JPWO2019230059A1 - 点火コイル制御装置 - Google Patents

点火コイル制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2019230059A1
JPWO2019230059A1 JP2020521686A JP2020521686A JPWO2019230059A1 JP WO2019230059 A1 JPWO2019230059 A1 JP WO2019230059A1 JP 2020521686 A JP2020521686 A JP 2020521686A JP 2020521686 A JP2020521686 A JP 2020521686A JP WO2019230059 A1 JPWO2019230059 A1 JP WO2019230059A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
energization control
cruise
ignition coil
area
energization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020521686A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6995988B2 (ja
Inventor
俊章 大澤
俊章 大澤
良平 北村
良平 北村
伸享 竹中
伸享 竹中
隆広 加島
隆広 加島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Publication of JPWO2019230059A1 publication Critical patent/JPWO2019230059A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6995988B2 publication Critical patent/JP6995988B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P9/00Electric spark ignition control, not otherwise provided for
    • F02P9/002Control of spark intensity, intensifying, lengthening, suppression
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P3/00Other installations
    • F02P3/02Other installations having inductive energy storage, e.g. arrangements of induction coils
    • F02P3/04Layout of circuits
    • F02P3/045Layout of circuits for control of the dwell or anti dwell time
    • F02P3/0453Opening or closing the primary coil circuit with semiconductor devices
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P3/00Other installations
    • F02P3/02Other installations having inductive energy storage, e.g. arrangements of induction coils
    • F02P3/04Layout of circuits
    • F02P3/055Layout of circuits with protective means to prevent damage to the circuit, e.g. semiconductor devices or the ignition coil
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P3/00Other installations
    • F02P3/02Other installations having inductive energy storage, e.g. arrangements of induction coils
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P5/00Advancing or retarding ignition; Control therefor
    • F02P5/04Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions
    • F02P5/145Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions using electrical means
    • F02P5/15Digital data processing
    • F02P5/1502Digital data processing using one central computing unit
    • F02P5/1504Digital data processing using one central computing unit with particular means during a transient phase, e.g. acceleration, deceleration, gear change

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)

Abstract

電流センサを用いずに、点火コイルの過度な発熱を防ぎつつ通電時間を適切に切り替えることができる点火コイル制御装置を提供する。第1通電制御(L)および該第1通電制御(L)より通電時間が短い第2通電制御(S)によって点火コイル(29)を通電制御する通電制御部(303)と、スロットル開度(Th)およびエンジン回転数(Ne)に基づいて車両(1)の運転領域がクルーズ領域(A1)にあることを判定するクルーズ領域判定部(302)と、クルーズ領域(A1)において第1通電制御(L)が実行されているときに所定時間(T1)毎にインクリメントされると共に、その他の場合に所定時間(T2,T3)毎にデクリメントされる積算カウンタ(304)とを備える。積算カウンタ(304)のカウンタ値(C)が上限値(Cu)に達すると、第1通電制御(L)から第2通電制御(S)に切り替えるクーリング処理が実行される。

