JPWO2020021672A1 - レール破断検知装置及びレール破断結果管理システム - Google Patents

レール破断検知装置及びレール破断結果管理システム Download PDF

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Abstract

簡易な構成でレールの破断を検知することが可能なレール破断検知装置を得る。レール破断検知装置は、一対の第1レール及び第2レールを電気的に接続するインピーダンスボンドの電気的中性点と、第1レールとを接続する第1ケーブルに設けられた第1コア部と、インピーダンスボンドの電気的中性点と、第2レールとを接続する第2ケーブルに設けられた第2コア部と、第1コア部に巻回され、第1ケーブルに生じる電流変化に応じて第1起電力を発生させる第1コイルと、第1コイルと電気的に接続され、第2コア部に巻回され、第2ケーブルに生じる電流変化に応じて第2起電力を発生させる第2コイルと、を有し、第1起電力と第2起電力の和となる起電力を発生させる起電力発生部と、起電力発生部が発生させる起電力に基づき、第1レール又は第2レールの破断を判定する破断判定部と、を備える。

Description

本発明は、鉄道レールの破断を検知するレール破断検知装置及びレール破断検知装置を用いたレール破断結果管理システムに関するものである。
従来、鉄道レールの破断検知は、列車位置検知用の軌道回路によって実現されてきた。近年では、列車位置検知に軌道回路を用いない無線式列車制御システム(CBTC:Communications Based Train Control)の導入が進んでおり、軌道回路を用いないレール破断検知手法が必要とされている。軌道回路を用いないレール破断検知手法の一つとして、帰線電流を用いた破断検知方法がある。
列車走行時に変電所から架線を通じて車両に送られた電流は、車両で消費された後にレールを通じて再び変電所に戻る。レールを通じて変電所へと戻る電流は、帰線電流と呼ばれる。帰線電流は、一対のレールで同じ向きに流れ、レールの閉塞区間毎に設置されたインピーダンスボンドの電気的中性点で合流した後に再度分岐して隣のレールの閉塞区間に流れ込む。レール破断等の異常がない場合は、車両から一対のレールを流れる帰線電流は平衡した値である。しかし、一対のレールの何れかに破断が生じると、破断レール側では、帰線電流が地中に漏れるため、一対のレールを流れる帰線電流に不平衡が生じる。
特許文献1に記載のレール破断検知方法およびレール破断検知装置とその装置を用いたレール破断箇所検出方法では、帰線電流を車両上で測定して一対のレールを流れる帰線電流の不平衡率を算出することでレールの破断を検知する技術について記載されている。
また、特許文献2に記載のレール破断検知装置では、一対のレールの一方に第1検知区間L1を、もう一方に第2検知区間L2を設け、帰線電流によって第1検知区間L1に生じた第1電圧降下信号V1と、帰線電流によって第2検知区間に生じた第2電圧降下信号V2との不平衡からレールの破断を検知する技術について記載されている。
特開平6−321110 特開2012−91671
特許文献1に記載のレール破断検知方法およびレール破断検知装置とその装置を用いたレール破断箇所検出方法では、ATC(Automatic Train Control)等で使用されるレール破断検知方法と同等の原理に基づいて車両上から帰線電流を測定しているが、帰線電流は直流又は低周波であるため、帰線電流を車両上から精度よく測定することは困難である。
また、レールの抵抗成分は極めて小さいため、特許文献2に記載のレール破断検知装置を用いてレールの破断を精度よく検知するためには、検知区間を長くする必要がある。しかし、検知区間を長くするとレールに導線を長く這わせる必要があるため構成が複雑になる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、簡易な構成でレールの破断を検知することが可能なレール破断検知装置及びレール破断検知装置を用いたレール破断結果管理システムを得ることを目的とする。
本発明に係るレール破断検知装置は、一対の第1レール及び第2レールを電気的に接続するインピーダンスボンドの電気的中性点と、第1レールの所定の閉塞区間とを電気的に接続する第1ケーブルの周方向に沿って環状に設けられた第1コア部と、インピーダンスボンドの電気的中性点と、第2レールの所定の閉塞区間とを電気的に接続する第2ケーブルの周方向に沿って環状に設けられた第2コア部と、第1コア部に巻回され、第1ケーブルに生じる電流変化に応じて第1起電力を発生させる第1コイルと、第1コイルと電気的に接続され、第2コア部に巻回され、第2ケーブルに生じる電流変化に応じて第2起電力を発生させ、第2ケーブルに第1ケーブルと同一方向かつ同一の大きさの電流変化が生じた場合は、第1起電力を打ち消すように第2起電力を発生させる第2コイルと、を有し、第1起電力と第2起電力の和となる起電力を発生させる起電力発生部と、起電力発生部が発生させる起電力に基づき、第1レール又は第2レールの破断を判定する破断判定部と、を備える。
本発明に係るレール破断検知装置は、一対の第1レール及び第2レールを電気的に接続するインピーダンスボンドの電気的中性点と第1レールの所定の閉塞区間とを電気的に接続する第1ケーブルの周方向に沿って環状に設けられ、第1ケーブルに流れる帰線電流に応じて第1磁束を発生させる磁性体材料で構成された第1コア部と、インピーダンスボンドの電気的中性点と、第2レールの所定の閉塞区間とを電気的に接続する第2ケーブルの周方向に沿って環状に設けられ、第1コア部と機械的に接続され、第2ケーブルに流れる帰線電流に応じて第2磁束を発生させ、第2ケーブルに第1ケーブルと同一方向かつ同一の大きさの帰線電流が流れた場合に、第1磁束を打ち消すように第2磁束を発生させる磁性体材料で構成された第2コア部と、第1コア部又は第2コア部のいずれか一方に設けられたギャップ内に配置され、第1磁束及び第2磁束の和に応じて起電力を発生させるホール素子と、を有する起電力発生部と、起電力発生部のホール素子が発生させる起電力に基づき、第1レール又は第2レールの破断を判定する破断判定部と、を備える。
