JPWO2020023857A5 - - Google Patents
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Description
本明細書で言及されている刊行物、特許及び特許出願はいずれも、個々の刊行物、特許及び特許出願が参照により、その全体として援用されることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、参照により、本明細書に援用される。
本件出願は、以下の態様の発明を提供する。
(態様1)
(a)AAVキャプシドと、
(b)AAV逆位末端反復配列(ITR)に挟まれたヒトN-アセチルガラクトサミン-6-硫酸スルファターゼ(hGALNS)発現カセットを含む組み換えAAVゲノムであって、前記hGALNS発現カセットが、導入遺伝子をコードするヌクレオチド配列を含み、前記導入遺伝子が、酸性オリゴペプチドに融合されたhGALNSである融合タンパク質をコードする前記組み換えAAVゲノムと、
を含む組み換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)。
(態様2)
前記酸性オリゴペプチドが、D8である、態様1に記載のrAAV。
(態様3)
前記hGALNS発現カセットが、肝臓特異的プロモーターをコードするヌクレオチド配列をさらに含み、前記肝臓特異的プロモーターをコードするヌクレオチド配列が、前記融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列に機能可能に連結されている、態様1または2に記載のrAAV。
(態様4)
前記肝臓特異的プロモーターが、
(a)TBGプロモーターであるか、
(b)配列番号13と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(c)配列番号13と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(d)配列番号13と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(e)配列番号13と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(f)配列番号13と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(g)配列番号13と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(h)配列番号14と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(i)配列番号14と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(j)配列番号14と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(k)配列番号14と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(l)配列番号14と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(m)配列番号14と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(n)配列番号15と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(o)配列番号15と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(p)配列番号15と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(q)配列番号15と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(r)配列番号15と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、または
(s)配列番号15と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含む、
態様3に記載のrAAV。
(態様5)
前記hGALNS発現カセットが、プロモーターをコードするヌクレオチド配列をさらに含み、前記プロモーターをコードするヌクレオチド配列が、前記融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列に機能可能に連結されている、態様1または2に記載のrAAV。
(態様6)
前記プロモーターが、CAGプロモーターである、態様5に記載のrAAV。
(態様7)
前記プロモーターが、肝臓及び筋肉に特異的なプロモーターである、態様5に記載のrAAV。
(態様8)
前記肝臓及び筋肉に特異的なプロモーターが、
(a)配列番号16と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(b)配列番号16と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(c)配列番号16と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(d)配列番号16と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(e)配列番号16と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、または
(f)配列番号16と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含む、
態様7に記載のrAAV。
(態様9)
前記AAVが、AAV8である、態様1~10のいずれか1項に記載のrAAV。
(態様10)
前記AAVが、AAV9である、態様1~10のいずれか1項に記載のrAAV。
(態様11)
前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列または前記融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列が、コドン最適化されている、態様1~10のいずれか1項に記載のrAAV。
(態様12)
前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列または前記融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列において、CpG部位が除去されている、態様1~13のいずれか1項に記載のrAAV。
(態様13)
(a)AAVキャプシドと、
(b)AAV-ITRに挟まれたhGALNS発現カセットを含む組み換えAAVゲノムであって、前記hGALNS発現カセットが、肝臓特異的プロモーターをコードするヌクレオチド配列と、hGALNSをコードするヌクレオチド配列を含み、前記肝臓特異的プロモーターをコードするヌクレオチド配列が、前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列に機能可能に連結されている前記組み換えAAVゲノムと、
を含むrAAV。
(態様14)
前記肝臓特異的プロモーターが、
(a)TBGプロモーターであるか、