Description

本発明は、点火コイル制御装置に係り、特に、内燃機関の点火プラグに飛火させる点火コイルの通電制御を行う点火コイル制御装置に関する。
従来から、内燃機関の点火プラグに飛火させる点火コイルの通電制御を行う点火コイル制御装置が知られている。
特許文献1には、バッテリの端子電圧に基づいて点火コイルの温度を推定し、低温時に高温時より点火プラグの放電時間を増やす(点火コイルの通電時間を増やす)ことで、点火コイルの過度な発熱を防ぎつつ点火プラグの着火性を高めるようにした点火コイル制御装置が開示されている。
特開2017−44108号公報
特許文献1の技術のように、所定の運転領域で点火コイルの通電時間を長くすると、着火性の向上に伴って運転中のドライバビリティの向上が期待できる。しかし、特許文献1の点火コイル制御装置は、点火コイルの温度を測定するための電流センサが必要であり、部品点数および生産コストが増加するという課題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、電流センサを用いずに、点火コイルの過度な発熱を防ぎつつ通電時間を適切に切り替えることができる点火コイル制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、車両(1)の動力源であるエンジン(E)の点火プラグ(28)に飛火させる点火コイル(29)を制御する点火コイル制御装置において、前記点火コイル(29)を、第1通電制御(L)と、該第1通電制御(L)より通電時間が短い第2通電制御(S)とによって通電制御する通電制御部(303)と、スロットル開度(Th)およびエンジン回転数(Ne)に基づいて、前記車両(1)の運転領域(A1,A2,A3,A4,A5,A6)がクルーズ領域(A1)にあることを判定するクルーズ領域判定部(302)と、前記クルーズ領域(A1)において前記第1通電制御(L)が実行されているときに所定時間(T1)毎にインクリメントされると共に、その他の場合に所定時間(T2,T3)毎にデクリメントされる積算カウンタ(304)とを備え、前記通電制御部(303)は、前記積算カウンタ(304)のカウンタ値(C)が上限値(Cu)に達すると、前記第1通電制御(L)から前記第2通電制御(S)に切り替えるクーリング処理を実行する点に第1の特徴がある。
また、前記通電制御部(303)は、前記クーリング処理の実行中に前記積算カウンタ(304)のカウント値(C)が下限値(Cd)に達すると、前記クーリング処理を終了する点に第2の特徴がある。
また、前記積算カウンタ(304)をインクリメントする第1所定時間(T1)より、前記積算カウンタ(304)をデクリメントする第2所定時間(T2)のほうが長い点に第3の特徴がある。
また、前記積算カウンタ(304)は、前記スロットル開度(Th)および前記エンジン回転数(Ne)に基づいて前記車両(1)の運転領域(A1,A2,A3,A4,A5,A6)がアイドル領域(A4)と判定されると、前記第2所定時間(T2)より短い第3所定時間(T3)毎に前記積算カウンタ(304)をデクリメントする点に第4の特徴がある。
また、前記クルーズ領域判定部(302)によって前記クルーズ領域(A1)と判定された際のデフォルト設定が第1通電制御(L)とされており、前記クルーズ領域(A1)において前記第1通電制御(L)が実行されているときに所定条件が満たされると、前記クルーズ領域(A1)であっても前記第1通電制御(L)から前記第2通電制御(S)に切り替える第2通電制御切替部(306)を具備する点に第5の特徴がある。
また、前記クルーズ領域判定部(302)によってクルーズ領域(A1)と判定され、かつ付加条件(309)が満たされるとクルーズ状態(P)と判定する前記クルーズ状態判定部(307)を備え、前記所定条件が、前記クルーズ領域(A1)において前記第1通電制御(L)が実行されているときに、前記クルーズ状態判定部(307)によって前記クルーズ状態(P)と判定されることである点に第6の特徴がある。
さらに、前記所定条件が、前記クルーズ領域(A1)において前記第1通電制御(L)が実行されているときに、前記スロットル開度(Th)が大きく減少することである点に第7の特徴がある。
第1の特徴によれば、車両(1)の動力源であるエンジン(E)の点火プラグ(28)に飛火させる点火コイル(29)を制御する点火コイル制御装置において、前記点火コイル(29)を、第1通電制御(L)と、該第1通電制御(L)より通電時間が短い第2通電制御(S)とによって通電制御する通電制御部(303)と、スロットル開度(Th)およびエンジン回転数(Ne)に基づいて、前記車両(1)の運転領域(A1,A2,A3,A4,A5,A6)がクルーズ領域(A1)にあることを判定するクルーズ領域判定部(302)と、前記クルーズ領域(A1)において前記第1通電制御(L)が実行されているときに所定時間(T1)毎にインクリメントされると共に、その他の場合に所定時間(T2,T3)毎にデクリメントされる積算カウンタ(304)とを備え、前記通電制御部(303)は、前記積算カウンタ(304)のカウンタ値(C)が上限値(Cu)に達すると、前記第1通電制御(L)から前記第2通電制御(S)に切り替えるクーリング処理を実行するので、積算カウンタによって点火コイルの温度を推測検知することで、電流センサを用いることなく、第1通電制御から第2通電制御に切り替えて点火コイルの過度な発熱を防ぐことが可能となる。これにより、走行中の使用頻度が高い運転領域をクルーズ領域とすることで、加速性の向上が期待できる第1通電制御によってクルーズ領域でのドライバビリティを高めることができる。
第2の特徴によれば、前記通電制御部(303)は、前記クーリング処理の実行中に前記積算カウンタ(304)のカウント値(C)が下限値(Cd)に達すると、前記クーリング処理を終了するので、点火コイルが十分に冷却されたことを推測検知して、第2通電制御から第1通電制御に復帰可能な状態に遷移させることが可能となる。
第3の特徴によれば、前記積算カウンタ(304)をインクリメントする第1所定時間(T1)より、前記積算カウンタ(304)をデクリメントする第2所定時間(T2)のほうが長いので、点火コイルの冷却速度の予想値に余裕を持たせて、点火コイルを冷却することが可能となる。
