JPWO2019224988A1 - 吸収体及び吸収性物品 - Google Patents

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真悟 永田
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慧子 小林
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Abstract

吸収体は、不織布からなるベースシートと、ベースシートの上方に配置されたコア体と、ベースシートと前記コア体との間に分散して配置された吸水性の粒状物と、を備える。コア体が、セルロースアセテートトウの長繊維を捲縮且つ開繊したトウバンドからなる。

Description

本発明は、吸収体及び吸収性物品に関する。
本書では、以下の定義された各用語を使用する。
TD:全繊維度(トータルデニール)であり、トウの集合体(トウバンド)の繊維度(9000m当たりのグラム数)を指す。
FD:単繊維度(フィラメントデニール)であり、単繊維(1本のフィラメント)の繊維度(9000m当たりのグラム数)を指す。単繊維デニールとも称する。
紙おむつや尿漏れ防止用パッド等の衛生製品である吸収性物品は、例えば、水分を吸収する吸収体と、液透過性を有するトップシートと、通気性を有するバックシートとを備える。
吸収体は、例えば、特許文献1又は2に開示されるように、フラッフパルプ等からなる一対の外側不織布と、一対の外側不織布間に配置されたコア体とを有する。コア体は、例えば、短繊維を網目状に結合してなる比較的低密度の内側不織布により構成される。一対の外側不織布と、コア体との間には、例えば、高吸水性樹脂( SAP : Super absorbent polymer )からなる吸水性の粒状物が分散配置される。このような構造を有する吸収体を備える吸収性物品では、水分がトップシートに形成された微細孔を通じて吸収体に到達する。吸収体内部において、水分は、一対の外側不織布と内側不織布とにより拡散されて粒状物に吸収される。
中国特許第101491472B公報 中国実用新案第CN206007482U号公報
吸収性物品は、使用中の触感が良好であり且つ嵩高いことが望ましい。しかしながら、上記構成の吸収性物品の場合、吸水後の水分が吸収性物品の表面に浸み出すこと(以下、リウェットと称する。)により、触感が低下するおそれがある。また、厚みが比較的薄く装着感に優れず、ユーザに与える安心感が十分ではない。
そこで本発明は、内部に吸水性の粒状物が分散配置された吸収体を備える吸収性物品において、リウェットを抑制することにより使用中の触感が良好であり、且つ、嵩高い状態を維持可能にすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る吸収体は、不織布からなるベースシートと、前記ベースシートの上方に配置されたコア体と、前記ベースシートと前記コア体との間に分散して配置された吸水性の粒状物と、を備え、前記コア体が、セルロースアセテートトウの長繊維を捲縮且つ開繊したトウバンドからなる。
上記構成によれば、コア体が、セルロースアセテートトウの長繊維を捲縮且つ開繊したトウバンドからなるので、吸収体に吸水された水分が、コア体に形成された豊富な繊維間隙を通じてコア体の内部を良好に通過でき、粒状物に効率よく吸水させることができる。これにより、コア体のベースシート側とは反対側の面から水分を速やかに粒状物に移動できると共に、粒状物の周辺に水分が残留するのを防止でき、リウェットを大幅に防止できる。
またコア体は、セルロースアセテートトウの長繊維が捲縮且つ開繊されることにより良好な嵩高さを有しているので、使用中に吸収体が圧縮されたり、吸収体が吸水しても、吸収体の嵩が大幅に減少するのを防止でき、ふんわりとした柔らかい触感とクッション性を発揮できる。
また、コア体とベースシートとの間に粒状物が配置されているので、コア体の粒状物側とは反対側の面は、液離れが良好で吸水後もさらっとした触感を維持できる。また、吸収体の厚みを大きくできるので、優れた装着感が得られ、ユーザに十分な安心感を与えることができる。
前記コア体はシート状であり、前記ベースシートと重ねて配置されていてもよい。このように、コア体をシート状とすることで、コア体の良好な嵩高さにより、使用中も吸収体の広い面積にわたって優れた触感を得ることができる。
前記コア体における前記トウバンドの坪量が、15gsm( grams per square meter )以上150gsm以下の範囲の値に設定されていてもよい。これにより、コア体の圧縮エネルギーを高めることができ、吸収体に、良好な嵩高さと、ふんわりとした柔らかい触感とを更に良好に発揮させることができる。