(b)配列番号13と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(c)配列番号13と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(d)配列番号13と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(e)配列番号13と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(f)配列番号13と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(g)配列番号13と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(h)配列番号14と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(i)配列番号14と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(j)配列番号14と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(k)配列番号14と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(l)配列番号14と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(m)配列番号14と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(n)配列番号15と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(o)配列番号15と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(p)配列番号15と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(q)配列番号15と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(r)配列番号15と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、または
(s)配列番号15と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含む、
態様13に記載のrAAV。
(態様15)
(a)AAVキャプシドと、
(b)AAV-ITRに挟まれたhGALNS発現カセットを含む組み換えAAVゲノムであって、前記hGALNS発現カセットが、プロモーターをコードするヌクレオチド配列と、hGALNSをコードするヌクレオチド配列を含み、前記プロモーターをコードするヌクレオチド配列が、前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列に機能可能に連結されており、前記プロモーターが、CAGプロモーターである前記組み換えAAVゲノムと、
を含むrAAV。
(態様16)
(a)AAVキャプシドと、
(b)AAV-ITRに挟まれたhGALNS発現カセットを含む組み換えAAVゲノムであって、前記hGALNS発現カセットが、肝臓及び筋肉に特異的なプロモーターをコードするヌクレオチド配列と、hGALNSをコードするヌクレオチド配列を含み、前記プロモーターをコードするヌクレオチド配列が、前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列に機能可能に連結されており、前記肝臓及び筋肉に特異的なプロモーターが、
(a)配列番号16と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(b)配列番号16と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(c)配列番号16と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(d)配列番号16と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(e)配列番号16と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、または
(f)配列番号16と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含む、
前記組み換えAAVゲノムと、
を含むrAAV。
(態様17)
前記AAVが、AAV8である、態様13~18のいずれか1項に記載のrAAV。
(態様18)
前記AAVが、AAV9である、態様13~18のいずれか1項に記載のrAAV。
(態様19)
前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列または前記融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列が、コドン最適化されている、態様13~18のいずれか1項に記載のrAAV。
(態様20)
前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列または前記融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列において、CpG部位が除去されている、態様13~19のいずれか1項に記載のrAAV。
(態様21)
態様1~20のいずれか1項に記載のrAAVと、薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
(態様22)
AAV-ITRに挟まれたhGALNS発現カセットを含むポリヌクレオチドであって、前記hGALNS発現カセットが、導入遺伝子をコードするヌクレオチド配列を含み、前記導入遺伝子が、酸性オリゴペプチドに融合されたhGALNSである融合タンパク質をコードする前記ポリヌクレオチド。
(態様23)
前記酸性オリゴペプチドが、D8である、態様22に記載のポリヌクレオチド。
(態様24)
前記hGALNS発現カセットが、肝臓特異的プロモーターをコードするヌクレオチド配列をさらに含み、前記肝臓特異的プロモーターをコードするヌクレオチド配列が、前記融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列に機能可能に連結されている、態様22または23に記載のポリヌクレオチド。
(態様25)
前記肝臓特異的プロモーターが、
(a)TBGプロモーターであるか、
(b)配列番号13と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(c)配列番号13と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(d)配列番号13と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(e)配列番号13と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(f)配列番号13と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(g)配列番号13と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(h)配列番号14と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(i)配列番号14と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(j)配列番号14と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(k)配列番号14と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(l)配列番号14と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(m)配列番号14と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(n)配列番号15と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(o)配列番号15と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(p)配列番号15と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(q)配列番号15と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(r)配列番号15と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、または
