JPWO2019235069A1 - 熱交換器及び熱交換器の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図2に示されるように、ケース22は、ケース本体24と、このケース本体24の装置厚さ方向の開口24Aを閉じる蓋体26と、を有している。
図3〜図8に示されるように、積層コア30は、同形状の複数の打ち抜き板32を表裏逆向きに重ねて形成されている。具体的には、積層コア30は、一枚目の打ち抜き板32の裏面32B(図5で示される面)に二枚目の打ち抜き板32の裏面32Bを重ね、二枚目の打ち抜き板32の表面32A(図4で示される面)に三枚目の打ち抜き板32の表面32Aを重ね、三枚目の打ち抜き板32の裏面32Bに四枚目の打ち抜き板32の裏面32Bを重ねて、積層コア30が形成されている。なお、本実施形態の積層コア30は、打ち抜き板32を板厚方向に4枚重ねて形成されている。すなわち、積層コア30には、打ち抜き板32の層が4層形成されている。
なお、本実施形態の打ち抜き板32は、本開示における板材の一例である。
具体的には、図6に示されるように、冷媒Lの流れ方向で線状部34の頂部34Aから連結部36までの距離Mは、線状部34の幅W1の半分以上で且つ幅W1の2倍以下の範囲内に設定されることが好ましい。なお、本実施形態では、距離Mが幅W1と同じ値とされている。
また、重ねられた打ち抜き板32は、ろう付けによって互いに接合されている。
(第1工程)
まず、打ち抜き板32となる素材板(両面がろう材層とされたクラッド鋼板)に打ち抜き成形によって複数の貫通孔44を形成して、第1方向に波状に延び、波の振幅方向に間隔をあけて設けられる複数の線状部34と、線状部34の延在方向に間隔をあけて設けられ、上記振幅方向に隣接する線状部34同士を線状部34の振幅の頂部34Aよりも第1方向の下流側で連結する連結部36と、を形成する。
次に、同形状の複数(本実施形態では4枚)の打ち抜き板32を表裏逆向きに互いの線状部34同士を重ねつつ、互いに重ねられた打ち抜き板32の連結部36同士が第1方向に間隔をあけて配置されるように積層して積層コア30を形成する。その後、積層コア30を加熱して、重ねられた打ち抜き板32同士をろう付けにより接合する。
次に、積層コア30を、ケース本体24の底部24B上に設置する(図2図示状態)。その後、ケース本体24の開口24Aを蓋体26で閉じる。このとき、積層コア30の下面がケース22の底面に接触し、積層コア30の上面が蓋体26の下面に接触している。
熱交換器20では、図1及び図2に示されるように、ケース22に接するように発熱体Hを配置することで、ケース22を介してケース22内を流れる冷媒Lと発熱体Hとの間で熱交換が行われる。具体的には、発熱体Hからの熱がケース22と、このケース22を介して積層コア30に伝達される。ケース22と積層コア30は、ケース22内に供給される冷媒Lとの熱交換によって冷却される。これにより、発熱体Hの熱が冷媒Lに奪われ(伝熱され)、発熱体Hが冷却される。
以上のように、熱交換器20によれば、流路38を流れる冷媒Lの撹拌性能を向上させることができる。その結果、流路38の温度分布を装置上下方向及び装置奥行き方向で均一に近づけることができ、熱交換器20の熱交換性能が向上する。
次に、本開示の効果を検証するために、本開示を適用した実施例の熱交換器を3種、従来例の熱交換器を1種用意して熱伝達係数と圧力損失を測定した。測定したデータから図18に示されるグラフが得られた。
実施例1・・図9〜図11に示される熱交換器50と同じ構造の熱交換器。
実施例2・・図12〜図14に示される熱交換器60と同じ構造の熱交換器。
実施例3・・図15〜図17に示される熱交換器70と同じ構造の熱交換器。
従来例・・・波状に加工したフィンを間隔をあけて配置した従来構造の熱交換器。
連結部にて分断された状態で所定方向に延びる貫通孔が形成された複数の板材が、前記貫通孔が互いに重なり合うように板厚方向に積層されることによって、重なり合った前記貫通孔にて流路が形成された積層コアと、
前記積層コアを収容し、前記積層コアに熱媒体を供給するための供給口と前記積層コアを流れた前記熱媒体を排出する排出口とが形成されたケースと、
を備えた熱交換器であって、
前記複数の板材は、前記連結部が互いに重なり合わないように、前記所定方向に関して間隔を空けて積層されており、
前記流路は曲がり部を有するようにして前記所定方向に延びており、前記連結部は前記曲がり部の頂点を避けた位置に設けられている熱交換器。