本発明に係るレール破断結果管理システムは、上述のレール破断検知装置と、レール破断検知装置によって検知されたレールの破断検知結果とレールの閉塞区間毎にそれぞれ割り振られた番号である管理番号とを対応付けて格納する管理サーバと、を備え、レール破断検知装置は、ネットワークを介してレールの破断検知結果と、管理番号とを管理サーバへと出力する情報出力部を有することを特徴とする。
本発明に係るレール破断検知装置は、簡易な構成でレールの破断を検知することができる。
本発明に係るレール破断結果管理システムは、簡易な構成でレールの破断を検知することができる。
本発明の実施の形態1に係るレール破断検知装置の周辺の構成を例示する図である。 レールに取り付けられたインピーダンスボンドの構成を例示する図である。 本発明の実施の形態1に係るレール破断検知装置の構成を例示する図である。 本発明の実施の形態1に係るレール破断検知装置の起電力発生部の変形例を示した図である。 第1ケーブル及び第2ケーブルと、本発明の実施の形態1に係るレール破断検知装置の第1コア部及び第2コア部との位置関係を例示した図である。 本発明の実施の形態1に係るレール破断検知装置の破断判定部の構成を例示した図である。 レールが破断していない場合の帰線電流の流れ方を示す図である。 レールが破断した場合の帰線電流の流れ方を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るレール破断検知装置の構成を例示する図である。 本発明の実施の形態2に係るレール破断検知装置の起電力発生部の変形例を示した図である。 本発明の実施の形態3に係るレール破断結果管理システムの構成を例示した図である。 本発明の実施の形態3に係るレール破断結果管理システムの管理サーバの構成を例示した図である。 本発明の実施の形態3に係るレール破断結果管理システムの構成を例示した図である。
以下、添付図面を参照して、本願が開示するレール破断検知装置に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態は一例であり、これらの実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るレール破断検知装置100及び周辺の構成を例示する図である。図1には、列車1と、一対の第1レール2a及び第2レール2bと、第1レール2a及び第2レール2bにそれぞれ設けられたレール絶縁部3a、3bと、第1レール2a及び第2レール2bを電気的に接続するインピーダンスボンド4と、インピーダンスボンド4に取り付けられ、第1レール2a又は第2レール2bの破断を検知するレール破断検知装置100と、変電所5と、架線6と、が示される。
インピーダンスボンド4は、レール絶縁部3a、3bによって第1レール2a及び第2レール2bが隣接する閉塞区間に対して絶縁されている箇所に付設され、列車制御用の信号電流を通過させずに帰線電流だけを隣接する閉塞区間に流すための装置である。
図2は、第1レール2a及び第2レール2bと電気的に接続するインピーダンスボンド4の構成を例示する図である。インピーダンスボンド4の第1巻線42aは、第1ケーブル41aによって第1レール2aと接続され、第2ケーブル41bによって第2レール2bと接続される。第1ケーブル41aが接続される第1レール2aと、第2ケーブル41bが接続される第2レール2bとは、同一閉塞区間の一対のレールである。また、第2巻線42bは、第3ケーブル43aによって第1レール2aと接続され、第4ケーブル43bによって第2レール2bと接続される。第3ケーブル43aが接続される第1レール2aと、第4ケーブル43bが接続される第2レール2bとは、同一閉塞区間の一対のレールである。第1巻線42a及び第2巻線42bは、第5ケーブル44によって電気的に接続される。第5ケーブル44は、電気的中性点Pを有する。
図3は、第1レール2a又は第2レール2bの破断を検知するレール破断検知装置100の構成を例示する図である。図3に示すように、レール破断検知装置100は、帰線電流によって第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに生じる電流変化に応じて起電力を発生させる起電力発生部11と、起電力発生部11が発生させた起電力に基づき第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bが接続された第1レール2a又は第2レール2bの破断判定を行う破断判定部12とを有する。
なお、図3では、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに起電力発生部11を取り付けた構成を例示しているが、第3ケーブル43a及び第4ケーブル43bに起電力発生部11を取り付けた構成でもレールの破断を検知できる。
第3ケーブル43a及び第4ケーブル43bに起電力発生部11を取り付けた場合、起電力発生部11は第3ケーブル43a及び第4ケーブル43bに生じる電流変化に応じて起電力を発生させる。破断判定部12は、起電力発生部11が発生させる起電力に基づき、第3ケーブル43a及び第4ケーブル43bが接続された第1レール2a又は第2レール2bの破断を判定する。
レール破断検知装置100が、どの閉塞区間におけるレールの破断を判定するように設置されるかは、レール破断検知装置100が設置される前、又は設置される時点で決定される。
以下、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに起電力発生部11を取り付けた場合について説明する。
実施の形態1に係るレール破断検知装置100は、起電力発生部11に起電力が発生した場合に、破断判定部12によって破断判定を行い、第1レール2a又は第2レール2bの破断を検知する構成である。レール破断検知装置100の詳細な構成については後述する。
