JPWO2019159674A1 - 車両の重量測定装置 - Google Patents

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Abstract

車両に取り付け固定される取付体と、スプリングの弾発力により移動するピストンと、ピストンの移動により押圧変形可能なダイアフラムと、所定の測定流体を充填し、ダイアフラム7の押圧により内部圧力が変化可能な油室と、油室内の圧力変化を検出する圧力センサと、ピストンとダイアフラムとの間に備えられるパッドと、を含み、パッドは、ピストンと接触する正面に複数の凹部を設けた凹凸構造とした。

Description

本発明は、車両の重量を測定する装置、例えば自動車の懸架装置に組込み、過積載を検出する車両の重量測定装置に関する。
自動車、特に、種々の荷物などを運搬するトラックやバンなどの商用車において、例えば、法定積載量を超えて道路を通行する不法な過積載が社会問題となっている。これは、一度にたくさんの荷物を運搬したほうが運送費を少なくできるからである。
しかし、このような過積載は次のような種々の問題を招く虞を有しており、避けなければならない。
(1)過積載により自動車の運動性能が低下したり、構成部品が破損したりする虞があるため、事故の原因となることがある。例えば、車軸(ハブ)の破損、タイヤの破損(バースト)、制動距離が長くなりブレーキが過熱して効きにくくなる、車両が横転し易くなるなど、事故等を招く要因を多数有している。
(2)過積載により道路の損傷が激しくなるため、道路のメンテナンス費用が掛かる。
このような過積載の防止が困難となっている原因は多々あるが、その内の一つには、積載重量が運転手あるいは同乗者などから容易に認識できないということにある。
すなわち、従来、車両の荷重測定(積載重量測定)は、台秤に測定対象の車両を載せて行っていた。
しかし、台秤の設置は、施設が大がかりで広い設置スペースを必要とするため、及び設置コストが嵩むため、設置できる台秤の台数が制限され多くの車両を測定することなど物理的にも無理があった。
そこで、昨今では、特許文献1などに開示されているように、車両自体に搭載して荷重を測定することを可能とした簡易的な荷重測定装置が提案されている。
例えば、特許文献1は、車両の荷重が掛かることで伸縮する被荷重部材の異なる取付箇所に2つの溶着部分が溶着されるベースアッシーと、該ベースアッシーにより支持され、車両に掛かる荷重の変化により2つの溶着部分が接近離間する方向にベースアッシーが伸縮することで出力が変化する圧縮歪検出用センサ素子と、該圧縮歪検出用センサ素子の出力を増幅するアンプが実装された回路基板とを備え、圧縮歪を検出することにより荷重測定する簡易的な荷重測定装置を開示している。
しかし、従来のこの種の荷重測定装置にあっては、特許文献1のように構成が複雑でかつ回路基板やアンプなどを備える必要があるためコスト高を招いていた。また、これら荷重測定装置が衝撃を受け易い箇所に備えられるため、回路基板やアンプなどに支障を来す虞もあった。
そこで本願の出願人は、懸架装置における車体との取付部近傍に組み込まれている軸受装置に着目し、懸架装置に掛かる圧縮方向荷重を計測し得る簡易かつ安価で耐久性に優れた車両の重量測定装置を提供することで上記問題点を解消した(例えば、特許文献2等)。具体的には、重量測定装置を懸架装置に一体に備え、懸架装置のコイルスプリングによって、ピストンが軸方向に案内され、パッドを介してダイアフラムを押圧することによって油室内に充填されている測定流体に圧力を掛け、その圧力変化を圧力センサで検出する。このように、パッドを介してダイアフラムを押圧することで、ダイアフラムへの圧力を均一に伝達できる。
特許文献2に開示の重量測定装置は、大きく分けて2つの機能ブロックを備える。