(s)配列番号15と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含む、
態様24に記載のポリヌクレオチド。
(態様26)
前記hGALNS発現カセットが、肝臓及び筋肉に特異的なプロモーターをコードするヌクレオチド配列をさらに含み、前記肝臓及び筋肉に特異的なプロモーターをコードするヌクレオチド配列が、前記融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列に機能可能に連結されている、態様22または23に記載のポリヌクレオチド。
(態様27)
前記肝臓及び筋肉に特異的なプロモーターが、
(g)配列番号16と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(h)配列番号16と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(i)配列番号16と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(j)配列番号16と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(k)配列番号16と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、または
(l)配列番号16と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含む、
態様26に記載のポリヌクレオチド。
(態様28)
前記hGALNS発現カセットが、プロモーターをコードするヌクレオチド配列をさらに含み、前記プロモーターをコードするヌクレオチド配列が、前記融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列に機能可能に連結されている、態様22または23に記載のポリヌクレオチド。
(態様29)
前記プロモーターが、CAGプロモーターである、態様28に記載のポリヌクレオチド。
(態様30)
AAV-ITRに挟まれたhGALNS発現カセットを含むポリヌクレオチドであって、前記hGALNS発現カセットが、肝臓特異的プロモーターをコードするヌクレオチド配列と、hGALNSをコードするヌクレオチド配列を含み、前記肝臓特異的プロモーターをコードするヌクレオチド配列が、前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列に機能可能に連結されており、前記肝臓特異的プロモーターが、
(a)TBGプロモーターであるか、
(b)配列番号13と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(c)配列番号13と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(d)配列番号13と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(e)配列番号13と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(f)配列番号13と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(g)配列番号13と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(h)配列番号14と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(i)配列番号14と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(j)配列番号14と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(k)配列番号14と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(l)配列番号14と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(m)配列番号14と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(n)配列番号15と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(o)配列番号15と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
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(q)配列番号15と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(r)配列番号15と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、または
(s)配列番号15と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含む、
前記ポリヌクレオチド。
(態様31)
AAV-ITRに挟まれたhGALNS発現カセットを含むポリヌクレオチドであって、前記hGALNS発現カセットが、プロモーターをコードするヌクレオチド配列と、hGALNSをコードするヌクレオチド配列を含み、前記プロモーターをコードするヌクレオチド配列が、前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列に機能可能に連結されており、前記プロモーターが、CAGプロモーターである前記ポリヌクレオチド。
(態様32)
AAV-ITRに挟まれたhGALNS発現カセットを含むポリヌクレオチドであって、前記hGALNS発現カセットが、肝臓及び筋肉に特異的なプロモーターをコードするヌクレオチド配列と、hGALNSをコードするヌクレオチド配列を含み、前記肝臓及び筋肉に特異的なプロモーターをコードするヌクレオチド配列が、前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列に機能可能に連結されており、前記肝臓及び筋肉に特異的なプロモーターが、
(g)配列番号16と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(h)配列番号16と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(i)配列番号16と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(j)配列番号16と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(k)配列番号16と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、または
(l)配列番号16と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含む、
前記ポリヌクレオチド。
(態様33)
前記AAVが、AAV8である、態様22~32のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
(態様34)
前記AAVが、AAV9である、態様22~32のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
(態様35)
態様22~34のいずれか1項に記載のポリヌクレオチドを含むrAAVプラスミド。
(態様36)
態様22~34のいずれか1項に記載のポリヌクレオチドまたは態様35に記載のrAAVプラスミドを含むex vivo細胞。
(態様37)