前述の実施形態の熱交換器20、50、60、又は70が上記熱交換器の一例に、前述の実施形態のケース22が上記ケースの一例に、積層コア30、51、61、又は71が上記積層コアの一例に、前述の実施形態の供給口27Aが上記供給口の一例に、前述の実施形態の排出口27Bが上記排出口の一例に、前述の実施形態の連結部36、54、66、又は76が上記連結部の一例に、前述の実施形態の貫通孔44、53、63、又は73が上記貫通孔の一例に、前述の実施形態の打ち抜き板32、52、62、又は72が上記複数の板材に、前述の実施形態の流路38、又は58が上記流路の一例に、前述の実施形態の冷媒Lが上記熱媒体の一例に、それぞれ相当する。また、前述の実施形態の頂部34Aと底部34Cとの間に形成された流路38の一部が上記曲がり部の一例に相当し、前述の実施形態の底部34Cにて規定された箇所が上記頂点の一例に相当する。
内部に熱媒体を供給するための供給口と、内部の前記熱媒体を外部に排出するための排出口と、を備えたケースと、
前記ケース内に配置されており、前記熱媒体の流れ方向に波状に延び、波の振幅方向に間隔をあけて設けられる複数の線状部と、前記線状部の延在方向に間隔をあけて設けられ、前記振幅方向に隣接する前記線状部同士を前記線状部の振幅の頂部よりも前記流れ方向の下流側で連結する連結部と、を有する複数の板材を各々の前記線状部同士を重ねて形成されており、互いに重ねられた前記板材の前記連結部同士が前記延在方向に間隔をあけて配置されている積層コアと、
を有する熱交換器。
前記流れ方向で前記線状部の前記頂部から前記連結部までの距離は、前記線状部の幅の半分以上である、付記1に記載の熱交換器。
前記連結部の幅は、前記線状部の幅以上である、付記1又は付記2に記載の熱交換器。
前記延在方向に隣接する前記連結部の間には、前記線状部の前記頂部が2つ以上配置されている、付記1〜付記3のいずれか1項に記載の熱交換器。
複数の前記板材は、同形状であり、互いに表裏逆向きに重ねられて前記積層コアを形成している、付記1〜付記4のいずれか1項に記載の熱交換器。
付記1〜付記5のいずれか1項に記載の熱交換器の製造方法であって、
板材に打ち抜き成形によって、第1方向に波状に延び、波の振幅方向に間隔をあけて設けられる複数の線状部と、前記線状部の延在方向に間隔をあけて設けられ、前記振幅方向に隣接する前記線状部同士を前記線状部の振幅の頂部よりも前記第1方向の下流側で連結する連結部と、を形成する第1工程と、
複数の前記板材を、各々の前記線状部同士を重ねつつ、互いに重ねられた前記板材の前記連結部同士が前記延在方向に間隔をあけて配置されるように積層して積層コアを形成する、第2工程と、
を有する熱交換器の製造方法。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願、および技術規格は、個々の文献、特許出願、および技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
Claims (6)
- 内部に熱媒体を供給するための供給口と、内部の前記熱媒体を外部に排出するための排出口と、を備えたケースと、
前記ケース内に配置されており、前記熱媒体の流れ方向に波状に延び、波の振幅方向に間隔をあけて設けられる複数の線状部と、前記線状部の延在方向に間隔をあけて設けられ、前記振幅方向に隣接する前記線状部同士を前記線状部の振幅の頂部よりも前記流れ方向の下流側で連結する連結部と、を有する複数の板材を各々の前記線状部同士を重ねて形成されており、互いに重ねられた前記板材の前記連結部同士が前記延在方向に間隔をあけて配置されている積層コアと、
を有する熱交換器。 - 前記流れ方向で前記線状部の前記頂部から前記連結部までの距離は、前記線状部の幅の半分以上である、請求項1に記載の熱交換器。
- 前記連結部の幅は、前記線状部の幅以上である、請求項1又は請求項2に記載の熱交換器。
- 前記延在方向に隣接する前記連結部の間には、前記線状部の前記頂部が2つ以上配置されている、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の熱交換器。
- 複数の前記板材は、同形状であり、互いに表裏逆向きに重ねられて前記積層コアを形成している、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の熱交換器。
- 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の熱交換器の製造方法であって、
板材に打ち抜き成形によって、第1方向に波状に延び、波の振幅方向に間隔をあけて設けられる複数の線状部と、前記線状部の延在方向に間隔をあけて設けられ、前記振幅方向に隣接する前記線状部同士を前記線状部の振幅の頂部よりも前記第1方向の下流側で連結する連結部と、を形成する第1工程と、
複数の前記板材を、各々の前記線状部同士を重ねつつ、互いに重ねられた前記板材の前記連結部同士が前記延在方向に間隔をあけて配置されるように積層して積層コアを形成する、第2工程と、
を有する熱交換器の製造方法。
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