1つ目の機能ブロックは、測定流体(作動油)を充填した油圧室(油室)と、油室の一部を押圧変形可能に構成するダイアフラムと、油室と連通して備えられ、ダイアフラムの押圧による油室の圧力変化を検出する圧力センサからなる車両に固定される荷重検出部(取付体)である。
2つ目の機能ブロックは、スプリングの弾発力などにより、荷重に従って移動して前記ダイアフラムを押圧するピストン部(移動体)である。
この種の重量測定装置は、小型商用車を主な対象としている。
小型商用車は、前輪はストラット式あるいはダブルウイッシュボーン式などが使われることが多く、後輪はトレーリングアーム式やセミトレーリングアーム式、あるいはトーションビーム式などが多く利用される。また、このダイアフラムや圧力センサは、後輪用の懸架装置に組み込まれる場合にはボトムプレートに取り付けられ、前輪用の懸架装置に組み込まれる場合には、トッププレートに取り付けられる。
日本国特開2001−330503号公報 国際公開2018/016481号パンフレット
従来、この種の重量測定装置において、例えば、ピストンとダイアフラムとの間に挟みこまれているパッドは、ピストン並びにダイアフラムと接触する面、すなわち、受圧面部の表面形状が、ダイアフラムへの圧力を均一に伝達するため平滑面に形成されている。
このようにパッドの受圧面部の表面形状を平滑面とするためには、パッド成型時に発生する歪みを除去する必要がある。
従来、パッド成形時に発生する歪みを除去して受圧面部の表面形状を精密な平滑面とするためには、冷却時間を延ばしたり、プレスでの追加工をしたりしていた。
また、パッドの受圧面部表面の磨耗防止のため、組立工程においてパッドの受圧面部表面へのグリスを塗布している。
ところが、精密な平滑面を確保するために、パッド成型時に発生する歪みの除去工程や、材料強度を確保する為に内部欠陥を除去する熱処理工程といった製造管理における追加コストが高くなる。
また、ダイアフラムならびにピストン部の圧接面を、パッドの受圧面部に密着させる際に、前記圧接面と受圧面部との間にエアが混入するとピストンアッセンブリー不良を招く虞がある。このため、前記圧接面と受圧面部との間のエア抜きをする必要があるが、エア抜き作業は大変困難であった。
また、繰り返し外部入力によりグリス切れが起こり易く、このグリス切れがパッドの受圧面部表面の磨耗を進行させ、面剛性の低下が発生する可能性が判ってきた。
さらに、樹脂製パッドの場合、射出成形時にパッドの受圧面部表面にウエルドラインが形成される。しかし、従来の樹脂製パッドの受圧面部表面に形成されるこのようなウエルドラインは線形に形成されているため、金型内に射出された樹脂同士の境界面の強度低下が見られることがある。
なお、このような車両の重量測定装置は、一例として説明した過積載防止の分野において利用されるだけではなく、例えば、積載荷重に応じて、積載重量に応じた変速制御を図り環境性(省燃費)を向上する分野であったり、重量配分を考慮したブレーキ制御を図り安全性を向上する分野であったり、あるいは、操舵雰囲気を一定に保つ制御を図り快適性を向上する分野などであっても利用可能であり、種々の分野において用いられるものである。このため上述の課題は重要な解決課題の一つである。
上述の事情に鑑み、本発明の一態様によれば、コスト低減を図りつつ受圧面部表面の精密な平滑度を得るとともに、受圧面部表面の磨耗低減を図り、また剛性を向上し得るパッドを備えた車両の重量測定装置を提供する。
発明の一実施形態に係る車両の重量測定装置は、
車両に取り付け固定される取付体と、
スプリングの弾発力により前記取付体の方向に移動する移動体と、
前記移動体の移動により押圧変形可能なダイアフラムと、
所定の測定流体を充填し、前記ダイアフラムの押圧により内部圧力が変化可能な油室と、
前記油室内の圧力変化を検出する圧力センサと、
前記移動体と前記ダイアフラムとの間に備えられるパッドと、を含み、
前記パッドは、前記移動体と接触する面部に凹凸構造を設けた。
上記車両の重量測定装置において、前記凹凸構造は、前記パッドにおけるダイアフラムと接触する面部にも設けられていてもよい。