一般的に、第1レール2a及び第2レール2bに流れる帰線電流は、毎回異なる値である。したがって、帰線電流を測定し、第1レール2a又は第2レール2bの破断を検知する場合には、帰線電流が流れる毎に帰線電流の電流値を測定し、測定した電流値に応じた閾値を用いて破断の検知を行う必要がある。
一方、実施の形態1に係るレール破断検知装置100は、帰線電流によって第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに同じ大きさかつ同じ向きの電流変化が生じた場合には起電力発生部11が起電力を発生させない構成である。つまり、第1レール2a又は第2レール2bが破断して第1レール2a及び第2レール2bに流れる帰線電流に不平衡が生じることによって、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bの電流変化に不平衡が生じた場合に起電力発生部11が起電力を発生させる構成である。
したがって、実施の形態1に係るレール破断検知装置100は、帰線電流の大きさに関わらず、起電力発生部11が起電力を発生させた場合に第1レール2a又は第2レール2bの破断を検知することができる。また、実施の形態1に係るレール破断検知装置100は、帰線電流の電流値を測定する必要がないため、簡単な構成でレールの破断を検知することができる。
次に、レール破断検知装置100の起電力発生部11及び破断判定部12の詳細な構成について説明する。
起電力発生部11は、第1ケーブル41aの周方向に沿って環状に設けられた第1コア部111aと、第2ケーブル41bの周方向に沿って環状に設けられた第2コア部111bと、第1コア部111aに巻回され、第1ケーブル41aに生じる電流変化に応じて第1起電力を発生させる第1コイル112aと、第2コア部111bに巻回され、第2ケーブル41bに生じる電流変化に応じて第2起電力を発生させる第2コイル112bと、を有する。
なお、第1コア部111a及び第2コア部111bの形状は、環状に限るものではなく、例えば、三角形状若しくは四角形状等の多角形状又は楕円形状でもよい。
第1コア部111a及び第2コア部111bは、磁性体によって構成される。第1コア部111a及び第2コア部111bを磁性体によって構成することで、第1ケーブル41aに生じる電流変化に応じて発生する磁束が第1コア部111aの外に漏れることを防止し、第2ケーブル41bに生じる電流変化に応じて発生する磁束が第2コア部111bの外に漏れることを防止できる。したがって、第1コイル112aと第2コイル112bとを設ける位置を適宜変更することができ、レール破断検知装置100の構成を簡素化できる。
なお、第1コア部111a及び第2コア部111bは、必ずしも磁性体によって構成される必要はなく、例えば、プラスチック等の非磁性体によって構成してもよい。しかし、第1コア部111a及び第2コア部111bを非磁性体によって構成する場合は、第1コイル112aが第2ケーブル41bに生じる電流変化によって起電力を発生させない位置に第1コイル112aを配置し、第2コイル112bが第1ケーブル41aに生じる電流変化によって起電力を発生させない位置に第2コイル112bを配置する必要がある。
第1コイル112a及び第2コイル112bは、電気的に接続される。また、第1コイル112a及び第2コイル112bは、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに同じ大きさかつ同じ向きの電流変化が生じた場合に、第1コイル112aが発生させる第1起電力と、第2コイル112bが発生させる第2起電力とは、互いに打ち消し合うようにそれぞれ第1コア部111a及び第2コア部111bに巻回される。
ここで、同じ向きの電流変化とは、第1レール2aから第1ケーブル41aを通過してインピーダンスボンド4の電気的中性点Pへと向かう電流と、第2レール2bから第2ケーブル41bを通過してインピーダンスボンド4の電気的中性点Pへと向かう電流とが、それぞれ増加する場合若しくはそれぞれ減少する場合、又はインピーダンスボンド4の電気的中性点Pから第1ケーブル41aを通過して第1レール2aへと向かう電流と、インピーダンスボンド4の電気的中性点Pから第2ケーブル41bを通過して第2レール2bへと向かう電流とが、それぞれ増加する場合若しくはそれぞれ減少する場合を指す。また、互いに逆向きの起電力とは、第1コイル112aの両端に生じる第1起電力と、第2コイル112bの両端に生じる第2起電力とが互いに打ち消し合う向きであることを指す。
第1コイル112a又は第2コイル112bに生じる起電力は、式(1)によって表される。なお、式(1)に示すiは、1又は2である。つまり、i=1の場合は、式(1)に示すVは第1起電力であり、Nは第1コイル112aの巻回数であり、Φは第1コア部111aに発生する磁束密度であり、μは第1コア部111aの透磁率であり、Hは第1コア部111aに発生する磁束であり、i=2の場合は、式(1)に示すVは第2起電力であり、Nは第2コイル112bの巻回数であり、Φは第2コア部111bに発生する磁束密度であり、μは第2コア部111bの透磁率であり、Hは第2コア部111bに発生する磁束である。
Figure 2020021672
第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに同じ大きさかつ同じ向きの電流変化が生じた場合に、起電力発生部11が起電力を発生させない構成にするためには、V(第1起電力)とV(第2起電力)の大きさが等しく、起電力の向きが反対であればよい。つまり、V=−Vであればよい。例えば、V(第1起電力)とV(第2起電力)の大きさが等しく、起電力の向きが反対であり(V=−V)、第1コア部111a及び第2コア部111bが同一の材料から構成され、第1コイル112a及び第2コイル112bが同一の材料から構成される場合は、式(1)よりN=−Nが成立するため、第1コイル112aと第2コイル112bの巻回方向は互いに逆方向であり、第1コイル112aと第2コイル112bの巻回数は同数となる。
