JPWO2019208546A1 - 含フッ素不飽和炭化水素の製造方法 - Google Patents

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Abstract

液相反応により短い反応時間で、より効率的に含フッ素飽和炭化水素から含フッ素不飽和炭化水素、具体的には、ハイドロフルオロオレフィン、ペルフルオロオレフィン、ハイドロクロロフルオロオレフィンまたはクロロフルオロオレフィンを製造する方法の提供。炭素数が3〜7であり、隣り合う2つの炭素原子の一方の炭素原子が水素原子と結合し、他方の炭素原子がフッ素原子または塩素原子と結合した構造を有する含フッ素飽和炭化水素を、アルカリ水溶液と接触させて脱塩化水素または脱フッ化水素することにより含フッ素不飽和炭化水素を製造する方法であって、含フッ素飽和炭化水素およびアルカリ水溶液のいずれか一方を平均液滴径が1500μm以下の液滴にして接触させることを特徴とする、含フッ素不飽和炭化水素の製造方法。

Description

本発明は、含フッ素不飽和炭化水素、具体的には、ハイドロフルオロオレフィン、ペルフルオロオレフィン、ハイドロクロロフルオロオレフィンまたはクロロフルオロオレフィンを液相において効率的に製造する方法に関する。
近年、洗浄剤、冷媒、発泡剤、溶剤、エアゾール用途等に含フッ素飽和炭化水素が用いられている。しかしながら、これらの化合物は、地球温暖化の原因となる可能性が指摘されている。そこで、地球温暖化係数の小さい化合物として含フッ素不飽和炭化水素が注目されている。
含フッ素不飽和炭化水素の製造方法の一つとして、隣り合う2つの炭素原子に、それぞれ水素原子と、フッ素原子または塩素原子と、が結合した構造を分子内に有する含フッ素飽和炭化水素を脱塩化水素または脱フッ化水素させる反応が知られている。
例えば、特許文献1には、XCFCFCHClYを脱フッ化水素させて、XCFCF=CClY(X、Yは、フッ素原子または塩素原子である。)を得る反応、および、1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロ−3−クロロプロパンを脱塩化水素させ、ヘキサフルオロプロペンを得る反応が記載されている。
特許文献2には1−クロロ−2,2,3,3−テトラフルオロプロパンを脱フッ化水素反応させて1−クロロ−2,3,3−トリフルオロプロペンを製造する方法が記載されており、特許文献3には、1,1−ジクロロ−2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパンを脱フッ化水素反応させて1,1−ジクロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペンを得る方法が記載されている。
これらの特許文献1〜3のいずれにおいても、含フッ素飽和炭化水素の脱塩化水素または脱フッ化水素反応は、液相反応でアルカリ水溶液を用いて行う例が記載されている。これらの反応においては、反応時間が長く、そのため、相間移動触媒を使用する等の改良がなされているものの、より効率的に生産できる方法が求められていた。
日本特許第3778298号公報 国際公開第2017/018412号 国際公開第2010/074254号
本発明は、上記観点からなされたものであって、液相反応により短い反応時間で、より効率的に含フッ素飽和炭化水素から含フッ素不飽和炭化水素、具体的には、ハイドロフルオロオレフィン、ペルフルオロオレフィン、ハイドロクロロフルオロオレフィンまたはクロロフルオロオレフィンを製造する方法の提供を目的とする。
本発明は、上記目的を達成するものであり、下記の態様を有する。
[1]炭素数が3〜7であり、隣り合う2つの炭素原子の一方の炭素原子が水素原子と結合し、他方の炭素原子がフッ素原子または塩素原子と結合した構造を有する含フッ素飽和炭化水素を、アルカリ水溶液と接触させて脱塩化水素または脱フッ化水素することにより含フッ素不飽和炭化水素を製造する方法であって、前記含フッ素飽和炭化水素およびアルカリ水溶液のいずれか一方を平均液滴径が1500μm以下の液滴にして接触させることを特徴とする、含フッ素不飽和炭化水素の製造方法。
[2]前記含フッ素飽和炭化水素の平均液滴径を800μm以下の液滴にして、アルカリ水溶液と接触させる、[1]の製造方法。
[3]前記液滴を撹拌翼、ラインミキサー、ホモジナイザー、超音波発生器、およびマイクロバブル発生器から選ばれる少なくとも1種の装置を用いて生成させる、[1]または[2]の製造方法。
[4]前記液滴を撹拌翼で撹拌させることにより生成させる、[1]〜[3]のいずれかの製造方法。
[5]前記液滴の平均液滴径を1μm以上400μm以下とする、[1]〜[4]のいずれかの製造方法。
[6]前記含フッ素飽和炭化水素が1−クロロ−2,2,3,3−テトラフルオロプロパンであり、前記含フッ素不飽和炭化水素が1−クロロ−2,3,3−トリフルオロプロペンである、[1]〜[5]のいずれかの製造方法。
[7]前記含フッ素飽和炭化水素が1,1−ジクロロ−2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパンであり、前記含フッ素不飽和炭化水素が1,1−ジクロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペンである、[1]〜[5]のいずれかの製造方法。
[8]前記含フッ素飽和炭化水素を、相間移動触媒の存在下にアルカリ水溶液と接触させる、[1]〜[7]のいずれかの製造方法。
[9]前記相間移動触媒を、前記含フッ素飽和炭化水素の100質量部に対して、0.001〜10質量部の割合で存在させる、[8]の製造方法。
[10]前記アルカリ水溶液が、金属水酸化物、金属酸化物および金属炭酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の塩基を水に溶解せしめた水溶液である、[1]〜[9]のいずれかの製造方法。
[11]前記アルカリ水溶液における塩基の含有量は、アルカリ水溶液の全量に対して0.5〜48質量%となる量である、[1]〜[10]のいずれかの製造方法。
本発明によれば、液相反応により短い反応時間で、より効率的に含フッ素飽和炭化水素から含フッ素不飽和炭化水素、具体的には、ハイドロフルオロオレフィン、ペルフルオロオレフィン、ハイドロクロロフルオロオレフィンまたはクロロフルオロオレフィンを製造できる。
また、本発明の製造方法は液相反応で実施することから、気相反応に比して小さな反応器を採用でき、工業上有利である。
本明細書における用語の意味、及び記載の仕方は下記のとおりである。