上記車両の重量測定装置において、前記凹凸構造は、前記パッドの両面を貫通する貫通孔であってもよい。
上記構成によれば、コスト低減を図りつつ受圧面部表面の精密な平滑度を得るとともに、受圧面部表面の磨耗低減を図り、また剛性を向上し得るパッドを備えた車両の重量測定装置を提供できる。
本発明の第一実施形態における車両の重量測定装置を示す全体概略断面図である。 第一実施形態に用いられているパッドの斜視図である。 第一実施形態のパッドであって、(a)は平面図、(b)は(a)のI−I線断面図、(c)は(b)の円で囲んだ領域の部分拡大図である。 第一実施形態のパッドのウエルドラインを破線にて示す平面図である。 パッドの他の実施形態を示す斜視図である。 図5に示す他の実施形態のパッドであって、(a)は平面図、(b)は(a)のII−II線断面図、(c)は(b)の円で囲んだ領域の部分拡大図である。 パッドの他の実施形態を示す斜視図である。 図7に示す他の実施形態のパッドであって、(a)は平面図、(b)は(a)のIII−III線断面図、(c)は(b)の円で囲んだ領域の部分拡大図である。 パッドの他の実施形態を示す斜視図である。 図9に示す他の実施形態のパッドであって、(a)は平面図、(b)は(a)のIV−IV線断面図、(c)は(b)の円で囲んだ領域の部分拡大図である。 パッドの他の実施形態を示す斜視図である。 図11に示す他の実施形態のパッドであって、(a)は平面図、(b)は(a)のV−V線断面図、(c)は(b)の円で囲んだ領域の部分拡大図である。 本発明の第二実施形態における車両の重量測定装置を示す全体概略断面図である。 第二実施形態に用いられているパッドの斜視図である。 第二実施形態のパッドであって、(a)は平面図(正面図)、(b)は背面図(裏面図)、(c)は(a)のVI−VI線断面図、(d)は(c)の円で囲んだ領域の部分拡大図である。 パッドの他の実施形態を示す部分拡大図であって、図3(c)に対応するものである。
以下、本発明の実施形態に係る車両の重量測定装置を自動車の懸架装置(サスペンション)に用いた例を、添付図面を参照して説明する。本実施形態では、自動車の前輪用の懸架装置に適用した例を示すが、後輪用の懸架装置に適用されてもよい。
なお、本実施形態は、本発明の一実施形態であって、何等これに限定解釈されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能である。
<第一実施形態>
本実施形態の車両の重量測定装置は、スプリングの弾発力により矢印Vで示す方向に移動する移動体(ピストン部)17と、車両側に取付固定される取付体(荷重検出部)1とを備える。
取付体1は、車両側に取り付け固定されるトッププレート3と、トッププレート3の下面に備えられるカラー9と、トッププレート3とカラー9とによって挟まれて固定されるダイアフラム7と、トッププレート3とダイアフラム7との間で形成され、所定の測定流体(作動油)が充填される油室13と、トッププレート3の上面に備えられ、油室13内に充填されている測定流体の圧力変化を検出し得る圧力センサ15と、を含む。
トッププレート3は、上面側が車両側に固定され、かつ下面側に開口し、ダイアフラム7によって開口領域が覆われることにより油室13が形成される溝部5を設けている。
カラー9は、溝部5の開口領域よりも大径に形成され、ダイアフラム7の外径寄りの面部を、溝部5の開口領域より外側の面部との間で挟み込んで密閉固定されている。
また、移動体17と取付体1との間に、油室13への異物侵入を防止する密封構造が備えられている。
ダイアフラム7は、外径寄りの表裏面部に、それぞれリップ状に突出する環状のシール部材(密封構造)10が一体に形成されている。なお、図中符号11はOリング(密封構造)を示す。
移動体17は、図示しないコイルスプリングの一端(上端)を受け、パッド27を介してダイアフラム7を鉛直方向(図中矢印Vで示す方向)に押圧可能なピストン19を含んでいる。
