JPWO2019187048A1 - 質量分析装置及び試料搬送装置 - Google Patents

質量分析装置及び試料搬送装置 Download PDF

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Abstract

質量分析装置(1)は、質量分析部(2)を備える。質量分析部(2)は、水平方向に延びるように設置される。そのため、質量分析部(2)の構成が多くなる場合には、質量分析装置(1)の装置全体が水平方向に拡がり、質量分析装置(1)の装置全体が上下方向に大型化することを抑制できる。また、質量分析装置(1)は、試料(S)を保持する試料保持部(7)を備える。試料保持部(7)は、回転機構により回転動作されることで、第1測定位置及び第2測定位置のそれぞれに配置される。試料保持部(7)が第1測定位置に配置された状態においては、試料保持部(7)の保持プレート(72)が上下方向に沿っており、試料(S)は上下方向に延びている。試料導入管(4)は、その端部が試料(S)と対向するように直線状に形成されており、L字状に形成される場合に比べて、その長さが短くなっている。そのため、質量分析部(2)に対して試料由来のイオンを効率よく導入でき、分析精度を向上させることができる。

Description

本発明は、励起光を照射することにより試料を励起させ、励起された試料中の成分を質量分析する質量分析装置、及び、当該質量分析装置に用いられる試料搬送装置に関するものである。
従来より、試料の観察を行うための試料観察部と、試料の質量分析を行うための質量分析部とを備えた質量分析装置が利用されている。この種の質量分析装置では、試料観察部において、試料の詳細な表面像が観察されるとともに、質量分析部において、試料がイオン化され、試料由来のイオンが質量電荷比に応じて分離・検出されて、マススペクトルが作成される(例えば、下記特許文献1参照)。
このような質量分析装置では、試料観察部及び質量分析部を、互いの動作の妨げとならないように、適切な位置に配置する必要がある。
特許文献1では、試料を観察するための構成(試料観察部)と、試料を質量分析するための構成(質量分析部)とが水平方向に分離している質量分析装置が開示されている。この質量分析装置では、試料が載置されたステージが、観察位置と、当該観察位置に対して水平方向に間隔を隔てて位置する分析位置との間を水平移動する。試料を観察するためのカメラは、観察位置の上方に配置され、試料を質量分析するための検出器などの部材は、分析位置の上方に配置される。そして、試料が載置されたステージを観察位置に位置させることで、試料の上方側から観察行うことができ、また、試料が載置されたステージを分析位置に位置させることで、上方側に位置する検出器によって試料由来のイオンを検出できる。
このような質量分析装置において、質量分析するための構成が多くなることがある。この場合には、質量分析装置が上下方向に大型化してしまい、構造的に不安定となり、また、使い勝手も悪くなるという不具合が生じる。そのため、このような場合には、質量分析のための構成が水平方向に沿って配置されることが好ましい。
特許文献1には、質量分析のための各部材が内部に配置され、水平方向に延びる真空チャンバを備える質量分析装置が開示されている。この質量分析装置では、上記の装置と同様に、試料が載置されたステージが、観察位置と、当該観察位置に対して水平方向に間隔を隔てて位置する分析位置との間を水平移動するように構成されている。そして、試料が載置されたステージが分析位置に配置された状態で、試料がイオン化される。試料由来のイオンは、試料導入管を介して真空チャンバ内に導入される。
特許第4775821号公報
しかしながら、この質量分析装置では、試料導入管がL字状に形成されており、試料の導入経路が長くなっている。そのため、真空チャンバ内へのイオンの導入の効率が悪くなり、質量分析の精度が低下してしまうという不具合が生じる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、装置が上下方向に大型化することを抑制でき、かつ、分析精度を向上させることができる質量分析装置、及び、当該質量分析装置に用いられる試料搬送装置を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る質量分析装置は、励起光を照射することにより試料を励起させ、励起された試料中の成分を質量分析する。前記質量分析装置は、試料保持部と、回転機構と、質量分析部と、試料観察部とを備える。前記試料保持部は、試料を保持する。前記回転機構は、前記試料保持部を回転動作させる。前記質量分析部は、水平方向に延びるように設置され、前記回転機構により前記試料保持部が第1測定位置に位置決めされた状態で、励起光により励起される試料中の成分が導入される。前記試料観察部は、前記回転機構により前記試料保持部が第2測定位置に位置決めされた状態で、前記質量分析部が延びる方向に対して交差する方向から、試料を観察する。