rAAVの作製方法であって、態様35に記載のrAAVプラスミドと、AAVのRep遺伝子、Cap遺伝子、VA遺伝子、E2a遺伝子及びE4遺伝子のヌクレオチド配列を合わせて含む1つ以上のヘルパープラスミドとを、ex vivo細胞にトランスフェクションすることを含む前記方法。
(態様38)
ムコ多糖症IVA型(MPS IVA)と診断されたヒト対象の治療方法であって、前記ヒト対象に、態様1~20のいずれか1項に記載のrAAVまたは態様21に記載の医薬組成物を投与することを含む前記方法。
(態様39)
MPS IVAと診断されたヒト対象の治療方法であって、前記ヒト対象に、態様1~5及び7~12のいずれか1項に記載のrAAVを投与することによって、酸性オリゴペプチドに融合されたhGALNSである融合タンパク質を治療有効量、前記ヒト対象の骨、軟骨、靭帯、半月板、成長板、肝臓、脾臓、肺、腎臓、気管、心筋及び/または心臓弁に送達することを含む前記方法。
(態様40)
前記hGALNSが、肝細胞で産生されて、前記細胞から分泌されることによって、マンノース-6-リン酸で糖化される、態様39に記載の方法。
(態様41)
MPS IVAと診断されたヒト対象の治療方法であって、前記ヒト対象に、態様13~14及び16~20のいずれか1項に記載のrAAVを投与することによって、肝細胞で産生されて、前記細胞から分泌されることによって、マンノース-6-リン酸で糖化されるhGALNSを治療有効量、前記ヒト対象の骨、軟骨、靭帯、半月板、成長板、肝臓、脾臓、肺、腎臓、気管、心筋及び/または心臓弁に送達することを含む前記方法。
(態様42)
MPS IVAと診断されたヒト対象の治療方法であって、酸性オリゴペプチドに融合されたhGALNSである融合タンパク質を治療有効量、前記ヒト対象の骨、軟骨、靭帯、半月板、成長板、肝臓、脾臓、肺、腎臓、気管、心筋及び/または心臓弁に送達することを含み、前記融合タンパク質が、rAAVゲノムから産生される前記方法。
(態様43)
MPS IVAと診断されたヒト対象の治療方法であって、酸性オリゴペプチドに融合されたhGALNSである融合タンパク質を治療有効量、前記ヒト対象の骨、軟骨、靭帯、半月板、成長板、肝臓、脾臓、肺、腎臓、気管、心筋及び/または心臓弁に送達することを含み、前記融合タンパク質が、rAAVゲノムから産生されるとともに、肝細胞で産生されて、前記細胞から分泌されることによって、マンノース-6-リン酸で糖化される前記方法。
(態様44)
MPS IVAと診断されたヒト対象の治療方法であって、rAAVゲノムから産生されるとともに、肝細胞で産生されて、前記細胞から分泌されることによって、マンノース-6-リン酸で糖化されるhGALNSを治療有効量、前記ヒト対象の骨、軟骨、靭帯、半月板、成長板、肝臓、脾臓、肺、腎臓、気管、心筋及び/または心臓弁に送達することを含む前記方法。
(態様45)
前記AAVが、AAV8である、態様42~44のいずれか1項に記載の方法。
(態様46)
前記AAVが、AAV9である、態様42~44のいずれか1項に記載の方法。
(態様47)
前記骨、軟骨、靭帯、半月板、成長板、肝臓、脾臓、肺、腎臓、気管、心筋及び/または心臓弁に送達する工程が、前記骨及び/または軟骨に送達する工程である、態様39~46のいずれか1項に記載の方法。
(態様48)
前記骨、軟骨、靭帯、半月板、成長板、肝臓、脾臓、肺、腎臓、気管、心筋及び/または心臓弁に送達する工程が、(a)前記骨及び/または軟骨、ならびに(b)前記靭帯、半月板、成長板、肝臓、脾臓、肺、腎臓、気管、心筋及び/または心臓弁に送達する工程である、態様39~46のいずれか1項に記載の方法。
(態様49)
(a)AAVキャプシドと、
(b)AAV逆位末端反復配列(ITR)に挟まれたヒトN-アセチルガラクトサミン-6-硫酸スルファターゼ(hGALNS)発現カセットを含む組み換えAAVゲノムであって、前記hGALNS発現カセットが、導入遺伝子をコードするヌクレオチド配列を含み、前記導入遺伝子が、hGALNSをコードする前記組み換えAAVゲノムと、
を含む組み換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)。
(態様50)
前記AAVが、AAV8である、態様49に記載のrAAV。
(態様51)
前記AAVが、AAV9である、態様49に記載のrAAV。
(態様52)
前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列が、コドン最適化されている、態様49に記載のrAAV。
(態様53)
前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列において、CpG部位が除去されている、態様49に記載のrAAV。
本件出願は、以下の態様の発明を提供する。
(態様1)
(a)AAVキャプシドと、
(b)AAV逆位末端反復配列(ITR)に挟まれたヒトN-アセチルガラクトサミン-6-硫酸スルファターゼ(hGALNS)発現カセットを含む組み換えAAVゲノムであって、前記hGALNS発現カセットが、導入遺伝子をコードするヌクレオチド配列を含み、前記導入遺伝子が、酸性オリゴペプチドに融合されたhGALNSである融合タンパク質をコードする前記組み換えAAVゲノムと、
を含む組み換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)。
(態様2)
前記酸性オリゴペプチドが、D8である、態様1に記載のrAAV。
(態様3)
前記hGALNS発現カセットが、肝臓特異的プロモーターをコードするヌクレオチド配列をさらに含み、前記肝臓特異的プロモーターをコードするヌクレオチド配列が、前記融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列に機能可能に連結されている、態様1または2に記載のrAAV。
(態様4)
前記肝臓特異的プロモーターが、
(a)TBGプロモーターであるか、
(b)配列番号13と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(c)配列番号13と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(d)配列番号13と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(e)配列番号13と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(f)配列番号13と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(g)配列番号13と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(h)配列番号14と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(i)配列番号14と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(j)配列番号14と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(k)配列番号14と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(l)配列番号14と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(m)配列番号14と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(n)配列番号15と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(o)配列番号15と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(p)配列番号15と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(q)配列番号15と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(r)配列番号15と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、または