ピストン19は、少なくとも、大径円筒部21と、大径円筒部21の上面にて、大径円筒部21よりも小径の円筒状に連続して垂直に立ち上げ形成された小径円筒部25とを備える。
小径円筒部25の上面には、パッド27を突出状に収容可能な凹形状のパッド収容部25aを備える。
パッド27は、ピストン19のパッド収容部25aに嵌合可能な外径を有するとともに、パッド収容部25aから突出可能な高さを有する円板形状を有する。
パッド27は、ゴム、樹脂、金属等この種の測定装置に組み込まれるパッドとして周知の材料で成形されており、油種や温度領域に適したものを本発明の範囲内において適宜選定する。なお、本実施形態では、樹脂製パッドを用いている。
パッド27は、射出成形により受圧面部の表面、すなわち、パッド27の正面(ピストン19と接触する面部)27aと、背面(ダイアフラム7と接触する面部)27bに、それぞれ複数の凹部29を備えた凹凸構造を設けている。
パッド27の円中心Sから外周に向けて放射状に、平面視で四角形状の凹部29が複数個設けられている。
言い換えると、パッド27の円中心Sから外周方向に、同心円状に所定径の複数の環状(サークル)を形成するように所定数の凹部29が設けられている。すなわち、円中心S側から第一のサークル31を構成する8個の第一の凹部29a、第一のサークル31の外側で第二のサークル33を構成する16個の第二の凹部29b、第二のサークル33の外側で第三のサークル35を構成する16個の第三の凹部29c、第三のサークル35の外側で第四のサークル37を構成する24個の第四の凹部29d、第四のサークル37の外側で第五のサークル39を構成する24個の第五の凹部29e、がそれぞれ設けられている。
第一の凹部29a、第二の凹部29b、第三の凹部29c、第四の凹部29d、第五の凹部29eは、それぞれ平面視で、内周側の辺よりも外周側の辺が長く形成されたほぼ扇形状を有している。
また、第一の凹部29aよりも第三の凹部29cが大きく、第三の凹部29cよりも第五の凹部29eが大きく、また、第二の凹部29bは、第一の凹部29aよりも小さく、第四の凹部29dは第三の凹部29cよりも小さい。
正面27aと背面27bの凹部29はそれぞれ背中合わせに設けられている(図3(b)参照。)。背中合わせに位置する凹部29は同一形状である。
凹部29の上端縁29fはR状に面取りされているとともに、上端縁29fから内底に向けて僅かに角度をもって下り傾斜状に内周面が形成されている(図3(c)参照。)。
なお、正面27aと背面27bの凹部29が設けられている位置をずらしてもよい。また、正面27aと背面27bのそれぞれの凹部29の形状を異にしてもよい。
さらに、正面27aと背面27bの凹部29をランダムに形成してもよい。
本実施形態によれば、パッド27の正面27aと背面27bに凹部29を設けることで、成形型への樹脂材料の投入重量を減らすことができ、製造コスト・製品コストが低減できる。
また、複数個の凹部29を設けたことによりパッド27全体の重量が低減され、パッド27全体の軽量化が図れる。
パッド27の正面27aと背面27bに凹部29を設けることで、パッド27の表面積拡大に伴って、成形型から取り出された冷却効率向上により、部品の反りや歪みを防止できることと追加工削減による製造コストの低減が図れる。すなわち、従来のパッド形状に対し、正面27a並びに背面27bに放射状に複数の凹部(溝)29を設けることで、過度な肉厚を避け、射出成形後の冷却効率を上げることができる。これにより、ボイドやヒケ、歪みの発生を抑え、安定して平滑度を確保したパッド成型が出来る。したがって、追加工せず、ピストン19からの圧力をダイアフラム7に均一に伝えることができ、製造コストが削減される。
また凹部29を設けることで面形状が複雑になるため、剛性向上が見込まれ、ピストン19による繰り返しの面直方向入力に対し、強度耐久性が図れる。