ハロゲン化炭化水素については、化合物名の後の括弧内にその化合物の略称を記すが、必要に応じて化合物名に代えてその略称を用いる。また、略称として、ハイフン(−)より後ろの数字およびアルファベット小文字部分だけ(例えば、「HCFO−1224yd」においては「1224yd」)を用いることがある。さらに、幾何異性体を有する化合物の名称およびその略称に付けられた(E)は、E体(トランス体)を示し、(Z)はZ体(シス体)を示す。該化合物の名称、略称において、E体、Z体の明記がない場合、該名称、略称は、E体、Z体、およびE体とZ体の混合物を含む総称を意味する。
飽和炭化水素化合物の水素原子の一部をフッ素原子に置き換えた化合物をハイドロフルオロカーボン(HFC)、飽和炭化水素化合物の水素原子の一部をフッ素原子および塩素原子に置き換えた化合物をハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)、炭素−炭素二重結合を有し、炭素原子、フッ素原子および水素原子から構成される化合物をハイドロフルオロオレフィン(HFO)、炭素−炭素二重結合を有し、炭素原子、塩素原子、フッ素原子および水素原子から構成される化合物をハイドロクロロフルオロオレフィン(HCFO)といい、炭素−炭素二重結合を有し、炭素原子およびフッ素原子から構成される化合物をペルフルオロオレフィン(PFO)といい、炭素−炭素二重結合を有し、炭素原子、塩素原子およびフッ素原子から構成される化合物をクロロフルオロオレフィン(CFO)という。
反応式(1)で示される反応を、反応(1)という。他の式で表される反応も同様である。式(A)で示される化合物を化合物(A)という。他の式で表される化合物も同様である。数値範囲を表す「〜」では、いずれも、上限値および下限値を含む。
「圧力」について、「MPa」は「絶対圧」を、「MPaG」は「ゲージ圧」を表す。
本発明の製造方法は、炭素原子数が3〜7であり、隣り合う2つの炭素原子に、それぞれ水素原子と、フッ素原子または塩素原子と、が結合した構造を分子内に有する含フッ素飽和炭化水素、具体的には、ハイドロフルオロカーボン(HFC)またはハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)を、液相でアルカリ水溶液と接触させ、前記HFCまたはHCFCを脱塩化水素または脱フッ化水素させて、ハイドロフルオロオレフィン(HFO)、ペルフルオロオレフィン(PFO)、ハイドロクロロフルオロオレフィン(HCFO)およびクロロフルオロオレフィン(CFO)から選ばれる含フッ素不飽和炭化水素を得る、含フッ素不飽和炭化水素の製造方法であって、前記脱塩化水素または脱フッ化水素させる反応において、前記HFCまたはHCFCおよびアルカリ水溶液のいずれか一方を平均液滴径が1500μm以下の液滴にして接触させることを特徴とする。
(本発明の製造方法が適用可能な反応)
本発明の製造方法が適用される反応は、具体的には、下記反応式(1)に示す反応である。式(1)中、出発物質(原料)の含フッ素飽和炭化水素は式(A)で示され、目的生成物の含フッ素不飽和炭化水素は式(B)で示される。式(C)は塩化水素またはフッ化水素である。
Figure 2019208546
ただし、式(1)中の記号は以下のとおりである。
、Xは、一方が水素原子であり、他方がフッ素原子または塩素原子である。
、Yは、それぞれ独立して、水素原子、フッ素原子または塩素原子である。
、Rは、それぞれ独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子または炭素原子数1〜5の脂肪族飽和炭化水素基(ただし、水素原子の一部または全部が塩素原子またはフッ素原子で置換されてもよい。)であり、RとRの合計の炭素原子数は1〜5である。
、Y、RおよびRのいずれかにフッ素原子を有する。
従来から、化合物(A)を液相でアルカリ水溶液と接触させると、反応(1)に示すように化合物(A)から塩化水素またはフッ化水素が脱離して化合物(B)が得られることが知られている。この反応は、化合物(A)を主体とする有機相とアルカリ水溶液を主体とする水相の2相状態で行われ、撹拌等により2相の接触を効率よく行うための混合を行っても反応速度を上げて、生産性を向上させることは容易でなかった。これは、基準となる指標がないために、装置毎に2相の接触を最適な状態にするための条件設定を確定するのが容易でないことに起因していた。
本発明者らは、上記反応(1)において、化合物(A)およびアルカリ水溶液のいずれか一方を平均液滴径1500μm以下の液滴にして接触させることにより、短い反応時間で、より効率的に化合物(B)が製造できることを見出し、本発明を完成させた。本発明では、有機相を主体とする化合物(A)と、水相を主体とするアルカリ水溶液との表面張力の違いにより、両者を攪拌などにより接触させた場合における、化合物(A)およびアルカリ水溶液のいずれか一方が液滴になる現象を利用し、この液滴の平均液滴径というファクターを調整することにより、装置の種類や規模によらず上記反応(1)の反応時間を短縮でき、化合物(B)を生産性よく製造できる。
(本発明の製造方法が適用可能な反応)
本発明の製造方法が適用可能な反応の具体例を以下に説明する。炭素原子数3の場合の例として、以下の式(1−1)〜式(12−2)、式(15−1)、式(15−2)の反応に示される、含フッ素不飽和炭化水素の製造例が挙げられる。炭素原子数4の場合の例として、以下の式(13−1)および式(13−2)の反応に示される、含フッ素不飽和炭化水素の製造例が挙げられる。炭素原子数5の場合の例として、以下の式(14−1)および式(14−2)の反応に示される、含フッ素不飽和炭化水素の製造例が挙げられる。
式(1−1)は3,3−ジクロロ−1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン(HCFC−225ca)および/または1,1−ジクロロ−1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパン(HCFC−225ea)を脱フッ化水素(以下、脱HFともいう。)により1,1−ジクロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペン(CFO−1214ya)を得る反応式である。式(1−2)は、2,3,3−トリクロロ−1,1,1,2−テトラフルオロプロパン(HCFC−224ba)および/または1,1,1−トリクロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロパン(HCFC−224eb)を脱塩化水素(以下、脱HClともいう。)することによりCFO−1214yaを得る反応式である。
Figure 2019208546