このような構成によれば、質量分析装置において、質量分析部は、水平方向に延びるように設置される。
そのため、質量分析部の構成が多くなる場合には、装置が水平方向に拡がる。
その結果、装置が上下方向に大型化することを抑制できる。
また、試料保持部は、回転機構により回転動作されることで、第1測定位置及び第2測定位置のそれぞれに配置される。
そのため、試料中の成分を質量分析部に導入するための経路が短くなるように、第1測定位置を設定することができる。
その結果、質量分析部に対して試料中の成分を効率よく導入でき、分析精度を向上させることができる。
このように、本発明に係る質量分析装置によれば、装置が上下方向に大型化することを抑制でき、かつ、分析精度を向上させることができる。
(2)また、前記質量分析装置は、スライド機構をさらに備えてもよい。前記スライド機構は、前記試料保持部を水平方向に沿ってスライドさせる。前記質量分析装置では、前記回転機構及び前記スライド機構により、前記試料保持部が前記第1測定位置及び前記第2測定位置のそれぞれに位置決めされてもよい。
このような構成によれば、試料保持部は、スライド機構によるスライド移動、及び、回転機構による回転移動によって、第1測定位置及び第2測定位置のそれぞれに配置される。
そのため、試料保持部が、回転移動のみによって第1測定位置と第2測定位置との間を移動する構成に比べて、第1測定位置と第2測定位置との間を移動する試料保持部の移動量を小さくできる。
その結果、装置内に生じるデッドスペースを小さくできる。
(3)また、前記質量分析装置では、前記試料保持部が前記第2測定位置に位置決めされた状態において、前記試料保持部により保持された試料が水平方向に延びていてもよい。
このような構成によれば、ユーザは、水平方向に延びる試料保持部に対して試料を着脱することとなる。
そのため、試料保持部に対して試料を容易に着脱できる。
(4)また、前記質量分析装置は、ストッパをさらに備えてもよい。前記ストッパは、前記試料保持部を第1測定位置及び前記第2測定位置のそれぞれに位置決めする。
このような構成によれば、試料保持部を第1測定位置及び第2測定位置のそれぞれに正確に配置させることができる。
(5)また、前記質量分析装置は、位置合わせ機構をさらに備えてもよい。前記位置合わせ機構は、前記試料保持部が前記第1測定位置に位置決めされた状態における試料に対する励起光の照射位置と、前記試料保持部が前記第2測定位置に位置決めされた状態における前記試料観察部による試料の観察位置との位置合わせを行う。
このような構成によれば、位置合わせ機構により位置合わせを行うことで、照射位置及び観察位置がずれることを抑制できる。
その結果、試料に対して励起光を正確に照射できる。また、試料を正確に観察できる。
(6)本発明に係る試料搬送装置は、励起光を照射することにより試料を励起させ、励起された試料中の成分を質量分析する質量分析装置に用いられる。前記試料搬送装置は、試料保持部と、回転機構とを備える。前記試料保持部は、試料を保持する。前記回転機構は、前記試料保持部を回転動作させることにより、励起光により励起される試料中の成分を質量分析部に導入させる第1測定位置、及び、試料観察部により試料を観察する第2測定位置のそれぞれに前記試料保持部を位置決めする。
(7)また、前記試料搬送装置は、スライド機構をさらに備えてもよい。前記スライド機構は、前記試料保持部をスライドさせる。前記試料搬送装置では、前記回転機構及び前記スライド機構により、前記試料保持部が前記第1測定位置及び前記第2測定位置のそれぞれに位置決めされてもよい。
本発明によれば、質量分析部の構成が多くなる場合には、装置が水平方向に拡がる。そのため、装置が上下方向に大型化することを抑制できる。また、試料保持部は、回転機構により回転動作されることで、第1測定位置及び第2測定位置のそれぞれに配置される。そのため、試料中の成分を質量分析部に導入するための経路が短くなるように、第1測定位置を設定することができる。その結果、質量分析部に対して試料中の成分を効率よく導入でき、分析精度を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る質量分析装置の構成例を示した概略図である。 試料保持部の移動動作を説明するための図であって、試料保持部が第2測定位置に位置する状態を示している。 試料保持部の移動動作を説明するための図であって、図2に示す状態から、試料保持部が回転移動した後の状態を示している。 試料保持部の移動動作を説明するための図であって、試料保持部が第1測定位置に位置する状態を示している。