第4の特徴によれば、前記積算カウンタ(304)は、前記スロットル開度(Th)および前記エンジン回転数(Ne)に基づいて前記車両(1)の運転領域(A1,A2,A3,A4,A5,A6)がアイドル領域(A4)と判定されると、前記第2所定時間(T2)より短い第3所定時間(T3)毎に前記積算カウンタ(304)をデクリメントするので、点火コイルの温度が下がりやすいアイドル領域に合わせて、積算カウンタのデクリメントを実行することが可能となる。
第5の特徴によれば、前記クルーズ領域判定部(302)によって前記クルーズ領域(A1)と判定された際のデフォルト設定が第1通電制御(L)とされており、前記クルーズ領域(A1)において前記第1通電制御(L)が実行されているときに所定条件が満たされると、前記クルーズ領域(A1)であっても前記第1通電制御(L)から前記第2通電制御(S)に切り替える第2通電制御切替部(306)を具備するので、車両の運転領域がクルーズ領域であっても、ドライバビリティを高める必要がない所定条件下では、第2通電制御に切り替えて点火コイルの冷却を促進することができる。
第6の特徴によれば、前記クルーズ領域判定部(302)によってクルーズ領域(A1)と判定され、かつ付加条件(309)が満たされるとクルーズ状態(P)と判定する前記クルーズ状態判定部(307)を備え、前記所定条件が、前記クルーズ領域(A1)において前記第1通電制御(L)が実行されているときに、前記クルーズ状態判定部(307)によって前記クルーズ状態(P)と判定されることであるので、例えば、スロットル開度の変化量が少ない状態で所定時間が経過することを付加条件とすることで、一定速度で巡行するクルーズ状態を判定することができる。これにより、クルーズ領域であっても一定速度で巡行するクルーズ状態においてはドライバビリティを高める必要がないことに合わせて、第2通電制御に切り替えて点火コイルの冷却を促進することができる。
第7の特徴によれば、前記所定条件が、前記クルーズ領域(A1)において前記第1通電制御(L)が実行されているときに、前記スロットル開度(Th)が大きく減少することであるので、クルーズ領域であってもスロットルが大きく閉じられる減速状態においてはドライバビリティを高める必要がないことに合わせて、第2通電制御に切り替えて点火コイルの冷却を促進することができる。
本発明の一実施形態に係る点火コイル制御装置を適用したスクータ型自動二輪車の側面図である。 図1のA−A線断面図である。 エンジンの構成を主に吸気装置の構成に着目して示す図である。 一実施形態に係るECUのブロック図である。 クルーズ領域判定の手順を示すフローチャートである。 積算カウンタ作動制御の手順を示すフローチャートである。 クーリング処理の手順を示すフローチャートである。 クルーズ状態判定の手順を示すフローチャートである。 積算カウンタの作動状態を示すタイムチャートである。 カウンタ値が上限値に達することでクーリング処理が実行される状態を示すタイムチャートである。 カウンタ値が下限値に達することでクーリング処理を終了する状態を示すタイムチャートである。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る点火コイル制御装置を適用したスクータ型自動二輪車1の左側面図である。自動二輪車1の車体前部と車体後部とは、低床フロア部104を介して連結されている。車体フレームは、概ねダウンチューブ106とメインパイプ107とから構成されており、メインパイプ107の上方にはシート108が配置されている。
ハンドル111は、ヘッドパイプ105に軸支されて上方に延ばされており、一方の下方側には、前輪WFを回転自在に軸支するフロントフォーク112が取り付けられている。ハンドル111の上部には、計器盤を兼ねたハンドルカバー113が取り付けられている。また、ヘッドパイプ105の前方にはECU300が配設されている。
ダウンチューブ106の後端で、メインパイプ107の立ち上がり部には、ブラケット115が突設されている。ブラケット115には、スイングユニット102のハンガーブラケット118がリンク部材116を介して揺動自在に支持されている。
スイングユニット102の前部には、4サイクル単気筒のエンジンEが配設されている。エンジンEの後方には無段変速機110が配設されており、減速機構109の出力軸には後輪WRが軸支されている。減速機構109の上端とメインパイプ107の屈曲部との間には、リヤクッション103が介装されている。スイングユニット102の上方には、エンジンEから延出した吸気通路22に接続される燃料噴射装置のスロットルボディ120およびエアクリーナ21が配設されている。
図2は、エンジンEの構成を主に吸気装置の構成に着目して示す図である。エンジン本体10のシリンダブロック11およびシリンダヘッド12間には、シリンダブロック11に摺動可能に嵌合されるピストン13の頂部を臨ませる燃焼室14が形成される。シリンダヘッド12には、該シリンダヘッド12に開閉作動可能に配設された吸気弁15で燃焼室14への連通・遮断が切換られる吸気ポート17が設けられている。
上流端にエアクリーナ21を有するとともにエアクリーナ21および吸気ポート17間を結ぶ吸気通路22を有する吸気装置19は、シリンダヘッド12に接続される。吸気通路22の途中には、スロットル弁23が開閉可能に介設されており、該スロットル弁23を迂回する補助吸気通路24が吸気通路22に接続され、補助吸気通路24には補助空気弁25が介設される。補助空気弁25は、ノーマルクローズ(常時閉)の弁、すなわち、非通電状態では閉弁しており、通電によって開弁するソレノイド弁である。また、シリンダヘッド12に開閉作動可能に配設された排気弁16で燃焼室14への連通・遮断が切換られる排気ポート18がシリンダヘッド12に設けられ、この排気ポート18に通じる排気通路26を有する排気装置20がシリンダヘッド12に接続される。
吸気装置19の下流端には、吸気ポート17に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁27が付設され、シリンダヘッド12には燃焼室14に先端部を臨ませる点火プラグ28が取付けられ、該点火プラグ28には、点火時期に高電圧を印加するための点火コイル29が接続される。