式(2−1)は、1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFC−227ca)および/または1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFC−227ea)から脱HFによりヘキサフルオロプロペン(PFO−1216)を得る反応式である。式(2−2)は、2−クロロ−1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロプロパン(HCFC−226ba)および/または1−クロロ−1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン(HCFC−226ea)から脱HClによりPFO−1216を得る反応式である。
Figure 2019208546
式(3−1)は、3−クロロ−1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン(HCFC−235cb)および/または3−クロロ−1,1,1,2,3−ペンタフルオロプロパン(HCFC−235ea)から脱HFにより(Z)−1−クロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HCFO−1224yd(Z))および/または(E)−1−クロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HCFO−1224yd(E))を得る反応式である。式(3−2)は、2,3−ジクロロ−1,1,1,2−テトラフルオロプロパン(HCFC−234bb)および/または3,3−ジクロロ−1,1,1,2−テトラフルオロプロパン(HCFC−234ea)から脱HClによりHCFO−1224yd(Z)および/またはHCFO−1224yd(E)を得る反応式である。
Figure 2019208546
式(4−1)は、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロプロパン(HCFC−244bb)および/または2−クロロ−1,1,1,3−テトラフルオロプロパン(HCFC−244db)から脱HFにより2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233xf)を得る反応式である。式(4−2)は、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロプロパン(HCFC−243xb)および/または2,3−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロプロパン(HCFC−243db)から脱HClによりHCFO−1233xfを得る反応式である。
Figure 2019208546
式(5−1)は、3−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロプロパン(HCFC−244ca)および/または1−クロロ−1,2,3,3−テトラフルオロプロパン(HCFC−244ea)から脱HFにより(Z)−1−クロロ−2,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233yd(Z))および/または(E)−1−クロロ−2,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233yd(E))を得る反応式である。式(5−2)は、2,3−ジクロロ−1,1,2−トリフルオロプロパン(HCFC−243ba)および/または1,1−ジクロロ−2,3,3−トリフルオロプロパン(HCFC−243eb)から脱HClによりHCFO−1233yd(Z)および/またはHCFO−1233yd(E)を得る反応式である。
Figure 2019208546
式(6−1)は、3−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロプロパン(HCFC−244eb)および/または3−クロロ−1,1,1,3−テトラフルオロプロパン(HCFC−244fa)から脱HFにより(Z)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd(Z))および/または(E)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd(E))を得る反応式である。式(6−2)は、2,3−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロプロパン(HCFC−243db)および/または3,3−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロプロパン(HCFC−243fa)から脱HClによりHCFO−1233zd(Z)および/またはHCFO−1233zd(E)を得る反応式である。
Figure 2019208546
式(7−1)は、1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン(HFC−245cb)および/または1,1,1,2,3−ペンタフルオロプロパン(HFC−245eb)から脱HFにより2,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFO−1234yf)を得る反応式である。式(7−2)は、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロプロパン(HCFC−244bb)および/または3−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロプロパン(HCFC−244eb)から脱HClによりHFO−1234yfを得る反応式である。
Figure 2019208546
式(8−1)は、1,1,1,2,3−ペンタフルオロプロパン(HFC−245eb)および/または1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(HFC−245fa)から脱HFにより(Z)−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFO−1234ze(Z))および/または(E)−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFO−1234ze(E))を得る反応式である。式(8−2)は、2−クロロ−1,1,1,3−テトラフルオロプロパン(HCFC−244db)および/または3−クロロ−1,1,1,3−テトラフルオロプロパン(HCFC−244fa)から脱HClによりHFO−1234ze(Z)および/またはHFO−1234ze(E)を得る反応式である。
Figure 2019208546