(s)配列番号15と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含む、
態様3に記載のrAAV。
(態様5)
前記hGALNS発現カセットが、プロモーターをコードするヌクレオチド配列をさらに含み、前記プロモーターをコードするヌクレオチド配列が、前記融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列に機能可能に連結されている、態様1または2に記載のrAAV。
(態様6)
前記プロモーターが、CAGプロモーターである、態様5に記載のrAAV。
(態様7)
前記プロモーターが、肝臓及び筋肉に特異的なプロモーターである、態様5に記載のrAAV。
(態様8)
前記肝臓及び筋肉に特異的なプロモーターが、
(a)配列番号16と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(b)配列番号16と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(c)配列番号16と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(d)配列番号16と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(e)配列番号16と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、または
(f)配列番号16と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含む、
態様7に記載のrAAV。
(態様9)
前記AAVが、AAV8である、態様1~10のいずれか1項に記載のrAAV。
(態様10)
前記AAVが、AAV9である、態様1~10のいずれか1項に記載のrAAV。
(態様11)
前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列または前記融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列が、コドン最適化されている、態様1~10のいずれか1項に記載のrAAV。
(態様12)
前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列または前記融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列において、CpG部位が除去されている、態様1~13のいずれか1項に記載のrAAV。
(態様13)
(a)AAVキャプシドと、
(b)AAV-ITRに挟まれたhGALNS発現カセットを含む組み換えAAVゲノムであって、前記hGALNS発現カセットが、肝臓特異的プロモーターをコードするヌクレオチド配列と、hGALNSをコードするヌクレオチド配列を含み、前記肝臓特異的プロモーターをコードするヌクレオチド配列が、前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列に機能可能に連結されている前記組み換えAAVゲノムと、
を含むrAAV。
(態様14)
前記肝臓特異的プロモーターが、
(a)TBGプロモーターであるか、
(b)配列番号13と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(c)配列番号13と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(d)配列番号13と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(e)配列番号13と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(f)配列番号13と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(g)配列番号13と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(h)配列番号14と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(i)配列番号14と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(j)配列番号14と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(k)配列番号14と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(l)配列番号14と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(m)配列番号14と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(n)配列番号15と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(o)配列番号15と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(p)配列番号15と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(q)配列番号15と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(r)配列番号15と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、または
(s)配列番号15と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含む、
態様13に記載のrAAV。
(態様15)
(a)AAVキャプシドと、
(b)AAV-ITRに挟まれたhGALNS発現カセットを含む組み換えAAVゲノムであって、前記hGALNS発現カセットが、プロモーターをコードするヌクレオチド配列と、hGALNSをコードするヌクレオチド配列を含み、前記プロモーターをコードするヌクレオチド配列が、前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列に機能可能に連結されており、前記プロモーターが、CAGプロモーターである前記組み換えAAVゲノムと、
を含むrAAV。
(態様16)
(a)AAVキャプシドと、
(b)AAV-ITRに挟まれたhGALNS発現カセットを含む組み換えAAVゲノムであって、前記hGALNS発現カセットが、肝臓及び筋肉に特異的なプロモーターをコードするヌクレオチド配列と、hGALNSをコードするヌクレオチド配列を含み、前記プロモーターをコードするヌクレオチド配列が、前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列に機能可能に連結されており、前記肝臓及び筋肉に特異的なプロモーターが、
(a)配列番号16と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(b)配列番号16と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(c)配列番号16と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(d)配列番号16と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(e)配列番号16と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、または
(f)配列番号16と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含む、
前記組み換えAAVゲノムと、
を含むrAAV。
(態様17)