燃料噴射弁27の燃料噴射時期や燃料噴射量、点火コイル29の通電時期や通電時間は、それぞれECU300によって制御される。ECU300には、ピストン13に連接されたクランク軸51の回転数すなわちエンジン回転数Neを検出するエンジン回転数センサ31の検出値と、エンジン温度を代表する指標たとえば冷却ジャケット34の温度を検出する温度検出部32の検出値と、スロットル操作またはアクセル踏込み状態を検知すべくスロットル弁23の回動量を検出するスロットル開度センサ38の検出値とが入力され、これらのパラメータに基づいて燃料噴射弁27および点火コイル29が駆動される。
図4は、点火コイル制御装置としてのECU300の構成を示すブロック図である。この図では、点火コイル29の通電制御を行う通電制御部303に着目した構成を示している。ECU300に設けられる通電制御部303は、通電時間が長い第1通電制御Lおよび該第1通電制御Lより通電時間が短い第2通電制御Sによって、点火コイル29への通電制御を実行する。第1通電制御Lおよび第2通電制御Sの切り替えは、主に領域マップ301によって導かれる運転領域に基づいて実行される。
領域マップ301は、スロットル開度センサ38で検知されるスロットル開度Thと、エンジン回転数センサ31で検知されるエンジン回転数Neとに基づく6つの運転領域を規定している(図4参照)。クルーズ領域判定部302は、スロットル開度Thおよびエンジン回転数Neに基づいて、現在の運転領域が領域マップ301に規定されたクルーズ領域A1にあるか否かを判定する。
通電制御部303は、クルーズ領域A1では、第1通電制御Lおよび第2通電制御Sを相互に切り替える一方、クルーズ領域A1以外の運転領域においては、領域マップ301の各運転領域に予め設定された通電制御を実行する。なお、エンジンEの始動後、冷却水温等で検知される暖機運転完了までの間は、運転領域に関わらず第1通電制御Lによる通電制御が行われる。
積算カウンタ304は、クルーズ領域A1で第1通電制御Lが実行中であるときにのみ所定時間毎にインクリメントされ、それ以外では所定時間毎にデクリメントされる。これは、クルーズ領域A1で第1通電制御Lの実行中に点火コイル29の温度が上昇することに合わせた設定である。
そして、本実施形態に係る点火コイル制御装置としてのECU300は、第1通電制御Lを第2通電制御Sに強制的に切り替えて点火コイルの過度な発熱を防ぐためのクーリング処理部305を備える。クーリング処理部305は、積算カウンタ304のカウンタ値Cが予め定められた上限値に達すると、第1通電制御Lを第2通電制御Sに切り替えるクーリング処理を実行すると共に、カウンタ値Cが予め定められた下限値に達すると、クーリング処理を終了して第1通電制御Lの実行が可能な状態に遷移させる。
これにより、積算カウンタ304によって点火コイル29の温度を推測検知し、電流センサを用いることなく、第1通電制御Lから第2通電制御Sに切り替えて点火コイル29の過度な発熱を防ぐことが可能となる。また、走行中の使用頻度が高い運転領域をクルーズ領域A1として設定することで、加速性の向上が期待できる第1通電制御Lによってクルーズ領域A1でのドライバビリティを高めつつ、より保証温度の低い点火コイルを適用して車両の生産コストを低減することができる。
また、通電制御部303には、第2通電制御切替部306からの情報が入力される。本実施形態では、クルーズ領域A1と判定された際のデフォルト設定を第1通電制御Lとしており、この第2通電制御切替部306は、クルーズ領域A1と判定された後に所定条件が満たされることで、クルーズ領域A1であっても第1通電制御Lから第2通電制御に切り替える機能を有する。本実施形態では、クルーズ状態判定部307によってクルーズ状態と判定されることと、スロットルオフ検知部308によってスロットル開度が大きく減少することを所定条件としている。クルーズ状態判定部307は、クルーズ領域判定部302によって車両の運転領域がクルーズ領域A1にあると判定され、かつ付加条件309が満たされることで、車両の運転状態がクルーズ状態Pにあると判定する。
図4は、領域マップ301の概要を示す説明図である。前記したように、領域マップ301は、スロットル開度Thおよびエンジン回転数Neに基づいて、車両の運転領域を6個に分割して規定している。エンジン回転数Neが中回転(Ne1≦Ne<Ne2)でスロットル開度Thが中開度〜高開度(Th≧Th1)の領域は、走行中に最も使用頻度が高いクルーズ領域(第1領域)A1と規定される。また、エンジン回転数Neが低回転(Ne<Ne1)でスロットル開度Thが中開度〜高開度(Th≧Th2)の領域は第2領域A2と規定され、エンジン回転数Neが高回転(Ne≧Ne2)でスロットル開度Thが中開度〜高開度(Th≧Th3)の領域は第3領域A3と規定される。
さらに、エンジン回転数Neが低回転(Ne<Ne1)でスロットル開度Thが低開度(Th<Th2)の領域はアイドル領域(第4領域)A4と規定され、エンジン回転数Neが中回転(Ne1≦Ne<Ne2)でスロットル開度Thが低開度(Th<Th1)の領域は第5領域A5と規定され、エンジン回転数Neが高回転(Ne≧Ne2)でスロットル開度Thが中開度〜低開度(Th<Th3)の領域は第6領域と規定される。
本実施形態に係る領域マップ301では、クルーズ領域A1において第1通電制御Lまたは第2通電制御Sが選択的に実行されることを除き、第2領域A2では「L」、第3領域A3では「L」、アイドル領域A4では「S」、第5領域A5では「S」、第6領域A6では「L」によって通電制御が実行される。
第2領域A2および第5領域A5では、第1通電制御Lが実行されるものの積算カウンタ304はデクリメントされる。これは、第2領域A2ではエンジン回転数Neが小さく、また、通常、第5領域A5の継続時間が短いことから、点火コイル29が過度に発熱する可能性が低いためである。
なお、運転領域の境界となるエンジン回転数Ne1,Ne2には、エンジン回転数Neの上昇に伴う境界遷移のタイミングを遅らせるヒステリシスH1,H2が設けられている。また、運転領域間の境界となるスロットル開度Th1,Th2,Th3には、スロットル開度Thの上昇に伴う境界遷移のタイミングを遅らせるヒステリシスH3が設けられている。ヒステリシスH1,H2,H3は、それぞれ境界を挟んで反対側に追加して設けてもよい。