前記ベースシートと前記コア体との間に配置された液透過性シートを更に備え、前記粒状物が、前記ベースシートと前記液透過性シートとの間、及び、前記液透過性シートと前記コア体との間に配置されていてもよい。このような液透過性シートを備える場合においても、吸収体のリウェットを良好に防止できると共に、嵩高い状態を維持できる。また粒状物が、ベースシートと液透過性シートとの間、及び、液透過性シートとコア体との間に配置されているので、水分を液透過性シート中に透過させることにより、液透過性シートの厚み方向両側に配置された粒状物に水分を分散して吸水させることができ、更に効率よく粒状物に吸水させることができる。
また、本発明の一態様に係る吸収性物品は、上記したいずれかの吸収体と、前記ベースシートの前記コア体とは反対側に重ねて配置されたバックシートと、前記コア体の前記ベースシートとは反対側に重ねて配置されたトップシートと、を備える。
上記構成によれば、セルロースアセテートトウの長繊維を捲縮且つ開繊したトウバンドからなる吸収体を用いたことにより、吸収性物品では、リウェットを防止できると共に、使用中の吸収体の嵩が大幅に減少するのを防止できる。
本発明の各態様によれば、内部に吸水性の粒状物が分散配置された吸収体を備える吸収性物品において、リウェットを抑制することにより使用中の触感が良好であり且つ嵩高い状態を維持できる。
第1実施形態に係る吸収体製造装置の概略図である。 図1の装置により得られた吸収体の搬送方向から見た鉛直断面図である。 図2の吸収体を備える吸収性物品の鉛直断面図である。 第2実施形態の吸収体の搬送方向から見た鉛直断面図である。 比較例の吸収体の搬送方向から見た鉛直断面図である。
以下、各実施形態について図を参照して説明する。以下に言及する上流側は、トウバンド40の搬送方向Pの上流側を指し、下流側は、トウバンド40の搬送方向Pの下流側を指す。
(第1実施形態)
[吸収体製造装置]
図1は、第1実施形態に係る吸収体製造装置1(以下、単に製造装置1と称する。)の概略図である。図1に示すように、製造装置1の近傍には、梱包容器50が配置される。梱包容器50には、複数本の繊維を含むトウバンド40がベール状に折り畳まれ、且つ圧縮されて梱包されている。図1の梱包容器50は、断面構造を示している。
トウバンド40に含まれる繊維は、捲縮されたセルロースアセテートトウの長繊維である。トウバンド40のTDは、適宜設定可能であるが、一例として6000以上60000以下の範囲の値に設定されている。トウバンド40のFDは、適宜設定可能であるが、一例として1以上20以下の範囲の値に設定されている。本実施形態の製造装置1では、トウバンド40は、幅方向が水平に保たれながら、予め定められた搬送方向Pに搬送される。トウバンド40のTD及び坪量は、一例として、特開2014−221961号公報に開示されるように、搬送中のトウバンド40を所定の幅寸法に裁断することで調整可能である。
製造装置1は、第1製造部2と第2製造部3とを備える。第1製造部2は、第1拡幅装置4、ガイド5、第2拡幅装置6、第1開繊ロール対7、第2開繊ロール対8、開繊装置9、及び搬送ロール対10を有する。
第1拡幅装置4は、梱包容器50の内部から繰り上げられたトウバンド40を、幅方向に拡幅する。ガイド5は、第1拡幅装置4を通過したトウバンド40を、第2拡幅装置6へ向けてガイドする。第2拡幅装置6は、ガイド5を通過したトウバンド40を、更に幅方向に拡幅する。一例として、第1拡幅装置4と第2拡幅装置6とは、同様の構成を有する。
第1開繊ロール対7と第2開繊ロール対8とは、開繊装置9よりも上流側において、第2拡幅装置6を通過したトウバンド40を更に開繊する。第2開繊ロール対8は、第1開繊ロール対7よりも下流側に配置されている。第1開繊ロール対7は、互いの周面を対向させて配置された一対のロール14,15を有する。第2開繊ロール対8は、互いの周面を対向させて配置された一対のロール16,17を有する。ロール16,17は、ロール14,15の周速度よりも早い周速度で回転する。
第2拡幅装置6を通過したトウバンド40は、一対のロール14,15の間と、一対のロール16,17の間とに挿通される。トウバンド40は、ロール14〜17の各周面と接触することにより搬送方向Pに張力を与えられ、嵩高く開繊される。
開繊装置9は、第2開繊ロール対8を通過したトウバンド40を開繊する。開繊装置9におけるトウバンド40の開繊方法は、限定されない。搬送ロール対10は、互いの周面を対向させて配置された搬送ロール23,24を有する。開繊装置9を通過したトウバンド40は、搬送ロール23,24の間に挿通され、搬送ロール23,24により厚み方向に押圧される。これによりシート状のコア体41が製造される。コア体41は、ガイドロール13にガイドされながら、第2製造部3に搬送される。
第2製造部3は、粒状物45を介して、コア体41とベースシート42とを重ねて配置する。第2製造部3は、供給装置11、シート搬送装置25、添加装置30、及びシート成型ロール対32を有する。