前記AAVが、AAV8である、態様13~18のいずれか1項に記載のrAAV。
(態様18)
前記AAVが、AAV9である、態様13~18のいずれか1項に記載のrAAV。
(態様19)
前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列または前記融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列が、コドン最適化されている、態様13~18のいずれか1項に記載のrAAV。
(態様20)
前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列または前記融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列において、CpG部位が除去されている、態様13~19のいずれか1項に記載のrAAV。
(態様21)
態様1~20のいずれか1項に記載のrAAVと、薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
(態様22)
AAV-ITRに挟まれたhGALNS発現カセットを含むポリヌクレオチドであって、前記hGALNS発現カセットが、導入遺伝子をコードするヌクレオチド配列を含み、前記導入遺伝子が、酸性オリゴペプチドに融合されたhGALNSである融合タンパク質をコードする前記ポリヌクレオチド。
(態様23)
前記酸性オリゴペプチドが、D8である、態様22に記載のポリヌクレオチド。
(態様24)
前記hGALNS発現カセットが、肝臓特異的プロモーターをコードするヌクレオチド配列をさらに含み、前記肝臓特異的プロモーターをコードするヌクレオチド配列が、前記融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列に機能可能に連結されている、態様22または23に記載のポリヌクレオチド。
(態様25)
前記肝臓特異的プロモーターが、
(a)TBGプロモーターであるか、
(b)配列番号13と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(c)配列番号13と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(d)配列番号13と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(e)配列番号13と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(f)配列番号13と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(g)配列番号13と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(h)配列番号14と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(i)配列番号14と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(j)配列番号14と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(k)配列番号14と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(l)配列番号14と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(m)配列番号14と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(n)配列番号15と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(o)配列番号15と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(p)配列番号15と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(q)配列番号15と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(r)配列番号15と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、または
(s)配列番号15と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含む、
態様24に記載のポリヌクレオチド。
(態様26)
前記hGALNS発現カセットが、肝臓及び筋肉に特異的なプロモーターをコードするヌクレオチド配列をさらに含み、前記肝臓及び筋肉に特異的なプロモーターをコードするヌクレオチド配列が、前記融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列に機能可能に連結されている、態様22または23に記載のポリヌクレオチド。
(態様27)
前記肝臓及び筋肉に特異的なプロモーターが、
(g)配列番号16と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(h)配列番号16と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(i)配列番号16と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(j)配列番号16と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(k)配列番号16と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、または
(l)配列番号16と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含む、
態様26に記載のポリヌクレオチド。
(態様28)
前記hGALNS発現カセットが、プロモーターをコードするヌクレオチド配列をさらに含み、前記プロモーターをコードするヌクレオチド配列が、前記融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列に機能可能に連結されている、態様22または23に記載のポリヌクレオチド。
(態様29)
前記プロモーターが、CAGプロモーターである、態様28に記載のポリヌクレオチド。
(態様30)
AAV-ITRに挟まれたhGALNS発現カセットを含むポリヌクレオチドであって、前記hGALNS発現カセットが、肝臓特異的プロモーターをコードするヌクレオチド配列と、hGALNSをコードするヌクレオチド配列を含み、前記肝臓特異的プロモーターをコードするヌクレオチド配列が、前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列に機能可能に連結されており、前記肝臓特異的プロモーターが、
(a)TBGプロモーターであるか、