つまり、第1コア部111aの材料及び形状、並びに、第1コイル112aの材料、形状及び巻回数と、第2コア部111bの材料及び形状、並びに、第2コイル112bの材料、形状及び巻回数とは、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに同じ大きさかつ同じ向きの電流変化が生じた場合に、式(1)がV=−Vを満たす構成であればよい。
破断判定部12は、第1コイル112a及び第2コイル112bと電気的に接続され、起電力発生部11が発生させた起電力を測定する。破断判定部12は、起電力発生部11が発生させた起電力が、閾値以上の場合に第1レール2a又は第2レール2bの破断判定を行う。
閾値は、例えば、第1レール2a及び第2レール2bが破断していない状態で列車1が走行した場合に起電力発生部11が発生させる起電力の値を事前に計測し、起電力の平均値と標準偏差を算出することで決定される。具体的には、閾値は、式(2)に基づき決定される。なお、Vhは閾値、V0は起電力の平均値、σは標準偏差、αはレール破断検知の要求精度に応じて決定される値である。
Vh = V0 + ασ (2)
図4は、起電力発生部11の変形例を示した図である。第1コア部111a及び第2コア部111bは、必ずしもループ形状である必要はなく、図4に示すように、それぞれ間隙C及び間隙Dを有する構成であってもよい。第1コア部111a及び第2コア部111bがそれぞれ間隙C及び間隙Dを有する構成にすることによって、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bへの、第1コア部111a及び第2コア部111bの取り付けが簡易になる。
図5は、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bと、第1コア部111a及び第2コア部111bとの位置関係を例示した図である。図5に示す法線ベクトルNaは、第1コア部111aの内側に開口される開口面Saの法線ベクトルであり、法線ベクトルNbは、第2コア部111bの内側に開口される開口面Sbの法線ベクトルである。図5では、第1ケーブル41aは、法線ベクトルNaと並行に設けられ、第2ケーブル41bは、法線ベクトルNbと並行に設けられる。つまり、図5では、法線ベクトルNaの方向と、第1ケーブル41aを流れる電流の方向とが並行であり、法線ベクトルNbの方向と、第2ケーブル41bを流れる電流の方向とが並行である。
第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに流れる電流によって、第1コア部111a及び第2コア部111bのそれぞれに発生する磁束の大きさは、アンペールの法則に従って決定される。つまり、法線ベクトルNaの方向と第1ケーブル41aを流れる電流の方向とを並行に設け、かつ法線ベクトルNbの方向と第2ケーブル41bを流れる電流の方向とを並行に設けた場合に、第1コア部111a及び第2コア部111bに発生する磁束がそれぞれ最大になるため、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに生じる電流変化に応じて起電力発生部11が発生させる起電力が大きくなる。したがって、第1ケーブル41aを法線ベクトルNaと並行に設け、第2ケーブル41bを法線ベクトルNbと並行に設けることによって、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに生じる電流変化を精度よく検知することができる。
図6は、破断判定部12の構成を例示した図である。破断判定部12は、図6に示すようなCPU1001aがメモリ1002aに記憶されたプログラムを実行するソフトウェア制御によって実現することが可能である。
また、破断判定部12は、第1レール2a又は第2レール2bが破断し、起電力発生部11が発生させる起電力が予め決定した閾値を上回った場合に、起電力発生部11が発生させる起電力を電源として動作する構成にしても良い。起電力発生部11が発生させる起電力を電源として動作する構成にすると、破断判定部12は、外部電源を利用せずに第1レール2a又は第2レール2bの破断判定を行うことができる。
次に帰線電流の流れ方を、第1レール2a及び第2レール2bが破断していない場合と、第1レール2a又は第2レール2bが破断した場合とに分けて説明する。
図7は、第1レール2a及び第2レール2bが破断していない場合の帰線電流の流れ方を示す図である。図7において、矢印は帰線電流の流れる方向を示しており、A1、A2及びA3は、レール絶縁部3a、3bによって区切られた各閉塞区間を示す。なお、図7ではレール破断検知装置100の起電力発生部11は、インピーダンスボンド4a、4b、4c、4dの第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bにそれぞれ設けられるが、図7中では記載を省略する。
第1レール2a及び第2レール2bが破断していない場合、閉塞区間A1の第1レール2a及び第2レール2bを流れる帰線電流は、インピーダンスボンド4bの第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bを通ってインピーダンスボンド4bの電気的中性点Pで合流し、インピーダンスボンド4bの第3ケーブル43a及び第4ケーブル43bを通って隣の閉塞区間A2の第1レール2a及び第2レール2bに流れ込む。閉塞区間A2から閉塞区間A3への帰線電流の流れ方も同様である。
図7に示すように、第1レール2a及び第2レール2bが破断していない場合は、各閉塞区間において第1レール2a及び第2レール2bを流れる帰線電流の大きさは等しくなるため、各閉塞区間の第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに生じる電流変化は平衡である。また、各閉塞区間の第3ケーブル43a及び第4ケーブル43bに生じる電流変化も平衡である。