式(9−1)は、2,3−ジクロロ−1,1,1,2−テトラフルオロプロパン(HCFC−234bb)および/または2,3−ジクロロ−1,1,1,3−テトラフルオロプロパン(HCFC−234da)から脱HFにより(Z)−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1223xd(Z))および/または(E)−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1223xd(E))を得る反応式である。式(9−2)は、2,2,3−トリクロロ−1,1,1−トリフルオロプロパン(HCFC−233ab)および/または2,3,3−トリクロロ−1,1,1−トリフルオロプロパン(HCFC−233da)から脱HClによりHCFO−1223xd(Z)および/またはHCFO−1223xd(E)を得る反応式である。
Figure 2019208546
式(10−1)は、1,1,1,2,2,3−ヘキサフルオロプロパン(HFC−236cb)および/または1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロプロパン(HFC−236eb)から脱HFにより(Z)−1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン(HFO−1225ye(Z))および/または(E)−1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン(HFO−1225ye(E))を得る反応式である。式(10−2)は、2−クロロ−1,1,1,2,3−ペンタフルオロプロパン(HCFC−235bb)および/または3−クロロ−1,1,1,2,3−ペンタフルオロプロパン(HCFC−235ea)から脱HClによりHFO−1225ye(Z)および/またはHFO−1225ye(E)を得る反応式である。
Figure 2019208546
式(11−1)は、1,1,1,2−テトラフルオロプロパン(HFC−254eb)および/または1,1,1,3−テトラフルオロプロパン(HFC−254fb)から脱HFにより3,3,3−トリフルオロプロペン(HFO−1243zf)を得る反応式である。式(11−2)は、2−クロロ−1,1,1−トリフルオロプロパン(HCFC−253db)および/または3−クロロ−1,1,1−トリフルオロプロパン(HCFC−244eb)から脱HClによりHFO−1243zfを得る反応式である。
Figure 2019208546
式(12−1)は、1,1,2−トリフルオロプロパン(HFC−263eb)および/または1,1,3−トリフルオロプロパン(HFC−263fa)から脱HFにより3,3−ジフルオロプロペン(HFO−1252zf)を得る反応式である。式(12−2)は、2−クロロ−1,1−ジフルオロプロパン(HCFC−262db)および/または3−クロロ−1,1−ジフルオロプロパン(HCFC−262fa)から脱HClによりHFO−1252zfを得る反応式である。
Figure 2019208546
式(13−1)は、1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン(HFC−347mef)から脱HFにより(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン(HFO−1336mzz(Z))および/または(E)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン(HFO−1336mzz(E))を得る反応式である。式(13−2)は、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン(HCFC−346mdf)から脱HClによりHFO−1336mzz(Z)またはHFO−1336mzz(E)を得る反応式である。
Figure 2019208546
式(14−1)は、5−クロロ−1,1,2,2,3,3,4,4−オクタフルオロペンタン(HCFC−448occc)および/または5−クロロ−1,1,2,2,3,3,4,5−オクタフルオロペンタン(HCFC−448pcce)から脱HFにより(Z)−1−クロロ−2,3,3,4,4,5,5−ヘプタフルオロ−1−ペンテン(HCFO−1437dycc(Z))および/または(E)−1−クロロ−2,3,3,4,4,5,5−ヘプタフルオロ−1−ペンテン(HCFO−1437dycc(E))を得る反応式である。式(14−2)は、4,5−ジクロロ−1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロペンタン(HCFC−447obcc)および/または5,5−ジクロロ−1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロペンタン(HCFC−447necc)から脱HClによりHCFO−1437dycc(Z)および/またはHCFO−1437dycc(E)を得る反応式である。
Figure 2019208546
式(15−1)は、3−クロロ−1,1,1,2,2,3−ヘキサフルオロプロパン(HCFC−226ca)および/または1−クロロ−1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン(HCFC−226ea)から脱HFにより(Z)−1−クロロ−1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン(CFO−1215yb(Z))および/または(E)−1−クロロ−1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン(CFO−1215yb(E))を得る反応式である。式(15−2)は、2,3−ジクロロ−1,1,1,2,3−ペンタフルオロプロパン(HCFC−225ba)および/または1,1−ジクロロ−1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパン(HCFC−225eb)から脱HClによりCFO−1215yb(Z)および/またはCFO−1215yb(E)を得る反応式である。
Figure 2019208546
上記各反応において、特に本発明の製造方法が好適に用いられる反応として、反応速度を向上させて反応を効率的に実施できる点から、反応(1−1)のうち、225caから脱HFにより1214yaを得る反応、反応(5−1)のうち、244caから脱HFにより1233yd(Z)および/または1233yd(E)を得る反応、反応(4−2)のうち、243dbから脱HClにより1233xfを得る反応、反応(6−2)のうち、243faから脱HClにより1233zd(Z)を得る反応、および反応(9−2)のうち、233daから脱HClにより1223xd(Z)および/または1223xd(E)を得る反応が挙げられる。