また、それぞれの凹部29がグリス溜まりとして機能するため、パッド27の表面(受圧部表面)のグリス切れの虞もない。また、凹部29は、組立時のエア抜きとしても機能している。
また本実施形態に示す凹部29を備えることにより、ピンゲート(例えば図4にて〇印で示す位置を想定する。)から射出成形されてできるウエルドライン41は、図4にて破線で示すような非線形に形成される。これにより、ピンゲート41から射出された樹脂同士の境界面の強度が上がり、面剛性が向上できる。さらに剛性向上代で板厚低減することも可能で、部品自体が軽量化される。
なお、本実施形態では、パッド27の正面27aと背面27bの双方に、それぞれ複数の凹部29を備えた凹凸構造を設けているが、少なくとも、ピストン19と接するパッド27の正面(受圧部表面)27aに凹凸構造を設けていればよい。
「パッドの他の実施形態」
図5及び図6は第一実施形態の重量測定装置に用いられるパッド27の他の実施形態を示し、パッド27の凹部29の構造が第一実施形態と異なっている。
本実施形態では、パッド27の正面27a及び背面27bには、複数のハニカム状の凹部(溝)29が形成されている。
本実施形態によれば、凹部29は、全て同一大きさのハニカム状に形成されている。また、本実施形態では、各辺が同一長さの平面視で正六角形のハニカム状の凹部29にて説明するが、これに限定されず、各辺が同一ではない平面視で六角形のハニカム状の凹部であってもよい。
その他の構成及び作用効果は第一実施形態と同一であるため詳細な説明は省略する。
「パッドの他の実施形態」
図7及び図8は第一実施形態の重量測定装置に用いられるパッド27の他の実施形態を示し、パッド27の凹部29の構造が第一実施形態と異なっている。
本実施形態では、パッド27の正面27a及び背面27bは複数のディンプル状の凹部(溝)29が形成されている。つまり、凹部の断面形状は図8(c)示すように円弧形状である。
本実施形態によれば、凹部29は、全て同一大きさの平面視で円形のディンプル状に形成されている。また、異なる大きさの平面視で円形のディンプル状に形成されている凹部の組合せからなるものであってもよい。
その他の構成及び作用効果は第一実施形態と同一であるため詳細な説明は省略する。
「パッドの他の実施形態」
図9及び図10は、第一実施形態の重量測定装置に用いられるパッド27の他の実施形態を示し、パッド27の凹部29の構造が第一実施形態と異なっている。
本実施形態では、パッド27の正面27a及び背面27bは複数の格子状の凹部(溝)29で形成されている。
本実施形態によれば、凹部29は、全て同一大きさの平面視で正方形に形成され、格子状に形成されている。また、異なる大きさの平面視で正方形の凹部の組合せにて格子状に形成されてなるものであってもよい。また、平面視で長方形状の凹部の組合せにて格子状に形成されてなるものであってもよい。
その他の構成及び作用効果は第一実施形態と同一であるため詳細な説明は省略する。
「パッドの他の実施形態」
図11及び図12は、第一実施形態の重量測定装置に用いられるパッド27の他の実施形態を示し、パッド27の凹部29の構造が第一実施形態と異なっている。
本実施形態では、パッド27の正面27a及び背面27bは同心円状に複数個の環状の凹部(波型溝)29で形成されている。
本実施形態によれば、それぞれの凹部29は、同一幅の環状溝でそれぞれが独立して形成されている。
それぞれの凹部29は、異なる幅の環状溝としてもよい。
なお、凹部29は連続した螺旋状に形成されてもよい。
その他の構成及び作用効果は第一実施形態と同一であるため詳細な説明は省略する。
<第二実施形態>
図13乃至図15は本発明の第二実施形態に係る車両の重量測定装置を示す。