次に第2レール2bが破断した場合における帰線電流の流れ方について説明する。図8は、第2レール2bに破断Bが発生した場合の帰線電流の流れ方を示す図である。図8において、矢印は帰線電流の流れる方向を示しており、A1、A2及びA3は、レール絶縁部3a、3bによって区切られた各閉塞区間を示す。また、図8ではレール破断検知装置100の起電力発生部11は、インピーダンスボンド4a、4b、4c、4dの第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bにそれぞれ設けられるが、図8中では記載を省略する。
閉塞区間A1の第1レール2a及び第2レール2bには、破断が発生していないため、インピーダンスボンド4bの第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに生じる電流変化は平衡である。また、インピーダンスボンド4aの第3ケーブル43a及び第4ケーブル43bに生じる電流変化も平衡である。
しかし、閉塞区間A2では第2レール2bに破断Bが発生しているため、閉塞区間A2の第2レール2bでは、第2レール2bと大地との間の漏れインピーダンス成分に基づく漏れ電流しか流れない。一般的に、鉄道において、漏れインピーダンスは大きくなるように設定されているので、閉塞区間A2の第2レール2bを流れる帰線電流は小さくなる。したがって、閉塞区間A2の第1レール2a及び第2レール2bを流れる帰線電流に不平衡が生じるので、インピーダンスボンド4cの第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに生じる電流変化は不平衡となる。また、閉塞区間A2の第2レール2bに破断Bが発生した場合は、インピーダンスボンド4bの第3ケーブル43a及び第4ケーブル43bに生じる電流変化も不平衡となる。
破断Bによって、インピーダンスボンド4cの第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに流れる帰線電流には不平衡が生じるが、インピーダンスボンド4cの第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに流れる帰線電流は、インピーダンスボンド4cの電気的中性点Pで合流し、インピーダンスボンド4cの第3ケーブル43a及び第4ケーブル43bを通って隣の閉塞区間A3の第1レール2a及び第2レール2bに流れ込む。閉塞区間A3の第1レール2a及び第2レール2bには破断が発生していないため、インピーダンスボンド4cの第3ケーブル43a及び第4ケーブル43bに生じる電流変化は平衡であり、閉塞区間A3の第1レール2a及び第2レール2bに流れる帰線電流は平衡である。
したがって、図8に示すように、閉塞区間A2に破断Bが発生した場合でも、隣接する閉塞区間A1及び閉塞区間A3の第1レール2a及び第2レール2bに流れる帰線電流は平衡であり、インピーダンスボンド4b、4dのそれぞれの第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに生じる電流変化は平衡である。また、インピーダンスボンド4cの第3ケーブル43a及び第4ケーブル43bに生じる電流変化も平衡である。
図7を用いて説明したように、第1レール2a及び第2レール2bが破断していない場合は、第1レール2a及び第2レール2bを流れる帰線電流は平衡であるため、インピーダンスボンド4の第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに生じる電流変化も平衡である。起電力発生部11は、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに同じ大きさかつ同じ向きの電流変化が生じた場合には、起電力を発生させない構成である。したがって、第1レール2a及び第2レール2bが破断していない場合、起電力発生部11は、起電力を発生させない。
一方、図8を用いて説明したように、第1レール2a又は第2レール2bが破断した場合は、破断が発生した閉塞区間の第1レール2a及び第2レール2bを流れる帰線電流に不平衡が生じるため、破断が発生した閉塞区間の第1レール2a及び第2レール2bとそれぞれ接続している第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに生じる電流変化は不平衡となる。起電力発生部11は、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに生じる電流変化に応じて起電力を発生させるため、レール破断検知装置100は、レールの破断を検知できる。
レール破断検知装置100は、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに生じる電流変化が不平衡の場合にレールの破断を検知する。つまり、図8に示す場合において、レール破断検知装置100は、閉塞区間A2においてレールが破断したことを検知できる。
また、第1レール2a又は第2レール2bが破断した場合は、破断が発生した閉塞区間の第1レール2a及び第2レール2bとそれぞれ接続している第3ケーブル43a及び第4ケーブル43bに生じる電流変化も不平衡となる。したがって、第3ケーブル43a及び第4ケーブル43bに起電力発生部11を取り付けた構成でも、レール破断検知装置100は、第3ケーブル43a及び第4ケーブル43bに生じる電流変化が不平衡の場合に、第3ケーブル43a及び第4ケーブル43bとそれぞれ接続している第1レール2a及び第2レール2bの破断を検知することができる。
なお、第3ケーブル43a及び第4ケーブル43bに起電力発生部11を取り付けた構成であっても、起電力発生部11は、第3ケーブル43a及び第4ケーブル43bに同じ大きさかつ同じ向きの電流変化が生じた場合には起電力を発生させない構成である。
ここで、同じ向きの電流変化とは、インピーダンスボンド4の電気的中性点Pから第3ケーブル43aを通過して第1レール2aへと向かう電流と、インピーダンスボンド4の電気的中性点Pから第4ケーブル43bを通過して第2レール2bへと向かう電流とが、それぞれ増加する場合若しくはそれぞれ減少する場合、又は第1レール2aから第3ケーブル43aを通過してインピーダンスボンド4の電気的中性点Pへと向かう電流と、第2レール2bから第4ケーブル43bを通過してインピーダンスボンド4の電気的中性点Pへと向かう電流とが、それぞれ増加する場合若しくはそれぞれ減少する場合を指す。