なかでも、反応(1−1)のうち、225caから脱HFにより1214yaを得る反応、反応(5−1)のうち、244caから脱HFにより1233yd(Z)および/または1233yd(E)を得る反応、および反応(9−2)のうち、233daから脱HClにより1223xd(Z)および/または1223xd(E)を得る反応がより好ましい。
上記のより好ましい反応においては、脱ハロゲン化水素反応により生成する化合物は室温では揮発しないため、生成した化合物が気泡となってアルカリ水溶液と原料との接触を阻害することがなく反応を効率的に実施できる。さらに反応を効率的に実施できる点から、反応(1−1)のうち、225caから脱HFにより1214yaを得る反応、および反応(5−1)のうち、244caから脱HFにより1233yd(Z)およびまたは1233yd(E)を得る反応がより好ましい。
本発明の製造方法に係る反応(1)において、化合物(A)は有機相として液相で、アルカリ水溶液と物理的に接触する、より具体的には、アルカリ水溶液中の塩基と接触することで、脱HFまたは脱HCl反応が生起し化合物(B)が生成する。
本発明においては、上記接触において、化合物(A)またはアルカリ水溶液のいずれかを液滴の形態とし、かつ液滴の平均液滴径を1500μm以下とする。本発明において、化合物(A)を液滴としてもよく、アルカリ水溶液を液滴としてもよい。化合物(A)およびアルカリ水溶液の種類や量によりそれらのいずれかが適宜選択され、液滴化される。反応速度を上げる観点から化合物(A)を液滴としてアルカリ水溶液と接触させるのが好ましい。
化合物(A)を液滴とする場合でもアルカリ水溶液を液滴とする場合でも、液滴の平均液滴径は、800μm以下が好ましく、600μm以下がより好ましく、400μm以下がさらに好ましい。また、液滴の平均液滴径は、1μm以上が好ましく、5μm以上がより好ましく、10μm以上がさらに好ましく、30μm以上が好ましく、50μm以上が最も好ましい。平均液滴径が1μm未満では、反応液全体が乳化した状態となり、反応液から目的生成物である化合物(B)を分離しにくい場合がある。
化合物(A)またはアルカリ水溶液のいずれかの平均液滴径を1500μm以下とする方法としては、従来公知の装置を用いる方法が挙げられる。このような装置としては、撹拌翼、ラインミキサー、ホモジナイザー、超音波発生器、マイクロバブル発生器等が挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、必要に応じて2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の製造方法においては、工業的に目的の含フッ素不飽和炭化水素を大量に生産する観点から、上記で規定する大きさの平均液滴径を有する液滴は、バッチ式、半連続式または連続式の反応器に撹拌翼を設置し、それを撹拌させることにより生成させることが好ましい。撹拌翼としては、4枚パドル翼、アンカー翼、ゲート翼、3枚プロペラ、リボン翼、6枚タービン翼等が挙げられ、
撹拌槽において形成される、化合物(A)またはアルカリ水溶液の平均液滴径d(m)は、以下の式(16)で表される。
/d=C*We−0.6 …(16)
式(16)中、diは撹拌翼の内径(m)であり、Weはウェーバー数であり、Cは定数である。
ここで、We=ρ*N*d /σである。
ρは液滴成分の密度(kg/m)であり、Nは撹拌の回転数(rps)であり、σは化合物(A)とアルカリ水溶液との表面張力の差(Nm−1)である。
Cは、平均液滴径に及ぼす影響を補正するためのものであり、撹拌槽において、撹拌の回転数と液滴径との相関から実験的に求めることができる。すなわち、撹拌の回転数と液滴径との関係をプロットするとほぼ直線状になり、その傾きがCである。また、例えば非特許文献1(Calderbank,P.H.,Trans.Inst.Chem.Engrs.,36,443)等に記載の実験結果から求められるCの値を参照してもよい。Cは通常0.052〜0.17である。
本発明の製造方法において、撹拌槽内に化合物(A)またはアルカリ水溶液の液滴を均等に分散させるために充分撹拌させる必要がある。このような条件において、Cは、通常0.052〜0.17であり、好ましくは0.055〜0.070である。
本発明の製造方法は、通常、反応器内に化合物(A)およびアルカリ水溶液を導入し、上記液滴を生成するための装置を用いて液滴を生成させる。反応器の材質としては、化合物(A)、後述の相間移動触媒、アルカリ水溶液、ならびに反応生成物を含む反応液成分等に不活性であり、耐蝕性の材質であれば特に制限されない。例えば、ガラス、鉄、ニッケル、または鉄等を主成分とするステンレス鋼等の合金などが挙げられる。
本発明における反応は、バッチ式で行ってもよいし、半連続式、または連続流通式で行ってもよい。平均液滴径が本発明の範囲内に調整されない場合に比べて、いずれの様式で行っても反応時間の短縮が可能である。
本発明の製造方法においては、反応様式は問わず、反応器内の任意の箇所で、化合物(A)またはアルカリ水溶液のいずれかが液滴となって存在し、該液滴の平均液滴径が1500μm以下であればよい。好ましくは、反応器内のいずれの箇所においても、化合物(A)またはアルカリ水溶液のいずれかが液滴となって存在し、該液滴の平均液滴径が1500μm以下である。
また、液滴径は、いずれの反応様式においても反応中の任意の時点で化合物(A)またはアルカリ水溶液のいずれかが液滴となって存在し、該液滴の平均液滴径が1500μm以下であればよい。好ましくは、反応中のいずれの時点においても化合物(A)またはアルカリ水溶液のいずれかが液滴となって存在し、該液滴の平均液滴径が1500μm以下である。
反応器に導入する化合物(A)とアルカリ水溶液の割合は、両者のいずれかが上記の規定内の液滴となる割合であれば、特に制限されない。互いに十分な接触が得られる観点から、概ね、化合物(A)の100体積%に対してアルカリ水溶液が10〜400体積%であるのが好ましく、50〜300体積%がより好ましい。なお、化合物(A)とアルカリ水溶液の体積割合は、以下に説明する、化合物(A)に対する塩基の好ましい使用量、アルカリ水溶液における塩基の好ましい含有量等を考慮して化合物(A)や組み合わせるアルカリ水溶液の種類に応じて適宜調整される。
本発明の製造方法に用いるアルカリ水溶液とは、塩基を水に溶解させた水溶液をいう。塩基は、上記反応(1)が実行可能な塩基であれば特に限定されない。塩基は、金属水酸化物、金属酸化物および金属炭酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。