(b)配列番号13と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(c)配列番号13と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(d)配列番号13と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(e)配列番号13と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(f)配列番号13と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(g)配列番号13と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(h)配列番号14と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(i)配列番号14と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(j)配列番号14と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(k)配列番号14と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(l)配列番号14と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(m)配列番号14と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(n)配列番号15と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(o)配列番号15と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(p)配列番号15と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(q)配列番号15と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(r)配列番号15と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、または
(s)配列番号15と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含む、
前記ポリヌクレオチド。
(態様31)
AAV-ITRに挟まれたhGALNS発現カセットを含むポリヌクレオチドであって、前記hGALNS発現カセットが、プロモーターをコードするヌクレオチド配列と、hGALNSをコードするヌクレオチド配列を含み、前記プロモーターをコードするヌクレオチド配列が、前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列に機能可能に連結されており、前記プロモーターが、CAGプロモーターである前記ポリヌクレオチド。
(態様32)
AAV-ITRに挟まれたhGALNS発現カセットを含むポリヌクレオチドであって、前記hGALNS発現カセットが、肝臓及び筋肉に特異的なプロモーターをコードするヌクレオチド配列と、hGALNSをコードするヌクレオチド配列を含み、前記肝臓及び筋肉に特異的なプロモーターをコードするヌクレオチド配列が、前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列に機能可能に連結されており、前記肝臓及び筋肉に特異的なプロモーターが、
(g)配列番号16と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(h)配列番号16と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(i)配列番号16と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(j)配列番号16と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(k)配列番号16と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、または
(l)配列番号16と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含む、
前記ポリヌクレオチド。
(態様33)
前記AAVが、AAV8である、態様22~32のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
(態様34)
前記AAVが、AAV9である、態様22~32のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
(態様35)
態様22~34のいずれか1項に記載のポリヌクレオチドを含むrAAVプラスミド。
(態様36)
態様22~34のいずれか1項に記載のポリヌクレオチドまたは態様35に記載のrAAVプラスミドを含むex vivo細胞。
(態様37)
rAAVの作製方法であって、態様35に記載のrAAVプラスミドと、AAVのRep遺伝子、Cap遺伝子、VA遺伝子、E2a遺伝子及びE4遺伝子のヌクレオチド配列を合わせて含む1つ以上のヘルパープラスミドとを、ex vivo細胞にトランスフェクションすることを含む前記方法。
(態様38)
ムコ多糖症IVA型(MPS IVA)と診断されたヒト対象の治療方法であって、前記ヒト対象に、態様1~20のいずれか1項に記載のrAAVまたは態様21に記載の医薬組成物を投与することを含む前記方法。
(態様39)
MPS IVAと診断されたヒト対象の治療方法であって、前記ヒト対象に、態様1~5及び7~12のいずれか1項に記載のrAAVを投与することによって、酸性オリゴペプチドに融合されたhGALNSである融合タンパク質を治療有効量、前記ヒト対象の骨、軟骨、靭帯、半月板、成長板、肝臓、脾臓、肺、腎臓、気管、心筋及び/または心臓弁に送達することを含む前記方法。
(態様40)
前記hGALNSが、肝細胞で産生されて、前記細胞から分泌されることによって、マンノース-6-リン酸で糖化される、態様39に記載の方法。
(態様41)
MPS IVAと診断されたヒト対象の治療方法であって、前記ヒト対象に、態様13~14及び16~20のいずれか1項に記載のrAAVを投与することによって、肝細胞で産生されて、前記細胞から分泌されることによって、マンノース-6-リン酸で糖化されるhGALNSを治療有効量、前記ヒト対象の骨、軟骨、靭帯、半月板、成長板、肝臓、脾臓、肺、腎臓、気管、心筋及び/または心臓弁に送達することを含む前記方法。
(態様42)
MPS IVAと診断されたヒト対象の治療方法であって、酸性オリゴペプチドに融合されたhGALNSである融合タンパク質を治療有効量、前記ヒト対象の骨、軟骨、靭帯、半月板、成長板、肝臓、脾臓、肺、腎臓、気管、心筋及び/または心臓弁に送達することを含み、前記融合タンパク質が、rAAVゲノムから産生される前記方法。
(態様43)
MPS IVAと診断されたヒト対象の治療方法であって、酸性オリゴペプチドに融合されたhGALNSである融合タンパク質を治療有効量、前記ヒト対象の骨、軟骨、靭帯、半月板、成長板、肝臓、脾臓、肺、腎臓、気管、心筋及び/または心臓弁に送達することを含み、前記融合タンパク質が、rAAVゲノムから産生されるとともに、肝細胞で産生されて、前記細胞から分泌されることによって、マンノース-6-リン酸で糖化される前記方法。
(態様44)
MPS IVAと診断されたヒト対象の治療方法であって、rAAVゲノムから産生されるとともに、肝細胞で産生されて、前記細胞から分泌されることによって、マンノース-6-リン酸で糖化されるhGALNSを治療有効量、前記ヒト対象の骨、軟骨、靭帯、半月板、成長板、肝臓、脾臓、肺、腎臓、気管、心筋及び/または心臓弁に送達することを含む前記方法。
(態様45)
前記AAVが、AAV8である、態様42~44のいずれか1項に記載の方法。
(態様46)
前記AAVが、AAV9である、態様42~44のいずれか1項に記載の方法。
(態様47)
前記骨、軟骨、靭帯、半月板、成長板、肝臓、脾臓、肺、腎臓、気管、心筋及び/または心臓弁に送達する工程が、前記骨及び/または軟骨に送達する工程である、態様39~46のいずれか1項に記載の方法。
(態様48)
前記骨、軟骨、靭帯、半月板、成長板、肝臓、脾臓、肺、腎臓、気管、心筋及び/または心臓弁に送達する工程が、(a)前記骨及び/または軟骨、ならびに(b)前記靭帯、半月板、成長板、肝臓、脾臓、肺、腎臓、気管、心筋及び/または心臓弁に送達する工程である、態様39~46のいずれか1項に記載の方法。
(態様49)
(a)AAVキャプシドと、
(b)AAV逆位末端反復配列(ITR)に挟まれたヒトN-アセチルガラクトサミン-6-硫酸スルファターゼ(hGALNS)発現カセットを含む組み換えAAVゲノムであって、前記hGALNS発現カセットが、導入遺伝子をコードするヌクレオチド配列を含み、前記導入遺伝子が、hGALNSをコードする前記組み換えAAVゲノムと、