供給装置11は、ベースシートロールR1から帯状のベースシート42を繰り出して、搬送ラインL上に供給する。シート搬送装置25は、供給装置11から供給されるベースシート42を搬送ラインLに搬送する。添加装置30は、搬送ラインLにおけるベースシート42上に粒状物45を添加する。ベースシート42の粒状物45と接触する面にはバインダが塗布され、粒状物45は、このバインダによりベースシート42に固定される。粒状物45が添加されたベースシート42には、コア体41が供給される。
ベースシート42、粒状物45、及びコア体41は、シート成型ロール対32におけるロール26,27の間に通される。ここで、ベースシート42は、通気性及び通液性を有する不織布からなる。ベースシート42は、短繊維が結合してなる網目構造を有する。この短繊維は、一例として合成繊維からなる。製造装置1では、ロール26,27を通過したベースシート42及びコア体41が所定寸法に切断されることにより、吸収体44が製造される。
[吸収体及び吸収性物品]
図2は、図1の製造装置1により得られた吸収体44の搬送方向Pから見た鉛直断面図である。図2に示すように、吸収体44は、ベースシート42、コア体41、及び粒状物45を備える。コア体41は、ベースシート42の上方に配置されている。粒状物45は、ベースシート42とコア体41との間に分散して配置されている。即ち粒状物45は、吸収体44において、コア体41の上面側にはなく、コア体41の下面側に偏在している。言い換えると、粒状物45は、コア体41に覆われている。
コア体41はシート状であり、ベースシート42と重ねて配置されている。コア体41は、セルロースアセテートトウの長繊維を捲縮且つ開繊したトウバンド40からなる。
図3は、図2の吸収体44を備える吸収性物品46の鉛直断面図である。図3に示すように、吸収性物品46は、吸収体44、トップシート47、及びバックシート48を備える。バックシート48は、通気性を有し、ベースシート42のコア体41とは反対側に重ねて配置されている。トップシート47は、通気性及び通液性を有し、コア体41のベースシート42とは反対側に重ねて配置されている。吸収性物品46では、コア体41とトップシート47の間には粒状物45が配置されていない。このためコア体41は、例えば不織布に別途覆われることなく、トップシート47と接している。
コア体41におけるトウバンド40の坪量は、例えば製造しようとする吸収体44及び吸収性物品46の各厚み寸法等に応じて適宜設定可能であるが、本実施形態では、一例として15gsm以上150gsm以下の範囲の値に設定されている。この坪量は、例えば、30gsm以上110gsm以下の範囲の値であることがより好ましく、40gsm以上170gsm以下の範囲の値であることが一層好ましい。
このように吸収体44によれば、コア体41が、セルロースアセテートトウの長繊維を捲縮且つ開繊したトウバンド40からなるので、吸収体44に吸収体された水分が、コア体41に形成された豊富な繊維間隙を通じてコア体41の内部を良好に通過でき、粒状物45に効率よく吸水させることができる。これにより、コア体41のベースシート42側とは反対側の面から水分を速やかに粒状物45に移動できると共に、粒状物45の周辺に水分が残留するのを防止でき、リウェットを大幅に防止できる。
またコア体41は、セルロースアセテートトウの長繊維が捲縮且つ開繊されることにより優れた嵩高さを有しているので、使用中に吸収体44が圧縮されたり、吸収体44が吸水しても、吸収体44の嵩が大幅に減少するのを防止でき、ふんわりとした柔らかい触感と良好なクッション性を発揮できる。
また、コア体41とベースシート42との間に粒状物45が配置されているので、コア体41の粒状物45側とは反対側の面は、液離れが良好で吸水後もさらっとした触感を維持できる。また、吸収体44の厚みを大きくできるので、優れた装着感が得られ、ユーザに十分な安心感を与えることができる。
またコア体41は、セルロースアセテートトウの長繊維が絡み合うことで形成された網目構造を有しているため、例えば、繊維同士を融着させたり、繊維同士を接着剤で結合したりしなくても網目構造を形成できる。このためコア体41は、繊維間隙が豊富であり、優れた液拡散性を有している。またコア体41は、セルロースアセテートトウにより構成されることで、優れた親水性も有している。またコア体41は、トウバンド40を開繊装置9に通過させることで成型されるため、繊維同士を融着させたり、結合させなくても成型できる。
また吸収体44では、コア体41とベースシート42との間で、粒状物45がベースシート42により支持されている。このため、例えば、コア体41の下部の繊維同士を融着させたり結合させたりすることにより形成した繊維間隙において、粒状物45を支持しなくてもよい。また、このようにコア体41の繊維間隙を固定しなくてもよいので、コア体41の良好な触感と嵩高さとを保つことができる。