図5は、クルーズ領域判定の手順を示すフローチャートである。ステップS1では、スロットル開度Thが所定開度Th1以上であるか否かが判定される。ステップS1で肯定判定されると、ステップS2に進んで、エンジン回転数Neが第1所定回転数Ne1以上かつ第2所定回転数Ne2未満であるか否かが判定される。ステップS2で肯定判定されると、ステップS3に進んで、クルーズ領域判定部302によりクルーズ領域A1であると判定される。一方、ステップS1,S2で否定判定されると、そのまま一連の制御を終了する。
図6は、積算カウンタ作動制御の手順を示すフローチャートである。ステップS10では、クルーズ領域判定されたか否かが判定される。ステップS10で肯定判定されると、ステップS11に進んで、クルーズ領域A1の判定時にデフォルト設定される第1通電制御Lが実行される。そして、ステップS12では、積算カウンタ304がインクリメントされる。
一方、ステップS10で否定判定される、すなわち、運転領域がクルーズ領域A1以外であると判定されると、ステップS14に進んで第2通電制御Sが実行される。続くステップS15では、積算カウンタ304がデクリメントされる。
また、ステップS12でカウンタインクリメントの実行後、ステップS13では、第2通電制御切替部306が作動したか否かが判定される。ステップS13で肯定判定されるとステップS14に進んで第2通電制御Sが実行され、一方、否定判定されるとそのまま一連の制御を終了する。前記したように、ステップS13の判定は、クルーズ状態判定部307によってクルーズ状態Pと判定されるか、または、スロットルオフ検知部308によってスロットル開度の大きな減少が検知されることで肯定判定となる。
図7は、クーリング処理の手順を示すフローチャートである。ステップS20では、クルーズ領域A1で第1通電制御Lが実行中であることに伴い、積算カウンタ304がインクリメントされる。ステップS21では、積算カウンタ304のカウンタ値Cが上限値Cuに達したか否かが判定される。ステップS21で肯定判定されると、ステップS22に進んで、強制的に第1通電制御Lから第2通電制御Sに切り替えるクーリング処理が実行される。一方、ステップS21で否定判定されると、ステップS20に戻る。
ステップS23では、第2通電制御Sの実行に伴って、積算カウンタ304がデクリメントされる。続くステップS24では、カウンタ値Cが下限値Cdに達したか否かが判定され、肯定判定されるとステップS25に進んで、図6に示した積算カウンタ作動制御が実行される。すなわち、強制的に第2通電制御Sを実行するクーリング処理の終了後は、通電時間切替許可状態に遷移して、再びクルーズ領域判定が実行されることとなる。
なお、積算カウンタ304は、エンジンEを始動後、冷却水温等で検知される暖機運転の完了に伴って作動を開始し、エンジンEが停止するまで作動が継続される。また、積算カウンタ304の作動開始時のカウンタ値Cはゼロとされ、エンジンEの停止に伴ってリセットさせるほか、エンジンEの停止後に所定時間の経過を待ってリセットさせることができる。
図8は、クルーズ状態判定の手順を示すフローチャートである。ステップS30では、クルーズ領域A1であるか否かが判定され、肯定判定されるとステップS31に進む。ステップS31では、2つある付加条件309(図3参照)の1つ目として、スロットル開度の変化量ΔThが所定値ΔTh1未満であるか否かが判定される。ステップS31で肯定判定されると、ステップS32では、付加条件309の2つ目として所定時間T4が経過したか否かが判定される。ステップS32で肯定判定されると、ステップS33に進んで、クルーズ状態判定部307によりクルーズ状態Pであると判定され、一連の制御を終了する。なお、ステップS31,S32で否定判定されると、そのまま一連の制御を終了する。
上記したクルーズ状態判定によれば、運転領域がクルーズ領域A1にあり、かつスロットル開度の変化量ΔThが少ない状態で所定時間T4が経過することを付加条件309とすることで、一定速度で巡行するクルーズ状態Pにあることを判定することができる。前記したように、クルーズ状態Pであると判定されると、第2通電制御切替部306によって第2通電制御Sに切り替えられる。これにより、クルーズ領域A1であっても一定速度で巡行するクルーズ状態Pにおいてはドライバビリティを高める必要がないことに合わせて、第2通電制御に切り替えて点火コイル29の冷却を促進することが可能となる。
また、第2通電制御切替部306は、スロットル開度Thが大きく低減した場合にも作動する。これにより、クルーズ領域A1であってもスロットルが大きく閉じられる減速状態ではドライバビリティを高める必要がないことに合わせて、第2通電制御Sに切り替えて点火コイル29の冷却を促進することができる。
図9は、積算カウンタ304の作動状態を示すタイムチャートである。このタイムチャートでは、上段から順に、運転領域、カウンタ値C、クルーズ領域A1にあるか否かの判定、第1通電制御Lまたは第2通電制御Sの選択、アイドル領域A4にあるか否かの判定を示す。また、このタイムチャートでは、カウンタ値Cが上限値Cuに達しない範囲で、複数の運転領域を跨いでカウンタ値Cが推移する状態を示している。
時刻t=0では、クルーズ領域A1で第1通電制御Lが実行され、積算カウンタ304のインクリメントが継続中の状態にある。積算カウンタ304のインクリメントは、所定時間T1毎にカウンタ値Cを1つ増やすことで実行される。
次に、時刻t1では、クルーズ領域A1で第2通電制御切替部306が作動して、第1通電制御Lから第2通電制御Sへの切り替えが実行される。これに伴って、積算カウンタ304のデクリメントが開始される。このデクリメントには、所定時間T1より長い(例えば、2倍)所定時間T2毎にカウンタ値Cを1つ減らすことで実行される。これにより、点火コイル29の冷却速度の予想値に余裕を持たせて、点火コイル29を冷却することが可能となる。
次に、時刻t2では、スロットル開度Thおよびエンジン回転数Neの変化に応じて、運転領域がクルーズ領域A1から第5領域A5に遷移する。この第5領域A5では、第2通電制御Sが実行され、デクリメント時の所定時間T2は、クルーズ領域A1で第2通電制御切替部306が作動した場合と同一とされる。なお、第5領域A5でのカウンタ値Cの推移は、第6領域A6と同一とされる。