本実施形態は、前輪用の懸架装置に用いられる他の重量測定装置の実施形態であって、中空状のピストン19と環状(ホロータイプ)のダイアフラム7との間に環状のパッド27を組み込んで構成されているものであって、パッド27の正面27a及び背面27bに複数の凹部(溝)29を形成している。なお、本実施形態では、パッド27の形態に特徴を有するものであって、パッド27以外の構成は周知の形態でよく、本発明の範囲内で適宜採用可能である。
パッド27は、正面27aよりも背面27bを広く形成した、断面視でほぼ台形状に形成され(図15(d)参照)、その正面27aと背面27bに、それぞれ平面視でほぼ三角形状に形成された凹部(溝)29(29g,29h)を複数個形成している。
正面27aのすべての凹部29gは同一形状、背面27bの全ての凹部29hは同一形状に形成されている。それぞれの正面27aの凹部29gは異なる形状の複数個の凹部で構成されているものであってもよく、また背面27bの凹部29hは異なる形状の複数個の凹部で構成されているものであってもよい。
正面27aの凹部29gに対して背面27bの凹部29hを大きく形成している。凹部29はそれぞれが独立して形成されているが、一箇所乃至複数箇所で連通していてもよい。
なお、パッド27の断面視形状や凹部(溝)29の形状は、本実施形態に限定されるものではなく、例えば、格子状やディンプル状など適宜設計変更可能である。
「パッドの他の実施形態」
なお、図2乃至図4に示された第一実施形態、図5乃至図10に示されたそれぞれの他の実施形態および図14、図15に示された第二実施形態のパッド27の凹凸構造は両面を貫通する貫通孔で構成されてもよい。
図16(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は、ぞれぞれ図3(c)、図6(c)、図8(c)、図10(c)、図15(d)に対応する、貫通孔43を設けた実施形態のパッド27の部分拡大断面図である。
例えば、図16(a)に示す実施形態では、パッド27の正面27aから背面27bに貫通する貫通孔43が形成されている。貫通孔43の上端縁43fはR状に面取りされているとともに、上端縁43fから厚さ方向中心に向けて僅かに角度をもって下り傾斜状に内周面が形成されている。図16(b)乃至図16(e)も同様に貫通孔が形成されている。
本実施形態によれば、パッド27の正面27aと背面27bに貫通孔43を設けることで、成形型への樹脂材料の投入重量をさらに減らすことができ、製造コスト・製品コストが低減できる。
また、複数個の貫通孔43を設けたことによりパッド27全体の重量がさらに低減され、パッド27全体の軽量化が図れる。
パッド27の正面27aと背面27bに貫通孔43を設けることで、パッド27の表面積拡大に伴って、成形型から取り出された冷却効率向上により、部品の反りや歪みを防止できることと追加工削減による製造コストの低減が図れる。すなわち、従来のパッド形状に対し、正面27a並びに背面27bに放射状に複数の貫通孔43を設けることで、射出成形後の冷却効率を上げることができる。これにより、ボイドやヒケ、歪みの発生を抑え、安定して平滑度を確保したパッド成型が出来る。したがって、追加工せず、ピストン19からの圧力をダイアフラム7に均一に伝えることができ、製造コストが削減される。
また貫通孔43を設けることで面形状が複雑になるため、剛性向上が見込まれ、ピストン19による繰り返しの面直方向入力に対し、強度耐久性が図れる。
また、それぞれの貫通孔43がグリス溜まりとして機能するため、パッド27の表面(受圧部表面)のグリス切れの虞もない。また、貫通孔43は、組立時のエア抜きとしても機能している。
また本実施形態に示す貫通孔43を備えることにより、ピンゲート(例えば図4にて〇印で示す位置を想定する。)から射出成形されてできるウエルドライン41は、図4にて破線で示すような非線形に形成される。これにより、ピンゲート41から射出された樹脂同士の境界面の強度が上がり、面剛性が向上できる。さらに剛性向上代で板厚低減することも可能で、部品自体が軽量化される。