塩基が金属水酸化物である場合、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属水酸化物などが挙げられる。アルカリ土類金属水酸化物としては、例えば、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、水酸化バリウムが挙げられる。アルカリ金属水酸化物としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが挙げられる。
塩基が金属酸化物である場合、該金属酸化物を構成する金属としては、アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素、遷移金属元素、第12族金属元素、第13族金属元素が挙げられる。中でも、アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素、第6族金属元素、第8族金属元素、第10族金属元素、第12族金属元素、または第13族金属元素が好ましく、ナトリウム、カルシウム、クロム、鉄、亜鉛、またはアルミニウムがさらに好ましい。金属酸化物は、金属の1種を含む酸化物であってもよく、2種以上の金属の複合酸化物であってもよい。金属酸化物としては、反応時間および反応収率の点から、酸化ナトリウム、酸化カルシウム、酸化クロム(クロミア)、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化亜鉛等が好ましく、アルミナまたはクロミアがより好ましい。
塩基が金属炭酸塩である場合、アルカリ土類金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸塩などが挙げられる。アルカリ土類金属炭酸塩としては、例えば、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、ラジウム等の金属の炭酸塩が挙げられる。アルカリ金属炭酸塩としては、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、フランシウム等の金属の炭酸塩が挙げられる。
本発明の製造方法に用いる塩基としては、反応時間および反応収率の点から、金属水酸化物が好ましく、水酸化カリウムおよび水酸化ナトリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種が特に好ましい。金属水酸化物は、1種を単独に用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
アルカリ水溶液における塩基の含有量は、反応速度の点から、アルカリ水溶液全量(質量)に対する塩基の質量の割合(単位%)が、0.5〜48質量%となる量が好ましく、20〜45質量%がより好ましく、30〜40質量%がさらに好ましい。塩基量が上記範囲未満であると、十分な反応速度が得られないことがある。一方、塩基量が上記範囲を超えると、副生物の生成量が増え、目的物質(化合物(B))の選択率が減少する可能性がある。
本発明の製造方法に用いる塩基の使用量は、反応(1)の種類による。例えば、244caから脱HFにより1233ydを得る反応においては、反応収率、および1233ydの選択率の観点から、塩基の使用量は244caの1モルに対して、0.5〜10.0モルが好ましく、0.5〜5.0モルがより好ましく、0.8〜3.0モルがさらに好ましい。
例えば、225caから脱HFにより1214yaを得る反応においては、反応収率、および1214yaの選択率の観点から、塩基の使用量は225caの1モルに対して、0.5〜2.0モルが好ましく、0.5〜1.8モルがより好ましく、1.0〜1.5モルがさらに好ましい。
反応(1)における上記以外の反応条件、例えば、温度、圧力等は、通常、アルカリ水溶液と化合物(A)を液相で接触させ脱HFや脱HCl反応させる際の、反応条件と同様にできる。
例えば、244caから脱HFにより1233ydを得る反応において、244caと塩基との接触温度としては、反応活性、および1233ydの選択率の観点から、5〜90℃が好ましく、10〜85℃がより好ましく、15〜80℃がさらに好ましく、30〜80℃が特に好ましい。反応温度が上記範囲に達しない場合、反応速度、反応収率が低下する可能性があり、未反応の244caが過剰に残っている場合、1233ydとの分離が困難になりうる。また、反応温度が上記範囲を超える場合、1233ydがさらに脱弗化水素して生成する1−クロロ−3,3−ジフルオロプロピンの生成量が増える可能性や、1233ydの選択率が低下する可能性がある。
例えば、225caから脱HFにより1214yaを得る反応においては、反応活性及び目的生成物の選択性の観点から、0〜90℃が好ましく、5〜80℃がより好ましく、10〜70℃がさらに好ましく、15〜60℃が最も好ましい。
なお、本発明の製造方法において、化合物(A)は、化合物(A)の製造時において副生する副生物や未反応原料と共に用いられてもよい。例えば、純度が99.5質量%以上の化合物(A)の組成物として、本発明の製造方法に用いることができる。また、例えば、225caから脱HFにより1214yaを得る反応においては、225caは、225caを含むジクロロペンタフルオロプロパン(HCFC−225)の異性体混合物として使用されてもよく、その場合HCFC−225の全量に対する225caの割合は10〜99.5モル%であってよい。また、異性体混合物を用いる場合、副生物の生成を抑制する観点からは、反応温度は0〜25℃が好ましい。
本発明の製造方法において、反応系中に反応をより促進する目的で、本発明の効果を損なわない他の物質を存在させてもよく、例えば、相間移動触媒を存在させるのが好ましい。
相間移動触媒としては、第4級アンモニウム塩、第4級ホスホニウム塩、第4級アルソニウム塩、スルホニウム塩、クラウンエーテルなどが挙げられ、工業的入手容易さや価格、扱いやすさの点から第4級アンモニウム塩が好ましい。
4級アンモニウム塩として、具体的には、テトラ−n−ブチルアンモニウムクロリド(TBAC)、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド(TBAB)、メチルトリ−n−オクチルアンモニウムクロリド(TOMAC)等が好ましい。なかでも、反応をより促進できる点から、テトラ−n−ブチルアンモニウムクロリド(TBAC)、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド(TBAB)が好ましく、入手性の点からはテトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド(TBAB)がより好ましく、反応性の点からはテトラ−n−ブチルアンモニウムクロリド(TBAC)がより好ましい。