次に、時刻t3では、第5領域A5から第2領域A2に遷移する。第2領域A2では第1通電制御Lが実行されるものの、カウンタ値Cはデクリメントされる。デクリメント時の所定時間T2は、クルーズ領域A1で第2通電制御切替部306が作動した場合と同一とされる。また、第2領域A2でのカウンタ値Cの推移は、第3領域A3と同一とされる。
さらに、時刻t4では、第2領域A2から再び第5領域A5に遷移し、時刻t5において、第5領域A5からアイドル領域A4に遷移する。このアイドル領域A4におけるカウンタ値Cのデクリメント時は、所定時間T2より短い所定時間T3毎にカウンタ値Cが1つ減るように設定されている。これにより、アイドル領域A4では点火コイル29の温度が下がりやすいことに合わせて、積算カウンタ304のデクリメントを実行することが可能となる。
図9は、カウンタ値Cが上限値Cuに達することでクーリング処理が実行される状態を示すタイムチャートである。時刻t=0では、クルーズ領域A1で第1通電制御Lが実行されて、積算カウンタ304のインクリメントが継続中の状態にある。次に、時刻T10では、カウンタ値Cが上限値Cuに達することで、強制的に第1通電制御Lから第2通電制御Sに切り替えるクーリング処理が実行される。クーリング処理の実行に伴って、積算カウンタ304はデクリメントを開始する。
図11は、カウンタ値Cが下限値Cdに達することでクーリング処理を終了する状態を示すタイムチャートである。時刻t=0では、クーリング処理により第2通電制御Sが実行され、積算カウンタ304のデクリメントが継続中の状態にある。
時刻t20では、カウンタ値Cが下限値Cdに達することでクーリング処理が終了し、通電時間切替許可状態に遷移する。すなわち、クーリング処理の終了後にクルーズ領域A1と判定されれば、第1通電制御Lに復帰することが可能である。この点、本タイムチャートでは、クーリング処理の実行中に運転領域が第5領域A5または第6領域A6に遷移しており、クーリング処理が終了する時刻t20では、クルーズ領域A1の判定が成立していない。このため、時刻t20を過ぎても、積算カウンタ304のデクリメントが依然として継続される。そして、時刻t21において、クルーズ領域A1と判定されると、積算カウンタ304のインクリメントが開始される。そして、時刻t22では、カウンタ値Cが再び上限値Cuに達することで、クーリング処理が開始される。
なお、下限値Cdより少し小さなカウンタヒステリシス値H4を設けておくと、クーリング処理の終了時にクルーズ領域A1と判定された場合であっても、クーリング処理の終了に伴ってインクリメントを開始せずに、カウンタ値Cがカウンタヒステリシス値H4に達してからインクリメントを開始させることができる。また、上限値Cuを境界とするヒステリシスを設定してもよい。
なお、自動二輪車の形態、点火コイルの形態、第1通電制御および第2通電制御の通電時間、領域マップの形態、クルーズ領域およびクルーズ状態の判定条件、積算カウンタのカウンタ値の上限値および下限値、積算カウンタのインクリメント時およびデクリメント時の所定時間、各種ヒステリシス値の設定等は、上記実施形態に限られず、種々の変更が可能である。本発明に係る点火コイル制御装置は、スポーツ型の自動二輪車のほか、エンジンを動力源とする種々の車両に適用することができる。
1…自動二輪車(車両)、28…点火プラグ、29…点火コイル、302…クルーズ領域判定部、303…通電制御部、304…積算カウンタ、306…第2通電制御切替部、307…クルーズ状態判定部、309…付加条件、E…エンジン、A1…クルーズ領域(第1領域)、A3…第3領域、A4…アイドル領域(第4領域)、A5…第5領域、A6…第6領域、C…カウンタ値、Cu…上限値、L…第1通電制御、S…第2通電制御、P…クルーズ状態、T1…第1所定時間、T2…第2所定時間、T3…第3所定時間、T4…第4所定時間、Th…スロットル開度、Ne…エンジン回転数
また、前記クルーズ領域判定部(302)によってクルーズ領域(A1)と判定され、かつ付加条件(309)が満たされるとクルーズ状態(P)と判定するクルーズ状態判定部(307)を備え、前記所定条件が、前記クルーズ領域(A1)において前記第1通電制御(L)が実行されているときに、前記クルーズ状態判定部(307)によって前記クルーズ状態(P)と判定されることである点に第6の特徴がある。
第6の特徴によれば、前記クルーズ領域判定部(302)によってクルーズ領域(A1)と判定され、かつ付加条件(309)が満たされるとクルーズ状態(P)と判定するクルーズ状態判定部(307)を備え、前記所定条件が、前記クルーズ領域(A1)において前記第1通電制御(L)が実行されているときに、前記クルーズ状態判定部(307)によって前記クルーズ状態(P)と判定されることであるので、例えば、スロットル開度の変化量が少ない状態で所定時間が経過することを付加条件とすることで、一定速度で巡行するクルーズ状態を判定することができる。これにより、クルーズ領域であっても一定速度で巡行するクルーズ状態においてはドライバビリティを高める必要がないことに合わせて、第2通電制御に切り替えて点火コイルの冷却を促進することができる。
本発明の一実施形態に係る点火コイル制御装置を適用したスクータ型自動二輪車の側面図である。 エンジンの構成を主に吸気装置の構成に着目して示す図である。 一実施形態に係るECUのブロック図である。 領域マップの概要を示す説明図である。 クルーズ領域判定の手順を示すフローチャートである。 積算カウンタ作動制御の手順を示すフローチャートである。 クーリング処理の手順を示すフローチャートである。 クルーズ状態判定の手順を示すフローチャートである。 積算カウンタの作動状態を示すタイムチャートである。 カウンタ値が上限値に達することでクーリング処理が実行される状態を示すタイムチャートである。 カウンタ値が下限値に達することでクーリング処理を終了する状態を示すタイムチャートである。
は、点火コイル制御装置としてのECU300の構成を示すブロック図である。この図では、点火コイル29の通電制御を行う通電制御部303に着目した構成を示している。ECU300に設けられる通電制御部303は、通電時間が長い第1通電制御Lおよび該第1通電制御Lより通電時間が短い第2通電制御Sによって、点火コイル29への通電制御を実行する。第1通電制御Lおよび第2通電制御Sの切り替えは、主に領域マップ301によって導かれる運転領域に基づいて実行される。