1.質量分析装置の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る質量分析装置1の構成例を示した概略図である。図1では、質量分析装置1を水平方向に見た状態を示している。
質量分析装置1は、励起光を照射することにより試料を励起させ、励起された試料中の成分を質量分析するためのものである。質量分析装置1は、質量分析部2と、試料搬送装置30とを備えている。
質量分析部2は、水平方向に延びるように設置されている。質量分析部2は、真空チャンバ21と、イオンガイド22と、イオントラップ23と、検出器24とを備えている。なお、この例では、適宜、質量分析部2が延びる方向(図1において左右方向)をx方向とし、水平方向においてx方向と直交する方向(図1において紙面と直行する方向)をy方向とし、上下方向をz方向として説明する。
真空チャンバ21は、長尺な中空状に形成されており、水平方向(x方向)に延びている。
イオンガイド22、イオントラップ23及び検出器24は、真空チャンバ21内に配置されている。イオンガイド22は、イオンの導入方向において上流部に配置されている。イオントラップ23は、イオンの導入方向においてイオンガイド22の下流側に配置されている。検出器24は、イオンの導入方向において下流部に配置されている。
真空チャンバ21には、排気管25が接続されている。また、排気管25には、真空ポンプ26が介在している。
試料搬送装置30は、筐体3と、試料導入管4と、光源5と、レール6と、試料保持部7と、試料観察部8と、照明部9と、位置調整部10とを備えている。
筐体3は、真空チャンバ21に隣接している。筐体3は、長尺な中空状に形成されており、水平方向(x方向)に延びている。
試料導入管4は、直線状に形成される管状の部材であって、水平方向(x方向)に延びている。試料導入管4は、筐体3と真空チャンバ21とを接続している。具体的には、試料導入管4の一端部は、筐体3の内部空間に連通しており、試料導入管4の他端部は、真空チャンバ21の内部空間に連通している。
光源5は、筐体3内において、試料導入管4の一端部の近傍(周囲)に設けられている。光源5は、励起光としてのレーザ光を照射するように構成されている。
レール6は、筐体3内において、水平方向(x方向)に延びるように設けられている。
試料保持部7は、試料Sを保持するように構成されている。試料保持部7は、レール6に対して相対移動可能(スライド移動可能)な状態で取り付けられている。また、試料保持部7は、レール6に沿う方向と直交する水平方向(y方向)に延びる軸線回りに回転可能に構成されている。なお、試料保持部7の詳細な構成については、後述する。
試料観察部8は、筐体3内の上部に設けられている。試料観察部8は、光源5と間隔を隔てて配置されおり、かつ、レール6の中央部の上方に配置されている。試料観察部8は、例えば、CCDカメラである。試料観察部8は、試料保持部7が下方に位置する状態において、試料Sを撮像(観察)する。すなわち、試料観察部8は、上方から試料Sを観察する。
照明部9は、筐体3内において、試料観察部8の下方に設けられている。照明部9は、上方に向かって光を照射するように構成されている。
位置調整部10は、筐体3内に配置されている。位置調整部10は、レール6を保持している。位置調整部10は、図示しないギヤやモータなどを備えており、レール6を3軸方向(x方向、y方向及びz方向)に移動させるように構成されている。
質量分析装置1では、試料保持部7が適宜変位される。図1において、試料保持部7を実線で示す位置が、第1測定位置であり、試料保持部7を点線で示す位置が第2測定位置である。
試料保持部7が第1測定位置に位置する状態においては、試料保持部7に保持された試料Sの表面は、試料導入管4の一端部に対向している(x方向側を向いている)。試料保持部7が第2測定位置に位置する状態においては、試料保持部7に保持された試料Sは、試料観察部8の下方に間隔を隔てて位置しており、その表面は上方側(y方向側)を向いている。
試料Sは、試料保持部7が第2測定位置に配置された状態で、試料保持部7に装着される。
質量分析装置1では、まず、位置調整部10によって、位置合わせが行われる。具体的には、試料保持部7が第2測定位置に配置され、この状態で、試料保持部7の状態が試料観察部8によって撮像される。撮像された画像は、図示しない表示部に表示される。この状態で試料保持部7の位置にずれがある場合には、位置調整部10によってレール6が3軸方向に移動され、そのずれが補正される。これにより、レール6に取り付けられている試料保持部7の位置が補正される。レール6、位置調整部10、ギヤ及びモータなどが位置合わせ機構を構成している。