相間移動触媒の量は、化合物(A)の100質量部に対して、0.001〜10質量部が好ましく、0.01〜5質量部がより好ましく、0.01〜3質量部がさらに好ましい。相間移動触媒の量が少なすぎると、十分な反応速度が得られないことがあり、多く用いても、使用量に応じた反応促進効果は得られず、コスト面で不利である。
なお、反応液が相間移動触媒を含有する場合、相間移動触媒は、有機相中およびアルカリ水溶液中の両方に存在する。相間移動触媒が存在する場合であっても、反応液は化合物(A)を主体とする有機相とアルカリ水溶液からなる水相で構成され、いずれかの相を上記規定の液滴径を有する液滴とすることで、反応時間は短縮され、生産性が向上する。
本発明の製造方法によれば、化合物(A)またはアルカリ水溶液の液滴径を上記規定の範囲にすることで反応速度を向上できるため、その分、相間移動触媒の使用量を減らすことができ、その点にいても製造コストの低減が可能である。
本発明の製造方法によれば、例えば、相間移動触媒の量を化合物(A)の100質量部に対して、0.001〜1質量部でも十分に反応させることができる。
本発明の製造方法において、反応終了後に反応液を放置して、有機相と水相に分離させる。有機相中には、目的生成物である化合物(B)以外に、未反応の化合物(A)や副生物等が含まれうる。これらを含む有機相中から化合物(B)を回収する際には、一般的な蒸留等による分離精製方法を採用するのが好ましい。
なお、反応液中に未反応の化合物(A)が残っている場合、蒸留によって化合物(A)を濃縮し、本発明の原料としてリサイクルすることも可能である。
一方、上記有機相と分離した水相は、これだけ取り出して再度適当な濃度となるように塩基を加えれば、再利用が可能である。
本発明の製造方法により得られる化合物(B)を上記のように分離精製して回収することで、化合物(B)を高純度に含有する精製化合物(B)が得られる。このようにして得られる精製化合物(B)に、HFやHCl等の酸分や水、酸素等の不純物が含まれると、その使用に際して設備が腐食する、化合物(B)の安定性が低下する等のおそれがある。したがって、従来公知の方法で、これら不純物を腐食や安定性に関し問題がない程度まで除去することが好ましい。
以下に、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
[ガスクロマトグラフィーの条件]
以下の各種化合物の製造において、得られた反応組成物の組成分析はガスクロマトグラフィー(GC)を用いて行った。カラムはDB−1301(長さ60m×内径250μm×厚み1μm、アジレント・テクノロジー社製)を用いた。
[平均液滴径の算出方法]
式(16)により、平均液滴径を算出した。なお、定数Cは0.060であった。
[244caの製造例1]
244caを以下の方法によって製造し、実施例1〜7、比較例1で用いた。以下の方法は、下記式(2)に示すように2,2,3,3−テトラフルオロプロパノール(TFPO)を塩化チオニルによって塩素化して244caを得る方法である。
Figure 2019208546
<244caの合成>
撹拌機、ジムロート、冷却器、およびラシヒリングを充填したガラス蒸留塔(段数測定値5段)を取付けた2リットル四つ口フラスコ(反応器)に、TFPOの1204g(9.12モル)およびN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)の12g(0.17モル)を加えた。塩化チオニルの1078g(0.12モル)を滴下し、室温で12時間撹拌した。その後、反応器を100℃に加熱し、還流タイマーにより還流時間/留出時間の比を5/1で反応蒸留を行った。留出した244caは20質量%水酸化カリウム水溶液で中和した。回収した244ca(純度100%)は、979g(6.50モル)であった。同様の方法で必要量の244caを製造した。
[実施例1]
4枚パドル翼、撹拌機、および圧力メーターを取付けたSUS304製200mLオートクレーブ(反応器、200mlAC)に、34.0質量%水酸化カリウム(KOH)水溶液を171g入れ、50℃に加熱した。また、244caの76.4gにテトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド(TBAB)を0.78g溶解させ、シリンダーに充填して50℃に加熱した。反応器の内温が50℃に達したところで、シリンダー内の244ca溶液を反応器に投入した。その後、244caの転化率が99.8%以上となるまで、45時間撹拌を続け、有機層および水層を回収した。
回収した有機層を水洗した後、ガスクロマトグラフィーを用いて分析したところ、有機相中に目的物質である1233ydが生成することを確認した。反応装置の寸法、反応条件および結果を表1に示す。
なお、実施例1〜7、比較例1において転化率とは、反応に使用した原料(244ca)のモル量に対する、反応で消費された原料(244ca)のモル量の割合(単位:%)を示す。なお、表1中の反応時間は、反応開始から244caの転化率が99.8%以上となるまでに要した時間である。
[実施例2]
ゲート翼、撹拌機、およびジムロート冷却器を取付けたガラス製500ミリリットルセパラブルフラスコ(反応器)に、34質量%KOH水溶液を333g、244caを156g、およびTBABを1.59g投入した。反応器を50℃に加熱し、撹拌を継続した。撹拌を開始してから30時間たったところで反応を終了し、実施例1同様に回収および分析を行ったところ、有機相中に目的物質である1233ydが生成することを確認した。反応装置の寸法、反応条件および結果を表1に示す。
[実施例3]
反応器を3枚プロペラ、撹拌機およびジムロート冷却器を取付けたガラス製500ミリリットルセパラブルフラスコに変え、かつ反応条件を表1に示す条件に変更した以外は実施例2と同様の手順で反応を行った。実施例1と同様に回収および分析を行ったところ、有機相中に目的物質である1233ydが生成することを確認した。反応装置の寸法、反応条件および結果を表1に示す。
[実施例4〜6]
反応条件を表1に示す条件に変更した以外は実施例3と同様の反応器および手順で反応を行った。実施例1と同様に回収および分析を行ったところ、有機相中に目的物質である1233ydが生成することを確認した。反応装置の寸法、反応条件および結果を表1に示す。
[実施例7]
4枚パドル翼、撹拌機、および圧力メーターを取付けたHC276C製2500mLオートクレーブ(反応器、2500mlAC)に、34質量%水酸化カリウム(KOH)水溶液を988g入れ、反応器を70℃に加熱した。また、244caの450gにテトラ−n−ブチルアンモニウムクロリド(TBAC)を3.87g溶解させ、シリンダーに充填して70℃に加熱した。反応器内温が70℃に達したところで、シリンダー内の244ca溶液を反応器に投入した。その後、244caの転化率が99.8%以上となるまで、3時間撹拌を続け、有機層および水層を回収した。実施例1と同様に回収および分析を行ったところ、有機相中に目的物質である1233ydが生成することを確認した。反応装置の寸法、反応条件および結果を表1に示す。