実施の形態1に係るレール破断検知装置は、一対の第1レール及び第2レールを電気的に接続するインピーダンスボンドの電気的中性点と、第1レールの所定の閉塞区間とを電気的に接続する第1ケーブルの周方向に沿って環状に設けられた第1コア部と、インピーダンスボンドの電気的中性点と、第2レールの所定の閉塞区間とを電気的に接続する第2ケーブルの周方向に沿って環状に設けられた第2コア部と、第1コア部に巻回され、第1ケーブルに生じる電流変化に応じて第1起電力を発生させる第1コイルと、第1コイルと電気的に接続され、第2コア部に巻回され、第2ケーブルに生じる電流変化に応じて第2起電力を発生させ、第2ケーブルに第1ケーブルと同一方向かつ同一の大きさの電流変化が生じた場合は、第1起電力を打ち消すように第2起電力を発生させる第2コイルと、を有し、第1起電力と第2起電力の和となる起電力を発生させる起電力発生部と、起電力発生部が発生させる起電力に基づき、第1レール又は第2レールの破断を判定する破断判定部と、を備える。
また、実施の形態1に係るレール破断検知装置の破断判定部は、起電力発生部が発生させる起電力が予め決められた閾値以上の場合に第1レール又は第2レールの破断を判定することを特徴とする。
以上の構成によって実施の形態1に係るレール破断検知装置100は、簡易な構成でレールの破断を検知することができ、メンテナンス負荷が軽減される。
また、実施の形態1に係るレール破断検知装置の第1コア部及び第2コア部は、磁性体によって構成されることを特徴とする。
以上の構成によって実施の形態1に係るレール破断検知装置100は、第1コイル112aと第2コイル112bとを設ける位置を適宜変更でき、レール破断検知装置100の構成を簡素化することができる。
また、実施の形態1に係るレール破断検知装置の第1コア部及び第2コア部は、それぞれ一部に間隙を有することを特徴とする。
以上の構成によって実施の形態1に係るレール破断検知装置100は、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bへの、第1コア部111a及び第2コア部111bの取り付けが簡易になる。
また、実施の形態1に係るレール破断検知装置は、第1コア部の内側に形成される開口面の法線ベクトルの方向と、第1ケーブルを流れる電流の方向とが並行であり、第2コア部の内側に形成される開口面の法線ベクトルの方向と、第2ケーブルを流れる電流の方向とが並行であることを特徴とする。
以上の構成によって実施の形態1に係るレール破断検知装置100は、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに生じる電流変化を精度よく検知することができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係るレール破断検知装置200の構成について説明する。なお、実施の形態1と同一または対応する構成については、その説明を省略し、構成の異なる部分のみを説明する。実施の形態1に係るレール破断検知装置100は、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに流れる帰線電流の電流変化に不平衡が発生した場合、つまり、レールが破断した瞬間を検知する構成である。
一方、実施の形態2に係るレール破断検知装置200では、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに流れる帰線電流に不平衡が発生している場合、つまり、レールが破断している状態を検知できる。
図9は、実施の形態2に係るレール破断検知装置200の構成を例示する図である。図9に示すように、レール破断検知装置200は、第1コイル112a及び第2コイル112bの代わりにホール素子113を有する構成である。ホール素子113は、ホール効果を利用した電磁変換素子である。
なお、図9では、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに起電力発生部11を取り付けた構成を例示しているが、第3ケーブル43a及び第4ケーブル43bに起電力発生部11を取り付けた構成でもレールの破断を検知することができる。
以下、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに起電力発生部11を取り付けた場合について説明する。
第1コア部111a及び第2コア部111bは、磁性体で構成され、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに流れる帰線電流に応じて磁束を発生させる。また、第1コア部111a及び第2コア部111bは、機械的に接続される。
実施の形態2に係る第1コア部111a及び第2コア部111bは、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに同じ大きさかつ同じ向きの帰線電流が流れる場合には、第1コア部111aで発生する第1磁束と、第2コア部111bで発生する第2磁束とが互いに打ち消し合う。つまり、第1コア部111a及び第2コア部111bは、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに同じ大きさかつ同じ向きの帰線電流が流れる場合には磁束が発生せず、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに流れる帰線電流が不平衡の場合には磁束が発生する構成である。
第1コア部111a及び第2コア部111bは、例えば、磁性体材料で構成された環状体を、中間位置において奇数回ひねって8字形に形成することで、実現することが出来る。
第1コア部111a及び第2コア部111bのいずれか一方に設けられたギャップ内には、ホール素子113が配置される。ホール素子113は、破断判定部12に接続される。また、ホール素子113は、破断判定部12から一定の電流が供給される。