Claims (7)

  1. 車両(1)の動力源であるエンジン(E)の点火プラグ(28)に飛火させる点火コイル(29)を制御する点火コイル制御装置において、
    前記点火コイル(29)を、第1通電制御(L)と、該第1通電制御(L)より通電時間が短い第2通電制御(S)とによって通電制御する通電制御部(303)と、
    スロットル開度(Th)およびエンジン回転数(Ne)に基づいて、前記車両(1)の運転領域(A1,A2,A3,A4,A5,A6)がクルーズ領域(A1)にあることを判定するクルーズ領域判定部(302)と、
    前記クルーズ領域(A1)において前記第1通電制御(L)が実行されているときに所定時間(T1)毎にインクリメントされると共に、その他の場合に所定時間(T2,T3)毎にデクリメントされる積算カウンタ(304)とを備え、
    前記通電制御部(303)は、前記積算カウンタ(304)のカウンタ値(C)が上限値(Cu)に達すると、前記第1通電制御(L)から前記第2通電制御(S)に切り替えるクーリング処理を実行することを特徴とする点火コイル制御装置。
  2. 前記通電制御部(303)は、前記クーリング処理の実行中に前記積算カウンタ(304)のカウント値(C)が下限値(Cd)に達すると、前記クーリング処理を終了することを特徴とする請求項1に記載の点火コイル制御装置。
  3. 前記積算カウンタ(304)をインクリメントする第1所定時間(T1)より、前記積算カウンタ(304)をデクリメントする第2所定時間(T2)のほうが長いことを特徴とする請求項1または2に記載の点火コイル制御装置。
  4. 前記積算カウンタ(304)は、前記スロットル開度(Th)および前記エンジン回転数(Ne)に基づいて前記車両(1)の運転領域(A1,A2,A3,A4,A5,A6)がアイドル領域(A4)と判定されると、前記第2所定時間(T2)より短い第3所定時間(T3)毎に前記積算カウンタ(304)をデクリメントすることを特徴とする請求項3に記載の点火コイル制御装置。
  5. 前記クルーズ領域判定部(302)によって前記クルーズ領域(A1)と判定された際のデフォルト設定が第1通電制御(L)とされており、
    前記クルーズ領域(A1)において前記第1通電制御(L)が実行されているときに所定条件が満たされると、前記クルーズ領域(A1)であっても前記第1通電制御(L)から前記第2通電制御(S)に切り替える第2通電制御切替部(306)を具備することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の点火コイル制御装置。
  6. 前記クルーズ領域判定部(302)によってクルーズ領域(A1)と判定され、かつ付加条件(309)が満たされるとクルーズ状態(P)と判定する前記クルーズ状態判定部(307)を備え、
    前記所定条件が、前記クルーズ領域(A1)において前記第1通電制御(L)が実行されているときに、前記クルーズ状態判定部(307)によって前記クルーズ状態(P)と判定されることであることを特徴とする請求項5に記載の点火コイル制御装置。
  7. 前記所定条件が、前記クルーズ領域(A1)において前記第1通電制御(L)が実行されているときに、前記スロットル開度(Th)が大きく減少することであることを特徴とする請求項5に記載の点火コイル制御装置。
JP2020521686A 2018-05-30 2019-02-08 点火コイル制御装置 Active JP6995988B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018103976 2018-05-30
JP2018103976 2018-05-30
PCT/JP2019/004680 WO2019230059A1 (ja) 2018-05-30 2019-02-08 点火コイル制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019230059A1 true JPWO2019230059A1 (ja) 2021-06-03
JP6995988B2 JP6995988B2 (ja) 2022-02-04