[比較例1]
反応条件を表1に示す条件に変更した以外は実施例3と同様の反応器および手順で反応を行った。実施例1と同様に回収および分析を行ったところ、有機相中に目的物質である1233ydが生成することを確認した。反応装置の寸法、反応条件および結果を表1に示す。
Figure 2019208546
表1に示す結果から、平均液滴径が小さくなるにしたがって反応時間が短縮されていることがわかる。さらに、実施例1〜7と比較例1を比較すると、平均液滴径を1500μm以下にすることにより、効果的に反応時間を短縮することができた。
[実施例8]
原料を225ca(旭硝子社製、純度100%、以下も同様である)に変え、アルカリ溶液を40質量%水酸化カリウム(KOH)水溶液に変え、かつ反応条件を表2に示す条件に変更した以外は実施例1と同様の反応器および手順で反応を行った。実施例1と同様に回収および分析を行ったところ、有機相中に目的物質である1214yaが生成することを確認した。反応装置の寸法、反応条件および結果を表2に示す。実施例8〜11、比較例2において転化率は、反応に使用した原料(225ca)のモル量に対する、反応で消費された原料(225ca)のモル量の割合(単位:%)を示す。なお、表2中の反応時間は、反応開始から225caの転化率が99.8%以上となるまでに要した時間である。
[実施例9]
原料を225caに変え、アルカリ溶液を40質量%水酸化カリウム(KOH)水溶液に変え、かつ反応条件を表2に示す条件に変更した以外は実施例2と同様の反応器および手順で反応を行った。実施例1と同様に回収および分析を行ったところ、有機相中に目的物質である1214yaが生成することを確認した。反応装置の寸法、反応条件および結果を表2に示す。
[実施例10、11]
原料を225caに変え、アルカリ溶液を40質量%水酸化カリウム(KOH)水溶液に変え、かつ反応条件を表2に示す条件に変更した以外は実施例3と同様の反応器および手順で反応を行った。実施例1と同様に回収および分析を行ったところ、有機相中に目的物質である1214yaが生成することを確認した。反応装置の寸法、反応条件、および結果を表2に示す。
[比較例2]
原料を225caに変え、アルカリ溶液を40質量%水酸化カリウム(KOH)水溶液に変え、かつ反応条件を表2に示す条件に変更した以外は実施例3と同様の反応器および手順で反応を行った。実施例1と同様に回収および分析を行ったところ、有機相中に目的物質である1214yaが生成することを確認した。反応装置の寸法、反応条件および結果を表2に示す。
Figure 2019208546
表2に示す結果から、平均液滴径が小さくなるにしたがって反応時間が短縮されていることがわかる。さらに、実施例8〜11と比較例2を比較すると、液滴径を1500μm以下にすることにより、効果的に反応時間を短縮することができた。
なお、2018年4月23日に出願された日本特許出願2018−082280号の明細書、特許請求の範囲、図面、及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。

Claims (11)

  1. 炭素数が3〜7であり、隣り合う2つの炭素原子の一方の炭素原子が水素原子と結合し、他方の炭素原子がフッ素原子または塩素原子と結合した構造を有する含フッ素飽和炭化水素を、アルカリ水溶液と接触させて脱塩化水素または脱フッ化水素することにより含フッ素不飽和炭化水素を製造する方法であって、
    前記含フッ素飽和炭化水素およびアルカリ水溶液のいずれか一方を平均液滴径が1500μm以下の液滴にして接触させることを特徴とする、含フッ素不飽和炭化水素の製造方法。
  2. 前記含フッ素飽和炭化水素の平均液滴径を800μm以下の液滴にして、アルカリ水溶液と接触させる、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記液滴を撹拌翼、ラインミキサー、ホモジナイザー、超音波発生器、およびマイクロバブル発生器から選ばれる少なくとも1種の装置を用いて生成させる、請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 前記液滴を撹拌翼で撹拌させることにより生成させる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法。
  5. 前記液滴の平均液滴径を1μm以上400μm以下とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
  6. 前記含フッ素飽和炭化水素が1−クロロ−2,2,3,3−テトラフルオロプロパンであり、前記含フッ素不飽和炭化水素が1−クロロ−2,3,3−トリフルオロプロペンである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の製造方法。
  7. 前記含フッ素飽和炭化水素が1,1−ジクロロ−2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパンであり、前記含フッ素不飽和炭化水素が1,1−ジクロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペンである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の製造方法。
  8. 前記含フッ素飽和炭化水素を、相間移動触媒の存在下にアルカリ水溶液と接触させる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の製造方法。
  9. 前記相間移動触媒を、前記含フッ素飽和炭化水素の100質量部に対して、0.001〜10質量部の割合で存在させる、請求項8に記載の製造方法。
  10. 前記アルカリ水溶液が、金属水酸化物、金属酸化物および金属炭酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の塩基を水に溶解せしめた水溶液である、請求項1〜9に記載の製造方法。
  11. 前記アルカリ水溶液における塩基の含有量は、アルカリ水溶液の全量に対して0.5〜48質量%となる量である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の製造方法。
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