このように、分析動作に先立って、試料保持部7が第1測定位置に配置される状態(位置決めされる状態)における試料Sに対する励起光の照射位置、及び、試料保持部7が第2測定位置に配置される状態(位置決めされる状態)における試料観察部8による試料Sの観察位置にずれが生じる状態となっている場合には、位置調整部10によって、そのずれが補正される。
このようにして位置合わせが行われた後、第2測定位置に位置する試料保持部7が保持する試料Sに対して、照明部9からの光が照射され、その透過光による試料像が試料観察部8によって撮像される。撮像された試料Sの画像は、図示しない表示部に表示される。
ユーザは、試料Sの画像を観察し、その画像に基づいて、図示しない操作部を操作することにより、試料Sの分析箇所を指定する。
その後、試料保持部7は、第1測定位置に移動される。
試料保持部7が第1測定位置に位置する状態では、上記したように、試料Sの表面が、試料導入管4の一端部に対向している。
この状態で、光源5から試料Sに対して励起光が照射される。具体的には、試料Sの表面のうち、ユーザによって指定された分析箇所に励起光が照射される。そして、試料Sが励起されてイオン化される。
また、質量分析部2では、真空ポンプ26が動作されて、真空チャンバ21内の気体が排気管25を介してが排出される。
これにより、真空チャンバ21内と筐体3内とで圧力差が生じ、この圧力差によって、試料S由来のイオンが試料導入管4を介して真空チャンバ21内に導入される。
このイオンは、イオンガイド22を経て、イオントラップ23に導入される。イオントラップ23では、特定の質量電荷比を持つイオンのみが選択的に通過する。イオントラップ23を通過したイオンは検出器24に到達して検出される。そして、質量分析装置1では、検出器24から得られる検出信号に基づくデータにより、マススペクトルやマスクロマトグラムが作成される。
2.試料保持部の構成及び移動動作
以下では、試料保持部7の構成及び移動動作の詳細について説明する。図2〜図4は、試料保持部7の移動動作を説明するための図であって、水平方向に見た状態を示している。具体的には、図2は、試料保持部7が第2測定位置に位置する状態を示している。図3は、図2に示す状態から、試料保持部7が回転移動した後の状態を示している。図4は、試料保持部7が第2測定位置に位置する状態を示している。
試料保持部7は、台座部11及びモータを介してレール6に取り付けられている。
台座部11は、レール6に沿ってスライド移動可能な部材である。台座部11は、ベース台111、第1ストッパ112及び第2ストッパ113を備えている。
ベース台111は、レール6に対して相対移動可能(スライド移動可能)な状態で取り付けられている。ベース台111には、ギヤなどを介してモータ(図示せず)からの駆動力が付与されるように構成されている。ベース台111は、駆動力が付与されることにより、レール6に沿って水平方向(x方向)にスライド移動する。レール6、台座部11、ギヤ及びモータなどがスライド機構を構成している。
第1ストッパ112は、ベース台111の下端部から、レール6の延びる方向と直交する水平方向(y方向)に突出している。
第2ストッパ113は、ベース台111の水平方向の一方側端部(x方向において光源5から離れる側の端部)から、レール6の延びる方向と直交する水平方向(y方向)に突出している。
ベース台111には、モータ軸16を備えるモータが固定されている。なお、図2〜図4では、ベース台111に設けられるモータのモータ軸16のみを示している。ベース台111に設けられるモータ(モータ軸16を備えるモータ)が、回転機構を構成している。
試料保持部7は、基台部71と、保持プレート72とを備えている。
基台部71は、モータ軸16が回転することにより、y方向に延びる軸線Aを中心としてモータ軸16とともに回転する。基台部71は、中央部711と、第1係合部712と、第2係合部713とを備えている。
中央部711は、モータ軸16に固定されている。試料保持部7が第2測定位置に位置する状態において(図2に示す状態において)、第1係合部712は、中央部711から水平方向(x方向)において光源5に向かう側に向かって突出しており、第2係合部713は、中央部711から水平方向(x方向)において光源5から離れる側に向かって突出している。
保持プレート72は、中央部711に取り付けられている。試料保持部7が第2測定位置に位置する状態において(図2に示す状態において)、保持プレート72は、水平方向に沿っている。保持プレート72には、試料Sを装着させ、また、装着した試料Sを取り外すことが可能である(試料Sを着脱可能である)。