また、コア体41はシート状であり、ベースシート42と重ねて配置されているので、コア体41の良好な嵩高さにより、使用中も吸収体44の広い面積にわたって優れた触感を得ることができる。
また、コア体41におけるトウバンド40の坪量が、15gsm以上150gsm以下の範囲の値に設定されているので、コア体41の圧縮エネルギーを高めることができ、吸収体44に、良好な嵩高さと、ふんわりとした柔らかい触感とを更に良好に発揮させることができる。ここで圧縮エネルギーとは、圧縮時に表面1cm当たりに吸収されるエネルギーを指す。圧縮エネルギーの値が大きいほど圧縮し易く、且つ柔らかいと評価できる。
また吸収性物品46は、吸収体44と、ベースシート42のコア体41とは反対側に重ねて配置されたバックシート48と、コア体41のベースシート42とは反対側に重ねて配置されたトップシート47とを備える。このように、セルロースアセテートトウの長繊維を捲縮且つ開繊したトウバンド40からなる吸収体44を用いたことにより、リウェットを防止できると共に、使用中の吸収体44の嵩が大幅に減少するのを防止できる。なお、コア体41は、例えばトリアセチン等のバインダにより繊維が溶解されることで、繊維の網目構造が形成されてもよい。以下、第2実施形態について、第1実施形態との差異を説明する。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態の吸収体144の搬送方向から見た鉛直断面図である。図4に示すように、吸収体144は、ベースシート42とコア体41との間に配置された液透過性シート43を備える。粒状物45は、ベースシート42と液透過性シート43との間、及び、液透過性シート43とコア体41との間に配置されている。液透過性シート43は、短繊維が結合してなる網目構造を有している。一例として、液透過性シート43は、ベースシート42と同様のシートからなる。
このような液透過性シート43を備える場合においても、吸収体144のリウェットを良好に防止できると共に、嵩高い状態を維持できる。また粒状物45が、ベースシート42と液透過性シート43との間、及び、液透過性シート43とコア体41との間に配置されているので、水分を液透過性シート43中に透過させることにより、液透過性シート43の厚み方向両側に配置された粒状物45に水分を分散して吸水させることができ、更に効率よく粒状物45に吸水させることができる。
また、液透過性シート43を網目構造を有するように構成することで、水分を迅速に液透過性シート43内に流通させて、粒状物45に偏りなく吸水させ易くすることができる。
(確認試験)
次に、確認試験について説明するが、本発明は、以下に示す実施例に限定されるものではない。第1実施形態に記載した製造装置1を用いて、実施例に係る吸収体44を製造した。
図5は、比較例の吸収体244の搬送方向から見た鉛直断面図である。図5に示すように、次にコア体として、PE(ポリエチレン)からなる芯材と、PET(ポリエチレンテレフタレート)からなる被覆材とを有する二重構造の短繊維を溶着することで網目構造が形成されたシート状のコア体141を用いた。コア体141は、ベースシート42に比べて低密度であり、且つ、実施例の吸収体44におけるコア体41と同様の密度となるように設定した。
このコア体141の上方に、ベースシート42と同様の不織布シート49を重ねて配置した。そして、ベースシート42とコア体141との間、及び、コア体141と不織布シート49との間に粒状物45を配置した以外は、実施例と同様の製造条件で、比較例に係る吸収体244を製造した。実施例の吸収体44、及び、比較例の吸収体244について、以下の手順で、吸水速度、リウェット量、及び圧縮エネルギーを評価した。
[吸水速度]
上面視においてU字状に吸収体44,244を配置し、吸収体44,244に一定荷重(5kg)を負荷した状態で、吸収体44,244に80ccの生理食塩水を滴下した。このときに吸収体44,244が完全に吸水するまでに要する時間を、1回目吸水時の吸水速度として測定した。また、後述するリウェット量を測定後、吸収体44,244に2度目の80ccの生理食塩水を滴下し、このときに吸収体44,244が完全に吸水するまでに要する時間を、2回目吸水時の吸水速度として測定した。
[リウェット量]
上記吸水速度の1回目吸水時における測定に際し、生理食塩水を滴下して5分経過後、吸収体44,244に濾紙と所定重量(3.5kg)の錘を載せた状態とし、3分間で濾紙が吸水した液の重量を1回目のリウェット量として測定した。また、前記液の重量を測定し、且つ、上記吸水速度の測定に際して2度目の生理食塩水を滴下した後、1回目のリウェット量の測定方法と同様の方法により、2回目のリウェット量を測定した。
[圧縮エネルギー]