各凹部29からなるそれぞれの実施形態に示す凹凸構造は、積載荷重センサを適用する自動車の使われ方(最大積載重量、サスペンション仕様、市場での路面負荷倍率など)に対し、油圧室から検出する設定油圧に応じて使い分けることが可能となる。
なお、本出願は、2018年2月15日出願の日本特許出願(特願2018−024807)に基づくものであり、その内容は本出願の中に参照として援用される。
本発明は、本実施形態に示す構成からなる懸架装置に係らず、他の構成からなる懸架装置にも利用可能である。
また、本発明の車両の重量測定装置は、積載重量に応じた変速制御を図り環境性(省燃費)を向上する、重量配分を考慮したブレーキ制御を図り安全性を向上する、操舵雰囲気を一定に保つ制御を図り快適性を向上する分野においても利用可能である。
1 取付体
3 トッププレート
7 ダイアフラム
13 油室
15 圧力センサ
17 移動体
19 ピストン
27 パッド
29 凹部
43 貫通孔
発明の一実施形態に係る車両の重量測定装置は、
車両に取り付け固定される取付体と、
スプリングの弾発力により前記取付体の方向に移動する移動体と、
前記移動体の移動により押圧変形可能なダイアフラムと、
所定の測定流体を充填し、前記ダイアフラムの押圧により内部圧力が変化可能な油室と、
前記油室内の圧力変化を検出し得る圧力センサと、
前記移動体と前記ダイアフラムとの間に備えられるパッドと、を含み、
前記パッドは、前記移動体と接触する正面、及び前記ダイアフラムと接触する背面に、それぞれ凹凸構造を設けた。
上記車両の重量測定装置において、前記凹凸構造は、前記パッドの前記正面と前記背面とを貫通する貫通孔であってもよい。
また、前記凹凸構造は、前記パッドの前記正面と前記背面に形成された複数の凹部であってもよい。
その場合の前記複数の凹部は、前記パッドの円中心から外周方向に向けて、同心円状に所定径の複数のサークルを形成するように配列され、外周のサークルの前記凹部ほど小さく形成されていてもよい。
また、前記複数の凹部は、前記正面と前記背面にそれぞれ背面合わせに設けられ、背面合わせに位置する凹部同士は同一形状であってもよい。
そして、前記パッドは樹脂製の射出成形品であり、前記凹凸構造の凹部に、樹脂が射出されるピンゲートの跡を有していてもよい。
上記車両の重量測定装置において、前記凹凸構造は、前記パッドの前記正面と前記背面とを貫通する貫通孔であってもよい。
また、前記凹凸構造は、前記パッドの前記正面と前記背面に形成された複数の凹部であってもよい。
その場合の前記複数の凹部の大きさは、円板形状の前記パッドの円中心から外周方向に向けて、前記凹部の面積が大小大小の順に交互に形成されていてもよい。
また、前記複数の凹部は、前記正面と前記背面にそれぞれ背面合わせに設けられ、背面合わせに位置する凹部同士は同一形状であってもよい。
そして、前記パッドは樹脂製の射出成形品であり、前記凹凸構造の凹部に、樹脂が射出されるピンゲートの跡を有していてもよい。

Claims (3)

  1. 車両に取り付け固定される取付体と、
    スプリングの弾発力により前記取付体の方向に移動する移動体と、
    前記移動体の移動により押圧変形可能なダイアフラムと、
    所定の測定流体を充填し、前記ダイアフラムの押圧により内部圧力が変化可能な油室と、
    前記油室内の圧力変化を検出し得る圧力センサと、
    前記移動体と前記ダイアフラムとの間に備えられるパッドと、を含み、
    前記パッドは、前記移動体と接触する面部に凹凸構造を設けた車両の重量測定装置。
  2. 前記凹凸構造は、前記パッドにおけるダイアフラムと接触する面部にも設けられている請求項1に記載の車両の重量測定装置。
  3. 前記凹凸構造は、前記パッドの両面を貫通する貫通孔である請求項1または2に記載の車両の重量測定装置。
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