質量分析装置1では、まず、台座部11に駆動力が付与されることにより、台座部11がレール6の所定位置(試料観察部8の下方側に位置するレール6の部分)に配置される。そして、台座部11に設けられたモータ(モータ軸16を備えるモータ)が駆動され、モータ軸16が一方側(図2において反時計回り)に回転される。これにより、試料保持部7がモータ軸16とともに一方側(反時計回り)に回転し、第2係合部713が第2ストッパ113に係合する。このように、試料保持部7が、試料観察部8の下方側に位置し、かつ、試料保持部7の保持プレート72が水平方向に沿う状態で位置決めされる。この状態(図2に示す状態)の試料保持部7の位置が第2測定位置である。
そして、試料保持部7が第2測定位置に配置された状態で、図2に示すように、試料保持部7に試料Sが装着される。このとき、試料Sは、水平方向に延びている。この状態において、上記したように、試料観察部8によって試料Sの撮像(観察)が行われる。
試料Sの撮像(観察)が完了すると、図3に示すように、試料保持部7が回転移動される。具体的には、台座部11に設けられたモータ(モータ軸16を備えるモータ)が駆動され、モータ軸16が他方側(図2において時計回り)に回転される。これにより、試料保持部7がモータ軸16とともに他方側(時計回り)に回転し、第1係合部712が第1ストッパ112に係合する。そして、試料保持部7が、試料観察部8の下方側に位置し、かつ、試料保持部7の保持プレート72が上下方向に沿う状態で位置決めされる。
次いで、台座部11に駆動力が付与されることにより、図4に示すように、台座部11がレール6の先端部(試料導入管4と対向するレール6の端部)に配置される。この状態の試料保持部7の位置が第1測定位置である。すなわち、試料保持部7は、第1測定位置に位置する状態では、試料導入管4と対向し、かつ、試料保持部7の保持プレート72が上下方向に沿う状態で位置決めされている。また、試料保持部7が第1測定位置に位置する状態では、試料Sは上下方向に延びており、試料導入管4に対向している。この状態において、上記したように、試料Sに対して励起光が照射されて、質量分析が行われる。
3.作用効果
(1)本実施形態によれば、図1に示すように、質量分析装置1において、質量分析部2は、水平方向に延びるように設置される。
そのため、質量分析部2の構成が多くなる場合には、質量分析装置1の装置全体が水平方向に拡がる。
その結果、質量分析装置1の装置全体が上下方向に大型化することを抑制できる。
また、試料保持部7は、回転機構により回転動作されることで、第1測定位置及び第2測定位置のそれぞれに配置される。
そのため、試料由来のイオンを質量分析部2に導入するための試料導入管4が短くなるように、第1測定位置を設定することができる。具体的には、試料保持部7が第1測定位置に配置された状態においては、試料保持部7の保持プレート72が上下方向に沿っており、試料Sは上下方向に延びている。そして、試料導入管4は、その端部が試料Sと対向するように直線状に形成されており、L字状に形成される場合に比べて、その長さが短くなっている。
その結果、質量分析部2に対して試料由来のイオンを効率よく導入でき、分析精度を向上させることができる。
このように、本実施形態によれば、質量分析装置1の装置全体が上下方向に大型化することを抑制でき、かつ、分析精度を向上させることができる。
(2)また、本実施形態によれば、試料保持部7は、スライド機構によるスライド移動、及び、回転機構による回転移動によって、第1測定位置及び第2測定位置のそれぞれに配置される。
そのため、試料保持部7が、回転移動のみによって第1測定位置と第2測定位置との間を移動する構成に比べて、第1測定位置と第2測定位置との間を移動する試料保持部7の移動量を小さくできる。
その結果、質量分析装置1内に生じるデッドスペースを小さくできる。
(3)また、本実施形態によれば、図2に示すように、質量分析装置1において、試料保持部7が前記第2測定位置に位置決めされた状態では、試料保持部7により保持された試料Sが水平方向に延びている。
すなわち、ユーザは、水平方向に延びる試料保持部7に対して試料Sの着脱動作を行う。
そのため、試料保持部7に対して試料を容易に着脱できる。
(4)また、本実施形態によれば、質量分析装置1は、第1ストッパ112及び第2ストッパ113を備えている。図4に示すように、第1ストッパ112は、試料保持部7を第1測定位置に位置決めする。また、図2に示すように、第2ストッパ113は、試料保持部7を第2位置に位置決めする。
そのため、試料保持部7を第1測定位置及び第2測定位置のそれぞれに正確に配置させることができる。
(5)また、本実施形態によれば、分析動作に先立って、位置調整部10(位置合わせ機構)によって、位置合わせが行われる。具体的には、試料保持部7が第1測定位置に配置される状態(位置決めされる状態)における試料Sに対する励起光の照射位置、及び、試料保持部7が第2測定位置に配置される状態(位置決めされる状態)における試料観察部8による試料Sの観察位置にずれが生じる状態となっている場合には、位置調整部10によって、そのずれが補正される。
