香料含有シートを乾燥させる乾燥機構と、
    を備える香料含有シート製造装置。
  2. 前記1以上のスリットは、1つであり、
    前記スリット形成部は、前記1つのスリットを形成する1つのスリット形成部品を有し、当該1つのスリット形成部品は、前記1つのスリットを前記香料含有シートの幅方向の一方の端部の近傍に形成する位置に設けられる請求項1に記載の香料含有シート製造装置。
  3. 前記1以上のスリットは、2つであり、
    前記スリット形成部は、前記2つのスリットを形成する2つのスリット形成部品を有し、当該2つのスリット形成部品の一方は、前記2つのスリットの一方を前記香料含有シートの幅方向の一方の端部の近傍に形成する位置に設けられ、当該2つのスリット形成部品の他方は、前記2つのスリットの他方を前記香料含有シートの幅方向の他方の端部の近傍に形成する位置に設けられる請求項1又は請求項2に記載の香料含有シート製造装置。
  4. 前記1以上のスリットは、複数であり、
    前記スリット形成部は、前記複数のスリットを形成する複数のスリット形成部品を有し、当該複数のスリット形成部品は、前記香料含有シートの幅方向に互いに離間して設けられる請求項1〜3のいずれか1項に記載の香料含有シート製造装置。
  5. 前記香料含有シートは、前記複数のスリットで隔てられた複数の帯状部を含み、
    前記複数のスリット形成部品は、前記香料含有シートの幅方向に関し、前記複数の帯状部のそれぞれの長さが互いに略同一になるように前記複数のスリットを形成する位置に設けられる請求項4に記載の香料含有シート製造装置。
  6. 香料を含有するスラリーをシート状に成形してゲル化前の香料含有シートを形成する成形機構を備える請求項1〜5のいずれか1項に記載の香料含有シート製造装置。
  7. 前記成形機構は、
    第1隙間部であって、これを通る前記ゲル化前の香料含有シートの厚みを規定する第1隙間部と、
    前記ゲル化前の香料含有シートの幅方向の一方の端部に設けられ前記第1隙間部よりも小さい隙間寸法を有する第2隙間部であって、これを通る前記ゲル化前の香料含有シートの厚みを規定する第2隙間部と、
    を有する請求項6に記載の香料含有シート製造装置。
  8. 前記成形機構と前記スリット形成部との間の位置に設けられ、前記ゲル化前の香料含有シートのゲル化させるゲル化機構を備える請求項6又は請求項7に記載の香料含有シート製造装置。
  9. 前記スリット形成部は、前記1以上のスリットを形成する1以上のスリット形成部品を有し、
    当該1以上のスリット形成部品の1つは、前記第2隙間部で形成された前記香料含有シートと前記第1隙間部で形成された前記香料含有シートとを1つの前記スリットにより隔てる位置、又は前記第2隙間部で形成された前記香料含有シートに1つの前記スリットを形成する位置、に設けられる請求項8に記載の香料含有シート製造装置。
  10. 前記香料含有シートが載置されるシート状の基材を有する請求項1〜9のいずれか1項に記載の香料含有シート製造装置。
  11. 前記スリット形成部は、前記1つのスリットを形成する1つのスリット形成部品と、前記香料含有シートに対して前記スリット形成部品の自重が作用するように前記1以上のスリット形成部品を保持する1以上の保持部と、を有する請求項1〜10のいずれか1項に記載の香料含有シート製造装置。
  12. 香料を含有するスラリーを成形機構によりシート状に成形し、
    送り方向に送られる前記シート状のスラリー溶液をゲル化機構によりゲル化されたシートを形成し、
    前記ゲル化されたシートの厚みの全部又は一部に相当する深さのスリットをスリット形成部により1以上形成し、
    前記1以上のスリットを含む前記ゲル化されたシートを乾燥機構により乾燥させる香料含有シート製造方法。
  13. 前記1以上のスリットは、1つであり、
    前記スリット形成部により前記ゲル状シートの幅方向の一方の端部の近傍に前記1つのスリットを形成する請求項12に記載の香料含有シート製造方法。
  14. 前記1以上のスリットは、2つであり、
    前記スリット形成部により、前記2つのスリットの一方を前記シートの幅方向の一方の端部の近傍に形成し、前記2つのスリットの他方を前記シートの幅方向の他方の端部の近傍に形成する請求項12に記載の香料含有シート製造方法。
  15. 前記1以上のスリットは、複数であり、
    前記シートは、前記複数のスリットで隔てられた複数の帯状部を含み、
    前記スリット形成部により、前記シートの幅方向における前記複数の帯状部のそれぞれの長さを、互いに略同一とするように前記複数のスリットを形成する請求項12に記載の香料含有シート製造方法。
  16. 前記スリット形成部は、前記1つのスリットを形成する1つのスリット形成部品と、前記シートに対して前記スリット形成部品の自重が作用するように前記1以上のスリット形成部品を保持する1以上の保持部と、を有する請求項12又は請求項13に記載の香料含有シート製造方法。
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