カトーテック(株)製触感測定器「KES−G5」を用い、比較例及び実施例の吸収体44,244の圧縮エネルギーを測定した。該測定に際しては、圧縮変形速度0.1mm/sec、上限荷重50g/cm、加圧板面積2cmの設定条件において、吸収体44,144を表面から厚み方向へ、上限荷重まで一定速度で加圧板により圧縮変形させた。このときに測定された値を圧縮エネルギーとした。上記各測定結果を表1に示す。
Figure 2019224988
表1に示すように、実施例の吸収体44は、1回目及び2回目の吸水速度が、比較例の吸収体244に比べてやや遅く、比較的長時間にわたって吸水できることが確認された。また実施例の吸収体44は、1回目吸収時のリウェット量が、比較例の吸収体244に比べて大幅に少なく、また、2回目吸収時のリウェット量を、比較例の吸収体244と同様に維持できることが確認された。また実施例の吸収体44は、比較例の吸収体244に比べて圧縮エネルギーが大幅に大きいことが分かった。
また、実施例の吸収体44と比較例の吸収体244との外観を目視で観察すると、比較例の吸収体244は、ベースシート42、コア体141、及び不織布シート49を備えるにも関わらず、実施例の吸収体44に比べて厚みの薄さが目立つのに対し、実施例の吸収体44は、比較例の吸収体244に比べて厚みが大きく、装着性や、吸水性能の観点からも安心感が得られることが分かった。
実施例の吸収体44が比較例の吸収体244に比べてリウェット量を抑制でき、且つ圧縮エネルギーが大きい理由としては、例えば、実施例のコア体41が比較例のコア体141よりも嵩高く、柔らかであることが考えられる。
また実施例では、コア体41の内部におけるアセテートトウの長繊維の繊維間隙を通じて、水分がコア体41の内部に拡散することから、コア体41のベースシート42側とは反対側の面の液離れが良好であること、及び、コア体41とベースシート42との間に配置された粒状物45に水が効率よく吸水されたことにより、粒状物45の周辺に残留する水分の量が比較例よりも低減されたことが考えられる。
これに対して比較例では、コア体141の液拡散性が実施例のコア体41よりも低いため、実施例に比べて粒状物45に十分に吸水させることができず、1回目のリウェット量が多くなったものと考えられる。
本発明は、実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、その構成及び方法を変更、追加、又は削除できる。吸収体44では、ベースシート42の上方に2枚以上のコア体41を配置してもよい。例えば2枚以上のコア体41を重ねて配置することで、コア体41におけるトウバンド40の坪量を増加させ、吸収体44及び吸収性物品46の嵩高さ(厚み)を増加し易くすることができる。
また、トウバンド40を所定の幅寸法に裁断することで、コア体41におけるトウバンド40の坪量を低減させ、吸収体44及び吸収性物品46の嵩高さ(厚み)を低減し易くすることができる。
以上のように本発明によれば、内部に吸水性の粒状物が分散配置された吸収体を備える吸収性物品において、リウェットを抑制することにより使用中の触感が良好であり且つ嵩高い状態を維持できる優れた効果を有する。従って、この効果の意義を発揮できる吸収体及び吸収性物品として、広く適用すると有益である。
41 コア体
42 ベースシート
43 液透過性シート
44,144 吸収体
45 粒状物
46 吸収性物品
47 トップシート
48 バックシート

Claims (5)

  1. 不織布からなるベースシートと、
    前記ベースシートの上方に配置されたコア体と、
    前記ベースシートと前記コア体との間に分散して配置された吸水性の粒状物と、を備え、
    前記コア体が、セルロースアセテートトウの長繊維を捲縮且つ開繊したトウバンドからなる、吸収体。
  2. 前記コア体はシート状であり、前記ベースシートと重ねて配置されている、請求項1に記載の吸収体。
  3. 前記コア体における前記トウバンドの坪量が、15gsm以上150gsm以下の範囲の値に設定されている、請求項1又は2に記載の吸収体。
  4. 前記ベースシートと前記コア体との間に配置された液透過性シートを更に備え、
    前記粒状物が、前記ベースシートと前記液透過性シートとの間、及び、前記液透過性シートと前記コア体との間に配置されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収体。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収体と、
    前記ベースシートの前記コア体とは反対側に重ねて配置されたバックシートと、
    前記コア体の前記ベースシートとは反対側に重ねて配置されたトップシートと、を備える、吸収性物品。

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