そのため、位置調整部10(位置合わせ機構)により位置合わせを行うことで、照射位置及び観察位置がずれることを抑制できる。
その結果、試料Sに対して励起光を正確に照射できる。また、試料Sを正確に観察できる。
4.変形例
以上の実施形態では、試料保持部7が第2測定位置に配置される状態において、試料観察部8は、試料Sを上方から観察するとして説明した。しかし、試料観察部8は、この構成に限らず、質量分析部2が延びる方向(x方向)に対して交差する方向から試料Sを観察する構成であればよい。例えば、試料観察部8は、試料Sを水平方向に対して傾斜する方向から観察する構成であってもよい。
また、以上の実施形態では、試料保持部7は、y方向に延びる軸線A回りに回転移動するとして説明した。しかし、試料保持部7は、第1測定位置に配置された状態から、上下方向(z方向)に延びる軸線まわりに回転する構成であってもよい。この場合、試料観察部8は、水平方向であって、質量分析部2(x方向)に対して交差する方向から試料Sを観察する構成であることが好ましい。
また、以上の実施形態では、試料観察部8は、照明部9によって試料Sに向けて照射された光の透過光を観察するとして説明した。しかし、試料観察部8は、試料Sで反射する光を観察する構成であってもよい。
また、以上の実施形態では、第1測定位置と第2測定位置との間の試料保持部7の移動は、自動により行われるとして説明した。しかし、第1測定位置と第2測定位置との間の試料保持部7の移動は、手動により行われてもよい。
また、以上の実施形態では、位置合わせ機構による試料保持部7の位置合わせは、自動により行われるとして説明した。しかし、位置合わせ機構による試料保持部7の位置合わせは、手動により行われてもよい。
1 質量分析装置
2 質量分析部
6 レール
7 試料保持部
8 試料観察部
10 位置調整部
11 台座部
16 モータ軸
30 試料搬送装置
112 第1ストッパ
113 第2ストッパ

Claims (7)

  1. 励起光を照射することにより試料を励起させ、励起された試料中の成分を質量分析する質量分析装置であって、
    試料を保持する試料保持部と、
    前記試料保持部を回転動作させる回転機構と、
    水平方向に延びるように設置され、前記回転機構により前記試料保持部が第1測定位置に位置決めされた状態で、励起光により励起される試料中の成分が導入される質量分析部と、
    前記回転機構により前記試料保持部が第2測定位置に位置決めされた状態で、前記質量分析部が延びる方向に対して交差する方向から、試料を観察する試料観察部とを備えることを特徴とする質量分析装置。
  2. 前記試料保持部を水平方向に沿ってスライドさせるスライド機構をさらに備え、
    前記回転機構及び前記スライド機構により、前記試料保持部が前記第1測定位置及び前記第2測定位置のそれぞれに位置決めされることを特徴とする請求項1に記載の質量分析装置。
  3. 前記試料保持部が前記第2測定位置に位置決めされた状態では、前記試料保持部により保持された試料が水平方向に延びることを特徴とする請求項1に記載の質量分析装置。
  4. 前記試料保持部を第1測定位置及び前記第2測定位置のそれぞれに位置決めするためのストッパをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の質量分析装置。
  5. 前記試料保持部が前記第1測定位置に位置決めされた状態における試料に対する励起光の照射位置と、前記試料保持部が前記第2測定位置に位置決めされた状態における前記試料観察部による試料の観察位置との位置合わせを行うための位置合わせ機構をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の質量分析装置。
  6. 励起光を照射することにより試料を励起させ、励起された試料中の成分を質量分析する質量分析装置に用いられる試料搬送装置であって、
    試料を保持する試料保持部と、
    前記試料保持部を回転動作させることにより、励起光により励起される試料中の成分を質量分析部に導入させる第1測定位置、及び、試料観察部により試料を観察する第2測定位置のそれぞれに前記試料保持部を位置決めする回転機構とを備えることを特徴とする試料搬送装置。
  7. 前記試料保持部をスライドさせるスライド機構をさらに備え、
    前記回転機構及び前記スライド機構により、前記試料保持部が前記第1測定位置及び前記第2測定位置のそれぞれに位置決めされることを特徴とする請求項6に記載の試料搬送装置。
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