を含む組み換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)。
(態様50)
前記AAVが、AAV8である、態様49に記載のrAAV。
(態様51)
前記AAVが、AAV9である、態様49に記載のrAAV。
(態様52)
前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列が、コドン最適化されている、態様49に記載のrAAV。
(態様53)
前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列において、CpG部位が除去されている、態様49に記載のrAAV。
Claims (19)
- (a)AAVキャプシド、及び
(b)AAV逆位末端反復配列(ITR)に挟まれたヒトN-アセチルガラクトサミン-6-硫酸スルファターゼ(hGALNS)発現カセットを含む組み換えAAVゲノムであって、該hGALNS発現カセットが、導入遺伝子をコードするヌクレオチド配列を含み、該導入遺伝子が、hGALNSをコードする、前記組み換えAAVゲノム
を含む、組み換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)。 - 前記導入遺伝子が、酸性オリゴペプチドに融合されたhGALNSである融合タンパク質をコードし、
任意に、該酸性オリゴペプチドが、D8である、請求項1に記載のrAAV。 - 前記hGALNS発現カセットが、プロモーターをコードするヌクレオチド配列をさらに含み、
該プロモーターをコードするヌクレオチド配列が、前記導入遺伝子をコードするヌクレオチド配列に機能可能に連結されている、請求項1又は2に記載のrAAV。 - 前記プロモーターが、肝臓特異的プロモーター、CAGプロモーター、並びに肝臓及び筋肉に特異的なプロモーターからなる群から選択される、請求項3に記載のrAAV。
- 前記肝臓特異的プロモーターが、
(a)TBGプロモーターであるか、
(b)配列番号13と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(c)配列番号13と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(d)配列番号13と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(e)配列番号13と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(f)配列番号13と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(g)配列番号13と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(h)配列番号14と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(i)配列番号14と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(j)配列番号14と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(k)配列番号14と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(l)配列番号14と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(m)配列番号14と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(n)配列番号15と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(o)配列番号15と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(p)配列番号15と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(q)配列番号15と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(r)配列番号15と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、又は
(s)配列番号15と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含む、
請求項4に記載のrAAV。 - 前記肝臓及び筋肉に特異的なプロモーターが、
(a)配列番号16と少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(b)配列番号16と少なくとも85%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(c)配列番号16と少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(d)配列番号16と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含むか、
(e)配列番号16と少なくとも98%同一であるヌクレオチド配列を含むか、又は
(f)配列番号16と少なくとも100%同一であるヌクレオチド配列を含む、
請求項4に記載のrAAV。 - 前記AAVが、AAV8又はAAV9である、請求項1~6のいずれか1項に記載のrAAV。
- 前記hGALNSをコードするヌクレオチド配列又は前記融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列が、コドン最適化されているか、又はCpG部位が除去されている、請求項1~7のいずれか1項に記載のrAAV。
- 請求項1~8のいずれか1項に記載のrAAVを含む、医薬組成物。
- AAV-ITRに挟まれたhGALNS発現カセットを含むポリヌクレオチドであって、該hGALNS発現カセットが、導入遺伝子をコードするヌクレオチド配列を含み、該導入遺伝子が、hGALNSをコードする、前記ポリヌクレオチド。
- 前記導入遺伝子が、酸性オリゴペプチドに融合されたhGALNSである融合タンパク質をコードし、
任意に、該酸性オリゴペプチドが、D8である、請求項10に記載のポリヌクレオチド。 - 請求項10又は11に記載のポリヌクレオチドを含む、rAAVプラスミド。
- 請求項10又は11に記載のポリヌクレオチド、又は請求項12に記載のrAAVプラスミドを含む、ex vivo細胞。
- rAAVを作製するための方法であって、請求項12に記載のrAAVプラスミドと、AAVのRep遺伝子、Cap遺伝子、VA遺伝子、E2a遺伝子及びE4遺伝子のヌクレオチド配列を合わせて含む1つ以上のヘルパープラスミドとを、ex vivo細胞にトランスフェクションすることを含む、前記方法。
- ムコ多糖症IVA型(MPS IVA)と診断されたヒト対象を治療するための医薬組成物であって、
請求項1~8のいずれか1項に記載のrAAV、又は請求項10又は11に記載のポリヌクレオチド含む、前記医薬組成物。 - 前記医薬組成物が、前記ヒト対象の骨、軟骨、靭帯、半月板、成長板、肝臓、脾臓、肺、腎臓、気管、心筋及び/または心臓弁に送達するのに適している、請求項15に記載の医薬組成物。
- 前記hGALNSが、肝細胞で産生されて該細胞から分泌されることによって、マンノース-6-リン酸で糖化される、請求項16に記載の医薬組成物。
- MPS IVAと診断されたヒト対象を治療するための医薬組成物であって、
rAAVゲノムから産生され、かつ肝細胞で産生されて該細胞から分泌されることによって、マンノース-6-リン酸で糖化される、hGALNS又は酸性オリゴペプチドに融合されたhGALNSを含み、
該医薬組成物が、該ヒト対象の骨、軟骨、靭帯、半月板、成長板、肝臓、脾臓、肺、腎臓、気管、心筋及び/または心臓弁に送達するのに適している、前記医薬組成物。 - 前記酸性オリゴペプチドが、D8である、請求項18に記載の医薬組成物。
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