ホール素子113は、第1コア部111a及び第2コア部111bが発生させる磁束に応じた起電力を発生させる。破断判定部12は、ホール素子113が発生させた起電力を測定する。破断判定部12は、ホール素子113が発生させる起電力が閾値以上の場合に破断を判定する。
閾値は、例えば、第1レール2a及び第2レール2bが破断していない状態で列車1が走行した場合にホール素子113が発生させる起電力の値を事前に計測し、起電力の平均値と標準偏差を算出することで決定される。具体的には、閾値は、式(2)に基づき決定される。
第1コア部111a及び第2コア部111bは、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに流れる帰線電流が不平衡の場合に磁束が発生する構成のため、ホール素子113は、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに流れる帰線電流が不平衡の場合に起電力を発生させる。
つまり、ホール素子113は、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに流れる帰線電流に不平衡が発生している間は、常に起電力を発生させる。
したがって、実施の形態2に係るレール破断検知装置200は、レールが破断した瞬間だけでなく、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに流れる帰線電流に不平衡が発生している場合、つまり、レールが破断している状態を検知でき、レールの破断をより精度よく検知することが可能となる。
図10は、起電力発生部11の変形例を示した図である。第1コア部111a及び第2コイル112bは、必ずしもループ形状である必要はなく、図10に示すように、それぞれ間隙E及び間隙Fを有する構成であってもよい。第1コア部111a及び第2コイル112bがそれぞれ間隙E及び間隙Fを有する構成にすることによって、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bへの、第1コア部111a及び第2コイル112bの取り付けが簡易になる。
実施の形態2に係るレール破断検知装置は、一対の第1レール及び第2レールを電気的に接続するインピーダンスボンドの電気的中性点と第1レールの所定の閉塞区間とを電気的に接続する第1ケーブルの周方向に沿って環状に設けられ、第1ケーブルに流れる帰線電流に応じて第1磁束を発生させる磁性体材料で構成された第1コア部と、インピーダンスボンドの電気的中性点と、第2レールの所定の閉塞区間とを電気的に接続する第2ケーブルの周方向に沿って環状に設けられ、第1コア部と機械的に接続され、第2ケーブルに流れる帰線電流に応じて第2磁束を発生させ、第2ケーブルに第1ケーブルと同一方向かつ同一の大きさの帰線電流が流れた場合に、第1磁束を打ち消すように第2磁束を発生させる磁性体材料で構成された第2コア部と、第1コア部又は第2コア部のいずれか一方に設けられたギャップ内に配置され、第1磁束及び第2磁束の和に応じて起電力を発生させるホール素子と、を有する起電力発生部と、起電力発生部のホール素子が発生させる起電力に基づき、第1レール又は第2レールの破断を判定する破断判定部と、を備える。
以上の構成によって実施の形態2に係るレール破断検知装置200は、第1ケーブル41a及び第2ケーブル41bに流れる帰線電流に不平衡が発生している場合、つまり、レールが破断している状態を検知できるため、レールの破断をより精度よく検知することが可能となる。
実施の形態3.
次に、実施の形態1または実施の形態2に係るレール破断検知装置を用いたレールの破断検知結果を管理するレール破断結果管理システムについて説明する。図11は、実施の形態1または実施の形態2に係るレール破断検知装置を用いてレールの破断検知結果を管理する実施の形態3に係るレール破断結果管理システムの構成を例示した図である。図11に示すように、レール破断結果管理システムは、レール破断検知装置100と、管理サーバ7とを有して構成される。
レール破断検知装置100の破断判定部12は、情報出力部121を有する。情報出力部121は、ネットワークを介して管理サーバ7に接続される。ネットワークは、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、バス又は専用線である。
なお、情報出力部121は、レールの破断検知結果と閉塞区間の管理番号とを管理サーバ7へと出力できれば、必ずしも破断判定部12が有する必要はなく、破断判定部12とは別に通信装置等を用いてもよい。
破断判定部12は、予め閉塞区間の管理番号を有し、情報出力部121からネットワークを介してレールの破断検知結果と閉塞区間の管理番号とを管理サーバ7へと出力する。閉塞区間の管理番号とは、レールの閉塞区間毎にそれぞれ割り振られた番号であり、閉塞区間の位置を特定するための番号である。
管理サーバ7は、鉄道管理事業者等により管理されるサーバ装置であって、情報出力部121から出力されるレールの破断検知結果と、閉塞区間の管理番号とをネットワークを介して受信し、レールの破断検知結果と、閉塞区間の管理番号とを対応付けて格納する。
管理サーバ7は、管理サーバ7全体の動作を制御する制御部71aと、ネットワークを介して受信した情報等を格納する情報格納部71bと、ネットワークを介して情報の送受信を行う通信部71cとを有する。
情報格納部71bは、情報出力部121からネットワークを介して受信したレールの破断検知結果と閉塞区間の管理番号とを対応付けて格納する。
図12は、管理サーバ7の構成を例示した図である。管理サーバ7は、図12に示すようなCPU1001bがメモリ1002bに記憶されたプログラムを実行するソフトウェア制御によって実現することが可能である。