Family

ID=68698039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020521686A Active JP6995988B2 (ja) 2018-05-30 2019-02-08 点火コイル制御装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US11300092B2 (ja)
JP (1) JP6995988B2 (ja)
CN (1) CN112204247B (ja)
BR (1) BR112020022909A2 (ja)
DE (1) DE112019002732T5 (ja)
PH (1) PH12020551817A1 (ja)
WO (1) WO2019230059A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7490526B2 (ja) * 2020-10-16 2024-05-27 株式会社やまびこ 点火コイルユニット

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0569375U (ja) * 1992-02-28 1993-09-21 三菱自動車工業株式会社 内燃機関の点火制御装置
JPH09112395A (ja) * 1995-10-17 1997-04-28 Fuji Heavy Ind Ltd エンジンの点火制御装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2707547B2 (ja) * 1987-05-19 1998-01-28 株式会社デンソー 内燃機関の点火制御装置
US5913302A (en) * 1997-09-19 1999-06-22 Brunswick Corporation Ignition coil dwell time control system
EP2947309A4 (en) * 2013-01-18 2016-07-06 Nissan Motor IGNITION DEVICE FOR A COMBUSTION ENGINE AND IGNITION PROCESS
WO2014168248A1 (ja) * 2013-04-11 2014-10-16 株式会社デンソー 内燃機関用点火制御装置
CN105264219B (zh) * 2013-05-30 2017-07-25 日产自动车株式会社 内燃机的点火装置以及点火方法
JP6384427B2 (ja) 2015-08-25 2018-09-05 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
US10138862B2 (en) * 2016-11-22 2018-11-27 Ford Global Technologies, Llc Method and system for ignition coil control

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0569375U (ja) * 1992-02-28 1993-09-21 三菱自動車工業株式会社 内燃機関の点火制御装置
JPH09112395A (ja) * 1995-10-17 1997-04-28 Fuji Heavy Ind Ltd エンジンの点火制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019230059A1 (ja) 2019-12-05
US20210123408A1 (en) 2021-04-29
PH12020551817A1 (en) 2021-07-26
DE112019002732T5 (de) 2021-02-18
CN112204247B (zh) 2022-06-14
BR112020022909A2 (pt) 2021-02-23
US11300092B2 (en) 2022-04-12
CN112204247A (zh) 2021-01-08
JP6995988B2 (ja) 2022-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20120016562A1 (en) Vehicle speed limiting system
JP6224845B2 (ja) 鞍乗型乗り物
JP6995988B2 (ja) 点火コイル制御装置
JP4228199B2 (ja) エンジンの暖機制御装置
JPH0530981B2 (ja)
US8574126B2 (en) Vehicle and fuel feed stop controller
JP2004308524A (ja) 自動遠心クラッチを有する車両のエンジン制御装置
CN113882987A (zh) 内燃机的控制装置
JPH1122520A (ja) エンジン制御装置
JP2503479B2 (ja) 車両用駆動力制御装置
JP6997867B2 (ja) エンジン制御装置
JP6029371B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2930256B2 (ja) エンジンのスロットル弁制御装置
JPH03182657A (ja) 内燃機関の吸気量制御装置
JP2012052468A (ja) エンジン制御装置
JP6695289B2 (ja) 内燃機関制御装置
JP4811305B2 (ja) 車両用エンジンの自動停止装置
JP2655405B2 (ja) 4輪駆動車制御装置
JP4367145B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2526617B2 (ja) 内燃機関の燃料供給制御装置
JP2580178B2 (ja) 駆動輪スリップ制御装置
JP5273798B2 (ja) エンジン制御装置
JP5027792B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JPH0267438A (ja) 内燃機関の燃料噴射量制御装置
JP2010090719A (ja) 内燃機関の回転数制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A527

Effective date: 20201105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201113

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210623

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210915

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6995988

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150