図13は、レールの閉塞区間毎にそれぞれレール破断検知装置100を設置したレール破断結果管理システムの構成を例示した図である。閉塞区間毎に設置されたインピーダンスボンド4にそれぞれ設置されたレール破断検知装置100は、ネットワークを介してレールの破断検知結果と閉塞区間の管理番号とを管理サーバ7へと出力する。管理サーバ7は、閉塞区間毎に検知結果を管理する。閉塞区間にはそれぞれ識別番号が割り振られているため、レール破断結果管理システムは、どの閉塞区間で破断が発生したかを適切に管理することができる。
実施の形態3に係るレール破断結果管理システムは、実施の形態1または実施の形態2に係るレール破断検知装置と、レール破断検知装置によって検知されたレールの破断検知結果と、レールの閉塞区間毎にそれぞれ割り振られた番号である管理番号とを対応付けて格納する管理サーバと、を備え、レール破断検知装置は、ネットワークを介してレールの破断検知結果と、管理番号とを管理サーバへと出力する情報出力部を有することを特徴とする。
以上の構成によって実施の形態3に係るレール破断結果管理システムは、破断が発生した閉塞区間を適切に管理することができる。
本発明は、発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせることや、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
100,200 レール破断検知装置、
1 列車、2a 第1レール、2b 第2レール、3a,3b レール絶縁部、
4 インピーダンスボンド、5 変電所、6 架線、7 管理サーバ、
11 起電力発生部、12 破断判定部、
41a 第1ケーブル、41b 第2ケーブル、42a 第1巻線、42b 第2巻線、
43a 第3ケーブル、43b 第4ケーブル、44 第5ケーブル、
71a 制御部、71b 情報格納部、71c 通信部、
111a 第1コア部、111b 第2コア部、112a 第1コイル、112b 第2コイル、
113 ホール素子、
121 情報出力部、
1001a,1001b CPU、
1002a,1002b メモリ。

Claims (7)

  1. 一対の第1レール及び第2レールを電気的に接続するインピーダンスボンドの電気的中性点と、前記第1レールの所定の閉塞区間とを電気的に接続する第1ケーブルの周方向に沿って環状に設けられた第1コア部と、
    前記インピーダンスボンドの電気的中性点と、前記第2レールの前記所定の閉塞区間とを電気的に接続する第2ケーブルの周方向に沿って環状に設けられた第2コア部と、
    前記第1コア部に巻回され、前記第1ケーブルに生じる電流変化に応じて第1起電力を発生させる第1コイルと、
    前記第1コイルと電気的に接続され、前記第2コア部に巻回され、前記第2ケーブルに生じる電流変化に応じて第2起電力を発生させ、前記第2ケーブルに前記第1ケーブルと同一方向かつ同一の大きさの電流変化が生じた場合は、前記第1起電力を打ち消すように前記第2起電力を発生させる第2コイルと、
    を有し、前記第1起電力と前記第2起電力の和となる起電力を発生させる起電力発生部と、
    前記起電力発生部が発生させる起電力に基づき、前記第1レール又は前記第2レールの破断を判定する破断判定部と、
    を備えるレール破断検知装置。
  2. 前記第1コア部及び前記第2コア部は、磁性体によって構成されることを特徴とする請求項1に記載のレール破断検知装置。
  3. 一対の第1レール及び第2レールを電気的に接続するインピーダンスボンドの電気的中性点と前記第1レールの所定の閉塞区間とを電気的に接続する第1ケーブルの周方向に沿って環状に設けられ、前記第1ケーブルに流れる帰線電流に応じて第1磁束を発生させる磁性体材料で構成された第1コア部と、
    前記インピーダンスボンドの電気的中性点と、前記第2レールの前記所定の閉塞区間とを電気的に接続する第2ケーブルの周方向に沿って環状に設けられ、前記第1コア部と機械的に接続され、前記第2ケーブルに流れる帰線電流に応じて第2磁束を発生させ、前記第2ケーブルに前記第1ケーブルと同一方向かつ同一の大きさの帰線電流が流れた場合に、前記第1磁束を打ち消すように前記第2磁束を発生させる磁性体材料で構成された第2コア部と、
    前記第1コア部又は第2コア部のいずれか一方に設けられたギャップ内に配置され、前記第1磁束及び前記第2磁束の和に応じて起電力を発生させるホール素子と、
    を有する起電力発生部と、
    前記起電力発生部の前記ホール素子が発生させる起電力に基づき、前記第1レール又は前記第2レールの破断を判定する破断判定部と、
    を備えるレール破断検知装置。
  4. 前記破断判定部は、前記起電力発生部が発生させる起電力が予め決められた閾値以上の場合に前記第1レール又は前記第2レールの破断を判定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレール破断検知装置。
  5. 前記第1コア部及び前記第2コア部は、それぞれ一部に間隙を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレール破断検知装置。
  6. 前記第1コア部の内側に形成される開口面の法線ベクトルの方向と、前記第1ケーブルを流れる電流の方向とが並行であり、前記第2コア部の内側に形成される開口面の法線ベクトルの方向と、前記第2ケーブルを流れる電流の方向とが並行であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のレール破断検知装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のレール破断検知装置と、
    前記レール破断検知装置によって検知されたレールの破断検知結果と、レールの閉塞区間毎にそれぞれ割り振られた番号である管理番号とを対応付けて格納する管理サーバと、
    を備え、
    前記レール破断検知装置は、ネットワークを介して前記レールの破断検知結果と、前記管理番号とを前記管理サーバへと出力する情報出力部を有することを特徴とするレール破断結果管理システム。
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